JP2016069881A - 鉄道等工事用仮設道路の構築方法 - Google Patents

鉄道等工事用仮設道路の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】十分な設計強度を発揮し、上載荷重によって部分的な破損が生じ難い、安定性、信頼性の高い鉄道等工事用仮設道路を簡易に構築し得る方法を提案すること。
【解決手段】駅ホーム1A,1B間の線路2A,2B上に合成樹脂発泡体ブロック20を積み上げてなる鉄道等工事用仮設道路10の構築方法において、上記鉄道等工事用仮設道路10を構成する合成樹脂発泡体ブロック20の積み上げ途中において、その積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックをカットし、該複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げ、該面一に仕上げた複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面上に、残りの合成樹脂発泡体ブロック20を積み上げていくことを特徴とする、鉄道等工事用仮設道路の構築方法とした。
【選択図】図8

Description

本発明は、鉄道等の線路上に工事用仮設道路を構築する方法に関し、特に、安定性および信頼性の高い鉄道等工事用仮設道路を、簡易に構築することができる方法に関するものである。
駅ホーム或いは鉄道関係施設の補修・改良工事等は、通常、終電から始発までの短時間に行われる。その際、工事用の重機を駅ホーム等に乗り入れるために、線路上に仮設道路を構築することが成されている。
かかる仮設道路として、本件出願人は、先に特許文献1に記載された技術を開発し、各現場において実施している。この技術は、直方体の底面に鉄道レールを跨ぐ凹溝を有する形状に形成された合成樹脂発泡体製の脚部ブロックと、その上に積層された合成樹脂発泡体製の方形ブロックまたは傾斜ブロックと、その上面を覆う保護板とで構成された仮設道路である。
この技術は、合成樹脂発泡体製の軽量な各種ブロックによって仮設道路を構築するものであるので、その構築および撤去作業が容易であり、駅ホームの上まで重機を持ち込むための仮設道路として、有効なものであった。
特許第4986803号公報
ところで、鉄道レールが敷かれている領域でのブロック載置面、すなわちバラスト(砂利)が敷き詰められた面は、平坦面ではなくデコボコしている場合がある。また、排水等を考慮して線路間に窪み、排水溝等や信号ケーブルなどの施設等の保護の為のトラフが形成される場合や、線路のカーブを考慮して高低差がある場合もある。このような不陸のある載置面上にブロックを積み重ねていくと、ブロックは種々の方向に傾いた状態で積み重ねられ、ブロック同士が面接触せずにブロック間に隙間が生じた構築物が形成される。このような構築物は、十分な設計強度を発揮することが難しくなるばかりか、集中荷重によってブロックの角部等に破損が生じる虞があり、重機を持ち込むための仮設道路としては改良の余地があった。
本発明は、上述した背景技術が有する実情に鑑みて成されたものであって、駅ホーム間の線路上に合成樹脂発泡体ブロックを積み上げてなる鉄道等工事用仮設道路において、該道路構築物を構成する発泡体ブロックの積載安定性に優れ、十分な設計強度を発揮し、上載荷重によって部分的な破損が生じ難く強度的に信頼性の高い鉄道等工事用仮設道路を、簡易に構築し得る方法を提案することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明は、次の[1]〜[4]に記載した鉄道等工事用仮設道路の構築方法とした。
[1]駅ホーム間の線路上に合成樹脂発泡体ブロックを積み上げてなる鉄道等工事用仮設道路の構築方法において、
上記鉄道等工事用仮設道路を構成する合成樹脂発泡体ブロックの積み上げ途中において、その積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックをカットし、該複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げ、該面一に仕上げた複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面上に、残りの合成樹脂発泡体ブロックを積み上げていくことを特徴とする、鉄道等工事用仮設道路の構築方法。
[2]上記複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げることを、鉄道等工事用仮設道路の上下方向の高さの1/2以下の高さの位置において行うことを特徴とする、上記[1]に記載の鉄道等工事用仮設道路の構築方法。
[3]上記複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げることを、鉄道等工事用仮設道路の全幅、全長の最下層を構成する合成樹脂発泡体ブロックの上面の位置において行うことを特徴とする、上記[1]または[2]に記載の鉄道等工事用仮設道路の構築方法。
