JP2017169075A - 情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】HDR画像に相当する特性の字幕データ出力を実現する。
【解決手段】再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、デコード部は、字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、取得情報に従って、出力用字幕データを生成する。デコード部は、字幕データ再生制御情報に記録された情報が、HDR画像に適用される色空間、EOTF、色深度等である場合、字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データをHDR画像相当の色空間に従って生成された字幕データであると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する。
【選択図】図20

Description

本開示は、情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。さらに詳細には、従来のSDR(Standard Dynamic Range)画像より出力可能な色や輝度範囲が拡大されたHDR(High Dynamic Range)画像の出力に併せて、違和感のない字幕データを出力可能とする情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
映画や音楽等、様々なコンテンツを記録する情報記録媒体(メディア)として、DVD(Digital Versatile Disc)や、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)が多く利用されている。
映画などのコンテンツを予め記録したメディアであるBD−ROMには、例えば高画質画像であるHD(High Definition)画像に併せて音声、字幕等のデータが記録される。
現行のBD−ROMは、主にHD画像、いわゆるハイビジョン対応の2K画像が記録されているものが多いが、今後、高画質化が進み、超高精細画像(UHD:Ultra High Definition画像)を記録したメディアが増加することが予想される。
なお、超高精細画像(UHD画像)は、例えば、4Kや8K等の高解像度画像が代表的な例であるが、これらの高解像度画像に限らず、出力輝度レベルが拡張された広ダイナミックレンジ画像や、出力色空間の広い画像等もUHD画像と呼ばれる。
今後は、このUHD画像を記録したメディアが増加することが予想される。
なお、BDを利用したデータ記録再生処理や、4K画像については、例えば特許文献1(特開2011−023071号公報)等に記載がある。
超高精細画像(UHD画像)には、例えば、出力可能な色や輝度範囲を拡大したHDR(High Dynamic Range)画像が多く利用されることが推定される。
なお、HDR画像より出力可能な色や輝度範囲が狭い従来の画像は、SDR(Standard Dynamic Range)画像と呼ばれる。
HDR画像は、従来型のSDR画像に比較して、出力可能な色や、出力可能な輝度範囲が拡張されており、人間の眼で見た実際の情景と同様の、より自然な画像の出力が可能となっている。
例えば、SDR画像の出力可能な色範囲は、色空間規定:BT.1886、あるいはBT.709色空間の範囲内のsRGB色空間の色である。一方、HDR画像は、BT.1886やBT.709より広いBT.2020色空間の色を出力可能な設定である。
一方、例えば映画等のコンテンツに重畳表示される字幕データとして、TTML(Timed Text Markup Language)字幕データがある。
TTML字幕データは、WWW(World Wide Web)利用技術の国際的標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)が規定した字幕データ形式であり、表示する字幕データとともに字幕の表示タイミングを示す情報を記述可能な構成を持つXML(Extensible Markup Language)形式の字幕データである。
なお、TTMLについては、例えば特許文献2(特開2012−169885号公報)に記載がある。
しかし、このTTML字幕データは、sRGB色空間で8ビット表現データのデータとして規定されている。すなわち上述したSDR画像と同じ色空間での出力データとなる。
従って、例えばHDR映画コンテンツに、TTMLジマクデータを重畳して表示するとHDR画像上にSDR字幕データが表示されることになり、視聴者が、画像と字幕の色や輝度の差異を感じ、視聴者に違和感を発生させてしまうという問題がある。
特開2011−023071号公報 特開2012−169885号公報
本開示は、例えば、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、映画等の第1コンテンツであるHDR(High Dynamic Range)画像に、HDRコンテンツと異なる字幕等の第2コンテンツを重畳して表示する場合に、色合い等に大きな差分を発生させず、違和感の少ないコンテンツ出力を実現する情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1の側面は、
データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、
前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、
取得情報に従って、出力用字幕データを生成する情報処理装置にある。
さらに、本開示の第2の側面は、
データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、
前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に字幕データが、超高精細画像相当のUHD(Ultra High Definition)字幕データであることを示すUHD定義情報の記述があるか否かを判定し、
UHD定義情報の記述がある場合、
前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データがHDR画像相当の字幕データであると判定し、HDR字幕データの出力処理を実行する情報処理装置にある。
さらに、本開示の3の側面は、
字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成する情報処理装置にある。
さらに、本開示の4の側面は、
画像データと、
字幕再生制御情報を含む字幕データを記録した情報記録媒体であり、
前記字幕再生制御情報は、
字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を含み、
情報記録媒体からのデータ再生を実行する再生装置が、字幕データ再生制御情報として記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、取得情報に従って、出力用字幕データを生成することを可能とした情報記録媒体にある。
さらに、本開示の第5の側面は、
情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
前記情報処理装置は、データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードし、
字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、
取得情報に従って、出力用字幕データを生成する情報処理方法にある。
さらに、本開示の第6の側面は、
情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
前記情報処理装置は、字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成する情報処理方法にある。
さらに、本開示の第7の側面は、
情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理装置は、データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
前記プログラムは、前記データ処理部に、
再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードする処理と、
字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得する処理と、
取得情報に従って、出力用字幕データを生成する処理を実行させるプログラムにある。
さらに、本開示の第8の側面は、
情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理装置は、字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
前記プログラムは、前記データ処理部に、
字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成させるプログラムにある。
なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本開示の一実施例の構成によれば、HDR画像に相当する特性の字幕データ出力が実現される。
具体的には、再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、デコード部は、字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、取得情報に従って、出力用字幕データを生成する。デコード部は、字幕データ再生制御情報に記録された情報が、HDR画像に適用される色空間、EOTF、色深度等である場合、字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データをHDR画像相当の色空間に従って生成された字幕データであると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する。
本構成により、HDR画像に相当する特性の字幕データ出力が実現される。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
HDR画像とSDR画像の入出力(信号値−輝度)の対応関係について説明する図である。 HDR画像の画像生成、記録処理について説明する図である。 色空間について説明する図である。 HDR画像の画像再生処理について説明する図である。 SDR画像の画像生成、記録処理について説明する図である。 SDR画像の画像再生処理について説明する図である。 画像データと字幕データの再生処理例について説明する図である。 字幕データの再生処理例について説明する図である。 SMPTE−TT字幕データの例について説明する図である。 SMPTE−TT字幕データの例について説明する図である。 画像データと字幕データの重畳表示処理例について説明する図である。 情報処理装置を適用した処理例について説明する図である。 情報処理装置の構成と処理について説明する図である。 字幕データに記録する情報の例について説明する図である。 字幕データ表示に適用するXMLデータの例について説明する図である。 字幕データに記録する情報と、字幕データ表示に適用するXMLデータの例について説明する図である。 字幕データに記録する情報の例について説明する図である。 字幕データに記録する情報と、字幕データ表示に適用するXMLデータの例について説明する図である。 字幕データに記録する情報と、字幕データ表示に適用するXMLデータの例について説明する図である。 情報処理装置の構成と処理について説明する図である。 情報処理装置の実行する処理について説明するフローチャートを示す図である。 情報処理装置の構成と処理について説明する図である。 情報処理装置の実行する処理について説明するフローチャートを示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成例について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本開示の情報処理装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行なう。
1.HDR画像とSDR画像について
2.HDR画像、SDR画像、各画像コンテンツの生成と、再生処理例について
3.TTML字幕データについて
