JP2016080070A - シール構造 - Google Patents

シール構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016080070A
JP2016080070A JP2014211967A JP2014211967A JP2016080070A JP 2016080070 A JP2016080070 A JP 2016080070A JP 2014211967 A JP2014211967 A JP 2014211967A JP 2014211967 A JP2014211967 A JP 2014211967A JP 2016080070 A JP2016080070 A JP 2016080070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
press
seal structure
end surface
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014211967A
Other languages
English (en)
Inventor
克実 ▲高▼木
克実 ▲高▼木
Katsumi Takagi
室屋 格
Itaru Muroya
格 室屋
康隆 福家
Yasutaka Fukuya
康隆 福家
幸浩 阪口
Yukihiro Sakaguchi
幸浩 阪口
峻介 田中
Shunsuke Tanaka
峻介 田中
洋一 岩本
Yoichi Iwamoto
洋一 岩本
知和 岩田
Tomokazu Iwata
知和 岩田
康裕 津村
Yasuhiro Tsumura
康裕 津村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014211967A priority Critical patent/JP2016080070A/ja
Publication of JP2016080070A publication Critical patent/JP2016080070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】シール性能の低下を抑制できるシール構造を提供する。【解決手段】シール構造は、第1空間と第2空間とを仕切る壁部200に形成された貫通孔と貫通孔に配置される配設部材400とをシールする。シール構造は、貫通孔の内面と配設部材の外面との間に充填されるモルタルのシール材10と、第1空間SP1側を向くシール材の端面及び第2空間SP2側を向くシール材の端面に接触する接触面をそれぞれ有し、シール材を挟むように配置される一対のプレス部材と、一対のプレス部材でシール材をプレスして、シール材を拘束する拘束装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、シール構造に関する。
例えば発電プラントにおいては、各種の設備が建屋の内部に配置される。建屋の内部及び建屋の外部の一方から他方に流体を送るために、配管又はダクトのような配設部材が使用される。配設部材は、建屋の壁部に形成された貫通孔に配置される。津波又は河川の氾濫により、建屋の外部から建屋の内部に海水又は川水のような液体が浸入すると、建屋の内部の設備が被害を受ける可能性がある。そのため、配設部材の外面と貫通孔の内面との間隙は、シール構造によってシールされる。
シール構造は、貫通孔の内面と配設部材の外面との間隙に充填されるシール材を有する。シール材としてモルタルを使用するシール構造と、シール材として弾性材料を使用するシール構造とが知られている。シール材として弾性材料を使用するシール構造の一例が特許文献1に開示されている。
特開2014−005858号公報
例えば、配設部材を流れる流体の温度が高い場合、又は可燃性材料を使用することが困難な環境である場合など、シール構造が使用される条件に基づいて、シール材としてモルタルが選択される。シール材としてモルタルを使用する場合、貫通孔の内面と配設部材の外面との間隙にモルタルが打設される。例えば地震の発生により、建屋と配設部材との相対位置が変動すると、モルタルのシール材に作用する力が局所的に高まり、シール材が損傷する可能性がある。その結果、シール構造のシール性能が低下する可能性がある。
本発明の態様は、シール性能の低下を抑制できるシール構造を提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、第1空間と第2空間とを仕切る壁部に形成された貫通孔と前記貫通孔に配置される配設部材とをシールするシール構造であって、前記貫通孔の内面と前記配設部材の外面との間に充填されるモルタルのシール材と、前記第1空間側を向く前記シール材の端面及び前記第2空間側を向く前記シール材の端面に接触する接触面をそれぞれ有し、前記シール材を挟むように配置される一対のプレス部材と、一対の前記プレス部材で前記シール材をプレスして、前記シール材を拘束する拘束装置と、を備えるシール構造が提供される。
本発明の態様によれば、貫通孔の内面と配設部材の外面との間に充填されるモルタルのシール材によって、第1空間から第2空間に液体が浸入することが抑制される。重力の作用により、シール材の外面は、壁部から圧縮力を受け、シール材の内面は、配設部材から圧縮力を受ける。拘束装置により、シール材の端面は、プレス部材から圧縮力を受ける。シール材の外面、シール材の内面、及びシール材の端面のそれぞれが圧縮力を受け、拘束されることにより、壁部と配設部材との相対位置が変動しても、シール材の損傷が抑制される。したがって、シール構造のシール性能の低下が抑制される。
本発明の態様において、前記拘束装置は、前記シール材が前記壁部と前記配設部材とでプレスされる圧力と等しくなるように、前記プレス部材で前記シール材をプレスする圧力を調整してもよい。
これにより、シール材に対して等方圧が作用し、配設部材の軸と平行な方向(軸方向)及び配設部材の軸と直交する方向(軸直方向)のそれぞれについて、シール材の圧縮強度が向上する。
本発明の態様において、前記プレス部材は、前記配設部材が配置される開口を有し、前記接触面は、前記開口の周囲に配置されてもよい。
これにより、シール材の端面がプレス部材によって均一にプレスされる。
本発明の態様において、前記プレス部材は、分割可能な第1部分と第2部分とを含んでもよい。
