JP2016076210A - 情報コードの生成方法、情報コードを生成するプログラム、及び情報コード生成装置 - Google Patents

情報コードの生成方法、情報コードを生成するプログラム、及び情報コード生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016076210A
JP2016076210A JP2015191783A JP2015191783A JP2016076210A JP 2016076210 A JP2016076210 A JP 2016076210A JP 2015191783 A JP2015191783 A JP 2015191783A JP 2015191783 A JP2015191783 A JP 2015191783A JP 2016076210 A JP2016076210 A JP 2016076210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
area
information
display
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015191783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6520616B2 (ja
Inventor
伊藤 邦彦
Kunihiko Ito
邦彦 伊藤
吉田 賢一
Kenichi Yoshida
賢一 吉田
田中 正己
Masami Tanaka
正己 田中
渡部 元秋
Motoaki Watabe
元秋 渡部
卓也 依田
Takuya Yoda
卓也 依田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to US14/876,502 priority Critical patent/US10147028B2/en
Publication of JP2016076210A publication Critical patent/JP2016076210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6520616B2 publication Critical patent/JP6520616B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/06009Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code with optically detectable marking
    • G06K19/06037Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code with optically detectable marking multi-dimensional coding
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/06009Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code with optically detectable marking
    • G06K19/06046Constructional details
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/06009Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code with optically detectable marking
    • G06K19/06046Constructional details
    • G06K19/06065Constructional details the marking being at least partially represented by holographic means

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

【課題】セルとは異なる画像を組み込んだ情報コードを生成する際に、ユーザが画像配置をより自由に設定できるようにする。
【解決手段】生成装置2では、解読対象データと表示対象画像のデータを取得した上で、画像表示領域が設けられたコード図形を生成し、表示部6に表示する。そして、このようにコード図形が表示部6に表示された後、画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力によって指定された配置内容に従って画像表示領域を新たに配置し、且つ画像表示領域以外の位置に特定パターン領域と解読対象領域とを設けた形で情報コード100を生成する。そして、このように生成された情報コード100を表示部6に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報コードの生成方法、情報コードを生成するプログラム、及び情報コード生成装置
に関するものである。
現在では、情報コードの用途が多様化しており、コード領域内に写真や図などを配置するような技術も提案されている。例えば、特許文献1の技術では、2次元コードにおいて単一の値として読み取られる領域を形成するビット列を逆変換した逆変換ビット列を求め、逆変換ビット列を2次元コードのフォーマット情報に基づいて変換して2次元コードを生成することにより、単一の階調値から構成されたデザイン領域を有する特殊2次元コードを生成している。
上記特許文献1の技術では、例えば、デザイン領域が白のモジュールにより構成されている特殊2次元コードの場合には、白として読み取られる範囲の階調値から構成されたデザインがデザイン領域に形成されるように特殊2次元コードと所与のデザインデータとを合成している。一方、デザイン領域が例えば黒のモジュールにより構成されている特殊2次元コードの場合には、黒として読み取られる範囲の階調値から構成されたデザインがデザイン領域に形成されるように特殊2次元コードと所与のデザインデータとを合成している。
特許第5057560号公報
ところで、情報コードに関する既存技術では、特許文献1のようにセル形状とは異なる画像(デザイン等)をコード領域内に表す技術は存在するが、コード生成時に画像をより自由に組み込めるようにするという思想が欠如していた。このため、コード領域内にデザイン画像などを表示できるものの、表示画像の大きさや形状、或いは、最終的なコード全体のデザインなどがユーザの希望に合致しない場合が多く、この点で、ユーザの利便性を損ねていた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、セルとは異なる画像を組み込んだ情報コードを生成する上で、ユーザが画像配置をより自由に設定しやすい生成方法、生成装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
第1の発明は、
表示部と入力部を備えた情報コード生成装置を用いて、情報を表示する単位となるセルを配列した情報コードを生成する情報コード生成方法であって、
前記セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する画像取得工程と、
解読対象データを取得するデータ取得工程と、
前記表示対象画像の少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を前記表示部に表示する図形表示工程と、
前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付ける入力受付工程と、
前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って前記画像表示領域を配置し、且つ前記画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類の前記セルによって前記解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するコード生成工程と、
前記コード生成工程で生成された情報コードを前記表示部に表示するコード表示工程と、
を含むことを特徴とする。
第2の発明は、
表示部と入力部を備えた情報コード生成装置を用い、情報を表示する単位となるセルを配列した情報コードを前記情報コード生成装置に生成させるプログラムであって、
前記セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する画像取得ステップと、
解読対象データを取得するデータ取得ステップと、
前記表示対象画像の少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を前記表示部に表示する図形表示ステップと、
前記図形表示ステップによって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付ける入力受付ステップと、
前記入力受付ステップで受け付けられた配置内容に従って前記画像表示領域を配置し、且つ前記画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類の前記セルによって前記解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するコード生成ステップと、
前記コード生成ステップで生成された情報コードを前記表示部に表示するコード表示ステップと、
を前記情報コード生成装置に実行させることを特徴とする。
第3の発明は、
表示部と入力部とを備え、情報を表示する単位となるセルを配列した情報コードを生成する情報コード生成装置であって、
前記セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する画像取得部と、
解読対象データを取得するデータ取得部と、
前記表示対象画像の少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を前記表示部に表示させる図形表示制御部と、
前記図形表示制御部によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部で受け付けられた配置内容に従って前記画像表示領域を配置し、且つ前記画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類の前記セルによって前記解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するコード生成部と、
前記コード生成部で生成された情報コードを前記表示部に表示させるコード表示制御部と、
を含むことを特徴とする。
請求項1の方法によれば、ユーザは、図形表示工程で表示されるコード図形により画像表示領域の配置を視覚的に把握した上で、画像表示領域をどのように設定するかを指定することができ、その後のコード生成工程では、このような指定を反映した情報コードを生成することができる。従って、画像表示領域の配置を一律に定めたり、画像表示領域の配置を闇雲に指定するようなコード生成方法と比較して、画像表示領域がユーザの希望に沿った配置となりやすく、ひいては、ユーザの希望に合致した情報コードが生成され易くなる。
請求項2の発明は、前記図形表示工程において、前記コード境界部の内側の所定位置に前記特定パターンを設け、且つ前記特定パターンとは異なる位置に前記画像表示領域を設けた形状の前記コード図形を前記表示部に表示する。そして、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記画像表示領域の配置内容を変更する入力が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、前記コード図形での前記特定パターンと前記画像表示領域との相対関係を、前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成する。
この発明では、画像表示領域を組み込んだ情報コードを生成する際に、まず、特定パターンと画像表示領域との相対関係をコード図形の表示によって視覚的に把握することができ、その上で、その相対関係をどのように変更するかを指定できるようになる。このように、目安となる図形(特定パターン)と画像表示領域の関係を予め表示した上で、その図形(特定パターン)に対する画像表示領域の相対関係を入力によって変更できるようにすれば、コード全体での画像表示領域のバランスや特定パターンに対する画像表示領域のバランスがユーザの希望により合致しやすくなる。
請求項3の発明は、前記コード生成工程で生成した情報コードを前記コード表示工程で前記表示部に表示した後、前記入力部によって前記画像表示領域の配置内容を指定する情報の再入力が1又は複数回行われた場合に、その再入力情報を受け付ける再受付工程と、前記再受付工程により前記再入力情報が1又は複数回受け付けられた場合に、少なくとも最新の前記再入力情報に従った配置で前記画像表示領域を設け、且つ前記画像表示領域以外の位置に前記特定パターン領域と前記解読対象領域とを設けた形で情報コードを再度生成する再生成工程と、前記再生成工程により最新の前記再入力情報を反映した情報コードが生成された場合に、その生成された情報コードを前記表示部に表示する再表示工程と、
を含む。
この発明では、画像表示領域の配置を指定して情報コードを生成した後、その生成された情報コードの表示を視覚的且つ具体的に把握した上で、画像表示領域の配置を再指定することができる。つまり、ユーザの希望を反映して生成された情報コードを実際に見て、更に画像表示領域の配置を修正することができるため、ユーザの希望により合致した構成が得られやすくなる。
請求項4の発明は、前記再生成工程において、前記再受付工程によって前記再入力情報が受け付けられる毎に、その受け付けられた前記再入力情報に従った配置で前記画像表示領域を設け且つ前記画像表示領域以外の位置に前記特定パターン領域と前記解読対象領域とを設けた形で情報コードを再生成する。そして、前記再表示工程では、前記再入力情報を反映した情報コードが前記再生成工程によって再生成される毎に、その再生成された情報コードを前記表示部に表示する。
この発明では、ユーザの希望を反映して情報コードを生成・表示した後、画像表示領域の配置が再度指示される毎に、情報コードを再生成し、表示することができる。このような方法によれば、ユーザは、各指示によって画像表示領域の配置がどのように変化したかを、指示がなされる毎に視覚的に確認した上で、より望ましい配置にするための再度の指示を出すことができる。このように、細かな変更指示をより適切に行いやすくすれば、ユーザの希望により合致する情報コードが、より円滑に且つより迅速に生成され易くなる。
請求項5の発明は、前記図形表示工程において、前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成の前記コード図形を表示し、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記画像表示領域の外縁部の形状及び大きさの少なくともいずれかを変更する入力情報が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、前記入力受付工程で受け付けられた形状及び大きさの少なくともいずれかに従った新たな配置で前記画像表示領域を設け、且つその新たな前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成で情報コードを生成する。
この方法では、画像表示領域の外縁部に隣接してセルが配置されるような情報コードを生成する際に、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって画像表示領域とその周囲のセル配列とを視覚的に把握した上で、画像表示領域の外縁部の形状及び大きさの少なくともいずれかを新たに指定することができる。従って、生成される情報コード内での画像表示領域の配置(特に、画像表示領域の外縁部の大きさや形状)や画像表示領域を囲むセル配列内縁部の形状や大きさが、ユーザの希望に合いやすくなる。
請求項6の発明は、前記図形表示工程において、前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成の前記コード図形を表示し、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記画像表示領域の外縁部の位置を変更する入力情報が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、前記入力受付工程で受け付けられた位置に従った新たな配置で前記画像表示領域を設け、且つその新たな前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成で情報コードを生成する。
この方法では、画像表示領域の外縁部に隣接してセルが配置されるような情報コードを生成する際に、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって画像表示領域とその周囲のセル配列を視覚的に把握した上で、画像表示領域の外縁部の位置を新たに指定することができる。従って、生成される情報コード内での画像表示領域の配置(特に、画像表示領域の外縁部の位置)や画像表示領域を囲むセル配列内縁部の位置がユーザの希望に合いやすくなる。
請求項7の発明は、前記図形表示工程において、前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成の前記コード図形を表示し、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記画像表示領域の外縁部の回転姿勢を変更する入力情報が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、前記入力受付工程で受け付けられた回転姿勢に従った新たな配置で前記画像表示領域を設け、且つその新たな前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成で情報コードを生成する。
この方法では、画像表示領域の外縁部に隣接してセルが配置されるような情報コードを生成する際に、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって画像表示領域とその周囲のセル配列を視覚的に把握した上で、画像表示領域の外縁部の回転姿勢を新たに指定することができる。従って、生成される情報コード内での画像表示領域の配置(特に、画像表示領域の外縁部の回転姿勢)や画像表示領域を囲むセル配列内縁部の回転姿勢がユーザの希望に合いやすくなる。
請求項8の発明は、前記画像取得工程において複数の前記表示対象画像のデータが取得された場合、前記図形表示工程では、複数の前記表示対象画像のそれぞれを少なくとも部分的に表す各前記画像表示領域を設けた構成の前記コード図形を前記表示部に表示可能とされており、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、複数の前記画像表示領域の相対関係を指定する入力が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、複数の前記画像表示領域の相対関係を、前記入力受付工程で受け付けられた相対関係に合わせて定めた構成の情報コードを生成する。
この方法によれば、複数の画像表示領域を含んだ特徴的な情報コードを生成することができる。しかも、その情報コードにおいて複数の画像表示領域の相対関係を、ユーザの希望に合った関係に定めやすくなる。
請求項9の発明は、前記図形表示工程において、前記特定パターン領域と、前記特定パターン領域以外の位置で複数種類の前記セルが配列されたセル配列領域と、前記特定パターン領域及び前記セル配列領域とは異なる空き領域と、が設けられてなる基本図形を配置し、前記空き領域内に前記表示対象画像の少なくとも一部が収まり且つ前記空き領域の外縁部が前記画像表示領域の外縁部となるように前記基本図形と前記表示対象画像とを重ねて表した前記コード図形を前記表示部に表示し、前記図形表示工程により前記画像表示領域を含んだ前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記空き領域の外縁部を変更する入力がなされた場合、前記コード生成工程では、前記コード図形での前記表示対象画像と前記空き領域との相対関係を、前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成する。
この方法によれば、コード内の一部を空き領域とした特徴的な情報コードを生成することができる。そして、このような特徴的な情報コードを生成する際には、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって空き領域(画像表示領域)とその周囲のセル配列を視覚的に把握した上で、空き領域(画像表示領域)の外縁部を新たに指定することができるため、表示対象画像と空き領域との相対関係をユーザの希望に合わせやすくなる。
請求項10の発明は、前記図形表示工程において、前記表示対象画像を前記表示部に表示した後に、当該表示部に表示された前記表示対象画像に対して前記基本図形を重ねて表示することで、前記コード図形を前記表示部に表示する。
この方法によれば、基本図形を重ねる前の表示対象画像と基本図形を重ねた後の表示対象画像とを容易に比較できるため、表示対象画像と空き領域との相対関係をユーザの希望に合わせやすくなる。
請求項11の発明は、前記画像取得工程において、予め定められた又は入力によって指定された所定外縁形状の前記表示対象画像を取得可能とされており、前記図形表示工程では、前記コード境界部の内側の所定位置に前記特定パターン領域を設け、且つ前記特定パターン領域以外の位置に前記所定外縁形状の前記画像表示領域を設けた形状の前記コード図形を前記表示部に表示し、前記図形表示工程により、前記所定外縁形状の前記画像表示領域を含んだ前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記所定外縁形状の前記画像表示領域の配置内容を指定する入力がなされた場合、前記コード生成工程では、前記コード図形での前記特定パターンと前記画像表示領域との相対関係を、前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成する。
この方法によれば、所定外縁形状に定められた表示対象画像を組み込んだ特徴的な情報コードを生成することができる。そして、このような特徴的な情報コードを生成する際には、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって所定外縁形状とされた表示対象画像の配置を視覚的に確認した上で、その画像表示領域の配置を新たに指定することができるため、生成される情報コードでは、画像表示領域の配置(例えば、コード内における所定外縁形状のバランスなど)がユーザの希望に合いやすくなる。
請求項12の発明は、前記図形表示工程において、前記特定パターン領域と、複数種類の前記セルによって前記解読対象データを記録するデータ記録領域と、前記特定パターン領域及び前記データ記録領域とは異なる空き領域と、を設け、且つ前記空き領域内に前記所定外縁形状の前記画像表示領域を設けた構成の前記コード図形を前記表示部に表示し、前記図形表示工程により前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記空き領域内での前記画像表示領域の配置内容を指定する入力がなされた場合、前記コード生成工程では、前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って前記空き領域内での前記画像表示領域の配置を変更し、且つ前記空き領域における変更後の前記画像表示領域以外の位置に複数種類の前記セルを配列した構成の情報コードを生成する。
