JP2016073963A - 二酸化炭素光還元触媒及びその製造方法 - Google Patents

二酸化炭素光還元触媒及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二酸化炭素の還元効率が高い新規な二酸化炭素光還元触媒を提供する。また、高価な貴金属を原料に使用せずに、二酸化炭素の還元効率が高い二酸化炭素光還元触媒の製造方法を提供する。【解決手段】バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を含む二酸化炭素光還元触媒である。また、バナジウム酸化物の原料を溶媒に溶解して調製したバナジウム含有溶液にチタン酸化物を接触させながら、チタン酸化物のバンドギャップに相当するエネルギー以上のエネルギーを有する光を照射して、前記チタン酸化物にバナジウム酸化物を担持させることを特徴とする二酸化炭素光還元触媒の製造方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、二酸化炭素を光還元する二酸化炭素光還元触媒及びその製造方法に関する。
近年、二酸化炭素は地球温暖化の主原因として問題視され、世界的にも排出を抑制する動きが活発化している。また、二酸化炭素の再利用を促進するために、二酸化炭素を他の有用な物質に変換する方法の開発が進められ、例えば、水素を用いた還元反応やバイオ技術を利用して二酸化炭素からメタンを生成する方法、光エネルギーを利用して二酸化炭素を一酸化炭素と酸素とに分解し、得られる一酸化炭素を炭化水素系化合物の生成に利用する方法などが試みられている。特に、光触媒により、光エネルギーを利用し、水を水素源として二酸化炭素を還元する方法は、環境負荷の低いクリーンな二酸化炭素削減方法として注目を集めている。
酸化チタンに代表される光触媒は、その光触媒のバンドギャップ以上のエネルギーを有する紫外光もしくは可視光により励起されると、価電子帯の電子は伝導帯に励起され、価電子帯に正孔が生じる。伝導帯に励起された電子は光触媒に吸着した二酸化炭素と反応して還元反応が進行し、価電子帯に生じた正孔は、光触媒に吸着した水や有機物などと反応して酸化反応が進行する。
光触媒の中でも、廉価で化学的に安定な酸化チタンを用いることは、特に実用的であり、経済的に好ましい。そのため、従来、二酸化炭素を光還元する酸化チタン系触媒に関しては、数多くの提案がある。例えば、特許文献1では、酸化チタンの存在下、二酸化炭素を水にバブリングしながら、酸化チタンに紫外線を照射することで、二酸化炭素を還元し、メタノールやホルムアルデヒドに変換する方法が開示されている。
しかし、上記伝導帯に励起された電子は、価電子帯に生じた正孔と再結合すると、正味の化学反応は何も起こらないことになる。そのため、酸化チタンのみで光還元が行われている特許文献1では、二酸化炭素の還元効率が充分とは言えない。
そこで、特許文献2では、パラジウム、ロジウム、白金、金などの貴金属や銅などの金属を担持した酸化チタンにより二酸化炭素を光還元する方法が開示されている。
光触媒に担持された貴金属は、伝導帯に励起された電子を受け取り、正孔との再結合を防ぐ電荷分離効果があり、励起された電子の利用効率を高くすることができ、さらに、貴金属自体が還元反応の触媒の役割を果たす。
特開昭55−105625号公報 特開2013−17929号公報
しかしながら、励起された電子の利用効率が上がれば、正孔の利用効率も上がり、酸化反応も促進され、還元生成した有機化合物が再酸化・分解される可能性が高くなる。そのため、特許文献2の貴金属が担持された酸化チタンは、特許文献1のような貴金属が担持されていない酸化チタンと比べれば、二酸化炭素の還元効率は高くなるが、まだ充分とは言えない。加えて、高価な貴金属を使用することは、経済的ではないという問題がある。
そこで、本発明は、二酸化炭素の還元効率が高い新規な二酸化炭素光還元触媒を提供することを目的とする。また、高価な貴金属を原料に使用せずに、二酸化炭素の還元効率が高い二酸化炭素光還元触媒を得ることができる製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を含む二酸化炭素光還元触媒が、従来のチタン酸化物の光触媒に比べて、二酸化炭素を効率良く還元できることを見出し、本発明に至った。また、本発明者らは、バナジウム含有溶液に、二酸化炭素光還元触媒を構成するチタン酸化物を接触させながら、前記チタン酸化物に光を照射することで、前記チタン酸化物に、容易にバナジウム酸化物を担持することができ、本発明に係る、二酸化炭素を効率良く還元できる二酸化炭素光還元触媒が得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を含むことを特徴とする二酸化炭素光還元触媒に関する。
