JP2016075091A - 回動式ハンドルとそれを取り付けられた水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性、操作性および安全性のバランスを考慮した新しい回動式ハンドルを提案する。【解決手段】回動式ハンドル122は、熱湯単水栓100に取り付けられ、操作者が回動させることにより吐水を制御するためのハンドルである。操作者が回動式ハンドル122をつかむときに回動式ハンドル122の外側面134の一部に設置されるグリップ部材132(操作面)に操作者の指を導くために、グリップ部材132の摩擦係数を大きく設定している。グリップ部材132は、回動軸方向に外側面134に沿って、回動式ハンドル122と熱湯単水栓100の接合位置に達しない位置まで延びるライン状の操作面を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、水栓に取り付けられる回動式ハンドルに関する。
台所などに設置される水栓の多くは、ハンドルによって吐水を制御される。ハンドルには、ハンドル本体の回転量によって吐水量を制御する回動式ハンドルがある。
特許文献1では、水栓の吐水口の近く、すなわち、根元ではなく先端部に回動式のハンドルを取り付けている。このような構成によれば、操作者は手前で操作できるため、ハンドル操作時に手に水がかかってしまう可能性は低くなる。しかし、ハンドルにはレバー(つまみ)が設けられているため、レバーにたまたま手や衣服、あるいは、食器などがあたると思わぬ吐水(以下、このような意図せぬ吐水のことを「誤吐水」とよぶことにする)がなされてしまう可能性もある。
特許文献2に示されるようなハンドル自体を握って操作する回動式のハンドルは、レバーをつまんで操作するのではなく指を引っ掛けて操作するため、レバーのような「でっぱり」がなく誤吐水を生じにくい。一方、このような回動式ハンドルの場合、操作するのにどの位置を握るのが適切なのかがわかりにくく、操作者がハンドルを深く握りこんでしまうことがある。操作者が回動式ハンドルを深く握りこむと、吐水や飛沫水が操作者の手にかかってしまう可能性が生じる。衛生面からも、回動式ハンドルを深く強く握らせることは好ましくない。また、水温が高く設定されている時、特に、オフィスを中心として導入されることが多い熱湯専用の水栓の場合、水栓本体が熱くなることもある。この点からも、操作者には回動式ハンドルを浅く握らせることにより、なるべく操作者の手を水栓本体に触れにくくさせたい。
特開2001−200559号公報 実開昭61−050877号公報
本発明者らは、ハンドルと水栓をなるべくすっきりした外観とし、かつ誤吐水をよりしにくくするためにはレバーのような「でっぱり」の無いハンドルが好ましいと考えている。それと同時に、操作者が正しく操作しやすく、かつ、安全であることも重要である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、デザイン性、操作性および安全性のバランスが考慮された新しい回動式ハンドルを提案することにある。
本発明のある態様における回動式ハンドルは、水栓に取り付けられ、操作者が回動させることにより吐水を制御するためのハンドルである。
このハンドルは、操作者がハンドルをつかむときにハンドルの外側面の一部に形成される操作面に操作者の指を導くために、操作面の摩擦係数を外側面における他の領域の摩擦係数よりも大きく設定している。
回動式ハンドルにレバーなどの「でっぱり」を設けず、ハンドルの外側面に沿った「操作面」を形成しているため、レバーに手や食器等が意図せず触れて誤吐水が生じる可能性を低減させやすくなる。また、レバーのようなでっぱり部分がないため水栓全体の外観をすっきりさせやすい。更に、操作面は外側面における他の領域よりも摩擦係数が大きいため、操作者は触感の違いにより操作面がどこか、いいかえれば、どこにどのように指を添えればよいかを直感的に認識しやすい。このため、操作者が回動式ハンドルを正しく握るように自然に導きやすくなる。
操作面は、回動軸方向に外側面に沿って延びるライン状の面として形成されてもよい。
