JP2016076637A - 半導体冷却構造 - Google Patents

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Yuichi Hamasaki
雄一 濱▲崎▼
英貴 小林
Hidetaka Kobayashi
英貴 小林
雅 沢口
Masa Sawaguchi
雅 沢口
宏将 菅原
Hiromasa Sugawara
宏将 菅原
吉原 俊和
Toshikazu Yoshihara
俊和 吉原
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Abstract

【課題】簡単な構造で、冷却部を、サイズのばらついた複数のパワーモジュールに確実に密着させて固定する。
【解決手段】内部に、複数の放熱フィン21cによって仕切られた冷媒流路21fを有するフィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)を、発熱型半導体30a〜30fを封止した複数のパワーモジュール31a〜31fの上面に架け渡すように載置した後で、フィン付押出チューブ21a,21bを複数のパワーモジュール31a〜31fの各々に当接させて加圧し、複数のパワーモジュール31a〜31fにそれぞれ密着するように塑性変形させた状態で、弾性部材14a,14bが、荷重受板12a,12bを介して、フィン付押出チューブ21a,21bを複数のパワーモジュール31a〜31fに圧接させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気自動車のモータ制御等に用いられるスイッチング素子である半導体パワーデバイスを冷却する半導体冷却構造に関するものである。
IGBTやパワートランジスタ等の半導体パワーデバイス(半導体素子)は、スイッチング時に大電流が流れるため、多くの熱を発生する。そのため、使用時には半導体素子を冷却する必要があり、従来から熱交換機能を有する半導体冷却構造が用いられている。
このような半導体冷却構造として、内部に冷却液のような冷媒を流通させる、一対の冷却管の間に、半導体素子を内蔵した半導体モジュールを複数個、互いの間に間隙部を設けながら並列配置してなる半導体冷却構造が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1の半導体冷却構造にあっては、半導体モジュール(パワーモジュール)間の厚みのばらつきを吸収するために、個々のパワーモジュールに当接する冷却管毎に異なる荷重を加えて、冷却管をパワーモジュールに密着させて、パワーモジュールの冷却性能向上を図っている。
その際、個々のパワーモジュールに当接する冷却管毎に異なる荷重を加えて圧接すると、加えた荷重に追従してパワーモジュールの下面側に当接した冷却管に変形が生じる虞があるため、特許文献1の半導体冷却構造にあっては、パワーモジュールを押圧する挟圧手段を各パワーモジュール毎に個別に設けるとともに、隣接するパワーモジュールの間隙部に、挟圧手段の加圧力によって変形可能な可変形部を設けていた。
特開2009−182312号公報
しかしながら、特許文献1に記載された半導体冷却構造にあっては、挟圧手段を各パワーモジュール毎に個別に設ける必要があるとともに、隣接するパワーモジュールの間隙部に可変形部を設ける必要があるため、装置の構造が複雑になり、コストアップを招く虞があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、簡単な構造で個々のパワーモジュールの寸法ばらつきを吸収して、パワーモジュールに確実に密着させることができる半導体冷却構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体冷却構造は、発熱型半導体を封止した複数のパワーモジュールと、内部に、複数の放熱フィンによって仕切られた冷媒流路を有する冷却部と、間隙部をおいて整列された前記複数のパワーモジュールの上面に架け渡すように載置した前記冷却部を、前記複数のパワーモジュールにそれぞれ圧接する弾性部材と、を有し、前記冷却部を、前記複数のパワーモジュールに当接させて加圧し、前記複数のパワーモジュールにそれぞれ密着するように塑性変形させた状態で、前記弾性部材が前記冷却部を前記複数のパワーモジュールに圧接させることを特徴とする。
本発明に係る半導体冷却構造によれば、前記した構造としたため、簡単な構造で個々のパワーモジュールの厚さのばらつきを吸収して、冷却部を各パワーモジュールに確実に密着させることができ、安定した半導体冷却性能を得ることができる。
