JP2016079828A - タービン翼の冷却構造およびガスタービンエンジン - Google Patents

タービン翼の冷却構造およびガスタービンエンジン Download PDF

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豪 堀内
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Atsushi Horikawa
敦史 堀川
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Seiji Yamashita
誠二 山下
雅英 餝
Masahide Kazari
雅英 餝
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Abstract

【課題】圧縮空気の使用を抑制できるタービン静翼の冷却構造およびこれを備えたガスタービンエンジンを提供する。
【解決手段】静翼輪と動翼輪を備えたタービンに組み込まれ、前記静翼輪を構成する複数の静翼を冷却するタービン翼の冷却構造は、静翼を構成するハウジングと、ハウジングの内部に形成された流路と、流路に接続された水素供給源を含み、水素供給源から流路に供給される水素によってハウジングが冷却されるように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、タービン翼の冷却構造およびガスタービンエンジンに関する。
ガスタービンエンジンの出力向上及び効率の向上を図るためには、タービンに供給される高温ガスの温度を上昇させることが有効と考えられている。しかし、高温ガスの温度を上げると、タービンの翼、特に燃焼器に最も近い静翼に相当な熱負荷が作用する。そのため、多くのガスタービンエンジンでは、翼本体を中空のハウジングで構成し、圧縮機で生成された圧縮空気をハウジングの内部空間に流すことで、また、ハウジングに形成した多数の孔を介してハウジングの外側に流出させて該ハウジング表面上に冷却空気膜を形成して翼表面に直接高温ガスが接触するのを防ぐことで、静翼の温度を低下させている(特許文献1参照)。
特開2011−220250号公報 しかし、圧縮機で生成した圧縮空気をタービン翼の冷却に使用し過ぎると、出力の低下及び効率の低下を招きかねない。したがって、タービン翼の冷却に使用する圧縮空気の量を最小限に抑えることが望まれる。
そこで、本発明は、タービン翼の冷却に使用する圧縮空気を出来るだけ抑制できるタービン翼の冷却構造およびガスタービンエンジンを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るタービン翼の冷却構造は、
静翼輪と動翼輪を備えたタービンに組み込まれ、前記静翼輪を構成する複数の静翼を冷却するものであって、
前記静翼を構成するハウジングと、
前記ハウジングの内部に形成された流路と、
前記流路に接続された水素供給源を含み、
前記水素供給源から前記流路に供給される水素によって前記ハウジングが冷却されるように構成されている。
本発明に係るガスタービンエンジンの第1の形態は、
静翼輪と動翼輪を備えたタービンを具備しており、
前記静翼輪を構成する複数の静翼は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に形成された流路とを有し、
前記流路が水素供給源に接続されており、
前記水素供給源から前記流路に供給される水素によって前記ハウジングが冷却されるように構成されている。
本発明に係るガスタービンエンジンの第2の形態において、
前記エンジンは、圧縮空気を生成する圧縮機と、前記圧縮機で生成された圧縮空気を用いて燃料を燃焼させる燃焼器を備えており、
前記エンジンはさらに、前記水素供給源と前記流路を接続して前記水素供給源から供給される水素を前記流路に送る第1の経路と、前記流路から排出される水素を前記燃焼器に供給する第2の経路を備えている。
本発明に係るガスタービンエンジンの第3の形態において、
