JP2016074916A - 食器洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より費用対効果に優れており、穏やかであり、皮膚を水和及び/又は調湿する効果を有し、加工するのに容易である、食器手洗い用液体洗剤組成物を提供すること。
【解決手段】 手洗い用液体食器洗剤組成物を使用する手作業による食器洗浄方法が提供され、洗剤組成物はアニオン性界面活性剤と、2,100,000以下の分子量及び0.45meq/g以上の電荷密度を有するカチオン性ポリマーと、を含む。この組成物は、皮膚ケアをもたらすために、少なくとも2.5%の希釈時コアセルベーション指数を有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アニオン性界面活性剤と、2,100,000以下の分子量及び0.45meq/g以上の電荷密度を有するカチオン性ポリマーと、を含む、食器手洗い用液体洗剤組成物を用いる手作業による食器洗浄方法に関し、このような組成物は少なくとも2.5%の希釈時コアセルベーション指数(coacervation index)を有する。本発明は、手作業による食器洗浄操作の一連の作業時の皮膚損傷の防止並びに皮膚の全体的外観及び感触の改善方法に更に関する。
本出願は、特願2013−555719の分割出願である。
手作業による食器洗浄操作時に、使用者の手は、皮膚の水和の損失を生じる及び/又は皮膚の炎症を生じる界面活性剤及び他の成分を含有する、食器洗浄洗剤に曝露される。その結果、多くの使用者は食器洗浄プロセス後に皮膚の炎症及び乾燥を経験することになり、多くの場合、使用者はうるおいを回復させるために鎮静又は保湿製品を塗布する必要を感じる。
1つのアプローチは、皮膚に対してより穏やかな界面活性剤を含む洗剤組成物を配合するというものであった。同様に、軽質液体洗剤への皮膚保護成分の組み込みも、当該技術分野において知られている(例えば、国際公開第99/24535号、同第97/44423号及び日本国特許第2005−179438号)。他のアプローチには、皮膚感覚に対して有益な効果を有する活性成分の、洗剤組成物への組み込みが含まれた(すなわち国際公開第07/028571号)。しかしながら、食器洗浄に多くの場合関連する希釈条件を前提とすると、皮膚保護成分は皮膚上に必ずしもうまく付着しない。したがって、これらは、手作業による食器洗浄用の洗剤に必要とされる高い泡立ち特性及び/又は洗浄性能が損なわれることになる程の濃度で使用しない限り、求められる皮膚ケア効果をもたらさない。これは非常に高価な配合となる。これはまた、原料及び最終製品のレオロジー制御並びに投与制限内の所望の活性レベルでの製品中への原料の組み込みなどの加工性制限も上げる。
国際公開第99/24535号 国際公開第97/44423号 日本国特許第2005−179438号 国際公開第07/028571号
したがって、より費用対効果に優れており、穏やかであり、皮膚を水和及び/又は調湿する効果を有し、加工するのに容易である、食器手洗い用液体洗剤組成物に対する要求はいまだに満たされていない。
アニオン性界面活性剤と、2,100,000以下の分子量及び0.45meq/g以上の電荷密度を有するカチオン性ポリマーと、を含む食器手洗い用液体洗剤組成物(このような組成物は、少なくとも2.5%の希釈時コアセルベーション指数を有する)が、食器手洗い操作中に非常に効率的な皮膚調湿をもたらし、一方で、非常に費用対効果に優れた方法で、組成物に必要とされる洗浄及び泡立ち特性を維持し、かつ改善された製造加工性を有することが、驚くべきことに判明した。このような効率的及び費用対効果に優れた皮膚ケア効果は更には、手作業による食器洗浄に関連する希釈条件下で、及び更なる追加的皮膚ケア技術を用いずとも達成される。
第一実施形態では、本発明は、アニオン性界面活性剤と、2,100,000以下の分子量及び0.45meq/g以上の電荷密度を有するカチオン性ポリマーと、を含む、食器手洗い用液体洗剤組成物を用いる手作業による食器洗浄方法に関し、このような組成物は少なくとも2.5%の希釈時コアセルベーション指数を有する。
第二実施形態では、本発明は、食器洗浄操作中に、皮膚保湿、皮膚感触及び皮膚外観効果を送達する方法に関し、より具体的には手の皮膚にこのような組成物を送達する方法に関する。
本明細書で使用するとき、「グリース」とは、少なくとも一部(すなわち、グリースの少なくとも0.5重量%)に、飽和及び不飽和の油脂、好ましくは牛肉及び/又は鶏肉のような動物性原料に由来する油脂を含む物質を意味する。
本明細書で使用するとき、「食器」とは、セラミック、陶器、金属、ガラス、プラスチック(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)、及び木で作製された、皿、グラス、深鍋、鍋、焼き皿、及び銀食器などの、表面を意味する。
本明細書で使用する時、「食器手洗い用液体洗剤組成物」とは、手作業による(すなわち、手による)食器洗浄で使用される組成物を指す。そのような組成物は、一般的に、泡立ち、つまり発泡性が事実上高い。
本明細書で使用するとき、「洗浄」とは、洗浄、及び/又は消毒のために表面に適用することを意味する。
本明細書で使用するとき、「皮膚効果」は、皮膚水和及び/又は皮膚保湿レベル及び/又は皮膚調湿の維持又は増加、並びに、皮膚感触及び手の外観に対するプラスの利点を意味する。本明細書で使用するとき、「保湿」は、皮膚からの水の蒸発を最小化するための皮膚バリアの改善を介する、皮膚の水分レベルの最適化を意味する。
本明細書で使用するとき、「泡立ち特性」は、本発明の液体洗剤組成物の使用によりもたらされる、洗浄プロセスの全体を通した泡立ちの量(多さ又は少なさ)及び泡立ちの持続性(持続的な泡立ち)を意味する。本明細書で使用するとき、「泡立ち性が高い」は、泡立ち性が高く(すなわち消費者に許容されると考えられる泡立ちレベル)、かつ泡立ちを維持する(すなわち食器洗浄操作にわたって高レベルで泡立ちが維持される)、食器手洗い用液体洗剤組成物を指す。このことは、消費者が、泡立ちの高さを洗剤組成物の性能の目安として用いることから、液体食器類洗浄洗剤組成物に関して特に重要である。更に、食器洗浄液体洗剤組成物の消費者は、洗浄液がまだ活性洗剤成分を含有していることの目安としても、泡立ち特性を使用する。消費者は、通常、泡立ちがなくなったときに洗浄液を新しくする。したがって、泡立ちの少ない液体食器用洗浄洗剤組成物の製剤は、泡立ちの程度が少ないために、消費者によって、必要以上に頻繁に取り替えられる傾向がある。
食器類の洗浄/処理プロセス
本発明の方法は、驚くべきことに、十分な食器洗浄性能及び泡立ち特性と、必要な製品の安定性及び加工性と、を維持する一方で、向上され、対費用効果に優れた皮膚ケア効果、特に皮膚の保湿、なめらかさ、柔軟性、しなやかさ、及び向上された皮膚外観などといった感覚的利益をもたらす。
本発明は、アニオン性界面活性剤と、2,100,000以下の分子量及び0.45meq/g以上の電荷密度を有するカチオン性ポリマーと、を含む、液体洗剤組成物を用いて食器を洗浄するプロセスに関し、このような組成物は少なくとも2.5%の希釈時コアセルベーション指数を有する。上記プロセスは、この組成物を典型的には希釈又は未希釈形態にて食器類の表面に適用する工程と、上記組成物をすすぐ工程、あるいは表面をすすがず上記組成物を表面に残したまま乾燥させる工程と、を含む。
「その未希釈形態」とは、本明細書において、適用される前(直前)にユーザーによって0gpgの水硬度にて希釈されることなく、処理される表面及び/又は洗浄装置若しくは用具(布巾、スポンジ又は皿用ブラシ)に直接適用されることを意味する。「希釈形態」とは、本明細書において、前述の液体組成物を、適切な溶媒、典型的には水でユーザーが希釈することを意味する。本明細書では「すすぐ」とは、本明細書の液体組成物を前述の食器に適用する工程の後、本発明に従うプロセスで洗浄される食器と、大量の適切な溶媒、典型的には水とを接触させることを意味する。「大量」とは、通常、約5〜約20リットルを意味する。
