JP2016076335A - 二次電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池に外力が印加されたときに確実に二次電池を放電させることができる二次電池システムを提供する。【解決手段】二次電池10は、扁平角型の電池セル11を長側面同士が対向するように複数積層して構成された積層体12と、積層体12の積層方向の一方端および他方端にそれぞれ対向して配置される一対のエンドプレート15とを含む。積層体12の積層方向における一方端の電池セル11Eの正極端子11Pと負極端子11Nとの間にはスイッチSWおよび外部抵抗Rが直列に接続される。第1の歪センサ24は、電池セル11Eに対向するエンドプレート15の歪みを検出する。第2の歪センサ25は、電池セル11Eの歪みを検出する。制御装置は、第1の歪センサ24の検出値が第1の閾値以上であって、かつ、第2の歪センサ25の検出値が第2の閾値以上である場合に、スイッチSWをオンすることにより、外部抵抗Rを用いて電池セル11Eを放電させる。【選択図】図2

Description

この発明は、二次電池システムに関し、より特定的には、電流遮断機構を備える電池セルを複数積層して構成された二次電池の放電制御に関する。
従来、扁平角型に形成された二次電池を複数積み重ねて構成された電池モジュールがある。このような電池モジュールに使用される密閉型の二次電池には、電池ケース内に圧力作動型の電流遮断機構(Current Interrupt Device:CID)を備えたものがある(たとえば特開2004−273221号公報(特許文献1)および特開2010−27263号公報(特許文献2)参照)。CIDは、電池ケースの内圧が所定の圧力(以下「作動圧」という)を超えて上昇した場合に作動し、電池要素と電極端子との間の電流経路を物理的に遮断する。電流経路が遮断されることによって、二次電池はそれ以上充放電されることがない。
特開2004−273221号公報 特開2010−27263号公報
上記の電池モジュールに外力が加わることによって二次電池が圧縮されて変形した場合には、電池ケースの内圧がCIDの作動圧に達したときにCIDが作動する。
一方、CIDが作動したときに、二次電池が満充電状態に近い状態となっていることがある。しかしながら、CIDの作動によって電流経路が遮断されているため、二次電池を放電させることができない。そのため、圧縮変形されることで二次電池に内部短絡が生じると、過大な短絡電流が流れることによって電池温度が上昇する可能性がある。
この発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、二次電池に外力が印加されたときに確実に二次電池を放電させることができる二次電池システムを提供することである。
この発明によれば、二次電池システムは、二次電池と、二次電池の放電を制御するための制御装置とを備える。二次電池は、扁平角型の電池セルを長側面同士が対向するように複数積層して構成された積層体と、積層体の積層方向における一方端および他方端にそれぞれ対向して配置される一対のエンドプレートとを含む。二次電池システムは、積層体の積層方向における一方端に位置する第1の電池セルの正極端子と負極端子との間に直列に接続された、スイッチおよび外部抵抗と、一対のエンドプレートのうちの第1の電池セルに対向する第1のエンドプレートに設けられ、第1のエンドプレートの歪みを検出する第1の歪センサと、第1の電池セルに設けられ、第1の電池セルの歪みを検出する第2の歪センサとをさらに備える。制御装置は、第1の歪センサの検出値が第1の閾値以上であって、かつ、第2の歪センサの検出値が第2の閾値以上である場合に、スイッチをオンすることにより、外部抵抗を用いて第1の電池セルを放電させる。
上記二次電池システムによれば、2つの歪みセンサの検出値に基づいて積層体の端部に位置する電池セルに変形が生じたことが検出されると、その電池セルの正極端子および負極端子間を外部抵抗を介して短絡させることにより、電池セルを強制的に放電させる。これにより、変形によって電池セルの内圧が上昇してCIDが作動するよりも前に、この電池セルを確実に放電させることができる。この結果、電池セルのSOCが高い状態のまま、CIDの作動により電流経路が遮断されるのを回避できるため、電池セルの温度上昇を抑制することができる。
この発明によれば、二次電池に外力が印加されたときに確実に二次電池を放電させることができる二次電池システムを実現することができる。
本発明の実施の形態に係る二次電池システムが搭載される電動車両1の概略構成図である。 二次電池の平面図である。 電池セルおよびエンドプレートの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る二次電池システムにおける電池セルの放電制御を説明する機能ブロック図である。 閾値の設定を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る二次電池システムにおける電池セルの放電制御を説明するためのフローチャートである。 実施例における閾値の設定を説明する図である。 算出結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰り返さないものとする。
