JP2016070254A - 排気浄化装置 - Google Patents

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亮策 高原
Ryosaku Takahara
亮策 高原
由章 畠山
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由章 畠山
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【課題】排気通路内のスペースを有効に活用し、NOx除去及び捕集したPMの燃焼除去を効率的に行うことができる排気浄化装置を提供すること。【解決手段】排気浄化装置10は、凹部21が上流側の端面の中央に形成されるCSF部20と、上流側の端面が外部に露出するように凹部21に収容されてCSF部20と一体的に構成されるNOx還元触媒の担持体としてのNSC部30と、を備える。このCSF部20の凹部21の底部からCSF部20の下流側端部までの長さaは、CSF部20の全長の長さLの20%以上40%以下の長さに設定されている。そして、NSC部30のセル35の気孔径は、CSF部20のセル25の気孔径よりも大きく形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関から排出される排ガスを浄化する排気浄化装置に関する。
エンジン等の内燃機関から排出される排ガスが流通する排気通路に、NOx還元触媒と、煤等のPMを捕集するDPFやCSF等のフィルタと、を配置し、排ガスの浄化を行う排気浄化装置が従来から知られている。この種の排気浄化装置において、NOx還元触媒をフィルタに担持させて排ガス中のNOxを除去するものがある。例えば、特許文献1には、ハニカム構造部の第1隔壁に酸化触媒を担持したハニカム触媒部と、ハニカムフィルタ部と、外周ハニカム構造部と、を備えた複合ハニカム構造体が開示されており、その説明の中で、ハニカムフィルタ部や外周ハニカム構造部の隔壁にSCR触媒やLNT等のNOx還元触媒を担持させる例が示されている。
特開2013−212446号公報
ところで、排気通路には、NOx還元触媒だけではなく、PMを捕集するフィルタを配置するスペースについても考慮する必要がある。そのため、NOx還元触媒のためだけに大きくスペースを確保することは難しかった。この点、特許文献1に示される例は、ハニカム触媒部とハニカムフィルタ部が一体的に構成されているものの、酸化触媒を担持したハニカム触媒部とハニカムフィルタとの間に隙間を設ける構成のため、NOx触媒の担持体のためのスペースを大きく確保することは難しく、依然としてレイアウト上の制約があった。また、NOxの効率的な除去やNOx触媒を担持させる部分の昇温性及び保温性の観点から、NOx触媒を担持させる担持体は、排ガスが流れ込みやすい場所に配置することが好ましい。しかし、この点においても、特許文献1を含む従来の排気浄化装置は、排気管内部で均一ではない排ガスの流れを十分に考慮してNOx触媒の担持体を配置しているとは言えず、NOx触媒における反応熱の効果的な活用という観点からも改善の余地があった。
本発明は、排気通路内のスペースを有効に活用し、NOx除去及び捕集した粒子状物質の燃焼除去を効率的に行うことができる排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関(例えば、後述のエンジン100)の排気通路(例えば、後述の排気管2)に配置され、多孔質の隔壁によって区画された排気の流路となる複数のセル(例えば、後述のセル25)を有し、前記セルの上流側の端部又は下流側の端部の何れか一方が目封止(例えば、後述の目封止部26)されるフィルタ部(例えば、後述のCSF部20)と、多孔質の隔壁によって区画された排気の流路となる複数のセル(例えば、後述のセル35)を有し、排気の空燃比がリーンのときにNOxを捕捉し、排気の空燃比がリッチのときにNOx又はSOxを還元するNOx還元触媒が担持されるNOx還元触媒部(例えば、後述のNSC部30)と、を備える排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置10)であって、前記フィルタ部には、凹部(例えば、後述の凹部21)が上流側の端面の中央に形成され、前記NOx還元触媒部は、少なくとも上流側の端面が外部に露出するように前記凹部に収容されて前記フィルタ部と一体的に構成される排気浄化装置に関する。
