JP2016072641A - 信号処理装置、表示装置及び信号処理方法 - Google Patents

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昌彦 瀧口
晃 小池
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晃 小池
杉野 道幸
Michiyuki Sugino
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Abstract

【課題】純色を最適に再現することができ、格子点に該当しない色に対する色空間データの補間方法が容易な、カラーマッピング用のルックアップテーブルを用いた信号処理装置の提供。
【解決手段】信号処理装置1は、HSV色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に該当する色に対する色空間データをテーブル化したルックアップテーブルを記憶するルックアップテーブル記憶部23と、入力された映像信号の色の色空間を線形色空間に変換する第1の色空間変換部21と、線形色空間における映像信号の色に該当する格子点に対する色空間データを抽出し、または、線形色空間における映像信号の色の近傍の格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを用いて、線形色空間における映像信号の色に対する色空間データを補間するカラーマッピング部22と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、信号処理装置及び表示装置に関し、特に、カラーマッピング用のルックアップテーブルを用いる信号処理装置、該信号処理装置を備える表示装置及び信号処理方法に関する。
昨今4Kディスプレイが市場に登場しており、8K放送に向けた動きが活発になっている。そのような動向の中、8K放送の国際規格であるITU−R BT.2020では色域が従来のFHD(Full High Definition)よりも広くなっており、今後表示装置側の広色域化も予定されている。
今後、市場には、映像として、従来の放送規格の色域で収録されたものとBT.2020等の広色域で収録されたものが混在し、表示装置としても、従来の色域のものと広色域のものが混在していくことが推測される。現在も、DVD(Digital Versatile Disk)等に用いられるSD(Standard Definition)映像は、未だに普及率が高く、地上デジタル放送やBD(Blue-ray Disk)に用いられるHD(High Definition)映像と混在していることを鑑みると、上記の推測は妥当と思われる。
そうすると、テレビ放送を視るとき等に、入力信号の色域と、表示装置の色域が大きく異なる場合もある。この場合、正しい色再現ができなくなり、違和感・不快感につながってしまう。例えば、入力信号の放送規格がITU−R BT.709でありその色域が通常の色域であるときに、該入力信号が入力された表示装置の色域が広色域である場合、該表示装置によって再現された画像の色は、本来再現したい色より濃くなってしまう。逆に、入力信号の放送規格がBT.2020でありその色域が広色域であるときに、該入力信号が入力された表示装置の色域が通常の色域である場合、該表示装置によって再現された画像の色は、本来再現したい色より薄くなってしまう。
この問題を解決する方法としては、ルックアップテーブルを用いてカラーマッピングして、再現する色を調整する方法がある。
そのルックアップテーブルとしては、CIELAB色空間を均等パッキングまたは非均等パッキングして格子点を指定し、指定された格子点に該当する色に対するCIELABデータをテーブル化したものが知られている。ただし、このカラーマッピング用ルックアップテーブルでは、純色をルックアップテーブルの格子点として指定できない場合が多く、このように指定できない場合、該ルックアップテーブルを用いて入力信号の色を調整しても最適に純色を再現できない。
この点を鑑み、特許文献1には、カラーマッピング用のルックアップテーブルとして、CIELAB色空間における純色、無彩色、境界色などの主要色を格子点とし、該格子点とされた主要色それぞれに対する色空間データをテーブル化したルックアップテーブルが開示されている。なお、境界色とは、例えば、HSV色空間において純色とH(色相)が共通する色の領域の境界線上に位置する色である。
特開2006−203896号公報
