JP2016071543A - 避難誘導システム及び避難誘導装置 - Google Patents

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佑一 平岡
Yuichi Hiraoka
佑一 平岡
佐竹 正行
Masayuki Satake
正行 佐竹
櫻井 雄介
Yusuke Sakurai
雄介 櫻井
秀文 上田
Hidefumi Ueda
秀文 上田
雄樹 山根
Takeki Yamane
雄樹 山根
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Kansai Touhou Sangyo kk
NIPPON DENTSU CO Ltd
Maspro Denkoh Corp
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Kansai Touhou Sangyo kk
NIPPON DENTSU CO Ltd
Maspro Denkoh Corp
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Abstract

【課題】センタ装置から複数の避難誘導装置への避難情報の通知を確実に実施することができ、しかも、センタ装置側で各避難誘導装置から情報を取得できるようにする。
【解決手段】避難誘導システムは、避難誘導対象領域内に分散して設置された複数の避難誘導装置20、22と、各避難誘導装置に避難情報を送信することで避難経路を表示させるセンタ装置10とを備え、センタ装置10は、災害発生時に、CATV網、及び、FMコミュニティ放送局80を介して、避難情報を有線及び無線にて各避難誘導装置20、22に送信する。各避難誘導装置20、22は、CATV網を介して得られる避難情報の信号レベルが閾値以上であるとき、その避難情報に基づき表示部に避難経路を表示し、その避難情報の信号レベルが閾値未満であれば、放送局30からの放送信号に含まれる避難情報に基づき表示部に前記避難経路を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、災害発生時に退避場所への避難経路を案内する避難誘導システム及び避難誘導装置に関する。
従来、地震や土砂災害等の災害発生時に退避場所への避難経路を案内するため、予め避難経路が矢印等で記述された表示板を、避難誘導すべき領域内に分散して配置することが行われている。
また、夜間や商用電源の停電時にも避難誘導を実施できるように、表示板を、バックライトや照明装置を備えた表示装置にて構成するとか、その表示装置への電源供給を、太陽光や風力等の自然エネルギを利用する発電装置から行うように構成する、といったことが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2013−127764号公報 実用新案登録第3176736号公報
しかしながら、上記従来の避難誘導表示装置は、予め設定された避難場所への道しるべであり、表示する避難方向は固定されている。このため、発生した災害に応じて、案内する避難経路(例えば矢印の向き)を変更することはできなかった。
一方、この問題を防止するには、例えば、センタ装置側で、発生した災害の種別に応じて最適な避難経路を設定し、その設定した避難経路に基づき、避難誘導対象領域内に分散して設置された複数の避難誘導装置に対し、それぞれ、避難方向を表す避難情報を通知することが考えられる。
この場合、避難情報の通知は、例えば、FM緊急放送を行う放送局等を利用して、無線送信により行うようにするとよいが、放送局が災害にあうと各避難誘導装置に避難情報を通知できなくなるという問題がある。
また、放送局からの無線送信は、一方向であるので、端末側の複数の避難誘導装置から情報を取得することはできず、避難誘導対象領域各部での情報収集は、電話回線等の他の通信網を利用しなければならないという問題もある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、センタ装置から複数の避難誘導装置への避難情報の通知を確実に実施することができ、しかも、センタ装置側で各避難誘導装置から情報を取得することのできる避難誘導システム、及び、避難誘導装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の避難誘導システムは、
所定の避難誘導対象領域内に分散して設置され、少なくとも各設置地点から退避場所への避難経路を含む、避難誘導用の案内情報を表示する複数の避難誘導装置と、
災害発生時に、前記各避難誘導装置に避難情報を送信することで、前記避難経路を含む案内情報を表示させるセンタ装置と、
を備え、
前記センタ装置は、
災害発生時に、前記避難誘導対象領域に敷設されたCATV網又はFTTH網、及び、前記避難誘導対象領域に向けて無線による告知放送を行う放送局を介して、前記避難情報を有線及び無線にて、前記各避難誘導装置に送信するよう構成され、
前記各避難誘導装置は、
前記避難経路を含む案内情報を表示するための表示部と、
前記CATV網又はFTTH網を介して得られる前記避難情報の信号レベルが予め設定された閾値以上であるとき、前記CATV網又はFTTH網を介して得られる前記避難情報に基づき前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示し、前記CATV網又はFTTH網を介して得られる前記避難情報の信号レベルが前記閾値未満であれば、前記放送局からの放送信号に含まれる前記避難情報に基づき前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の避難誘導システムは、請求項1に記載のものにおいて、
前記避難誘導装置において、前記表示部は、前記避難経路として、前記退避場所への避難方向を表す矢印を表示可能に構成され、前記制御部は、前記CATV網又はFTTH網、若しくは前記放送局を介して取得した前記避難情報に基づき、前記避難方向を表す矢印を前記表示部に表示することを特徴とする。
また、請求項3に記載の避難誘導システムは、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、
前記避難誘導装置の少なくとも1つは、当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段を備え、
該検出手段を備えた避難誘導装置における前記制御部は、前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示していないときに、前記検出手段による検出結果を前記表示部に表示することを特徴とする。
また、請求項4に記載の避難誘導システムは、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、
