JP2016074623A - アルキル置換アゾールを有する化合物、この化合物を含む電子輸送材料およびこれを用いた有機電界発光素子 - Google Patents

アルキル置換アゾールを有する化合物、この化合物を含む電子輸送材料およびこれを用いた有機電界発光素子 Download PDF

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大輔 馬場
洋平 小野
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Abstract

【課題】駆動電圧低下、高効率化、長寿命化等、有機EL素子に求められている特性の改善、取り分け長寿命化の改善に寄与することができる電子輸送材料としての化合物の提供、さらに、この電子輸送材料を用いた有機EL素子の提供。【解決手段】下記式(1)で表される化合物。[GはC6〜40の芳香族炭化水素化合物及びC4〜40の複素芳香族化合物から選ばれる1つに由来するm価の基又は、前記化合物から選ばれる2つが単結合によって連結した化合物に由来するm価の基;X1〜X6は各々独立に=CR1−又は=N−;Yは各々独立にO又はS;R2は各々独立にC1〜4のアルキル;R3は各々独立にH又はC1〜4のアルキル;mは2〜4の整数;各々の環及びアルキルの少なくとも1つのHはDで置き換えられていてもよい]【選択図】なし

Description

本発明はアルキル置換チアゾリル基またはアルキル置換オキサゾリル基を有する新規な化合物、この化合物を含む電子輸送材料、この電子輸送材料を用いた有機電界発光素子(以下、有機EL素子または単に素子と略記することがある。)等に関する。
近年、次世代のフルカラーフラットパネルディスプレイとして有機EL素子が注目され、活発な研究がなされている。有機EL素子の実用化を促進するには、素子の消費電力の低減(低電圧化・外部量子収率向上)、長寿命化が不可欠な要素であり、これらを達成するために新しい電子輸送材料の開発がなされてきた。特に、青色素子の低消費電力化、長寿命化が課題となっており、種々の電子輸送材料が検討されている。特許文献1〜4および非特許文献1に記載されているように、ピリジン誘導体やビピリジン誘導体を電子輸送材料として使用することで有機EL素子を低電圧で駆動させることができることが知られている。その一部は実用化されているが、有機EL素子がより多くのディスプレイに採用されるためには不十分な特性である。また、ベンゾイミダゾールやベンゾチアゾール誘導体を電子輸送材料として有機EL素子に用いる検討もなされている(特許文献5〜7を参照。)。ピリジン誘導体やビピリジン誘導体と同様、その一部が実用化されているが、特性としては十分ではなく、更なる改善が求められている。
特開2003−123983 特開2002−158093 特開2009−173642 国際公開2007/086552 米国特許公開2003/215667 国際公開2003/060956 国際公開2008/117976
Proceedings of the 10th International Workshop on Inorganic and Organic Electroluminescence (2000)
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。本発明は、駆動電圧低下、高効率化、長寿命化等、有機EL素子に求められている特性の改善、取り分け長寿命化の改善に寄与することができる電子輸送材料を提供することを課題とする。さらに本発明は、この電子輸送材料を用いた有機EL素子を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、チアゾリルフェニル、オキサゾリルフェニル、チアゾリルピリジル、またはオキサゾリルピリジルで代表される1価の基で2箇所以上が置換された芳香族炭化水素化合物または複素芳香族化合物を有機EL素子の電子輸送層に用いることにより、駆動電圧低下、高効率化、長寿命化等の特性の改善、取り分け長寿命化の改善に寄与することを見出した。
一方、チアゾールおよびオキサゾールにおいては、2位の炭素原子と水素原子の結合解離エネルギーが小さいことが知られている(Jounal of Physical Organic Chemistry, 883-890 (2003))。そこで、2位の水素をメチルのようなアルキル基に置き換えることで、化合物の耐久性を一層向上させ、長寿命化の改善ができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
上記の課題は以下に示す各項によって解決される。
[1] 下記式(1)で表される化合物;
Figure 2016074623
式中、Gは炭素数6〜40の芳香族炭化水素化合物および炭素数4〜40の複素芳香族化合物からなる群から選ばれる1つに由来するm価の基、または、同群から選ばれる2つが単結合によって連結した化合物に由来するm価の基であり、
これらの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキル、炭素数3〜12のシクロアルキルまたは炭素数6〜24のアリールで置き換えられていてもよく;
〜Xは独立して=CR−または=N−であり、X〜Xの内の少なくとも2つは=CR−であり、X〜Xの内の2つの=CR−におけるRはGまたはアゾール環と結合する結合手であり、それ以外の=CR−におけるRは水素または炭素数1〜4のアルキルであり;
Yは独立して−O−または−S−であり、
は独立して炭素数1〜4のアルキルであり、
は独立して水素または炭素数1〜4のアルキルであり;
mは2〜4の整数であり、アゾール環と6員環で形成される基は同一でもよく、異なっていてもよく;そして、
式中の各々の環およびアルキルの少なくとも1つの水素は重水素で置き換えられていてもよい。
[2] Rがメチルであり、Rは水素またはメチルである[1]項に記載の化合物。
[3] Gが下記式(Ar−1)〜(Ar−29)で表される基の群から選ばれる1つである、[1]項または[2]項に記載の化合物;
Figure 2016074623

Figure 2016074623
式(Ar−1)〜(Ar−29)中、それぞれの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキルまたは炭素数3〜12のシクロアルキルで置き換えられていてもよく;
は独立してフェニル、ナフチル、ビフェニリル、またはテルフェニリルであり、Rは独立して、メチル、エチルまたはフェニルであり、2つのRは互いに連結して環を形成してもよい。
[4] Gが下記式(Ar−1)〜(Ar−17)で表される基の群から選ばれる1つである、[1]項または[2]項に記載の化合物;
Figure 2016074623
式(Ar−1)〜(Ar−17)中、それぞれの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキルまたは炭素数3〜12のシクロアルキルで置き換えられていてもよく;
は独立してフェニル、ナフチル、ビフェニリル、またはテルフェニリルであり、Rは独立して、メチル、エチルまたはフェニルであり、2つのRは互いに連結して環を形成してもよい。
[5] Gが下記式(Ar−18)〜(Ar−29)で表される基の群から選ばれる1つである、[1]項または[2]に記載の化合物;
Figure 2016074623
式(Ar−18)〜(Ar−29)中、それぞれの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキルまたは炭素数3〜12のシクロアルキルで置き換えられていてもよく;
は独立してフェニル、ナフチル、ビフェニリル、またはテルフェニリルであり、Rは独立して、メチル、エチルまたはフェニルであり、2つのRは互いに連結して環を形成してもよい。
[6] 下記式(1−1)または(1−2)で表される、[1]項または[2]に記載の化合物。
Figure 2016074623
式中のMeはメチルを表す。
[7] [1]〜[6]のいずれか1項に記載の化合物を含有する電子輸送材料。
[8] 陽極および陰極からなる一対の電極と、該一対の電極間に配置される発光層と、前記陰極と該発光層との間に配置され、[7]項に記載の電子輸送材料を含有する電子輸送層および/または電子注入層とを有する有機電界発光素子。
[9] 前記電子輸送層および電子注入層の少なくとも1つは、さらに、キノリノール系金属錯体、ビピリジン誘導体、フェナントロリン誘導体およびボラン誘導体からなる群から選択される少なくとも1つを含有する、[8]項に記載の有機電界発光素子。
[10] 電子輸送層および電子注入層の少なくとも1つが、さらに、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、アルカリ金属の酸化物、アルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属の酸化物、アルカリ土類金属のハロゲン化物、希土類金属の酸化物、希土類金属のハロゲン化物、アルカリ金属の有機錯体、アルカリ土類金属の有機錯体および希土類金属の有機錯体からなる群から選択される少なくとも1つを含有する、[8]項または[9]項に記載の有機電界発光素子。
<化合物の説明>
本願の第1の発明は下記の式(1)で表される、アルキル置換チアゾリルまたはアルキル置換オキサゾリルを有する化合物である。
Figure 2016074623
式(1)中、Gは炭素数6〜40の芳香族炭化水素化合物および炭素数4〜40の複素芳香族化合物からなる群から選ばれる1つに由来するm価の基、または、同群から選ばれる2つが単結合によって連結した化合物に由来するm価の基である。これらの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキル、炭素数3〜12のシクロアルキルまたは炭素数6〜24のアリールで置き換えられていてもよい。
〜Xは独立して=CR−または=N−であり、X〜Xの内の少なくとも2つは=CR−であり、X〜Xの内の2つの=CR−におけるRはGまたはアゾール環と結合する結合手であり、それ以外の=CR−におけるRは水素または炭素数1〜4のアルキルである。
Yは独立して−O−または−S−であり、Rは独立して炭素数1〜4のアルキルであり、Rは独立して水素または炭素数1〜4のアルキルであり、mは2〜4の整数である。アゾール環と6員環で形成される基は同一でもよく、異なっていてもよい。そして、式(1)中の各々の環およびアルキルの少なくとも1つの水素は重水素で置き換えられていてもよい。