4.HDR画像データとSDR字幕データの重畳表示処理を行なう場合の問題点について
5.HDR画像と輝度や色合いの一致する字幕データを重畳表示する構成について
5−1.(字幕データ構成例1)色空間指定情報、EOTF指定情報、および可変型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について
5−2.(字幕データ構成例2)色空間指定情報、EOTF指定情報、および固定型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について
5−3.(字幕データ構成例3)UHD(超高精細画像:Ultra High Definition画像)定義情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について
6.コンテンツ生成処理と、データ記録処理を実行する情報処理装置の構成と処理について
7.情報記録媒体からのデータ再生処理を実行する情報処理装置の構成と処理について
8.情報処理装置の構成例について
9.本開示の構成のまとめ
[1.HDR画像とSDR画像について]
まず、出力可能な色や輝度範囲が拡大された広ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)画像と、従来型のSDR(Standard Dynamic Range)画像について、説明する。
放送局やサーバの提供するコンテンツ、あるいは情報記録媒体(メディア)に格納されるコンテンツを構成する画像データは、時代とともにより高品質な画像に変化してきている。具体的には、これまでの2K画像から、4K画像や8K画像と呼ばれる高解像度画像に推移しつつある。
さらに、これまでのSDR(Standard Dynamic Range)画像に比較して低輝度から高輝度まで広い輝度範囲の画像を忠実に再現可能とした広ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)画像の利用が普及しつつある。
HDR画像は、SDR画像より表現可能な色やダイナミックレンジが広く、可視範囲のすべての輝度を表現可能な画像であり、人間の視覚特性とほぼ同等のダイナミックレンジと色域をサポートすることができる。
例えば、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)等の情報記録媒体に格納される画像も、従来型のSDR(Standard Dynamic Range)画像から、HDR(High Dynamic Range)画像に、順次、移行する傾向にある。
以下、従来型のSDR(Standard Dynamic Range)画像と、SDR画像より、出力可能な色や輝度範囲を拡大したHDR(High Dynamic Range)画像について説明する。
図1は、HDR画像とSDR画像の信号値と、表示輝度との対応関係を示すグラフである。以下の各図を示している。
(A)HDR画像の入力信号値と出力輝度値との対応関係グラフ
(B)HDR画像の入力信号値と出力輝度値との対応関係グラフ
(A),(B)とも横軸は、入力信号値である。具体的には、例えばR,G,Bの各信号値(例えば8〜12ビット信号値)に相当する。
縦軸は、表示部に出力される輝度値を示している。
(B)のSDR画像では、入力信号値(0〜約1000)に対して、輝度値:0〜100(cd/平方m)の出力が得られる。
一方、(A)のHDR画像では、入力信号値(0〜約1000)に対して、輝度値:0〜1000(cd/平方m)の出力が得られる。
このように、HDR画像では、SDR画像に比較して、約10倍の輝度範囲の画像出力が可能となる。
これは、HDR画像が、より暗いところから明るいところまで、実際に近い画像として忠実に出力可能であることを示している。
なお、HDR画像を出力するためには、HDR画像出力可能なHDR対応の表示装置を用いることが必要である。
図1(A)に示すHDR画像の入力信号値と出力輝度値との対応関係グラフに示す曲線は、SMPTE ST 2084曲線と呼ばれる。この曲線は、HDR画像の1つの代表的な特性曲線であり、SMPTE(米国映画テレビ技術者協会)の規格として規定された曲線である。
なお、SMPTE ST 2084曲線は、PQ(Perceptual Quantization)曲線とも呼ばれる。
PQ曲線(=SMPTE ST 2084曲線)は、HDR画像を構成する輝度範囲:0〜10000cd/平方mのダイナミックレンジに対応する符号化データの生成に用いられる。具体的には、HDR画像を構成する輝度範囲のダイナミックレンジを、人間の眼に合わせた量子化ステップのカーブとして定義されるPQ曲線(=SMPTE ST 2084曲線)に従って変換することで所定ビット(例えば10〜12ビット)の階調に収めた画像信号を生成することができる。
一方、図1(B)に示すSDR画像の入力信号値と出力輝度値との対応関係グラフに示す曲線は、ガンマ2.4曲線と呼ばれる。
ディスプレイ等の画像出力機器において、一般的に「入力値:Vin」と「出力値:Vout」は直線関係になく、「入力値:Vin」と「出力値:Vout」との関係は、以下のような「べき乗関数」で表される。
Vout=Vinγ
このべき乗の指数値γがガンマ値に相当する。
ガンマ2.4曲線は、上記の指数値γ=2.4とした曲線であり、SDR画像を構成する輝度範囲:0〜120cd/平方mのダイナミックレンジに対応する符号化データの生成に用いられる。具体的には、SDR画像を構成する輝度範囲のダイナミックレンジを、人間の眼に合わせた量子化ステップのカーブとして定義されるガンマ2.4曲線に従って変換することで所定ビット(例えば8〜10ビット)の階調に収めた画像信号を生成することができる。
[2.HDR画像、SDR画像、各画像コンテンツの生成と、再生処理例について]
次に、HDR画像、SDR画像、各画像コンテンツの生成と、再生処理例について説明する。
まず、HDR画像を含むHDRコンテンツの生成と、再生処理例について図2以下を参照して説明する。
図2には、HDRコンテンツの生成処理と記録処理を実行する情報処理装置100の構成例を示している。
撮影部101は、例えば4Kカメラを装備して、ITU−R勧告 BT.2020に基づく広色域表色系のカラー画像を記録する。なお、ITU−R勧告は、ITU(国際電気通信連合)において規定された標準である。
ITU−R勧告 BT.2020に基づく広色域表色系について、図3を参照して説明する。
図3は、例えば、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)に格納された画像コンテンツをテレビ等の表示部に表示する場合に、表示部に出力される色域を解説する図であり、DCI規格色空間内に規定される複数の表色系を示している。
ITU−R BT.709表色系、ITU−R BT.1886表色系、さらに、より広い広範囲な色表現を可能としたITU−R BT.2020表色系を示している。
SDR画像の出力可能な色は、図3に示すITU−R BT.709、あるいはITU−R BT.1886によって規定された空間内の色である。
SDR画像は、例えばITU−R BT.709、あるいはITU−R BT.1886準拠の光電変換関数(OETF:Optical−Electro Transfer Function)を用いて輝度を非線形変換した8〜10ビットの信号値によって出力される。
一方、HDR画像の出力可能な色は、図3に示すITU−R BT.2020によって規定された空間内の色である。
図3に示すITU−R BT.709、あるいはITU−R BT.1886によって規定された空間より外側の色も出力可能である。
HDR画像は、例えばITU−R BT.2020準拠の光電変換関数(OETF:Optical−Electro Transfer Function)を用いて輝度を非線形変換した10〜12ビットの信号値によって出力される。
すなわち、HDR画像は、SDR画像では表現できない色の出力が可能であり、より広い色調を表現することができる。
図2に戻り、HDRコンテンツの生成処理と記録処理を実行する情報処理装置100の構成と処理について説明する。
撮影部101は、上述したように、例えば4Kカメラを装備して、ITU−R勧告 BT.2020に基づく広色域表色系のカラー画像を記録する。
次いで、グレーディング・マスタリング部102では、撮影したコンテンツに対してグレーディング、またはマスタリング処理を行ない、例えば変換テーブル131を用いて符号値と輝度を線形変換して、HDRのマスター・コンテンツを生成する。さらに、このHDRマスター・コンテンツに対応するメタデータ、例えばダイナミックレンジ等の輝度情報や、色情報等からなるメタデータが生成される。
次いで、光電変換部103は、参照番号132で示すような光電変換関数(OETF:Optical−Electro Transfer Function)を用いて輝度を例えば10〜12ビットの符号値に非線形変換して、HDRマスター・コンテンツの光線形の輝度信号を表示部駆動信号に変換する。
この光電変換関数(OETF)として、先に図1(A)を参照して説明したSMPTE ST 2084曲線が利用される。先に説明したように、SMPTE ST 2084曲線は、PQ(Perceptual Quantization)曲線とも呼ばれ、HDR画像を構成する輝度範囲:0〜10000cd/平方mのダイナミックレンジに対応する符号化データの生成に用いられる。
HDR画像を構成する輝度範囲のダイナミックレンジを、人間の眼に合わせた量子化ステップのカーブとして定義されるPQ曲線(=SMPTE ST 2084曲線)に従って変換することで所定ビット(例えば10〜12ビット)の階調に収めた画像信号を生成するために適用される曲線である。
符号化部104は、HDRマスター・コンテンツ並びにそのメタデータを符号化して、所定のデータフォーマットに従った符号化データを生成する。生成された符号化データは、記録部105を介して記録メディア120に記録される。
図4は、記録メディア120に記録された所定のデータフォーマットに従って記録されたHDR画像データを読み出して再生する画像再生装置としての情報処理装置150の構成例を示す図である。
復号部151は、記録メディア120から読み出した符号化ストリームを、表示装置に対して出力可能な信号(表示部駆動信号)に復号する処理を実行するとともに、メタデータを抽出する。
次いで、電光線形変換部152は、電光変換関数(EOTF:Electro−Optical Transfer Function)171を用いて、復号した例えば10ビットの符号値からなる表示部駆動信号を光線形の輝度信号に変換する。例えば、EOTF変換した後の光線形の輝度信号に対して、メタデータに記述された輝度情報に基づくダイナミックレンジ変換処理が行なわれる。
この符号値から輝度信号への変換処理には、先に図1(A)を参照して説明したHDR画像対応の信号−輝度対応曲線であるSMPTE ST 2084曲線に相当する電光変換関数(EOTF)171が用いられる。
次いで、表示信号生成部153は変換テーブル172を用いて、表示パネルの特性に合わせた表示部駆動信号を生成する。この処理に際しては、記録メディア120から取得したメタデータ、および表示部154から取得した特性情報(出力可能なダイナミックレンジ情報、色情報など)を用いた処理が実行される。
液晶表示パネルなどからなる表示部154は、表示信号生成部153の生成する表示部駆動信号に従ってコンテンツを表示する。
図5には、SDRコンテンツの生成処理と記録処理を実行する情報処理装置100の構成例を示している。
SDRコンテンツの生成処理と記録処理を実行する情報処理装置100は、先に図2を参照して説明したHDRコンテンツの生成処理と記録処理を実行する情報処理装置100の構成と同様のブロック構成である。
ただし、撮影部101は、ITU−R勧告 BT.2020に基づく広色域表色系のカラー画像ではなく、BT.2020より、やや狭い表色系を有するITU−R勧告 BT.709あるいはBT.1886に基づく表色系のカラー画像を記録する。
BT.709あるいはBT.1886に基づく表色系は、先に図3を参照して説明したように、BT.2020より、やや狭い表色系を有する。
撮影部101の撮影画像は、グレーディング・マスタリング部102に入力され、撮影コンテンツに対するグレーディング、またはマスタリング処理が行なわれる。例えば変換テーブル181を用いて符号値と輝度を線形変換して、SDRのマスター・コンテンツを生成する。さらに、このSDRマスター・コンテンツに対応するメタデータ、例えばダイナミックレンジ等の輝度情報や、色情報等からなるメタデータが生成される。