また、本発明は、前記二酸化炭素光還元触媒が、繊維であることを特徴とする二酸化炭素光還元触媒に関する。
また、本発明は、前記繊維が、表面にチタン酸化物を有し、内部にシリカを含む酸化物相を含有するシリカ基複合酸化物繊維であることを特徴とする二酸化炭素光還元触媒に関する。
また、本発明は、前記シリカ基複合酸化物繊維全体に対するシリカの含有率が、40〜95質量%であることを特徴とする二酸化炭素光還元触媒に関する。
また、本発明は、前記シリカ基複合酸化物繊維中のチタン酸化物の存在割合が、前記シリカ基複合酸化物繊維の内部から表面に向かって傾斜的に増大していることを特徴とする二酸化炭素光還元触媒に関する。
また、本発明は、バナジウム酸化物の原料を溶媒に溶解して調製したバナジウム含有溶液にチタン酸化物を接触させながら、チタン酸化物のバンドギャップに相当するエネルギー以上のエネルギーを有する光を照射して、前記チタン酸化物にバナジウム酸化物を担持させることを特徴とする二酸化炭素光還元触媒の製造方法に関する。
以上のように、本発明によれば、従来のチタン酸化物光触媒に比べて、二酸化炭素を効率的に還元できる二酸化炭素光還元触媒を提供することができる。また、本発明によれば、高価な貴金属を原料に使用せずに、二酸化炭素の還元効率が高い二酸化炭素光還元触媒を得ることができる経済的で効率的な二酸化炭素光還元触媒の製造方法を提供することができる。
まず、本発明の二酸化炭素光還元触媒について説明する。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒は、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を含む二酸化炭素光還元触媒である。バナジウム酸化物を担持することにより、光触媒であるチタン酸化物は、そのバンドギャップ以上のエネルギーを有する紫外光もしくは可視光を吸収することによって、伝導帯に励起された電子を利用して、効率よく二酸化炭素を還元することができる。
具体的には、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物の二酸化炭素還元作用は次の通りと推察する。光触媒であるチタン酸化物は、紫外光もしくは可視光を吸収することによって、価電子帯の電子は伝導帯に励起され、価電子帯に正孔が生じる。チタン酸化物に担持されたバナジウム酸化物は、伝導帯に励起された電子を受け取り、正孔との再結合を防ぐ電荷分離効果を有し、さらに、バナジウム酸化物自体が還元反応の触媒の役割を果たす。加えて、バナジウム酸化物は、価電子帯に生じた正孔による酸化反応を抑制する役割を有していると考えられる。その結果、貴金属が担持されたチタン酸化物に比べ、二酸化炭素の還元効率が高くなる。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒において、バナジウム酸化物は、チタン酸化物表面上に担持され、チタン酸化物の光吸収および光触媒機能を阻害しなければ特に制限はないが、5価のバナジウム酸化物を特に好ましく用いることができる。一般に、光触媒に貴金属などの金属(0価のもの)が担持されることで光触媒作用が活性化されることは知られているが、光触媒に、金属ではなく、酸化物であるバナジウム酸化物が担持されることで、光触媒作用を金属以上に活性化して二酸化炭素のような難還元性物質の還元効率を向上させることができることは、本発明により初めて見出された。
バナジウム酸化物の平均粒子径は、5nm以下が好ましい。
バナジウム酸化物の担持量は、チタン酸化物の表面積1m当りバナジウム元素換算で0.1〜30μmolが好ましく、特に1〜20μmolが好ましい。