このような態様によれば、ライン状の操作面がその位置によって回動式ハンドルの回転角を示すので、操作者は吐水状態を操作面の位置から視認しやすくなる。いわば、ライン状の操作面をインジケーターとしても機能させやすくなる。
操作面は、外側面においてハンドルと水栓の接合位置に達しない位置まで延びてもよい。
このような態様によれば、操作者は水栓に触れるほど深く回動式ハンドルを握る必要がないことを視覚的に認識しやすくなる。このため、操作者の指が水栓本体あるいは吐水口に触れる可能性を更に低減させやすい。
操作面はハンドルに組み付けられた操作部材に形成されてもよい。操作部材は、ハンドルの上端面にまで延びてもよい。
このような態様によれば、上端面の一部にも形成される操作部材が回動式ハンドルの回転角を示すことができるので、操作者は上端面側からも吐水状態を視認しやすくなる。いわば、上端面においてもインジケーターとしての視認性を提供しやすい。また、上端面に形成される部分に操作者への注意または指示を記載すれば、操作者により安全かつ正しい操作方法をいっそう確実に認識させやすくなる。
操作面には、摩擦係数を高めるために複数の突起物が配列されてもよい。
このような態様によれば、操作面の摩擦係数を高めることで操作性を向上させやすくなるだけではなく、操作面に触れる指に突起物が明確な触感を与えることで、操作者は触覚的にもどこに指を添えればよいか、どの程度の力をかければよいか、を認識しやすくなる。また、突起物を設けることにより、視覚的にも操作面の場所を認識しやすい。
本発明のある態様における水栓は、先端部が終端され、その側面に吐水口が形成される吐水パイプを備えてもよい。そして、吐水パイプの先端部に上述の回動式ハンドルが設置されてもよい。
このような態様によれば、水栓の吐水口より先端側にハンドルがあるため、ハンドル操作時に操作者の手に水がかかりにくい。
本発明によれば、デザイン性、操作性および安全性のバランスを考慮した新しい回動式ハンドルを提供できる。
オフィスの給湯室に設置されるキッチンの斜視図である。 熱湯単水栓の外観斜視図である。 熱湯単水栓の側断面図である。 熱湯単水栓における吐水部の周辺の拡大側断面図である。 回動式ハンドルの内部構造を示す図である。 回動式ハンドルの正面図および側面図である。 人差し指の腹の長さを説明するための模式図である。
図1は、オフィスの給湯室に設置されるキッチン102の斜視図である。
キッチン102は、熱湯単水栓100および混合水栓104を備える。熱湯単水栓100は、最大95℃の熱湯専用の水栓である。混合水栓104は、最大60℃程度まで温度調整を可能な水栓である。お茶やコーヒーを作るときには、熱湯単水栓100により即時に熱湯を供給できる。
第1給水管106から供給される水は、いったん電気温水器108に供給される。電気温水器108は、供給された水を加熱して熱湯を作る。電気温水器108の第2給水管110からは湯、第3給水管112からは冷水が混合水栓104に供給される。混合水栓104の根元に取り付けられるレバー式ハンドル116を操作することにより、吐水量と温度(湯と冷水の混合比)を調整できる。混合水栓104から吐き出された水は、排水口118を介して排水管120から排出される。
一方、電気温水器108の第4給水管114からは熱湯が熱湯単水栓100に供給される。熱湯単水栓100の先端に取り付けられる回動式ハンドル122を操作することにより、吐水量を調整できる。熱湯単水栓100は吐水温度の調整をできない。熱湯単水栓100から吐き出された熱湯も、排水口118を介して排水管120から排出される。
以下、本実施形態においては、熱湯単水栓100とそれに取り付けられる回動式ハンドル122を中心として説明する。
図2は、熱湯単水栓100の外観斜視図である。
熱湯単水栓100は、台座124と座金126によりキッチン102に固定される。吐水パイプ128は、台座124においてz軸を回転軸として150度程度回転可能である。吐水パイプ128には、図示しないホース(後述)が挿通されている。このホースは台座124および継手148(図2では図示せず。後述)を介して第4給水管114と接続される。詳細は後述するが、ホースと吐水パイプ128の間隙が断熱層となり、ホースを通る熱湯の熱エネルギーが吐水パイプ128まで伝わりにくい構造となっている。
吐水パイプ128はz軸方向(垂直方向)に延びたあと、y軸方向に折れ曲がるL字形状をしており、その先端側面部に吐水部130が形成される。吐水パイプ128の先端には回動式ハンドル122が取り付けられる。吐水パイプ128の根元側ではなく、先端側に回動式ハンドル122が設置されるため、操作者は台座124付近まで深く手を差し入れなくても、吐水部130の手前で熱湯単水栓100を操作できる。このため、吐水部130から吐水される熱湯、あるいは、その飛沫水や湯気が手にかかりにくい安全な構成となっている。
回動式ハンドル122の外側面134と吐水パイプ128の外側面134はフラット(面一)につらなる。このため、回動式ハンドル122が吐水パイプ128を一体化させたシンプルなデザインとなっている。
操作者は、回動式ハンドル122に取り付けられるグリップ部材132に指を添えて、回動式ハンドル122をy軸を中心として回転させる。グリップ部材132は、回動式ハンドル122の外側面134においてライン状に延びるとともに、上端面138の一部にも形成されるL字型の部材である(詳細後述)。図2に示すように、グリップ部材132が水平位置にあるときには止水状態となる。そこから回動式ハンドル122を回転させると吐水が始まって徐々に流量が増していき、約90度まで回転させてグリップ部材132が垂直位置にあるときには吐水が全開の状態となる。
吐水パイプ128および回動式ハンドル122の色彩は同一または類似あることが好ましい。本実施形態においては、吐水パイプ128および回動式ハンドル122は黄銅や亜鉛等の金属により形成される。一方、グリップ部材132は、表面に複数の突起物が配列された赤色の樹脂部材であり、「操作面」を形成する。なお、グリップ部材132のような別体ではなく、外側面134の一部を加工することにより、操作面を形成してもよい。
回動式ハンドル122の外側面134と、外側面134に形成される操作面(グリップ部材132)の一番の違いは滑りにくさ(摩擦係数)の違いである。本実施形態においては、グリップ部材132の表面に複数の突起物を配列することにより、グリップ部材132の摩擦係数を高めている。操作者は、触感および視覚から、回動式ハンドル122における操作すべき場所、すなわち、操作面の場所や範囲を直感的に認識できる。したがって、操作者は回動式ハンドル122全体を深く握り込む必要はなく、グリップ部材132に指を添える程度の把持により回動式ハンドル122を操作できることを直感的に理解できる。このように、触感において、好ましくは視覚においても識別しやすい操作面を外側面134に沿って形成することにより、操作者の指を自然に操作面に導くことができる。
グリップ部材132は、外側面134に沿って形成されるため、何かが回動式ハンドル122にぶつかっても誤吐水する可能性はほとんどない。本実施形態の熱湯単水栓100は、すっきりしたデザインでありながら、安全性と操作性にも配慮した構成となっている。
図3は、熱湯単水栓100の側断面図である。
熱湯単水栓100の台座124は、パッキン140を介してキッチン102の設置面に挿通され、座金126および締付ナット142により固定される。台座124の上部は回転ソケット144に挿通され、台座124と回転ソケット144は更に2つのOリング146により保持される。第4給水管114は、台座124および継手148を介してホース150と接続される。ホース150は、吐水パイプ128に沿って曲げられる。第4給水管114から供給される熱湯はホース150を通る。吐水パイプ128とホース150の間に形成される空気層152が断熱層となるため、ホース150の熱エネルギーが吐水パイプ128に伝わりにくい構成となっている。このような構成により、吐水パイプ128の温度上昇を抑制している。
ホース150は、継手158を介して固定部材156と接続される。固定部材156は、カバー部材160を介して吐水パイプ128に固定されている。ホース150の出口はスピンドル154によってふさがれている。回動式ハンドル122を回転させるとスピンドル154がy軸負方向に動き、ホース150の出口が開放され、ホース150内の熱湯が吐水部130から吐水される。
図4は、熱湯単水栓100における吐水部130周辺の拡大側断面図である。
