JP2016075429A - 極低温冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】極低温冷凍機における熱交換効率を向上する。【解決手段】GM冷凍機10は、シリンダ20の低温端の内側にて膨張空間18の周囲に配設されるスリーブ36を備える。シリンダ20の内周面とディスプレーサ24の外周面との間には第1クリアランス26が設けられている。ディスプレーサ24は内蔵される蓄冷器12から第1クリアランス26に冷媒ガスを導くディスプレーサ下部開口32を備える。スリーブ36は、第1クリアランス26から膨張空間18に冷媒ガスを導く第2クリアランス38を、シリンダ20の低温端とスリーブ36との間に、及び/または、スリーブ36の外面と内面との間に規定する。【選択図】図1

Description

本発明は、極低温冷凍機に関する。
極低温冷凍機は、冷却対象を例えば100K(ケルビン)程度から4K程度までの範囲で冷却するために使用される。極低温冷凍機には、例えば、ギフォード・マクマホン式(GM)冷凍機、パルスチューブ冷凍機、スターリング冷凍機、ソルベー冷凍機などがある。極低温冷凍機の用途は例えば、超電導磁石や検出器等の冷却、あるいは、クライオポンプである。
特許第2659684号公報
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、極低温冷凍機における熱交換効率の向上を実現することにある。
本発明のある態様によると、極低温冷凍機は、軸方向に延在するシリンダと、前記軸方向に往復動可能であるように前記シリンダ内に配設され、冷媒ガスの膨張空間を前記軸方向における前記シリンダの一方の端部との間に形成するディスプレーサと、前記ディスプレーサに内蔵される蓄冷器と、を備える。前記シリンダの内周面と前記ディスプレーサの外周面との間には隙間が設けられている。前記ディスプレーサは前記蓄冷器から前記隙間に前記冷媒ガスを導く通路を備える。前記極低温冷凍機は、前記シリンダの一方の端部の内側にて前記膨張空間の周囲に配設されるスリーブをさらに備える。前記スリーブは、前記隙間から前記膨張空間に前記冷媒ガスを導く通路を、前記シリンダの一方の端部と前記スリーブとの間に、及び/または、前記スリーブの外面と内面との間に規定する。
本発明によれば、極低温冷凍機における熱交換効率の向上を実現することができる。
本発明のある実施形態に係る極低温冷凍機を示す模式図である。 本発明のある実施形態に係るスリーブの模式的な上面図である。 本発明の他の実施形態に係るスリーブの模式的な上面図である。 本発明の他の実施形態に係るスリーブの模式的な上面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
図1は、本発明のある実施形態に係る極低温冷凍機を示す模式図である。極低温冷凍機は、例えば、GM冷凍機10である。図示されるGM冷凍機10は、単段冷凍機である。GM冷凍機10は、冷媒ガスとして例えばヘリウムガスを用いる。
GM冷凍機10のような蓄冷器式の極低温冷凍機は、蓄冷器12、膨張機14、及び圧縮機16を備える。図1に示されるように、蓄冷器12は、膨張機14に設けられており、圧縮機16から膨張機14に供給される高圧の冷媒ガスを予冷するよう構成されている。膨張機14は、冷媒ガスの膨張空間18を備える。蓄冷器12により予冷された冷媒ガスは、膨張空間18において膨張され、さらに冷却される。蓄冷器12は、膨張により冷却された冷媒ガスによって冷却されるよう構成されている。圧縮機16は、蓄冷器12から冷媒ガスを回収し圧縮して、蓄冷器12及び膨張空間18に再び冷媒ガスを供給するよう構成されている。
膨張機14は、シリンダ20、冷却ステージ22、及びディスプレーサ24を含むコールドヘッドを備える。シリンダ20は、冷媒ガスの気密容器であり、軸方向Qに沿って延在する中空部材である。シリンダ20は、例えば円筒形状を有する。