これにより、配設部材の周囲にプレス部材を配置する作業が円滑に実施される。
本発明の態様において、前記プレス部材は、前記接触面を有するプレス部と、前記プレス部に接続されるフランジ部と、を含み、前記拘束装置は、前記フランジ部と前記壁部とを締め付けるボルト部材を含んでもよい。
これにより、シール材は、プレス部材及び拘束装置により、安定して拘束される。少なくとも、シール材と壁部とプレス部材との相対位置の変動が抑制されるように、シール材が拘束される。
本発明の態様において、前記プレス部の前記接触面と前記シール材の前記端面とが接触した状態で、前記フランジ部と前記壁部とは間隙を介して対向してもよい。
これにより、プレス部材のプレス部は、シール材の端面を十分にプレスできる。
本発明の態様において、前記拘束装置は、前記配設部材に固定された固定フランジ部と、前記固定フランジ部に支持され、前記プレス部材を前記シール材に押し付ける押圧部材と、を含んでもよい。
これにより、拘束装置は、配設部材の固定フランジ部を使って、シール材の端面を十分にプレスできる。
本発明の態様において、前記プレス部材は、前記接触面に設けられた複数の凹部を有してもよい。
これにより、プレス部材の軽量化が図られる。また、プレス部材の重量の増大を抑制しつつ、プレス部材の厚みの増大を図ることができる。そのため、シール材の端面に高い圧縮力を作用させることができる。
本発明の態様において、前記プレス部材は、弾性部材を含み、前記接触面は、前記弾性部材の表面を含んでもよい。
これにより、万が一シール材が損傷しても、弾性部材により、シール構造のシール性能が維持される。
本発明の態様において、前記シール材の前記端面に配置された止水剤の膜を有してもよい。
これにより、万が一シール材が損傷しても、止水剤の膜により、シール構造のシール性能が維持される。
本発明の態様によれば、シール性能の低下を抑制できるシール構造が提供される。
図1は、第1実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図2は、第1実施形態に係るシール構造のプレス部材の一例を模式的に示す平面図である。 図3は、第1実施形態に係るシール構造のプレス部材の一例を模式的に示す断面図である。 図4は、第1実施形態に係るシール構造のプレス部材の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、第1実施形態に係るシール構造のプレス部材の一例を模式的に示す断面図である。 図6は、比較例に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図7は、比較例に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図8は、第1実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図9は、第2実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図10は、第3実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図11は、第4実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図12は、第5実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図13は、第6実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図14は、第6実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図15は、第6実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図16は、第7実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。 図17は、第8実施形態に係るシール構造の一例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るシール構造100の一例を模式的に示す断面図である。
シール構造100は、第1空間SP1と第2空間SP2とを仕切る壁部200に形成された貫通孔300と、その貫通孔300に配置される配設部材400とをシールする。壁部200は、例えば発電プラントの建屋の外壁部を含む。第1空間SP1は、建屋の外部空間を含む。第2空間SP2は、建屋の内部空間を含む。
貫通孔300は、第1空間SP1に面する壁部200の外面201と、第2空間SP2に面する壁部200の内面202とを結ぶように形成される。配設部材400の一部は、貫通孔300の内側に配置される。配設部材400の一部は、第1空間SP1に配置される。配設部材400の一部は、第2空間SP2に配置される。
建屋の外部空間SP1に海洋又は河川が存在する場合、津波又は河川の氾濫により、建屋の外部空間SP1から建屋の内部空間SP2に海水又は川水のような液体が浸入する可能性がある。建屋の内部空間SP2には、各種の設備(機器)が配置されている。建屋の外部空間SP1から建屋の内部空間SP2に液体が浸入すると、建屋の内部空間SP2の設備が被害を受ける可能性がある。
シール構造100の少なくとも一部は、貫通孔300の内面301と配設部材400の外面401との間に配置される。シール構造100は、貫通孔300の内面301と配設部材400の外面401との間隙をシールする。シール構造100は、貫通孔300の内面301と配設部材400の外面401との間隙をシールして、第1空間SP1から第2空間SP2に液体が浸入することを抑制する。
配設部材400は、配管及びダクトの少なくとも一方を含む。配設部材400を介して、建屋の外部空間SP1及び建屋の内部空間SP2の一方から他方に流体が送られる。例えば、配設部材400を介して、建屋の外部空間SP1から建屋の内部空間SP2に流体が供給される。配設部材400を介して、建屋の内部空間SP2の流体が建屋の外部空間SP1に排出される。なお、配設部材400は、配管又はダクトのような、流体が流れる部材でもよいし、電気ケーブルのような、電流が流れる部材でもよい。配設部材400は、軸状の部材又はチューブ状の部材であり、軸(中心軸)AXを有する。配設部材400は、中心軸AXと平行な方向に長い。
