JP2016072172A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016072172A
JP2016072172A JP2014202915A JP2014202915A JP2016072172A JP 2016072172 A JP2016072172 A JP 2016072172A JP 2014202915 A JP2014202915 A JP 2014202915A JP 2014202915 A JP2014202915 A JP 2014202915A JP 2016072172 A JP2016072172 A JP 2016072172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating coil
inverter circuit
detection means
pan
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014202915A
Other languages
English (en)
Inventor
洸駿 風間
Koshun Kazama
洸駿 風間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2014202915A priority Critical patent/JP2016072172A/ja
Publication of JP2016072172A publication Critical patent/JP2016072172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)

Abstract

【課題】鍋材質が底面中心部と外周部とで異なる場合でも回路を保護する誘導加熱調理器を提供する。【解決手段】調理容器を載置する天板の下方に配設される内加熱コイルと外加熱コイルと、各加熱コイルに高周波電流を供給する第1、第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、各インバーター回路への入力電流値を検出する第1、第2の入力電流検出手段と、各加熱コイルに流れる出力電流値を検出する第1、第2の出力電流検出手段と、入力電流値と出力電流値に基づき各加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定する第1、第2の判定手段とを備え、制御手段は、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定する。【選択図】図7

Description

本発明は、複数の加熱コイルを備える誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器においては、例えば、「鍋を載置するための載置プレートと、前記載置プレートの下方に配置された誘導コイルと、前記誘導コイルに対して通電制御するための制御装置と、前記誘導コイルに対する通電制御指令を前記制御装置に発令するための操作部とを備えてなる誘導加熱調理器であって、前記誘導コイルが内コイルと外コイルとからなり、前記内コイル及び前記外コイルは個別に通電制御され、前記内コイル及び前記外コイルを利用して鍋底の大きさを判定する鍋底判定手段と、前記鍋底判定手段の判定結果に基づき前記内コイル及び/又は前記外コイルに対する通電を制御するコイル通電手段とをさらに備える」ものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−127821号公報(請求項1)
特許文献1に記載の誘導加熱調理器は、鍋底の大きさを検出し、鍋底の大きさに合わせて通電するコイルを選択するので、効率のよい加熱を可能とするとともに回路の安全性を高めることができる。
しかし、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる特殊鍋、特に、アルミを基材とする鍋の中心部に鉄又はステンレスなどの磁性金属を溶射または貼り付けた貼り付け鍋を加熱する場合、内コイルは磁性金属で構成される外側底面中心部と対向し、外コイルはアルミで構成される外側底面外周部と対向する。内コイルと外コイルには、通常同じ直流電圧をインバーターにより高周波電圧に変換した高周波電圧が供給されるので、インピーダンスの小さいアルミ部と対向する外コイルを含む負荷回路に流れる電流は、内コイルを含む負荷回路に流れる電流よりも大幅に大きくなる。したがって、外コイルに高周波電流を供給するインバーターのスイッチング素子に大きな電流が流れてスイッチング素子が破壊される虞があるという課題があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる特殊鍋を使用する場合でも、回路の安全性を高めた誘導加熱調理器を提供するものである。
本発明の誘導加熱調理器は、被加熱物である調理容器を載置する天板と、天板の下方に配設される内加熱コイルと、内加熱コイルの外周の外側に配設される外加熱コイルと、内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、外加熱コイルに高周波電流を供給する第2のインバーター回路と、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、第1のインバーター回路への入力電流の大きさを検出する第1の入力電流検出手段と、第2のインバーター回路への入力電流の大きさを検出する第2の入力電流検出手段と、内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、第1の入力電流検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、第2の入力電流検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、制御手段は、第1の判定手段の判定結果と第2の判定手段の判定結果に応じて第1のインバーター回路および前記第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するものである。
本発明の誘導加熱調理器によれば、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、回路の安全性を高めることができる。
本発明の実施の形態1及び実施の形態2に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイル構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の鍋(鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで同じ場合)と加熱コイルの位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の鍋(大鍋であって、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる場合)と加熱コイルの位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の内コイル上方の鍋の有無や材質判定方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の外コイル上方の鍋の有無や材質の判定方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の負荷判定のフローチャート図である。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理器の加熱コイル構成例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。
実施の形態1
天板上に被加熱物を載置する誘導加熱調理器を例にとり説明するが、本発明は誘導加熱調理器に限らず、複数の加熱コイルを有する誘導加熱式の炊飯器にも適用できる。
図1から図7を用いて、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の構成と動作を説明する。各図において同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
図1は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイル構成例を示す図である。
