JP2016068750A - 衝突被害低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流に対応する電流遮断装置が無くても、衝突時において電源部からの電流遮断を可能とする衝突被害低減装置を提供すること。
【解決手段】衝突被害低減装置は、電源部と、前記電源部から電力の供給を受けることにより稼働する電気負荷と、を備える車両に搭載される衝突被害低減装置であって、前記車両の周囲の障害物を検出するセンサーと、前記センサーの検出に基づき障害物への衝突が不可避であると判断した場合に、前記電気負荷の稼働を停止させる命令を出力し、前記命令の出力後に所定条件を満たした場合に、前記電源部から前記電気負荷へ電力を供給する電力線を切断する判断部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源部と、電源部から電力の供給を受けることにより稼働する電気負荷と、を備える車両に搭載される衝突被害低減装置に関する。
従来、車両に搭載され、車両の障害物を未然に検出して、車両が障害物に実際に衝突した際に被害を低減する衝突被害低減装置が知られている。
特許文献1は、車両周辺の障害物を検出し、検出した障害物との衝突が不可避であると判断した場合に、電気負荷への電力の供給を遮断する衝突被害低減装置を開示する。特許文献1の衝突被害低減装置では、まずエアコン等の電気負荷への電力の供給を遮断し、衝突の直前でヘッドライト等の電気負荷への電力の供給を遮断する。
特開2005−238934号公報
しかしながら、特許文献1においては、電気負荷への電力の供給を遮断する際に、稼働中の電気負荷への電力の供給を遮断する可能性があるため、大きな電流遮断能力を有する電流遮断装置を搭載する必要がある。このため、装置が大型化し、部品コストが高騰するという課題を有する。
本発明の目的は、大電流に対応する電流遮断装置が無くても、衝突時において電源部からの電流遮断を可能とする衝突被害低減装置を提供することである。
本発明に係る衝突被害低減装置は、電源部と、前記電源部から電力の供給を受けることにより稼働する電気負荷と、を備える車両に搭載される衝突被害低減装置であって、前記車両の周囲の障害物を検出するセンサーと、前記センサーの検出に基づき障害物への衝突が不可避であると判断した場合に、前記電気負荷の稼働を停止させる命令を出力し、前記命令の出力後に所定条件を満たした場合に、前記電源部から前記電気負荷へ電力を供給する電力線を切断する判断部と、を備える構成を採る。
本発明によれば、大電流に対応する電流遮断装置が無くても、衝突時において電源部からの電流遮断を行える。
本発明の実施の形態1に係る衝突被害低減装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る衝突被害低減装置の動作を示すフローである。 本発明の実施の形態2に係る衝突被害低減装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る衝突被害低減装置の動作を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3に係る衝突被害低減装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る衝突被害低減装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る衝突被害低減装置の全体動作を示すフロー図である。 本発明の実施の形態4に係る衝突被害低減装置における自動退避可能か否かを判断する際の動作を示すフロー図である。 本発明の実施の形態4における自動退避の第1の類型を示す模式図である。 本発明の実施の形態4における自動退避の第2の類型を示す模式図である。 本発明の実施の形態4における自動退避の第3の類型を示す模式図である。 本発明の実施の形態4における自動退避の第4の類型を示す模式図である。 本発明の実施の形態5に係る衝突被害低減装置の構成を示すブロック図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態に係る衝突被害低減装置につき、詳細に説明する。
(実施の形態1)
<車両の構成>
本発明の実施の形態1に係る車両1の構成につき、図1を参照しながら、以下に詳細に説明する。
車両1は、電池10と、電気負荷20と、電気負荷30と、衝突被害低減装置100と、を備えている。
電源部としての電池10は、電気負荷20と、電気負荷30と、衝突被害低減装置100と、に電力を供給している。
電気負荷20は、複数設けられ、電池10から電力の供給を受けて稼働する。電気負荷20は、衝突被害低減装置100の稼働停止の命令に基づき、稼働を停止する。なお、電気負荷20は、図示しない入力装置に対する稼働を停止させる操作により稼働を停止することも可能である。
電気負荷30は、複数設けられ、電池10から電力の供給を受けて稼働する。電気負荷30は、車両1が障害物に衝突した後に使用する可能性のあるものである。なお、電気負荷30は、図示しない入力装置に対する稼働を停止させる操作により稼働を停止することも可能である。
衝突被害低減装置100は、電池10から電力の供給を受けて動作し、障害物を検出した際において、検出した障害物に対する車両1の衝突が不可避であると判断した場合に、電気負荷20に稼働停止の命令を出力する。この命令の出力後、衝突被害低減装置100は、電力線を流れる電流が小さくなったと判断できる条件を満たしてから、電池10と電気負荷20との接続を遮断して、電池10から電気負荷20に電力を供給しないようにする。
<衝突被害低減装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る衝突被害低減装置100の構成につき、図1を参照しながら、以下に詳細に説明する。
