JP2016063689A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 減速機で発生した鉄系の摩耗粉がモータ部へ流れ出すことを抑制し、モータ部への鉄系の摩耗粉の滞留による不具合を解消することを課題とする。【解決手段】 モータ部Aと、減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪に伝える車輪ハブCとを備え、モータ部Aと減速機Bをハウジング22内に収容し、オイルポンプ42によってハウジング22内の潤滑油をモータ部Aと減速機Bに供給してモータ部Aと減速機Bの潤滑と冷却を行うインホイールモータ駆動装置21において、ハウジング22内を仕切壁22cによってモータ部収容室と減速機収容室とに区分し、ハウジング22の下方にオイルタンク41を設け、オイルポンプ42によって潤滑油を吸い込んでモータ部収容室に供給するとともに、モータ部収容室内に供給された潤滑油を減速機収容室に供給し、仕切壁22cに、減速機収容室の潤滑油をモータ部収容室内に戻す排出孔47を設け、排出孔47の近傍にマグネットを設置し、モータ部収容室内の底部に、潤滑油をオイルタンク41へ戻す排出口を設けた。【選択図】 図1

Description

この発明は、インホイールモータ駆動装置、詳しくは、インホイールモータ駆動装置の潤滑構造に関する。
従来のインホイールモータ駆動装置121は、図12に示すように、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪に伝える車輪ハブCとを備える。
上記モータ部Aおよび減速機Bは、ハウジング122内に収容されている。ハウジング122は、モータ部A側のハウジング122aと、減速機B側のハウジング122bとに、仕切壁122cによって仕切られている。
モータ部Aは、ハウジング122aの内周面にステータ123を設け、このステータ123の内周に間隔をおいてロータ124を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
ロータ124は、モータ軸124aを中心部に有し、そのモータ軸124aは減速機Bの入力軸130と接続して減速機Bのハウジング122b内に挿入され、軸受125a、125bによってハウジング122に対して回転自在に支持されている。
減速機Bのハウジング122bには、下部に潤滑油のオイルタンク141が設けられ、オイルタンク141内の潤滑油をオイルポンプ142によって吸い込み、モータ部Aと減速機Bに潤滑油を分配し、潤滑と冷却を行っている(特許文献1)。
潤滑油をモータ部Aおよび減速機Bの内部に供給する給油通路143は、モータ部Aの回転を減速する減速機Bの出力回転を利用して駆動されるオイルポンプ142の吐出口からハウジング122aの外径部の内側に沿って後方へと延びる外径部流路143aと、リアカバー122dに設けられたリアカバー流路143bと、モータ軸124aの内部通路144と、減速機Bの入力軸130の内部通路145を経て、減速機Bのハウジング122b内に至る通路、モータ軸124aの内部通路144に設けられた半径方向の油孔144aからモータ部Aのハウジング122a内に導かれ、下方のオイルタンク141からオイルポンプ142の吸入口に至る吸込通路146により構成される。
また、減速機Bの入力軸130の内部通路145にも半径方向に油孔145a、145bが設けられ、この油孔145a、145bから遠心力によって潤滑油が飛散し、減速機B内を潤滑および冷却している。即ち、いわゆる軸心給油方式が採用されている。
潤滑油の帰還通路は、減速機Bのハウジング122bとモータ部Aのハウジング122aとの間の仕切壁122cに設けられた連通口147、減速機Bの底部に設けられた排出口148、およびオイルタンク141により構成される。
特開2011−240772号公報