図1において、誘導加熱調理器は、交流電源1に接続されており、交流電源1から供給される電力は直流電源回路2a、2bで直流電力に変換され、第1のインバーター回路8a、第2のインバーター回路8bに供給される。直流電源回路2a、2bはそれぞれ同一の構成であり、第1のインバーター回路8a、第2のインバーター回路8bもそれぞれ同一の構成である。
直流電源回路2a、2bは、それぞれ、交流電力を整流する整流ダイオードブリッジ3a、3bとリアクトル4a、4bおよび平滑コンデンサ5a、5bにより構成されている。直流電源回路2a、2bで変換された直流電力は、第1のインバーター回路8a、第2のインバーター回路8bへ供給される。そして第1のインバーター回路8a、第2のインバーター回路8bへ入力される入力電力は、第1の入力電流検出手段6aが検出する入力電流の大きさ(入力電流値)、第2の入力電流検出手段6bが検出する入力電流の大きさ(入力電流値)と第1の入力電圧検出手段7aが検出する入力電圧の大きさ(入力電圧値)、第2の入力電圧検出手段7bが検出する入力電圧の大きさ(入力電圧値)とによって検出される。第1の入力電流検出手段6a、第2の入力電流検出手段6bとしては、例えば、電流トランスが用いられる。
第1のインバーター回路8a、第2のインバーター回路8bは、それぞれハーフブリッジ形インバーター回路であり、直流電源回路2a、2bから出力された直流母線間に直列に接続された、高電位側のスイッチング素子(以下、上スイッチ9a、9bと呼ぶ)と低電位側のスイッチング素子(以下、下スイッチ10a、10bと呼ぶ)と、上スイッチ9a、9bに逆並列に接続された上ダイオード11a、11bと、下スイッチ10a、10bに逆並列に接続された下ダイオード12a、12bとで構成されている。前記上スイッチ9a、9bと下スイッチ10a、10bは、それぞれ、駆動回路13a、13bにより交互にオン/オフされて高周波電圧を発生している。
第1のインバーター回路8a、第2のインバーター回路8bの出力点には、それぞれ、負荷回路14a、14bが接続されている。負荷回路14a、14bは、内加熱コイル15a、外加熱コイル15bと共振コンデンサ16a、16bの直列回路と、共振コンデンサ16a、16bと並列に接続されたクランプダイオード17a、17bとで構成されている。内加熱コイル15a、外加熱コイル15bは、後述するように、被加熱物である調理容器(鍋など)を載置する天板22の下方に配設される。さらに、図2に示すように、外加熱コイル15bは、内加熱コイル15aと略同心で、外加熱コイル15bが内加熱コイル15aの外周の外側に配設され、内加熱コイル15aの外周に囲まれる内部が外加熱コイル15bの外周により囲まれる内部に含まれるように配設される。
クランプダイオード17a、17bは、内加熱コイル15a、外加熱コイル15bと共振コンデンサ16a、16bの接続点電位を直流電源の低電位側母線電位にクランプする。このクランプダイオード17a、17bの働きにより、下スイッチ10a、10bが導通した状態では、内加熱コイル15a、外加熱コイル15bに流れる電流は転流しない。なお、内加熱コイル15aは被加熱物である鍋23(後述する小鍋231、大鍋233)の鍋底中心部を加熱する加熱コイルであり、外加熱コイル15bは被加熱物の鍋底外周部を加熱する加熱コイルであり、それぞれの加熱コイルに流れる出力電流は、第1の出力電流検出手段18a、第2の出力電流検出手段18bにより検出される。第1の出力電流検出手段18a、第2の出力電流検出手段18bとしては、例えば、電流トランスが用いられる。
後述するように、第1の入力電流検出手段6aが検出する入力電流の大きさ(入力電流値)と第1の出力電流検出手段18aが検出する出力電流の大きさ(出力電流値)とを用いて内加熱コイル15a上方の調理容器(鍋)の材質を判定する制御手段が第1の判定手段に相当する。また、第2の入力電流検出手段6bが検出する入力電流の大きさ(入力電流値)と第2の出力電流検出手段18bが検出する出力電流の大きさ(出力電流値)とを用いて外加熱コイル15b上方の調理容器(鍋)の材質を判定する制御手段が第2の判定手段に相当する。
制御手段19はマイクロコンピュータにより構成され、第1のインバーター回路8a及び第2のインバーター回路8bをそれぞれ独立して駆動制御を行うとともに、誘導加熱調理器全体を制御する機能を果たすものである。制御手段19は、操作部20においてユーザが設定した火力指示に基づき、第1の入力電流検出手段6a、第2の入力電流検出手段6bと第1の入力電圧検出手段7a、第2の入力電圧検出手段7bとからの検出値を使用して検出した内加熱コイル15aおよび外加熱コイル15bのそれぞれの電力を制御するようになっている。内加熱コイル15aの電力制御は、上スイッチ9aと下スイッチ10aのスイッチング周波数を可変して制御する。外加熱コイル15bの電力制御も同様に、上スイッチ9bと下スイッチ10bのスイッチング周波数を可変して制御する。なお、上スイッチ、下スイッチのスイッチング周波数を一定にし、dutyを調整して制御する方法を併用してもよい。
図3は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の鍋(鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで同じ場合)と加熱コイルの位置関係を示す図である。
図4は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の鍋(大鍋であって、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる場合)と加熱コイルの位置関係を示す図である。
図3において、(a)は加熱コイル上方の天板22上に内加熱コイル15a外径程度以下の小鍋231を載置した場合、(b)は加熱コイル上方の天板22上に外加熱コイル15b外径と同半径または大きい大鍋233を載置した場合を示す。ここで、大鍋233は、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで同じ鍋(普通鍋)である。
図4において、(a)は図3(b)と同じ大鍋233を載置した場合を示す。(b)は加熱コイル上方の天板22上に外加熱コイル15b外径と同半径または大きい大鍋234を載置した場合を示す。ここで、大鍋234は、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる鍋(貼り付け鍋)である。大鍋234は、アルミを機材として構成され、鍋底面中心部に、鉄やステンレスなどの磁性金属Aを溶射または貼り付けたものである。
図5は、内加熱コイル15a上方の鍋23の有無や材質判定方法を説明する図である。
図6は、外加熱コイル15b上方の鍋23の有無や材質判定方法を説明する図である。
図5において、横軸は第1の入力電流検出手段6aが検出する入力電流を示す。縦軸は第1の出力電流検出手段18aが検出する出力電流を示す。入力電流値と出力電流値に基づき、内加熱コイル15aの上方に鍋が載置されていない場合(無負荷)、載置されている鍋23が誘導加熱に適する(鍋に火力が入りやすい)磁性金属で構成された適切鍋、または、鍋23が誘導加熱に適さない(鍋に火力が入りにくい)アルミや銅で構成された不適切鍋かを判定する。
図6において、横軸は第2の入力電流検出手段6bが検出する入力電流を示す。縦軸は第2の出力電流検出手段18bが検出する出力電流を示す。入力電流値と出力電流値に基づき、外加熱コイル15bの上方に鍋が載置されていない場合(小鍋231)、載置されている鍋23が誘導加熱に適する(鍋に火力が入りやすい)磁性金属で構成された大鍋の通常鍋232か、または、鍋23が大鍋の貼り付け鍋233かを判定する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の負荷判定のフローチャート図である。鍋23に大きな火力を入れて調理を開始する前に、鍋23に小さな火力を入れて鍋の大きさや材質を判定する初期負荷検知処理の動作を示す。
ステップS1では、制御手段19は駆動回路13aに対し、上スイッチ9a、下スイッチ10aを交互にオン/オフさせるよう指令し、第1のインバーター回路14aに高周波電圧を供給する。制御手段19は駆動回路13bに対しては、上スイッチ9b、下スイッチ10bを交互にオン/オフさせるよう指令せず、第2のインバーター回路14bに高周波電圧を供給しない。つまり、内加熱コイル15aのみに高周波電圧を供給する。この状態で、第1の入力電流検出手段6aが入力電流値を検出し、第1の出力電流検出手段18aが内加熱コイル15aに流れる出力電流値を検出する。そして、ステップS2へ進む。