衝突被害低減装置100は、センサー101と、衝突判断部102と、電流検出部103と、電流遮断判断部104と、電流遮断部105と、を備えている。
センサー101は、電波を送信すると共に、反射波を受信する。センサー101は、典型的にはミリ波レーダーである。センサー101は、車両の周囲の障害物を検出する。また、センサー101は、車両が障害物と衝突したことを検出する衝突センサーとして機能させてもよい。
衝突判断部102は、センサー101で受信した反射波より障害物を検出する。衝突判断部102は、センサー101からの電波の送信タイミングと、センサー101で受信した反射波の受信タイミングと、のタイミング差より車両1と障害物との距離を求めると共に、センサー101で受信した反射波の車両1からの方位を求め、求めた距離及び方位より障害物に対する車両1の衝突が不可避であるか判断する。そして、衝突が不可避であると判断した場合に、稼働中の電気負荷20に稼働停止の命令を出力し、稼働を停止させる。衝突判断部102は、障害物に対する車両1の衝突が不可避であると判断した場合に、衝突が不可避であることを示す信号を電流遮断判断部104に出力する。
電流検出部103は、電池10と電気負荷20との間に流れる電流の電流値を検出し、検出した電流値を電流遮断判断部104に出力する。
電流遮断判断部104は、衝突判断部102から衝突が不可避であることを示す信号が入力された後、電流検出部103から入力された電流値が閾値未満になった場合に、電流遮断部105を非通電状態にする。
電流遮断部105は、電流遮断判断部104の制御により通電状態または非通電状態に切り換えられ、電池10から電気負荷20へ電力を供給する電力線を切断状態または接続状態に切り換える。電流遮断部105は、衝突判断部102により障害物に対する車両1の衝突が不可避であるか否かを判断する前において通電状態であり、電池10と電気負荷20とを接続する。電流遮断部105は、典型的にはリレーである。
<衝突被害低減装置の動作>
本発明の実施の形態1に係る衝突被害低減装置100の動作につき、図2を参照しながら、以下に詳細に説明する。
まず、衝突判断部102は、センサー101により受信した反射波に基づいて、障害物に対する衝突が不可避であるか否かを判断する(S201)。
衝突判断部102は、障害物に対する車両1の衝突を回避可能であると判断した場合(S201:YES)、S201の処理を繰り返す。
一方、衝突判断部102は、障害物に対する車両1の衝突が不可避であると判断した場合(S201:YES)、稼働中の電気負荷20の稼働停止の命令を出力し、稼働中の電気負荷20の稼働を停止させる(S202)。なお、稼働停止の命令の出力により、電気負荷20は稼働を停止させようとするが、稼働停止の命令の出力後、電気負荷20の稼働が完全停止するまでには、時間がかかる。このため、ステップS202の直後では、電気負荷20は稼働停止の状態へ向かって遷移を始めるが、電気負荷20の稼働は完全停止に至っていないと見なせる。
次に、衝突判断部102は、センサー101で受信した反射波より障害物に衝突したか否か、又は車両に搭載されている衝突センサーの検出値より衝撃を検知したか否かを判断する(S203)。衝突センサーとしては、例えば加速度センサーを適用できる。
電流遮断判断部104は、衝突判断部102において衝突していないと判断した場合又は衝撃を検知しない場合(S203:NO)、電流検出部103で検出した電流値が閾値未満であるか否かを判断する(S204)。
衝突判断部102は、電流検出部103で検出した電流値が閾値以上の場合(S204:NO)、S203の処理を行う。
一方、電流遮断判断部104は、電流検出部103で検出した電流値が閾値未満の場合(S204:YES)、電流遮断部105を非通電状態にして(S205)、処理を終了する。
また、電流遮断判断部104は、衝突判断部102において衝突したと判断した場合又は衝撃を検知した場合(S203:YES)、電流遮断部105が非通電状態であるか否か判断する(S206)。
電流遮断判断部104は、電流遮断部105が非通電状態であると判断した場合(S206:YES)、処理を終了する。
一方、電流遮断判断部104は、電流遮断部105が通電状態であると判断した場合(S206:NO)、電流遮断部105を非通電状態にし(S205)、処理を終了する。
このように、本実施の形態によれば、稼働中の電気負荷20の稼働を停止させる命令の出力後、電池10と電気負荷20との間に流れる電流の電流値が閾値未満になった場合に、電池10と電気負荷20との接続を遮断する。これにより、従来よりも小さな電流遮断能力を有する電流遮断部105が使用可能となり、電流遮断部105の小型化、および、低コスト化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、一部の電気負荷30に対する電力の供給を遮断しないことにより、車両1が障害物に衝突した後に使用する可能性のある電気負荷30を、車両1が障害物に衝突した後も使用可能にすることができる。
(実施の形態2)
<車両の構成>
本発明の実施の形態2に係る車両2の構成につき、図3を参照しながら、以下に詳細に説明する。
車両2は、電池10と、電気負荷20と、電気負荷30と、衝突被害低減装置300と、を備えている。
電池10は、電気負荷20と、電気負荷30と、衝突被害低減装置300と、に電力を供給している。
電気負荷20は、衝突被害低減装置300からの稼働停止の命令に基づき稼働を停止する。なお、電気負荷20の上記以外の構成は上記実施の形態1の電気負荷20と同一構成であるので、その説明を省略する。
電気負荷30は、複数設けられ、電池10から電力の供給を受けて稼働する。