これにより、従来の構成に比べ、排ガスが流れる方向におけるNOx還元触媒部のスペースを大きくとることができ、NOx還元触媒の担持量を増加させることができる。また、排ガスが集まりやすい位置にNOx還元触媒部が配置されることに加えてフィルタ部が目封止されることで中央と外側の圧力損失が大きくなるので、中央に配置されるNOx還元触媒部に排ガスが集まる気流を生じさせてNOxの除去を集中的に行うことができ、反応熱を有効に活用してNOx還元触媒部の昇温性及び保温性を向上させることもできる。これによって、フィルタ部の再生に必要な燃料の噴射等も抑制され、燃費向上にも寄与する。
前記フィルタ部の前記凹部の底部から前記フィルタの下流側端部までの長さ(例えば、後述の長さa)が、前記フィルタ部の上流側端部から下流側端部までの長さ(例えば、後述の長さL)の20%以上40%以下の長さに設定されることが好ましい。
これにより、アッシュ、スート等の粒子状物質を堆積するのに十分なフィルタ部における排ガスの流れる方向の長さを確保できるので、粒子状物質の堆積を原因とするNOxの還元除去性能の低下を効果的に防止できる。
前記NOx還元触媒部のセルの気孔径は、前記フィルタ部のセルの気孔径よりも大きく形成されることが好ましい。
これにより、フィルタ部における圧力損失とNOx還元触媒部における圧力損失の差がより大きくなり、フィルタ部の中央に配置されるNOx還元触媒部に排ガスをより流れやすくすることができる。
前記フィルタ部の前記凹部の内側面と前記NOx還元触媒部の外周の間には、断熱材(例えば、後述の断熱材250)が形成されることが好ましい。
これにより、NOx還元触媒部での反応熱をフィルタ部の下流側で有効に活用しつつ、NOx還元触媒部の昇温性及び保温性を一層向上させることができる。
前記NOx還元触媒部(例えば、後述のNSC部330)は、その上流側の端部が前記フィルタ部の端面よりも上流側に突出するように構成されることが好ましい。
これにより、排ガスの流れる方向におけるNOx還元触媒部のスペースを更に拡げることができ、NOxの浄化性能を更に向上させることができる。
本発明の排気浄化装置によれば、排気通路内のスペースを有効に活用し、NOx除去及び捕集した粒子状物質の燃焼除去を効率的に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの排気通路に配置される排気浄化装置を示す図である。 第1実施形態の排気浄化装置の外観を示す図である。 第1実施形態の排気浄化装置の内部の様子を模式的に示す図である。 排気浄化装置の上流側端面の様子を模式的に示した拡大図である。 外周部セグメント及び中央部セグメントを示した図である。 排気浄化装置の製造工程を模式的に示した図である。 第2実施形態の排気浄化装置の内部の様子を模式的に示す図である。 排気通路に配置された第3実施形態の排気浄化装置を示す図である。
以下、本発明の排気浄化装置1の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン100の排気通路に配置される排気浄化装置10を示す図である。内燃機関としてのエンジン100は、各気筒内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、各気筒には燃料噴射弁(図示省略)が設けられている。図1に示すように、エンジン100は、燃焼室が形成された機関本体101と、機関本体101に接続され、燃焼室から排出された燃焼ガスである排ガスをエンジン100の外部に導く排ガス経路を形成する排気装置102と、を備える。
排気装置102は、機関本体101のシリンダヘッド103に接続される排気マニホールド104と、排気マニホールド104に接続され排気通路を形成する排気管2と、を備える。なお、図1では、エンジン100の直下に配置される排気浄化装置10のレイアウトを示しているが、床下に排気浄化装置が配置されるレイアウトにも本実施形態の排気浄化装置10は適用できる。