ステップS2では、検出した入力電流値、出力電流値を用いて、図5の判定基準に基づき、内加熱コイル15aの上方の鍋23が加熱に適する鍋か否かを判定する。ステップS2で加熱に適する鍋でないと判定した場合(S2でNoの場合)、ステップS3へ進む。すなわち、内加熱コイル15aの上方に鍋が載置されていないか(無負荷)、または、鍋が誘導加熱に適さない(鍋に火力が入りにくい)アルミや銅(不適切鍋)と判定する場合であり、この鍋判定情報を制御手段19の記憶部(図示せず)に記憶する。そして、初期負荷検知処理を終了する。
ステップS2で加熱に適する鍋であると判定した場合(S2でYesの場合)、ステップS4へ進む。
ステップS4では、制御手段19は駆動回路13bに対し、上スイッチ9b、下スイッチ10bを交互にオン/オフさせるよう指令し、第2のインバーター回路14bに高周波電圧を供給する。制御手段19は駆動回路13aに対しては、上スイッチ9a、下スイッチ10aを交互にオン/オフさせるよう指令せず、第1のインバーター回路14aに高周波電圧を供給しない。つまり、外加熱コイル15bのみに高周波電圧を供給する。この状態で、第2の入力電流検出手段6bが入力電流値を検出し、第2の出力電流検出手段18bが外加熱コイル15bに流れる出力電流値を検出する。そして、ステップS5へ進む。
ステップS5では、検出した入力電流値、出力電流値を用いて、図6の判定基準に基づき、外加熱コイル15bの上方の鍋23が加熱に適する鍋か否かを判定する。ステップS4で加熱に適する鍋でないと判定した場合(S5でNoの場合)、ステップS6へ進む。すなわち、外加熱コイル15bの上方に鍋が載置されておらず、スプーンなど(小物)が載置されていると判定する場合であり、この鍋判定情報を制御手段19の記憶部(図示せず)に記憶する。そして、初期負荷検知処理を終了する。
ステップS5で加熱に適する鍋であると判定した場合(S5でYesの場合)、ステップS7へ進む。
ステップS7では、鍋が大鍋か否かを判定する。外加熱コイル15bの上方に鍋がなく、大鍋でない場合(S7でNoの場合)、鍋23は小鍋231と判定し、ステップS8に進む。ステップS8では、鍋が小鍋と判定した情報を制御手段19の記憶部(図示せず)に記憶する。そして、初期負荷検知処理を終了する。
ステップS7で大鍋と判定した場合(S7でYesの場合)、ステップS9へ進む。
ステップS9では、制御手段19が、外加熱コイル15bに流れる出力電流値に対する内加熱コイル15aに流れる出力電流値の比率を算出する。この比率が所定値B以上の場合、ステップS10へ進み、所定値B未満の場合はステップS11へ進む。ここで、所定値Bは、0.1から0.5程度の値である。
ステップS10では、鍋23が大鍋であり、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで同じ鍋(通常鍋)であると判定し、この鍋判定情報を制御手段19の記憶部(図示せず)に記憶する。そして、初期負荷検知処理を終了する。
ステップS11では、鍋23が大鍋であり、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる鍋(貼り付け鍋)であると判定し、この鍋判定情報を制御手段19の記憶部(図示せず)に記憶する。そして、初期負荷検知処理を終了する。
初期負荷検知処理を終えると、制御手段19は、記憶部に記憶された鍋判定情報に基づき、加熱処理に進んで調理を開始するか否かを判定する。つまり、鍋判定情報が、無負荷、不適切鍋、または、小物である場合は、その旨報知し、加熱処理に移行しない。
加熱処理に進む場合は、
(1)鍋判定情報が小鍋の場合、制御手段19は第1のインバーター回路8aのみに高周波電圧を供給し、内加熱コイル15aのみを通電する。制御手段19は第2のインバーター回路8bには高周波電圧を供給しない。
(2)鍋判定情報が通常鍋の場合、制御手段19は第1のインバーター回路8a及び第2のインバーター回路8bにそれぞれ高周波電圧を供給し、内加熱コイル15a及び外加熱コイル15bを通電する。そして、制御手段19は、第1のインバーター回路8a及び第2のインバーター回路8bの出力電流値が通常鍋用の同一の基準電流値を超えないように、駆動回路13a、13bを制御する。つまり、出力電流値が基準電流値を超えた場合は、出力電流値を低減するように制御する。
(3)鍋判定情報が貼り付け鍋の場合、抵抗値の小さい鍋の外側底面外周部と対向する外加熱コイル15bに、抵抗値の大きい鍋の外側底面中心部と対向する内加熱コイル15aよりも大きな電流が流れやすい。制御手段19は第1のインバーター回路8a及び第2のインバーター回路8bにそれぞれ高周波電圧を供給し、内加熱コイル15a及び外加熱コイル15bを通電する。そして、制御手段19は、第2のインバーター回路8bの上スイッチ10b、下スイッチ11bに大きな電流が流れることにより破壊されるのを防止するため、第2のインバーター回路8bの出力電流値が貼り付け鍋用の基準電流値(通常鍋用の基準電流値より低い値)を超えないように、駆動回路13bを制御する。つまり、出力電流値が基準電流値を超えた場合は、出力電流値を低減するように制御する。貼り付け鍋用の基準電流値を通常鍋用の基準電流値より低い値とすることにより、外加熱コイル15bに急激に大きな電流が流れようとしても、早い段階で出力電流値を低減するように制御するので、第2のインバーター回路8bの上スイッチ10b、下スイッチ11bの破壊を効果的に防止でき、回路の安全性を高めることができる。
通常鍋と貼り付け鍋の場合の、加熱処理中の入力電力、入力電流、内加熱コイル電流、外加熱コイル電流の例を示す。
通常鍋 貼り付け鍋
入力電力: 3000W 1500W
入力電流: 15A 8A
内加熱コイル電流: 14A 1A
外加熱コイル電流: 10A 20A
駆動周波数: 24KHz 25KHz
このように、実施の形態1の誘導加熱調理器によれば、被加熱物である調理容器を載置する天板と、天板の下方に配設される内加熱コイルと、内加熱コイルの外周の外側に配設される外加熱コイルと、内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、外加熱コイルに高周波電流を供給する第2のインバーター回路と、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、第1のインバーター回路への入力電流の大きさを検出する第1の入力電流検出手段と、第2のインバーター回路への入力電流の大きさを検出する第2の入力電流検出手段と、内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、第1の入力電流検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、第2の入力電流検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、制御手段は、第1の判定手段の判定結果と第2の判定手段の判定結果に応じて第1のインバーター回路および第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、回路の安全性を高めることができる。
また、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる特殊鍋、特に、アルミ材質を基本とする鍋の中心部に鉄又はステンレスなどの磁性金属を溶射または貼り付けた貼り付け鍋を加熱する場合、抵抗値の小さい鍋の外側底面外周部と対向する外加熱コイルに、抵抗値の大きい鍋の外側底面中心部と対向する内加熱コイル15aよりも大きな電流が流れやすいが、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、貼り付け鍋を使用する場合も、回路の安全性を高めることができる。
実施の形態2