本発明の一実施形態である実施例1に係る半導体冷却装置の斜視図である。 図1の主要構成部品の分解斜視図である。 図1を切断線A−Aで切った断面図である。 (a)はフィン付押出チューブ(冷却部)をパワーモジュールの上部に載置して、上方から押付け荷重を加える様子を示す断面図である。(b)は押付け荷重を加えた後のフィン付押出チューブの長手方向に亘る断面図である。(c)は図4(b)を切断線B−Bで切った、フィン付押出チューブの幅方向に亘る断面図である。 本発明の一実施形態である実施例2に係る半導体冷却装置の斜視図である。 図5の主要構成部品の分解斜視図である。 図5を切断線C−Cで切った断面図である。 (a)はフィン付チューブ(冷却部)をパワーモジュールの上部に載置して、上方から押付け荷重を加える様子を示す断面図である。(b)は押付け荷重を加えた後のフィン付チューブの長手方向に亘る断面図である。(c)は図8(b)を切断線D−Dで切った、フィン付チューブの幅方向に亘る断面図である。(d)は図8(b)を切断線E−Eで切った、フィン付チューブの幅方向に亘る断面図である。
以下、本発明の半導体冷却構造の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である半導体冷却構造を有する半導体冷却装置10aの外観を示す斜視図である。図2は、半導体冷却装置10aを構成する主要部品の分解斜視図である。まず、図1,図2を用いて、半導体冷却装置10aの全体構成について説明する。
[全体構成の説明]
図1の斜視図に示すように、半導体冷却装置10aは、発熱型半導体30a〜30cがそれぞれ収容されたパワーモジュール31a〜31cと、パワーモジュール31a〜31cの下面側に設置された下部半導体冷却部40aと、パワーモジュール31a〜31cの上面側に設置されたフィン付押出チューブ21a(冷却部)と、フィン付押出チューブ21aの上部に当接して配置された荷重受板12aと、この荷重受板12aの上面側に設けられて、荷重受板12aを介してフィン付押出チューブ21aをパワーモジュール31a〜31cの上面に圧接する弾性部材14a,14bと、を備えている。
半導体冷却装置10aは、さらに、図1では不可視の発熱型半導体30d〜30f(図2参照)がそれぞれ収容されたパワーモジュール31d〜31f(図2)と、パワーモジュール31d〜31f(図2)の下部に設置された下部半導体冷却部40bと、パワーモジュール31d〜31f(図2)の上部に設置されたフィン付押出チューブ21b(冷却部)と、フィン付押出チューブ21b(冷却部)の上部に当接して配置された荷重受板12bと、この荷重受板12bの上面側に設けられて、荷重受板12bを介してフィン付押出チューブ21bをパワーモジュール31d〜31fの上面に圧接する弾性部材14a,14bと、を備えている。
以下、図2の主要構成部品の分解斜視図を用いて、半導体冷却装置10aの詳細構造について説明する。
上部半導体冷却部20aは、フィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)と、冷媒給排部24a,24b,24cと、冷媒流路接続部23と、から構成されており、絶縁シート32a,32bを介して、パワーモジュール31a〜31fの上面に架け渡すように載置されている。
6個のパワーモジュール31a〜31fは、それぞれ、発熱型半導体30a〜30fを樹脂材料で封止した平面視長方形状の板状体とされている。ただし、パワーモジュール31a〜31fの設置数は6個に限るものではなく、適宜設計された個数のパワーモジュールが実装される。そして、パワーモジュール31a〜31fは、隣接するパワーモジュールの間に間隙部34をおいて配置されている。
なお、パワーモジュール31a〜31fは、一般に、収容される発熱型半導体30a〜30fのサイズに応じた、異なる厚みを有している。また、パワーモジュール31a〜31fに収容される発熱型半導体30a〜30f(半導体)としては、例えば、IGBT素子やパワートランジスタ素子に代表されるパワーデバイスが用いられる。
フィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)の内部には、後述する複数の放熱フィン21c(図3)が設けられている。そして、隣接する放熱フィン21cの隙間が、冷媒である冷却液の流路とされている。この冷媒の流路である冷媒流路の構造について、詳しくは後述する。
冷媒給排部24a,24b,24cは、それぞれ、ダイカストで成形されて、フィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)の内部に形成された複数の冷媒流路に、冷媒である冷却液を分配させ、また、複数の冷媒流路から流出した冷却液を合流させて、上部半導体冷却部20aの内部に冷媒の流通経路を形成する。冷媒の流通経路の構成について、詳しくは後述する。
冷媒流路接続部23は、上部半導体冷却部20aの冷媒流路と下部半導体冷却部40a,40bの冷媒流路とを接続する。
下部半導体冷却部40aは、本体容器部41と上蓋部42aと、本体容器部41の一端側に設けられた冷媒入口47aとから構成されている。また、下部半導体冷却部40bは、本体容器部41と上蓋部42bと、本体容器部41の一端側に設けられた冷媒出口47bとから構成されている。そして下部半導体冷却部40a,40bは、それぞれ、絶縁シート43a,43bを介して、パワーモジュール31a〜31fの下面に当接している。
