JP2016075273A - ブレード先端クリアランス制御のためのシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレード先端クリアランスを改善、低減、又は排除するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】システムは、シャフトと、該シャフトに結合されたターボ機械ブレードとを有するターボ機械ロータを含む。本システムはまた、ターボ機械ロータのターボ機械ブレードを囲むシュラウドを有するターボ機械ステータを含む。更に、本システムは、少なくとも第1の部分がシステムの圧縮機の最終段の上流側に延びる冷却チャンネルを含む。更に、本システムは、少なくとも第1の部分がシステムの圧縮機の最終段の上流側に延びる冷却チャンネルを含むみ、ここで冷却チャンネルは、圧縮機から冷却圧縮空気を受け取り、ターボ機械ロータに隣接して冷却圧縮空気を配向して、ターボ機械ロータの熱膨張及び/又は軸方向変位を低減するよう構成されている。
【選択図】 図1

Description

本明細書で開示される主題は、ターボ機械のブレード先端クリアランスを低減するためのシステム及び方法に関する。詳細には、本開示は、ターボ機械構成要素の軸方向変位を制御することによってブレード先端クリアランスを低減するシステム及び方法に関する。
従来、ターボ機械は、固定のターボ機械シュラウド内に回転ブレードを備えたタービンを含む。クリアランスは、各ブレードの先端とターボ機械シュラウドとの間に含めることができる。このクリアランスは、ブレード先端クリアランスと呼ぶことができる。ブレード先端クリアランスにより、ターボ機械を通過する燃焼ガスが、ブレード先端とターボ機械シュラウドとの間でブレードの先端を越えて漏洩可能となる。このような燃焼ガスの漏洩は、ターボ機械システム全体、特にターボ機械自体の効率を低下させる可能性がある。従って、現在のところ、ブレード先端クリアランスを改善、低減、又は排除するシステム及び方法に対する必要性があることが認識されている。
米国特許第8,449,243号明細書
最初に請求項に記載された本発明の範囲内にある特定の実施形態について以下で要約する。これらの実施形態は、特許請求した本発明の技術的範囲を限定することを意図するものではなく、むしろそれらの実施形態は、本発明の実施可能な形態の簡潔な概要を示すことのみを意図している。当然のことながら、本発明は、下記に説明した実施形態と同様のもの又は該実施形態と異なるものとすることができる様々な形態を含むことができる。
第1の実施形態において、システムは、シャフトと、該シャフトに結合されたターボ機械ブレードとを有するターボ機械ロータを含む。本システムはまた、ターボ機械ロータのターボ機械ブレードを囲むシュラウドを有するターボ機械ステータを含む。更に、本システムは、少なくとも第1の部分がシステムの圧縮機の第1段の上流側に延びる冷却チャンネルを含み、ここで冷却チャンネルは、圧縮機から冷却圧縮空気を受け取り、ターボ機械ロータに隣接して冷却圧縮空気を配向して、ターボ機械ロータの熱膨張及び/又は軸方向変位を低減するように構成されている。
第2の実施形態において、ターボ機械のブレード先端クリアランスを低減する方法は、ターボ機械の特定の作動段階の間に圧縮空気の第1の部分を熱交換器に分流するステップと、熱交換器を介して圧縮空気の第1の部分を冷却して冷却圧縮空気を発生させるステップと、を含む。本方法はまた、ターボ機械のロータに近接するチャンネルを通じて冷却圧縮空気を送るステップを含み、該チャンネルが、ターボ機械の圧縮機の第1の段の上流側に延びるチャンネルの少なくとも第1の部分を含む。更に、本方法は、ロータを冷却して該ロータの熱膨張及び/又は軸方向変位の低減を生じさせ、ターボ機械のブレードとターボ機械のステータとの間のブレード先端クリアランスを低減するステップを含む。
第3の実施形態において、システムは、シャフトと、該シャフトに結合されたターボ機械ブレードとを有するターボ機械ロータを含む。本システムはまた、ターボ機械ロータのターボ機械ブレードを囲むシュラウドを有するターボ機械ステータを含む。更に、本システムは、少なくとも第1の部分がシステムの圧縮機の第1段の上流側に延びる冷却チャンネルを含み、ここで、冷却チャンネルは、圧縮機から冷却圧縮空気を受け取り、ターボ機械ロータに隣接して冷却圧縮空気を配向して、ターボ機械ロータの熱膨張及び/又は軸方向変位を低減するように構成されている。本システムはまた、制御システムを含む。制御システムは、圧縮機と冷却チャンネルとの間の流体連通を選択的に可能にするように構成されている。制御システムは、圧縮機と冷却チャンネルとの間に配置されたバルブを含み、ここでバルブは、ターボ機械システムの作動条件又は作動段階に基づいて圧縮機と冷却チャンネルとの間の流体連通を可能にするよう選択的に開放するように構成されている。本制御システムはまた、冷却チャンネルに近接して配置され、ターボ機械システムの作動条件に関するパラメータを検出するよう構成されたセンサを含む。更に、本制御システムは、ターボ機械システムの作動条件に関するパラメータを受け取り、該作動条件に基づいて、圧縮機と冷却チャンネルとの間の流体連通を可能にするようバルブを選択的に開閉させるよう構成されたコントローラを含む。
本発明のこれらの及びその他の特徴、態様並びに利点は、図面全体を通して同じ参照符号が同様の部分を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、より良好に理解されるであろう。
本開示の態様による、軸方向変位制御システムを有するターボ機械システムの1つの実施形態の概略図。 本開示の態様による、ターボ機械ブレード及びタービンシュラウド上に配置されたハニカム構造体の1つの実施形態の側断面図。 本開示の態様による、ブレード先端クリアランスが無い、図2のターボ機械ブレード及びハニカム構造体の1つの実施形態の側断面図。 本開示の態様による、軸方向変位制御システムを有するターボ機械システムの1つの実施形態の側断面図。 本開示の態様による、ブレード先端クリアランスを制御する方法のプロセスフロー図。
本発明の1つ又はそれ以上の特定の実施形態について、以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、本明細書では、実際の実施態様の全ての特徴については説明しないことにする。何れかの技術又は設計プロジェクトと同様に、このような何らかの実際の実施構成の開発において、システム及びビジネスに関連した制約への準拠など、実施構成毎に異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために、多数の実施時固有の決定を行う必要がある点は理解されたい。更に、このような開発の取り組みは、複雑で時間を要する可能性があるが、本開示の利点を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。
