JP2016064032A - クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防滴がし易く、チューブを確実にクランプすることができるクランプ装置を提供する。
【解決手段】クランプ装置50は、チューブ12を着脱可能に配置するためのチューブ配置部60を有する本体部としてのアッパーブロック52と、チューブ配置部60を閉じることでチューブ12をチューブ配置部に固定する蓋53と、チューブ配置部60にチューブ12が配置された状態と、蓋53がチューブ配置部60を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合を検知する単一の状態検知センサの一例であるフォトセンサ80を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば体外循環装置に使用されるチューブのクランプに用いられるクランプ装置に関する。
体外循環装置は、例えば患者の心臓外科手術を行う場合には、体外循環装置のポンプを作動して、チューブを通じて患者の静脈(大静脈)より脱血し、人工肺により血液中のガス交換を行った後に、この血液を、チューブを通じて再び患者の動脈(大動脈)に戻す体外血液循環を行う。この種の体外循環装置は、特許文献1に記載されている。
体外循環装置の送血チューブには、クランプ装置が用いられる。このクランプ装置は、送血チューブの途中部分を、必要に応じて制御部の指令により押圧して閉塞するようになっている。
米国特許第7959596 B2
このため、送血チューブがクランプ装置内に入っているか否かを検知するチューブ検知センサと、チューブをクランプ装置内に入れた後に蓋を閉じるのであるが、その蓋が完全に閉じているかどうかを検知する蓋検知センサの合計2つの検知センサが必要である。
これらのチューブ検知センサと蓋検知センサは、確実に動作させるために、血液やプライミング液等の液体が付着しないように防滴処理を施さなければならない。しかし、クランプ装置に対してチューブ検知センサと蓋検知センサの両方に対して防滴処理構造を設けるのは構造が複雑になり、クランプ装置が大型化する。このため、防滴を施しつつ、チューブを確実にクランプできるクランプ装置が求められていた。
そこで、本発明は、防滴がし易く、チューブを確実にクランプすることができるクランプ装置を提供することを目的とする。
本発明のクランプ装置は、液体を移送するチューブを閉塞するためのクランプ装置であって、前記チューブを着脱可能に配置するためのチューブ配置部を有する本体部と、前記チューブ配置部を閉じることで前記チューブを前記チューブ配置部に固定する蓋と、前記チューブ配置部に前記チューブが配置された状態と、前記蓋が前記チューブ配置部を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合を検知する単一の状態検知センサと、を備えることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲及び明細書に用いられている用語としての「クランプ」とは「チューブを挟んで閉塞する構造」を広く指し、特定のこの構造に限定する趣旨ではない。
上記構成によれば、1つの状態検知センサを用いるだけで、チューブ配置部を閉じることで前記チューブを前記チューブ配置部に固定する蓋と、前記チューブ配置部に前記チューブが配置された状態と、前記蓋が前記チューブ配置部を完全に閉じた状態の両方が完遂されたことを確認できる。これにより、単一の状態検知センサを用いるだけで済み、複数のセンサを設ける場合に比べて、1つの状態検知センサに対するクランプ装置における防滴処理がし易く、クランプ装置の大型化が防げる。しかも、チューブはチューブ配置部に配置して蓋を閉めるだけで済むので、チューブを確実にクランプすることができる。
好ましくは、前記チューブは、前記血液を被術者の体外へ移送して循環させる体外循環装置に用いられ、前記状態検知センサは、発光部と前記発光部の光を受けて信号を発生する受光部とを有するフォトセンサであり、前記チューブ配置部に配置される前記チューブを受けて回転することで前記チューブの存在を検知する検知プレートと、前記発光部の前記光を遮断し、前記チューブ配置部に前記チューブが配置された状態と、前記蓋が前記チューブ配置部を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合に、前記検知プレートの回転と一体になって回転することで、前記発光部の前記光を前記受光部に到達させるための遮光板と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、状態検知センサとしてフォトセンサを用いる場合には、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合にだけ、遮光板が発光部の光の遮断を止めて光を受光部に受光させることができる。このため、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方が完遂されたことを確認できる。
好ましくは、前記検知プレートと前記遮光板は、検知ピンを用いて連結されており、前記検知プレートは、前記検知ピンの端部に固定され、ほぼL字型の前記検知プレートは、前記チューブが前記チューブ配置部に配置されると前記チューブを受けて前記検知ピンを中心として前記検知プレートを回転させる受け部分と、前記蓋が前記チューブ配置部を不完全に閉じている状態から前記チューブ配置部を完全に閉じた状態になると押されて前記検知ピンを中心として前記検知プレートを回転させる回転操作部と、を有し、前記受け部分が前記チューブを受けて回転し、かつ前記回転操作部が押されて前記検知プレートが回転されると、前記遮光板による前記光の遮断を解除して前記発光部の前記光を前記受光部に到達させる構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、チューブ配置部にチューブを配置し、かつ蓋を完全に閉めることで、発光部の光を受光部に到達できるので、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方が完遂されたことを確認できる。