本体容器部41には、図2に示すように、長手方向に沿って凹状部41a,41bが形成されており、凹状部41aは上蓋部42aによって閉止されている。また、凹状部41bは上蓋部42bによって閉止されている。
上蓋部42a,42bの裏面側には後述する放熱フィン44(図3)が設けられている。そして、この放熱フィン44と凹状部41aとの隙間、および、放熱フィン44と凹状部41bとの隙間が、それぞれ、冷媒である冷却液の流路とされている。冷媒流路の構造について、詳しくは後述する。
下部半導体冷却部40aの他端側(冷媒入口47aが形成されていない側)には、冷媒出口49aが設けられている。この冷媒出口49aは、冷媒流路接続部23を介して冷媒給排部24aと接続されており、その接続位置である冷媒出口49aには冷却液の漏洩を防止するためのシール部材48aが設けられている。また、冷媒給排部24cは、冷媒流路接続部23を介して下部半導体冷却部40bの他端側(冷媒出口47bが形成されていない側)に設けられた冷媒入口49bと接続されており、その接続位置である冷媒入口49bには冷却液の漏洩を防止するためのシール部材48bが設けられている。
下部半導体冷却部40a,40bと上部半導体冷却部20aとは、ボルトなどの締結具16を用いて締結固定されている。即ち、本実施例においては、締結具16は、直接、またはブラケット18を介して冷媒流路接続部23に取り付けられて、上部半導体冷却部20aと下部半導体冷却部40a,40bとを締結している。
弾性部材14a,14bは、フィン付押出チューブ21aの幅方向へ延びる短冊状に形成されて、ボルトなどの締結具15を用いて本体容器部41に締結固定され、その締結力によって荷重受板12a,12bを押圧する。そして、この押圧力によって、上部半導体冷却部20aが、パワーモジュール31a〜31f(発熱型半導体30a〜30f)と下部半導体冷却部40a,40bに圧接される。
次に、実施例1の半導体冷却装置10aにおける、冷媒である冷却液の流通経路について、図1,図2を用いて説明する。
[冷媒の流通経路の構成]
図1に示すように、冷媒入口47aには、矢印Linの方向に、冷媒である冷却液が流入する。そして、下部半導体冷却部40a,フィン付押出チューブ21a,21b、そして下部半導体冷却部40bの内部を順に通過しながら、発熱型半導体30a〜30fを冷却して、冷媒出口47bから矢印Loutの方向に流出する。なお、冷媒入口47aと冷媒出口47bの設置位置は、図1に示した位置に限定されるものではなく、半導体冷却装置10aの設置要件に応じて適切な位置に設置される。
冷媒入口47aから下部半導体冷却部40aに流入した冷却液は、下部半導体冷却部40aの内部を通過してパワーモジュール31a〜31cを冷却した後、下部半導体冷却部40aから流出して、図2に示す冷媒流路接続部23を介して冷媒給排部24aに流入する。そして、冷媒給排部24aの内部を通過してフィン付押出チューブ21a(冷却部)に流入する。このとき、冷媒給排部24aは、下部半導体冷却部40aから流入した冷却液をフィン付押出チューブ21aの内部に形成された複数の冷媒流路21f(図3)に供給する供給部として作用する。
冷媒給排部24aからフィン付押出チューブ21a(冷却部)に流入した冷却液は、フィン付押出チューブ21a内に形成された複数の冷媒流路21f(図3)を通過してパワーモジュール31a〜31cを冷却した後、冷媒給排部24bに流入する。このとき、冷媒給排部24bは、複数の冷媒流路21f(図3)から流入した冷却液を合流させて排出する排出部として作用する。
冷媒給排部24bに流入した冷却液は、冷媒給排部24bの内部を通過して、フィン付押出チューブ21b(冷却部)に流入する。このとき、冷媒給排部24bは、冷却液をフィン付押出チューブ21a(冷却部)の内部に形成された複数の冷媒流路21f(図3)に供給する供給部として作用する。
フィン付押出チューブ21a(冷却部)内に形成された複数の冷媒流路21f(図3)を通過した冷却液は、パワーモジュール31d〜31fを冷却して、次に冷媒給排部24cに流入する。このとき、冷媒給排部24cは、複数の冷媒流路21f(図3)から流出した冷却液を排出させる排出部として作用する。
そして、冷媒給排部24cから排出された冷却液は、下部半導体冷却部40bに流入して、下部半導体冷却部40bの内部を通過し、パワーモジュール31d〜31fを冷却した後、冷媒出口47bから流出する。
次に、図3を用いて、フィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)、および、下部半導体冷却部40a,40bの内部に形成される冷媒流路の詳細な構造について説明する。
[冷媒流路の構造]
図3は、図1に示した半導体冷却装置10aを切断線A−Aで切った、弾性部材14aが荷重受板12a,12bを介してフィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)を圧接している位置の断面図である。
フィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)の内部には、フィン付押出チューブ21a,21bの長手方向に沿って、複数の壁状の放熱フィン21cによって仕切られた冷媒流路21fが形成されている。このフィン付押出チューブ21a,21bは押し出し成形によって形成されており、フィン付押出チューブ21a,21bの内面と放熱フィン21cとは一体的に成形されて、フィン付チューブの形態をなしている。
下部半導体冷却部40aは、図3に示すように、上蓋部42aの裏面側に、上蓋部42aの長手方向に沿って立設した互いに平行な複数の放熱フィン44と、本体容器部41の凹状部41aとの間に形成された隙間によって冷媒流路46が形成されている。下部半導体冷却部40bも同様の構造を有している。
図3に示すように、放熱フィン44のうち、下部半導体冷却部40a,40bの幅方向中央付近に設けられた放熱フィン44aの先端部は、下部半導体冷却部40a,40bの幅方向左右端付近に設けられた放熱フィン44bの先端部よりも下方に延長されて、本体容器部41の凹状部41a,41bの内底面に当接している。そして、放熱フィン44bの先端部と本体容器部41の凹状部41a,41bの内底面との間には、僅かな隙間が設けられている。
このように、放熱フィン44aの先端部を本体容器部41の内底面に当接させることによって、弾性部材14aの押し付けによる圧力に耐えて、パワーモジュール31b,31eと下部半導体冷却部40a,40bとを確実に密着させることができ、これによって高い冷却効果を得ることができる。
また、放熱フィン44bの先端部よりも下の部分を互いに連通させることによって、下部半導体冷却部40a,40bの幅方向への伝熱を促進することにより、放熱フィンの間を完全に隔離して下部半導体冷却部40a,40bの幅方向への伝熱を抑制した場合と比べて高い冷却効率を得ることができる。
なお、上蓋部42a,42bは、それぞれ、本体容器部41に嵌合された後、摩擦撹拌接合によって閉止固定される。そのため、本体容器部41および下部半導体冷却部40a,40bは、摩擦撹拌接合が可能で、しかも熱伝導率の高い金属、例えば、アルミニウムや銅などによって形成されている。
次に、図4,図5を用いて、フィン付押出チューブ21a(冷却部)をパワーモジュール31a〜31cの上面に圧接させる具体的な構造について説明する。
[フィン付押出チューブ(冷却部)の圧接構造の説明]
図4(a)は、フィン付押出チューブ21a(冷却部)をパワーモジュール31a〜31cの上面に架け渡すように載置した様子を示す断面図である。
パワーモジュール31a〜31cの高さは、内部に封止される発熱型半導体30a〜30cの厚さに応じて異なったものとなるため、一般にはばらついている。したがって、フィン付押出チューブ21aをパワーモジュール31a〜31cの上面に架け渡すように載置すると、フィン付押出チューブ21aは、パワーモジュール31a〜31cの上面に密着することなく載置される。
そして、図4(a)の状態にあるときに、各パワーモジュール31a〜31cの上方から押付け荷重を加えて加圧し、フィン付押出チューブ21aを上下方向に押し潰す。即ち、パワーモジュール31aの上方から押付け荷重F1を加え、パワーモジュール31bの上方から押付け荷重F2を加え、パワーモジュール31cの上方から押付け荷重F3を加える。
ここで、フィン付押出チューブ21aを上下方向に押し潰す、即ち塑性変形させるための押付け荷重F1,F2,F3の大きさは、フィン付押出チューブ21aの材料の種類に基づいて、事前に適切な大きさに設定することが可能である。
なお、これらの押付け荷重F1,F2,F3は、それぞれ、図4に図示しない押付け治具によって加えられる。なお、押付け荷重F1,F2,F3はできるだけ等しい荷重に設定されて、押し潰されたフィン付押出チューブ21aの上面ができるだけ平坦になるようにするのが望ましい。
図4(b)は、押付け荷重F1,F2,F3が加えられて、上下方向に押し潰されたフィン付押出チューブ21aの長手方向に亘る断面図である。図4(b)に示すように、パワーモジュール31a〜31cの高さがばらついている場合であっても、フィン付押出チューブ21aを上下方向に押し潰すことによって、フィン付押出チューブ21aをパワーモジュール31a〜31cの上面に密着させることができる。
このとき、押付け荷重F1,F2,F3は、それぞれ、フィン付押出チューブ21aが弾性領域を超えて塑性変形を起こす領域に至る大きさに設定される。したがって、図4(b)に示す変形が生じた後で押付け荷重F1,F2,F3を解除しても、フィン付押出チューブ21aの変形状態は保持されて、パワーモジュール31a〜31cの上面に密着した状態が保持される。
このようにして、図4(b)に示すように、フィン付押出チューブ21aの下面のうち、当接面22aがパワーモジュール31aの上面に密着し、当接面22cがパワーモジュール31bの上面に密着し、当接面22eがパワーモジュール31cの上面に密着した状態が保持される。そして、塑性変形したフィン付押出チューブ21aは、弾性領域が拡大しているため、その状態で上方から荷重を加えると、弾性によって、加えた荷重に対応する反力が得られる。即ち、塑性変形したフィン付押出チューブ21aに対して、上方から荷重を加えることによって、フィン付押出チューブ21aをパワーモジュール31a〜31cの上面に圧接させることができる。
具体的には、前述したように(図1)、弾性部材14a,14bによって、荷重受板12aを介してフィン付押出チューブ21aの上方から荷重を加えることによって、パワーモジュール31a〜31cの上面に圧接させることができる。
なお、フィン付押出チューブ21aの下面のうち、当接面22aと当接面22cの間の領域、即ち、間隙部34の上部の領域は、接続面22bとなって、当接面22aと当接面22cの間を滑らかに接続する。また、当接面22cと当接面22eの間の領域、即ち、間隙部34の上部の領域は、接続面22dとなって、当接面22cと当接面22eの間を滑らかに接続する。
図4(c)は、図4(b)を切断線B−Bで切った、フィン付押出チューブ21aの幅方向に亘る断面図である。図4(c)に示すように、フィン付押出チューブ21aが上下方向に押し潰されることによって、内部の放熱フィン21cの形状が変形し、それに伴って、冷媒流路21fの断面形状が変形する。しかし、冷媒流路21fは閉塞しないため、冷媒の流通状態は保持される。したがって、フィン付押出チューブ21aが有する冷却性能は保持される。
次に、本発明の半導体冷却構造の別の実施形態である実施例2について、図5〜図8を参照して説明する。
図5は、本発明の別の実施形態である半導体冷却構造を有する半導体冷却装置10bの外観を示す斜視図である。図6は、半導体冷却装置10bを構成する主要部品の分解斜視図である。まず、図5,図6を用いて、半導体冷却装置10bの全体構成について説明する。
[全体構成の説明]
図5の斜視図、および図6の分解斜視図に示すように、半導体冷却装置10bは、3個の発熱型半導体30a〜30cがそれぞれ収容されたパワーモジュール31a〜31cと、パワーモジュール31a〜31cの下面側に設置された下部半導体冷却部40cと、パワーモジュール31a〜31cの上面側に設置された上部半導体冷却部20bと、この上部半導体冷却部20bの上部に当接して配置された荷重受板12cと、この荷重受板12cの上面側に設けられて、荷重受板12cを介して上部半導体冷却部20bをパワーモジュール31a〜31cの上面に圧接する弾性部材14c,14dと、を備えている。なお、パワーモジュール31a〜31cは、隣接するパワーモジュールの間に間隙部34をおいて配置されている。
上部半導体冷却部20bは、さらに、内部に冷媒流路を有するフィン付チューブ21h(冷却部)と、冷媒入口21i(図6)と、冷媒出口47dと、から構成されており、絶縁シート32c(図6)を介してパワーモジュール31a〜31cの上面側に当接している。
また、下部半導体冷却部40cは、絶縁シート43c(図6)を介してパワーモジュール31a〜31cの下面側に当接している。
なお、パワーモジュール31a〜31cに収容される発熱型半導体30a〜30c(半導体)としては、例えば、IGBT素子やパワートランジスタ素子に代表されるパワーデバイスが用いられる。また、発熱型半導体30a〜30cの設置数は、3個に限るものではない。
下部半導体冷却部40cと上部半導体冷却部20bとは、ボルトなどの締結具16を用いて締結固定されている。本実施例2においては、締結具16は、下部半導体冷却部40cと上部半導体冷却部20bの4箇所のコーナー部に取り付けられている。なお、締結具16の取付位置はこれに限るものではない。
また、下部半導体冷却部40cの冷媒出口49cと、上部半導体冷却部20bの冷媒入口21iとの間は、冷却液の漏洩を防止するためのシール部材48cを介して接続されている。なお、上部半導体冷却部20bと下部半導体冷却部40cの内部における、冷媒である冷却液の流通経路について、詳しくは、後述する。
弾性部材14c,14dは、上部半導体冷却部20bの幅方向へ延びる短冊状のものとされて、ボルトなどの締結具15を用いて下部半導体冷却部40cに締結固定され、その締結力によって荷重受板12cを押圧する。そして、この押圧力によって、上部半導体冷却部20bが、パワーモジュール31a〜31c(発熱型半導体30a〜30c)と下部半導体冷却部40cに圧接される。
弾性部材14c,14dは、上部半導体冷却部20bの長手方向に対し少なくとも一箇所設けられている。本実施例2においては、3個のパワーモジュール31a〜31cの間の2箇所の位置に設けられている。
次に、実施例2の半導体冷却装置10bにおける、冷媒である冷却液の流通経路について、図5,図6を用いて説明する。
[冷媒の流通経路の構成]
図5に示すように、冷媒入口47cには、矢印Linの方向に、冷媒である冷却液が流入する。そして、下部半導体冷却部40c,上部半導体冷却部20bの内部を順に通過しながら、パワーモジュール31a〜31cに収容される発熱型半導体30a〜30cを冷却して、冷媒出口47dから矢印Loutの方向に流出する。
冷媒入口47cから下部半導体冷却部40cに流入した冷却液は、下部半導体冷却部40cの内部を通過してパワーモジュール31a〜31cを冷却した後、冷媒出口49cから流出して、上部半導体冷却部20bを構成する冷媒入口21iからフィン付チューブ21h(冷却部)に流入する。そして、フィン付チューブ21hの内部を通過してパワーモジュール31a〜31cを冷却した後、冷媒出口47dから流出する。
次に、図7を用いて、フィン付チューブ21h(冷却部)、および、下部半導体冷却部40cの内部に形成される冷媒流路の詳細な構造について説明する。
[冷媒流路の構造]
図7は、図5に示した半導体冷却装置10bを切断線C−Cで切った、弾性部材14cが荷重受板12cを介してフィン付チューブ21h(冷却部)を圧接している位置の断面図である。
下部半導体冷却部40cは、実施例1で説明した下部半導体冷却部40aと同じ構造を有している。即ち、上蓋部42cの裏面側に、上蓋部42cの長手方向に沿って立設した互いに平行な複数の放熱フィン44と、本体容器部41の凹状部41cとの間に形成された隙間によって冷媒流路46が形成されている。
そして、放熱フィン44のうち、下部半導体冷却部40cの幅方向中央付近に設けられた放熱フィン44aの先端部は、下部半導体冷却部40cの幅方向左右端付近に設けられた放熱フィン44bの先端部よりも下方に延長されて、本体容器部41の凹状部41cの内底面に当接している。そして、放熱フィン44bの先端部と本体容器部41の凹状部41cの内底面との間には、僅かな隙間が設けられている。このような構造とすることによって、実施例1で説明したように、パワーモジュール31a〜31c(図1)と下部半導体冷却部40cを確実に当接させることができ、これによって高い冷却効果を得ることができる。
一方、上部半導体冷却部20b(図1)を構成するフィン付チューブ21h(冷却部)の内部には、フィン付チューブ21hの上下内面に当接するように、放熱フィン21dが形成されている。この放熱フィン21dは、フィン付チューブ21hの長手方向に沿って形成されている。そして、放熱フィン21dとフィン付チューブ21hの隙間には、冷媒である冷却液が流れる冷媒流路21gが形成されている。
そして、放熱フィン21dとフィン付チューブ21hの隙間に形成される冷媒流路21gは、下部半導体冷却部40cに形成される放熱フィン44(44a,44b)と本体容器部41の隙間に形成される冷媒流路46と平行になるように、パワーモジュール31a〜31cに当接して配置される。
なお、放熱フィン21dはプレス加工によって製造されて、フィン付チューブ21h(冷却部)の内面にろう付けされて、フィン付チューブ21hとして一体化されている。
[フィン付チューブ(冷却部)の圧接構造の説明]
図8(a)は、フィン付チューブ21h(冷却部)をパワーモジュール31a〜31cの上面に架け渡すように載置した様子を示す断面図である。
パワーモジュール31a〜31cの高さは、内部に封止される発熱型半導体30a〜30cの厚さに応じて異なったものとなるため、一般にはばらついている。したがって、フィン付チューブ21hをパワーモジュール31a〜31cの上面に架け渡すように載置すると、フィン付チューブ21hは、パワーモジュール31a〜31cの上面に密着することなく載置される。
そして、図8(a)の状態にあるときに、各パワーモジュール31a〜31cの上方から押付け荷重を加えて加圧し、フィン付チューブ21hを上下方向に押し潰す。即ち、パワーモジュール31aの上方から押付け荷重F1を加え、パワーモジュール31bの上方から押付け荷重F2を加え、パワーモジュール31cの上方から押付け荷重F3を加える。
ここで、フィン付押出チューブ21aを上下方向に押し潰す、即ち塑性変形させるための押付け荷重F1,F2,F3の大きさは、フィン付チューブ21hの材料の種類に基づいて、事前に適切な大きさに設定することが可能である。
なお、これらの押付け荷重F1,F2,F3は、それぞれ、図8に図示しない押付け治具によって加えられる。なお、押付け荷重F1,F2,F3はできるだけ等しい荷重に設定されて、押し潰されたフィン付チューブ21hの上面ができるだけ平坦になるようにするのが望ましい。
図8(b)は、押付け荷重F1,F2,F3が加えられて、上下方向に押し潰されたフィン付チューブ21hの長手方向に亘る断面図である。図8(b)に示すように、パワーモジュール31a〜31cの高さがばらついている場合であっても、フィン付チューブ21hを上下方向に押し潰すことによって、フィン付チューブ21hをパワーモジュール31a〜31cの上面に密着させることができる。
このとき、押付け荷重F1,F2,F3は、それぞれ、フィン付チューブ21hが弾性領域を超えて塑性変形を起こす領域に至る大きさに設定される。したがって、図8(b)に示す変形が生じた後で押付け荷重F1,F2,F3を解除しても、フィン付チューブ21hの変形状態は保持されて、パワーモジュール31a〜31cの上面に密着した状態が保持される。
図8(c)は、フィン付チューブ21hを図8(b)の切断線D−Dで切った断面図である。また、図8(d)は、フィン付チューブ21hを図8(b)の切断線E−Eで切った断面図である。図8(c),(d)に示すように、フィン付チューブ21hの内部に形成された放熱フィン21dは、場所に応じて、放熱フィン21dのピッチが異なるように形成されている。