衝突被害低減装置300は、電池10から電力の供給を受けて動作し、障害物を検出した際において、検出した障害物に対する車両2の衝突が不可避であると判断した場合に、電気負荷20に稼働停止の命令を出力する。衝突被害低減装置300は、この命令の出力後、電力線を流れる電流が小さくなったと推定できるタイミングて、電池10から電気負荷20に対する電力の供給を遮断する。
<衝突被害低減装置の構成>
本発明の実施の形態2に係る衝突被害低減装置300の構成につき、図3を参照しながら、以下に詳細に説明する。なお、図3において、図1と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
衝突被害低減装置300は、センサー101と、電流遮断部105と、衝突判断部301と、タイマ302と、電流遮断判断部303と、を備えている。
衝突判断部301は、センサー101で受信した反射波より障害物を検出する。衝突判断部301は、センサー101からの電波の送信タイミングと、センサー101で受信した反射波の受信タイミングと、のタイミング差より車両2と障害物との距離を求めると共に、センサー101で受信した反射波の車両2からの方位を求め、求めた距離及び方位より障害物に対する車両2の衝突が不可避であるか否かを判断する。衝突判断部301は、衝突が不可避であると判断した場合に、稼働中の電気負荷20に稼働停止の命令を出力し、この命令の出力後にタイマ302におけるカウントを開始させる。衝突判断部102は、障害物に対する車両1の衝突が不可避であると判断した場合に、衝突が不可避であることを示す信号を電流遮断判断部303に出力する。
タイマ302は、衝突判断部301の制御によりカウントを開始し、所定時間経過した際にカウントの終了を示す信号を電流遮断判断部303に出力する。
電流遮断判断部303は、衝突判断部301から衝突が不可避である判断結果を示す信号が入力された後、タイマ302からカウントの終了を示す信号が入力された際に、電流遮断部105を非通電状態にする。
電流遮断部105は、電流遮断判断部303の制御により非通電状態または通電状態に切り換えられ、電池10から電気負荷20へ電力を供給する電力線を切断状態または接続状態に切り換える。なお、電流遮断部105における上記以外の構成は上記実施の形態1の電流遮断部105と同一構成であるので、その説明を省略する。
<衝突被害低減装置の動作>
本発明の実施の形態2に係る衝突被害低減装置300の動作につき、図4を参照しながら、以下に詳細に説明する。
まず、衝突判断部301は、センサー101により受信した反射波に基づいて、障害物に対する衝突が不可避であるか否かを判断する(S401)。
衝突判断部301は、障害物に対する車両2の衝突を回避可能であると判断した場合(S401:NO)、S401の処理を繰り返す。
一方、衝突判断部301は、障害物に対する車両1の衝突が不可避であると判断した場合(S401:YES)、タイマ302におけるカウントをスタートさせる(S402)。
次に、衝突判断部301は、稼働中の電気負荷20に稼働停止の命令を出力し、稼働を停止させる(S403)。
次に、衝突判断部301は、センサー101で受信した反射波より障害物に衝突したか否か、又は車両に搭載されている図示しない加速度センサーにより衝撃を検知したか否かを判断する(S404)。
電流遮断判断部303は、衝突判断部301において衝突していないと判断した場合又は衝撃を検知しない場合(S404:NO)、タイマ302でカウントする時間が閾値未満であるか否かを判断する(S405)。
衝突判断部301は、タイマ302でカウントする時間が閾値未満である場合(S405:YES)、S404の処理を行う。
一方、電流遮断判断部303は、タイマ302でカウントする時間が閾値以上の場合(S405:NO)、電流遮断部105を非通電状態にして(S406)、処理を終了する。
また、電流遮断判断部303は、衝突判断部301において衝突したと判断した場合又は衝撃を検知した場合(S404:YES)、電流遮断部105が非通電状態であるか否か判断する(S407)。
電流遮断判断部303は、電流遮断部105が非通電状態であると判断した場合(S407:YES)、処理を終了する。
一方、電流遮断判断部303は、電流遮断部105が通電状態であると判断した場合(S407:NO)、電流遮断部105を非通電状態にし(S406)、処理を終了する。
このように、本実施の形態によれば、稼働中の電気負荷20の稼働停止の命令を出力してから所定時間経過後に、電池10と電気負荷20との接続を遮断する。よって、従来よりも小さな電流遮断能力を有する電流遮断部105が使用可能となり、電流遮断部105の小型化および低コスト化が図れる。
また、本実施の形態によれば、一部の電気負荷30に対する電力の供給を遮断しないことにより、車両2が障害物に衝突した後に使用する可能性のある電気負荷30を、車両2が障害物に衝突した後も使用可能にすることができる。
(実施の形態3)
<車両の構成>
本発明の実施の形態3に係る車両3の構成につき、図5を参照しながら、以下に詳細に説明する。
車両3は、電池11と、電池12と、電気負荷20と、電気負荷30と、衝突被害低減装置100と、を備えている。
電源部としての電池11は、電気負荷20及び衝突被害低減装置100に電力を供給している。電池11は、所定の出力電圧で電気負荷20に電力を供給する。電池11の出力電圧は、典型的には300Vである。
電池12は、電気負荷30に電力を供給している。電池12は、電池11よりも小さい出力電圧で衝突被害低減装置100及び電気負荷30に電力を供給している。電池12の出力電圧は、典型的には12Vである。