この方法では、コード内の一部を空き領域とした特徴的な情報コードを生成することができる。そして、このような特徴的な情報コードを生成する際には、所定外縁形状とされた表示対象画像の空き領域内での配置を視覚的に確認した上で、その画像表示領域の配置を新たに指定することができるため、生成される情報コードでは、画像表示領域の配置(空き領域内での所定外縁形状のバランスなど)がユーザの希望に合いやすくなる。
請求項13の発明は、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって透明度を指定する透明度指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記画像表示領域の周囲に配置される前記特定パターン又は前記特定パターン以外の前記セルの少なくともいずれかの透明度を、前記透明度指定情報で指定された透明度とした構成で情報コードを生成する。
この方法によれば、特定パターン又は特定パターン以外のセルの少なくともいずれかの透明度をユーザの希望に合わせやすくなる。特に、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって画像表示領域の状態を視覚的に把握した上で、特定パターン又は特定パターン以外のセルの透明度を設定することができるため、生成される情報コードでは、画像表示領域と周囲の透明度とのバランスがユーザの希望に合いやすくなる。
請求項14の発明は、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によっていずれかの位置の透明度を指定する前記透明度指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記画像表示領域の周囲における前記透明度指定情報で指定された位置の透明度を、当該透明度指定情報で指定された透明度とした構成で情報コードを生成する。
この方法によれば、ユーザが希望する位置を指定してその位置の透明度を設定することができるため、ユーザが透明度を設定する上での自由度が大きくなり、ユーザの希望により合致した情報コードが生成されやすくなる。
請求項15の発明は、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によっていずれかの位置の前記セルの色を指定する色指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記画像表示領域の周囲における前記色指定情報で指定された位置の前記セルの色を、当該色指定情報で指定された色とした構成で情報コードを生成する。
この方法では、ユーザが希望する位置を指定してその位置のセルの色を設定することができる。特に、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって画像表示領域の状態を視覚的に把握した上で、画像表示領域の周囲の模様や色彩をより細かく設定することができるため、画像表示領域と周囲の模様や色彩とのバランスがユーザの希望により合致しやすくなる。
請求項16の発明は、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記セルの形状を指定する形状指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記画像表示領域の周囲に配列される前記セルの形状を前記形状指定情報で指定された形状とした構成で情報コードを生成する。
この方法によれば、画像表示領域の周囲に配列されるセルの形状をユーザの希望に合わせやすくなる。特に、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって画像表示領域の状態を視覚的に把握した上で、画像表示領域の周囲のセル形状を設定することができるため、画像表示領域と周囲の模様や色彩とのバランスがユーザの希望により合致しやすくなる。
請求項17の発明は、前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記特定パターンの形状、模様、色彩の少なくともいずれかを指定するデザイン指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記特定パターン領域のデザインを前記デザイン指定情報で指定されたデザインとした構成で情報コードを生成する。
この方法によれば、特定パターン領域のデザインをユーザの希望に合わせやすくなる。特に、ユーザが、図形表示工程で表示されるコード図形によって画像表示領域の状態を視覚的に把握した上で、特定パターンのデザインを設定することができるため、画像表示領域と特定パターンとを含んだコード全体のデザインがユーザの希望により合致しやすくなる。
請求項18の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏するプログラムを実現できる。
請求項19の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏する生成装置を実現できる。
図1は、第1実施形態に係る情報コード生成装置を備えて構成される情報コード利用システムを概略的に例示する概略図である。 図2は、図1の情報コード利用システムを構成する情報コード読取装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 図3は、第1実施形態に係る情報コード生成装置で生成される情報コードのデータ構成を概念的に説明する説明図である。 図4は、第1実施形態に係る情報コード生成装置で生成される情報コードと対応する他種のコードを説明する説明図である。 図5は、第1実施形態に係る情報コード生成装置で生成される情報コードでの各データワードの配置と、他種のコードでの各データワードの配置との対応関係を説明する説明図である。 図6は、第1実施形態に係る情報コード生成装置で生成される情報コードのフォーマットデータを概念的に説明する説明図である。 図7は、フォーマット情報を記録する固定領域(静的領域)と、解読対象データを記録する動的領域とを概念的に例示する説明図である。 図8は、第1実施形態に係る情報コード生成装置での情報コードの生成の流れを例示するフローチャートである。 図9は、第1実施形態に係る情報コード生成装置によって情報コードを生成する場合の解読対象データの入力例を示す説明図である。 図10は、第1実施形態に係る情報コード生成装置によって情報コードを生成する場合の基本図形の例を示す説明図である。 図11は、図10の基本図形に表示対象画像を組み込んだ例を示す説明図である。 図12(A)は、図10の基本図形に所定外縁形状の表示対象画像を組み込む操作の例を示す説明図であり、図12(B)は、図10の基本図形に所定外縁形状の表示対象画像を組み込んだコード図形を例示する説明図であり、図12(C)は、図12(B)のコード図形において空き領域内の残余領域(表示対象画像以外の領域)にダミーセルパターンを配置した例を示す説明図である。 図13は、第1実施形態に係る情報コード生成装置によって情報コードを生成する際に画像表示領域の形状、中心位置、大きさ、回転姿勢、相対関係を指定する例を説明する説明図である。 図14(A)は、第1実施形態に係る情報コード生成装置で生成される情報コードでのフォーマット情報の一部(固定情報)の構成を説明する説明図であり、図14(B)は、図14(A)とは異なる固定情報の例を説明する説明図であり、図14(C)は、図14(A)(B)とは異なる固定情報の例を説明する説明図である。 図15は、空き領域の具体的位置を固定モードで特定する場合の位置データの構成を概念的に説明する説明図である。 図16は、空き領域の具体的位置をユーザモード(マニュアルモード)で特定する場合の位置データの構成を概念的に説明する説明図である。 図17は、中心位置の設定エリアを概念的に説明する説明図である。 図18は、固定モードでの空き領域の設定方法を概念的に説明する説明図である。 図19は、ユーザモード(マニュアルモード)での空き領域の設定方法を概念的に説明する説明図である。 図20は、固定モードにおいて空き領域の形状候補となる各例を概念的に説明する説明図である。 図21は、空き領域の基本形状を回転して配置した各例を概念的に説明する説明図である。 図22は、外縁形状の異なる画像表示領域の各例を示す説明図である。 図23(A)〜(C)は、外縁形状が同種で大きさの異なる画像表示領域の各例を示す説明図であり、図23(D)(E)は、外縁形状が同一で空き領域と表示対象画像との相対関係を変更した例を示す説明図である。 図24(A)は、図12(C)のようなコード図形において空き領域内での表示対象画像の位置を変更する操作が行われた例を示す説明図であり、図24(B)は、図24(A)のような位置変更操作が行われたコード図形において空き領域内の残余領域(表示対象画像以外の領域)にダミーセルパターンを配置した例を示す説明図である。 図25は、形状の異なるセルの各例を示す説明図である。 図26は、第1実施形態に係る情報コード生成装置で生成された情報コードの例を示す説明図である。 図27は、図26の情報コードとはセル形状が異なる例を示す説明図である。 図28は、デザインの異なる位置検出パターンの各例を示す説明図である。 図29は、選択可能な色の例を示す説明図である。 図30は、透明度及び色についての具体的設定方法を例示する説明図である。 図31は、円形のセルが配列されてなる情報コードを生成した後、セルの色を変更した例を示す説明図である。 図32は、四角形のセルが配列されてなる情報コードを生成した後、セルの色を変更した例を示す説明図である。 図33は、画像表示領域を複数設けた情報コードの例を示す説明図である。 図34は、図1の情報コード利用システムを構成する情報コード読取装置での情報コードの読み取りの流れを例示するフローチャートである。 図35は、第2実施形態に係る情報コード生成装置で生成される情報コードを説明する説明図であり、図35(A)は、空き領域を空白にした状態を示す図であり、図35(B)は、空き領域にデザインを付した状態を示す図である。 図36は、第3実施形態に係る情報コード生成装置で生成される情報コードを説明する説明図であり、図36(A)は、空き領域を空白にした状態を示す図であり、図36(B)は、空き領域にデザインを付した状態を示す図である。 図37は、第4実施形態の代表例に係る情報コード利用システムで用いられる情報コードの構造を概念的に説明する説明図である。 図38は、第5実施形態に係る情報コード生成装置での情報コードの生成の流れを例示するフローチャートである。 図39は、第5実施形態に係る情報コード生成装置によって取り込んだ表示対象画像の表示例を示す説明図である。 図40(A)は、図39の表示対象画像を拡大して表示した状態を示す説明図であり、図40(B)は、図40(A)に示す表示状態の表示対象画像に対して基本図形を重ねて表示した状態を示す説明図である。 図41(A)は、図39の表示対象画像を縮小して表示した状態を示す説明図であり、図41(B)は、図41(A)に示す表示状態の表示対象画像に対して基本図形を重ねて表示した状態を示す説明図である。 図42は、図1の情報コード利用システムを構成する情報コード生成装置で生成される情報コードでの各データワードの配置と、他種のコードでの各データワードの配置との対応関係を説明する説明図であり、図5とは異なる対応関係に変更した図である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す情報コード利用システム1は、情報を表示する単位となるセルを配列してなる情報コード100を生成する情報コード生成装置2と、情報コード生成装置2によって生成された情報コード100を読み取る情報コード読取装置10とを備えた構成をなしている。
(情報コード生成装置)
情報コード生成装置2は、例えば、携帯型情報処理装置(スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、その他の携帯型情報機器など)、或いはパーソナルコンピュータ等の据置型情報処理装置などとして構成されており、CPUなどからなる制御部3と、公知の入力手段(タッチパネル、キーボード、マウス、その他の入力装置など)からなる操作部4と、公知の記憶手段(例えば、ROM、RAM、不揮発性メモリ等の記憶装置など)からなる記憶部5と、公知の表示手段(液晶ディスプレイやその他の表示デバイスなど)からなる表示部6と、公知の通信手段(例えば、外部装置と有線通信或いは無線通信を行うための通信インタフェースなど)として機能する通信部7と、公知のプリンタ等と同様のハードウェア構成をなし且つ制御部3からの印刷データに基づいて情報コード100等を印刷可能な印刷部8(印刷装置)とを備えている。なお、印刷部8は生成装置2の内部に設けられていてもよく、生成装置2と通信可能な外部装置として構成されていてもよい。
(情報コード読取装置)
次に、情報コード読取装置10の全体構成について説明する。図2に示すように、情報コード読取装置10は、ハードウェア的には二次元コードを読取可能なコードリーダとして構成されており、図示しないケースによって外郭が構成され、このケース内に各種電子部品が収容された構成をなしている。
この情報コード読取装置10は、主に、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、操作スイッチ42、液晶表示器46等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、電源スイッチ41、電池49等の電源系と、から構成されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装あるいはケース(図示略)内に内装されている。
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本構成では、例えば受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、ケースに形成された読取口(図示略)を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rとしては、例えば、樹脂材料、金属材料、紙材料、表示装置等の様々な対象が考えられ、このような読取対象物Rにおいて、例えば図1のような情報コード100(後述)が印刷、ダイレクトマーキング等によって形成されていてもよく、画像表示などによって表示されるようになっていてもよい。
受光センサ23は、情報コード100(後述)を撮像可能な「撮像部」の一例に相当し、読取対象物Rや情報コード100に照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光面23aで受光可能に図略のプリント配線板に実装されている。
フィルタ25は、例えば反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタとして構成され、ケースに形成された読取口(図示略)と結像レンズ27との間に設けられている。このようなフィルタ25により、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が受光センサ23に入射することを抑制している。また、結像レンズ27は、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとによって構成されており、本構成では、ケースに形成された読取口(図示略)に入射する反射光Lrを集光し、受光センサ23の受光面23aに情報コード100のコード画像を結像するように構成されている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示器46、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40及びメモリ35を中心として構成され、前述した光学系によって撮像された情報コード100の画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることにより所定ゲインで増幅され、その後、A/D変換回路33に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力され、当該メモリ35の画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、公知の記憶手段によって構成され、例えば、ROM、RAM、不揮発性メモリ、その他の記憶装置等がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、例えば、情報コード読取装置10全体を制御可能なマイコンとして構成され、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなり、情報処理機能を有している。この制御回路40には、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されており、本構成の場合、電源スイッチ41、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示器46、通信インタフェース48等が接続されている。なお、通信インタフェース48は、外部装置と有線通信或いは無線通信を行うための公知の通信インタフェースとして機能しており、制御回路40及び通信インタフェース48が協働して通信部として機能することで、読取装置10と外部装置とが互いに通信可能となっている。
電源系は、電源スイッチ41、電池49等により構成されており、制御回路40により管理される電源スイッチ41のオンオフによって、上述した各装置や各回路に、電池49から供給される駆動電圧の導通や遮断が制御されている。なお、電池49は、所定の直流電圧を発生可能な2次電池として構成され、例えば、リチウムイオン電池等がこれに相当する。なお、ここでは、読取装置10が電池49によって駆動する携帯端末として構成される例を示したが、読取装置10は、据置型の読取装置として構成されていてもよい。
(情報コード)
次に、情報コード利用システム1で利用される情報コード100について図1、図5等を参照して説明する。なお、図1の例と図5右図の例では、セル配列や特定パターンのサイズが若干異なるが基本的な考えは同様であり、同様の特徴を有している。図1、図5等に示す情報コード100は、例えば上述の情報コード生成装置2によって生成されるものであり、所定のコード領域の内部に情報を表示する単位となるセル102を配列した構成となっている。なお、図1、図5等の情報コード100において、「コード領域」は、複数配列された暗色セルを全て含み得る矩形状の領域であり、具体的には、3つの位置検出パターン(切り出しシンボル)104を全て含む最小の正方形又は長方形領域となっている。なお、図1の例では、情報コード100のコード領域の外縁(境界)を一点鎖線Cによって概念的に示している。また、図1、図5等の例では、複数のセル102が、矩形状(例えば外径が正方形状)の明色(白色)セル及び暗色(黒色)セルのいずれかによって構成されており、コード領域の内部において後述する空き領域110の周囲にこれらセル102がマトリックス状に配置されている。また、情報コード100において上記コード領域の周囲(図1に示す矩形状の一点鎖線Cの周囲)には、当該コード領域を取り囲むように明色又は暗色のマージン領域が構成されるようになっており、図1、図5等の例では、明色のマージン領域がコード領域の周囲に隣接して配置されている。
この情報コード100は、外縁(図1で示す境界C)が矩形状(例えば、正方形状或いは長方形状等)に構成されるコード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセル102によってデータを記録するデータ記録領域と、複数種類のセル102によって誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域とが設けられている。図1、図5等のように、情報コード100の特定パターンは、例えば、QRコード(登録商標)の公知の所定型番(図5の例では、JIS等で規格化されたQRコードの所定型番)の特定パターンと同一の形状及び位置となっており、図1、図5等の例では、コード領域の3つの角部にそれぞれ、特定パターンとしての位置検出パターン(切り出しシンボル)104が配置されている。また、予め定められた位置に、特定パターンとしてアライメントパターン108も設けられている。このように、情報コード100では、予め定められた位置に決まった形状の特定パターン(位置検出パターン104、アライメントパターン108(図5では省略))が配置されるようになっており、特定パターン領域は、例えば明色セル及び暗色セルを配列し、単一のセルサイズよりも大きい固定パターン(固定図形)を表した領域となっている。なお、本構成では、例えば情報コードについての複数の型番が予め用意されており、例えば、同一の型番の情報コードでは、行数及び列数が同一であって且つ同一の特定パターン領域が同一の位置に配置されるようになっており、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域や、空き領域のみが異なるように構成される。
情報コード100のセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(コードワードの配置順序を特定するアドレス)等は読取装置がどのような方法で把握してもよい。例えば、情報コード100の種別において複数の型番が設けられていてもよく、この場合、型番毎にセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(アドレス)が予め定められていればよい。そして、型番情報がコード領域内の決められた位置(予約領域)に配置されていれば、読取装置はこの型番情報に基づいて情報コード100のセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(アドレス)を把握できるようになる。なお、この方法に限定されるものではなく、読取装置が把握し得る方法であれば他の方法でもよい。
そして、コード領域の内部において、特定パターン領域、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域以外の位置には、セル102によってデータが記録されない領域であり且つ誤り訂正符号による誤り訂正の対象にならない領域である空き領域110が、単一のセル102のサイズよりも大きいサイズで設けられている。図1、図5等の例では、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域がコード領域の周縁に沿って環状且つ矩形状に配置されており、コード領域の中央部に空き領域110が構成されている。なお、この空き領域110の配置の方法は後述する。
以下の説明では、図1、図5のような情報コード100の種別(フレームQR)における図5右図のような構成(上記所定型番に対応する構成)と、図5左図のような所定型番よりもサイズが小さいQRコードの型番(Ver.番号)とが対応付けられ、図5右図の情報コード100の各コードワードの位置と、図5左図の他種コード120の各コードワードの位置とが図5下図のような配置変換表によって対応付けられている例を代表例として説明する。この例では、図5左図の他種コード120で格納し得るデータ量であれば、図5右図のような情報コード100により空き領域110を設けた上で表現できるようになっている。逆に、図5右図の情報コード100を読み取る場合には、情報コード100の各コードワードを、図5左図のような他種コード120のコードワードとして読み取ることができるようになっている。
また、図5右図では、空き領域110の周囲に配置される各コードワードの領域を破線枠等によって概念的に示している。また、フォーマット情報を記録する領域(所定位置105)は、所定種類のハッチングにて概念的に示している。なお、フォーマット情報を記録する領域や、コードワードを記録する領域では、升目のみを示し、セルの具体的配列を省略して示している。また、図5右図の例では、セル配列と対応付けるべく空き領域110(コード領域の中央部分)の内部に升目を付しているが、空き領域110の構成は自由であり、図1のように写真や絵柄を付してもよく、記号や模様を付してもよい、なお、本明細書では、空き領域を「キャンバス領域」とも称する。また、空き領域を備えた種類の情報コードを「フレームQR」とも称する。