本発明の種々の実施形態の要素を導入する際に、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、要素の1つ又はそれ以上が存在することを意味するものとする。用語「備える」、「含む」、及び「有する」は、包括的なものであり、記載した要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味する。
本開示の実施形態は、ターボ機械ステータ及びターボ機械ロータを有するターボ機械(例えば、ターボ機械システム)を含む。ターボ機械は、圧縮機及び/又はタービン(ガスタービン、蒸気タービン、水力タービン、又はこれらの組み合わせなど)を含むことができる。以下の検討では、クリアランス制御システムの実施形態は、ガスタービンの関連で検討しているが、他のタイプのタービンにも同様に適用することができる。
ターボ機械のステータは固定であり、圧縮機シュラウド、圧縮機ベーン、タービンシュラウド、タービンベーン、及び圧縮機シュラウドとタービンシュラウドとの間にある任意選択の移行シュラウドを含むことができる。ロータは、シャフト及び圧縮機ブレードと、シャフトに結合されたタービンブレードとを含むことができ、ここでロータ構成要素は、シャフトを貫通して延びる回転軸線の周りを回転する。ターボ機械システムの圧縮機は、圧縮機シュラウド、ステータの圧縮機ベーン、及びロータの圧縮機ブレードを含み、ターボ機械システムのタービンは、ステータのタービンシュラウド及びタービンベーンと、ロータのタービンブレードとを含む。圧縮機ブレード及び圧縮機ベーンは、回転軸線に沿って多段で交互配置され、タービンブレード及びタービンベーンは、回転軸線に沿って多段で交互配置される。ロータのシャフトは、圧縮機とタービンの両方を通って延び、上述のように、圧縮機ブレード及びタービンブレードに結合される。従って、シャフトが回転すると、圧縮機ブレード及びタービンブレードも回転し、ここで圧縮機ブレード及びタービンブレードの各段は、圧縮機ベーン及びタービンベーンそれぞれの段の間に配置される。例えば、タービンと負荷の間に別個のシャフト(例えば、負荷シャフト)を結合することができ、タービンブレードの回転により負荷シャフトが回転して、負荷を駆動するようになる。タービンの様々な構成要素を回転させるためにタービン内にあらゆる数のシャフトを含めることができる。
タービンブレードは、金属ハニカムのようなアブレイダブル構造に入り込み又は物理的に接触することができる。ハニカム構造体は、固定タービンシュラウド上に配置することができ、他方、タービンブレードは、作動中にシャフトと共に回転する。作動中(回転中)にハニカム構造体に接触することにより、タービンブレードは、タービンを通って送られる高温燃焼ガスがタービンブレードとタービンシュラウド上に配置されたハニカム構造体との間のタービンブレードの先端を越えて漏洩するのを阻止する。しかしながら、ターボ機械の種々の構成要素の熱膨張に起因して、タービンブレードは、種々の動作条件又は作動段階の間にハニカム構造体から軸方向(例えば、回転軸線に平行な軸方向で)に離隔される可能性がある。タービンブレード先端がハニカム構造体から離隔されている間の各ブレードの先端と固定タービンシュラウドのハニカム構造体との間の距離は、ブレード先端クリアランスと呼ぶことができる。軸方向ブレード先端クリアランス(例えば、長手方向ブレード先端クリアランス)は、ブレード先端からハニカム構造体まで軸方向で、すなわち回転軸線に対して軸方向で測定されたブレード先端クリアランスと呼ぶことができる。半径方向ブレード先端クリアランスは、ブレード先端からハニカム構造体まで半径方向で、すなわち回転軸線に対して半径方向で測定されたブレード先端クリアランスと呼ぶことができる。
ブレード先端クリアランス(詳細には、軸方向ブレード先端クリアランス)を低減又は排除するために、本開示の実施形態は、軸方向変位制御システム、すなわち略して制御システムを含む。軸方向変位制御システムは、圧縮機によって生成された圧縮空気又は圧縮空気の一部、或いは、不活性ガス(例えば、窒素)又は他の何れかのガス、液体もしくは蒸気などの他の何れかのタイプの冷却剤を利用することにより、少なくとも部分的に、ステータ及び/又はロータの種々のターボ機械構成要素の軸方向変位を制御することができる。詳細には、軸方向変位制御システムは、ステータに対してのロータの一部の軸方向変位を制御することができる。例えば、圧縮機によって生成された圧縮空気の一部は、冷却のため熱交換器に送出することができる。次いで、圧縮空気の一部は、冷却されてロータの近接部分に送られ、ロータを冷却することができる。冷却圧縮空気を用いてロータを冷却することによって、冷却圧縮空気を用いてロータが冷却されていない実施形態と比べてロータの軸方向変位を低減することができる。結果として、ロータを冷却することにより、ロータに結合されている、換言するとロータの一部であるタービンブレードの軸方向変位も低減される。タービンブレードの軸方向変位を低減することにより、タービンブレードのブレード先端は、ハニカム構造体と接触したままにすることができる。換言すると、タービンブレードの軸方向変位を低減することにより、軸方向ブレード先端クリアランスを低減又は排除することができる。
制御システムはまた、ロータだけでなくターボ機械の他の構成要素の軸方向変位を制御することができる。例えば、制御システムは、実質的に冷却圧縮空気をロータにのみ又は大部分をロータに分流することができ、その結果、ステータの加熱及び膨張が可能となる。従って、ロータのタービンブレードが、タービンシュラウド上に配置されたハニカム構造体内に反対の軸方向に「収縮」している(すなわち、より正確には、ハニカム構造体から離れて軸方向に拡張するのが阻止されている)間、(ステータの)タービンシュラウドは、(ロータの)ブレード内に軸方向に熱膨張し、軸方向ブレード先端クリアランスの閉鎖を更に可能にすることができる。実際に、ステータをロータよりも熱膨張させるのを確実にするための他の機構を利用することができる。例えば、冷却圧縮空気によって冷却される領域に近接したタービン構成要素用に特定の材料を選択することができる。少なくとも互いに対して、ロータ構成要素の材料が低い熱膨張係数を有することができ、ステータ構成要素の材料が高い熱膨張係数を有することができる。例えば、ロータ及び/又はステータの構成要素として、様々な量の鉄、アルミニウム、ホウ素、炭素、クロム、コバルト、銅、鉛、マンガン、モリブデン、ニッケル、リン、ケイ素、硫黄、タンタル、チタン、タリウム、タングステン、及びジルコニウムとの合金鋼を用いることができる。このような合金の一般的名称としては、ステンレス鋼、インコネル、及びクロム−モリブデン合金が挙げられる。適切な材料を選ぶことにより、ロータの軸方向の熱膨張は、ステータの軸方向の熱膨張に比べて低減することができ、これにより本開示において記載されたブレード先端クリアランスを低減することができる。
軸方向に熱膨張することにより、ステータ(又はより具体的には、ステータ上に配置されたハニカム構造体)は、タービンブレードの先端内に軸方向に変位する可能性がある。(a)ロータの冷却と(b)ステータの加熱との間を変わるか同時に可能にすることにより、ロータ及び対応するタービンブレードは、ステータから離れる軸方向成長が阻止され、ステータは、ロータのタービンブレード内又はタービンブレードに向かって軸方向に膨張する。制御システムは、作動条件又は作動段階に応じて、ロータ冷却及び/又はステータ加熱(或いは単に冷却の低減又は無効)が適切であるか又は望ましいかどうか、そのタイミング、及び/又はその程度を決定することができる。制御システム及びターボ機械構成要素について、図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