排気浄化装置10は、排気管2の経路途中に円筒状に形成されるハウジング110に保持される。ハウジング110の上流側の端部には、上流側に向かうにつれて窄まる形状のフロントコーン111が配置されている。一方、その下流側の端部には、下流側に向かうにつれて窄まる形状のリアコーン112が配置されている。
排気浄化装置10は、円柱状に構成されており、その軸方向が排ガスの流れる方向に沿うようにハウジング110に保持される。エンジン100内部の燃焼室から排出された排ガスは、排気マニホールド104、排気管2、フロントコーン111を通じてハウジング110に保持される排気浄化装置10に達する。排気浄化装置10に達した排ガスは、NOx、SOx、HC、CO等が吸着/浄化されるとともに、粒子状物質PM(Particulate Matter)が取り除かれる。
次に、排ガスの浄化を行う排気浄化装置10の詳細な構成について説明する。図2は、本実施形態の排気浄化装置10の外観を示す図である。図3は、排気浄化装置10の内部の様子を模式的に示す図である。図4は、排気浄化装置10の上流側端面の様子を模式的に示した拡大図である。
図2に示すように、排気浄化装置10は、フィルタ部としてのCSF(Catalyzed Soot Filter)部20と、NOx還元触媒部としてのNSC(NOX Storage Catalyst)部30と、を備える。
CSF部20について説明する。本実施形態のCSF部20は、DPF(Diesel Particulate Filter)に、酸化触媒を担持させたものである。このCSF部20によって、アッシュ、スート及びSOF(Soluble Organic Fraction)等のPMが捕集される。
図2に示すように、CSF部20は、その外形が、上流側の端面の中央に凹部21が形成された円柱状に形成される。この凹部21にNSC部30が収容されることによって、NSC部30とCSF部20が一体的な構成になっている。図3に示すように、凹部21の底面(NSC部30の下流側の端面)からCSF部20の下流側の端面までの長さaが、CSF部20の軸方向の長さL(CSF部20の上流側の端面から下流側の端面までの長さ)の20%以上40%以下になるように、CSF部20の凹部21の深さbが設定される。第1実施形態における深さbは、NSC部30の全長(NSC部20の上流側の端面から下流側の端面までの長さ)の長さに略一致する。
図4に示すように、CSF部20は、複数のセル25が多孔質の隔壁によって区画されたハニカム構造体である。これらのセル25は、上流側から下流側に貫通するように形成される。本実施形態のCSF部20は、SiCによって担持体(ハニカム構造体)が構成されており、この担持体にPt、Pd、Ag等から構成されるPM酸化に有効な酸化触媒が担持される。例えば、CSF部20における上流側には、CO及びHCの酸化に特化した触媒を担持させ、下流側にはPM燃焼除去に特化した触媒を担持させるゾーンコートを適用することができる。これにより、例えば、高SV時等にNSC部30の外側のCSF部20に流入した排ガスも確実に浄化することができる。なお、担持体の材料は、SiCの他、コーディエライトやアルミナチタネート(AT)等、適宜変更することができる。
図3に示すように、CSF部20のセル25の上流側の端部、下流側の端部及び凹部21の底部には、目封止が行われた目封止領域22が形成される。CSF部20は、いわゆるウォールフロー型であり、図4に示すように、目封止領域22では、複数のセル25の端部に、目封止部26が市松状に形成される。目封止部26がセル25の上流側の端部に形成されている場合は、下流側の端部に目封止部26が形成されず、上流側の端部が目封止部26されていないセル25は、その下流側の端部が目封止部26によって閉塞するように目封止処理が行われている。
次に、NSC部30について説明する。NSC部30は、NOxを除去するためのNO除去触媒が担持されるNOx還元触媒部である。本実施形態のNSC部30は、その外形が、CSF部20に形成される凹部21の形状に対応するように、円柱状に形成される。
本実施形態のNSC部30は、上流側から下流側に貫通する複数のセル35が多孔質の隔壁によって区画されたハニカム構造体である。NSC部30のセル35の気孔径は、CSF部20のセル25の気孔径に比べて大きく形成されている。
