JP2016072539A - 記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本実施形態の課題は、リーク電流の増大を抑制できる記憶装置及びその製造方法を提供することである。
【解決手段】本実施形態に係る記憶装置は、基板と、第一配線層と、前記第一配線層の上方に第二配線層と、メモリセルとを有する記憶装置であって、前記メモリセルは、前記第一配線層と前記第二配線層の間に形成された素子選択層と、前記素子選択層と前記第二配線層の間に形成された抵抗変化層と、前記抵抗変化層の上に設けられた金属ソース層と、前記第二配線層の下方であって、前記金属ソース層の上に設けられた電極層と、を有し、前記記憶装置は、前記第一配線層と前記第二配線層との間であって前記メモリセルが設けられた領域とは他の少なくとも一部の領域に、前記素子選択層と、前記素子選択層の上に設けられた前記抵抗変化層と、前記抵抗変化層の直上に設けられた前記電極層と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、記憶装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体メモリデバイスの高集積化が進んでいる。高集積化の一つの手法として、三次元記憶装置の開発がなされている。この三次元記憶装置において、リーク電流の増大を抑制するのが難しい課題があった。
米国特許第7960770号明細書 米国特許第8723152号明細書 特開2013−125903号公報
本実施形態の課題は、リーク電流の増大を抑制できる記憶装置及びその製造方法を提供することである。
本実施形態に係る記憶装置は、基板と、前記基板の上に形成された第一方向に延伸する第一配線を含む第一配線層と、前記第一配線層の上方に前記第一方向と交差する第二方向に延伸して形成された第二配線を含む第二配線層と、前記第一配線と前記第二配線の間に形成されたメモリセルとを有する記憶装置であって、前記メモリセルは、前記第一配線層と前記第二配線層の間に形成された素子選択層と、前記素子選択層と前記第二配線層の間に形成された抵抗変化層と、前記抵抗変化層の上に設けられた金属ソース層と、前記第二配線層の下方であって、前記金属ソース層の上に設けられた電極層と、を有し、前記記憶装置は、前記第一配線層と前記第二配線層との間であって前記メモリセルが設けられた領域とは他の少なくとも一部の領域に、前記素子選択層と、前記素子選択層の上に設けられた前記抵抗変化層と、前記抵抗変化層の直上に設けられた前記電極層と、を有する。
第1の実施形態に係る記憶装置の模式的な構成図。 第1の実施形態に係る記憶装置のメモリセルアレイの模式的な構成を示す斜視図。 第1の実施形態に係る記憶装置のメモリセルの模式的な構成。 第1の実施形態に係る記憶装置のメモリセル領域Rmと導電線引出領域Rpを示す模式的な平面図。 第1の実施形態に係る記憶装置の断面図。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その1)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その2)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その3)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その4)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その5)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その6)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その7)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その8)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その9)。 第1の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その10)。 第1の実施形態に係る記憶装置のメモリセル領域Rmと導電線引出領域Rpを示す模式的な平面図。 第1の実施形態に係る記憶装置の断面図。 第2の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その1)。 第2の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その2)。 第2の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その3)。 第3の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その1)。 第3の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その2)。 第3の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その3)。 第3の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その4)。 第4の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その1)。 第4の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その2)。 第4の実施形態の製造工程を示す模式的な断面図(その3)。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明中、便宜的に基板側に近い方を下側と表現して記載する。