電気負荷20は、複数設けられ、電池11から電力の供給を受けて稼働する。なお、電気負荷20の上記以外の構成は上記実施の形態1の電気負荷20と同一構成であるので、その説明を省略する。
電気負荷30は、複数設けられ、電池12から電力の供給を受けて稼働する。なお、電気負荷30は、図示しない入力装置に対する稼働を停止させる操作により稼働を停止することも可能である。
衝突被害低減装置100は、電池12から電力の供給を受けて動作し、障害物を検出した際において、検出した障害物に対する車両3の衝突が不可避であると判断した場合に、電気負荷20の稼働停止の命令を出力する。その後、衝突被害低減装置100は、電力線を流れる電流が小さくなったタイミングで、電池11と電気負荷20との接続を遮断して、電池11から電気負荷20に電力を供給しないようにする。
なお、本実施の形態において、衝突被害低減装置100の構成及び動作は上記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、衝突被害低減装置100及び電気負荷30に対しては、電池11よりも出力電圧の小さい電池12より電力を供給し、電気負荷20に対しては、電池12よりも出力電圧の大きい電池11より電力を供給すると共に、障害物との衝突が不可避である場合に電池11と電気負荷20との接続を遮断して、電池11からの電力の供給先を無くすることにより、安全性をより向上させることができる。
なお、本実施の形態は、上記実施の形態2に適用することができる。
(実施の形態4)
<車両の構成>
本発明の実施の形態4に係る車両4の構成につき、図6を参照しながら、以下に詳細に説明する。
車両4は、電池10と、電気負荷20と、衝突被害低減装置600と、を備えている。
電池10は、電気負荷20と、衝突被害低減装置600と、に電力を供給している。
電気負荷20は、複数設けられ、電池10から電力の供給を受けて稼働する。電気負荷20は、衝突被害低減装置600からの稼働停止の命令に基づき、稼働を停止する。なお、電気負荷20は、図示しない入力装置に対する稼働を停止させる操作により稼働を停止することも可能である。
衝突被害低減装置600は、電池10から電力の供給を受けて動作し、障害物を検出した際において、検出した障害物に対する車両4の衝突が不可避であると判断した場合に、電気負荷20の稼働停止の命令を出力する。衝突被害低減装置600は、この命令の出力後、電力線を流れる電流が小さくなったタイミングで、電池10と電気負荷20との接続を遮断して、電池10から電気負荷20に電力を供給しないようにする。衝突被害低減装置600は、車両4が障害物に衝突した場合において、所定の条件を満たす場合に、車両4を自動退避させるための自動退避処理又は車両4をリモート退避させるためのリモート退避処理を行う。なお、自動退避処理及びリモート退避処理については後述する。
<衝突被害低減装置の構成>
本発明の実施の形態4に係る衝突被害低減装置600の構成につき、図6を参照しながら、以下に詳細に説明する。なお、図6において、図1と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
衝突被害低減装置600は、電流検出部103と、電流遮断部105と、センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、衝突判断部607と、電流遮断判断部608と、外部コントローラ609と、自動退避制御部610と、漏電検出部611と、自己診断部612と、記憶部613と、を備えている。
センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の各々は、電波を送信すると共に、反射波を受信する。センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の各々は、車両4の前方、後方及び側方の異なる位置に設けられている。センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の各々は、典型的にはミリ波レーダーである。
衝突判断部607は、センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の何れか1つ又は複数で受信した反射波より障害物を検出する。衝突判断部607は、センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の各々からの電波の送信タイミングと、センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の何れか1つ又は複数で受信した反射波の受信タイミングと、のタイミング差より車両1と障害物との距離を求める。衝突判断部607は、センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の何れか1つ又は複数で受信した反射波の車両4からの方位を求める。衝突判断部607は、求めた距離及び方位より障害物に対する車両4の衝突が不可避であると判断した場合に、稼働中の電気負荷20に稼働停止の命令を出力する。衝突判断部607は、障害物に対する車両4の衝突が不可避であると判断した場合に、衝突が不可避であることを示す信号を電流遮断判断部608に出力する。衝突判断部607は、求めた距離及び方位より障害物に対する車両4の衝突を検知した場合、求めた距離を示す距離情報及び求めた方位を示す方位情報を自動退避制御部610に出力する。
電流検出部103は、電池10と電気負荷20との間に流れる電流の電流値を検出し、検出した電流値を電流遮断判断部608に出力する。