前記避難誘導装置の少なくとも1つは、当該避難誘導装置の動作状態若しくは当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果を、前記CATV網又はFTTH網を介して前記センタ装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の避難誘導システムは、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、
前記避難誘導装置の少なくとも1つにおいて、前記制御部は、前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示していないときには、前記CATV網又はFTTH網を介して前記センタ装置から送信されてきた表示情報に基づき、前記表示部に所定の案内情報を表示することを特徴とする。
また、請求項6に記載の避難誘導システムは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のものにおいて、
前記避難誘導装置の少なくとも1つは、前記CATV網又はFTTH網からの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成し、前記CATV網又はFTTH網からの電力供給が遮断されると、内蔵バッテリからの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成する電源部を備えたことを特徴とする。
一方、請求項7に記載の発明は、災害発生時に、センタ装置からCATV網又はFTTH網、及び放送局を介して有線及び無線にて伝送されてくる避難情報に基づき、避難場所への避難経路を含む案内情報を表示するための避難誘導装置であって、
前記避難経路を含む案内情報を表示するための表示部と、
前記CATV網又はFTTH網を介して伝送されてくる前記避難情報の信号レベルが予め設定された閾値以上であるとき、該CATV網又はFTTH網からの避難情報に基づき前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示し、前記CATV網又はFTTH網を介して伝送されてくる前記避難情報の信号レベルが前記閾値未満であれば、前記放送局からの避難情報に基づき前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の避難誘導装置は、請求項7に記載のものにおいて、
前記表示部は、前記避難経路として、前記退避場所への避難方向を表す矢印を表示可能に構成され、
前記制御部は、前記CATV網又はFTTH網、若しくは前記放送局を介して取得した前記避難情報に基づき、前記避難方向を表す矢印を前記表示部に表示することを特徴とする。
また、請求項9に記載の避難誘導装置は、請求項7又は請求項8に記載のものにおいて、
当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段を備え、
前記制御部は、前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示していないときに、前記検出手段による検出結果を前記表示部に表示することを特徴とする。
また、請求項10に記載の避難誘導装置は、請求項7又は請求項8に記載のものにおいて、
当該避難誘導装置の動作状態若しくは当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果を、前記CATV網又はFTTH網を介して前記センタ装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項11に記載の避難誘導装置は、請求項7又は請求項8に記載のものにおいて、前記制御部は、前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示していないときには、前記CATV網又はFTTH網を介して前記センタ装置から送信されてきた表示情報に基づき、前記表示部に所定の案内情報を表示することを特徴とする。
また、請求項12に記載の避難誘導装置は、請求項7〜請求項11の何れか1項に記載のものにおいて、
前記CATV網又はFTTH網からの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成し、前記CATV網又はFTTH網からの電力供給が遮断されると、内蔵バッテリからの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成する電源部、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の避難誘導システムは、複数の避難誘導装置と、センタ装置とを備える。そして、センタ装置は、災害発生時に、避難誘導対象領域に敷設されたCATV網又はFTTH網、及び、避難誘導対象領域に向けて無線による告知放送を行う放送局を介して、避難情報を、有線及び無線にて各避難誘導装置に送信する。
このため、センタ装置は、各避難誘導装置に送信する避難情報によって、各避難誘導装置に避難誘導用の案内情報として表示させる避難経路を設定できることになり、その避難経路を、発生した災害に応じて変更することが可能となる。
また、各避難誘導装置は、避難経路を表示するための表示部と、制御部とを備える。そして、制御部は、CATV網又はFTTH網を介して得られる避難情報の信号レベルが予め設定された閾値以上であるとき、CATV網又はFTTH網を介して得られる前記避難情報に基づき表示部に避難経路を含む案内情報を表示し、CATV網又はFTTH網を介して得られる避難情報の信号レベルが閾値未満であれば、放送局からの放送信号に含まれる避難情報に基づき表示部に避難経路を含む案内情報を表示する。
従って、本発明の避難誘導システムによれば、避難誘導対象領域内に分散して配置された複数の避難誘導装置に対し、センタ装置から、それぞれ、有線及び無線の複数の伝送経路を介して、避難情報を通知することができる。
そして、各避難誘導装置は、有線であるCATV網又はFTTH網を介して避難情報を正常に受信できる場合には、CATV網又はFTTH網を介して得られる避難情報を利用して、避難経路を含む案内情報を表示することから、外乱ノイズの影響を受けることなく避難経路を正確に表示することができる。
また、各避難誘導装置は、CATV網又はFTTH網を介して避難情報を正常に受信できない場合には、放送局からの送信電波を介して得られる避難情報を利用して、避難経路を含む案内情報を表示することから、CATV網又はFTTH網に断線等の異常が発生した場合であっても、各避難誘導装置に最適な避難経路を表示させることが可能となる。