次いで、光電変換部103は、参照番号182で示すような光電変換関数(OETF:Optical−Electro Transfer Function)を用いて輝度を8〜10ビットの符号値に非線形変換して、SDRマスター・コンテンツの光線形の輝度信号を表示部駆動信号に変換する。
先に、図2を参照して説明したHDRコンテンツの生成、記録処理では、この光電変換関数(OETF)として、先に図1(A)を参照して説明したSMPTE ST 2084曲線を利用した。
一方、SDRコンテンツの記録処理に際しては、図1(B)を参照して説明したガンマ2.4曲線を利用する。
先に図1を参照して説明したように、ガンマ2.4曲線は、SDR画像を構成する輝度範囲:0〜120cd/平方mのダイナミックレンジに対応する符号化データの生成に用いられる。具体的には、SDR画像を構成する輝度範囲のダイナミックレンジを、人間の眼に合わせた量子化ステップのカーブとして定義されるガンマ2.4曲線に従って変換することで所定ビット(例えば8〜10ビット)の階調に収めた画像信号を生成することができる。
符号化部104は、SDRマスター・コンテンツ並びにそのメタデータを符号化して、所定のデータフォーマットに従った符号化データを生成する。生成された符号化データは、記録部105を介して記録メディア120に記録される。
図6は、記録メディア120に記録された所定のデータフォーマットに従って記録されたSDR画像データを読み出して再生する画像再生装置としての情報処理装置150の構成例を示す図である。
この図6に示すブロック構成も、先に図4を参照して説明したHDR画像データの再生装置と同様のブロック構成を有する。
ただし、電光変換部152において利用する電光変換関数(EOTF:Electro−Optical Transfer Function)がSDR画像対応の電光変換関数(EOTF)191に置き換えられる。
復号部151は、記録メディア120から読み出した符号化ストリームを、表示装置に対して出力可能な信号(表示部駆動信号)に復号する処理を実行するとともに、メタデータを抽出する。
次いで、電光線形変換部152は、電光変換関数(EOTF:Electro−Optical Transfer Function)191を用いて、復号した例えば8〜10ビットの符号値からなる表示部駆動信号を光線形の輝度信号に変換する。例えば、EOTF変換した後の光線形の輝度信号に対して、メタデータに記述された輝度情報に基づくダイナミックレンジ変換処理が行なわれる。
この符号値から輝度信号への変換処理には、先に図1(B)を参照して説明したSDR画像対応の信号−輝度対応曲線であるガンマ2.4曲線に相当する電光変換関数(EOTF)191が用いられる。
次いで、表示信号生成部153は変換テーブル192を用いて、表示パネルの特性に合わせた表示部駆動信号を生成する。この処理に際しては、記録メディア120から取得したメタデータ、および表示部154から取得した特性情報(出力可能なダイナミックレンジ情報、色情報など)を用いた処理が実行される。
液晶表示パネルなどからなる表示部154は、表示信号生成部153の生成する表示部駆動信号に従ってコンテンツを表示する。
[3.TTML字幕データについて]
次に、例えば映画等のコンテンツに重畳表示される字幕データであるTTML(Timed Text Markup Language)字幕データについて説明する。
前述したように、TTML字幕データは、WWW(World Wide Web)利用技術の国際的標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)が規定した字幕データ形式であり、表示する字幕データとともに字幕の表示タイミングを示す情報を記述可能な構成を持つXML(Extensible Markup Language)形式の字幕データである。
TTML字幕データには、主として以下の2種類のタイプの字幕データがある。
(1)キャプション(Caption)タイプ
(2)サブタイトル(Subtitle)タイプ
キャプション(Caption)タイプは、聴覚に障害がある視聴者向けの補助情報となる字幕データである。
サブタイトル(Subtitle)タイプは、映画等のメインコンテンツの音声言語が理解できない視聴者向けの補助情報、すなわち翻訳字幕等の字幕データである。
なお、米国連邦通信委員会が制定する規格であるCFR47Part79は、インターネット等での配信コンテンツについては、上記のキャプション(Caption)タイプの字幕データを付加することを義務付けており、字幕データとしてSMPTE−TTを推奨している。
SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)は、米国の映画テレビ技術者協会であり、映画やテレビ等の技術に関する様々な技術を提案している。
SMPTE−TT(SMPTE Profile of TTML)は、TTML字幕データに画像表示機能であるPNG表示機能を追加した字幕表示技術である。
SMPTE−TTを用いると、XMLデータとして記述されたTTMLに対応付けられた字幕データとしてのPNG画像データを取得して表示することが可能となる。
SMPTE−TTを利用した字幕表示を実行する再生装置の構成と処理例について、図7を参照して説明する。
再生装置の受信部202は、例えばインターネット等の通信網を介して、メインコンテンツ画像データ211、SMPTE−TT字幕データ212を受信する。
受信部202は、メインコンテンツ画像データ211を画像処理部203に入力し、SMPTE−TT字幕データ212を字幕処理部206に入力する。
画像処理部203は、デコーダ204においてHDR画像の符号化データの復号処理を実行する。復号データは、バッファ機能を持つ記憶部205に格納され、制御部201による出力タイミングの制御の下、表示部209に、順次、表示される。
一方、字幕処理部206は、デコーダ207においてSMPTE−TT字幕データを構成するXMLデータの解析を行い、表示すべき字幕データを取得し、取得した字幕データを記憶部208に格納する。
記憶部208に格納された字幕データは、SMPTE−TT字幕データ212に含まれるXMLデータに記述された字幕表示タイミングに従って、制御部201による出力タイミングの制御の下、表示部209に、順次、表示される。
字幕処理部206のデコーダ207の処理例について図8を参照して説明する。
字幕処理部206に入力されるSMPTE−TT字幕データ212は、例えば1時間分の映画に含まれる字幕データとその制御情報を記述した XMLデータとして設定される。
デコーダ207は、このXMLデータを解析(パース)し、表示すべき字幕データの取得処理、さらに表示タイミング情報等の解析を行う。
デコーダ207は、各字幕(#001,#002,#003・・・)の表示時間に間に合うように、順次、表示すべき字幕データを取得、復号し、バッファとしての記憶部208に格納する。さらに、XMLデータに記述された表示タイミング、例えば図8に示す時間t1,t2,t3のタイミングで、各字幕を表示部209に表示する。
SMPTE−TT字幕データを構成するXMLデータの記述例を図9、図10に示す。
図9に示すように、SMPTE−TT字幕データを構成するXMLデータには、例えば、以下の記述が含まれる。
(a)フレームレート情報
(b)画枠情報
(c)字幕レイアウト情報
(d)字幕表示開始時間情報
(e)字幕表示終了時間情報
(f)表示字幕データ(PNG)指定情報
(a)フレームレート情報は、字幕表示対象となる画像のフレームレート情報である。
(b)画枠情報は、字幕表示対象となる画像のサイズ情報(縦と横の画素(ピクセル)数)である。
(c)字幕レイアウト情報は、例えば字幕の表示領域等、表示レイアウトを示す情報である。
(d)字幕表示開始時間情報、(e)字幕表示終了時間情報は、字幕の表示開始時間と表示終了時間を示す情報である。
(f)表示字幕データ(PNG)指定情報は、表示すべき字幕の指定情報を示す。この例では字幕データはイメージデータとしてのPNGデータとして設定されており、1つの字幕PNGデータを取得するための指定情報が記述されている。
字幕処理部206のデコーダ207は、このようなXMLデータの記述を解析して、字幕の表示領域、表示タイミング等の制御情報を取得解析し、これらの制御情報に従って字幕が表示部209に順次、表示される。
図10は、表示対象となる字幕データをXMLデータ内にテキストデータとして記録したXMLデータの例を示している。
SMPTE−TTでは、表示する字幕データをPNGデータとして設定することを許容しているが、テキストデータとして記録することも可能である。
図10のXMLデータにも、図9を参照して説明したと同様、以下の記述が含まれる。
(a)フレームレート情報
(b)画枠情報
(c)字幕レイアウト情報
(d)字幕表示開始時間情報
(e)字幕表示終了時間情報
(f)表示字幕データ(テキスト)情報
図9に示すXMLデータとの違いは、(f)表示字幕データ(テキスト)情報が、テキストデータとしてXMLデータに記録されている点である。
なお、テキストデータに併せて、その前段に、字幕表示色等の字幕表示態様を設定する制御情報の記述が可能である。
図10に示す例では、テキストデータの前に、以下の表示色指定情報が記録されている。
tts:color="red"
この制御情報は、その後に記録された字幕テキストデータを赤色(red)で表示することを要求する制御情報である。
字幕処理部206のデコーダ207は、このようなXMLデータの記述を解析して、字幕の表示領域、表示タイミングのみならず、表示色等の表示態様についての制御情報を取得解析し、これらの制御情報に従って字幕が表示部209に順次、表示される。
[4.HDR画像データとSDR字幕データの重畳表示処理を行なう場合の問題点について]
次に、HDR画像データとSDR字幕データの重畳表示処理を行なう場合の問題点について説明する。
図11は、例えば映画等のメインコンテンツがHDR画像251であり、このHDR画像251に重畳してSDR画像相当の色空間内の輝度や色の出力が可能なSDR字幕252を表示した例である。
先に図1や図3を参照して説明したように、HDRデータと、SDRデータでは、出力可能な色や輝度範囲が全く異なっている。例えば、図3を参照して説明したように、HDRデータに適用される表色系(BT.2020)と、SDRデータに適用される表色系(BT.709/BT.1886)では、出力可能な色の範囲が異なっている。
このように出力特性の全く異なるHDRデータとSDRデータをそのまま並列出力すると、視聴者に対して、2つの画像間の差異に基づく違和感を与えてしまうことになる。
すなわち、図11に示すように、映画等のメインコンテンツがHDR画像251であり、このHDR画像251に重畳してSDR字幕252を表示すると、画像と字幕では、輝度や色合いが異なることになり、視聴者に違和感を与えてしまう。
[5.HDR画像と輝度や色合いの一致する字幕データを重畳表示する構成について]
図11を参照して説明したように、HDR画像上に、HDR画像と特性の異なる字幕データを重畳して表示すると、輝度や色合いが異なり、視聴者に違和感を与えてしまうという問題がある。
以下、このような問題を解決する構成について説明する。
図12は、本開示の処理が適用可能な情報処理システムの1つの構成例を示す図である。
情報処理装置300は、例えばインターネットや放送波等の通信ネットワーク351を介して画像や音声、字幕データ等からなるコンテンツを受信し、表示装置370に出力する。
あるいは、情報記録媒体352に格納された画像や音声、字幕データ等からなるコンテンツを読み取り、再生処理を実行して表示装置370に出力する。
情報処理装置300は、表示データ生成処理において、HDR画像上に、HDR画像と同様の輝度や色特性をもつ字幕データを表示する。
情報処理装置300の構成例を図13に示す。
情報処理装置300のデータ入力部302は、例えばインターネット等の通信網を介してコンテンツを受信する受信部、あるいはディスク等の情報記録媒体からコンテンツを読み取るメディアドライブ等によって構成され、画像データや、音声データ、字幕データ等を入力する。
データ入力部302の入力データには、画像データや、音声データ、字幕データが含まれ、情報処理装置300は、これら全ての入力データに対する処理を実行するが、以下では、画像データと字幕データに対する処理についてのみ説明する。
図に示すように、データ入力部302は、画像データ311と、字幕データ312を入力して、これらの入力データに対する処理を実行して、例えばHDR画像データ上に、HDR画像と同様の輝度特性、色特性を有する字幕データを表示する処理を実行する。
字幕データ312は、例えば前述したSMPTE−TT字幕データである。ただし、このSMPTE−TT字幕データは、画像データ311がHDR画像データである場合、HDR画像と同様の輝度特性、色特性を有する字幕データの表示を実現するため、従来のSMPTE−TT字幕データとは異なる制御情報等が記録されている。