(二次電池システムの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る二次電池システムが搭載される電動車両1の概略構成図である。本明細書では、電動車両1の一実施の形態として電気自動車を想定するが、本発明に係る二次電池システムは、電気自動車に限られず、ハイブリッド自動車および燃料電池車など任意の電動車両に適用することが可能である。また、二次電池システムの用途は、車両用に限定されるものではない。
図1を参照して、電動車両1は、駆動輪300の駆動力を発生するモータジェネレータ250と、モータジェネレータ250に対して電力を入出力可能な二次電池システム100とを搭載する。
二次電池システム100は、二次電池10と、電圧センサ21と、電流センサ22と、温度センサ23と、歪センサ24,25と、電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)30とを備える。
二次電池10は、代表的には、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの非水電解質二次電池が適用される。図1には、電動車両1の内の二次電池10の充放電制御に関連するシステム構成が記載されている。二次電池10は、後述するように複数の電池セル(図2参照)を含む。
電圧センサ21は、二次電池10の電圧(以下「電池電圧」という)を検出し、その検出値VBをECU30へ出力する。電流センサ22は、二次電池10の電流(以下「電池電流」という)を検出し、その検出値IBをECU30へ出力する。温度センサ23は、二次電池10の温度(以下「電池温度」という)を検出し、その検出値TBをECU30へ出力する。
歪センサ24および歪センサ25は、二次電池10を構成する電池セルの外力による変形を検出するために設けられる。電池セルに印加される外力とは、たとえば車両走行中の衝撃などによって電池セルの外側から作用して電池セルを圧縮変形させる力である。歪センサ24,25の詳細については後述する。
電動車両1は、電力制御ユニット(Power Control Unit:PCU)200と、システムメインリレー150とをさらに備える。
PCU200は、二次電池10とモータジェネレータ250との間で双方向に電力変換するように構成される。PCU200は、たとえばコンバータと、インバータとを含む。コンバータは、二次電池10とインバータとの間で双方向の直流電圧変換を実行するように構成される。すなわち、二次電池10の入出力電圧と、インバータの直流側電圧とは、双方向に昇圧または降圧される。コンバータにおける電圧変換動作はECU30からのスイッチング指令に従って制御される。インバータは、直流電力とモータジェネレータに入出力される交流電力との間の双方向の電力変換を実行する。インバータはECU30からのスイッチング指令に応じて、コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ250へ供給する。これにより、モータジェネレータ250は駆動輪の駆動力を発生する。また、電動車両1の回生制動時には、インバータはECU30からのスイッチング指令に応じてモータジェネレータ250が発生する交流電力を直流電力に変換し、コンバータへ供給する。これにより、減速時や降坂走行時に二次電池10が充電される。
二次電池10とPCU200との間には、システムメインリレー150が設けられている。システムメインリレー150はECU30からの制御信号に応答してオンオフされる。
ECU30は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリ領域と、入出力インターフェイスとを主体として構成される。そして、ECU30は、予めROMなどに格納されたプログラムをCPUがRAMに読み出して実行することによって、車両走行および充放電に係る制御を実行する。なお、ECU30の少なくとも一部は、電子回路等のハードウェアにより所定の数値・論理演算処理を実行するように構成されてもよい。
ECU30に入力される情報としては、図1には二次電池システム100からの電池電圧VB、電池電流IBおよび電池温度TB、歪値ε1,ε2を例示する。図示しないが、モータジェネレータ250の各相の電流検出値やモータジェネレータ250の回転角検出値についてもECU30に入力される。
