以下で説明する実施形態の電源装置は、制御部と、電力変換部とを具備する。制御部は、操作部によって指定された調光率に応じた導通角で導通角制御されるとともに、電源供給経路を介して供給される交流電圧の導通角の変化に応じて、複数段階の調光率の中から何れかの調光率を決定し、決定した調光率に応じた制御信号を出力する。電力変換部は、制御信号に応じて前記交流電圧を変換して、照明負荷に供給する。
また、以下で説明する実施形態に係る電源装置において、制御部は、電源供給経路を介して供給される交流電圧の導通角が、所定の閾値を超えてから所定の閾値未満となる第1の回数、又は、所定の閾値未満となってから所定の閾値を超えた第2の回数に応じて、複数段階の調光率の中から何れかの調光率を決定し、決定した調光率に応じた制御信号を出力する。
また、以下で説明する実施形態に係る電源装置において、制御部は、第1の回数又は第2の回数のカウント開始時において、操作部によって指定される調光率が上がるように操作された場合と、操作部によって指定される調光率が下がるように操作された場合とで、第1の回数又は第2の回数に応じて、異なる調光率を決定する。
また、以下で説明する実施形態に係る電源装置において、制御部は、制御信号を出力した後に、操作部が操作されて、電源供給経路を介して供給される交流電圧の導通角が、決定した調光率に対応する閾値以下となった場合には、複数段階の調光率の中から、決定した調光率よりも低い調光率を新たに決定し、新たに決定した調光率に応じた制御信号を出力する。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置は、照明負荷と、電源装置とを具備する。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る照明装置を模式的に表すブロック図である。図1に表したように、照明装置10は、照明負荷12(負荷)と、電源回路14と、を備える。照明負荷12は、例えば、発光素子などの照明光源16を有する。
電源回路14は、交流電源2及び調光器3と接続されている。なお、本願明細書において、「接続」とは、電気的な接続を意味し、物理的に接続されていない場合や他の要素を介して接続されている場合も含むものとする。なお、電源回路14は、電源装置の一例である。
交流電源2は、例えば、商用電源である。調光器3は、ユーザにより操作される調光ボリューム(図示せず)を有する。調光器3は、調光ボリュームによって指定された調光率に応じた導通角で、交流電源2の交流の電源電圧VINを導通角制御した交流電圧VCTを生成する。電源回路14は、調光器3から供給される交流電圧VCTを直流電圧VDCに変換して照明負荷12に出力することにより、照明光源16を点灯させる。また、電源回路14は、導通角制御された交流電圧VCTに同期して、照明光源16の調光を行う。
調光器3の導通角制御には、例えば、交流電圧のゼロクロスから交流電圧の絶対値が最大値となる期間において導通する位相を制御する位相制御(leading edge)の方式と、交流電圧の絶対値が最大値となってから交流電圧がゼロクロスする期間において遮断する位相を制御する逆位相制御(trailing edge)の方式とがある。
位相制御する調光器3は、回路構成が簡単であり、比較的大きな電力負荷を扱うことができる。しかし、トライアックが使用されている場合は、軽負荷動作が困難で、電源電圧が一時的に低下するいわゆる電源ディップが発生すると不安定動作に陥りやすい。また、容量性負荷を接続した場合は、突入電流が発生するため容量性負荷との相性が悪いなどの特徴がある。
一方、逆位相制御する調光器3は、軽負荷でも動作可能であり、容量性負荷を接続しても突入電流が発生せず、また電源ディップが発生しても動作が安定である。しかし、回路構成が複雑であり、温度が上昇し易いため、重負荷に向かない。また、誘導性負荷を接続した場合は、サージが発生するなどの特徴がある。
本実施形態では、調光器3として、電源電圧VINを供給する一対の電源ラインの一方の端子4、6間に直列に挿入された構成を例示しているが、他の構成でもよい。
電源回路14は、電力変換部20と、制御部21と、制御用電源部22と、電流調整部23と、を有する。電力変換部20は、電源供給経路25を介して供給される交流電圧VCTを照明負荷12に応じた所定の電圧値の直流電圧VDCに変換して照明負荷12に供給する。
制御用電源部22は、電源供給経路25に接続された配線部40を有する。配線部40は、入力端子4に接続された配線40aと、入力端子5に接続された配線40bと、を含む。制御用電源部22は、配線部40を介して入力される交流電圧VCTを制御部21に応じた直流の駆動電圧VDDに変換して、その駆動電圧VDDを制御部21に供給する。
電流調整部23は、電源供給経路25に電気的に接続された分岐経路24を有し、電源供給経路25を流れる電流の一部を分岐経路24に流す導通状態と、流さない非導通状態と、を切り替え可能である。これにより、電流調整部23は、例えば、電源供給経路25に流れる電流を調整する。この例では、電流調整部23の分岐経路24が、制御用電源部22を介して電源供給経路25に接続されている。分岐経路24は、制御用電源部22を介することなく、電源供給経路25に直接接続してもよい。なお、非導通状態には、動作に影響のない微小な電流が分岐経路24に流れる場合も含む。非導通状態は、例えば、分岐経路24に流れる電流が、導通状態よりも小さい状態である。