アゾール環の置換基であるRおよびRが炭素数1〜4のアルキルである場合、RのアルキルとRのアルキルは同一でもよく、異なっていてもよい。炭素数1〜4のアルキルは直鎖および分枝鎖のいずれでもよい。すなわち、炭素数1〜4の直鎖アルキルまたは炭素数3または4の分枝鎖アルキルである。具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、またはt−ブチルなどがあげられ、メチル、エチル、またはt−ブチルがより好ましい。特にRはメチルが最も好ましく、またRがアルキルの場合はメチルが最も好ましい。
炭素数6〜40の芳香族炭化水素化合物および炭素数4〜40の複素芳香族化合物からなる群から選ばれる1つに由来するm価の基、または、同群から選ばれる2つが単結合によって連結した化合物に由来するm価の基の少なくとも1つの水素が置き換えられてもよい炭素数1〜12のアルキルは、炭素数1〜12の直鎖アルキルまたは炭素数3〜12の分枝鎖アルキルである。好ましくは、炭素数1〜6のアルキル(炭素数3〜6の分枝鎖アルキル)であり、より好ましくは、炭素数1〜4のアルキル(炭素数3〜4の分枝鎖アルキル)である。具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、n−ヘキシル、1−メチルペンチル、4−メチル−2−ペンチル、3,3−ジメチルブチル、または2−エチルブチルなどがあげられ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、またはt−ブチルが好ましく、メチル、エチル、またはt−ブチルがより好ましい。
炭素数6〜40の芳香族炭化水素化合物および炭素数4〜40の複素芳香族化合物からなる群から選ばれる1つに由来するm価の基、または、同群から選ばれる2つが単結合によって連結した化合物に由来するm価の基の少なくとも1つの水素が置き換えられてもよい炭素数3〜12のシクロアルキルの具体例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロペンチル、シクロヘプチル、メチルシクロヘキシル、シクロオクチルまたはジメチルシクロヘキシルなどがあげられる。
炭素数6〜40の芳香族炭化水素化合物および炭素数4〜40の複素芳香族化合物からなる群から選ばれる1つに由来するm価の基、または、同群から選ばれる2つが単結合によって連結した化合物に由来するm価の基の少なくとも1つの水素が置き換えられてもよい炭素数6〜24のアリールの具体例としては、単環系アリールであるフェニル、(o−,m−,p−)トリル、(2,3−,2,4−,2,5−,2,6−,3,4−,3,5−)キシリル、メシチル(2,4,6−トリメチルフェニル)、(o−,m−,p−)クメニル、二環系アリールである(2−,3−,4−)ビフェニリル、縮合二環系アリールである(1−,2−)ナフチル、三環系アリールであるテルフェニリル(m−テルフェニル−2’−イル、m−テルフェニル−4’−イル、m−テルフェニル−5’−イル、o−テルフェニル−3’−イル、o−テルフェニル−4’−イル、p−テルフェニル−2’−イル、m−テルフェニル−2−イル、m−テルフェニル−3−イル、m−テルフェニル−4−イル、o−テルフェニル−2−イル、o−テルフェニル−3−イル、o−テルフェニル−4−イル、p−テルフェニル−2−イル、p−テルフェニル−3−イル、p−テルフェニル−4−イル)、縮合三環系アリールである、アントラセン−(1−,2−,9−)イル、アセナフチレン−(1−,3−,4−,5−)イル、フルオレン−(1−,2−,3−,4−,9−)イル、フェナレン−(1−,2−)イル、(1−,2−,3−,4−,9−)フェナントリル、縮合四環系アリールであるトリフェニレン−(1−,2−)イル、ピレン−(1−,2−,4−)イル、テトラセン−(1−,2−,5−)イル、縮合五環系アリールであるペリレン−(1−,2−,3−)イルなどがあげられる。
好ましい「炭素数6〜24のアリール」は、フェニル、ビフェニリル、テルフェニリルまたはナフチルであり、より好ましくは、フェニル、ビフェニリル、1−ナフチル、2−ナフチルまたはm−テルフェニル−5’−イルである。
式(1)中、好ましいGは具体的に下記式(Ar−1)〜(Ar−17)および(Ar−18)〜(Ar−29)で表される基の群から選ばれる1つであり、中でも式(Ar−1)〜(Ar−6)、(Ar−9)、(Ar−18)〜(Ar−21)、および(Ar−24)で表される基の群から選ばれる1つであることがより好ましい。
Figure 2016074623
Figure 2016074623
式(Ar−1)〜(Ar−29)中、それぞれの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキルまたは炭素数3〜12のシクロアルキルで置き換えられていてもよい。Rは独立してフェニル、ナフチル、ビフェニリル、またはテルフェニリルであり、Rは独立して、メチル、エチルまたはフェニルであり、2つのRは互いに連結して環を形成してもよい。
式(1)中、
Figure 2016074623
で表される環(式中のX〜Xの定義は前記と同じである。)は、具体的にはベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環またはピリジダジン環であることが好ましく、ベンゼン環またはピリジン環であることがより好ましい。
式(1)中、
Figure 2016074623
で表される基(式中のX〜X、Y、R、およびRの定義は前記と同じである。)は、具体的には以下にあげる基が例示できる;
4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−エチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−エチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジエチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジエチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(4−エチル−2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(4−エチル−2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−エチル−4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−エチル−4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−エチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−エチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジエチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジエチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(4−エチル−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(4−エチル−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−エチル−4−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−エチル−4−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−t−ブチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−t−ブチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジ−t−ブチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジ−t−ブチルエチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(4−t−ブチル−2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(4−t−ブチル−2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−t−ブチル−4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−t−ブチル−4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−t−ブチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−t−ブチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジ−t−ブチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジ−t−ブチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(4−t−ブチル−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(4−t−ブチル−2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−t−ブチル−4−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−t−ブチル−4−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
2−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
2−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
2−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