実施の形態1の誘導加熱調理器との違いは、第1のインバーター回路への入力電力の大きさを検出する第1の電力検出手段と、第2のインバーター回路への入力電力の大きさを検出する第2の電力検出手段とを備え、第1の判定手段が第1の電力検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定し、第2の判定手段が第2の電力検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定した点である。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図1において、第1のインバーター回路8aへの入力電力の大きさを検出する第1の電力検出手段は、第1の入力電流検出手段6aが検出する入力電流値と、第1の入力電圧検出手段7aが検出する入力電圧値とを用いて、第1のインバーター回路8aへの入力電力の大きさを演算して検出する制御手段19が該当する。また、第2のインバーター回路8bへの入力電力の大きさを検出する第2の電力検出手段は、第2の入力電流検出手段6bが検出する入力電流値と、第2の入力電圧検出手段7bが検出する入力電圧値とを用いて、第2のインバーター回路8bへの入力電力の大きさを検出する制御手段19が該当する。
なお、第1の電力検出手段及び第2の電力検出手段は、後述する第1の出力電力検出手段25a及び第2の出力電力検出手段26bのように、入力電流と入力電圧とをハード的に乗算して検出するように構成してもよい。
実施の形態2に係る内加熱コイル15a上方の鍋23の有無や材質判定方法については、図5の横軸を、入力電流から入力電力に読み替えればよい。同様に、外加熱コイル15b上方の鍋23の有無や材質判定方法については、図6の横軸を、入力電流から入力電力に読み替えればよい。
実施の形態2に係る誘導加熱調理器の負荷判定のフローチャートについては、図7において、ステップS1及びステップS4の入力電流の検出を、それぞれ入力電力の検出に読み替えればよい。
このように、実施の形態2の誘導加熱調理器によれば、被加熱物である調理容器を載置する天板と、天板の下方に配設される内加熱コイルと、内加熱コイルの外周の外側に配設される外加熱コイルと、内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、外加熱コイルに高周波電流を供給する第2のインバーター回路と、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、第1のインバーター回路への入力電力の大きさを検出する第1の電力検出手段と、第2のインバーター回路への入力電力の大きさを検出する第2の電力検出手段と、内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、第1の電力検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、第2の電力検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、制御手段は、第1の判定手段の判定結果と第2の判定手段の判定結果に応じて第1のインバーター回路および第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、回路の安全性を高めることができる。
また、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる特殊鍋、特に、アルミ材質を基本とする鍋の中心部に鉄又はステンレスなどの磁性金属を溶射または貼り付けた貼り付け鍋を加熱する場合、抵抗値の小さい鍋の外側底面外周部と対向する外加熱コイルに、抵抗値の大きい鍋の外側底面中心部と対向する内加熱コイル15aよりも大きな電流が流れやすいが、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、貼り付け鍋を使用する場合も、回路の安全性を高めることができる。
実施の形態3
実施の形態2の誘導加熱調理器との違いは、第1のインバーター回路からの出力電力の大きさを検出する第1の電力検出手段と、第2のインバーター回路からの出力電力の大きさを検出する第2の電力検出手段とを備え、第1の判定手段が第1の電力検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定し、第2の判定手段が第2の電力検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定した点である。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
図8は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。
図8において、第1のインバーター回路14aにおける下スイッチ10aの端子間の出力電圧の大きさ(出力電圧値)を検出する第1の出力電圧検出手段24aと、この出力電圧値と第1の出力電流検出手段18aが検出する出力電流の大きさ(出力電流値)とをハード的に乗算して、第1のインバーター回路14aからの出力電力を検出する第1の電力検出手段25aを備え、第2のインバーター回路14bにおける下スイッチ10bの端子間の出力電圧の大きさ(出力電圧値)を検出する第2の出力電圧検出手段24bと、この出力電圧値と第2の出力電流検出手段18bが検出する出力電流の大きさ(出力電流値)とをハード的に乗算して、第2のインバーター回路14bからの出力電力を検出する第2の電力検出手段25bを備え、第1の判定手段が第1の電力検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定し、第2の判定手段が第2の電力検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定した点である。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
なお、第1の電力検出手段及び第2の電力検出手段は、実施の形態1のように、出力電圧と出力電流とを制御手段が演算して検出するようにしてもよい。
実施の形態3に係る内加熱コイル15a上方の鍋23の有無や材質判定方法については、図5の横軸を、入力電流から出力電力に読み替えればよい。同様に、外加熱コイル15b上方の鍋23の有無や材質判定方法については、図6の横軸を、入力電流から出力電力に読み替えればよい。
実施の形態3に係る誘導加熱調理器の負荷判定のフローチャートについては、図7において、ステップS1及びステップS4の入力電流の検出を、それぞれ出力電力の検出に読み替えればよい。
このように、実施の形態3の誘導加熱調理器によれば、被加熱物である調理容器を載置する天板と、天板の下方に配設される内加熱コイルと、内加熱コイルの外周の外側に配設される外加熱コイルと、内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、外加熱コイルに高周波電流を供給する第2のインバーター回路と、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、第1のインバーター回路からの出力電力の大きさを検出する第1の電力検出手段と、第2のインバーター回路からの出力電力の大きさを検出する第2の電力検出手段と、内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、第1の電力検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、第2の電力検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、制御手段は、第1の判定手段の判定結果と第2の判定手段の判定結果に応じて第1のインバーター回路および第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、回路の安全性を高めることができる。
また、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる特殊鍋、特に、アルミ材質を基本とする鍋の中心部に鉄又はステンレスなどの磁性金属を溶射または貼り付けた貼り付け鍋を加熱する場合、抵抗値の小さい鍋の外側底面外周部と対向する外加熱コイルに、抵抗値の大きい鍋の外側底面中心部と対向する内加熱コイル15aよりも大きな電流が流れやすいが、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、貼り付け鍋を使用する場合も、回路の安全性を高めることができる。
実施の形態4