また、本発明に係る二酸化炭素光還元触媒において、チタン酸化物としては、チタンの酸化物で光触媒機能を有する組成物であれば特に制限はなく、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタンなどの酸化チタン、可視光応答を可能にするために各種元素をドープした酸化チタン、例えば、窒素ドープ酸化チタン、硫黄ドープ酸化チタン、遷移金属ドープ酸化チタン(遷移金属、クロム、鉄、バナジウム)、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウムなどのチタン酸塩等が挙げられ、中でも、酸化チタン、特に、アナターゼ型酸化チタンが好ましい。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒は、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を少なくとも表面に有していることが好ましく、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物のみからなっていても、内部にチタン酸化物以外の成分を有していてもよい。また、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物以外の成分を表面の一部に有していてもよい。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒がバナジウム酸化物およびチタン酸化物以外の成分を有する場合、二酸化炭素光還元触媒としては、特に制限はないが、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を表面に有する活性炭、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、ガラス、石英ガラス、ハイドロキシアパタイト、ゼオライト、ITO等の無機物、あるいは、チタン、銅、白金等の金属、あるいは、ポリオレフィン系、ポリイミド系、ポリウレタン系、シリコン系、ポリテトラフルオロエチレン系等の高分子などが挙げられる。中でも、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を表面に有するシリカ等の無機物が好ましく、特に、シリカの透光性による光触媒への光吸収能の効率化やシリカの化学的安定性などの観点から、バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を表面に有する、シリカを主体とする酸化物相とチタンを含む酸化物相からなるシリカ基複合酸化物が好ましい。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒の形状は、表面のチタン酸化物に光が充分に照射されうる形状であれば特に制限はなく、粒状、板状、ハニカム状、ネット状、ラシリング状、繊維状等の形状物が挙げられるが、本発明に係る二酸化炭素光還元触媒は、繊維であることが好ましく、特にメソポアが形成されている繊維であることが好ましい。本発明に係る二酸化炭素光還元触媒の形状が繊維であれば、形状の自由度が大きく、また、保型性も良好な二酸化炭素光還元触媒を構成できるからである。さらに、本発明に係る二酸化炭素光還元触媒の形状がメソポアが形成されている繊維であれば、表面積が大きく、二酸化炭素との接触頻度が高くなり反応効率に優れた触媒となるからである。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒としては、表面にチタン酸化物を有し、内部にシリカの割合が多い酸化物相を含有するシリカ基複合酸化物繊維であることが好ましい。シリカは、透光性および力学的特性が良好であり、効率的に光を吸収でき、力学的特性が良好な二酸化炭素光還元触媒を構成できるからである。また、シリカ基複合酸化物繊維であれば、粉末状に比べ、繊維表面上にチタン酸化物が分散・固定されるため、攪拌等の機械的操作を必要としないからである。
前記シリカ基複合酸化物繊維において、シリカの含有率は、透光性および力学的特性を良好なものにする観点から、シリカ基複合酸化物繊維全体に対して40〜95質量%であることが好ましい。また、チタン酸化物の含有率は、シリカ基複合酸化物繊維全体に対して5〜60質量%であることが好ましい。そして、前記シリカ基複合酸化物繊維中のチタン酸化物の存在割合が、前記シリカ基複合酸化物繊維の表面に向かって傾斜的に増大していることが好ましい。また、表面のチタン酸化物は粒子状であることが好ましく、その結晶粒径は15nm以下が好ましい。したがって、前記シリカ基複合酸化物繊維は、チタン酸化物粒子を表面に有しており、その粒子の存在割合が、前記シリカ基複合酸化物繊維の表面に向かって傾斜的に増大していることが好ましい。本発明において、シリカ基複合酸化物繊維は、Ti/Si(モル比)が0.7以上となる領域を表面相といい、表面相の内部に存在するTi/Si(モル比)が0.7以下の領域を内部相という。