ECU30は、電圧センサ21、電流センサ22および温度センサ23の出力(電池電圧VB、電池電流IBおよび電池温度TB)に基づいて二次電池10のSOC(State of Charge)を推定する。SOCは、満充電容量に対する現在の残容量を百分率(0〜100%)で示したものである。SOCは、周知の方法を用いて演算することができる。
ECU30はさらに、歪センサ24,25の出力(歪値ε1,ε2)に基づいて二次電池10を構成する電池セルの外力による変形を検出する。
(二次電池の構成)
図2および図3を参照して、二次電池10の構成についてさらに説明する。
図2は、二次電池10の平面図である。図2に示すように、二次電池10は、複数の電池セル11と、バスバー13と、エンドプレート15と、拘束バンド17とを含む。複数の電池セル11の各々は、扁平角型の形状を有している。複数の電池セル11は、最も面積が大きい側面である長側面が互いに距離を隔てて対向するように配列されている。図2では、電池セル11を複数積層して構成される積層体12のうち、積層方向の一方端を部分的に示している。
電池セル11は、正極端子11Pと負極端子11Nとを有している。各電池セル11は、その正極端子11Pが隣接する電池セル11の負極端子11Nと対向するように配置される。そして、電池セル11の正極端子11Pと隣接する電池セル11の負極端子Nとはバスバー13によって電気的に接続される。これにより、複数の電池セル11は直列に接続される。なお、複数の電池セル11は、並列に接続されてもよく、直列の接続と並列の接続とが併用されていてもよい。
積層体12の積層方向における一方端および他方端にそれぞれ対向するように、一対のエンドプレート15が配置される。一対のエンドプレート15の各々は、矩形平面形状を有する。図2に示すように、積層体12の一方端に対向するエンドプレート15は、積層体12の積層方向における一方端に位置する電池セル11(以下「電池セル11E」ともいう)の長側面と対向する側の主面15Aと、主面15Aと反対側の主面15Bとを有する。なお、図示しない、積層体12の他方端に対向するエンドプレート15も、図2に示すエンドプレート15と同様の構成を有している。一対のエンドプレート15は、積層体12を挟み込んだ状態で拘束バンド17によって拘束されている。
図3は、電池セル11およびエンドプレート15の概略構成を示す斜視図である。図3では、図2に示す電池セル11Eと、電池セル11Eに対向して配置されるエンドプレート15とが示されている。
図3を参照して、電池セル11は、扁平角型のケース本体112と蓋材111とを接合してなる電池ケース110の内部に、帯状の電極板とセパレータとを重ねて平たく巻回した電極体115を収納したものである。ケース本体112は、図中で上側の一面のみが開口した箱状のものであり、その開口部分が蓋材111によって密閉されている。
電池セル11の正極端子11Pおよび負極端子11Nはそれぞれ、電池ケース110の蓋材111から外部へ突出している。正極端子11Pは、正極内部端子113Pを介して、電池ケース110内部の正極板114Pに接続されている。負極端子11Nは、負極内部端子113Nを介して、電池ケース110内部の負極板114Nに接続されている。
正極端子11Pと正極内部端子113Pとの間には、CID(電流遮断機構)116が設けられている。CID116は、電池セル11の内圧が予め定められた作動圧力を超えると作動し、CID116の設置部分において電流経路を物理的に遮断するものである。具体的には、CID116は、一定以上の圧力を受けると変形する部材を内部に含み、その部材の変形によって電流経路が遮断される構造を有している。CID116の内部構造は、周知の種々の構造から適宜選択することができる。
電池セル11の内圧が作動圧力を超えると、CID116が作動し、正極端子11Pと正極内部端子113Pとの間で電流経路が遮断される。このようにCID116の作動によって電流経路が遮断されると、電池セル11はそれ以上充放電されることはない。
ここで、二次電池10に対して外力が印加される場合を考える。たとえば図2に示すように、積層体12の一方端に外部から力Fが印加される場合を想定する。積層体12の一方端に外力Fが印加されると、エンドプレート15および電池セル11が圧縮されて変形する可能性がある。特に、積層体12の一方端に位置する電池セル11Eには、他の電池セル11よりも大きな力が加わるため、電池セル11Eの内圧が上昇してCID116の作動圧力を超える可能性がある。その結果、電池セル11Eにおいては、CID116が作動し、正極端子11Pと正極内部端子113Pとの間で電流経路が遮断されることになる。
そして、CID116が作動して電流経路が遮断されることにより、電池セル11Eは、正極端子11Pおよび負極端子11Nを通じて充放電できない状態となる。したがって、SOCが高い状態(満充電状態に近い状態)で電流経路が遮断された場合には、電池セル11Eの内部に蓄積されている電力を放電させることができない。そのため、万一圧縮変形によって正極板114Pと負極板114Nとが短絡したときには、電池温度が上昇する虞がある。したがって、電池セル11Eにおける温度上昇を抑制するためには、CID116が作動するよりも前に電池セル11Eを放電させる必要がある。