ホース150は継手158を介して固定部材156と接続される。固定部材156にはホース150から熱湯が流れ込むので、固定部材156も熱くなりやすい。固定部材156は、樹脂製のカバー部材160を介して吐水パイプ128に嵌め込まれる。カバー部材160は、固定部材156の熱が吐水パイプ128に伝わるのを抑止する断熱材であるとともに、固定部材156を吐水パイプ128に対して固定する役割も担う。
回動式ハンドル122の内部には、Oリング164を介してハンドル本体部162が設置される。また、ハンドル本体部162は、スピンドル154と固定ビス166により接続される。止水時においては、ホース150の出口168は、スピンドル154によって塞がれる。回動式ハンドル122を回動させると、スピンドル154が図4の紙面右方向に移動し、出口168が開放され、ホース150と吐水部130が開通する。出口168が開放されると、ホース150に流れ込んでいた熱湯は、出口168を経由して、吐水部130に流れ込み、吐水部130の内部の整流キャップ170を通って図4の紙面下方向に吐水される。
吐水パイプ128と、回動式ハンドル122の接合部分には若干の溝172がある。回動式ハンドル122を回転させ、回動式ハンドル122が平行移動すると、溝172の幅も大きくなる。溝172が深い場合、特に吐水時に溝172が目立つ。これは、美観上好ましくない。また、溝172が大きく深くなると、溝172から湯気が入り込みやすくなる。回動式ハンドル122や吐水パイプ128に入り込んだ湯気はやがて冷えて水滴となり、溝172からしずくとなって垂れてくる可能性もある。このように美観面からも衛生面からも、溝172をなるべく小さく、特に、浅くしておきたい。
そこで、本実施形態においては、吐水パイプ128から少しだけカバー部材160を突出させている。そして、この突出したカバー部材160の外側面と回動式ハンドル122の内側面を沿わせている。カバー部材160と回動式ハンドル122の隙間はゼロであることが理想ではあるが、構造上、少なくとも0.5ミリメートル以下、好ましくは、0.25ミリメートル以下であることが好ましい。このように、カバー部材160を吐水パイプ128から少し突出させ、回動式ハンドル122の内側面をカバー部材160の突出部分の外側面に沿わせることで、吐水パイプ128と回動式ハンドル122の接合部分の溝172を浅くしている。
上述のように、カバー部材160は断熱材であるとともに固定部材156を吐水パイプ128内に安定させる役割も担う。本実施形態においては、回動式ハンドル122とそれにつながるスピンドル154が固定部材156に挿入されているため、固定部材156の固定が不安定だと回動式ハンドル122ががたついてしまう。一方、ネジを吐水パイプ128の外側からカバー部材160に貫通させてカバー部材160や固定部材156を安定させる場合、ネジが吐水パイプ128の外から見えてしまうため美観上好ましくない。また、カバー部材160と吐水パイプ128をしっかり固定するためにはネジを複数箇所に設ける必要がある。
そこで、本実施形態においては、吐水部130に整流キャップ170をねじ込み、整流キャップ170がパッキン174を介して固定部材156およびカバー部材160を吐水パイプ128に押しつけることで、固定部材156とカバー部材160を吐水パイプ128に固定している。整流部材は、吐水を整流するための必須構成品である。そこで、本実施形態においては、ネジのように吐水部130に差し込む整流部材としての整流キャップ170に、固定部材156やカバー部材160を安定させる役割も担わせている。
図5は、回動式ハンドル122の内部構造を示す図である。
グリップ部材132は、回動式ハンドル122の外側面134および上端面138に沿って嵌め込まれるL字型部材である。グリップ部材132は、樹脂製であり、表面に複数の突起物が配列されることで摩擦係数を高めている。これらの突起物は視覚的にも、グリップ部材132が指を置くべき場所(操作面)であることを示す。
図6は、回動式ハンドル122の正面図および側面図である。