前記シリカ基複合酸化物繊維の内部の構成相、すなわち内部相は、シリカの割合が多い酸化物相であり、非晶質であっても結晶質であってもよく、また、シリカと固溶体あるいは共融点化合物を形成し得る金属元素あるいは金属酸化物を含有してもよい。シリカと固溶体を形成し得る金属元素としては、例えば、チタン等が挙げられる。シリカと固溶体を形成し得る金属酸化物の金属元素としては、例えば、アルミニウム、ジルコニウム、イットリウム、リチウム、ナトリウム、バリウム、カルシウム、ホウ素、亜鉛、ニッケル、マンガン、マグネシウム、及び鉄等が挙げられる。
また、前述の通り、前記シリカ基複合酸化物繊維の内部相は、シリカ基複合酸化物繊維の力学的特性を負担する重要な役割を演じている。その観点から、シリカ基複合酸化物繊維全体に対する内部相の存在割合は40〜98質量%であることが好ましく、目的とするチタン酸化物を含有する表面相の機能を十分に発現させ、なお且つ高い力学的特性をも発現させるためには、内部相の存在割合を50〜95質量%の範囲内に制御することがさらに好ましい。
一方、前記シリカ基複合酸化物繊維の表面の構成相、すなわち表面相は、チタン酸化物の割合が多い相であり、光触媒機能を発現させる上で重要な役割を演じるものである。シリカ基複合酸化物繊維全体に対する表面相の存在割合としては、2〜60質量%が好ましく、その機能を十分に発現させ、また高強度をも同時に発現させるには5〜50質量%の範囲内に制御することがさらに好ましい。チタン酸化物は、特にアナターゼ型の酸化チタンであることが好ましい。
さらに、前記シリカ基複合酸化物繊維は、表面のチタン酸化物粒子の間に、繊維の最外周部から繊維内部に向かってメソポアが形成されていることが好ましい。
前記メソポアは、その径の平均値(すなわち平均細孔径)が2〜30nmであり、5〜20nmであることが好ましい。このようなメソポアが形成されていれば、表面積の増大にともなって、バナジウム酸化物の担持量が多くなり、二酸化炭素との反応効率が向上する。さらに、担持されたバナジウム酸化物が脱落しにくく、劣化しにくいからである。
上記のような、チタン酸化物が繊維の表層に向かって傾斜的に増大し、メソポアが形成されたシリカ基複合酸化物繊維は、公知の方法によって製造することができ、例えば国際公開第2008/114597号に記載の方法に基づいて製造することができる。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒は、例えば、二酸化炭素を溶存させてCO 2−が存在する溶液中に投入し、紫外光もしくは可視光を照射することによって、溶存COもしくは溶存CO 2−を還元し、二酸化炭素を酢酸、ギ酸および蓚酸に転化させることができる。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒に照射する光の波長は、光触媒であるチタン酸化物のバンドギャップに相当するエネルギー以上のエネルギーを有する光であれば、特に制限はない。例えば、チタン酸化物がアナターゼ型酸化チタンの場合、バンドギャップは3.2eVであるので、これに相当するエネルギー、すなわち387nm以下の波長を用いることができる。光の強度についても特に制限はないが、光の強度が2.5〜7.0mW/cmの範囲であれば、安定した光触媒活性の上昇を期待できるため好ましい。また、この範囲は、市販のランプで容易に達成できるため、経済性にも優れる。
次に、本発明の二酸化炭素光還元触媒の製造方法について説明する。
本発明に係る二酸化炭素光還元触媒の製造方法としては、チタン酸化物の表面に前記記載のバナジウム酸化物担持形態を実現できる方法であれば特に制限はないが、前記記載のチタン酸化物を表面に含有する組成物に、バナジウム酸化物を担持する方法が一般的である。
本発明に係るバナジウム酸化物の担持方法は、チタン酸化物を表面に含有する組成物のチタン酸化物にバナジウム酸化物が担持されれば特に制限はないが、例えば、チタン酸化物を表面に含有する組成物に、バナジウム酸化物の原料を含浸した後焼成する方法、バナジウム酸化物の原料を溶媒に溶解して調製したバナジウム含有溶液に、チタン酸化物を表面に含有する組成物を接触させながら光照射もしくは加熱する方法、チタン酸化物を表面に含有する組成物に、バナジウム酸化物を蒸着する方法等が挙げられる。特に、バナジウム含有溶液に、チタン酸化物を表面に含有する組成物を接触させながら光照射する方法が好ましい。