好ましくは、前記蓋の内側には、切欠き部が設けられており、前記切欠き部は、前記チューブ配置部に前記チューブが配置されておらず、かつ前記蓋が前記チューブ配置部を完全に閉じている状態では、前記検知プレートの前記回転操作部の操作端部を収容可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、チューブ配置部にチューブが配置されておらず、かつ蓋がチューブ配置部を完全に閉じている状態、すなわちクランプ装置の保管状態あるいは未使用状態では、蓋の切欠き部が検知プレートの回転操作部の操作端部を収容できるので、蓋が完全に閉まらないということが無く、蓋を完全に閉めた状態で保管したり、未使用状態を維持したりすることができる。
好ましくは、前記本体部は、前記検知ピンを回転可能に支持ししかも前記検知プレートの面に突き当たっている支持部を有し、前記支持部と前記検知ピンと前記検知プレートとの間には、前記状態検知センサへの液体の侵入を防ぐための防滴部が、設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、防滴部が設けられているので、血液やプライミング液等の薬液等の液体が、状態検知センサ側に侵入するのを防ぐことができる。
好ましくは、前記状態検知センサが前記検知をすると、点灯表示する状態表示部を有することを特徴とする
上記構成によれば、医療従事者は、状態表示部が点灯することで、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方が完遂されたことを、目視で確認することができる。
本発明は、防滴がし易く、チューブを確実にクランプすることができるクランプ装置を提供することができる。
本発明のクランプ装置の好ましい実施形態を備える体外循環装置の例を示す図である。 図2は、クランプ装置の外観を示す斜視図である。 クランプ装置の蓋を開けた状態を示す斜視図である。 図4(A)は、図3に示すクランプ状態検知手段とその付近を拡大して示す斜視図であり、図4(B)と図4(C)は、フォトセンサの例を示す図である。 蓋とクランプ状態検知手段の構造を示し、送血チューブがチューブ配置部内にはめ込まれていない状態を示す側面図である。 図6(A)は、送血チューブがチューブ配置部内にはめ込まれているが、蓋が不完全に閉じた状態を示す側面図であり、図6(B)は、送血チューブがチューブ配置部内にはめ込まれ、しかも蓋が完全に閉じた状態を示す側面図である。 図7(A)は、クランプ装置のアッパーブロックの側面図であり、図7(B)は、このクランプ装置のアッパーブロックのA−A線における断面図である。 クランプ装置の使用例を示す図である。 4つの場合において、発光ダイオードが発生する光LTは、フォトダイオードに受光されるかどうかを示す図である。 クランプ装置の使用例を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明のクランプ装置の好ましい実施形態を備える体外循環装置の例を示している。
図1に示す体外循環装置1が行う「体外循環」には、「体外循環動作」と、「補助循環動作」を含む。体外循環装置1は、「体外循環動作」と「補助循環動作」のいずれも行うことができる。
「体外循環動作」とは、例えば心臓外科手術によって一時的に心臓での血液循環を止めるような場合に、この体外循環装置1により血液の循環動作とこの血液に対するガス交換動作(酸素付加および/または二酸化炭素除去)を行うことである。「補助循環動作」とは、体外循環装置1の適用対象である患者Pの心臓が十分な機能を果たせない場合や肺によるガス交換が十分に行えないような状態において体外循環装置1によっても血液の循環動作の補助を行うことである。装置によっては、血液に対するガス交換動作を行う機能を持つものもある。
図1に示す体外循環装置1は、例えば患者の心臓外科手術を行う場合には、体外循環装置1のポンプを作動して患者の静脈(大静脈)から脱血して、人工肺により血液中のガス交換を行って血液の酸素化を行った後に、この血液を再び患者の動脈(大動脈)に戻す人工肺体外血液循環を行うことができる。この体外循環装置1は、心臓と肺の代行を行う装置である。
図1に示す体外循環装置1は、血液を循環させる循環回路1Rを有している。循環回路1Rは、人工肺2と、遠心ポンプ3と、駆動手段であるドライブモータ4と、静脈側カテーテル(脱血側カテーテル)5と、動脈側カテーテル(送血側カテーテル)6と、制御部100を有するコントローラ10と、ファストクランプともいうクランプ装置50を有している。
そして、図1の静脈側カニューレ(脱血側カニューレ)5は、大腿静脈より挿入され、静脈側カニューレ5の先端が右心房に留置される。動脈側カニューレ(送血側カニューレ)6は、図1のコネクター9を介して、大腿動脈より挿入される。静脈側カニューレ5は、コネクター8を介して、脱血チューブ11を用いて遠心ポンプ3に接続されている。脱血チューブ(「脱血ライン」とも称す。)11は、血液を送る管路である。
脱血チューブ11は、血液を送る管路である。ドライブモータ4がコントローラ10の制御部100からの指令SGにより遠心ポンプ3を動作すると、遠心ポンプ3は、脱血チューブ11から脱血して人工肺2に通した後に、送血チューブ12を介して患者Pに血液を戻すことができる。
人工肺2は、遠心ポンプ3と送血チューブ12の間に配置されている。人工肺2は、この血液に対するガス交換動作(酸素付加および/または二酸化炭素除去)を行う。人工肺2は、例えば膜型人工肺であるが、特に好ましくは中空糸膜型人工肺を用いる。この人工肺2には、酸素ガス供給部13から酸素ガスがチューブ14を通じて供給される。
送血チューブ12は、人工肺2と動脈側カテーテル6を接続している管路である。脱血チューブ11と送血チューブ12は、例えば塩化ビニル樹脂やシリコーンゴム等の透明性の高い、可撓性を有する合成樹脂製の管路が使用できる。脱血チューブ11内では、血液はV方向に流れ、送血チューブ12内では、血液はW方向に流れる。