特許文献1に開示のルックアップテーブルは、純色を最適に再現するのには適しているが、格子点に該当しない色に対するCIELABデータなどの色空間データをその色の周辺の格子点に対する色空間データを用いて補間する方法が非常に複雑になってしまう。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、純色を最適に再現することができると共に、格子点に該当しない色に対する色空間データの補間方法が容易なカラーマッピング用のルックアップテーブルを用いた信号処理装置、該信号処理装置を備えた表示装置及び信号処理方法を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、信号処理装置であって、ある色を特定する3つのパラメータに色相及び彩度が含まれ、少なくとも、前記色相及び前記彩度が線形的に表すことができる色空間である線形色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に該当する色に対する色空間データをテーブル化したルックアップテーブルを記憶するルックアップテーブル記憶部と、入力された映像信号の色の色空間を、前記線形色空間に変換する第1の色空間変換部と、前記線形色空間における前記映像信号の色に該当する前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを出力し、または、前記線形色空間における前記映像信号の色の近傍の前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを用いて、前記線形色空間における前記映像信号の色に対する色空間データを補間し、該補間された色空間データを出力するカラーマッピング部と、を備えることを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記カラーマッピング部から出力された色空間データの色空間が前記線形色空間であり、さらに、前記カラーマッピング部から出力された色空間データの色空間を前記線形色空間とは別の色空間に変換する第2の色空間変換部を備えることを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1または第2の技術手段の信号処理装置を備える表示装置である。
本発明の第4の技術手段は、信号処理方法であって、ある色を特定する3つのパラメータに色相及び彩度が含まれ、少なくとも、前記色相及び前記彩度が線形的に表すことができる色空間である線形色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に該当する色に対する色空間データをテーブル化したルックアップテーブルを記憶するルックアップテーブル記憶ステップと、入力された映像信号の色の色空間を、前記線形色空間に変換する色空間変換ステップと、前記線形色空間における前記映像信号の色に該当する前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを出力し、または、前記線形色空間における前記映像信号の色の近傍の前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを用いて、前記線形色空間における前記映像信号の色に対する色空間データを補間し、該補間された色空間データを出力するカラーマッピングステップと、を有することを特徴としたものである。
本発明によれば、純色を最適に再現することができる。また、格子点に該当しない色に対する色空間データの補間を容易に行うことができる。
本発明の実施例1に係わる表示装置を説明するための図である。 図1の信号処理装置の構成例を説明するための図である。 図1の信号処理装置の処理例を説明するためのフローチャートである。 HSV色空間における入力映像信号の色の近傍の格子点を決定する方法を説明するための図である。 本発明の利点を説明するための図である。 本発明の利点を説明するための図である。 本発明の実施例2に係る信号処理装置を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明のジョブ処理装置の好適な実施形態について説明する。なお、以下の発明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係わる表示装置を説明するための図である。
図1の表示装置1は、入力された映像信号に信号処理を施し、その結果に基づいて表示を行うものであり、信号処理装置2と、表示部3とを備える。
信号処理装置2は、入力された映像信号に対して信号処理を行うものである。信号処理装置2に入力される映像信号は、例えば、不図示のチューナを介して受信したテレビ放送信号に含まれる映像信号、または、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ等の再生装置により再生され不図示の外部インタフェースを介して受信した映像信号である。
表示部3は、信号処理装置2から出力された信号に従って表示を行うものであり、液晶パネルを有する。
以下の説明では、表示装置1には、映像信号として、放送規格がBT.706であり色域が通常色域である映像信号が入力され、表示部3の液晶パネルとして、広色域の液晶パネルが用いられているものとする。
図2は、図1の信号処理装置2の構成例を説明するための図である。