前記燃焼器は、燃料噴射部と、前記燃料噴射部から噴射された燃料を燃焼する燃焼室とを有し、
前記第2の経路は前記燃焼室の外側に配置され、前記燃焼室の熱を前記第2の経路を通る水素が吸収する。
本発明に係るガスタービンエンジンの第3の形態において、
前記第2の経路は、前記流路と前記燃焼器の燃料噴射ノズルを直接連結しており、前記流路から排出された前記水素が前記燃焼器の燃焼室から熱を吸収することなく前記燃料噴射ノズルに供給される。
本発明に係るガスタービンエンジンの第4の形態において、
前記第2の経路は前記燃料噴射部に接続されており、前記水素が燃料として前記燃焼室に噴射される。
本発明に係る冷却構造及びガスタービンエンジンによれば、静翼は水素によって冷却される。したがって、すべての静翼を圧縮機で生成した圧縮空気で冷却する必要がない。そのため、圧縮機で生成された圧縮空気をタービンの駆動に利用して、ガスタービンの出力向上、効率の向上を図ることができる。
本発明に係るガスタービンエンジンの概略構成を示す図。 図1のガスタービンエンジンに含まれる燃焼器の縦断面図。 実施形態1に係るガスタービンエンジンに含まれる燃焼器の縦断面図。 実施形態1に係る静翼の構成を示す図で、図4(a)は静翼の横断面図、図4(b)は静翼の縦断面図、図4(c)は図4(a)に示す静翼の部分拡大断面図。 実施形態2に係る静翼の構成を示す図で、図5(a)は静翼の横断面図、図5(b)は静翼の縦断面図、図5(c)と図5(d)は図5(a)に示す静翼の部分拡大断面図。
以下、添付図面を参照して本発明に係るタービン静翼の冷却構造及び該タービン静翼の冷却構造を備えたガスタービンエンジンの実施形態を説明する。
本発明に係るタービン静翼の冷却構造について説明するまえに、ガスタービンエンジンとそれに組み込まれた燃焼器の構成と動作を説明する。まず、図1は、ガスタービンエンジン(以下、単に「エンジン」という。)の概略の構成と機能を模式的に示す図である。エンジン(全体を符号10で示す。)の構成をその動作と共に簡単に説明すると、このエンジン10において、圧縮機11は大気12を吸引して圧縮空気13を生成する。圧縮空気13は燃焼器14で燃料15と共に燃焼され、高温高圧の燃焼ガス16が生成される。燃焼ガス16はタービン17に供給され、ロータ18の回転に利用される。ロータ18の回転は圧縮機11に伝達され、圧縮空気13の生成に利用される。また、ロータ18の回転は例えば発電機19に伝達されて発電に利用される。
図2は、実施形態1に係るエンジン10に含まれる燃焼器14の一部を示す。
燃焼器14は、エンジン10の中心軸(図示しないが、図1に示すロータ18の回転中心軸に一致する。)の周囲に等間隔に複数個配置されている。各燃焼器14は、エンジン10のアウターケーシング21に固定された筒状の燃焼器ハウジング22を有する。燃焼器ハウジング22は、燃焼器ハウジング22の内側に同心的に配置された燃焼筒23を有する。図示するように、燃焼器ハウジング22と燃焼筒23は、それらの中心軸24が圧縮機側からタービン側に向かってエンジン中心軸(図示せず)と所定角度をもって交差するように、アウターケーシング21に斜めに固定されている。
実施形態では、燃焼器ハウジング22は筒部25を有し、筒部25の一端(図上右側の端部)がアウターケーシング21に連結され、筒部25の他端(図上左側の端部)が蓋26で閉じられている。
燃焼筒23は燃焼器ハウジング22に固定されている。実施形態では、燃焼筒23の基端側(図2の左側)が支持筒27を介して燃焼器ハウジング22の筒部25に固定され、燃焼器ハウジング22の筒部25と燃焼筒23の間に環状の隙間28(燃焼空気供給路45の一部)が形成されている。図示するように、支持筒27には複数の開口29(燃焼空気供給路45の一部)が形成されている。
燃焼筒23は、その内側に燃焼室32を形成しており、末端部が円筒状の尾筒33と同心的に連結され、また、尾筒33の末端部が遷移筒34に連結され、さらに、遷移筒34の末端がタービン17のタービン室35に連結されており、これにより、燃焼室32で生成された燃焼ガスが尾筒33、遷移筒34の内部空間を介してタービン17のタービン室35に供給されるようになっている。