図1に示すように、超音波気泡検出センサ20が、例えば脱血チューブ11の途中において脱血チューブ11の外側に配置されている。超音波気泡検出センサ20は、超音波気泡検出も可能な流量センサの一例であり、脱血チューブ11内を流れる血液中に存在する気泡の検出と、脱血チューブ11内を流れる血液の流量値の検出を行う。そして、この超音波気泡検出センサ20は、気泡の検出の有無の結果と、血液の流量値の検出結果は、制御部100に通知するようになっている。
図1に示すクランプ装置50は、送血チューブ12の途中部分を、必要に応じて制御部100の指令により押圧して閉塞するためのクランプ装置である。クランプ装置50は、送血チューブ12の途中位置において送血チューブ12の外側に配置されている。
超音波気泡検出センサ20が、脱血チューブ11内に送られている血液中に気泡があるのを検出して、超音波気泡検出センサ20からの検出信号により、制御部100が脱血チューブ11内に気泡が存在していると判断した場合には、クランプ装置50は、制御部100の閉塞指示TAにより、血液が患者P側に送られるのを阻止するために、送血チューブ12を緊急に閉塞するようになっている。
また、超音波気泡検出センサ20からの血液の流量値の検出結果、制御部100が、脱血チューブ11内で血液が逆流していると判断した場合には、クランプ装置50は、制御部100の閉塞指示TAにより、送血チューブ12を緊急に閉塞するようになっている。
図1に示すクランプ装置50の構造は、図2に示している。図2は、クランプ装置50の外観を示す斜視図であり、図3は、クランプ装置50の蓋52を開けた状態を示す斜視図である。
図2に示すように、クランプ装置50は、基部51と、アッパーブロック52と、蓋53と、手動操作レバー54を有している。アッパーブロック52は、クランプ装置50の本体部であり、蓋53はアッパーブロック52用のカバーともいう。この手動操作レバー54は、略U字型の部材であり、一対の取付け部54Aにより、基部51に回転可能に取り付けられている。
まず、蓋53の構造を説明する。
蓋53は、アッパーブロック52の上面56側を開閉可能にするために、ヒンジ部55を用いてアッパーブロック52に対して回転可能に連結されている。これにより、蓋53は、アッパーブロック52に対して、R1方向に開けたり、R2方向に閉じることができる。蓋53は、好ましくは透明なプラスチックにより作られており、医療従事者がクランプ装置50の使用状態をチェックする際に、蓋53を開けなくても蓋53を通じて、アッパーブロック52の上面56の様子を、目視で直接確認することができる。
図2に示すように、蓋53は、正方形もしくは長方形状の部材であり、図2に示すように、蓋53の外面53Aは平坦に形成されているが、図3に示すように、蓋53の内面53Bの中央位置には、チューブ押さえ部53Cが設けられている。このチューブ押さえ部53Cは、蓋53を閉めると、チューブ配置部60にはめ込まれた送血チューブ12を押えたり、必要に応じて閉塞することができる。
蓋53の回転自由端部は、フック57を有しており、このフック57の凹部57Aは、図3に示すアッパーブロック52のラッチシャフ(留め部材)52Hにかみ合わせる。これにより、図2に示す蓋53の開放状態から図3に示す蓋53の閉鎖状態になるように、蓋53はチューブ配置部60内に配置した送血チューブ12を上から固定することができる。従って、蓋53は、送血チューブ12がチューブ配置部60内から浮き上がることを防止している。
次に、アッパーブロック52の構造を説明する。
図3に示すように、アッパーブロック52は、直方体形状のプラスチック製の部材であり、アッパーブロック52の上面56は、凹部52Nと、状態表示部であるLED表示部LDと、蓋53をラッチするためのラッチシャフ52Hと、チューブ配置部60と、そして状態検知装置70を有している。
図3に示す凹部52Nは、アッパーブロック52の角部において傾斜して形成されており、医療従事者が指を沿わせて蓋53を押し上げて開ける場合に用いることができる。LED表示部LDは、送血チューブ12がチューブ配置部60内に正常にはめ込まれた状態で、蓋53を正しく閉めた状態になっていることを、例えば緑色で発光して通知する。
これにより、医療従事者は、透明な蓋53を通して、緑色で発光するLED表示部LDを見ることで、送血チューブ12が確実にチューブ配置部60内に正常に装着され、かつ蓋53が完全に閉まっていることを、目視で確認できるようになっている。
次に、アッパーブロック52のチューブ配置部60と、状態検知装置70を、順次説明する。
図2に示すチューブ配置部60は、送血チューブ12をアッパーブロック52に着脱可能に配置するための凹部である。このチューブ配置部60は、アッパーブロック52の上面56の中央位置で左右方向(X方向)に沿って設けられている。チューブ配置部60は、LED表示部LDとラッチシャフ52Hとの間に設けられている。
チューブ配置部60は、状態検知装置70を備えている。この状態検知装置70は、図3に示すようにチューブ配置部60内に送血チューブ12が有るかどうかのチューブ配置の有無と、図2に示すように蓋53がアッパーブロック52の上面56を完全に閉めているかどうか蓋閉じ状態の確認を行うことができる機能を有する。
図4(A)は、図3に示す状態検知装置70とその付近を拡大して示す斜視図であり、図4(B)と図4(C)は、状態検知装置70のフォトセンサ80の例を示す図である。
図4(A)に示す状態検知装置70は、検知プレート71と、検知ピン72と、位置復帰バネ73と、ネジ74と、ロッドシールパッキン75と、E形留め輪76と、軸部77と、遮光板79と、フォトセンサ80を有している。フォトセンサ80は状態検知センサの例である。
図4(A)に示す検知プレート71と検知ピン72と軸部77とは連結されており、検知プレート71と検知ピン72は、アッパーブロック52の支持部112に対して、中心軸CLを中心として回転可能に保持されている。
