JP2016064638A - 白色ポリエステルフィルム - Google Patents
白色ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016064638A JP2016064638A JP2015094647A JP2015094647A JP2016064638A JP 2016064638 A JP2016064638 A JP 2016064638A JP 2015094647 A JP2015094647 A JP 2015094647A JP 2015094647 A JP2015094647 A JP 2015094647A JP 2016064638 A JP2016064638 A JP 2016064638A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- polyester film
- resin
- white polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも3層からなり、両表層のフィルム表面の表面粗さSRaが0.5μmより大きく、かつSRzが3.0μmより大きく、フィルム表面の粗さ曲線の歪度を示すSskが0.05より小さく、−2より大きい白色ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
Description
すなわち、
(1)少なくとも3層からなり、両表層のフィルム表面の表面粗さSRaが0.5μmより大きく、かつSRzが3.0μmより大きく、フィルム表面の粗さ曲線の歪度を示すSskが0.05より小さく、−2より大きい白色ポリエステルフィルム、
(2)フィルム表層の灰分が500ppm以下である(1)に記載の白色ポリエステルフィルム。
(3)芯層が気泡を含有しており、比重が0.4以上1.0未満となる(1)または(2)に記載の白色ポリエステルフィルム、
(4)液晶反射板に用いられることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の白色ポリエステルフィルム、
(5)LED照明ユニットに使用される(1)〜(3)のいずれかに記載の白色ポリエステルフィルム、
(6)LEDバックライトユニットに使用される(1)〜(4)のいずれかに記載の白色ポリエステルフィルム、
(7)エッジライト型LEDバックライトユニットに使用される(1)〜(4)のいずれかに記載の白色ポリエステルフィルム、
である。
〔フィルムの構成〕
本発明の白色ポリエステルフィルムは、少なくとも一方のフィルム表面の表面粗さSRaが0.5μmより大きく、かつSRzが3.0μmより大きく、フィルム表面の粗さ曲線の歪度を示すSskが0.05より小さく、−2より大きい必要がある。
ここで、SRa、SRz及びSskは、三次元微細表面形状測定器(小坂製作所製ET−350K)を用いて測定し、得られたる表面のプロファイル曲線より、JISB 0601(1994)に準じ、算術平均粗さSRa値、十点平均面粗さSRz値を求めたものである。測定条件は下記のとおり。
Ssk値については、ベースラインの影響を強く受けるため、測定により得られたプロファイル曲線について、単純移動平均によりベースラインをひきなおし、ベースラインと曲線の差を求め、そこから歪度、すなわちSsk値を求めたものである。
三次元微細表面形状測定器(小坂製作所製ET−350K)を用いて測定し、得られたる表面のプロファイル曲線より、JISB 0601(1994)に準じ、算術平均粗さSRa値、十点平均面粗さSRz値を求めた。測定条件は下記のとおり。
Ssk値については、ベースラインの影響を強く受けるため、測定により得られたプロファイル曲線について、前後50μm、合計100μmの単純移動平均によりベースラインをひきなおし、ベースラインと曲線の差を求め、そこから歪度、すなわちSsk値を求めた。以下の式を用いて歪度は統計学的に求めることができる。
サンプル10gをルツボにとり、500℃で炭化させた後、700℃で4時間加熱し、残存重量から灰分含有量を求めた。
JIS−K5601−2−1;1999の方法を用いて、フェノールフタレインを指示薬とした水酸化カリウムの中和滴定法により酸価を求めた。熱可塑性樹脂(B)のみを分離するのが困難な場合は、該当する層を剥離、もしくは削り取り、層全体の酸価を求めた後、熱可塑性樹脂(B)の重量比で割り返すことで酸価を求めた。
フィルムから1辺が5cmである正方形サンプルを5枚切りだし、それぞれJIS K7112−1980に基づいて電子比重計SD−120L(ミラージュ貿易(株)製)を用いて測定した。得られた計5点の測定値の相加平均を求め、当該フィルムの比重とした。
市販のエッジライト式液晶バックライトユニットを搭載したテレビ(BraviaKDL−40EX700)を解体し、バックライトユニットを取り出した。搭載されている反射フィルムを抜き取り、評価用の反射フィルムを入れた。反射フィルムの下には、異物を模したサンプル(高さ200μm)を入れ、再び組み上げて点灯し、該当箇所に輝点が見えるかどうかを判定した。異物を模したサンプルは、10cm角、厚さ0.5mmのアクリル板上にエポキシ系接着剤を滴下して直径3mmの半球を形成し、硬化後に高さ200μmになるよう削って作成した。
◎:まったく見えない
○:手で強く押さなければ見えない
×:見える。
ヘイドン表面特性試験機を用いて測定を行った。市販のエッジライト式液晶バックライトユニットを搭載したテレビ(BraviaKDL−40EX700)を解体し、導光板を取り出した。導光板を十分な大きさにカットし、ヘイドン表面特性試験機の可動部に固定した。その上に5cm×15cm以上の大きさにカットしたフィルムを、測定面を導光板に面するようにセットし、一端をヘイドン表面特性試験機の本体に固定した。導光板、フィルムと重なった上に500円玉を乗せ、さらに200gの錘を乗せた。ヘイドン表面特性試験機の可動部を200mm/min.で90mm移動させた。n=5でこの操作を実施し、フィルムと導光板の擦れた面をそれぞれ肉眼、および顕微鏡で観察した。顕微鏡では少なくとも25平方ミリメートル以上の範囲を観察した。
◎:導光板、反射フィルムのいずれにもキズが確認できない
○:導光板、もしくは反射フィルムのいずれかに肉眼では確認できないキズが入る
×:導光板、もしくは反射フィルムに明らかにキズが入る。
(1)ポリエステル樹脂(a)
