JP2016075732A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体を安定した角速度で駆動することと、ギアの軸間距離を保証することとの両立が実現可能な駆動伝達機構を備えた画像形成装置の提供。
【解決手段】駆動ギア部材110は、ギア側カップリング部材111とギア部113とが一体形成され、これらは一体的に回転する。駆動ギア部材110は、感光ドラムに対し傾斜可能であり、また支持部材120に回転及び揺動自在に支持される。そして、駆動ギア部材110が支持部材120に対して揺動する際の揺動中心(交点O)がギア部113のギア歯113aの歯幅内に位置するように、駆動ギア部材110と支持部材120とは構成される。揺動中心がギア部113のギア歯113aの歯幅内にあれば、ギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯との軸間距離は、駆動ギア部材110が傾く前後で大きく変化しない。これにより、感光ドラムを安定した角速度で駆動でき且つギアの軸間距離を保証できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの、電子写真技術を用いた画像形成装置に関する。より詳しくは、回転駆動力を伝達可能な駆動伝達機構を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置として、従来から、感光ドラム、帯電器、現像器、クリーニング部等を一体構造にまとめてカートリッジ化したり、感光ドラム、現像器等をユニット化したりして装置本体に着脱可能とする構成が知られている。カートリッジやユニットを装置本体に対して着脱可能とした場合、モータ等の駆動源からの回転駆動力を駆動ギアを介して感光ドラムに伝達する駆動伝達機構が装置本体に設けられている。
駆動伝達機構は、カートリッジやユニットと装置本体との部品公差などに起因して感光ドラムと駆動ギアとの間に相対的な位置ずれ(より詳しくは軸ずれ)が生じた場合であっても、感光ドラムを安定した角速度で駆動できるようになっている。例えば、感光ドラムと駆動ギアとの軸ずれを吸収するために、感光ドラムに係合するカップリング部と駆動ギアとの間にこれらを調芯可能に支持する連結部が、カップリング部と駆動ギアとは独立に設けられた構成が提案されている(特許文献1)。
特開2010−191027号公報
ところで、従来、像担持体としての感光ドラムに形成したトナー像を中間転写ベルトに一次転写し、さらに中間転写ベルトに一次転写したトナー像を記録材へと二次転写する、中間転写方式の画像形成装置が知られている。こうした画像形成装置においては、感光ドラムと中間転写ベルトとの間で発生し得る作像中の瞬間的な負荷変動が感光ドラムの微小な角速度変動を引き起こし、バンディング画像などと呼ばれる周期的な帯状の濃淡ムラを生じさせることがある。こうした瞬間的な負荷変動が発生する原因の1つとして、駆動ギアと連結部との間に生ずるガタの影響がある。
そこで、駆動ギアと連結部との間のガタをなくすため、カップリング部と駆動ギアとを一体化して連結部をなくした駆動ギア部材を、感光ドラムに対して傾斜可能に連結する構成が考えられる。この構成によれば、駆動ギア部材はカップリング部と駆動ギアとの間に連結部を有しないが故に、感光ドラムと中間転写ベルトの間で負荷変動が発生しても、感光ドラムの角速度に影響を与えにくくなる。
しかしながら、例えカップリング部と駆動ギアとが一体化された駆動ギア部材を用いたとしても、バンディング画像は生じ得る。そのため、バンディング画像を見え難くする方法として、駆動ギア及び該駆動ギアに噛合する外部ギアの直径を変えることなくこれらのモジュールを小さくすることで、噛み合い周波数を大きくする方法がある。これによれば、例えバンディング画像が生じていたとしても、その画像ピッチは非常に細かくなるので、バンディング画像は見え難くなる。