図4(A)に示すように、検知ピン72は、チューブ配置部60においてX方向に配置されており、検知プレート71は検知ピン72の端部に固定されている。図3と図2に示すように、検知プレート71は、ほぼL字型を有しており、送血チューブ12の受け部分78と回転操作部85を有している。送血チューブ12の受け部分78が送血チューブ12を受けると押されて、中心軸CLを中心にしてM方向に回転するようになっている。
図4(A)に示す軸部77と検知プレート71の間には、ロッドシールパッキン75が配置されている。このロッドシールパッキン75は、血液やプライミング液、薬液等といった液体が侵入するのを防止する液体侵入防止部材(防滴部450)の一部を構成しており、フォトセンサ80に対して液体が侵入するのを防止する防滴性を確保することができる。E形留め輪76が軸部77に取り付けられている。
図4(A)に示す遮光板79は、ほぼL字型を有する部材であり、取付け部分79Aと、遮光部分79Bを有している。取り付け部分79Aは、軸部77に対してネジ74により固定されているので、遮光板79と検知プレート71と検知ピン72と軸部77は、一体として回転するようになっている。
図4(A)に示す位置復帰バネ73の一端部が、チューブ配置部60に固定されており、位置復帰バネ73の他端部73Aは、遮光板79の遮光部分79Bの裏側に当接されている。位置復帰バネ73は、検知プレート71と検知ピン72と遮光板79から成る組み立て体を、図3と図4に示す初期位置に復帰させるために、付勢力を発揮するコイルスプリングである。
この位置復帰バネ73の付勢力が、軸部77と遮光板79を、M1方向に回転することで、遮光板79を初期位置、すなわちフォトセンサ80の間の位置に位置決めし、しかも軸部77と検知プレート71は初期回転位置に位置決めされる。そして、送血チューブ部12が、チューブ配置部60内にはめ込まれると、検知プレート71が位置復帰バネ73の付勢力に抗してM方向に回転されるようになっている。
図4(B)と図4(C)に示すフォトセンサ80は、いわゆるフォトインターラプタ型の光送受信形式の非接触センサである。フォトセンサ80は、本体部81と、本体部81に配置される発光部としての発光ダイオード82と、本体部81に配置される受光部としてのフォトダイオード83を有している。発光ダイオード82とフォトダイオード83は、制御部100に接続されている。
図4(C)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTが、遮光板79の遮光部分79Bにより遮光されない場合には、フォトダイオード83はオン信号NSを制御部100に送る。また、図4(B)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTが、遮光板79の遮光部分79Bにより遮光される場合には、フォトダイオード83はオフ信号OSを制御部100に送る。
さらに、蓋53と状態検知装置70の構造を、図5と図6を参照して説明する。
図5は、蓋53と状態検知装置70の構造を示し、送血チューブ12がチューブ配置部60内にはめ込まれていない状態を示す側面図である。図6(A)は、送血チューブ12がチューブ配置部60内にはめ込まれているが、蓋53が不完全に閉じた状態を示す側面図であり、図6(B)は、送血チューブ12がチューブ配置部60内にはめ込まれ、しかも蓋53が完全に閉じた状態を示す側面図である。
図5に示すように、チューブ配置部60は、ほぼ断面U字型に形成されている収容空間SPを有している。この収容空間SPは、図5に示すように、送血チューブ12の外周部分をはめ込むことができるようになっており、送血チューブ12が変形しない。
また、検知プレート71は、すでに説明したように、ほぼL字型を有しており、送血チューブ12の受け部分78と、回転操作部85を有している。この回転操作部85は、受け部78に対して直角になるように設けられており、受け部分78と回転操作部85の中間部分86は、検知ピン72に固定されている。
図5に示すように、回転操作部85の上端部は、傾斜して形成された操作端部87を有している。送血チューブ12がチューブ配置部60内にはめ込まれていない初期状態では、この三角形状の尖った操作端部87は、アッパーブロック52の上面56のレベルL−L線よりも、上側に向けてZ1方向に突出している。
また、図5に示すように、蓋53の回転自由端部は、フック57を有している。蓋53のヒンジ部55の近傍であって蓋53の内側部分には、当接部材89が設けられている。この当接部材89には、切欠き部90が設けられている。この切欠き部90は、断面長方形状を有している。
図5に示すように送血チューブ12がはめ込まれていないクランプ装置50の初期状態では、破線で示す蓋53をR2方向に回転して、実線で示すように蓋53をアッパーブロック52の上面56に対して密着すると、検知プレート71の操作端部87は、蓋53の切欠き部90内に収まるようになっている。このため、操作端部87の存在が、蓋53を完全に閉じる操作の邪魔にならない。すなわち、初期状態では、蓋53の切欠き部90は、操作端部87を逃がして、検知プレート71が回転しない様にするための逃げ部分である。クランプ装置50の初期状態とは、クランプ装置50を保管している状態や、単に未使用な状態をいう。
なお、図5に示すように、アッパーブロック52の上面56には、位置制限用のドグDGが設けられている。このドグDGは、検知プレート71の回転操作部85の背部に当たっており、回転操作部85が、反対側に回転しない様にして、図4に示す初期状態を維持できるようにしている。この状態では、検知プレート71の回転操作部85はZ1方向(垂直方向)に向いており、受け部分78はY方向(水平方向)に向いている姿勢になっている。
次に、図6(A)に示すように、医療従事者が、送血チューブ12をチューブ配置部60内にはめ込むと、送血チューブ12が、図4(A)に示す位置復帰バネ73の付勢力に抗して、検知プレート71の受け部分78を押し下げる。送血チューブ12をはめ込んだ状態で、蓋53をR2方向に回転して閉じようとすると、当接部材89が、検知プレート71の操作端部87に当接してしまうことから、蓋53は完全には閉じずに、蓋53は、アッパーブロック52の上面56から浮いた状態になる。