NSC部30は、コーディエライトによって担持体(ハニカム構造体)が構成されており、この担持体にNOx還元触媒が担持される。NSC部30に担持される触媒は、Pt、Pd、Rh、Ba、CeO等から構成される。本実施形態では、排ガス中のHCやCOの除去を行う酸化触媒としても十分に機能するように、Pt、Pd、Rh等の担持量が調整されている。なお、担持体を構成する材料は、アルミナチタネート(AT)、メタル等、適宜変更できる。
NSC部30は、上述の通り、CSF部20の凹部21に収容された状態でCSF部20と一体的に構成されており、その上流側の端面が排気浄化装置10の中央に位置している。排気管2の中において、排ガスが集まりやすい傾向がある中央にNSC部30が位置することになるので、排ガス中のNOxをNSC部30によって効率的に処理することができる。加えて、本実施形態では、CSF部20のセル25の一部が目封止されるとともに、CSF部20のセル25の気孔径がNSC部30の気孔径よりも小さく形成されている。これによって、NSC部30に比べてCSF部20の圧力損失が大きくなり、排気管2の中央で流速が高くなる傾向のある排ガスが、圧力損失の小さい中央のNSC部30により一層流れやすくなる。従って、低SV時でも、NSC部30に集中的に排ガスを集めることができ、環境の影響を抑制し、NOxの除去を効率的に行うことができる。このように、排気浄化装置10における排ガスの流れが集まる場所にコストの高いNOx触媒を集中させる効率的なレイアウトが実現されているのである。
また、いわゆるポスト噴射方式又は排気管2への直接噴射等によってリッチスパイクが実行されると、排ガスの空燃比がリーン状態のときにNSC部30のNOx触媒に捕捉されたNOx又はSOxが還元除去される。そして、酸化触媒としても機能するPt、Rh等によって生じた反応熱を活用してCSF部20に捕集されたSOF等のPMを燃焼除去することができる。上述のように、排ガスが中央に集まりやすくなっているので、凹部21の底部近傍でPMを効率的に捕集できるとともに、近接配置されるNSC部30の反応熱を利用してPMの焼却除去を行うことができるので、PMの捕集及びフィルタの再生処理を効率的に行うことができるのである。
なお、第1実施形態の排気浄化装置10のNSC部30は、円柱状に構成されているが、NSC部30の形状は角柱状等、適宜変更することができる。
次に、排気浄化装置10の製造方法の一例について説明する。この例で示すNSC部30は、角柱状に構成されており、CSF部20に形成される凹部21についても角柱状になっている。図5は、外周部セグメント41及び中央部セグメント42を示した図である。図6は、排気浄化装置10の製造工程を模式的に示した図である。
図5に示すように、CSF部20は、複数のセグメントによって構成される。本実施形態では、外周部セグメント41と、中央部セグメント42と、の2種類のセグメントを接合することによってCSF部20の基材が形成される。
外周部セグメント41は、両側の端面に目封止領域22が形成された角柱状の部材であり、CSF部20の外周部分を構成するセグメントである。外周部セグメント41は、その軸方向の長さが、CSF部の軸方向の全長Lに基づいて設定されている。中央部セグメント42は、両側の端面に目封止領域22が形成された角柱状の部材であり、CSF部20の凹部21の底面を構成するセグメントである。中央部セグメント42は、その軸方向の長さが、NSC部30の下流側の端部からCSF部20の下流側の端部までの長さaに基づいて設定されている。
図6(a)に示すように、外周部セグメント41及び中央部セグメント42をシール材等により、適宜の方法で接合する。中央部セグメント42は、凹部21の底部を構成するように配置し、外周部セグメント41は、中央部セグメント42を囲うように配置していく。図6(b)に示すように、一側の端面に凹部21が形成されるように、ダミー部材43を配置し、角柱状の基材を形成する。図6(c)に示すように、基材の外周部分を研削し、外形が円柱状になるように形成する。図6(d)に示すように、ダミー部材43を抜き取り、NSC部20を凹部に圧入する。以上の工程を経ることによって、NSC部20とCSF部30が一体的に構成された排気浄化装置10が製造される。
以上、長さの異なるセグメントを利用した排気浄化装置10の製造方法について説明したが、上記の製造方法に限定されるわけではなく、適宜の方法を選択できる。例えば、中央部セグメント42の形状を変更し、円柱状の凹部21が形成されるように排気浄化装置10の製造を行うこともできる。