電流遮断判断部608は、衝突判断部607から衝突が不可避であることを示す信号が入力された後、電流検出部103から入力された電流値が閾値未満になった場合に、電流遮断部105を非通電状態にすると共に、衝突が不可避であることを示す信号を外部コントローラ609に出力する。電流遮断判断部608は、自動退避制御部610からON信号が入力された際に、電流遮断部105を通電状態にし、自動退避制御部610又は自己診断部612からOFF信号が入力された際に、電流遮断部105を非通電状態にする。
電流遮断部105は、電流遮断判断部608の制御により非通電状態になり、電池10と電気負荷20との接続を遮断し、電流遮断判断部608の制御により通電状態になり、電池10と電気負荷20とを接続する。電流遮断部105は、衝突判断部607により障害物に対する車両4の衝突が不可避であるか否かを判断する前において通電状態であり、電池10と電気負荷20とを接続する。
外部コントローラ609は、通信機能を備えており、車外に持ち出し可能な状態で車両4に保持されている。外部コントローラ609は、衝突が不可避であることを示す信号が電流遮断判断部608から入力されるまでは、電流遮断判断部608と情報を送受信可能に接続されている。このとき、外部コントローラ609と電流遮断判断部608とは有線により接続されていてもよいし、無線接続により接続されていてもよい。外部コントローラ609は、衝突が不可避であることを示す信号が電流遮断判断部608から入力された場合に、無線で信号を送受信可能にする。外部コントローラ609は、外部からの操作に応じて、乗員降車信号、ON信号及び車両4をリモート退避させるための種々の制御信号を無線で送信する。ここで、リモート退避とは、外部コントローラ609を用いて車両4を遠隔操作して、車両4を所定の退避候補位置に退避させることを言う。
自動退避制御部610は、自己診断部612から入力された漏電の検出結果、衝突判断部607から入力された距離情報及び方位情報、及び外部コントローラ609から受信した信号に基づいて、車両4を自動退避させるか、又は外部コントローラ609を用いて車両4をリモート退避させるかを決定する。
自動退避制御部610は、自動退避させることを決定した場合、衝突判断部607から入力された距離情報及び方位情報、及び記憶部613に記憶している地図データに基づいて、車両4を自動退避させる。具体的には、自動退避制御部610は、車両4のハンドルの操舵角と、アクセルの踏み込み量と、ブレーキの作動開始及び作動停止と、を制御することにより、車両4を自動退避させる。ここで、自動退避とは、外部コントローラ609を用いずに、自動退避制御部610の制御により車両4を所定の退避候補位置に退避させることを言う。
自動退避制御部610は、リモート退避させることを決定した場合、外部コントローラ609から受信した制御信号に従って、車両4をリモート退避させる。外部コントローラ609から受信する制御信号は、車両4のハンドルの操舵角と、アクセルの踏み込み量と、ブレーキの作動開始及び作動停止と、を遠隔制御するための信号である。
漏電検出部611は、車両4における漏電を検出し、漏電の検出結果を自己診断部612に出力する。
自己診断部612は、漏電検出部611から入力された検出結果より漏電していると判断した場合に、漏電の検出結果としてのOFF信号を電流遮断判断部608及び自動退避制御部610に出力する。
記憶部613は、地図データを記憶している。地図データは、道路の片側の車線数の情報を含んでいる。
<衝突被害低減装置の全体動作>
本発明の実施の形態4に係る衝突被害低減装置600の全体動作につき、図7を参照しながら、以下に詳細に説明する。なお、図7において、図2と同一処理である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
電流遮断判断部608は、S206において電流遮断部105が非通電状態であると判断した場合(S206:YES)、衝突が不可避であることを示す信号を外部コントローラ609に出力する(S701)。
次に、自動退避制御部610は、車両4の乗員が車両4から降車したか否かを確認するための信号を外部コントローラ609に無線で送信し、外部コントローラ609より乗員が降車したことを示す乗員降車信号を受信したか否かを判断する(S702)。乗員降車信号は、外部コントローラ609を保持して降車した車両4の乗員等が外部コントローラ609を操作することにより、外部コントローラ609より送信される。
また、電流遮断判断部608は、S205において電流遮断部105を非通電状態にした場合、S701の処理をスキップし、自動退避制御部610はS702の処理を行う。
自動退避制御部610は、乗員降車信号を受信していない場合(S702:NO)、S702の処理を繰り返す。
一方、自動退避制御部610は、乗員降車信号を受信した場合(S702:YES)、外部コントローラ609よりON信号を受信したか否かを判断する(S703)。
自動退避制御部610は、ON信号を受信していない場合(S703:NO)、S703の処理を繰り返す。
一方、自動退避制御部610は、ON信号を受信した場合(S703:YES)、電流遮断判断部608にON信号を出力する。そして、電流遮断判断部608は、電流遮断部105を通電状態にして電池10と電気負荷20とを接続する(S704)。ON信号は、外部コントローラ609を保持して降車した車両4の乗員等が外部コントローラ609を操作することにより、外部コントローラ609より送信される。
次に、自己診断部612は、漏電しているか否かを判断する(S705)。
自己診断部612は、漏電していると判断した場合(S705:YES)、OFF信号を電流遮断判断部608及び自動退避制御部610に出力する。そして、電流遮断判断部608は、電流遮断部105を非通電状態にして、電池10と電気負荷20との接続を遮断する(S706)。
次に、自動退避制御部610は、運転不可であることを示す信号を無線で外部コントローラ609に送信して(S707)、処理を終了する。