このようになるのは、送血チューブ12がチューブ配置部60の収容空間SP内にはめ込まれて、検知プレート71の受け部分78が押し下げられたことで、回転操作部85がM方向に少し傾くためである。このため、検知プレート71の操作端部87が、当接部材89に干渉してしまう。
図6(A)に示すように蓋53が不完全に閉じた状態では、遮光板79の遮光部分79Bは、発光ダイオード82とフォトダイオード83の間に位置されているので、図4(B)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTは、遮光板79の遮光部分79Bにより遮光されるので、光LTは、フォトダイオード83には受光されない。
しかし、図6(B)に示すように、医療従事者が、蓋53のフック57を、アッパーブロック52のラッチシャフ52Hに掛けると、蓋53はアッパーブロック52の上面56に密着されるので、送血チューブ12は、この蓋53の内面とチューブ配置部60の内面により移動しない様に保持される。しかも、蓋53の当接部材89が、検知プレート71の操作端部87を押し付けて下げるので、検知プレート71は、検知ピン72を中心として、M方向にさらに少し回転して、検知プレート71の受け部分78は送血チューブ12から離れる。
図6(B)に示すように、蓋53が完全に閉じた状態では、遮光板79の遮光部分79Bは、発光ダイオード82とフォトダイオード83の間から退避されるので、図4(C)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTは、フォトダイオード83に受光される。そして、この場合には、図4(C)に示すように、制御部100は、LED表示部LDを点灯させる。このため、医療従事者は、送血チューブ12がチューブ配置部60に確実に装着され、かつ蓋53が完全に閉じた状態であることを、目視で確認できる。
ところで、図2に示すクランプ装置50の基部51は、押子99とアクチュエータ98を内蔵している。制御部100の指令により、アクチュエータ98が動作すると、この押子99が、退避位置からZ1方向に押し上げる。
これにより、チューブ配置部60と蓋53の間に位置決めされている送血チューブ12は、この押子9と、図3に示す蓋53の内面側に設けられた押圧部53Cとの間に挟まれるので、必要に応じて、送血チューブ12を弾性変形させてクランプすることで閉塞するようになっている。
次に、図7を参照する。図7(A)は、クランプ装置50のアッパーブロック52の側面図であり、図7(B)は、このクランプ装置50のアッパーブロック52のA−A線における断面図である。
図7に示すように、検知プレート71は、検知ピン72の端部110の細径部分111に固定されている。この検知ピン72の端部110は、支持部112の孔を通っており、この支持部112に対して回転可能に支持されている。支持部112の先端部には、円筒状の返し部分(凸部分)113が設けられており、この返し部分113は、端部110の周囲を覆っている。図7(B)と図7(A)に示すように、この返し部分113の外径寸法TVは、検知プレート71のサイズよりも小さい。
しかも、端部110には、ロッドシールパッキン75が配置されている。このロッドシールパッキン75は、円筒状の返し部分113の内周面と、端部110の外周面との間の液密状態を発揮する。これにより、上述した返し部分113とロッドシールパッキン75が、検知プレート71と検知ピン72の端部110と支持部112の間に設けられているので、蓋53が開いている場合か不完全に閉まっている場合に、血液やプライミング液、薬液等といった液体LQが、アッパーブロック52の上面側から、返し部分113と端部110の間を経て、フォトセンサ80側へ侵入してしまうのを、確実に防止することできる。すなわち、防滴部450を構成している返し部分113とロッドシールパッキン75は、フォトセンサ80に対する防滴性を確保することができる。
図7に示すように、クランプ装置50の保管時または未使用時において、蓋53が完全に閉まっている場合には、液体LQが、アッパーブロック52の上面側から、検知ピン72と返し部分113の間を経てフォトセンサ80側に直接侵入することは無い。同様に、図6(B)に示すように送血チューブ12がはめ込まれて、かつ蓋53が完全に閉まっている場合においては、液体LQが、アッパーブロック52の上面側から、検知ピン72と返し部分113の間を経てフォトセンサ80側に直接侵入することは無い。
また、図7(B)において、アッパーブロック52の側面方向の防滴性については、返し部分113がアッパーブロック52の支持部112に設けられているので、アッパーブロック52と検知プレート71の内面との接触面をできる限り小さくできることから、アッパーブロック52と検知プレート71の内面との接触面における防滴性を確保できる。さらに、側面方向の防滴性については、返し部分113の外径寸法TVは、検知プレート71のサイズよりも小さくすることで、液体LQは、アッパーブロック52の支持部112と、検知ピン72の間から直接侵入することは無い。
図3に示すように、送血チューブ12をチューブ配置部60に取り付けたり、取り外したりする際には、アッパーブロック52の支持部112には返し部分113が設けられ、ロッドシールパッキン75が配置されていることから、上面方向からの液体LQの侵入を難しくしている。
図7(B)に示す上述したロッドシールパッキン75とアッパーブロック52の支持部112の返し部分113は、検知プレート71と、アッパーブロック52の支持部112と、検知ピン72の端部110との間における、防滴部450を構成している。
