JP2016076478A - 導光板用のガラス板 - Google Patents

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克巳 鈴木
和矢 竹本
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Abstract

【課題】輝度低下が抑制でき、輝度ムラが低減でき、且つ干渉縞が抑制できる、導光板用のガラス板の提供。【解決手段】波長550nmの光の吸収係数が1m−1以下であり、波長400〜780nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m−1)と、最小値αmin(m−1)と、の比(αmax/αmin)が10以下であり、ヘイズが1.5%以下であり、且つ光出射面の算術平均粗さRaが1nmよりも大きく20nmよりも小さい、導光板用のガラス板。【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に用いられる導光板用のガラス板に関する。
液晶表示装置は、液晶パネルと、液晶パネルを照らす照明装置とを備える。エッジライト方式の照明装置は、導光板としてのガラス板と、光源とを備える(例えば特許文献1参照)。光源からの光は、ガラス板の端面から内部に入り、表面反射を繰り返して内部全体に広がり、ガラス板における液晶パネルとの対向面(光出射面)から出射し、液晶パネルを均一に照らす。
特開2004−252383号公報
従来、ガラス板の光出射面の表面状態と、照明装置における輝度や干渉縞との関係についての知見がなく、輝度低下の抑制、輝度ムラの低減、および干渉縞の抑制が不十分であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、輝度低下が抑制でき、輝度ムラが低減でき、且つ干渉縞が抑制できる、導光板用のガラス板の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
波長550nmの光の吸収係数が1m−1以下であり、波長400〜780nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m−1)と、最小値αmin(m−1)と、の比(αmax/αmin)が10以下であり、
ヘイズが1.5%以下であり、
且つ光出射面の算術平均粗さRaが1nmよりも大きく20nmよりも小さい、導光板用のガラス板が提供される。
本発明の一態様によれば、輝度低下が抑制でき、輝度ムラが低減でき、且つ干渉縞が抑制できる、導光板用のガラス板が提供される。
本発明の一実施形態によるガラス板が搭載される液晶表示装置を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、数値範囲を表す「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。また、本明細書において、算術平均粗さRaは、日本工業規格(JIS B 0601)に記載の「算術平均粗さ」のことであり、市販の表面粗さ測定機により測定できる。
図1は、本発明の一実施形態ガラス板が搭載される液晶表示装置を示す図である。液晶表示装置は、例えば、液晶パネル10と、液晶パネル10を照らす照明装置20とを備える。照明装置20は、エッジライト方式であり、例えば、導光板としてのガラス板30と、光源40と、反射ドット50と、拡散シート60とを備える。
液晶パネル10は、例えばアレイ基板、カラーフィルター基板、および液晶層などで構成される。アレイ基板は、基板、および該基板上に形成されるアクティブ素子(例えばTFT)などで構成される。カラーフィルター基板は、基板および該基板上に形成されるカラーフィルターなどで構成される。液晶層は、アレイ基板と、カラーフィルター基板との間に形成される。
ガラス板30は、液晶パネル10と対向する。ガラス板30は、液晶パネル10の後方に配設される。液晶パネル10の表示面11とは反対側の面13と、ガラス板30の光出射面31とが平行に配設される。
光源40は、ガラス板30の端面36に光を照射する。光源40からの光は、ガラス板30の端面36から内部に入り、表面反射を繰り返して内部全体に広がり、ガラス板30における液晶パネル10との対向面(光出射面)31から出射し、液晶パネル10を後方から均一に照らす。
反射ドット50は、ガラス板30の光出射面31とは反対側の後面33に形成され、ガラス板30の内部を進む光の進行方向を変える。ガラス板30の光出射面31に対し全反射角よりも小さい入射角の光が光出射面31から出射する。尚、反射ドット50の代わりに、ガラス板30の後面33が凹凸状に形成され、ガラス板30の後面33に複数のレンズが形成されてもよい。