この具体的な例については後段で説明する。
まず、図13に示す情報処理装置300の構成と処理の概要について説明する。
データ入力部302の入力した画像データ311と、字幕データ312は、それぞれ画像処理部303と、字幕処理部06に入力される。
画像処理部303は、デコーダ304において画像の符号化データの復号処理を実行する。復号データは、バッファ機能を持つ記憶部305に、格納され、制御部301による出力タイミングの制御の下、表示部309に、順次、表示される。
例えば、図13に示すデコーダ304の生成したHDR画像出力データ321が表示装置370に表示される。
一方、字幕処理部306は、デコーダ307においてSMPTE−TT字幕データを構成するXMLデータの解析を行い、表示すべき字幕データを取得し、取得した字幕データを記憶部308に格納する。
記憶部308に格納された字幕データは、XMLデータに記述された字幕表示タイミングに従って、制御部301による出力タイミングの制御の下、表示装置370に、順次、表示される。
例えば、図13に示すデコーダ307の生成したHDR字幕出力データ322が表示装置370に表示される。
前述したように、データ入力部302がネットワーク、あるいはディスク等のメディアから入力する字幕データ312は、入エ力する画像データ311がHDR画像である場合、HDR画像と同様の輝度特性、色特性を有する字幕表示を実現する字幕データ312として構成される。
すなわち、従来のSMPTE−TT字幕データとは異なる制御情報等が記録されている。
字幕処理部306のデコーダ307は、この制御情報等に基づいて、HDR字幕出力データ322を生成して表示装置370に出力する。
この処理によって表示装置370にはHDR画像上にHDR字幕が表示されることになり、輝度や色合いの統一感のある画像と字幕が併せて表示され、視聴者は違和感なくコンテンツを鑑賞することが可能となる。
字幕データ312に記録される情報、すなわち、HDR画像と同様の輝度特性、色特性を有する字幕データの表示を実現するためにSMPTE−TT字幕データに記録する情報の複数の例について図14以下を参照して説明する。
以下の3つの字幕データ構成例について、順次説明する。
(字幕データ構成例1)色空間指定情報、EOTF指定情報、および可変型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(字幕データ構成例2)色空間指定情報、EOTF指定情報、および固定型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(字幕データ構成例3)UHD(超高精細画像:Ultra High Definition画像)定義情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
[5−1.(字幕データ構成例1)色空間指定情報、EOTF指定情報、および可変型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について]
まず、図14以下を参照して、(字幕データ構成例1)色空間指定情報、EOTF指定情報、および可変型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について説明する。
図14は、SMPTE−TT字幕データに記録する情報を示している。
図14に示すように、以下の各データをSMPTE−TT字幕データに記録する。
(1)色空間指定情報
(2)EOTF指定情報
(3)色深度指定情報(可変)
これらの3種類の情報をSMPTE−TT字幕データに記録する。
「(1)色空間指定情報」は、この「(1)色空間指定情報」の記録されたSMPTE−TT字幕データに従って表示する字幕データに適用される色空間(color Space)を示す情報である。
「(1)色空間指定情報」の記述属性(attribute)は文字列(string)であり、文字列として色空間指定情報を記述する。
SMPTE−TTを構成するXMLデータに設定する「(1)色空間指定情報」の属性記述フィールドは、図14(1)(b)の欄に示すように、
tts:colorSpace
上記フィールドとする。
また、「(1)色空間指定情報」の具体的な記述例とその意味は、図14(1)の(c),(d)に示す設定となる。
tts:colorSpace="BT.2020"
この色空間指定情報の記述は、この色空間指定情報に従って表示される字幕データが、色空間BT.2020に従って生成された字幕データであることを意味する。
tts:colorSpace="BT.1886"
この色空間指定情報の記述は、この色空間指定情報に従って表示される字幕データが、色空間BT.1886に従って生成された字幕データであることを意味する。
tts:colorSpace="sRGB"
この色空間指定情報の記述は、この色空間指定情報に従って表示される字幕データが、色空間sRGBに従って生成された字幕データであることを意味する。
図13に示す情報処理装置300の字幕処理部306のデコーダ307は、デコード処理対象となる字幕データ312、すなわちSMPTE−TT字幕データから、上記の「色空間指定情報」を読み出して、この指定情報によって制御される字幕データがどのタイプの色空間を利用して生成された字幕データであるかを判定することができる。
例えば、「色空間指定情報」として、
「tts:colorSpace="BT.2020"」
上記記述がある場合、この指定情報によって制御される字幕データがHDR画像相当の色空間BT.2020を利用して生成された字幕データであると判断することができる。
また、「色空間指定情報」として、
「tts:colorSpace="BT.1886"」、あるいは、
「tts:colorSpace="sRGB"」
上記記述がある場合、この指定情報によって制御される字幕データがSDR画像相当の色空間を利用して生成された字幕データであると判断することができる。
次に、「(2)EOTF指定情報」について説明する。
「(2)EOTF指定情報」は、この「(2)EOTF指定情報」の記録されたSMPTE−TT字幕データに従って表示する字幕データに適用すべき電光変換関数(EOTF)を示す情報である。
「(2)EOTF指定情報」の記述属性(attribute)は文字列(string)であり、文字列としてEOTF指定情報を記述する。
SMPTE−TTを構成するXMLデータに設定する「(2)EOTF指定情報」の属性記述フィールドは、図14(2)(b)の欄に示すように、
tts:EOTF
上記フィールドとする。
また、「(2)EOTF指定情報」の具体的な記述例とその意味は、図14(2)の(c),(d)に示す設定となる。
tts:EOTF="SMPTEST2084"
このEOTF指定情報の記述は、表示する字幕データの表示データ生成処理に適用すべき電光変換関数(EOTF)が、SMPTE ST 2084であることを意味する。
tts:EOTF="γ2.4"
このEOTF指定情報の記述は、表示する字幕データの表示データ生成処理に適用すべき電光変換関数(EOTF)が、γ2.4(ガンマ2.4)曲線であることを意味する。
tts:EOTF="HDR"
このEOTF指定情報の記述は、表示する字幕データの表示データ生成処理に適用すべき電光変換関数(EOTF)が、HDR対応のEOTFであることを意味する。
tts:EOTF="SDR"
このEOTF指定情報の記述は、表示する字幕データの表示データ生成処理に適用すべき電光変換関数(EOTF)が、SDR対応のEOTFであることを意味する。
図13に示す情報処理装置300の字幕処理部306のデコーダ307は、デコード処理対象となる字幕データ312としてのSMPTE−TT字幕データから、上記の「EOTF指定情報」を読み出して、この指定情報によって制御される字幕データがどのタイプのEOTFを利用して表示データを生成すべき字幕データであるかを判定することができる。
例えば、「EOTF指定情報」として、
「tts:EOTF="SMPTEST2084"」、または、
「tts:EOTF="HDR"」
上記記述がある場合、この指定情報によって制御される字幕データは、光電変換関数(EOTF)としてHDR画像対応のSMPTE ST 2084を適用して表示データを生成することが必要であると判断することができる。
また、「EOTF指定情報」として、
「tts:EOTF="γ2.4"」、または、
「tts:EOTF="SDR"」
上記記述がある場合、この指定情報によって制御される字幕データは、光電変換関数(EOTF)としてSDR画像対応のγ2.4(ガンマ2.4)曲線を適用して表示データを生成することが必要であると判断することができる。
次に、「(3)色深度指定情報(可変)」について説明する。
「(3)色深度指定情報(可変)」は、この「(3)色深度指定情報(可変)」の記録されたSMPTE−TT字幕データに従って表示する字幕データの色深度(colorDepth)を示す情報である。
すなわち、例えばRGB値を示すビット値のビット数を示す情報である。
「(3)色深度指定情報(可変)」の記述属性(attribute)は数値(unit)であり、数値として色深度指定情報を記述する。
なお、(可変)の意味は、色深度指定情報を示すビット数の数値として、12,10,8等、複数の様々な値に設定可能であることを意味する。
SMPTE−TTを構成するXMLデータに設定する「(3)色深度指定情報(可変)」の属性記述フィールドは、図14(3)(b)の欄に示すように、
tts:colorDepth
上記フィールドとする。
また、「(3)色深度指定情報(可変)」の具体的な記述例とその意味は、図14(3)の(c),(d)に示す設定となる。
tts:colorDepth="12"
この色深度指定情報(可変)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が12ビット表現のデータであることを意味する。
tts:colorDepth="10"
この色深度指定情報(可変)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が10ビット表現のデータであることを意味する。
tts:colorDepth="8"
この色深度指定情報(可変)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が8ビット表現のデータであることを意味する。
図13に示す情報処理装置300の字幕処理部306のデコーダ307は、デコード処理対象となる字幕データ312としてのSMPTE−TT字幕データから、上記の「色深度指定情報(可変)」を読み出して、この指定情報によって制御される字幕データのビット値表現が何ビット表現のデータであるかを判断することができる。
図14を参照して説明した各情報をSMPTE−TT字幕データを構成するXMLデータ中に記録した具体例について図15、図16を参照して説明する。
図15は、先に図9、図10を参照して説明したと同様のSMPTE−TT字幕データを構成するXMLデータの例である。
先に図9、図10を参照して説明したように、XMLデータには、例えば、以下の記述が含まれる。
(a)フレームレート情報
(b)画枠情報
(c)字幕レイアウト情報
(d)字幕表示開始時間情報
(e)字幕表示終了時間情報
(f)表示字幕データ(PNG)指定情報またはテキスト情報
(a)フレームレート情報は、字幕表示対象となる画像のフレームレート情報である。
(b)画枠情報は、字幕表示対象となる画像のサイズ情報(縦と横の画素(ピクセル)数)である。
(c)字幕レイアウト情報は、例えば字幕の表示領域等、表示レイアウトを示す情報である。
(d)字幕表示開始時間情報、(e)字幕表示終了時間情報は、字幕の表示開始時間と表示終了時間を示す情報である。
(f)表示字幕データ(PNG)指定情報またはテキスト情報は、表示すべき字幕の指定情報、またはテキスト情報を示す。
図15に示すXMLデータには、さらに、図14を参照して説明した以下の情報を追加記録している。
(1)色空間指定情報411
(2)EOTF指定情報412
色空間指定情報411は、字幕データに適用される色空間(color Space)を示す情報である。
EOTF指定情報412は、表示する字幕データに適用すべき電光変換関数(EOTF)を示す情報である。
図13に示す情報処理装置300の字幕処理部306のデコーダ307は、デコード処理対象となる字幕データ312としてのSMPTE−TT字幕データから、これらの「色空間指定情報411」「EOTF指定情報412」を読み出して、この指定情報によって制御される字幕データがどの色空間に対応する字幕データであるか。またどのタイプのEOTFを利用して表示データを生成すべき字幕データであるかを判定することができる。