酸成分としてテレフタル酸を、グリコール成分としてエチレングリコールを用い、三酸化アンチモン(重合触媒)を得られるポリエステルペレットに対してアンチモン原子換算で300ppmとなるように添加し、重縮合反応を行い、極限粘度0.63dl/g、カルボキシル末端基量40当量/トンのポリエチレンテレフタレートペレット(PET)を得た。示差熱分析計を用いて結晶融解熱を測定したところ4.186J/g以上であり、結晶性のポリエステル樹脂である。この樹脂の融点Tmを測定したところ、255℃であった。
まず、サンプルパンにサンプルとなる樹脂を5mg秤量して詰め、該サンプルパンを20℃から300℃まで10℃/分の昇温速度で加熱し、300℃の状態で5分間保持した。このとき得られた示差走査熱量測定チャート(吸発熱曲線)のDSC曲線から得られる吸熱ピークのうち面積が最大となるピークの面積を結晶融解熱、ピーク温度を融点Tmとした。
その他添加物として、イソフタル酸共重合PETを用いた。ジカルボン酸成分としてイソフタル酸を17.5mol%共重合したPETである。示差熱分析計を用いて結晶融解熱を測定したところ4.186J/g未満であり、非晶性を示した。
市販のポリプロピレン原料「ノバテック FY4」(日本ポリプロ株式会社、融点164℃)を使用した。
市販のポリプロピレン原料「ノバテック FX4G」(日本ポリプロ株式会社、融点128℃)を使用した。
市販のポリメチルペンテン原料「TPX DX820」(三井化学株式会社、融点238℃)
(6)熱可塑性樹脂(f)
市販の低密度ポリエチレン原料「ノバテック LF640MA」(日本ポリエチレン株式会社、融点111℃)
(7)熱可塑性樹脂(g)
市販の無水マレイン酸変性ポリプロピレン「モディック P908」(三菱化学株式会社、融点150℃、酸価12.8KOHmg/g)
(8)熱可塑性樹脂(h)
市販の無水マレイン酸変性ポリプロピレンユーメックス“1010”(三洋化成工業株式会社、融点145℃、酸価52KOHmg/g)
(9)環状オレフィン樹脂(i)
市販の環状オレフィン樹脂「TOPAS 6015」(日本ポリプラスチックス株式会社)を用いた。
共重合ポリエステル樹脂(b)に対してメジアン径(d50)3.5μmの凝集シリカ粒子を10重量%添加した。
表1および2に示した組成の原料を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に主押出機にX層の原料を、副押出機にY層の原料を供給し、それぞれ280℃の温度で溶融押出後30μmカットフィルターにより濾過を行った後に、Tダイ複合口金に導入した。
表1および2に示した組成の原料を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に主押出機にX層の原料を、副押出機にY層の原料を供給し、それぞれ280℃の温度で溶融押出後30μmカットフィルターにより濾過を行った後に、Tダイ複合口金に導入した。
表1および2に示した組成の原料を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に主押出機にX層の原料を、副押出機にY層の原料を供給し、それぞれ280℃の温度で溶融押出後30μmカットフィルターにより濾過を行った後に、Tダイ複合口金に導入した。
表1および2に示した組成の原料を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に主押出機にX層の原料を、副押出機にY層の原料を供給し、それぞれ280℃の温度で溶融押出後30μmカットフィルターにより濾過を行った後に、Tダイ複合口金に導入した。
表1および2に示した組成の原料を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に主押出機にX層の原料を、副押出機にY層の原料を供給し、それぞれ280℃の温度で溶融押出後30μmカットフィルターにより濾過を行った後に、Tダイ複合口金に導入した。
Claims (7)
- 少なくとも3層からなり、両表層のフィルム表面の表面粗さSRaが0.5μmより大きく、かつSRzが3.0μmより大きく、フィルム表面の粗さ曲線の歪度を示すSskが0.05より小さく、−2より大きい白色ポリエステルフィルム。
- フィルム表層の灰分が500ppm以下である請求項1に記載の白色ポリエステルフィルム。
- 芯層が気泡を含有しており、比重が0.4以上1.0未満となる請求項1または2に記載の白色ポリエステルフィルム。
- 液晶反射板に用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の白色ポリエステルフィルム。
- LED照明ユニットに使用される請求項1〜3のいずれかに記載の白色ポリエステルフィルム。
- LEDバックライトユニットに使用される請求項1〜4のいずれかに記載の白色ポリエステルフィルム。
- エッジライト型LEDバックライトユニットに使用される請求項1〜4のいずれかに記載の白色ポリエステルフィルム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014188725 | 2014-09-17 | ||
JP2014188725 | 2014-09-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016064638A true JP2016064638A (ja) | 2016-04-28 |
JP6572616B2 JP6572616B2 (ja) | 2019-09-11 |
Family
ID=55804803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015094647A Active JP6572616B2 (ja) | 2014-09-17 | 2015-05-07 | 白色ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6572616B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020036007A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-03-05 | 東レ株式会社 | フィルム、及びフィルムの製造方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010504392A (ja) * | 2006-09-20 | 2010-02-12 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 透明組成物及びラミネート |
