JP2016079362A - コークス炉の炉蓋着脱装置 - Google Patents

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真明 芳野
克行 佐藤
Katsuyuki Sato
克行 佐藤
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Abstract

【課題】リフター本体の、炉団方向への搖動、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向の旋回、及びそれらの復帰制御を不要にし、かつ、更なる経年変化があっても、再度、変位量の測定や制御量の再設定を不要にする。【解決手段】リフター本体3の前面に、炉蓋52の閂53を支持するフック12a,12bをシリンダ装置14により昇降可能に設ける。フレーム2の前面側に、炉団方向への搖動の許容とセンタリング、及び炉長方向への搖動、炭化室開口部51が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回の許容とセンタリングが可能なように、リフター本体3を設置する。フレーム2に対するリフター本体3の、炉団方向及び炉長方向の搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回を阻止するロック装置15のシリンダ装置15aを、炉団方向への搖動自在で、弾性部材によりセンタリング状態を維持可能に設置する。【選択図】図1

Description

本発明は、コークス炉の炭化室開口部に炉蓋を着脱する装置に関するもので、特に、経年変化によって炉団方向・炉長方向・炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向にコークス炉が傾斜した場合でも、炉蓋の着脱を容易に、しかも安定して行えるようにしたものである。
コークス炉の炭化室開口部を塞ぐ炉蓋は、炭化室開口部に設置した閂受け部材に、炉蓋の閂を引っ掛けて係合させることで取付けられる。このように、閂受け部材に閂を係合させることで炭化室開口部を塞ぐ炉蓋は、コークス炉の炉長方向両側に、炉団方向への移動が可能なように配置された押出し機やガイド車に装備した炉蓋着脱装置を用いて取付け、取外しが行われている。
この炉蓋着脱装置は、閂受け部材に係合させた上下の閂を、フレームの前面側に設けたリフター本体に設置した上下のフックで、下方から支持するようにして一体として昇降し、炉長方向に前後進させるように構成したものである。
前記構成の炉蓋着脱装置を用いて、例えば炉蓋を取外す場合は、取外す炉蓋の上閂の設置位置における幅方向中心とリフター本体の上フックの設置位置における幅方向中心が一致するまで押出し機やガイド車を移動させる。その後、炉蓋着脱装置を炉蓋に向けて前進させることで炉蓋の閂の直下にフックを進入させた後、前記フックを上昇させることで閂を支持して炉蓋を持ち上げ、この状態で炉蓋着脱装置を後退させることで炭化室開口部から炉蓋を取外す。
ところで、コークス炉は、長期間の使用により経年変化して、炉団方向・炉長方向・炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向に傾斜することは、当業者にとっては周知の事柄である。以下、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向を、以下、単に炭化室開口部がねじれる方向ともいう。
このような経年変化によりコークス炉が傾斜した場合、炭化室開口部に取付けた状態の炉蓋も当然に傾斜することになる。この場合、炉蓋着脱装置を炉蓋に対してただ単に接離移動及び上昇移動させるだけでは、フックが炉蓋のフレームと干渉して、フックを炉蓋の閂の直下に進入することができなくなる。
そこで、コークス炉が経年変化して、炉蓋を着脱する炭化室開口部が炉団方向・炉長方向・炭化室開口部がねじれる方向に傾斜しても、炉蓋の着脱を行えるようにした炉蓋着脱装置が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された炉蓋着脱装置は、フレームに支持されるリフター本体を、炉団方向及び炉長方向に搖動が可能で、炭化室開口部がねじれる方向に旋回が可能なように構成すると共に、前記搖動、旋回を微調整する制御装置を備えた構成である。