フォーマット情報(形式情報)は、例えば図6のように構成されて情報コード100内の所定位置105(所定種類のハッチング位置)に特定のフォーマット構成で記録されている。なお、所定位置105は、予め位置が定められた固定領域の一例に相当する。このフォーマット情報は、誤り訂正レベルを特定する訂正レベル情報と、マスク番号を特定するマスク番号情報とを含んでいる。訂正レベル情報は、情報コード100で用いる誤り訂正レベルを特定する情報である。また、マスク番号は、情報コード100のコードワード領域(データコードワードや誤り訂正コードワードが記録されている領域)にかけられているマスクがどのマスク種別であるかを特定する情報である。
図6に示すようにフォーマット情報は、所定種類のマスクパターン(特定マスク)を反映した状態で記録されており、公知のQRコードと同様の方法でフォーマット情報のマスク種別を識別することで、図5右図に示すような特定のコード種別(空き領域110を設けた「フレームQR」の種別)であることを検出できるようになっている。公知規格のQRコードでは、例えばモデル1として構成する場合には、図6のようなフォーマット情報に対してモデル1用のマスクをかけたときに表現されるデータ(セル配列)を所定位置に記録し、モデル2として構成する場合には、図6のようなフォーマット情報に対してモデル2用のマスクをかけたときに表現されるデータ(セル配列)を所定位置に記録するようになっている。一方、図5右図で示す「フレームQR」の種別の情報コード100(空き領域110を有する特別種類のコード)では、図6のようなフォーマット情報に対してモデル1、2とは異なる種類の特定マスク(図6ではフレームQR用と例示)をかけたときに表現されるデータ(セル配列)を所定位置105に記録するようになっている。そして、公知規格のモデル1及びモデル2、情報コード100の種別(フレームQR)のいずれの場合でも、記録する訂正レベル(訂正レベル情報)及びマスク番号に対応するチェックデジットが付された上でフォーマット情報が構成されており、その上で各種別用のマスクがかけられるようになっている。具体的には、各種別用のマスクパターンを用いて公知の方法でマスク処理が行われ、マスク処理後のビットパターンが所定位置に記録されるようになっている。従って、情報コード100のようにフォーマット情報に対して特定マスク(図6ではフレームQR用と例示)をかけた上で所定位置105に記録する場合、このように所定位置105に記録された情報を上記特定マスクに基づいてマスク処理を解除して解読すればチェックデジットが合うため、情報コード100の種別(フレームQR)であることを特定することができる。逆に、情報コード100の所定位置105のデータを、モデル1やモデル2のマスクに基づいてマスクを外しても、チェックデジットが合わなくなるため、公知規格のモデル1やモデル2でないことを特定することができる。
この情報コード100では、読み取りの際に、特定パターン(位置検出パターン104等)を検出し、公知のQRコードと同様の方法でコード領域、コードの向き、各セル位置を特定した後、公知のQRコードと同様の方法でフォーマット情報が記録された所定位置105を解読することで、解読時に成功したマスクの種別により情報コード100の種別(空き領域110を有する特別種類)であることを特定することができる。そして、解読されたフォーマット情報により、情報コード100で用いる誤り訂正レベルを特定でき、且つ情報コード100のコードワード領域(データコードワードや誤り訂正コードワードが記録されている領域)にかけられているマスク種別を特定できるようになっている。
情報コード100に記録する内容は、例えば、図3のような構成をなしており、データ配列の先頭部分にヘッダデータが設定され、ヘッダデータの後に入力データ(解読対象データ)が続くようになっている。また、図3の例では、ヘッダデータ(フレームQR用ヘッダー)として、後述する他種コード120(情報コード100を解読するために用いるコード種別であり、配置変換表(図5)によって情報コード100と対応付けられたコード)の種別(QRコードの型番や形式)を特定し得る情報が記録されている。また、ヘッダデータとして、図14〜図16のような情報(空き領域の位置を特定する情報)も記録されているが、これらについては後に詳述する。そして、情報コード100では、このようなヘッダデータをデータ記録領域の一部(ヘッダー情報格納領域)に記録するようになっている。なお、本明細書では、情報コード100で用いる上述のヘッダデータを「フレームQR用ヘッダー」とも称する。
図3では、入力データ(解読対象データ)が「ABCDEFG」である場合を概念的に示しており、情報コード100では、このような入力データ(解読対象データ)を公知の方法で圧縮し、データワード(データコードワード)に変換してデータ記録領域の一部(データ格納領域)に記録するようになっている。なお、本明細書では、ヘッダデータ(フレームQRヘッダー)及び入力データ(解読対象データ)の内容を示す複数のデータワード(データコードワード)を記録する領域、及び上述のフォーマット情報を記録する領域が「データ記録領域」に相当する。
そして、図3のように、入力データ(解読対象データであるデータワード)の後には誤り訂正符号となる誤り訂正コードワード(ECCワード)が続いている。情報コード100では、この誤り訂正符号を記録する領域が誤り訂正符号記録領域となる。なお、データワード(図3の例ではヘッダデータ及び入力データ(解読対象データ))に基づいて誤り訂正符号(誤り訂正コードワード)を生成する方法は、公知の二次元コード(QRコード等)の規格で定められた方法などを用いることができる。例えば、データワード(データコードワード)に基づいて誤り訂正コードワードを生成する方法として、JISX0510:2004に規定された誤り訂正コード語の生成方法(JISX0510:2004、8.5誤り訂正)などを用いることができる。なお、誤り訂正コードワードの生成方法はこれに限られず、公知の様々な方法を用いることができる。
また、情報コード100では、入力データ(解読対象データ)を表現する各データワード(データコードワード)や誤り訂正コードワードが予め定められた配置位置情報に基づいてコード領域内に配置されている。本構成では、図5のように、情報コード100のコード領域内において予め各コードワードの配置候補位置が定められており、各配置候補位置にそれぞれ番号(アドレス)が割り当てられている。そして、配置位置情報は、図3に示す記録内容を構成する各コードワードをそれぞれどの配置候補位置に配置すべきかを特定する情報となっている。なお、図5の例では、1〜21番の配置候補位置を概略的に例示しており、各配置候補位置では、先頭と最後のビット部分に番号を付して明示している。また、図5では、22番以降の配置候補位置は省略している。
具体的には、他種コード120(位置検出パターン124を備えた公知のQRコード)の型番(図3に示すヘッダデータで特定される他種コード120の型番)では、各順番のコードワードを他種コード120内のどの位置に配置すべきかが公知規格等により予め定められており、他種コード120を解読する場合にはこのように定められた配置に基づいて各順番のコードワードを解読しうるようになっている。そして、配置位置情報(配置変換表)では、他種コード120で定められた各配置位置(各順番のコードワードの配置位置)を、情報コード100において予め定められた候補位置(各コードワードの配置候補位置)にそれぞれ対応付けている。具体的には、「他種コード120における1番目のコードワードの配置位置が情報コード100の1番目の配置候補位置に相当」、「他種コード120における2番目のコードワードの配置位置が情報コード100の2番目の配置候補位置に相当」、「他種コード120における3番目のコードワードの配置位置が情報コード100の3番目の配置候補位置に相当」といった情報がそれぞれ記録されており、他種コード120における各番号のコードワードの配置位置を、情報コード100の各配置候補位置にそれぞれ対応付けている。このように構成されているため、情報コード100を解読する場合には、コード領域内の各配置候補位置のコードワードを、配置位置情報(配置変換表)で対応付けられた他種コード120の各配置位置に配置し直した上で他種コード120を公知の方法(公知のQRコード解読方法)で解読すれば良くなる。例えば、図5下図の例では、情報コード100の1番目の配置候補位置のコードワードを他種コード120における1番目のコードワードの配置位置に配置し、情報コード100の2番目の配置候補位置のコードワードを他種コード120における2番目のコードワードの配置位置に配置するといった具合にそれぞれ配置し直した上で他種コード(QRコード)を解読すればよい。なお、上述の配置位置情報(配置変換表)は、情報コード100を生成する情報コード生成装置2及び情報コード100を読み取る情報コード読取装置10にそれぞれ設けられていることが望ましい。
(情報コードの生成処理)
次に、図8等を参照して情報コード生成処理及び情報コード生成方法について説明する。以下では、図5左図のように他種コード120がQRコード(登録商標)であり、図5右図のように情報コード100において、QRコードの特定パターン124と同様の機能を備えた特定パターン104が設けられる場合を例に挙げて説明する。
図8の情報コード生成処理は、情報コード生成装置2によって行われる処理であり、所定の開始条件の成立時(例えば、操作部4によって所定操作が行われた時)に開始される処理である。この処理では、まず、外部からコード化するデータ(解読対象データ)を取得する(S1)。このS1の処理では、例えば図9のような内容を表示部6に表示し、ユーザが操作部4を操作して入力領域に文字等を入力できるようにする。そして、操作部4での操作により入力領域に文字等が入力された場合、その入力されたデータを「解読対象データ」として取得する。例えば、図9の例では、操作部4の操作によって入力領域に「フレームQRは、株式会社ABCDが作りました」という文字列が入力されており、S1ではこのような文字列が取得されて「解読対象データ」として用いられることになる。
S1の処理は、解読対象データを取得するデータ取得工程に相当する。また、S1の処理は、解読対象データを取得するデータ取得ステップの一例に相当し、図8の処理を実行するプログラム(記憶部5に記憶されるプログラムであり、制御部3によって読取可能とされた図8の処理を実行するためのプログラム)は、S1にて「解読対象データを取得するデータ取得ステップ」をコンピュータ(具体的には、生成装置2の制御部3)に実行させるように機能する。また、本構成では、制御部3、操作部4が「データ取得部」の一例に相当し、解読対象データ(外部からの入力データ)を取得するように機能する。また、このような例に限らず、例えば、制御部3と通信部7が「データ取得部」として構成され、外部から通信によって入力されるデータを「解読対象データ」として取得するように機能してもよい。
S1で入力データ(解読対象データ)を取得した後には、コードバージョン(型番)とセルサイズを選択する(S2)。コードバージョン(型番)は、コード領域内のセルの行数及び列数、特定パターンの配置、コードワードの配列、フォーマット情報の位置等を定める情報である。セルサイズは1セルあたりの大きさを定める情報であり、具体的には、矩形状に構成される各セル領域の縦方向(列方向)の大きさ及び横方向(行方向)の大きさを定める情報である。なお、本構成では、予め複数のコードバージョン(型番)が用意されており、コードバージョン(型番)毎に、コード領域内での各セル領域の行数及び列数、コード領域内での特定パターンの配置、コード領域内でのコードワードの配列、コード領域内でのフォーマット情報の位置等が定められている。そして、コードバージョン(型番)とセルサイズが決定することで、コード領域全体の大きさとコード領域内の基本構造が決定することになっている。
また、S2の処理では、S1で取得した入力データ(解読対象データ)に基づいて、データ記録領域に記録すべき符号を生成する。具体的には、S1で取得した入力データ(解読対象データ)を複数のデータワード(データコードワード)で表現すると共に、空き領域110を有する情報コード100の種別(フレームQR)で用いられる特有のヘッダデータ(図3参照:上述)を生成し、図3のように複数のデータワードを含んだデータ配列の先頭にセットする。図3のヘッダデータには、少なくとも後述する他種コード120の種別(型番、形式)を特定し得る情報(バージョン番号情報等)、図8で生成しようとする情報コードの形式、空き領域の位置や形状を特定する情報(キャンバス形状情報)などが記録されることになる。なお、空き領域の位置や形状を特定する情報は、ヘッダデータではなく、フォーマット情報としてコード領域内の固定領域に記録されていてもよい。また、上述のデータワード(ヘッダデータ及び入力データを表現する複数のデータコードワード)の構成に基づいて公知の方法で誤り訂正符号を生成し、この誤り訂正符号を表現する複数の誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)も生成する。そして、S2で指定されたコードバージョン(型番)及びセルサイズで特定される情報コード100の基本図形を生成する。この基本図形は、上述した(情報コード)の項目で説明した情報コード100の図形であり、例えば図10のような構成となっている。なお、図10の情報コード100では、領域ARが空き領域(後述する表示対象画像を表示する前の空き領域)となっており、特定パターンやセルが配列されない領域となっている。S2で生成・表示される基本図形(図10)は、S2で選択されたコードバージョン(型番)及びセルサイズに従って生成された情報コード100の図形であり、セル領域の各々が、そのコードバージョン(型番)で定められた行数及び列数で配列されており、そのコードバージョン(型番)で定められた位置に特定パターン領域(図10の例では、位置検出パターン104の領域、及びアライメントパターン108の領域)が配置されている。また、そのコードバージョン(型番)で定められた配置で、それぞれのコードワードが配置されている。なお、図10の基本図形では、空き領域(領域AR)の位置及び形状が予め決められたデフォルト位置及びデフォルト形状となっており、図10の例では、コード領域内の所定の中心領域に、外縁が矩形形状且つ空白領域とされた空き領域110が配置されている。
より具体的に説明すると、情報コード生成装置2では、上述の配置位置情報(配置変換表)が記憶部5に記憶されている。具体的には、図3のVer.番号で特定される他種コード120(例えば通常のQRコード)の型番で定められた各配置位置(各順番のコードワードの配置位置)を、図8のS2で指定されたコードバージョン(型番)の情報コード100において予め定められた候補位置(各コードワードの配置候補位置)にそれぞれ対応付けている。そして、S2の処理では、記録すべきコードワード(データワード(データコードワード)及び誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード))を、図4、図5左図で示す他種コード120(情報コード100よりもサイズが小さく、且つデータワード及び誤り訂正ワードを格納し得るサイズの二次元コード)で表現するときの各コードワード(各順番のコードワード)の配置位置を特定した上で、それら各順番のコードワードを、配置位置情報(配置変換表)によって各順番のコードワードの配置位置に対応付けられている情報コード100内の各配置候補位置に配置する。例えば、図5の配置位置情報(配置変換表)では、他種コード120での1番目のコードワードの配置位置と、情報コード100の1番の配置候補位置とが対応付けられているため、記録すべきコードワード(データワード及び誤り訂正ワード)の内の1番目のコードワードについては情報コード100内の1番の配置候補位置に配置する。また、他種コード120での2番目のコードワードの配置位置と、情報コード100の2番の配置候補位置とが対応付けられているため、記録すべきコードワードの内の2番目のコードワードについては情報コード100内の2番の配置候補位置に配置する。このように、他種コード120でのN番目のコードワードの配置位置と、情報コード100のM番の配置候補位置とが対応付けられていれば、記録すべきコードワードの内のN番目のコードワードについては情報コード100内のM番の配置候補位置に配置することになる。
つまり、データワード及び誤り訂正ワードだけなら、情報コード100よりも小サイズの他種コード120(公知のQRコードとして構成されたもの)で表現できるが、データワード、誤り訂正ワード、及び空き領域110を格納する場合には、これよりも大きいサイズの情報コード100によって表現する必要がある。そこで、本構成では、データワード、誤り訂正ワード、及び空き領域110を大きいサイズの情報コード100(図10等)によって表し、データワード及び誤り訂正ワードを他種コード120(公知のQRコード)で表現した場合のコードワードの各配置と、これよりも大きいサイズの情報コード100に格納する場合のコードワードの各配置との対応関係を、予め定められた配置変換表によって特定できるようにしている。
そして、配置場所が決定されたコードワードに対してかけるべきマスクパターンを公知の所定方法(例えばQRコードで用いられる公知方法)で決定し、その決定されたマスクパターンを配置場所が決定されたコードワードに反映するように公知のマスク処理方法でマスクをかける。そして、このように設定したマスクパターンの情報(マスク番号)及び誤り訂正レベルの情報に基づいてチェックデジットを算出し、図6のように誤り訂正レベル、マスク番号、チェックデジットを含んだフォーマット情報を生成する。
そして、このように生成されたフォーマット情報に、上述の特定マスク(フレームQRマスク)を反映するようにマスク処理を行う(図6参照)。フォーマット情報に対してマスクをかけた後には、そのマスク処理後のフォーマット情報をコード領域内の所定位置(S2で選択されたコードバージョン(型番)で特定されるコード領域内の所定位置)に配置する。このようにして図10のような情報コード100が生成されることになる。なお、この時点では、空き領域110内は空となっており、図10の基本図形での空き領域110の位置及び形状(デフォルト位置及びデフォルト形状)を特定する情報は予め「キャンバス形状情報」としてヘッダデータに含まれている。
S2の処理で図10のような情報コード100(基本図形)を生成した後、表示対象画像の取り込みを行う(S3)。この処理では、予め記憶部5に記憶された又はS3の処理の時点で外部から取得した表示対象画像のデータを取得し、その表示対象画像を上述した基本図形(図10)に組み合わせる。このS3の処理は、予め用意された2つの方式のいずれかを選択して行うことができるようになっている。なお、方式の選択は、例えば、ユーザが入力部を操作していずれかの方式を指定するように選択してもよく、その他の方法(例えば、コード領域のサイズが所定の大サイズの場合には第1の方式、所定の小サイズの場合には第2の方式とするような自動的な選択等)で選択してもよい。
なお、S3の処理は、画像取得工程の一例に相当し、セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する工程となっている。また、S3の処理を実行する制御部3は、画像取得部の一例に相当し、セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得するように機能する。また、S3の処理は、セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する画像取得ステップの一例に相当し、図8の処理を実行するプログラム(記憶部5に記憶されるプログラムであり、制御部3によって読取可能とされた図8の処理を実行するためのプログラム)は、S3にて「画像取得ステップ」をコンピュータ(具体的には、生成装置2の制御部3)に実行させるように機能する。
第1の方式では、記憶部5からの読み出しや外部からの入力などによって取得した表示対象画像を、基本図形(図10)に重ねるように組み合わせる。図10で示す基本図形のどの位置に表示対象画像を組み合わせるかは、ユーザが指定できるようになっており、空き領域110の中に表示対象画像が全て収まるように組み合わせてもよく、空き領域110の中に表示対象画像の一部が配置され、空き領域110の外側に表示対象画像の残余部分が配置されるように重ねて組み合わせるようにしてもよい。そして、このような処理により、図11のようなコード図形が生成される。なお、この処理は図形表示工程の一例に相当し、表示対象画像Dの少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を表示部6に表示する工程である。具体的には、特定パターン(位置検出パターン104やアライメントパターン108)が配置される特定パターン領域と、特定パターン領域以外の位置で複数種類のセルが配列されたセル配列領域(図10の基本図形におけるデータ記録領域や誤り訂正符号記録領域)と、セルが配列されない領域である空き領域110とが設けられてなる基本図形(図10)を配置し、このような基本図形の空き領域110内に表示対象画像Dの少なくとも一部が収まり且つ空き領域110の外縁部が画像表示領域Dの外縁部となるように基本図形(図10)と表示対象画像Dとを重ねて表したコード図形(図11)を表示部6に表示する工程となっており、更に、図11のように画像表示領域(空き領域110)の外縁部に隣接してセル102を配置した構成のコード図形を表示する工程となっている(図11参照)。なお、このように表されるコード図形では、空き領域110に表示対象画像Dの一部又は全部が表示されることになり、空き領域110が「画像表示領域」に相当することになる。
第2の方式では、予め定められた又は入力によって指定された所定外縁形状の表示対象画像を、図10のような基本図形の空き領域110内に配置する。この処理も、図形表示工程の一例に相当し、表示対象画像Dの少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を表示部6に表示する工程である。具体的には、図10のように、特定パターン(位置検出パターン104やアライメントパターン108)が配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによって解読対象データを記録するデータ記録領域と、誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域と、セルが配列されない領域である空き領域110と、を設けた基本図形を生成・表示した上で、図12(A)(B)のように、ユーザが、このような基本図形の空き領域110内に所定外縁形状の画像表示領域(図12の例では、ハートの外縁形状の表示対象画像Dを表示する領域)の配置を指示することに応じて、その指示に応じた情報コード100(図10の基本図形の空き領域110内に所定外縁形状の画像表示領域(表示対象画像Dを表示する領域)が全て収まった情報コード)のコード図形を表示部6に表示する工程となっている(図12(B)参照)。なお、空き領域110内のどの位置に表示対象画像Dを表示するかは、ユーザが操作部4を操作して指示する方法を採用することができ、例えば、表示部6の表示画面内で表示対象画像Dをクリックした上でドラッグアンドドロップにより空き領域110内の希望位置に表示対象画像Dを動かすような方法を採用することができる。そして、第2の方式では、図12(B)のように表示対象画像Dの位置が決まった後には、図12(C)のように、空き領域110内における、表示対象画像D以外の位置にセル102を構成する明色セルと暗色セルとそれぞれ同一の各図形からなる明色セル図形と暗色セル図形とを配列したセル配列パターン(ダミーセルパターン)を設けることで、図12(C)のようなコード図形を生成する。
なお、図12では、所定外縁形状の例として、ハート形の外縁形状を例示したが、「所定外縁形状」としては、三角形、四角形等の多角形や、星形、円形、楕円形等の様々な外縁形状を採用することができる。