US20100075079A1 (en) * | 2006-12-29 | 2010-03-25 | Dow Global Technologies Inc. | Ozone resistant compositions and articles |
US20100291344A1 (en) * | 2008-01-18 | 2010-11-18 | Dow Global Technologies Inc. | Coated substrates and packages prepared therefrom |
WO2011111826A1 (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-15 | 積水化学工業株式会社 | 離型フィルム及び離型フィルムの製造方法 |
JP2014506202A (ja) * | 2010-12-14 | 2014-03-13 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 像及びそれを作製する方法 |
JP2015077783A (ja) * | 2013-09-10 | 2015-04-23 | 東レ株式会社 | 離型用二軸配向ポリエステルフィルム |
-
2015
- 2015-05-07 JP JP2015094647A patent/JP6572616B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010504392A (ja) * | 2006-09-20 | 2010-02-12 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 透明組成物及びラミネート |
US20100075079A1 (en) * | 2006-12-29 | 2010-03-25 | Dow Global Technologies Inc. | Ozone resistant compositions and articles |
US20100291344A1 (en) * | 2008-01-18 | 2010-11-18 | Dow Global Technologies Inc. | Coated substrates and packages prepared therefrom |
WO2011111826A1 (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-15 | 積水化学工業株式会社 | 離型フィルム及び離型フィルムの製造方法 |
JP2014506202A (ja) * | 2010-12-14 | 2014-03-13 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 像及びそれを作製する方法 |
JP2015077783A (ja) * | 2013-09-10 | 2015-04-23 | 東レ株式会社 | 離型用二軸配向ポリエステルフィルム |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020036007A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-03-05 | 東レ株式会社 | フィルム、及びフィルムの製造方法 |
JP7400263B2 (ja) | 2018-08-23 | 2023-12-19 | 東レ株式会社 | フィルム、及びフィルムの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6572616B2 (ja) | 2019-09-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019116099A (ja) | ポリエステルフィルム | |
TWI679119B (zh) | 聚酯薄膜 | |
JP6572616B2 (ja) | 白色ポリエステルフィルム | |
TWI697698B (zh) | 白色反射薄膜及液晶顯示器用背光 | |
JP2013120313A (ja) | 白色ポリエステルフィルム | |
JP5157724B2 (ja) | 光拡散性フィルム | |
JP2008083454A (ja) | 光拡散フィルム | |
JP2016064637A (ja) | 白色ポリエステルフィルム | |
JP7077942B2 (ja) | トレイ形状を有する反射板 | |
WO2018025663A1 (ja) | 成形用白色ポリエステルフィルム及びそれを用いた白色樹脂成形体 | |
JP2010224447A (ja) | 光学用積層フィルム | |
CN107111014B (zh) | 直下型面光源用白色反射膜及使用该膜的直下型面光源 | |
JP2015121590A (ja) | 直下型面光源用白色反射フィルム | |
JP6586886B2 (ja) | 白色フィルム | |
JP2006168313A (ja) | 共押出し積層ポリエテルフィルム | |
JP2014164095A (ja) | 白色反射フィルム | |
TWI575192B (zh) | White reflective film | |
JP2010164690A (ja) | 光学用積層フィルム | |
JP2008069217A (ja) | ポリエステルフィルムおよびその製造方法。 | |
JP5702482B2 (ja) | 白色反射フィルム | |
JP2012210759A (ja) | 白色積層ポリエステルフィルム | |
JP5785202B2 (ja) | 白色反射フィルム | |
JP6352613B2 (ja) | 白色反射フィルム | |
JP5495345B2 (ja) | 白色反射フィルム | |
JP5905915B2 (ja) | 白色反射フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180412 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190219 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190716 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190729 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6572616 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |