JP2016071219A - 光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動ズームと手動ズームの切り替えが可能な構成において、手動ズームにより停止禁止領域内に停止された状態で電動ズームに切り替えられた場合でも、端方向へのズーム駆動を可能にする。【解決手段】 光学装置は、光軸方向に移動することでズーム倍率を変更可能なズームレンズと、ズームレンズを駆動する駆動手段と、手動ズームと電動ズームを切り替える切り替え手段と、電動ズームを制御する制御手段と、を有する。手動ズームにより広角側または望遠側の端から第1の範囲内にズームレンズが停止された状態で、切り替え手段を介して電動ズームに切り替えられ、当該第1の範囲内における端方向へのズームレンズの駆動が指示された場合、制御手段は、当該指示に基づく駆動方向に応じて、ズームレンズの目標速度を設定することを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は手動ズームと電動ズームを備えるレンズ制御装置に関するものである。
近年のデジタルカメラ等の撮像装置には、変倍機構としてズームレンズを備えるものが存在する。ズーム倍率を変更する手段としては、アクチュエータを介さずにズーム倍率を変更する手動ズームと、アクチュエータを介してズーム倍率を変更する電動ズームがある。一つの撮像装置に対して、手動ズームもしくは電動ズームのどちらか一方が備え付けられている構成が一般的であるが、特許文献1のように、手動ズームと電動ズームを行う操作部材を共通の部材として両者を切り替える技術が提案されている。
また、ズームレンズを備える鏡筒は、ユーザが撮像装置の使用を停止した際(例えば電源OFF)には沈胴状態に推移する。そして、撮像装置を使用する際(例えば電源ON)にはアクチュエータにより撮影開始位置としての広角位置まで鏡筒を繰り出す機構が一般的である。そして、鏡筒を広角位置まで繰り出した後には、その広角位置から望遠位置までの任意の位置において、手動ズームと電動ズームの切り替えを行うことが可能となる。
ここで、ズーム操作が電動ズームである場合、広角側は沈胴位置まで、望遠側は停止時のオーバシュート分、もしくは調整等で使用される余裕分を考慮した位置までがズームレンズの駆動範囲となる。
一方、ズーム操作が手動ズームである場合、図2(b)で示されるように、広角側と望遠側の両端に対してメカ的なストッパが設けられ、ユーザが各端を超えてズーム操作できないように制限される。
特開2013−228617号公報
電動ズームの操作では、ユーザが操作部材を操作していると、ズーム速度に応じて目標位置の手前から減速、もしくはブレーキを掛けることが一般的な制御である。そのため、電動ズームの場合、広角端と望遠端の近傍では、加速と減速に必要となる距離分だけズームレンズの停止を禁止する領域(以下、停止禁止領域と呼ぶ)が存在する。ズームレンズが停止禁止領域内に停止するようなタイミングでユーザがズーム動作を停止する操作を行った場合は、広角端もしくは望遠端までズームレンズが到達してから停止するように制御を行う。これは、停止禁止領域内でズームレンズが停止すると、さらに端方向への駆動が指示された場合に、加速と減速に必要な距離が確保できなくなるためである。そこで、敢えて端位置までズームレンズを移動させることで、停止禁止領域内から端方向への駆動が行われないようにする。
一方、手動ズームの場合は広角端と望遠端に対してメカ的なストッパが存在しているため、端を越えることがない。そのため、手動ズームでは停止禁止領域の概念がなく、ユーザは任意の位置にズームレンズを停止させることが可能である。
しかしながら、上述したように電動ズームと手動ズームの切り替えが可能な構成においては、手動ズーム操作によってズームレンズを電動ズームの停止禁止領域内に停止させることが想定される。この状態で電動ズームに切り替えられた場合、広角端もしくは望遠端へのズームレンズの駆動指示に応じてズーム動作を行うと、端位置を越えてしまうおそれがある。
上記課題に鑑みて、第1の本発明は、光軸方向に移動することでズーム倍率を変更可能なズームレンズと、前記ズームレンズを駆動する駆動手段と、前記駆動手段を介さずに前記ズームレンズの位置を変更する第1のズーム動作と、前記駆動手段を介して前記ズームレンズの位置を変更する第2のズーム動作とを切り替える切り替え手段と、前記第2のズーム動作を制御する制御手段とを有する光学装置であって、前記第1のズーム動作により広角側または望遠側の端から第1の範囲内に前記ズームレンズが停止された状態で、前記切り替え手段を介して前記第2のズーム動作に切り替えられ、当該第1の範囲内における端方向への前記ズームレンズの駆動が指示された場合、前記制御手段は、当該指示に基づく駆動方向に応じて、前記ズームレンズの目標速度を設定することを特徴とする。
第2の本発明は、光軸方向に移動することでズーム倍率を変更可能なズームレンズと、前記ズームレンズを駆動する駆動手段と、前記駆動手段を介さずに前記ズームレンズの位置を変更する第1のズーム動作と、前記駆動手段を介して前記ズームレンズの位置を変更する第2のズーム動作とを切り替える切り替え手段と、前記第2のズーム動作を制御する制御手段とを有する光学装置であって、広角側または望遠側の端から第1の範囲内でない位置から前記第2のズーム動作により前記ズームレンズを駆動する際の目標速度を第1の速度として、前記第1のズーム動作により広角側または望遠側の端から第1の範囲内に前記ズームレンズが停止された状態で、前記切り替え手段を介して前記第2のズーム動作に切り替えられた場合、前記制御手段は、前記ズームレンズの目標速度を前記第1の速度より低い速度に設定するとともに、当該第1の範囲内において前記ズームレンズが停止された位置に応じて、当該第1の範囲内における端位置あるいは当該第1の範囲の境界位置へ前記ズームレンズを移動することを特徴とする。
本発明によれば、電動ズームと手動ズームの切り替えが可能な構成において、手動ズームにより停止禁止領域内に停止された状態で電動ズームに切り替えられた場合でも、端位置を越えるのを防ぎつつ、駆動指示に応じた適切なズーム動作が可能になる。
デジタルカメラの構成例を示すブロック図 ズーム操作切り替えを説明したメカ構成図 本実施例におけるズーム制御の概要を説明する図 実施例1におけるズーム駆動制御処理を示すフローチャート 実施例2におけるズーム駆動制御処理を示すフローチャート
〔実施例1〕
以下に、本発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明の実施例に係る光学装置の一例としてのデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。デジタルカメラ100は、手動ズームと電動ズームを切り替え可能に構成されている。
レンズ鏡筒101は、その内部にレンズ群を保持している。ズームレンズ102は、光軸方向に移動することで焦点距離を調節し、光学的に画角を変更可能(ズーム倍率を変更可能)に構成されている。フォーカスレンズ103は、光軸方向に移動することでピント位置を調節する。絞り及びシャッタ104は、光量を調節可能に構成されており、露出制御に用いられる。
なお、本実施例においては、レンズ鏡筒101がデジタルカメラ100と一体になった光学装置について説明するが、レンズユニットを着脱可能な交換レンズタイプの光学装置にも本発明を適用可能である。
レンズ鏡筒101を通過した光は、CCD(電荷結合素子)またはCMOS(相補型金属酸化膜半導体)等を備えて構成される撮像素子105により受光される。撮像素子105は、光電変換によって被写体像を電気信号に変換することで、撮像信号を生成する。撮像信号は、画像処理回路106に入力される。画像処理回路106は、入力された撮像信号に対して画素補間処理や色変換処理等の各種処理を行い、画像データとして内部メモリ107に出力する。内部メモリ107は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等を備えて構成される記憶手段である。
表示部108は、TFT型LCD(薄膜トランジスタ駆動型液晶表示器)等を備えて構成され、撮影画像(画像データ)を表示する。また表示部108は、撮影画像とともに、撮影情報などを表示する。
内部メモリ107に保存されている画像データは、画像フォーマットに応じて圧縮伸長処理部109にて圧縮伸長され、カメラに装着して使用するメモリカード等の外部記録媒体や、デジタルカメラ100に内蔵されている記憶メモリ110に記録される。
システム制御部119は、CPU(中央演算処理装置)等の演算装置を備えて構成され、ユーザの操作に応じて各部に制御命令を送ることによりデジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部119は、内部メモリ107に記憶されている各種の制御プログラム、例えばAE/AF制御、ズーム制御等を行うためのプログラムを実行する。
操作部115は、各種のメニュー操作、モード切り替え操作等を指示する操作部材を含む。ズーム切り替え部116は、手動ズームと電動ズームの切り替えを指示する操作を受け付ける。ズームを操作する部材として、手動ズーム時には手動ズーム操作部118が、電動ズーム時には電動ズーム操作部117が使用される。
図2(a)と(b)は、ズーム操作の切り替えを説明するメカ構成図である。ズームモータ204は、ギア連結部203を介してドライブリング202を回転させる。ドライブリング202の回転により、レンズ鏡筒101のズーム倍率が変更される。
ズーム切り替え部116の操作により、電動ズームから手動ズームに切り替えられると、ギア連結部203が解除され、手動ズーム操作部118の内側に配置されている結合ピン201が噛み合う。結合ピン201が噛合した状態で手動ズーム操作部118が回転されると、レンズ鏡筒101のズーム倍率が変更される(第1のズーム動作)。
また、レンズ鏡筒101を沈胴状態から広角位置(広角端)に駆動する際には、基準位置決め(リセット動作)を行うため、電動ズームでの駆動が行われる。電動ズームでレンズ鏡筒を望遠位置(望遠端)へ駆動する際には、停止時のオーバシュート分の余裕を考慮した領域が設けられている。電動ズームから手動ズームに切り替えられると、ユーザ操作により広角位置または望遠位置を通り過ぎないようにするため、広角側と望遠側にメカ的なストッパが配置される。
続いて、図1を用いてレンズ鏡筒101の駆動部について説明する。システム制御部119は、画像処理回路106での画像処理によって得られた輝度情報に基づいて露出制御値(絞り値及びシャッタ速度)を演算する。この演算結果に基づき、絞りシャッタ駆動部111を介して絞り及びシャッタ104を駆動することで、自動露出(AE)制御が行われる。
フォーカスレンズ駆動部112は、フォーカスレンズ103を駆動する。ズームレンズ駆動部114は、ズーム操作指示に従ってズームレンズ102を駆動する。現在位置検出部113は、ズームレンズ102の現在位置を取得する。停止禁止領域判定部120は、現在位置検出部113で検出した位置が広角位置と望遠位置から加減速に必要な距離内、即ち停止禁止領域内に存在するか否かを判定する。
残移動距離算出・判定部121は、手動ズーム操作から電動ズーム操作に切り替わったときにズームレンズ102が停止禁止領域内で停止していた場合、広角位置もしくは望遠位置までの残移動距離を算出する。また、残移動距離算出・判定部121は、算出した残移動距離が所定距離以内であるか否かを判定する。
駆動方向判定部123は、電動ズーム操作部117を介した操作が、広角側と望遠側いずれの駆動方向への駆動指示であるかを判定している。制御速度算出部122は、ズームレンズの駆動速度を算出する。残移動距離と駆動方向に基づいて、停止禁止領域内から広角位置あるいは望遠位置への駆動指示が行われた場合に広角位置あるいは望遠位置へ停止可能な速度を算出する。停止位置制御部125は、ズームレンズの停止位置(目標位置)を設定する。手動ズーム操作から電動ズーム操作に切り替わったときに停止禁止領域内でズームレンズ102が停止していた場合、広角位置あるいは望遠位置から停止禁止領域の境界位置へ駆動して停止位置の制御を行う。ズーム制御部124は、停止位置と制御速度から時々刻々と現在位置を監視することにより、ズームレンズ駆動部114を介してズーム制御を行う(第2のズーム動作)。
次に、本実施例におけるズーム制御の概要について図3を用いて説明する。図3(a)は、ズームレンズの移動距離(横軸)に対するズーム速度(縦軸)を表したグラフである。グラフに示されている目標速度で制御する際には、最低限、駆動開始から目標速度に到達するために必要な加速距離と、停止のために必要な減速距離の和だけレンズ移動距離が必要である。
図3(b)は、広角位置と望遠位置に対して設けられている停止禁止領域を示す図である。電動ズーム操作においては、ズームレンズが停止禁止領域内に停止するようなタイミングでユーザがズーム動作を停止する操作を行った場合には、そのまま広角位置/望遠位置へズームレンズを駆動させる。なぜなら、次の駆動で広角位置/望遠位置への駆動指示が行われた場合には、通常のズーム速度では停止させることができないためである。停止禁止領域内でズームレンズが停止すると、さらに端方向への駆動が指示された場合に、加速と減速に必要な距離が確保できなくなる。そこで、敢えて端位置までズームレンズを移動させることで、停止禁止領域内から端方向への駆動が行われないようにする。
一方、手動ズーム操作において、ユーザの操作により停止禁止領域でズームレンズを停止させることが可能である。停止禁止領域でズームレンズが停止された状態で電動ズームに切り替えられた場合に、広角位置/望遠位置への駆動指示が行われたとき、通常のズーム速度では広角位置/望遠位置に停止することが出来ずにオーバーすることになる。なお、通常のズーム速度とは、図3(a)で示した目標速度に加速する場合のズーム速度に相当する。