チタン酸化物を表面に含有する組成物として前記シリカ基複合酸化物繊維を用いた場合は、バナジウム酸化物の原料を溶媒に溶解して調製したバナジウム含有溶液に前記シリカ基複合酸化物繊維を接触させながら光照射する方法を採用することが好ましい。その場合の前記バナジウム酸化物の原料としては、バナジウムを含む化合物、例えば、酸化バナジウム(II)、酸化バナジウム(III)、酸化バナジウム(IV)、五酸化バナジウム、バナジン酸アンモニウム、酸化硫酸バナジル、蓚酸バナジル、ステアリン酸バナジウム、バナジウム(III)トリイソプロポキシドオキシド、塩化バナジルなど挙げられ、中でも酸化硫酸バナジルが好ましい。
また、バナジウム含有溶液中のバナジウムの濃度は、特に制限はないが、500mg/Lより高い濃度で担持させても還元速度が同程度であるため、経済的な観点からは5〜500mg/Lが特に好ましい。
前記バナジウム含有溶液の溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール及びブタノールなど水と混合できるアルコール;又は水と前記アルコールとの混合溶液が挙げられ、水、又は、水とメタノール、エタノール若しくはプロパノールとの混合溶液が好ましい。
チタン酸化物へのバナジウム酸化物の担持においては、上記バナジウム酸化物の原料を溶媒に溶解して調製したバナジウム含有溶液に、チタン酸化物を表面に含有する組成物を接触させながら、チタン酸化物のバンドギャップに相当するエネルギー以上のエネルギーを有する光を照射することによって、チタン酸化物の表面にバナジウム酸化物を担持することができる。例えば、チタン酸化物がアナターゼ型酸化チタンの場合、バンドギャップは3.2eVであるので、これに相当するエネルギー、すなわち387nm以下の波長を用いることができる。光の強度についても特に制限はないが、光の強度が2.5〜7.0mW/cmの範囲であれば、安定した光触媒活性の上昇を期待でき、市販のランプを使用でき経済性にも優れるため好ましい。また、光の照射時間は、1〜8時間が好ましい。
なお、担持されたバナジウムが酸化物であることは、XPS測定により確認でき、バナジウム酸化物がチタン酸化物の表面に担持されていることは、TPR測定(昇温還元測定)により確認できる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
(製造例1)
5リットルの三口フラスコに無水トルエン2.5リットルと金属ナトリウム400gとを入れ窒素ガス気流下でトルエンの沸点まで加熱し、ジメチルジクロロシラン1リットルを1時間かけて滴下した。滴下終了後、10時間加熱還流し沈殿物を生成させた。この沈殿を濾過し、まずメタノールで洗浄した後、水で洗浄して、白色粉末のポリジメチルシラン420gを得た。ポリジメチルシラン250gを、水冷還流器を備えた三口フラスコ中に仕込み、窒素気流下、420℃で30時間加熱反応させて数平均分子量が1200のポリカルボシランを得た。
上記方法により合成されたポリカルボシラン16gにトルエン100gとテトラブトキシチタン64gを加え、100℃で1時間予備加熱させた後、150℃までゆっくり昇温して5時間反応して変性ポリカルボシランを合成した。この変性ポリカルボシランに意図的に低分子量の有機金属化合物を共存させる目的で5gのテトラブトキシチタンを加えて、変性ポリカルボシランと低分子量有機金属化合物との混合物を得た。
この変性ボリカルボシランと低分子量有機金属化合物との混合物をトルエンに溶解させた後、メルトブロー紡糸装置に仕込み、内部を十分に窒素置換してから昇温してトルエンを留去させて、180℃で紡糸を行った。紡糸した不織布を、空気中、段階的に150℃まで加熱し不融化させた後、1200℃の空気中で1時間焼成を行い、表面に酸化チタンを有するシリカ基複合酸化物繊維を得た。得られたシリカ基複合酸化物繊維を1.5質量%の濃度のフッ化水素水溶液に60分間浸漬することによって繊維表面のシリカを除去し、表面に酸化チタンを有するメソポア構造のシリカ基複合酸化物繊維を得た。
得られたシリカ基複合酸化物繊維は、X線回折の結果、非晶質シリカ及びアナターゼの酸化チタンからなっており、酸化チタンの結晶子径(粒子径)は13nmであった。蛍光X線分析の結果、シリカの存在割合が74質量%、チタニアの存在割合が26質量%であった。さらに、EPMA(X線マイクロ・アナライザ)により構成原子の分布状態を測定したところ、繊維の最外周部から1μmの領域でTi/Si(モル比)=0.90〜0.94、最外周部から3〜4μmの領域でTi/Si(モル比)=0.12〜0.15、中心部でTi/Si(モル比)=0.03〜0.04であり、繊維表面に向かってチタンが増大する傾斜組成になっていることが確認された。また、メソポアの直径は、液体窒素温度で測定した窒素吸着等温曲線及びBJH法による解析から算出した平均細孔径で6.5nmであった。BET比表面積は、13.9m/gであった。