上述のように、バンディング画像を見え難くする観点からは、駆動ギアと外部ギアの各ギアの直径を変えずにこれらギアのモジュールをより小さくするとよい。ただし、ギアのモジュールを小さくすると歯飛びや歯底当たりが生じやすくなるので、より高い精度で駆動ギアと外部ギアとの軸間距離を決める必要がある。しかし、カップリング部と駆動ギアとを一体形成した駆動ギア部材を用いた場合では、軸ずれを吸収する際にカップリング部及び駆動ギアが一体的に傾いてギアの軸間距離が大きく変わるため、歯飛びや歯底当たりなどが生じやすい。このように、従来では、感光ドラムのような回転体を安定した角速度で駆動させることと、ギアの軸間距離を保証することとを両立させることが難しかった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、回転体を安定した角速度で駆動することと、ギアの軸間距離を保証することとの両立が実現可能な駆動伝達機構を備えた画像形成装置の提供を目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、装置本体に着脱可能に設けられる回転体と一体的に回転する第一カップリング部材と、装置本体に設けられ、前記回転体に回転駆動力を伝達可能に前記第一カップリング部材と接続自在な第二カップリング部と、前記第二カップリング部と一体形成されて前記第二カップリング部へ回転駆動力を入力する、外周面にギア歯が形成されたギア部と、前記第二カップリング部と一体形成される第一周面部と、を有する駆動ギア部材と、装置本体に設けられ、前記第一周面部と摺動可能に嵌合する第二周面部を有し、前記駆動ギア部材を回転及び揺動自在に支持する支持部材と、を備え、前記第一周面部と前記第二周面部は、前記駆動ギア部材が前記支持部材に対し最大傾斜角に揺動した場合に、前記第一周面部と前記第二周面部とが互いに接触する二点の摺動部を結ぶ線と、前記支持部材の前記第二周面部の中心軸との交点が、前記駆動ギア部材の回転軸方向に関して前記ギア歯の歯幅内に位置するように構成されている、ことを特徴とする。
本発明の場合、駆動ギア部材は、第二カップリング部材、ギア部、第一周面部が一体形成され、また支持部材に回転及び揺動自在に支持されているので、回転体との間に生じた軸ずれを吸収して、回転体を安定した角速度で駆動することができる。また、駆動ギア部材が支持部材に対して揺動する際の揺動中心は、回転体に回転駆動力を伝達する第二カップリング部に一体形成されたギア部のギア歯の歯幅内に位置する。そのため、ギア部のギア歯と該ギア歯に噛合する外部ギアのギア歯との軸間距離が大きく変化しない。このように、本発明によれば、回転体を安定した角速度で駆動することと、ギアの軸間距離を保証することとの両立が実現可能な駆動伝達機構を備えた画像形成装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略構成図。 ドラム駆動ユニットの構成を示す断面図。 駆動ギア部材を示す斜視図。 支持部材を示す斜視図。 ドラム側カップリング部材を示す斜視図。 本実施形態の駆動ギア部材と支持部材の構成を説明する図。 本実施形態の駆動ギア部材のギア歯の歯面位置の変化を説明する図。 比較例の駆動ギア部材のギア歯の歯面位置の変化を説明する図。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図1乃至図8を用いて説明する。まず、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成について図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置1は、ドラムカートリッジUY、UM、UC、UKとしてカートリッジ化された画像形成部を中間転写ベルト14に沿って配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
[画像形成装置]
ドラムカートリッジUYでは、感光ドラム10Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト14に転写される。ドラムカートリッジUMでは、感光ドラム10Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト14に転写される。ドラムカートリッジUC、UKでは、それぞれ感光ドラム10C、10Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト14に転写される。中間転写ベルト14に転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて記録材P(用紙、OHPシートなどのシート材など)へ一括二次転写される。