上述したように、S3の処理は、図形表示工程の一例に相当する。また、S3の処理を実行する制御部3は、図形表示制御部の一例に相当し、上述の第1の方式又は第2の方式のいずれかにより、表示対象画像の少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を表示部6に表示させるように機能する。また、S3の処理は、表示対象画像の少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を表示部6に表示する図形表示ステップの一例に相当し、図8の処理を実行するプログラム(記憶部5に記憶されるプログラムであり、制御部3によって読取可能とされた図8の処理を実行するためのプログラム)は、S3にて「図形表示ステップ」をコンピュータ(具体的には、生成装置2の制御部3)に実行させるように機能する。
なお、S3では、上述した第2の方式によって図12(C)のようなコード図形を生成・表示した後に、そのコード図形の空き領域110内において、所定外縁形状の表示対象画像Dの位置を変更できるようにしてもよい。例えば、図12(C)のようなコード図形を生成・表示した後、操作部4に対する操作によって表示部6の表示画面内で表示対象画像Dをドラッグアンドドロップすることを可能とし、このような操作によって図24(A)のように、空き領域110内での表示対象画像Dの位置を変更できるようにしてもよい。この場合、図24(A)のように表示対象画像Dの位置が決まった後には、図24(B)のように、空き領域110内における、表示対象画像D以外の位置にセル102を構成する明色セルと暗色セルとそれぞれ同一の各図形からなる明色セル図形と暗色セル図形とを配列したセル配列パターン(ダミーセルパターン)を再度設けることで、図24(B)のようなコード図形を再生成することができる。このようなコード図形の再生成が行われる場合、上述した入力操作(図24(A)のようなドラッグアンドドロップ操作等)を受け付ける処理が入力受付工程の一例に相当し、図24(B)のようなコード図形を再生成する処理がコード生成工程の一例にも相当する。即ち、図形表示工程により図12(C)のようなコード図形が表示部6に表示された後、入力受付工程により、図24(A)のように、空き領域110内での画像表示領域の配置内容(具体的には、空き領域110内での表示対象画像Dの位置)を指定する入力がなされた場合に、コード生成工程では、図24(B)のように、入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って空き領域110内での画像表示領域の配置(即ち、所定外縁形状の表示対象画像Dの配置)を変更し、且つ空き領域110における変更後の画像表示領域(所定外縁形状の表示対象画像Dの領域)以外の位置に複数種類のセルを配列した構成の情報コードを生成する工程となっている。
このようにS3の処理によってコード図形を生成・表示した後には、空き領域110の配置(キャンバス形状)の変更を受け付ける(S4)。なお、S4〜S7の処理は、上述した第1の方式が採用された場合にのみ行うようにすることができ、この場合、上述した第2の方式で情報コード(図12(C)のようなコード図形や、図24(B)のような再生成されたコード図形など)を生成したときには、S8にて、最終的に生成された情報コードを表示部6に表示すればよい。なお、以下では、第1の方式が採用された場合にのみS4〜S7の処理を行う例を代表例として説明するが、第2の方式が採用された場合にもS4〜S7の処理を行うようにしてもよい。
本構成では、上述した第1の方式によって図11のようなコード図形を生成・表示した場合に、空き領域110の配置(大きさ、外縁部の形状、位置)を様々に変更できるようになっており、S4では、空き領域110の配置の指定を受け付け、その指定内容に応じて空き領域110の配置を変更するようになっている。
ここで、空き領域の設定方法について説明する。
本構成では、空き領域の形状を、複数の候補形状の中から選定する第1方式(固定モード)と、情報コード生成装置2に対して外部から入力された形状指定情報に従った形状に設定する第2方式(ユーザモード)のいずれかによって決定できるようになっている。そして、いずれの方式で空き領域を決定した場合でも、空き領域の形状の決定に用いる方式を特定する情報と、空き領域の位置を特定する情報とをフォーマット情報として固定領域に記録してもよく、ヘッダデータとして記録してもよい。
なお、以下では、空き領域の形状や位置を特定するデータがフォーマット情報として固定領域に記録される場合を代表例として説明する。空き領域の形状や位置を特定するデータをフォーマット情報として固定領域に記録する場合、その固定領域の位置は特に限定されるものではなく、例えば、図7で概念的に示すように、位置検出パターン104の近傍の固定領域に設定する例が挙げられる。勿論、この例以外の位置に固定領域を設けてもよい。
空き領域の設定変更は、固定モード又はユーザモードのいずれかによって行うことができるようになっており、例えば、操作部4によって所定の第1指示がなされた場合に図13のような表示画面を用いた固定モードでの設定が行われ、所定の第2指示がなされた場合には、ユーザモードでの設定が行われるようになっている。
固定モード(FIX MODE)でのフォーマット情報(空き領域の位置を特定し得る情報)のデータ構成は、簡略的には図14(A)のようになっており、より詳細には、図14(B)のようになっている。また、ユーザモード(USER MODE)のデータ構成は、例えば図14(C)のようになっている。いずれのモードでも、最初のMDビット定義値(空き領域の形状の決定に用いる方式を特定する情報)によりモードが特定されるようになっている。即ち、MDビット定義値の選択により、固定モード(FIX MODE)とユーザモード(USER MODE)のいずれかを選択できるようになっている。
まず、固定モードで空き領域110を設定する例について説明する。本構成では、固定モード(FIX MODE)で空き領域110の設定を行う場合、例えば図13のようにユーザからの指示を受け付け、その指示に合わせて空き領域110を設定した上で、それを反映した情報コード100を新たに生成するようになっている。固定モード(FIX MODE)は、あらかじめ定義された空き領域の形状(以下、キャンバス形状ともいう)を使用し、候補形状の空き領域を配置する位置の選択、及び回転角度(回転姿勢)の選択により、所望の形状の空き領域を設定するモードとなっている。このような構成を採用することで、例えば、情報量の追加を抑えつつ、ユーザが指定する無数のイラスト形状に極力合致するキャンバス形状(空き領域形状)を選択することが可能となる。
固定モードでは、空き領域の位置を特定するデータとして、図15のように、モードを指定するMDビット、中心位置を設定するか否かを特定するCENビット、サイズを変更するか否かを特定するSZビット、回転角度を変更するか否かを特定するANGビット、空き領域の形状を指定するMASK NO.ビットなどが含まれる。更に、中心位置の具体的な位置を指定するCENTER POSビット、具体的なサイズを指定するSIZEビット、具体的な回転角度を指定するANGLEビットが含まれている。これらの各データは、図13のような表示画面でのユーザの情報入力に応じて生成されるようになっている。
本構成では、CENTER POS座標系(中心位置の具体的な位置を指定するための座標系)は、情報コード100の型番(コードVer.)に関係なく、図17のように、コード全体の縦横をそれぞれ16等分するブロック座標を元に、図17に示す所定の座標位置(2つの位置検出パターンが隣接するコードの境界(第1境界)から8ブロック離れた位置であって、2つの位置検出パターンが隣接するもう一つのコードの境界(第2境界)から8ブロック離れた位置)に4ビット分設定される。即ち、上記第1境界から8ブロック離れた位置であって、且つ第2境界から8ブロック離れた位置に所定サイズ(図17の例では、4×4ブロックの16ブロックのサイズ)で設定される。そして、図13のような表示画面において、「中心」の項目がチェックされたときには、図16に示すCENビットが1とされ、このときには、CENTER POSビット(空き領域を配置する上での基準位置を特定する基準位置情報)によって指定された位置(基準位置)にキャンバス中心位置を設定するようになっている。なお、CENTER POSビットは、図13で示す「中心」の項目で指定された横方向の値(X値)及び縦方向の値(Y値)で示された位置となるように定められる。
本構成では、例えば、図17のような候補配列では、中心位置の候補となる位置が予め規定されており、図15のCENTER POSビットにより具体的な中心位置を指定する場合には、図17のような複数の候補位置(候補ブロック)から、いずれかの中心位置(図17の例では、16の候補ブロックの内のいずれかのブロックの中心位置)を指定する。例えば、図18の例では、16個のブロックから第1ブロックが選定され、この第1ブロックの中心位置が「空き領域の中心」として指定された例を示している。このように中心位置を変更可能とすることで、例えば、図20(A)〜(J)のような各空き領域の基本位置から、図21(B)〜(H)のように位置変更できるようになる。なお、「中心」の項目がチェックされていないとき又はX値及びY値の変更入力が0のときには、CENビットを0とすればよく、CENビットが0のときには、例えばCENTER POS=0とし、第0ブロックの中心位置を空き領域の中心として指定すればよい。
また、図13の表示画面において、大きさの値を入力することで、空き領域の大きさを変更できるようになっている。例えば、大きさの指定がない場合には、SZビットを0とし、大きさの指定がある場合には、SZビットを1とし、サイズを指定するSIZEビットにより、1ブロックを最小単位として、キャンバス半径(空き領域を含む外接円の半径)を何ブロック分とするかを指定することができる。例えば、SIZEビットが0であれば1ブロック分を半径とする円に内接するように空き領域の候補形状を配置する。また、図18のように、SIZEビットが5であれば6ブロック分を半径とする円に内接するように空き領域の候補形状(図18の例では三角形)を配置する。なお、SIZEビットの値は、図13の「大きさ」の項目で指定された値に対応する値で決定され、図13の「大きさ」の項目で指定された値が大きくなるほどSIZEビットの値が大きくなるようになっている。
また、図13の表示画面において、回転角度(回転姿勢)の値を入力することで、空き領域の回転角度(回転姿勢)を変更できるようになっている。例えば、回転角度(回転姿勢)の指定がない場合には、ANGビットを0とし、回転角度(回転姿勢)の指定がある場合には、ANGビットを1とする。そして、ANGビットを1としたとき、ANGLEビットによって空き領域の回転角度を指定する構成となっている。指定値は例えば2ビットで構成され、回転角度は、図13の表示画面における「回転」項目の入力により、例えば15度単位で0〜45度の範囲で指定するようになっている。即ち、ANGLEビットの指定値(候補形状の基準配置からの回転角度を特定する回転角度情報)によって、0°,15°,30°,45°のいずれかの角度を指定できるようになっている。なお、各候補形状は、0°のときの基本姿勢が図20のように予め定められており、これら基本姿勢が基準配置に相当する。このようにANGLEビットを指定することで、図20(E)のような基本図形を、図21(A)のように回転することが可能となる。
また、図13の表示画面において、形状の項目を選択することで、MASK NO.ビットがその選択された形状の値に定まり、このようなMASK NO.ビットの値によって、図20のような候補図形の中から、図13の表示画面で選択された図形を空き領域の図形として指定できるようになっている。本構成では、各候補図形にそれぞれ数値が割り当てられており、MASK NO.ビットによっていずれかの数値を指定することで、その数値に対応する空き領域の形状を指定できるようになっている。例えば、図20(A)のような図形に0が割り当てられ、図20(E)のような図形に1が割り当てられるようになっており、図13の表示画面で「三角形」が選択された場合、MASK NO.ビットとして、1が指定され、図20(E)のような図形が空き領域の基本形状として決定する。なお、可能な限り使用頻度の多い形状をマスクパターンとして登録しておけば、回転角度指定や大きさの指定を省略し易くなり、フォーマット情報又はフレームQRヘッダーの情報量を削減し易くなるため、コード領域をより効率的に構成することができる。
このように、S4では、空き領域の内容を再決定することができるようになっており、S4で決定した空き領域の内容(コード領域内での空き領域の中心位置、大きさ、回転姿勢、形状など)を特定する情報を反映してフォーマット情報又はヘッダデータを再生成する。
次に、ユーザモード(USER MODE)での設定例について説明する。
S4の処理開始の際に、操作部4によって所定の第2指示がなされた場合、ユーザモード(USER MODE)での設定を行う。このユーザモード(USER MODE)では、複数の座標指定情報(形状指定情報)を、例えば操作部4の操作による外部入力、或いは図示しない外部装置からのデータ送信による入力などによって入力でき、このような複数の座標指定情報(形状指定情報)を、図16のような情報としてコード領域内に記録しておくことができるようになっている。なお、図16のような情報は、フォーマット情報としてコード領域内の固定領域に記録してもよく、ヘッダデータとして記憶してもよい。そして、この場合、コード領域内において、上記複数の座標指定情報(形状指定情報)で指定される各位置が空き領域の外縁部として定められるようになっている。具体的には、図19の例のように、多角形体の頂点座標位置を任意に指定することが可能となっている。このような構成を行うことで、情報量の追加を極限まで抑えつつ、ユーザが指定する無数のイラスト形状に極力合致するキャンバス形状を選択することが可能となる。
このユーザモード(USER MODE)は、具体的には、例えばキャンバス形状定義を任意に最大32点指定できるモードとなっている。このユーザモード(USER MODE)では、各頂点位置の座標は、図19(A)のように、情報コード100の型番(コードVer.)に関係なく縦8ブロック、横8ブロックの64ブロック(6ビット)に分割した座標系で指定するようになっている。このユーザモード(USER MODE)で設定を行う場合、図16のように、MDビットが1で指定される。また、頂点位置の座標数は、図16に示すPOINT NUMビットで指定するようになっている。そして、POINT NUMビットで指定された数だけ、各座標位置を指定する座標指定情報として(POS1ビット〜POSnビット)が含まれるようになっている。例えば、POINT NUMビットによって頂点位置の座標数が5と指定される場合、POS1ビット、POS2ビット、POS3ビット、POS4ビット、POS5ビットの5つの頂点位置の座標情報によって各頂点位置が示されることになる。各座標位置を指定する情報(POS1ビット〜POSnビット)は、図19(A)のように、上述の64ブロック(6ビット)に分割した座標系から、右方向に1ブロック、下方向に1ブロックシフトした8×8の64ブロックのいずれかのブロックを指定する情報となっており、POSビットでいずれかのブロックが指定された場合には、そのブロックの中心位置が頂点位置となる。例えば、POS1ビットで第17ブロックが指定された場合には、POS1ビットで特定される頂点位置は第17ブロックの中心位置となる。このように、64ブロック(6ビット)に分割した座標系において、各座標位置を指定する情報(POS1ビット〜POSnビット)により複数のブロックが指定された場合には、それらブロックの頂点位置を結んだ線が空き領域の外縁位置となる(図19(A)参照)。なお、ここでは、64ブロックに分割した座標系を例示したが、分割方法は様々であり、これよりも細分化して分割した座標系としてもよく、これよりも少ない領域に分割した座標系としてもよい。
本構成では、このようなS4の処理によって空き領域の内容を再設定した上で、S2で生成したデータワード(データコードワード)及び誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)を上述の配置位置情報(配置変換表)に基づいて配置し直し、新たな情報コード100(フレームQR)を生成することになる。なお、空き領域の内容(空き領域の位置や形状などを特定する情報)をフォーマット情報として固定領域に記録する構成の場合には、新たな情報コード100(フレームQR)の生成の際に、固定領域の内容もS4の内容を反映して更新されることになる。また、空き領域の内容(空き領域の位置や形状などを特定する情報)をヘッダデータとしてデータ記録領域に記録する構成の場合には、新たな情報コード100(フレームQR)の生成の際に、S2で生成したデータワード(データコードワード)及び誤り訂正ワード(誤り訂正コードワード)を、S4の内容を反映した内容(ヘッダデータをS4の内容に変更したデータ構成)に変更した上で、新たな情報コード100(フレームQR)を生成することになる。
このような方法によれば、図22のように、空き領域の外縁形状を様々に変更したり、図23(A)〜(C)のように、空き領域の大きさを様々に変更したり、図23(D)(E)のように、空き領域の位置を様々に変更したりすることができる。なお、S4で空き領域(キャンバス形状)が再設定された時点で、その再生成された情報コードを表示部6に表示すると良い。また、このように再生成された情報コードを表示部6に表示した上で、空き領域の配置の再指定を1又は複数回受け付け可能とし、受け付けられた再指定内容に従って新たな情報コードを生成・表示するようにしてもよい。空き領域の配置の再指定を複数回受け付ける場合には、図13のような入力が行われる毎に、その入力を反映した情報コード100を生成し、その都度情報コード100を表示すればよい。
なお、本構成では、少なくともS4〜S7の処理が入力受付工程の一例に相当し、図形表示工程によってコード図形が表示部6に表示された後、操作部4等(入力部)によって画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付ける工程となっている。また、制御部3は、入力受付部の一例に相当し、図形表示制御部によってコード図形が表示部6に表示された後、操作部4等(入力部)によって画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付けるように機能する。また、少なくともS4〜S7の処理は、図形表示ステップによってコード図形が表示部6に表示された後、操作部4等(入力部)によって画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付ける入力受付ステップの一例に相当し、図8の処理を実行するプログラム(記憶部5に記憶されるプログラムであり、制御部3によって読取可能とされた図8の処理を実行するためのプログラム)は、S4〜S7にて「入力受付ステップ」をコンピュータ(具体的には、生成装置2の制御部3)に実行させるように機能する。
また、少なくともS4の処理は、コード生成工程の一例に相当し、入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って画像表示領域を配置し、且つ画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによって解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するように機能する。具体的には、S3の図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、画像表示領域の外縁部の形状及び大きさの少なくともいずれかを変更する入力情報が受け付けられた場合、コード生成工程では、入力受付工程で受け付けられた形状及び大きさの少なくともいずれかに従った新たな配置で画像表示領域を設け、且つその新たな画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成で情報コードを生成するようになっている。また、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、画像表示領域の外縁部の位置を変更する入力情報が受け付けられた場合、コード生成工程では、入力受付工程で受け付けられた位置に従った新たな配置で画像表示領域を設け、且つその新たな画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成で情報コードを生成するようになっている。更に、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、画像表示領域の外縁部の回転姿勢を変更する入力情報が受け付けられた場合、コード生成工程では、入力受付工程で受け付けられた回転姿勢に従った新たな配置で画像表示領域を設け、且つその新たな画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成で情報コードを生成するようになっている。また、上述の例では、S3の図形表示工程により画像表示領域を含んだコード図形が表示部6に表示された後、入力受付工程により、空き領域の外縁部を変更する入力がなされた場合、コード生成工程では、コード図形での表示対象画像Dと空き領域との相対関係を、入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成するようになっている。なお、上述の例では、S3の図形表示工程で生成されたコード図形での特定パターンと表示対象画像Dとの関係が保たれ、図23(A)〜(E)のように、空き領域が変化する場合には、空き領域と表示対象画像との相対関係が変化するようになっている。
また、少なくともS4の処理は、コード生成工程で生成された情報コードを表示部に表示するコード表示工程の一例に相当する。より具体的には、S3での図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、画像表示領域の配置内容を変更する入力が受け付けられた場合、S4のコード生成工程では、コード図形での特定パターンと画像表示領域との相対関係を、入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成する工程となっている。
なお、図8の処理を行う制御部は、コード生成部の一例に相当し、入力受付部で受け付けられた配置内容に従って画像表示領域を配置し、且つ画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによって解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するように機能する。また、制御部は、コード表示制御部の一例に相当し、コード生成部で生成された情報コードを表示部に表示させるように機能する。
また、少なくともS4〜S7の処理は、入力受付ステップで受け付けられた配置内容に従って画像表示領域を配置し、且つ画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによって解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するコード生成ステップの一例に相当し、図8の処理を実行するプログラム(記憶部5に記憶されるプログラムであり、制御部3によって読取可能とされた図8の処理を実行するためのプログラム)は、S4〜S7にて「コード生成ステップ」をコンピュータ(具体的には、生成装置2の制御部3)に実行させるように機能する。また、少なくともS4〜S7の処理は、コード生成ステップで生成された情報コードを表示部に表示するコード表示ステップの一例に相当し、図8の処理を実行するプログラムは、S4〜S7にて「コード表示ステップ」をコンピュータ(具体的には、生成装置2の制御部3)に実行させるように機能する。
また、少なくともS4の処理は、再受付工程の一例に相当し、上述したコード生成工程で生成した情報コードを上述したコード表示工程で表示部6に表示した後、操作部4等(入力部)によって画像表示領域の配置内容を指定する情報の再入力(例えば、空き領域の外縁部の位置、形状、回転姿勢などを変更する再入力)が1又は複数回行われた場合に、その再入力情報を受け付ける工程となっている。また、S4の処理は、再生工程の一例に相当し、上述の再受付工程により再入力情報が1又は複数回受け付けられた場合に、少なくとも最新の再入力情報に従った配置で画像表示領域を設け、且つ画像表示領域以外の位置に特定パターン領域と解読対象領域とを設けた形で情報コードを再度生成する工程となっている。具体的には、再受付工程によって再入力情報が受け付けられる毎に、その受け付けられた再入力情報に従った配置で画像表示領域を設け且つ画像表示領域以外の位置に特定パターン領域と解読対象領域とを設けた形で情報コードを再生成している。更に、S4の処理は、再表示工程の一例に相当し、再生成工程により最新の再入力情報を反映した情報コードが生成された場合に、その生成された情報コードを表示部に表示する工程となっている。具体的には、再入力情報を反映した情報コードが再生成工程によって再生成される毎に、その再生成された情報コードを表示部に表示する工程となっている。