[4]上記鉄道等工事用仮設道路を構成する合成樹脂発泡体ブロックの積み上げ途中における積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックのカットを、上記積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックに水平方向にレベル出しを行い、該レベル出しを行った線に沿って行うことを特徴とする、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の鉄道等工事用仮設道路の構築方法。
上記した本発明にかかる鉄道等工事用仮設道路の構築方法によれば、鉄道等工事用仮設道路を構成する合成樹脂発泡体ブロックの積み上げ途中において、その積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックをカットし、該複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げ、該面一に仕上げた複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面上に、残りの合成樹脂発泡体ブロックを積み上げていくこととしたため、少なくとも面一に仕上げた複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面上に積み上げた合成樹脂発泡体ブロックは、隙間のない、面接触した状態で安定して積み上げられたものとすることができ、十分な設計強度を発揮し、上載荷重によって部分的な破損が生じ難い、強度的に信頼性の高い鉄道等工事用仮設道路を提供することができる。
鉄道等工事用仮設道路の構築現場の一例を概念的に示した斜視図である。 図1に示した現場の横断面図である。 本発明に係る鉄道等工事用仮設道路の構築方法の作業途中を示した横断面図である。 本発明に係る鉄道等工事用仮設道路の構築方法の作業途中を示した横断面図である。 本発明に係る鉄道等工事用仮設道路の構築方法の作業途中を示した横断面図である。 本発明に係る鉄道等工事用仮設道路の構築方法の作業途中を示した横断面図である。 本発明に係る鉄道等工事用仮設道路の構築方法の作業途中を示した横断面図である。 本発明に係る構築方法によって構築された鉄道等工事用仮設道路の一例を示した横断面図である。 本発明に係る構築方法によって構築された鉄道等工事用仮設道路の一例を概念的に示した斜視図である。
以下、本発明に係る鉄道等工事用仮設道路の構築方法の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、鉄道等工事用仮設道路の構築現場の一例を示した図である。この構築現場は、線路がカーブした位置に駅ホームが形成されており、奥の駅ホーム1Aの手前側に、2本のカーブした線路2A,2Bが並列して敷かれ、さらにその手前側には駅ホーム1Bがある。線路2A,2Bは共に、カーブしていることによる遠心力を考慮し、図2に示したように、バラスト(砂利)3が敷かれたレール敷設面上に枕木4が傾けて設置され、その枕木4の上にレール5を敷設することにより、傾斜した状態に設置されている。
このような駅ホーム1A,1B間の線路2A,2B上には、レール5が上方に突出しているのみならず、バラスト3の上面は平坦面のバラストに比べ凸凹の盛り上がり大きい場合が多く、また、図示した現場においては、並列して敷かれた線路2A,2Bの間に排水等を考慮した排水溝などが形成されていることもあり、大きな高低差がある。
近年、駅ホームでは、バリアフリー化やエスカレーター、エレベーター等の設置工事、駅の橋上化工事等が増えており、その工事は、通常、終電から始発までの短時間に行われる。その際、工事用の重機を駅ホームに乗り入れるようにすることが、作業効率の観点等から有利であることから、上記のような不陸を有する断面形状を持つ鉄道線路上に、左右の駅ホーム1Aと1Bとを連絡し、これらの駅ホームとほぼ同じ高さとなるように鉄道工事用の仮設道路を構築することが成される。
鉄道等工事用仮設道路10は、合成樹脂発泡体ブロック20を積み上げることにより構築されるが、必要に応じて、積み上げる合成樹脂発泡体ブロック20の損傷を防止するバラスト3上に敷設されるシート30、積み上げた合成樹脂発泡体ブロック20の上面を覆う保護板31等も用いられる。
合成樹脂発泡体ブロック20は、基本的には直方体形状の方形ブロック20Aであるが、直方体の底面に線路を跨ぐ凹溝を形成した脚部ブロック20B、更には上面に勾配面を有する縦断面台形状或いは三角形状の傾斜ブロック20C、適宜な寸法・形状のものに形成した役物ブロック20D等を用いることもできる。役物ブロック20Dは、合成樹脂発泡体ブロック間の隙間を埋めるためや線路の不陸を調整するために好適に使用できる。なお、合成樹脂発泡体ブロック20の寸法・形状は、ニクロム線カット機を使用する等、従来公知の手段にて適宜調整できる。
上記ブロック20の大きさは、運搬性、作業効率の観点等から、長さ180〜240cm、幅90〜120cm、厚さ40〜60cmに設計されていることが好ましい。また、脚部ブロック20Bに形成された凹溝の大きさは、幅30〜50cm、高さ15〜25cmに設計されていることが、施工性と強度の兼ね合いから好ましい。なお、傾斜ブロック20Cにおける上記厚さは、勾配面の傾斜方向中心部における厚さをいう。また、脚部ブロック20Bに形成された凹溝、また傾斜ブロック20Cの斜面、役物ブロック20Dの形状は、現場においてカットされ形成されたものであってもよい。
上記ブロック20を構成する合成樹脂発泡体の基材樹脂としては、例えば、ポリスチレン,耐衝撃性ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリブチレンサクシネート,ポリエチレンテレフタレート,ポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリフェノール系樹脂、ポリスチレンとポリオレフィンとの複合樹脂などを挙げることができるが、中でも、軽量性、耐水性、耐久性等の特性並びにコストの観点から、ポリスチレン系樹脂を使用することが好ましく、また、じん性、耐油性等の観点から、ポリオレフィン系樹脂を使用することが好ましく、両者の観点からポリスチレンとポリオレフィンとの複合樹脂を使用することが好ましい。
上記基材樹脂を用いて形成される発泡体には、型内発泡粒子成形体や押出発泡成形体等があるが、本発明において用いる合成樹脂発泡体ブロック20としては、周知の発泡体のいずれも使用することができる。具体的には、ポリスチレン系樹脂発泡粒子型内成形体、ポリオレフィン系樹脂発泡粒子型内成形体、上記複合樹脂発泡粒子型内成形体、ポリスチレン系樹脂押出発泡成形体、或いはポリオレフィン系樹脂押出発泡成形体が好ましく使用することができる。
以下に、上記した合成樹脂発泡体ブロック20を用いた、本発明に係る鉄道等工事用仮設道路10の構築方法の一例を、図3〜図8に基づいて説明する。
先ず、図3に示したように、駅ホーム1A,1B間の線路2A,2B上、特に、デコボコの激しいバラスト3上に、積み上げる合成樹脂発泡体ブロック20の損傷を防止するシート30を敷設する。
シート30としては、所謂、防炎シート、養生シート等が挙げられ、中でもエステルターポリン生地に塩ビフィルムを貼り合わせた塩ビ防炎シートが、防炎、線路への絶縁効果、強度、重さ、バラスト形状の曲線化の観点から好ましい。また、シート30の厚みは、強度と柔軟性との兼ね合いから、0.1〜0.8mmのものが好ましく、シート30の長さ、幅の寸法は、運搬性、作業効率の観点等から、長さ200cm以上、更に長さ400cm以上、幅500〜600cmのものが好ましい。
次いで、図4に示したように、各種形状の合成樹脂発泡体ブロック20、即ち方形ブロック20A、脚部ブロック20B、傾斜ブロック20C、更には必要に応じて役物ブロック20Dを適宜組み合わせ、鉄道等工事用仮設道路の全幅、全長の最下層を構成する合成樹脂発泡体ブロック20を積み上げる。ここで、本明細書において鉄道等工事用仮設道路の全幅、全長の最下層を構成する合成樹脂発泡体ブロックを積み上げるとは、図4に示したように、少なくとも設置面上に1段の合成樹脂発泡体ブロック20が置かれ、かつそれらの上面が概ね同一水平面上に位置している状態とする最も低い積み上げ状態まで合成樹脂発泡体ブロック20を積み上げることを意味し、窪んだ設置面上等においては、2段又はそれ以上に合成樹脂発泡体ブロック20を積み上げることとなる。
続いて、図5に示したように、積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロック20に対して、水平方向にレベル出しを行う。ここで、本明細書において水平方向とは、横方向を意味し、厳密な水平に限らず、ある程度傾斜した状態も含む概念で使用しており、水平に対して±10度程度の傾きは許容される。このレベル出しは、例えばレーザー発光装置を備えたレーザー墨出器を用いて行うことができ、積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロック20の側面にレーザー光線を照射し、そのレーザー光線に合わせて墨糸、ペン等を用いて線Lを合成樹脂発泡体ブロック20の表面に描けばよい。
続いて、図6に示したように、上記レベル出しを行った線Lに沿って合成樹脂発泡体ブロック20をカットし、複数の合成樹脂発泡体ブロック20の上面を面一に仕上げる。この合成樹脂発泡体ブロック20のカットは、ニクロム線カット機を用いて行えばよい。ニクロム線カット機は、例えば、本体ケースと、該本体ケースからコードを介して接続された2つの取っ手と、該2つの取っ手の間に接続されたニクロム線とによって構成されているが、このニクロム線カット機の本体ケースおよび取っ手等に蛍光・蓄光反射テープを貼着しておくことは好ましい。これにより、このニクロム線カット機は、夜間作業においても、ケース本体および取っ手を認識することが容易になり、つまずいたりする虞が無くなる。