図7(B)に示すように、返し部分113が設けられていることから、返し部分113を受けることで、返し部分113の軸方向の長さが、クリアランスCRを確保できる。このため、検知プレート71の内面とアッパーブロック52の外周部分との距離であるクリアランスCRは、例えば最小で2.5mm以上とすることで、このクリアランスCRには掃除用の綿棒を入れて掃除をすることができ、血液やプライミング液、薬液等といった液体を綿棒で拭き取る清掃性が向上する。清掃性が向上することで、液体が検知プレート71の内面とアッパーブロック52の外周部分の間に固着することを防止できる。
次に、上述したクランプ装置50の使用例を説明する。
図8は、クランプ装置50の使用例を示している。
図5に示すクランプ装置50の保管時には、送血チューブ12がチューブ配置部60に配置されておらず、蓋53がアッパーブロック52のチューブ配置部60を完全に閉じている状態では、検知プレート71の操作端部87は、蓋53の内側の当接部材89の切欠き部90にはまり込んでいるので、操作端部87に干渉されずに、蓋53はアッパーブロック52を完全に閉じることができる。
クランプ装置50を使用する時には、医療従事者は、図2から図3に示すように、クランプ装置50の蓋53を開けて、アッパーブロック52のチューブ配置部60を開放して、図3に示すように、このチューブ配置部60の収容空間SP内に送血チューブ12をはめ込む。
医療従事者がチューブ配置部60の収容空間SP内に送血チューブ12をはめ込むと、図8(A)に示すように、検知プレート71の受け部分78が送血チューブ12により押し下げられて、検知プレート71の受け部分78と操作端部87は角度θ1だけ回転する。従って、図6(A)に示すように、操作端部87は、蓋53の内側の当接部材89に突き当たることから、蓋53はアッパーブロック52から浮き上がっており、蓋53の閉まり方は不完全な状態である。
この蓋53の閉まり方は不完全な場合には、図6(A)と図8(A)に示すように、遮光板79の遮光部分79Bは、発光ダイオード82とフォトダイオード83の間に位置されているので、図4(B)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTは、遮光板79の遮光部分79Bにより遮光される。このため、制御部100は、状態表示部LDを発光させない。
そして、医療従事者が、図8(B)に示すように、蓋53を押しながら、フック57を、アッパーブロック52のラッチシャフ52Hにかみ合わせることにより、蓋53を閉じる。これにより、蓋53はチューブ配置部60内に配置した送血チューブ12を上から固定することができ、送血チューブ12がチューブ配置部60内から浮き上がることを防止している。この場合には、検知プレート71の受け部分78と操作端部87は角度θ2だけ回転する(角度θ1<角度θ2)。
図8(B)と図6(B)に示すように、蓋53が完全に閉じた状態では、遮光板79の遮光部分79Bは、発光ダイオード82とフォトダイオード83の間から退避される。図4(C)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTは、フォトダイオード83に受光される。
このように、蓋53が不完全に閉まった状態から完全に閉まった状態になると、図8(C)に示すように、遮光板79の遮光部分79Bは、検知プレート71の回転と一体になって角度αだけ回転する。
図9は、送血チューブ12がチューブ配置部60に配置されているか否かと、蓋53が完全に閉まっているか、蓋53が完全に閉まっておらず開いているかの4つの場合の状態表である。図9において、発光ダイオード82が発生する光LTが、フォトダイオード83に受光されるかどうかを示している。
図6(B)と図8(B)に示すように、チューブ配置部60の収容空間SP内には、送血チューブ12をはめ込まれており、しかも蓋53がアッパーブロック52に対して完全に閉まっている場合のみ、図4(C)に示すように、遮光板79の遮光部分79Bは、発光ダイオード82とフォトダイオード83の間から退避されるので、図4(C)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTは、フォトダイオード83に受光される(透過:○)。これにより、制御部100は、フォトダイオード83からオン信号NSを受けるので、制御部100は、状態表示部LDを発光させる。
これに対して、図5に示すように、クランプ装置50を保管しているか、未使用の状態の場合には、蓋53が完全に閉まっていても、送血チューブ12がチューブ配置部60の収容空間SP内にはめ込まれていないので、遮光板79の遮光部分79Bは、発光ダイオード82とフォトダイオード83の間にある。このため、図4(B)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTは、遮光されてフォトダイオード83に受光されることは無い(遮光:×)。
また、蓋53が開いている場合には、送血チューブ12がチューブ配置部60の収容空間SP内にはめ込まれている場合であっても、はめ込まれていない場合であっても、遮光板79の遮光部分79Bは、発光ダイオード82とフォトダイオード83の間にあるので、図4(C)に示すように、発光ダイオード82が発生する光LTは、遮光されてフォトダイオード83に受光されることは無い(遮光:×)。
このように、図5に示すように、クランプ装置50を保管したり、未使用の場合には、送血チューブ12ははめ込まれておらず、しかも蓋53は完全に閉じているので、検知プレート71の操作端部87は、蓋53の切欠き部90に収まっている。このため、検知プレート71は回転動作しないので、発光ダイオード82が発生する光LTは、遮光されてフォトダイオード83に受光されない。
図5に示すように、送血チューブ12ははめ込まれておらず、しかも図5の一点鎖線で示すように、蓋53が開いている場合には、検知プレート71は回転動作しないので、発光ダイオード82が発生する光LTは、遮光されてフォトダイオード83に受光されない。
図6(A)に示すように、送血チューブ12ははめ込まれているが、蓋53が開いている場合には、やはり発光ダイオード82が発生する光LTは、遮光されてフォトダイオード83に受光されない。