そこで、本実施の形態に係る二次電池システム100では、2つの歪センサ24,25を用いて外力による電池セル11Eの変形を検出する。そして、電池セル11Eの変形が検出された場合には、電池セル12Eを強制的に放電させる。
具体的には、図2に示すように、二次電池10には2つの歪センサ24,25が設けられている。歪センサ24,25はたとえば、歪みゲージを用いることができる。歪センサ24は、エンドプレート15の主面15B上に設置される。一方、歪センサ25は、電池セル11Eの電池ケース110の長側面上に設置される。
以下の説明では、エンドプレート15に設置される歪センサ24を「第1歪センサD1」とも表記するとともに、電池セル11Eに設置される歪センサ25を「第2歪センサD2」とも表記する。なお、図3に示すように、第1歪センサD1は、エンドプレート15の主面15Bの中央部分に設置することが好ましい。また、第2歪センサD2は、電池セル11Eの電池ケース110の長側面の中央部分(図中において長側面の一対の対角線が交差する点Pに相当)に設置することが好ましい。
第1歪センサD1は、エンドプレート15の主面15Bの歪みを検出し、その検出値(歪値ε1)をECU30へ出力する。第2歪センサD2は、電池セル11Eの長側面の歪みを検出し、その検出値(歪値ε2)をECU30へ出力する。
図2に示すように、電池セル11Eの正極端子11Pと負極端子11Nとの間には、スイッチSWおよび外部抵抗Rが直列に接続されている。スイッチSWは、二次電池10の通常使用時にはオフに固定されており、ECU30から与えられるオン指令に応答してオンされるように構成されている。スイッチSWがオンすることにより、電池セル11Eの正極端子11Pと負極端子11Nとが外部抵抗Rを介して短絡される。これにより、外部抵抗Rを用いて電池セル11Eに蓄えられている電力を強制的に放電することができる。すなわち、外部抵抗Rは放電用抵抗の働きをする。
図4は、本発明の実施の形態に係る二次電池システムにおける電池セルの放電制御を説明する機能ブロック図である。
図4を参照して、ECU30は、第1歪センサD1により検出される歪値ε1および第2歪センサD2により検出される歪値ε2に基づいて、スイッチSWに与えるオン指令を生成する。具体的には、ECU30は、エンドプレート15の歪値ε1と閾値X1(第1の閾値)とを比較し、かつ、電池セル11Eの歪値ε2と閾値X2(第2の閾値)とを比較する。そして、ECU30は、これら2つの比較結果に基づいてオン指令を生成する。閾値X1,X2は、以下に説明するように、エンドプレート15および電池セル11Eのそれぞれの塑性に基づいて設定される。
図5は、閾値X1,X2の設定を説明する図である。図5の横軸には、第1歪センサD1により検出されるエンドプレート15の歪値ε1とエンドプレート15の変形の有無との関係が示されている。図5の縦軸には、第2歪センサD2より検出される電池セル11Eの歪値ε2と電池セル11Eの変形の有無との関係が示されている。すなわち、図5は、エンドプレート15の歪値ε1および電池セル11Eの歪値ε2の組み合わせに対するエンドプレート15および電池セル11Eの変形の有無をマトリクス形式で示している。
図5を参照して、エンドプレート15においては、歪値ε1が値X1以上になったときに変形が発生する。一方、電池セル11Eにおいては、歪値ε2が値X2以上になったときに変形が発生する。したがって、歪値ε1が値X1よりも小さく、かつ、歪値ε2が値X2よりも小さい場合には、エンドプレート15および電池セル11Eのいずれも変形していないと判断される。
これに対して、歪値ε1が値X1以上になる一方で、歪値ε2が値X2以下である場合には、エンドプレート15に変形が生じているものの、電池セル11Eは未だ変形していない状態であると判断される。
一方、歪値ε1が値X1よりも小さくなる一方で、歪値ε2が値X2以上となる場合には、エンドプレート15は未だ変形していないものの、電池セル11Eが変形している状態を示している。しかしながら、エンドプレート15の外側から力が印加される状況において、電池セル11Eのみが変形する状態は実際には起こり得ない。よって、この場合には、第1歪センサD1および第2歪センサD2の少なくとも一方の誤検出であると判断される。
さらに、歪値ε1が値X1以上であり、かつ、歪値ε2が値X2以上である場合は、エンドプレート15および電池セル11Eの両方が変形していると判断される。
