JP2016086315A - 伝送装置およびパス設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチレイヤネットワークにおいて伝送遅延の小さいパスを自動的に設定する。
【解決手段】第1のノードと第2のノードとの間でシグナリングメッセージが送信されるマルチレイヤネットワークにおいて、第1のノードと第2のノードとの間に設けられる伝送装置は、シグナリング処理部を有する。シグナリング処理部は、下流側の隣接ノードから受信したメッセージにノード情報が付与されておらず、かつ、下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されているときに、自ノードを表すノード情報をメッセージに付与して上流側の隣接ノードへ送信し、下流側の隣接ノードから受信したメッセージにノード情報が付与されており、かつ、下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されていないときに、ノード情報により表されるノードへ下位レイヤのパスを設定するためのメッセージを送信する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のレイヤを利用して信号を伝送可能なネットワークにおいて使用される伝送装置およびパス設定方法に係わる。
近年、光伝送技術およびパケット伝送技術の進歩により、異なる複数のネットワーク階層(以下、レイヤ)の伝送をサポートする伝送装置が実用化されている。このような伝送装置は、例えば、光レイヤのスイッチング機能およびパケットレイヤのスイッチング機能を備える。光レイヤは、例えば、OTN(Optical Transport Network)により実現される。パケットレイヤは、光レイヤよりも上位に位置する。また、この伝送装置は、パケットレイヤのパス/コネクションを、光レイヤのパス/コネクションに多重化することができる。そして、このような伝送装置を使用することにより、大容量かつ伝送効率の高いコネクションが提供される。また、トラヒックの伝送経路を柔軟に設定することが可能になる。
図1は、マルチレイヤネットワークにおけるデータ伝送の一例を示す。この例では、各伝送装置#1〜#4は、光レイヤの信号を処理するスイッチSW1およびパケットレイヤの信号を処理するスイッチSW2を備える。光レイヤは、OTNにより実現される。パス端点1からパス端点2へデータを伝送するパスは、例えば、パケットレイヤにおいて設定される。
伝送装置#1のスイッチSW1は、パス端点1から送信されるOTNフレーム(たとえば、ODU(Optical channel Data Unit))を受信する。伝送装置#1において、スイッチSW1は、受信フレームをスイッチSW2に渡す。このとき、受信フレームは、パケットに分解される。スイッチSW2は、先に設定されているパス情報を参照し、パケットの宛先を特定する。そして、スイッチSW1は、スイッチSW2により特定された宛先に応じて、パケットを格納するOTNフレームを送信する。伝送装置#2〜#4は、伝送装置#1と同様に、スイッチSW1およびスイッチSW2を利用してトラヒックを処理する。この結果、パス端点1から送信されるデータは、伝送装置#1〜#4によりパス端点2まで伝送される。
なお、下記の特許文献1〜2に関連技術が記載されている。
特開2003−324465号公報 特開2010−45439号公報
上述のように、マルチレイヤネットワークにおいては、上位レイヤによりパスが設定される。このため、各伝送装置において、下位レイヤで伝送される信号が上位レイヤのスイッチング機能により処理されるので、処理遅延が発生する。
この問題は、上位レイヤのスイッチング処理を省略して下位レイヤでスイッチングを行うことができれば、解決される。例えば、図2において、伝送装置#3は、スイッチSW2を用いることなく伝送装置#2と伝送装置#4との間で信号を転送できるものとする。すなわち、伝送装置#2と伝送装置#4との間で、カットスルー(或いは、オフロード)が行われるものとする。この場合、伝送装置#3における処理遅延が削減され、パス端点1とパス端点2との間の伝送遅延も削減される。
しかしながら、このようなカットスルー伝送を実現するためには、ユーザまたはネットワーク管理者がマニュアルでスイッチの設定を行う必要がある。すなわち、新たに設定するパスに対してカットスルー伝送を実現するためには、ユーザまたはネットワーク管理者による煩雑な作業が必要である。
本発明の1つの側面に係わる目的は、マルチレイヤネットワークにおいて、伝送遅延の小さいパスを自動的に設定する方法および構成を提供することである。
本発明の1つの態様の伝送装置は、第1のノードから第2のノードへ上位レイヤのパスを設定するためのパスメッセージが送信され、前記第2のノードから前記第1のノードへ前記パスメッセージに対応する応答メッセージが送信されるマルチレイヤネットワークにおいて、前記第1のノードと前記第2のノードとの間に設けられる。この伝送装置は、前記上位レイヤにおいてトラヒックを処理する上位レイヤスイッチと、下位レイヤにおいてトラヒックを処理する下位レイヤスイッチと、前記パスメッセージおよび前記応答メッセージを処理するシグナリング処理部を有する。前記シグナリング処理部は、下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されておらず、かつ、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されているときに、自ノードを表すノード情報を前記応答メッセージに付与して上流側の隣接ノードへ送信し、下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されており、かつ、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されているときに、前記応答メッセージを上流側の隣接ノードへ送信し、下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されており、かつ、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されていないときに、前記ノード情報により表されるノードへ前記下位レイヤのパスを設定するためのメッセージを送信する。
上述の態様によれば、マルチレイヤネットワークにおいて、伝送遅延の小さいパスを自動的に設定することができる。
マルチレイヤネットワークにおけるデータ伝送の一例を示す図である。 カットスルー伝送の一例を示す図である。 第1の実施形態に係わるパス提供方法の一例を示す図である。 伝送装置の構成の一例を示す図である。 自ノード情報の一例を示す図である。 隣接ノード情報の一例を示す図である。 第1の実施形態の伝送装置の処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の伝送装置の処理の他の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係わるパス提供方法の一例を示す図である。 第2の実施形態の伝送装置の処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の伝送装置の処理の他の例を示すフローチャートである。 他の実施形態におけるパス設定方法を説明する図である。
<第1の実施形態>
図3は、本発明の第1の実施形態に係わるパス提供方法の一例を示す。図3に示す実施例では、ノード#1〜#6にそれぞれ伝送装置が設けられている。以下の記載では、ノード#i(i=1〜6)に設けられる伝送装置を伝送装置#iと呼ぶ。すなわち、ネットワークシステムは、伝送装置#1〜#6を含む。ただし、ネットワークシステムは、伝送装置#1〜#6の他にさらに伝送装置を有している。
図3に示すネットワークシステムは、複数の異なるレイヤの伝送をサポートする。以下の記載では、パケットレイヤは、上位レイヤの一例である。また、光レイヤは、下位レイヤの一例である。
伝送装置#1〜#6は、パケットレイヤでトラヒックを処理するパケットレイヤスイッチを有している。図3に示す「A」〜「F」は、それぞれ伝送装置#1〜#6に設けられるパケットレイヤスイッチを表している。パケットレイヤのパスは、この例では、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)のLSP(Label Switched Path)により実現される。すなわち、ネットワークシステム内を伝送されるパケットには、ラベルが付与される。そして、パケットレイヤスイッチは、受信パケットに付与されているラベルに従ってそのパケットの転送先を特定する。したがって、各ノードのパケットレイヤスイッチには、通信の開始前に、パスを表す情報(ラベル情報など)が設定される。
伝送装置#2〜#5は、パケットレイヤスイッチに加えて、光レイヤでトラヒックを処理する光レイヤスイッチを有している。図3に示す「W」〜「Z」は、それぞれ伝送装置#2〜#5に設けられる光レイヤスイッチを表している。なお、光レイヤのパスは、この例では、OTN(Optical Transport Network)により実現される。そして、光レイヤスイッチは、OTNフレーム(例えば、ODU(Optical channel Data Unit))を受信したポートに基づいて、そのOTNフレームを出力するポートを特定する。よって、各ノードの光レイヤスイッチは、入力ポートと出力ポートの対応関係を表すルーティング情報が設定される。
伝送装置#2〜#5は、受信OTNフレームからパケットを抽出する機能を有する。また、伝送装置#2〜#5は、送信OTNフレームにパケットを挿入する機能を有する。
上記構成のネットワークシステムにおいて、伝送装置#1は、伝送装置#6へデータを送信するためのパスを設定するものとする。以下の記載では、MPLSに適用されているRSVP−TE(Resource Reservation Protocol Traffic Engineering)でシグナリングが行われるものとする。なお、図3に示すシグナリングシーケンスにおいて、実線の矢印は、パケットレイヤにおけるシグナリングメッセージの伝送を表し、破線の矢印は、光レイヤにおけるシグナリングメッセージの伝送を表す。また、光レイヤにおいて設定されるパスを「コネクション」と呼ぶことがある。
(1)伝送装置#1は、パケットレイヤのシグナリングを開始する。すなわち、伝送装置#1は、まず、伝送装置#1と伝送装置#6との間のパス(ここでは、LSP)を設定するためのパスメッセージ(以下、Pathメッセージ)を生成する。このPathメッセージは、ラベル要求(Label Request Object)およびERO(Explicit Route Object)を含む。ラベル要求は、ラベルの割当てを要求する。EROは、ヘッドエンドノードからテイルエンドノードまでのパスを特定する。この実施例では、Pathメッセージに「ERO=#2、#3、#4、#5、#6」が付与される。そして、伝送装置#1は、このPathメッセージを伝送装置#6へ向けて送信する。そうすると、このPathメッセージは、伝送装置#2、#3、#4、#5により伝送装置#6まで転送される。
(2)伝送装置#6は、伝送装置#1から送信されたPathメッセージに対応する応答メッセージ(以下、Resvメッセージ)を伝送装置#1へ向けて送信する。このResvメッセージは、伝送装置#5から伝送装置#6へ向かうパスに対応するラベル値を表すラベル情報を含んでいる。また、Resvメッセージは、パスが設定される経路上のノードを表すRRO(Record Route Object)を含む。ただし、この実施例では、RROには、パケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能なノードを識別するノード情報が設定される。ここで、伝送装置#6は、光レイヤスイッチを備えておらず、パケットレイヤと光レイヤとの連携動作を行うことは出来ないので、伝送装置#6から送信されるResvメッセージのRROには、伝送装置#6を表すノード情報は設定されない。
(3)伝送装置#5は、伝送装置#6からResvメッセージを受信すると、RSVP−TEで規定されている処理を実行する。すなわち、伝送装置#5は、Resvメッセージのラベル情報を更新する。このとき、ラベル情報には、伝送装置#4から伝送装置#5へ向かうパスに対応するラベル値が書き込まれる。
ラベル情報の更新に加えて、伝送装置#5は、ResvメッセージのRROを処理する。すなわち、伝送装置#5は、受信したResvメッセージのRROにノード情報が設定されているか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#6から送信されるResvメッセージのRROにはノード情報は設定されていない。また、伝送装置#5は、伝送装置#5においてパケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能か否かを判定する。この実施例では、伝送装置#5は光レイヤスイッチZを有しており、伝送装置#5においてパケットレイヤスイッチEと光レイヤスイッチZとの連携動作が可能である。さらに、伝送装置#5は、伝送装置#5の光レイヤスイッチと、伝送装置#5の上流側(すなわち、ヘッドエンドノード側)の隣接ノードの光レイヤスイッチとの間でコネクションを形成できるか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#5の光レイヤスイッチZと伝送装置#4の光レイヤスイッチYとの間でコネクションを形成できるものとする。この場合、伝送装置#5は、ResvメッセージのRROに、伝送装置#5においてパケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能であることを表すノード情報を設定する。ここで、伝送装置#5は、パケットレイヤスイッチEおよび光レイヤスイッチZを備える。よって、伝送装置#5においてRROに設定されるノード情報を「E(Z)」と表記する。そして、伝送装置#5は、ノード情報「E(Z)」が付与されたResvメッセージを伝送装置#4へ送信する。
(4)伝送装置#4は、伝送装置#5からResvメッセージを受信すると、RSVP−TEで規定されている処理を実行する。すなわち、伝送装置#4は、Resvメッセージのラベル情報を更新する。このとき、ラベル情報には、伝送装置#3から伝送装置#4へ向かうパスに対応するラベル値が書き込まれる。
ラベル情報の更新に加えて、伝送装置#4は、ResvメッセージのRROを処理する。すなわち、伝送装置#4は、受信したResvメッセージにノード情報が付与されているか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#5から送信されるResvメッセージにノード情報「E(Z)」が付与されている。また、伝送装置#4は、伝送装置#4においてパケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能か否かを判定する。この実施例では、伝送装置#4は光レイヤスイッチYを有しており、伝送装置#4においてパケットレイヤスイッチDと光レイヤスイッチYとの連携動作が可能である。さらに、伝送装置#4は、伝送装置#4の光レイヤスイッチと、伝送装置#4の上流側の隣接ノードの光レイヤスイッチとの間でコネクションを形成できるか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#4の光レイヤスイッチYと伝送装置#3の光レイヤスイッチXとの間でコネクションを形成できるものとする。この場合、伝送装置#4は、RROを更新することなく、ノード情報「E(Z)」が付与されたResvメッセージを伝送装置#3へ送信する。
(5)伝送装置#3の動作は、伝送装置#4の動作と実質的に同じである。すなわち、伝送装置#3は、Resvメッセージを伝送装置#2へ送信する。このとき、Resvメッセージには、ノード情報「E(Z)」が付与されている。
なお、上記(2)〜(5)により、伝送装置#6から送信されたResvメッセージは、伝送装置#2まで伝送される。この結果、伝送装置#2と伝送装置#6との間に位置する伝送装置(すなわち、伝送装置#3〜#5)においては、伝送装置#1と伝送装置#6との間のパケットレイヤのパスのための設定が完了している。
(6)伝送装置#2は、伝送装置#3からResvメッセージを受信すると、伝送装置#3〜#5と同様の処理を実行する。すなわち、伝送装置#2は、受信したResvメッセージにノード情報が付与されているか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#3から送信されるResvメッセージにノード情報「E(Z)」が付与されている。また、伝送装置#2は、伝送装置#2においてパケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能か否かを判定する。この実施例では、伝送装置#2は光レイヤスイッチWを有しており、伝送装置#2においてパケットレイヤスイッチBと光レイヤスイッチWとの連携動作が可能である。さらに、伝送装置#2は、伝送装置#2光レイヤスイッチと、伝送装置#2の上流側の隣接ノードの光レイヤスイッチとの間でコネクションを形成できるか否かを判定する。ところが、伝送装置#1は、光レイヤスイッチを備えていない。このため、伝送装置#2は、伝送装置#2の上流側の隣接ノードとの間に光レイヤのコネクションを形成できない。この場合、伝送装置#2は、受信Resvメッセージに付与されているノード情報により表されるノードと伝送装置#2との間に光レイヤのコネクションを設定する処理を実行する。ここで、受信Resvメッセージには、ノード情報「E(Z)」が付与されている。したがって、伝送装置#2は、伝送装置#2と伝送装置#5との間に光レイヤのコネクションを設定する処理を開始する。
伝送装置#2は、伝送装置#2と伝送装置#5との間に光レイヤのコネクション(例えば、OTNパス)を設定するためのパスメッセージ(以下、Pathメッセージ)を生成する。光レイヤのコネクションは、例えば、ヘッドエンドノードとテイルエンドノードとの間に位置する各伝送装置の入力ポートおよび出力ポートを指定することにより設定される。この場合、Pathメッセージは、ポート番号の割当てを要求する。そして、伝送装置#2は、このPathメッセージを伝送装置#5へ向けて送信する。そうすると、このPathメッセージは、伝送装置#3、#4により伝送装置#5まで転送される。
また、伝送装置#2は、伝送装置#2と伝送装置#5との間のパケットレイヤのパスを解除するための解除メッセージ(以下、PathTearメッセージ)を伝送装置#5へ送信する。このPathTearメッセージも、伝送装置#3、#4により伝送装置#5まで転送される。
(7)伝送装置#3は、PathメッセージおよびPathTearメッセージを伝送装置#4へ転送する。ただし、伝送装置#3は、受信したPathTearメッセージに従って、パケットレイヤスイッチCの設定を解除する。
(8)伝送装置#4は、PathメッセージおよびPathTearメッセージを伝送装置#5へ転送する。ただし、伝送装置#4は、受信したPathTearメッセージに従って、パケットレイヤスイッチDの設定を解除する。
(9)伝送装置#5は、伝送装置#2から送信されたPathメッセージに対応する応答メッセージ(以下、Resvメッセージ)を伝送装置#2へ向けて送信する。このResvメッセージは、伝送装置#4から伝送装置#5へ向かうコネクションに対応するポート番号を表す情報を含んでいる。また、伝送装置#5は、受信したPathTearメッセージを終端する。
(10)伝送装置#4は、Resvメッセージを伝送装置#3へ転送する。このとき、伝送装置#4は、Resvメッセージに従って、光レイヤスイッチYの動作モードを設定する。例えば、光レイヤスイッチYは、「伝送装置#3から受信するOTNフレームを、パケットレイヤに渡すことなく、伝送装置#5へ転送する」ように設定される。
(11)伝送装置#3は、Resvメッセージを伝送装置#2へ転送する。このとき、伝送装置#3は、Resvメッセージに従って、光レイヤスイッチXの動作モードを設定する。例えば、光レイヤスイッチXは、「伝送装置#2から受信するOTNフレームを、パケットレイヤに渡すことなく、伝送装置#4へ転送する」ように設定される。なお、伝送装置#5から送信されたResvメッセージは、伝送装置#2において終端される。
このように、伝送装置#2と伝送装置#5との間に光レイヤのコネクションを設定することにより、FA−LSP(Forwarding Adjacency-Label Switched Path)が設定される。この結果、パケットレイヤにおいては、伝送装置#2および伝送装置#5が互いに隣接することになる。
(12)〜(13)伝送装置#2は、パケットレイヤのシグナリングを再実行する。すなわち、伝送装置#2は、伝送装置#6へPathメッセージを送信する。また、伝送装置#6は、伝送装置#1へResvメッセージを送信する。このとき、伝送装置#2と伝送装置#5との間では、既に光レイヤのシグナリングが完了している。したがって、伝送装置#2と伝送装置#5との間に位置する伝送装置(すなわち、伝送装置#3、#4)は、手順(12)〜(13)のシグナリングにおいて、ラベル処理を行わない。
このように、第1の実施形態のパス設定方法によれば、パケットレイヤのシグナリング処理の中で、光レイヤコネクションを設定可能なノードが探索される。探索結果は、パケットレイヤのシグナリングメッセージを利用して各伝送装置に通知される。そして、この探索結果に基づいて、光レイヤのシグナリングが実行され、パケットレイヤのパスの一部をカットスルーするための光レイヤコネクションが設定される。すなわち、伝送遅延の小さいパスを自動的に設定することができる。
図3に示す実施例では、ノード#1、#6間にパケットレイヤのパスが設定され、ノード#2、#5間に光レイヤコネクション(FA−LSP)が設定される。したがって、ノード#1からノード#6へ送信されるデータは、ノード#2〜#5では、パケットレイヤで処理されることなく、光レイヤで伝送される。すなわち、このデータは、ノード#3のパケットレイヤスイッチCおよびノード#4のパケットレイヤスイッチDを介することなく、ノード#1からノード#6へ伝送される。
図4は、伝送装置の構成の一例を示す。伝送装置1は、図4に示すように、送受信器11、光レイヤスイッチ12、パケットレイヤトラヒック制御部13、パケットレイヤスイッチ14、シグナリング回路15、シグナリング制御部19、メモリ20、パケットトラヒックモニタ21、OTNトラヒックモニタ22を備える。
送受信器11は、隣接ノードから受信する信号(この例では、OTNフレーム)を光レイヤスイッチ12に導く。ただし、受信信号がシグナリングメッセージを含むときは、送受信器11は、受信信号からシグナリングメッセージを抽出してシグナリング回路15に導く。また、送受信器11は、光レイヤスイッチ12から出力される信号を隣接ノードへ送信する。さらに、送受信器11は、シグナリング回路15から出力されるシグナリングメッセージを隣接ノードへ送信することができる。なお、伝送装置1は、複数の送受信器11を備える。送受信器11は、例えば、隣接ノードごとに設けられる。この場合、各送受信器11は、光レイヤスイッチ12のポート番号で識別されるようにしてもよい。
光レイヤスイッチ12は、OTNフレームのスイッチングを行う。光レイヤスイッチ12のスイッチングは、光レイヤシグナリング処理部17からの指示に従う。すなわち、光レイヤスイッチ12は、光レイヤシグナリング処理部17により形成される光レイヤコネクションを提供する。なお、光レイヤスイッチ12は、OTNフレームを一時的に格納するバッファメモリを備える。
パケットレイヤトラヒック制御部13は、光レイヤスイッチ12のバッファメモリに格納されているOTNフレームを抽出し、パケットに分解してパケットレイヤスイッチ14に導く。また、パケットレイヤトラヒック制御部13は、パケットレイヤスイッチ14により処理されたパケットをOTNフレームに格納し、そのOTNフレームを光レイヤスイッチ12に導く。ただし、パケットレイヤシグナリング処理部18からカットスルー指示が与えられているときは、パケットレイヤトラヒック制御部13は、光レイヤスイッチ12のバッファメモリからOTNフレームを抽出しない。すなわち、パケットレイヤトラヒック制御部13は、光レイヤスイッチ12とパケットレイヤスイッチ14との連携を停止することができる。
パケットレイヤスイッチ14は、パケットのスイッチングを行う。パケットレイヤスイッチ14のスイッチングは、パケットレイヤシグナリング処理部18からの指示に従う。すなわち、パケットレイヤスイッチ14は、パケットレイヤシグナリング処理部18により形成されるパケットレイヤパスを提供する。
シグナリング回路15は、分離/多重器16、光レイヤシグナリング処理部17、パケットレイヤシグナリング処理部18を含む。分離/多重器16は、送受信器11が受信したシグナリングメッセージを、光レイヤシグナリング処理部17またはパケットレイヤシグナリング処理部18に導く。また、分離/多重器16は、光レイヤシグナリング処理部17またはパケットレイヤシグナリング処理部18により生成されるシグナリングメッセージを送受信器11に導く。
光レイヤシグナリング処理部17は、光レイヤのコネクションを設定および解除するためのシグナリングを実行する。また、パケットレイヤシグナリング処理部18は、パケットレイヤのパスを設定および解除するためのシグナリングを実行する。なお、光レイヤシグナリング処理部17およびパケットレイヤシグナリング処理部18は、例えば、公知のシグナリングプロトコル(例えば、RSVP)によりコネクション/パスの設定および解除を行う。
シグナリング制御部19は、メモリ20に格納されている自ノード情報および隣接ノード情報を利用して、パケットレイヤパスのカットスルーに係わる処理を実行する。自ノード情報は、自ノードの伝送装置1において、パケットレイヤと光レイヤスとの連携が有効か否かを表す情報を含む。隣接ノード情報は、自ノードの光レイヤスイッチ12に接続する光レイヤスイッチを有する隣接ノードを表す情報を含む。自ノード情報および隣接ノード情報は、例えば、予めネットワーク管理者により各伝送装置に与えられる。そして、シグナリング制御部19は、カットスルーコネクションを生成する処理について、光レイヤシグナリング処理部17およびパケットレイヤシグナリング処理部18を制御する。
図5は、自ノード情報の一例を示す。図5(a)〜図5(f)は、図3に示す伝送装置#1〜#6に与えられる自ノード情報を示す。例えば、伝送装置#1、#6は、光レイヤスイッチを有しておらず、パケットレイヤと光レイヤスとの連携を提供できない。したがって、伝送装置#1、#6には、自ノード情報「無効」が与えられる。一方、伝送装置#2〜#5は、それぞれ光レイヤスイッチを備えており、パケットレイヤと光レイヤスとの連携を提供できる。したがって、伝送装置#2〜#5には、自ノード情報「有効」が与えられる。
図6は、隣接ノード情報の一例を示す。図6(a)〜図6(f)は、図3に示す伝送装置#1〜#6に与えられる隣接ノード情報を示す。例えば、伝送装置#2の光レイヤスイッチ12は、伝送装置#3の光レイヤスイッチに接続されており、ノード#2、#3間に光レイヤコネクションを設定可能である。よって、伝送装置#2に与えられる隣接ノード情報は「#3」を含んでいる。また、伝送装置#3の光レイヤスイッチ12は、伝送装置#2の光レイヤスイッチおよび伝送装置#4の光レイヤスイッチに接続されており、ノード#2、#3間およびノード#3、#4間にそれぞれ光レイヤコネクションを設定可能である。よって、伝送装置#3に与えられる隣接ノード情報は「#2」および「#4」を含んでいる。
パケットトラヒックモニタ21は、パケットレイヤパス毎に、パケットトラヒックをモニタする。また、OTNトラヒックモニタ22は、光レイヤコネクション毎に、OTNトラヒックをモニタする。
なお、光レイヤシグナリング処理部17、パケットレイヤシグナリング処理部18、シグナリング制御部19は、たとえば、シグナリングプロトコルを記述したプログラムを実行するプロセッサにより実現される。この場合、光レイヤシグナリング処理部17、パケットレイヤシグナリング処理部18、シグナリング制御部19は、1つのプロセッサで実現してもよいし、複数のプロセッサで実現してもよい。また、光レイヤシグナリング処理部17、パケットレイヤシグナリング処理部18、シグナリング制御部19の機能の一部は、ハードウェア回路で実現してもよい。
なお、図4では省略されているが、伝送装置1は、光レイヤスイッチ12を介さずにパケットを受信することができる。例えば、伝送装置#2は、伝送装置1からパケットを受信している。
上記構成の伝送装置1において、シグナリング制御部19は、パケットレイヤのシグナリングで使用されるResvメッセージにノード情報を付与することができる。また、シグナリング制御部19は、Resvメッセージに付与されているノード情報に基づいて、光レイヤシグナリング処理部17を起動することができる。このとき、シグナリング制御部19は、Resvメッセージから取得したノード情報を光レイヤシグナリング処理部17に通知する。そして、光レイヤシグナリング処理部17は、光レイヤのコネクションを設定するためのメッセージを、ノード情報により表されるノードへ送信する。
図7は、第1の実施形態の伝送装置の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ヘッドエンドノードからテイルエンドノードへPathメッセージが送信され、テイルエンドノードからヘッドエンドノードへResvメッセージが送信されるシグナリングシーケンスにおいて、Resvメッセージを受信した伝送装置により実行される。なお、図7では、パス設定のための通常の処理(例えば、ラベル処理など)は、省略されている。
S1において、シグナリング制御部19は、Resvメッセージにノード情報が付与されているか否かを判定する。ノード情報は、ResvメッセージのRROに設定され得る。そして、Resvメッセージにノード情報が付与されていないときは、シグナリング制御部19は、S2において、自ノードと上流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能か否かを判定する。例えば、上流側の隣接ノードが隣接ノード情報のなかに登録されていれば、自ノードと上流側に隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能と判定される。
自ノードと上流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能であるときには、シグナリング制御部19は、S3において、Resvメッセージにノード情報を付与する。この場合、自ノードを表すノード情報がResvメッセージに付与される。ノード情報は、例えば、ResvメッセージのRROに設定される。一方、自ノードと上流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能でないときは、S3の処理はスキップされる。そして、パケットレイヤシグナリング処理部18は、S4において、上述のResvメッセージを上流側の隣接ノードへ転送する。
Resvメッセージにノード情報が付与されているときは(S1:Yes)、シグナリング制御部19は、S5において、自ノードと上流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能か否かを判定する。なお、S5の処理は、実質的に、S2の処理と同じである。
自ノードと上流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能であるときには、パケットレイヤシグナリング処理部18は、S6において、上述のResvメッセージを上流側の隣接ノードへ転送する。一方、自ノードと上流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能でないときは、S7〜S9の処理が実行される。
S7において、シグナリング制御部19は、光レイヤシグナリング処理部17を起動する。このとき、シグナリング制御部19は、受信したResvメッセージに付与されているノード情報に基づいてFA−LSPの終点ノードを特定し、特定した終点ノードを光レイヤシグナリング処理部17およびパケットレイヤシグナリング処理部18に通知する。
S8において、光レイヤシグナリング処理部17は、FA−LSPの終点ノードに向けてPathメッセージを送信する。このメッセージは、光レイヤコネクションの設定を要求する。また、S9において、パケットレイヤシグナリング処理部18は、FA−LSPの終点ノードに向けてPathTearメッセージを送信する。このメッセージは、パケットレイヤのパスの解除を要求する。
次に、図3に示す実施例を参照しながら図7に示すフローチャートの処理を説明する。以下では、伝送装置#6から伝送装置#1へ向けてResvメッセージが送信されたときの伝送装置#2〜#5の動作を説明する。なお、伝送装置#6は、ノード情報が付与されていないResvメッセージを送信するものとする。
伝送装置#5は、伝送装置#6からResvメッセージを受信する。このときResvメッセージにはノード情報は付与されていないので、S1の判定は「No」である。また、図6(e)に示すように、伝送装置#5の上流側の隣接ノード(すなわち、ノード#4)は隣接ノード情報として登録されているので、伝送装置#5と伝送装置#4との間に光レイヤコネクションを設定することは可能である。すなわち、S2の判定は「Yes」である。よって、伝送装置#5は、S3において、Resvメッセージにノード情報「E(Z)」を付与する。そして、伝送装置#5は、このResvメッセージを伝送装置#4へ送信する。
伝送装置#4は、伝送装置#5からResvメッセージを受信する。このときResvメッセージにはノード情報「E(Z)」が付与されているので、S1の判定は「Yes」である。また、図6(d)に示すように、伝送装置#4の上流側の隣接ノード(すなわち、ノード#3)は隣接ノード情報として登録されているので、伝送装置#4と伝送装置#3との間に光レイヤコネクションを設定することは可能である。すなわち、S5の判定は「Yes」である。したがって、伝送装置#4は、Resvメッセージを伝送装置#3へ転送する。伝送装置#3の動作は、伝送装置#4と実質的に同じなので、説明を省略する。
伝送装置#2は、伝送装置#3からResvメッセージを受信する。このときResvメッセージにはノード情報「E(Z)」が付与されているので、S1の判定は「Yes」である。ところが、図6(b)に示すように、伝送装置#2の上流側の隣接ノード(すなわち、ノード#1)は隣接ノード情報として登録されていないので、伝送装置#2と伝送装置#1との間に光レイヤコネクションを設定することはできない。すなわち、S5の判定は「No」である。この場合、伝送装置#5において、光レイヤシグナリング処理部17が起動される。そして、光レイヤシグナリング処理部17は、S8において、ノード情報「E(Z)」により表されるノード(すなわち、光レイヤスイッチZを有するノード#5)へパスメッセージを送信する。このパスメッセージは、ノード#2、#5間の光レイヤコネクションを設定を要求する。また、パケットレイヤシグナリング処理部18は、S9において、ノード情報「E(Z)」により表されるノード(すなわち、パケットレイヤスイッチEを有するノード#5)へパス解除メッセージを送信する。このパス解除メッセージは、ノード#2、#5間のパケットレイヤのパスの解除を要求する。
なお、伝送装置#3の光レイヤシグナリング処理部17は、S8のパスメッセージに応じて、ノード#2とノード#4とが接続されるように光レイヤスイッチXを設定する。また、伝送装置#3のパケットレイヤシグナリング処理部18は、S9のパス解除メッセージに応じて、パケットレイヤスイッチCの設定を解除すると共に、パケットレイヤトラヒック制御部13にカットスルー指示を与える。そうすると、この後、パケットレイヤトラヒック制御部13は、光レイヤスイッチXからOTNフレームを抽出しない。すなわち、伝送装置#3において、パケットレイヤと光レイヤとの間の連携が遮断される。
同様に、伝送装置#4の光レイヤシグナリング処理部17は、S8のパスメッセージに応じて、ノード#3とノード#5とが接続されるように光レイヤスイッチYを設定する。また、伝送装置#3のパケットレイヤシグナリング処理部18は、S9のパス解除メッセージに応じて、パケットレイヤスイッチDの設定を解除すると共に、パケットレイヤトラヒック制御部13にカットスルー指示を与える。そうすると、この後、パケットレイヤトラヒック制御部13は、光レイヤスイッチYからOTNフレームを抽出しない。すなわち、伝送装置#4においても、パケットレイヤと光レイヤとの間の連携が遮断される。
図8は、第1の実施形態の伝送装置の処理の他の例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理も、Resvメッセージを受信した伝送装置により実行される。また、図8でも、パス設定のための通常の処理(例えば、ラベル処理など)は、省略されている。
S11において、伝送装置は、ResvメッセージにFA−LSPのエッジを表すノード情報が付与されているか否かを判定する。このノード情報は、パケットレイヤおよび光レイヤが連携している装置を表す。ResvメッセージにFA−LSPのエッジを表すノード情報が付与されていないときは、伝送装置は、S12において、そのResvメッセージを上流側へ転送する。このとき、ResvメッセージにRROが設定されているときは、そのRROを廃棄する。
ResvメッセージにFA−LSPのエッジを表すノード情報が付与されているときは、伝送装置は、S13において、そのノード情報により表されるノード(終点側のエッジノード)との間に光レイヤコネクションを形成可能である旨の登録があるか否かを判定する。エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能である旨の登録がないときは、伝送装置は、S14において、上流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能か否かを判定する。上流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能であるときは、伝送装置は、S15において、受信したResvメッセージを上流側の隣接ノードへ転送する。このとき、ResvメッセージのRROは維持される。
上流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能でないときには(S14:No)、伝送装置は、S16において、エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能であるか否かを確認する。そして、エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能であるときは、伝送装置は、S17において、受信したResvメッセージを上流側の隣接ノードへ転送する。このとき、ResvメッセージのRROは廃棄される。一方、エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能でないときは、伝送装置は、S18において、パスメッセージを最初に送信した伝送装置へエラーメッセージを送信する。
エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能である旨の登録があるときには(S13:Yes)、伝送装置は、S19において、エッジノードが隣接ノードであるか否かを判定する。エッジノードが隣接ノードであるときは、伝送装置は、S12においてResvメッセージを上流側へ転送する。エッジノードが隣接ノードでないときは、伝送装置は、S20において、上流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能か否かを判定する。上流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能であるときは、伝送装置は、S15において、受信したResvメッセージを上流側の隣接ノードへ転送する。上流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能でないときは、伝送装置は、S21において、光レイヤのシグナリングを開始する。この場合、伝送装置は、光レイヤコネクションを設定するためのメッセージをエッジノードに向けて送信する。