一方、自動退避制御部610は、自己診断部612において漏電していないと判断した場合(S705:NO)、自動退避可能か否かを判断する(S708)。なお、S708の処理の詳細については後述する。
自動退避制御部610は、自動退避可能である場合(S708:YES)、外部コントローラ609が自動退避を許可するか否かを判断する(S709)。自動退避は、外部コントローラ609を保持して降車した車両4の乗員等が外部コントローラ609を操作することにより、外部コントローラ609より送信された自動退避を許可することを示す信号を自動退避制御部610が受信することにより許可される。
自動退避制御部610は、外部コントローラ609により自動退避が許可された場合(S709:YES)、車両4を自動退避させる(S710)。
具体的には、自動退避制御部610は、衝突判断部607において、センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、のうち、車両4の衝突部位のセンサーを除いた残りのセンサーで受信した受信波を用いて求めた障害物までの距離情報及び方位情報を取得する。また、自動退避制御部610は、記憶部613に記憶している地図データを読み出して車両4の現在地に対応する道路の車線数を判断し、取得した距離情報及び方位情報より、車両4が走行車線と対向車線との何れに停止しているのかを判断する。そして、自動退避制御部610は、取得した距離情報及び方位情報より、所定の退避候補位置及び現在地から退避候補位置までの軌道を算出し、算出した軌道に沿って退避候補位置まで車両4を自動退避させる。この際、自動退避制御部610は、衝突判断部607により道路上に障害物を検出した場合、車両4が衝突した対向車又は直進車等の車両であると判断して、道路上の障害物を考慮して車両4を自動退避させる。
次に、自動退避制御部610は、自動退避を完了した後にOFF信号を電流遮断判断部608に出力する。そして、電流遮断判断部608は、電流遮断部105を非通電状態にし(S711)、電池10と電気負荷20との接続を遮断する。
一方、自動退避制御部610は、S708において自動退避可能でない場合(S708:NO)、外部コントローラ609によるリモート退避を決定する(S712)。
次に、自動退避制御部610は、リモート退避後に外部コントローラ609からOFF信号を受信して電流遮断判断部608に出力する。そして、電流遮断判断部608は、電流遮断部105を非通電状態にし(S711)、電池10と電気負荷20との接続を遮断する。
<衝突被害低減装置における自動退避可能か否かを判断する際の動作>
本発明の実施の形態4に係る衝突被害低減装置600における自動退避可能か否かを判断する際の動作(S708の動作)につき、図8を参照しながら、以下に詳細に説明する。
まず、衝突判断部607は、車両4の衝突した箇所のセンサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の何れか1つ又は複数からの受信波を用いて距離及び方位を求めないようにする(S801)。
次に、自動退避制御部610は、衝突していない箇所のセンサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、の何れか1つ又は複数からの受信波を用いて求めた位置情報及び方位情報を衝突判断部607から取得し、車両4の退避位置及び退避軌道を算出する(S802)。
次に、自動退避制御部610は、退避位置を算出可能か否かを判断する(S803)。
自動退避制御部610は、退避位置を算出可能な場合(S803:YES)、退避軌道を算出可能か否かを判断する(S804)。
自動退避制御部610は、退避軌道を算出可能な場合(S804:YES)、自動退避可能なことを示す信号を外部コントローラ609に対して無線で送信する(S805)。
次に、自動退避制御部610は、外部コントローラ609からの自動退避を許可する信号を待ち(S806)、続いてS709に処理を進める。
一方、自動退避制御部610は、退避位置を算出不可能な場合(S803:NO)、又は退避軌道を算出不可能な場合(S803:NO)、自動退避不可であることを示す信号を外部コントローラ609に無線で送信する(S807)。
次に、自動退避制御部610は、外部コントローラ609からのリモート退避の指令を待ち(S808)、続いてS712に処理を進める。
<車両の自動退避の類型>
本発明の実施の形態4における車両の自動退避の類型につき、図9から図12を参照しながら、以下に詳細に説明する。
図9の場合、ガードレール等の障害物に衝突した車両4は、対向車線に飛び出した状態で停止している。この場合、自動退避制御部610は、退避候補位置#901から#904のうち、車両4の本来の走行車線である退避候補位置#903に車両4を自動退避させる。図9の場合、衝突判断部607は、車両4の衝突部位のセンサー603を使用せずに、障害物までの距離及び障害物の方位を求める。
図10の場合、ガードレール等の障害物に衝突した車両4は、対向車線に飛び出した状態で停止している。この場合、自動退避制御部610は、退避候補位置#1001から#1004のうち、車両4の本来の走行車線である退避候補位置#1001に車両4を自動退避させる。図10の場合、衝突判断部607は、車両4の衝突部位のセンサー604を使用せずに、障害物までの距離及び障害物の方位を求める。
図11の場合、障害物である対向車9に衝突した車両4は、自分の走行車線に停止している。一方、対向車9は、対向車9の走行車線に停止している。この場合、自動退避制御部610は、対向車9が退避不可能である可能性があるので、退避候補位置#1101から#1104のうち、対向車9の走行車線であって対向車9の前方の退避候補位置#1104に車両4を自動退避させる。図11の場合、衝突判断部607は、車両4の衝突部位のセンサー603を使用せずに、障害物までの距離及び障害物の方位を求める。