冷却ステージ22は、膨張空間18を囲んでシリンダ20に熱的に接続されている。冷却ステージ22は、例えば有底円筒状に形成され、シリンダ20の外側に取り付けられている。冷却ステージ22は、外部熱源などの冷却対象と冷媒ガスとの間の熱交換を行う熱交換器として機能する。冷却ステージ22は熱負荷フランジと呼ばれることもある。
ディスプレーサ24は、シリンダ20と同軸に配設されている。蓄冷器12はディスプレーサ24に内蔵されている。ディスプレーサ24は、例えば、シリンダ20より若干小径の円筒形状を有する。シリンダ20の内周面とディスプレーサ24の外周面との間には隙間が設けられている。この隙間を以下では、第1クリアランス26と呼ぶ。ディスプレーサ24の外周面とはディスプレーサ24の側面であり、シリンダ20の内周面とはディスプレーサ24の側面に対向するシリンダ20の表面である。
ディスプレーサ24は、シリンダ20の内部空間を膨張空間18と室温空間28とに仕切るピストンである。ディスプレーサ24に対しシリンダ20の一方側に膨張空間18が形成され、ディスプレーサ24に対しシリンダ20の他方側に室温空間28が形成される。そのため、軸方向Qにおけるシリンダ20(またはディスプレーサ24)の一方の端部を低温端と呼び、軸方向Qにおけるシリンダ20(またはディスプレーサ24)の他方の端部を高温端と呼ぶことができる。よって、膨張空間18はディスプレーサ24の低温端とシリンダ20の低温端との間に形成され、室温空間28はディスプレーサ24の高温端とシリンダ20の高温端との間に形成される。
以下では説明の便宜上、要素間の相対的な位置関係を記述するために、室温側を「上」、低温側を「下」と表記することがある。例えば、室温空間28はディスプレーサ24の上方にあり、膨張空間18はディスプレーサ24の下方にあると表すことができる。
ディスプレーサ24は、軸方向Qに往復動可能であるようにシリンダ20内に配設されている。ディスプレーサ24の高温端には、ディスプレーサ24の往復動のための駆動部25が連結されている。ディスプレーサ24の往復動により、膨張空間18及び室温空間28の容積はそれぞれ相補的に変化する。
ディスプレーサ24の高温端には、室温空間28と蓄冷器12との間で冷媒ガスを流通させるためのディスプレーサ上部開口30が設けられている。ディスプレーサ上部開口30は、軸方向Qに沿って形成されている。ディスプレーサ24の低温端には、蓄冷器12と膨張空間18との間で冷媒ガスを流通させるためのディスプレーサ下部開口32が設けられている。ディスプレーサ下部開口32は、蓄冷器12の低温端から第1クリアランス26に冷媒ガスを導く通路である。ディスプレーサ下部開口32は、軸方向Qに直交する径方向に沿って形成されている。
第1クリアランス26の上部にはシール34が設けられていてもよい。シール34によって、第1クリアランス26を通じたガス流れは遮断される。従って、室温空間28と膨張空間18との間の冷媒ガス流れは蓄冷器12を経由する。シール34がシールリングのような接触シールである場合には、シール34はディスプレーサ24の高温端に装着されていてもよい。シール34は非接触シールであってもよい。なお、ある実施形態においては、第1クリアランス26を通じた冷媒ガスの流れ又は漏れが許容されていてもよい。
また、膨張機14は、シリンダ20の低温端の内側にて膨張空間18の周囲に配設されるスリーブ36を備える。スリーブ36はシリンダ20と同軸に配置される。スリーブ36は、シリンダ20の低温端に装着される。そのため、スリーブ36の外面には、シリンダ20の内面に当接する少なくとも1つの当接部(図示せず)が設けられていてもよい。スリーブ36は、シリンダ20と同じ材料(例えばステンレス鋼)で形成されていてもよい。