ここで図面を参照すると、図1は、圧縮機12、燃焼器14、燃料ノズル16及びタービン18を有するターボ機械システム10の1つの実施形態の概略図である。燃料ノズル16は、液体燃料及び/又はガス燃料(天然ガス又はシンガスなど)を燃焼器14内に送る。燃焼器14はまた、圧縮機12によって生成された圧縮空気19を受け取って燃料と混合するようにして、燃料−空気混合気を点火及び燃焼させる。次いで、高温の加圧燃焼ガス20(例えば、排気ガス)が燃焼器14からタービン18に流入する。タービン18は、タービンブレード22及びタービンシュラウド23を含み、ここでタービンブレード22は、回転シャフト24に結合され、タービンシュラウド23は、シャフト24及びタービンブレード22に対して固定である。タービンシュラウド23には、複数のタービンベーン25が結合され、該タービンベーン25は、タービンブレード22の各セットの間の高温の加圧燃焼ガス20の流れを配向又は変更する(例えば、流れの圧力/速度を制御することにより)。従って、高温の加圧燃焼ガス20がタービン18を通過すると、タービン18のタービンブレード22が回転して、シャフト24を回転駆動し、タービンベーン25は、タービンブレード22の各連続段に向けて高温の加圧燃焼ガス20を調製する。
シャフト24はまた、システム10の構成要素の中でも特に圧縮機12を貫通して延びて、シャフト24を通って延びる回転軸線26の周りに回転する。圧縮機12は、シャフト24に結合された複数の圧縮機ブレード28を含む。従って、シャフト24が上述のようにタービンブレード22の回転駆動を介して回転すると、圧縮機ブレード28もまた回転する。圧縮機12は、空気(例えば、周囲空気)を受け取るよう構成され、空気は、圧縮機12のブレード28が回転するにつれて、及び圧縮機12の断面積が回転軸線26に平行な圧縮機12の軸方向30で減少するにつれて、該圧縮機12において圧縮される。タービン18と同様に、圧縮機12はまた、シャフト24及び圧縮機ブレード26に対して固定である圧縮機シュラウド32を含む。圧縮機12は同様に、圧縮機ベーン34を含み、該圧縮機ベーン34は、空気が圧縮されるときに圧縮機12を通る空気の流れの圧力/速度を再配向又は変更することができる。圧縮機ベーン34は、圧縮機シュラウド32に結合することができ、その結果、圧縮機ベーン34は、回転シャフト24及び該シャフト24に結合された構成要素(例えば、圧縮機ブレード28及びタービンブレード22)に対して固定である。
最終的に、ターボ機械システム10は、シャフト24に又はタービン18のブレード22の最終段に結合された別個のシャフトに結合可能な負荷36を駆動することができる。換言すると、一部の実施形態において、タービン18のブレード22の一部は、シャフト24、圧縮機12、及びタービン18を駆動するのに用いることができ、ブレード22の他のものは、負荷36を駆動する別のシャフトを駆動するのに用いることができる。
多くの場合、ターボ機械システム10の回転又は回転している構成要素は、総称してロータと呼ばれる。例えば、例示の実施形態におけるロータは、シャフト24、圧縮機ブレード28、圧縮機ブレード28、及びタービンブレード22を含むことができる。更に、ターボ機械システム10の固定構成要素は、多くの場合、総称してステータと呼ばれる。例えば、例示の実施形態におけるステータは、少なくとも、圧縮機シュラウド32、圧縮機ベーン34、タービンシュラウド23、タービンベーン25、及び圧縮機シュラウド32とタービンシュラウド23との間に配置された任意選択の移行シュラウド38を含むことができる。一部の実施形態において、任意選択の移行シュラウド38は、回転カバー(ロータの一部とすることができる)と置き換えることができ、或いは、全く含めなくてもよい。例えば、一部の実施形態において、圧縮機シュラウド32は、タービンシュラウド23に途切れなく移行することができ、圧縮機シュラウド32及びタービンシュラウド23は、互いに近接して配置することができる。
タービン18の効率を高めるために、タービンシュラウド23とタービンブレード22の先端との間のクリアランスを低減することができる。このクリアランスは、ブレード先端クリアランスと呼ぶことができる。ブレード先端クリアランスは、実際には、2つの構成要素、すなわち、軸方向ブレード先端クリアランスと半径方向ブレード先端クリアランスを含むことができる。軸方向ブレード先端クリアランスは、ブレード22の先端とタービンシュラウド23との間の軸方向30で測定した距離を指すことができる。半径方向ブレード先端クリアランスは、ブレード22の先端とタービンシュラウド23との間の軸方向30に略垂直な半径方向40に沿って測定した距離を指すことができる。例示の実施形態において、軸方向変位制御システム42は、ロータ及び/又はステータ構成要素の軸方向変位を制御するのに利用することができる。このようにすることで、軸方向ブレード先端クリアランスを低減又はなくすことができるが、これは、以下に記載されるように、同時に半径方向ブレード先端クリアランスも低減することができる。軸方向変位制御システム42は、例えば、圧縮空気19(又は不活性ガス(例えば、窒素、水蒸気、蒸気、水、冷媒、その他)などの他の何れかの冷却剤)の一部44を熱交換器46(例えば、直接式熱交換器及び/又は液体又は気体冷却剤を用いた間接式熱交換器)に送出することができ、これにより、圧縮空気19の一部44を冷却し、冷却圧縮空気48を生成することができる。次いで、冷却圧縮空気48を用いて、ロータの構成要素を冷却することができる。例えば、冷却圧縮空気48を用いて、移行シュラウド38内の場所においてシャフト24を冷却することができる。代替として又はこれに加えて、冷却圧縮空気48を用いて、制御システム42に近接した圧縮機ブレード28を冷却することができる。更に、冷却圧縮空気48は、タービン18に近いシャフト24を冷却するのに用いることができ、或いは、タービン18のブレード22のシャフト24への接続部に近接したロータ構成要素を冷却するのに用いることができる。しかしながら、一般には、冷却圧縮空気48は、タービン18の上流側に実質的に定められた領域に配向することができる。実際に、タービン18(例えば、タービンブレード22又はそのディスク)内の又はタービン18内の下流側に遙かに離れた構成要素の冷却は、タービンブレード22がタービンシュラウド23から離れてシャフト24に向けて半径方向に収縮し、ブレード先端クリアランスの増大をもたらす可能性がある。