図12の場合、T字路を直進してきた障害物である直進車8に衝突した車両4は、自分の走行車線に停止している。一方、直進車8は、車両4の走行車線に飛び出した状態で停止している。この場合、自動退避制御部610は、直進車8が退避不可能である可能性があるので、退避候補位置#1201から#1204のうち、車両4の走行車線であって車両4の後方の退避候補位置#1203に車両4を退避させる。図12の場合、衝突判断部607は、車両4の衝突部位のセンサー601を使用せずに、障害物までの距離及び障害物の方位を求める。
なお、本実施の形態において、図9から図12の退避方法に限定されるものでなく、所望の退避候補位置に退避させることができる。例えば、路側帯が広い場合には、車両4を路側帯に退避させるようにしてもよい。また、車両4における、センサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、を設ける位置は、図9から図12に示す位置に限らず、車両4の任意の位置に設けることができる。
このように、本実施の形態によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、障害物に衝突した車両4を所定の位置に退避させることができることにより、障害物に衝突した車両4により交通渋滞を招くことを防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、自動退避又はリモート退避により車両を退避させることにより、車両4の運転者が車両4から離れて車両4を退避させることができるので、運転者の安全性を確保することができる。
また、本実施の形態によれば、衝突した箇所のセンサーを使用しないので、衝突したことにより故障した可能性の高いセンサーを使用して退避候補位置及び退避候補位置までの軌跡を誤って算出することを防ぐことができ、意図しない位置に車両4を退避させてしまい、却って交通渋滞を招くことを防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、車両4の前方、後方及び側方の異なる位置に設けられた複数のセンサー601と、センサー602と、センサー603と、センサー604と、センサー605と、センサー606と、により衝突を検知することにより、車両4の衝突箇所に関わらず確実に衝突を検知することができる。
(実施の形態5)
<車両の構成>
本発明の実施の形態5に係る車両5の構成につき、図13を参照しながら、以下に詳細に説明する。
車両5は、電池10と、電気負荷20と、衝突被害低減装置1300と、を備えている。
電池10は、電気負荷20と、衝突被害低減装置1300と、に電力を供給している。
電気負荷20は、複数設けられ、電池10から電力の供給を受けて稼働する。電気負荷20は、衝突被害低減装置1300の稼働停止の命令に基づき、稼働を停止する。なお、電気負荷20は、図示しない入力装置に対する稼働を停止させる操作により稼働を停止することも可能である。
衝突被害低減装置1300は、電池10から電力の供給を受けて動作し、障害物を検出した際において、検出した障害物に対する車両5の衝突が不可避であると判断した場合に、電気負荷20の稼働停止の命令を出力する。この命令の出力後、衝突被害低減装置1300は、電力線に流れる電流が小さくなったタイミングで、電池10と電気負荷20との接続を遮断して、電池10から電気負荷20に電力を供給しないようにする。衝突被害低減装置1300は、車両5が障害物に衝突した場合において、所定の条件を満たす場合に、車両5を自動退避させるための自動退避処理又は車両5をリモート退避させるためのリモート退避処理を行う。
<衝突被害低減装置の構成>
本発明の実施の形態5に係る衝突被害低減装置1300の構成につき、図13を参照しながら、以下に詳細に説明する。なお、図13において、図6と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
衝突被害低減装置1300は、電流検出部103と、電流遮断部105と、電流遮断判断部608と、外部コントローラ609と、自動退避制御部610と、漏電検出部611と、自己診断部612と、記憶部613と、障害物検出センサー1301と、衝突検知センサー1302と、衝突検知センサー1303と、衝突検知センサー1304と、衝突検知センサー1305と、衝突判断部1306と、を備えている。
障害物検出センサー1301は、電波を送信すると共に、反射波を受信する。障害物検出センサー1301は、車両5の前方に設けられている。障害物検出センサー1301は、典型的にはミリ波レーダーである。
衝突検知センサー1302と、衝突検知センサー1303と、衝突検知センサー1304と、衝突検知センサー1305と、の何れか1つ又は複数は、車両5の衝突を検知して、検知結果を衝突判断部1306に出力する。衝突検知センサー1302と、衝突検知センサー1303と、衝突検知センサー1304と、衝突検知センサー1305と、の各々は、車両5の前方、後方及び側方の異なる位置に設けられている。衝突検知センサー1302は、典型的には加速度センサーである。