図示するように、信号処理装置2は、第1の色空間変換部21と、カラーマッピング部22と、ルックアップテーブル記憶部23と、第2の色空間変換部24とを有する。
第1の色空間変換部21は、入力された映像信号の色空間をYCbCr色空間から、H(Hue:色相)、S(Saturation:彩度)、V(Value:明度)の3つの成分からなるHSV色空間に変換する。
なお、第1の色空間変換部21による変換先の色空間は、HSV色空間に限られず、他の線形色空間であってもよい。線形色空間とは、ある色を特定する3つのパラメータに色相及び彩度が含まれ、少なくとも、色相及び彩度が線形的に表すことができる色空間、言い換えると、少なくとも、色相及び彩度の変化が一定である色空間である。
カラーマッピング部22は、第1の色空間変換部21から出力された、色空間がHSV色空間に変換された映像信号と、ルックアップテーブル記憶部23に記憶されたルックアップテーブルとに基づき、カラーマッピングを行う。カラーマッピング部22でのより具体的な処理については後述する。
ルックアップテーブル記憶部23は、カラーマッピング用のルックアップテーブルを記憶するものであり、例えば半導体メモリで構成される。該記憶部23はHDDで構成されてもよい。
ルックアップテーブル記憶部23に記憶されたルックアップテーブルは、純色が格子点となるようにHSV色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に対するHSV色空間データをテーブル化したものである。
第2の色空間変換部24は、カラーマッピング部22によるカラーマッピング後のデータの色の色空間を、HSV色空間から後段の処理部で処理可能な他の色空間、例えばYCbCr色空間やRGB色空間に変換する。後段の処理部とは例えば図1の表示部3である。
図3は、上述の信号処理装置2の処理例を説明するためのフローチャートである。
信号処理装置2では、映像信号が入力されると(ステップS1)、第1の色空間変換部21が、入力された映像信号の色空間をYCbCr色空間からHSV色空間に変換する(ステップS2)。
そして、色空間がHSV色空間に変換された映像信号が第1の色空間変換部21からカラーマッピング部22へ入力されると、カラーマッピング部22が、HSV色空間における入力映像信号の色が、ルックアップテーブル記憶部23に記憶されたルックアップテーブルの格子点に該当するか判定する(ステップS3)。
入力映像信号の色が純色の場合など、HSV色空間における入力映像信号の色が格子点に該当する場合(YESの場合)、カラーマッピング部22が、該格子点に対するHSV色空間データをルックアップテーブルから抽出し(ステップS4)、抽出されたHSV色空間データを第2の色空間変換部24へ出力する。
これにより、信号処理装置2では純色を最適に再現することができるようにしている。
次いで、第2の色空間変換部24が、入力されたデータの色の色空間を、HSV色空間からRGB色空間に変換して出力する(ステップS5)。
一方、HSV色空間における入力映像信号の色がルックアップテーブルの格子点に該当しない場合(ステップS3、NOの場合)、カラーマッピング部22が、上記HSV色空間における入力映像信号の色の近傍の格子点に対するHSV色空間データをルックアップテーブルから抽出する(ステップS6)。そして、カラーマッピング部22が、抽出されたHSV色空間データに基づいて、入力映像信号の色に対するHSV色空間データを補間/算出し(ステップS7)、補間/算出されたHSV色空間データを第2の色空間変換部24へ出力し、処理がステップS5へ移行される。
図4は、HSV色空間における入力映像信号の色がルックアップテーブルの格子点に該当しない場合に、上記入力映像信号の色の近傍の格子点すなわち補間に用いる格子点を決定する方法を説明するための図である。図4には、ルックアップテーブル記憶部23に記憶のルックアップテーブルの格子点、すなわち、HSV色空間を均等パッキングして指定された格子点を示している。
図4には、V=1の格子点のうち、(H、S、V)=(0、100、1)の格子点P11、(H、S、V)=(0、90、1)の格子点P12、(H、S、V)=(0、80、1)の格子点P13、(H、S、V)=(60、100、1)の格子点P14、(H、S、V)=(60、90、1)の格子点P15のみが示されている。ただし、ルックアップテーブル記憶部23に記憶のルックアップテーブルの格子点は、上記格子点P11〜P15だけでなく、V=1である他の格子点も存在し、また、V=1以外(例えば、V=0.9、V=0.8等)の格子点も存在する。
HSV色空間における入力映像信号の色の近傍の格子点の決定方法では例えば以下の(1)〜(3)の場合に応じて異なる格子点を上記近傍の格子点とする。
(1)例えば、HSV色空間における入力映像信号の色P1の座標値が(H、S、V)=(0、95、1)であり、H値及びV値のみ格子点P11〜P13等と同じである場合、入力映像信号の色P1と同じH値及びV値を有すると共に入力映像信号の色P1のS値に最も近いまたは2番目に近いS値を有する2つの格子点P12、P13を上記近傍の格子点とする。