ここで、避難誘導装置は、請求項2に記載のように、表示部を、避難経路として、退避場所への避難方向を表す矢印を表示可能に構成し、制御部を、CATV網又はFTTH網、若しくは放送局を介して取得した避難情報に基づき、避難方向を表す矢印を表示部に表示するように構成してもよい。
このようにすれば、避難誘導装置は、その設置地点での避難方向を矢印にて分かり易く表示することが可能となり、利用者に対する避難誘導をより最適に行うことができる。
なお、制御部が表示部に表示させる避難誘導用の案内情報としては、避難経路を表す矢印等の情報だけであってもよいし、この避難経路に加えて、地震、津波、台風(暴風雨)等の災害状況を表す、文字及び図からなる情報であってもよい。
また、請求項3に記載のように、避難誘導装置の少なくとも1つは、避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段を備え、センタ装置からの避難情報の通知がなく、制御部が表示部に避難経路を含む案内情報を表示していないときには、検出手段による検出結果を表示部に表示するようにしてもよい。
このようにすれば、検出手段が検出する環境情報(例えば、温度、湿度等)を表示部に表示させて、避難誘導装置の利用者に対し、例えば、熱中症や路面凍結等の注意を喚起することができる。
また、請求項4に記載のように、避難誘導装置の少なくとも1つは、当該避難誘導装置の動作状態若しくは当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段と、その検出手段による検出結果を、CATV網又はFTTH網を介してセンタ装置に送信する送信手段とを備えるようにしてもよい。
このようにすれば、避難誘導装置からセンタ装置に対し、CATV網又はFTTH網の双方向通信を利用して、避難誘導装置の動作状態や避難誘導装置周囲の環境状態を通知することができる。
そして、センタ装置側では、その通知された情報に基づき、CATV網又はFTTH網の断線等の異常監視、或いは、避難誘導対象領域内での環境状態(例えば、温度分布や湿度分布等)の監視、を行い、CATV網又はFTTH網の異常発生時に復旧工事を指令したり、避難誘導対象領域内での環境変化に伴う注意喚起を行うことが可能となる。
また、センタ装置では、避難誘導装置から通知された環境状態を逐次蓄積することで、所謂ビッグデータとして二次利用することもできる。
また、検出手段として、周囲画像を撮像するカメラや、水位を測定するセンサを設け、その検出結果を、送信手段からCATV網又はFTTH網を介してセンタ装置に送信するようにすれば、災害発生時に、センタ装置側で、避難誘導装置の設置地点での被害状態を監視し、避難経路の見直しなど、災害対策をより適正に実施できるようになる。
また次に、避難誘導装置の少なくとも1つは、請求項5に記載のように、表示部に避難経路を含む案内情報を表示していないときには、制御部が、CATV網又はFTTH網を介してセンタ装置から送信されてきた表示情報に基づき、表示部に所定の案内情報を表示するようにしてもよい。
そして、このようにすれば、センタ装置側からの指令によって、上述した熱中症や路面凍結等の注意喚起情報、避難誘導対象領域での告知情報(たとえば、災害状況、地震情報、津波情報、台風情報(暴風雨情報)等)、といった所望の情報を表示部に表示させることができるようになる。
また、避難誘導装置の少なくとも1つは、請求項6に記載のように、CATV網又はFTTH網からの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成し、CATV網又はFTTH網からの電力供給が遮断されると、内蔵バッテリからの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成する、所謂無停電型の電源部を備えるようにしてもよい。
そして、このようにすれば、CATV網又はFTTH網の電源装置を利用して、避難誘導装置に電源供給を行い、しかも、その停電時には内蔵バッテリを利用して、避難誘導装置に電源供給を行うことができることから、避難誘導装置による避難経路の表示が実施できなくなるのをより確実に防止することができる。
なお、この避難誘導装置には、上述した従来装置のように、太陽光や風力等の自然エネルギを利用する発電装置から電源供給を行うための電源端子を設け、その電源端子を介して入力される電力にて、内蔵バッテリを充電するようにしてもよい。
また、避難誘導装置には、別途、外灯となる照明装置を設けて、夜間、自動で照明装置を点灯するようにしてもよく、或いは、表示部のバックライト等で照明機能を実現するようにしてもよい。
一方、請求項7〜請求項12に記載の避難誘導装置は、それぞれ、上述した請求項1〜請求項6に記載の避難誘導システムを実現するのに好適な避難誘導装置である。
従って、請求項7〜請求項12に記載の避難誘導装置によれば、それぞれ、上述した請求項1〜請求項6に記載の避難誘導システムと同様の効果を得ることができる。
実施形態の避難誘導システム全体の構成を表す概略構成図である。 避難誘導システムのセンタ装置の構成を表すブロック図である。 双方向通信機能を有する避難誘導装置の構成を表すブロック図である。 双方向通信機能の無い避難誘導装置の構成を表すブロック図である。 センタ装置にて実行される報知情報送信処理を表すフローチャートである。 避難誘導装置にて実行される情報表示処理を表すフローチャートである。 避難誘導装置での避難経路、環境情報、及び、熱中症危険度情報の表示例を表す説明図である。 双方向通信機能を有する避難誘導装置にて実行される周囲情報送信処理を表すフローチャートである。 避難誘導システムの変形例を表す概略構成図である。 図9の避難誘導システムにて用いられる避難誘導装置の構成を表すブロック図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1に示すように、本実施形態の避難誘導システムは、避難誘導対象領域内に分散して設置された複数の避難誘導装置20、22と、各避難誘導装置20、22に避難情報を送信することで避難経路を表示させるセンタ装置10とを備える。
センタ装置10は、災害発生時に、各避難誘導装置20、22にその設置場所での避難経路(避難方向)を含む避難情報を送信することで、図7(a)、(b)に例示するように、避難経路として、避難方向を示す矢印を表示させるためのものである。
そして、センタ装置10は、各避難誘導装置20、22に対する避難情報の伝送経路として、避難誘導対象領域に敷設されたCATV網と、避難誘導対象領域に向けて無線による告知放送を行うFMコミュニティ放送局とを利用する。
つまり、センタ装置10は、避難情報を、CATV網を構成するケーブル(光ケーブル、同軸ケーブル等)、及び、FMコミュニティ放送に割り当てられた周波数帯での電波を利用して、有線及び無線の2系統で送信する。
このため、センタ装置10は、災害発生時に避難情報を送信する際には、コミュニティ放送の放送周波数に対応した特定周波数の搬送波を避難情報(本実施形態ではDTMF信号)にてFM変調した避難情報信号を生成し、CATVセンタ60及びFMコミュニティ放送局80に出力する。
また、CATVセンタ60では、センタ装置10から避難情報信号が入力されると、避難情報信号を端末側に伝送する他の下り信号(各種放送信号)と混合し、CATV報知信号として端末側に出力する。
そして、CATVセンタ60から出力された下り信号は、光ケーブル若しくは同軸ケーブルからなる伝送線72、その伝送線72上の幹線分岐増幅器70、幹線分岐増幅器70から分岐した伝送線(同軸ケーブル)74、その伝送線74上の分岐増幅器76、等を介して、CATV網の端末側に伝送される。
また、FMコミュニティ放送局80では、センタ装置10から避難情報信号が入力されると、その信号をFM報知信号として、アンテナ81から放射する。
一方、避難誘導システムの端末装置である避難誘導装置は、分岐増幅器76等の伝送機器を介してCATV網からCATV報知信号を直接受ける避難誘導装置20と、この避難誘導装置20を介してCATV報知信号を受ける避難誘導装置22との、2種類が存在する。
このうち、避難誘導装置20は、CATV網を介してCATVセンタ60との間で双方向通信ができるようになっており、センタ装置10は、その双方向通信により、避難誘導装置20から周囲の状況を取得し、必要に応じて避難経路の設定変更を実施できるようになっている。
また、避難誘導装置20、22には、FMコミュニティ放送局80からの放送電波を受信するためのアンテナ21が設けられており、CATV網を介して得られるCATV報知信号の信号レベルが低い場合には、その放送電波から得られるFM報知信号を利用して、避難経路(矢印)を表示する。
次に、センタ装置10、避難誘導装置20、22の構成を、図2〜図4に基づき説明する。
図2に示すようにセンタ装置10は、避難誘導制御部12、記憶部14、変調器16、及び分配器18を備える。
避難誘導制御部12には、Jアラート(全国瞬時警報システム)等で配信される緊急速報を受信する緊急速報受信装置2、及び、外部操作により避難経路等を設定するための入力装置(パーソナルコンピュータ等)4が接続されている。
避難誘導制御部12は、CPU、ROM、RAM等を中心とするマイクロコンピュータにて構成されている。
そして、避難誘導制御部12は、緊急速報受信装置2にて緊急速報が受信されるか、或いは、入力装置4から避難誘導指令が入力されると、避難誘導対象領域内に分散して設置された避難誘導装置20、22毎、若しくは、避難誘導装置20、22のグループ毎に、避難方向を表す報知データを生成し、変調器16に出力する。
なお、報知データは、0から9までの数字と、*、#、A、B、C、Dの記号の計16種類の符号の組み合わせにて構成され、避難誘導制御部12は、各符号を低群・高群の2つの音声周波数帯域の合成信号音であるDTMF( Dual-Tone Multi-Frequency )信号に変換して、変調器16に出力する。
また、記憶部14には、避難誘導制御部12が報知データを生成するのに必要な情報、例えば、緊急速報の内容に応じて避難誘導装置20、22毎若しくはグループ毎に予め設定された避難情報(避難方向や災害状況の表示パターン等)や、報知データに付与する避難誘導装置20、22若しくはそのグループの識別情報(ID)、等が記憶されている。
また、変調器16は、避難誘導制御部12からの報知データ(DTMF信号)にて搬送波をFM変調することで避難情報信号を生成する。そして、その生成された避難情報信号は、分配器18にて分配され、FMコミュニティ放送局80及びCATVセンタ60に出力される。
なお、CATVセンタ60において、避難情報信号は、下り信号出力部62に入力され、下り信号出力部62にて他の下り信号と混合されて、CATV報知信号として端末側に出力される。
また、CATVセンタ60には、端末側のケーブルモデム40(図3参照)との間でデータ通信を行うためのセンターモデム64が設けられており、センタ装置10の避難誘導制御部12には、このセンターモデム64が接続されている。
このため、センタ装置10の避難誘導制御部12は、センターモデム64を介して、ケーブルモデム40が内蔵された避難誘導装置20との間で双方向通信ができるようになる。
次に、避難誘導装置20は、図3に示すように、入力端子T1、アンテナ端子T2、電源入力端子T3、及び出力端子T4を備える。
ここで、入力端子T1は、CATVシステムの分岐増幅器76等に接続されて、CATVセンタ60から端末側に送信された下り信号の取り込み、及び、CATVセンタ60(延いてはセンタ装置10)への上り信号の送信を行うためのものである。
また、アンテナ端子T2は、アンテナ21を接続して、受信信号であるFM放送信号を取り込むための端子である。
また、電源入力端子T3は、太陽光や風力等の自然エネルギを利用する発電部(太陽電池、風力発電器等)50を接続して、発電部50から発電電力を取り込むための端子である。
また、出力端子T4は、避難誘導装置20や他のCATV端末を接続することで、これら端末側装置へ下り信号を出力するための端子である。
入力端子T1に入力された下り信号、及び、アンテナ端子T2に入力された受信信号は、それぞれ、受信・復調部24に入力される。
受信・復調部24は、下り信号若しくは受信信号の中から避難情報信号(CATV報知信号若しくはFM報知信号)を受信して、DTMF信号からなる報知データを復調するためのものであり、その復調された報知データは、報知制御部30に入力される。
報知制御部30は、CPU、ROM、RAM等を中心とするマイクロコンピュータにて構成されている。
そして、報知制御部30は、受信・復調部24にて受信された2系統の避難情報信号(CATV報知信号若しくはFM報知信号)の内、下り信号に含まれるCATV報知信号の信号レベルに基づき、受信・復調部24が報知データを復調する避難情報信号をCATV報知信号とFM報知信号との何れかに設定し、受信・復調部24に対し、その設定したCATV報知信号又はFM報知信号から報知データを復調させる。
また、報知制御部30は、受信・復調部24にて報知データが復調されると、その報知データに基づき、避難経路(方向)や災害状況を報知する。
このため、報知制御部30には、避難経路(方向)や災害状況を表示するための表示部26、及び、避難経路(方向)や災害状況を音声案内するための音声出力部28が接続されている。
なお、表示部26には、発光ダイオードを2次元配列することにより、図7に示した矢印表示や温度等の各種情報を表示可能な表示パネル、若しくは、バックライトを備えた液晶表示パネル、が使用される。
これは、昼夜を問わず各種情報を表示し、周囲の通行人等に情報を報知できるようにするためである。