ECU30は、図5に示す関係に基づいて、エンドプレート15の変形が生じるときの歪値ε1を閾値X1に設定するとともに、電池セル11Eの変形が生じるときの歪値ε2を閾値X2に設定する。そして、ECU30は、第1歪センサD1の検出値ε1が値X1以上となり、かつ、第2歪センサD2の検出値ε2が値X2以上となる場合に、電池セル11Eに変形が発生していると判断する。そして、電池セル11Eの変形が検出されたことに基づいて、ECU30はスイッチSWに対してオン指令を出力する。これにより、電池セル11Eの正極端子11Pと負極端子11Nとが外部抵抗Rによって短絡されるため、電池セル11Eを強制的に放電させることができる。
なお、本実施の形態では、上記のように、電池セル11Eが変形しているか否かの判定を2つの歪センサ(第1歪センサD1,第2歪センサD2)の検出値に基づいて行なう。このように歪センサを二重系とすることにより、ECU30は電池セル11Eが変形していることを正確に検出することができる。
詳細には、第1歪センサD1のみを設置した場合には、第1歪センサD1の検出値ε1に基づいてエンドプレート15に直接印加される外力を判断することができるが、エンドプレート15を経由して電池セル11Eに実際に印加される外力を判断することは難しい。そのため、電池セル11Eを確実に放電させるための対策として、閾値X1を低めの値に設定しておき、エンドプレート15に印加される外力が比較的小さい段階でスイッチSWのオン指令を出力するといった構成が考えられる。しかしながら、この構成では、第1歪センサD1が外力以外の応力を誤検出したときにスイッチSWが誤ってオンしてしまう可能性が高くなる。これに対して、閾値X1を高めの値に設定した場合には、スイッチSWのオン指令が出力されてから短時間でCID116が作動するため、電池セル11Eの放電を十分に行なえない可能性がある。
一方、第2歪センサD2のみを設置した場合には、検出値ε2に基づいて電池セル11Eに実際に印加される外力を判断することができる。しかしながら、拘束バンド17における拘束荷重の緩みや電池セル11の膨らみなどによる歪みと、外力による歪みとを検出値ε2に基づいて容易に区別できないため、外力以外の力により歪みが生じたときにスイッチSWを誤ってオンしてしまう可能性がある。
本実施の形態では、エンドプレート15および電池セル11Eのそれぞれに歪センサを設置する。さらに、第1歪センサD1の検出値ε1と比較される閾値X1と、第2歪センサD2の検出値ε2と比較される閾値X2とを別個独立に設定する。これにより、歪センサごとの比較結果は互いに独立したものとなるため、これら2つの比較結果を総合して判断することにより、電池セル11Eの変形を正確に検出することができる。
図6は、本発明の実施の形態に係る二次電池システムにおける電池セルの放電制御を説明するためのフローチャートである。図6に示された制御処理は、ECU30によって所定周期毎に実行される。
図6を参照して、ECU30は、ステップS10により、エンドプレート15に設置された第1歪センサD1の検出値(エンドプレート15の歪値)ε1を取得する。ECU30はさらに、ステップS20により、電池セル11Eの長側面に設置された第2歪センサD2の検出値(電池セル11Eの歪値)ε2を取得する。
ECU30は、ステップS30により、第1歪センサD1の検出値ε1が閾値X1以上であるか否かを判定する。検出値ε1が閾値X1より小さい場合(S30のNO判定時)、処理を終了する。
検出値ε1が閾値X1以上である場合(S30のYES判定時)には、ECU30は、ステップS40に進み、第2歪センサD2の検出値ε2が閾値X2以上であるか否かを判定する。検出値ε2が閾値X2より小さい場合(S40のNO判定時)、処理を終了する。
一方、検出値ε2が閾値X2以上である場合(S40のYES判定時)、すなわち、検出値ε1が閾値X1以上であって、かつ、検出値ε2が閾値X2以上である場合には、ECU30は、エンドプレート15および電池セル11Eの両方が変形していると判断する。そして、ECU30は、ステップS50により、スイッチSWに対してオン指令を出力する。スイッチSWがオンすることにより、抵抗Rを用いて電池セル11Eの放電が実行される。
ECU30はさらに、ステップS60により、二次電池10の異常を電動車両1の運転者に知らせるためのダイアグを発生する。
このように、本発明の実施の形態に係る二次電池システムによれば、二次電池を構成する電池セルに変形が生じたことが検出されると、その電池セルの正極端子および負極端子間を外部抵抗を介して短絡させることにより、電池セルを強制的に放電させる。これにより、変形によって電池セルの内圧が上昇してCIDが作動するよりも前に、この電池セルを放電させることができる。この結果、電池セルのSOCが高い状態のまま、CIDの作動により電流経路が遮断されるのを防止することができるため、電池セルに温度上昇が起こるのを抑制することができる。
また、電池セルが変形しているか否かの判定を2つの歪センサの検出値に基づいて行なうことにより、電池セルに変形が生じたことを正確に検出することができる。
(実施例)