拡散シート60は、液晶パネル10とガラス板30との間に配設される。拡散シート60は、拡散シート60を通過する光を拡散することにより、照明装置20の輝度ムラを低減する。
尚、液晶パネル10とガラス板30との間には、拡散シート60の他に、輝度上昇フィルム、反射型偏光フィルム、3Dフィルム、偏光板等が配設されてよい。ガラス板30の後方には反射フィルム等が配設されてよい。
本発明のガラス板30は、波長550nmの光の吸収係数が1m−1以下である。波長550nmの光の吸収係数を判断指標とするのは、波長400〜700nmの範囲の光のうち、波長550nmの光の吸収係数が最も低くなるからである。
また、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m−1)と、最小値αmin(m−1)と、の比(αmax/αmin)が10以下である。
ここで、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数を判断指標とするのは、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色の光の波長を包含するからである。また、波長550nmの光の吸収係数、および、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m−1)と、最小値αmin(m−1)と、の比(αmax/αmin)が上記の条件を満たしていれば、面状発光装置がエッジライト方式の液晶テレビの光源として使用される、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色の光の吸収が軽微である。また、αmax/αminが上記の条件を満たしていれば、波長400〜700nmの範囲において、波長による光の吸収の差が軽微である。
本発明のガラス板30は、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmaxが1m−1以下であることが好ましい。
ガラス板30として用いられるガラスの鉄の含有量の総量Aは、100質量ppm以下であることが、波長550nmの光の吸収係数、および、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m−1)と、最小値αmin(m−1)と、の比(αmax/αmin)が上記の条件を満たすうえで好ましく、40質量ppm以下であることがより好ましく、20質量ppm以下であることがさらに好ましい。一方、ガラス板30として用いられるガラスの鉄の含有量の総量Aは、5質量ppm以上であることが、多成分系の酸化物ガラス製造時において、ガラスの熔解性を向上させるうえで好ましく、8質量ppm以上であることがより好ましく、10質量ppm以上であることがさらに好ましい。なお、ガラス板30として用いられるガラスの鉄の含有量の総量Aは、ガラス製造時に添加する鉄の量により調節できる。
本明細書においては、ガラスの鉄の含有量の総量Aを、Feの含有量として表しているが、ガラス中に存在する鉄がすべてFe3+(3価の鉄)として存在しているわけではない。通常、ガラス中にはFe3+とFe2+(2価の鉄)が同時に存在している。Fe2+およびFe3+は、波長400〜700nmの範囲に吸収が存在するが、Fe2+の吸収係数(11cm−1Mol−1)はFe3+の吸収係数(0.96cm−1Mol−1)よりも1桁大きいため、波長400〜700nmにおける内部透過率をより低下させる。そのため、Fe2+の含有量が少ないことが、波長400〜700nmにおける内部透過率を高めるうえで好ましい。
ガラス板30として用いられるガラスのFe2+の含有量Bは、20質量ppm以下であることが、波長550nmの光の吸収係数、および、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m−1)と、最小値αmin(m−1)と、の比(αmax/αmin)が上記の条件を満たすうえで好ましく、10質量ppm以下であることがより好ましく、5質量ppm以下であることがさらに好ましい。一方、ガラス板30として用いられるガラスのFe2+の含有量Bは、0.01質量ppm以上であることが、多成分系の酸化物ガラス製造時において、ガラスの熔解性を向上させるうえで好ましく、0.05質量ppm以上であることがより好ましく、0.1質量ppm以上であることがさらに好ましい。