制御部21は、交流電圧VCTの導通角を検出する。制御部21は、検出した導通角に対応する制御信号CTLを生成し、その制御信号CTLを電力変換部20に入力する。電力変換部20は、入力された制御信号CTLに応じた電圧値の直流電圧VDCを生成する。すなわち、制御部21は、電力変換部20による直流電圧VDCへの変換を制御する。また、制御部21は、検出した導通角に応じて制御信号CGSを生成し、その制御信号CGSを電流調整部23に入力することにより、電流調整部23の導通状態と非導通状態との間の切り替えを制御する。このように、制御部21は、検出した導通角に応じて電力変換部20と電流調整部23とを制御することにより、調光器3の導通角制御に同期して、照明光源16を調光する。制御部21には、例えば、マイクロプロセッサが用いられる。
また、制御部21には、検出回路28が設けられている。検出回路28は、交流電圧VCTの導通角制御の種類を検出する。検出回路28は、交流電圧VCTの導通角制御が、位相制御であるか逆位相制御であるかを検出する。すなわち、検出回路28は、調光器3が位相制御を行う調光器であるか逆位相制御を行う調光器であるかを検出する。交流電圧VCTの導通角の検出は、例えば、検出回路28の検出結果に基づいて行われる。制御部21は、検出回路28の検出した導通角制御の種類に応じて、電力変換部20及び電流調整部23を制御する。
図2は、実施形態に係る電源回路を模式的に表す回路図である。図2に表したように、電力変換部20は、整流回路30と、平滑コンデンサ32と、直流電圧変換部34と、を有する。
整流回路30は、例えば、ダイオードブリッジで構成されている。整流回路30の入力端子30a、30bは、一対の入力端子4、5に接続されている。整流回路30の入力端子30a、30bには、調光器3を介して位相制御または逆位相制御された交流電圧VCTが入力される。整流回路30は、例えば、交流電圧VCTを全波整流し、全波整流後の脈流電圧を高電位端子30cと低電位端子30dとの間に生じさせる。
平滑コンデンサ32は、整流回路30の高電位端子30cと低電位端子30dとの間に接続されている。平滑コンデンサ32は、整流回路30によって整流された脈流電圧を平滑化する。これにより、平滑コンデンサ32の両端には、直流電圧VRE(第1直流電圧)が現れる。
直流電圧変換部34は、平滑コンデンサ32の両端に接続されている。これにより、直流電圧VREが、直流電圧変換部34に入力される。直流電圧変換部34は、直流電圧VREを電圧値の異なる直流電圧VDC(第2直流電圧)に変換し、その直流電圧VDCを電源回路14の出力端子7、8に出力する。照明負荷12は、出力端子7、8に接続されている。照明負荷12は、電源回路14から供給された直流電圧VDCにより、照明光源16を点灯させる。
直流電圧変換部34は、制御部21と接続されている。制御部21は、直流電圧変換部34に制御信号CTLを入力する。直流電圧変換部34は、例えば、制御信号CTLに応じて直流電圧VREを降圧する。これにより、直流電圧変換部34は、例えば、直流電圧VREを、制御信号CTLに応じた直流電圧VDCに変換する。
直流電圧変換部34は、例えば、FETなどのスイッチング素子を有しており、スイッチング素子をオン・オフすることによって直流電圧VREを降圧する。制御部21は、例えば、スイッチング素子のオン・オフのタイミングを規定するデューティ信号を制御信号CTLとして直流電圧変換部34に入力する。これにより、直流電圧VDCの電圧値を、制御信号CTLのデューティ比に応じた値に調整することができる。直流電圧変換部34は、例えば、降圧型のDC−DCコンバータである。
電源回路14は、フィルタコンデンサ26をさらに有している。フィルタコンデンサ26は、入力端子4、5の間に接続されている。すなわち、フィルタコンデンサ26は、電源供給経路25に接続されている。フィルタコンデンサ26は、例えば、交流電圧VCTに含まれるノイズを除去する。
制御用電源部22は、整流素子41〜43と、抵抗44、45と、コンデンサ46、47と、レギュレータ48と、ツェナーダイオード50と、半導体素子51と、を有している。
整流素子41、42は、例えば、ダイオードである。整流素子41のアノードは、配線40aを介して整流回路30の一方の入力端子30aに接続されている。整流素子42のアノードは、配線40bを介して整流回路30の他方の入力端子30bに接続されている。