しかしながら、特許文献1の炉蓋着脱装置は、前記搖動及び旋回を全てセンサー付きシリンダ装置によって行っている。従って、炉蓋の着脱時にはそれぞれの搖動、旋回についての基準位置からの制御が、また、作業終了時には基準位置に戻す制御が、炭化室ごとに必要である。さらに、初期作業時には、炭化室開口部の傾斜に合わせて作業者が炉蓋とリフター本体との相対位置関係を修正する必要もある。
そこで、炉蓋着脱装置をガイド車の内台車に設けたものが特許文献2で開示されている。この特許文献2の炉蓋着脱装置は、炉蓋の炉団方向の傾斜と一致するように炉蓋着脱装置を炉団方向に傾斜させた後に内台車を平行移動させることで、炉蓋とリフター本体との相対位置関係の修正作業を、特許文献1よりも効率的に行えるようにしたものである。
しかしながら、特許文献2の炉蓋着脱装置も、炉団方向及び炉長方向の搖動と、炭化室開口部がねじれる方向の旋回をセンサー付きシリンダ装置で行っているので、炭化室ごとの前記制御が必要になることは、特許文献1の炉蓋着脱装置と変わりはない。
加えて、特許文献1,2の炉蓋着脱装置の場合、更なる経年変化によって、炉団方向・炉長方向・炭化室開口部がねじれる方向の変位量が変化した場合、再度、変位量を測定して制御量を再設定する必要がある。
特開平5−255669号公報 特開2004−107443号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来の炉蓋着脱装置は、リフター本体の、炉団方向及び炉長方向の搖動と、炭化室開口部がねじれる方向への旋回を全てセンサー付きシリンダ装置で行うので、炭化室ごとにシリンダ装置の制御を行う必要があるという点である。
また、更なる経年変化によって、炉団方向・炉長方向・炭化室開口部がねじれる方向の変位量が変化した場合、再度、変位量を測定して制御量を再設定する必要があるという点である。
本発明は、リフター本体の炉団方向への搖動を許容することでシリンダ装置を不要とするのと共に、リフター本体の炉団方向の搖動後と、炭化室開口部がねじれる方向の旋回の許容及びその後の基準位置への復帰制御を不要にすることを目的としている。さらに、更なる経年変化によって、炉団方向・炉長方向・炭化室開口部がねじれる方向の変位量が変化した場合でも、再度、変位量を測定して制御量を再設定する必要がないようにすることを目的としている。
本発明は、
コークス炉の炭化室開口部への炉蓋の取付け、及び、前記炭化室開口部に取付けた炉蓋の取外しを行う装置であって、
前記炉蓋に設置された閂を支持するフックを昇降移動が自在なように設けたリフター本体を、フレームの前面側に、炉団方向及び炉長方向への搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回が自在なように設置した構成で、
前記炉団方向及び炉長方向への搖動の許容とセンタリング、及び、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回の許容とセンタリングを、それぞれ個別の弾性部材によって行うようにしたことを最も主要な特徴としている。
より具体的には、
前記炉蓋に設置された閂と対応する前面位置に、前記閂を下方から支持するフックを昇降移動が自在なように設けたリフター本体と、
このリフター本体を、炉団方向及び炉長方向への搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回が自在なように、前面側に設置したフレームと、
このフレームに設置したシリンダ装置のロッドの出退によって出退動作が可能なようになされた挿入ピンが、前記ロッドの突出動作時、前記リフター本体に設置した係合部材に係合することで、前記フレームに対する前記リフター本体の、炉団方向の搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回を阻止するロック装置と、
を備え、
前記リフター本体には、前記フックを昇降移動させる昇降用シリンダ装置と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向の旋回を許容しかつセンタリングするための弾性部材を、それぞれを設ける一方、
前記フレームの、下部には炉長方向への搖動用シリンダ装置と、炉団方向の搖動を許容しかつセンタリングするための弾性部材を、また、上部には炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回用シリンダ装置を、それぞれ設置し、
前記ロック装置の前記シリンダ装置は、炉団方向への搖動が自在なように支持されると共に、弾性部材によって炉団方向にセンタリングされた状態を維持するように構成されたことを最も主要な特徴としている。