2−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
3−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
3−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
3−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
3−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
2−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
2−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
2−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
2−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
3−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
3−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
3−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
3−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
2−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピラジン−5−イル、
2−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピラジン−5−イル、
2−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピラジン−5−イル、
2−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピラジン−5−イル、
2−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリミジン−5−イル、
2−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリミジン−5−イル、
2−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリミジン−5−イル、
2−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリミジン−5−イル、
3−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリダジン−6−イル、
3−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリダジン−6−イル、
3−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリダジン−6−イル、および
3−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)−6−イル。
これらの中で好ましい基は、
4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
2−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
2−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
2−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
2−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
3−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
3−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
3−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
3−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−5−イル、
2−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
2−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
2−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
2−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
3−(2−メチルチアゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
3−(2−メチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、
3−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)ピリジン−6−イル、および
3−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)ピリジン−6−イルであり、より好ましい基は、
4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)フェニル、
3−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)フェニル、
4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
3−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル、
4−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)フェニル、および
3−(2,4−ジメチルオキサゾール−5−イル)フェニルである。
<化合物の具体例>
本発明の化合物の具体例は以下に列記する式によって示されるが、本発明はこれらの具体的な構造の開示によって限定されることはない。
式(1)で表される化合物の具体例は下記の式(1−1)〜(1−408)および式(1−500)〜(1−753)で示される。この中で好ましい化合物は式(1−1)〜(1−20)、式(1−33)〜(1−52)、式(1−73)〜(1−172)、式(1−213)〜(1−232)、および式(1−500)〜(1−679)であり、より好ましい化合物は式(1−1)〜(1−20)、式(1−73)〜(1−112)、式(1−133)〜(1−172)、式(1−213)〜(1−232)、式(1−500)〜(1−579)、式(1−600)〜(1−619)、式(1−660)〜(1−679)である。なお、下記式中のMeはメチルを、Etはエチルを、Prはイソプロピルを、そしてBuはターシャリーブチルをそれぞれ表す。
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<化合物の合成法>
次に、本発明の化合物の製造方法について説明する。本発明の化合物は、基本的には、公知の化合物を用いて、公知の合成法、例えば鈴木カップリング反応や根岸カップリング反応(例えば、「Metal-Catalyzed Cross-Coupling Reactions - Second, Completely Revised and Enlarged Edition」などに記載)を利用して合成することができる。また、両反応を組み合わせても合成することができる。式(1)で表される化合物を、鈴木カップリング反応または根岸カップリング反応で合成するスキームを以下に例示する。
本発明の化合物を製造する場合には、(1)アルキル置換チアゾリルまたはアルキル置換オキサゾリルとベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、またはピラジン環とを結合させた基(以降、これらの基を総称して「アルキル置換チアゾール/アルキル置換オキサゾール誘導体からなる部位」と表記することがある。)を合成し、これを種々の芳香族炭化水素化合物または芳香族複素化合物に結合する方法、(2)芳香族炭化水素化合物または芳香族複素化合物にベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、またはピリダジン環を結合させた後、アルキル置換チアゾリルまたはアルキル置換オキサゾリルを結合する方法があげられる。また、これらの方法における各結合には、基本的には、ハロゲン化物またはトリフルオロメタンスルホナートと、塩化亜鉛錯体またはボロン酸/ボロン酸エステルとのカップリング反応を用いることができる。更に例えばアリーレンがアントラセン骨格の場合、アントラキノンとベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、またはピリダジン環のリチウム置換体やマグネシウム試薬とを反応させてジオール体とした後、芳香族化させる反応を用いることもできる。
〔1〕「アルキル置換チアゾール/アルキル置換オキサゾール誘導体からなる部位」を芳香族炭化水素または芳香族複素環に結合する方法
<反応性の置換基を有するフェニルチアゾールまたはフェニルオキサゾールの合成>
まず、下記反応式(1)に従ってアルキル置換チアゾールの塩化亜鉛錯体を合成し、次に下記反応式(2)に従ってチアゾールの塩化亜鉛錯体とp−ジブロモベンゼンとを反応させることにより、例えば、4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニルブロマイドを合成することができる。なお、反応式(1)中の「ZnCl・TMEDA」は塩化亜鉛のテトラメチルエチレンジアミン錯体である。反応式(1)中の「R’Li」や「R’MgX」において、R’は直鎖または分岐のアルキル基を表すが、好ましくは炭素数1〜4の直鎖または炭素数3〜4の分岐アルキル基であり、Xはハロゲンである。