このように、第1の実施形態においては、パケットレイヤのパスを設定するためのシグナリングシーケンスの中で、光レイヤコネクションを設定可能なノードが探索される。そして、連続する複数のノードにおいて光レイヤコネクションを設定可能である場合には、それら複数のノードの両端のノード間に光レイヤコネクションを設定するためのシグナリングが実行される。したがって、マルチレイヤネットワークにおいて、上位レイヤのスイッチをカットスルーするパスを自動的に設定することができる。
<第2の実施形態>
図9は、本発明の第2の実施形態に係わるパス提供方法の一例を示す。ネットワークの構成は、第1および第2の実施形態において実質的に同じである。また、伝送装置の構成も、第1および第2の実施形態において実質的に同じである。
第1の実施形態では、テイルエンドノードからヘッドエンドノードに向かうResvメッセージを利用して、光レイヤの接続状態が各ノードに通知される。これに対して第2の実施形態では、ヘッドエンドノードからテイルエンドノードに向かうPathメッセージを利用して、光レイヤの接続状態が各ノードに通知される。
(1)伝送装置#1は、パケットレイヤのシグナリングを開始する。すなわち、伝送装置#1は、まず、伝送装置#1と伝送装置#6との間のパス(ここでは、LSP)を設定するためのパスメッセージ(以下、Pathメッセージ)を生成する。このPathメッセージは、ラベル要求(Label Request Object)およびERO(Explicit Route Object)を含む。ラベル要求は、ラベルの割当てを要求する。EROは、ヘッドエンドノードからテイルエンドノードまでのパスを特定する。この実施例では、Pathメッセージに「ERO=#2、#3、#4、#5、#6」が付与される。そして、伝送装置#1は、このPathメッセージを伝送装置#6へ向けて送信する。
(2)伝送装置#2は、伝送装置#1からPathメッセージを受信すると、RSVP−TEで規定されている処理を実行する。すなわち、伝送装置#2は、PathメッセージのEROから「#2」を削除する。
EROの更新に加えて、伝送装置#2は、以下の処理を行う。すなわち、伝送装置#2は、受信したPathメッセージにフラグが付与されているか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#1から送信されるPathメッセージにフラグは設定されていないものとする。また、伝送装置#2は、伝送装置#2においてパケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能か否かを判定する。この実施例では、伝送装置#2は光レイヤスイッチWを有しており、伝送装置#2においてパケットレイヤスイッチBと光レイヤスイッチWとの連携動作が可能である。さらに、伝送装置#2は、伝送装置#2の光レイヤスイッチと、伝送装置#2の下流側(すなわち、テイルエンドノード側)の隣接ノードの光レイヤスイッチとの間でコネクションを形成できるか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#2の光レイヤスイッチWと伝送装置#3の光レイヤスイッチXとの間でコネクションを形成できる。この場合、伝送装置#2は、Pathメッセージに、伝送装置#2においてパケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能であることを表すフラグを付与する。ここで、伝送装置#2は、パケットレイヤスイッチBおよび光レイヤスイッチWを備える。よって、伝送装置#2において付与されるフラグを「B(W)」と表記する。なお、フラグは、例えば、EROの中に設定される。或いは、フラグは、EROに付属するサブオブジェクトとして付与されるようにしてもよい。そして、伝送装置#2は、Pathメッセージを伝送装置#3へ送信する。
(3)伝送装置#3は、伝送装置#2からPathメッセージを受信すると、RSVP−TEで規定されている処理を実行する。すなわち、伝送装置#3は、PathメッセージのEROから「#3」を削除する。
EROの更新に加えて、伝送装置#3は、以下の処理を行う。すなわち、伝送装置#3は、受信したPathメッセージにフラグが付与されているか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#2から送信されるPathメッセージにフラグ「B(W)」が付与されている。また、伝送装置#3は、伝送装置#3においてパケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能か否かを判定する。この実施例では、伝送装置#3は光レイヤスイッチXを有しており、伝送装置#3においてパケットレイヤスイッチCと光レイヤスイッチXとの連携動作が可能である。さらに、伝送装置#3は、伝送装置#3の光レイヤスイッチと、伝送装置#3の下流側の隣接ノードの光レイヤスイッチとの間でコネクションを形成できるか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#3の光レイヤスイッチXと伝送装置#4の光レイヤスイッチYとの間でコネクションを形成できる。この場合、伝送装置#3は、Pathメッセージを伝送装置#4へ送信する。
(4)伝送装置#4の動作は、伝送装置#3の動作と実質的に同じである。すなわち、伝送装置#4は、Pathメッセージを伝送装置#5へ送信する。このとき、Pathメッセージにはフラグ「B(W)」が設定されている。
(5)伝送装置#5は、伝送装置#3、#4と同様に、受信したPathメッセージにフラグが付与されているか否かを判定する。この実施例では、伝送装置#4から送信されるPathメッセージにフラグ「B(W)」が付与されている。また、伝送装置#5は、伝送装置#5においてパケットレイヤスイッチと光レイヤスイッチとの連携動作が可能か否かを判定する。この実施例では、伝送装置#5は光レイヤスイッチZを有しており、伝送装置#5においてパケットレイヤスイッチEと光レイヤスイッチZとの連携動作が可能である。さらに、伝送装置#5は、伝送装置#5の光レイヤスイッチと、伝送装置#5の下流側の隣接ノードの光レイヤスイッチとの間でコネクションを形成できるか否かを判定する。ところが、伝送装置#6は、光レイヤスイッチを備えていない。すなわち、伝送装置#5は、ノード#5、#6間に光レイヤコネクションを形成でできない。この場合、伝送装置#5は、Pathメッセージからフラグ「B(W)」を削除して伝送装置#6へ送信する。
なお、伝送装置#5は、フラグ「B(W)」が付与されたPathメッセージを受信することにより、ノード#2、#5間に光レベルコネクションを設定できる旨を認識する。すなわち、伝送装置#5は、ノード#2、#5間のパケットレイヤスイッチをカットスルーできることを認識する。
(6)伝送装置#6は、伝送装置#1から送信されたPathメッセージに対応する応答メッセージ(以下、Resvメッセージ)を伝送装置#1へ向けて送信する。このResvメッセージは、第1の実施形態と実質的に同じである。
以降の手順は、第1の実施形態とほぼ同じである。すなわち、伝送装置#5は、Resvメッセージにノード情報「E(Z)」を付与する。また、ノード情報「E(Z)」が付与されたResvメッセージは、ノード#4、#3を経由して伝送装置#2まで転送される。そして、伝送装置#2は、ノード情報に基づいて、ノード#2、#5間に光レイヤコネクションを設定する処理を開始する。
但し、第2の実施形態では、Resvメッセージが伝送される前にフラグ「B(W)」が付与されたPathメッセージがノード#2からノード#5へ伝送される。このとき、伝送装置#3、#4は、それぞれ、ノード#2から自ノードまでの経路上に光レベルコネクションを設定可能であることを認識する。よって、伝送装置#3、#4は、Resvメッセージを上流側へ転送する際、メッセージの受信処理を行う必要はない。
図10は、第2の実施形態の伝送装置の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、ヘッドエンドノードからテイルエンドノードへ向かうPathメッセージを受信した伝送装置により実行される。なお、図10では、Pathメッセージの後の処理は省略されている。また、図10では、パス設定のための通常の処理(例えば、EROを更新する処理など)は、省略されている。