本発明は、リフター本体の炉団方向の搖動をセンタリング用弾性部材によって許容している。また、リフター本体及びロック装置の炉団方向のセンタリングと、リフター本体の炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向の旋回の許容とそのセンタリングを弾性部材で行っている。
従って、本発明では、リフター本体の炉団方向の搖動用シリンダ装置が不要になって、その制御も必要がなくなる。また、リフター本体の炭化室開口部がねじれる方向への旋回を制御する必要もない。加えて、リフター本体の炉団方向のセンタリングと、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向のセンタリングのための制御や、ロック装置の炉団方向の搖動後の基準位置への復帰制御も不要になる。
本発明によれば、リフター本体の炉団方向の搖動制御と、リフター本体の炉団方向のセンタリング制御及び炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向の旋回制御やセンタリング制御が不要になって、炉蓋の着脱作業のさらなる効率化が図れる。
また、本発明では、リフター本体の、炉団方向及び炉長方向の搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回を規制するロック装置の炉団方向の搖動後の基準位置への復帰制御も不要になって、炉蓋の着脱作業のさらなる効率化に寄与できる。
また、本発明では、更なる経年変化によって、炉団方向・炉長方向・炭化室開口部がねじれる方向の変位量が変化した場合でも、再度、変位量を測定して制御量を再設定する必要がない。
本発明の炉蓋着脱装置の特徴を説明する概略構成図である。 本発明の炉蓋着脱装置を構成するフレームの前面下部とリフター本体の下部を側面方向から見た図である。 図2の矢視A−A図である。 図2の矢視B−B図である。 本発明の炉蓋着脱装置を構成するフレームの前面上部とリフター本体の上部を側面方向から見た図である。 図5を平面方向から見た図である。 図5を左側面方向から見た図である。 図5の矢視C−C図である。 本発明の炉蓋着脱装置を構成するロック装置を側面方向から見た図である。 図9を左側面方向から見た図である。 図9を平面方向から見た図である。 本発明の炉蓋着脱装置の炉蓋に対するリフター本体の位置合わせ用ガイドプレートを側面方向から見た図である。 図12を平面方向から見た図である。
本発明は、シリンダ装置を使用せずにリフター本体を炉団方向に搖動可能とすると共に、リフター本体の炉団方向の搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向の旋回の許容及びその後の基準位置への復帰制御を不要にするという目的を実現するものである。さらに、更なる経年変化によって、炉団方向・炉長方向・炭化室開口部がねじれる方向の変位量が変化した場合でも、再度、変位量を測定して制御量を再設定する必要がないようにするという目的を実現するものである。
そして、前記目的を、リフター本体の炉団方向の搖動をセンタリング用弾性部材によって許容することで実現した。また、リフター本体の炉団方向のセンタリングと、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向のセンタリングを弾性部材で行うことで実現した。
先ず、本発明の炉蓋着脱装置の特徴を、図1に示した概略構成図を用いて説明する。
1は、コークス炉の炭化室開口部への接離移動が可能なように、コークス炉の押出し機やガイド車に装備されるコークス炉の炉蓋着脱装置であり、本発明では、以下に説明するような構成としている。
2はフレームであり、例えばその前面を側面視コ字状に形成し、このコ字状に形成したうちの前面空間部2aに、炉団方向及び炉長方向への搖動と、炭化室開口部がねじれる方向への旋回が自在なようにリフター本体3を設置している。
前記搖動のうち、炉長方向への搖動は、フレーム2の前記前面空間部2aの上部(以下、前面上部2bという。)に固定した下部傾斜ピン4を支点とし、前記前面空間部2aの下部(以下、前面下部2cという。)に設置したシリンダ装置5のロッドの出退をリフター本体3の下部に突出状に取付けた下部支点軸6に伝えることによって行う。