スリーブ36は、第1クリアランス26から膨張空間18に冷媒ガスを導く通路を規定する。このガス通路はシリンダ20の低温端とスリーブ36との間に形成される隙間である。この隙間を以下では、第2クリアランス38と呼ぶ。第2クリアランス38は、第1クリアランス26より狭い。すなわち、径方向における第2クリアランス38の幅は、径方向における第1クリアランス26の幅より小さい。スリーブ36は、冷却ステージ22における冷媒ガスの流速増加機構を構成する。
図2は、本発明のある実施形態に係るスリーブ36の模式的な上面図である。図1及び図2に示されるように、スリーブ36は、シリンダ20の内周面に対向するスリーブ筒部40と、シリンダ20の底部に対向するスリーブ底板42と、を備える。スリーブ筒部40は、シリンダ20の低温端においてその内周面に沿って軸方向Qに延在する。スリーブ底板42は、スリーブ筒部40から径方向内側に向けて延在する。このようにしてスリーブ36は有底の筒状に形成されている。スリーブ筒部40は、例えば、軸方向Qに延在する短い円筒であり、シリンダ20の内径より若干小径である。スリーブ底板42は、スリーブ筒部40の下端に取り付けられた円板である。
図1に示されるように、第2クリアランス38は、スリーブ筒部40とシリンダ20の内周面との間に形成される側部隙間44と、スリーブ底板42とシリンダ20の底部との間に形成され側部隙間44に連続する底部隙間46と、を含む。スリーブ底板42は中心に貫通孔48を有し、貫通孔48は底部隙間46を膨張空間18に連通する。このようにして、冷媒ガス流路を貫通孔48まで延長することができる。
スリーブ上端50の軸方向位置は、冷却ステージ上端23の軸方向位置とほぼ同じである。従って、第1クリアランス26から第2クリアランス38へのガス入口は冷却ステージ上端23とほぼ同じ高さにある。これと異なる高さにガス入口が設けられてもよい。また、第2クリアランス38から膨張空間18へのガス出口(すなわち貫通孔48)は、冷却ステージ22の底部中心49と同じ径方向位置にある。これと異なる位置にガス出口が設けられてもよい。
このようにして、スリーブ36は、冷却ステージ22とスリーブ36との間に冷媒ガス流路を形成する。この流路は、シリンダ20の内面に沿って冷却ステージ上端23から冷却ステージ22の底部中心49に達する。スリーブ36は、冷却ステージ22の内面のほぼ全域において冷却ステージ22の内面に平行に冷媒ガスを流す流路を提供する。図1においては、側部隙間44における冷媒ガス流れを矢印Aで示し、底部隙間46における冷媒ガス流れを矢印Bで示す。また、貫通孔48を通るガス流れを矢印Cで図示する。
ディスプレーサ24の軸方向可動範囲(以下、ストロークともいう)において、ディスプレーサ下部開口32は常時、スリーブ上端50よりも軸方向Qにおいて上方に位置する。ディスプレーサ下部開口32は、常に第2クリアランス38の上方に位置し、スリーブ36の中に進入しない。そのため、ディスプレーサ下部開口32は、スリーブ36によってシリンダ20(または冷却ステージ22)から隠されない。なお、ある実施形態においては、ストロークの少なくとも一部において(例えばディスプレーサ24が下死点にあるとき)、ディスプレーサ下部開口32がスリーブ上端50よりも軸方向Qにおいて下方に位置してもよい。
スリーブ上端50は、ディスプレーサ24の低温端を受け入れる開口を定める。ディスプレーサ24のストロークにおいて、ディスプレーサ24の低温端はスリーブ36に常時挿入されている。言い換えれば、ディスプレーサ底面33の可動範囲はスリーブ36の中にある。スリーブ上端50は第1クリアランス26の下部に挿入され、スリーブ筒部40はディスプレーサ24の低温端を囲む。なお、ある実施形態においては、ストロークの少なくとも一部において(例えばディスプレーサ24が上死点にあるとき)または全部において、ディスプレーサ底面33がスリーブ36の外にあってもよい。
