JP2016084720A - 流体の供給装置 - Google Patents

流体の供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016084720A
JP2016084720A JP2014216468A JP2014216468A JP2016084720A JP 2016084720 A JP2016084720 A JP 2016084720A JP 2014216468 A JP2014216468 A JP 2014216468A JP 2014216468 A JP2014216468 A JP 2014216468A JP 2016084720 A JP2016084720 A JP 2016084720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder chamber
piston
fluid
viscosity fluid
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014216468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6304491B2 (ja
Inventor
英活 小野寺
Hidekatsu Onodera
英活 小野寺
政宜 藤田
Masanobu Fujita
政宜 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014216468A priority Critical patent/JP6304491B2/ja
Publication of JP2016084720A publication Critical patent/JP2016084720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6304491B2 publication Critical patent/JP6304491B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、ピストンを繰り返し往復移動させることにより先に吸引された流体を確実に順に吐出させることができる流体の供給装置を提供する。【解決手段】一方端に端壁10aを有するシリンダ室10と、シリンダ室10内に嵌挿されたピストン12とを備え、シリンダ室10は、所定の粘度を有する比較的高粘度の流体Vが流入する吸引口13aと、高粘度流体Vが吐出される吐出口14aと有し、ピストン12がシリンダ室10内で後退することにより高粘度流体Vを吸引口13aからシリンダ室10に吸引し、ピストン12が前進することにより高粘度流体Vをシリンダ室10から吐出口14aを介して吐出させるよう構成されている。シリンダ室10の側壁10bの、端壁10aに近接する位置に吐出口14aを配置し、シリンダ室10の側壁10bにおける吐出口14aの位置からピストン12の後退する方向へ離れた位置に吸引口13aを配置した。【選択図】図1

Description

本発明は、流体の供給装置に関する。
流体、特に接着剤などのように所定の粘度を有する高粘度流体を供給するための装置として、たとえば特許文献1にも開示されているように、シリンダ室内にピストンを往復動可能に嵌挿してなる容積形ポンプが用いられている。そして従来の技術では、図4に示すように、シリンダ室10’内に高粘度流体Vを流入させるための吸引管路13’とシリンダ室10’から高粘度流体Vを吐出させるための吐出管路14’とがそれぞれ、シリンダ室10’の側壁10b’の、端壁10a’と隣接する位置に開口するよう接続されていた。さらに、吸引管路13’や吐出管路14’にはシャットオフ弁(図1における符号2、30を参照)をそれぞれ接続することができる。また、高粘度流体Vがたとえば接着剤などの場合には、かかる接着剤を塗布するためのノズル(図1における符号31を参照)を接続することができる。また、吐出管路14’側のシャットオフ弁とノズルとの機能を有するニードルガンアセンブリ(図1における符号3を参照)を設けることもできる。
このように構成された高粘度流体の供給装置では、高粘度流体Vを吸引口13a’からシリンダ室10’内に吸引するために、図4の(a)の状態から(b)に示すように、ピストン12’をシリンダ室10’内で後退移動(図4では上昇移動)させる。このときのピストン12’の後退移動は、一般に、前進端から後退限までである。したがって、高粘度流体Vは、一定の量がシリンダ室10’内に吸引される。一方、吐出口14a’を介してシリンダ室10’から高粘度流体Vを吐出させるために、図4の(b)の状態から(c)に示すように、ピストン12’をシリンダ室10’内で前進移動させる。このときのピストン12’の前進量は、高粘度流体Vを供給する必要な量に応じて調整制御される。すなわち、高粘度流体Vをシリンダ室10’内に吸引する量と、シリンダ室10’内から吐出させる量とのバランスは一定ではない場合が多い。