なお、図15に示す例では、
(1)色空間指定情報411
(2)EOTF指定情報412
これらの字幕制御情報の記録要素(エレメント)が、
<div tts〜>
このdivエレメントに設定されている。
XMLデータでは、異なるエレメントが階層構成として記録されている。
上位エレメントから、例えば以下の要素(エレメント)が記録される。
body
div

region
span
下位エレメントは、上位エレメントに含まれるエレメントであり、上位エレメントにおいて規定される定義情報、属性情報は、そのエレメントおよびそのエレメントの下位エレメントの定義情報、属性情報として有効となる。
(1)色空間指定情報411
(2)EOTF指定情報412
これらの属性情報は、
body
div

region
span
これらのいずれのエレメントにおいても定義可能な属性情報である。
図16に示すXMLデータは、図15を参照して説明した以下の情報、すなわち、
(1)色空間指定情報411
(2)EOTF指定情報412
これらの情報に加えて、
(3)色深度指定情報(可変)413
上記情報を記録したXMLデータの例である。
色深度指定情報(可変)413は、図14を参照して説明したように、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が何ビット表現のデータであるかを示す情報である。
図16に示すXMLデータでは、色深度指定情報(可変)413が、以下のデータとして記録されている。
tts:colorDepth="10"
この色深度指定情報(可変)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が10ビット表現のデータであることを意味する。
図16に示すXMLデータにおいて、色情報414の記録データは以下のま通りである。
<span tts:color="512,0,0">
これは、この後に記録されたテキスト字幕データ415の色情報を示すビット値(RGBの値)である。
この色情報を示すRGB値が各々10ビットデータ、すなわち0〜512のビットデータとして表現されていることを意味する。
tts:colorDepth="10"
color="512,0,0"
これらのデータから、字幕データの表現色を示すRGBの各ビット値が10ビットデータであり、以下の設定であることが確認される。
R=512,
G=0,
B=0、
すなわち、テキスト字幕データ415は赤(R)で出力すべきであることが確認される。
[5−2.(字幕データ構成例2)色空間指定情報、EOTF指定情報、および固定型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について]
次に、図17以下を参照して、(字幕データ構成例2)色空間指定情報、EOTF指定情報、および固定型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について説明する。
図17は、SMPTE−TT字幕データに記録する情報を示している。
図17に示すように、この字幕データ構成例2では、以下の各データをSMPTE−TT字幕データに記録する。
(1)色空間指定情報
(2)EOTF指定情報
(3−2)色深度指定情報(固定)
これらの3種類の情報をSMPTE−TT字幕データに記録する。
(1)色空間指定情報と、(2)EOTF指定情報は、図14〜図16を参照して説明した(字幕データ構成例1)と同じデータである。
(1)色空間指定情報は、この色空間指定情報に従って表示される字幕データが、どのタイプの色空間に従って生成された字幕データであるかを示す情報である。
また、(2)EOTF指定情報は、表示する字幕データに適用すべき電光変換関数(EOTF)を示す情報である。
次に、「(3−2)色深度指定情報(固定)」について説明する。
「(3−2)色深度指定情報(固定)」は、図14〜図16を参照して説明した「(3)色深度指定情報(可変)」と同様、字幕データの色深度(colorDepth)を示す情報である。
ただし、図14〜図16を参照して説明した「(3)色深度指定情報(可変)」のデータの記述態様と異なり、色深度を示すビット数値を固定型の記述としたものである。
図14〜図16を参照して説明した「(3)色深度指定情報(可変)」は、色深度の値(ビット数)を8,10,12等、様々な数値を記録可能な構成であった。
すなわち、
tts:colorDepth=8,10,12,・・・
これらの様々な数値を記録可能な属性記述フィールドであった。
一方、図17に示す「(3−2)色深度指定情報(固定)」は、図17(3−2)(b)の欄に示すように、
tts:color10
tts:color12
tts:backgroundColor10
tts:backgroundColor12
これらの記述形式を持つフィールドであり、予め固定的な色深度(ビット数)情報を記述するフィールドである。
「(3)色深度指定情報(固定)」の具体的な記述例とその意味は、図17(3−2)の(c),(d)に示す設定となる。
tts:color10
この色深度指定情報(固定)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が10ビット表現のデータであることを意味する。
tts:color12
この色深度指定情報(固定)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が12ビット表現のデータであることを意味する。
tts:backgroundColor10
この色深度指定情報(固定)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの背景色の色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が10ビット表現のデータであることを意味する。
tts:backgroundColor12
この色深度指定情報(固定)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの背景色の色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が12ビット表現のデータであることを意味する。
図13に示す情報処理装置300の字幕処理部306のデコーダ307は、デコード処理対象となる字幕データ312としてのSMPTE−TT字幕データから、上記の「色深度指定情報(固定)」を読み出して、この指定情報によって制御される字幕データや字幕背景色のビット値表現が何ビット表現のデータであるかを判断することができる。
図17を参照して説明した各情報をSMPTE−TT字幕データを構成するXMLデータ中に記録した具体例について図18を参照して説明する。
図18に示すXMLデータは、図17を参照して説明した以下の情報、すなわち、
(1)色空間指定情報411
(2)EOTF指定情報412
(3−2)色深度指定情報(固定)421、
これらの各情報を記録したXMLデータの例である。
色空間指定情報411は、字幕データに適用される色空間(color Space)を示す情報である。
EOTF指定情報412は、表示する字幕データに適用すべき電光変換関数(EOTF)を示す情報である。
色深度指定情報(固定)421は、図17を参照して説明したように、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が何ビット表現のデータであるかを示す情報である。
図18に示すXMLデータでは、色深度指定情報(固定)421が、色情報422とともに、以下のデータとして記録されている。
tts:color10="512,0,0"
この色深度指定情報(固定)の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの色深度を示すビット値、例えばRGB値等を示すビット値が10ビット表現のデータであることを意味する。
さらに、"512,0,0"の記述は、この後に記録されたテキスト字幕データ415の色情報を示すビット値(RGBの値)である。
この色情報を示すRGB値が各々10ビットデータ、すなわち0〜512のビットデータとして表現されていることを意味する。
これらのデータから、字幕データの表現色を示すRGBの各ビット値が10ビットデータであり、以下の設定であることが確認される。
R=512,
G=0,
B=0、
すなわち、テキスト字幕データ415は赤(R)で出力すべきであることが確認される。
[5−3.(字幕データ構成例3)UHD(超高精細画像:Ultra High Definition画像)定義情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について]
次に、(字幕データ構成例3)として、UHD(超高精細画像:Ultra High Definition画像)定義情報を制御情報として記録した字幕データ構成例について説明する。
図19は、SMPTE−TT字幕データに記録する情報を示している。
図19に示すように、この字幕データ構成例3では、以下のデータをSMPTE−TT字幕データに記録する。
(4)UHD定義情報
UHD定義情報は、SMPTE−TT字幕データに記録された字幕データが、UHD(超高精細画像:Ultra High Definition画像)データであるか否かについての情報を記録するフィールドである。
「(4)UHD定義情報」の記述属性(attribute)は文字列(string)であり、文字列としてUHD情報を記述する。
UHDデータである場合、その字幕データに適用するEOTF、字幕データの色空間、字幕データの色深度情報を取得可能な定義データ(HDR10,HDR12等)を記録する。
SMPTE−TTを構成するXMLデータに設定する「(4)UHD定義情報」の属性記述フィールドは、図19(4)(b)の欄に示すように、
ttp:UHD
上記フィールドとする。
なお、この属性情報が記述されていれば、このフィールド以下の下位エレメントに記録された字幕データがUHD対応の字幕、すなわちHDR相当の字幕データであることを意味する。
一方、この属性情報の記述がなければ、下位エレメントに記録された字幕データがUHD対応の字幕てはない、すなわちSDR相当の字幕データであることを意味する。
また、「(4)UHD定義情報」の具体的な記述例とその意味は、図19(4)の(c),(d)に示す設定となる。
ttp:UHD="HDR10"
このUHD定義情報の記述は、このUHD定義情報以下の字幕データが、HDR10タイプの字幕データであることを意味する。
なお、HDR10タイプの字幕データは、以下の設定の字幕データであることが予め規定されているものとする。
適用すべきEOTF=SMPTE ST 2084
字幕データの色空間=BT.2020
字幕データの色深度(色表現ビット値)=10ビット
ttp:UHD="HDR12"
このUHD定義情報の記述は、このUHD定義情報以下の字幕データが、HDR12タイプの字幕データであることを意味する。
HDR12タイプの字幕データは、以下の設定の字幕データであることが予め規定されているものとする。
適用すべきEOTF=SMPTE ST 2084
字幕データの色空間=BT.2020
字幕データの色深度(色表現ビット値)=12ビット
図13に示す情報処理装置300の字幕処理部306のデコーダ307は、デコード処理対象となる字幕データ312としてのSMPTE−TT字幕データから、上記の「UHD定義情報」を読み出して、この情報によって制御される字幕データのタイプを判別し、判別タイプに対応して規定されたEOTF、色空間、色深度を判別することができる。
図19下段には、このUHD定義情報をSMPTE−TT字幕データを構成するXMLデータ中に記録した具体例を示している。
図19に示すXMLデータは、
UHD定義情報431が記録されている。
図19に示すXMLデータに記録されたUHD定義情報は以下のデータである。
ttp:UHD="HDR10"
このUHD定義情報の記述は、このUHD定義情報以下の字幕データが、HDR10タイプの字幕データであることを意味する。
前述したように、HDR10タイプの字幕データは、以下の設定の字幕データであることが予め規定されている。
適用すべきEOTF=SMPTE ST 2084
字幕データの色空間=BT.2020
字幕データの色深度(色表現ビット値)=10ビット
図19に示すXMLデータには、さらに色情報414として、以下のデータが記録されている。
tts:color10="512,0,0"
この色情報の記述は、このXMLデータに記録された字幕データの色深度が10ビット表現のデータであり、RGB値が"512,0,0"の各ビット値であることを示している。