以下の説明においては、配設部材400が配管であることとし、配設部材400を適宜、配管400、と称する。配管400は、例えば鉄のような金属製である。
また、以下の説明においては、配管(配設部材)400の中心軸AXと平行な方向を適宜、軸方向、と称し、配管(配設部材)400の中心軸AXと直交する方向を適宜、軸直方向、と称する。軸直方向は、中心軸AXに対する放射方向を含む。
壁部200は、例えばコンクリートを含み、所定の水圧に耐えられる厚さを有する。本実施形態においては、コンクリートの壁部200に形成された貫通孔に、スリーブが配置される。スリーブは、例えば鉄のような金属製の円筒部材である。本実施形態において、貫通孔300の内面301は、スリーブの内面を含む。シール構造100は、金属製の配管400の外面401と、金属製のスリーブの内面301との間に配置される。
なお、スリーブは省略されてもよい。貫通孔300の内面301が、コンクリートの表面でもよい。なお、壁部200は、コンクリート製でなくてもよい。例えば、金属製の壁部200に貫通孔300が設けられてもよい。
中心軸AXと直交する貫通孔300の断面は、円形である。中心軸AXと直交する配管400の断面は、円形である。配管400は、貫通孔300の中心と配管400の中心(中心軸)とが一致するように、貫通孔300の内側に配置される。なお、貫通孔300の断面は、矩形のような多角形でもよい。
図1に示すように、シール構造100は、貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間に充填されるモルタルのシール材10と、シール材10を挟むように配置される一対のプレス部材20(20A、20B)と、一対のプレス部材20でシール材10をプレスして、シール材10を拘束する拘束装置50と、を備えている。
シール材10は、貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間に充填されたモルタル製の部材である。シール材10は、環状の部材である。シール材10は、配管400の周囲に配置される。
例えば、配管400を流れる流体の温度が高い場合、又は可燃性材料を使用することが困難な環境である場合においては、シール材として、ゴム材のような弾性材料を使用することが困難である。そのような場合、シール材10としてモルタルが使用される。シール材10としてモルタルを使用する場合、貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間隙にモルタルが打設される。
シール材10は、第1空間SP1側を向く端面11と、第2空間SP2側を向く端面12と、貫通孔300の内面301に接続される外面13と、配管400の外面401に接続される内面14と、を有する。
プレス部材20は、鉄のような金属製である。プレス部材20は、第1空間SP1側に配置されるプレス部材20Aと、第2空間SP2側に配置されるプレス部材20Bと、を含む。プレス部材20Aとプレス部材20Bとは、シール材10を挟むように配置される。
プレス部材20Aは、第1空間SP1側を向くシール材10の端面11に接触する接触面21を有する。プレス部材20Bは、第2空間SP2側を向くシール材10の端面12に接触する接触面21を有する。
本実施形態において、プレス部材20Aの構造とプレス部材20Bの構造とは、実質的に等しい。以下の説明においては、主にプレス部材20Aについて説明する。また、プレス部材20Aとプレス部材20Bとを区別する必要がない説明においては、プレス部材20A(又はプレス部材20B)を単に、プレス部材20、と称して説明する。
本実施形態において、プレス部材20は、接触面21を有するプレス部22と、プレス部22に接続されるフランジ部23と、を含む。プレス部22は、フランジ部23から突出するように設けられる。プレス部22とフランジ部23とは一体(単一部材)である。
本実施形態において、プレス部22の接触面21は、端面11(端面12)の全域に接触するように設けられる。本実施形態において、端面11は、中心軸AXと直交する。接触面21は、中心軸AXと直交する。端面11と接触面21とは平行である。
プレス部材20は、接触面21の周囲に配置されるフランジ面24と、接触面21及びフランジ面24の反対方向を向く外面25と、を有する。接触面21とフランジ面24とは平行である。フランジ面24と外面25とは平行である。フランジ面24及び外面25は、フランジ部23に配置される。プレス部22は、フランジ部23のフランジ面24から突出するように設けられる。本実施形態において、接触面21とフランジ面24とは平行である。フランジ面24と外面25とは平行である。
プレス部材20は、配管400が配置される開口26を有する。開口26は、円形である。開口26の内面は、配管400の外面401と接触する。接触面21は、開口26の周囲に配置される。外面25は、開口26の周囲に配置される。
本実施形態においては、中心軸AXと直交する面内において、プレス部22の外形、フランジ部23の外形、及び開口26は、円形である。プレス部22の中心と、フランジ部23の中心と、開口26の中心とは、一致する。
拘束装置50は、シール材10にプレス部材20を押し付けるように、そのプレス部材20に力を加える。拘束装置500は、プレス部材20Aの接触面21をシール材10の端面11に押し付けるように、プレス部材20Aに力を加える拘束装置50Aと、プレス部材20Bの接触面21をシール材10の端面12に押し付けるように、プレス部材20Bに力を加える拘束装置50Bと、を含む。
本実施形態において、拘束装置50Aの構造と拘束装置50の構造とは、実質的に等しい。以下の説明においては、主に拘束装置50Aについて説明する。また、拘束装置50Aと拘束装置50Bとを区別する必要がない説明においては、拘束装置50A(又は拘束装置50B)を単に、拘束装置50、と称して説明する。
本実施形態において、拘束装置50は、フランジ部23と壁部200とを締め付けるボルト部材51を含む。壁部200の外面201に、拘束装置50Aのボルト部材51の雄ねじ部と結合される雌ねじ部を有する孔203が設けられる。同様に、壁部200の内面202に、拘束装置50Bのボルト部材51の雄ねじ部と結合される雌ねじ部を有する孔203が設けられる。
