JP2016072691A - 画像処理装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 投影用の高品位な画像を生成することができる。【解決手段】 投影面に投影した所定画像を撮像する。撮像画像に基づいて、投影画像を補正するための補正パラメータを算出する。算出した補正パラメータと投影部の設置状態に関するデータとに基づいて、投影画像を構成する画素の位置を補正する。補正された画素の位置の画素値を算出し投影画像を生成する。【選択図】 図6
Description
本発明は、投影面に投影する画像を生成する画像処理技術に関するものである。
従来、高い解像度の画像を表示するために、複数のプロジェクタから互いに異なる投影領域に画像を投影し、これらの投影画像をつなぎ合わせることで単一画像を表示する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、投影領域が重複するように配置した複数のプロジェクタから校正用パターンを投影し、それらの投影画像を撮像した画像に基づいて、投影画像に幾何補正等の補正処理を施すことにより、各投影画像を簡便につなぎ合わせている。しかしながら、特許文献1では、幾何補正に伴う画素補間処理の影響により解像感が損なわれるという問題がある。このような画素補間処理による解像度の低下に対しては、特許文献2のようにエッジの方向判定を用いたシャープネス処理を適用する等の対策がとられてきた。
しかしながら、画素補間処理を行う限り、解像感の低下を避けることはできない。また、エッジの方向判定において誤判定が起こることにより不自然な画像になってしまう可能性もある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、投影用の高品位な画像を生成することができる画像処理技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による画像処理装置は以下の構成を備える。即ち、
投影面に投影する画像を生成する画像処理装置であって、
前記投影面に画像を投影する投影手段と、
前記投影手段によって前記投影面に投影した所定画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって得られる撮像画像に基づいて、前記投影手段が投影する投影画像を補正するための補正パラメータを算出する算出手段と、
前記算出手段で算出した補正パラメータと前記投影手段の設置状態に関するデータとに基づいて、前記投影画像を構成する画素の位置を補正する補正手段と
前記補正手段によって補正された画素の位置の画素値を算出し投影画像を生成する生成手段と
を備える。
投影面に投影する画像を生成する画像処理装置であって、
前記投影面に画像を投影する投影手段と、
前記投影手段によって前記投影面に投影した所定画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって得られる撮像画像に基づいて、前記投影手段が投影する投影画像を補正するための補正パラメータを算出する算出手段と、
前記算出手段で算出した補正パラメータと前記投影手段の設置状態に関するデータとに基づいて、前記投影画像を構成する画素の位置を補正する補正手段と
前記補正手段によって補正された画素の位置の画素値を算出し投影画像を生成する生成手段と
を備える。
本発明によれば、投影用の高品位な画像を生成することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態では、3DCG(3 Dimensional Computer Graphics)データを対象として、投影装置であるプロジェクタとスクリーンの位置を考慮したレンダリングを行うことで、画素補間処理を伴わない幾何補正処理を実現する。具体的には、図1において、撮像装置107で撮像した画像を基に出力デバイス114の投影状態を取得し、プロジェクタ等の出力デバイス114のスクリーンに対する歪みに応じて投影画像を生成する。この投影画像の生成にあたり、本実施形態では、出力デバイス114の設置状態(設置歪み)に基づき、表示する画素位置の画素値を直接生成することにより、従来における画素補間処理を省略し、解像感劣化を抑制する。尚、本実施形態では、出力デバイスが1台である場合を例に挙げて説明するが、2台や16台等の複数台でもよい。
まず、本実施形態における画像処理装置の構成例について、図1を用いて説明する。