半導体素子51には、例えば、FETやGaN−HEMTなどが用いられる。以下では、半導体素子51をFETとして説明を行う。この例において、半導体素子51は、エンハンスメント型のnチャネルFETである。半導体素子51は、ソース電極51Sと、ドレイン電極51Dと、ゲート電極51Gと、を有する。ドレイン電極51Dの電位は、ソース電極51Sの電位よりも高く設定される。ゲート電極51Gは、ソース電極51Sとドレイン電極51Dとの間に電流の流れる第1状態と、ソース電極51Sとドレイン電極51Dとの間に流れる電流が第1状態よりも小さい第2状態と、を切り替えるために用いられる。第2状態では、ソース電極51Sとドレイン電極51Dとの間に実質的に電流が流れない。半導体素子51は、pチャネル形でもよいし、デプレッション型でもよい。例えば、半導体素子51をpチャネル形とする場合には、ドレイン電極51Dが第1主電極となり、ソース電極51Sが第2主電極となる。すなわち、pチャネル形の場合には、ソース電極51Sの電位が、ドレイン電極51Dの電位よりも高く設定される。
半導体素子51のドレイン電極51Dは、整流素子41のカソード及び整流素子42のカソードに接続されている。すなわち、半導体素子51のドレイン電極51Dは、整流素子41、42を介して電源供給経路25に接続されている。半導体素子51のソース電極51Sは、抵抗44の一端に接続されている。半導体素子51のゲート電極51Gは、ツェナーダイオード50のカソードに接続されている。また、半導体素子51のゲート電極51Gは、抵抗45を介して整流回路30の高電位側の出力端子である高電位端子30cに接続されている。
抵抗44の他端は、整流素子43のアノードに接続されている。整流素子43のカソードは、コンデンサ46の一端及びレギュレータ48の一端に接続されている。レギュレータ48の他端は、制御部21及びコンデンサ47の一端に接続されている。
交流電圧VCTの印加にともなう一方の極性の電流は、整流素子41を介して半導体素子51のドレイン電極51Dに流れる。一方、交流電圧VCTの印加にともなう他方の極性の電流は、整流素子42を介して半導体素子51のドレイン電極51Dに流れる。これにより、半導体素子51のドレイン電極51Dには、交流電圧VCTを全波整流した脈流の電圧が印加される。
ツェナーダイオード50のカソードには、抵抗45を介して、平滑コンデンサ32によって平滑された直流電圧VREが、印加される。これにより、半導体素子51のゲート電極51Gには、ツェナーダイオード50の降伏電圧に応じた実質的に一定の電圧が印加される。これにともない、半導体素子51のドレイン−ソース間に、実質的に一定の電流が流れる。このように、半導体素子51は、定電流素子として機能する。半導体素子51は、配線部40に流れる電流を調整する。
コンデンサ46は、半導体素子51のソース電極51Sから抵抗44及び整流素子43を介して供給される脈流の電圧を平滑化し、脈流の電圧を直流電圧に変換する。レギュレータ48は、入力された直流電圧から実質的に一定の直流の駆動電圧VDDを生成し、制御部21に出力する。コンデンサ47は、例えば、駆動電圧VDDのノイズの除去などに用いられる。これにより、駆動電圧VDDが制御部21に供給される。
この際、上記のように、半導体素子51のドレイン電極51Dを電源供給経路25に接続し、半導体素子51のゲート電極51Gを整流回路30の高電位端子30cに接続する。すなわち、半導体素子51のドレイン電極51Dに、交流電圧VCTを印加し、半導体素子51のゲート電極51Gに、直流電圧VREを印加する。これにより、例えば、半導体素子51の動作を安定させることができる。整流素子41、42にかかる負荷を抑えることができる。安定した駆動電圧VDDを制御部21に供給することができる。結果として、制御部21の動作を安定させることができる。なお、半導体素子51のドレイン電極51Dに印加される電圧は、平滑コンデンサ32により平滑化されていない電圧であればよい。半導体素子51のゲート電極51Gに印加される電圧は、平滑コンデンサ32に平滑された電圧であればよい。例えば、直流電圧VDCでもよい。
電流調整部23は、抵抗61と、スイッチング素子62と、を有している。スイッチング素子62には、例えば、FETやGaN−HEMTなどが用いられる。以下では、スイッチング素子62をFETとして説明を行う。
抵抗61の一端は、半導体素子51のソース電極51Sに接続されている。抵抗61の他端は、スイッチング素子62のドレインに接続されている。スイッチング素子62のゲートは、制御部21に接続されている。制御部21は、スイッチング素子62のゲートに制御信号CGSを入力する。スイッチング素子62には、例えば、ノーマリオフ型が用いられる。例えば、制御部21から入力される制御信号CGSをLoからHiに切り替えることで、スイッチング素子62が、オフ状態からオン状態に変化する。
スイッチング素子62をオン状態にすると、例えば、整流素子41、42、及び半導体素子51を介して、電源供給経路25を流れる電流の一部が、分岐経路24に流れる。すなわち、スイッチング素子62をオン状態にすることによって、電流調整部23が導通状態となり、スイッチング素子62をオフ状態にすることによって、電流調整部23が非導通状態となる。
スイッチング素子62のソース、ツェナーダイオード50のアノード、コンデンサ46の他端、及び、コンデンサ47の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。すなわち、制御用電源部22のグランド及び電流調整部23のグランドは、直流電圧変換部34の入力側のグランドと共通化されている。一方、制御部21のグランドは、出力端子8に接続されている。すなわち、制御部21のグランドは、直流電圧変換部34の出力側のグランドと共通化されている。これにより、例えば、制御部21の動作をより安定させることができる。