ドラムカートリッジUY、UM、UC、UKは、現像装置13Y、13M、13C、13Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、ドラムカートリッジUYについて説明し、他のドラムカートリッジUM、UC、UKについては、説明中の符号末尾のYを、M、C、Kに読み替えて説明されるものとする。
ドラムカートリッジUYは、回転体としての感光ドラム10Y(像担持体)を囲んで、一次帯電器11Y、現像装置13Y、ドラムクリーニング装置15Yを配置している。また、図1に示すように、ドラムカートリッジUYの上方には露光装置12Yが配置され、感光ドラム10Yと中間転写ベルト14を挟んで対向する位置には転写帯電器16Yが配置されている。感光ドラム10Yはアルミニウム製シリンダの外周面に感光層が形成されたドラム状の電子写真感光体であり、駆動源としての駆動モータ(不図示)によって後述のドラム駆動ギアユニットを介して所定のプロセススピードで矢印R1方向に回転される。
一次帯電器11Yは、例えばコロナ放電に伴う荷電粒子を照射して感光ドラム10Yを一様な負極性の暗部電位に帯電させる。露光装置12Yは、各色の分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム10Yの表面に画像の静電像を書き込む。現像装置13Yは、トナーを感光ドラム10Yに供給して、静電像をトナー像に現像する。現像装置13Yは図示を省略したが、現像容器内をトナーやキャリアを含む二成分現像剤を撹拌しながら循環搬送する搬送スクリューなどを有する。
転写帯電器16Yは、中間転写ベルト14を挟んで感光ドラム10Yに対向配置され、感光ドラム10Yと中間転写ベルト14との間にトナー像の一次転写部T1を形成する。一次転写部T1では、転写帯電器16Yに一次転写バイアスが印加されることで、トナー像が感光ドラム10Yから中間転写ベルト14へ一次転写される。ドラムクリーニング装置15Yは、感光ドラム10Yにクリーニングブレードを摺擦して、一次転写後に感光ドラム10Y上に僅かに残る転写残トナーを回収する。
中間転写ベルト14は、駆動ローラ17、テンションローラ18及び二次転写内ローラ19等に掛け渡して支持され、駆動ローラ17に駆動されて図中矢印R2方向に回転する。中間転写ベルト14、駆動ローラ17、テンションローラ18及び二次転写内ローラ19は一体構造にまとめてユニット化され、中間転写ユニットとして装置本体に着脱自在となっている。
二次転写部T2は、二次転写内ローラ19に張架された中間転写ベルト14に二次転写外ローラ20を当接して形成される記録材Pへのトナー像転写ニップ部である。二次転写部T2では、二次転写外ローラ20に二次転写バイアスが印加されることで、トナー像が中間転写ベルト14から二次転写部T2に搬送される記録材Pへ二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト14に付着したままの転写残トナーは、不図示のベルトクリーニング装置が中間転写ベルト14を摺擦することにより回収される。
二次転写部T2によって四色のトナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置21へ搬送される。定着装置21は、記録材Pを搬送しつつ加熱、加圧して当該記録材Pにトナー像を定着させる。定着装置21によりトナー像の定着された記録材Pは、機体外へ排出される。
なお、感光ドラム10Y、一次帯電器11Y、現像装置13Y、ドラムクリーニング装置15Y等の各部材は、一体に結合してカートリッジ化されてドラムカートリッジUYを構成する。このように構成されるドラムカートリッジUYは、画像形成装置1に設けたカートリッジ装着部(不図示)に対して着脱可能に装着される。他の色のドラムカートリッジUM、UC、UKについても同様に、各色毎に用意されたカートリッジ装着部(不図示)に対して着脱可能に装着される。
[ドラム駆動ギアユニット]
各カートリッジ装着部(不図示)には、装置本体内に配置された駆動モータ(不図示)からの回転駆動力を各感光ドラム10Y、10M、10C、10Kに伝達する、駆動伝達機構としてのドラム駆動ギアユニット100がそれぞれ設けられる。このドラム駆動ギアユニット100について、図2乃至図8を用いて説明する。なお、各感光ドラム10Y、10M、10C、10Kそれぞれを駆動し得るドラム駆動ギアユニット100の構成は同じであるため、以下では、符号の添え字Y、M、C、Kを省略して説明する。