また、避難誘導装置20には、周囲の環境状態を検出する検出手段として、温度を検出する温度センサ32、湿度を検出する湿度センサ34、周囲の画像を撮像するカメラ36、及び、水位を検出する水位センサ38が設けられている。
そして、これら各部からの検出信号や撮像画像は、報知制御部30に入力され、報知制御部30は、受信・復調部24にて報知データが復調されないとき(つまり、センタ装置10から避難情報信号が送信されていないとき)には、図7(c)に示すように温度及び湿度を表示部26に表示すると共に、温度や湿度をセンタ装置10に送信する。
また、報知制御部30は、受信・復調部24にてセンタ装置10から熱中症危険度や災害状況等を表す表示情報が送信されてくると、図7(d)、(e)に示すようにその情報を表示部26に表示し、センタ装置10から水位や撮像画像等の情報が要求されると、その要求に従い、センタ装置10にこれらの情報を送信する。
そして、報知制御部30が、これらの情報をセンタ装置10との間で送受信できるようにするために、避難誘導装置20には、ケーブルモデム40が設けられている。
なお、ケーブルモデム40と受信・復調部24とは、分波器42を介して入力端子T1に接続されており、ケーブルモデム40及び受信・復調部24には、分波器42を介して必要な信号が入出力される。
また、入力端子T1と分波器42との間の信号経路には、下り信号の一部を出力端子T4側へ分岐させる分岐器54が設けられており、分岐器54から出力端子T4に至る信号経路には、下り信号を増幅する増幅器56が設けられている。
また、分岐器54と分波器42との間には、CATVシステムの電源装置78(図1参照)から、伝送線74や分岐増幅器76等の伝送機器を介して入力端子T1に入力される直流信号成分(CATVシステムの電源電圧)を分離する電源分離回路44が設けられている。
また、避難誘導装置20には、充放電可能なバッテリ(二次電池)46が設けられている。
そして、電源分離回路44にて分離された直流信号成分及び二次電池46からの出力は、電源電圧として電源部48に入力され、電源部48は、その入力された電源電圧に基づき、内部回路駆動用の電源電圧(直流定電圧)を生成し、上記各部に供給する。
また、避難誘導装置20には、発電部50から電源入力端子T3に入力された発電電力にて二次電池46を充電する充電部52も設けられている。
次に、避難誘導装置22は、図4に示すように、入力端子T1、アンテナ端子T2、受信・復調部24、表示部26、音声出力部28、報知制御部30、温度センサ32、及び、湿度センサ34を備える。
そして、報知制御部30は、避難誘導装置20の報知制御部30と同様、受信・復調部24にて復調された報知データに基づき、表示部26及び音声出力部28を介して、避難経路(方向)を周囲に報知する制御を行うと共に、受信・復調部24にて報知データが復調されないときには、表示部26に温度及び湿度を表示する。
また、避難誘導装置22には、電源入力端子T3、充電部52、二次電池46、及び電源部48が設けられている。そして、充電部52が、発電部50から電源入力端子T3に入力される発電電力にて二次電池46を充電し、電源部48が、二次電池46からの出力電圧にて内部回路駆動用の電源電圧(直流定電圧)を生成する。
つまり、避難誘導装置22は、図3に示した避難誘導装置20から、水位センサ38、カメラ36、ケーブルモデム40、分波器42、電源分離回路44、分岐器54、増幅器56、及び出力端子T4を削除することで、センタ装置10との間の双方向通信機能及び端末側への下り信号の伝送機能を削除したものである。
次に、センタ装置10の避難誘導制御部12及び避難誘導装置20、22の報知制御部30にて実行される制御処理について説明する。
図5は、センタ装置10の避難誘導制御部12にて実行される報知情報送信処理を表すフローチャートである。
図5に示すように、この処理では、まずS110(Sはステップを表す)にて、緊急速報受信装置2にて緊急速報が受信されたか否かを判断する。そして、緊急速報が受信されていれば、S130に移行し、緊急速報が受信されていなければ、S120に移行する。
S120では、入力装置4から避難誘導指令が入力されたか否かを判断する。そして、避難誘導指令が入力されていれば、S130に移行し、避難誘導指令が入力されていなければ、S190に移行する。
S130では、緊急速報受信装置2で受信された緊急速報若しくは入力装置4から入力された避難誘導指令に基づき、災害状況(例えば、台風や地震に伴う洪水、土砂災害、津波等)に対応した避難誘導経路及び文字表示パターンを設定する。
なお、この経路設定には、入力装置4から直接入力される経路、若しくは、記憶部14に災害状況に応じて予め設定された経路、が利用される。
そして、S130にて、避難誘導経路及び文字表示パターンが設定されると、S140に移行して、避難誘導装置20、22からなる端末毎、若しくは、予め設定された避難誘導装置20、22のグループ毎に、その設置点での避難方向及び文字表示パターンを表す報知データを生成する。
なお、この報知データには、避難誘導装置20、22若しくはそのグループの識別情報(ID)が付与される。そして、避難誘導装置20、22においては、受信・復調部24にて受信・復調される情報の内、自身のID若しくは自身が属するグループのIDが付与された情報を、センタ装置10から自身に送信されてきた情報として認識する。
次に、続くS150では、S140にて生成された報知データを、避難誘導装置20、22毎、若しくは、そのグループ毎に、順次、変調器16に出力することで、変調器16から報知データにて搬送波をFM変調した報知情報信号を出力させる。
そして、続くS160では、避難誘導装置20、22若しくはそのグループからなる全端末に対し、報知データの生成及び送信が完了したか否かを判断し、全端末に対する報知データの生成及び送信が完了していなければ、S140に移行して、報知情報信号未送信の端末に対する報知データを生成させる。
また、S160にて、全端末に対する報知データの生成及び送信が完了したと判断されると、S170に移行して、入力装置4から報知データの送信解除指令が入力された否かを判断し、送信解除指令が入力されていなければ、再度S130〜S160の処理を実行することで、報知データの生成及び送信を実行する。
また、S170にて、送信解除指令が入力されたと判断された場合には、全端末に対し、経路表示の解除指令を送信することで、避難誘導装置20、22による経路表示を終了させ、当該報知情報送信処理を一旦終了する。なお、当該報知情報送信処理を終了した後は、所定時間経過後、再度、報知情報送信処理を開始する。
次に、S190では、CATVセンタ60のセンターモデム64を介して、双方向通信機能を有する端末(避難誘導装置20)から、温度、湿度、等の環境情報を取得し、続くS200にて、その取得した環境情報を、端末毎(避難誘導装置20毎)に、記憶部14に記憶する。