電源回路14には、抵抗71〜76が、さらに設けられている。抵抗71の一端は、半導体素子51のドレイン電極51Dに接続されている。抵抗71の他端は、抵抗72の一端に接続されている。抵抗72の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。
抵抗73の一端は、整流回路30の高電位端子30cに接続されている。抵抗73の他端は、抵抗74の一端に接続されている。抵抗74の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。
抵抗75の一端は、整流回路30の高電位端子30cに接続されている。抵抗75の他端は、抵抗76の一端に接続されている。抵抗76の他端は、整流回路30の低電位端子30dに接続されている。
検出回路28には、第1コンパレータ81と、第2コンパレータ82と、判別部83と、が設けられている。第1コンパレータ81は、第1入力端子81aと、第2入力端子81bと、第1出力端子81cと、を有する。第2コンパレータ82は、第3入力端子82aと、第4入力端子82bと、第2出力端子82cと、を有する。
第1コンパレータ81の第1入力端子81aは、抵抗71と抵抗72との接続点に接続されている。これにより、第1コンパレータ81の第1入力端子81aには、抵抗71、72の分圧比に応じた脈流の電圧が、導通角制御の種類を検出するための第1検出用電圧として入力される。第1検出用電圧は、例えば、整流前の交流の電圧でもよい。このように、第1入力端子81aは、交流の電源電圧VINまたは交流電圧VCTに基づく交流または脈流の第1検出用電圧を入力するための端子である。
第1コンパレータ81の第2入力端子81bは、抵抗73と抵抗74との接続点に接続されている。これにより、第1コンパレータ81の第2入力端子81bには、抵抗73、74の分圧比に応じた直流の電圧が、第1閾値電圧Vth1として入力される。第1閾値電圧Vth1の電圧値は、第1検出用電圧の最大値よりも低い。例えば、第1閾値電圧Vth1の電圧値が、第1検出用電圧の最大値よりも低くなるように、抵抗73、74の分圧比が設定される。このように、第2入力端子81bは、第1閾値電圧Vth1を入力するための端子である。
第1コンパレータ81の第1出力端子81cは、第1出力信号を出力する。第1出力信号は、第1検出用電圧が第1閾値電圧Vth1未満であることを示す第1状態と、第1検出用電圧が第1閾値電圧Vth1以上であることを示す第2状態と、を有する。この例では、第1入力端子81aが、反転入力端子であり、第2入力端子81bが、非反転入力端子である。従って、この例の第1出力信号においては、第1検出用電圧が第1閾値電圧Vth1未満のときに、Hi(第1状態)になり、第1検出用電圧が第1閾値電圧Vth1以上のときに、Lo(第2状態)になる。
上記と反対に、第1入力端子81aを非反転入力端子とし、第2入力端子81bを反転入力端子としてもよい。この場合には、第1検出用電圧が第1閾値電圧Vth1未満のときに、第1出力信号がLo(第1状態)になり、第1検出用電圧が第1閾値電圧Vth1以上のときに、第1出力信号がHi(第2状態)になる。
第2コンパレータ82の第3入力端子82aは、抵抗71と抵抗72との接続点に接続されている。これにより、第2コンパレータ82の第3入力端子82aには、抵抗71、72の分圧比に応じた脈流の電圧が、導通角制御の種類を検出するための第2検出用電圧として入力される。第2検出用電圧は、例えば、整流前の交流の電圧でもよい。第3入力端子82aは、交流の電源電圧VINまたは交流電圧VCTに基づく交流または脈流の第2検出用電圧を入力するための端子である。この例において、第2検出用電圧は、第1検出用電圧と実質的に同じである。第2検出用電圧は、第1検出用電圧と異なる電圧でもよい。
第2コンパレータ82の第4入力端子82bは、抵抗75と抵抗76との接続点に接続されている。これにより、第2コンパレータ82の第4入力端子82bには、抵抗75、76の分圧比に応じた直流の電圧が、第2閾値電圧Vth2として入力される。第2閾値電圧Vth2の電圧値は、第2検出用電圧の最大値よりも低い。また、第2閾値電圧Vth2は、第1閾値電圧Vth1よりも高い。例えば、第2閾値電圧Vth2の絶対値は、第1閾値電圧Vth1の絶対値よりも高い。例えば、第2閾値電圧Vth2が、検出用電圧Vdetの最大値よりも低く、かつ第1閾値電圧Vth1よりも高くなるように、抵抗75、76の分圧比が設定される。このように、第4入力端子82bは、第2閾値電圧Vth2を入力するための端子である。