なお、ガラス板30として用いられるガラスのFe2+の含有量は、ガラス製造時に添加する酸化剤の量、または溶解温度等により調節できる。ガラス製造時に添加する酸化剤の具体的な種類とそれらの添加量については後述する。Feの含有量Aは、蛍光X線測定によって求めた、Feに換算した全鉄の含有量(質量ppm)である。Fe2+の含有量BはASTM C169−92に準じて測定した。なお、測定したFe2+の含有量はFeに換算して表記した。
ガラス板30として用いられるガラスの組成の具体例を以下に示す。但し、ガラス板30として用いられるガラスの組成はこれらに限定されない。
ガラス板30として用いられるガラスの一構成例(構成例A)は、酸化物基準の質量百分率表示で、SiOを60〜80%、Alを0〜7%、MgOを0〜10%、CaOを0〜20%、SrOを0〜15%、BaOを0〜15%、NaOを3〜20%、KOを0〜10%、Feを5〜100質量ppm含む。
ガラス板30として用いられるガラスの別の一構成例(構成例B)は、酸化物基準の質量百分率表示で、SiOを45〜80%、Alを7%超30%以下、Bを0〜15%、MgOを0〜15%、CaOを0〜6%、SrOを0〜5%、BaOを0〜5%、NaOを7〜20%、KOを0〜10%、ZrOを0〜10%、Feを5〜100質量ppm含む。
ガラス板30として用いられるガラスのさらに別の一構成例(構成例C)は、酸化物基準の質量百分率表示で、SiOを45〜70%、Alを10〜30%、Bを0〜15%、MgO、CaO、SrOおよびBaOを合計で5〜30%、LiO、NaOおよびKOを合計で0%以上、3%未満、Feを5〜100質量ppm含む。
しかしながら、ガラス板30として用いられるガラスはこれらに限定されるものではない。
上記した成分を有する本実施形態のガラス板30のガラスの組成の各成分の組成範囲について、以下に説明する。なお、各組成の含有量の単位はいずれも酸化物基準の質量百分率表示または質量ppm表示であり、それぞれ単に「%」「ppm」と表す。
SiOは、ガラスの主成分である。SiOの含有量は、ガラスの耐候性、失透特性を保つため、酸化物基準の質量百分率表示で、構成例Aにおいては、好ましくは60%以上、より好ましくは63%以上であり、構成例Bにおいては、好ましくは45%以上、より好ましくは50%以上であり、構成例Cにおいては、好ましくは45%以上、より好ましくは50%以上である。
一方、SiOの含有量は、溶解を容易にし、泡品質を良好なものとするために、またガラス中の二価鉄(Fe2+)の含有量を低く抑え、光学特性を良好なものとするため、構成例Aにおいては、好ましくは80%以下、より好ましくは75%以下であり、構成例Bにおいては、好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下であり、構成例Cにおいては、好ましくは70%以下、より好ましくは65%以下である。
Alは、構成例B及びCにおいてはガラスの耐候性を向上させる必須成分である。本実施形態のガラスにおいて実用上必要な耐候性を維持するためには、Alの含有量は、構成例Aにおいては、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上であり、構成例Bにおいては、好ましくは7%超、より好ましくは10%以上であり、構成例Cにおいては、好ましくは10%以上、より好ましくは13%以上である。
但し、二価鉄(Fe2+)の含有量を低く抑え、光学特性を良好なものとし、泡品質を良好なものとするため、Alの含有量は、構成例Aにおいては、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下であり、構成例Bにおいては、好ましくは30%以下、より好ましくは23%以下であり、構成例Cにおいては、好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下である。
は、ガラス原料の溶融を促進し、機械的特性や耐候性を向上させる成分であるが、揮発による脈理(ream)の生成、炉壁の侵食等の不都合が生じないために、Bの含有量は、ガラスAにおいては、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下であり、構成例B及びCにおいては、好ましくは15%以下、より好ましくは、12%以下である。
LiO、NaO、及び、KOといったアルカリ金属酸化物は、ガラス原料の溶融を促進し、熱膨張、粘性等を調整するのに有用な成分である。
そのため、NaOの含有量は、構成例Aにおいては、好ましくは3%以上、より好ましくは、8%以上である。NaOの含有量は、構成例Bにおいては、好ましくは7%以上、より好ましくは、10%以上である。但し、溶解時の清澄性を保持し、製造されるガラスの泡品質を保つために、NaOの含有量は、構成例A及びBにおいては、20%以下とするのが好ましく、15%以下とするのがさらに好ましく、構成例Cにおいては、3%未満とするのが好ましく、1%以下とするのがより好ましい。
また、KOの含有量は、構成例A及びBにおいては、好ましくは10%以下、より好ましくは、7%以下であり、構成例Cにおいては、好ましくは2%以下、より好ましくは、1%以下である。
また、LiOは、任意成分であるが、ガラス化を容易にし、原料に由来する不純物として含まれる鉄含有量を低く抑え、バッチコストを低く抑えるために、構成例A、B及びCにおいて、LiOを2%以下含有させることができる。
また、これらアルカリ金属酸化物の合計含有量(LiO+NaO+KO)は、溶解時の清澄性を保持し、製造されるガラスの泡品質を保つために、構成例A及びBにおいては、好ましくは5%〜20%、より好ましくは8%〜15%であり、構成例Cにおいては、好ましくは0%〜2%、より好ましくは、0%〜1%である。
MgO、CaO、SrO、及びBaOといったアルカリ土類金属酸化物は、ガラス原料の溶融を促進し、熱膨張、粘性等を調整するのに有用な成分である。
MgOは、ガラス溶解時の粘性を下げ、溶解を促進する作用がある。また、比重を低減させ、ガラス板に疵をつきにくくする作用があるために、構成例A、B及びCにおいて、含有させることができる。また、ガラスの熱膨張係数を低く、失透特性を良好なものとするために、MgOの含有量は、構成例Aにおいては、好ましくは10%以下、より好ましくは8%以下であり、構成例Bにおいては、好ましくは15%以下、より好ましくは12%以下であり、構成例Cにおいては、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下である。
CaOは、ガラス原料の溶融を促進し、また粘性、熱膨張等を調整する成分であるので、構成例A、B及びCにおいて含有させることができる。上記の作用を得るためには、構成例Aにおいては、CaOの含有量は、好ましくは3%以上、より好ましくは5%以上である。また、失透を良好にするためには、構成例Aにおいては、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下であり、構成例Bにおいては、好ましくは6%以下であり、より好ましくは4%以下である。
SrOは、熱膨張係数の増大及びガラスの高温粘度を下げる効果がある。かかる効果を得るために、構成例A、B及びCにおいて、SrOを含有させることができる。但し、ガラスの熱膨張係数を低く抑えるため、SrOの含有量は、構成例A及びCにおいては、15%以下とするのが好ましく、10%以下とするのがより好ましく、構成例Bにおいては、5%以下とするのが好ましく、3%以下とするのがより好ましい。
BaOは、SrO同様に熱膨張係数の増大及びガラスの高温粘度を下げる効果がある。上記の効果を得るためにBaOを含有させることができる。但し、ガラスの熱膨張係数を低く抑えるため、構成例A及びCにおいては、15%以下とするのが好ましく、10%以下とするのがより好ましく、構成例Bにおいては、5%以下とするのが好ましく、3%以下とするのがより好ましい。
また、これらアルカリ土類金属酸化物の合計含有量(MgO+CaO+SrO+BaO)は、熱膨張係数を低く抑え、失透特性を良好なものとし、強度を維持するために、構成例Aにおいては、好ましくは10%〜30%、より好ましくは13%〜27%であり、構成例Bにおいては、好ましくは1%〜15%、より好ましくは3%〜10%であり、構成例Cにおいては、好ましくは5%〜30%、より好ましくは10%〜20%である。
本実施形態のガラス板30のガラスのガラス組成においては、ガラスの耐熱性及び表面硬度の向上のために、任意成分としてZrOを、構成例A、B及びCにおいて、10%以下、好ましくは5%以下含有させてもよい。10%以下とすることでガラスが失透しにくくなる。
本実施形態のガラス板30のガラスのガラス組成においては、ガラスの熔解性向上のため、Feを、構成例A、B及びCにおいて、5〜100ppm含有させてもよい。なお、Fe量の好ましい範囲は上述のとおりである。
また、本実施形態のガラス板30のガラスは、清澄剤としてSOを含有してもよい。この場合、SO含有量は、質量百分率表示で0%超、0.5%以下が好ましい。0.4%以下がより好ましく、0.3%以下がさらに好ましく、0.25%以下であることがさらに好ましい。