以下、実施例を用いて本実施の形態をより詳細に説明するが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。
図7は、第1歪センサD1により検出されるエンドプレート15の歪値ε1とエンドプレート15の変形の有無との関係および、第2歪センサD2より検出される電池セル11Eの歪値ε2と電池セル11Eの変形の有無との関係が示されている。本実施例では、歪値ε1が1000[με]以上となると、エンドプレート15の変形が発生している。また、歪値ε2が2000[με]以上となると、電池セル11Eの変形が発生している。したがって、閾値X1を1000[με]に設定するとともに、閾値X2を2000[με]に設定することとした。これにより、歪値ε1が1000[με]以上であり、かつ、歪値ε2が2000[με]以上である場合に電池セル11Eが変形していると判断される。一方、歪値ε1が1000[με]より小さく、かつ、歪値ε2が2000[με]以上である場合には、第1歪センサD1および第2歪センサD2の少なくとも一方の誤検出であると判断される。
次に、図2に示す構成からなる二次電池10を複数個(たとえば4個とする)準備し、各二次電池10に対して本実施の形態に係る電池セルの放電制御を行なった。電池セルの放電制御においては、閾値X1を、設定値である1000[με]、設定値よりも低い値である500[με]および、設定値よりも高い値である1500[με]、2000[με]の4種類のいずれかに設定した。また、閾値X2を、設定値である2000[με]、設定値よりも低い値である1000[με]および、設定値よりも高い値である3000[με]の3種類のいずれかに設定した。すなわち、閾値X1および閾値X2には、合計12通りの組み合わせが存在する。
複数の二次電池に対して、個々の組み合わせを用いて電池セルの放電制御を実行した。そして、複数の二次電池のうち、SOCが60%以下になるまで電池セルを放電させることができた二次電池の割合を算出した。算出結果を図8に示す。
図8において、「0%」は、複数の二次電池10のいずれもが、放電前または放電中にCIDが作動したためにSOCが60%以下となるまで電池セルを放電させることができなかったことを示す。
図8に示すように、閾値X1を設定値(1000[με])とし、かつ、閾値X2を設定値(2000[με])とした場合には、SOCが60%以下になるまで電池セルを放電させることができた二次電池の割合が100%となっている。これに対して、閾値X1およびX2の少なくとも一方が設定値よりも大きい場合には、SOCが60%以下になるまで電池セルを放電させることができた二次電池の割合が100%を下回っている。これにより、図7に示すように、閾値X1,X2をエンドプレート15および電池セル11Eの塑性に基づいてそれぞれ設定することにより、電池セルを確実に放電できることが確認された。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電動車両、11 電池セル、11P 正極端子、11N 負極端子、12 積層体、13 バスバー、15 エンドプレート、17 拘束バンド、21 電圧センサ、22 電流センサ、23 温度センサ、24 第1歪センサ、25 第2歪センサ、100 二次電池システム、110 電池ケース、111 蓋材、112 ケース本体、113P 正極内部端子、113N 負極内部端子、114P 正極板、114N 負極板、115 電極体、116 CID、150 システムメインリレー、200 PCU、250 モータジェネレータ、300 駆動輪。

Claims (1)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池の放電を制御するための制御装置とを備え、
    前記二次電池は、
    扁平角型の電池セルを長側面同士が対向するように複数積層して構成された積層体と、
    前記積層体の積層方向における一方端および他方端にそれぞれ対向して配置される一対のエンドプレートとを含み、
    前記積層体の前記積層方向における一方端に位置する第1の電池セルの正極端子と負極端子との間に直列に接続された、スイッチおよび外部抵抗と、
    前記一対のエンドプレートのうちの前記第1の電池セルに対向する第1のエンドプレートに設けられ、前記第1のエンドプレートの歪みを検出する第1の歪センサと、
    前記第1の電池セルに設けられ、前記第1の電池セルの歪みを検出する第2の歪センサとをさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1の歪センサの検出値が第1の閾値以上であって、かつ、前記第2の歪センサの検出値が第2の閾値以上である場合に、前記スイッチをオンすることにより、前記外部抵抗を用いて前記第1の電池セルを放電させる、二次電池システム。
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