本発明の一実施形態では、本明細書に記載の組成物は、その希釈形態で適用することができる。汚れた食器を、有効量、典型的には(処理される食器25個当たり)約0.5mL〜約20mL、好ましくは約3mL〜約10mLの、水で希釈した本発明の液体洗剤組成物と接触させる。使用される液体洗剤組成物の実際の量は、ユーザーの判断に基づくものであり、典型的には、組成物中の活性成分の濃度を含む、組成物の具体的な製品配合、洗浄される汚れた食器の数、食器上の汚れの程度などのような要因に応じて決定される。一般に、約0.01mL〜約150mL、好ましくは約3mL〜約40mLの本発明の液体洗剤組成物が、約1000mL〜約20000mL、より典型的には約5000mL〜約15000mLの範囲の容積容量を有する流しの中の、約2000mL〜約20000mL、より典型的には約5000mL〜約15000mLの水と組み合わされる。結果として得られた希釈組成物を収容する流しの中に汚れた食器類を浸漬させ、食器類の汚れた表面を、布、スポンジ、又は類似の物品と接触させることにより、それらの表面を洗浄する。布、スポンジ、又は同様の物品は、食器類表面と接触する前に洗剤組成物と水との混合物に浸漬されてもよく、典型的には、約1〜約10秒間の範囲の時間にわたって食器類表面と接触するが、実際の時間は、各適用及びユーザーによって異なる。布、スポンジ、又は類似の物品を食器表面に接触させることは、好ましくは、同時に食器表面を擦ることを伴う。
本発明の別の方法は、液体食器類洗浄洗剤なしで水浴中に汚れた食器類を浸漬するか、又は流水下に保持することを含む。スポンジのような、液体食器類洗浄洗剤を吸収する道具は、別の分量の非希釈の液体食器類洗浄組成物中に、典型的には約1〜約5秒間の範囲の時間にわたって、直接入れられる。次に吸収道具、ひいては非希釈の液体食器類洗浄組成物が、汚れた食器類のそれぞれの表面に個々に接触して、汚れを除去する。吸収道具は、典型的には、約1〜約10秒間の範囲の時間にわたってそれぞれの食器類表面と接触するが、実際の適用時間は、食器類の汚れの程度などの要因に左右されることになる。吸収道具を食器類表面に接触させることは、好ましくは、同時に擦ることを伴う。
あるいは、道具は、食器表面と接触するのに先だって、手洗い用食器類洗浄組成物と水との混合物中に浸漬されてもよく、上記濃縮溶液は、洗浄道具を収容できる小さい容器内で、ユーザーの習慣と、洗浄作業とに応じて手洗い用食器類洗浄液体:水の比が、それぞれ約95:5〜約5:95、好ましくは約80:20〜約20:80、より好ましくは約70:30〜約30:70の範囲で、手洗い用食器類洗浄組成物を水で希釈することにより作製される。
組成物を使用する地域に依存して、本発明の方法において使用される水は、約0〜30gpgの硬度を有し得る(「gpg」は、当業者には周知である水硬度の尺度であり、「1ガロンあたりのグレイン数」を表す)。
皮膚の保湿方法
別の実施形態では、本発明は、手作業による食器洗浄操作中にプラスの皮膚ケア利点、より具体的にはプラスの皮膚感触利点、及び、皮膚、特に手の皮膚に対する外観の改善をもたらすための、食器手洗い用液体洗剤組成物の使用に関する。この操作は、食器洗浄操作を行う人の皮膚を本発明の組成物と接触させる工程を含む。本方法の食器手洗い用液体組成物は、本明細書に記載の「食器の洗浄/処理プロセス」に概説されるように、未希釈形態、あるいは希釈形態又は濃縮プレミックス形態であり得る。
液体組成物
本明細書において、食器手洗い用液体組成物は、30重量%〜95重量%の、好ましくは40重量%〜80重量%の、より好ましくは50重量%〜75重量%の水性液体キャリアを典型的には含有し、このキャリアには他の必須成分及び任意組成物成分が溶解、分散、又は懸濁している。水性液体キャリアの1つの好ましい構成成分は、水である。
本明細書の食器手洗い用液体組成物は、任意の好適なpHを有し得る。好ましくは組成物のpHは3〜14、より好ましくは6〜13、最も好ましくは8〜10に調整される。組成物のpHは、当該技術分野において既知のpH修正成分を使用して調整することができる。
本明細書の食器手洗い用液体組成物は好ましくは増粘され、好ましくは20s−1及び20℃において、50〜3000センチポアズ(50〜3000mPa.s)、より好ましくは100〜2500センチポアズ(100〜2500mPa.s)、最も好ましくは500〜2000センチポアズ(500〜2000mPa.s)の粘度を有する。粘度は、従来方法により、例えば、直径40mm及び間隙サイズ500μmにて鋼板スピンドルを用いて、TA instrumentsのAR 550レオメーターを使用して測定することができる。20s−1での高せん断粘度及び0.05s−1での低せん断粘度は、20℃で3分間の0.1s−1〜25s−1の対数せん断速度掃引(logarithmic shear rate sweep)から得ることができる。本明細書に記載される好ましいレオロジーは、内部に存在する洗剤成分による構造化を使用して、又は外的レオロジー変性剤を用いることによって、達成することができる。
カチオン性ポリマー
本明細書の食器手洗い用液体組成物は、2,100,000以下の分子量及び0.45meq/g以上の電荷密度を有するカチオン性ポリマーを少なくとも1つ含む。典型的にはカチオン性ポリマーは、組成物全体の0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%、より好ましくは0.05重量%〜1重量%の濃度で存在する。
カチオン性ポリマーの平均分子量(MW)は、好ましくは5,000〜2,100,000、好ましくは15,000〜1,000,000、より好ましくは50,000〜600,000、更により好ましくは350,000〜500,000である。ポリマー水溶液の加工性を制限するなどの望ましくない高レオロジー特性を回避するために、食器洗浄における活性強化を回避するために、並びに、最終製品配合物における相安定性ストレスを回避するために、高分子量は回避すべきであることが判明している。
ポリマーは、0.45meq/g以上、好ましくは0.45〜5meq/g、より好ましくは0.45〜2.3meq/g、更により好ましくは0.45〜1.5meq/gの目標のカチオン電荷密度により更に特徴付けられる。このような電荷密度は、適切なコアセルベートの形成、皮膚上への付着、したがって、求められる皮膚効果のために必要とされることが判明している。
本明細書で使用するとき、カチオンポリマーの「電荷密度」は、ポリマー1グラム原子量(分子量)あたりのカチオン部位の数として定義され、カチオン電荷のmeq/グラムに換算して表すことができる。電荷密度値は、考慮しているポリマーが有する(すなわち、最大プロトン化条件下の)最大固有電荷密度として、読み取るべきである。ポリマーが、水及び液体手洗い用食器洗浄マトリックス中に可溶性のままであり、対イオンがこの液体手洗い用食器洗浄液の必須成分に関して物理的及び化学的に安定であり、あるいは製品性能、安定性ないしは美観を過度に損なうことのない限り、任意のアニオン性対イオンをカチオン性ポリマーと会合させて使用することができる。こうした対イオンの非限定的な例としては、ハロゲン化物(例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、サルフェート及びメチルサルフェートが挙げられる。
本発明での使用に好適なカチオン性ポリマーは、第四級アンモニウム又はカチオン性プロトン化アミノ部分のようなカチオン性窒素含有部分を含有する。
水溶性カチオン化ポリマーの具体例としては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化デンプン及びカチオン化グアーガム誘導体などのカチオン性多糖が挙げられる。同様に、ジアリル第四級アンモニウム塩ホモポリマー、ジアリル第四級アンモニウム塩/アクリルアミドコポリマー、第四級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合体、ビニルイミダゾリウムトリクロリド/ビニルピロリドンコポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドコポリマー、ビニルピロリドン/第四級化ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタムコポリマー、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレートコポリマー、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミンコポリマー(「Cartaretin」−Sandoz/USA製品)、及び任意選択的に、アルキルアミド由来の単位を介してポリマー主鎖に結合する、少なくとも1つの複素環式末端基を有する第四級化/プロトン化縮合ポリマー(結合は任意選択的に(国際公開第2007 098889号、2〜19頁に記載のように)置換されたエチレン基を含む)などの合成的に誘導されるコポリマーが挙げられる。