更に、別の製造方法として、円柱状に形成された基材に対してボールミル等の機械的手段によって、CSF部20の凹部21を形成することもできる。CSF部20の端面をくり抜いての凹部21を形成する場合、凹部21の底部に目封止領域22が形成されることを考慮する必要がある。そのため、基材に形成する凹部21の深さbに基づいて、上流側の目封止領域22を形成する。即ち、セル25の上流側の端部に形成される目封止部26の深さは、凹部21の深さbよりも長くなるように設定される。これによって、機械的手段によって凹部21を形成する場合でも、くり抜いた凹部21の更に奥側まで目封止がされているので、くり抜いた後の凹部21の底部にも目封止領域22を形成することが可能となる。
以上説明した第1実施形態の排気浄化装置210によれば、以下のような効果を奏する。本実施形態の排気浄化装置10は、凹部21が上流側の端面の中央に形成されるCSF部20と、上流側の端面が外部に露出するように凹部21に収容されてCSF部20と一体的に構成されるNOx還元触媒が担持されたNSC部30と、を備える。これにより、CSFとNSCが別々にレイアウトされるような従来の構成に比べ、排ガスが流れる方向におけるNSC部30のスペースを大きくとることができ、NOx還元触媒の担持量を増加させることができる。また、排ガスが集まりやすい位置にNSC部30が配置されることに加えてCSF部20が目封止されることで中央と外側の圧力損失が大きくなるので、中央に配置されるNSC部30に排ガスが集まる気流を生じさせてNOxの除去を集中的に行うことができ、反応熱を有効に活用してNSC部30を早期に昇温性及び保温性を向上させることもできる。これによって、CSF部20の再生に必要な燃料の噴射等も抑制され、燃費向上にも寄与する。
また、本実施形態では、CSF部20の凹部21の底部からCSF部20の下流側端部までの長さaが、CSF部20の全長Lの20%以上40%以下の長さに設定される。これにより、アッシュ、スート等のPMを堆積するのに十分なCSF部20の排ガスの流れる方向の長さが確保されるので、PMの過剰な堆積を原因とするNSC部30によるNOxの還元除去性能の低下を効果的に防止できる。
また、本実施形態では、NSC部30のセル35の気孔径は、CSF部20のセル25の気孔径よりも大きく形成される。これにより、外周のCSF部20における圧力損失とNSC部30における圧力損失の差がより大きくなり、CSF部20の中央に配置されるNSC部30に排ガスをより流れやすくすることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の排気浄化装置210について説明する。図7は、第2実施形態の排気浄化装置210の内部の様子を模式的に示す図である。なお、第1実施形態の構成と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略することがある。
図7に示すように、第2実施形態の排気浄化装置210は、第1実施形態の構成に加え、断熱材250を備える点が異なっている。断熱材250は、NSC部30の外周と、CSF部20の内周と、の間に配置される。本実施形態の断熱材250は、NSC部30の外周の上流側を覆うように構成される。従って、NSC部30の外周の下流側の部分は、NSC部30とCSF部20が直接接触した状態となっている。これにより、NSC部30の上流側では昇温性及び保温性を向上させつつ、PMの燃焼除去を行う必要がある下流側では酸化反応の反応熱を効率的に活用することができる。
以上に説明した断熱材250は、例えば、布状に形成された断熱材250をNSC部20の外周に巻き付けた状態でCSF部20の凹部21にNSC部20を圧入することで、断熱材250をNSC部20の外周と凹部21の内周との間に形成することができる。この方法であれば、断熱材250の長さ調整も容易に行うことができる。また、断熱材となるゲル状の薬剤をNSC部30とCSF部20の間に封入し、乾燥又は焼成によってバインダを焼き飛ばして断熱材250を形成することもできる。