図2は、ドラム駆動ギアユニット100の構成を示す断面図である。図2(a)は、感光ドラム10と駆動ギア部材110との間に軸ずれが生じておらず、駆動ギア部材110が支持部材120に対して傾いていない場合を示す。図2(b)は、感光ドラム10と駆動ギア部材110との間に軸ずれが生じており、駆動ギア部材110が支持部材120に対して最大傾斜角まで傾いた場合を示す。
ドラムカートリッジU(図1参照)は、円筒状の感光ドラム10及びこの感光ドラム10の端部に嵌合固定され、感光ドラム10と共に回転するドラム側カップリング部材30を含み、ドラム駆動ギアユニット100に対して着脱可能となっている。ドラム駆動ギアユニット100は、画像形成装置1の図1奥側に配置されている。これに対し、感光ドラム10が画像形成装置1の図1手前側に形成された本体側板130に設けられた穴部によって位置決めされ図1奥側に案内される。こうして、感光ドラム10とドラム駆動ギアユニット100とが係合する。なお、第一カップリング部材としてのドラム側カップリング部材30は、感光ドラム10と一体に形成されていてもよい。
ドラム駆動ギアユニット100は、不図示の駆動モータからドラム側カップリング部材30及び感光ドラム10に回転駆動力を伝達するための駆動ギア部材110を有する。駆動ギア部材110は、本体側板130に固定される駆動フレーム140内に配置されている。駆動ギア部材110は、駆動フレーム140内に設けられたギア脱落防止用部材160の孔に隙間を空けて通されて、本体側板130とギア脱落防止用部材160との間で感光ドラム10と係合できるようになっている。その一方で、駆動ギア部材110は、感光ドラム10と反対側で駆動フレーム140内に固定された支持部材120によって回転及び揺動可能に支持されている。なお、ギア脱落防止用部材160は、駆動ギア部材110が感光ドラム10に支持されていない場合に支持部材120から脱落することのないように、駆動ギア部材110を保持するために設けられている。
駆動ギア部材110について説明する。図3は、駆動ギア部材110を示す斜視図である。図3(a)は感光ドラム10側から見た駆動ギア部材110を示し、図3(b)は支持部材120側から見た駆動ギア部材110を示す。
駆動ギア部材110は、図3(a)に示すように、第二カップリング部としてのギア側カップリング部材111を有する。ギア側カップリング部材111は、感光ドラム10に回転駆動力を伝達可能にドラム側カップリング部材30(図2(a)参照)と接続自在に形成される。具体的には、ドラム側カップリング部材30とギア側カップリング部材111との接続部は、次のように構成されている。
ドラム側カップリング部材30とギア側カップリング部材111との接続部について、図3(a)及び図5を用いて説明する。ドラム側カップリング部材30の装置本体側の端面には、図5に示すような突起部151が形成されている。一方、ギア側カップリング部材111のドラムカートリッジU側の端面には、図3(a)に示すように、突起部151が進入可能な凹部111bが形成されている。そして、突起部151が凹部111bに進入することで、ドラム側カップリング部材30とギア側カップリング部材111との間で回転駆動力を伝達可能としている。
このために、突起部151は、略正三角形状に形成されており、各側面151aを感光ドラム10及びドラム側カップリング部材30の回転軸と平行な軸方向に突出する雄側当接面としている。突起部151は、略正三角形状に形成されているため、各側面151aが回転方向に等間隔に配置される。一方、凹部111bは、進入した突起部151が若干の相対回転可能となるように、略正三角形状の頂点部分が円弧状となるように形成されている。このような凹部111bは、進入した突起部151の各側面151aと対向する各側面111cを、雄側当接面としての側面151aと回転伝達可能に当接する雌側当接面としている。そして、側面151aと側面111cとで当接部を構成している。このため、ドラム側カップリング部材30とギア側カップリング部材111とは、3個所の当接部により回転伝達を行う。これら3個所の当接部は、回転方向に等間隔に配置される。なお、当接部は、3個所以上であればよい。また、突起部151の外側面と凹部111bの内側面との間に若干の隙間を設けることで、ドラム側カップリング部材30とギア側カップリング部材111とが傾斜可能となっている。つまり、駆動ギア部材110は感光ドラム10に対し傾斜可能になっている。