特開昭58−207963号公報
従来の技術にあっては、上述したように構成されているために、ピストン12’を後退移動させて新たに高粘度流体VBをシリンダ室10’内に吸引する際には、図4の(b)に示すように、先にシリンダ室10’内に吸引され残留している高粘度流体VAとシリンダ室10’の端壁10a’との間に新たに吸引された高粘度流体VBが入り込み、先にシリンダ室10’内に吸引され残留していた高粘度流体VAが、ピストン12’の先端面12a’とともに後退移動する。そして、高粘度流体Vをシリンダ室10’から吐出させる際には、図4の(c)に示すように、新たに吸引された高粘度流体VBが吐出される。その結果、先にシリンダ室10’内に吸引された高粘度流体VAがシリンダ室10’内に残留することとなる。高粘度流体Vが接着剤である場合には特に、シリンダ室10’に長期にわたって残留した高粘度流体VAが経年変化により粘度を増加することとなり、塊を形成して吐出管路14’等を詰まらせることがある。また、吸引管路13’や吐出管路14’にシャットオフ弁が接続されている場合には、かかるシャットオフ弁に増粘した高粘度流体Vが絡み付いて詰まり、開閉動作が不安定となる。さらに、高粘度流体Vとして所定量の接着剤を供給して塗布するような場合には、ノズルやニードルガンアセンブリ内に増粘した高粘度流体Vが詰まることとなる。このように増粘した高粘度流体Vが詰まった場合には、かかる増粘した高粘度流体Vを取り除くために分解掃除をしたり、高粘度流体Vが詰まった個所を調べて、かかる高粘度流体Vが詰まった容積型ポンプ1’、シャットオフ弁、ノズルまたはニードルガンアセンブリを交換することが必要となり、交換には多大な手間と時間を要するなどの問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、ピストンを繰り返し往復移動させることにより先に吸引された流体、特に所定の粘度を有する高粘度流体から確実に順に吐出させることができる流体の供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、一方端に端壁を有するシリンダ室と、該シリンダ室内に前進・後退可能に嵌挿されたピストンとを備えており、前記シリンダ室は、流体が流入する吸引口と、前記流体が吐出される吐出口と有しており、前記ピストンが前記シリンダ室内で後退することにより前記流体を前記吸引口から前記シリンダ室に吸引し、また、前進することにより前記流体を前記シリンダ室から吐出口を介して吐出させるよう構成された、流体の供給装置であって、前記吐出口が、前記シリンダ室の端壁、または、前記シリンダ室の側壁の前記端壁に近接する位置に開口するよう配置されており、前記吸引口が、シリンダ室の側壁における前記吐出口の位置から前記ピストンの後退する方向へ離れた位置に開口するように配置されていることを特徴とする。
前記シリンダ室の側壁における前記吸引口から前記端壁までの間に、前記端壁に向かってシリンダ室の断面積が漸次減少するように前記ピストンの前進・後退方向に対して傾斜する傾斜部を形成することが望ましい。さらに、前記ピストンの側壁の、前進端における前記吸引口と対応する位置から先端までの間に、前記シリンダ室の傾斜部と対応する角度で傾斜部を形成することが望ましい。
また、前記吐出口は、前記シリンダ室側が大きく広がっており前記シリンダ室から前記流体が吐出される方向に向かって漸次縮小する傾斜部が形成されていることが望ましい。
さらに、前記吐出口に連続する吐出路と、前記吸引口に連続する吸引路とに、それぞれシャットオフ弁を設けることが望ましい。
さらにまた、前記吐出口と前記吸引口とが、シリンダ室の側壁の、前記ピストンの前進・後退方向と直交する面における対向する位置に開口するよう配設されていることが望ましい。
本発明によれば、ピストンをシリンダ室内で後退移動させることにより流体が吸引口から新たにシリンダ室内に吸引される。このとき、吸引口が、シリンダ室の側壁における吐出口の位置からピストンの後退する方向へ離れた位置に開口するように配置されていることにより、吸引口からシリンダ室内に新たに吸引された流体は、先にシリンダ室に吸引され吐出口から吐出されないでシリンダ室に残った流体とピストンの先端面との間に流入することとなる。また、ピストンをシリンダ室内で前進させることによりシリンダ室内の流体が吐出口を介してシリンダ室から吐出される。このとき、吐出口が、シリンダ室の端壁、または、シリンダ室の側壁の端壁に近接する位置に開口するよう配置されていることにより、先にシリンダ室に吸引され吐出口から吐出されないでシリンダ室内に残っていた流体が、後で新たにシリンダ室内に吸引された流体を介してピストンの先端面に押圧されて、吐出口からシリンダ室外に吐出される。したがって、先にシリンダ室内に吸引された流体から順に吐出口を介してシリンダ室から吐出させることができる。
本発明の流体の供給装置を説明するために示した縦断正面図である。 本発明において、シリンダ室内に高粘度流体を吸引させる状態を説明するために示した概念図である。 本発明において、シリンダ室内から高粘度流体を吐出させる状態を説明するために示した概念図である。 従来の技術において、新たに吸引された高粘度流体が吐出されて、先に吸引された高粘度流体がシリンダ室内に残留する状態を説明するために示した概念図である。
本発明の流体の供給装置の実施の一形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。以下の説明では、同じ構成要素または相当する構成要素に対して同一符号を付するものとする。なお、この実施の形態では、供給する流体Vとして、所定の箇所に塗布される接着剤の場合により説明する。接着剤は所定の粘度を有する比較的高粘度の流体(以下、流体を高粘度流体という)Vであるが、本発明は比較的低粘度の流体を供給するための装置にも適用できる。
本実施の形態における高粘度流体Vの供給装置Sは、容積形ポンプ1と、吸引側シャットオフ弁2と、吐出側シャットオフ弁30およびノズル31を備えたニードルガンアセンブリ3とが一体に設けられている。高粘度流体Vが接着剤である場合に、かかる接着剤Vを所定の箇所に塗布するために、供給装置Sをロボットアームに取り付けるなどして、ノズル31の先端を移動させることができるように構成することができる。
容積形ポンプ1は、内部にシリンダ室10を形成する本体11と、このシリンダ室10内に嵌挿されるピストン12とを備えており、シリンダ室10には吸引管路13と吐出管路14とがそれぞれ開口している。シリンダ室10の、吸引管路13の開口を吸引口13aと、吐出管路14の開口を吐出口14aと称する。この吸引口13aと吐出口14aとの位置、および、シリンダ室10とピストン12の形状については、後述する。図1〜3に示した実施の形態における容積形ポンプ1は、シリンダ室10内でピストン12が上昇(後退移動)することにより高粘度流体Vをシリンダ室10内に吸引し、シリンダ室10内でピストン12が下降(前進移動)することにより高粘度流体Vをシリンダ室10内から吐出させるように構成されている。したがって、シリンダ室10の底が端壁10aを構成し、本体11の上方からピストン12が嵌挿されている。ピストン12の基端部には、ピストン12を制御可能に往復移動させるためのアクチュエータが接続されている。このアクチュエータはたとえば、制御可能に回転軸を駆動するサーボモータと、サーボモータの回転駆動を直線運動に変換してピストン12を前進移動および後退移動させる送りねじ機構とにより構成することができる。
吸引側のシャットオフ弁2は、バルブロッド20と、バルブロッド20の先端が着座されるバルブシート21と、バルブロッド20をバルブシート21に着座させるように付勢する付勢手段22(本実施の形態では圧縮コイルばね)と、この付勢手段22に抗してバルブシート21を開放させるようにバルブロッド20を移動させるように移動させるアクチュエータ23とを備えている。バルブシート21は、入り口24と容積ポンプ1の本体11に形成された吸引管路13とを連通する経路25の途中に設けられている。シャットオフ弁2のアクチュエータ23は、この実施の形態の場合、エアシリンダにより構成されている。エアシリンダ23は、シリンダ室26と、このシリンダ室26に嵌挿されたピストン27とを備えており、シリンダ室26はピストン27により閉塞側シリンダ室26aと開放側シリンダ室26bとが形成されている。ピストン27には、バルブロッド20が接続されている。開放シリンダ室26bに圧縮空気を送り込むことにより、バルブロッド20の先端が付勢手段22に抗してバルブシート21から離れて、バルブシート21を開放させることができる。また、付勢手段22の付勢力により、あるいは、閉塞側シリンダ室26aに圧縮空気を送り込むことで、付勢手段22による作動に加えて、バルブロッド20の先端をバルブシート21に着座させ、バルブシート21を閉塞させることができる。経路25の入り口24には、高粘度流体Vを貯留したタンクと連通する管路が接続される。このタンクと連通する管路の途中には、必要に応じて、高粘度流体Vをタンクから経路25の入口24に送り込む圧送手段を設けることができる。
ニードルガンアセンブリ3のシャットオフ弁30は、バルブロッド32と、バルブロッド32の先端が着座されるバルブシート33と、バルブロッド32をバルブシート33に着座させるように付勢する付勢手段34(本実施の形態では圧縮コイルばね)と、この付勢手段34に抗してバルブロッド32を開放させるように移動させるアクチュエータ35とを備えている。ニードルガンアセンブリ3は、容積ポンプ1の本体11に形成された吐出管路14と連通する経路36が形成されている。バルブシート33は、ノズル31の先端内に設けられている。ニードルガンアセンブリ3のアクチュエータ35は、この実施の形態の場合、エアシリンダにより構成されている。エアシリンダ35は、シリンダ室37と、このシリンダ室37に嵌挿されたピストン38とを備えており、シリンダ室37はピストン38により閉塞側シリンダ室37aと開放側シリンダ室37bとが形成されている。ピストン38には、バルブロッド32が接続されている。開放シリンダ室37bに圧縮空気を送り込むことにより、バルブロッド32の先端が付勢手段34に抗してバルブシート33から離れてノズル31の先端に設けられたバルブシート33を開放し、高粘度流体Vをノズルの先端から供給することが可能となる。また、付勢手段34の付勢力により、あるいは、閉塞側シリンダ室37aに圧縮空気を送り込むことにより、付勢手段34による作動に加えて、バルブロッド32の先端をノズル31の先端のバルブシート33に着座させてバルブシート33を閉塞し、高粘度流体Vをノズル31から供給するのを停止させることが可能となる。