また、炭化室開口部がねじれる方向への旋回は、前記下部支点軸6と同一軸心位置でフレーム2の前面上部2bとリフター本体3を連結する小旋回軸7を、前面上部2bに設置したシリンダ装置8のロッドの出退によって所要角度旋回することによって行う。
以上の構成は、特許文献2の炉蓋着脱装置と同様であるが、本発明では、炭化室開口部がねじれる方向への旋回位置のセンタリングを、2個の弾性部材例えばコイルスプリング9a,9bで前記小旋回軸7にそれぞれ反対方向の旋回力を付与することで行っている。また、これらコイルスプリング9a,9bにより、炭化室開口部がねじれる方向にリフター本体3が旋回するのを許容している。
また、本発明では、フレーム2の前面上部2bに配置した水平傾斜ピン10を支点とするリフター本体3の炉団方向への搖動を、前記下部支点軸6の炉団方向両側に、炉団方向のセンタリング用弾性部材例えばコイルスプリング11a,11bを配置して支持することで許容している。
前記リフター本体3には、炭化室開口部に着脱する炉蓋の高さ方向上下に固定された2本の閂と対応する前面位置に、前記閂を下方から支持するフック12a,12bを上下に設置している。これらフック12a,12bは、連結ロッド13によって一体となされ、昇降用シリンダ装置14のロッドの出退によって一体として昇降移動するように構成されている。
15は、前記リフター本体3が、前記フレーム2に対して炉団方向及び炉長方向に搖動し、また、炭化室開口部がねじれる方向に旋回するのを阻止するロック装置である。このロック装置15は、前記フレーム2の前記リフター本体3と相対する面に設置したシリンダ装置15aのロッド端に挿入ピン15bを取付ける一方、前記リフター本体3の前記挿入ピン15bと相対する位置に、前記挿入ピン15bが係合する係合部材15cを設置した構成である。
本発明では、前記シリンダ装置15aを炉団方向の搖動が自在なようにピン15dによって支持する一方、前記挿入ピン15bを炉団方向両側から弾性部材例えばコイルスプリング15ea,15ebで付勢することで、センタリング状態を保ちつつ、前記リフター本体3の炉団方向への搖動を許容している。
上記構成とした本発明の炉蓋着脱装置1の場合、リフター本体3の炉団方向の搖動をコイルスプリング11a,11bによって許容するので、炉団方向への搖動用のシリンダ装置が不要になって、その制御も必要がなくなる。また、リフター本体3の炭化室開口部がねじれる方向への旋回をコイルスプリング9a,9bによって許容するので、炭化室開口部がねじれる方向への旋回を制御する必要もない。
また、リフター本体3の、炉団方向のセンタリングをコイルスプリング11a,11bで、炭化室開口部がねじれる方向のセンタリングをコイルスプリング9a,9bで行うので、リフター本体3が炉団方向に搖動した後や、炭化室開口部がねじれる方向に旋回した後に、基準位置に戻すための復帰制御も不要になる。
さらに、炉団方向への搖動が自在なように支持したロック装置15が炉団方向に搖動した後に、基準位置に戻すための復帰制御も不要になる。
また、図1では、前記リフター本体3に設けた前記フック12a,12bのうちの、下方のフック12bの設置位置に、炉蓋に対するリフター本体3の位置合わせ用ガイドプレート16を設けている。
このガイドプレート16を設けた場合は、炭化室開口部からの炉蓋の取外し時、炉蓋着脱装置1を炉蓋に向けて前進させた時に、ガイドプレート16が炉蓋本体や炉蓋本体が取付けられる炉側の金物などに追従することで、前記リフター本体3の炉団方向の位置合わせが容易に行えるようになる。
以下、本発明の炉蓋着脱装置1の各部の構成を、図2〜図13を用いて詳細に説明する。
図2〜図4は、本発明の炉蓋着脱装置1を構成するフレーム2の前面下部2cとリフター本体3の下部を示した図である。
21は炉長方向可動台であり、フレーム2の前面下部2cにトラニオン支持された前記シリンダ装置5のロッド端に、ピン22を介して接続されている。この炉長方向可動台21は、前記シリンダ装置5のロッドの出退に応じて、前記前面下部2cに敷設したレール23に案内されて炉長方向(図2、図3の紙面左右方向)に移動する。
この炉長方向可動台21の上面には、ガイド軸24が炉団方向(図3の紙面上下方向、図4の紙面左右方向)に設置され、このガイド軸24に案内されて炉団方向への移動が自在なように炉団方向可動台25を設けている。この炉団方向可動台25には、リフター本体3の下部から突出させた前記下部支点軸6を取付けている。
そして、前記ガイド軸24を両端側で支持する軸受26と、前記炉団方向可動台25の間に、前記コイルスプリング11a,11bを設けることで、リフター本体3の炉団方向位置のセンタリングを行っている。