ロータの構成要素を冷却することにより、ロータの構成要素の軸方向30の熱膨張を低減することができる。従って、タービンブレード22は、軸方向30でタービンシュラウド23(又はそのハニカム構造体)との接触から離れて延びるのを阻止することができる。例えば、シャフト24を冷却することにより、シャフト24の軸方向30の熱膨張を低減することができる。タービンブレード22がシャフト24に結合されるので、タービンブレード22は同様に、軸方向30で変位されず、又は変位が低減される。タービンシュラウド23は一般に、軸方向30で断面積が増大する(例えば、テーパ付き環状壁)ので、軸方向30でのタービンブレード22の変位により、タービンブレード22がタービンシュラウド23(又はタービンシュラウド23上に配置されたハニカム構造体)から離隔するようになる。シャフト24の熱膨張を阻止することにより、シュラウド23のハニカム構造体からのタービンブレード22の離隔が低減又は排除される。更に、冷却圧縮空気48が、熱交換器46からターボ機械システム10のステータではなくロータの一部に大部分出力されるので、ステータ(例えば、タービンシュラウド23及びタービンベーン25)は、軸方向30でタービンブレード22に向けて熱膨張できるようにすることができる。従って、タービンシュラウド23上又はタービンシュラウド23に近接して配置されたハニカム構造体は、タービンブレード22の先端内に軸方向に変位することができる。
制御システム42は、特定の作動条件又は作動段階に基づいて上述の技術を選択的に利用することができる。例えば、特定の作動間隔の間(例えば、作動段階)、他の作動間隔の間よりもブレード先端クリアランスを能動的に低減又は排除することはあまり有利ではない場合がある。実際には、一部の作動間隔の間、制御システム42を全く使用することなくブレード先端クリアランスを排除することができる。従って、熱交換器46に送出される圧縮空気19の一部44は、特にロータ冷却によってブレード先端クリアランスが恩恵を受ける特定の作動間隔(例えば、作動段階)の間に熱交換器46に送出することができる。例えば、制御システム42は、ターボ機械システム10が全速無負荷状態であるとき、すなわち、ターボ機械システム10が全速で稼働しているが負荷36に結合されていないときに、ロータ構成要素を冷却するために圧縮空気19の一部44を熱交換器46に送出することができる。或いは、制御システム42は、全速無負荷と定常状態運転の間の全ての始動間隔の間など、他の作動間隔の間にロータ構成要素を冷却するために圧縮空気19の一部44を熱交換器46に送出することができる。更に、作動条件(又は作動段階)に応じて、制御システム42は、圧縮空気19の特定量を熱交換器46に送出することができ、制御システム42によって考慮される作動入力に応じて圧縮空気19をある程度まで冷却することができる。制御システム42及び該制御システム42を介して制御可能な種々の構成要素については、残りの図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
ここで図2及び3を参照すると、図1の線2−2で囲まれた、タービンブレード22及びタービンシュラウド23の一部の側断面図が示される。図2及び3は、ブレード先端クリアランスに近接したターボ機械システム10の構成要素に対するブレード先端クリアランスの特定の態様を明確にすることを目的としている。図2に注目すると、ブレード22の先端70は、タービンシュラウド23の一部に配置されたハニカム構造体72から僅かに離隔されて示されており、ここでハニカム構造体72は、ブレード22の先端70に比べて軟質の材料(例えば、アブレイダブル材料)である。例えば、ハニカム構造体72は、何らかのアブレイダブル材料を含むことができる。ハニカム構造体72は、ゲル化アルミメッキコーティングを有して又は有さずに、ニッケル系フォイル(箔)(ニッケル−16クロム−4.5アルミニウム−3.5鉄)を有するベース材料を含むことができる。ハニカム構造体72の他の実施形態は、点火後に燃焼されて金属粉体(例えば、MCrAlY又はコバルト/ニッケル−クロム−アルミニウム−イットリウム)と混合されたポリエステル細孔形成体を有する多孔質金属材料を含むことができ、ここでポリエステル細孔形成体は、プラズマ溶射を介して施工することができる。一部の実施形態において、Ni、黒鉛、及び/又はAlなどの軟質金属をハニカム構造体72のアブレイダブル材料として用いることができる。
本発明の実施形態によれば、ハニカム構造体72は、円錐又は円筒形状とすることができる。例えば、例示のハニカム構造体72は円錐形であり、図3に示すように、ステータ/ロータ構成要素の軸方向の熱変位により、ブレード先端70がハニカム構造体72内に軸方向(方向74と反対)に移動できるようになり、又は、タービンシュラウド23がハニカム構造体72内に軸方向(方向74)に移動できるようになる。しかしながら、ハニカム構造体72はまた、過渡作動及び定常状態作動中の両方でブレード72の先端70がハニカム構造体72内に入り込むことができるよう構成された他の何れかの形状とすることができる。例えば、一部の実施形態は、例示の実施形態に示すような傾斜状にされていない円筒形ハニカム構造体72を含むことができる。過渡作動中、ブレード先端70は、ハニカム構造体72(例えば、円筒形ハニカム構造体72)の特定部分においてトレンチを切り開くことができる。定常状態作動中、ブレード先端70は、本発明の実施形態による、ステータ及び/又はロータの軸方向熱膨張によりハニカム構造体72のトレンチ形成されていないハニカム(例えば、異なる部分)と接触可能にすることができる。従って、ハニカム構造体72は、ブレード22の先端70に代わられて、過渡状態及び定常状態作動中の両方でブレード22がハニカム構造体72に入り込むようになる。従って、ブレード先端クリアランスは、過渡状態及び定常状態作動又は負荷運転中に低減される。更に、ハニカム構造体72(例えば、アブレイダブル材料)は、一般に、タービンブレード22の回転に対する実質的な抵抗を加えることなく、タービンブレード22の回転を可能にする。上述のように、タービンブレード22は、作動中、ロータの構成要素として回転することができる。例示の実施形態において、タービンブレード22は、第1の半径方向74で回転軸26の周りを回転することができる。
タービンブレード22の例示の先端70は、ハニカム構造体72から離隔され、先端70とハニカム構造体72との間にクリアランスが存在するようになる。クリアランスは、軸方向構成要素(例えば、軸方向クリアランス74)と半径方向構成要素(例えば、半径方向クリアランス76)とを含むことができる。軸方向クリアランス74及び半径方向クリアランス76は共に、2つのうちの何れか一方で排除又は低減することができる。タービンブレード22及びハニカム構造体72を軸方向30で共に近付けるように移動させることにより、ブレード先端70及びハニカム構造体72が接触し、軸方向クリアランス74と半径方向クリアランス76の両方を排除するようになる。タービンブレード22及びハニカム構造体72を半径方向40で共に近付けるように移動させることにより、ブレード先端70及びハニカム構造体72が接触し、同様に軸方向クリアランス74と半径方向クリアランス76の両方を排除するようになる。実際に、上述の手法の両方でのブレード先端クリアランス74,76の低減は、ハニカム構造体72の角度付き配向(例えば、軸線26周りのテーパ付き環状構造)及び軸方向30でのタービンシュラウド23の断面積の増大により可能となる。