(第1の実施形態)
図1は、第一の実施形態に係る記憶装置5の構成を示すブロック図である。
図1に示すように記憶装置5はメモリセルアレイ10、ロウデコーダ15、カラムデコーダ20、コマンド・インターフェース回路25、データ入出力バッファ30、ステートマシン35、アドレスバッファ40、及びパルスジェネレータ45を含む。
メモリセルアレイ10は、複数の配線と、該配線と立体交差する複数の他の配線とを有する。この立体交差部分の配線と他の配線との間に、メモリセルが形成される。
メモリセルアレイ10の一端には、ロウデコーダ15が配置され、別の一端には、カラムデコーダ20が配置される。
ロウデコーダ15は、例えば、ロウアドレス信号に基づいてメモリセルアレイ10のロウを選択する。また、カラムデコーダ20は、カラムアドレス信号に基づいてメモリセルアレイ10のカラムを選択する。
コマンド・インターフェース回路25は、コントローラ50(例えば、メモリコントローラ、または、ホスト)から制御信号を受信する。また、データ入出力バッファ30は、ステートマシン35からデータを受信する。
コマンド・インターフェース回路25は、制御信号に基づいて、コントローラ50からのデータがコマンドデータであるか否かを判断し、コマンドデータであれば、それをデータ入出力バッファ30からステートマシン35に転送する。
ステートマシン35は、コマンドデータに基づいて、抵抗変化メモリの動作を管理する。例えば、ステートマシン35は、コントローラ50からのコマンドデータに基づいて、セット/リセット動作及び読出し動作を管理する。また、ステートマシン35は、ロウデコーダ15、カラムデコーダ20等の制御も行う。
アドレスバッファ40は、セット/リセット動作及び読出し動作において、コントローラ50からアドレス信号を受信する。アドレス信号は、例えば、メモリセルアレイ選択信号、ロウアドレス信号及びカラムアドレス信号を含んでいる。そして、アドレス信号は、アドレスバッファ40を経由して、ロウデコーダ15及びカラムデコーダ20に入力される。
パルスジェネレータ45は、ステートマシン35からの命令に基づき、例えば、セット/リセット動作及び読出し動作に必要な電圧パルス又は電流パルスを所定のタイミングで出力する。
コントローラ50は、ステートマシン35が管理するステータス情報を受け取り、抵抗変化メモリでの動作結果を判断することも可能である。
なお、コントローラ50は記憶装置5の中に配置されていても良いし、記憶装置5の外部に設けられていても構わない。
図2を用いて、本実施形態に係るメモリセルアレイ10の基本的な構成について説明する。なお、本明細書においては、説明の便宜上、XYZ直行座標系を採用する。基板(例えばシリコン基板)100の上面100aに対して平行で相互に直行する2方向を「X方向」及び「Y方向」とし、上面100aに対して垂直な方向を「Z方向」とする。
図2に示すように、メモリセルアレイ10は、基板100の上方に配置される。なお、メモリセルアレイ10と基板100の間には、MOSトランジスタ等の回路素子や絶縁膜が形成されていても良い。
図2は、メモリセルアレイ10が、Z方向にスタックされた4つのメモリセルアレイレイヤーM1,M2,M3,M4を含む場合の例を示している。
メモリセルアレイレイヤーM1は、X方向及びY方向にアレイ上に配置されたメモリセルMC1を含む。
同様に、メモリセルアレイレイヤーM2は、アレイ上に配置されたメモリセルMC2を含み、メモリセルアレイレイヤーM3は、アレイ上に配置されたメモリセルMC3を含み、メモリセルアレイレイヤーM4は、アレイ上に配置されたメモリセルMC4を含む。
以下では、メモリセルアレイレイヤーM1,M2,M3,M4を区別しない場合には、単にメモリセルアレイレイヤーMと呼ぶ。また、メモリセルMC1,MC2,MC3,MC4を区別しない場合には、単にメモリセルMCと呼ぶ。
基板100上には、基板100から順に第一導電線L1、第二導電線L2、第三導電線L3、第四導電線L4、第五導電線L5が配置される。以下では、特に区別を要さない場合は、導電線L1、導電線L2、導電線L3、導電線L4、導電線L5、又は単に導電線Lと呼ぶ。
基板100側から奇数番目の導電線、すなわち導電線L1、L3、L5は、Y方向に延びる。基板100側から偶数番目の導電線、すなわち導電線L2、L4は、X方向に延びる。
これら導電線はワード線又はビット線として機能する。
一番目のメモリセルアレイレイヤーM1は、基板100から1番目の第一導電線L1と二番目の第二導電線L2との間に配置される。メモリセルアレイレイヤーM1に対するセット/リセット動作及び読出し動作では、第一導電線L1及び第二導電線L2の一方をワード線とし、他方をビット線として用いる。
メモリセルアレイレイヤーM2〜M4も同様である。
すなわち、メモリセルアレイレイヤーM2は、二番目の第二導電線L2と三番目の第三導電線L3との間に配置される。第二導電線L2及び第三導電線L3の一方をワード線とし、他方をビット線として用いる。