また、本実施形態のガラス板30のガラスは、酸化剤及び清澄剤としてSb、SnO及びAsのうちの一つ以上を含有してもよい。この場合、Sb、SnOまたはAsの含有量は、質量百分率表示で0〜0.5%が好ましい。0.2%以下がより好ましく、0.1%以下がさらに好ましく、実質的に含有しないことがさらに好ましい。
ただし、Sb、SnO及びAsは、ガラスの酸化剤として作用するため、ガラスのFe2+の量を調節する目的により上記範囲内で添加してもよい。ただし、環境面からはAsを実質的に含有しないことが好ましい。
また、本実施形態のガラス板30のガラスは、NiOを含有してもよい。NiOを含有する場合、NiOは、着色成分としても機能するので、NiOの含有量は、上記したガラス組成の合量に対し、10ppm以下とするのが好ましい。特に、NiOは、波長400〜700nmにおけるガラス板の内部透過率を低下させないという観点から、1.0ppm以下とするのが好ましく、0.5ppm以下とすることがより好ましい。
本実施形態のガラス板30のガラスは、Crを含有してもよい。Crを含有する場合、Crは、着色成分としても機能するので、Crの含有量は、上記したガラス組成の合量に対し、10ppm以下とするのが好ましい。特に、Crは、波長400〜700nmにおけるガラス板の内部透過率を低下させないという観点から、1.0ppm以下とするのが好ましく、0.5ppm以下とすることがより好ましい。
本実施形態のガラス板30のガラスは、MnOを含有してもよい。MnOを含有する場合、MnOは、可視光を吸収する成分としても機能するので、MnOの含有量は、上記したガラス組成の合量に対し、50ppm以下とするのが好ましい。特に、MnOは、波長400〜700nmにおけるガラス板の内部透過率を低下させないという観点から、10ppm以下とするのが好ましい。
本実施形態のガラス板30のガラスは、TiOを含んでいてもよい。TiOを含有する場合、TiOは、可視光を吸収する成分としても機能するので、TiOの含有量は、上記したガラス組成の合量に対し、1000ppm以下とするのが好ましい。TiOは、波長400〜700nmにおけるガラス板の内部透過率を低下させないという観点から、含有量を500ppm以下とすることがより好ましく、100ppm以下とすることが特に好ましい。
本実施形態のガラス板30のガラスは、CeOを含んでいてもよい。CeOには鉄のレドックスを下げる効果があり、全鉄量に対するFe2+量の比率を小さくすることができる。一方で、鉄のレドックスを3%未満に下がることを抑制するためにも、CeOの含有量は、上記したガラス組成の合量に対し、1000ppm以下とするのが好ましい。また、CeOの含有量は、500ppm以下とするのがより好ましく、400ppm以下とするのがさらに好ましく、300ppm以下とするのが特に好ましく、250ppm以下とするのが最も好ましい。
本実施形態のガラス板30のガラスは、CoO、V及びCuOからなる群より選ばれる少なくとも1種の成分を含んでいてもよい。これらの成分を含有する場合、可視光を吸収する成分としても機能するので、前記成分の含有量は、上記したガラス組成の合量に対し、10ppm以下とするのが好ましい。特に、これら成分は、波長400〜700nmにおけるガラス板の内部透過率を低下させないように、実質的に含有しないことが好ましい。
ところで、ガラス板30の光出射面31の算術平均粗さRaが大きいほど、ガラス板30の光出射面31から前方に向かう光の方向がばらばらになり、光の方向が揃わないため、光の干渉が抑制でき、干渉縞が抑制できる。
尚、干渉縞は、例えばガラス板30から出射する光と、ガラス板30と拡散シート60との間において反射を繰り返す光との干渉によって生じうる。
一方、ガラス板30の光出射面31の算術平均粗さRaが小さいほど、ガラス板30の光出射面31から出射する光の輝度ムラが低減できる。
そこで、ガラス板30の光出射面31の算術平均粗さRaは、1nmよりも大きく、20nmよりも小さいとする。これにより、干渉縞が抑制でき、且つ、輝度ムラが低減できる。ガラス板30の光出射面31の算術平均粗さRaは、より好ましくは2nm以上、さらに好ましくは5nm以上である。また、ガラス板30の光出射面31の算術平均粗さRaは、より好ましくは18nm以下、さらに好ましくは15nm以下である。
干渉縞の発生をさらに抑制するため、拡散シート60は、図1に示すようにガラス板30との対向面に凹凸構造61を有してよい。
また、本実施形態では、ガラス板30のヘイズ(Haze)を1.5%以下とする。ヘイズが1%以下であると、ガラス板30の光出射面31の白ぼけが抑制でき、輝度低下が抑制できる。ヘイズは好ましくは1.0%以下である。