S31において、シグナリング制御部19は、Pathメッセージにフラグが付与されているか否かを判定する。そして、Pathメッセージにフラグが付与されていないときは、シグナリング制御部19は、S32において、自ノードと下流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能か否かを判定する。例えば、下流側の隣接ノードが隣接ノード情報のなかに登録されていれば、自ノードと下流側に隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能と判定される。
自ノードと下流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能であるときには、シグナリング制御部19は、S33において、Pathメッセージにフラグを付与する。この場合、自ノードを表すフラグがPathメッセージに付与される。フラグは、例えば、PathメッセージのEROに設定される。一方、自ノードと下流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能でないときは、S33の処理はスキップされる。そして、パケットレイヤシグナリング処理部18は、S34において、上述のPathメッセージを下流側の隣接ノードへ転送する。
Pathメッセージにフラグが付与されているときは(S31:Yes)、シグナリング制御部19は、S35において、そのフラグの値に基づいて光レイヤコネクションの始点ノードを特定する。続いて、S36において、シグナリング制御部19は、自ノードと下流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能か否か判定する。なお、S36の処理は、実質的に、S32の処理と同じである。
自ノードと下流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能であるときには、パケットレイヤシグナリング処理部18は、上述のPathメッセージを下流側の隣接ノードへ転送する。一方、自ノードと下流側の隣接ノードとの間に光レイヤコネクションを設定可能でないときは、S37において、シグナリング制御部19は、Pathメッセージからフラグを削除する。その後、パケットレイヤシグナリング処理部18は、上述のPathメッセージを下流側の隣接ノードへ転送する。
次に、図9に示す実施例を参照しながら図10に示すフローチャートの処理を説明する。以下では、伝送装置#1から伝送装置#6へ向けてPathメッセージが送信されたときの伝送装置#2〜#5の動作を説明する。なお、伝送装置#1は、フラグが付与されていないPathメッセージを送信するものとする。
伝送装置#2は、伝送装置#1からPathメッセージを受信する。このときPathメッセージにはフラグは付与されていないので、S31の判定は「No」である。また、図6(b)に示すように、伝送装置#2の下流側の隣接ノード(すなわち、ノード#3)は隣接ノード情報として登録されているので、伝送装置#2と伝送装置#3との間に光レイヤコネクションを設定することは可能である。すなわち、S32の判定は「Yes」である。よって、伝送装置#2は、S33において、Pathメッセージにフラグ「B(W)」を付与する。そして、伝送装置#2は、このPathメッセージを伝送装置#3へ送信する。
伝送装置#3は、伝送装置#2からPathメッセージを受信する。このときPathメッセージにはフラグ「B(W)」が付与されているので、S31の判定は「Yes」である。そうすると、伝送装置#3は、S35において、ノード#2、#3間に光レイヤコネクションを設定可能であることを認識し、始点ノード「#2」を記録する。また、図6(c)に示すように、伝送装置#3の下流側の隣接ノード(すなわち、ノード#4)は隣接ノード情報として登録されているので、伝送装置#3と伝送装置#4との間に光レイヤコネクションを設定することは可能である。すなわち、S36の判定は「Yes」である。したがって、伝送装置#3は、Pathメッセージを伝送装置#4へ転送する。伝送装置#4の動作は、伝送装置#3と実質的に同じなので、説明を省略する。
伝送装置#5は、伝送装置#4からPathメッセージを受信する。このときPathメッセージにはフラグ「B(W)」が付与されているので、S31の判定は「Yes」である。そうすると、伝送装置#5は、S35において、ノード#2、#5間に光レイヤコネクションを設定可能であることを認識し、始点ノード「#2」を記録する。ところが、図6(e)に示すように、伝送装置#5の下流側の隣接ノード(すなわち、ノード#6)は隣接ノード情報として登録されていないので、伝送装置#5と伝送装置#6との間に光レイヤコネクションを設定することはできない。すなわち、S36の判定は「No」である。この場合、伝送装置#5は、S37においてPathメッセージからフラグを削除した後、そのPathメッセージを伝送装置#6へ送信する。
図11は、第2の実施形態の伝送装置の処理の他の例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理も、Pathメッセージを受信した伝送装置により実行される。また、図11でも、パス設定のための通常の処理(例えば、ラベル処理など)は、省略されている。
S41において、伝送装置は、PathメッセージにFA−LSPのエッジを表すフラグが付与されているか否かを判定する。このフラグは、パケットレイヤおよび光レイヤが連携している装置を表す。PathメッセージにFA−LSPのエッジを表すフラグが付与されていないときは、伝送装置は、S42において、そのPathメッセージを下流側へ転送する。
PathメッセージにFA−LSPのエッジを表すフラグが付与されているときは、伝送装置は、S43において、そのフラグにより表されるノード(始点側のエッジノード)との間に光レイヤコネクションを形成可能である旨の登録があるか否かを判定する。エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能である旨の登録がないときは、伝送装置は、S44において、下流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能か否かを判定する。下流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能であるときは、伝送装置は、S45において、受信したPathメッセージを下流側の隣接ノードへ転送する。
下流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能でないときには(S44:No)、伝送装置は、S46において、エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能であるか否かを確認する。そして、エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能であるときは、伝送装置は、S47において、受信したPathメッセージを下流側の隣接ノードへ転送する。一方、エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能でないときは、伝送装置は、S48において、パスメッセージを最初に送信した伝送装置へエラーメッセージを送信する。
エッジノードとの間に光レイヤコネクションを形成可能である旨の登録があるときには(S43:Yes)、伝送装置は、S49において、エッジノードが隣接ノードであるか否かを判定する。エッジノードが隣接ノードであるときは、伝送装置は、S42においてPathメッセージを下流側へ転送する。エッジノードが隣接ノードでないときは、伝送装置は、S50において、下流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能か否かを判定する。下流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能であるときは、伝送装置は、S45において、受信したPathメッセージを下流側の隣接ノードへ転送する。下流側の隣接ノードと光レイヤで接続可能でないときは、伝送装置は、S51において、Pathメッセージのフラグを削除した後、そのPathメッセージを下流側へ転送する。