図示するように、尾筒33と遷移筒34には外筒36が外装され、尾筒33及び遷移筒34と外筒36との間に環状の隙間37(燃焼空気供給路45の一部)が形成されている。この隙間37は、燃焼器ハウジング筒部25と燃焼筒23の間の隙間28に連通している。また、外筒36の末端開口38は、アウターケーシング21の内側に形成された圧縮空気貯留室39に開放されている。したがって、圧縮機11から排出された圧縮空気13が圧縮空気貯留室39を介して隙間37,28に移動することができる。
図2,3に示すように、燃焼筒23は、その基端側に燃料噴射部40が連結されている。燃料噴射部40は、燃料を噴射する燃料噴射ノズル41と、燃焼用空気を噴射する燃焼空気噴射ノズル42を有する。実施形態では、中心軸24に沿って、燃料噴射ノズル41が配置されている。また、燃料噴射ノズル41は、中心軸24に沿って第1燃料噴射路41aが形成され、中心軸24の回りに等間隔に複数の第2燃料噴射路41bが形成されている。第1燃料噴射路41aは、炭化水素燃料供給源70に接続されている。第2燃料噴射路41bは、水蒸気供給源50に接続されている。第2燃料噴射路41bはまた、後述するように水素供給源52にも接続されている。
実施形態では、燃焼空気噴射ノズル42は、燃料噴射ノズル41の周囲に形成された開口によって構成されている。また、燃焼空気噴射ノズル42の背後の空間44(燃焼空気供給路45の一部)は、支持筒27の開口29を介して燃焼筒23,尾筒33,遷移筒34の周囲に形成された隙間28,37に接続されており、その結果、隙間28,37,支持筒開口29,空間44が燃焼空気供給路45を形成し、圧縮空気貯留室39から供給される圧縮空気が燃焼空気噴射ノズル42から燃焼室32に噴射されるようになっている。以下、燃焼室32に噴射される圧縮空気13を「燃焼空気13’」という。
実施形態では、燃焼空気噴射ノズル42は、旋回案内羽根(スワラ)によって構成されている。旋回案内羽根は、多数の羽根を備えており、背後の燃焼空気供給路45(空間44)と燃焼室32の圧力差に基づいて、燃焼空気供給路45から燃焼室32に噴射される燃焼空気に旋回力を付与し、燃焼室32に旋回流を形成する。
図3に詳細に示すように、燃焼筒23は、内筒(ライナ)46と、該内筒46を覆う外筒47で構成されており、内筒46と外筒47の間に環状空間48が形成されている。環状空間48は、図上左側の一端側が、連結管49を介して、燃料噴射ノズル41の内部に形成されている複数の第2燃料噴射路41bに接続されている。環状空間48は、図上右側の他端側が接続管51等を介して水素供給源52に接続されている。図示するように、環状空間48の基端と末端は封止されており、水素供給源52から供給された水素は環状空間48と複数の連結管49を介して第2燃料噴射路41bに供給され、そこから燃焼室32に噴射されるようになっている。
以上の構成を備えた燃焼器14の動作を説明する。本実施形態では、燃料として水素65と燃焼空気13’が供給される。水素65は、水素供給源52から供給され、好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、最も好ましくは99%以上が水素(H)からなる気体(以下、これらの気体を「純水素」という。当然、不可避的に含まれる不純物を含むものであってもよい。)であるが、化学工場等の製造過程で副次的に発生する水素を含む気体(以下、この気体を「副生水素」という。)のいずれであってもよい。以下、他の実施形態でも同様である。燃焼空気13’は、上述のように、圧縮機11で生成された高圧圧縮空気であり、その温度は、約摂氏400度〜約摂氏500度である。一方で、供給される水素65の温度は高圧圧縮空気よりも100度以上低く、望ましくは約摂氏15度〜30度である。