これらのデータから、字幕データの表現色を示すRGBの各ビット値が10ビットデータであり、以下の設定であることが確認される。
R=512,
G=0,
B=0、
すなわち、テキスト字幕データ415は赤(R)で出力すべきであることが確認される。
[6.コンテンツ生成処理と、データ記録処理を実行する情報処理装置の構成と処理について]
次に、図20、図21を参照して、コンテンツ生成処理と、データ記録処理を実行する情報処理装置の構成と処理について説明する。
図20は、コンテンツ生成処理と、情報記録媒体に対するデータ記録処理を実行する情報処理装置500の構成を示す図である。
情報処理装置500は、図20に示す情報記録媒体(記録メディア)520に、HDR画像や、SMPTE−TT字幕データを記録する。
データ入力部501は、情報記録媒体520に対する記録用データ531、すなわち画像データ、音声データ、字幕データ等の記録用データ531を入力する。これらの記録用データ531はコンテンツ製作者によって制作されたデータであり、例えば1つのメディア、あるいは個別の複数メディアに記録され、メディアを介して情報処理装置500に入力される。あるいは、ネットワーク等を介して入力する構成としてもよい。
記録用データ531は、制御部503の制御によって、記憶部504に格納され、その後、データ生成部505に入力される。
データ生成部505は、字幕データ生成部511、画像データ生成部512、音声データ生成部513を有する。
字幕データ生成部511は、データ入力部501が入力し、記憶部504に格納された記録用データ531から、字幕データを取得し、この字幕データの再生制御情報を含むXMLデータ、具体的には例えば先に図14〜図19を参照して説明したSMPTE−TT字幕データを生成し、符号化処理を行なう。
字幕データ生成部511は、HDR画像と同等の輝度、色表現可能な字幕データを生成する。
画像データ生成部512は、データ入力部501が入力し、記憶部504に格納された記録用データ531から、画像データを取得し、所定フォーマットに従った符号化処理等を実行する。
音声データ生成部513は、データ入力部501が入力し、記憶部504に格納された記録用データ531から、音声データを取得し、所定フォーマットに従った符号化処理等を実行する。
マルチプレクサ(MUX)514は、字幕データ生成部511、画像データ生成部512、音声データ精々部513の生成した字幕、画像、音声各データを入力し、これらのデータを格納したデータファイル、例えば、トランスポートストリームファイル(TSファイル)を生成する。
このデータファイルは、制御部503の制御の下、記録部506によって、ドライブ507を介して情報記録媒体520に出力され、記録される。
なお、図の構成においては、データ生成部505の生成したデータを情報記録媒体520に記録する構成例として示しているが、例えば生成データを、データ出力部、あるいはネットワーク等の通信網を介して外部出力する構成としてもよい。
ユーザ入力部502は、例えばデータ生成処理、記録処理、出力処理の開始要求等を入力する。
さらに、データの種類、具体的には、画像データがSDR画像、HDR画像、いずれの画像であるか等の情報を入力する。
制御部501は、これらの入力情報に基づいて、生成データの態様を決定する。
具体的には、字幕データであるSMPTE−TT字幕データに記録する制御情報等の設定を決定する。
画像がHDR画像である場合、字幕データもHDR画像と同様の輝度、色合いを出力可能な設定とする。
すなわち、字幕データ生成部511が先に図14〜図19を参照して説明したSMPTE−TT字幕データを生成し、符号化処理を行なう。
なお、画像がSDR画像である場合、字幕データもSDR画像と同様の輝度、色合いを出力可能な設定とする。
なお、記録データの種類、具体的には、画像がSDR画像であるか、HDR画像であるか等の情報について、ユーザ入力部502を介して入力する例を説明したが、これらの情報は、制御部503が、例えば、データ入力部501から入力する記録用データ531に併せて入力されるメタデータから取得する構成としてもよい。
あるいは、制御部503が、データ入力部501から入力する記録用データ531を解析して、画像種類情報を取得する構成としてもよい。
次に、図20に示す情報処理装置500が実行する情報記録媒体520に対するデータ記録処理のシーケンスについて、図21に示すフローチャートを参照して説明する。
図21に示すフローに従った処理は、例えば情報処理装置の記憶部に格納されたプログラムに従って、プログラム実行機能を有するCPUを備えたデータ処理部(制御部)の制御の下で実行することができる。
以下、図21のフローに示す各ステップの処理について、順次、説明する。
(ステップS101)
まず、情報処理装置500は、ステップS101において、データ入力部501を介して記録用データを入力する。
記録用データには画像データ、音声データ、字幕データ等が含まれる。
画像データは例えばSDR画像、HDR画像等によって構成される。
(ステップS102〜S103)
次に、ステップS102において、制御部303は、ユーザ入力部302から入力される画像タイプ情報を検出する。
すなわち、記録データの画像タイプが、HDR,SDRのいずれを含むものであるかを検出する。
なお、前述したように画像タイプ情報は、メタデータから取得してもよいし、入力画像データを解析して取得する構成としてもよい。
画像データがSDR画像である場合、ステップS104に進む。
一方、画像データがHDR画像である場合、ステップS107に進む。
(ステップS104)
ステップS104〜S106の処理は、画像データがSDR画像である場合に字幕データに対して実行する処理である。
画像データがSDR画像である場合、まず、ステップS104において、SDR画像として出力可能な字幕データを生成する。
(ステップS105)
次に、ステップS105において、SDR字幕データと、制御情報を記録したXMLデータ(SMPTE−TT字幕データ)を生成する。
(ステップS106)
次に、ステップS106において、SDR画像データと、SMPTE−TT字幕データを含むコンテンツを情報記録媒体に記録する。
これらステップS104〜S106の処理によって、情報記録媒体に記録される画像データと、字幕データはいずれもSDR画像相当の輝度、色合いを持つ統一されたデータとなり、情報記録媒体からに再生される画像と字幕を重畳表示した場合に、輝度や色合いの差異が発生せず、視聴者は違和感なくコンテンツを視聴することができる。
(ステップS107)
ステップS107〜S109の処理は、画像データがHDR画像である場合に字幕データに対して実行する処理である。
画像データがHDR画像である場合、まず、ステップS107において、HDR画像として出力可能な字幕データを生成する。
(ステップS108)
次に、ステップS108において、HDR字幕データと、制御情報を記録したXMLデータ(SMPTE−TT字幕データ)を生成する。
このXMLデータは、先に図14〜図19を参照して説明した制御情報を記録したXMLデータである。
具体的には、以下のいずれかのデータ構成例に対応する字幕データである。
(字幕データ構成例1)色空間指定情報、EOTF指定情報、および可変型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(字幕データ構成例2)色空間指定情報、EOTF指定情報、および固定型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(字幕データ構成例3)UHD(超高精細画像:Ultra High Definition画像)定義情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(ステップS109)
次に、ステップS109において、HDR画像データと、ステップS107において生成したSMPTE−TT字幕データを含むコンテンツを情報記録媒体に記録する。
これらステップS107〜S109の処理によって、情報記録媒体に記録される画像データと、字幕データはいずれもHDR画像相当の輝度、色合いを持つ統一されたデータとなり、情報記録媒体からに再生される画像と字幕を重畳表示した場合に、輝度や色合いの差異が発生せず、視聴者は違和感なくコンテンツを視聴することができる。
[7.情報記録媒体からのデータ再生処理を実行する情報処理装置の構成と処理について]
次に、図22、図23を参照して情報記録媒体からのデータ再生処理を実行する情報処理装置の構成と処理について説明する。
図22は、BD等の情報記録媒体に記録されたデータの再生処理を実行する情報処理装置600の構成を示す図である。
情報処理装置600は、図22に示す情報記録媒体(記録メディア)610に記録されたデータを読み取り、表示装置620に出力する。なお、表示装置620は、例えばテレビ等であり、ディスプレイ、スピーカ等を備えた表示装置である。
情報記録媒体(記録メディア)610は、例えば、ディスクであり、画像、音声、字幕各データの多重化データや、再生制御情報等のデータベースファイルが記録されている。字幕データは、例えば、先に説明したSMPTE−TT字幕データである。
制御部601は、例えば、ユーザ入力部602からの再生指示情報の入力に基づいて、情報記録媒体610の記録データを、記録再生部604、ドライブ603を介して読み取り、データバッファとしての記憶部605に格納し、その格納データを再生処理部606に出力する。
また、制御部601は、入出力インタフェース607を介して表示装置620との通信を実行する。
再生処理部606は、制御部601の制御の下、情報記録媒体610から読み出された再生データ、すなわち、画像、音声、字幕等の各データを取得して再生データを生成する。
デマルチプレクサ(DeMUX)611は、画像、音声、字幕等の各データの格納ファイルを含むパケットを取得し、データ種別のパケットに分類し、各パケットを、データ種類に応じて、字幕データデコード部612、画像データデコード部613、音声データデコード部614に出力する。
字幕データ生成部612は、先に図14〜図19を参照して説明した制御情報を記録したXMLデータを解析して、表示用の字幕データを生成する。
字幕データ生成部612が入力する字幕データは、具体的には、以下のいずれかのデータ構成例に対応する字幕データである。
(字幕データ構成例1)色空間指定情報、EOTF指定情報、および可変型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(字幕データ構成例2)色空間指定情報、EOTF指定情報、および固定型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(字幕データ構成例3)UHD(超高精細画像:Ultra High Definition画像)定義情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
字幕データ生成部612がXMLデータの解析によって生成した表示用字幕データは、記憶部615に格納される。
画像データデコード部613、音声データデコード部614は、パケットに格納されたデータの復号処理等を実行し、復号データを、それぞれ記憶部616,617に格納する。
記憶部615〜617に格納された字幕データ、画像データ、音声データは、制御部601の制御の下、入出力I/F607を介して表示装置620に出力される。
次に、図22に示す情報処理装置600が実行する情報記録媒体610からのデータ再生処理のシーケンスについて、図23に示すフローチャートを参照して説明する。
図23に示すフローに従った処理は、例えば情報処理装置600の記憶部に格納されたプログラムに従って、プログラム実行機能を有するCPUを備えたデータ処理部(制御部)の制御の下で実行することができる。
以下、図23のフローに示す各ステップの処理について、順次、説明する。
(ステップS201)
まず、情報処理装置600は、ステップS201において、画像データ、音声データのデコード処理を実行する。
この処理は、図22に示す画像データデコード部613、音声データデコード部614の実行する処理である。
(ステップS202〜S203)
次に、情報処理装置600は、ステップS202において、XMLデータのXMLデータを解析し、ステップS203において解析結果に基づいて表示用字幕データを生成する。
この処理は、図22に示す字幕データデコード部612の実行する処理である。
字幕データデコード部612は、先に図14〜図19を参照して説明した制御情報を記録したXMLデータを解析して、表示用の字幕データを生成する。