フランジ部23は、ボルト部材51の少なくとも一部が配置される開口27を有する。開口27は、フランジ面24と外面25とを結ぶように設けられる。
開口27は、中心軸AXの周囲に複数設けられる。孔203は、中心軸AXの周囲に複数設けられる。ボルト部材51は、複数の開口27及び複数の孔203のそれぞれに配置されるように、複数設けられる。
図1に示すように、本実施形態においては、プレス部材20Aのプレス部22の接触面21とシール材10の端面11とが接触した状態で、プレス部材20Aのフランジ部23のフランジ面24と壁部200の外面201とは間隙を介して対向する。プレス部材20Bのプレス部22の接触面21とシール材10の端面11とが接触した状態で、プレス部材20Bのフランジ部23のフランジ面24と壁部200の内面202とは間隙を介して対向する。
拘束装置50Aのボルト部材51がプレス部材20Aの開口27及び壁部200の外面201の孔203に配置された状態で、そのボルト部材51がフランジ部23と壁部200とを締め付けるように回転されることにより、シール材10の端面11は、プレス部材20Aの接触面21に押される。拘束装置50Bのボルト部材51がプレス部材20Bの開口27及び壁部200の内面202の孔203に配置された状態で、そのボルト部材51がフランジ部23と壁部200とを締め付けるように回転されることにより、シール材10の端面12は、プレス部材20Bの接触面21に押される。これにより、シール材10は、一対のプレス部材20(20A、20B)によりプレスされる。一対のプレス部材20(20A、20B)により、シール材10に対して、軸方向に関する圧縮力が作用する。
拘束装置50のボルト部材51の回転量が調整されることによって、一対のプレス部材20でシール材10をプレスする圧力(圧縮力)が調整される。
図2は、本実施形態に係るプレス部材20の一例を模式的に示す平面図である。図2に示すように、中心軸AXと直交する面内において、フランジ部23の外形は、円形である。プレス部22の外形は、円形である。開口26は、円形である。プレス部22の中心と、フランジ部23の中心と、開口26の中心とは、一致する。ボルト部材51が配置される開口27は、中心軸AXの周囲に複数配置される。
本実施形態においては、プレス部材20は、分割可能な第1部分28と第2部分29とを含む。第1部分28の構造と第2部分29の構造とは、実質的に同一である。プレス部材20は、中心軸AXを通る分割線(仮想線)を境界に、第1部分28と第2部分29とに分割される。第1部分28は、第2部分29の端面291と接合される端面281を有する。第2部分29は、第1部分28の端面281と接合される端面291を有する。第1部分28の端面281と第2部分29の端面291とが接合されて一体化されることにより、プレス部材20が設けられる。
図3、図4、及び図5は、本実施形態に係るプレス部材20の一例を模式的に示す断面図である。図3、図4、及び図5のそれぞれは、端面281及び端面291の一例を示す。図3、図4、及び図5に示すように、本実施形態においては、端面281の全域と、端面291の全域とが接触するように、第1部分28と第2部分29とが接合される。
図3及び図4に示すように、端面281及び端面291のそれぞれが平坦面でもよい。図3に示す例では、端面281及び端面291は、外面25と直交する。図4に示す例では、端面281及び端面291は、外面25に対して傾斜する。
図5に示すように、端面281及び端面291が、角部を有してもよい。
次に、本実施形態に係るシール構造100の施工方法の一例について説明する。貫通孔300に配管400が配置される。配管400は、配管400の中心と貫通孔300の中心とが一致するように、支持機構(不図示)に支持される。
貫通孔300に配管400が配置された状態で、貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間隙にモルタルのシール材10が充填される。
貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間隙にモルタルのシール材10が充填された後、配管400の周囲にプレス部材20が設置される。
本実施形態においては、プレス部材20は、第1部分28と第2部分29とに分割された状態で、配管400の周囲に配置される。第1部分28が配管400の周囲の一部に配置され、第2部分29が配管400の周囲の一部に配置された状態で、端面281と端面291とが接合されることにより、第1部分28と第2部分29とで形成される開口26の内面に配管400が支持される。開口26の内面と配管400の外面401とが接触し、接触面21と端面11(端面12)とが接触した状態で、第1部分28の開口27及び第2部分29の開口27にボルト部材51が配置される。そのボルト部材51の雄ねじ部が壁部200の孔203の雌ねじ部に結合されることによって、プレス部材20が壁部200に固定され、配管400がプレス部材20の開口26の内面に支持される。また、端面11(端面12)がプレス部22に押される。
拘束装置50は、シール材10にプレス部材20を押し付けるように、そのプレス部材20に力を加える。拘束装置50Aは、プレス部材20Aの接触面21をシール材10の端面11に押し付けるように、プレス部材20Aに力を加える。拘束装置50Bは、プレス部材20Bの接触面21をシール材10の端面12に押し付けるように、プレス部材20Bに力を加える。
拘束装置50Aのボルト部材51の回転量が調整されることによって、プレス部材20Aの接触面21がシール材10の端面11を押す力が調整される。拘束装置50Bのボルト部材51の回転量が調整されることによって、プレス部材20Bの接触面21がシール材10の端面12を押す力が調整される。拘束装置50A及び拘束装置50Bを含む拘束装置50のボルト部材51の回転量が調整されることによって、一対のプレス部材20でシール材10をプレスする圧力(圧縮力)が調整される。
本実施形態においては、拘束装置50は、シール材10が壁部200と配管400とでプレスされる圧力と等しくなるように、一対のプレス部材20でシール材10をプレスする圧力を調整する。すなわち、シール材10が壁部200と配管400とでプレスされる圧力と、シール材100が一対のプレス部材20でプレスされる圧力とが等しくなるように、ボルト部材51の回転量が調整される。