図1において、CPU101は、ROM103あるいはハードディスクドライブ(HDD)105に格納されたプログラムを読み出し、ワークメモリとして機能するRAM102上で実行することで、各種処理を実現する。また、CPU101は、システムバス118を介して相互に接続される各種構成要素を制御する。
HDDインタフェース(I/F)104は、HDD105や光ディスクドライブ等の2次記憶装置を接続する。HDDI/F104は、例えば、シリアルATA(SATA)等のインタフェースで実現される。CPU101は、HDDI/F104を介して、HDD105からのデータ読出、及びHDD105へのデータ書込が可能である。更に、CPU101は、HDD105に格納されたデータをRAM102に展開し、RAM102に展開されたデータをHDD105に保存することが可能である。そして、CPU101は、RAM102に展開したデータをプログラムとみなして、実行することができる。
撮像インタフェース(I/F)106は、撮像装置107等の画像入力デバイスを接続する。撮像I/F106は、例えば、USBやIEEE1394等のシリアルバスインタフェースで実現される。CPU101は、撮像I/F106を介して撮像装置107を制御し、撮像を行うことが可能である。更に、CPU101は、撮像I/F106を介して撮像装置107から撮像したデータを読み込むことが可能である。
入力インタフェース(I/F)108は、キーボードやマウス等の入力デバイス109を接続する。入力I/F108は、例えば、USBやIEEE1394等のシリアルバスインタフェースで実現される。CPU101は、入力I/F108を介して入力デバイス109からデータを読み込むことが可能である。出力インタフェース(I/F)110は、プロジェクタや画像表示装置等の出力デバイス114を接続する。出力I/F110は、例えば、SDIやDVIやHDMI(登録商標)等の映像出力インタフェースである。CPU101は、出力I/F110を介して出力デバイス114に画像データを送信して、スクリーン等の投影面に画像の出力(表示)を実行させることができる。
次に、画像処理装置が実行する一連の処理を実現する機能構成について、図2を用いて説明する。この機能構成は、例えば、CPU101がROM103に格納されているプログラムをRAM102に読み出し実行することで実現される。
パラメータ入力部301は、校正用パターン画像307及び仮想空間データ303を、入力デバイス109、あるいはROM103及びHDD105等の記憶装置から取得する。校正用パターン画像307とは、例えば、図3に示す白画像や格子画像等の、投影状態(スクリーンに対する歪み)を補正するための補正パラメータ313を算出するための画像である。仮想空間データ303は、コンピュータグラフィックス画像(CG画像)を生成するために必要な仮想空間についてのデータを含んでいる。
仮想空間についてのデータには、出力デバイス114の設置状態に関するデータが含まれる。設置状態に関するデータは、撮像装置107と、出力デバイス114と、出力デバイス114が画像を投影する投影面(スクリーンの少なくとも一部)の位置関係を仮想的に規定する仮想空間に関するデータで表現される。具体的には、図4に示すように、仮想空間データ303が示す仮想空間内に設置される仮想被写体1602の形状及び反射特性データ、仮想ライト1603の位置と特性データ、視点の役割となる仮想カメラ1601の位置データ、仮想カメラ1601の視点からの画角に影響する前方クリップ面データ等が仮想空間についてのデータである。尚、前方クリップ面については後述する。ここで、図4において、仮想カメラ1601が撮像装置107に対応し、仮想被写体が1602が投影面に対応し、仮想ライト1603が出力デバイス114に対応する。
画像出力部302は、校正用パターン画像307や後述の表示画像306を出力デバイス114へ出力し、それらを出力デバイス114を介してスクリーンへ投影する。撮像装置107は、出力デバイス114がスクリーンへ投影する投影領域の撮像を行い、撮像画像312を出力する(図5参照)。ここで、図5に示すように、撮像装置107は、投影領域を含むスクリーンを撮像可能な十分な撮影範囲を有している。また、この撮像画像312によって、出力デバイス114の投影状態(スクリーン歪み)を取得することができる。
補正パラメータ算出部305は、撮像画像312に基づき投影画像を幾何変換するために必要な補正パラメータ313を算出する。補正パラメータ313は、例えば、ベクトルデータであり、画素の座標値との演算に使用し座標値を変換する。仮想カメラパラメータ補正部310は、補正パラメータ313及び仮想空間データ303に基づいて、仮想空間データ303に含まれる仮想カメラのパラメータを補正し補正仮想空間データ304として算出する。画像生成部311は、補正仮想空間データ304に基づきCG画像により表示画像306を生成する。