第2コンパレータ82の第2出力端子82cは、第2出力信号を出力する。第2出力信号は、第2検出用電圧が第2閾値電圧Vth2未満であることを示す第3状態と、第2検出用電圧が第2閾値電圧Vth2以上であることを示す第4状態と、を有する。この例では、第3入力端子82aが、反転入力端子であり、第4入力端子82bが、非反転入力端子である。従って、この例の第2出力信号においては、第2検出用電圧が第2閾値電圧Vth2未満のときに、Hi(第3状態)になり、第2検出用電圧が第2閾値電圧Vth2以上のときに、Lo(第4状態)になる。
上記と反対に、第3入力端子82aを非反転入力端子とし、第4入力端子82bを反転入力端子としてもよい。この場合には、第2検出用電圧が第2閾値電圧Vth2未満のときに、第2出力信号がLo(第3状態)になり、第2検出用電圧が第2閾値電圧Vth2以上のときに、第2出力信号がHi(第4状態)になる。
なお、第2コンパレータ82のHi及びLoの第2出力信号の極性は、第1コンパレータ81の第1出力信号の極性と反対でもよい。例えば、第1検出用電圧が、第1閾値電圧Vth1以上のときに、第1コンパレータ81の第1出力信号がLoに設定され、第2検出用電圧が、第2閾値電圧Vth2以上のときに、第2コンパレータ82の第2出力信号がHiに設定されるようにしてもよい。第1閾値電圧Vth1は、例えば、1V程度である。第2閾値電圧Vth2は、例えば、3V程度である。以下では、第1検出用電圧及び第2検出用電圧をまとめて検出用電圧Vdetと称す。
判別部83は、第1コンパレータ81の第1出力端子81c及び第2コンパレータ82の第2出力端子82cのそれぞれに接続されている。判別部83は、第1コンパレータ81の第1出力信号及び第2コンパレータ82の第2出力信号を基に、導通角制御の種類の判別を行うとともに、導通角の検出を定期的に行う。判別部83は、例えば、第1出力信号と第2出力信号との時間差を基に、判別を行う。
図3(a)〜図3(d)は、実施形態に係る制御部の動作を模式的に表すグラフ図である。図3(a)〜図3(d)では、電源回路14に入力された交流電圧が、位相制御方式で導通角制御されている場合の制御部21の動作例を表す。図3(a)〜図3(d)の横軸は、時間tである。図3(a)の縦軸は、検出用電圧Vdetである。図3(b)の縦軸は、第1コンパレータ81の第1出力信号S1である。図3(c)の縦軸は、第2コンパレータ82の第2出力信号S2である。図3(d)の縦軸は、制御信号CGSの電圧値である。
判別部83は、第1出力信号S1、第2出力信号S2、及び、各出力信号S1、S2の時間差によって、導通角制御の種類の判別を行う。より詳しくは、判別部83は、第1出力信号S1の立ち下がりエッジTE1、第1出力信号S1の立ち上がりエッジLE1、第2出力信号S2の立ち下がりエッジTE2、第2出力信号S2の立ち上がりエッジLE2、及び、各エッジの時間差によって、導通角制御の種類の判別を行う。
この例では、検出用電圧Vdetが、第1閾値電圧Vth1以上のときに、第1出力信号S1がLoになる。そして、検出用電圧Vdetが、第2閾値電圧Vth2以上のときに、第2出力信号S2がLoになる。
判別部83は、第1出力信号S1の立ち下がりエッジTE1と第2出力信号S2の立ち下がりエッジTE2との間の第1時間差Δt1を計時する。また、判別部83は、第2出力信号S2の立ち上がりエッジLE2と第1出力信号S1の立ち上がりエッジLE1との間の第2時間差Δt2を計時する。判別部83による各時間差Δt1、Δt2の計時は、例えば、制御部21の内部クロックを用いて行ってもよいし、制御部21の外部にタイマなどを設けて行ってもよい。
図3(a)〜図3(d)に表したように、位相制御方式の導通角制御の場合には、第1出力信号S1の立ち下がりエッジTE1と第2出力信号S2の立ち下がりエッジTE2との間の第1時間差Δt1が、極めて小さくなる。例えば、第1時間差Δt1が、0.5msec未満になる。このため、判別部83は、第1時間差Δt1及び第2時間差Δt2の計時を行い、第1時間差Δt1が所定値未満で、第2時間差Δt2が所定値以上である場合に、位相制御方式の導通角制御が行われていると判別する。判別部83は、例えば、第1時間差Δt1が0.5msec未満で、第2時間差Δt2が0.5msec以上である場合に、位相制御方式の導通角制御が行われていると判別する。
制御部21は、判別部83によって位相制御方式の導通角制御が判別された場合、判別部83の判別の結果を基に、交流電圧VCTの導通角の検出を行う。制御部21は、例えば、第1出力信号S1がLoに設定されている区間を、調光器3の導通角制御の導通区間Tonと判断する。そして、制御部21は、第1出力信号S1がHiに設定されている区間を、調光器3の導通角制御の遮断区間Toffと判断する。これにより、制御部21は、導通区間Tonと遮断区間Toffとの比率から、交流電圧VCTの導通角を検出する。導通角の検出は、第2出力信号S2に基づいて行ってもよい。導通角の検出は、第1閾値電圧Vth1及び第2閾値電圧Vth2とは異なる閾値に基づいて行ってもよい。