実施の形態1の誘導加熱調理器との違いは、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路を、共通アームを有するフルブリッジ形インバーター回路で構成し、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路へ直流電力を供給する直流電源回路、入力電流検出手段を共通化した点である。つまり、第1の入力電流検出手段と第2の入力電流検出手段は、それぞれ共通化した入力電流検出手段に相当する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図9は、本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。
図9において、誘導加熱調理器は、交流電源1に接続されており、交流電源1から供給される電力は直流電源回路2cで直流電力に変換され、共通アーム30及び内加熱コイル16a加熱用の第1のアーム41から構成される第1のインバーター回路40、共通アーム30及び外加熱コイル16b加熱用の第2のアーム51から構成される第2のインバーター回路50に供給される。
直流電源回路2cは、交流電力を整流する整流ダイオードブリッジ3cとリアクトル4cおよび平滑コンデンサ5cにより構成されている。直流電源回路2cで変換された直流電力は、共通アーム30及び内加熱コイル16a加熱用の第1のアーム41から構成される第1のインバーター回路40、共通アーム30及び外加熱コイル16b加熱用の第2のアーム51から構成される第2のインバーター回路50に供給される。そして第1のインバーター回路40、第2のインバーター回路50へ入力される入力電力は、入力電流検出手段6cが検出する入力電流の大きさ(入力電流値)と交流電源1の電源電圧の乗算によって検出される。入力電流検出手段6cとしては、例えば、電流トランスが用いられる。
第1のインバーター回路40、第2のインバーター回路50は、フルブリッジ形インバーター回路であり、直流電源回路2cの出力母線間に直列に接続された2個のスイッチング素子と、そのスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続されたダイオードとによって構成されるアーム3組30、41、51からなっている。また、各アーム30、41、51の高電位母線側のスイッチング素子を、それぞれ上スイッチ32、42、52、低電位母線側のスイッチング素子を下スイッチ33、43、53と呼び、各アーム30、41、51の高電位母線側の逆並列ダイオードを上ダイオード32a、42a、52a、低電位母線側の逆並列ダイオードを下ダイオード33a、43a、53aと呼ぶ。
共通アーム30は、後述する内加熱コイル負荷回路44及び外加熱コイル負荷回路54に接続されたアームで、上スイッチ32および下スイッチ33と、これらスイッチ32、33にそれぞれ逆並列に接続された上ダイオード32aおよび下ダイオード33aとで構成され、上スイッチ32および下スイッチ33の接続点が共通アーム30の出力点となっている。下スイッチ33にはスナバコンデンサ35が並列に接続されている。
内加熱コイル用の第1のアーム41は、内加熱コイル負荷回路44が接続されたアームである。上スイッチ42および下スイッチ43と、これらスイッチ42、43に逆並列に接続された上ダイオード42aおよび下ダイオード43aとから構成されており、下スイッチ43にはスナバコンデンサ45が並列に接続されている。
外加熱コイル用の第2のアーム51は、外加熱コイル負荷回路54が接続されたアームで、上スイッチ52および下スイッチ53と、これらスイッチ52、53にそれぞれ逆並列に接続された上ダイオード52aおよび下ダイオード53aとで構成されており、下スイッチ53にはスナバコンデンサ55が並列に接続されている。
共通アーム30の上スイッチ32と下スイッチ33は、共通アーム駆動回路36から出力される駆動信号によりオンオフ駆動される。内加熱コイル用の第1のアーム41の上スイッチ42と下スイッチ42は第1のアーム駆動回路46から出力される駆動信号によりオンオフ駆動される。外加熱コイル用の第2のアーム51の上スイッチ52と下スイッチ53は第2のアーム駆動回路56から出力される駆動信号によりオンオフ駆動される。
共通アーム駆動回路36は、共通アーム30の上スイッチ32をオンさせている間は下スイッチ33をオフ状態にし、上スイッチ32をオフさせている間は下スイッチ33をオン状態にする。交互にオンオフする駆動信号を出力する内加熱コイル用の第1アーム駆動回路46も同様に、第1のアーム41の上スイッチ42と下スイッチ43を交互にオンオフする駆動信号を出力する。外加熱コイル用の第2のアーム駆動回路56も同様に、第2のアーム51の上スイッチ52と下スイッチ53を交互にオンオフする駆動信号を出力する。
なお、スナバコンデンサ35、45、55はそれぞれ、共通アーム30、内加熱コイル用の第1のアーム41、外加熱コイル用の第2のアーム51の各スイッチ32、33、42、43、52、53において、ターンオフ時の出力電圧の変動を遅延させてスイッチング素子のターンオフ損失を低減するために設けられている。
内加熱コイル負荷回路44は、内加熱コイル15aと共振コンデンサ16aとで構成される直列共振回路であり、共通アーム30の出力点(上スイッチ32と下スイッチ33の接続点)と内加熱コイル用の第1のアーム41の出力点(上スイッチ42と下スイッチ43の接続点)との間に接続される。外加熱コイル負荷回路54は、外加熱コイル15bと共振コンデンサ16bとで構成される直列共振回路であり、共通アーム30の出力点と外加熱コイル用の第2のアーム51の出力点(上スイッチ52と下スイッチ53の接続点)との間に接続されている。内加熱コイル15a及び外加熱コイル15bの構成は、実施の形態1に記載の構成と同様である。内加熱コイル15aに流れる電流は第1の出力電流検出手段18aにより検出され、外加熱コイル15bに流れる電流は第1の出力電流検出手段18bにより検出により検出される。
制御回路60は、誘導加熱調理器全体を制御するもので、内部に加熱制御手段61を有する。加熱制御手段61は、共通アーム30への駆動信号と内加熱コイル用の第1のアーム41への駆動信号との位相差、および、共通アーム30への駆動信号と外加熱コイル用の第2のアーム51への駆動信号との位相差を調整することにより、入力電流検出回路6cの検出値に基づく電力を操作部20からの入力指示により設定された電力になるようにするとともに、第1の出力電流検出手段18aの検出値と第2の出力電流検出手段18bの検出値が略同等となるように制御する。なお、各アーム30、41、51に出力される駆動信号は、内加熱コイル負荷回路44および外加熱コイル負荷回路54の共振周波数よりも高い駆動周波数として、負荷回路に流れる電流が負荷回路に印加される電圧と比較して遅れ位相で流れるように制御する。
実施の形態4に係る内加熱コイル15a上方の鍋23の有無や材質判定方法、外加熱コイル15b上方の鍋23の有無や材質判定方法については、図5、図6に示した判定基準に基づき判定する。また、実施の形態4に係る誘導加熱調理器の負荷判定については、図7に示したフローチャート図に基づき判定し、ステップS1の入力電流検出を入力電流検出手段6cを用いて行い、ステップS4の入力電流検出も入力電流検出手段6cを用いて行う。
このように、実施の形態4の誘導加熱調理器によれば、被加熱物である調理容器を載置する天板と、天板の下方に配設される内加熱コイルと、内加熱コイルの外周の外側に配設される外加熱コイルと、内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、外加熱コイルに高周波電流を供給する第2のインバーター回路と、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、第1のインバーター回路への入力電流の大きさを検出する第1の入力電流検出手段と、第2のインバーター回路への入力電流の大きさを検出する第2の入力電流検出手段と、内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、第1の入力電流検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、第2の入力電流検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、制御手段は、第1の判定手段の判定結果と第2の判定手段の判定結果に応じて第1のインバーター回路および第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、回路の安全性を高めることができる。