図6は画像処理装置が実行する一連の処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU101が、図6のフローチャートに示す手順を記述したコンピュータ実行可能なプログラムをROM103あるいはHDD105からRAM102上に読み込んだ後に実行することによって実現される。
まず、S401で、パラメータ入力部301は、パラメータとして、所定画像である校正用パターン画像307及び仮想空間データ303をROM103やHDD105等の記録装置から読み込むことで入力する。ここで、本実施形態における校正用パターン画像307は白画像(図2)とする。
次に、S402で、画像出力部302は、S401で取得した校正用パターン画像307を出力デバイス114によってスクリーンに投影する。撮像装置107は、撮像命令を入力I/F108もしくはROM103やHDD105等の記憶装置に保存された撮像設定から読み込むことにより、スクリーンに投影された校正用パターン画像307を撮像し、撮像画像312を取得する。撮像画像312の例を図7に示す。
次に、S403で、補正パラメータ算出部305は、S402で取得した撮像画像312を基に、投影画像を幾何変換するために必要な補正パラメータ313を算出する。尚、このS403の補正パラメータ算出処理の詳細については後述する。
次に、S404で、仮想カメラパラメータ補正部310は、S403で算出した補正パラメータ313を基に、仮想空間データ303に含まれる仮想カメラのパラメータを補正し、補正仮想空間データ304を算出する。尚、このS404の仮想カメラパラメータ補正処理の詳細については後述する。
次に、S405で、画像生成部311は、S404で算出した補正仮想空間データ304を用いて出力デバイス114で投影するための表示画像306をCGにより生成する。尚、このS405の画像生成処理の詳細については後述する。
次に、S406で、画像出力部302は、S405で生成した表示画像306を出力デバイス114を用いてスクリーンに投影し、処理を終了する。
<補正パラメータ算出処理>
補正パラメータ算出処理では、S402で取得した撮像画像312を基に、出力デバイス114で投影する画像を幾何変換するために必要な補正パラメータ313を算出する。以下、図8に示すフローチャートを用い、S403の補正パラメータ算出処理の詳細を説明する。
補正パラメータ算出処理では、S402で取得した撮像画像312を基に、出力デバイス114で投影する画像を幾何変換するために必要な補正パラメータ313を算出する。以下、図8に示すフローチャートを用い、S403の補正パラメータ算出処理の詳細を説明する。
まず、S801で、補正パラメータ算出部305は、撮像画像312を入力する。
次に、S802で、補正パラメータ算出部305は、撮像画像312から出力デバイス114の投影領域を検出する。まず、図9に示すように、撮像画像312に対して閾値処理による二値化を行う。具体的には、撮像画像312の画素値を輝度値に変換する。そして、予め設定しておいた閾値thと、撮像画像312の各画素の輝度値とを比較し、輝度値がth以上の画素は投影領域、輝度値がthより小さい場合はその他の領域とし、それぞれ異なるラベル値を与えた二値画像を生成する。
次に、S803で、補正パラメータ算出部305は、表示画像306を投影する表示領域を決定する。例えば、本実施形態では、撮像画像312から検出される投影領域に内接する最大矩形領域を表示領域を自動的に設定する。ここで、図10(a)に示すように、表示領域の頂点にあたる画素をそれぞれP00〜P03とし、P00〜P03に対応する表示画像306の4隅の画素をそれぞれQ00〜Q03とする。
次に、S804で、補正パラメータ算出部305は、撮像画像312(補正パラメータ算出用画像)と補正画像(補正後の投影画像(表示領域))との間の幾何変換係数a00〜a07を算出する。幾何変換係数a00〜07はP00〜P03とQ00〜Q03との間の射影変換係数である。以下、算出方法について説明する。表示領域を規定する画素を(x、y)、撮像画像312内の表示領域を規定する画素を(x”、y”)とすると、a00〜a07、x、y、x”、y”、の関係は下記の式(1)で表すことができる。