また続く210では、各端末(避難誘導装置20)から取得した環境情報に基づき、各端末の設置点で注意換気が必要か否か(例えば、高温・高湿度で、熱中症危険度を報知する必要があるか否か)を判断する。
そして、S210にて、注意喚起が必要であると判断されると、S220に移行して、記憶部14に記憶された最新の環境情報から注意換気用の表示情報(例えば、熱中症危険度)を生成し、S230にて、その生成した表示情報を、センターモデム64を介して、対応する端末(避難誘導装置20)に送信した後、当該報知情報送信処理を一旦終了する。
次に、図6は、避難誘導装置20、22の報知制御部30にて実行される情報表示処理を表すフローチャートである。
図6に示すように、この処理では、S310にて、受信・復調部24にてFM報知信号が受信されたか否かを判断する。そして、FM報知信号が受信されていれば、S320に移行して、受信・復調部24にてCATV網を介して受信されるCATV報知信号の信号レベルが、予め設定された設定レベル(閾値)以下であるか否かを判断する。
S320にて、CATV報知信号が設定レベル(閾値)以下であると判断された場合、CATV網に断線等の異常が生じているものと判断して、S330に移行し、受信・復調部24に対し、FM報知信号から報知データを復調させ、340に移行する。
一方、S310にて、FM報知信号は受信されていないと判断されると、S360に移行して、受信・復調部24にてCATV報知信号は受信されているか否かを判断する。
そして、受信・復調部24にてCATV報知信号が受信されていれば、受信・復調部24に対し、CATV報知信号から報知データを復調させ、340に移行する。
S340では、S330又はS370にて復調された報知データに基づき、表示すべき避難経路(矢印方向)を特定し、S350にて、図7(a)又は(b)に示すように表示部26に避難経路(矢印)を表示させると共に、その避難経路(方向)を表す音声案内を音声出力部28から出力させ、当該情報表示処理を終了する。
また、S350において、S330又はS370にて復調された報知データに、図7(e)に示した「地震発生」等の災害状況を表す文字表示パターンが含まれている場合には、この文字表示パターンに基づき、表示部26に災害状況を表示させる。
なお、この災害状況の表示は、避難経路と共に、表示部26に同時に表示させるようにしてもよく、或いは、時分割で交互に表示させるようにしてもよい。
次に、S360にて否定判断された場合、つまり、受信・復調部24では、FM報知信号及びCATV報知信号の何れも受信できない場合には、S380に移行して、現在、表示部26への避難経路の表示を行っているか否かを判断する。
そして、現在、表示部26への避難経路の表示を行っている場合には、S390にて、受信・復調部24にて経路表示の解除指令が受信されたか否かを判断し、解除指令が受信されていなければ、S400にて、現在の避難経路及び災害状況の表示及び音声出力を継続し、当該情報表示処理を一旦終了する。
次に、S380にて、現在、避難経路を表示していないと判断された場合、或いは、S390にて、解除指令が受信されたと判断された場合には、S410に移行する。
そして、S410では、避難誘導装置20、22の周囲の環境状態を表す情報(環境情報)として、温度センサ32及び湿度センサ34から温度及び湿度を取得し、図7(c)に示すように、その取得した温度及び湿度を表示部26に表示する。
なお、S410にて、温度及び湿度を表示部26に表示した際、双方向通信機能を有していない避難誘導装置22では、そのまま当該情報表示処理を一旦終了し、双方向通信機能を有する避難誘導装置20では、続くS420〜S440の処理を実行する。
S420では、S410で取得した環境情報(温度及び湿度)を、ケーブルモデム40を介してCATVセンタ60(延いてはセンタ装置10)へ送信する。
そして、続くS430では、受信・復調部24にて、センタ装置10からセンターモデム64及びCATV網を介して送信されてきた表示情報(例えば、上述の熱中症危険度や災害状況等)が受信されたか否かを判断する。
そして、表示情報が受信されていなければ、当該情報表示処理を一旦終了し、表示情報が受信されていれば、S440にて、図7(d)に例示するようにその表示情報(図では熱中症危険度)を表示部26に表示し、当該情報表示処理を一旦終了する。
なお、S440では、表示情報に、音声出力用の案内情報が含まれている場合には、音声出力部28を介して音声案内も実施する。
また、双方向通信機能を有する避難誘導装置20は、上述した情報表示処理とは別に、図8に示す周囲情報送信処理を所定時間毎に実行する。
この周囲情報送信処理では、まずS510にて、受信・復調部24にて、センタ装置10からセンターモデム64及びCATV網を介して送信されてくる周囲情報の送信要求が受信されたか否かを判断する。
そして、周囲情報の送信要求が受信されていれば、S520に移行して、水位センサ38にて検出された水位、及び、カメラ36にて撮像された画像を、所定時間間隔で定期的に送信する送信処理を開始し、S530に移行し、周囲情報の送信要求が受信されていなければ、そのままS530に移行する。
S530では、受信・復調部24にて、センタ装置10からセンターモデム64及びCATV網を介して送信されてくる周囲情報の要求解除指令が受信されたか否かを判断する。
そして、周囲情報の要求解除指令が受信されていれば、S540に移行して、水位情報及び撮像画像を送信する送信処理を停止させて、当該周囲情報送信処理を終了し、周囲情報の要求解除指令が受信されていなければ、そのまま当該周囲情報送信処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の避難誘導システムにおいては、センタ装置10が、複数の避難誘導装置20、22に対し、CATV網、及び、FMコミュニティ放送局80を利用して、避難情報信号を有線及び無線の2系統で送信する。
このため、センタ装置10は、各避難誘導装置20、22に送信する避難情報信号(CATV報知信号及びFM報知信号)によって、各避難誘導装置20、22に表示させる避難経路(方向)を設定できることになり、その避難経路(方向)を、発生した災害に応じて変更することができる。
また、各避難誘導装置20、22において、報知制御部30は、受信・復調部24にてFM報知信号とCATV報知信号の両方が受信されている場合には、CATV報知信号の信号レベルが設定レベル(閾値)よりも大きい場合には、CATV報知信号を選択し、CATV報知信号の信号レベルが設定レベル(閾値)以下であれば、FM報知信号を選択する。
そして、報知制御部30は、その選択した何れかの避難情報信号から報知データを復調させて、避難経路(方向)を特定し、表示部26に表示させると共に、音声出力部28を介して音声案内させる。また、報知データに災害状況を表す文字表示パターンが含まれていれば、その災害状況も表示部26に表示させる。