Figure 2016074623
ここではメチル置換チアゾリル基の原料として5−ブロモ−2−メチルチアゾールを用いた合成方法を例示したが、原料として5−ブロモ−2、4−ジメチルチアゾールまたは5−ブロモ−2−メチルオキサゾールあるいは5−ブロモ−2、4−ジメチルオキサゾールを用いることによってそれぞれ対応する目的物を得ることができる。
また、ここではp−ジブロモベンゼンを用いた合成方法を例示したが、原料としてm−ジブロモベンゼン、2,6−ジブロモピリジン、2,5−ジブロモピリジン、3,5−ジブロモピリジン、2,4−ジブロモピリミジン、2,5−ジブロモピリミジン、4,6−ジブロモピリミジン、2,6−ジブロモピラジン、2,5−ジブロモピラジン、3,6−ジブロモピリダジンなどを用いることによって、さらにジブロモ体ではなく、例えば2,6−ジクロロピリジンのようなジクロロ体、あるいはジヨード体やビス(トリフルオロメタンスルホナート)またはそれらが混ざった物(例えば:1−ブロモ−4−ヨードベンゼンなど)を用いることによっても対応する目的物を得ることができる。また、ブロモアニソールの様に、置換基としてハロゲン原子およびアルコキシ基を有するようなベンゼンまたはピリジン誘導体等をアルキル置換チアゾールまたはアルキル置換オキサゾールの塩化亜鉛錯体と反応させた後、三臭化ホウ素やピリジン塩酸塩を用いた脱メチル化、次いでトリフルオロメタンスルホン酸エステル化を経ることでも目的物を得ることができる。
さらに、ここでは無置換の場合の合成方法を例示したが、所望の位置に置換基を有する原料を用いることによって、置換基を有する目的物を得ることができる。
また、p−ジブロモベンゼンにアルキル置換チアゾールまたはアルキル置換オキサゾールの塩化亜鉛錯体を反応させる代わりに、アルキル置換チアゾールまたはアルキル置換オキサゾールのボロン酸や、アルキル置換チアゾールまたはアルキル置換オキサゾールのボロン酸エステルを反応させるカップリング反応によっても、上記目的物を得ることができる。
<反応性の置換基をボロン酸またはボロン酸エステルに変換する方法>
下記反応式(3)に従って、4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニルブロマイドを、有機リチウム試薬を用いてリチオ化するか、マグネシウムや有機マグネシウム試薬を用いてGrignard試薬とし、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチルまたはホウ酸トリイソプロピルなどと反応させることにより、4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニルボロン酸エステルを合成することができる。さらに、下記反応式(4)に従って、該4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニルボロン酸エステルを加水分解することにより、4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニルボロン酸を合成することができる。反応式(3)中の「R’Li」や「R’MgX」において、R’は直鎖または分岐のアルキル基を表すが、好ましくは炭素数1〜4の直鎖または炭素数3〜4の分岐アルキル基であり、Xはハロゲンである。
Figure 2016074623
また、下記反応式(5)に従って、4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニルブロマイドとビス(ピナコラート)ジボロンまたは4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランとを、パラジウム触媒と塩基を用いてカップリング反応させることにより、同様の4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニルボロン酸エステルを合成することができる。反応式(5)中の「R’Li」や「R’MgX」において、R’は直鎖または分岐のアルキル基を表すが、好ましくは炭素数1〜4の直鎖または炭素数3〜4の分岐アルキル基であり、Xはハロゲンである。
Figure 2016074623
なお、上記反応式(3)または(5)において、4−(2−メチルチアゾール−5−イル)フェニルブロマイドの代わりに他の置換位置のアルキル置換体を、またアルキル置換チアゾール環の代わりにアルキル置換オキサゾール環を用いても対応するボロン酸またはボロン酸エステルを合成することができる。更にはブロモフェニル基がブロモピリジル基、ブロモピリミジニル基、およびブロモピラジニル基に置き換わっても、同様に合成することができる。また、反応式(3)においては臭化物の代わりに、塩化物またはヨウ化物を、反応式(6)においては塩化物、ヨウ化物またはトリフルオロメタンスルホナートを用いても、同様に合成することができる。
<反応性の置換基を有するアントラセンの合成>
<9,10−ジブロモアントラセン>
下記反応式(6)に示すように、アントラセンを適当な臭素化剤を用いて臭素化することにより、9,10−ジブロモアントラセンが得られる。適当な臭素化剤としては臭素、またはN−臭化コハク酸イミド(NBS)などが挙げられる。
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なお、2位に置換基(アルキル、シクロアルキル、アリールなど)を有するアントラセン誘導体が所望の場合は、2位がハロゲンまたはトリフラートで置換されたアントラセンと前記置換基に対応する基のボロン酸(またはボロン酸エステル)との鈴木カップリングにより、2位に置換基を有するアントラセン誘導体を合成することができる。また、別法としては、2位がハロゲンまたはトリフラートで置換されたアントラセンと前記置換基に対応する基の亜鉛錯体との根岸カップリングによる合成法があげられる。さらに、2−アントラセンボロン酸(またはボロン酸エステル)とハロゲンまたはトリフラートで置換された前記置換基に対応する基との鈴木カップリングによる合成法、更には、2−アントラセン亜鉛錯体とハロゲンまたはトリフラートで置換された前記置換基に対応する基との根岸カップリングによる合成法もあげられる。なお、2位以外に置換基を有するアントラセン誘導体についても、アントラセンに置換するハロゲン、トリフラート、ボロン酸(またはボロン酸エステル)または亜鉛錯体の位置を所望の位置にした原料を用いることで、同様に合成することができる。
<9,10−ジアントラセン亜鉛錯体>
下記反応式(7)に示すように、9,10−ジブロモアントラセンを、有機リチウム試薬を用いてリチオ化するか、マグネシウムや有機マグネシウム試薬を用いてGrignard試薬とし、塩化亜鉛や塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン錯体(ZnCl・TMEDA)と反応させることにより、9,10−ジアントラセン亜鉛錯体を合成することができる。反応式(8)において、R’は直鎖または分岐のアルキル基を表すが、好ましくは炭素数1〜4の直鎖または炭素数3〜4の分岐アルキル基である。なお、9,10−ジブロモアントラセンのような臭化物の代わりに、塩化物またはヨウ化物を用いても、同様に合成することができる。
Figure 2016074623
<9,10−アントラセンジボロン酸(またはボロン酸エステル)>
下記反応式(8)に示すように、9,10−ジブロモアントラセンを、有機リチウム試薬を用いてリチオ化するか、マグネシウムや有機マグネシウム試薬を用いてGrignard試薬とし、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチルまたはホウ酸トリイソプロピルなどと反応させることにより、9,10−アントラセンジボロン酸エステルを合成することができる。さらに、下記反応式(9)で該9,10−アントラセンジボロン酸エステルを加水分解することにより、9,10−アントラセンジボロン酸を合成することができる。反応式(8)において、R’は直鎖または分岐のアルキル基を表すが、好ましくは炭素数1〜4の直鎖または炭素数3〜4の分岐アルキル基である。
Figure 2016074623
また、下記反応式(10)に示すように、9,10−ジブロモアントラセンとビス(ピナコラート)ジボロンまたは4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランとを、パラジウム触媒と塩基を用いてカップリング反応させることにより、同様の9,10−アントラセンジボロン酸エステルを合成することができる。
Figure 2016074623
なお、上記反応式(8)または(10)において、9,10−ジブロモアントラセンのような臭化物の代わりに、塩化物、またはヨウ化物を用いても、上記反応式(10)において、臭化物の代わりに、塩化物、ヨウ化物またはトリフラートを用いても、同様に合成することができる。
ここでは「アルキル置換チアゾール/アルキル置換オキサゾール誘導体からなる部位」と結合させる芳香族炭化水素または芳香族複素環の例として反応性の置換基を有するアントラセン誘導体を挙げたが、原料として2〜4箇所がハロゲンまたはトリフラートを有する芳香族炭化水素環または芳香族複素環を用いることで、種々の反応性の置換基を有する芳香族炭化水素または芳香族複素環を得ることができる。また、所望の位置に置換基を有する原料を用いることで、これら種々の反応性の置換基を有する芳香族炭化水素または芳香族複素環に適宜置換基を導入することができる。
また2つの芳香族炭化水素環または芳香族複素環で構成させた連結基をもつ化合物を合成する場合には、原料としてハロゲンまたはトリフラートを有する芳香族炭化水素環または芳香族複素環と、ボロン酸又はボロン酸エステルを芳香族炭化水素環または芳香族複素環をカップリングさせる、またはハロゲンまたはトリフラートを有する芳香族炭化水素環または芳香族複素環もしくはボロン酸又はボロン酸エステルを芳香族炭化水素環または芳香族複素環をパラジウム触媒などを用いてホモカップリング反応させたのちにハロゲン化することで、ハロゲンを有する連結基前駆体を合成させることができる。また特に環がカルバゾールのような電子過剰な環である場合にはハロゲン、トリフラート、ボロン酸またはボロン酸エステルのような官能基を有さなくても、三塩化鉄などの酸化物を用いて酸化的ホモカップリング反応させることで二量体を得ることができる。この二量体をハロゲン化することでハロゲンを有する連結基前駆体を合成させることができる。
<反応性の置換基を有するアントラセンと「アルキル置換チアゾール/アルキル置換オキサゾール誘導体からなる部位」とを結合する方法>
上述するように、「アルキル置換チアゾール/アルキル置換オキサゾール誘導体からなる部位」については、ブロモ体(反応式(1)〜(2))、ボロン酸、ボロン酸エステル(反応式(3)〜(5))を合成することができ、反応性の置換基を有するアントラセンについては、ブロモ体(反応式(6))、塩化亜鉛錯体(反応式(7))、ボロン酸、ボロン酸エステル(反応式(8)〜(10))を合成することができるので、これまでの説明で用いたカップリング反応を参考にして、「アルキル置換チアゾール/アルキル置換オキサゾール誘導体からなる部位」とアントラセンとを結合することにより、本発明のアルキル置換チアゾール誘導体またはアルキル置換オキサゾール誘導体を合成することができる。
この最終的なカップリング反応において、式(1)で表される化合物の2つ以上の「アルキル置換チアゾール/オキサゾール誘導体からなる部位」を異なる構造にするためには、まず反応性の置換基を有するアントラセンと1倍モル相当の「アルキル置換チアゾール/オキサゾール誘導体からなる部位」の化合物とを反応させた後、この中間体に先とは異なる「アルキル置換チアゾール/オキサゾール誘導体からなる部位」の化合物を反応させる(すなわち、2段階以上に分けて反応させる)。
〔2〕アリーレンまたはヘテロアリーレンにベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環またはピリダジン環を結合させた後、アルキル置換チアゾリルまたはアルキル置換オキサゾリル基を結合する方法
この方法についても、上述した種々のカップリング反応を参考にして、まずアリーレンまたはヘテロアリーレンの2箇所以上にベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、またはピリダジン環を結合させ、そこにアルキル置換チアゾリルまたはアルキル置換オキサゾリルを結合すればよい。この際に、式(1)で表される化合物の2つの「アルキル置換チアゾール/オキサゾール誘導体からなる部位」を異なる構造にするためには、アリーレンまたはヘテロアリーレンへのベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、またはピリダジン環の結合段階において2段階の反応で異なる種を結合したり、アルキル置換チアゾリルまたはアルキル置換オキサゾリルの結合段階において2段階の反応で異なるアルキル置換チアゾリルまたはアルキル置換オキサゾリルを結合したりすることで、所望の誘導体を合成することができる。
<反応で用いられる試薬について>
カップリング反応で用いられるパラジウム触媒の具体例としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0):Pd(PPh、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド:PdCl(PPh、酢酸パラジウム(II):Pd(OAc)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0):Pd(dba)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)クロロホルム錯体:Pd(dba)・CHCl、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0):Pd(dba)、ビス(トリt−ブチルホスフィノ)パラジウム(0):Pd(t−BuP)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド:Pd(dppf)Cl、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(1:1):Pd(dppf)Cl・CHCl、またはPdCl[P(t−Bu)−(p−NMe−Ph)]:(A−taPhos)PdCl(Pd−132:商標;ジョンソン・マッセイ社)があげられる。
また、反応を促進させるため、場合によりこれらのパラジウム化合物にホスフィン化合物を加えてもよい。そのホスフィン化合物の具体例としては、トリ(t−ブチル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、1−(N,N−ジメチルアミノメチル)−2−(ジt−ブチルホスフィノ)フェロセン、1−(N,N−ジブチルアミノメチル)−2−(ジt−ブチルホスフィノ)フェロセン、1−(メトキシメチル)−2−(ジt−ブチルホスフィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジt−ブチルホスフィノ)フェロセン、2,2’−ビス(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−メトキシ−2’−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルがあげられる。
反応で用いられる塩基の具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、ナトリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸三カリウム、またはフッ化カリウムがあげられる。
また反応を促進させるために、相関移動触媒として四級アンモニウム塩を加えてもよい。相関移動触媒の具体例としては、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ベンジルトリメチルアンモニウム、および臭化ドデシルトリメチルアンモニウムがあげられる。
また、反応で用いられる溶媒の具体例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、1,2,4−トリメチルベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、t−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールおよびt−ブチルアルコールがあげられる。これらの溶媒は適宜選択でき、単独で用いてもよく、混合溶媒として用いてもよい。また、上記溶媒の少なくとも1つと水を混合して用いることもできる。また水を単独の溶媒として用いることもできる。
本発明の化合物を、有機EL素子における、電子注入層または電子輸送層に用いた場合、電界印加時において安定である。これらは、本発明の化合物が、電界発光型素子の電子注入材料、または電子輸送材料として優れていることを表す。ここで言う電子注入層とは陰極から有機層へ電子を受け取る層であり、電子輸送層とは注入された電子を発光層へ輸送するための層である。また、電子輸送層が電子注入層を兼ねることも可能である。それぞれの層に用いる材料を、電子注入材料および電子輸送材料という。
<有機EL素子の説明>
本願の第2の発明は、電子注入層、または電子輸送層に、本発明の式(1)で表される化合物を含有する有機EL素子である。本発明の有機EL素子は、駆動電圧が低く、駆動時の耐久性が高い。
本発明の有機EL素子の構造は各種の態様があるが、基本的には陽極と陰極との間に少なくとも正孔輸送層、発光層、電子輸送層を挟持した多層構造である。素子の具体的な構成の例は、(1)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、(2)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、(3)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極、等である。
本発明の化合物は、高い電子注入性および電子輸送性を持っているので、単体または他の材料と併用して電子注入層、または電子輸送層に使用できる。本発明の有機EL素子は、本発明の電子輸送材料に他の材料を用いた正孔注入層、正孔輸送層、発光層、などを組み合わせることで、青色、緑色、赤色や白色の発光を得ることもできる。
本発明の有機EL素子に使用できる発光材料または発光性ドーパントは、高分子学会編、高分子機能材料シリーズ“光機能材料”、共同出版(1991)、P236に記載されているような昼光蛍光材料、蛍光増白剤、レーザー色素、有機シンチレータ、各種の蛍光分析試薬等の発光材料、城戸淳二監修、“有機EL材料とディスプレイ”シーエムシー社出版(2001)P155〜156に記載されているようなドーパント材料、P170〜172に記載されているような3重項材料の発光材料等である。
発光材料または発光性ドーパントとして使用できる化合物は、多環芳香族化合物、ヘテロ芳香族化合物、有機金属錯体、色素、高分子系発光材料、スチリル誘導体、芳香族アミン誘導体、クマリン誘導体、ボラン誘導体、オキサジン誘導体、スピロ環を有する化合物、オキサジアゾール誘導体、フルオレン誘導体等である。多環芳香族化合物の例は、アントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、ナフタセン誘導体、ピレン誘導体、クリセン誘導体、ペリレン誘導体、コロネン誘導体、ルブレン誘導体等である。ヘテロ芳香族化合物の例は、ジアルキルアミノ基またはジアリールアミノ基を有するオキサジアゾール誘導体、ピラゾロキノリン誘導体、ピリジン誘導体、ピラン誘導体、フェナントロリン誘導体、シロール誘導体、トリフェニルアミノ基を有するチオフェン誘導体、キナクリドン誘導体等である。有機金属錯体の例は、亜鉛、アルミニウム、ベリリウム、ユーロピウム、テルビウム、ジスプロシウム、イリジウム、白金、オスミウム、金、等と、キノリノール誘導体、ベンゾキサゾ−ル誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、ピロール誘導体、ピリジン誘導体、フェナントロリン誘導体等との錯体である。色素の例は、キサンテン誘導体、ポリメチン誘導体、ポルフィリン誘導体、クマリン誘導体、ジシアノメチレンピラン誘導体、ジシアノメチレンチオピラン誘導体、オキソベンズアントラセン誘導体、カルボスチリル誘導体、ペリレン誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体等の色素が挙げられる。高分子系発光材料の例は、ポリパラフェニルビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾ−ル誘導体、ポリシラン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体等である。スチリル誘導体の例は、アミン含有スチリル誘導体、スチリルアリーレン誘導体等である。
本発明の有機EL素子に使用される他の電子輸送材料は、光導電材料において電子伝達化合物として使用できる化合物、有機EL素子の電子輸送層および電子注入層に使用できる化合物の中から任意に選択して用いることができる。
このような電子輸送材料の具体例は、キノリノール系金属錯体、2,2’−ビピリジル誘導体、フェナントロリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ペリレン誘導体、オキサジアゾール誘導体、チオフェン誘導体、トリアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、オキシン誘導体の金属錯体、キノキサリン誘導体、キノキサリン誘導体のポリマー、ベンザゾール類化合物、ガリウム錯体、ピラゾール誘導体、パ−フルオロ化フェニレン誘導体、トリアジン誘導体、ピラジン誘導体、ベンゾキノリン誘導体、イミダゾピリジン誘導体、ボラン誘導体等である。
本発明の有機EL素子に使用される正孔注入材料および正孔輸送材料については、光導電材料において、正孔の電荷輸送材料として従来から慣用されている化合物や、有機EL素子の正孔注入層および正孔輸送層に使用されている公知のものの中から任意のものを選択して用いることができる。それらの具体例は、カルバゾ−ル誘導体、トリアリールアミン誘導体、フタロシアニン誘導体等である。
本発明の有機EL素子を構成する各層は、各層を構成すべき材料を蒸着法、スピンコート法またはキャスト法等の方法で薄膜とすることにより、形成することができる。このようにして形成された各層の膜厚については特に限定はなく、材料の性質に応じて適宜設定することができるが、通常2nm〜5000nmの範囲である。なお、発光材料を薄膜化する方法は、均質な膜が得やすく、かつピンホールが生成しにくい等の点から蒸着法を採用するのが好ましい。蒸着法を用いて薄膜化する場合、その蒸着条件は、本発明の発光材料の種類により異なる。蒸着条件は一般的に、ボート加熱温度50〜400℃、真空度10−6〜10−3Pa、蒸着速度0.01〜50nm/秒、基板温度−150〜+300℃、膜厚5nm〜5μmの範囲で適宜設定することが好ましい。
本発明の有機EL素子は、前記のいずれの構造であっても、基板に支持されていることが好ましい。基板は機械的強度、熱安定性および透明性を有するものであればよく、ガラス、透明プラスチックフィルム等を用いることができる。陽極物質は4eVより大きな仕事関数を有する金属、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を用いることができる。その具体例は、Au等の金属、CuI、インジウムチンオキシド(以下、ITOと略記する)、SnO、ZnO等である。
陰極物質は4eVより小さな仕事関数の金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物を使用できる。その具体例は、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、リチウム、マグネシウム合金、アルミニウム合金等である。合金の具体例は、アルミニウム/弗化リチウム、アルミニウム/リチウム、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム等である。有機EL素子の発光を効率よく取り出すために、電極の少なくとも一方は光透過率を10%以上にすることが望ましい。電極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下にすることが好ましい。なお、膜厚は電極材料の性質にもよるが、通常10nm〜1μm、好ましくは10〜400nmの範囲に設定される。このような電極は、上述の電極物質を使用して、蒸着やスパッタリング等の方法で薄膜を形成させることにより作製することができる。
次に、本発明の発光材料を用いて有機EL素子を作成する方法の一例として、前述の陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/本発明の電子輸送材料/陰極からなる有機EL素子の作成法について説明する。適当な基板上に、陽極材料の薄膜を蒸着法により形成させて陽極を作製した後、この陽極上に正孔注入層および正孔輸送層の薄膜を形成させる。この上に発光層の薄膜を形成させる。この発光層の上に本発明の電子輸送材料を真空蒸着し、薄膜を形成させ、電子輸送層とする。さらに陰極用物質からなる薄膜を蒸着法により形成させて陰極とすることにより、目的の有機EL素子が得られる。なお、上述の有機EL素子の作製においては、作製順序を逆にして、陰極、電子輸送層、発光層、正孔輸送層、正孔注入層、陽極の順に作製することも可能である。
このようにして得られた有機EL素子に直流電圧を印加する場合には、陽極を+、陰極を−の極性として印加すればよく、電圧2〜40V程度を印加すると、透明または半透明の電極側(陽極または陰極、および両方)より発光が観測できる。また、この有機EL素子は、交流電圧を印加した場合にも発光する。なお、印加する交流の波形は任意でよい。
以下に、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明する。まず、実施例で用いた化合物の合成例について説明する。
[合成例1]5,5’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ビス(2−メチルチアゾール):化合物(1−1)の合成
まず、原料となる2,2’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)を以下のようにして合成した。
1,4−ジブロモベンゼン(71g)のCPME(400ml)溶液を−78℃に冷却し、2.69Mブチルリチウムヘキサン溶液(117ml)を滴下した。30分撹拌した後、2−フェニル−9,10−アントラキノン(34g)を加え、更に5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止させたのち、反応液を室温まで昇温し、水およびトルエンを加え分液した。トルエン溶液をシリカゲルショートカラムに通し、溶媒を減圧流去して、9,10−ビス(4−ブロモフェニル)−2−フェニル−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール(55g)を得た。この9,10−ビス(4−ブロモフェニル)−2−フェニル−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオールを用いて、次に9,10−ビス(4−ブロモフェニル)−2−フェニルアントラセンを以下のように合成した。
9,10−ビス(4−ブロモフェニル)−2−フェニル−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール(41.9g)、次亜リン酸ナトリウム一水和物(90.3g)、ヨウ化カリウム(30.2g)および酢酸(200ml)の入ったフラスコを還流温度で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、吸引ろ過にて析出物を採取し、得られた固体を水で洗浄した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:へプタン/トルエン=4/1(容量比))で精製し、溶媒を減圧流去して、9,10−ビス(4−ブロモフェニル)−2−フェニルアントラセン(38.5g)を得た。得られた9,10−ビス(4−ブロモフェニル)−2−フェニルアントラセンを用いて2,2’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)を以下のように合成した。
9,10−ビス(4−ブロモフェニル)−2−フェニルアントラセン(11.3g)、ビスピナコラートジボロン(12.2g)、Pd(dppf)Cl・CHCl(0.49g)、酢酸カリウム(7.9g)およびシクロペンチルメチルエーテル(400ml)の入ったフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で6時間加熱撹拌した。加熱終了後、反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した。トルエン溶液を活性炭ショートカラムに通すことで脱色を行い、溶媒を減圧留去して得られた固体をヘプタンで洗浄して、2,2’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)(11.5g)を得た。得られた2,2’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)を用いて化合物(1−1)を以下のように合成した。
2,2’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)(4.0g)、5−ブロモ−2−メチルチアゾール(2.6g)、ビス(ジターシャリーブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(0.13g)、炭酸カリウム(3.4g)、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(0.39g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20mL)および水(2mL)をフラスコに入れ、窒素雰囲気下、還流温度で8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水さらにトルエンを加えて分液抽出を行った。有機層を分離後、乾燥、濃縮し、粗体をシリカゲルカラム(展開液:トルエン/酢酸エチル=4/1(容量比))で精製したのち、昇華精製して目的物化合物(1.2g)を得た。
H−NMR(CDCl):δ=8.0(s,2H)、 7.9(d,1H)、 7.8〜7.7(m,7H)、 7.6(dd,1H)、 7.6〜7.5(m,6H)、 7.4〜7.3(m,5H)、 2.8(s,3H)、 2.8(s,3H).
[合成例2]5,5’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ビス(2、4−ジメチルチアゾール):化合物(1−2)の合成
2,2’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)(4.1g)、5−ブロモ−2、4−ジメチルチアゾール(2.9g)、ビス(ジターシャリーブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(0.13g)、炭酸カリウム(3.5g)、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(0.40)、1,2,4−トリメチルベンゼン(20mL)および水(2mL)をフラスコに入れ、窒素雰囲気下、還流温度で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、さらにトルエンを加えて分液抽出を行った。有機層を分離後、乾燥、濃縮し、粗体をシリカゲルカラム(展開液:トルエン/酢酸エチル=4/1(容量比))で精製したのち、昇華精製して目的物化合物(2.5g)を得た。
H−NMR(CDCl):δ=8.0(d,1H)、 7.8(dd,1H)、 7.8(m,2H)、 7.7(m,5H)、 7.6〜7.5(m,6H)、 7.4(m,4H)、 7.3(m,1H)、 2.8(s,3H)、 2.8(s,3H)、 2.6(s,3H)、 2.6(s,3H).
以下、本発明をさらに詳細に説明するために、本発明の化合物を用いた有機EL素子の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1および2に係る素子を作製し、それぞれ、定電流駆動試験における駆動開始電圧(V)、初期値の80%以上の輝度を保持する時間(hr)の測定を行った。以下、実施例について詳細に説明する。
作製した実施例1〜4および比較例1〜3に係る素子における、各層の材料構成を表1および表2に示す。
Figure 2016074623
Figure 2016074623
表1および表2において、「HI−1」はN,N4’−ジフェニル−N,N4’−ビス(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン、「IL」は1,4,5,8,9,12−ヘキサアザトリフェニレンヘキサカルボニトリル、「HT−1」はN−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−9,9−ジメチル−N−(4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル)−9H−フルオレン−2−アミンであり、「BH」は9−フェニル−10−(4−フェニルナフタレン−1−イル)アントラセン、「BD」は7,7−ジメチル−N,N−ジフェニル−N,N−ビス(4−(トリメチルシリル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]フルオレン−5,9−ジアミンであり、「A」は国際出願2014/059922記載の5,5’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン))ジチアゾールであり、「B」は2,2’−((2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ビス(4,1−フェニレン)ビス(ベンゾ[d]チアゾ−ル)である。陰極に用いた「Liq」と共に以下に化学構造を示す。
Figure 2016074623
[実施例1]化合物(1−1)を電子輸送材料に用いた素子
スパッタリングにより180nmの厚さに製膜したITOを150nmまで研磨した、26mm×28mm×0.7mmのガラス基板((株)オプトサイエンス製)を透明支持基板とした。この透明支持基板を市販の蒸着装置((株)昭和真空製)の基板ホルダーに固定し、HI−1を入れたモリブデン製蒸着用ボート、ILを入れたモリブデン製蒸着用ボート、HT−1を入れたモリブデン製蒸着用ボート、BHを入れたモリブデン製蒸着用ボート、BDを入れたモリブデン製蒸着用ボート、本願発明の化合物(1−1)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、Liqを入れたモリブデン製蒸着用ボート、マグネシウムを入れたタングステン製蒸着用ボート、銀を入れたタングステン製蒸着用ボートを装着した。
透明支持基板のITO膜の上に順次、下記各層を形成した。真空槽を5×10−4Paまで減圧し、まず、HI−1が入った蒸着用ボートを加熱して膜厚40nmになるように蒸着し、さらにILが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚5nmになるように蒸着することで2層からなる正孔注入層を形成し、次いで、HT−1が入った蒸着用ボートを加熱して膜厚25nmになるように蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、BHが入った蒸着用ボートとBDが入った蒸着用ボートを同時に加熱して、膜厚20nmになるように蒸着して発光層を形成した。BHとBDの重量比がおよそ95対5になるように蒸着速度を調節した。次に、化合物(1−1)の入った蒸着用ボートとLiqの入った蒸着用ボートを同時に加熱して膜厚30nmになるように蒸着して電子輸送層を形成した。化合物(1−1)とLiqの重量比がおよそ1対1になるように蒸着速度を調節した。各層の蒸着速度は0.01〜1nm/秒であった。
その後、Liqが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚1nmになるように0.01〜0.1nm/秒の蒸着速度で蒸着した。次いで、マグネシウムの入ったボートと銀の入ったボートを同時に加熱し、膜厚100nmになるように蒸着して陰極を形成し、有機EL素子を得た。このとき、マグネシウムと銀の原子数比が10対1となるように、蒸着速度を0.1nm〜10nm/秒の間で調整した。
ITO電極を陽極、Mg/Ag電極を陰極として、1000cd/m発光時の特性を測定すると、駆動電圧は3.57V、外部量子効率は6.43%であった。また、1500cd/mの輝度が得られる電流密度で定電流駆動試験を実施した結果、初期輝度の80%(1200cd/m)以上の輝度を保持した時間は246時間であった。
[実施例2]化合物(1−2)を電子輸送材料に用いた素子
化合物(1−1)を化合物(1−2)に代えた以外は実施例1の方法に準じて有機EL素子を得た。直流電圧を印加し、1000cd/m発光時の特性を測定すると、駆動電圧は3.27V、外部量子効率は4.93%であった。また、1500cd/mの輝度が得られる電流密度で定電流駆動試験を実施した結果、初期輝度の80%(1200cd/m)以上の輝度を保持した時間は294時間であった。
<比較例1>
化合物(1−1)を化合物(A)に代えた以外は実施例1に準じた方法で有機EL素子を得た。直流電圧を印加し、1000cd/m発光時の特性を測定すると、駆動電圧は3.53V、外部量子効率は5.66%であった。また、1500cd/mの輝度が得られる電流密度で定電流駆動試験を実施した結果、初期輝度の80%(1200cd/m)以上の輝度を保持した時間は67時間であった。
<比較例2>
化合物(1−1)を化合物(B)に代えた以外は実施例1に準じた方法で有機EL素子を得た。直流電圧を印加し、1000cd/m発光時の特性を測定すると、駆動電圧は3.64V、外部量子効率は5.40%であった。また、1500cd/mの輝度が得られる電流密度で定電流駆動試験を実施した結果、初期輝度の80%(1200cd/m)以上の輝度を保持した時間は195時間であった。
上記実施例1、2および比較例1、2の結果をまとめて表3に示した。
Figure 2016074623
[実施例3]化合物(1−1)を電子輸送材料に用いた素子
電子輸送層を形成する際に化合物(1−1)にLiqを共蒸着させなかった以外は、実施例1の方法に準じて有機EL素子を得た。直流電圧を印加し、1000cd/m発光時の特性を測定すると、駆動電圧は3.75V、外部量子効率は5.89%であった。また、1500cd/mの輝度が得られる電流密度で定電流駆動試験を実施した結果、初期輝度の80%(1200cd/m)以上の輝度を保持した時間は235時間であった。
[実施例4]化合物(1−2)を電子輸送材料に用いた素子
化合物(1−1)を化合物(1−2)に代えた以外は実施例3の方法に準じて有機EL素子を得た。直流電圧を印加し、1000cd/m発光時の特性を測定すると、駆動電圧は3.77V、外部量子効率は6.42%であった。また、1500cd/mの輝度が得られる電流密度で定電流駆動試験を実施した結果、初期輝度の80%(1200cd/m)以上の輝度を保持した時間は171時間であった。
[比較例3]化合物(A)を電子輸送材料に用いた素子
化合物(1−1)を化合物(A)に代えた以外は実施例3の方法に準じて有機EL素子を得た。直流電圧を印加し、1000cd/m発光時の特性を測定すると、駆動電圧は4.08V、外部量子効率は4.87%であった。また、1500cd/mの輝度が得られる電流密度で定電流駆動試験を実施した結果、初期輝度の80%(1200cd/m)以上の輝度を保持した時間は9時間であった。
上記実施例3、4および比較例3の結果をまとめて表4に示した。
Figure 2016074623
本発明の好ましい態様によれば、低駆動電圧、高効率、長い寿命等、有機EL素子に求められる特性をバランスよく達成した有機EL素子を提供することができ、フルカラー表示等の高性能のディスプレイ装置を提供できる。

Claims (10)

  1. 下記式(1)で表される化合物;
    Figure 2016074623
    式中、Gは炭素数6〜40の芳香族炭化水素化合物および炭素数4〜40の複素芳香族化合物からなる群から選ばれる1つに由来するm価の基、または、同群から選ばれる2つが単結合によって連結した化合物に由来するm価の基であり、
    これらの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキル、炭素数3〜12のシクロアルキルまたは炭素数6〜24のアリールで置き換えられていてもよく;
    〜Xは独立して=CR−または=N−であり、X〜Xの内の少なくとも2つは=CR−であり、X〜Xの内の2つの=CR−におけるRはGまたはアゾール環と結合する結合手であり、それ以外の=CR−におけるRは水素または炭素数1〜4のアルキルであり;
    Yは独立して−O−または−S−であり、
    は独立して炭素数1〜4のアルキルであり、
    は独立して水素または炭素数1〜4のアルキルであり;
    mは2〜4の整数であり、アゾール環と6員環で形成される基は同一でもよく、異なっていてもよく;そして、
    式中の各々の環およびアルキルの少なくとも1つの水素は重水素で置き換えられていてもよい。
  2. がメチルであり、Rは水素またはメチルである請求項1に記載の化合物。
  3. Gが下記式(Ar−1)〜(Ar−29)で表される基の群から選ばれる1つである、請求項1または2に記載の化合物;
    Figure 2016074623

    Figure 2016074623
    式(Ar−1)〜(Ar−289)中、それぞれの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキルまたは炭素数3〜12のシクロアルキルで置き換えられていてもよく;
    は独立してフェニル、ナフチル、ビフェニリル、またはテルフェニリルであり、Rは独立して、メチル、エチルまたはフェニルであり、2つのRは互いに連結して環を形成してもよい。
  4. Gが下記式(Ar−1)〜(Ar−17)で表される基の群から選ばれる1つである、請求項1または2に記載の化合物;
    Figure 2016074623
    式(Ar−1)〜(Ar−17)中、それぞれの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキルまたは炭素数3〜12のシクロアルキルで置き換えられていてもよく;
    は独立してフェニル、ナフチル、ビフェニリル、またはテルフェニリルであり、Rは独立して、メチル、エチルまたはフェニルであり、2つのRは互いに連結して環を形成してもよい。
  5. Gが下記式(Ar−18)〜(Ar−29)で表される基の群から選ばれる1つである、請求項1または2に記載の化合物;
    Figure 2016074623
    式(Ar−18)〜(Ar−29)中、それぞれの基の少なくとも1つの水素は炭素数1〜12のアルキルまたは炭素数3〜12のシクロアルキルで置き換えられていてもよく;
    は独立してフェニル、ナフチル、ビフェニリル、またはテルフェニリルであり、Rは独立して、メチル、エチルまたはフェニルであり、2つのRは互いに連結して環を形成してもよい。
  6. 下記式(1−1)または(1−2)で表される、請求項1または2に記載の化合物。
    Figure 2016074623
    式中のMeはメチルを表す。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物を含有する電子輸送材料。
  8. 陽極および陰極からなる一対の電極と、該一対の電極間に配置される発光層と、前記陰極と該発光層との間に配置され、請求項7に記載の電子輸送材料を含有する電子輸送層および/または電子注入層とを有する有機電界発光素子。
  9. 前記電子輸送層および電子注入層の少なくとも1つは、さらに、キノリノール系金属錯体、ビピリジン誘導体、フェナントロリン誘導体およびボラン誘導体からなる群から選択される少なくとも1つを含有する、請求項8に記載する有機電界発光素子。
  10. 電子輸送層および電子注入層の少なくとも1つが、さらに、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、アルカリ金属の酸化物、アルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属の酸化物、アルカリ土類金属のハロゲン化物、希土類金属の酸化物、希土類金属のハロゲン化物、アルカリ金属の有機錯体、アルカリ土類金属の有機錯体および希土類金属の有機錯体からなる群から選択される少なくとも1つを含有する、請求項8または請求項9に記載の有機電界発光素子。
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