本開示の実施形態は、制御システム42を利用して、ハニカム構造体72及びタービンブレード22の先端70を軸方向30で共に引き寄せることに関するが、構成要素の一部の熱膨張及び/又は収縮はまた、半径方向40でも生じることができる。これは、タービンブレード22が例えばロータのシャフト24(図示せず)に結合されるロータ構成要素を冷却することで、タービンブレード22の熱膨張を低減又は排除することによって達成することができる。代替として又はこれに加えて、ブレード先端クリアランスの排除は、軸方向30でのステータ(例えば、ステータのタービンシュラウド23)の熱膨張を生じさせ、タービンシュラウド23上に配置されたハニカム構造体72がタービンブレード22の先端70内に軸方向に変位できるようにすることによって達成することができる。このことは、以下で詳細に記載されるように制御システム42を使用することにより達成することができ、また、少なくとも互いに対して、ロータの材料に熱膨張係数の低い材料(ロータの軸方向膨張が低減されるように)を選択することによって、及びステータの材料に熱膨張係数の高い材料(ステータの軸方向の膨張を増大させることができるように)を選択することによって強化することができる。特にターボ機械システム10の構成要素の軸方向30での軸方向移動を通じてブレード先端クリアランスの低減又は排除を達成するための制御システム42の使用について、残りの図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
ここで図4を参照すると、ターボ機械システム10の1つの実施形態の一部の側断面図が示される。ターボ機械システム10の例示の実施形態は、シャフト24を含むロータと、圧縮機ブレード28と、タービンブレード22と、並びにターボ機械システム10の中央部82付近のシャフト24の一部を通って延びる冷却区域80(例えば、冷却チャンネル又は冷却キャビティ)とを含む。冷却区域80は、上述のように、制御システム42を介して(ロータの)シャフト24を冷却するのに用いることができ、該冷却区域80は、シャフト24の内部又はシャフト24の外部に存在することができ、或いは、両方の一部を含むことができる。また、例示の実施形態にはステータが含められ、圧縮機シュラウド32と、圧縮機ベーン34と、タービンシュラウド23と、タービンベーン25とを備える。任意選択の移行シュラウド38も図示されているが、移行シュラウド38は、実際には、圧縮機シュラウド32の一部及び/又はタービンシュラウド23の一部とすることができる。実際に、3つのシュラウド23,32,及び38は全て、ターボ機械システム10のステータ用のケーシングとして使用される一体形シュラウドとすることができる。
上述のように、ターボ機械システム10の外部の空気(又は不活性ガス(例えば、窒素、水蒸気、液体、蒸気、その他)などの他の冷却剤)は、圧縮機12内に吸い込まれ、圧縮機ベーン34及び圧縮機ブレード28を介して圧縮されて、圧縮空気19を生成する。圧縮空気19は、燃料ノズル16からの燃料と共に、燃焼器14(1つが図示されている)に送給される。燃焼器14は、圧縮空気19を燃焼させて燃焼ガス20を発生し、該燃焼ガスは、タービン18のタービンブレード22を通って送られて、該タービンブレード22を回転駆動する。タービンブレード22はシャフト24に結合されて、該タービンブレード22がシャフト24を回転駆動するようにし、その結果、圧縮機ブレード28を回転駆動する。
圧縮機12によって生成される圧縮空気19の一部は、燃焼器14から分流することができる。例えば、圧縮空気19の一部44は、制御システム42を介して燃焼器14から離れて分流される。制御システム42は、1又はそれ以上のセンサ84、コントローラ86、及びバルブ88を含むことができ、ここで1又はそれ以上のセンサ84は、圧力、温度、光、振動、ノイズ、燃焼ダイナミックス、又はこれらの組み合わせを検出するよう構成することができ、これら全ては、クリアランスを増大又は減少させる必要性を示すよう構成することができる。コントローラ86は、プロセッサと共に含めることができ、或いは、プロセッサの一部とすることができ、また、実行可能な命令を格納するメモリ90を含むことができる。例えば、コントローラ86は、実行可能な命令を含むことができ、該命令は、実行時に、圧縮空気19を燃焼器14から分流するかどうか、分流のタイミング、及び/又は分流の量を決定する。コントローラ86は、バルブ88に完全に開放するよう、又はある程度まで開放するよう指示し、適切な量の圧縮空気19が燃焼器14から分流されるようにする。従って、分流された圧縮空気19の一部44は、熱交換器46を介して適切に冷却され、ロータ構成要素(例えば、シャフト24)を通って又は近接して送られ、ロータ構成要素を冷却することができる。
コントローラ86は、センサ84の1又はそれ以上から入力データを受け取ることができ、該センサは、ターボ機械システム10の作動条件に関するデータをコントローラ86に提供することができる。作動条件は、例えば、ターボ機械システム10の種々の構成要素の温度、ターボ機械システム10の種々の構成要素(例えば、シャフト24)の軸方向変位、又はターボ機械システム10の作動段階を含むことができる。作動段階は、低温始動(CS)(例えば、ターボ機械システム10が最初に始動した時)、全速無負荷(FSNL)(例えば、ターボ機械システム10が全速状態にあるが、負荷36に接続されていない場合)、全速全負荷(FSFL)(例えば、ターボ機械システム10が全速状態で、負荷36に接続された場合)、定常状態(SS)(例えば、ターボ機械システム10がもはや過渡作動ではない場合)、シャットダウン、又は他の何れかの過渡又は定常段階又は状態を含むことができる。センサ84はまた、タービン構成要素の軸方向変位を検出して、タービン構成要素の軸方向変位に関連するデータをコントローラ86に提供することができる。例えば、1つのセンサ84は、タービン18の第3段タービンブレード92に近接したシャフト24上に配置することができる。センサ84は、センサ84が配置される場所(例えば、センサ84のホーム位置に対して第3段タービンブレード92に近接した)でシャフト24の軸方向変位(例えば、軸方向30の)を検出することができる。センサ84のホーム位置(例えば、回転軸26に沿った)は、ターボ機械システム10がオフラインにされるセンサ84の位置とすることができる。従って、ターボ機械システム10が作動し始めると、センサ84は、回転軸26に沿ったセンサ84のホーム位置に対するシャフト24の軸方向変位を検出し、軸方向変位に関する情報をコントローラ86に中継することができる。次いで、コントローラ86は、シャフト24又は冷却区域80に近接した他のロータ構成要素を冷却するために圧縮空気19を冷却区域80に分流するかどうか、分流のタイミング、及び/又は分流の量を決定することができる。加えて、センサ84からのフィードバックに基づいて(又は他の何らかの入力情報に基づいて)、コントローラ86は、ブレード先端70がハニカム構造体72に既に接触している場合など、シャフト24又は冷却区域80に近接した他のロータ構成要素を冷却するために圧縮空気19を冷却区域80に分流するのを遮断するタイミングを決定することができる。