ディスプレーサ24がスリーブ36に挿入されるときスリーブ筒部40とディスプレーサ24の低温端との間に形成される径方向隙間は、側部隙間44に比べて狭い。つまり、この径方向隙間の幅は、側部隙間44の径方向の幅より小さい。こうして、側部隙間44を通る流量を高められる。
スリーブ36は、ディスプレーサ24の低温端とスリーブ36との間にシールを提供してもよい。シールは接触シールまたは非接触シールであってもよい。シールによって、第1クリアランス26から膨張空間18への直接のガス流れは遮断される。従って、第1クリアランス26と膨張空間18との間の冷媒ガス流れはすべて第2クリアランス38を経由する。この場合、スリーブ筒部40の内面は、ディスプレーサ24の低温端の外周面と接触していてもよい。あるいは、スリーブ筒部40の内面は、ディスプレーサ24の低温端の外周面との間に僅かな隙間を有して非接触であってもよい。ディスプレーサ24の往復動によって、ディスプレーサ24の低温端はスリーブ36と摺動し、または非接触に移動する。
また、GM冷凍機10は、圧縮機16と膨張機14とを接続する配管系52を備える。配管系52には高圧バルブ54及び低圧バルブ56が設けられている。配管系52はシリンダ20の高温端に接続されている。GM冷凍機10は、高圧の冷媒ガスが圧縮機16から高圧バルブ54及び配管系52を介して膨張機14に供給されるよう構成されている。また、GM冷凍機1は、低圧の冷媒ガスが膨張機14から配管系52及び低圧バルブ56を介して圧縮機16に排気されるよう構成されている。
GM冷凍機10は、ディスプレーサ24の往復動に同期して高圧バルブ54と低圧バルブ56とを選択的に開閉し膨張空間18への冷媒ガスの供給と排出とを切り替えるバルブ駆動部(図示せず)を備える。バルブ駆動部は上述の駆動部25であってもよい。高圧バルブ54、低圧バルブ56、及びバルブ駆動部は、膨張機14に組み込まれていてもよい。
次に、GM冷凍機10の動作を説明する。ディスプレーサ24がシリンダ20の下死点またはその近傍に位置するとき高圧バルブ54が開かれる。高圧の冷媒ガスが圧縮機16から高圧バルブ54及び配管系52を通じてシリンダ20に供給される。冷媒ガスは、室温空間28からディスプレーサ上部開口30を通じて蓄冷器12に流入する。冷媒ガスは、蓄冷器12を通過しながら冷却される。冷媒ガスは、ディスプレーサ下部開口32、第1クリアランス26、及び第2クリアランス38を通じて、膨張空間18に流入する。冷媒ガスが膨張空間18に流入する間、ディスプレーサ24はシリンダ20の上死点に向けて移動する。それにより膨張空間18の容積が増加される。こうして膨張空間18は高圧の冷媒ガスで満たされる。
ディスプレーサ24がシリンダ20の上死点またはその近傍に位置するとき高圧バルブ54が閉じられる。それと同時に又はわずかに遅れたタイミングで低圧バルブ56が開かれる。膨張空間18の冷媒ガスは膨張し冷却される。冷媒ガスは冷却ステージ22から吸熱する。
低圧の冷媒ガスは、逆の経路で回収される。冷媒ガスは、膨張空間18から、第2クリアランス38、第1クリアランス26、及びディスプレーサ下部開口32を通じて蓄冷器12に流入する。冷媒ガスは、蓄冷器12を通過しながら蓄冷器12を冷却する。冷媒ガスは、ディスプレーサ上部開口30及び室温空間28を通じてシリンダ20から排出される。冷媒ガスは、低圧バルブ56及び配管系52を通じて圧縮機16に回収される。冷媒ガスが膨張空間18から流出する間、ディスプレーサ24はシリンダ20の下死点に向けて移動する。それにより膨張空間18の容積が減少され、膨張空間18から低圧の冷媒ガスが排出される。