S4の後には、セル形状の設定を受け付ける処理を行う(S5)。この処理では、図25のように予め用意された複数種類のセル形状の中からいずれかのセル形状を指定する入力を受け付ける。そして、現在までに生成されている最新の情報コード100のセル形状を、その入力で指定されたセル形状に変更するように情報コード100を再生成する。例えば、S5の処理を行う前に図26のような情報コードが生成されており、S5の処理において、操作部4での入力によって図25(B)のようなセル形状が指定された場合には、この指定を反映し、図27のような情報コードを再生成する。そして、このように再生成された情報コード100を表示部6に表示する。また、このように再生成された情報コード100を表示部6に表示した上で、操作部4によるセル形状の再入力(即ち、セル形状の再指定)を受け付け、受け付けられた再指定内容に従って新たな情報コード100を生成・表示するようにしてもよい。例えば、図27のような情報コード100を再生成し、表示した後、操作部4での入力によって図25(A)のようなセル形状が再指定された場合には、この指定を反映し、図26のような情報コードを再生成し、表示する。
このように、本構成では、S5の処理もコード生成工程の一例に相当する。具体的には、S3の図形表示工程によってコード図形が前記表示部に表示された後、入力部によってセルの形状を指定する形状指定情報が入力された場合、コード生成工程では、画像表示領域の周囲に配列されるセルの形状をその形状指定情報で指定された形状とした構成で情報コードを生成するようになっている。
S5の後には、特定パターン(例えば位置検出パターン)の形状の設定を受け付ける処理を行う(S6)。この処理では、図28のように予め用意された複数種類の位置検出パターンの形状の中からいずれかを指定する入力を受け付ける。そして、現在までに生成されている最新の情報コードの位置検出パターンの形状を、その入力で指定された形状に変更するように情報コードを再生成する。そして、このように再生成された情報コードを表示部6に表示する。なお、このように再生成された情報コードを表示部6に表示した上で、位置検出パターンの形状の再指定を受け付け、受け付けられた再指定内容に従って新たな情報コードを生成・表示するようにしてもよい。
このように、本構成では、S6の処理もコード生成工程の一例に相当する。具体的には、S3の図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力部によって特定パターンの形状、模様、色彩の少なくともいずれかを指定するデザイン指定情報が入力された場合、S6のコード生成工程では、特定パターン領域のデザインをデザイン指定情報で指定されたデザインとした構成で情報コードを生成するようになっている。
S6の後には、色及び透明度の設定を受け付ける処理を行う(S7)。この処理では、図30のように全部の暗色セル又は一部の暗色セルの透明度の指定を受け付ける。また、特定パターン、特定パターン以外のセル配列領域、空き領域の境界部の暗色領域と明色領域の各色の指定を受け付ける。色については、例えば図29のように、予め複数の候補色が用意されており、いずれかの色を指定できるようになっている。なお、図29の下部のように複数の候補色を混合して新たな色を生成できるようにしてもよい。そして、このように、特定パターン、特定パターン以外のセル配列領域、空き領域の境界部の暗色領域と明色領域の各色の指定と、透明度の指定とが受け付けられた場合には、S7の処理が行われている現在までに生成されている最新の情報コードに対し、その入力で指定された内容を反映するように変更を行い、情報コードを再生成する。例えば、S7の処理を行う前に図31(A)のような情報コードが生成されており、S7の処理で特定パターン以外のセル配列領域の内容を変更する指定がなされた場合、この指定を反映し、図31(B)のような情報コードを再生成する。或いは、S7の処理を行う前に図32(A)のような情報コードが生成されており、S7の処理で特定パターン以外のセル配列領域の内容を変更する指定がなされた場合、この指定を反映し、図32(B)のような情報コードを再生成する。このようにS7で情報コードが再生成された場合、その再生成された情報コードを表示部6に表示する。また、このように再生成された情報コードを表示部6に表示した上で、色や透明度の再指定を受け付け、受け付けられた再指定内容に従って新たな情報コードを生成・表示するようにしてもよい。また、図30では、FP Cellとして特定パターンの暗色セル(暗領域)と明色セル(明領域)のそれぞれの色や透明度を一括して指定できるようにしているが、特定パターン領域内での位置を部分的に指定できるようにし、指定された部分の色や透明度を変更できるようにしてもよい。また、図30では、Data Cellとして、コード領域内における特定パターン領域以外且つ空き領域以外の暗色セル(暗領域)と明色セル(明領域)のそれぞれの色や透明度を一括して指定できるようにしているが、このようなセル配列領域内での位置を部分的に指定できるようにし、指定された部分の色や透明度を変更できるようにしてもよい。
このように、本構成では、S7の処理もコード生成工程の一例に相当する。S3の図形表示工程によってコード図形が表示部6に表示された後、操作部4(入力部)によって透明度を指定する透明度指定情報が入力された場合、S7のコード生成工程では、画像表示領域の周囲に配置される特定パターン又は特定パターン以外のセルの少なくともいずれかの透明度を、透明度指定情報で指定された透明度とした構成で情報コードを生成するようになっている。なお、本構成では、セルと表示対象画像とが重なっている場合、セルの透明度が低い場合には、その領域ではセルのみが表示され、セルの透明度が大きくなるほど、その領域においてセルに重ねられている表示対象画像がより明瞭に表示されるようになっている。また、S3の図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力部によっていずれかの位置のセルの色を指定する色指定情報が入力された場合、コード生成工程では、画像表示領域の周囲における色指定情報で指定された位置のセルの色を、当該色指定情報で指定された色とした構成で情報コードを生成するようになっている。
このようにS1〜S7までの処理を経た後には、最終的に生成された情報コード100を表示部に表示する(S8)。なお、S8で情報コード100を表示した後にコード内容の再設定を行うか否かの選択を受け付け、コード内容の再設定を行う指示があった場合には、S4以降の処理を再び行うようにしてもよい。
また、上述の例では主に、空き領域が1つの場合(即ち、画像表示領域が1つの場合)を例示したが、図33のように空き領域の数は複数であってもよい。この場合でも、それぞれの空き領域の位置が特定できるように構成されていればよく、それぞれの空き領域の位置関係をユーザが指定できるようにすればよい。なお、本構成では、図13のように、2つの空き領域の中心位置の間隔を「ペア間隔」として指定できるようにしているが、各空き領域毎に、図13で示す形状、中心、大きさ、回転の値を指定できるようにしてもよい。この場合、それぞれの空き領域に配置する複数の画像は、S3で取得できるようにし、上述した空き領域が1つの例と同様に、各空き領域に配置する表示対象画像の配置を定め、各空き領域の形状や位置を定めるようにすればよい。このように、本構成では、画像取得工程において複数の表示対象画像のデータが取得された場合、図形表示工程では、複数の表示対象画像のそれぞれを少なくとも部分的に表す各画像表示領域を設けた構成のコード図形を表示部に表示可能とされている。そして、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、複数の画像表示領域の相対関係を指定する入力が受け付けられた場合、コード生成工程では、複数の画像表示領域の相対関係を、入力受付工程で受け付けられた相対関係に合わせて定めた構成の情報コードを生成するようになっている。
(情報コードの読取処理)
次に、図2の情報コード読取装置10によって図1、図5右図等に示す情報コード100を読み取る場合の処理について説明する。図34の読取処理は、例えばユーザによって所定操作(例えば、操作スイッチ42の操作等)がなされたときに実行されるものであり、まず、図34のS21に示すように、情報コード100の撮像し、当該情報コード100の画像を取得すると共に、情報コード100の外形を検出する。具体的には、位置検出パターン104を公知の方法(QRコードで行われる公知の方法)で検出し、QRコードで行われる公知の方法で情報コード100の外形を検出する。なお、受光センサ23は、「撮像部」の一例に相当し、情報コード生成装置2によって生成された情報コード100を撮像するように機能する。
S21の後には、情報コード100の所定位置の情報(フォーマット情報)を解読し、情報コードの種別及びマスク訂正レベルを取得する(S22)。上述したように、所定位置105に記録された情報を上述の特定マスク(フレームQR用マスク)に基づいてマスク処理を解除して解読したときにチェックデジットが合う場合には、情報コード100の種別(空き領域110を有する種別)であること特定することでき、フォーマット情報に含まれる誤り訂正レベル及びマスク番号も取得できることとなる。そして、S22で取得されたフォーマット情報に含まれるマスク番号に基づいてコード全体(具体的には、コードワードの領域)のマスクを解除する(S23)。そして、読み取り対象が空き領域110を有する情報コード100である場合(即ち、上述の特定マスク(フレームQR用マスク)によってマスク解除が成功した場合)、S24にてYesに進み、データワードの先頭に設けられたヘッダデータ(フレームQRヘッダー:図3)を解読することで、元のコードサイズ(他種コード120の型番、形式)を特定し(S25)、図5と同様の配置変換表に従って、図5右図に示すような情報コード100から図5左図に示すような元のコード(他種コード120)の配置に戻す(S26)。具体的には、情報コード100の各配置候補位置のコードワードを、配置変換表において各配置候補位置に対応付けられている他種コード120内での配置位置に配置し直す。そして、S24でNoの場合又はS26の後には、セル配置(S24でNoに進む場合、読取対象のQRコードのセル配置であり、S26の後の場合、S26で配置された他種コード120のセル配置)から、記録されている各コードワードを特定・作成する(S27)。そして、誤り訂正符号記録領域の誤り訂正コードワードに基づいて公知の方法で誤り訂正計算を実施し、データ記録領域のコードワードを解読する(S29)。そして、S29で解読したデータを表示部での表示、データ送信、印刷などによって出力する(S30)。なお、S30の処理としては、S29で解読したデータをそのままを出力してもよく、他の処理を付加してもよい。
また、図34の読取処理の際には、フォーマット情報の読み取りにより、図15、図16のような情報(空き領域を特定する情報)が得られることになる。このように空き領域を特定する情報(図15、図16)により、空き領域の詳細な位置が特定可能となるため、例えば、空き領域内を解析(例えば画像認識や、画像の切り出し、その他の解析処理)する場合には、このような空き領域の詳細な位置情報に基づいて空き領域を正確に特定できるようになる。
また、読取処理の方法は上述の例に限られず、例えば、位置検出パターン104を認識した後、フォーマット情報に基づいて空き領域の詳細な位置を特定し、コードワードの候補領域の内、この空き領域を含まないコードワードの領域のみを順番に解読するようにしてもよい。全コードワードの領域は予め決められており、読取装置10で把握可能となっているため、空き領域の詳細な位置が特定できれば、読取装置10は、空き領域の詳細な位置が特定できれば、空き領域を含まないコードワードの領域を特定できるようになる。従って、このようなコードワードの領域を順番に解読すればよい。
(本構成の主な効果)
本構成によれば、コード領域の内部において特定パターン領域以外の位置に、セルによって解読対象データが記録されない領域である空き領域を設けることができ、利便性をより高めることができる。特に、空き領域は、解読対象データが記録されない領域であるため、空き領域を構成する上で、データ記録領域に起因する制約を極力抑えることができる。更に、空き領域の形状を、予め用意された複数の候補形状の中から選定する方式、又は情報コード生成装置に対して外部から入力された形状指定情報に従った形状に設定する方式の少なくともいずれかの方式によって決定するため、空き領域の形状が一律の固定形状に定まらず、空き領域の形状を選定する上での自由度を高めることができる。このため、空き領域の形状を空き領域内の表示内容に合わせやすくなり、ひいては、より効率的なデータ配置が可能になる。例えば、図18のような表示図形に対して、図18のような空き領域を一律に用いると、データを記録する上で非効率となってしまうが、本構成によれば、例えば、図19、図20のようにデザインに合わせた効率的な配置が可能となり、データをより効率的に記録することが可能となる。
また、コード領域の内部に、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域、特定パターン領域以外の領域が確保された情報コード100を生成することができる。特に、空き領域110は、誤り訂正符号記録領域による誤り訂正の対象とならず、この空き領域110に対しては誤り訂正符号を設定する必要がないため、データ記録領域に対して効率的に且つ効果的に誤り訂正符号を付すことができる。
また、情報コード生成装置2は、解読対象データを取得するデータ取得部と、解読対象データを表現する複数のデータワードをコード領域に配置する際の各配置位置を特定する配置位置情報を記録する配置位置情報記録部と、コード領域の内部に空き領域110を設ける場合、コード領域内の所定位置に特定のフォーマット構成でフォーマット情報を記録し、且つ、データ取得部で取得された解読対象データを表現する各データワードを、配置位置情報記録部に記録された配置位置情報に基づいて配置するように、データ記録領域を生成するデータ記録領域生成部と、を備えている。一方、情報コード読取装置10は、配置位置情報記録部に記録される配置位置情報に対応する情報であり且つコード領域での複数のデータワードの各配置位置を特定する情報である対応情報を記録する対応情報記録部と、撮像部によって情報コード100が撮像された場合に、コード領域の所定位置が特定のフォーマット構成であるか否かを判別する判別部と、判別部によって所定位置が特定のフォーマット構成であると判別された場合に、対応情報記録部に記録された対応情報に基づいてコード領域内の各データワードの位置を特定し、解読対象データを解読する解読部と、を備えている。
この構成では、情報コード読取装置10が判別部によって所定位置105のフォーマット構成を確認することで、情報コード生成装置2によって生成された特徴的な情報コード100(空き領域110を備えた情報コード100)であるか否かを判別できるようになる。そして、特定のフォーマット構成であると判別できた場合には、コード領域での複数のデータワードの各配置位置を特定し得る情報(対応情報)に基づいてコード領域内の各データワードの位置を特定することができ、解読対象データを解読することができる。
また、情報コード生成装置2のデータ記録領域生成部は、コード領域の内部に空き領域110を設ける場合、所定種類のマスクパターンを反映した状態で所定位置105のセル配列を構成している。そして、情報コード読取装置10の判別部は、撮像部によって情報コード100が撮像された場合、所定位置105に所定種類のマスクパターンが反映されているか否かを判別し、情報コード読取装置10の解読部は、所定位置105に所定種類のマスクパターンが反映されていることを条件として、解読対象データを解読する。
この構成によれば、所定位置105にかけるマスクパターンの種別によって情報コード生成装置2によって生成された特徴的な情報コード100(空き領域110を備えた情報コード100)であるか否かを確実に判別でき、フォーマット情報のデータ量を抑えつつ「特定のフォーマット構成」を実現しやすくなる。
また、配置位置情報(対応情報)は、解読対象データを複数のデータワードで表現したときの各順番のデータワードと、各順番のデータワードのコード領域内での各配置位置とを対応付けて定める情報であり、具体的には、コード領域において各配置位置で表される各順番のデータワードを、情報コード100とは異なる他種コード120で表現する場合の当該他種コード120内での各対応位置を定める情報となっている。そして、解読部は、判別部によって所定位置105が特定のフォーマット構成であると判別された場合、コード領域の各配置位置で表される各順番のデータワードを、対応情報で定められる他種コード120内での各対応位置に置換した構成で当該他種コード120を解読する。この構成によれば、他種コード120の読み取りの仕組みを利用して特徴的な情報コード100(空き領域110を備えた情報コード100)を良好に読み取ることができる。
また、本構成では、画像表示領域を設けた構成のコード図形を表示部に表示した上で、画像表示領域の配置内容を指定する情報を受け付けることになる。この方法によれば、ユーザは、先に表示されるコード図形での画像表示領域の配置を視覚的に把握した上で、画像表示領域をどのように設定するかを指定することができ、その指定を反映した情報コードを生成することができる。つまり、コード領域内での画像表示領域の初期状態を視覚的に把握した上で、画像表示領域の配置を新たに指定することができるため、生成される情報コードでの画像表示領域の配置がユーザの希望により合致しやすくなる。
また、図形表示工程において、コード境界部の内側の所定位置に特定パターンを設け、且つ特定パターンとは異なる位置に画像表示領域を設けた形状のコード図形を表示部に表示する。そして、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、画像表示領域の配置内容を変更する入力が受け付けられた場合、コード生成工程では、コード図形での特定パターンと画像表示領域との相対関係を、入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成する。
この発明では、先に表示されるコード図形により、特定パターンと画像表示領域との相対関係を視覚的に把握した上で、その相対関係をどのように変更するかを指定できるようになる。このように、目安となる図形(特定パターン)と画像表示領域の関係を予め表示した上で、その図形(特定パターン)に対する画像表示領域の相対関係を入力によって変更できるようにすれば、コード全体での画像表示領域のバランスや特定パターンに対する画像表示領域のバランスがユーザの希望により合致しやすくなる。
また、コード生成工程で生成した情報コードをコード表示工程で表示部に表示した後、入力部によって画像表示領域の配置内容を指定する情報の再入力が1又は複数回行われた場合に、その再入力情報を受け付ける再受付工程と、再受付工程により再入力情報が1又は複数回受け付けられた場合に、少なくとも最新の再入力情報に従った配置で画像表示領域を設け、且つ画像表示領域以外の位置に特定パターン領域と解読対象領域とを設けた形で情報コードを再度生成する再生成工程と、再生成工程により最新の再入力情報を反映した情報コードが生成された場合に、その生成された情報コードを表示部に表示する再表示工程と、を含む。
この発明では、画像表示領域の配置を指定して情報コードを生成した後、その生成された情報コードの表示を視覚的に把握した上で、画像表示領域の配置を再指定することができる。つまり、ユーザの希望を反映して生成された情報コードを実際に見て、更に画像表示領域の配置を修正することができるため、ユーザの希望により合致した構成が得られやすくなる。
また、再生成工程において、再受付工程によって再入力情報が受け付けられる毎に、その受け付けられた再入力情報に従った配置で画像表示領域を設け且つ画像表示領域以外の位置に特定パターン領域と解読対象領域とを設けた形で情報コードを再生成する。そして、再表示工程では、再入力情報を反映した情報コードが再生成工程によって再生成される毎に、その再生成された情報コードを表示部に表示する。
この発明では、ユーザの希望を反映して情報コードを生成・表示した後、画像表示領域の配置が再度指示される毎に、情報コードを再生成し、表示することができる。このような方法によれば、ユーザは、各指示によって画像表示領域の配置がどのように変化したかを視覚的に確認した上で、より望ましい配置にするための指示を出すことができる。従って、希望に合致した配置とするための細かな変更をより適切に行いやすくなる。
また、図形表示工程において、画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成のコード図形を表示し、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、画像表示領域の外縁部の形状及び大きさの少なくともいずれかを変更する入力情報が受け付けられた場合、コード生成工程では、入力受付工程で受け付けられた形状及び大きさの少なくともいずれかに従った新たな配置で画像表示領域を設け、且つその新たな画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成で情報コードを生成する。
この方法では、画像表示領域の外縁部に隣接してセルが配置されるような情報コードを生成する際に、画像表示領域とその周囲のセル配列を視覚的に把握しながら、画像表示領域の外縁部の形状及び大きさの少なくともいずれかを新たに指定することができる。従って、情報コード内での画像表示領域の配置(特に、画像表示領域の外縁部の大きさや形状)や画像表示領域を囲む輪郭の形状や大きさがユーザの希望に速やかに合致しやすくなる。
また、図形表示工程において、画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成のコード図形を表示し、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、画像表示領域の外縁部の位置を変更する入力情報が受け付けられた場合、コード生成工程では、入力受付工程で受け付けられた位置に従った新たな配置で画像表示領域を設け、且つその新たな画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成で情報コードを生成する。
この方法では、画像表示領域の外縁部に隣接してセルが配置されるような情報コードを生成する際に、画像表示領域とその周囲のセル配列を視覚的に把握しながら、画像表示領域の外縁部の位置を新たに指定することができる。従って、情報コード内での画像表示領域の配置(特に、画像表示領域の外縁部の位置)や画像表示領域を囲む輪郭位置がユーザの希望に速やかに合致しやすくなる。
また、図形表示工程において、画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成のコード図形を表示し、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、画像表示領域の外縁部の回転姿勢を変更する入力情報が受け付けられた場合、コード生成工程では、入力受付工程で受け付けられた回転姿勢に従った新たな配置で画像表示領域を設け、且つその新たな画像表示領域の外縁部に隣接してセルを配置した構成で情報コードを生成する。
この方法では、画像表示領域の外縁部に隣接してセルが配置されるような情報コードを生成する際に、画像表示領域とその周囲のセル配列を視覚的に把握しながら、画像表示領域の外縁部の回転姿勢を新たに指定することができる。従って、情報コード内での画像表示領域の配置(特に、画像表示領域の外縁部の回転姿勢)や画像表示領域を囲む輪郭姿勢がユーザの希望に速やかに合致しやすくなる。