コントローラ86は、センサ84、バルブ88(例えば、アクチュエータ又はドライバを介して)、及び/又は熱交換器46(例えば、バルブ又は他の制御装置を介して)に結合される。従って、コントローラ86は、センサ84、バルブ88及び熱交換器46のうちの何れか1又はそれ以上の動作を制御することができる。コントローラ86は、バルブ88の何らかの局面(例えば、バルブ88を開放するかどうか及びそのタイミング、バルブ88をどの程度まで開放するか、その他)及び熱交換器46の何らかの局面(例えば、圧縮空気19の分流された部分44をどの程度まで冷却するか)を制御することができる。コントローラ86はまた、センサ84のうちの何れか1又はそれ以上からデータ入力を受け取り、バルブ88及び/又は熱交換器46を適切にどのように制御するかを決定することができる。コントローラ86はまた、オペレータからの手動入力を受け取ることができる。コントローラ86は、センサ84、バルブ88及び熱交換器46に電気的に結合することができ、或いは、コントローラ86、センサ84、バルブ88及び熱交換器46は、ネットワーク96(例えば、インターネット、イントラネット、産業用制御ネットワーク)、或いは他の有線又は無線システムに結合することができ、これにより、ネットワーク96を介して構成要素間で情報及び命令を共有することができるようになる。更に、一部の実施形態において、コントローラ86及びバルブ88は、一体の構成要素、或いは、互いに近接近して物理的に結合することができる。また、一部の実施形態において、コントローラ86は、熱交換器46に結合されない場合がある点に留意されたい。従って、一部の実施形態において、圧縮空気19の分流された部分44がバルブ88を通過できるようになると、熱交換器46は、この分流された部分44を常に同じ程度まで冷却することができる。
ロータ構成要素(詳細には、シャフト24)の冷却を介してブレード先端クリアランスを低減又は排除できることを判定した後、コントローラ86は、バルブ88を開放することができる。コントローラ86は、例えば、ターボ機械システム10が特定の作動段階にあるときにロータ冷却を可能にすることができる。例えば、ターボ機械システム10が全速無負荷(FSNL)状態になった後、ブレード先端クリアランスは大きくすなわち増大する可能性があり、これにより高温の燃焼ガス20が各タービンブレード22の先端70を越えて漏洩可能となる。従って、コントローラ86は、FSNL到達後にバルブ88を開放することによりロータの冷却を可能にすることができる。同じことが、ターボ機械システム10の全速全負荷時、定常状態(SS)時、又は低温始動(CS)時、或いは状況が許容される場合には他の何れかの作動段階の際に当てはまることができる。一般に、コントローラ86は、1又は複数の熱交換器46を通じて冷却剤(例えば、圧縮空気、蒸気、冷媒、又は他の何れかのガス、液体、又は蒸気)の流れを制御するよう構成され、これにより、ターボ機械10の構成要素の冷却度が制御される。
次いで、圧縮空気19の一部44は、冷却区域80に分流することができ、ここで熱交換器46は、圧縮空気19の一部44を冷却して、冷却圧縮空気48を生成する。冷却圧縮空気48は、ロータの1又はそれ以上の構成要素によってその一部を定めることができる冷却区域80を通って送ることができる。例示の実施形態において、冷却区域80は、ロータのシャフト24内全体に定められ、燃焼器14の第1の端部97から(又はすぐ向こうから)燃焼器14の第2の端部98まで(又はすぐ向こうまで)燃焼器14の下方に延びる。燃焼器14の第1の端部97は、燃焼器14の燃焼室の第1の端部とすることができるが、燃焼器14の他の構成要素(例えば、燃料噴射装置)は、冷却区域80を越えて軸方向30と反対側に延びることができる点に留意されたい。更に、例示の実施形態において、冷却区域80は、後方の圧縮機12に向けて(例えば、軸方向30と反対側に)冷却圧縮空気48を配向する部分を含む。冷却区域80はまた、タービン18に向けて前方に(例えば、軸方向30に)冷却圧縮空気48を配向する部分を含む。更にまた、冷却区域80(例えば、冷却チャンネル)は出口99を有することができ、冷却圧縮空気48は、例えばシャフト24から熱を取りだした後にターボ機械10のシャフト24から流出することができる。他の実施形態において、冷却区域80は、シャフト24の外部に存在することができ、及び/又は冷却区域80は、ロータの他の構成要素に接触し、又は近接して配置することができる。実際に、冷却区域80は、1つのチャンネル又は一連のチャンネルとすることができる。或いは、冷却区域80は、例えば、1又はそれ以上のロータ構成要素の内部領域とすることができ、ここで内部領域は、ロータ構成要素の他の特徴部により定めることができる。
更に、冷却区域80は、実施形態によっては、ターボ機械10の特定の位置に配置することができる。例えば、一部の実施形態において、冷却区域80は、圧縮機12の最終段(例えば、圧縮機ブレード28段)に近接して及び/又はタービン18の最初の段(例えば、タービンブレード22段)に近接して配置することができる。しかしながら、一部の実施形態において、冷却区域80は、ロータ構成要素にのみに、又は主としてロータ構成要素のみに、及び特にロータのシャフト24に実質的に近接して配置することができる。従って、シャフト24は、適切な場合に冷却され、シャフト24が軸方向30に過剰に熱膨張するのが阻止されるようにすることができる。そうでない場合には、ブレード先端70は、ハニカム構造体72から離れて軸方向30で軸方向に変位する可能性があり、その結果、ブレード先端クリアランスが増大することになる。更に、タービン18内のロータ構成要素(例えば、タービンブレード22)の冷却は、タービンシュラウド23から離れてシャフト24に向かってタービンブレード22を半径方向に収縮させ、これにより、ブレード先端クリアランスを増大させることになるので、冷却区域80は、一部の実施形態において、たとえあったとしてもタービン18内にそれほど延びることはない。
上述のように、ブレード先端クリアランスを低減するために特定の作動間隔又は条件で制御システム42を介して冷却を可能にすることが望ましい場合があるが、また、他の特定の作動間隔又は条件においてブレード先端クリアランスの低減を阻止するよう制御システム42を介したロータ構成要素の冷却を阻止することも望ましい場合がある点に留意されたい。換言すると、先端70が既にハニカム構造体72内に入り込んでいる場合には、先端70が最終的にハニカム構造体72から半径方向外向きにタービンシュラウド23のような構成要素内に入り込まないように、冷却を阻止するのを有利とすることができる。例えば、1つの実施形態において、始動又はシャットダウン(例えば、過度段階又は条件)中は、冷却剤がロータ構成要素を冷却するのを阻止することが有利とすることができる。定常段階又は条件の間は、冷却剤がロータ構成要素を冷却できることが望ましいとすることができる。或いは、別の実施形態において、始動又はシャットダウン(例えば、過渡段階又は条件)中は、冷却剤がロータ構成要素を冷却できるようにすることが有利とすることができる。このような実施形態において、定常状態段階又は条件の間は、冷却剤がロータ構成要素を冷却するのを阻止することが有利とすることができる。