続いて、図7、図8に示したように、上記面一に仕上げた複数の合成樹脂発泡体ブロック20の上面上に、残りの合成樹脂発泡体ブロック20を積み上げ、左右の駅ホーム1A,1Bとほぼ同じ高さとなる鉄道工事用の仮設道路10を構築する。この際、仮設道路10の安定性の観点、更には荷重分散を効果的に行わせる観点から、ブロック20の積層は、千鳥配置(左右ブロックの突き合わせ部が、上下方向で一致しない配置)となるように行うことが好ましい。また、仮設道路10の圧縮量を考慮して、駅ホーム1の上面よりも高くなるようにブロック20を積層することは好ましく、その場合の高くする高さは、50mm程度が好ましい。なお、工事車両の重量や、車両の走行方法等を勘案して、駅ホーム1の上面と同じ高さにブロック20を積層して仮設道路を構築することもある。
そして、上記構築された仮設道路10の上面に、図8に示したように、端部が駅ホーム1上に架かるようにして、保護板31を敷き並べられる。
保護板31としては、建設現場等において下地養生や地盤確保に使用される周知の木質系合板、或いはプラスチック系樹脂板、ゴム系樹脂板などが挙げられ、中でも柔軟性があり、工事現場において多用されている木質系合板が特に好適に用いられる。木質系合板の中でも、JAS(日本農林規格)に規定された構造用合板が特に好ましく用いられ、具体的にはJAS1級適合の構造用合板等が挙げられる。また、プラスチック系樹脂板としては、再生ポリエチレン板、再生ポリプロピレン板、ベークライト板など挙げられ、具体的に京葉興業株式会社製の樹脂製敷板『ダイコク板』(登録商標)、『スーパージュライト』、『スーパージュライトM2』などを使用することができる。また、保護板31の厚みは、強度と柔軟性(撓み性)との兼ね合いから、9〜18mmのものが好ましく、保護板31の長さ、幅の寸法は、運搬性、作業効率の観点等から、長さ180〜200cm、幅90〜100cmのものが好ましい。
上記した仮設道路10の構築作業は、その主作業が軽量な合成樹脂発泡体ブロック20の積み重ね作業となるため、容易に且つ短時間で行うことができる。また、上記のようにして構築された鉄道等工事用仮設道路10は、少なくとも面一に仕上げた複数の合成樹脂発泡体ブロック20の上面上に積み上げた合成樹脂発泡体ブロック20は、隙間のない、面接触した状態で安定して積み上げられたものとなり、十分な設計強度を発揮し、上載荷重によって部分的な破損が生じ難い、強度的に信頼性の高い鉄道等工事用仮設道路10を提供することができる。
なお、上記仮設道路10の構築作業に際して、各ブロック20A,20B,20C,20Dは、強度を高めるために、表面にウレタン樹脂を吹き付け等によって塗装したり、上面に合板,樹脂板等を貼着するとよい。また、積層された各ブロック20A,20B,20C,20Dに、L型ピンを打込み、上下のブロック間の結合を強めることが好ましい。
上記構築した仮設道路10により、図9に示したように、奥の駅ホーム1Aと手前の駅ホーム1Bとは連結され連絡通路となり、建設資材を積んだ車両等の重機が、駅ホーム1A,1Bにそれぞれ乗り入れることができる。重機の乗り入れに使用された仮設道路10は、始発の運行前には撤去されることとなる。この仮設道路10の撤去作業は、構築した手順とは逆の手順、すなわち、まず保護板31を取り去り、次いで、上方から積み重ねられたブロック20を取り、さらに、シート30等を取り去っていけばよく、構築作業と同様に、その撤去作業は容易に且つ短時間で行うことができるものとなる。また、撤去した後、特別な作業をすることなく、仮設道路構築部分をもとの状態に復元することができるとともに、シート30がバラスト3とブロック20との間に介在させられていたため、バラスト3がブロック20に食い込んで損傷を与えることが防止される。そして、解体したブロック20は、近くの保管場所に移送し積み上げて保管され、後日、また再使用されることとなる。なお、仮設道路の再構築作業を簡便にする為に、各ブロックの側面に番号などの目印を付けることが好ましい。
以上、本発明に係る鉄道等工事用仮設道路の構築方法の実施の形態を説明したが、本発明は、何ら既述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、種々の変形および変更が可能であることは当然である。