字幕データ生成部612が入力する字幕データは、具体的には、以下のいずれかのデータ構成例に対応する字幕データである。
(字幕データ構成例1)色空間指定情報、EOTF指定情報、および可変型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(字幕データ構成例2)色空間指定情報、EOTF指定情報、および固定型の色深度指定情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
(字幕データ構成例3)UHD(超高精細画像:Ultra High Definition画像)定義情報を制御情報として記録した字幕データ構成例
字幕データ生成部612は、ステップS202において、XMLデータを解析し、表示用字幕データを生成して記憶部615に格納する。
なお、字幕データ生成部612は、画像データがHDR画像である場合、HDR画像と動揺の輝度、色合いを有するHDR字幕データを生成する。
これは、先に図14〜図19を参照して説明した制御情報を記録したXMLデータを用いた字幕データ生成処理によって可能となる。
(ステップS204)
次に、ステップS204において、画像データを表示装置に出力して表示するとともに、ステップS202〜S203の処理において生成した表示用字幕データを画像に重畳して表示する。
この画像と字幕の重畳表示処理において、表示画像がSDR画像であれば、字幕データもSDR画像相当の輝度、色合いを持つ字幕データとなり、表示画像がHDR画像であれば、字幕データもHDR画像相当の輝度、色合いを持つ字幕データとなる。
すなわち、画像データと、字幕データはいずれも同一の輝度、色合いを持つ統一されたデータとなり、情報記録媒体から再生される画像と字幕を重畳表示した場合に、輝度や色合いの差異が発生せず、視聴者は違和感なくコンテンツを視聴することができる。
[8.情報処理装置の構成例について]
次に、コンテンツ再生処理を実行する情報処理装置、ディスク等の情報記録媒体に対する記録コンテンツを生成する装置や、コンテンツを記録する記録装置、あるいは情報記録媒体製造装置として適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例について、図23を参照して説明する。
CPU(Central Processing Unit)701は、ROM(Read Only Memory)702、または記憶部708に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行するデータ処理部として機能する。例えば、上述した実施例において説明したシーケンスに従った処理を実行する。RAM(Random Access Memory)703には、CPU701が実行するプログラムやデータなどが記憶される。これらのCPU701、ROM702、およびRAM703は、バス704により相互に接続されている。
CPU701はバス704を介して入出力インタフェース705に接続され、入出力インタフェース705には、各種スイッチ、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部706、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部707が接続されている。CPU701は、入力部706から入力される指令に対応して各種の処理を実行し、処理結果を例えば出力部707に出力する。
入出力インタフェース705に接続されている記憶部708は、例えばハードディスク等からなり、CPU701が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部709は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介したデータ通信の送受信部、さらに放送波の送受信部として機能し、外部の装置と通信する。
入出力インタフェース705に接続されているドライブ710は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはメモリカード等の半導体メモリなどのリムーバブルメディア711を駆動し、データの記録あるいは読み取りを実行する。
[9.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、
前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、
取得情報に従って、出力用字幕データを生成する情報処理装置。
(2) 前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報が、
HDR(High Dynamic Range)画像に適用される色空間指定情報である場合、
前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データをHDR画像相当の色空間に従って生成された字幕データであると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する(1)に記載の情報処理装置。
(3) 前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報が、
HDR(High Dynamic Range)画像に適用される色空間指定情報であるBT.2020色空間である場合、
前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データをHDR画像相当の色空間であるBT.2020色空間に従って生成された字幕データであると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4) 前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に記録されたEOTF(電光変換関数)指定情報が、
HDR画像に適用されるEOTF(電光変換関数)指定情報である場合、
前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データに対して、HDR用のEOTF(電光変換関数)を適用して出力字幕データを生成する(1)〜(3)いずれかに記載の情報処理装置。
(5) 前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に記録されたEOTF(電光変換関数)指定情報が、
HDR画像に適用されるEOTF(電光変換関数)指定情報であるSMPTE ST 2084である場合、
前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データに対して、HDR用のEOTF(電光変換関数)であるSMPTE ST 2084を適用して出力字幕データを生成する(1)〜(4)いずれかに記載の情報処理装置。
(6) 前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に記録された色深度指定情報が、
HDR画像に適用される色深度指定情報である場合、
前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データに対応して記録されたビット値を、HDR画像相当のビット値であると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する(1)〜(5)いずれかに記載の情報処理装置。
(7) 前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に記録された色深度指定情報が、
HDR画像に適用される色深度指定情報である10ビットまたは12ビットを示す情報である場合、
前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データに対応して記録されたビット値を、10ビットまたは12ビット表現のHDR画像相当のビット値であると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する(1)〜(6)いずれかに記載の情報処理装置。
(8) データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、
前記デコード部は、
字幕データ再生制御情報に字幕データが、超高精細画像相当のUHD(Ultra High Definition)字幕データであることを示すUHD定義情報の記述があるか否かを判定し、
UHD定義情報の記述がある場合、
前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データがHDR画像相当の字幕データであると判定し、HDR字幕データの出力処理を実行する情報処理装置。
(9) 前記デコード部は、
前記UHD定義情報として記録されたHDR(High Dynamic Range)タイプ情報を取得し、
HDRタイプに応じて予め規定された色空間、電光変換関数(EOTF)、色深度二従った出力字幕データ生成処理を実行する(8)に記載の情報処理装置。
(10) 字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成する情報処理装置。
(11) 前記データ処理部は、
字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度が、
HDR(High Dynamic Range)画像対応の情報であるか、
SDR(Standard Dynamic Range)画像対応の情報であるか、
いずれの画像対応の情報であるかを区別可能とした情報を記録した字幕データを生成する(10)に記載の情報処理装置。
(12) 画像データと、
字幕再生制御情報を含む字幕データを記録した情報記録媒体であり、
前記字幕再生制御情報は、
字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を含み、
情報記録媒体からのデータ再生を実行する再生装置が、字幕データ再生制御情報として記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、取得情報に従って、出力用字幕データを生成することを可能とした情報記録媒体。
(13)前記字幕再生制御情報は、
字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度が、
HDR(High Dynamic Range)画像対応の情報であるか、
SDR(Standard Dynamic Range)画像対応の情報であるか、
いずれの画像対応の情報であるかを区別可能とした情報である(12)に記載の情報記録媒体。
(14) 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
前記情報処理装置は、データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードし、
字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、
取得情報に従って、出力用字幕データを生成する情報処理方法。
(15) 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
前記情報処理装置は、字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成する情報処理方法。
(16) 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理装置は、データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
前記プログラムは、前記データ処理部に、
再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードする処理と、
字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得する処理と、
取得情報に従って、出力用字幕データを生成する処理を実行させるプログラム。
(17) 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理装置は、字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
前記プログラムは、前記データ処理部に、
字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成させるプログラム。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、HDR画像に相当する特性の字幕データ出力が実現される。