制御部21は、検出用電圧Vdetの電圧値が、第1閾値電圧Vth1未満である場合に、制御信号CGSをHi(電流調整部23を導通状態)に設定する。そして、制御部21は、検出用電圧Vdetの電圧値が、第1閾値電圧Vth1以上である場合に、制御信号CGSをLo(電流調整部23を非導通状態)に設定する。すなわち、制御部21は、電源電圧VINまたは交流電圧VCTが下限値未満のときに電流調整部23を導通状態とし、電源電圧VINまたは交流電圧VCTが下限値以上のときに電流調整部23を非導通状態とする。なお、この例では、第1閾値電圧Vth1を下限値として用いているが、下限値は、第1閾値電圧Vth1と異なる値の電圧でもよい。そして、制御部21は、判別部83によって位相制御方式の導通角制御が判別された場合、電流調整部23を導通状態から非導通状態に切り替えるタイミングを、検出用電圧Vdetの電圧値が、第1閾値電圧Vth1未満の状態から第1閾値電圧Vth1以上の状態に切り替わるタイミングよりも、第1微小時間MT1だけ遅くする。
これにより、位相制御方式の導通角制御が行われている場合において、調光器3の動作を安定させることができる。
図4(a)〜図4(d)は、実施形態に係る制御部の動作を模式的に表すグラフ図である。図4(a)〜図4(d)では、電源回路14に入力された交流電圧が、逆位相制御方式で導通角制御されている場合の制御部21の動作例を表す。図4(a)〜図4(d)のそれぞれの横軸及び縦軸は、図3(a)〜図3(d)のそれぞれの横軸及び縦軸と同じである。
図4(a)〜図4(d)に表したように、逆位相制御方式の導通角制御の場合には、第2出力信号S2の立ち上がりエッジLE2と第1出力信号S1の立ち上がりエッジLE1との間の第2時間差Δt2が、極めて小さくなる。例えば、第2時間差Δt2が、0.5msec未満になる。このため、判別部83は、第1時間差Δt1及び第2時間差Δt2の計時を行い、第1時間差Δt1が所定値以上で、第2時間差Δt2が所定値未満である場合に、逆位相制御方式の導通角制御が行われていると判別する。判別部83は、例えば、第1時間差Δt1が0.5msec以上で、第2時間差Δt2が0.5msec未満である場合に、逆位相制御方式の導通角制御が行われていると判別する。
制御部21は、判別部83によって逆位相制御方式の導通角制御が判別された場合、交流電圧VCTの導通角の検出を行う。制御部21は、例えば、第1出力信号S1がLoに設定されている区間を、調光器3の導通角制御の導通区間Tonと判断する。そして、制御部21は、第1出力信号S1がHiに設定されている区間を、調光器3の導通角制御の遮断区間Toffと判断する。これにより、制御部21は、導通区間Tonと遮断区間Toffとの比率から、交流電圧VCTの導通角を検出する。
制御部21は、検出用電圧Vdetの電圧値が、第1閾値電圧Vth1未満である場合に、制御信号CGSをHiに設定する。制御部21は、検出用電圧Vdetの電圧値が、第1閾値電圧Vth1以上である場合に、制御信号CGSをLoに設定する。
制御部21は、判別部83によって逆位相制御方式の導通角制御が判別された場合、電流調整部23を非導通状態から導通状態に切り替えるタイミングを、検出用電圧Vdetの電圧値が、第1閾値電圧Vth1以上の状態から第1閾値電圧Vth1未満の状態に切り替わるタイミングよりも、第2微小時間MT2だけ早くする。
制御部21は、例えば、1つ前に検出した半波の導通区間Tonの時間を記憶しておき、その時間よりも第2微小時間MT2だけ早いタイミングで、電流調整部23を非導通状態から導通状態に切り替える。
逆位相制御方式では、フィルタコンデンサ26などに蓄積された電荷の影響により、調光器3の実際の導通区間よりも、導通区間Tonが、長くなってしまう場合がある。導通区間Tonが、実際の導通区間よりも長くなると、例えば、制御信号CTLのデューティ比が変化し、照明光源16の調光の度合いが変化してしまう。
電流調整部23を導通状態にして、電源供給経路25を流れる電流の一部を分岐経路24に流すことにより、フィルタコンデンサ26などに蓄積された電荷を、電流調整部23に引き抜くことができる。これにより、電源回路14では、逆位相制御された交流電圧VCTの導通角をより確実に検出することができる。より高精度に照明光源16の調光を行うことができる。また、上記のように、電流調整部23を切り替えるタイミングを第2微小時間MT2だけ早くすることで、フィルタコンデンサ26などに蓄積された電荷をより適切に引き抜くことができる。導通角の検出精度をより高めることができる。
また、制御部21は、導通角の変化に応じて、複数段階の調光率の中から何れかの調光率を決定し、決定した調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。