すなわち、前記シリンダ装置5のロッドを出退させることで、炉長方向可動台21、ガイド軸24、炉団方向可動台25、下部支点軸6を介して、リフター本体3が前記下部傾斜ピン4を支点として炉長方向に搖動する。
また、前記水平傾斜ピン10を支点とするリフター本体3の炉団方向の搖動は、ガイド軸24の両端を支持する軸受26と、前記炉団方向可動台25の間に設けたセンタリング用の前記コイルスプリング11a,11bによって許容される。なお、図2及び図3中の52は炉蓋を示す。
図5〜図8は、本発明の炉蓋着脱装置1を構成するフレーム2の前面上部2bとリフター本体3の上部を示した図である。
31はフレーム2の前面上部2bに固定支持された前記下部傾斜ピン4を支点として炉長方向への回転自在に支持された炉長方向回動フレームである。この炉長方向回動フレーム31の前記下部傾斜ピン4と同一平面内の直交する位置には、前記水平傾斜ピン10が固定支持されている。
32は前記水平傾斜ピン10を支点とし炉団方向への回転が自在なように支持された炉団方向回動筒であり、この炉団方向回動筒32の軸中央に設けた貫通孔32aに、前記小旋回軸7が回転自在に挿入支持されている。
すなわち、リフター本体3は、前記小旋回軸7を介してフレーム2の前面上部2bに設置された炉団方向回動筒32に吊下げられた状態で支持されている。
33はフレーム2の前面上部2bにトラニオン支持された前記シリンダ装置8のロッド端に基端側を連結された旋回アームであり、前記炉長方向回動フレーム31の下方に、前記小旋回軸7と直交するように配置されている。そして、この旋回アーム33の先端側を、前記小旋回軸7に固定されたレバー34にピン35で連結することで、前記シリンダ装置8のロッドの出退動によって旋回アーム33、ピン35、レバー34を介して小旋回軸7を旋回させ、リフター本体3を炭化室開口部がねじれる方向へ旋回させる。
36はリフター本体3の上部への前記小旋回軸7の挿入部に固定されたセンタリング部材であり、その外周部炉団方向両側に張出し状に設けたプレート36a,36bを前記コイルスプリング9a,9bで押付けることで、前記小旋回軸7に反対方向の旋回力を付与している。
図5〜図8に示した実施例では、取付座38a,38bでスライド自在に支持されたプッシュロッド37a,37bの先端凸湾曲面を、前記コイルスプリング9a,9bによって前記プレート36a,36bに押付けるように構成している。そして、このように構成することで、前記小旋回軸7にそれぞれ反対方向への旋回力を付与してセンタリングする一方、前記コイルスプリング9a,9bにより、炭化室開口部がねじれる方向にリフター本体3が旋回するのを許容している。
図9〜図11は、本発明の炉蓋着脱装置1を構成するロック装置15を示した図である。
41は前記シリンダ装置15aを固定支持した搖動ブラケットであり、その上部をフレーム2のリフター本体3と相対する面に固定した前記ピン15dに回動自在に支持させることで、前記シリンダ装置15aを炉団方向に搖動自在となしている。
図9〜図11に示した実施例では、係合部材15cを平面視コ字状に形成し、このコ字状空間15caに挿入ピン15bを挿入するものを示している。また、リフター本体3の隣り合う側面にそれぞれ係合部材15cを設置し、シリンダ装置8のロッドの出退によりリフター本体3が90度旋回した位置でも、炉長方向・炉団方向の搖動や、炭化室開口部がねじれる方向への旋回を阻止できるものを示している。
また、図9〜図11に示した実施例では、前記搖動ブラケット41の、前記ピン15dの中心から同一半径位置両側に円弧状の長孔41aを設けることで、前記シリンダ装置15aを、所定の角度範囲だけ炉団方向に搖動できるものを示している。
また、図9〜図11に示した実施例では、取付座44a,44bにスライド自在に支持されたプッシュロッド42a,42bの先端凸湾曲面を、前記コイルスプリング15ea,15ebによって前記搖動ブラケット41の下部両側に押付けるように構成することで、前記シリンダ装置15aを炉団方向にセンタリングするものを示している。
また、図9〜図11に示した実施例では、前記挿入ピン15bは前記シリンダ装置15aのロッド端にピン43を介して連結し、炉団方向の搖動を吸収できるようにしたものを示している。
図12及び図13は、本発明の炉蓋着脱装置1におけるリフター本体3の、炉蓋52に相対する前面部分に設けたフック12a,12bのうちの、下方のフック12bの両側に位置合わせ用ガイドプレート16を設置した例を示した図である。