すなわち、パワーモジュール31a〜31cの上面に密着する位置には、図8(c)に示すように、放熱フィン21dが形成されている。
一方、間隙部34の上部に対応する位置には、図8(d)に示すように、放熱フィン21jが形成されている。そして、放熱フィン21jのピッチは、放熱フィン21dのピッチよりも狭くなるように形成されている。
このように、間隙部34の上部に対応する位置に、ピッチの狭い放熱フィン21jを形成することによって、フィン付チューブ21hの剛性を部分的に高めることができる。したがって、図8(b)に示すように、フィン付チューブ21hを上下方向に押し潰したときに、間隙部34の上部ではフィン付チューブ21hの剛性が高いため、隣接する当接面22a,22c,22eの間で、互いに塑性変形の影響が及ぶことを防止できる。したがって、当接面22a,22c,22eにおいて、フィン付チューブ21hを確実にパワーモジュール31a〜31cの上面に密着させることができる。
また、隣接する当接面22a,22c,22eの間で、互いに塑性変形の影響が及ばないため、間隙部34の大きさを小さく設定することができる。そのため、半導体冷却装置10bの小型化を図ることができる。
さらに、間隙部34の上部においてフィン付チューブ21hの剛性を向上させたため、冷媒の内圧によるフィン付チューブ21hの変形を防止することができる。
なお、フィン付チューブ21hの内部で、部分的に放熱フィンのピッチが異なるが、狭いピッチで形成された放熱フィン21jの隙間に形成された冷媒流路21kと、通常のピッチで形成された放熱フィン21dの隙間に形成された冷媒流路21gと、は、互いに連通しているため、冷却液の流通が阻害されることはない。そして、冷媒流路21kと冷媒流路21gの切り替わり位置においては、放熱フィンのピッチが変更されるため、冷却液の乱流が発生する。これにより、パワーモジュール31a〜31cの冷却性能が向上する。
ここで、フィン付チューブ21hの剛性を部分的に向上させる方法は、放熱フィンのピッチを狭くすることに限定されるものではない。即ち、間隙部34の上部に配置される放熱フィン21jを、パワーモジュール31a〜31cの上面に配置される放熱フィン21dよりも剛性の高い材料で形成しても、上記したのと同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、実施例1に係る半導体冷却構造を有する半導体冷却装置10aによれば、内部に、複数の放熱フィン21cによって仕切られた冷媒流路21fを有するフィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)を、発熱型半導体30a〜30fを封止した複数のパワーモジュール31a〜31fの上面に架け渡すように載置した後で、フィン付押出チューブ21a,21bを複数のパワーモジュール31a〜31fの各々に当接させて加圧し、複数のパワーモジュール31a〜31fにそれぞれ密着するように塑性変形させた状態で、弾性部材14a,14bが、荷重受板12a,12bを介して、フィン付押出チューブ21a,21bを複数のパワーモジュール31a〜31fに圧接させるため、特許文献1に記載されたような複雑な構造を用いることなく、簡単な構造で個々のパワーモジュール31a〜31fの厚さのばらつきを吸収して、フィン付押出チューブ21a,21bを各パワーモジュール31a〜31fに確実に密着させることができ、安定した半導体冷却性能を得ることができる。
さらに、実施例1に係る半導体冷却構造を有する半導体冷却装置10aによれば、フィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)は、加圧されて塑性変形することによって弾性領域が拡大した状態で、弾性部材14a,14bによって、荷重受板12a,12bを介して、複数のパワーモジュール31a〜31fを圧接するため、フィン付押出チューブ21a,21bを各パワーモジュール31a〜31fに確実に密着させることができ、安定した半導体冷却性能を得ることができる。
また、実施例1に係る半導体冷却構造を有する半導体冷却装置10aによれば、フィン付押出チューブ21a,21b(冷却部)は、内部が、放熱フィン21cと冷媒流路21fとが一体的に成形されたフィン付チューブをなしているため、押し出し工法にて放熱フィン21cと冷媒流路21fとを一体成形することができる。したがって、製造コストを低減することができる。また、フィン付押出チューブ21a,21bの内面と放熱フィン21cとは一体的に成形されているため、パワーモジュール31a〜31fで発生した熱の放熱性能が向上する。