また、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる特殊鍋、特に、アルミ材質を基本とする鍋の中心部に鉄又はステンレスなどの磁性金属を溶射または貼り付けた貼り付け鍋を加熱する場合、抵抗値の小さい鍋の外側底面外周部と対向する外加熱コイルに、抵抗値の大きい鍋の外側底面中心部と対向する内加熱コイル15aよりも大きな電流が流れやすいが、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、貼り付け鍋を使用する場合も、回路の安全性を高めることができる。
実施の形態5
実施の形態1との違いは、図10に示すように、外加熱コイルが内加熱コイルの外周の外側に複数配設され、内加熱コイルの外周に囲まれる内部が各外加熱コイルの外周により囲まれる内部に含まれないように構成し、各外加熱コイルは直列に接続されて通電制御した点である。なお、外加熱コイルは1個であってもよい。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
実施の形態5に係る内加熱コイル15a上方の鍋23の有無や材質判定方法や、外加熱コイル15b1〜16b4上方の鍋23の有無や材質判定方法については、実施の形態1と同様である。また、誘導加熱調理器の負荷判定のフローチャートについても実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態2の誘導加熱調理器によれば、被加熱物である調理容器を載置する天板と、天板の下方に配設される内加熱コイルと、内加熱コイルの外周の外側に複数直列に接続されて配設される外加熱コイルと、内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、外加熱コイルに高周波電流を供給する第2のインバーター回路と、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、第1のインバーター回路への入力電力の大きさを検出する第1の電力検出手段と、第2のインバーター回路への入力電力の大きさを検出する第2の電力検出手段と、内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、第1の電力検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、第2の電力検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、制御手段は、第1の判定手段の判定結果と第2の判定手段の判定結果に応じて第1のインバーター回路および第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、回路の安全性を高めることができる。
また、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる特殊鍋、特に、アルミ材質を基本とする鍋の中心部に鉄又はステンレスなどの磁性金属を溶射または貼り付けた貼り付け鍋を加熱する場合、抵抗値の小さい鍋の外側底面外周部と対向する外加熱コイルに、抵抗値の大きい鍋の外側底面中心部と対向する内加熱コイル15aよりも大きな電流が流れやすいが、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、貼り付け鍋を使用する場合も、回路の安全性を高めることができる。
実施の形態6
実施の形態1の誘導加熱調理器との違いは、図10に示すように、外加熱コイルが内加熱コイルの外周の外側に複数配設され、内加熱コイルの外周に囲まれる内部が各外加熱コイルの外周により囲まれる内部に含まれないように構成し、それぞれの外加熱コイルを独立して通電制御した点である。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図10は、本発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理器の加熱コイル構成例を示す図である。内加熱コイル15aの外周の外側に、4個の外加熱コイル15b1、15b2、15b3及び15b4が配置される。各外加熱コイル15b1〜15b4は、内加熱コイル15aの外周に囲まれる内部が各外加熱コイル15b1〜15b4の外周により囲まれる内部に含まれないように配設される。
図11は本発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理器の回路構成例を示す図である。
図11において、誘導加熱調理器は、交流電源1に接続されており、交流電源1から供給される電力は直流電源回路2a、2b1〜2b4で直流電力に変換され、第1のインバーター回路8a、4つの第2のインバーター回路8b1〜8b4に供給される。直流電源回路2a、2b1〜2b4はそれぞれ同一の構成であり、第1のインバーター回路8a、4つの第2のインバーター回路8b1〜8b4もそれぞれ同一の構成である。
直流電源回路2a、2b1〜2b4は、それぞれ、交流電力を整流する整流ダイオードブリッジ3a、3b1〜3b4とリアクトル4a、4b1〜4b4および平滑コンデンサ5a、5b1〜5b4により構成されている。直流電源回路2a、2b1〜2b4で変換された直流電力は、第1のインバーター回路8a、4つの第2のインバーター回路8b1〜8b4へ供給される。そして第1のインバーター回路8a、4つの第2のインバーター回路8b1〜8b4へ入力される入力電力は、第1の入力電流検出手段6aが検出する入力電流の大きさ(入力電流値)、4つの第2の入力電流検出手段6b1〜6b4が検出する入力電流の大きさ(入力電流値)と第1の入力電圧検出手段7aが検出する入力電圧の大きさ(入力電圧値)、4つの第2の入力電圧検出手段7b1〜7b4が検出する入力電圧の大きさ(入力電圧値)とによって検出される。第1の入力電流検出手段6a、4つの第2の入力電流検出手段6b1〜6b4としては、例えば、電流トランスが用いられる。
第1のインバーター回路8a、4つの第2のインバーター回路8b1〜8b4は、それぞれハーフブリッジ形インバーター回路であり、直流電源回路2a、2b1〜2b4から出力された直流母線間に直列に接続された、高電位側のスイッチング素子(以下、上スイッチ9a、9b1〜9b4と呼ぶ)と低電位側のスイッチング素子(以下、下スイッチ10a、10b1〜10b4と呼ぶ)と、上スイッチ9a、9b1〜9b4に逆並列に接続された上ダイオード11a、11b1〜11b4と、下スイッチ10a9、10b1〜10b4に逆並列に接続された下ダイオード12a、12b1〜12b4とで構成されている。前記上スイッチ9a、9b1〜9b4と下スイッチ10a、10b1〜10b4は、それぞれ、駆動回路13a、13b1〜13b4により交互にオン/オフされて高周波電圧を発生している。
第1のインバーター回路8a、4つの第2のインバーター回路8b1〜8b4の出力点には、それぞれ、負荷回路14a、14b1〜14b4が接続されている。負荷回路14a、14b1〜14b4は、内加熱コイル15a、外加熱コイル15b1〜15b4と共振コンデンサ16a、16b1〜16b4の直列回路と、共振コンデンサ16a、16b1〜16b4と並列に接続されたクランプダイオード17a、17b1〜17b4とで構成されている。内加熱コイル15a、外加熱コイル15b1〜15b4は、被加熱物である調理容器(鍋など)を載置する天板22の下方に配設される。クランプダイオード17a、17b1〜17b4は、内加熱コイル15a、外加熱コイル15b1〜15b4と共振コンデンサ16a、16b1〜16b4の接続点電位を直流電源の低電位側母線電位にクランプする。このクランプダイオード17a、17b1〜17b4の働きにより、下スイッチ10a、10b1〜10b4が導通した状態では、内加熱コイル15a、外加熱コイル15b1〜16b4に流れる電流は転流しない。なお、内加熱コイル15aは被加熱物である鍋23(小鍋231、大鍋233)の鍋底中心部を加熱する加熱コイルであり、外加熱コイル15b1〜15b4は被加熱物の鍋底外周部を加熱する加熱コイルであり、それぞれの加熱コイルに流れる出力電流は、第1の出力電流検出手段18a、第2の出力電流検出手段18b1〜18b4により検出される。第1の出力電流検出手段18a、第2の出力電流検出手段18b1〜18b4としては、例えば、電流トランスが用いられる。