そして、図6(B)に示すように、送血チューブ12ははめ込まれており、かつ蓋53が完全に閉じている場合には、検知プレート71の操作端部87は、蓋53の当接部材89により押されて回転動作して、発光ダイオード82が発生する光LTは、遮光されずに、フォトダイオード83に受光される。従って、4つの場合の内の1つの場合だけは、制御部100は、オン信号NSを得ることで、制御部100は、クランプ装置50が送血チューブ12を正しくクランプしたことを認識して、図4(C)に示すように状態表示部LDを発光させる。このため、医療従事者は、この状態表示部LDの発行を確認することで、送血チューブ12がクランプ装置50に正しく装着されていることを確認できる。
さらに、図10を参照する。図10は、クランプ装置50の使用例を示している。図10(A)は、血液やプライミング液、薬液等といった液体が、もし検知プレート71を固着してしまい検知プレート71が回転動作しなくなってしまうのを防止する機能を示している。
もしも、この液体が、検知プレート71に付いて固着してしまうと、検知プレート71が回転動作しなくなり、クランプ装置50における検知が正確に行なえない恐れがある。
そこで、送血チューブ12がチューブ配置部60に装着され、かつ蓋53が完全に閉じている場合には、検知プレート71の尖った操作端部87は、蓋53の内側により押されている。このため、操作端部87は、チューブ装着部60の収容空間SP内に寸法L3だけ入っている状態になっている。この寸法L3は、収容空間SPの内径L1や、収容空間SPと検知プレート71との間の寸法L2に比べてかなり小さい。
これにより、送血チューブ12をチューブ装着部60の収容空間SP内からZ1方向に引く抜く際に、送血チューブ12が検知プレート71の操作端部87と接触することで、検知プレート71を強制的にM1方向に回転させる。このため、送血チューブ12をチューブ配置部60から取り除く度に、検知プレート71の固着を機械的に外すことができる。
また、図10(B)に示すように、送血チューブ12は、チューブ配置部60内に挿入され、しかも蓋53が確実に閉じると、検知プレート71は蓋53に内側の当接部材により確実に押さえられているので検知プレート71の回転方向の位置はずれない。このため、送血チューブ12を任意方向に持ち上げたり下げたりしても、フォトセンサ80は、送血チューブ12の装着と、蓋53の完全な閉鎖状態を、確実に検知することができ、検知に影響がでない。
本発明の実施形態のクランプ装置50は、送血チューブ12を確実に挿入でき、しかも蓋53は確実に完全に閉じることができる。そして、クランプ装置50では、1つのフォトセンサ80を用いるだけで、送血チューブ12の挿入の有無と、蓋53の完全な閉鎖に閉設け状態を同時に確認できる。この1つのフォトセンサ80に対して、血液やプライミング液等の薬液等の液体が侵入しないように防滴処理を施せば良いので、クランプ装置の構造が簡単になり、小型化が図れる。
本発明の実施形態のクランプ装置50は、例えば体外循環装置1に用いられて、液体である血液を移送するチューブを閉塞するためのクランプ装置であって、チューブ12を着脱可能に配置するためのチューブ配置部60を有する本体部としてのアッパーブロック52と、チューブ配置部60を閉じることでチューブ12をチューブ配置部に固定する蓋53と、チューブ配置部60にチューブ12が配置された状態と、蓋53がチューブ配置部60を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合を検知する単一の状態検知センサの一例であるフォトセンサ80と、を備える。
これにより、1つの状態検知センサ81を用いることで、チューブ配置部を閉じることでチューブをチューブ配置部に固定する蓋と、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方が完遂されたことを確認できる。これにより、1つの状態検知センサを用いるだけで済み、複数のセンサを設ける場合に比べて、1つの状態検知センサに対するクランプ装置における防滴処理がし易く、クランプ装置の大型化が防げる。しかも、チューブはチューブ配置部に配置して蓋を閉めるだけで済むので、チューブを確実にクランプすることができる。
チューブ12は、血液を被術者の体外へ移送して循環させる体外循環装置1に用いられ、状態検知センサであるフォトセンサ80は、発光部82と発光部82の光LTを受けて信号を発生する受光部83とを有するフォトセンサであり、チューブ配置部60に配置されるチューブ12を受けて回転することでチューブ12の存在を検知する検知プレート71と、発光部82の光LTを遮断し、チューブ配置部60にチューブ12が配置された状態と、蓋53がチューブ配置部60を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合に、検知プレート71の回転と一体になって回転することで、発光部82の光LTを受光部83に到達させるための遮光板79と、を備える。
これにより、状態検知センサとしてフォトセンサを用いる場合には、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合にだけ、遮光板が発光部の光の遮断を止めて光を受光部に受光させることができる。このため、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方が完遂されたことを確認できる。
検知プレート71と遮光板79は、検知ピン72を用いて連結されており、検知プレート71は、検知ピン72の端部に固定され、ほぼL字型の検知プレート71は、チューブ12がチューブ配置部60に配置されるとチューブ12を受けて検知ピン72を中心として検知プレート71を回転させる受け部分78と、蓋がチューブ配置部を不完全に閉じている状態からチューブ配置部60を完全に閉じた状態になると押されて検知ピン72を中心として検知プレート71を回転させる回転操作部85と、を有し、受け部分78がチューブ12を受けて回転し、かつ回転操作部85が押されて検知プレート71が回転されると、遮光板79による光LTの遮断を解除して発光部82の光LTを受光部83に到達させる構成である。