式(1)を展開し、図10(b)に示すように、撮像画像312内の画素P00〜P03の座標と、P00〜P03に対応する表示領域の4隅の画素Q00〜Q03の座標を用いることで、式(2)の連立方程式を導くことができる。
ここで、P00〜P03の座標をそれぞれ(x0、y0)〜(x3、y3)、Q00〜Q03の座標をそれぞれ(x”0、y”0)〜(x”3、y”3)とする。上記の式(2)を解くことによって幾何変換係数a00〜a07を算出する。
次に、S805で、補正パラメータ算出部305は、S804で算出した幾何変換係数a00〜a07を補正パラメータ313として出力し、処理を終了する。
尚、本実施形態では、S803において投影領域から自動で表示領域を設定しているが、表示領域の設定方法は、これに限定されるものではない。例えば、撮像画像312を出力デバイス114上に表示した状態で、マウス等の入力デバイス109を用いて表示領域となる矩形領域を直接指定することにより表示領域を設定してもよい。
<仮想カメラパラメータ補正処理>
S404の仮想カメラパラメータ補正処理は、スクリーンの設置歪みに応じた投影画像を生成するためのパラメータ補正処理である。尚、仮想カメラパラメータ補正処理後に実行する画像生成処理では、図11(a)に示すように、仮想カメラ1601の位置から所定面である前方クリップ面1201を通過するように光線を飛ばすことにより画像を生成する。図12に示すように、前方クリップ面1201は矩形であり、画像生成処理の処理画素は正方格子状に配置される。仮想カメラパラメータ補正処理は、この前方クリップ面の形状を幾何補正し変形させることで、処理画素位置を、出力デバイス114(例えば、プロジェクタ)とスクリーン間の相対位置に最適化する処理である。以降、この前方クリップ面を仮想センサ1201として説明する。
S404の仮想カメラパラメータ補正処理は、スクリーンの設置歪みに応じた投影画像を生成するためのパラメータ補正処理である。尚、仮想カメラパラメータ補正処理後に実行する画像生成処理では、図11(a)に示すように、仮想カメラ1601の位置から所定面である前方クリップ面1201を通過するように光線を飛ばすことにより画像を生成する。図12に示すように、前方クリップ面1201は矩形であり、画像生成処理の処理画素は正方格子状に配置される。仮想カメラパラメータ補正処理は、この前方クリップ面の形状を幾何補正し変形させることで、処理画素位置を、出力デバイス114(例えば、プロジェクタ)とスクリーン間の相対位置に最適化する処理である。以降、この前方クリップ面を仮想センサ1201として説明する。
以下、図13に示すフローチャートを用いて、S404の仮想カメラパラメータ補正処理の詳細を説明する。
S1101で、仮想カメラパラメータ補正部310は、出力デバイス114の設置状態に関するデータとなる仮想空間データ303を入力する。図4に示されるように、仮想カメラ1601は仮想空間データ303内に設置され、CG画像を生成するための視点となる。次に、S1102で、仮想カメラパラメータ補正部310は、S403で算出した補正パラメータ313を入力する。
次に、S1103で、仮想カメラパラメータ補正部310は、仮想空間データ303に含まれる仮想センサ1201の座標変換を行い、補正仮想空間データ304を生成する。図12(a)は仮想センサ1201を正対した状態で表したものである。図12(b)は仮想センサ1201の斜視図である。仮想センサデータにはセンサ中心を原点Oとしたローカル座標があり、仮想センサ1201はxy平面上に分布する。仮想センサ1201上の画素座標Si(xi、yi)を幾何変換しSi’(xi’、yi’)として算出する。この際、式(1)及び幾何変換係数a00〜a07を用いて処理を行う。本発明の重要な処理は本フローチャートのS1103であり、S401〜S403の処理はS1103の処理を実行するための前処理と言える。S1103において、処理画素の仮想空間中での座標を投影歪みに応じて画像生成前に位置補正をしておくことにより、後の画像生成処理で適切な画素値を生成することが可能となっている。
次に、S1104で、仮想カメラパラメータ補正部310は、全ての画素が処理済みであるか否かを判定する。処理済みでない場合(S1104でNO)、S1105に進み、仮想カメラパラメータ補正部310は、処理対象の画像を、次の画素に設定した後、S1103に戻る。一方、処理済みである場合(S1104でYES)、S1106に進み、仮想カメラパラメータ補正部310は、生成した補正仮想空間データ304を出力し、処理を終了する。