上記の水溶性カチオン化ポリマーの、具体的な、但し非限定的な市販品の例は、「Merquat 550」(アクリルアミドとジアリルジメチルアンモニウム塩とのコポリマー−CTFA名:ポリクオタニウム−7、ONDEO−NALCO製品)、「Gafquat 755N」(1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレート樹脂のコポリマー−CTFA名:ポリクアテルニウム−11、ISPからの製品)、「Polymer KG」、「Polymer JR series」及び「Polymer LR series」(トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応生成物の塩−CTFA名:ポリクアテルニウム−10、Amercholの製品)、「SoftCat」ポリマーシリーズ(トリメチルアンモニウム及びジメチルドデシルアンモニウムのカチオン性置換を有する四級化ヒドロキシエチルセルロース誘導体−CTFA名:ポリクアテルニウム67、Amercholの製品)、並びに、Rhodiaからの「Jaguar series」、Aqualonからの「N−hance」シリーズ及びAquaCat「シリーズ」(グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド及びヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)である。
好ましいカチオン性ポリマーは、カチオン性多糖、より好ましくはカチオン性セルロース誘導体及び/又はカチオン性グアーガム誘導体、更に好ましくはカチオン性グアーガム誘導体である。カチオン性セルロース誘導体は、例えば、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩であり、業界(CTFA)ではポリクアテルニウム−10と呼ばれ、例えば、Dow AmercholからのUCARE JR30M及びUcare KG30Mが挙げられる。カチオン性グアーガム誘導体は、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドであり、例えば、RhodiaからのJaguar(登録商標)シリーズ、Aqualonから入手可能なN−Hance(登録商標)及びAquaCat(登録商標)ポリマーシリーズが挙げられ、これらの具体的ではあるが限定するものではない市販例は、Jaguar(登録商標)C−500、N−Hance(登録商標)3270、N−Hance(登録商標)3196及びAquaCat(登録商標)CG518である。
アニオン性界面活性剤
本発明の組成物は、典型的には組成物全体の4重量%〜40重量%、好ましくは6重量%〜32重量%、より好ましくは11重量%〜25重量%の濃度でアニオン性界面活性剤を含む。好ましい実施形態では、組成物は、組成物全体の15重量%以下、好ましくは10重量%以下、より好ましくは5重量%以下のスルホネート系界面活性剤を有する。
本発明の組成物及び方法で使用するのに好適なアニオン性界面活性剤はサルフェート、スルホネート、スルホサクシネート及び/又はスルホアセテートであり、好ましくはアルキルサルフェート及び/又はアルキルエトキシサルフェートであり、より好ましくは組み合わせたエトキシル化度が5未満、好ましくは3未満、より好ましくは2未満であるアルキルサルフェート及び/又はアルキルエトキシサルフェートの組み合わせである。
サルフェート系界面活性剤−好適なサルフェート系界面活性剤としては、C10〜C14アルキル若しくはヒドロキシアルキル、サルフェート及び/又はエーテルサルフェートの水溶性塩又は酸が挙げられる。好適な対イオンとしては、水素、アルカリ金属カチオン、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウムが挙げられるが、好ましくはナトリウムである。
ヒドロカルビル鎖が分枝状である場合、C1~4のアルキル分枝単位を含むことが好ましい。サルフェート系界面活性剤の平均分枝率は、好ましくは、全ヒドロカルビル鎖の30%超、より好ましくは35%〜80%、最も好ましくは40%〜60%である。
サルフェート系界面活性剤は、C8〜C20第一級分枝鎖及びランダムアルキルサルフェート(AS)、C10〜C18第二級(2,3)アルキルサルフェート、C10〜C18アルキルアルコキシサルフェート(AExS)(式中、好ましくはxは1〜30である)、好ましくは1〜5個のエトキシ単位を含むC10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート、米国特許第6,020,303号及び同第6,060,443号に記載の中鎖分枝状アルキルサルフェート、米国特許第6,008,181号及び同第6,020,303号に記載の中鎖分枝状アルキルアルコキシサルフェート、から選択され得る。
アルキルスルホサクシネート−スルホアセテート:他の好適なアニオン性界面活性剤は、アルキル、好ましくはジアルキルの、スルホサクシネート及び/又はスルホアセテートである。ジアルキルスルホサクシネートは、C6~15直鎖又は分枝鎖ジアルキルスルホサクシネートであり得る。アルキル部分は、非対称(すなわち異なるアルキル部分)であってもよく、あるいは好ましくは対称(すなわち同じアルキル部分)であってもよい。
スルホネート系界面活性剤(Sulphonate Surfactants):本発明の組成物は好ましくは、組成物全体の15重量%以下、好ましくは10%以下、更により好ましくは5重量%以下のスルホネート系界面活性剤を含む。これらのスルホネート系界面活性剤としては、C10〜C14アルキルスルホネート又はヒドロキシアルキルスルホネートの水溶性塩又は酸、C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、国際公開第99/05243号、同第99/05242号、同第99/05244号、同第99/05082号、同第99/05084号、同第99/05241号、同第99/07656号、同第00/23549号及び同第00/23548号に記載のような修飾アルキルベンゼンスルホネート(MLAS)、メチルエステルスルホネート(MES)、並びにα−オレフィンスルホネート(AOS)が挙げられる。これらのスルホネート系界面活性剤としてはまた、モノスルホネート及び/又はジスルホネートであってよいパラフィンスルホネートが挙げられ、これらは10〜20個の炭素原子を有するパラフィンのスルホネート化により得られる。スルホネート系界面活性剤としてはまた、アルキルグリセリルスルホネート系界面活性剤が挙げられる。
コアセルベーション系
本発明の組成物は、脱イオン水(水硬度0gpg)での希釈時コアセルベーション指数が2.5%以上、好ましくは3.5%以上、より好ましくは6%以上であることを示す。
静電及び疎水性相互作用の両方により引き起こされるアニオン性界面活性剤とカチオン性ポリマーの間の会合は、液々相分離を生じ、ポリマーに富む相(典型的にはゲル又は増粘相の形状)は、ポリマーを含まない相から分離する。この現象はコアセルベーションとして既知であり、凝結体のようなポリマー界面活性剤ゲルは、コアセルベートとして既知である。コアセルベーションは皮膚ケア活性物質(特にカチオン性ポリマー)の皮膚付着を向上させることが発見されている。理論により束縛されるものではないが、コアセルベートが形成されると、カチオン性ポリマーの付着は皮膚表面に対する上記ポリマーの固有親和性に依存しなくなると考えられている。コアセルベートは、特に洗浄又はすすぎ工程時の希釈使用条件下で皮膚調湿効果をもたらすと考えられている。実際、付着したカチオン性ポリマーは、皮膚表面上に膜を形成し、この膜は、界面活性剤の刺激性を緩和することができ、皮膚刺激及び洗剤の皮膚硬化効果を低下させ、皮膚pH緩衝能力を増加させると考えられている。更に、これにより形成されるポリマーバリアは、皮膚からの水の損失(蒸発)を防止することにより、皮膚水和レベルの向上に寄与する。これらの利点の組み合わせは、皮膚調湿、感覚及び外観の改善を生じる。
本発明の更なる利点は、消費者により使用される、様々な食器洗浄方法に典型的に見出されるような条件下(すなわち、未希釈適用〜様々な希釈条件)で、最も効率的な方法において皮膚ケア効果がもたらされ得ることである。本発明の食器手洗い用液体洗剤組成物は、手作業による食器洗浄操作の一連の作業時の、皮膚の保湿及びコンディショニングの方法をもたらすために使用できる。
本明細書で使用するとき、「コアセルベーション指数」は、組成物の5重量%溶液(すなわち、5gの組成物と脱イオン水で合計100gの溶液を作製する)を得るために脱イオン水(水硬度0gpg)で希釈した時に組成物により形成されるコアセルベートの割合(%)を意味する。コアセルベーション指数又はコアセルベート率(%)は、以下の等式に従って計算される:
Figure 2016074916
用語「コアセルベート」は、本発明の組成物を脱イオン水で希釈した時に本発明の組成物のアニオン性界面活性剤とカチオン性ポリマーとの間の相互作用により形成される凝集体を指す。
コアセルベーション指数方法:
本発明の組成物のコアセルベーション指数を測定するために、所与の量(g)の組成物を清浄な50mLの透明な円錐形遠心管(遠心管の重量は、空の管の自重として記録される)の中に入れ、その後、脱イオン水を加えて、所望の5重量%の生成物希釈比率を達成することにより、組成物の希釈液を周囲温度(20℃)にて調製した。例えば、2.5gの組成物と47.5gの脱イオン水を添加して、組成物の5重量%溶液(1:20希釈)を50g(総重量)得る。中旋回速度に設定した管旋回機(例えば、CEL−GRO(商標)組織培養旋回機)に遠心管を配置し、周囲温度(20℃)で一晩混合させておく。SX4250スイングバケットローターを取り付けたBeckman−Coulter遠心分離器Allegra X22Rモデルを用いて、遠心管を周囲温度にて4500rpmにて60分にわたって遠心分離すると、コアセルベートは遠心管の底部に沈降する。遠心管の頂部にてコアセルベートに重なっている上清を、コアセルベートをまったく乱さないよう及び/又は注ぎ出さないように、管からデカントする。コアセルベートが流体である場合、デカントは、遠心管の底部にあるコアセルベート相に決して触れないよう又は乱さないよう、ピペット又は他の手段により上清を除去することを含み得る。上清の残渣は、吸収紙を用い、コアセルベートには触れないよう遠心管の内壁から吸い取る。次に、遠心管の重さを量って、空の管の自重を減算することにより、コアセルベートの重量(g)を決定する。
本発明の方法での使用に好ましい組成物は、製品希釈液を調製するために使用される水の水硬度により実質的に影響されない希釈時コアセルベーション指数を示す。「実質的に影響されない」により、本明細書では、組成物のコアセルベーション指数が6%以上の値で維持されることが意味される。したがって、このような組成物は、使用する地域の水硬度とは無関係に、所望の皮膚調湿効果をもたらすことができる。それゆえに、本発明の好ましいカチオン性ポリマーは更に、例えば、15gpgといったより高い水硬度の水で希釈した時の、対応する組成物のコアセルベーション指数を測定することにより、選択することができる。
更に、粘弾性を示すコアセルベートが好ましいことが分かっている。理論に束縛されるものではないが、粘弾特性は、皮膚に対するコアセルベートの接着性を向上させて、付着の向上をもたらすと考えられている。したがって、アニオン性界面活性剤を含有する洗剤組成物において、最適化された粘弾特性を有するコアセルベートを形成できるカチオン性ポリマーが、更に好ましい。粘弾特性により、流体のような特性(粘稠性)並びに固形物のような特徴(弾性)の組み合わせが意味される。粘弾特性は一般に、ストレス掃引、周波数掃引及び/又は動的回復試験などの方法を用いて、弾性又は貯蔵弾性率(G’)及び粘稠性又は損失率(G”)により測定される。
更なる界面活性剤
組成物は更に、非イオン性、カチオン性、両性、双極性イオン、半極性非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を含み得る。更に好ましい実施形態では、本発明の組成物は、両性及び/又は双極性界面活性剤、より好ましくはアミンオキシド又はベタイン界面活性剤を更に含む。
したがって、本発明の組成物にとって最も好ましい界面活性剤系は、(i)組成物全体の4重量%〜40重量%、好ましくは6重量%〜32重量%、より好ましくは11重量%〜25重量%のアニオン性界面活性剤を、(2)液体洗剤組成物の0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.2重量%〜15重量%、より好ましくは0.5重量%〜10重量%の両性及び/又は双極性界面活性剤、より好ましくは両性界面活性剤、更により好ましくはアミンオキシド界面活性剤と組み合わせて、含む。このような界面活性剤系は、手に非常に優しくかつ穏やかでありながらも、食器手洗い用液体組成物に必要とされる優れた洗浄性を提供することが判明している。
通常、界面活性剤全体の濃度は、液体洗剤組成物の1.0重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜40重量%、より好ましくは8重量%〜35重量%である。任意の界面活性剤の非限定例が下記で考察される。
両性及び双極性界面活性剤
両性及び双極性界面活性剤は、液体洗剤組成物の0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.2重量%〜15重量%、より好ましくは0.5重量%〜10重量%の濃度で含まれ得る。好適な両性及び双極性界面活性剤は、アミンオキシド及びベタインである。
最も好ましいものはアミンオキシドであり、特にココジメチルアミンオキシド又はココアミドプロピルジメチルアミンオキシドである。アミンオキシドは、直鎖又は中程度分枝状アルキル部分を有し得る。典型的な直鎖アミンオキシドとしては、R1 C8~18アルキル部分を1つと、C1~3アルキル基及びC1~3ヒドロキシアルキル基からなる群から選択されるR2及びR3部分を2つ含有する、水溶性アミンオキシドが挙げられる。好ましくは、アミンオキシドは式R1−N(R2)(R3)−Oを特徴とし、式中、R1はC8~18アルキルであり、R2及びR3はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル及び3−ヒドロキシプロピルからなる群から選択される。直鎖アミンオキシド系界面活性剤としては、具体的には、直鎖C10〜C18アルキルジメチルアミンオキシド、及び直鎖C8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシドを挙げることができる。好ましいアミンオキシドとしては、直鎖C10、直鎖C10〜C12、及び直鎖C12〜C14アルキルジメチルアミンオキシドが挙げられる。本明細書で使用するとき、「中分枝状」とは、アミンオキシドが、n1個の炭素原子を有する1つのアルキル部分を有し、このアルキル部分上の1つのアルキル分枝がn2個の炭素原子を有することを意味する。アルキル分枝は、アルキル部分の窒素のα炭素に位置する。アミンオキシドのこの種類の分枝は、内在アミンオキシドとしても当該技術分野において知られている。n1とn2の総合計は、10〜24個の炭素原子、好ましくは12〜20個、より好ましくは10〜16個である。1つのアルキル部分の炭素原子の数(n1)は、1つのアルキル部分と1つのアルキル分枝とが対称となるように、1つのアルキル分枝(n2)と炭素原子の数がおよそ同じであるべきである。本明細書で使用するとき、「対称」は、本明細書で用いられる中分枝状アミンオキシドの少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも75重量%〜100重量%において、│n1−n2│が5以下、好ましくは4、最も好ましくは0〜4の炭素原子であることを意味する。
アミンオキシドは、C1~3アルキル、C1~3ヒドロキシアルキル基、又は平均で約1〜約3個のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキシド基から独立して選択される2つの部分を更に含む。好ましくは、2つの部分は、C1~3アルキルから選択され、より好ましくは、両方にC1アルキルが選択される。
他の好適な界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミドアゾリニウムベタイン、スルホベタイン(INCIスルタイン)並びにホスホベタインなどのベタインが挙げられ、好ましくは次の式(I)に合致する。
1−[CO−X(CH2nx−N+(R2)(R3)−(CH2m−[CH(OH)−CH2y−Y−(I)
式中、
1は飽和又は不飽和C6〜22アルキル残基であり、好ましくはC8〜18アルキル残基、特に飽和C10〜16アルキル残基であり、例えば飽和C12〜14アルキル残基であり、
XはNH、C1〜4アルキル残基R4を有するNR4、O、又はSであり、
nは1〜10の数であり、好ましくは2〜5、特に3であり、
xは0又は1であり、好ましくは1であり、
2、R3は独立して、ヒドロキシエチル、好ましくはメチルなどのヒドロキシ置換される可能性のあるC1〜4アルキル残基であり、
mは1〜4の数であり、特に1、2又は3であり、
yは0又は1であり、
YはCOO、SO3、OPO(OR5)O又はP(O)(OR5)Oであり、R5は水素原子Hであるか又はC1〜4アルキル残基である。
好ましいベタインは式(Ia)のアルキルベタイン、式(Ib)のアルキルアミドベタイン、式(Ic)のスルホベタイン及び式(Id)のアミドスルホベタインである;
1−N+(CH32−CH2COO- (Ia)
1−CO−NH(CH23−N+(CH32−CH2COO- (Ib)
1−N+(CH32−CH2CH(OH)CH2SO3− (Ic)
1−CO−NH−(CH23−N+(CH32−CH2CH(OH)CH2SO3−(Id)、式中、R11は、式I中と同じ意味である。特に好ましいベタインは、カルボベタイン[式中、Y-=COO]であり、特に式(Ia)及び(Ib)のカルボベタインであり、式(Ib)のアルキルアミドベタインが最も好ましい。好ましいベタインは、ココアミドプロピルベタインである。
非イオン性界面活性剤
存在する場合、非イオン性界面活性剤は、液体洗剤組成物の0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.5重量%〜10重量%の典型量で含まれる。好適な非イオン性界面活性剤としては、脂肪族アルコール、及び、脂肪族アルコールと1〜25モルのエチレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖又は分枝鎖状の、第一級又は第二級のいずれかのアルキル鎖とすることができ、一般的には、8〜22個の炭素原子を含有する。分枝鎖脂肪族アルコールとしては、ゲルべ(guerbet)アルコール系化合物も挙げられる。特に好ましいものは、アルキル基を有し、10〜18個の炭素原子、好ましくは10〜15個の炭素原子を含有する、アルコール1モルあたり2〜18モル、好ましくは2〜15モル、より好ましくは5〜12モルのエチレンオキシドを含有する、アルコールの縮合生成物である。
式R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x(式(III))を有するアルキルポリグリコシドも好適であり、式(III)のR2は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、及びこれらの混合物からなる群から選択され、アルキル基は、10〜18個、好ましくは12〜14個の炭素原子を含有し、式(III)のnは、2又は3、好ましくは2であり、式(III)のtは、0〜10、好ましくは0であり、式(III)のxは、1.3〜10、好ましくは1.3〜3、最も好ましくは1.3〜2.7である。グリコシルは、好ましくはグルコースから誘導される。同様に好適なのは、アルキルグリセロールエステル及びソルビタンエステルである。
8〜C20アンモニアアミド、モノエタノールアミド、ジエタノールアミド及びイソプロパノールアミドなどの脂肪酸アミド界面活性剤も好適である。
カチオン性界面活性剤
カチオン性界面活性剤もまた、典型的には組成物の0.1重量%〜20重量%で配合することができる。好適なカチオン性界面活性剤は、第四級アンモニウム界面活性剤である。好適な第四級アンモニウム界面活性剤は、モノC6〜C16、好ましくはC6〜C10 N−アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤からなる群から選択され、残りのN位はメチル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基によって置換される。別の好ましいカチオン性界面活性剤は、第四級クロリンエステルのような、第四級アンモニウムアルコールのC6〜C18アルキル又はアルケニルエステルである。
レオロジー変性剤
本明細書の組成物は、任意成分としてレオロジー変性剤を更に含み得る。そのようなレオロジー変性剤を本明細書の組成物に添加する総合的な目的は、製品の厚さ、製品の注ぎやすさ、製品の光学的特性、及び/又は粒子の懸濁性能の観点から、適切に機能的であり、審美的に満足できる液体組成物に到達することである。
一般的に、レオロジー変性剤は組成物全体の0.001重量%〜3重量%、好ましくは0.01重量%〜1重量%、より好ましくは0.02重量%〜0.8重量%の濃度で含まれる。レオロジー変性剤は、非ポリマー結晶性のヒドロキシ官能性材料、及び/又はポリマーレオロジー変性剤から選択され、組成物の水性液体マトリックスにずり減粘特性(shear thinning characteristics)を付与する。具体的な、好適な結晶性、ヒドロキシル含有レオロジー変性剤としては、ひまし油及びその誘導体が挙げられる。特に好ましいものは、硬化ヒマシ油及び水素添加キャスターワックスなどの硬化ヒマシ油誘導体である。市販のひまし油系の結晶性、ヒドロキシル含有レオロジー変性剤としては、Rheox,Inc.(現Elementis)からのTHIXCIN(登録商標)が挙げられる。好適なポリマーレオロジー変性剤としては、ポリアクリレート、多糖又は多糖誘導体のタイプのものが挙げられる。レオロジー変性剤として典型的に用いられる多糖誘導体には、ポリマーゴム材料が含まれる。そのようなゴムとしては、ペクチン、アルギネート、アラビノガラクタン(アラビアゴム)、カラギーナン、ジェランガム、キサンタンガム及びグアーガム、並びにカルボキシメチルセルロースが挙げられる。これらのポリマー性レオロジー変性剤の市販例としては、CP Kelco U.S.,Inc.より商品名KELCOGELとして市販のGellanが挙げられ、特に好ましいものはCPKelkoから商品名Cellulon(登録商標)として市販の微小繊維セルロース(MFC)である。更なる代替の好適なレオロジー変性剤は、溶媒とポリカルボキシレートポリマーとを組み合わせたものである。好ましい実施形態においては、レオロジー変性剤は、不飽和モノ−又はジ−炭酸のポリアクリレート及び(メタ)アクリル酸の1〜30Cアルキルエステルである。そのようなコポリマーは、Noveon Incから商品名Carbopol Aqua 30で入手可能である。
真珠光沢剤
本明細書の組成物は、任意成分として1種以上の真珠光沢剤を含み得る。好適な剤は、真珠光沢効果を生じさせるために光を反射及び屈折することが可能な、結晶性又はガラス状固形の、透明又は半透明化合物である。このような化合物が、有機及び/又は無機の真珠光沢剤のいずれかになり得る。
本発明の組成物が有機真珠光沢剤を含む場合、有機真珠光沢剤には、組成物全体の0.05重量%〜2.0重量%、好ましくは0.1重量%〜1.0重量%の活性濃度で、100%活性の有機真珠光沢剤が含まれる。好適な有機真珠光沢剤としては、アルキレングリコールのモノエステル及び/又はジエステルが挙げられる。典型例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール又はテトラエチレングリコールの脂肪酸モノエステル及び/又はジエステルである。市販の脂肪酸エステルの例は、Stepanから入手可能なPEG6000MS(登録商標)、Albright & Wilsonから入手可能なEmpilan EGDS/A(登録商標)、又はStepan、Pearl−2及びStepan Pearl 4(Stepan Company(Northfield,IL)により製造)などとして市販の前結晶化有機真珠光沢剤、Mackpearl 202、Mackpearl 15−DS、Mackpearl DR−104、Mackpearl DR−106(全てMcIntyre Group(Chicago,IL)により製造)、Euperlan PK900 Benz−W及びEuperlan PK 3000 AM(Cognis Corpにより製造)である。