衝突判断部1306は、障害物検出センサー1301で受信した反射波より障害物を検出する。衝突判断部1306は、障害物検出センサー1301からの電波の送信タイミングと、障害物検出センサー1301で受信した反射波の受信タイミングと、のタイミング差より車両5と障害物との距離を求める。衝突判断部1306は、障害物検出センサー1301で受信した反射波の車両5からの方位を求める。衝突判断部1306は、求めた距離及び方位より障害物に対する車両5の衝突が不可避であると判断した場合に、稼働中の電気負荷20の稼働停止の命令を出力し、稼働を停止させる。衝突判断部1306は、障害物に対する車両5の衝突が不可避であると判断した場合に、衝突が不可避であることを示す信号を電流遮断判断部608に出力する。衝突判断部1306は、衝突検知センサー1302、衝突検知センサー1303と、衝突検知センサー1304と、衝突検知センサー1305と、の何れか1つ又は複数から入力された検知結果より、加速度が閾値以上である等により障害物に対する車両5の衝突を検知した場合、求めた距離を示す距離情報及び求めた方位を示す方位情報を自動退避制御部610に出力する。
電流遮断判断部608は、衝突判断部1306から衝突が不可避であることを示す信号が入力された後、電流検出部103から入力された電流値が閾値未満になった場合に、電流遮断部105を非通電状態にすると共に、衝突が不可避であることを示す信号を外部コントローラ609に出力する。なお、電流遮断判断部608における上記構成以外の構成は上記実施の形態4の電流遮断部105と同一であるので、その説明を省略する。
自動退避制御部610は、自己診断部612から入力された漏電の検出結果、衝突判断部1306から入力された距離情報及び方位情報、及び外部コントローラ609から受信した信号に基づいて、車両5を自動退避させるか、又は外部コントローラ609を用いて車両5をリモート退避させるかを決定する。
自動退避制御部610は、自動退避させることを決定した場合、衝突判断部1306から入力された距離情報及び方位情報、及び記憶部613に記憶している地図データに基づいて、車両5を自動退避させる。
なお、本実施の形態における衝突被害低減装置の動作は図7及び図8と同一動作であるので、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、上記実施の形態4の効果に加えて、衝突検知センサー1303と、衝突検知センサー1304と、衝突検知センサー1305と、により衝突を検知することにより、障害物に対する車両5の衝突を確実に検知することができる。
また、本実施の形態によれば、車両5の前方、後方及び側方の異なる位置に設けられた複数の衝突検知センサー1303と、衝突検知センサー1304と、衝突検知センサー1305と、により衝突を検知することにより、車両5の衝突箇所に関わらず確実に衝突を検知することができる。
本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
本発明は、電源部と、電源部から電力の供給を受けることにより稼働する電気負荷と、を備える車両に搭載される衝突被害低減装置に好適である。
1、2、3、4、5 車両
10 電池
11 電池
12 電池
20 電気負荷
30 電気負荷
100、300、600、1300 衝突被害低減装置
101、601、602、603、604、605、606 センサー
102、301、607、1306 衝突判断部
103 電流検出部
104、303、608 電流遮断判断部
105 電流遮断部
609 外部コントローラ
610 自動退避制御部(退避制御部)
611 漏電検出部
612 自己診断部
1301 障害物検出センサー
1302、1303、1304、1305 衝突検知センサー

Claims (8)

  1. 電源部と、前記電源部から電力の供給を受けることにより稼働する電気負荷と、を備える車両に搭載される衝突被害低減装置であって、
    前記車両の周囲の障害物を検出するセンサーと、
    前記センサーの検出に基づき障害物への衝突が不可避であると判断した場合に、前記電気負荷の稼働を停止させる命令を出力し、前記命令の出力後に所定条件を満たした場合に、前記電源部から前記電気負荷へ電力を供給する電力線を切断する判断部と、
    を備える衝突被害低減装置。
  2. 前記判断部は、
    前記所定条件として、前記電源と前記電気負荷との間に流れる電流の電流値が閾値未満になった場合に、前記電力線を切断する、
    請求項1記載の衝突被害低減装置。
  3. 前記判断部は、
    前記所定条件として、稼働中の前記電気負荷の稼働を停止される命令の出力後、所定時間が経過したことに基づき前記電力線を切断する、
    請求項1記載の衝突被害低減装置。
  4. 前記車両の衝突を検出する衝突センサーを備え、
    前記判断部は、前記車両の衝突が検出された場合、前記所定条件より優先して、前記電力線を切断する、
    請求項1記載の衝突被害低減装置。
  5. 前記電力線を切断した後、前記電力線の切断を接続状態に戻して、前記電源部の電力により前記車両を退避可能にする退避制御部、
    を更に備える請求項1記載の衝突被害低減装置。
  6. 前記退避制御部は、
    乗員が前記車両から降車したことを確認できた場合に、前記電力線の切断を接続状態に戻す、
    請求項5記載の衝突被害低減装置。
  7. 前記電源部からの漏電を検出する自己診断部を更に備え、
    前記退避制御部は、
    前記電力線の接続を接続状態に戻した後、前記自己診断部により前記漏電が検出されない場合に、前記車両を退避可能と判断する、
    請求項5又は請求項6記載の衝突被害低減装置。
  8. 前記車両の周囲の障害物を検出する複数の前記センサーを備え、
    前記退避制御部は、
    前記複数のセンサーのうち、障害物へ衝突した箇所に配置されたセンサーを除外したセンサーの検出結果に基づいて、前記車両を退避させる制御を行う、
    請求項5記載の衝突被害低減装置。

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