一部の実施形態において、冷却区域80は、一部のステータ構成要素に近接して配置することができる。しかしながら、一般に、冷却区域80は、主としてロータ構成要素に近接して配置される。実際に、ブレード先端クリアランスは、上述のようにステータ及び詳細にはタービンシュラウド23及び該タービンシュラウド23上に配置されたハニカム構造体72がタービンブレード22の先端70内に又は先端70に向かって軸方向30に確実に熱膨張することにより更に低減することができる。実際に、例示の実施形態で線100で示されるように、タービンシュラウド23(及び一般にはタービン18)は、回転軸26に沿って軸方向30に開いている。換言すると、タービンシュラウド23を通って延びる線100(例えば、スロープ)は、回転軸26に対して傾斜され、タービン18の断面積が軸方向30に増大するようになる。従って、ブレード先端クリアランスは、タービンシュラウド23のスロープ100に起因して、特定の構成要素の軸方向変位によって、又は軸方向変位を阻止することによって低減又は排除することができる。例えば、軸方向30でシャフト24及びひいてはシャフト24に結合されたブレード22(ブレード先端70を有する)を収縮させ、又は軸方向変位を阻止する(例えば、冷却により)ことによって、ブレード先端70は、タービンシュラウド23のスロープ100に沿って配置されたハニカム構造体72から離隔されるのが阻止される。更に、軸方向30でのタービンシュラウド23の軸方向変位(例えば、熱膨張を通じた)を生じさせることにより、タービンシュラウド23は、線100に沿って傾斜しているので、ブレード先端70内又はブレード先端70に向かって熱膨張する。種々の作動段階の間にロータの冷却及びステータの加熱(例えば、制御システム42を介して)を同時に又は独立して制御することによって、ブレード先端クリアランスを適切な場合に低減又は排除することができる。
しかしながら、ハニカム構造体72は、スロープ100に追従することができ、又は追従していなくてもよい点は留意されたい。例えば、例示の実施形態において、ハニカム構造体72は、上記の説明に従って円錐形である。しかしながら、一部の実施形態において、ハニカム構造体72は円筒形とすることができる。このような実施形態において、ブレード先端70は、過渡的負荷運転中にハニカム構造体72の第1の部分に接触し、定常状態負荷運転中にハニカム構造体の第2のトレンチ形成されていない部分に接触することができる。ブレード先端70は、本開示による、ステータ及び/又はロータ構成要素の軸方向熱変位(例えば、冷却/加熱を介した)を介してハニカム構造体72の異なる部分に接触することができる。
ここで図5を参照すると、ブレード先端クリアランスを低減するための方法110のプロセスフロー図が示される。例示の方法110は、圧縮空気19を発生させるステップ(ブロック112)と、圧縮空気19の一部44を熱交換器46に分流するステップ(ブロック114)とを含む。圧縮空気19は、ターボ機械システム10の圧縮機12によって発生させることができ、圧縮空気19の一部44は、上述のように、コントローラ86によって制御可能な場売る部88を介して熱交換器46に分流することができる。本方法110は更に、熱交換器46を介して圧縮空気19の一部44を冷却し、冷却圧縮空気48を生成するステップ(ブロック116)を含む。更にまた、本方法110は、ターボ機械システム10の領域を通じて冷却圧縮空気48を送り、ターボ機械システム10のロータ構成要素を冷却するステップ(ブロック118)を含む。この領域は、ロータ構成要素に近接して配置され、ターボ機械システム10の圧縮機12に近接して延びる。この領域は、ロータ構成要素を冷却することができ、それによりロータ構成要素の軸方向変位が低減されるように、ロータ構成要素に近接して配置される。ロータ構成要素の軸方向変位を低減することにより、タービンブレード22とタービンシュラウド23(又はタービンシュラウド23上に配置されたハニカム構造体72)との間のブレード先端クリアランスを低減することができる。本開示によれば、ターボ機械システム10の構成要素の軸方向変位の制御を介してブレード先端クリアランスを低減することにより、タービンブレード22の先端70を越える燃焼ガスの漏洩を低減することができる。更に、液圧又は作動変位機構を用いたものとは対照的に、本開示の制御システム24を利用してこのようにすることで、材料コストを節減し、製造の複雑さを軽減することができる。更にまた、ロータ構成要素の冷却がタービン18内にまで確実に延びないようにすることにより、ロータ構成要素は、軸方向30の熱膨張を阻止すると同時に、タービンブレード22がタービンシュラウド23からシャフト24に向かって収縮しないようにすることができる。
本明細書は、最良の形態を含む実施例を用いて本発明を開示し、また、あらゆる当業者が、あらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること並びにあらゆる組み込み方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、又は請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
10 ターボ機械システム
12 圧縮機
14 燃焼器
16 燃料ノズル
18 タービン
19 圧縮空気
20 加圧燃焼ガス(例えば、排気ガス)
22 タービンブレード
24 回転シャフト
25 タービンベーン
26 回転軸線
28 ブレード
30 軸方向
32 圧縮機シュラウド
34 圧縮機ベーン
36 負荷
38 移行シュラウド
40 半径方向
42 軸方向変位制御システム
44 圧縮空気19の一部
46 熱交換器
48 冷却圧縮空気

Claims (20)

  1. システム(10)であって、
    シャフト(24)と、該シャフトに結合されたターボ機械ブレード(22)とを含むターボ機械ロータと、
    前記ターボ機械ロータのターボ機械ブレードを囲むシュラウド(23)を含むターボ機械ステータと、
    少なくとも第1の部分が前記システムの圧縮機(12)の第1段の上流側に延びる冷却チャンネル(80)と、
    を備え、
    前記冷却チャンネル(80)が、前記圧縮機から冷却圧縮空気(48)を受け取り、前記ターボ機械ロータに隣接して前記冷却圧縮空気を配向して、前記ターボ機械ロータの熱膨張及び/又は軸方向変位を低減するように構成されている、システム(10)。