メモリセルアレイレイヤーM3は、三番目の第三導電線L3と四番目の第四導電線L4との間に配置される。第三導電線L3及び第四導電線L4の一方をワード線とし、他方をビット線として用いる。
メモリセルアレイレイヤーM4は、四番目の第四導電線L4と五番目の第五導電線L5との間に配置される。第四導電線L4及び第五導電線L5の一方をワード線とし、他方をビット線として用いる。
図3を用いて、メモリセルMCの基本的な構成について説明する。なお、図3はメモリセルMCの例として、第一導電線L1と第二導電線L2の間に形成されたメモリセルMC1を例示しているが、勿論これに限られず、任意のメモリセルMCでも同様に成り立つ。
メモリセルMCは、第一導電性L1上に素子選択層70と、その上に設けられた抵抗変化層75と、さらにその上に設けられた金属ソース層80を含む。
素子選択層70は、メモリセルMCに電流を流すか否かを制御する層であり、例えばシリコンダイオードである。また、金属酸窒化物、金属窒化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、シリコン、又はそれらの積層体等を用いる。
抵抗変化層75は、例えば、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、ジルコニウム酸化物等の金属酸化物やシリコン酸化物を用いる。ゲルマニウムとアンチモンとテルルの合金も用いることができる。
抵抗変化層75は、所定の電圧が印加されると、金属ソース層80からイオン化した金属により、内部にフィラメントが形成されて、電気抵抗値が低下する。すなわち、抵抗変化層75は低抵抗状態となる。また、所定の電圧が印加されると、フィラメントが途切れて、電気抵抗値が増加する。すなわち、抵抗変化層75は高抵抗状態となる。
例えば、抵抗変化層75が高抵抗状態を“1”とし、低抵抗状態を“0”とすることで、メモリセルMCに例えば2値のデータを記憶することができる。もちろん、高抵抗状態を“0”とし、低抵抗状態を“1”としても構わない。
金属ソース層80は、例えば金、銀、パラジウム、イリジウム、白金、タングステン、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、ニッケル、コバルト、アルミニウム、クロム、銅等を用いることが可能である。
次に、本実施形態の平面図について図4を用いて説明する。なお、説明の便宜上、第一導電線(第一配線層)L1をワード線とし、第一導電線L1の延伸方向(X方向)をロウ方向とする。同様に、第二導電線(第二配線層)L2をビット線とし、第二導電線L2の延伸方向(Y方向)をカラム方向とする。なお、勿論であるが、第一導電線L1をビット線、第二導電線L2をワード線としてもよい。
図4は、第二導電線L2を形成した後、第二導電線L2間に層間絶縁膜150cを形成し化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法を用いて平坦化した状態の平面図である。なお、層間絶縁膜150c下方の第一導電線材料160は破線で図示している。ここで、第一導電線材料160は、第一導電線L1を形成する材料である。なお、第二導電線L2を形成する材料を第二導電線材料220と呼ぶ。
第一導電線L1は、第二導電線L2と交差するように設けられる。交差する箇所には、メモリセルMCが形成される。この第一導電線L1と第二導電線L2が交差する領域をメモリセル領域Rmと呼ぶ。
それに対して、メモリセルが形成されず、第一導電線L1及び第二導電線L2の上層配線又は下層配線への接続部(図示せず)が形成される領域を導電線引出領域Rpと呼ぶ。
なお、接続部の形成方法は一般的な方法で構わない。また、第一導電線L1及び第二導電線L2は、接続部を形成するのに必要なパターンを形成してよい。
図4は、第二導電線L2が四本毎にメモリセル領域Rmの左右に引き出し方向を変えた例を示している。
図4に示すように、導電線引出領域Rpには、パターン300が配置される。パターン300は、メモリセルMCに接続されていない第一導電線材料160、又はメモリセルMCに接続されていない第二導電線材料220の少なくとも何れか一方が形成される領域を指す。なお、後述するように、第一導電線L1上にパターン300を形成してもよいし、第二導電線L2下にパターン300を形成することも可能である。
パターン300は、CMPによる平坦化が容易になるように配置される。サイズは、例えば10nm〜数umであっても構わないし、配置も任意で構わない。形状も四角形上に限られず、任意の図形で構わない。パターン300の配置は、被覆率がCMPによる平坦化が、ディッシング等を起こすことなく容易に行える任意の配置が可能である。
なお、パターン300に係る第二導電線材料220は第二導電線L2と短絡をしないように配置する。具体的には、図4に示すようにパターン300と第二導電線L2が重なって形成される場合は、該第二導電線L2から所定の距離を置いて、パターン300に係る第二導電線材料220は設けられる。
同様に、パターン300に係る第一導電線材料160は第一導電線L1と短絡をしないように配置する。パターン300と第一導電線L1が重なって形成される場合は、該第一導電線L1から所定の距離を置いて、パターン300に係る第一導電線材料160は設けられる。
以下、パターン300を、図5の断面図を用いて説明する。図5(a)は、図4のA−A’線に沿った断面図である。図5(b)は、図4のB−B’線に沿った断面図である。図5(c)は、図4のC−C’線に沿った断面図である。