図12及び図13に示したガイドプレート16は、側面から見た場合に先端に向かって細く、かつ、平面から見た場合に先端に向かって炉蓋52の炉団方向中心側に折れ曲がった形状である。そして、設置状態では、ガイドプレート16の先端の外側面が、下方のフック12bの外側面よりも炉蓋52の炉団方向中心側になるようにしている。
前記ガイドプレート16を設けた場合、コイルスプリング9a,9b,11a,11bによって、リフター本体3の炭化室開口部がねじれる方向への旋回や炉団方向への搖動が許容される結果、ガイドプレート16の先端が例えば炉蓋52のフレーム52aの内側に沿って炉蓋52内に案内される。従って、炉蓋52の炉団方向中心線とリフター本体3の炉団方向中心線のずれが多少大きくなっても、炭化室開口部51からの炉蓋52を取外すことができる。
なお、図12中の53は炉蓋52に固定支持された閂、図12及び図13中の54は炭化室開口部51に設置した閂受け部材を示す。
上記構成の本発明の炉蓋着脱装置1を使用した、炭化室開口部51からの炉蓋52の取外し作業を、以下に説明する。
まず、上方の閂53の設置位置における取外す炉蓋52の炉団方向中心と、上方のフック12aの設置位置における炉蓋着脱装置1(リフター本体3)の炉団方向中心が略一致する位置で、押出し機やガイド車を停止させる。その後、シリンダ装置15aのロッドを退入させてリフター本体3のロックを解除する。
次に、シリンダ装置5のロッドを突出端まで突出させた後、シリンダヘッド側の圧力を解放し、ロッドが自由に退入できるようにする。この状態で、炉蓋着脱装置1を炉蓋52に向けて前進させ、リフター本体3を炉蓋52に押付ける。
このリフター本体3の炉蓋52への押付けにより、炉蓋52の炉長方向の傾きに合わせてシリンダ装置5のロッドが退入し、炉蓋52の炉長方向の傾きにリフター本体3の炉長方向の傾きが合致することになる。
また、炉蓋52の炉団方向の傾きに対しては、コイルスプリング11a,11bが伸縮することによって、炭化室開口部がねじれる方向の旋回に対しては、コイルスプリング9a,9bが伸縮することによって、リフター本体3が炉蓋52に合致することになる。
本発明では、炉蓋52とリフター本体3の炉団方向・炉長方向・炭化室開口部がねじれる方向の傾きや旋回量が多少相違しても、炉蓋着脱装置1を炉蓋52に向けて前進させるだけで、炉蓋52の閂53の直下にフック12a,12bを進入させることができる。
その際、ガイドプレート16の先端が、例えば炉蓋52のフレーム52aの内側に沿って炉蓋52内に案内されるので、前記傾きや旋回量が多少大きくても、炉蓋52の閂53の直下にフック12a,12bを進入させることができる。
その後、シリンダ装置14のロッドを例えば退入動作させてフック12a,12bを上昇させれば、フック12a,12bが閂53を支持して炉蓋52が持ち上げられる。この状態で炉蓋着脱装置1を後退させ、炭化室開口部51から炉蓋52を取外す。
炉蓋52を取外した後は、リフター本体3及びロック装置15は、コイルスプリング11a,11b及び15ea,15ebによって炉団方向にセンタリングされる。また、リフター本体3の炭化室開口部51がねじれる方向には、コイルスプリング9a,9bによってセンタリングされる。
炉蓋52を取外した後は、シリンダ装置8のロッドを突出させてリフター本体3(炉蓋52)を90°回転させて、炉蓋52の清掃作業を行う。
以上の操作を順次操業窯について行うことで、全ての操業窯の炉蓋52を取り外すことができる。
なお、炉蓋の取付け時の操作も、前記取外し時の操作と基本的に同じであるため、説明を省略する。
上記したように、本発明の炉蓋着脱装置1は、リフター本体3の炉団方向の搖動をコイルスプリング11a,11bによって許容しているので、リフター本体3の炉団方向の搖動用シリンダ装置が不要になり、炉蓋52の着脱時にその制御を行う必要がなくなって、炉蓋の着脱作業のさらなる効率化が図れる。また、リフター本体3の炭化室開口部51がねじれる方向への旋回をコイルスプリング9a,9bによって許容するので、炭化室開口部51がねじれる方向への旋回を制御する必要もない。
また、本発明の炉蓋着脱装置1では、リフター本体3の炉団方向のセンタリングと、炭化室開口部51がねじれる方向のセンタリングのための制御も不要になる。さらに、ロック装置15の炉団方向の搖動後の基準位置への復帰制御も不要になって、炉蓋の着脱作業のさらなる効率化に寄与できる。
本発明は上記した実施例に限らないことは勿論であり、各請求項に記載の技術的思想の範疇であれば、適宜実施の形態を変更しても良いことは言うまでもない。