  2. バルブ(88)及び熱交換器(46)を更に備え、前記バルブが、前記圧縮空気の一部を前記熱交換器に分流できるように構成され、前記熱交換器が、前記圧縮空気の一部を冷却して冷却圧縮空気(48)を生成するよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記バルブの作動を調整して、前記熱交換器への圧縮空気の一部の流れを制御するよう構成されたコントローラ(86)を更に備える、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記システムの1又はそれ以上の作動条件を検出し、前記1又はそれ以上の作動条件に関する情報を前記コントローラに送信するよう構成されたセンサ(84)を更に備え、前記コントローラが、前記1又はそれ以上の作動条件を前記センサから受け取るように構成され、前記センサから受け取った情報に基づいて、又は手動入力に基づいて、或いはその両方に基づいて前記バルブの作動を調整するよう構成されている、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記1又はそれ以上の作動条件が、温度、圧力、作動段階、又はこれらの組み合わせを含み、前記作動段階が、一般過度段階、一般定常状態段階、低温始動段階、全速無負荷段階、全速全負荷段階、定常状態段階、シャットダウン段階、又はこれらの何れかの組み合わせを含む、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記ターボ機械ロータが第1の材料を含み、前記ターボ機械ステータが第2の材料を含み、該第1及び第2の材料が異なる、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記第1の材料が低い熱膨張係数材料を含み、前記第2の材料が高い熱膨張係数材料を含む、請求項6に記載のシステム。
  8. 燃焼室を更に備え、前記冷却チャンネルが、前記燃焼室の第1の端部から該第1の端部と反対側の第2の端部まで該燃焼室に近接して延びる、請求項1に記載のシステム。
  9. ターボ機械のブレード先端クリアランスを低減する方法(110)であって、
    前記ターボ機械の特定の作動段階の間に圧縮空気(19)の第1の部分を熱交換器(46)に分流するステップと、
    前記熱交換器を介して前記圧縮空気の第1の部分を冷却して冷却圧縮空気(48)を発生させるステップと、
    前記ターボ機械のロータに近接するチャンネルを通じて前記冷却圧縮空気を送るステップと、
    を含み、前記チャンネルが、前記ターボ機械の圧縮機(12)の第1の段の上流側に延びる前記チャンネルの少なくとも第1の部分を含み、
    前記方法が更に、
    前記ロータを冷却して該ロータの熱膨張及び/又は軸方向変位の低減を生じさせ、前記ターボ機械のブレードと前記ターボ機械のステータとの間のブレード先端クリアランスを低減するステップと、
    を含む、方法。
  10. 前記圧縮機を介して前記圧縮空気を発生させるステップと、前記圧縮空気の第1の部分をバルブ(88)を介して前記熱交換器に分流するステップと、を更に含む、請求項9に記載の方法。
  11. コントローラ(86)を介して前記バルブを開閉して、前記圧縮空気の第1の部分を前記熱交換器に分流できるようにするステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
  12. センサ(84)を介して1又はそれ以上の作動条件を検知し、該1又はそれ以上の作動条件に関する情報を前記センサから前記コントローラに送信するステップを更に含み、前記コントローラが、前記1又はそれ以上の作動条件に関する情報、手動入力、又はその両方に基づいて前記バルブを開閉するよう構成されている、請求項11に記載の方法。
  13. 前記1又はそれ以上の作動条件が、温度、圧力、作動段階、又はこれらの組み合わせを含み、前記作動段階が、一般過度段階、一般定常状態段階、低温始動段階、全速無負荷段階、全速全負荷段階、定常状態段階、シャットダウン段階、又はこれらの何れかの組み合わせを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 燃焼室において圧縮空気の第2の部分を燃焼させて、燃焼生成物を生成し、該燃焼生成物を介して前記ターボ機械のステータを加熱するステップを更に含み、前記燃焼生成物を介して前記ターボ機械のステータを加熱するステップが、前記ステータの熱膨張及び軸方向変位を生じさせ、前記ステータの軸方向変位により、前記ターボ機械のブレードと前記ターボ機械のステータとの間のブレード先端クリアランスを制御する、請求項12に記載の方法。
  15. 前記ロータが低い熱膨張係数材料を含み、前記ステータが高い熱膨張係数材料を含む、請求項14に記載の方法。
  16. ターボ機械システム(10)であって、
    シャフト(24)と、該シャフトに結合されたターボ機械ブレード(22)とを含むターボ機械ロータと、
    前記ターボ機械ロータのターボ機械ブレードを囲むシュラウド(23)を含むターボ機械ステータと、
    少なくとも第1の部分が前記ターボ機械システムの圧縮機(12)の第1段の上流側に延びる冷却チャンネル(80)と、
    を備え、前記冷却チャンネル(80)が、前記圧縮機から冷却圧縮空気(48)を受け取り、前記ターボ機械ロータに隣接して前記冷却圧縮空気を配向して、前記ターボ機械ロータの熱膨張及び/又は軸方向変位を低減するように構成されており、
    前記ターボ機械システムが更に、
    前記圧縮機と前記冷却チャンネルとの間の流体連通を選択的に可能にするように構成された制御システム(42)と、
    を備え、前記制御システムが、
    前記圧縮機と前記冷却チャンネルとの間に配置され、前記ターボ機械システムの作動条件に基づいて前記圧縮機と前記冷却チャンネルとの間の流体連通を可能にするよう選択的に開放するように構成されたバルブ(88)と、
    前記冷却チャンネルに近接して配置され、前記ターボ機械システムの作動条件に関するパラメータを検出するよう構成されたセンサ(84)と、
    前記ターボ機械システムの作動条件に関するパラメータを受け取り、該作動条件に基づいて、前記圧縮機と前記冷却チャンネルとの間の流体連通を可能にするよう前記バルブを選択的に開閉させるよう構成されたコントローラ(86)と、
    を含む、ターボ機械システム。
  17. 前記パラメータが、温度、圧力、作動段階、又はこれらの組み合わせを含み、前記作動段階が、一般過度段階、一般定常状態段階、低温始動段階、全速無負荷段階、全速全負荷段階、定常状態段階、シャットダウン段階、又はこれらの何れかの組み合わせを含む、請求項16に記載のターボ機械システム。
  18. 前記圧縮機と前記冷却チャンネルとの間に配置された熱交換器(46)を更に備え、該熱交換器が、前記圧縮機からの圧縮空気を冷却して冷却圧縮空気(48)を発生させるよう構成されている、請求項16に記載のターボ機械システム。
  19. 燃焼室を更に備え、前記冷却チャンネルが、該燃焼室の第1の端部から第2の端部まで延びる、請求項16に記載のターボ機械システム。
  20. 前記冷却チャンネルが、前記冷却圧縮空気を第1の方向で前記ターボ機械システムのタービン(18)に向けて送るよう構成された前方流れ部分を含み、前記冷却チャンネルが、前記冷却圧縮空気を第2の方向で前記ターボ機械システムの圧縮機(12)に向けて送るよう構成された後方流れ部分を含み、前記第1の方向が前記第2の方向と実質的に反対である、請求項16に記載のターボ機械システム。
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