また、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、複数の画像表示領域の相対関係を指定する入力が受け付けられた場合、コード生成工程では、複数の画像表示領域の相対関係を、入力受付工程で受け付けられた相対関係に合わせて定めた構成の情報コードを生成する。
この方法によれば、画像表示領域を複数設ける場合に、ユーザの希望をより反映した位置関係に定めやすくなる。
また、図形表示工程において、コード境界部の内側に、特定パターン領域と、特定パターン領域以外の位置で複数種類のセルが配列されたセル配列領域と、セルが配列されない領域である空き領域と、が設けられてなる基本図形を配置し、空き領域内に表示対象画像の少なくとも一部が収まり且つ空き領域の外縁部が画像表示領域の外縁部となるように基本図形と表示対象画像とを重ねて表したコード図形を表示部に表示し、図形表示工程により画像表示領域を含んだコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、空き領域の外縁部を変更する入力がなされた場合、コード生成工程では、コード図形での表示対象画像と空き領域との相対関係を、入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成する。
この方法によれば、コード領域内の一部をセルが配置されない領域(空き領域)とした特徴的な情報コードを生成することができ、この情報コードの空き領域では、セルの影響を受けにくい形で画像を表示することができる。そして、このような特徴的な情報コードを生成する際には、空き領域(画像表示領域)とその周囲のセル配列を視覚的に把握しながら、空き領域(画像表示領域)の外縁部を新たに指定することができるため、表示対象画像と空き領域との相対関係をユーザの希望に合わせやすくなる。
また、画像取得工程において、予め定められた又は入力によって指定された所定外縁形状の表示対象画像を取得可能とされており、図形表示工程では、コード境界部の内側の所定位置に特定パターン領域を設け、且つ特定パターン領域以外の位置に所定外縁形状の画像表示領域を設けた形状のコード図形を表示部に表示し、図形表示工程により、所定外縁形状の画像表示領域を含んだコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、所定外縁形状の画像表示領域の配置内容を指定する入力がなされた場合、コード生成工程では、コード図形での特定パターンと画像表示領域との相対関係を、入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成する。
この方法では、所定外縁形状とされた表示対象画像の配置を視覚的に確認した上で、その画像表示領域の配置を新たに指定することができるため、情報コード内での画像表示領域の配置(例えば、コード全体における所定外縁形状のバランスなど)がユーザの希望に速やかに合致しやすくなる。
また、図形表示工程において、コード境界部の内側に、特定パターン領域と、複数種類のセルによって解読対象データを記録するデータ記録領域と、セルが配列されない領域である空き領域と、を設け、且つ空き領域内に所定外縁形状の画像表示領域を設けた構成のコード図形を表示部に表示し、図形表示工程によりコード図形が表示部に表示された後、入力受付工程により、空き領域内での画像表示領域の配置内容を指定する入力がなされた場合、コード生成工程では、入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って空き領域内での画像表示領域の配置を変更し、且つ空き領域における変更後の画像表示領域以外の位置に複数種類のセルを配列した構成の情報コードを生成する。
この方法では、コード領域内の一部をセルが配置されない領域(空き領域)とした特徴的な情報コードを生成することができ、この情報コードの空き領域では、セルの影響を受けにくい形で画像を表示することができる。そして、このような特徴的な情報コードを生成する際には、所定外縁形状とされた表示対象画像の空き領域内での配置を視覚的に確認した上で、その画像表示領域の配置を新たに指定することができるため、情報コード内での画像表示領域の配置(空き領域内での配置)がユーザの希望に速やかに合致しやすくなる。
また、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力部によって透明度を指定する透明度指定情報が入力された場合、コード生成工程では、画像表示領域の周囲に配置される特定パターン又は特定パターン以外のセルの少なくともいずれかの透明度を、透明度指定情報で指定された透明度とした構成で情報コードを生成する。
この方法によれば、特定パターン又は特定パターン以外のセルの少なくともいずれかの透明度をユーザの希望に合わせやすくなる。特に、コード領域内の画像表示領域の状態を視覚的に把握した上で、特定パターン又は特定パターン以外のセルの透明度を設定することができるため、画像表示領域と周囲の透明度のバランスをユーザの希望により合わせやすくなる。
また、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力部によっていずれかの位置の透明度を指定する透明度指定情報が入力された場合、コード生成工程では、画像表示領域の周囲における透明度指定情報で指定された位置の透明度を、当該透明度指定情報で指定された透明度とした構成で情報コードを生成する。
この方法では、ユーザが希望する位置を指定してその透明度を設定できるようになるため、ユーザが透明度を設定する上での自由度が大きくなり、ユーザの希望により合致しやすくなる。
また、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力部によっていずれかの位置のセルの色を指定する色指定情報が入力された場合、コード生成工程では、画像表示領域の周囲における色指定情報で指定された位置のセルの色を、当該色指定情報で指定された色とした構成で情報コードを生成する。
この方法では、ユーザが希望する位置を指定してその位置のセルの色を設定することができる。特に、コード領域内の画像表示領域の状態を視覚的に把握した上で、画像表示領域の周囲の模様や色彩をより細かく設定することができるため、画像表示領域と周囲の模様や色彩とのバランスがユーザの希望により合致しやすくなる。
また、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力部によってセルの形状を指定する形状指定情報が入力された場合、コード生成工程では、画像表示領域の周囲に配列されるセルの形状を形状指定情報で指定された形状とした構成で情報コードを生成する。
この方法によれば、画像表示領域の周囲に配列されるセルの形状をユーザの希望に合わせやすくなる。特に、コード領域内の画像表示領域の状態を視覚的に把握した上で、画像表示領域の周囲のセル形状を設定することができるため、画像表示領域と周囲の模様や色彩とのバランスがユーザの希望により合致しやすくなる。
また、図形表示工程によってコード図形が表示部に表示された後、入力部によって特定パターンの形状、模様、色彩の少なくともいずれかを指定するデザイン指定情報が入力された場合、コード生成工程では、特定パターン領域のデザインをデザイン指定情報で指定されたデザインとした構成で情報コードを生成する。
この方法によれば、特定パターン領域のデザインをユーザの希望に合わせやすくなる。特に、コード領域内の画像表示領域の状態を視覚的に把握した上で、特定パターンのデザインを設定することができるため、画像表示領域と特定パターンとを含んだコード全体のデザインがユーザの希望により合致しやすくなる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態の情報コード利用システムは、ハードウェア構成については第1実施形態と同一であり、上述した図1、図2のような構成が用いられる。
第2実施形態の情報コード利用システムでは、情報コード生成装置2(図1等参照)により図35(B)のような情報コード200を生成する。この構成でも、コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターン(位置検出パターン204など)が配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによってデータを記録するデータ記録領域とを設け、コード領域の内部において、特定パターン領域以外の位置に、データ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法で、データの記録又はデザインの表示の少なくともいずれかが可能となる空き領域210を、単一のセルのサイズよりも大きい所定サイズで設けている。そして、この空き領域210の形状を第1実施形態と同様の方法で選択できるようになっている。
この構成では、空き領域210の構成以外は、公知のQRコード(登録商標)として構成されており、まず、図35(A)のように、コード領域の内部に、特定パターン領域と、データ記録領域と、複数種類のセルによって誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域とを設けている。なお、データ記録領域でのデータコードワードの記録方法及び誤り訂正符号記録領域での誤り訂正コードワードの記録方法は公知のQRコード(登録商標)と同様であり、例えば、JISX0510で規定される方式でコード領域内の位置検出パターン204の配置、データ記録領域におけるデータコードワードの配置、誤り訂正符号記録領域での誤り訂正コードワードの配置が定められている。
但し、図35(A)のように、一部領域のコードワードを、白セルのみによって表現されるコードワードとして構成した情報コード200’を生成し、このように白セルのみによって表現される領域ARを空き領域210として、図35(B)のように、この空き領域210内に図形、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザイン、又は1又は複数の記号によって表わされる情報の少なくともいずれかを表示している。図35(B)のように空き領域210にデザインDを表示した場合、図35(A)のような本来のデータ表示とは異なった構成になるが、この空き領域210でのデータの誤りは、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いて公知の誤り訂正を行えばよい。
また、図35(B)に示す情報コード200では、空き領域210の位置が予め特定されるため、空き領域210内にデザインや情報を付加して表示する場合にはこの表示による誤り位置が予め分かっていることになる。従って、空き領域210の位置を誤り位置として消失訂正を行うように誤り訂正符号記録領域の誤り訂正符号を構成することもできる。この場合、空き領域210の位置を示す情報(第1実施形態や第2実施形態のような方法で生成される空き領域の位置を特定可能な位置データ)を予めデータ記録領域に記録しておいたり、或いは、予め読取装置10(図1)内に記憶しておくことで、読取時に読取装置10が空き領域210の位置(即ち、誤りが生じているデータコードワードの位置)を特定することができるようになり、読取装置10は、このように位置が特定された空き領域210に存在するデータコードワードの誤りを訂正するように、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いて消失訂正を行うようにすればよい。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態の情報コード利用システムも、ハードウェア構成については第1実施形態と同一であり、上述した図1、図2のような構成が用いられる。
第3実施形態の情報コード利用システムでは、情報コード生成装置2(図1等参照)により図36(B)のような情報コード300を生成する。この構成でも、コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターン(L字状のアライメントパターン304a及び明色セルと暗色セルが1セルずつ交互に配置され、コード領域の境界に沿ったL字状の領域を構成するタイミングセル304b)が配置される特定パターン領域と、複数種類のセルによってデータを記録するデータ記録領域とを設け、コード領域の内部において、特定パターン領域以外の位置に、データ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法で、データの記録又はデザインの表示の少なくともいずれかが可能となる空き領域310を、単一のセルのサイズよりも大きい所定サイズで設けている。そして、この空き領域310の形状を第1実施形態と同様の方法で選択できるようになっている。
この構成では、空き領域310の構成以外は、公知のデータマトリックスコードとして構成されており、まず、図36(A)のように、コード領域の内部に、特定パターン領域と、データ記録領域と、複数種類のセルによって誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域とを設けている。なお、データ記録領域でのデータコードワードの記録方法及び誤り訂正符号記録領域での誤り訂正コードワードの記録方法は公知のデータマトリックスコードと同様であり、コード領域内のアライメントパターン304aやタイミングセル304bの配置、データ記録領域におけるデータコードワードの配置、誤り訂正符号記録領域での誤り訂正コードワードの配置は、例えばECC200バージョンに従って定められている。
但し、図36(A)のように、一部領域のコードワードを、白セルのみによって表現されるコードワードとして構成した情報コード300’を生成し、このように白セルのみによって表現される領域ARを空き領域310として、図36(B)のように、この空き領域310内に図形、模様、色彩又はこれらの結合からなるデザイン、又は1又は複数の記号によって表わされる情報の少なくともいずれかを表示している。図36(B)のように空き領域310にデザインDを表示した場合、図36(A)のような本来のデータ表示とは異なった構成になるが、この空き領域310でのデータの誤りは、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いて公知の誤り訂正を行えばよい。
また、図36(B)に示す情報コード300では、空き領域310の位置が予め特定されるため、空き領域310内にデザインや情報を付加して表示する場合にはこの表示による誤り位置が予め分かっていることになる。従って、空き領域310の位置を誤り位置として消失訂正を行うように誤り訂正符号記録領域の誤り訂正符号を構成することもできる。この場合、空き領域310の位置を示す情報(第1実施形態や第2実施形態のような方法で生成される空き領域の位置を特定可能な位置データ)を予めデータ記録領域に記録しておいたり、或いは、予め読取装置10(図1)内に記憶しておくことで、読取時に読取装置10が空き領域310の位置(即ち、誤りが生じているデータコードワードの位置)を特定することができるようになり、読取装置10は、このように位置が特定された空き領域310に存在するデータコードワードの誤りを訂正するように、誤り訂正符号記録領域に記録された誤り訂正符号を用いて消失訂正を行うようにすればよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。まず、第4実施形態の代表例を説明する。
第4実施形態の情報コード利用システムも、ハードウェア構成については第1実施形態と同一であり、上述した図1、図2のような構成が用いられる。そして、図1のような生成装置2により、図37のような情報コード400(所定のコード領域の内部に情報を表示する単位となるセルを配列してなる情報コード)を生成し、図1、図2のような読取装置10により、その生成された情報コード400を読み取ることができるようになっている。なお、図37は、第4実施形態に係るシステムで生成する情報コード400の特定パターン領域、フォーマット領域、型番領域、コードワード領域、空き領域の配置例を概念的に示すものである。なお、図37で示す情報コード400では、所定位置105の領域、領域107、各コードワード領域での具体的なセル配列は省略して示しているが、これらの領域には明色セルや暗色セルが配列されている。
図37で示す情報コード400も、コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターン(位置検出パターン104、タイミングパターン106など)が配置される特定パターン領域と、複数種類のセル102によってデータを記録するデータ記録領域と、複数種類のセル102によって誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域とが設けられている。そして、コード領域の内部において、特定パターン領域、データ記録領域、誤り訂正符号記録領域以外の位置に、データ記録領域にデータを記録する方法とは異なる方法でデータの記録又はデザインの表示の少なくともいずれかが可能となる空き領域410が、単一のセル102のサイズよりも大きい所定サイズで設けられている。この空き領域410は、誤り訂正符号による誤り訂正の対象にならない領域として構成されている。なお、図37の例では、空き領域410の内部構成は省略して示しているが、この空き領域410の内部には様々な絵柄、文字、図形、その他の記号などを表示することができる。
ここで、情報コード400の生成方法について説明する。
本構成でも、情報コード400の種別において複数の型番が用意されており、型番毎にセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(アドレス)が予め定められている。そして、生成装置2が情報コード400を生成する際には、型番情報をコード領域内の決められた位置(図37の例では予約領域107)に配置するようになっている。一方、読取装置10は、型番毎の上記情報(セルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(アドレス))を有している。従って、読取装置10が情報コード400を読み取る際には、情報コード400のコード画像を解析し、所定位置に配置された型番情報を読み取ることで、情報コード400のセルの行数及び列数、特定パターンの形状及び位置、フォーマット情報の位置、コードワードの候補位置(アドレス)を把握できることになる。
情報コード400を生成する際には、予め用意された複数の型番の中からいずれかの型番を選択する。これにより、コード領域内の基本構成(特定パターンとしての位置検出パターン104の位置、セルの行数及び列数、コードワードの候補位置)が決定する。例えば、図37に示す構成の型番では、29行29列のセル配列となっており、予め定められた3つの角部に、QRコード(登録商標)の切り出しシンボルと同一の構造の特定パターン(位置検出パターン104)が配置されるようになっている。そして、位置検出パターン104の近くの所定位置に、フォーマット情報を記録する領域(所定位置105)が設けられている。また、29行29列のマトリックス領域において、位置検出パターン104及び所定位置105以外の位置に、予めコードワードの候補位置が定められており、各候補位置に0〜67までのアドレスが割り当てられている。このように、型番に対応する構成で予めコード領域内の構成が規定されているため、型番が特定されれば、どの順番のコードワードがどの位置に配置されるかを特定することが可能となる。なお、決定した型番の情報は、その型番の配列において予め定められた固定位置に記録される。例えば図37の例では、例えば所定種類のハッチングで特定される領域107に型番の情報が記録されるようになっている。
そして、型番が決定し、コード領域内の基本構成が決定した後には、空き領域410の形状及び位置を決定する。空き領域410の形状の決定方法は上述した実施形態のいずれの方法を用いてもよく、例えば、第1実施形態の第1方式(固定モード)と同様、予め用意された複数の候補形状の中から選定する方式で決定してもよく、或いは、第1実施形態の第2方式(ユーザモード)と同様、情報コード生成装置2に対して外部から入力された形状指定情報に従った形状に設定する方式で決定してもよい。また、空き領域410の位置については、予め決められた固定位置に決定してもよく、或いはユーザが位置を指定する情報を入力することで、その位置に決定するようにしてもよい。
そして、空き領域410が決定した後には、決定された空き領域410の位置から外れるコードワードの候補位置に、データ記録領域のコードワード及び誤り訂正符号記録領域のコードワードをそれぞれ配置する構成で情報コード400を生成する。例えば、図37のような構成の型番では、3つの角部に位置検出パターン104が配置され、これら位置検出パターン104の位置を基準として、0〜67の番号が付された68個のコードワードの候補位置が予め規定されている。このようなレイアウトにおいて、図37のように空き領域410が決定した場合、少なくとも一部が空き領域410内に入るコードワードの候補位置を配置対象位置から除外し、その除外されたコードワードの位置を飛ばすようにして、順番にコードワードを配置する。例えば、図37の例では、50、51番、53、54番、60〜67番のコードワードの候補位置に入り込むように空き領域410が設定されているため、これら50、51番、53、54番、60〜67番のコードワードの候補位置にはコードワードを配置しないようにする。即ち、0〜49番の位置に順番にコードワードを配置した後、50、51番を飛ばして52番の位置にコードワードを配置し、その後、53、54番を飛ばして55〜59番の位置にコードワードを順番に配置することになる。このようにすれば、解読対象データを符号化したデータコードワードと、誤り訂正符号を表す誤り訂正コードワードとを、空き領域410から外れた候補位置に確実に配置することができる。
このように特定パターン領域(位置検出パターン104やその他の特定パターンの領域)、フォーマット領域(所定位置105の領域)、型番領域107、各コードワード領域などを決定した後には、空き領域410の具体的な内容を決定する。本構成では、情報コード生成装置2によって情報コード400を生成する際に、空き領域410の境界部又は境界部に隣接する位置に、データ記録領域におけるセルの表示方式とは異なる表示方式の識別表示部を設けた構成で情報コード400を生成している。例えば図37の例では、識別表示部420を、所定の線形状の輪郭線420aによって構成している。この輪郭線420aは、例えば、セル102の色とは色彩、濃度、輝度の少なくともいずれかが異なる所定色の線として構成されており、線種は、例えば、実線、破線、一点鎖線、二点鎖線等の公知の線種となっている。そして、このように輪郭線420aで明示された境界部の内側に、様々なデザインや情報などを表示することができる。
なお、上述したデータコードワードや誤り訂正コードワードの配置方法(図37参照)は、他の実施形態でも同様に適用できる。例えば第1実施形態でも同様の方法でコードワードを配置することができ、この場合、予め定められた複数のコードワードの候補位置において、第1実施形態の方法で決定した空き領域の位置を除いた残余のコードワードの候補位置に、番号が小さいアドレスから順番にデータコードワードを配置し、その後、誤り訂正コードワードを配置するようにすればよい。第1実施形態の場合、空き領域の位置がデータとしてコード内に記録されているため、このデータによって空き領域の位置が特定できれば、コードワードの位置も特定できるようになる。
次に、情報コード400の読み取りについて説明する。
このように生成された情報コード400を読取装置10によって読み取る場合、まず、情報コード400を受光センサ23によって撮像する。なお、この例でも、受光センサ23が撮像部の一例に相当する。
そして、得られた情報コード400の撮像画像からコード領域を抽出し、データ記録領域のデータを解読する。情報コード400の撮像画像からコード領域を抽出する方法は、公知のQRコード(登録商標)の読み取りと同様であり、3つの位置検出パターン104の領域を特定した上で、この位置検出パターン104を角部とするコード領域の外縁を特定する。また、特定パターンとしてタイミングパターン106が設けられており、タイミングパターン106の配列によって行数及び列数を特定することができる。また、予め規定された領域107を読み取ることで型番を把握することができ、この型番の把握により、各コードワードの候補位置を特定することが可能となる。また、所定位置105の領域を読み取ることでフォーマット情報を把握することができる。