言い換えると、HSV色空間における入力映像信号の色のHSV座標値と、ルックアップテーブルを構成するいずれかの格子点のHSV座標値とで、3つの成分のうち2つの成分についてのみ同じ値を有するものがある場合、該2つの成分について上記同じ値を有すると共に他の1つの成分について入力映像信号の色の値に最も近いまたは2番目に近い値を有する2つの格子点を上記近傍の格子点とする。
(2)また、例えば、HSV色空間における入力映像信号の色P2の座標値が(H、S、V)=(30、95、1)であり、V値のみ格子点P11〜P15等と同じである場合、入力映像信号の色P2と同じV値を有すると共に該色P2のH値に最も近いまたは2番目に近いH値を有し更に該色P2のS値に最も近いまたは2番目に近いS値を有する4つの格子点P11、P12、P14、P15を上記近傍の格子点とする。
言い換えると、HSV色空間における入力映像信号の色のHSV座標値と、ルックアップテーブルを構成するいずれかの格子点のHSV座標値とで、3つの成分のうち1つの成分についてのみ同じ値を有するものがある場合、該1つの成分について上記同じ値を有すると共に他の2つの成分それぞれについて入力映像信号の色の値に最も近いまたは2番目に近い値を有する4つの格子点を上記近傍の格子点とする。
(3)上記(1)、(2)に該当しない場合は、HSVの3つの成分それぞれについて入力映像信号の色の値に最も近いまたは2番目に近い値を有する8つの格子点を上記近傍の格子点とする。
信号処理装置2では、上記(1)〜(3)のように、入力映像信号の色に対する補間に用いる格子点の決定方法を単純化できる。しかし、信号処理装置2におけるルックアップテーブルとは異なり、例えば、特許文献1に開示の技術などのようにカラーマッピング用ルックアップテーブルの格子点がCIELAB色空間における任意の位置にある場合、補間に用いる格子点は簡単に決定することができない。
なお、信号処理装置2において、ルックアップテーブルの格子点に該当しない色に対する色空間データの補間は、例えば、他の格子点に対する色空間データの線形和で行う。信号処理装置2では、HSV色空間データそれぞれに対する線形係数は、「該HSV色空間データが与えられたHSV色空間の格子点」から「入力映像信号の色」までのHSV色空間における距離に応じて、一意に定めることができる。
ルックアップテーブルの格子点に該当しない色に対する色空間データの補間に際し線形和を用いるのは、特許文献1に開示の技術などのように格子点がCIELAB色空間における任意の位置にあるルックアップテーブルを用いる場合でも同様である。しかし、この場合、上記線形和における、色空間データそれぞれに対する線形係数は、簡単に決定できない。
上述のように、信号処理装置2において、入力映像信号の色に対する補間に用いる格子点の決定方法と、上記補間に際する線形和の線形係数の決定方法が簡単なのは、ルックアップテーブルの格子点がHSV色空間を均等パッキングして指定されたものであるためである。以下、この点に関し、図5及び図6を用いて説明する。
図5のグラフは、明度S=1において横軸を色相Hとし縦軸を彩度Sとしたグラフであって、該グラフには、HSV色空間における原色RGB及び補色CMYの純色がプロットされていると共に、該純色それぞれの彩度を10%ずつ減らしていった色がプロットされている。
また、図6のグラフは、図5でプロットした色をCIELAB空間においてもプロットしたときの様子をL*軸方向から見た様子を示すグラフであり、横軸をa*、縦軸をb*としている。
ここで、HSV色空間を均等パッキングして図5及び図6のグラフにプロットされた各色を格子点としたルックアップテーブルと、CIELAB色空間において図5及び図6のグラフにプロットされた各色を格子点としたルックアップテーブルを考える。以下、前者のルックアップテーブルをHSVルックアップテーブル、後者のルックアップテーブルをCIELABルックアップテーブルという。
信号処理装置2においても利用可能なHSVルックアップテーブルでは、HSV色空間のどの領域においても、格子点の間隔や格子点の位置関係が同じである。しかし、CIELABルックアップテーブルでは、CIELAB色空間の領域ごとに、格子点の間隔や格子点の位置関係が異なる。
したがって、HSVルックアップテーブルを適用する場合、図5に示すように格子点に該当しない色P3が入力されたとき、HSV色空間における該色P3と各格子点の位置関係に基づいて、色P3に対する色空間データの補間に用いる格子点P31〜P34を簡単に決定できる。しかし、CIELABルックアップテーブルを適用する場合、図6のように格子点に該当しない色P4(図5の色P3に相当)が入力されたとき、補間に用いる格子点として、HSVルックアップテーブルを適用する場合と同じ格子点P41〜P44(それぞれ図5の格子点P31〜34に相当)を選択しようとしても、CIELAB色空間における該色P4と各格子点の位置関係から簡単に決定することができない。