具体的には、再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、デコード部は、字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、取得情報に従って、出力用字幕データを生成する。デコード部は、字幕データ再生制御情報に記録された情報が、HDR画像に適用される色空間、EOTF、色深度等である場合、字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データをHDR画像相当の色空間に従って生成された字幕データであると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する。
本構成により、HDR画像に相当する特性の字幕データ出力が実現される。
101・・撮影部、102・・グレーディング・マスタリング部、103・・光電変換部、104・・符号化部、105・・記録部、120・・記録メディア、151・・復号部、152・・電光変換部、153・・表示信号生成部、154・・表示部、201・・制御部、202・・受信部、203・・画像処理部、204・・デコーダ、205・・記憶部、206・・字幕処理部、207・・デコーダ、208・・記憶部、209・・表示部、211・・メインコンテンツ画像データ、212・・SMPTE−TT字幕データ、251・・HDR画像、252・・SDR字幕、300・・情報処理装置、301・・制御部、302・・データ入力部、303・・画像処理部、304・・デコーダ、305・・記憶部、306・・字幕処理部、307・・デコーダ、308・・記憶部、311・・画像データ、312・・字幕データ、321・・HDR画像出力データ、322・・HDR字幕出力データ、351・・ネットワーク、352・・情報記録媒体、370・・表示装置、411・・色空間指定情報、412・・EOTF指定情報、413・・色深度指定情報、414・・色情報、415・・テキスト字幕データ、421・・色深度指定情報、422・・色情報、500・・情報処理装置、501・・データ入力部、502・・ユーザ入力部、503・・制御部、504・・記憶部、505・・データ生成部、506・・記録部、507・・ドライブ、511・・字幕データ生成部、512・・画像データ生成部、513・・音声データ生成部、514・・マルチプレクサ、520・・情報記録媒体、600・・情報処理装置、601・・制御部、602・・ユーザ入力部、603・・ドライブ、604・・記録再生部、605・・再生処理部、607・・入出力I/F、611・・デマルチプレクサ、612・・字幕データデコード部、613・・画像データデコード部、614・・音声データデコード部、615〜617・・記憶部、620・・表示装置、701・・CPU、702・・ROM、703・・RAM、704・・バス、705・・入出力インタフェース、706・・入力部、707・・出力部、708・・記憶部、709・・通信部、710・・ドライブ、711・・リムーバブルメディア

Claims (17)

  1. データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
    前記データ処理部は、
    再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、
    前記デコード部は、
    字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、
    取得情報に従って、出力用字幕データを生成する情報処理装置。
  2. 前記デコード部は、
    字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報が、
    HDR(High Dynamic Range)画像に適用される色空間指定情報である場合、
    前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データをHDR画像相当の色空間に従って生成された字幕データであると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記デコード部は、
    字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報が、
    HDR(High Dynamic Range)画像に適用される色空間指定情報であるBT.2020色空間である場合、
    前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データをHDR画像相当の色空間であるBT.2020色空間に従って生成された字幕データであると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記デコード部は、
    字幕データ再生制御情報に記録されたEOTF(電光変換関数)指定情報が、
    HDR画像に適用されるEOTF(電光変換関数)指定情報である場合、
    前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データに対して、HDR用のEOTF(電光変換関数)を適用して出力字幕データを生成する請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記デコード部は、
    字幕データ再生制御情報に記録されたEOTF(電光変換関数)指定情報が、
    HDR画像に適用されるEOTF(電光変換関数)指定情報であるSMPTE ST 2084である場合、
    前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データに対して、HDR用のEOTF(電光変換関数)であるSMPTE ST 2084を適用して出力字幕データを生成する請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記デコード部は、
    字幕データ再生制御情報に記録された色深度指定情報が、
    HDR画像に適用される色深度指定情報である場合、
    前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データに対応して記録されたビット値を、HDR画像相当のビット値であると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記デコード部は、
    字幕データ再生制御情報に記録された色深度指定情報が、
    HDR画像に適用される色深度指定情報である10ビットまたは12ビットを示す情報である場合、
    前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データに対応して記録されたビット値を、10ビットまたは12ビット表現のHDR画像相当のビット値であると判断し、HDR字幕データの出力処理を実行する請求項1に記載の情報処理装置。
  8. データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
    前記データ処理部は、
    再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードするデコード部を有し、
    前記デコード部は、
    字幕データ再生制御情報に字幕データが、超高精細画像相当のUHD(Ultra High Definition)字幕データであることを示すUHD定義情報の記述があるか否かを判定し、
    UHD定義情報の記述がある場合、
    前記字幕データ再生制御情報に従って取得される字幕データがHDR画像相当の字幕データであると判定し、HDR字幕データの出力処理を実行する情報処理装置。
  9. 前記デコード部は、
    前記UHD定義情報として記録されたHDR(High Dynamic Range)タイプ情報を取得し、
    HDRタイプに応じて予め規定された色空間、電光変換関数(EOTF)、色深度二従った出力字幕データ生成処理を実行する請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
    前記データ処理部は、
    字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成する情報処理装置。
  11. 前記データ処理部は、
    字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度が、
    HDR(High Dynamic Range)画像対応の情報であるか、
    SDR(Standard Dynamic Range)画像対応の情報であるか、
    いずれの画像対応の情報であるかを区別可能とした情報を記録した字幕データを生成する請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 画像データと、
    字幕再生制御情報を含む字幕データを記録した情報記録媒体であり、
    前記字幕再生制御情報は、
    字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を含み、
    情報記録媒体からのデータ再生を実行する再生装置が、字幕データ再生制御情報として記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、取得情報に従って、出力用字幕データを生成することを可能とした情報記録媒体。
  13. 前記字幕再生制御情報は、
    字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度が、
    HDR(High Dynamic Range)画像対応の情報であるか、
    SDR(Standard Dynamic Range)画像対応の情報であるか、
    いずれの画像対応の情報であるかを区別可能とした情報である請求項12に記載の情報記録媒体。
  14. 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
    前記情報処理装置は、データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
    前記データ処理部は、
    再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードし、
    字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得し、
    取得情報に従って、出力用字幕データを生成する情報処理方法。
  15. 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
    前記情報処理装置は、字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
    前記データ処理部は、
    字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成する情報処理方法。
  16. 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
    前記情報処理装置は、データ再生処理を実行するデータ処理部を有し、
    前記プログラムは、前記データ処理部に、
    再生対象データに含まれる字幕データの再生制御情報をデコードする処理と、
    字幕データ再生制御情報に記録された色空間指定情報と、EOTF(電光変換関数)指定情報と、色深度指定情報を取得する処理と、
    取得情報に従って、出力用字幕データを生成する処理を実行させるプログラム。
  17. 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
    前記情報処理装置は、字幕再生制御情報を含む字幕データ生成処理を実行するデータ処理部を有し、
    前記プログラムは、前記データ処理部に、
    字幕データの属性情報として、字幕データの色空間と、字幕データ出力に適用するEOTF(電光変換関数)と、字幕データのビット値表現態様を示す色深度を判別可能とした情報を記録した字幕データを生成させるプログラム。
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