本発明の組成物が無機真珠光沢剤を含む場合、無機真珠光沢剤には、組成物全体の0.005重量%〜1.0重量%、好ましくは0.01重量%〜0.2重量%活性濃度で、100%活性の無機真珠光沢剤が含まれる。無機真珠光沢剤としてはアルミノケイ酸塩及び/又はホウケイ酸塩が挙げられる。好ましいものは、非常に高い屈折率を有するよう処理されたアルミノケイ酸塩及び/又はホウケイ酸塩であり、好ましくはシリカ、金属酸化物、アルミノケイ酸塩及び/又はホウケイ酸塩コーティングしたオキシ塩化物である。より好ましくは、無機真珠光沢はマイカであり、更により好ましくはBASF Mearlin Superfineなどの、二酸化チタン処理したマイカである。他の市販の好適な無機真珠光沢剤は、Merckから、商品名Iriodin、Biron、Xirona、Timiron Colorona、Dichrona、Candurin及びRonastarとして入手可能である。他の市販の無機真珠光沢剤は、BASF(Engelhard,Mearl)から商品名Biju、Bi−Lite、Chroma−Lite、Pearl−Glo、Mearliteで、Eckartから商品名Prestige Soft Silver及びPrestige Silk Silver Starで入手可能である。
真珠光沢剤の粒径(球体の最大直径にわたって測定される)は典型的には、200マイクロメートル未満、好ましくは100マイクロメートル未満、より好ましくは50マイクロメートル未満である。
酵素
本発明の組成物は、本明細書では、場合により、酵素、好ましくは更に手に優しい効果をもたらすプロテアーゼを更に含み得る。
好適なプロテアーゼとしては、動物、植物又は微生物由来のものが挙げられる。微生物由来のプロテアーゼが好ましい。化学的又は遺伝子学的に改変された変異型が含まれる。プロテアーゼは、セリンプロテアーゼ、好ましくはアルカリ性微生物プロテアーゼ又はトリプシン様プロテアーゼであり得る。中性又はアルカリ性細菌プロテアーゼの例には、次のものが含まれる:
(a)サブチリシン(EC 3.4.21.62)、特にバチルス・レンタス(Bacillus lentus)、B.アルカロフィルス(B. alkalophilus)、B.サブチリス(B. subtilis)、B.アミロリケファミレンス(B. amyloliquefaciens)、バチルス・リケノフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)及びバチルス・ギブソニィ(Bacillus gibsonii)などのバチルス(Bacillus)から由来するもの、並びに米国特許第6,312,936(B1)号、同第5,679,630号、同第4,760,025号、同第5,030,378号、国際公開第05/052146号、ドイツ公開特許第6022216(A1)号及び同第6022224(A1)号に記載のCellumonas。
(b)トリプシン様プロテアーゼはトリプシン(例えばブタ又はウシ由来)及び国際公開第89/06270号に記載のFusariumプロテアーゼである。
(c)メタロプロテアーゼ、特に国際公開第07/044993(A2)号に記載のBacillus amyloliquefaciens由来のもの。
酵素は典型的には、組成物全体の0.00001重量%〜1重量%の濃度で、好ましくは0.0001重量%〜0.5重量%の濃度で、より好ましくは0.0001重量%〜0.1%の濃度で組成物中に組み込まれる。
疎水性皮膚軟化剤
本発明の組成物は、本明細書では、場合により、1つ以上の疎水性皮膚軟化剤を更に含んでもよく、これは水分の蒸発を遅らせることにより皮膚を軟らかく又は滑らかにする作用剤である。疎水性皮膚軟化剤は水分の消失を遅らせて、皮膚の表面上に、油層を形成して、皮膚の湿分含量、及び皮膚の水分保持能力を増加させる。疎水性皮膚軟化剤は、皮膚を潤滑にし、皮膚バリア機能を向上させて、皮膚弾力性及び外観を改善する。
好ましくは、本発明による方法において使用される液体洗剤組成物は、高濃度の、典型的には10重量%までの疎水性皮膚軟化剤を含む。疎水性皮膚軟化剤は好ましくは、組成物全体の0.25重量%〜10重量%、より好ましくは0.3重量%〜8重量%、最も好ましくは0.5重量%〜6重量%で存在する。
本明細書の組成物で使用するのに好適な疎水性皮膚軟化剤は、炭化水素油及びワックス;シリコーン;脂肪酸誘導体;グリセリドエステル、ジ及びトリ−グリセリド、アセトグリセリドエステル;アルキル及びアルケニルエステル;コレステロール及びコレステロール誘導体;植物油、植物油誘導体、液体非消化性油、又は液体消化性若しくは非消化性油と固体ポリオールポリエステルとのブレンド;ラノリン及びその誘導体、蜜蝋及びその誘導体、鯨ワックス、キャンデリラ、並びにカルナバワックスなどの天然ワックス;レシチン及びその誘導体などのリン脂質;セラミドなどのスフィンゴ脂質;並びにこれらの類似体及びこれらの混合物である。
好適な炭化水素油及びワックスの例としては、ワセリン、鉱油、微結晶ワックス、ポリアルケン(例えば、水素添加及び非水素添加ポリブテン及びポリデセン)、パラトリン(paratrin)、ケラシン、オゾケライト、ポリエチレン及びペルヒドロスクアレンが挙げられる。好ましい炭化水素油は、ワセリン及び/又はワセリンと鉱油とのブレンドである。
好適なシリコーン系油の例としては、ジメチコーンコポリオール、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、高分子量ジメチコーン、混合C1~30アルキルポリシロキサン、フェニルジメチコーン、ジメチコノール、及びこれらの混合物が挙げられる。ジメチコーン、ジメチコノール、混合C1~30アルキルポリシロキサン、及びこれらの混合物から選択される不揮発性のシリコーンがより好ましい。
好適なグリセリドエステルの例としては、ヒマシ油、大豆油、マレイン酸化大豆油などの誘導体化された大豆油、ベニバナ油、綿種子油、トウモロコシ油、クルミ油、ピーナツ油、オリーブ油、タラ肝油、アーモンド油、アボカド油、植物油及び植物油誘導体;ココナツ油及び誘導体化されたココナツ油、綿実油及び誘導体化された綿実油、ホホバ油、カカオバターなどが挙げられる。好ましいグリセリドは、ヒマシ油である。
アセトグリセリドエステルも使用することができ、その例は、アセチル化モノグリセリドである。
好ましい疎水性皮膚軟化剤は、ワセリン、鉱油及びワセリンと鉱油とのブレンド;植物油由来のものなどのトリグリセリド;油性糖誘導体;蜜蝋;ラノリン油、ラノリンワックス、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、ラノリン酸イソプロピル、セチル化ラノリン、アセチル化ラノリンアルコール、リノール酸ラノリンアルコール、ラノリンアルコールリコノレート(lanolin alcohol riconoleate)を含むがこれらに限定されないラノリン及びその誘導体;エトキシル化ラノリンである。
より好ましい疎水性皮膚軟化剤は、ワセリン;ワセリンと鉱油のブレンド(ワセリン:鉱油の比は90:10〜50:50にわたり、好ましくは70:30である);植物油及び植物ワックス(ヒマシ油及びカルナバワックスなど);ワセリンと植物油(ヒマシ油など)のブレンド;油性糖誘導体(例えば、環式ポリオール誘導体又は還元糖誘導体のヒドロキシル基の35%〜100%がエステル化及び/又はエーテル化されており、少なくとも2個以上のエステル又はエーテル基が独立してC8〜C22アルキル又はアルケニル鎖に結合しており、これらの鎖が直鎖又は分枝鎖であるものから生じる環式ポリオール誘導体又は還元糖誘導体である、国際公開第98/16538号に教示されているもの)である。本発明に関連した場合、用語「環式ポリオール」は糖のすべての形態を包含する。単糖及び二糖が特に好ましい。単糖の例としては、キシロース、アラビノース、ガラクトース、フルクトース、及びグルコースが挙げられる。還元糖の例はソルビタンである。二糖の例は、スクロース、ラクトース、マルトース及びセロビオースである。スクロースがとりわけ好ましい。特に好ましいのは、4つ以上のエステル基を持つスクロースエステルである。これらは、商標名Sefose(登録商標)でProcter & Gamble Chemicals(Cincinnati Ohio)から市販されている。