シール材10が壁部200と配管400とでプレスされる力は、重力方向に作用する力である。壁部200の重量データ及び配管400の重量データを含む設計値データに基づいて、シール材10が壁部200及び配管400から受ける重力方向の力を求めることができる。
すなわち、重力の作用によりシール材10の外面13が壁部200から受ける力(軸直方向の圧縮力)、及び重力の作用によりシール材10の内面14が配管400から受ける力(軸直方向の圧縮力)は、設計値データに基づいて予め求めることができる既知データである。
本実施形態においては、シール材10の外面13が壁部200から受ける軸直方向の圧縮力(圧力)と、シール材10の内面14が配管400から受ける軸直方向の圧縮力(圧力)と、シール材10の端面11がプレス部材20Aから受ける軸方向の圧縮力(圧力)と、シール材10の端面12がプレス部材20Bから受ける軸方向の圧縮力(圧力)とが実質的に一致するように、拘束装置50によって、プレス部材20でシール材10をプレスする圧縮力(圧力)が調整される。
なお、プレス部材20がシール材10をプレスする力(圧力)を計測可能な計測器が設けられ、その計測器の計測結果に基づいて、シール材10が壁部200と配管400とでプレスされる圧力と、プレス部材20でプレスされる圧力とが等しくなるように、拘束装置50が作動(ボルト部材51が回転)されてもよい。
図6は、比較例に係るシール構造100Jの一例を模式的に示す断面図である。比較例に係るシール構造100Jは、貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間に充填されるモルタルのシール材10を備えている。シール材10の端面11及びシール材10の端面12には、プレス部材が設けられていない。
例えば、地震の発生により、壁部200と配管400との相対位置が変動する可能性がある。図7は、比較例に係るシール構造100Jが設けられた壁部200と配管400とが相対移動した例を示す。
モルタルのシール材10は、十分な弾性を有しない。モルタルのシール材10は、実質的に弾性変形不可能である。そのため、地震の発生により、壁部200と配管400との相対位置が変動すると、モルタルのシール材10に作用する力が局所的に高まり、図7に示すように、シール材10が損傷する可能性がある。その結果、シール材10において、第1空間SP1から第2空間SP2に液体が通る通路(亀裂)が形成されてしまい、シール構造100Jのシール性能が低下する可能性がある。
図8は、本実施形態に係るシール構造100が設けられた壁部200と配管400とが相対移動した例を示す。本実施形態においては、シール材10の外面13は、壁部200から軸直方向の圧縮力を受ける。シール材10の内面14は、配管400から軸直方向の圧縮力を受ける。シール材10の端面11は、プレス部材20Aから軸方向の圧縮力を受ける。シール材10の端面12は、プレス部材20Bから軸方向の圧縮力を受ける。すなわち、本実施形態においては、シール材10の表面の全域に圧縮力が作用する。シール材10に等方圧が作用する。
モルタルは、圧縮力を受けると、その圧縮方向の強度が向上する性質を有する。そのため、モルタルのシール材10に、軸方向の圧縮力及び軸直方向の圧縮力が作用し、等方圧が作用すると、軸方向及び軸直方向の両方に関して、シール材10の強度が向上する。
また、本実施形態においては、ボルト部材51を含む拘束装置50により、プレス部材20は、壁部200に拘束され、そのプレス部材20の接触面21及び貫通孔300の内面301に接触するシール材10は、少なくとも、プレス部材20及び壁部200に拘束される。
したがって、地震の発生により、壁部200と配管400との相対位置が変動しても、シール構造100のシール材10の損傷が抑制される。これにより、シール構造100のシール性能の低下が抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間に充填されるモルタルのシール材10によって、第1空間SP1から第2空間SP2に液体が浸入することが抑制される。
また、本実施形態によれば、重力の作用により、シール材10の外面13は、壁部200から圧縮力を受け、シール材10の内面14は、配管400から圧縮力を受ける。拘束装置50により、シール材10の端面11は、プレス部材20Aから圧縮力を受け、シール材10の端面12は、プレス部材20Bから圧縮力を受ける。シール材10の外面13、シール材10の内面14、シール材10の端面11、及びシール材10の端面12のそれぞれが圧縮力を受け、拘束されることにより、壁部200と配管400との相対位置が変動しても、シール材10の損傷が抑制される。したがって、シール構造100のシール性能の低下が抑制される。
また、本実施形態においては、拘束装置50は、シール材10が壁部200と配管400とでプレスされる圧力と等しくなるように、プレス部材20でシール材10をプレスする圧力を調整する。これにより、シール材10に対して等方圧が作用し、軸方向及び軸直方向のそれぞれについて、シール材10の圧縮強度が向上する。
また、本実施形態においては、プレス部材20は、配管400が配置される開口26を有し、接触面21は、開口26の周囲に配置される。これにより、シール材10の端面11(端面12)がプレス部材20によって均一にプレスされる。
また、本実施形態においては、プレス部材20は、分割可能な第1部分28と第2部分29とを含む。これにより、貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間にモルタルのシール材10が充填された後、配管400の周囲にプレス部材20を配置する作業が円滑に実施される。
また、本実施形態においては、プレス部材20は、接触面21を有するプレス部22と、プレス部22に接続されるフランジ部23と、を含む。拘束装置50は、フランジ部23と壁部200とを締め付けるボルト部材51を含む。これにより、シール材10は、プレス部材20及び拘束装置50により、安定して拘束される。少なくとも、シール材10と壁部200とプレス部材20との相対位置の変動が抑制されるように、シール材10が拘束される。これにより、シール材10の損傷が十分に抑制される。
また、本実施形態においては、プレス部22の接触面21とシール材10の端面11(端面12)とが接触した状態で、フランジ部23と壁部200とが間隙を介して対向する。これにより、ボルト部材51でフランジ部23と壁部200とを締め付けることにより、プレス部材20のプレス部22は、シール材10の端面11(端面12)を十分にプレスできる。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図9は、本実施形態に係るシール構造100Bの一例を模式的に示す断面図である。なお、図9においては、第1空間SP1側に配置されるプレス部材22B及び拘束装置502のみを示す。第2空間SP2側に配置されるプレス部材22B及び拘束装置502も同様である。
図9に示すように、シール構造100Bは、シール材10の端面11に接触する接触面21を有するプレス部材22Bと、プレス部材22Bをシール材10に押し付ける拘束装置502とを有する。
本実施形態において、拘束装置502は、配管400に固定された固定フランジ部402と、固定フランジ部402に支持され、プレス部材22Bをシール材10に押し付ける押圧部材52と、を含む。
本実施形態において、プレス部材22Bは、円板状の部材である。端面11の外形と、プレス部材22Bの外形とは、実質的に等しい。プレス部材22Bの接触面21は、端面11の全域と接触する。
本実施形態において、配管400は、固定フランジ部402を有する。固定フランジ部402に、雌ねじ部を有する孔403が形成されている。孔403は、中心軸AXの周囲に複数設けられる。
押圧部材52は、孔403の雌ねじ部と結合可能な雄ねじ部を有するボルト部材を含む。複数の孔403のそれぞれに押圧部材52が配置される。
本実施形態において、押圧部材52の軸BXは、接触面21及び端面11と交わる。
押圧部材52が孔403に配置され、その押圧部材52の先端部とプレス部材22Bとが接触した状態で、押圧部材52が回転されることにより、その押圧部材52は、プレス部材22Bをシール材10に押し付ける。これにより、第1空間SP1側のシール材10の端面11は、プレス部材22Bの接触面21に押される。同様に、第2空間SP2側のシール材10の端面12が、プレス部材22の接触面21に押される。
これにより、シール材10は、一対のプレス部材22Bによりプレスされる。一対のプレス部材22Bにより、シール材10に対して、軸方向に関する圧縮力が作用する。
以上説明したように、本実施形態によれば、拘束装置502は、配管400の固定フランジ部402を使って、シール材10の端面11(端面12)を十分にプレスできる。
また、本実施形態によれば、押圧部材(ボルト部材)52の軸BXは、接触面21及び端面11と交わる。プレス部材22Bは、その押圧部材52の先端部で押される。これにより、押圧部材52の力が、プレス部材22Bを介して、シール材10に十分に(直接的に)伝達される。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図10は、本実施形態に係るシール構造100Cの一例を模式的に示す断面図である。本実施形態に係るシール構造100Cは、上述の第1実施形態で説明したシール構造100と、第2実施形態で説明したシール構造100Bの一部とを組み合わせた構造を有する。
図10に示すように、シール構造100Cは、プレス部22及びフランジ部23を含むプレス部材20と、フランジ部23と壁部200とを締め付けるボルト部材51と、配管400に固定された固定フランジ部402と、固定フランジ部402に支持され、プレス部材20をシール材10に押し付ける押圧部材52と、を含む。押圧部材52の軸BXは、接触面21及び端面11と交わる。
以上説明したように、本実施形態においても、シール材10を十分に圧縮することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図11は、本実施形態に係るシール構造100Dの一例を模式的に示す断面図である。図11に示すように、シール構造100Dは、貫通孔300の内面301と配管400の外面401との間に充填されるモルタルのシール材10と、第1空間SP1側を向くシール材10の端面11及び第2空間SP2側を向くシール材10の端面12に接触する接触面21をそれぞれ有し、シール材10を挟むように配置される一対のプレス部材204と、一対のプレス部材204でシール材10をプレスして、シール材10を拘束する拘束装置50と、を備えている。
本実施形態において、プレス部材204は、プレス部22Cと、フランジ部23とを含む。拘束装置50は、フランジ部23と壁部200とを締め付けるボルト部材51を含む。
本実施形態において、プレス部22Cは、フランジ部23に接続される金属部材221Cと、金属部材221とシール材10との間に配置される弾性部材222Cと、を含む。シール材10の端面11(端面12)と接触する接触面21は、弾性部材222Cの表面を含む。
弾性部材222Cは、ゴム材を含む。弾性部材222Cは、弾性発泡材でもよい。例えば、弾性部材222Cは、ウレタンのような弾性発泡材でもよい。弾性部材222Cは、液密性(水密性)を有する。
以上説明したように、本実施形態によれば、シール材10の端面11(端面12)に接触するように弾性部材222Cが配置されるため、万が一、モルタルのシール材10が損傷しても、弾性部材222Cにより、第1空間SP1から第2空間SP2に液体が移動することが抑制される。したがって、シール構造100Dのシール性能が維持される。
<第5実施形態>
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図12は、本実施形態に係るシール構造100Eの一部を模式的に示す断面図である。本実施形態において、シール構造100Eは、シール材10の端面11(端面12)に配置された止水剤の膜30を有する。シール材10は、止水剤の膜30を介して、プレス部材20によりプレスされる。止水剤の膜30は、ポリオレフィン系止水剤でもよいし、ウレタン系止水剤でもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、シール材10の端面11(端面12)に止水剤の膜30が設けられるため、万が一、モルタルのシール材10が損傷しても、止水剤の膜30により、第1空間SP1から第2空間SP2に液体が移動することが抑制される。したがって、シール構造100Eのシール性能が維持される。
<第6実施形態>
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図13は、本実施形態に係るシール構造100Fの一部を模式的に示す断面図である。本実施形態において、シール構造100Fのプレス部材206は、接触面21に設けられた複数の凹部41を有する。凹部41は、接触面21に均一に配置される。凹部41の間に接触面21が配置される。
以上説明したように、端面11(端面12)の全域が、接触面21と接触する必要はなく、端面11(端面12)の一部が接触面21と接触し、端面11(端面12)の一部が接触面12と接触しなくてもよい。端面11の一部のみが接触面21と接触しても、シール材10は、軸方向に関して高い強度を有することができる。
また、本実施形態によれば、凹部41により、プレス部材206の軽量化が図られる。また、プレス部材206の重量の増大を抑制しつつ、プレス部材206の厚み(接触面21と外面25との距離)の増大を図ることができる。そのため、シール材10の端面11(端面12)に高い圧縮力を作用させることができる。
図14は、本実施形態に係るシール構造100Gの一部を模式的に示す断面図である。シール構造100Gのプレス部材207は、接触面21と外面25とを結ぶ複数の貫通孔42を有する。貫通孔42により、接触面21に凹部が設けられる。貫通孔42は、接触面21に均一に配置される。貫通孔42の間に接触面21が配置される。
図14に示したように、プレス部材207に貫通孔42が設けられてもよい。図14に示す例においては、貫通孔42により、プレス部材207の軽量化が図られる。また、プレス部材207の重量の増大を抑制しつつ、プレス部材207の厚み(接触面21と外面25との距離)の増大を図ることができる。そのため、シール材10の端面11(端面12)に高い圧縮力を作用させることができる。
図15は、本実施形態に係るシール構造100Hの一部を模式的に示す断面図である。シール構造100Hのプレス部材208は、外面25の設けられた複数の凹部43を有する。凹部43は、外面25に均一に配置される。凹部43の間に外面25が配置される。
図15に示したように、プレス部材208の外面25に凹部43が設けられてもよい。図15に示す例においては、凹部43により、プレス部材208の軽量化が図られる。また、プレス部材208の重量の増大を抑制しつつ、プレス部材208の厚み(接触面21と外面25との距離)の増大を図ることができる。そのため、シール材10の端面11(端面12)に高い圧縮力を作用させることができる。
<第7実施形態>
第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図16は、本実施形態に係るシール構造100Iaの一部を模式的に示す断面図である。上述の各実施形態においては、シール材10の端面11と壁部200の外面201とが同一平面内に配置され(面一であり)、シール材10の端面12と壁部200の内面202とが同一平面内に配置されることとした。
図16に示すように、シール材10の端面11が、壁部200の外面201よりも第2空間SP2側に配置されてもよい。接触面21を含むプレス部材209の一部が、貫通孔300の内側に配置されてもよい。同様に、シール材10の端面12が、壁部200の内面202よりも第1空間SP1側に配置されてもよい。
<第8実施形態>
第8実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図17は、本実施形態に係るシール構造100Ibの一部を模式的に示す断面図である。図17に示すように、シール材10の端面11が、壁部200の外面201よりも第1空間SP1側に配置されてもよい。接触面21を含むプレス部材210の一部が、貫通孔300の外側に配置されてもよい。同様に、シール材10の端面12が、壁部200の内面202よりも第2空間SP2側に配置されてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、壁部200が発電プラントの建屋の外壁部であり、第1空間SP1が建屋の外部空間であり、第2空間SP2が建屋の内部空間であることとした。壁部200は、建屋の外壁部でなくてもよい。壁部200は、建屋の内部空間に配置されている壁部でもよい。第1空間SP1及び第2空間SP2のそれぞれが、建屋の内部空間の一部でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、配管400が金属製であることとした。配管400は、塩化ビニールのような合成樹脂製でもよいし、コンクリート製でもよい。
なお、上述の各実施形態において、配設部材400は、配管又はダクトのような、流体が流れる部材でもよいし、電気ケーブルのような、電流が流れる部材でもよい。
10 シール材
11 端面
12 端面
13 外面
14 内面
20 プレス部材
20A プレス部材
20B プレス部材
21 接触面
22 プレス部
23 フランジ部
24 フランジ面
25 外面
26 開口
27 開口
28 第1部分
29 第2部分
30 止水剤の膜
41 凹部
42 貫通孔
43 凹部
50 拘束装置
50A 拘束装置
50B 拘束装置
51 ボルト部材
52 押圧部材
100 シール構造
100B シール構造
100C シール構造
100D シール構造
100E シール構造
100F シール構造
100G シール構造
100H シール構造
100Ia シール構造
100Ib シール構造
200 壁部
201 外面
202 内面
203 孔
204 プレス部材
206 プレス部材
207 プレス部材
208 プレス部材
209 プレス部材
210 プレス部材
281 端面
291 端面
300 貫通孔
301 内面
400 配設部材(配管)
401 外面
402 固定フランジ部
403 孔
502 拘束装置
AX 中心軸(軸)
SP1 第1空間(外部空間)
SP2 第2空間(内部空間)

Claims (10)

  1. 第1空間と第2空間とを仕切る壁部に形成された貫通孔と前記貫通孔に配置される配設部材とをシールするシール構造であって、
    前記貫通孔の内面と前記配設部材の外面との間に充填されるモルタルのシール材と、
    前記第1空間側を向く前記シール材の端面及び前記第2空間側を向く前記シール材の端面に接触する接触面をそれぞれ有し、前記シール材を挟むように配置される一対のプレス部材と、
    一対の前記プレス部材で前記シール材をプレスして、前記シール材を拘束する拘束装置と、
    を備えるシール構造。
  2. 前記拘束装置は、前記シール材が前記壁部と前記配設部材とでプレスされる圧力と等しくなるように、前記プレス部材で前記シール材をプレスする圧力を調整する請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記プレス部材は、前記配設部材が配置される開口を有し、
    前記接触面は、前記開口の周囲に配置される請求項1又は請求項2に記載のシール構造。
  4. 前記プレス部材は、分割可能な第1部分と第2部分とを含む請求項3に記載のシール構造。
  5. 前記プレス部材は、前記接触面を有するプレス部と、前記プレス部に接続されるフランジ部と、を含み、
    前記拘束装置は、前記フランジ部と前記壁部とを締め付けるボルト部材を含む請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシール構造。
  6. 前記プレス部の前記接触面と前記シール材の前記端面とが接触した状態で、前記フランジ部と前記壁部とは間隙を介して対向する請求項5に記載のシール構造。
  7. 前記拘束装置は、前記配設部材に固定された固定フランジ部と、前記固定フランジ部に支持され、前記プレス部材を前記シール材に押し付ける押圧部材と、を含む請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のシール構造。
  8. 前記プレス部材は、前記接触面に設けられた複数の凹部を有する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシール構造。
  9. 前記プレス部材は、弾性部材を含み、
    前記接触面は、前記弾性部材の表面を含む請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のシール構造。
  10. 前記シール材の前記端面に配置された止水剤の膜を有する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のシール構造。
JP2014211967A 2014-10-16 2014-10-16 シール構造 Pending JP2016080070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014211967A JP2016080070A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 シール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014211967A JP2016080070A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 シール構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016080070A true JP2016080070A (ja) 2016-05-16

Family

ID=55958134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014211967A Pending JP2016080070A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 シール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016080070A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5346067B2 (ja) パイプやケーブルが挿入される導管スリーブを動的に封止するシステム
JP4890617B2 (ja) パイプ又はケーブルが延在する少なくとも1つの導管を動的に封止するシステム
KR101953728B1 (ko) 개구를 통하여 연장하는 케이블을 밀봉 고정하기 위한 시스템
US10222812B2 (en) Hybrid high integrity pressure protection systems and valves
RU2697585C2 (ru) Уплотнительное устройство
JP6903025B2 (ja) 流体デバイス
JP2015190614A (ja) 分岐管の耐震継手
NO20131699A1 (no) Pakning for kompakt rørflens
EP2730830A1 (en) Pipe pre-fixing sound-insulating clamp
JP2016080070A (ja) シール構造
US20130099488A1 (en) O-ring shield system and method
KR200446817Y1 (ko) 가스켓 홈이 형성된 배관의 메탈링
CN104879607A (zh) 管道堵漏装置
US10563540B2 (en) Casing for a rotating machine and rotating machine including such casing
JP2016089943A (ja) シール構造
KR200457298Y1 (ko) 배관용 기밀 슬리브
KR101836447B1 (ko) 수밀성이 향상된 맨홀
JP2015137727A (ja) 壁貫通配管のシール装置
RU173972U1 (ru) Устройство герметизации укрытий предназначенных для прохождения коммуникаций
JP2016056817A (ja) フランジ離間防止装置
RU197317U1 (ru) Устройство для герметизации горизонтальных экспериментальных каналов исследовательского ядерного реактора
JP5943749B2 (ja) 配管用シール機構
JP2016118248A (ja) シール構造、建屋及びシール構造の設置方法
ATE421656T1 (de) Dichtring
KR101571388B1 (ko) 노볼트 파이프 연결장치