(実施例1)
製造例1において得られたシリカ基複合酸化物繊維6.5gを縦550mm×横380mm×高さ25mm、厚さ3.3mmのガラス容器に入れ、酸化硫酸バナジル(IV)n水和物150mgを超純水に溶かして調整した水溶液1.3L(酸化硫酸バナジル水溶液濃度、115mg/L)に浸漬し、ブラックライトを5.5mW/cmの強度で5時間照射した。照射後、シリカ基複合酸化物繊維を取り出し、水洗、乾燥を行うことによって、バナジウム酸化物が担持されたシリカ基複合酸化物繊維を得た。ICP−AESの結果からバナジウムの担持量はバナジウム元素換算で0.26質量%(対シリカ基複合酸化物繊維)であり、比表面積当りの担持量は、3.7μmol/mであった。XPS測定(ESCA)により、繊維表面にバナジウムが2.5atomic%存在し、バナジウムの2p軌道および2p軌道のエネルギーピーク位置がそれぞれ、516.7eV、524.3eVであることから、バナジウムは5価の酸化物であり、バナジウム酸化物が繊維表面に担持されていることを確認した。さらに、酸化チタン表面にバナジウム酸化物が担持されている場合、五酸化バナジウムに比べ、TPR測定(昇温還元測定)での水素消費ピーク低温度側にシフトすることが知られている。TPR測定の結果、五酸化バナジウムの水素消費ピーク温度が668℃、716℃であったのに対し、バナジウム酸化物が担持されたシリカ基複合酸化物繊維の水素消費ピーク温度は448℃であった。このことから、バナジウム酸化物は表面相の酸化チタンに担持されていることを確認した。
得られた、バナジウム酸化物が担持されたシリカ基複合酸化物繊維(以下、バナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維と略記することがある。)による二酸化炭素の光還元反応を次の方法により行い、二酸化炭素の還元生成物を測定し、CO還元速度を求めた。内径5.5mm、内容積30mlのガラス製密閉式シャーレにバナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維50mgを入れ、二酸化炭素ガスを溶解させた超純水(pH=4.9)を12.5ml加え、シャーレ内を二酸化炭素雰囲気にした後、ブラックライトを光源として5.5mW/cmの強度の紫外線を5時間照射した。照射後、シャーレ内の雰囲気ガスに含まれる二酸化炭素の還元生成物をガスクロマトグラフィー(GC)で、二酸化炭素ガスを溶解させた超純水に含まれる二酸化炭素の還元生成物をガスクロマトグラフィー(GC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)およびイオンクロマログラフィーでそれぞれ同定し、定量した。定量した各還元生成物の総量から、還元された二酸化炭素の量を計算し、触媒量および反応時間に対する二酸化炭素の反応速度(CO還元速度、単位:μmol/g−触媒/時間)を求めた。
その結果、酢酸、ギ酸および蓚酸の生成が認められ、二酸化炭素の還元生成物の総量から求めたCO還元速度は5.4μmol/g−触媒/時間であった。
また、実施例1に係るバナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維を、光触媒の主たる活性種であるOHラジカルと反応するDMSO(ジメチルスルホキシド)と反応させて、それにより生成するMSA(メタンスルホン酸)を定量することで、実施例1に係るバナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維の酸化活性を評価した。
具体的には、φ40mmのシャーレに、50mgの、実施例1に係るバナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維を入れ、濃度を100ppmに調整したDMSO水溶液を10ml加え、ブラックライトを光源として強度2.5mW/cmの紫外線を60分照射した。照射後、DMSO水溶液中に生成したMSAの生成量(単位:ppm)をIC(イオンクロマトグラフ)で測定した。結果を表1に示す。
(実施例2,3)