従って、本実施形態の避難誘導システムによれば、災害発生時に、CATV網及びFMコミュニティ放送局80の何れかに異常が生じたとしても、各避難誘導装置20、22に避難情報を通知して、表示及び音声案内にて避難誘導を実施させることができる。また、「地震発生」等の災害状況も速やかに報知させることができる。
また、各避難誘導装置20、22は、受信・復調部24にて、CATV報知信号及びFM報知信号が受信されない場合には、センタ装置10から避難情報信号が送信されていないと判断して、周囲の温度及び湿度を表示部26に表示することから、周囲の通行人等に対し、熱中症や路面凍結等の注意を促すことができる。
また、特に、CATV網を利用した双方向通信機能を有する避難誘導装置20は、周囲の温度及び湿度をセンタ装置10に送信し、センタ装置10側では、その情報に基づき熱中症危険度等の注意喚起情報を生成して、避難誘導装置20に送信してくるので、避難誘導装置20側では、その注意喚起情報を表示部26に表示することで、より適切な注意喚起を行うことができる。
また、双方向通信機能を有する避難誘導装置20は、センタ装置10からの要求に従い、周囲の水位や画像を送信するように構成されているので、例えば、災害発生時に、センタ装置10側では、入力装置4を介して、管理者が、避難誘導装置20の設置点での被害状況を監視することができる。
このため、管理者は、より適切な避難経路を設定して、各避難誘導装置20、22に避難経路(方向)を報知させることができ、災害時の避難誘導をより適切に実施することが可能となる。
また、避難誘導が必要な災害時以外の条件下では、センタ装置10から各避難誘導装置20、22に対し所望の情報を送信して、表示及び音声出力させることができるので、本実施形態の避難誘導システムは、その用途を拡大することができる。
また、避難誘導装置20、22には、発電部50を接続することにより、太陽光や風力等の自然エネルギを利用して、内部の二次電池46を充電できることから、省エネ対策を行うことができる。
また、双方向通信により消費電力が多くなる避難誘導装置20は、CATVシステムの電源装置78から電源供給を受けて動作し、二次電池46は、停電時の無停電電源として利用することができるので、災害時の避難誘導をより確実に実施することが可能となる。
なお、本実施形態では、図8に示した周囲情報送信処理が、本発明の送信手段に相当する。
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、避難誘導装置20は、検出手段として、避難誘導装置周囲の環境状態(温度、湿度、水位、画像)を検出するものを有し、その検出結果を、CATV網を介してセンタ装置10に送信するものとして説明したが、検出手段として、避難誘導装置20の動作状態(例えば、電源電圧、バッテリ残量、内部温度)等を検出するものを備え、その検出結果(動作状態)をセンタ装置10に送信するようにしてもよい。
また、センタ装置10は、避難誘導装置20から取得した情報(例えば、撮像画像)を、テレビ放送信号の1つとして、CATV網を介して、CATVの加入者宅に配信するようにしてもよい。
一方、上記実施形態の避難誘導システムでは、報知データを、CATV網の同軸ケーブルを介して避難誘導装置20に伝送するものとして説明したが、図9に示すように、報知データは、光ケーブルにて構成されるFTTH網を介して避難誘導装置90に直接伝送するようにしてもよい。
以下、この場合の避難誘導システム及び避難誘導装置90の構成について説明する。
図9に示すように、CATVセンタ60からの伝送線(光ケーブル)72には、光増幅器84が設けられており、光増幅器84にて増幅された光信号は、光分配器86にて、複数系統に分配され、光ケーブル88を介して、避難誘導装置90に直接入力される。
また、避難誘導装置90は、入力された光信号から変換した電気信号(高周波信号)を、同軸ケーブル89を介して、他の避難誘導装置90に入力できるようになっている。
このため、図10に示すように、避難誘導装置90には、光信号入力用の光入力端子T11と、高周波信号入力用のRF入力端子T12の2つの伝送信号入力端子が備えられている。
なお、避難誘導装置90の基本構成は図3に示した上記実施形態の避難誘導装置20と同じであるため、詳細な説明は省略し、避難誘導装置20と異なる点について説明する。
図10に示すように、避難誘導装置90において、光入力端子T11に入力された光信号は、光/電気変換部(O/E変換部)92を介して、電気信号(高周波信号)に変換される。
また、避難誘導装置90には、光/電気変換部92で光信号から変換された高周波信号と、RF入力端子T12に入力された高周波信号との何れか一方を選択的に取り込むための選択スイッチ94が設けられており、選択スイッチ94を介して入力された高周波信号が、分岐器54を介して、受信・復調部24に入力される。なお、選択スイッチ94は、使用者が手動で操作するためのものである。
また、分岐器54にて分岐された高周波信号は、増幅器56にて増幅された後、出力端子T4から端末側へ出力されるが、増幅器56と出力端子T4との間には、電源部48にて生成された電源電圧を重畳するための電源重畳回路96が設けられている。これは、出力端子T4から端末側に電源電圧を供給できるようにするためである。
そして、このように構成された避難誘導装置90によれば、光ケーブルからでも、同軸ケーブルからでも、避難誘導システムのセンタ装置10からの伝送信号を入力できることになる。
2…緊急速報受信装置、4…入力装置、10…センタ装置、12…避難誘導制御部、14…記憶部、16…変調器、18…分配器、20,22,90…避難誘導装置、21…アンテナ、24…受信・復調部、26…表示部、28…音声出力部、30…報知制御部、32…温度センサ、34…湿度センサ、36…カメラ、38…水位センサ、40…ケーブルモデム、42…分波器、44…電源分離回路、46…二次電池、48…電源部、50…発電部、52…充電部、54…分岐器、56…増幅器、60…CATVセンタ、62…下り信号出力部、64…センターモデム、70…幹線分岐増幅器、72,74…伝送線、76…分岐増幅器、78…電源装置、80…FMコミュニティ放送局、81…アンテナ、84…光増幅器、86…光分配器、88…光ケーブル、89…同軸ケーブル、T1…入力端子、T2…アンテナ端子、T3…電源入力端子、T4…出力端子、T11…光入力端子、T12…RF入力端子、92…光/電気変換部、94…選択スイッチ、96…電源重畳回路。

Claims (12)

  1. 所定の避難誘導対象領域内に分散して設置され、少なくとも各設置地点から退避場所への避難経路を含む、避難誘導用の案内情報を表示する複数の避難誘導装置と、
    災害発生時に、前記各避難誘導装置に避難情報を送信することで、前記避難経路を含む案内情報を表示させるセンタ装置と、
    を備え、
    前記センタ装置は、