更により好ましい疎水性皮膚軟化剤は、ワセリン、鉱油、ヒマシ油、天然ワックス、例えば、蜜蝋、カルナバ、鯨ワックス、Fluilanの商標名でCroda Internationalから販売されている液体ラノリン又はラノリン油などのラノリン及びラノリン誘導体など、並びにラノリン誘導体、例えばSolan Eの商標名でCroda Internationalから販売されているエトキシル化ラノリン(PEG−75ラノリン)などである。最も好ましい疎水性皮膚軟化剤は、ワセリン、鉱油、ヒマシ油、及びこれらの混合物である。
保湿剤
本発明の組成物は、本明細書では、場合により、組成物全体の0.1重量%〜50重量%、好ましくは1重量%〜20重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%、更により好ましくは1重量%〜6重量%、最も好ましくは2重量%〜5重量%の濃度で1つ以上の保湿剤を含んでもよい。
本発明に従って使用できる保湿剤としては、水への親和性を示し、基材への、好ましくは皮膚への水の吸収を高める助けをする物質が挙げられる。好ましい保湿剤はポリオールであり、又はグリセロール、ジグリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ブチレングリコールなどを含有するカルボキシル並びに/又はピドロ酸及びその塩であり、グリセロール(Procter & Gamble chemicalsより市販)、ソルビトール、乳酸ナトリウム及び尿素又はこれらの混合物からなる群から選択される保湿剤が最も好ましい。
洗浄ポリマー
本明細書の食器手洗い用液体組成物は、所望により更に1種以上のアルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーを含み得る。組成物には、国際公開第2007/135645号(Procter & Gamble Company)の2頁33行目〜5頁5行目に記載され、5〜7頁の実施例1〜4に例示されるように、組成物全体の0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜2重量%、より好ましくは0.1重量%〜1.5重量%、更により好ましくは0.2重量%〜1.5重量%のアルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーが含まれ得る。
本組成物のアルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーは、重量平均分子量が400〜10000、好ましくは400〜7000、あるいは3000〜7000のポリエチレンイミン主鎖を有する。ポリエチレンイミン主鎖のアルコキシル化としては、(1)ポリエチレンイミン主鎖中の内部窒素原子又は末端窒素原子にて修飾が生じるかどうかに依存した窒素原子1個あたり1又は2個のアルコキシル化修飾であって、このアルコキシル化修飾が、修飾1個あたり平均約1〜約40個のアルコキシ部分を有するポリアルコキシレン鎖上の水素原子の置換からなり、アルコキシル化修飾の末端アルコキシ部分が水素、C1〜C4アルキル、又はこれらの混合物で末端封鎖されるアルコキシル化修飾、(2)窒素原子1個あたり1つのC1〜C4アルキル部分又はベンジル部分の置換及びポリエチレンイミン主鎖中の内部窒素原子又は末端窒素原子にて置換が生じるかどうかに依存した1つ又は2つのアルコキシル化修飾であって、このアルコキシル化修飾が、修飾1個あたり平均約1〜約40個のアルコキシ部分を有するポリアルコキシレン鎖による水素原子の置換からなり、末端アルコキシ部分が水素、C1〜C4アルキル、又はこれらの混合物で末端封鎖されている置換及び修飾、あるいは(3)これらの組み合わせが挙げられる。
この組成物には、更に、グラフトベースとしての水溶性ポリアルキレンオキシド(A)、及びビニルエステル成分(B)の重合により生成される側鎖に基づく両親媒性グラフトポリマーを含むことができ、上記ポリマーは、BASFの特許出願、国際公開第2007/138053号の2ページ14行〜10ページ34行に記載され、15〜18ページに例示されるように、アルキレンオキシド単位50個あたり平均1以下のグラフト部位を有し、平均分子量(Mw)は3,000〜100,000である。
マグネシウムイオン
利用される場合、マグネシウムイオンは好ましくは水酸化物、塩化物、酢酸塩、硫酸塩、ギ酸塩、酸化物又は硝酸塩として本発明の組成物に、典型的には組成物全体の0.01重量%〜1.5重量%、好ましくは0.015重量%〜1重量%、より好ましくは0.025重量%〜0.5重量%の活性レベルにて添加される。
ジアミン
本発明による組成物の別の任意成分は、ジアミンである。液体洗剤組成物のユーザーの習慣及びやり方は著しいばらつきを示すので、組成物は、好ましくは組成物の0重量%〜15重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、好ましくは0.2重量%〜10重量%、より好ましくは0.25重量%〜6重量%、より好ましくは0.5重量%〜1.5重量%の、少なくとも1つのジアミンを含有する。
好ましい有機ジアミンは、pK1及びpK2が8.0〜11.5の範囲内、好ましくは8.4〜11の範囲内、更により好ましくは8.6〜10.75であるものである。好ましい物質としては、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン(pKa=10〜10.5)、1,3−プロパンジアミン(pK1=10.5、pK2=8.8)、1,6−ヘキサンジアミン(pK1=11、pK2=10)、1,3−ペンタンジアミン(DYTEK EP(登録商標))(pK1=10.5、pK2=8.9)、2−メチル1,5−ペンタンジアミン(DYTEK A(登録商標))(pK1=11.2、pK2=10.0)が挙げられる。他の好ましい材料としては、C4〜C8の範囲のアルキレンスペーサーを有する、第一級/第一級ジアミンが挙げられる。一般的に、第一級ジアミンは第二級及び第三級ジアミンと比べて好ましいと考えられている。同様の様式で本明細書で用いられるpKaは化学分野の当業者には一般的に既知である:全水溶液25℃下、イオン強度が0.1〜0.5Mの間。本明細書に参照される値は「Critical Stability Constants:Volume 2,Amines」(Smith and Martel,Plenum Press,NY and London,1975)などの文献により得ることができる。
カルボン酸
本発明による液体洗剤組成物は、組成物のすすぎの感触を向上させるために、直鎖若しくは環式カルボン酸又はその塩を含んでもよい。アニオン性界面活性剤が存在する場合、特に組成物全体の15〜35重量%の範囲で多量に存在する場合、使用者の手及び食器にぬるりとした感触を与える組成物になる。
本明細書で有用なカルボン酸としては、C1~6の直鎖状の酸、又は少なくとも3個の炭素を含有する環状の酸が挙げられる。カルボン酸又はその塩の、直鎖若しくは環状炭素含有鎖は、ヒドロキシル基、エステル基、エーテル基、1〜6個の、より好ましくは1〜4個の炭素原子を有する脂肪族基、及びこれらの混合物からなる群から選択される置換基で、置換することができる。
好ましいカルボン酸は、サリチル酸、マレイン酸、アセチルサリチル酸、3−メチルサリチル酸、4−ヒドロキシイソフタル酸、ジヒドロキシフマル酸、1,2,4ベンゼントリカルボン酸、ペンタン酸及びこれらの塩、クエン酸及びこれらの塩、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるものである。カルボン酸が塩の形態で存在する場合、その塩のカチオンは、好ましくは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、又はトリエタノールアミン、並びにこれらの混合物から選択される。