図5(a)は、第二導電線とパターン300が重なって形成されている領域、及びメモリセルのカラム方向断面をロウ方向から見た図である。
図5(a)のメモリセル領域Rmにおいて、層間絶縁膜150a上に第一導電線L1、すなわち第一導電線材料160が所定の間隔で形成されている。第一導電線L1の上方には、シリコン層170が形成される。
シリコン層170上方には、シリコン酸化物層180が形成される。シリコン酸化物層180上方には、銀層190が形成される。
ここで、シリコン層170は素子選択層70の一例である。シリコン酸化物層180は抵抗変化層75の一例である。銀層190は、金属ソース層80の一例である。
銀層190上方には、バリアメタル層200が形成される。バリアメタル層200は、例えば、銀層190が凝縮したり、銀層190の銀が拡散したり、銀層190酸化されて特性が変化したりすることを抑制する。
バリアメタル層200上にはCMPストッパー電極層210が形成される。CMPストッパー電極層210は、CMPによる平坦化を容易にする。CMPストッパー電極層210は、例えばタングステンを用いる。
例えば、シリコン酸化膜をCMPにより除去する場合、CMPストッパー電極層が露出した時点で、回転速度の変化、摩擦力の変化、回転に要する変化等が変化する。これらの変化を検出することで、CMPによる平坦化を容易に制御することが可能となる。
CMPストッパー電極層210上には、第二導電線材料220が形成され、第二導電線L2が形成される。また、CMPストッパー電極層210は第二導電線L2と電気的に接続した電極としても機能する。
図5(a)の導電線引出領域Rpには、パターン300が形成される。パターン300において、層間絶縁膜150a上には、順に第一導電線材料160、シリコン層170、シリコン酸化物層180、CMPストッパー電極層210が形成される。CMPストッパー電極層210上には、第二導電線材料220、すなわち第二導電線L2が形成される。
言い換えれば、パターン300には、銀層190とバリアメタル層200が形成されない。
図5(a)に示す導電線引出領域Rpのパターン300以外の領域には、層間絶縁膜150bが形成される。層間絶縁膜150b上に、第二導電線材料220が形成される。なお、必要に応じて上層配線及び下層配線への接続部が設けられても良い。
図5(b)は、図5(a)におけるパターン300のロウ方向断面をカラム方向から見たものである。したがって、層間膜構造は図5(a)のパターン300と同様である。
図5(b)のパターン300において、シリコン層170、シリコン酸化物層180、CMPストッパー電極層210、第二導電線材料220が所定の間隔で分離されている。第二導電線材料220は、第二導電線L2を形成する。また、分離された間の領域には層間絶縁膜150bが形成される。
図5(c)は、第一導電線L1及び第二導電線L2と重ならない領域に形成されたパターン300のロウ方向断面をカラム方向から見た図である。
図5(c)に係るパターン300の膜構造は、図5(a)及び図5(b)に係るパターン300と同様である。なお、図5(c)では、第一導電線材料のロウ方向の幅が第二導電線材料のロウ方向の幅より長く図示しているが、短くても構わない。
以下、製造方法について、図6〜図15を用いて説明する。図6〜図15において、特に断らない限り、それぞれの図(a)、図(b)、図(c)は図4におけるA−A’線、B−B’線、C−C’線に沿った模式的な断面図である。
まず、基板100(図示せず)上にトランジスタ等の回路素子(図示せず)を形成する。続いて、基板100上に層間絶縁膜150aを形成する。層間絶縁膜150aは、例えばシリコン酸化膜である。
図6に示すように、層間絶縁膜150a上に、第一導電線材料160を形成する。第一導電線材料160は、例えばバリアメタル膜と金属膜を含む。バリアメタル膜は、チタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル又はそれらの積層体を用いる。金属膜は、銅、アルミニウム、タングステン等を用いる。成膜方法は、例えば、スパッタ法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて成膜する。
続いて、図7に示すように、第一導電線材料160上に、シリコン層170を形成する。シリコン層170上に、シリコン酸化物層180を形成する。シリコン層170は、シリコンを用いた膜である。シリコン酸化物層180は、シリコン酸化物を用いた膜である。シリコン層170やシリコン酸化物層180の成膜方法は、例えば、CVD法を用いる。
続いて、図8に示すように、シリコン酸化物層180上に、順に銀層190、バリアメタル層200を形成する。銀層190は、銀を用いる。バリアメタル層200は、例えばチタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル又はそれらの積層体を用いる。
続いて、図9に示すように、次に、導電線引出領域Rpにおけるバリアメタル層200と銀層190を除去する。メモリセル領域Rmのバリアメタル層200上に、リソグラフィー法などにより所望のマスクパターンを形成する。そして、このマスクパターンをマスクとして、RIE(Reactive Ion Etching)法等により、バリアメタル層200と銀層190をエッチング加工により除去する。