第1の入力電流検出手段6aが検出する入力電流の大きさ(入力電流値)と第1の出力電流検出手段18aが検出する入力電流の大きさ(入力電流値)とを用いて内加熱コイル15a上方の調理容器(鍋)の材質を判定する制御手段が第1の判定手段に相当する。また、第2の入力電流検出手段6b1〜6b4が検出する入力電流の大きさ(入力電流値)と第2の出力電流検出手段18b1〜18b4が検出する入力電流の大きさ(入力電流値)とを用いて外加熱コイル15b1〜15b4上方の調理容器(鍋)の材質を判定する制御手段が第2の判定手段に相当する。
制御手段19はマイクロコンピュータにより構成され、第1のインバーター回路8a及び4つの第2のインバーター回路8b1〜8b4をそれぞれ独立して駆動制御を行うとともに、誘導加熱調理器全体を制御する機能を果たすものである。制御手段19は、操作部20においてユーザが設定した火力指示に基づき、第1の入力電流検出手段6a、第2の入力電流検出手段6b1〜6b4と第1の入力電圧検出手段7a、第2の入力電圧検出手段7b1〜7b4とからの検出値を使用して検出した内加熱コイル15aおよび外加熱コイル15b1〜15b4のそれぞれの電力を制御するようになっている。内加熱コイル15aの電力制御は、上スイッチ9aと下スイッチ10aのスイッチング周波数を固定とし、さらに、上スイッチ9aと下スイッチ10aのdutyを調整することにより制御する。内加熱コイル15b1〜15b4の電力制御も同様に、上スイッチ9b1〜9b4と下スイッチ10b1〜19b4のスイッチング周波数を固定とし、さらに、上スイッチ9b1〜9b4と下スイッチ10b1〜10b4のdutyを調整することにより制御する。このように、第1のインバーター回路8a、4つの第2のインバーター回路8b1〜8b4のスイッチング周波数を調整しない電力制御方法が望ましい。スイッチング周波数を調整する電力制御方法では、負荷回路14a、14b1〜14b4のインピーダンスがスイッチング周波数とともに変化し、内コイル15aと外コイル15b1〜15b4の電力配分が煩雑になるからである。
実施の形態5に係る内加熱コイル15a上方の鍋23の有無や材質判定方法や、外加熱コイル15b1〜16b4上方の鍋23の有無や材質判定方法については、実施の形態1と同様である。また、誘導加熱調理器の負荷判定のフローチャートについても実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態5の誘導加熱調理器によれば、被加熱物である調理容器を載置する天板と、天板の下方に配設される内加熱コイルと、内加熱コイルの外周の外側に複数配設される外加熱コイルと、内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、各外加熱コイルにそれぞれ高周波電流を供給する複数の第2のインバーター回路と、第1のインバーター回路及び第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、第1のインバーター回路への入力電力の大きさを検出する第1の電力検出手段と、第2のインバーター回路への入力電力の大きさを検出する第2の電力検出手段と、内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、第1の電力検出手段と第1の出力電流検出手段の検出値に基づき内加熱コイルの上方の調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、第2の電力検出手段と第2の出力電流検出手段の検出値に基づき外加熱コイルの上方の調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、制御手段は、第1の判定手段の判定結果と第2の判定手段の判定結果に応じて第1のインバーター回路および第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、回路の安全性を高めることができる。
また、鍋の外側底面の材質が中心部と外周部とで異なる特殊鍋、特に、アルミ材質を基本とする鍋の中心部に鉄又はステンレスなどの磁性金属を溶射または貼り付けた貼り付け鍋を加熱する場合、抵抗値の小さい鍋の外側底面外周部と対向する外加熱コイルに、抵抗値の大きい鍋の外側底面中心部と対向する内加熱コイル15aよりも大きな電流が流れやすいが、調理開始前の初期負荷検知時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定するので、貼り付け鍋を使用する場合も、回路の安全性を高めることができる。
また、内加熱コイル及び複数の外加熱コイルを独立して通電制御するので、加熱コイルを切り替えて通電することにより調理容器を加熱する部分を切り替えることができ、時に煮込み調理などを行う場合には調理容器内の対流の流れを変えることが可能となるので、加熱ムラが抑制され、効率よく調理することができる。
なお、実施の形態1から実施の形態6は、単独で実施する他、適宜組み合わせて実施してもよい。
実施の形態1から実施の形態6では、調理を開始する前の初期負荷検知において、内加熱コイルと外加熱コイルに流れる電流値の比率により鍋の材質を判定したが、内加熱コイルと外加熱コイルの温度、内加熱コイルと外加熱コイルを駆動するインバーター回路のそれぞれスイッチング素子の温度、そのスイッチング素子を冷却する放熱フィンの温度を測定し、その両者の温度の比率により鍋の材質を判定するようにしてもよい。
1 交流電源、
2a、2b、2b1〜2b4、2c 直流電源回路、
3a、3b、3b1〜3b4、3c 整流ダイオードブリッジ、
4a、4b、4b1〜4b4、4c リアクトル、
5a、5b、5b1〜5b4、5c 平滑コンデンサ、
6a 第1の入力電流検出手段、
6b、6b1〜6b4 第2の入力電流検出手段、
6c 入力電流検出手段、
7a 第1の入力電圧検出手段、
7b、7b1〜7b4 第2の入力電圧検出手段、
8a 第1のインバーター回路、
8b、8b1〜8b4 第2のインバーター回路、
9a、9b、9b1〜9b4 上スイッチ、
10a、10b、10b1〜10b4 下スイッチ、
11a、11b、11b1〜11b4 上ダイオード、
12a、12b、12b1〜12b4 下ダイオード、
13a、13b、13b1〜13b4 駆動回路、
14a、14b、14b1〜14b4 負荷回路、
15a 内加熱コイル、
15b、15b1〜15b4 外加熱コイル、
16a、16b、16b1〜16b4 共振コンデンサ、
17a、17b、17b1〜17b4 クランプダイオード、
18a 第1の出力電流検出手段、
18b、18b1〜18b4 第2の出力電流検出手段、
19 制御手段、
20 操作部、
22 天板、
23 鍋、
231 小鍋、
233 大鍋(通常鍋)、
234 大鍋(貼り付け鍋)、
24a 第1の出力電圧検出手段、
24b 第2の出力電圧検出手段、
25a 第1の出力電力検出手段、
25b 第2の出力電力検出手段、
30 共通アーム、
32、42、52 上スイッチ、
33、43、53 下スイッチ、
32a、42a、52a 上ダイオード、
33a、43a、53a 下ダイオード、
35、45、55 スナバコンデンサ、
36 共通アーム駆動回路、
40 第1のインバーター回路、
41 第1のアーム、
44 内加熱コイル負荷回路、
46 第1のアーム駆動回路、
50 第2のインバーター回路、
51 第2のアーム、
54 外加熱コイル負荷回路、
56 第2のアーム駆動回路、
60 制御回路、
61 加熱制御手段、
A 磁性金属。

Claims (4)

  1. 被加熱物である調理容器を載置する天板と、
    前記天板の下方に配設される内加熱コイルと、
    前記内加熱コイルの外周の外側に配設される外加熱コイルと、
    前記内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、
    前記外加熱コイルに高周波電流を供給する第2のインバーター回路と、
    前記第1のインバーター回路及び前記第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、
    前記第1のインバーター回路への入力電流の大きさを検出する第1の入力電流検出手段と、
    前記第2のインバーター回路への入力電流の大きさを検出する第2の入力電流検出手段と、
    前記内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、
    前記外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、