駆動ギア部材110と支持部材120との接続部について、図3(b)及び図4を用いて説明する。駆動ギア部材110には、図3(b)に示すように、ギア側カップリング部材111の内周面に、第一周面部112が形成されている。これに対し、支持部材120には、図4に示すように、駆動ギア部材110側に突出した円筒状の突部121aの外周面に第二周面部121が形成されている。そして、ギア側カップリング部材111は、支持部材120の突部121aの外径より若干大きい内径の円筒状に形成されている。そのため、支持部材120の突部121aがギア側カップリング部材111内に進入するようにして、駆動ギア部材110と支持部材120とを嵌合させることができる。このようにして、第一周面部112と第二周面部121とが摺動可能に、駆動ギア部材110と支持部材120とは嵌合する。
上述のようにして、支持部材120は駆動ギア部材110を回転自在に支持するが、第一周面部112と第二周面部121との間には隙間が生ずるので、駆動ギア部材110は支持部材120に対しても傾斜可能になっている。言い換えれば、支持部材120は、駆動ギア部材110を駆動ギア部材110の回転軸方向に揺動自在に支持している。
また、駆動ギア部材110には、図3(a)及び図3(b)に示すように、概略円板状に形成されたギア部113がギア側カップリング部材111に一体形成されている。ギア部113の外周面にはギア歯113aが形成され、ギア歯113aは駆動モータ(不図示)によって駆動される外部ギア(不図示)のギア歯に噛合されている。すなわち、ギア部113は、外部ギアに噛合したギア歯113aを介して入力される駆動モータからの回転駆動力をギア側カップリング部材111に入力する。これにより、ギア部113及びギア側カップリング部材111は一体的に回転する、つまり駆動ギア部材110が回転する。
本実施形態では、支持部材120に対して駆動ギア部材110を傾斜可能つまりは揺動可能とするため、第一周面部112と第二周面部121との間に隙間を生じさせて、支持部材120に駆動ギア部材110を支持させている。これは、部品公差による感光ドラム10と駆動ギア部材110との軸ずれ量を吸収させるためである。すなわち、ドラムカートリッジU(図1参照)をドラム駆動ギアユニット100に取り付ける場合に、これらの部品公差などに起因して感光ドラム10と駆動ギア部材110との間に軸ずれが生じることがある。その場合、図2(b)に示すように、部品公差などにより発生する軸ずれ量Wに応じた傾斜角に、駆動ギア部材110が支持部材120に対し傾いて、ドラム側カップリング部材30とギア側カップリング部材111とを係合させる。こうした駆動ギア部材110による調芯により、軸ずれによる感光ドラム10への回転駆動力の伝達誤差を小さくすることができる。
なお、部品公差による感光ドラム10と駆動ギア部材110との軸ずれ量は、一般的に0.05〜0.3mm程度である。そのため、第一周面部112と第二周面部121との間に設ける隙間は、この0.05〜0.3mmの軸ずれ量を吸収できる程度に形成されればよい。つまり、感光ドラム10と駆動ギア部材110との間に発生し得る軸ずれ量によって、ギア側カップリング部材111の内径と支持部材120の突部121aの外径は決まる。
ところで、駆動ギア部材110が支持部材120に対して傾くと、ギア部113のギア歯113aの歯面位置が不図示の外部ギアのギア歯との軸間方向に変動し得る。つまり、ギア部113のギア歯113aの歯面位置が変動すると、ギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯(不図示)との軸間距離が変わる。そして、これらの軸間距離が変わると、ギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯との噛合が外れて歯飛びが生じたり、あるいはギア部113のギア歯113aが外部ギアのギア歯に押し付けられて歯底当たりが生じたりする恐れがある。このような歯飛びや歯底当たりが生ずると、駆動モータ(不図示)からドラム駆動ギアユニット100を介して感光ドラム10へと回転駆動力が適切に伝達され難くなる。
そこで、本実施形態では、駆動ギア部材110が支持部材120に対して傾いても、ギア部113のギア歯113aの歯面位置が変動し難い構成としている。以下、図6乃至図8を用いて説明する。図6は、本実施形態の駆動ギア部材110と支持部材120の構成を説明する図である。ただし、説明を理解しやすくするために、駆動ギア部材110が支持部材120に対して最大傾斜角まで傾いた場合を示している。
図6に示すように、本実施形態の駆動ギア部材110と支持部材120は、図中に示す交点Sが駆動ギア部材110の回転軸方向に関してギア部113のギア歯113aの歯幅A内に位置するように構成される。交点Sは、駆動ギア部材110が支持部材120に対して最大傾斜角に傾いた場合に第一周面部112と第二周面部121とが接触する二点(N、M)の摺動部を結ぶ線Cと、支持部材120の第二周面部121の中心軸Yとが交わる点である。こうするためには、第一周面部112と第二周面部121とが接触し得る最大幅Tのときの摺動部の中心位置が、ギア部113のギア歯113aの歯幅A内に位置するように、駆動ギア部材110と支持部材120とを構成すればよい。これにより、駆動ギア部材110は交点Sを揺動中心として揺動する、つまり支持部材120に対して傾く。
第一周面部112と第二周面部121とが接触する摺動部は、駆動ギア部材110と支持部材120との傾斜角によってその範囲が変わる。具体的には、駆動ギア部材110が支持部材120に対して傾いていない場合に駆動ギア部材110の回転軸方向に関しその幅が最大となり(図2(a)参照)、駆動ギア部材110が支持部材120に対して最大傾斜角に傾いた場合にその幅が最小となる。つまり、駆動ギア部材110が支持部材120とは、傾きが生じていない場合には最大幅Tの摺動部で摺動するが、傾きが大きくなるにつれて摺動部の幅を徐々に狭めて摺動する。そして、駆動ギア部材110が支持部材120に対して最大傾斜角に傾くと、駆動ギア部材110は支持部材120と面でなく点で接して摺動する。最大傾斜角に傾いた場合、駆動ギア部材110は支持部材120に対して、図6に示した二点(N、M)の摺動部に接して摺動する。なお、摺動部の最大幅Tは一般的に1〜3mm程度である。
図7は、本実施形態の駆動ギア部材110のギア歯113aの歯面位置を説明する図である。図7(a)は駆動ギア部材110が支持部材120に対して傾いていない場合を示し、図7(b)は駆動ギア部材110が支持部材120に対して傾いている場合を示す。図7(a)に示すように、駆動ギア部材110が支持部材120に対して傾いていない場合の、ギア部113のギア歯113aの歯面位置を便宜的に直線Lで示す。また、ギア部113のギア歯113aの歯幅の中心を通る直線Qと、支持部材120の第二周面部121の中心軸Yとが交わる点を交点Oで示す。図7に示す実施形態では、図6に示した交点Sを交点Oと一致させるように、駆動ギア部材110と支持部材120とを構成した。この場合、駆動ギア部材110の揺動中心は交点Oとなる。
既に述べた通り、駆動ギア部材110が支持部材120に対して傾いていない場合、図7(a)に示すように、第一周面部112と第二周面部121とが最大幅Tの摺動部で接して、駆動ギア部材110は支持部材120に対し摺動する。この場合、ギア部113のギア歯113aの歯面位置は直線Lの位置にある。他方、駆動ギア部材110が支持部材120に対して最大傾斜角Zまで傾いた場合、図7(b)に示すように、第一周面部112と第二周面部121とが図6に示した二点(N、M)の摺動部で接して、駆動ギア部材110は支持部材120に対し摺動する。本実施形態では、この場合のギア部113のギア歯113aの歯面位置が、図7(b)に示す直線L’の位置となる。そして、直線Lと直線L’の変位量をΔLと記すと、この変位量ΔLが小さいほど、ギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯(不図示)との軸間距離の変化が小さいことを表す。発明者らが実験により確かめたところによると、駆動ギア部材110の揺動中心を交点Oとした場合に、ギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯(不図示)との軸間距離の変化が一番小さかった。つまり、図6に示した交点Sを交点Oに近付ければ近付けるほど、ギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯(不図示)との軸間距離の変化を小さくできる。