図2、3を参照して説明すると、炭化水素燃料供給源70から供給された炭化水素燃料71は第1燃料噴射路41aから燃焼空間32に噴射される。水素供給源52から供給された水素65は、後述するようにタービン17を経由した後、燃焼筒23に形成された環状空間48の末端側に入る。環状空間48の水素65は、後に説明するように、燃焼室32内で発生する火炎66によって加熱される内筒46を冷却する。その後、水素65は、環状空間48の基端側に移動し、連結管49を介して燃料噴射ノズル41の第2燃料噴射路41bに入り、そこで水蒸気供給源50から供給された水蒸気76と混合された後、燃焼室32に噴射される。一方、燃焼空気(圧縮空気)13は、圧縮空気貯留室39から遷移筒34の末端開口38を介して燃焼空気供給路45に入り、遷移筒34、尾筒33、燃焼筒23の外側の通り、燃焼空気噴射ノズル42として機能する旋回案内羽根を通じて、燃料噴射ノズル41の周囲から燃焼室32に噴射される。そして、これら炭化水素原料71と、水素65と水蒸気76との混合物は、燃焼空気噴射ノズル42から噴射される燃焼空気13’と共に燃焼されて火炎66を形成し、高温の燃焼ガスを生成する。
燃料の燃焼によって得られた高温ガスは、尾筒33から遷移筒34を介して、タービン室35に供給され、そこでタービン17の駆動に利用される。
なお、以上の説明では、タービン17から排出された水素は環状空間48で燃焼筒23を冷却した後に燃料噴射ノズル41に供給されるものとしたが、タービン17から排出された水素は環状空間48を経由することなく直接燃料噴射ノズル41に供給してもよい。
以上のとおり、実施形態の燃焼器14では、燃焼筒23の環状空間48を通過する際に吸熱した水素65は、第2燃料噴射路41bにおいて該第2燃料噴射路41bに供給される水蒸気76と接触して冷却され、燃焼室32に噴射される。また、水素と水蒸気が混合された状態で燃焼室32に噴射されるため、水素と水蒸気を混合しない場合に比べて火炎温度を低くすることが可能であり、これにより、燃焼ガスに含まれる窒素酸化物を最小限に抑制することができる。
また、環状空間48で吸熱した水素65は適度に温度が上昇しているため、水蒸気76と混合しても該水蒸気75が燃料噴射ノズル内でドレン化することがない。したがって、常に所望の水蒸気を含んだ水素を燃焼室内に噴射することができ、燃焼ガスに含まれる窒素酸化物をより確実に抑制することができる。
さらに、以上の説明では、炭化水素燃料供給源70から天然ガス等の炭化水素燃料を供給したが、炭化水素燃料供給源70から供給される燃料はこれに限るものでなく、水素であってもよい。また、燃料の代わりに水蒸気を導入してもよい。
さらにまた、以上の説明では、炭化水素燃料供給源70を設けたが、この炭化水素燃料供給源70を省略してもよい。
また、以上の説明では、燃焼筒23を内筒46と外筒47で形成することでそれらの間に水素供給用の環状空間を形成したが、内筒46の周囲に形成される空間は周方向に連続した環状空間である必要はないし、内筒と外筒を用いた二重管構造以外の方法、例えば、内筒の周囲に多数のチューブを配置するといった方法によって水素供給用の空間を形成してもよい。
次に、本発明に係るタービン静翼の冷却構造について説明する。まず、図2を参照すると、タービン17は、アウターケーシング21とインナーケーシング71の間に形成された環状のタービン室35を備えており、このタービン室35に静翼輪72と動翼輪73が図の左側から右側に向かって交互に複数段配置されている。周知のとおり、静翼輪72は回転不能に固定されており、動翼輪73はエンジン中心軸(図示せず)を中心に回転可能に支持されている。また、静翼輪72は周方向に等間隔に配置された複数の静翼74を備え、動翼輪73は周方向に等間隔に配置された複数の動翼75を備えている。