制御信号CTLを生成する処理の一例について説明する。図5は、制御信号CTLを生成する処理の一例について説明するための図である。図5には、ある時刻t1において導通角がα度であり、時刻t1よりも後の時刻t2でユーザによって調光ボリュームが操作されて、この時刻t2において導通角β(>α)度となり、そして、時刻t2よりも後の時刻t3でユーザによって調光ボリュームが操作されて、この時刻t3において導通角α度となった場合が示されている。なお、図5の例では、逆位相制御方式の導通角制御が行われた場合が示されている。図5の例では、導通角が、所定の閾値である導通角γ未満の値から導通角γを超えた値となり、再び、導通角γ未満の値となった場合が示されている。制御部21は、所定時間内に、導通角が、図5の例に示すような、所定の閾値である導通角γ未満の値から導通角γを超えた値となり、再び、導通角γ未満の値となった回数をカウントする。所定の閾値である導通角γは、例えば、逆位相制御方式の導通角制御の場合には、90度以上180度以下の値である。なお、カウントを開始するタイミングとしては、例えば、一定時間以上導通角の変化がなかった後の1回目の導通角の変化が起こったタイミングが挙げられる。すなわち、一定時間以上導通角の変化がなかった後の1回目の導通角の変化が起こったタイミングから所定時間内における上述の回数のカウントが開始される。
なお、制御部21は、所定時間内に、導通角が、導通角γを超えた値から導通角γ未満の値となり、再び、導通角γを超えた値となった回数をカウントしてもよい。
そして、制御部21は、カウントした回数に応じて、複数の段階の調光率の中から何れかの調光率を決定する。図6は、カウントした回数に応じて、複数の段階の調光率の中から何れかの調光率を決定する処理の一例について説明するための図である。
図6の例に示すように、照明装置10の電源投入用のスイッチがオンされたときに、導通角が90度以上であった場合には、制御部21は、複数の調光率(20%、40%、60%、80%、100%の調光率)の中から100%の調光率を決定し、決定した100%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。これにより、発光素子16は、100%の調光率に応じた明るさの光を発する。
ここで、ユーザによって調光ボリュームが操作されて、導通角が90度未満になった場合、または、導通角が70度以上90度未満でスイッチがオンされた場合について説明する。なお、この90度は、調光率100%に対応する閾値である。導通角が70度以上90度未満である場合には、図6に示すように、制御部21は、複数の調光率の中から80%の調光率を決定し、決定した80%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。このとき、ユーザによって調光ボリュームが操作されて、導通角が90度以上になった場合、100%の調光率に応じた明るさの光を発する。
ユーザによって調光ボリュームが操作されて導通角が50度以上70度未満になった場合、または、スイッチがオンされたときに導通角が50度以上70度未満である場合には、制御部21は、複数の調光率の中から60%の調光率を決定し、決定した60%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。このとき、ユーザによって調光ボリュームが操作されて、導通角が70度以上になった場合、80%の調光率に応じた明るさの光を発する。
ユーザによって調光ボリュームが操作されて導通角が30度以上50度未満になった場合、または、スイッチがオンされたときに導通角が30度以上50度未満である場合には、制御部21は、複数の調光率の中から40%の調光率を決定し、決定した40%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。このとき、ユーザによって調光ボリュームが操作されて、導通角が50度以上になった場合、60%の調光率に応じた明るさの光を発する。
ユーザによって調光ボリュームが操作されて導通角が10度以上30度未満になった場合、または、スイッチがオンされたときに導通角が10度以上30度未満である場合には、制御部21は、複数の調光率の中から20%の調光率を決定し、決定した20%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。このとき、ユーザによって調光ボリュームが操作されて、導通角が30度以上になった場合、40%の調光率に応じた明るさの光を発する。
ユーザによって調光ボリュームが操作されて導通角が10度未満になった場合、または、スイッチがオンされたときに導通角が10度未満である場合には、制御部21は、複数の調光率の中から0%の調光率を決定し、決定した0%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。このとき、ユーザによって調光ボリュームが操作されて、導通角が10度以上になった場合、20%の調光率に応じた明るさの光を発する。
また、ユーザによって調光ボリュームが導通角90度以上の範囲で操作されて、カウントした回数が1回となった場合には、図6の例に示すように、制御部21は、複数の調光率の中から80%の調光率を決定し、決定した80%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。
そして、ユーザによって調光ボリュームが導通角90度以上の範囲で操作されて、カウントした回数が2回となった場合には、図6の例に示すように、制御部21は、複数の調光率の中から60%の調光率を決定し、決定した60%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。