より具体的には、HSVルックアップテーブルを適用する場合、色P3に対する色空間データの補間に用いる格子点は、色P3と近いH値及びS値を持つという簡単な条件から、格子点P31〜P34を決定できる。しかし、CIELABルックアップテーブルを適用する場合、上記と同様な条件すなわち色P4と近いa*値及びb*値を持つという条件からは、色P4に対する色空間データの補間に用いる格子点として格子点P41〜P44を決定することができない。色P4と近いa*値及びb*値を持つという条件では、他の格子点、例えば格子点P45等が選択されてしまう。
このように、HSV色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成されたルックアップテーブルを用いる場合、入力映像信号の色に対する補間に用いる格子点の決定方法が簡単である。
また、HSV色空間では、任意の2点間の距離と該2点それぞれが示す色の類似度とは比例している。それに対し、CIELAB色空間では任意の2点間の距離と該2点それぞれが示す色の類似度は比例していない。この点は、以下の点からも明らかである。すなわち、図5において、原色Rの純色を示す格子点P31とR純色の彩度90%の色を示す格子点P32との距離が、上記格子点P32とR純色の彩度80%の色を示す格子点P35との距離に等しいが、一方、図6において、原色Rの純色を示す格子点P41とR純色の彩度90%の色を示す格子点P34との距離が、上記格子点P42とR純色の彩度80%の色を示す格子点P45との距離と異なることから明らかである。
したがって、HSVルックアップテーブルを用いる場合、格子点に該当しない色に対する色空間データの補間に用いる線形係数は、「該線形係数を乗ずるHSV色空間データが与えられた格子点」から「格子点に該当しない色」までのHSV色空間における距離に応じて、簡単に決定することができる。しかし、CIELABルックアップテーブルを用いる場合、同様な線形係数は、HSVルックアップテーブルを用いる場合のように簡単に決定することができない。
このように、HSV色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成されたルックアップテーブルを用いる場合、入力映像信号の色に対する補間に採用する線形和の線形係数の決定方法が簡単である。
(実施例2)
図7は、本発明の実施例2に係る信号処理装置を説明するための図である。
図7の信号処理装置2´は、実施例1の信号処理装置2と、ルックアップテーブル記憶部23´に記憶されたルックアップテーブルが異なる。ルックアップテーブル記憶部23´に記憶されたルックアップテーブルは、純色が格子点となるようにHSV色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に対するRGB色空間データをテーブル化したものである。
信号処理装置2´のカラーマッピング部22は、出力するデータの色空間はRGB色空間であり、実施例1のカラーマッピング部22が出力するデータの色空間と異なるが、行う処理は同じである。
信号処理装置2´は、カラーマッピング部22から出力されたデータをそのまま図1の表示部3等の後段の処理部に出力できるため、図2の第2の色空間変換部24を省略することができる。
以上の説明では、色域が通常色域である映像信号が表示装置に入力され、広色域の表示パネルが用いられているものとしたが、本発明は、色域が広色域である映像信号が表示装置に入力され、通常色域の表示パネルが用いられる場合にも適用可能である。また、本発明の信号処理装置は、入力映像信号が通常色域で表示パネルが広色域の場合のルックアップテーブルと、入力映像信号が広色域で表示パネルが通常色域の場合のルックアップテーブルとの両方を有していてもよい。また、本発明において、入力映像信号と表示パネルの両方が通常色域の場合、及び/または、入力映像信号と表示パネルの両方が広色域の場合もカラーマッピングすることとし、これらカラーマッピングのためのルックアップテーブルも信号処理装置に記憶するようにしてもよい。
本発明の信号処理装置は、ある色を特定する3つのパラメータに色相及び彩度が含まれ、少なくとも、前記色相及び前記彩度が線形的に表すことができる色空間である線形色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に該当する色に対する色空間データをテーブル化したルックアップテーブルを記憶するルックアップテーブル記憶部と、入力された映像信号の色の色空間を、線形色空間に変換する第1の色空間変換部と、線形色空間における映像信号の色に該当する格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを出力し、または、線形色空間における映像信号の色の近傍の格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを用いて、線形色空間における映像信号の色に対する色空間データを補間し、該補間された色空間データを出力するカラーマッピング部と、を備える。このように構成することにより、純色を最適に再現することができ、また、格子点に該当しない色に対する色空間データの補間を容易に行うことができる。