図4は、燃焼器14に最も近い第1段の静翼74を示す。図示するように、実施形態では、静翼74は、エンジン中心軸に対する放射方向に関して外側と内側にそれぞれ位置する外側フランジ81と内側フランジ82と、放射方向に伸びて外側フランジ81と内側フランジ82を一体的に連結する中空の翼ハウジング83を有し、外側フランジ81と内側フランジ82をそれぞれ対応するアウターケーシング21とインナーケーシング71の係合部に係合することによって、アウターケーシング21とインナーケーシング71に着脱自在に連結され、外側フランジ81と内側フランジ82の間にタービン室35を形成している。実施形態では、翼ハウジング83は、その横断面が翼の形をしており、燃焼器14に近い前縁側から燃焼器14から離れた後縁側に向かって、次第に幅が細くなっている。
翼ハウジング83の内部(通路)84には、翼ハウジング83とほぼ平行に放射方向に伸びる内筒85が配置されている。内筒85は、内外を貫通する多数の孔86(図4(c)参照)が形成されている。実施形態では、内筒85は、静翼74の前縁側に配置されている。また、内筒85の横断面形状は、図4(c)に示すように翼ハウジング83の内面と内筒85の外面との間にほぼ一定幅の隙間87(流路97の一部)が形成されるように決められている。
翼ハウジング83の内部84には、放射方向に伸びる仕切壁88が形成されており、これにより、翼ハウジング83の内部空間が前縁側の前室89(流路97の一部)と後縁側の後室90(流路122の一部)に区画されている。仕切壁88は、放射方向外側の端部が外側フランジ81に接続されており、放射方向内側の端部が内側フランジ82から離れて内側フランジ82との間に、前室89と後室90を連絡する連絡路91(流路97の一部)を形成している。
実施形態では、翼ハウジング83の前室89に臨み且つ内筒85と仕切壁88の間に位置する内面部分には、複数の突条92が形成されている。また、翼ハウジング83の後室90に臨み且つ仕切壁88の後側に位置する内面部分には複数の棒状突起93が形成されている。
図4(b)に示すように、内筒85の内部空間(流路97の一部)と後室90は、外側フランジ81に形成した開口94,95を介して外部に連通している。具体的に、内筒85の開口94は接続管96を介して水素供給源52に接続され、後室90の開口95は上述した接続管51を介して燃焼室32回りの環状空間48に接続されている。
このような構成によれば、第1段の静翼74には、水素供給源52から供給された常温の水素65が接続管96を通じて内筒85に供給される。供給された水素65は、内筒85の孔86からその周囲に噴出し、熱的ストレスを最も受ける翼ハウジング83の前縁側内面に当たり、その部分を内側から冷却して翼ハウジング83の焼損を防止する。その後、水素65は、内筒85の周囲の隙間87を通り、前室89から連絡路91に向かって移動する。このとき、水素65は複数の突条92に接触し、突条92を介して翼ハウジング83の熱を吸収する。同時に、水素65は前室89の壁に接触してそこから熱を吸収する。連絡路91から後室90に入った水素65は、複数の突起93と接触しながら翼ハウジング83から熱を吸収し、開口95を通じて接続管51に入り、この接続管51を介して上述した燃焼器14の環状空間48に供給される。
このように、本実施形態によれば、特に熱的ストレスを受ける第1段静翼の冷却に、圧縮機11で生成された圧縮空気ではなく、水素供給源52から供給される水素を利用しているので、より多くの圧縮空気をタービンの駆動に利用できるため出力の向上、効率の向上を図ることができる。
《実施形態2》
図5は、翼ハウジング83の他の実施形態を示す。図示するように、本実施形態では、翼ハウジング83の内部(通路)101には、翼ハウジング83とほぼ平行に放射方向に伸びる前側仕切壁102と後側仕切壁103が形成されている。前側仕切壁102は、放射方向の外側端部と内側端部がそれぞれ外側フランジ81と内側フランジ82に連結されており、前側仕切壁102の前側に位置する前室104(流路122の一部)と前側仕切壁102と後側仕切壁103の間に位置する中央室105(流路122の一部)を完全に分離している。後側仕切壁103は、前側仕切壁102の背後に位置する空間を、前側の中央室105と後側の後室106(流路122の一部)に区画している。ただし、後側仕切壁103は、放射方向外側の端部が外側フランジ81に接続されているが、放射方向内側の端部は内側フランジ82から離れて内側フランジ82との間に、中央室105と後室106を連通する連絡路107(流路122の一部)を形成している。