まず、グリップ部材132のうち、回動式ハンドル122の上端面138に設置される部分である上面部176は、上端面138の中心まで延びる。上面部176は、図6に示すように水平方向に向いているときには止水状態を示し、約90度左回転して垂直方向を向くときには吐水が全開の状態を示す。このように、ライン状の上面部176の向きにより吐水・止水状態が示されるため、上面部176はいわばインジケーターとして機能する。上面部176には、また、「MAX95℃」という注意書きが記載され、操作者に注意を促している。上面部176には注意事項に限らず、さまざまな操作説明が記載されてもよい。たとえば、回動式ハンドル122の回転方向を示す記載や、グリップ部材132の側面部178に指を添えるように指示する記載があってもよい。
グリップ部材132のうち、回動式ハンドル122の外側面134に設置される部分である側面部178は、回動式ハンドル122の回転軸方向に沿って延伸する。側面部178は、操作面およびインジケーターとして機能する。
上述のように側面部178の表面には複数の突起物が配列されている。これにより、操作者は回動式ハンドル122においてグリップ部材132の側面部178が指を添えるべき場所であることを触覚および視覚にて直感的に認識できる。
回動式ハンドル122の外側面134の長さをW2とすると、側面部178の長さW1はW2よりも小さい。すなわち、グリップ部材132の外側面134は、回動式ハンドル122が熱湯単水栓100と接合する位置まで達しない長さのライン状領域を形成する。吐水パイプ128が熱くなりすぎないように、空気層152やカバー部材160などの断熱層を設けているが、それでも操作者が吐水パイプ128に触れることは極力避けたい。特に、吐水部130からなるべく操作者の指を遠ざけたい。そこで、W1<W2とすることにより、操作者が回動式ハンドル122を深く握り込んで吐水パイプ128または吐水部130にまで指が触れてしまわないようにしている。
より具体的には、W1はW2の1/2以上3/4未満であることが好ましい。本発明者らの調査によれば、成人の人差し指または親指の第一関節のうち、指の腹に当たる部分の大きさW3(図7参照)はおおむね20ミリメートルから25ミリメートルの間を分布する。したがって、安全性だけでなく操作性も考慮すると、W1は20ミリメートル以上30ミリメートル未満であることが好ましい。
グリップ部材132は、図6に示すような突起物により摩擦係数を高めてもよいし、全体をシボ加工等することにより摩擦係数を高めるほか、ゴム等の弾性体や表面の粗い合成樹脂など、回動式ハンドル122本体よりも摩擦係数の大きな材質を採用することで摩擦係数を高めてもよい。また、本実施形態のように、回動式ハンドル122の外側面134および上端面138に沿ったL字型のグリップ部材132を別途取り付けることにより操作面を形成してもよいし、回動式ハンドル122の外側面134の一部に凹凸加工を施すことにより、回動式ハンドル122の外側面134そのものに摩擦係数の大きな操作面(操作用の領域)を形成してもよい。あるいは、外側面134にプラスチックフィルムなどのシール部材を貼り付けることで摩擦係数の大きな操作面を形成してもよい。いずれにしても、回動式ハンドル122の外側面134の一部に他の部分よりも摩擦係数の大きな領域を操作面として形成すればよい。
以上、実施形態に基づいて、熱湯単水栓100、特に、回動式ハンドル122を中心として説明した。
まず、回動式ハンドル122は熱湯単水栓100の根元ではなく先端部に取り付けられる。このため、操作しやすく、吐水部130から吐出される熱湯が手に触れる可能性を低減できる。また、回動式ハンドル122が吐水口よりも手前かつ高い位置にあるため、ハンドル操作時に、より手に水がかかりにくい配置になっている。また、回動式ハンドル122の外側面134と吐水パイプ128の外側面136がフラットに連なるため、回動式ハンドル122を熱湯単水栓100に外観において一体化したシンプルなデザインを実現できる。
色彩および形状において識別可能なグリップ部材132によって操作面を形成することにより、操作者の指を自然に操作面に導くことができる。いいかえれば、操作面以外の部分を操作者が把持する可能性を極力減らすことができる。操作者は、グリップ部材132の大きさや形状から回動式ハンドル122を浅くつまむだけで操作できることを直感的に理解できる。また、回動式ハンドル122の回転角がグリップ部材132の傾きによって明示されるため、グリップ部材132の傾きにより止水・吐水状態を視覚的に認識しやすい。