以上の処理により、仮想センサ1201は、ローカル座標xy平面上で幾何変形される。図12(c)は変換後の仮想センサを正対した状態で表したものであり、図12(d)はその斜視図である。以上の処理を行うことにより、図12(a)に示す仮想センサ1201から図12(c)に示す仮想センサ1201に幾何変形される。
<画像生成処理>
S405の画像生成処は、一般的に用いるCGレンダリング手法で画像を生成する。CGの画像生成の手法は、スキャンライン方式、レイトレーシング方式、フォトンマッピング方式、ラジオシティ方式等様々にあり、どれを採用してもよいが、ここではレイトレーシング方式で説明する。
S405の画像生成処は、一般的に用いるCGレンダリング手法で画像を生成する。CGの画像生成の手法は、スキャンライン方式、レイトレーシング方式、フォトンマッピング方式、ラジオシティ方式等様々にあり、どれを採用してもよいが、ここではレイトレーシング方式で説明する。
以下、図14に示すフローチャートを用いて、S405の画像生成処理の詳細を説明する。
まず、S131で、画像生成部311は、補正仮想空間データ304を入力する。次に、S132で、画像生成部311は、仮想センサ1201において処理画素を選択する。次に、S133で、画像生成部311は、仮想カメラデータに基づき処理画素から光線を発射する。仮想カメラデータには、図11(a)に示すように、仮想空間データ補正処理にて算出された仮想センサ1201の3次元座標が含まれており、仮想被写体1602に向けて、仮想カメラ1601から仮想センサ1201の処理画素の中心を通過するように光線を発射する。
次に、ステップ134で、画像生成部311は、S133で発射した光線と仮想被写体1602との交点Pの画素値を算出する。図15は仮想被写体1602上の点Pの画素値算出に関する図である。法線ベクトルNは、光線と仮想被写体1602との交点Pにおける仮想被写体1602の面に垂直なベクトルである。法線ベクトルNに基づいて交点Pから仮想ライト1603に向かって光線Lを発射する。一般に、交点Pから発射する光線数は多いほど精度よく画素の色信号値を算出することが可能である。また、発射する光線の方向は法線ベクトルNと発射する光線のベクトルLとのなす角φが90°より小さい範囲で決定する。
尚、本実施形態では所望の方向で光線を発射することができる。例えば、所定の角度範囲内を所望の光線数で等分して飛ばしても良いし、ランダムに飛ばしても良い。仮想ライト1603に向かって光線を発射した場合の画素の色信号値Rpixel、Gpixel、Bpixelは、仮想ライト1603の各色成分に対応する強度をRright、Gright、Bright、各色成分に対応する仮想被写体の反射特性をそれぞれRref、Gref、Brefとすると、式(3)になる。
次に、S135で、画像生成部311は、仮想センサ1201上の画素の処理が全て終了したか否かを判定する。終了していない場合(S135でNO)、S132に戻る。一方、終了している場合(S135でYES)、S136に進む。
次に、S136で、画像生成部311は、算出した全画素値を表示画像306として出力し、処理を終了する。ここで、図11(b)は、算出した画素値を仮想センサ1201上に示した状態であり、この画素を正方ピクセルで示す図11(c)が表示画像306である。このようにして、出力デバイス114から表示画像306がスクリーンへ投影される。
以上説明したように、本実施形態によれば、CG画像を生成し、出力デバイス114により解像感の高い画像を表示することができる。具体的には、撮像装置107で撮像した画像を基に出力デバイス114の投影状態(スクリーン歪み)を取得し、プロジェクタである出力デバイス114のスクリーンに対する歪みに応じて投影画像を生成する。従来手法では、生成した画像を歪みに応じて幾何補正していたが、幾何補正により解像感が劣化していた。本実施例では、歪みに基づき、表示する画素位置の画素値を直接生成して表示することにより、画素補間を省略し解像感劣化を抑制することができる。
このように、プロジェクタ(出力デバイス114)とスクリーンの設置状態に応じた表示画像を生成することにより、画素補間等に起因する解像感の低下を抑制した画像を投影することができる。
尚、以上の実施形態の機能は以下の構成によっても実現することができる。つまり、本実施形態の処理を行うためのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することとなり、またそのプログラムコードを記憶した記憶媒体も本実施形態の機能を実現することになる。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。更に、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。