例えば、上記実施の形態では、直方体の底面に線路を跨ぐ凹溝を形成した脚部ブロック20Bを用い、突出する線路のレール5を回避した状態で、線路2A,2B上にブロック20を積み重ねる構成につき説明したが、これに限定されず、例えば、鉄道レール5,5間には第1の合成樹脂発泡体ブロックを、鉄道レール5,5間外側には第2の合成樹脂発泡体ブロックを、双方の合成樹脂発泡体ブロックの上面が鉄道レール5の上面高さと等しいかそれよりも高くなるように設置し、その上に第3の合成樹脂発泡体ブロックを設置することにより、突出する線路のレール5を回避した状態で、線路2A,2B上にブロック20を積み重ねる構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、鉄道等工事用仮設道路の全幅、全長の最下層を構成する合成樹脂発泡体ブロックの積み上げを行った後、その積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックを水平方向にカットすることにより、複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げることを、鉄道等工事用仮設道路の全幅、全長の最下層を構成する合成樹脂発泡体ブロックの上面の位置において行う実施の形態につき説明したが、これに限定されず、鉄道等工事用仮設道路を構成する合成樹脂発泡体ブロックの積み上げ途中であればよく、例えば、鉄道等工事用仮設道路の上下方向の高さの略1/2以下の高さの位置まで合成樹脂発泡体ブロックの積み上げを行った後、その積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックを水平方向にカットすることにより、複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げることを、鉄道等工事用仮設道路の上下方向の高さの1/2以下の高さの位置において行ってもよく、また、一部に窪み等の大きな不陸があるものの、他の部分は載置したブロックに傾き等の不都合がない設置面である場合には、その窪み等の大きな不陸がある部分における合成樹脂発泡体ブロックの積み上げを行った後、その積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックをカットすることにより、複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げることを、不都合がない設置面と同一レベルを構成する合成樹脂発泡体ブロックの上面の位置において行うこととしてもよい。但し、複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げる位置は、より強度的に信頼性の高い鉄道等工事用仮設道路10を構築する観点から、低い合成樹脂発泡体ブロック20の積み上げ位置において行うことが好ましいことである。
本発明は、十分な設計強度を発揮し、上載荷重によって部分的な破損が生じ難い、強度的に信頼性の高い鉄道等工事用仮設道路を簡易に構築し得る方法であるので、工事用の重機等を駅ホームに乗り入れるための鉄道等工事用仮設道路の構築方法として、広く利用できるものである。
1A,1B 駅ホーム
2A,2B 線路
3 バラスト
4 枕木
5 レール
10 仮設道路
20 合成樹脂発泡体ブロック
20A 方形ブロック
20B 脚部ブロック
20C 傾斜ブロック
20D 役物ブロック
30 シート
31 保護板
L レベル線

Claims (4)

  1. 駅ホーム間の線路上に合成樹脂発泡体ブロックを積み上げてなる鉄道等工事用仮設道路の構築方法において、
    上記鉄道等工事用仮設道路を構成する合成樹脂発泡体ブロックの積み上げ途中において、その積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックをカットし、該複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げ、該面一に仕上げた複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面上に、残りの合成樹脂発泡体ブロックを積み上げていくことを特徴とする、鉄道等工事用仮設道路の構築方法。
  2. 上記複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げることを、鉄道等工事用仮設道路の上下方向の高さの1/2以下の高さの位置において行うことを特徴とする、請求項1に記載の鉄道等工事用仮設道路の構築方法。
  3. 上記複数の合成樹脂発泡体ブロックの上面を面一に仕上げることを、鉄道等工事用仮設道路の全幅、全長の最下層を構成する合成樹脂発泡体ブロックの上面の位置において行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の鉄道等工事用仮設道路の構築方法。
  4. 上記鉄道等工事用仮設道路を構成する合成樹脂発泡体ブロックの積み上げ途中における積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックのカットを、上記積み上げた最上段の複数の合成樹脂発泡体ブロックに水平方向にレベル出しを行い、該レベル出しを行った線に沿って行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道等工事用仮設道路の構築方法。
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