例えば上記の実施例では、リフター本体の炉団方向の搖動の許容及びセンタリングや、炭化室開口部51がねじれる方向の旋回の許容及びセンタリング、またロック装置15のシリンダ装置15aの炉団方向のセンタリングをコイルスプリング9a,9b、11a,11b、15ea,15ebで行っているが、同様の作用を奏するものであれば、コイルスプリングに限らない。
また、リフター本体3を炉長方向に搖動させる構成や炭化室開口部51がねじれる方向に旋回させる構成も、図2〜図8に示した構成に限らない。
1 炉蓋着脱装置
2 フレーム
3 リフター本体
4 下部傾斜ピン
5 シリンダ装置
6 下部支点軸
7 小旋回軸
8 シリンダ装置
9a,9b コイルスプリング
10 水平傾斜ピン
11a,11b コイルスプリング
12a,12b フック
13 連結ロッド
14 シリンダ装置
15 ロック装置
15a シリンダ装置
15b 挿入ピン
15c 係合部材
15d ピン
15ea,15eb コイルスプリング
16 ガイドプレート
51 炭化室開口部
52 炉蓋
53 閂

Claims (3)

  1. コークス炉の炭化室開口部への炉蓋の取付け、及び、前記炭化室開口部に取付けた炉蓋の取外しを行う装置であって、
    前記炉蓋に設置された閂を支持するフックを昇降移動が自在なように設けたリフター本体を、フレームの前面側に、炉団方向及び炉長方向への搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回が自在なように設置した構成で、
    前記炉団方向及び炉長方向への搖動の許容とセンタリング、及び、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回の許容とセンタリングを、それぞれ個別の弾性部材によって行うようにしたことを特徴とするコークス炉の炉蓋着脱装置。
  2. コークス炉の炭化室開口部への炉蓋の取付け、及び、前記炭化室開口部に取付けた炉蓋の取外しを行う装置であって、
    前記炉蓋に設置された閂と対応する前面位置に、前記閂を下方から支持するフックを昇降移動が自在なように設けたリフター本体と、
    このリフター本体を、炉団方向及び炉長方向への搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回が自在なように、前面側に設置したフレームと、
    このフレームに設置したシリンダ装置のロッドの出退によって出退動作が可能なようになされた挿入ピンが、前記ロッドの突出動作時、前記リフター本体に設置した係合部材に係合することで、前記フレームに対する前記リフター本体の、炉団方向の搖動と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回を阻止するロック装置と、
    を備え、
    前記リフター本体には、前記フックを昇降移動させる昇降用シリンダ装置と、炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向の旋回を許容しかつセンタリングするための弾性部材を、それぞれを設ける一方、
    前記フレームの、下部には炉長方向への搖動用シリンダ装置と、炉団方向の搖動を許容しかつセンタリングするための弾性部材を、また、上部には炭化室開口部が炉団方向中心線を中心としてねじれる方向への旋回用シリンダ装置を、それぞれ設置し、
    前記ロック装置の前記シリンダ装置は、炉団方向への搖動が自在なように支持されると共に、弾性部材によって炉団方向にセンタリングされた状態を維持するように構成されたことを特徴とするコークス炉の炉蓋着脱装置。
  3. 前記リフター本体の、前記炉蓋の高さ方向の上下2か所に設置された閂と対応する前面位置に設けた前記フックのうちの、下方の前記閂と対応するフックの設置位置に、炉蓋或いは炭化室開口部に対するリフター本体の位置合わせ用ガイドプレートを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコークス炉の炉蓋着脱装置。
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CN112501526A (zh) * 2020-12-03 2021-03-16 王鸿翔 一种钛合金表面强度改善用回火装置

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