カラーマッピング部から出力された色空間データの色空間が、線形色空間である場合、信号処理装置は、さらに、カラーマッピング部から出力された色空間データの色空間を線形色空間とは別の色空間に変換する第2の色空間変換部を備えることが好ましい。
本発明の表示装置は、上記信号処理装置を備えるものである。
本発明の信号処理方法は、ある色を特定する3つのパラメータに色相及び彩度が含まれ、少なくとも、前記色相及び前記彩度が線形的に表すことができる色空間である線形色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に該当する色に対する色空間データをテーブル化したルックアップテーブルを記憶するルックアップテーブル記憶ステップと、入力された映像信号の色の色空間を、前記線形色空間に変換する色空間変換ステップと、前記線形色空間における前記映像信号の色に該当する前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを出力し、または、前記線形色空間における前記映像信号の色の近傍の前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを用いて、前記線形色空間における前記映像信号の色に対する色空間データを補間し、該補間された色空間データを出力するカラーマッピングステップと、を有する。
1…表示装置、2…信号処理装置、21…第1の色空間変換部、22…カラーマッピング部、23…ルックアップテーブル記憶部、24…第2の色空間変換部、3…表示部。

Claims (4)

  1. ある色を特定する3つのパラメータに色相及び彩度が含まれ、少なくとも、前記色相及び前記彩度が線形的に表すことができる色空間である線形色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に該当する色に対する色空間データをテーブル化したルックアップテーブルを記憶するルックアップテーブル記憶部と、
    入力された映像信号の色の色空間を、前記線形色空間に変換する第1の色空間変換部と、
    前記線形色空間における前記映像信号の色に該当する前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを出力し、または、前記線形色空間における前記映像信号の色の近傍の前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを用いて、前記線形色空間における前記映像信号の色に対する色空間データを補間し、該補間された色空間データを出力するカラーマッピング部と、を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記カラーマッピング部から出力された色空間データの色空間は前記線形色空間であり、
    さらに、前記カラーマッピング部から出力された色空間データの色空間を前記線形色空間とは別の色空間に変換する第2の色空間変換部を備えることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の信号処理装置を備える表示装置。
  4. ある色を特定する3つのパラメータに色相及び彩度が含まれ、少なくとも、前記色相及び前記彩度が線形的に表すことができる色空間である線形色空間を均等パッキングして指定された格子点から構成され、該格子点に該当する色に対する色空間データをテーブル化したルックアップテーブルを記憶するルックアップテーブル記憶ステップと、入力された映像信号の色の色空間を、前記線形色空間に変換する色空間変換ステップと、前記線形色空間における前記映像信号の色に該当する前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを出力し、または、前記線形色空間における前記映像信号の色の近傍の前記格子点に対する色空間データを抽出し、該抽出された色空間データを用いて、前記線形色空間における前記映像信号の色に対する色空間データを補間し、該補間された色空間データを出力するカラーマッピングステップと、を有することを特徴とする信号処理方法。
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JP2006203896A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Samsung Electronics Co Ltd カラーマッピング用ルックアップテーブル、その生成方法及びこれを利用したカラーマッピング方法

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