前室104には、放射方向に伸びる前側内筒108が配置されている。図5(c)に示すように、前側内筒108は、内外を貫通する多数の孔109が形成されている。実施形態では、前側内筒108は、前側仕切壁102寄りに配置されている。また、前側内筒108の横断面形状は、図5(a)に示すように、前側内筒108と周囲の翼ハウジング83との間にほぼ一定幅の隙間110(流路122の一部)が形成されるように決められている。さらに、翼ハウジング83の前縁には、内外を連通する複数の孔111が形成されている。
中央室105には、翼放射方向に伸びる後側内筒112が配置されている。図5(d)に示すように、後側内筒112は、内外を貫通する多数の孔113が形成されている。実施形態では、後側内筒112は、前側仕切壁102寄りに配置されている。また、後側内筒112の横断面形状は、図5(a)に示すように、前側内筒108と周囲の翼ハウジング83との間にほぼ一定幅の隙間114(流路122の一部)が形成されるように決められている。
実施形態では、翼ハウジング83の中央室105に臨み、後側内筒112と後側仕切壁103の間に位置する内面部分には、複数の突条115が形成されている。また、翼ハウジング83の後室106に臨み、後側仕切壁の後側に位置する内面部分には複数の突起116が形成されている。
前室104の前側内筒108は、外側フランジ81に形成した開口117を介して圧縮空気供給源118(例えば、圧縮空気貯蔵室39)に接続されている。一方、中央室105の後側内筒112は、外側フランジ81に形成した開口119を介して水素供給源52に接続されている。さらに、後室106は外側フランジ81に形成した開口120を介して接続管51、さらに燃焼室32回りの環状空間48に接続されている。
このような構成によれば、第1段の静翼74には、圧縮空気供給源118から供給された圧縮空気121が前側内筒108に供給される。供給された圧縮空気121は、前側内筒108の孔109からその周囲の隙間110に噴出し、熱的ストレスを最も受ける翼ハウジング83の前縁側内面に当たり、その部分を内側から冷却して翼ハウジング83の焼損を防止する。その後、圧縮空気121は、翼ハウジング83の孔111から外側に噴出し、翼ハウジング83の前縁の表面上にフィルムエア(膜状の空気流))を形成し、高温ガスが直に翼ハウジング83の前縁に当たるのを防止する。
水素供給源52から供給された常温の水素65は後側内筒112に供給される。供給された水素65は、後側内筒112の孔113からその周囲の隙間114に噴出し、翼ハウジング83の内面に当たり、その部分を内側から冷却して翼ハウジング83の焼損を防止する。その後、水素65は、中央室105を連絡路107に向かって移動する。このとき、水素65は複数の突条115に接触し、突条115を介して翼ハウジング83の熱を吸収する。連絡路107から後室106に入った水素65は、複数の突起116と接触しながら翼ハウジング83から熱を吸収し、開口120を通じて接続管51に入り、この接続管51を介して上述した燃焼器14の環状空間48に供給される。
このように、本実施形態によれば、特に熱的ストレスを受ける第1段静翼の冷却に、圧縮機11で生成された圧縮空気だけでなく、水素供給源52から供給される水素も利用しているので、より多くの圧縮空気をタービンの駆動に利用できるため、出力の向上、効率の向上を図ることができる。
なお、上述した実施形態では、第1段の静翼にのみ水素を供給してその翼ハウジングを冷却したが、第2段以後の静翼にのみ上述の発明を適用してもよいし、また、複数段又は全段の静翼に水素を供給して冷却してもよい。
10:ガスタービンエンジン
11:圧縮機
12:大気
13:圧縮空気
14:燃焼器
15:燃料
16:燃焼ガス
17:タービン
18:ロータ
19:発電機
21:アウターケーシング