上記のエッチング加工により、メモリセル領域Rmと導電線引出領域Rpに段差が生じる。バリアメタル層200と銀層190は、例えば、それぞれ5〜10nmである。よって、段差は、例えば10〜20nmである。
続いて、図10に示すように、CMPストッパー電極層210形成する。CMPストッパー電極層210は、例えばバリアメタル膜と金属膜を用いる。バリアメタル膜は、例えばチタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル又はそれらの積層体を用いる。金属膜は、アルミニウム、銅、タングステン等を用いる。なお、バリアメタル膜は無くてもよい。
続いて、図11に示すように、エッチング加工を行う。CMPストッパー電極層210上に、所望のマスク材を成膜し、マスク材上に所望のマスクパターンを形成する。このマスクパターンをマスクとして、RIEにより、CMPストッパー電極層210、バリアメタル層200、銀層190、シリコン酸化物層180、シリコン層170、第一導電線材料160をエッチング加工する。その後、マスクパターン及びマスク材を除去する。このエッチング加工により、第一導電線材料160は、カラム方向に分離され、第一導電線L1が形成される。また、パターン300に係る第一導電線材料160も分離される。
続いて、図12に示すように、層間絶縁膜150bを成膜し、CMPストッパー電極層210をストッパーとしたCMPにより平坦化を行う。CMPによる平坦化により、CMPストッパー電極層210及び層間絶縁膜150bが平坦化される。なお、層間絶縁膜150bは、例えばシリコン酸化物を用いる。
なお、銀層190とバリアメタル層200をエッチング除去した際に形成されたメモリセル領域Rmと導電線引出領域Rpの段差はそのまま残ってもよい。また、パターン300の上方に層間絶縁膜150bが残っても構わない。
続いて、図13に示すように、平坦化した層間絶縁膜150b及びCMPストッパー電極層210上に、第二導電線材料220を形成する。第二導電線材料220は、例えばバリアメタル膜と金属膜を含む。バリアメタル膜は、チタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル又はそれらの積層体を用いる。金属膜は、銅、アルミニウム、タングステン等を用いる。成膜方法は、例えば、スパッタ法やCVD法を用いて成膜する。第二導電線材料の膜厚は典型的には、50〜150nmである。
続いて、図14に示すように、エッチングにより、第二導電線L2を形成する。第二導電線材料220上に、所望のマスク材を成膜し、そのマスク材上に所望のマスクパターンを形成する。このマスクパターンをマスクとして、RIE等により、第二導電線材料220、CMPストッパー電極層210、バリアメタル層200、銀層190、シリコン酸化物層180、シリコン層170をエッチング加工する。その後、マスクパターン及びマスク材を除去する。このエッチング加工により、第二導電線材料220は、ロウ方向に分離され、第二導電線L2が形成される。
また、メモリセル領域Rmにおいては、CMPストッパー電極層210、バリアメタル層200、銀層190、シリコン酸化物層180、シリコン層170は、ロウ方向及びカラム方向に分離され、メモリセルMCが形成される。
続いて、図15に示すように、層間絶縁膜150cを成膜し、CMPにより第二導電線材料220及び層間絶縁膜150cの平坦化を行う。層間絶縁膜150cは、例えばシリコン酸化物を用いる。
なお、図15に示すように、メモリセル領域Rm及び導電線引出領域Rpにおとの段差に対して平坦化が可能である。これは、第二導電線材料220の膜厚が段差より十分に厚く、CMPによる平坦化処理を十分に行うことができるためである。
以降は標準的な記憶装置の製造方法によれば、本実施形態の記憶装置が製造される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
図4及び図5において、導電線引出領域Rp、すなわちメモリセル領域Rmに隣接した領域にパターン300が形成される。
パターン300が形成されることで、図11から図12における層間絶縁膜150b形成後のCMPによる平坦化を容易に行うことができる。
仮に、パターン300がない場合、導電線引出領域Rpには、CMP処理のエッチングに対して耐性のあるCMPストッパー電極層210が広い領域にわたり存在しないことになる。
CMP処理に対するエッチング耐性があるストッパー膜が広い領域で存在しない場合、CMP処理においてが過研磨(オーバーポリッシング)発生しやすい。すなわち、ストッパー膜の無い領域においてCMP処理によるエッチングが過剰になされ、平坦化が十分にできない可能性がある。
そこで、本実施形態のように導電線引出領域Rpにパターン300を配置することで、容易にCMPによる平坦化が可能である。
また、上述のパターン300により、CMPを容易にするには、パターン300が所定の間隔で配置されるほうが望ましい。そして上述のCMP処理の過研磨を防ぎ、また容易に製造するためには、第一導電線L1や第二導電線L2の有無に関わらず、パターン300を配置できるほうが望ましい。
しかし、仮に、パターン300と第二導電線L2が重なる領域で、パターン300をメモリセルMCと同じ膜構造として形成すると、第二導電線L2間でリーク電流を起こしやすい問題が生じる。
すなわち、仮に、パターン300に銀層190が存在すると、第二導電線L2間でリーク電流が生じやすくなり、記憶装置の誤動作につながる。
上記のリーク電流は、幾つかの原因で起こる。以下、3つの原因を説明する。