更に、回動式ハンドル122は、レバーのような「でっぱり」をもたないため、誤吐水を生じにくい。外側面134に沿って設置されるグリップ部材132の側面部178は、人差し指または親指の第一関節の腹部分を添えられる程度の大きさであるため、指の力をかけるのに充分な大きさを確保できている。このような構成により、操作性を維持しつつ、操作者の指が吐水パイプ128まで触れてしまう可能性を極力低減している。更に、空気層152とカバー部材160により、ホース150を通る熱湯の熱エネルギーが吐水パイプ128まで伝わりにくい構成となっている。
このように、触覚および視覚的に操作者に正しい操作方法を導きつつも、人差し指または親指の力を回動式ハンドル122に伝えるのに充分な大きさの操作面を形成することにより、操作性と安全性を両立させることができる。また、レバーのようなでっぱりではなく、回動式ハンドル122の外側面134に沿った摩擦係数の大きな操作面を形成することにより、充分なグリップ力を確保しつつも全体のデザインをすっきりさせることができる。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
本実施形態においては、熱湯単水栓100を対象として説明したが、本実施形態における回動式ハンドル122は2ハンドル等の混合水栓や冷水用の水栓にも応用可能である。また、ハンドルの位置は水栓の先端でなくてもよく、水栓の根元ちかくにあっても
よいし、カバーやカウンターを挟んで水栓に取付けられるものにも応用可能である。また、台所用の水栓だけではなく、浴室や洗面化粧台の水栓にも応用可能である。
100 熱湯単水栓、 102 キッチン、 104 混合水栓、 106 第1給水管、 108 電気温水器、 110 第2給水管、 112 第3給水管、 114 第4給水管、 116 レバー式ハンドル、 120 排水管、 122 回動式ハンドル、 124 台座、 126 座金、 128 吐水パイプ、 130 吐水部、 132 グリップ部材、 134,136 外側面、 138 上端面、 142 締付ナット、 144 回転ソケット、 148 継手、 150 ホース、 152 空気層、 154 スピンドル、 156 固定部材、 158 継手、 160 カバー部材、 162 ハンドル本体部、 166 固定ビス、 168 出口、 170 整流キャップ、 172 溝、 174 パッキン、 176 上面部、 178 側面部。

Claims (6)

  1. 水栓に取り付けられ、操作者が回動させることにより吐水を制御するためのハンドルであって、
    前記操作者が前記ハンドルをつかむときに前記ハンドルの外側面の一部に形成される操作面に前記操作者の指を導くために、前記操作面の摩擦係数を前記外側面における他の領域の摩擦係数よりも大きく設定したことを特徴とする回動式ハンドル。
  2. 前記操作面は、前記外側面において前記ハンドルと前記水栓の接合位置に達しない位置まで延びることを特徴とする請求項1に記載の回動式ハンドル。
  3. 前記操作面は、回動軸方向に前記外側面に沿って延びるライン状の面として形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の回動式ハンドル。
  4. 前記操作面はハンドルに組み付けられた操作部材に形成されており、操作部材は、前記ハンドルの上端面にまで延びることを特徴とする請求項2または3に記載の回動式ハンドル。
  5. 前記操作面には、摩擦係数を高めるために複数の突起物が配列されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の回動式ハンドル。
  6. 先端部が終端され、その側面に吐水口が形成される吐水パイプを備え、
    前記吐水パイプの前記先端部に請求項1から5のいずれかに記載の回動式ハンドルが設置されることを特徴とする水栓。
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