容積形ポンプ1の吐出口14aは、図に示した実施の形態の場合、シリンダ室10の側壁10bであって、端壁10aに隣接する位置に開口するよう配置されている。吐出口14aの位置は、端壁10aに隣接することに限定されることはなく、近接していればよい。一方、吸引口13aは、シリンダ室10の側壁10bであって、吐出口14aの位置からピストン12の後退する方向(図では上方)へ離れた位置に開口するように配置されている。この吸引口13aの位置は、前進端(図では下降限)に位置しているピストン12により閉塞されないよう設定される(この実施の形態における吸引口13aの位置については、後にさらに詳しく説明する)。また、吸引口13aと吐出口14aとは、シリンダ室10の横断面(ピストン12の軸方向から見た場合と表現することもできる)において反対側に開口するようシリンダ室10の直径方向に沿って互いに対向する位置(図における左方と右方)に配置されている。なお、吐出口14aは、シリンダ室10の端壁10aに開口するよう形成することもできる。
この実施の形態におけるシリンダ室10の、吸引口13aから端壁10aまでの間の側壁10bは、端壁10aに向かってシリンダ室10の断面積を漸次減少させるようにピストン12の前進・後退方向に対して傾斜する傾斜部(以下、吸入側傾斜部という)5が形成されている。
また、この実施の形態におけるピストン12の、前進端に位置しているときの吸引口13aと対応する位置から先端12aまでの間の側壁は、先端12aに向かってピストン12の断面積を漸次減少させた傾斜部6が、シリンダ室10の吸入側傾斜部5と対応する角度で形成されている。
さらに、この実施の形態における吐出口14aは、吐出管路14の径よりも大きく広がってシリンダ室10に開口しており、シリンダ室10側から高粘度流体Vが吐出管路14を流れる方向に向かって吐出管路14の径と同じ大きさまで漸次縮小する傾斜部(以下、吐出側傾斜部という)7が形成されている。
次に、本発明の高粘度流体の供給装置の作動を説明する。図2は、ピストン12が前進端に位置している状態(a)から、後退移動されて新たな高粘度流体Vをシリンダ室10に吸引する状態(b)を示したものである(新たに吸引される高粘度流体をVBとする)。この新たな高粘度流体VBをシリンダ室10内に吸引するに際して、最初にニードルガンアセンブリ3の吐出側のシャットオフ弁30を閉じる(図2の(a)の記号Fを参照)と共に、吸引側のシャットオフ弁2を開放する(図2の(a)の矢印Nを参照)。すなわち、図1に示した実施の形態では、吐出側シャットオフ弁30の開放側シリンダ室37bを大気圧にすると共に付勢手段34による付勢により、また必要に応じて閉塞側シリンダ室37aに圧縮空気を送り込むことにより、ピストン38に接続されたバルブロッド32をバルブシート33に着座させて吐出側のシャットオフ弁30を閉じる。また、吸引側シャットオフ弁2の閉塞側シリンダ室26aを大気圧にすると共に開放側シリンダ室26bに圧縮空気を送り込むことにより、付勢手段22に抗してピストン27に接続されたバルブロッド20の先端をバルブシート21から離して吸引側のシャットオフ弁2を開放する。
このとき、図2の(a)に示すように、ピストン12は前進端に位置している。シリンダ室10の吸入側傾斜部5とピストン12の傾斜部6とが対応する角度で形成されているため、前進端に位置しているピストン12がシリンダ室10の吸入側傾斜部5に干渉することがない。また、先にシリンダ室10に吸引され、吐出されずにシリンダ室10に一時的に残留した高粘度流体V(以下、先に吸引され一時的にシリンダ室10に残留している高粘度流体をVAとする)は、シリンダ室10の吸入側傾斜部5により吸引口13aから離れて吐出口14a側に位置している。さらに、ピストン12に傾斜部6が形成されていることにより、吐出口14aの位置からピストン12の後退する方向(図では上方)へ離れた位置に開口するように配置された吸引口13aがピストン12によって閉塞されることがない。
この状態から図2の(b)に示すように、アクチュエータの作動によりピストン12を後退限まで後退移動(上昇)させて、シリンダ室10内に新たな高粘度流体VBを吸引する。このとき、吸引口13aが吐出口14aの位置からピストン12の後退する方向(図では上方)へ離れた位置に開口するように配置されており、しかも、シリンダ室10の吸入側傾斜部5によりシリンダ室10に一時的に残留した高粘度流体VAが吸引口13aから離れて吐出口14a側に位置しているため、新たな高粘度流体VBは先に吸引されシリンダ室10内に一時的に残留した高粘度流体VAとピストン12の先端面12aとの間に流入することとなる。なお、先に吸引されシリンダ室10内に一時的に残留した高粘度流体VAとシリンダ室10内に新たに吸引された高粘度流体VBとは、必ずしも両者の境界が明確ではない場合もあるが、両者VA、VBの相違を説明するために図2(b)および図3の(c)に鎖線で示した。