一つ目のリーク電流の原因として、図14(b)で説明した第二導電線L2のエッチング加工時の副生成物の付着があげられる。すなわち、銀層をエッチング加工した際に、導電性の副生成物が、パターン300上方のシリコン層170やシリコン酸化物層180の側壁に付着する。
導電性の副生成物が付着すると、パターン300の上方の第二導電線L2から副生成物を介して、第一導電線材料160へ電流が流れ、さらに、副生成物を介して、別の第二導電線L2へとリーク電流が流れる。
また、二つ目のリーク電流の原因を説明する。
そもそも銀層中の銀は、シリコン酸化物層に拡散し、フィラメントを形成することで、シリコン酸化物層の抵抗値を変化させる。すなわち、銀層中の銀は電圧印加により拡散しやすい。
ここで、メモリセルMCに印加される電圧は、記憶装置が動作するために、銀層中の銀が異常拡散しないような電圧で制御されて動作される。しかし、パターン300に係る銀層中の銀が拡散するかどうか考慮せずに電圧動作を決めるのが通常である。
さらに、第二導電線L2はその第二導電線L2に接続されているどのメモリセルMCにアクセスするときにも電圧が印加される。すなわち、メモリセルMCよりも電圧印加の回数が多い可能性がある。電圧印加の回数が多いことで、銀がメモリセルMCよりもより拡散をする可能性がある。
よって、パターン300に係る銀層中の銀が電圧印加等により、パターン300に係るシリコン酸化物層180及びシリコン層170に拡散し、電気的な抵抗が低くなる。すると、パターン300上の第二導電線L2から、パターン300に係るシリコン酸化物層180、シリコン層170、第一導電線材料160を介して、別の第二導電線L2へリーク電流が流れる。
さらに、3つ目のリーク電流の原因について説明する。記憶装置の製造工程では熱負荷がかかる。そして、熱負荷により銀層の銀が拡散する。すなわち、上述の電圧印加によらず、製造工程の熱負荷により、銀が拡散する。ここで、メモリセルMCに加えて、パターン300にも銀層が存在すると、銀層の存在する面積が増える。すなわち、熱負荷による銀の拡散が増え、リーク電流が増える可能性がある。
本実施形態の製造方法によれば、図9に説明したエッチング加工で、第一導電線L1及び第二導電線L2のエッチング加工前に銀層190を除去している。したがって、銀層190のエッチング加工の付着物は、パターン300に係るシリコン層170やシリコン酸化物層180の側壁には付着しない。すなわち、第一の原因によるリーク電流は生じない。
さらに、予め、銀層190を除去することで、銀が拡散する前に事前に除去をしている。すなわち、第二及び第三の原因によるリーク電流も生じない。
以上に述べたように、本実施形態は、パターン300を形成し、第二導電線L2と重なるパターン300には銀層190を備えない。これにより、第二導電線L2間のリーク電流を増やすことなく、CMPによる平坦化が容易となる。
次に、本実施形態のパターン300が第一導電線L1と重なって形成される例を図16を用いて説明する。
図16は、図4と同様に第二導電線L2を形成した後、第二導電線L2間に層間絶縁膜150cを形成しCMPにより平坦化した状態の平面図である。なお、導電線引出領域Rpにおいては、第一導電線材料160は破線で図示している。
図4は、第二導電線L2の延伸方向の導電線引出領域Rpを示した平面図なのに対し、図16は第一導電線L1の延伸方向の導電線引出領域Rpを示した平面図である。よって、図16は図面の左右がロウ方向で、上下方向がカラム方向である。
図16においても、図4と同様に、第一導電線L1が四本毎にメモリセル領域Rmの左右に引き出し方向を変えた例を示している。また、図4と同様に、導電線引出領域Rpには、パターン300が配置される。
パターン300を、図17の断面図を用いて説明する。図17(a)は、図16のA−A’線に沿った断面図である。図17(b)は、図16のB−B’線に沿った断面図である。図17(c)は、図16のC−C’線に沿った断面図である。
具体的には、図17(a)は、パターン300と第一導電線L1が重なって形成されている領域のロウ方向断面をカラム方向から見た図である。図17(b)は、パターン300と第一導電線L1のカラム方向断面をロウ方向から見たものである。図17(c)は、第一導電線L1及び第二導電線L2と重ならない領域に形成されたパターン300のカラム方向断面をロウ方向から見た図である。
この場合も図6〜図15に説明した製造方法により同様に製造することができる。また、第一導電線L1とパターン300が重なる領域に銀層190を備えないことで、第一導電線L1間のリーク電流を抑制しつつ、CMPによる平坦化が容易となる。
続いて、本実施形態の変形例等について説明する。
上記の説明では、第一導電線L1及び第二導電線L2間に形成されるパターン300の例で説明したが、これには限定されない。任意の導電線L間に適用しうる。
また、素子選択層70としてシリコン層170を用い、抵抗変化層としてシリコン酸化物層180を用い、金属ソース層80として、銀層190を用いる例を説明したが、これには限定されない。
素子選択層70は、金属酸窒化物、金属窒化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物又はそれらの積層体等を用いても構わない。
抵抗変化層75は、金属酸化物、シリコン酸化物、又はこれらの積層体を用いても構わない。ゲルマニウムとアンチモンとテルルの合金等を用いても構わない。