カルボン酸又はその塩は、存在する場合、好ましくは組成物全体の0.1重量%〜5重量%、より好ましくは0.2重量%〜1重量%、最も好ましくは0.25重量%〜0.5重量%の濃度で存在する。
キレート剤
本発明の組成物は、キレート剤を組成物の総量の0.1重量%〜20%重量%、好ましくは0.2重量%〜5重量%、より好ましくは0.2重量%〜3重量%の濃度で含む。
好適なキレート剤は、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能置換された芳香族キレート剤、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。本明細書において用いるのに好ましいキレート剤は、アミノ酸系キレート剤、好ましくはグルタミン酸−N,N−二酢酸(GLDA)、メチル−グリシン−二酢酸(MGDA)及び誘導体並びに/又はホスホネート系キレート剤、好ましくはジエチレントリアミンペンタメチルホスホン酸である。
他の任意成分:
本明細書における液体洗剤組成物は、香料、染料、乳白剤、光沢ポリマー、スクラブ又は洗浄粒子、溶媒、ヒドロトロープ、泡安定剤/促進剤、防腐剤、消毒剤及びpH緩衝手段などの液体洗剤組成物での使用に好適な多くの他の任意成分を更に含むことができる。
本発明の液体洗剤組成物は、使用のために液体洗剤組成物を供給するためのいかなる好適なパッケージ内に包装されてもよい。好ましくは、パッケージは、ガラス又はプラスチック製の透明なパッケージである。
実施例A:下表は、脱イオン水での5重量%希釈にて測定された、示されているカチオン性ポリマーを0.1%含む実施例C/1に記載の手洗い用食器洗浄組成物のコアセルベーション指数(2回の測定値の平均±標準偏差)を示す。組成物1及び2は、必要とされるコアセルベーション指数を提供せず、したがって、本発明の範囲から脱落する。組成物3〜7は、必要とされる2.5%を超えるコアセルベーション指数を示し、したがって、食器洗浄プロセスで使用すると、食器手洗いプロセス中に非常に効率的な皮膚調湿をもたらし、一方で、非常に対費用効果に優れた方式で必要とされる洗浄及び泡立ち特性を維持する。更に、水溶液としてのこれらのポリマーは、容易に加工するのに適したレオロジー特性を有する。
Figure 2016074916
* 1つのデータ点しか利用できなかった
実施例B:下表は、脱イオン水での5%希釈及び15gpgの水硬度を有する水での5%希釈にて測定された、記載のカチオン性ポリマーを0.1%含む実施例C/1に記載の食器手洗い用洗浄組成物のコアセルベーション指数(2回の測定値の平均±標準偏差)を示す。0gpg又は15gpgの硬度を有する水で希釈されたときのコアセルベーション指数を維持する(すなわち、好ましい6%を超えるコアセルベーション指数を維持する)食器手洗い用洗浄組成物が、好ましい。実際、このような組成物は、使用される地域の水硬度から独立して、本発明の方法において非常に効率的な手のケア、泡立ち及び洗浄性能をもたらす。下表から読み取ることができるように、組成物3、4及び5は、組成物6及び7よりも好ましい。
Figure 2016074916
* 1つのデータ点しか利用できなかった
実施例C:本発明の方法において使用される食器手洗い用液体組成物
Figure 2016074916
Figure 2016074916
Figure 2016074916
微量成分*:染料、乳白剤、香料、防腐剤、ヒドロトロープ、Mg−イオン、ジアミン、加工助剤及び/又は安定剤
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
相互参照されるか又は関連するすべての特許又は特許出願を含む、本願に引用されるすべての文書を、特に除外すること又は限定することを明言しないかぎりにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求されるすべての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のすべての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (8)

  1. 食器手洗い用液体洗剤組成物を使用する手作業による食器洗浄方法であり、
    前記方法は、
    a)食器手洗い用液体組成物を提供する工程であって、
    前記食器手洗い用液体組成物が、
    少なくとも1つのアニオン性界面活性剤であって、アルキルサルフェート、アルキルエトキシサルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択され、組み合わせた平均エトキシル化度が5未満であり、前記組成物全体の4重量%〜40重量%の濃度で含まれるアニオン界面活性剤と、
    350000〜500000の平均分子量を有する少なくとも1つのカチオン性ポリマーであって、0.45〜1.5meq/gのカチオン電荷密度を有し、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドであり、前記組成物全体の0.05重量%〜1重量%の濃度で存在するカチオン性ポリマーとを含む工程、並びに
    b)前記組成物を水で希釈し、該組成物の溶液を得、該組成物の溶液中にコアセルベートを形成する工程であって、前記組成物の溶液が少なくとも6%のコアセルベーション指数を備え、
    前記コアセルベーション指数は、コアセルベートの割合(%)であり、コアセルベートは、前記組成物のアニオン性界面活性剤とカチオン性ポリマーとの間の相互作用により形成される凝集体であり、コアセルベーション指数は、以下の等式:
    Figure 2016074916
    に従って計算される工程を含む、方法。
  2. 前記アニオン性界面活性剤が前記組成物全体の11重量%〜25重量%の濃度で含まれる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記食器手洗い用液体洗剤組成物が、1〜25モルのエチレンオキシドを有するC8〜C22脂肪族アルコール、アルキルポリグリコシド、脂肪酸アミド界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択される、非イオン性界面活性剤を、前記液体洗剤組成物の0.1重量%〜20重量%で更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記食器手洗い用液体洗剤組成物が、結晶質ヒドロキシル脂肪エステル、結晶質ヒドロキシル多糖及びこれらの混合物からなる群から選択されるレオロジー変性剤を更に含み、
    前記組成物が、二酸化チタン処理被覆雲母、エチレングリコール脂肪酸エステルから誘導された真珠光沢ワックス及びこれらの混合物からなる群から選択される真珠光沢剤を更に含み、
    前記組成物が、少なくともセリンプロテアーゼを更に含み、かつ、
    前記組成物が、グリセロール、ソルビトール、乳酸ナトリウム及び尿素又はこれらの混合物からなる群から選択される保湿剤の少なくとも1種を更に含む、請求項1、2又は3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記食器手洗い用液体洗剤組成物が、炭化水素油及びワックス、植物油、天然ワックス並びにこれらの混合物からなる群から選択される疎水性皮膚軟化剤を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記組成物が、両性界面活性剤、双極性イオン界面活性剤及びこれらの混合物よりなる群から選択される界面活性剤を0.01〜20重量%更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 工程(b)の前に、前記組成物を食器に適用する工程を更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. c)工程(b)において得られた組成物を食器に適用する工程
    を更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
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