以上説明した第2実施形態の排気浄化装置210によれば、以下のような効果を奏する。第2実施形態では、CSF部20の凹部21の内側面とNSC部30の外周面の間には、断熱材250が形成される。これにより、NSC部30での反応熱をCSF部20の下流側で有効に活用しつつ、NSC部30の昇温及び保温を一層向上させることができる。
なお、第2実施形態の断熱材250は、NSC部30の外周の上流側の一部を覆う構成であるが、NSC部30の周面の全域にわたって断熱材を形成する構成とすることもできる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態の排気浄化装置310について説明する。図8は、排気通路に配置された第3実施形態の排気浄化装置310を示す図である。なお、第1実施形態の構成と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略することがある。
図8に示すように、第3実施形態の排気浄化装置310は、NSC部330がCSF部20の上流側の端面から上流側に突出する突出部331が形成される。第3実施形態では、凹部21の深さbよりもNSC部330の全長の方が長くなっている。突出部331の高さは、フロントコーン111の内壁の形状を考慮して設定される。即ち、フロントコーン111の内壁に干渉しないように、NSC部330が構成されている。また、第3実施形態では、排ガスの導入部であるフロントコーン111の上流側に、NSC部320の端面が位置することになる。フロントコーン111は、上流側に向かうにつれて内径が小さくなっているので、排気管2の断面におけるNSC部320の上流側の端面の占める割合が大きくなり、排ガスを集中的に導入することが可能となっている。
以上説明した第3実施形態の排気浄化装置310によれば、以下のような効果を奏する。第3実施形態では、NSC部330は、その上流側の端部がCSF部20の端面よりも上流側に突出するように構成される。これにより、排ガスの流れる方向におけるNSC部330のスペースを更に拡げることができ、NOxの浄化性能を更に向上させることができる。
以上、本発明の排気浄化装置の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
2 排気管(排気通路)
10,210,310 排気浄化装置
20 CSF部(フィルタ部)
21 凹部
22 目封止領域
25 セル(フィルタ部のセル)
30 NSC部(NOx還元触媒部)
35 セル(NOx還元触媒部のセル)
100 エンジン(内燃機関)
250 断熱材

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に配置され、多孔質の隔壁によって区画された排気の流路となる複数のセルを有し、前記セルの上流側の端部又は下流側の端部の何れか一方が目封止されるフィルタ部と、
    多孔質の隔壁によって区画された排気の流路となる複数のセルを有し、排気の空燃比がリーンのときにNOxを捕捉し、排気の空燃比がリッチのときにNOx又はSOxを還元するNOx還元触媒が担持されるNOx還元触媒部と、
    を備える排気浄化装置であって、
    前記フィルタ部には、凹部が上流側の端面の中央に形成され、
    前記NOx還元触媒部は、少なくとも上流側の端面が外部に露出するように前記凹部に収容されて前記フィルタ部と一体的に構成される排気浄化装置。
  2. 前記フィルタ部の前記凹部の底部から前記フィルタ部の下流側端部までの長さが、前記フィルタ部の上流側端部から下流側端部までの長さの20%以上40%以下に設定される請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記NOx還元触媒部のセルの気孔径は、前記フィルタ部のセルの気孔径よりも大きく形成される請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記フィルタ部の前記凹部の内側面と前記NOx還元触媒部の外周の間には、断熱材が形成される請求項1から3までの何れかに記載の排気浄化装置。
  5. 前記NOx還元触媒部は、その上流側の端部が前記フィルタ部の端面よりも上流側に突出するように構成される請求項1から4までの何れかに記載の排気浄化装置。
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