以上がGM冷凍機10における1回の冷却サイクルである。GM冷凍機10はこの冷却サイクルを繰り返すことで、冷却ステージ22を所望の温度に冷却する。こうしてGM冷凍機10は、冷却ステージ22に熱接続された冷却対象(不図示)から吸熱し、冷却することができる。冷却ステージ22は、例えば、約10Kから約30Kの範囲から選択される目標温度に冷却されてもよい。あるいは、冷却ステージ22は、例えば、約50Kから約100Kの範囲から選択される目標温度に冷却されてもよい。
説明したように、本実施形態によると、冷却ステージ22に隣接してシリンダ20の内部にスリーブ36を設けることにより、第1クリアランス26から膨張空間18への冷媒ガス通路(すなわち第2クリアランス38)が規定されている。このようにガス通路が規定されることにより、従来のようにディスプレーサ24の低温端から膨張空間18に直接的にガスが噴き出る場合に比べて、冷却ステージ22の表面に沿う方向の流速成分の低下が抑えられる。従来に比べて流速を高めることができるので、冷却ステージ22の熱交換効率を向上することができる。
第2クリアランス38は第1クリアランス26より狭い。具体的に言えば、スリーブ36によってその外側領域に規定されるガス通路は、シリンダ20とディスプレーサ24との間の隙間に比べて径方向において狭い。よって、隙間からガス通路に流入するとき流速が高められ、熱交換効率を向上することができる。試算によると、膨張空間18に流入する冷媒ガスの流速が2倍となるとき、冷凍機の冷凍能力は約5%から約10%向上する。そのため、冷凍能力が大きい大型の冷凍機ほど、本実施形態に係るスリーブ36の適用による冷凍能力の増加量が大きくなる。そうした大型冷凍機は典型的には単段冷凍機である。従って、本実施形態は大能力の単段冷凍機(例えば、10Kにおいて100W以上300W以下の冷凍能力を有する単段冷凍機、または70Kにおいて500W以上1kW以下の冷凍能力を有する単段冷凍機)に好適である。
また、本実施形態によると、スリーブ36をシリンダ20に装着するという比較的簡単な作業で冷凍機の熱交換効率を向上することができる。既存の冷凍機にスリーブ36を追加することによってその冷凍機の熱交換効率を容易に向上することができる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
スリーブ36がスリーブ底板42を有することは必須ではない。ある実施形態においては、スリーブ36は、スリーブ筒部40のみを有する。スリーブ下端の貫通孔48の径がスリーブ筒部40の径に等しいともいえる。
図3は、本発明の他の実施形態に係るスリーブ136の模式的な上面図である。図示されるように、スリーブ136(例えばスリーブ筒部)の外面に凹凸が形成されていてもよい。この場合、凸部142がシリンダ20(または冷却ステージ22)の内面に接触し、凹部144とシリンダ20の内面との間に冷媒ガス通路146が形成されてもよい。冷媒ガス通路146はシリンダ20の軸方向に沿って設けられている。破線によりシリンダ20の内面が図示されている。
同様に、スリーブ底板の底面に凹凸が形成されていてもよい。この場合、スリーブ底板とシリンダとの間に形成されるガス通路は径方向に沿って設けられていてもよい。
代案として、シリンダの内面に凹凸が形成されていてもよい。この場合、凸部がスリーブの外面に接触し、凹部とスリーブの外面との間に冷媒ガスの通路が形成されてもよい。
図4は、本発明の他の実施形態に係るスリーブ236の模式的な上面図である。スリーブ236(例えばスリーブ筒部)は、スリーブ236の外面238と内面240との間にガス通路を規定してもよい。このガス通路は、スリーブ236に形成される貫通孔242であってもよい。貫通孔242は、シリンダの軸方向に沿って設けられている。こうした貫通孔がスリーブ底板に設けられていてもよく、その場合貫通孔は径方向に沿って設けられていてもよい。