このように、第2の実施形態においては、ヘッドエンドノードからテイルエンドノードへ向かうパスメッセージを利用して、下位レイヤのパスを設定可能なノードが探索され、その探索結果が各ノードに通知される。
<他の実施形態>
第1および第2の実施形態では、上位レイヤのシグナリングにおいて下位レイヤのコネクションを設定できる区間が検出された場合に、下位レイヤのシグナリングが起動され、上位レイヤのスイッチをカットスルーするコネクションが設定される。ただし、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、指定された区間内でカットスルーを行うようにしてもよい。
図12に示す実施例では、ノード#2〜#5においてカットスルー伝送が可能な区間をサーチするコマンドが与えられている。この場合、伝送装置#2と伝送装置#5との間で図3に示すシグナリングが実行される。すなわち、例えば、伝送装置#2から伝送装置#5へPathメッセージが送信され、伝送装置#5から伝送装置#2へResvメッセージが送信される。そして、このシグナリング手順の中で、光レイヤコネクションを設定可能な区間が特定される。図12に示す例では、区間#3〜#5が特定されている。この場合、伝送装置#4のパケットレイヤスイッチを使用しないパスが形成される。
1 伝送装置
11 送受信器
12 光レイヤスイッチ
13 パケットレイヤトラヒック制御部
14 パケットレイヤスイッチ
15 シグナリング回路
16 分離/多重器
17 光レイヤシグナリング処理部
18 パケットレイヤシグナリング処理部
19 シグナリング制御部
20 メモリ
21 パケットトラヒックモニタ
22 OTNトラヒックモニタ

Claims (8)

  1. 第1のノードから第2のノードへ上位レイヤのパスを設定するためのパスメッセージが送信され、前記第2のノードから前記第1のノードへ前記パスメッセージに対応する応答メッセージが送信されるマルチレイヤネットワークにおいて、前記第1のノードと前記第2のノードとの間に設けられる伝送装置であって、
    前記上位レイヤにおいてトラヒックを処理する上位レイヤスイッチと、
    下位レイヤにおいてトラヒックを処理する下位レイヤスイッチと、
    前記パスメッセージおよび前記応答メッセージを処理するシグナリング処理部と、を有し、
    前記シグナリング処理部は、
    下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されておらず、かつ、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されているときに、自ノードを表すノード情報を前記応答メッセージに付与して上流側の隣接ノードへ送信し、
    下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されており、かつ、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されているときに、前記応答メッセージを上流側の隣接ノードへ送信し、
    下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されており、かつ、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されていないときに、前記ノード情報により表されるノードへ前記下位レイヤのパスを設定するためのメッセージを送信する
    ことを特徴とする伝送装置。
  2. 前記シグナリング処理部は、下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されており、かつ、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されていないときに、前記ノード情報により表されるノードへ前記上位レイヤのパスを解除するためのメッセージを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記下位レイヤスイッチと前記下位レイヤで接続されている隣接ノードが登録された隣接ノード情報格納部をさらに備え、
    前記シグナリング処理部は、上流側の隣接ノードが前記隣接ノード情報格納部に登録されているときに、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されていると判定し、上流側の隣接ノードが前記隣接ノード情報格納部に登録されていないときに、前記下位レイヤスイッチが上流側の隣接ノードの下位レイヤスイッチに接続されていないと判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の伝送装置。
  4. 第1のノードから第2のノードへ上位レイヤのパスを設定するためのパスメッセージを送信し、前記第2のノードから前記第1のノードへ前記パスメッセージに対応する応答メッセージを送信することで、前記第1のノードと前記第2のノードとの間にパスを設定するパス設定方法であって、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間に設けられる第1の伝送装置は、下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されておらず、かつ、前記第1の伝送装置と前記第1の伝送装置の上流側の隣接ノードとの間に下位レイヤのパスを設定可能であるときに、前記第1の伝送装置を表すノード情報を前記応答メッセージに付与して上流側の隣接ノードへ送信し、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間において前記第1の伝送装置よりも上流側に設けられる第2の伝送装置は、下流側の隣接ノードから受信した応答メッセージにノード情報が付与されており、かつ、前記第2の伝送装置と前記第2の伝送装置の上流側の隣接ノードとの間に下位レイヤのパスを設定可能でないときに、前記ノード情報により表される前記第1の伝送装置へ前記下位レイヤのパスを設定するためのメッセージを送信する
    ことを特徴とするパス設定方法。
  5. 前記第2の伝送装置は、前記第1の伝送装置へ前記上位レイヤのパスを解除するためのメッセージを送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載のパス設定方法。
  6. 上位レイヤおよび下位レイヤを含むマルチレイヤネットワークにおいて、シグナリングにより第1のノードと第2のノードとの間にパスを設定するパス設定方法であって、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間で前記上位レイヤのパスを設定するためのシグナリングメッセージを伝送し、
    前記シグナリングメッセージを受信した各ノードにおいて、前記下位レイヤのパスを設定可能か否かを判定し、
    連続する複数のノードにおいて前記下位レイヤのパスを設定可能であると判定されたときに、前記複数のノードの両端のノード間で前記下位レイヤのパスを設定するためのシグナリングを実行する
    ことを特徴とするパス設定方法。
  7. 前記シグナリングメッセージは、前記第1のノードから前記第2のノードへ送信されるパスメッセージに対応する、前記第2のノードから前記第1のノードへ送信される応答メッセージである
    ことを特徴とする請求項6に記載のパス設定方法。
  8. 前記シグナリングメッセージは、前記第1のノードから前記第2のノードへ送信されるパスメッセージである
    ことを特徴とする請求項6に記載のパス設定方法。
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