これにより、チューブ配置部にチューブを配置し、かつ蓋を完全に閉めることで、発光部の光を受光部に到達できるので、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方が完遂されたことを確認できる。
蓋53の内側には、切欠き部90が設けられており、切欠き部90は、チューブ配置部60にチューブ12が配置されておらず、かつ蓋53がチューブ配置部60を完全に閉じている状態では、検知プレート71の回転操作部85の操作端部87を収容可能である。
これにより、チューブ配置部にチューブが配置されておらず、かつ蓋がチューブ配置部を完全に閉じている状態、すなわちクランプ装置の保管状態あるいは未使用状態では、蓋の切欠き部が検知プレートの回転操作部の操作端部を収容できるので、蓋が完全に閉まらないということが無く、蓋を完全に閉めた状態で保管したり、未使用状態を維持することができる。
本体部であるアッパーブロック51は、検知ピン71を回転可能に支持ししかも検知プレート71の面に突き当たっている支持部112を有し、支持部112と検知ピン72と検知プレート71との間には、状態検知センサであるフォトセンサ80への液体の侵入を防ぐための防滴部450が、設けられている。
これにより、防滴部が設けられているので、血液やプライミング液等の薬液等の液体が、状態検知センサ側に侵入するのを防ぐことができる。
状態検知センサであるフォトセンサ80が検知をすると、点灯表示する状態表示部LDを有する。これにより、医療従事者は、状態表示部が点灯することで、チューブ配置部にチューブが配置された状態と、蓋がチューブ配置部を完全に閉じた状態の両方が完遂されたことを、目視で確認することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
状態検知センサとしては、光学式センサであるフォトセンサ50を用いているが、これに限らず、機械式のセンサを用いても良い。
1・・・体外循環装置、12・・・送血チューブ(チューブ)、50・・・クランプ装置、51・・・クランプ装置の基部、52・・・アッパーブロック(本体部の例)、53・・・蓋、60・・・チューブ配置部、71・・・検知レバー、72・・・検知ピン、79・・・遮光板、80・・・フォトセンサ(状態検知センサ)、85・・・検知プレートの回転操作部、87・・・検知プレートの回転操作部の操作端部、90・・・切欠き部、100・・・制御部、112・・・本体部の支持部、113・・・返し部分、450・・・防滴部、LD・・・LED表示部(状態表示部)

Claims (6)

  1. 液体を移送するチューブを閉塞するためのクランプ装置であって、
    前記チューブを着脱可能に配置するためのチューブ配置部を有する本体部と、
    前記チューブ配置部を閉じることで前記チューブを前記チューブ配置部に固定する蓋と、
    前記チューブ配置部に前記チューブが配置された状態と、前記蓋が前記チューブ配置部を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合を検知する単一の状態検知センサと
    を備えることを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記チューブは、前記血液を被術者の体外へ移送して循環させる体外循環装置に用いられ、
    前記状態検知センサは、発光部と前記発光部の光を受けて信号を発生する受光部とを有するフォトセンサであり、
    前記チューブ配置部に配置される前記チューブを受けて回転することで前記チューブの存在を検知する検知プレートと、
    前記発光部の前記光を遮断し、前記チューブ配置部に前記チューブが配置された状態と、前記蓋が前記チューブ配置部を完全に閉じた状態の両方の条件が満たされた場合に、前記検知プレートの回転と一体になって回転することで、前記発光部の前記光を前記受光部に到達させるための遮光板と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 前記検知プレートと前記遮光板は、検知ピンを用いて連結されており、
    前記検知プレートは、前記検知ピンの端部に固定され、
    ほぼL字型の前記検知プレートは、前記チューブが前記チューブ配置部に配置されると前記チューブを受けて前記検知ピンを中心として前記検知プレートを回転させる受け部分と、前記蓋が前記チューブ配置部を不完全に閉じている状態から前記チューブ配置部を完全に閉じた状態になると押されて前記検知ピンを中心として前記検知プレートを回転させる回転操作部と
    を有し、
    前記受け部分が前記チューブを受けて回転し、かつ前記回転操作部が押されて前記検知プレートが回転されると、前記遮光板による前記光の遮断を解除して前記発光部の前記光を前記受光部に到達させる構成としたことを特徴とする請求項2に記載のクランプ装置。
  4. 前記蓋の内側には、切欠き部が設けられており、前記切欠き部は、前記チューブ配置部に前記チューブが配置されておらず、かつ前記蓋が前記チューブ配置部を完全に閉じている状態では、前記検知プレートの前記回転操作部の操作端部を収容可能であることを特徴とする請求項3に記載のクランプ装置。
  5. 前記本体部は、前記検知ピンを回転可能に支持ししかも前記検知プレートの面に突き当たっている支持部を有し、前記支持部と前記検知ピンと前記検知プレートとの間には、前記状態検知センサへの液体の侵入を防ぐための防滴部が、設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のクランプ装置。
  6. 前記状態検知センサが前記検知をすると、点灯表示する状態表示部を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のクランプ装置。
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