そして、ユーザによって調光ボリュームが導通角90度以上の範囲で操作されて、カウントした回数が3回となった場合には、図6の例に示すように、制御部21は、複数の調光率の中から40%の調光率を決定し、決定した40%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。
そして、ユーザによって調光ボリュームが導通角90度以上の範囲で操作されて、カウントした回数が4回となった場合には、図6の例に示すように、制御部21は、複数の調光率の中から20%の調光率を決定し、決定した20%の調光率に応じたデューティ比の制御信号CTLを生成し、生成した制御信号CTLを直流電圧変換部34に入力する。
以上、本実施形態に係る電源回路14及び照明装置10について説明した。本実施形態に係る電源回路14及び照明装置10によれば、導通角に追従してリニアに調光するのではなく、導通角の変化に応じて、段調光を行うので、発光素子が発する光のちらつきを抑制することができる。
なお、上述の実施形態では、カウントした回数の値が大きくなるほど、調光率が下がるような段調光を行う例について説明したが、カウントした回数の値が大きくなるほど、調光率が上がるような段調光を行ってもよい。すなわち、スイッチがオンされた際に、所定の調光率、例えば20%の調光率で点灯し、カウントした回数の値が大きくなるほど、調光率が上がるような段調光を行ってもよい。
また、制御部21は、一定時間以上導通角の変化がなかった後に、導通角の変化が起こった際(すなわち、上述の回数のカウント開始時)に、ユーザにより調光ボリュームが、調光率が上がるように操作された場合と、調光率が下がるように操作された場合とで、カウントした回数の値が同じであっても、異なる調光率を決定することもできる。例えば、制御部21は、一定時間以上導通角の変化がなかった後の1回目の導通角の変化が起こった際に、ユーザにより調光ボリュームが、調光率が上がるように操作された場合には、カウントした回数の値が大きくなるほど、調光率が上がるような段調光が行われるように制御し、ユーザにより調光ボリュームが、調光率が下がるように操作された場合には、カウントした回数の値が大きくなるほど、調光率が下がるような段調光が行われるように制御することもできる。
また、制御部21は、照明装置10の電源投入用のスイッチがオンされた場合には、発光素子16が100%の調光率に応じた明るさの光を発するように制御する場合について説明した。しかしながら、制御部21は、照明装置10の電源投入用のスイッチがオンされた場合に、まず、発光素子16が100%の調光率に応じた明るさの光を発するように制御し、そして、発光素子16が発する光の明るさが徐々に低下するように調光率を徐々に下げるように制御(フェードアウト制御)することもできる。このとき、制御部21は、導通角が、導通角γ未満の値から導通角γを超えた値となり、再び、導通角γ未満の値となったか、又は、導通角γを超えた値から導通角γ未満の値となり、再び、導通角γを超えた値となったことを検知した場合には、検知したタイミングでの発光素子16が発する光の調光率が維持されるように制御する。
また、制御部21は、照明装置10の電源投入用のスイッチがオンされた場合に、まず、発光素子16が0%の調光率に応じた明るさの光を発するように制御し、そして、発光素子16が発する光の明るさが徐々に上昇するように調光率を徐々に上げるように制御(フェードイン制御)することもできる。このとき、制御部21は、導通角が、導通角γ未満の値から導通角γを超えた値となり、再び、導通角γ未満の値となったか、又は、導通角γを超えた値から導通角γ未満の値となり、再び、導通角γを超えた値となったことを検知した場合には、検知したタイミングでの発光素子16が発する光の調光率が維持されるように制御する。
また、上述の実施形態では、制御部21が、1つの閾値(導通角γ)を用いて、回数をカウントする場合について説明した。しかしながら、制御部21が、2つの閾値(導通角γ、γ´)を用いて、ヒステリシスを有するように、回数をカウントすることもできる。例えば、導通角γ´が導通角γよりも大きい場合には、制御部21は、導通角が、導通角γ未満の値から導通角γを超えた値となり、そして、導通角γ´未満の値となったか、又は、導通角γ´を超えた値から導通角γ´未満の値となり、そして、導通角γを超えた値となった回数をカウントすることもできる。
本発明のいくつかの実施形態および実施例を説明したが、これらの実施形態または実施
例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これ
ら新規な実施形態または実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、
発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これ
ら実施形態または実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求
の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。