    前記第1の入力電流検出手段と前記第1の出力電流検出手段の検出値に基づき前記内加熱コイルの上方の前記調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、
    前記第2の入力電流検出手段と前記第2の出力電流検出手段の検出値に基づき前記外加熱コイルの上方の前記調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果と前記第2の判定手段の判定結果に応じて前記第1のインバーター回路および前記第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に前記外加熱コイルに流れる電流値に対する前記内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の前記外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定する誘導加熱調理器。
  2. 被加熱物である調理容器を載置する天板と、
    前記天板の下方に配設される内加熱コイルと、
    前記内加熱コイルの外周の外側に配設される外加熱コイルと、
    前記内加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバーター回路と、
    前記外加熱コイルに高周波電流を供給する第2のインバーター回路と、
    前記第1のインバーター回路及び前記第2のインバーター回路を独立して制御する制御手段と、
    前記第1のインバーター回路への入力電力の大きさまたは前記第1のインバーター回路からの出力電力の大きさを検出する第1の電力検出手段と、
    前記第2のインバーター回路への入力電力の大きさまたは前記第2のインバーター回路からの出力電力の大きさを検出する第2の電力検出手段と、
    前記内加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第1の出力電流検出手段と、
    前記外加熱コイルに流れる電流の大きさを検出する第2の出力電流検出手段と、
    前記第1の電力検出手段と前記第1の出力電流検出手段の検出値に基づき前記内加熱コイルの上方の前記調理容器の材質を判定する第1の判定手段と、
    前記第2の電力検出手段と前記第2の出力電流検出手段の検出値に基づき前記外加熱コイルの上方の前記調理容器の材質または有無を判定する第2の判定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の判定手段の判定結果と前記第2の判定手段の判定結果に応じて前記第1のインバーター回路および前記第2のインバーター回路を制御するとともに、調理開始前の初期負荷検知時に前記外加熱コイルに流れる電流値に対する前記内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の前記外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定する誘導加熱調理器。
  3. 前記外加熱コイルが前記内加熱コイルの外周の外側に配設され、前記内加熱コイルの外周に囲まれる内部が前記外加熱コイルの外周により囲まれる内部に含まれるように配設されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記外加熱コイルが前記内加熱コイルの外周の外側に配設され、前記内加熱コイルの外周に囲まれる内部が前記外加熱コイルの外周により囲まれる内部に含まれないように配設されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。
JP2014202915A 2014-10-01 2014-10-01 誘導加熱調理器 Pending JP2016072172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014202915A JP2016072172A (ja) 2014-10-01 2014-10-01 誘導加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014202915A JP2016072172A (ja) 2014-10-01 2014-10-01 誘導加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016072172A true JP2016072172A (ja) 2016-05-09

Family

ID=55867188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014202915A Pending JP2016072172A (ja) 2014-10-01 2014-10-01 誘導加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016072172A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258339A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2013065499A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2013157162A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258339A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2013065499A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2013157162A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4845432B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5369202B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5642289B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5369773B2 (ja) 誘導加熱装置
JP5279620B2 (ja) 誘導加熱調理器
KR101729020B1 (ko) 유도가열 조리기기
WO2013136577A1 (ja) 誘導加熱調理器
JP4384085B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2001196156A (ja) 誘導加熱調理器
JP2008204759A (ja) 誘導加熱調理器
JP2003151751A (ja) 誘導加熱調理器
US11805577B2 (en) Induction cooker
KR101676452B1 (ko) 유도가열 조리기기
JP2016207544A (ja) 誘導加熱調理器
JP6143815B2 (ja) 電力変換装置、及び誘導加熱調理器
JP2016072172A (ja) 誘導加熱調理器
JPH11121159A (ja) 電磁調理器
JP4948351B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2013179077A (ja) 誘導加熱調理器
JP5369878B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4325446B2 (ja) 誘導加熱装置
US20240039387A1 (en) Power converting device and home appliance including the same
JP6076040B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5456096B2 (ja) 誘導加熱調理器
KR101621389B1 (ko) 전기레인지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170710

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170712

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190305