ある実施形態においては、シリンダとスリーブとの間に規定されるガス通路(例えば図1または図3に示されるガス通路)が、スリーブの外面と内面との間に規定されるガス通路(例えば図4に示されるガス通路)と組み合わせて使用されてもよい。例えば、スリーブ筒部とシリンダとの間にガス通路が規定され、これに連続するガス通路がスリーブ底板に貫通孔として形成されていてもよい。あるいは、スリーブ筒部に貫通孔が形成され、これに連続するガス通路がスリーブ底板とシリンダとの間に規定されていてもよい。
ある実施形態においては、スリーブを収めるために必要とされる場合には、ディスプレーサの低温端の外径が高温端より若干小さくてもよい。あるいは、シリンダ低温端または冷却ステージの内径がシリンダ高温端より若干大きくてもよい。
ある実施形態においては、スリーブは、二段式(またはその他の多段式)の冷凍機において少なくとも1つの段の低温端に設けられてもよい。
上述の実施形態においては、GM冷凍機10を例として説明したが、これに限られない。ある実施形態においては、スリーブは、蓄冷器を内蔵するディスプレーサと、ディスプレーサを収容するシリンダと、を備える他の種類の冷凍機に設けられてもよい。
実施形態に係るスリーブを備えるGM冷凍機10又はその他の冷凍機は、超伝導マグネット、クライオポンプ、X線検出器、赤外線センサ、量子光子検出器、半導体検出器、希釈冷凍機、He3冷凍機、断熱消磁冷凍機、ヘリウム液化機、クライオスタット等における冷却手段または液化手段として使用されてもよい。
10 GM冷凍機、 12 蓄冷器、 18 膨張空間、 20 シリンダ、 22 冷却ステージ、 24 ディスプレーサ、 26 第1クリアランス、 32 ディスプレーサ下部開口、 36 スリーブ、 38 第2クリアランス、 40 スリーブ筒部、 42 スリーブ底板、 44 側部隙間、 46 底部隙間、 48 貫通孔、 Q 軸方向。

Claims (4)

  1. 極低温冷凍機であって、
    軸方向に延在するシリンダと、
    前記軸方向に往復動可能であるように前記シリンダ内に配設され、冷媒ガスの膨張空間を前記軸方向における前記シリンダの一方の端部との間に形成するディスプレーサと、
    前記ディスプレーサに内蔵される蓄冷器と、を備え、
    前記シリンダの内周面と前記ディスプレーサの外周面との間には隙間が設けられ、前記ディスプレーサは前記蓄冷器から前記隙間に前記冷媒ガスを導く通路を備え、
    前記極低温冷凍機は、前記シリンダの一方の端部の内側にて前記膨張空間の周囲に配設されるスリーブをさらに備え、
    前記スリーブは、前記隙間から前記膨張空間に前記冷媒ガスを導く通路を、前記シリンダの一方の端部と前記スリーブとの間に、及び/または、前記スリーブの外面と内面との間に規定することを特徴とする極低温冷凍機。
  2. 前記スリーブは、前記シリンダの内周面に対向する筒部と、前記シリンダの底部に対向する底板と、を備え、
    前記スリーブにより規定される前記通路は、前記スリーブの筒部と前記シリンダの内周面との間に形成される側部隙間と、前記スリーブの底板と前記シリンダの底部との間に形成され前記側部隙間に連続する底部隙間と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の極低温冷凍機。
  3. 前記スリーブの底板は中心に貫通孔を有し、前記貫通孔は前記底部隙間を前記膨張空間に連通することを特徴とする請求項2に記載の極低温冷凍機。
  4. 前記極低温冷凍機は、単段冷凍機であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の極低温冷凍機。
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