このように特定パターン領域と、フォーマット領域と、型番領域と、各コードワードの候補位置が特定された後には、空き領域410を認識する。具体的には、受光センサ23(撮像部)によって撮像された情報コード400の撮像画像から、所定の線形状の輪郭線420aを検出する。例えば、輪郭線420aがセル102の色とは異なる所定色によって構成されている場合、その所定色の領域を抽出することで輪郭線420aを検出することができる。そして、このように検出された輪郭線420aの内側の領域を空き領域410として認識する。また、輪郭線420aが、明色セルより濃度が大きく、暗色セルより濃度が小さい線であれば、コード領域内において、輝度が所定第1閾値(暗色セルの輝度と輪郭線の輝度を区別する閾値)よりも大きく、且つ所定第2閾値(明色セルの輝度と輪郭線の輝度を区別する閾値)よりも小さい領域を検出するといった方法を用いてもよい。
このように空き領域410が検出された後には、型番領域の読み取りによって把握されるコードワードの候補位置のうち、この空き領域410の位置に入り込む候補位置を除いた残余の候補位置を特定し、この残余の候補位置に配置される各コードワード(データコードワード及び誤り訂正コードワード)を、番号が小さい順に解読する。このようにして、データ記録領域に記録されるデータを解読することができ、空き領域410の位置を特定することもできる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。
第5実施形態の情報コード利用システムは、ハードウェア構成については第1実施形態と同一であり、上述した図1、図2のような構成が用いられる。
第5実施形態の情報コード利用システムでは、情報コード生成方法について、図38に示すフローチャートに基づいて情報コード生成処理を行う点が主に第1実施形態と異なる。
以下、本実施形態における情報コード生成処理について、詳述する。
情報コード生成装置2によって情報コード生成処理が開始されると、まず、表示対象画像の取り込みを行う(S31)。この処理では、予め記憶部5に記憶された又は外部から取得した表示対象画像を表示部6に表示する。このS31の処理では、例えば図39のような表示対象画像Dを表示部6に表示する。その際、図39に示すように、表示対象画像Dとともに後に生成する基本図形(情報コード100)の空き領域110の外縁部に相当する枠110aを表示部6に表示することができる。
これにより、基本図形を重ねる前の表示対象画像Dと基本図形を重ねた後の表示対象画像Dとを容易に比較できる。このため、表示対象画像Dおよび枠110aを見たユーザが操作部4の操作に応じて枠110aに対する表示対象画像Dの位置や大きさ等を変更する指示を入力することができ、表示対象画像Dと空き領域110との相対関係をユーザの希望に合わせやすくなる。例えば図40(A)に例示するように、ユーザが操作部4の操作に応じて表示対象画像Dを枠110aに対して拡大する指示を入力することができる。また、例えば図41(A)に例示するように、ユーザが操作部4の操作に応じて表示対象画像Dを枠110aに対して縮小する指示を入力することができる。なお、S31の処理では、表示対象画像Dとともに基本図形の外縁部に相当する枠を表示部6に表示してもよい。
なお、S31の処理は、画像取得工程の一例に相当し、セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する工程となっている。また、S31の処理を実行する制御部3は、画像取得部の一例に相当し、セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得するように機能する。また、S31の処理は、セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する画像取得ステップの一例に相当し、図38の処理を実行するプログラム(記憶部5に記憶されるプログラムであり、制御部3によって読取可能とされた図38の処理を実行するためのプログラム)は、S31にて「画像取得ステップ」をコンピュータ(具体的には、生成装置2の制御部3)に実行させるように機能する。
S31で表示対象画像を取り込んだ後には、外部からコード化するデータ(解読対象データ)を取得する(S32)。このS32の処理では、上記S1の処理と同様に、例えば図9のような内容を表示部6に表示し、ユーザが操作部4を操作して入力領域に文字等を入力できるようにする。そして、操作部4での操作により入力領域に文字等が入力された場合、その入力されたデータを「解読対象データ」として取得する。
なお、S32の処理は、解読対象データを取得するデータ取得工程に相当する。また、S32の処理は、解読対象データを取得するデータ取得ステップの一例に相当し、図38の処理を実行するプログラム(記憶部5に記憶されるプログラムであり、制御部3によって読取可能とされた図38の処理を実行するためのプログラム)は、S32にて「解読対象データを取得するデータ取得ステップ」をコンピュータ(具体的には、生成装置2の制御部3)に実行させるように機能する。
S32で入力データ(解読対象データ)を取得した後には、上記S2の処理と同様に、コードバージョン(型番)とセルサイズを選択する(S33)。また、S33の処理では、S32で取得した入力データ(解読対象データ)に基づいて、データ記録領域に記録すべき符号を生成する。そして、S33で指定されたコードバージョン(型番)及びセルサイズで特定される情報コード100の基本図形(図10)を上記S2の処理と同様にして生成する。
S33の処理で図10のような情報コード100の基本図形を生成した後、空き領域110の外縁部が枠110aに一致するように、表示対象画像Dに対して情報コード100の基本図形を重ねて表示することで、コード図形を表示部6に表示する(S34:図11参照)。その際、表示対象画像Dのうち枠110aの内側の領域を画像表示領域として表示し、枠110aの外側の領域を除去する。例えば図40(A)に例示するように、表示対象画像Dを枠110aに対して拡大している場合には、図40(B)に例示するように、図11と比較して拡大表示された表示対象画像Dに対して情報コード100の基本図形を重ねて表示するように、コード図形が表示部6に表示される。また、例えば図41(A)に例示するように、表示対象画像Dを枠110aに対して縮小している場合には、図41(B)に例示するように、図11と比較して縮小表示された表示対象画像Dに対して情報コード100の基本図形を重ねて表示するように、コード図形が表示部6に表示される。
このようにS34の処理によってコード図形を生成・表示した後には、上記S4の処理と同様に、空き領域110の配置(キャンバス形状)の変更を受け付ける(S35)。以降、S36〜S38の処理では、上記S5〜S7と同様の処理を行い、最終的に生成された情報コード100を表示部に表示する(S39)。
このように、本構成では、表示対象画像Dを表示部6に表示した後に、当該表示部6に表示された表示対象画像Dに対して情報コード100の基本図形を重ねて表示することで、コード図形を表示部6に表示する。これにより、基本図形を重ねる前の表示対象画像Dと基本図形を重ねた後の表示対象画像Dとを容易に比較できるため、表示対象画像Dと空き領域110との相対関係(例えば拡大表示(図40(B))や縮小表示(図41(B)))をユーザの希望に合わせやすくすることができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
図1等の構成では、情報コード生成装置2と情報コード読取装置10が別々の装置として構成された例を示しているが、情報コード生成装置2が情報コード読取装置10として構成されていてもよい。
上記実施形態では、コード領域の中央部に空き領域110を設けた例を示したが、空き領域110の配置はこの例に限られない。例えば、図1等では、空き領域に図形を付した構成を示したが、図形、模様、色彩又はこれらの結合からなる構成であれば他の様々なデザインを採用することができる。また、デザインに代えて、或いはデザインと共に情報を表示する場合、その情報の内容は様々である。例えば、情報コード100に記録されるデータを提供する提供主体(事業主や個人等)の名称や当該提供主体のサイトのアドレスなどであってもよく、或いは情報コード100に記録されるデータに関する商品名や役務名などであってもよい。
上記実施形態では、他種コードとしてQRコードを例に挙げ、情報コード100で用いる特定パターンとしてQRコードの特定パターンを例に挙げたが、これ以外の種類の二次元コードを用いてもよい。例えば、他種コードとしてデータマトリックスコードを用い、情報コード100で用いる特定パターンをデータマトリックスコードの特定パターンとしてもよい。
図5のように設定した配置変換表における対応関係は、図42のように任意に変更することができる。例えば、情報コード生成装置2、情報コード読取装置10において図5のように設定されていた配置変換表を図42のように変更した場合、生成される情報コード100では、22〜26番目のコードワードの配置が、図5右図のような配置(22〜26番の配置候補位置に記録する配置)から図42右図のような配置(42〜46番の配置候補位置に記録する配置)に変更され、これにより空き領域110の位置や形状も変化することになる。つまり、この構成では、配置変換表を調整することで空き領域110の位置や形状を調整することができ、空き領域を構成する上での自由度をより高めることができる。
1…情報コード利用システム
2…情報コード生成装置
3…制御部(画像取得部、データ取得部、図形表示制御部、入力受付部、コード生成部、コード表示制御部)
4…操作部(入力部)
6…表示部
10…情報コード読取装置
100,200,300,400…情報コード
102,202,302…セル
104,204…位置検出パターン(特定パターン)
106…タイミングパターン(特定パターン)
108…アライメントパターン(特定パターン)
304a…アライメントパターン(特定パターン)
304b…タイミングセル(特定パターン)
D…表示対象画像

Claims (19)

  1. 表示部と入力部を備えた情報コード生成装置を用いて、情報を表示する単位となるセルを配列した情報コードを生成する情報コード生成方法であって、
    前記セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する画像取得工程と、
    解読対象データを取得するデータ取得工程と、
    前記表示対象画像の少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を前記表示部に表示する図形表示工程と、
    前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付ける入力受付工程と、
    前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って前記画像表示領域を配置し、且つ前記画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類の前記セルによって前記解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するコード生成工程と、
    前記コード生成工程で生成された情報コードを前記表示部に表示するコード表示工程と、
    を含むことを特徴とする情報コード生成方法。
  2. 前記図形表示工程では、前記特定パターンを設けると共に前記特定パターンとは異なる位置に前記画像表示領域を設けた形状の前記コード図形を前記表示部に表示し、
    前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記画像表示領域の配置内容を変更する入力が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、前記コード図形での前記特定パターンと前記画像表示領域との相対関係を、前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報コード生成方法。
  3. 前記コード生成工程で生成した情報コードを前記コード表示工程で前記表示部に表示した後、前記入力部によって前記画像表示領域の配置内容を指定する情報の再入力が1又は複数回行われた場合に、その再入力情報を受け付ける再受付工程と、
    前記再受付工程により前記再入力情報が1又は複数回受け付けられた場合に、少なくとも最新の前記再入力情報に従った配置で前記画像表示領域を設け、且つ前記画像表示領域以外の位置に前記特定パターン領域と前記解読対象領域とを設けた形で情報コードを再度生成する再生成工程と、
    前記再生成工程により最新の前記再入力情報を反映した情報コードが生成された場合に、その生成された情報コードを前記表示部に表示する再表示工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報コード生成方法。
  4. 前記再生成工程では、前記再受付工程によって前記再入力情報が受け付けられる毎に、その受け付けられた前記再入力情報に従った配置で前記画像表示領域を設け且つ前記画像表示領域以外の位置に前記特定パターン領域と前記解読対象領域とを設けた形で情報コードを再生成し、
    前記再表示工程では、前記再入力情報を反映した情報コードが前記再生成工程によって再生成される毎に、その再生成された情報コードを前記表示部に表示することを特徴とする請求項3に記載の情報コード生成方法。
  5. 前記図形表示工程では、前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成の前記コード図形を表示し、
    前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記画像表示領域の外縁部の形状及び大きさの少なくともいずれかを変更する入力情報が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、前記入力受付工程で受け付けられた形状及び大きさの少なくともいずれかに従った新たな配置で前記画像表示領域を設け、且つその新たな前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成で情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  6. 前記図形表示工程では、前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成の前記コード図形を表示し、
    前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記画像表示領域の外縁部の位置を変更する入力情報が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、前記入力受付工程で受け付けられた位置に従った新たな配置で前記画像表示領域を設け、且つその新たな前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成で情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  7. 前記図形表示工程では、前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成の前記コード図形を表示し、
    前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記画像表示領域の外縁部の回転姿勢を変更する入力情報が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、前記入力受付工程で受け付けられた回転姿勢に従った新たな配置で前記画像表示領域を設け、且つその新たな前記画像表示領域の外縁部に隣接して前記セルを配置した構成で情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  8. 前記画像取得工程において複数の前記表示対象画像のデータが取得された場合、前記図形表示工程では、複数の前記表示対象画像のそれぞれを少なくとも部分的に表す各前記画像表示領域を設けた構成の前記コード図形を前記表示部に表示可能とされており、
    前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、複数の前記画像表示領域の相対関係を指定する入力が受け付けられた場合、前記コード生成工程では、複数の前記画像表示領域の相対関係を、前記入力受付工程で受け付けられた相対関係に合わせて定めた構成の情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  9. 前記図形表示工程では、前記特定パターン領域と、前記特定パターン領域以外の位置で複数種類の前記セルが配列されたセル配列領域と、前記特定パターン領域及び前記セル配列領域とは異なる空き領域と、が設けられてなる基本図形を配置し、前記空き領域内に前記表示対象画像の少なくとも一部が収まり且つ前記空き領域の外縁部が前記画像表示領域の外縁部となるように前記基本図形と前記表示対象画像とを重ねて表した前記コード図形を前記表示部に表示し、
    前記図形表示工程により前記画像表示領域を含んだ前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記空き領域の外縁部を変更する入力がなされた場合、前記コード生成工程では、前記コード図形での前記表示対象画像と前記空き領域との相対関係を、前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  10. 前記図形表示工程では、前記表示対象画像を前記表示部に表示した後に、当該表示部に表示された前記表示対象画像に対して前記基本図形を重ねて表示することで、前記コード図形を前記表示部に表示することを特徴とする請求項9に記載の情報コード生成方法。
  11. 前記画像取得工程では、予め定められた又は入力によって指定された所定外縁形状の前記表示対象画像を取得可能とされており、
    前記図形表示工程では、前記特定パターン領域を設けると共に前記特定パターン領域以外の位置に前記所定外縁形状の前記画像表示領域を設けた形状の前記コード図形を前記表示部に表示し、
    前記図形表示工程により、前記所定外縁形状の前記画像表示領域を含んだ前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記所定外縁形状の前記画像表示領域の配置内容を指定する入力がなされた場合、前記コード生成工程では、前記コード図形での前記特定パターンと前記画像表示領域との相対関係を、前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って変更した構成の情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  12. 前記図形表示工程では、前記特定パターン領域と、複数種類の前記セルによって前記解読対象データを記録するデータ記録領域と、前記特定パターン領域及び前記データ記録領域とは異なる空き領域と、を設け、且つ前記空き領域内に前記所定外縁形状の前記画像表示領域を設けた構成の前記コード図形を前記表示部に表示し、
    前記図形表示工程により前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力受付工程により、前記空き領域内での前記画像表示領域の配置内容を指定する入力がなされた場合、前記コード生成工程では、前記入力受付工程で受け付けられた配置内容に従って前記空き領域内での前記画像表示領域の配置を変更し、且つ前記空き領域における変更後の前記画像表示領域以外の位置に複数種類の前記セルを配列した構成の情報コードを生成することを特徴とする請求項11に記載の情報コード生成方法。
  13. 前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって透明度を指定する透明度指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記画像表示領域の周囲に配置される前記特定パターン又は前記特定パターン以外の前記セルの少なくともいずれかの透明度を、前記透明度指定情報で指定された透明度とした構成で情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  14. 前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によっていずれかの位置の透明度を指定する前記透明度指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記画像表示領域の周囲における前記透明度指定情報で指定された位置の透明度を、当該透明度指定情報で指定された透明度とした構成で情報コードを生成することを特徴とする請求項13に記載の情報コード生成方法。
  15. 前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によっていずれかの位置の前記セルの色を指定する色指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記画像表示領域の周囲における前記色指定情報で指定された位置の前記セルの色を、当該色指定情報で指定された色とした構成で情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  16. 前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記セルの形状を指定する形状指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記画像表示領域の周囲に配列される前記セルの形状を前記形状指定情報で指定された形状とした構成で情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  17. 前記図形表示工程によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記特定パターンの形状、模様、色彩の少なくともいずれかを指定するデザイン指定情報が入力された場合、前記コード生成工程では、前記特定パターン領域のデザインを前記デザイン指定情報で指定されたデザインとした構成で情報コードを生成することを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の情報コード生成方法。
  18. 表示部と入力部を備えた情報コード生成装置を用い、情報を表示する単位となるセルを配列した情報コードを前記情報コード生成装置に生成させるプログラムであって、
    前記セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する画像取得ステップと、
    解読対象データを取得するデータ取得ステップと、
    前記表示対象画像の少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を前記表示部に表示する図形表示ステップと、
    前記図形表示ステップによって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付ける入力受付ステップと、
    前記入力受付ステップで受け付けられた配置内容に従って前記画像表示領域を配置し、且つ前記画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類の前記セルによって前記解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するコード生成ステップと、
    前記コード生成ステップで生成された情報コードを前記表示部に表示するコード表示ステップと、