    災害発生時に、前記避難誘導対象領域に敷設されたCATV網又はFTTH網、及び、前記避難誘導対象領域に向けて無線による告知放送を行う放送局を介して、前記避難情報を有線及び無線にて、前記各避難誘導装置に送信するよう構成され、
    前記各避難誘導装置は、
    前記避難経路を含む案内情報を表示するための表示部と、
    前記CATV網又はFTTH網を介して得られる前記避難情報の信号レベルが予め設定された閾値以上であるとき、前記CATV網又はFTTH網を介して得られる前記避難情報に基づき前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示し、前記CATV網又はFTTH網を介して得られる前記避難情報の信号レベルが前記閾値未満であれば、前記放送局からの放送信号に含まれる前記避難情報に基づき前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示する制御部と、
    を備えたことを特徴とする避難誘導システム。
  2. 前記避難誘導装置において、
    前記表示部は、前記避難経路として、前記退避場所への避難方向を表す矢印を表示可能に構成され、
    前記制御部は、前記CATV網又はFTTH網、若しくは前記放送局を介して取得した前記避難情報に基づき、前記避難方向を表す矢印を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の避難誘導システム。
  3. 前記避難誘導装置の少なくとも1つは、
    当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段を備え、
    該検出手段を備えた避難誘導装置における前記制御部は、前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示していないときに、前記検出手段による検出結果を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の避難誘導システム。
  4. 前記避難誘導装置の少なくとも1つは、
    当該避難誘導装置の動作状態若しくは当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果を、前記CATV網又はFTTH網を介して前記センタ装置に送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の避難誘導システム。
  5. 前記避難誘導装置の少なくとも1つにおいて、
    前記制御部は、前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示していないときには、前記CATV網又はFTTH網を介して前記センタ装置から送信されてきた表示情報に基づき、前記表示部に所定の案内情報を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の避難誘導システム。
  6. 前記避難誘導装置の少なくとも1つは、
    前記CATV網又はFTTH網からの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成し、前記CATV網又はFTTH網からの電力供給が遮断されると、内蔵バッテリからの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成する電源部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の避難誘導システム。
  7. 災害発生時に、センタ装置からCATV網又はFTTH網、及び放送局を介して有線及び無線にて伝送されてくる避難情報に基づき、避難場所への避難経路を含む案内情報を表示するための避難誘導装置であって、
    前記避難経路を含む案内情報を表示するための表示部と、
    前記CATV網又はFTTH網を介して伝送されてくる前記避難情報の信号レベルが予め設定された閾値以上であるとき、該CATV網又はFTTH網からの避難情報に基づき前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示し、前記CATV網又はFTTH網を介して伝送されてくる前記避難情報の信号レベルが前記閾値未満であれば、前記放送局からの避難情報に基づき前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示する制御部と、
    を備えたことを特徴とする避難誘導装置。
  8. 前記表示部は、前記避難経路として、前記退避場所への避難方向を表す矢印を表示可能に構成され、
    前記制御部は、前記CATV網又はFTTH網、若しくは前記放送局を介して取得した前記避難情報に基づき、前記避難方向を表す矢印を前記表示部に表示することを特徴とする請求項7に記載の避難誘導装置。
  9. 当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段を備え、
    前記制御部は、前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示していないときに、前記検出手段による検出結果を前記表示部に表示することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の避難誘導装置。
  10. 当該避難誘導装置の動作状態若しくは当該避難誘導装置周囲の環境状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果を、前記CATV網又はFTTH網を介して前記センタ装置に送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の避難誘導装置。
  11. 前記制御部は、前記表示部に前記避難経路を含む案内情報を表示していないときには、前記CATV網又はFTTH網を介して前記センタ装置から送信されてきた表示情報に基づき、前記表示部に所定の案内情報を表示することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の避難誘導装置。
  12. 前記CATV網又はFTTH網からの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成し、前記CATV網又はFTTH網からの電力供給が遮断されると、内蔵バッテリからの供給電力にて当該避難誘導装置駆動用の電源電圧を生成する電源部、
    を備えたことを特徴とする請求項7〜請求項11の何れか1項に記載の避難誘導装置。
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