金属ソース層80は、銀のほかに、例えば金、パラジウム、イリジウム、白金、タングステン、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、ニッケル、コバルト、アルミニウム、クロム、銅等を用いても構わない。
別の変形例を説明する。図9のエッチング加工により、金属ソース層80である銀層190とバリアメタル層200の両方を除去する例を説明したが、これには限定されない。すなわち、金属ソース層80の成膜後にエッチング加工により除去をしても構わない。ただし、金属ソース層80が安定していることが必要である。なお、この場合は、バリアメタル層200の成膜を省略することもできる。
さらに、別の変形例を説明する。図9のエッチング加工により、メモリセル領域Rm以外の領域の銀層190とバリアメタル層200を除去する例を説明したが、これには限定されない。すなわち、第一導電線L1及び第二導電線L2と重なる領域のパターン300が銀層190及びバリアメタル層200を備えなければよい。すなわち、図5(c)に示したパターン300は銀層190及びバリアメタル層200を備えても構わない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態を、図18〜図20を用いて説明する。図18〜図20において、特に断らない限り、それぞれの図(a)、図(b)、図(c)は図4におけるA−A’線、B−B’線、C−C’線に沿った模式的な断面図である。
図18に示すように、第1の実施形態の図8までと同様にバリアメタル層200を形成し、その上に金属層205を形成する。金属層205は、例えばタングステン、銅、アルミニウム等を用い、電極としても機能する。
続いて、図19に示すように、導電線引出領域Rpにおける金属層205とバリアメタル層200と銀層190は除去し、CMPストッパー電極層210を形成する。除去は、メモリセル領域Rmの金属層205上に、所望のマスクパターンを形成し、マスクパターンをマスクとして、RIE等により、金属層205、バリアメタル層200、銀層190をエッチング加工することで行う。
以降のプロセスは第1の実施形態と同様に行えばよく、第1の実施形態の図15相当の図を図20に示す。
第一の実施形態と異なるのは、メモリセル領域Rmにおいてバリアメタル層200上に金属層205が形成される点である。
このように、バリアメタル層200上に金属層205を備えることで、バリアメタル層の役割を強化し、銀層190が凝縮したり、銀層190の銀が拡散したり、銀層190酸化されて特性が変化したりすることを防ぐことが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を、図21〜図24を用いて説明する。図21〜図24において、特に断らない限り、それぞれの図(a)、図(b)、図(c)は図4におけるA−A’線、B−B’線、C−C’線に沿った模式的な断面図である。
本実施形態においては、図21に示すように、先にエッチング加工を行う。
これは、第1の実施形態の図8までと同様にバリアメタル層200を形成し、バリアメタル層200形成し、その上にCMPストッパー電極層210を形成する。次に、CMPストッパー電極層210上に、マスク材を成膜し、マスク材状に所望のマスクパターンを形成する。このマスクパターンをマスクとして、例えばRIEによるエッチング加工により、図21に示すようにエッチング加工する。
続いて、図22に示すように、層間絶縁膜150bを成膜し、CMPにより平坦化を行う。
続いて、図23に示すように、導電線引出領域のCMPストッパー電極層210、バリアメタル層200、銀層190を除去する。メモリセル領域Rm上に、リソグラフィー法などにより所望のマスクパターンを形成し、このマスクパターンをマスクとして、RIEによりエッチング加工を行う。
続いて、図24に示すように、第二導電線材料220を形成する。以下は、第一の実施形態の図14と同様の製造方法によればよいため、説明を省略する。
本実施形態では、図22に示す層間絶縁膜150bのCMPによる平坦化時点で、メモリセル領域Rmと導電線引出領域Rpとの間の段差が小さい。したがって、層間絶縁膜150bの平坦化をより容易に行える利点がある。
なお、図23におけるエッチング加工により、層間絶縁膜150bも同様にエッチング加工される例を示したが、図23(a)におけるCMPストッパー電極層210、バリアメタル層200、銀層190が除去できればよい。すなわち、層間絶縁膜150bと選択比が取れる条件を選択し、導電線引出領域Rpにおけるバリアメタル層200と銀層190を除去しても構わない。
(第4の実施形態)
第4の実施形態を、図25〜図27を用いて説明する。図25〜図27において、特に断らない限り、それぞれの図(a)、図(b)、図(c)は図4におけるA−A’線、B−B’線、C−C’線に沿った模式的な断面図である。
図25に示すように、第一の実施形態の図7までと同様にシリコン酸化物層180を形成し、導電線引出領域Rpに犠牲層185を形成する。
犠牲層185の形成方法は、例えば、シリコン酸化物層180上に犠牲層185を形成し、その上に所望のマスクパターンを形成する。そのマスクパターンをマスクとして、RIEにより犠牲層185をエッチング加工することで行う。
犠牲層185としては、例えばレジスト材料やシリコン窒化膜等を用いる。
続いて、図26に示すように、シリコン酸化物層180及び犠牲層185上に、銀層190及びバリアメタル層200を形成する。