    を前記情報コード生成装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 表示部と入力部とを備え、情報を表示する単位となるセルを配列した情報コードを生成する情報コード生成装置であって、
    前記セルとは異なる画像である表示対象画像のデータを取得する画像取得部と、
    解読対象データを取得するデータ取得部と、
    前記表示対象画像の少なくとも一部を表した領域である画像表示領域を設けた構成のコード図形を前記表示部に表示させる図形表示制御部と、
    前記図形表示制御部によって前記コード図形が前記表示部に表示された後、前記入力部によって前記画像表示領域の配置内容を指定する情報が入力された場合に、その入力された情報を受け付ける入力受付部と、
    前記入力受付部で受け付けられた配置内容に従って前記画像表示領域を配置し、且つ前記画像表示領域以外の位置に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類の前記セルによって前記解読対象データを記録する解読対象領域と、を設けた形で情報コードを生成するコード生成部と、
    前記コード生成部で生成された情報コードを前記表示部に表示させるコード表示制御部と、
    を含むことを特徴とする情報コード生成装置。
JP2015191783A 2014-10-07 2015-09-29 情報コードの生成方法、情報コードを生成するプログラム、及び情報コード生成装置 Active JP6520616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/876,502 US10147028B2 (en) 2014-10-07 2015-10-06 Method and apparatus for producing information code having an image display region with a code figure

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014206651 2014-10-07
JP2014206651 2014-10-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016076210A true JP2016076210A (ja) 2016-05-12
JP6520616B2 JP6520616B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=55951535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015191783A Active JP6520616B2 (ja) 2014-10-07 2015-09-29 情報コードの生成方法、情報コードを生成するプログラム、及び情報コード生成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10147028B2 (ja)
JP (1) JP6520616B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019128677A (ja) * 2018-01-22 2019-08-01 株式会社デンソーウェーブ 情報コード生成システム

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101710050B1 (ko) * 2014-10-30 2017-02-24 밍 추이 이미지 식별 시스템 및 방법
US9111164B1 (en) * 2015-01-19 2015-08-18 Snapchat, Inc. Custom functional patterns for optical barcodes
US20180182169A1 (en) * 2016-12-22 2018-06-28 Atlatl Software, Inc. Marker for augmented reality employing a trackable marker template
US10127631B1 (en) * 2017-03-02 2018-11-13 Snap Inc. Automatic image inpainting using local patch statistics
US10650611B1 (en) 2017-09-12 2020-05-12 Atlatl Software, Inc. Systems and methods for graphical programming
US10963596B1 (en) 2017-09-12 2021-03-30 Atlatl Software, Inc. Systems and methods for CAD automation
CN110070160B (zh) * 2018-01-22 2022-11-08 电装波动株式会社 信息码生成系统及信息处理方法
US10956696B2 (en) * 2019-05-31 2021-03-23 Advanced New Technologies Co., Ltd. Two-dimensional code identification and positioning
WO2021046173A1 (en) 2019-09-06 2021-03-11 Vitiprints, LLC Image and quick art response code system
JP2021111856A (ja) * 2020-01-08 2021-08-02 東芝テック株式会社 画像形成装置
US11347823B2 (en) 2020-02-18 2022-05-31 The DTX Company Refactoring of static machine-readable codes
US11205105B1 (en) * 2020-08-09 2021-12-21 The DTX Company Machine-readable label generator
US11429804B2 (en) 2020-09-18 2022-08-30 Google Llc Platform for registering and processing visual encodings
USD978160S1 (en) 2020-12-31 2023-02-14 Snap Inc. Display screen or portion thereof with a graphical user interface
US11593579B2 (en) 2021-01-04 2023-02-28 The DTX Company Multiplexed quick response (“QR”) code experience derivation
USD962966S1 (en) 2021-03-10 2022-09-06 The DTX Company Display screen or portion thereof with a graphical user interface for a machine-readable label
US11599757B1 (en) 2021-08-24 2023-03-07 The DTX Company Collectible machine-readable codes
US11334779B1 (en) 2022-01-14 2022-05-17 The DTX Company Dynamic embedding of machine-readable codes within video and digital media
US11741331B1 (en) 2022-02-23 2023-08-29 The DTX Company Electronic tag with two scanning modalities
US11734533B1 (en) 2022-06-08 2023-08-22 The DTX Company Secure scanning of machine-readable codes
US11709907B1 (en) 2023-02-01 2023-07-25 The DTX Company Offline to online conversion linkage

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012238342A (ja) * 2007-12-14 2012-12-06 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 二次元コード生成装置により生成される二次元コード
JP2013080448A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Koji Sakahashi 二次元コードを出力する計算機及び当該計算機に実行されるプログラム
WO2014098134A1 (ja) * 2012-12-19 2014-06-26 株式会社デンソーウェーブ 情報コード、情報コード生成方法、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム

Family Cites Families (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5541396A (en) 1991-07-19 1996-07-30 Rentsch; Frederic Method of representing binary data
JP2001167222A (ja) 1999-09-29 2001-06-22 Denso Corp 誤り訂正方法、2次元コード読取方法、2次元コード読取装置及び記録媒体
US6655579B1 (en) 2000-04-26 2003-12-02 Eastman Kodak Company Machine readable coded frame for personal postage
JP4052190B2 (ja) 2002-10-29 2008-02-27 株式会社デンソー 2次元コード形成構造
JP3996520B2 (ja) 2003-01-30 2007-10-24 株式会社デンソーウェーブ 二次元情報コードおよびその生成方法
KR100653885B1 (ko) 2004-11-05 2006-12-05 주식회사 칼라짚미디어 혼합코드 디코딩 방법 및 그 장치
US7412106B1 (en) 2005-06-25 2008-08-12 Cognex Technology And Investment Corporation Methods for locating and decoding distorted two-dimensional matrix symbols
US7624925B2 (en) 2005-07-11 2009-12-01 Get Solo, Llc Membership cards
US7801359B2 (en) * 2005-10-14 2010-09-21 Disney Enterprise, Inc. Systems and methods for obtaining information associated with an image
JP4106377B2 (ja) * 2005-12-16 2008-06-25 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 不可視情報を抽出するための装置、方法、およびプログラム
JP3953501B1 (ja) 2006-03-03 2007-08-08 株式会社バンダイナムコゲームス プログラム、情報記憶媒体、2次元コード生成システム、画像生成システム及び2次元コード
WO2007107533A2 (en) 2006-03-17 2007-09-27 Connvision Ag Device and method for access of content by a barcode
CN101063999B (zh) 2006-04-29 2010-09-15 银河联动信息技术(北京)有限公司 一种二维码与标识的合成系统及方法
JP5057560B2 (ja) 2006-12-14 2012-10-24 株式会社バンダイナムコゲームス プログラム、情報記憶媒体、2次元コード、印刷物、2次元コード画像、2次元コード画像の表示制御方法、2次元コード生成システム
US8606000B2 (en) 2007-04-19 2013-12-10 Eyecue Vision Technologies Ltd. Device and method for identification of objects using morphological coding
US8532299B2 (en) 2007-05-29 2013-09-10 Denso Wave Incorporated Method for producing two-dimensional code and reader for reading the two-dimensional code
JP5080949B2 (ja) 2007-11-28 2012-11-21 アイフォーコム株式会社 二次元コード付き画像情報とその生成装置と印刷装置と読み取り方法と読み取り装置と読み取りプログラムと記録媒体
JP5136302B2 (ja) 2008-03-27 2013-02-06 株式会社デンソーウェーブ 二次元コード、二次元コード生成方法、二次元コードを表示させるコンピュータ読み取り可能なプログラム、二次元コードを利用した認証方法、及び二次元コードを利用した情報提供方法
JP5120156B2 (ja) 2008-03-27 2013-01-16 株式会社デンソーウェーブ 二次元コード
JP4629788B1 (ja) 2009-11-20 2011-02-09 進 辻 表示コードが付された物品、表示コード生成装置および情報伝達方法
JP2012027558A (ja) 2010-07-20 2012-02-09 Realsoft Inc 2次元コードおよび該2次元コードを利用した個人認証システム
JP2012053697A (ja) 2010-09-01 2012-03-15 Toshiba Tec Corp コード読取装置およびプログラム
US8762852B2 (en) 2010-11-04 2014-06-24 Digimarc Corporation Smartphone-based methods and systems
JP2012164236A (ja) 2011-02-08 2012-08-30 Namco Bandai Games Inc 対象物
US8807435B2 (en) 2011-04-06 2014-08-19 Eastman Kodak Company Decoding multi-resolution optical codes
EP2737438A4 (en) * 2011-07-25 2015-08-05 Koji Sakahashi DEVICE AND USE FOR CREATING, TRANSMITTING AND MANAGING 2D BAR CODES WITH INTEGRATED IMAGES
US20130043302A1 (en) 2011-08-18 2013-02-21 Mark Stuart Powlen Social media platforms
WO2013124837A1 (en) 2012-02-21 2013-08-29 Eyeconit Ltd Readable matrix code
US20130278699A1 (en) * 2012-04-19 2013-10-24 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Printer and print method
EP3779793B1 (en) 2012-06-20 2023-06-07 Denso Wave Incorporated Information code and information code reading apparatus
US8807434B1 (en) 2012-08-08 2014-08-19 Google Inc. Techniques for generating customized two-dimensional barcodes
US8798380B1 (en) 2012-08-08 2014-08-05 Google Inc. Techniques for generating customized two-dimensional barcodes
EP2765531B1 (en) 2012-08-17 2016-05-18 A.T Communications Co., Ltd. Two-dimensional code authentication device, two-dimensional code authentication method and program
US9704081B2 (en) * 2012-12-19 2017-07-11 Denso Wave Incorporated Information code, information code producing method, information code reader, and system which uses information code
EP2937820B1 (en) * 2012-12-19 2021-07-28 Denso Wave Incorporated Method of producing an information code, information code and information code reader
EP2937819B8 (en) * 2012-12-19 2020-09-30 Denso Wave Incorporated System which uses information code
JP6136808B2 (ja) * 2012-12-19 2017-05-31 株式会社デンソーウェーブ 情報コードの生成方法、情報コード、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP5536951B1 (ja) * 2013-12-26 2014-07-02 進 辻 表示コードが付された物品、表示コード読取装置および情報伝達方法
JP6486016B2 (ja) * 2014-05-16 2019-03-20 株式会社デンソーウェーブ 情報コード生成方法、情報コード、及び情報コード利用システム
JP5798225B1 (ja) * 2014-08-25 2015-10-21 進 辻 コード画像を用いた情報伝達システムおよび情報伝達方法
US9424504B2 (en) * 2014-09-15 2016-08-23 Paypal, Inc. Combining a QR code and an image
US9111164B1 (en) * 2015-01-19 2015-08-18 Snapchat, Inc. Custom functional patterns for optical barcodes

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012238342A (ja) * 2007-12-14 2012-12-06 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 二次元コード生成装置により生成される二次元コード
JP2013080448A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Koji Sakahashi 二次元コードを出力する計算機及び当該計算機に実行されるプログラム
WO2014098134A1 (ja) * 2012-12-19 2014-06-26 株式会社デンソーウェーブ 情報コード、情報コード生成方法、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019128677A (ja) * 2018-01-22 2019-08-01 株式会社デンソーウェーブ 情報コード生成システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20160162767A1 (en) 2016-06-09
US10147028B2 (en) 2018-12-04
JP6520616B2 (ja) 2019-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6520616B2 (ja) 情報コードの生成方法、情報コードを生成するプログラム、及び情報コード生成装置
WO2014098134A1 (ja) 情報コード、情報コード生成方法、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP3706385B2 (ja) ドットパターンを用いた情報入出力方法
CN101167084B (zh) 使用了点图案的信息输入输出方法
JP2014139771A (ja) 情報コードの生成方法、情報コード、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP5536951B1 (ja) 表示コードが付された物品、表示コード読取装置および情報伝達方法
JP2015114758A (ja) 情報コード生成方法、情報コード、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP6201705B2 (ja) 情報コードの生成方法、情報コード、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP2009134706A (ja) コードパターン
JP6414274B2 (ja) 情報コードの生成方法、情報コード、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP6277880B2 (ja) 情報コード媒体、及び情報コード利用システム
JP6394717B2 (ja) 情報コードの生成方法、情報コード、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP5967000B2 (ja) 情報コード読取システム、情報コード読取装置、情報コード
JP2016057707A (ja) コード画像表示システム、コード画像表示方法、及びコード画像表示装置
JP6167956B2 (ja) 情報コードの生成方法、情報コード、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP6358109B2 (ja) 情報コード表示装置
JP2016018499A (ja) カラーコードの作成方法
JP6409623B2 (ja) 情報コードの生成方法、情報コード、情報コード読取システム、情報コード読取装置
JP2014010760A (ja) ドットパターン読み取り用レンズユニット、ドットパターン読み取り用レンズユニットを台座に装着されたフィギュア、ドットパターン読み取り用レンズユニットに載置するカード、情報処理装置、情報処理システム
JP2012208823A (ja) 情報コード読取装置
JP6225597B2 (ja) 情報コードの生成方法、情報コード、情報コード読取装置、及び情報コード利用システム
JP6070429B2 (ja) 二次元コードの表示方法および表示媒体
JP2018055237A (ja) 情報コードの生成方法、情報コード、及び情報コード利用システム
JP2008257325A (ja) 文字読取装置及び文字読取プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6520616

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250