ここで、停止禁止領域内で停止した場合のズームレンズ位置が広角位置/望遠位置から所定量以内である場合(非常に近接している場合)、次のユーザ操作で広角側/望遠側に駆動しなくとも、既にほぼ広角位置/望遠位置に到達していると言える。換言すると、ズームレンズが停止した位置が、広角位置/望遠位置の画角として規定された誤差内程度に収まっている場合である。一方、停止禁止領域内で停止した場合のズームレンズ位置が広角位置/望遠位置から所定量を超えて離れている場合、次のユーザ操作で広角側/望遠側へ駆動されないとユーザに故障等の懸念を抱かせるおそれがある。そこで、図3(c)に示すように、停止禁止領域内で停止した状態から端方向への駆動が指示された場合には、残移動距離算出・判定部121により算出された残移動距離に応じて、ズーム速度を通常のズーム速度より小さくして広角位置/望遠位置へ駆動する。これにより、ユーザの指示に応じて広角位置/望遠位置への駆動を行うとともに、オーバーランを防ぐことができる。
次に、図4を参照して本実施例におけるズーム駆動制御の処理の流れを説明する。図4はズーム駆動制御処理のフローチャートである。
ステップS401は、ズーム駆動制御処理の開始を示している。ステップS402では、システム制御部119は、ユーザによりズーム操作切り替え部116を介して手動ズーム操作から電動ズーム操作に切り替えられたか否かを判定する。電動ズーム操作へ切り替えられていない場合は、ズーム速度を変更する必要はなく、ステップS413に進む。一方、電動ズーム操作へ切り替えられた場合は、ステップS403に進む。
ステップS403において、停止禁止領域判定部120は、手動ズーム操作の終了時に広角側の停止禁止領域内(広角側の端から第1の範囲内)で停止したか否かを判定する。広角側の停止禁止領域内で停止した場合はステップS405へ、停止していない場合はステップS404へ進む。
ステップS404において、停止禁止領域判定部120は、手動ズーム操作の終了時に望遠側の停止禁止領域内で停止したか否かを判定する。望遠側の停止禁止領域内(望遠側の端から第1の範囲内)で停止した場合はステップS406へ、停止していない場合はステップS413へ進む。
広角側及び望遠側いずれの停止禁止領域内にも停止していない場合は、ズーム速度を変更する必要はない。そのため、ステップS413では、制御速度算出部122は通常のズーム速度(第1の速度)を目標速度に設定する。通常のズーム速度とは、停止禁止領域内でない位置から電動ズームによるズームレンズの駆動を行う場合の目標速度である。
一方、手動ズーム操作時に広角側の停止禁止領域内で停止していた場合、ステップS405へ進み、駆動方向判定部123は、電動ズーム操作部117を介した広角側への駆動指示が行われたか否かを判定する。広角側への駆動指示が行われた場合はステップS407へ進む。ステップS407では、残移動距離算出・判定部121は、残移動距離として、現在の停止位置から広角端までの距離(|現在位置−広角位置|)を算出する。広角側への駆動指示が行われなかった場合、つまり端方向と逆方向への駆動指示の場合はステップS413へ進み、上述のように通常のズーム速度でズームレンズの駆動を行う。
一方、手動ズーム操作時に望遠側の停止禁止領域内で停止していた場合、ステップS406へ進み、駆動方向判定部123は、電動ズーム操作部117を介した望遠側への駆動指示が行われたか否かを判定する。望遠側への駆動指示が行われた場合はステップS408へ進む。ステップS408では、残移動距離算出・判定部121は、残移動距離として、現在の停止位置から望遠端までの距離(|現在位置−望遠位置|)を算出する。望遠側への駆動指示が行われなかった場合、つまり端方向と逆方向への駆動指示の場合はステップS413へ進み、上述のように通常のズーム速度でズームレンズの駆動を行う。
ステップS409では、残移動距離算出・判定部121は、算出した残移動距離が予め決められた所定値より大きいか否かを判定する。換言すると、停止されたズームレンズの位置が広角位置/望遠位置と非常に近接している(広角側または望遠側の端から第1の範囲内より小さい第2の範囲内にある)か否かを判定する。残移動距離が所定値より大きい場合はステップS410へ、所定値以下の場合はステップS412へ進む。
ステップS410では、制御速度算出部122は、図3(c)で説明したように、ズームレンズの目標速度を通常のズーム速度より低速に変更する。そして、ステップS411では、ズーム制御部124は、変更した目標速度でズームレンズの駆動を行う。なお、ステップS410において、目標速度を残移動距離に応じて変更(例えば、残移動距離が短いほど目標速度を低速にする)してもよい。
一方、ステップS412に進んだ場合、ズームレンズの駆動は行わない。この場合、停止位置が画角として規定された誤差内程度に収まっていて、次のユーザ操作で広角側もしくは望遠側に駆動しなくとも、既に広角端もしくは望遠端に到達していると言える。
ステップS414は、ズーム駆動制御の終了を示す。