図8に比較例を示す。図8は、比較例の駆動ギア部材110のギア歯113aの歯面位置を説明する図である。図8に示す比較例は、図6に示した交点Sが駆動ギア部材110の回転軸方向に関してギア部113のギア歯113aの歯幅A内に位置しないように、駆動ギア部材110と支持部材120とが構成された場合である。この場合、揺動中心となる交点Sが交点Oから離れた位置にあるので、交点Sから交点Oまでの長さに応じた分だけギア部113の振れが大きくなる。そのため、本実施形態に比べると変位量ΔLが大きくなることから、ギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯(不図示)との軸間距離の変化が大きくなる。軸間距離の変化が大きくなると、歯飛びや歯底当たりが生じやすく、その結果、駆動モータ(不図示)からドラム駆動ギアユニット100を介して感光ドラム10へと回転駆動力が適切に伝達され難くなる。
これに対し、本実施形態では、上述のようにギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯(不図示)との軸間距離の変化を小さくできる、言い換えればこれらギアの軸間距離を高精度に保証することができる。したがって、駆動ギア部材110が支持部材120に対して最大傾斜角Zまで傾いても歯飛びや歯底当たりが生じ難くなるので、駆動モータ(不図示)からドラム駆動ギアユニット100を介して感光ドラム10へと回転駆動力を適切に伝達可能になる。
以上のように、駆動ギア部材110は、ギア側カップリング部材111とギア部113とが一体形成され、これらはギア部113への外部ギア(不図示)からの回転駆動力の入力に応じて一体的に回転する。そして、駆動ギア部材110はギア側カップリング部材111を介して、感光ドラム10に対し傾斜可能になっている。また、駆動ギア部材110は、支持部材120に回転及び揺動自在に支持されている。これにより、駆動ギア部材110は、感光ドラム10との間に軸ずれが生じたとしても、その軸ずれを吸収して感光ドラム10を安定した角速度で駆動することができる。さらには、駆動ギア部材110が支持部材120に対して揺動する際の揺動中心がギア部113のギア歯113aの歯幅内に位置するように、駆動ギア部材110と支持部材120とは構成されている。揺動中心がギア部113のギア歯113aの歯幅内にあれば、駆動ギア部材110はギア歯113aが円弧を描くように揺動する。そのため、ギア部113のギア歯113aと該ギア歯113aに噛合する外部ギアのギア歯(不図示)との軸間距離は、駆動ギア部材110が傾く前後で大きく変化しない。このように、本実施形態によれば、感光ドラム10と駆動ギア部材110との間に軸ずれが生じた場合でも、感光ドラム10を安定した角速度で駆動でき、かつ、ギアの軸間距離を保証することができる。
なお、支持部材120の第二周面部121の先端が、駆動ギア部材110の回転軸方向に関して歯幅Aの中心を通る直線Q(図7(a)参照)よりも感光ドラム10側に侵入するように、駆動ギア部材110と支持部材120とを構成するとよい。こうすると、二点(N、M)の摺動部は、駆動ギア部材110の回転軸方向に関してギア部113のギア歯113aの歯幅の中心を通る直線Qをまたぐように位置する。こうした場合には、図6に示した交点Sを図7(a)に示した交点Oにより近づけることができる。すなわち、ギア部113のギア歯113aと外部ギアのギア歯(不図示)との軸間距離の変化が一番小さい交点Oに近いところを揺動中心にできることから、軸間距離が大きく変化するのを抑止できる。
なお、上述した実施形態では、第一周面部112の内周面と第二周面部121の外周面とを接触させるようにしてこれらが嵌合するものを示したがこれに限らない。例えば、第一周面部112を第二周面部121の内径より若干小さい外径となるように形成して、第一周面部112が第二周面部121内に進入して第二周面部121と嵌合するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、感光ドラム10を駆動ギアユニット100を介して駆動するものを説明したがこれに限らない。軸ずれを吸収しながら駆動ギア部材110を介して回転を伝達して回転させる回転体であれば、回転体は例えば中間転写ベルト14の駆動ローラ17であってもよい。
