JP2016078176A - 容器引っ掛け棒およびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】踏台や脚立に乗らず、またマジックハンドを利用する事なく離れた場所の容器を入手出来るようにすることである。【解決手段】隙間を介して対向する一対の爪部を有する引っ掛け部と、引っ掛け部から延びる柄部とを備え、柄部に対する引っ掛け部の角度を調節出来るようにした角度調整機能を柄部と引っ掛け部の接続部に備えた事で、様々な高さに置かれたの容器を入手可能にした。【選択図】図1
Description
本発明は、高所や離れた場所に置かれた容器を入手する引っ掛け棒に関する。
従来、一般家庭では高所に置かれた容器を入手するには、踏台や脚立を利用し、また離れた所ではマジックハンドの使用が一般的である。
以上に述べた従来の方法では、踏台や脚立を利用する場合は転倒する可能性があって危険性を伴う、そして狭い場所では踏台や脚立を安定して設置出来ない場合もあって不便である。又車椅子利用者や足に障害がある人にとっては踏台や脚立の利用は無理である為自力で入手するのは不可能であった。
また、マジックハンドの場合、高所に置かれた物体に対応出来るマジックハンドは少なく、また離れた場所の場合はマジックハンドの取得方法では物体を直接掴み取るという方法なので物体の形体に制限があったし、掴み取る方法なので繊細な物体では形体を損なう場合もあった。また単体しか入手出来ないので複数を入手するには時間がかかった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、踏台や脚立に乗らず、またマジックハンドを利用する事なく離れた場所の容器を入手出来るようにすることである。
本発明は、上記の目的を達成する為に、隙間を介して対向する一対の爪部を有する引っ掛け部と、引っ掛け部から延びる柄部とを備えた引っ掛け棒を提供する。
また、本発明は柄部に対する引っ掛け部の角度を調節出来るようにした角度調整機能を柄部と引っ掛け部の接続部に備えた事で、様々な高さに置かれたの容器を入手可能にした。
そして、角度調整機構は、柄部に挿通される操作棒と引っ掛け部とを角度調整可能に連結する角度調整機能付連結部を操作棒の基端側に連結されて、角度調整機能付連結部を介して操作棒に対する引っ掛け部の角度を調整することを可能にした手元調整部を備えたことで、狭い場所に置かれた容器や容器の周りに障害物が有って柄部を動かせない場合は、手元調整部を可動する事で引っ掛け部を傾斜させて容器を入手出来るようにした。
柄部の基端側に設けられた手元調整部内には、操作棒に対する引っ掛け部の角度を固定する角度固定部をさらに備えた。このことで手元調整部の可動によって操作棒を介して角度調整機構によって引っ掛け部が傾斜した時、傾斜によって爪部に加わる容器の重さで爪部の傾斜が戻らないようにした。
引っ掛け棒の柄部が移動可能の場合は、引っ掛け部の一対の爪部の隙間に容器の縁部を密着させて柄部を容器側に移動させる事で爪部に容器の側面が圧着して容器を入手出来る。
また、柄部の移動が不可能な場合は、引っ掛け部の一対の爪部の隙間に容器の縁部を密着させて、手元調整部の操作で引っ掛け部の角度を調整する事で、爪部に容器の重さが加わり爪部は容器の側面に圧着する事で入手出来る。
本発明によれば、多様な場所に置かれた容器を引っ掛け棒で入手することを可能にした。また健常者にとっては容器の設置場所が取得可能な場所であっても、車椅子や足に障害がある人にとっては障害物がある場合や又狭くて容器の傍に近寄れない場合でも、離れた場所から容器を入手可能にした。この事で健常者のみならず障害者に対してもこの器具を利用する事で生活が便利になると考えられる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1おいては、本発明の概要図である、引っ掛け部1と、引っ掛け部1から延びた柄部3と、柄部3の基端側に設けた把持部5とで構成され、把持部には引っ掛け部1の角度を調整可能にした手元調整部6aとを備え、手元調整部6
aの角度調整は柄部3に挿通させた操作棒4を介して引っ掛け部と柄部の接続部2aに挿入嵌合させた回転棒2cに伝達する事で、引っ掛け部1の角度を調整出来るようにした。そして引っ掛け部の爪部を容器の縁部に引っ掛けてから柄部を移動するか、もしくは手元調整部の可動によって爪部が容器の側面に圧着する事で容器を入手出来るようにした器具である。
aの角度調整は柄部3に挿通させた操作棒4を介して引っ掛け部と柄部の接続部2aに挿入嵌合させた回転棒2cに伝達する事で、引っ掛け部1の角度を調整出来るようにした。そして引っ掛け部の爪部を容器の縁部に引っ掛けてから柄部を移動するか、もしくは手元調整部の可動によって爪部が容器の側面に圧着する事で容器を入手出来るようにした器具である。
図2においては、引っ掛け部の爪部上部1aを容器の上部内側に、下部1bを容器の側面に密着させた後、柄部3を容器側に押す事で、爪上部1aは容器を手前に倒す様に、また爪部下部は反対に容器を押す様になる。この事で爪部の上部1aと下部1bでは容器に対して相反する力が働き、爪部は容器側面に密着する。爪部が密着した状態で容器を持ち上げると爪部下部1bには容器の重さが加わり、また爪部上部では爪部下部とは反対方向に力が働く事で、一対の爪部の間に容器の側面が圧着して落ちる事無く容器を入手出来る様になる。(図3参照)
しかし、容器の置かれている位置によっては、引っ掛け部に対する柄部の角度を変えなければならない。容器が高所に置かれている場合は引っ掛け部に対して柄部の角度は鋭角で入手出来るが、平行な場合や低所の場所に置かれている場合は爪部が容器の縁部に引っ掛かる様に引っ掛け部に対する柄部の角度を変えなければならない。そこで図4において、引っ掛け部と操作棒を接続する為に引っ掛け部の左右域に設けた接続部2aに操作棒と角度調整可能に連結している回転棒2cを接続部2aに挿入嵌合させる事で引っ掛け部と柄部の角度を調整出来るようにした角度調整機構を設けた。
角度調整機構は、図5に示すように引っ掛け部1の接続部2aに回転棒2cを凹凸嵌合させ、また接続部内に図4に示すようにバネ2dを設置し、反対側に解除レバー2bを備えた。この解除レバー2bを押し続ける事で凹凸嵌合が解除し操作棒に対して引っ掛け部の角度が調整出来るようにした。引っ掛け部に対して柄部の角度が決まれば解除レバーから離すと、バネ2dの作用で接続部2aと回転棒2cが速やかに嵌合して、操作棒の動きは引っ掛け部に反映するようになる。この角度調整機構を設けた事で、柄部に対して引っ掛け部の角度が調整出来る事で、容器の入手可能範囲を高所から低所まで可能した。このことで車椅子や足に障害が有って容器の傍に行けなくても椅子に座ったままで容器を入手出来るようになる。
図7によっては、入手したい容器が狭い場所にある場合や、また障害物等があって柄部を自由に動かすことが出来ない場合は、把持部に設けた手元調整部6aを可動することで連結された回転棒6bが回転し、回転棒6bの回転は操作棒4を介して、引っ掛け部の接続部2bに凹凸嵌合している回転棒2cに伝達される。そして回転棒2cの回転は引っ掛け部を傾斜させる事になる。そして引っ掛け部を傾斜させる事で一対の爪部は容器の側面に圧着して容器を入手出来るようになる。
また、手元調整部6aに連結されている回転棒6bには爪車8と、爪車8を掛止する爪7bを備えたことで、回転棒6bの回転を固定出来るようにした。この事で回転棒6bの回転が操作棒4を介して接続部2bに凹凸嵌合している回転棒2cに回転が伝達させて引っ掛け棒を傾斜させた時、傾斜によって爪部にかかる容器の重さで引っ掛け部が逆可動しないようにした。これで引っ掛け部の爪部が容器の側面に圧着して容器を入手可能にする。
そして、回転棒6bに備えた爪車8を掛止している爪7bには、掛止を外せるように解除レバー7aを備えた。このことで容器を離れた場所に置く場合、爪部が容器の縁部から外れ難い時は解除レバー7aで掛止を解除すれば手元調整部6aを逆回転する事で、引っ掛け部の角度を戻せるようになり爪部は容器から容易に外すことが出来るようになる。
この引っ掛け棒は、対向する一対の爪の隙間に容器の縁部を引っ掛けて、容器の重さを利用して爪部の隙間に圧着することから入手出来るので、爪部に引っ掛かる事が出来るなら容器でなく物体でも入手可能である。また、引っ掛け棒は容器に収納して入手するので、把持出来ないような繊細な物体であっても容器に収納出来れば入手可能である。また容器の強度は爪部の間に容器の縁部が引っ掛かり、容器を持ち上げた時に容器の側面が容器に収納されている物体の重さに耐えるだけの強度があれば入手可能である。また容器の形体も縁部が爪部に引っ掛かれば入手できるので多種多様の大きさに対応できる。ただ多種多様の材質や形体の容器を入手出来るが、容器が滑り易い材質の場合を考慮して爪部表面は滑り憎い材質を用いた方がより安全な取得に繋がると思われる。
1 引っ掛け部
1a爪部上部
1b爪部下部
2a接続部
2b角度調整レバー
2c回転棒
2dバネ
3 柄
4 操作棒
5 把持部
6a手元調整部
6b回転棒
7a解除レバー
7b爪
8 爪車
1a爪部上部
1b爪部下部
2a接続部
2b角度調整レバー
2c回転棒
2dバネ
3 柄
4 操作棒
5 把持部
6a手元調整部
6b回転棒
7a解除レバー
7b爪
8 爪車
本発明は、高所や離れた場所に置かれた容器を入手する容器引っ掛け棒に関する。
従来、一般家庭では高所に置かれた容器を入手するには、踏台や脚立を利用し、また離れた所ではマジックハンドの使用が一般的である。
上述の従来の方法では、踏台や脚立を利用する場合は転倒する可能性があって危険性を伴う。そして狭い場所では踏台や脚立を安定して設置することができない場合もあって不便である。また、車椅子利用者や足に障害がある人にとっては、踏台や脚立の利用は無理であるため、自力で入手するのは不可能であった。
また、高所に置かれた物体に対応することができるマジックハンドは少なく、離れた場所の場合、マジックハンドでは物体を直接掴み取るため、物体の形体に制限があり、繊細な物体では形体を損なう場合もあった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、踏台や脚立に乗らず、またマジックハンドを利用することなく離れた場所の容器を入手することができるようにすることである。
本発明は、上記の目的を達成する為に、隙間を介して対向する一対の爪部を有する引っ掛け部と、引っ掛け部から延びる柄部と、柄部に対する引っ掛け部の角度を調節することができる角度調節機構とを備えた引っ掛け棒を提供する。この角度調節機構は、容器が平行な場合や低所の場所に置かれている場合において、引っ掛け部の隙間に容器の縁部を差し込んだ状態で、引っ掛け部の上側の爪部を容器の上部内側に密着させると共に下側の爪部を容器の外側面に密着させるように、柄部に対する引っ掛け部の角度を調節することができることが好ましい。
この引っ掛け棒は、様々な高さに置かれた容器を入手することができる。
そして、角度調整機構は、柄部に挿入される操作帯と、引っ掛け部に設けられる接続部と、接続部に挿入嵌合されると共に操作帯に連結される回転棒と、操作帯に連結され、回転棒を介して柄部に対する引っ掛け部の角度を調整することが可能である手元調整部を有する。狭い場所に置かれた容器や容器の周りに障害物が有って柄部を動かせない場合は、手元調整部を操作して引っ掛け部を傾斜させて容器を入手することができるようにした。
柄部の基端側に設けられた手元調整部内には、柄部に対する引っ掛け部の角度を固定する角度固定部と、角度の固定を解除する解除レバーとをさらに設けた。このことで手元調整部の操作によって引っ掛け部を傾斜させた時、傾斜によって爪部に加わる容器の重さで爪部の傾斜が戻らないようにすると共に、爪部を容器から容易に外すことができるようにした。
引っ掛け棒の柄部が移動可能の場合は、引っ掛け部の一対の爪部のうちの片方の爪部(以下「第1爪部」という)を容器の上部内側に密着させると共に、もう片側の爪部(以下「第2爪部」という)を容器の外側面に密着させ、柄部を容器側に押すことによって、第1爪部が容器を手前に倒すと共に第2爪部がその反対側に容器を押す状態とし、そのままの状態で容器を持ち上げて、容器を入手することができる。
また、柄部の移動が不可能な場合は、引っ掛け部の一対の爪部の隙間に容器の縁部を挿入させた後、手元調整部の操作によって柄部に対する引っ掛け部の角度を調整することにより爪部に容器の重さを加えて爪部を容器の外側面に圧着させる状態とし、そのままの状態で容器を持ち上げて、容器を入手することができる。
また、引っ掛け棒に角度固定部および解除レバーが設けられる場合は、引っ掛け部の一対の爪部の隙間に容器の縁部を挿入させた後、手元調整部の操作によって柄部に対する引っ掛け部の角度を調整することにより爪部に容器の重さを加えてから角度固定部により柄部に対する引っ掛け部の角度を固定して爪部を容器の外側面に圧着させた状態とし、そのままの状態で容器を持ち上げて容器を離れた場所に置くことができると共に、解除レバーによって角度の固定を解除して容器を爪部から容易に外すことができる。
本発明によれば、多様な場所に置かれた容器を引っ掛け棒で入手することを可能にした。また健常者にとっては容器の設置場所が取得可能な場所であっても、車椅子や足に障害がある人にとっては障害物がある場合や狭くて容器の傍に近寄れない場合でも、離れた場所から容器を入手したり、別の場所に移動させたりすることができるようにした。このため、健常者のみならず障害者に対してもこの器具を利用する事で生活が便利になると考えられる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる引っ掛け棒の概要図である。この引っ掛け棒は、引っ掛け部1と、引っ掛け部1から延びた柄部3と、柄部3の基端側に設けた把持部5とで構成される。把持部5には、引っ掛け部1の角度を調整可能にした手元調整部6aを備えている。手元調整部6aによる角度調整は、柄部3に挿通させた操作帯4を介して、引っ掛け部と柄部の接続部2aに挿入嵌合させた回転棒2cに動力を伝達することによって行われる。そして、引っ掛け部1の爪部1a,1bを容器の縁部に引っ掛けてから柄部3を移動するか、もしくは手元調整部6aの駆動によって爪部1a,1bを容器の外側面に圧着させることで容器を入手することができる。
図2に示されるように、引っ掛け部1の爪部上部1aを容器の上部内側に、爪部下部1bを容器の外側面に密着させた後、柄部3を容器側に押すことによって、爪部上部1aが容器を手前に倒すと共に爪部下部1bがその反対側に容器を押す状態となる。このようにすることによって、爪部上部1aと爪部下部1bでは容器に対して相反する力が働き、爪部1a,1bは容器の外側面に密着する。爪部1a,1bが容器に密着した状態で容器を持ち上げると、爪部下部1bに容器の重さが加わると共に爪部上部1aには爪部下部1bとは反対方向に力が働く。このため、一対の爪部1a,1bに容器の外側面が圧着し、容器を落とすことなく入手することができる様になる(図3参照)。
しかし、容器の置かれている位置によっては、柄部3に対する引っ掛け部1の角度を変えなければならない。容器が高所に置かれている場合は柄部3に対して引っ掛け部1の角度を鋭角にしたままで容器を入手することができるが、平行な場合や低所の場所に置かれている場合は爪部1a,1bが容器の縁部に引っ掛かる様に柄部3に対する引っ掛け部1の角度を変えなければならない。そこで、この引っ掛け棒には、図4に示されるように、引っ掛け部1と操作帯4を接続する為に引っ掛け部1の左右域に設けた接続部2aに、操作帯4と角度調整可能に連結している回転棒2cを接続部2aに挿入嵌合させることによって、柄部3に対する引っ掛け部1の角度を調整することができるようにした角度調整機構を設けた。
角度調整機構では、図5に示すように、引っ掛け部1の接続部2aに回転棒2cが凹凸嵌合されると共に、図4に示すように、接続部2aの内にバネ2dが設置され、反対側に解除レバー2bが設けられている。この解除レバー2bを押し続けることで凹凸嵌合が解除され、操作帯4によって引っ掛け部1の角度を調整することができる。柄部3に対する引っ掛け部1の角度が決まれば解除レバー2bから手を離す。すると、バネ2dの作用で接続部2aと回転棒2cが速やかに嵌合して、操作帯4の動きが引っ掛け部1に反映されるようになる。この角度調整機構を設けて柄部3に対する引っ掛け部1の角度を調整することができるようにしたことによって、容器の入手可能範囲を高所から低所までとした。このため、この引っ掛け棒を用いれば、車椅子や足に障害のために容器の傍に行けなくても椅子に座ったままで容器を入手することができるようになる。
入手したい容器が狭い場所にある場合や、また障害物等があって柄部3を自由に動かすことができない場合は、図7に示されるように、把持部5に設けた手元調整部6aを駆動させることにより、手元調整部6aに連結された回転棒6bが回転し、回転棒6bの回転は操作帯4を介して、引っ掛け部1の接続部2aに凹凸嵌合している回転棒2cに伝達される。そして、回転棒2cの回転は、引っ掛け部1を傾斜させることになる。このように引っ掛け部1を傾斜させることで、この引っ掛け棒の使用者は、一対の爪部1a,1bを容器の外側面に圧着させて容器を入手することができるようになる。
また、手元調整部6aに連結されている回転棒6bに爪車8を設けると共に、爪車8を掛止する爪7bを備えたことによって、回転棒6bの回転を固定することができるようにした。この構成によって、回転棒6bの回転が操作帯4を介して接続部2aに凹凸嵌合している回転棒2cに伝達されて引っ掛け棒を傾斜させた時、傾斜によって爪部1a,1bにかかる容器の重さで引っ掛け部1が逆移動しないようにした。このため、この引っ掛け棒の使用者は、引っ掛け部1の爪部1a,1bを容器の外側面に圧着させて容器を入手することができる。
そして、回転棒6bに設けられた爪車8を掛止している爪7bには、掛止を外せるように解除レバー7aを設けた。このため、容器を離れた場所に置く場合、爪部1a,1bが容器の縁部から外れ難い時は解除レバー7aで掛止を解除する。その際、手元調整部6aが逆回転して引っ掛け部1の角度を戻せるようになり、引っ掛け棒の使用者は、爪部1a,1bを容器から容易に外すことができるようになる。
この引っ掛け棒は、対向する一対の爪部1a,1bに容器の縁部を引っ掛けて、容器の重さを利用して爪部1a,1bに圧着することによって容器を入手することができる。このため、この引っ掛け棒は、爪部1a,1bに引っ掛けることができるなら容器でなく物体でも入手することができる。また、この引っ掛け棒は、爪部1a,1bを容器に収納して容器を入手するので、把持することができないような繊細な物体であってもその物体を容器に収納することができればその物体を入手することができる。また、容器は、爪部1a,1bに容器の縁部が引っ掛かり、容器を持ち上げた時に容器の外側面が容器に収納されている物体の重さに耐えるだけの強度があればよい。また、容器の形体も、縁部が爪部1a,1bに引っ掛かればよいので多種多様の大きさであってよい。ただ、この引っ掛け棒は、多種多様の材質や形体の容器を入手することができるが、容器が滑り易い材質でつくられている場合、爪部1a,1bの表面に滑りにくい材質を用いた方がより安全な取得に繋がると思われる。
1 引っ掛け部
1a 爪部上部
1b 爪部下部
2a 接続部
2b 角度調整レバー
2c 回転棒
2d バネ
3 柄
4 操作帯
5 把持部
6a 手元調整部
6b 回転棒
7a 解除レバー
7b 爪
8 爪車
1a 爪部上部
1b 爪部下部
2a 接続部
2b 角度調整レバー
2c 回転棒
2d バネ
3 柄
4 操作帯
5 把持部
6a 手元調整部
6b 回転棒
7a 解除レバー
7b 爪
8 爪車
本発明は、高所や離れた場所に置かれた容器を入手する容器引っ掛け棒およびその使用方法に関する。
従来、一般家庭では高所に置かれた容器を入手するには、踏台や脚立を利用し、また離れた所ではマジックハンドの使用が一般的である。
上述の従来の方法では、踏台や脚立を利用する場合は転倒する可能性があって危険性を伴う。そして狭い場所では踏台や脚立を安定して設置することができない場合もあって不便である。また、車椅子利用者や足に障害がある人にとっては、踏台や脚立の利用は無理であるため、自力で入手するのは不可能であった。
また、高所に置かれた物体に対応することができるマジックハンドは少なく、離れた場所の場合、マジックハンドでは物体を直接掴み取るため、物体の形体に制限があり、繊細な物体では形体を損なう場合もあった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、踏台や脚立に乗らず、またマジックハンドを利用することなく離れた場所の容器を入手することができるようにすることである。
本発明は、上記の目的を達成する為に、隙間を介して対向する一対の爪部を有する引っ掛け部と、引っ掛け部から延びる筒型状の柄部と、柄部に対する引っ掛け部の角度を調節することができる角度調節機構とを備えた引っ掛け棒を提供する。この角度調節機構は、柄部に挿入される操作帯と、引っ掛け部に設けられる接続部と、接続部に挿入嵌合されると共に操作帯に連結される回転棒と、操作帯に連結され、回転棒を介して柄部に対する引っ掛け部の角度を調整することが可能である手元調整部を有する。狭い場所に置かれた容器や容器の周りに障害物が有って柄部を動かせない場合は、手元調整部を操作して引っ掛け部を傾斜させて容器を入手することができるようにした。
この引っ掛け棒は、様々な高さに置かれた容器を入手することができる。
柄部の基端側に設けられた手元調整部内には、柄部に対する引っ掛け部の角度を固定する角度固定部と、角度の固定を解除する解除レバーとをさらに設けた。このことで手元調整部の操作によって引っ掛け部を傾斜させた時、傾斜によって爪部に加わる容器の重さで爪部の傾斜が戻らないようにすると共に、爪部を容器から容易に外すことができるようにした。
引っ掛け棒の柄部が移動可能の場合は、引っ掛け部の一対の爪部のうちの片方の爪部(以下「第1爪部」という)を容器の上部内側に密着させると共に、もう片側の爪部(以下「第2爪部」という)を容器の外側面に密着させ、柄部を容器側に押すことによって、第1爪部が容器を手前に倒すと共に第2爪部がその反対側に容器を押す状態とし、そのままの状態で容器を持ち上げて、容器を入手することができる。
また、柄部の移動が不可能な場合は、引っ掛け部の一対の爪部の隙間に容器の縁部を挿入させた後、手元調整部の操作によって柄部に対する引っ掛け部の角度を調整することにより爪部に容器の重さを加えて爪部を容器の外側面に圧着させる状態とし、そのままの状態で容器を持ち上げて、容器を入手することができる。
また、引っ掛け棒に角度固定部および解除レバーが設けられる場合は、引っ掛け部の一対の爪部の隙間に容器の縁部を挿入させた後、手元調整部の操作によって柄部に対する引っ掛け部の角度を調整することにより爪部に容器の重さを加えてから角度固定部により柄部に対する引っ掛け部の角度を固定して爪部を容器の外側面に圧着させた状態とし、そのままの状態で容器を持ち上げて容器を離れた場所に置くことができると共に、解除レバーによって角度の固定を解除して容器を爪部から容易に外すことができる。
本発明によれば、多様な場所に置かれた容器を引っ掛け棒で入手することを可能にした。また健常者にとっては容器の設置場所が取得可能な場所であっても、車椅子や足に障害がある人にとっては障害物がある場合や狭くて容器の傍に近寄れない場合でも、離れた場所から容器を入手したり、別の場所に移動させたりすることができるようにした。このため、健常者のみならず障害者に対してもこの器具を利用する事で生活が便利になると考えられる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる引っ掛け棒の概要図である。この引っ掛け棒は、引っ掛け部1と、引っ掛け部1から延びた柄部3と、柄部3の基端側に設けた把持部5とで構成される。把持部5には、引っ掛け部1の角度を調整可能にした手元調整部6aを備えている。手元調整部6aによる角度調整は、柄部3に挿通させた操作帯4を介して、引っ掛け部と柄部の接続部2aに挿入嵌合させた回転棒2cに動力を伝達することによって行われる。そして、引っ掛け部1の爪部1a,1bを容器の縁部に引っ掛けてから柄部3を移動するか、もしくは手元調整部6aの駆動によって爪部1a,1bを容器の外側面に圧着させることで容器を入手することができる。
図2に示されるように、引っ掛け部1の爪部上部1aを容器の上部内側に、爪部下部1bを容器の外側面に密着させた後、柄部3を容器側に押すことによって、爪部上部1aが容器を手前に倒すと共に爪部下部1bがその反対側に容器を押す状態となる。このようにすることによって、爪部上部1aと爪部下部1bでは容器に対して相反する力が働き、爪部1a,1bは容器の外側面に密着する。爪部1a,1bが容器に密着した状態で容器を持ち上げると、爪部下部1bに容器の重さが加わると共に爪部上部1aには爪部下部1bとは反対方向に力が働く。このため、一対の爪部1a,1bに容器の外側面が圧着し、容器を落とすことなく入手することができる様になる(図3参照)。
しかし、容器の置かれている位置によっては、柄部3に対する引っ掛け部1の角度を変えなければならない。容器が高所に置かれている場合は柄部3に対して引っ掛け部1の角度を鋭角にしたままで容器を入手することができるが、平行な場合や低所の場所に置かれている場合は爪部1a,1bが容器の縁部に引っ掛かる様に柄部3に対する引っ掛け部1の角度を変えなければならない。そこで、この引っ掛け棒には、図4に示されるように、引っ掛け部1と操作帯4を接続する為に引っ掛け部1の左右域に設けた接続部2aに、操作帯4と角度調整可能に連結している回転棒2cを接続部2aに挿入嵌合させることによって、柄部3に対する引っ掛け部1の角度を調整することができるようにした角度調整機構を設けた。
角度調整機構では、図5に示すように、引っ掛け部1の接続部2aに回転棒2cが凹凸嵌合されると共に、図4に示すように、接続部2aの内にバネ2dが設置され、反対側に解除レバー2bが設けられている。この解除レバー2bを押し続けることで凹凸嵌合が解除され、操作帯4によって引っ掛け部1の角度を調整することができる。柄部3に対する引っ掛け部1の角度が決まれば解除レバー2bから手を離す。すると、バネ2dの作用で接続部2aと回転棒2cが速やかに嵌合して、操作帯4の動きが引っ掛け部1に反映されるようになる。この角度調整機構を設けて柄部3に対する引っ掛け部1の角度を調整することができるようにしたことによって、容器の入手可能範囲を高所から低所までとした。このため、この引っ掛け棒を用いれば、車椅子や足に障害のために容器の傍に行けなくても椅子に座ったままで容器を入手することができるようになる。
入手したい容器が狭い場所にある場合や、また障害物等があって柄部3を自由に動かすことができない場合は、図7に示されるように、把持部5に設けた手元調整部6aを駆動させることにより、手元調整部6aに連結された回転棒6bが回転し、回転棒6bの回転は操作帯4を介して、引っ掛け部1の接続部2aに凹凸嵌合している回転棒2cに伝達される。そして、回転棒2cの回転は、引っ掛け部1を傾斜させることになる。このように引っ掛け部1を傾斜させることで、この引っ掛け棒の使用者は、一対の爪部1a,1bを容器の外側面に圧着させて容器を入手することができるようになる。
また、手元調整部6aに連結されている回転棒6bに爪車8を設けると共に、爪車8を掛止する爪7bを備えたことによって、回転棒6bの回転を固定することができるようにした。この構成によって、回転棒6bの回転が操作帯4を介して接続部2aに凹凸嵌合している回転棒2cに伝達されて引っ掛け棒を傾斜させた時、傾斜によって爪部1a,1bにかかる容器の重さで引っ掛け部1が逆移動しないようにした。このため、この引っ掛け棒の使用者は、引っ掛け部1の爪部1a,1bを容器の外側面に圧着させて容器を入手することができる。
そして、回転棒6bに設けられた爪車8を掛止している爪7bには、掛止を外せるように解除レバー7aを設けた。このため、容器を離れた場所に置く場合、爪部1a,1bが容器の縁部から外れ難い時は解除レバー7aで掛止を解除する。その際、手元調整部6aが逆回転して引っ掛け部1の角度を戻せるようになり、引っ掛け棒の使用者は、爪部1a,1bを容器から容易に外すことができるようになる。
この引っ掛け棒は、対向する一対の爪部1a,1bに容器の縁部を引っ掛けて、容器の重さを利用して爪部1a,1bに圧着することによって容器を入手することができる。このため、この引っ掛け棒は、爪部1a,1bに引っ掛けることができるなら容器でなく物体でも入手することができる。また、この引っ掛け棒は、爪部1a,1bを容器に収納して容器を入手するので、把持することができないような繊細な物体であってもその物体を容器に収納することができればその物体を入手することができる。また、容器は、爪部1a,1bに容器の縁部が引っ掛かり、容器を持ち上げた時に容器の外側面が容器に収納されている物体の重さに耐えるだけの強度があればよい。また、容器の形体も、縁部が爪部1a,1bに引っ掛かればよいので多種多様の大きさであってよい。ただ、この引っ掛け棒は、多種多様の材質や形体の容器を入手することができるが、容器が滑り易い材質でつくられている場合、爪部1a,1bの表面に滑りにくい材質を用いた方がより安全な取得に繋がると思われる。
1 引っ掛け部
1a 爪部上部
1b 爪部下部
2a 接続部
2b 角度調整レバー
2c 回転棒
2d バネ
3 柄
4 操作帯
5 把持部
6a 手元調整部
6b 回転棒
7a 解除レバー
7b 爪
8 爪車
1a 爪部上部
1b 爪部下部
2a 接続部
2b 角度調整レバー
2c 回転棒
2d バネ
3 柄
4 操作帯
5 把持部
6a 手元調整部
6b 回転棒
7a 解除レバー
7b 爪
8 爪車
Claims (6)
- 隙間を介して対向する一対の爪部を有する引っ掛け部と、前記引っ掛け部から延びる柄部とを備える引っ掛け棒。
- 前記柄部に対する前記引っ掛け部の角度を調節する事が出来る角度調節機構を更に備える請求項1に記載の引っ掛け棒。
- 前記柄部は筒型状であり、
前記角度調整機構は、前記柄部に挿通される操作棒と前記引っ掛け部とを角度調整可能に連結する角度調整機能付連結部と、前記操作棒の基端側に連結され、前記角度調整可能付連結部を介して前記操作棒に対する、前記引っ掛け部の角度を調整することが可能である手元調整部を有する請求項2に記載の引っ掛け棒。 - 前記柄部の基端側に設けられ、前記操作棒に対する前記引っ掛け部の角度を固定する角度固定部をさらに備える請求項3に記載の引っ掛け棒。
- 請求項1から4のいずれかに記載の引っ掛け棒の使用方法であって、前記引っ掛け部の一対の爪部の隙間に容器の縁部を密着させて、前記柄部を前記容器側に移動させる事で前記引っ掛け部を容器側面に圧着させる、引っ掛け棒の使用方法。
- 請求項3または4に記載の引っ掛け棒の使用方法であって、前記手元調整部の操作によって、前記引っ掛け部の角度を調整する事で、前記爪部間に容器の重さを加わる事で、前記引っ掛け部を容器側面に圧着させる、引っ掛け棒の使用方法。
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2014
- 2014-10-17 JP JP2014212443A patent/JP5837669B1/ja not_active Expired - Fee Related
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