以上説明したように、本実施例では、手動ズームにより停止禁止領域内にズームレンズが停止された状態で電動ズームに切り替えられた場合に、端方向への駆動指令が行われたら、ズーム速度を通常時より低速に設定する。これにより、停止禁止領域内で停止した状態からオーバーランを防ぎつつ、電動ズームで端方向への駆動を行うことが可能になる。
〔実施例2〕
次に、本発明の第2の実施例を説明する。実施例1では、手動ズームで停止禁止領域内に停止した状態で電動ズームに切り替えられた場合に、さらに端方向へ駆動指示が行われるとズーム速度を低速にして駆動する例を説明した。それに対して、本実施例では、手動ズームで停止禁止領域内に停止した状態で電動ズームに切り替えられると、低速で自動的にズームレンズ位置を所定位置へ移動する例について説明する。なお、本実施例のデジタルカメラ100の構成および鏡筒のメカ構成については、実施例1で図1および図2を用いて説明したのと同様であるので、説明を省略する。
図5は、本実施例におけるズーム駆動制御のフローチャートである。ステップS501は、ズーム駆動制御処理の開始を示している。ステップS502では、システム制御部119は、ユーザによりズーム操作が切り替え部116を介して手動ズーム操作から電動ズーム操作に切り替えられたか否かを判定する。電動ズーム操作へ切り替えられていない場合は、ズーム速度を変更する必要はなく、ステップS511に進んで本処理を終了する。
ステップS503において、停止禁止領域判定部120は、手動ズーム操作の終了時に広角側あるいは望遠側の停止禁止領域内(第1の範囲内)で停止したか否かを判定する。停止禁止領域内で停止していない場合は、ステップS511に進んで本処理を終了する。停止禁止領域内で停止した場合はステップS504へ進む。
ステップS504では、残移動距離算出・判定部121は、第1の残移動距離として、現在の停止位置から広角端あるいは望遠端までの距離(|現在位置−端位置|)を算出する。ここでは、広角側の停止禁止領域内で停止している場合は広角端との距離を、望遠側の停止禁止領域内で停止している場合は望遠端との距離を算出する。
ステップS505では、残移動距離算出・判定部121は、第2の残移動距離として、現在の停止位置から停止禁止領域の境界位置までの距離(|現在位置−停止禁止領域の境界位置|)を算出する。ここで、停止禁止領域の境界位置とは、停止禁止領域と停止禁止領域でない領域との境界の位置である。つまり、第2の残移動距離は、停止禁止領域から抜けるために必要なズームレンズの移動距離と換言することができる。
ステップS506では、残移動距離算出・判定部121は、第1の残移動距離と第2の残移動距離とを比較する。第1の残移動距離が第2の残移動距離より大きい、つまり、端位置より停止禁止領域の境界位置のほうが現在位置から近い場合、ステップS507に進む。一方、第1の残移動距離が第2の残移動距離以下、つまり、停止禁止領域の境界位置より端位置のほうが現在位置から近い場合、ステップS509に進む。
ステップS507では、制御速度算出部122は、図3(c)で説明したように、ズームレンズの目標速度を通常のズーム速度より低速に変更する。ここでの通常のズーム速度とは、実施例1と同様に、停止禁止領域内でない位置から電動ズームによるズームレンズの駆動を行う場合の目標速度である。そして、ステップS508に進み、ズーム制御部124は、変更した目標速度で停止禁止領域の境界位置へズームレンズの駆動を行う。
一方、ステップS509でも、制御速度算出部122は、図3(c)で説明したように、ズームレンズの目標速度を通常のズーム速度より低速に変更する。そして、ステップS510に進み、ズーム制御部124は、変更した目標速度で端位置へズームレンズの駆動を行う。
ステップS508またはステップS510のズーム駆動が完了すると、ステップS511に進んで本処理を終了する。
以上説明したように、本実施例では、手動ズームにより停止禁止領域内にズームレンズが停止された状態で電動ズームに切り替えられた場合に、通常時より小さいズーム速度で停止禁止領域の境界位置あるいは端位置へ自動でズームレンズを駆動する。これにより、ほぼ端位置で停止していた場合は、自動で端位置までズームレンズを駆動する。また、停止禁止領域の境界位置に近い位置で停止していた場合は、自動で停止禁止領域から抜けることで、電動ズームでの端方向への加減速駆動が可能になる。したがって、本実施例においても、オーバーランを防ぎつつ、駆動指示に応じた適切なズーム動作を行うことが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 デジタルカメラ
101 レンズ鏡筒
102 ズームレンズ
114 ズームレンズ駆動部
116 ズーム操作切り替え部