なお、上述した実施形態では、各色の感光ドラム10Y、10M、10C、10Kから中間転写ベルト14に各色のトナー像を一次転写した後に、記録材Pに各色の複合トナー像を一括して二次転写する構成の画像形成装置1を説明したが、これに限らない。例えば、転写材搬送ベルトに担持され搬送される記録材Pに感光ドラム10Y、10M、10C、10Kから直接転写する直接転写方式の画像形成装置であってもよい。また、感光ドラム10Y、10M、10C、10Kはドラム状の感光体に限らず、ベルト状の感光体であってもよい。さらには、帯電方式、転写方式、クリーニング方式、定着方式に関しても、上記した方式に限られるものでない。
1…画像形成装置、10Y、10M、10C、10K…回転体(感光ドラム、像担持体)、14…中間転写ベルト、17…回転体(駆動ローラ)、30…第一カップリング部材(ドラム側カップリング部材)、110…駆動ギア部材、111…第二カップリング部(ギア側カップリング部材)、112…第一周面部、113…ギア部、113a…ギア歯、120…支持部材、121…第二周面部、A…歯幅、M、N…摺動部

Claims (8)

  1. 装置本体に着脱可能に設けられる回転体と一体的に回転する第一カップリング部材と、
    装置本体に設けられ、前記回転体に回転駆動力を伝達可能に前記第一カップリング部材と接続自在な第二カップリング部と、前記第二カップリング部と一体形成されて前記第二カップリング部へ回転駆動力を入力する、外周面にギア歯が形成されたギア部と、前記第二カップリング部と一体形成される第一周面部と、を有する駆動ギア部材と、
    装置本体に設けられ、前記第一周面部と摺動可能に嵌合する第二周面部を有し、前記駆動ギア部材を回転及び揺動自在に支持する支持部材と、を備え、
    前記第一周面部と前記第二周面部は、前記駆動ギア部材が前記支持部材に対し最大傾斜角に揺動した場合に、前記第一周面部と前記第二周面部とが互いに接触する二点の摺動部を結ぶ線と、前記支持部材の前記第二周面部の中心軸との交点が、前記駆動ギア部材の回転軸方向に関して前記ギア歯の歯幅内に位置するように構成されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記二点の摺動部は、前記駆動ギア部材の回転軸方向に関して前記ギア部のギア歯の歯幅の中心を通る直線をまたぐように位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記二点の摺動部を結ぶ線と前記第二周面部の中心軸との交点は、前記ギア部のギア歯の歯幅の中心を通る直線と前記第一周面部の中心軸とが交わる点と一致する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記二点の摺動部は、前記駆動ギア部材の回転軸方向に関して前記ギア歯の歯幅内に位置する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第一周面部は、前記第二カップリング部の内周面に形成され、
    前記第二周面部は、前記支持部材の外周面に形成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第一カップリング部材と前記第二カップリング部とは、回転方向に配置された3個所以上の当接部により回転駆動力の伝達を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 装置本体と、
    前記装置本体に着脱されて表面に画像形成される感光ドラムと、を備え、
    前記回転体は、前記感光ドラムである、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 装置本体と、
    画像が形成される像担持体と、
    前記装置本体に着脱自在な中間転写ユニットと、を備え、
    前記中間転写ユニットは、前記像担持体から画像が転写される中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを駆動する駆動ローラと、を有し、
    前記回転体は、前記駆動ローラである、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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