酸化硫酸バナジル水溶液の濃度を、実施例2では1000mg/L、実施例3では2000mg/Lにしてバナジウム酸化物を担持したこと以外は実施例1と同じ方法でバナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維を得た。ICP−AESの結果からバナジウム担持量は、実施例2が0.77質量%、実施例3が0.97質量%(対シリカ基複合酸化物繊維)であり、比表面積当りの担持量は、実施例2が10.9μmol/m、実施例3が13.7μmol/mであった。また、実施例1と同様に二酸化炭素の光還元反応を行い、実施例1と同様にCO還元速度を求めた。実施例1と同様に酢酸、ギ酸および蓚酸の生成が認められ、これらの総量から求めた実施例2,3のCO還元速度は、実施例2が5.1μmol/g−触媒/時間、実施例3が6.0μmol/g−触媒/時間であった。
また、実施例2,3に係るバナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維の酸化活性の評価を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
(実施例4)
酸化硫酸バナジル水溶液の濃度を66mg/Lにしてバナジウム酸化物を担持したこと以外は実施例1と同じ方法でバナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維を得た。ICP−AESの結果からバナジウム担持量は、0.19質量%(対シリカ基複合酸化物繊維)であり、比表面積当りの担持量は、2.7μmol/mであった。また、実施例1と同様に二酸化炭素の光還元反応を行い、実施例1と同様にCO還元速度を求めた。実施例1と同様に酢酸、ギ酸および蓚酸の生成が認められ、これらの総量から求めた実施例4のCO還元速度は5.0μmol/g−触媒/時間であった。
また、実施例4に係るバナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維の酸化活性の評価を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
製造例1において得られたシリカ基複合酸化物繊維をそのまま使用したこと以外は実施例1と同じ方法でシリカ基複合酸化物繊維を用いた二酸化炭素の光還元反応を行い、実施例1と同様にCO還元速度を求めた。二酸化炭素の還元生成物の生成が認められず(いずれも検出限界以下)、CO還元速度は0.1μmol/g−触媒/時間以下であった。
また、比較例1に係るシリカ基複合酸化物繊維の酸化活性の評価を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
酸化硫酸バナジル水溶液に代えて、硝酸銅水溶液(濃度39mg/L)を用いたこと以外は実施例1と同じ方法で、銅が担持されたシリカ基複合酸化物繊維(以下、銅担持シリカ基複合酸化物繊維と略記することがある。)を得た。ICP−AESの結果から銅担持量は、0.20質量%(対シリカ基複合酸化物繊維)であり、比表面積当りの担持量は、2.3μmol/mであった。実施例1と同様に、二酸化炭素の光還元反応を行い、実施例1と同様にCO還元速度を求めた。酢酸の生成が認められ、この量から求めたCO還元速度は1.9μmol/g−触媒/時間であった。
また、比較例2に係る銅担持シリカ基複合酸化物繊維の酸化活性の評価を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
(比較例3〜5)
硝酸銅水溶液の濃度を、比較例3では80mg/L、比較例4では160mg/L、比較例5では200mg/Lにしたこと以外は比較例2と同じ方法で銅担持シリカ基複合酸化物繊維を得た。ICP−AESの結果から銅担持量は、比較例3が0.42質量%、比較例4が0.84質量%、比較例5が1.03質量%、(対シリカ基複合酸化物繊維)であり、比表面積当りの担持量は、比較例3が4.8μmol/m、比較例4が9.5μmol/m、比較例5が11.7μmol/mであった。実施例1と同様に、二酸化炭素の光還元反応を行い、実施例1と同様にCO還元速度を求めた。いずれの比較例においても、メタノールおよび酢酸の生成が認められ、これらの総量から求めたCO還元速度は、比較例3が0.77μmol/g−触媒/時間、比較例4が0.73μmol/g−触媒/時間、比較例5が0.38μmol/g−触媒/時間であった。
また、比較例3〜5に係る銅担持シリカ基複合酸化物繊維の酸化活性の評価を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
(比較例6,7)