そして、実施例2に係る半導体冷却構造を有する半導体冷却装置10bによれば、フィン付チューブ21h(冷却部)は、内部に、放熱フィン21dがろう付けされるとともに、放熱フィン21dの剛性を、間隙部34の上部において、パワーモジュール31a〜31cの上面の位置に比べて高いものとするため、隣接するパワーモジュール間で、各々のパワーモジュールに当接するフィン付チューブ21hの塑性変形の影響が及ばないため、フィン付チューブ21hが確実にパワーモジュール31a〜31cに密着することによって、安定した半導体冷却性能を得ることができる。また、隣接するパワーモジュール間で、各々のパワーモジュールに当接するフィン付チューブ21hの塑性変形の影響が及ばないため、間隙部34を縮めることができる。したがって、半導体冷却装置10bの小型化を図ることができる。そして、さらに、間隙部34の上部において、冷媒の内圧によるフィン付チューブ21hの変形を防止することができる。
また、実施例2に係る半導体冷却構造を有する半導体冷却装置10bによれば、間隙部34の上部に配置される放熱フィン21jのピッチを、パワーモジュール31a〜31cの上面に配置される放熱フィン21dのピッチよりも狭くするため、フィン付チューブ21hの剛性を、間隙部34の上部において容易に向上させることができる。また、間隙部34の上部において放熱フィン21jのピッチを狭くするため、ピッチの変更位置において冷媒の乱流が発生して、これによりパワーモジュール31a〜31cの冷却性能が向上する。
また、実施例2に係る半導体冷却構造を有する半導体冷却装置10bによれば、間隙部34の上部に配置される放熱フィン21jを、パワーモジュール31a〜31cの上面に配置される放熱フィン21dよりも剛性が高い材料で形成するため、フィン付チューブ21hの剛性を、間隙部34の上部において容易に向上させることができ、これによって、フィン付チューブ21hが確実にパワーモジュール31a〜31cに密着することによって、安定した半導体冷却性能を得ることができる。
なお、実施例1にあっては、冷媒流路が冷却装置内で3回折り返す(2往復する)、所謂4パス方式の冷却装置を形成した。また、実施例2にあっては、冷媒流路が冷却装置内で1回折り返す(1往復する)、所謂2パス方式の冷却装置を形成した。このように、本発明が適用される半導体冷却構造のパス数に制限はなく、いかなるパス数を有する半導体冷却構造であっても同様に適用することができる。
また、実施例2にあっては、間隙部34の上部において、放熱フィンのピッチや放熱フィンの材料を変更することによって、フィン付チューブ21hの剛性を向上させたが、剛性を向上させる方法は、それらに限定されるものではない。即ち、間隙部34の上部において、放熱フィンの厚さを厚くする等の設計パラメータの変更を行うことによってフィン付チューブ21hの剛性を向上させても、前記したのと同様の効果を得ることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
20a 上部半導体冷却部
21a,21b フィン付押出チューブ(冷却部)
21c 放熱フィン
21f 冷媒流路
30a〜30f 発熱型半導体
31a〜31f パワーモジュール
12a,12b 荷重受板
14a,14b 弾性部材
40a 下部半導体冷却部
42a 上蓋部

Claims (6)

  1. 発熱型半導体を封止した複数のパワーモジュールと、
    内部に、複数の放熱フィンによって仕切られた冷媒流路を有する冷却部と、
    間隙部をおいて整列された前記複数のパワーモジュールの上面に架け渡すように載置した前記冷却部を、前記複数のパワーモジュールにそれぞれ圧接する弾性部材と、を有し、前記冷却部を、前記複数のパワーモジュールに当接させて加圧し、前記複数のパワーモジュールにそれぞれ密着するように塑性変形させた状態で、前記弾性部材が前記冷却部を前記複数のパワーモジュールに圧接させることを特徴とする半導体冷却構造。
  2. 前記冷却部は、加圧されて塑性変形することによって弾性領域が拡大した状態で、前記弾性部材によって、前記複数のパワーモジュールに圧接させられることを特徴とする請求項1に記載の半導体冷却構造。
  3. 前記冷却部は、内部が、前記放熱フィンと前記冷媒流路とが一体的に成形されたフィン付チューブをなしていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体冷却構造。
  4. 前記冷却部は、内部に、前記放熱フィンがろう付けされるとともに、前記間隙部の上部における前記放熱フィンの剛性を、前記パワーモジュールの上面における前記放熱フィンの剛性と比べて高いものとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体冷却構造。
  5. 前記間隙部の上部に配置される前記放熱フィンのピッチを、前記パワーモジュールの上面に配置される前記放熱フィンのピッチよりも狭くすることを特徴とする請求項4に記載の半導体冷却構造。
  6. 前記間隙部の上部に配置される前記放熱フィンが、前記パワーモジュールの上面に配置される前記放熱フィンよりも剛性が高い材料で形成されることを特徴とする請求項4に記載の半導体冷却構造。
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