一方、シリンダ室10から高粘度流体Vを吐出させる場合には、最初に吸引側のシャットオフ弁2を閉じると共に(図3の(c)の記号Fを参照)、ニードルガンアセンブリ3の吐出側のシャットオフ弁30を開放する(図3の(c)の矢印Nを参照)。すなわち、図1に示した実施の形態では、吸引側シャットオフ弁2の開放側シリンダ室26bを大気圧にして付勢手段22による付勢により、また必要に応じて閉塞側シリンダ室26aに圧縮空気を送り込むことにより、ピストン27に接続されたバルブロッド20の先端をバルブシート21に着座させて吸引側のシャットオフ弁2を閉塞する。また、ニードルガンアセンブリ3の吐出側シャットオフ弁30の閉塞側シリンダ室37aを大気圧にすると共に開放側シリンダ室37bに圧縮空気を送り込んで、付勢手段34による付勢に抗してピストン38に接続されたバルブロッド32の先端をバルブシート33から離して吐出側のシャットオフ弁30を開く。
このとき、図3の(c)に示すように、ピストン12は後退限に位置している。そして、上述したように、新たな高粘度流体VBは先に吸引されシリンダ室10内に一時的に残留した高粘度流体VAとピストン12の先端面12aとの間に流入している。これを言い換えれば、先にシリンダ室10内に吸引されシリンダ室10内に一時的に残留していた高粘度流体VAは、シリンダ室10の端壁10a側に位置している。また、シリンダ室10内に一時的に残留していた高粘度流体VAは、吸引側傾斜部5により吸引口13aとはシリンダ室10の断面における反対側に配置された吐出口14a側に位置している。さらに、吐出口14aに吐出側傾斜部7が形成されている。この状態で、アクチュエータの作動によりピストン12をシリンダ室10の端壁10aに向かって任意の量の高粘度流体Vを吐出させるために必要な行程だけ近づけるよう前進移動させる。シリンダ室10内に一時的に残留していた高粘度流体VAが吐出側傾斜部7によって確実に吐出管路14に集中して流れ込み、かかる一時的に残留していた高粘度流体VAからシリンダ室10外に吐出されてニードルガンアセンブリ3に流れることとなる。そして、さらにピストン12を前進移動させて、一時的に残留していた高粘度流体VAが完全にシリンダ室10から吐出されると、続いて新たに吸引された高粘度流体VBがシリンダ室10から吐出されることとなる。
なお、図3の(d)に示すように、新たに吸引された高粘度流体VBは、ピストン12が前進端に前進移動したときにシリンダ室10に一時的に残留する。このシリンダ室10内に一時的に残留した高粘度流体Vは、次にピストン12を後退移動させてさらに新たに高粘度流体VBを吸引する際に、先に吸引されシリンダ室10内に一時的に残留することとなる。しかしながら、このシリンダ室10内の高粘度流体Vは、次にピストン12を前進移動させるときに、上述した一時的に残留した高粘度流体VAと同様に、最初にシリンダ室10から吐出されることとなり、シリンダ室10内での高粘度流体Vの残留は一時的なものとなる。
本発明では、吐出口14aをシリンダ室10の端壁10a、または、シリンダ室10の側壁10bの端壁10aと隣接する位置に開口するよう配置させ、吸引口13aをシリンダ室10の側壁10bの端壁10aに隣接する位置またはシリンダ室10の端壁10aに開口するよう配置したことにより、ピストン12を後退移動させると、吸引口13aから新たな高粘度流体VBが、先にシリンダ室10に一時的に残留した高粘度流体VAとピストン12との間に吸引されるため、ピストン12を前進移動させて高粘度流体Vを吐出させるときに、先にシリンダ室10に一時的に残留した高粘度流体VAから順に吐出される(先入・先出)ので、同じ高粘度流体Vがシリンダ室10に長期にわたって残留し難くなる。そのため、経年変化によりシリンダ室10に残留した高粘度流体Vの粘度が増加することがない。したがって、本発明では、精度良く高粘度流体Vを供給することができ、また、従来の技術のように増粘した高粘度流体Vを取り除いたり、高粘度流体Vが詰まった容積形ポンプ1、シャットオフ弁2、30、ノズル31等を交換する手間などを削減することができる。
また、本発明では、シリンダ室10に吸引側傾斜部5を形成したことにより、シリンダ室に一時的に残留する高粘度流体VAを吐出口14aに位置させ、しかも、新たにシリンダ室10内に吸引される高粘度流体VBを、先にシリンダ室10に一時的に残留した高粘度流体VAとピストン12との間に確実に導入させることができる。そのため、ピストン12を前進移動させて高粘度流体Vを吐出させるときに、先にシリンダ室10に一時的に残留した高粘度流体VAを確実に吐出させ、その後、新たに吸引した高粘度流体VBを吐出させることができる。
また、本発明では、ピストン12の側壁に傾斜部6をシリンダ室10の傾斜部5と対応する角度で形成することにより、ピストン12が前進端でシリンダ室10の傾斜部5と干渉するのを防止することができ、また、ピストン12の先端12aに沿ってシリンダ室10内に新たな高粘度流体VBを適切に流入させることができる。
吐出口14aに吐出側傾斜部7を形成することにより、先に吸引され一時的に残留した高粘度流体VAを確実に吐出管路14へ吐出させることができる。
吸引路13と吐出路14とにそれぞれシャットオフ弁2、30を設けることにより、ピストン12の前進・後退移動により、高粘度流体Vの吸引・吐出を正確に行うことができる。
シリンダ室10の側壁10bの、ピストン12の前進・後退方向と直交する面における対向する位置に、吐出口14aと吸引口13aとを配設することにより、吸引口13から新たにシリンダ室10内に吸引された高粘度流体VBによって、先に吸引され一時的にシリンダ室10内に残留している高粘度流体VAが吐出口14aに向かって押し流されることとなるので、シリンダ室10内に先に吸引され一時的に残留している高粘度流体VAから順に確実に吐出させることができる。
V:高粘度流体、 VA:シリンダ室内に先に吸引され一時的に残留している高粘度流体、 VB:シリンダ室内に新たに吸引される高粘度流体、 1:容積形ポンプ、 2:吸引側シャットオフ弁、 3:ニードルガンアセンブリ、 5:吸入側傾斜部、 6:傾斜部、 7:吐出側傾斜部、 10:シリンダ室、 10a:端壁、 10b:側壁、 12:ピストン、 13:吸引管路、 13a:吸引口、 14:吐出管路、 14a:吐出口

Claims (6)

  1. 一方端に端壁を有するシリンダ室と、該シリンダ室内に前進・後退可能に嵌挿されたピストンとを備えており、
    前記シリンダ室は、流体が流入する吸引口と、前記流体が吐出される吐出口と有しており、
    前記ピストンが前記シリンダ室内で後退することにより前記流体を前記吸引口から前記シリンダ室に吸引し、また、前進することにより前記流体を前記シリンダ室から吐出口を介して吐出させるよう構成された、流体の供給装置であって、
    前記吐出口が、前記シリンダ室の端壁、または、前記シリンダ室の側壁の前記端壁に近接する位置に開口するよう配置されており、
    前記吸引口が、シリンダ室の側壁における前記吐出口の位置から前記ピストンの後退する方向へ離れた位置に開口するように配置されていることを特徴とする流体の供給装置。
  2. 前記シリンダ室の側壁における前記吸引口から前記端壁までの間に、前記端壁に向かってシリンダ室の断面積が漸次減少するように前記ピストンの前進・後退方向に対して傾斜する傾斜部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の流体の供給装置。
  3. 前記ピストンの側壁の、前進限における前記吸引口と対応する位置から先端までの間に、前記シリンダ室の傾斜部と対応する角度で傾斜部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の流体の供給装置。
  4. 前記吐出口は、前記シリンダ室側が大きく広がっており前記シリンダ室から前記流体が吐出される方向に向かって漸次縮小する傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体供給装置。
  5. 前記吐出口に連続する吐出路と、前記吸引口に連続する吸引路とに、それぞれシャットオフ弁を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体の供給装置。
  6. 前記吐出口と前記吸引口とが、シリンダ室の側壁の、前記ピストンの前進・後退方向と直交する面における対向する位置に開口するよう配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体の供給装置。
JP2014216468A 2014-10-23 2014-10-23 流体の供給装置 Active JP6304491B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014216468A JP6304491B2 (ja) 2014-10-23 2014-10-23 流体の供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014216468A JP6304491B2 (ja) 2014-10-23 2014-10-23 流体の供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016084720A true JP2016084720A (ja) 2016-05-19
JP6304491B2 JP6304491B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=55972697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014216468A Active JP6304491B2 (ja) 2014-10-23 2014-10-23 流体の供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6304491B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51139466A (en) * 1974-06-03 1976-12-01 Georgia Pacific Corp Liquid metering pump
JP2004121986A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Japan Steel Works Ltd:The 溶融樹脂の塗布方法および塗布装置
JP2005324189A (ja) * 2004-04-16 2005-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体噴射方法及び流体噴射装置ならびにディスプレイパネル
JP2012122427A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Kowa Kk 粘性流体移送ポンプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51139466A (en) * 1974-06-03 1976-12-01 Georgia Pacific Corp Liquid metering pump
JP2004121986A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Japan Steel Works Ltd:The 溶融樹脂の塗布方法および塗布装置
JP2005324189A (ja) * 2004-04-16 2005-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体噴射方法及び流体噴射装置ならびにディスプレイパネル
JP2012122427A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Kowa Kk 粘性流体移送ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6304491B2 (ja) 2018-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5986727B2 (ja) 液体材料の吐出装置および方法
US7134617B2 (en) Droplets forming method and device for discharging constant-volume droplets
KR102223165B1 (ko) 액체 재료 토출 장치, 그 도포 장치 및 도포 방법
JP6127114B2 (ja) 圧電空圧バルブ駆動型ディスペンシングポンプおよびこれを用いた溶液ディスペンシング方法
KR20140127306A (ko) 액체 재료의 토출 장치 및 토출 방법
JP6778426B2 (ja) 液体材料吐出装置
US20130068330A1 (en) Flow path switching valve and discharge control apparatus for fluid material using the same
JP2013053684A5 (ja)
JP6304491B2 (ja) 流体の供給装置
US10272463B2 (en) Non-impact jetting dispensing module and method
TWI821257B (zh) 液體材料吐出裝置
CN113164886B (zh) 多材料分配系统
TWI483783B (zh) Liquid material discharge method, device and memory of the program memory media
JP6285510B2 (ja) 液体材料の吐出装置および方法
JP5922289B2 (ja) 微量液体流出方法および微量液体ディスペンサ
JP2007154733A (ja) 液体供給システム
KR20240039741A (ko) 다이어프램 펌프
JP5965460B2 (ja) プランジャポンプとその製造方法及びプランジャポンプ用ラバーシリンダ
JP2021094545A (ja) 塗料供給用シリンジポンプ
JP2019150788A (ja) ノズル用液切れバルブ
JP2014141979A (ja) 定量弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6304491

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151