117 電動ズーム操作部
118 手動ズーム操作部
119 システム制御部
120 停止禁止領域判定部
121 残移動距離算出・判定部
122 速度制御算出部
123 駆動方向判定部
124 ズーム制御部
125 停止位置制御部

Claims (6)

  1. 光軸方向に移動することでズーム倍率を変更可能なズームレンズと、
    前記ズームレンズを駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を介さずに前記ズームレンズの位置を変更する第1のズーム動作と、前記駆動手段を介して前記ズームレンズの位置を変更する第2のズーム動作とを切り替える切り替え手段と、
    前記第2のズーム動作を制御する制御手段と、を有し、
    前記第1のズーム動作により広角側または望遠側の端から第1の範囲内に前記ズームレンズが停止された状態で、前記切り替え手段を介して前記第2のズーム動作に切り替えられ、当該第1の範囲内における端方向への前記ズームレンズの駆動が指示された場合、前記制御手段は、当該指示に基づく駆動方向に応じて、前記ズームレンズの目標速度を設定することを特徴とする光学装置。
  2. 前記第1のズーム動作により広角側または望遠側の端から前記第1の範囲内に前記ズームレンズが停止された状態で、前記切り替え手段を介して前記第2のズーム動作に切り替えられた場合、前記制御手段は、当該第1の範囲内における端方向への駆動が指示された際の前記ズームレンズの目標速度を、当該端方向と逆方向への駆動が指示された際の前記ズームレンズの目標速度と比較して、低い速度に設定することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 広角側または望遠側の端から前記第1の範囲内でない位置から前記第2のズーム動作により前記ズームレンズを駆動する際の目標速度を第1の速度として、
    前記第1のズーム動作により広角側または望遠側の端から前記第1の範囲内に前記ズームレンズが停止された状態で、前記切り替え手段を介して前記第2のズーム動作に切り替えられた場合、前記制御手段は、当該第1の範囲内における端方向への駆動が指示された際の前記ズームレンズの目標速度を、前記第1の速度より低い速度に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  4. 前記第1のズーム動作により広角側または望遠側の端から前記第1の範囲内より小さい第2の範囲内に前記ズームレンズが停止された状態で、前記切り替え手段を介して前記第2のズーム動作に切り替えられ、当該第2の範囲内における端方向への前記ズームレンズの駆動が指示された場合、前記制御手段は、前記ズームレンズの位置を変更しないように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学装置。
  5. 光軸方向に移動することでズーム倍率を変更可能なズームレンズと、
    前記ズームレンズを駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を介さずに前記ズームレンズの位置を変更する第1のズーム動作と、前記駆動手段を介して前記ズームレンズの位置を変更する第2のズーム動作とを切り替える切り替え手段と、
    前記第2のズーム動作を制御する制御手段と、を有し、
    広角側または望遠側の端から第1の範囲内でない位置から前記第2のズーム動作により前記ズームレンズを駆動する際の目標速度を第1の速度として、
    前記第1のズーム動作により広角側または望遠側の端から前記第1の範囲内に前記ズームレンズが停止された状態で、前記切り替え手段を介して前記第2のズーム動作に切り替えられた場合、前記制御手段は、前記ズームレンズの目標速度を前記第1の速度より低い速度に設定するとともに、当該第1の範囲内において前記ズームレンズが停止された位置に応じて、当該第1の範囲内における端位置あるいは当該第1の範囲の境界位置へ前記ズームレンズを移動することを特徴とする光学装置。
  6. 前記第1のズーム動作により広角側または望遠側の端から第1の範囲内に前記ズームレンズが停止された状態で、前記切り替え手段を介して前記第2のズーム動作に切り替えられた場合、前記制御手段は、前記ズームレンズが停止された当該第1の範囲内における端位置と当該第1の範囲の境界位置のうち、前記ズームレンズが停止された位置から近いほうへ前記ズームレンズを移動することを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
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