22:燃焼器ハウジング
23:燃焼筒
24:中心軸(燃焼器ハウジング、燃焼筒の中心軸)
25:筒部
26:蓋
27:支持筒
28:隙間(燃焼空気供給路の一部)
29:支持筒の開口(燃焼空気供給路の一部)
32:燃焼室
33:尾筒
34:遷移筒
35:タービン室
36:外筒
37:隙間(燃焼空気供給路の一部)
38:末端開口
39:圧縮空気貯留室
40:燃料噴射部
41:燃料噴射ノズル
41a:第1燃料噴射路
41b:第2燃料噴射路
42:燃焼空気噴射ノズル
44:空間
45:燃焼空気供給路
46:内筒(ライナ)
47:外筒
48:環状空間
49:連結管
51:接続管
52:水素供給源
53:基端側尾筒部
54:末端側尾筒部
59:孔
65:水素
66:火炎
71:インナーケーシング
72:静翼輪
73:動翼輪
74:静翼
75:動翼
76:水蒸気
81:外側フランジ
82:内側フランジ
83:翼ハウジング
84:翼ハウジングの内部
85:内筒
86:孔
87:隙間(流路の一部)
88:仕切壁
89:前室
90:後室
91:連絡路
92:突条
93:棒状突起
94:開口
95:開口
96:接続管
97:流路
101:翼ハウジングの内部
102:前側仕切壁
103:後側仕切壁
104:前室
105:中央室
106:後室
107:連絡路
108:前側内筒
109:孔
110:隙間
111:孔
112:後側内筒
113:孔
114:隙間
115:突条
116:突起
117:開口
118:圧縮空気供給源
119:開口
120:開口
121:圧縮空気
122:流路

Claims (7)

  1. 静翼輪と動翼輪を備えたタービンに組み込まれ、前記静翼輪を構成する複数の静翼を冷却するタービン翼の冷却構造であって、
    前記静翼を構成するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に形成された流路と、
    前記流路に接続された水素供給源を含み、
    前記水素供給源から前記流路に供給される水素によって前記ハウジングが冷却されるように構成されている、ことを特徴とするタービン翼の冷却構造。
  2. 請求項1の冷却構造を備えたガスタービンエンジン。
  3. 静翼輪と動翼輪を備えたタービンを具備するガスタービンエンジンにおいて、
    前記静翼輪を構成する複数の静翼は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に形成された流路とを有し、
    前記流路が水素供給源に接続されており、
    前記水素供給源から前記流路に供給される水素によって前記ハウジングが冷却されるように構成されている、ことを特徴とするガスタービンエンジン。
  4. 前記エンジンは、圧縮空気を生成する圧縮機と、前記圧縮機で生成された圧縮空気を用いて燃料を燃焼させる燃焼器を備えており、
    前記エンジンはさらに、前記水素供給源と前記流路を接続して前記水素供給源から供給される水素を前記流路に送る第1の経路と、前記流路から排出される水素を前記燃焼器に供給する第2の経路を備えていることを特徴とする請求項3のガスタービンエンジン。
  5. 前記燃焼器は、燃料噴射部と、前記燃料噴射部から噴射された燃料を燃焼する燃焼室とを有し、
    前記第2の経路は前記燃焼室の外側に配置され、前記燃焼室の熱を前記第2の経路を通る水素が吸収することを特徴とする請求項4のガスタービンエンジン。
  6. 前記第2の経路は、前記流路と前記燃焼器の燃料噴射ノズルを直接連結しており、前記流路から排出された前記水素が前記燃焼器の燃焼室から熱を吸収することなく前記燃料噴射ノズルに供給されることを特徴とする請求項4のガスタービンエンジン。
  7. 前記第2の経路は前記燃料噴射部に接続されており、前記水素が燃料として前記燃焼室に噴射されるようにしてあることを特徴とする請求項5又は6のガスタービンエンジン。
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