101:CPU、102:RAM、103:ROM、104:HDD I/F、105:HDD、106:撮像I/F、107:撮像装置、108:入力I/F、109:入力デバイス、110:出力I/F、114:出力デバイス
Claims (11)
- 投影面に投影する画像を生成する画像処理装置であって、
前記投影面に画像を投影する投影手段と、
前記投影手段によって前記投影面に投影した所定画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって得られる撮像画像に基づいて、前記投影手段が投影する投影画像を補正するための補正パラメータを算出する算出手段と、
前記算出手段で算出した補正パラメータと前記投影手段の設置状態に関するデータとに基づいて、前記投影画像を構成する画素の位置を補正する補正手段と
前記補正手段によって補正された画素の位置の画素値を算出し投影画像を生成する生成手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記撮像手段は、前記撮像画像に基づいて、前記投影手段の投影状態として前記投影面の歪みを取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記設置状態に関するデータは、前記投影手段と、前記撮像手段と、前記投影画像の投影面の位置関係を仮想的に規定する仮想空間に関するデータである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 前記算出手段は、
前記撮像画像に基づいて、前記投影手段が画像を投影する投影領域を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した投影領域に基づいて、前記投影画像の表示領域を決定する決定手段とを備え、
前記算出手段は、前記撮像画像の前記表示領域を規定する画素の座標と、前記表示領域を規定する画素の座標との間を変換するための変換係数を、前記補正パラメータとして算出する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記決定手段は、前記投影領域に内接する最大矩形領域を前記表示領域に決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記決定手段は、前記撮像画像に対して指定された矩形領域を前記表示領域に決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記補正手段は、前記投影手段の設置状態に関するデータに含まれる、前記撮像手段と前記投影面との間に規定される仮想的な所定面を、前記補正パラメータに基づいて幾何補正することで、前記投影画像を構成する画素の位置を補正する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記所定面は、前記撮像手段の位置からの画角が影響する位置に設定されている
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、コンピュータグラフィックス画像によって前記投影画像を生成する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 投影面に投影する画像を生成する画像処理装置の制御方法であって、
前記投影面に投影した所定画像を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程によって得られる撮像画像に基づいて、投影装置が前記投影面に投影する投影画像を補正するための補正パラメータを算出する算出工程と、
前記算出工程で算出した補正パラメータと前記投影装置の設置状態に関するデータとに基づいて、前記投影画像を構成する画素の位置を補正する補正工程と
前記補正工程によって補正された画素の位置の画素値を算出し投影画像を生成する生成工程と
を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるための、または請求項10に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-09-26 JP JP2014197505A patent/JP2016072691A/ja active Pending
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