ヘイズは、濁度(曇度)を表す。ヘイズは、日本工業規格(JIS K7136)に準拠して測定され、ガラス板30を光出射面31から後面33に通過する透過光のうち、前方散乱によって入射光から2.5°以上それた透過光の百分率として求められる。
ガラス板30の光出射面31の算術平均粗さRaが小さいほど、光出射面31が平滑であり、光出射面31の微少な凹凸による散乱が少なく、ガラス板30のヘイズが小さい。ヘイズが1.5%以下であるためには、光出射面31の算術平均粗さRaは20nmよりも小さいことが好ましい。
本発明のガラス板30の寸法のうち、ガラス板の主表面の一辺の長さは、本発明のガラス板を導光板として使用する面状発光装置の寸法により異なる。たとえば、面状発光装置がエッジライト方式の液晶テレビの場合、ガラス板の主表面の一辺の長さは、200mm以上であることが好ましく、250mm以上であることがより好ましく、400nm以上であることがさらに好ましい。ガラス板の主表面は実質的に矩形である。
一方、本発明のガラス板30の寸法のうち、ガラス板の板厚は、0.5〜10mmであることが好ましい。導光板として使用されるガラス板の内部透過率は、ガラス部材の厚さにより影響される。ガラス板の板厚が0.5mmより小さいと、導光板としての使用時において、ガラス表面で反射する回数が増加することになり、反射による減衰が大きくなり有効光路長での内部透過率が低下するおそれがある。好ましくは1mm以上であり、より好ましくは1.5mm以上である。一方、ガラス板の板厚が10mmより大きいと、導光板として使用する際、散乱部材に散乱される回数が減少するため、外に取り出される光量が減少する。そのため、内部透過率が低下する。このため、好ましくは5mm以下であり、より好ましくは2.5mm以下である。また、ガラス板の板厚の公差が±0.1mm以内であることが好ましい。
試験例1〜4では、ガラス板のヘイズ、およびガラス板の光出射面の算術平均粗さRa以外、同じ条件で液晶表示装置の照明装置を作製した。照明装置は、導光板としてのガラス板と、ガラス板の端面に光を照射する光源と、ガラス板の光出射面に載せる拡散シートと、ガラス板の背面に形成される反射ドットとで構成した。拡散シートとしては、ガラス板との対向面が平坦なものを用いた。試験例1、2、4が比較例、試験例3が実施例である。試験結果を表1に示す。尚、ヘイズは、日本電色工業社製ヘイズメーター(型番 DNH 5000W)により測定した。また、光出射面の算術平均粗さRaは、アルバック社製表面形状測定装置 (型番dektak 150) により測定した。
Figure 2016076478
表1において「干渉縞の有無」および「輝度ムラの有無」は、目視で確認した。
表1から明らかなように、試験例2によれば、ヘイズが1.5%以下であり、光出射面の算術平均粗さRaが1nmよりも大きく20nmよりも小さいので、照明装置の輝度低下が抑制でき、輝度ムラや干渉縞が抑制できることがわかる。一方、試験例1によれば、ヘイズが1.5%よりも大きく、光出射面の算術平均粗さRaが20nm以上であるので、照明装置の輝度低下が顕著であり、輝度ムラも視認された。また、試験例4によれば、光出射面の算術平均粗さRaが1nm以下であるので、干渉縞が視認された。
以上、導光板用のガラス板について説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
10 液晶パネル
20 照明装置
30 導光板用のガラス板
31 光出射面
40 光源
50 反射ドット
60 拡散シート

Claims (3)

  1. 波長550nmの光の吸収係数が1m−1以下であり、波長400〜780nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m−1)と、最小値αmin(m−1)と、の比(αmax/αmin)が10以下であり、
    ヘイズが1.5%以下であり、
    且つ光出射面の算術平均粗さRaが1nmよりも大きく20nmよりも小さい、導光板用のガラス板。
  2. 波長400〜780nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmaxが1m−1以下である請求項1に記載のガラス板。
  3. 第1主表面および第2主表面が実質的に矩形であり、少なくとも1辺の長さが200mm以上であり、前記ガラス板の板厚が0.5〜10mmである請求項1または2に記載のガラス板。
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