犠牲層185の側壁には銀層190及びバリアメタル層200ができるだけ形成されないほうが望ましい。例えば、銀層190及びバリアメタル層200をスパッタ法により成膜することで、実現できる。
続いて、図27に示すように、犠牲層185を除去する。犠牲層185が除去されると、犠牲層185上に成膜された銀層190及びバリアメタル層200も除去される(いわゆるリフトオフ)。
以降の製造方法は、第1の実施形態の図10以降と同様の方法によれば良いため、説明を省略する。
犠牲層185の除去は、以下の方法による。例えば、犠牲層185にレジスト材料を用いた場合は、硫酸加水やアッシング法により選択的に除去が可能である。犠牲層185にシリコン窒化膜を用いた場合は、過熱したリン酸により選択的に除去が可能である。
なお、抵抗変化層75としてシリコン酸化物層180以外の材料を用いている場合は、犠牲層185にシリコン酸化膜を用いることも可能である。犠牲層185にシリコン酸化膜を用いた場合は、フッ酸を用いることで、犠牲層185の選択的な除去が可能である。
本実施形態においても、第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、そのほかの様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とのその均等の範囲に含まれる。
5…記憶装置
10…メモリセルアレイ
15…ロウデコーダ
20…カラムデコーダ
25…コマンド・インターフェース回路
30…データ入出力バッファ
35…ステートマシン
40…アドレスバッファ
45…パルスジェネレータ
50…コントローラ
70…素子選択層
75…抵抗変化層
80…金属ソース層
100…基板
150a…層間絶縁膜
150b…層間絶縁膜
150c…層間絶縁膜
160…第一導電線材料
170…シリコン層
180…シリコン酸化物層
185…犠牲層
190…銀層
200…バリアメタル層
205…金属層
210…CMPストッパー電極層
220…第二導電線材料

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板の上に形成された第一方向に延伸する第一配線を含む第一配線層と、
    前記第一配線層の上方に前記第一方向と交差する第二方向に延伸して形成された第二配線を含む第二配線層と、
    前記第一配線と前記第二配線の間に形成されたメモリセルと
    を有する記憶装置であって、
    前記メモリセルは、前記第一配線層と前記第二配線層の間に形成された素子選択層と、前記素子選択層と前記第二配線層の間に形成された抵抗変化層と、前記抵抗変化層の上に設けられた金属ソース層と、前記第二配線層の下方であって、前記金属ソース層の上に設けられた電極層と、を有し、
    前記記憶装置は、前記第一配線層と前記第二配線層との間であって前記メモリセルが設けられた領域とは他の少なくとも一部の領域に、前記素子選択層と、前記素子選択層の上に設けられた前記抵抗変化層と、前記抵抗変化層の直上に設けられた前記電極層と、を有する、
    記憶装置。
  2. 前記メモリセルは、前記電極層と前記金属ソース層との間にバリアメタル層を有する、
    請求項1記載の記憶装置。
  3. 前記第一配線層と前記第二配線層との間であって前記メモリセルが設けられた領域とは他の領域の、前記抵抗変化層と前記電極層との間に、前記バリアメタル層をさらに有する、
    請求項2記載の記憶装置。
  4. 前記電極層は、化学的機械的研磨処理のストッパー膜として使用される、
    請求項1〜3何れか一項記載の記憶装置。
  5. メモリセルと平坦化補助構造を有する記憶装置の製造方法であって、
    基板上方に第一方向に延伸する第一配線を含む第一配線層を形成し、
    前記第一配線層の上方に、素子選択層を形成し、
    前記素子選択層の上方に抵抗変化層を形成し、
    前記抵抗変化層の上方に、金属ソース層を形成し、
    前記第一配線層の上方に電極層を形成し、
    前記素子選択層、前記抵抗変化層、前記電極層を、前記第一配線の上方と他の領域とで分離し、
    前記第一配線層の上方に前記第一方向と交差する方向に延伸する第二配線を含む第二配線層を形成する、
    記憶装置の製造方法であって、
    さらに、前記金属ソース層を形成後に、前記第二配線層を形成する前に、前記金属ソース層の一部を除去する、
    記憶装置の製造方法。
  6. 前記金属ソース層の除去は、前記電極層を形成する前に除去する、
    請求項5記載の記憶装置の製造方法。
  7. 前記金属ソース層の除去は、前記電極層を形成後に、前記電極層と共に前記金属ソース層を除去し、
    前記金属ソース層の除去後に、前記第一配線層の上方に第二の電極層を形成する工程をさらに備える
    請求項5記載の記憶装置の製造方法。
  8. 前記抵抗変化層を形成後であって前記金属ソース層を形成前に前記第一配線層の一部の上方に犠牲膜を形成し、
    前記金属ソース層の除去は、前記犠牲膜をエッチング除去することにより行う
    請求項5記載の記憶装置の製造方法。
  9. 前記金属ソース層の形成後であって、前記電極層の形成前に、バリアメタル層を形成し、
    前記金属ソース層の除去は、前記金属ソース層の一部に加えて、前記バリアメタル層の一部も除去する請求項5〜8何れか一項記載の記憶装置の製造方法。
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