酸化硫酸バナジル水溶液に代えて、比較例6ではパラジウム含有水溶液(パラジウム元素濃度10mg/L)を、比較例7ではパラジウム含有水溶液(パラジウム元素濃度30mg/L)を用いたこと以外は実施例1と同じ方法で、パラジウムが担持されたシリカ基複合酸化物繊維(以下、パラジウム担持シリカ基複合酸化物繊維と略記することがある)を得た。ICP−AESの結果からパラジウム担持量は、比較例6が0.20質量%、比較例7が0.59質量%(対シリカ基複合酸化物繊維)であり、比表面積当りの担持量は、比較例6が1.4μmol/m、比較例7が4.0μmol/mであった。実施例1と同様に、二酸化炭素の光還元反応を行い、実施例1と同様にCO還元速度を求めた。いずれの比較例においても、酢酸の生成が認められ、この量から求めたCO還元速度は、比較例6、7いずれも0.16μmol/g−触媒/時間であった。
また、比較例6,7に係るパラジウム担持シリカ基複合酸化物繊維の酸化活性の評価を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
(比較例8,9)
パラジウム含有水溶液のパラジウム元素濃度を、比較例8では45mg/L、比較例9では60mg/Lとしたこと以外は比較例6と同じ方法でパラジウム担持シリカ基複合酸化物繊維を得た。ICP−AESの結果からパラジウム担持量は、比較例8が0.88質量%、比較例9が1.17質量%(対シリカ基複合酸化物繊維)であり、比表面積当りの担持量は、比較例8が6.0μmol/m、比較例9が7.9μmol/mであった。実施例1と同様に、二酸化炭素の光還元反応を行い、実施例1と同様にCO還元速度を求めた。いずれの比較例においても、二酸化炭素の還元生成物の生成が認められず(いずれも検出限界以下)、CO還元速度は0.1μmol/g−触媒/時間以下であった。
また、比較例8,9に係るパラジウム担持シリカ基複合酸化物繊維の酸化活性の評価を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
Figure 2016073963
以上より、バナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維は、銅やパラジウムが同程度の量担持された場合と比較して2.5〜30倍以上の速度でCOを還元できることが分かった。また、バナジウム担持シリカ基複合酸化物繊維を用いると、パラジウム担持シリカ基複合酸化物繊維を用いた場合に比べ、酸化生成物のMSAをほとんど発生せず、光触媒の正孔による酸化反応が抑制されていることが分かった。

Claims (6)

  1. バナジウム酸化物が担持されたチタン酸化物を含むことを特徴とする二酸化炭素光還元触媒。
  2. 前記二酸化炭素光還元触媒が、繊維であることを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素光還元触媒。
  3. 前記繊維が、表面にチタン酸化物を有し、内部にシリカを含む酸化物相を含有するシリカ基複合酸化物繊維であることを特徴とする請求項2に記載の二酸化炭素光還元触媒。
  4. 前記シリカ基複合酸化物繊維全体に対するシリカの含有率が、40〜95質量%であることを特徴とする請求項3に記載の二酸化炭素光還元触媒。
  5. 前記シリカ基複合酸化物繊維は、チタン酸化物の存在割合が、前記シリカ基複合酸化物繊維の内部から表面に向かって傾斜的に増大していることを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素光還元触媒。
  6. 請求項1〜5いずれか一項に記載の二酸化炭素光還元触媒を製造する方法であって、
    バナジウム酸化物の原料を溶媒に溶解して調製したバナジウム含有溶液にチタン酸化物を接触させながら、チタン酸化物のバンドギャップに相当するエネルギー以上のエネルギーを有する光を照射して、前記チタン酸化物にバナジウム酸化物を担持させることを特徴とする二酸化炭素光還元触媒の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113332981A (zh) * 2021-06-15 2021-09-03 华东理工大学 二氧化碳还原光催化材料、制备方法及其应用
CN114481201A (zh) * 2021-12-30 2022-05-13 海南师范大学 一种银修饰铜负载沸石Ag/Cu-TS-1的光驱动CO2还原方法

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