上記したように、潤滑油による冷却は、オイルタンク141からオイルポンプ142で潤滑油を吸引し、モータ軸124aの内部通路144からモータ部Aに、冷却のために潤滑油を噴出させ、その先の減速機Bにも潤滑のために潤滑油を圧送することにより行っている。モータ部A及び減速機Bの潤滑油は、それぞれ下部に流れ落ちてオイルタンク141に集まる。
この場合、潤滑油によって冷却を行うモータ部A内は、軸受125a、125b以外は摩耗粉が発生しないので、基本的に潤滑油が汚れない。しかしながら、減速機B内は、動力伝達のため、可動部の摩擦によって鉄系の摩耗粉が発生し、摩耗粉がオイルタンク141に集まる。この摩耗粉が混じった潤滑油が、オイルポンプ142によって、モータ部Aに供給されると、摩耗粉がモータ部Aのロータ124とステータ123のギャップに詰まって、モータに不具合が発生し、最悪の場合、ショートする可能性がある。
鉄系の摩耗粉を取り除くために、オイルタンク141にマグネットを配置しても、全ての鉄系の摩耗粉をキャッチできるわけではなく、また、油路にフィルターを配置しても、フィルターに目詰まりが発生する懸念がある。
上記の課題を解決するため、この発明においては、駆動力を発生させるモータ部と、モータ部の回転を減速して出力する減速機と、減速機からの出力を駆動輪に伝える車輪ハブとを備え、前記モータ部および減速機をハウジング内に収容し、前記モータ部の回転または減速機の回転により駆動されるオイルポンプによってハウジング内の潤滑油をモータ部と減速機に供給してモータ部と減速機の潤滑と冷却を行うインホイールモータ駆動装置において、前記ハウジング内を仕切壁によってモータ部を収容するモータ部収容室と減速機を収容する減速機収容室とに区分し、前記ハウジングの下方にオイルタンクを設け、前記オイルポンプによってオイルタンク内の潤滑油を吸い込んでモータ部収容室に供給する通路と、前記モータ部収容室内に供給された潤滑油を減速機収容室に供給する通路とを形成し、前記仕切壁に、減速機収容室の潤滑油を前記モータ部収容室内に戻す排出孔を設け、この排出孔の近傍に、鉄系の摩耗粉を吸着するマグネットを設置し、前記モータ部収容室内の底部に、前記モータ部側へ供給された潤滑油と減速機側から戻された潤滑油とを前記オイルタンクへ戻す排出口を設けたことを特徴とする。
前記排出孔は減速機の回転中心近くに設けられ、前記減速機収容室には、回転中心近くに設けられた前記排出孔の高さに至るまでの油だまりが形成され、車両停止状態で、前記減速機に潤滑油が溜まった状態に保つように構成すればよい。
また、前記減速機収容室側の仕切壁にオイルポンプの押さえ板が取り付けられ、この押さえ板に鉄系の摩耗粉を吸着するマグネットを設けてもよい。また、減速機収容室の底部にマグネットを配置してもよい。
また、前記排出孔に対向し、前記モータ側に排出孔から排出された潤滑油がモータ側に当たるのを防止するオイルガードを設けるとよく、前記オイルガードにマグネットを設けるとよい。
この発明に係るインホイールモータ駆動装置においては、上記のように、ハウジング内を仕切壁によってモータ部を収容するモータ部収容室と減速機を収容する減速機収容室とに区分し、仕切壁に、減速機収容室の潤滑油をモータ部収容室内に戻す排出孔を設け、この排出孔の近傍に、鉄系の摩耗粉を吸着するマグネットを設置し、前記減速機から戻された潤滑油を前記オイルタンクへ戻すので、オイルタンクには鉄系の摩耗粉を極力取り除いた潤滑油が戻され、モータ部には、鉄系の摩耗粉が少ない潤滑油が供給できる。
また、減速機収容室からの潤滑油は仕切壁に設けられた排出孔から排出されるので、排出孔の高さまで潤滑油は留まることで、減速機の途中まで潤滑油が浸漬した、いわゆる半浴状態に保つことができ、車両始動直後やバック走行時における減速機の潤滑がスムーズ行える。
この発明に係るインホイールモータ駆動装置の第1の実施形態を示す縦断正面図である。 減速機の拡大縦断正面図である。 図1のIII−III線に沿った縦断側面図である。 オイルポンプの拡大図である。 図1のV−V線に沿った縦断側面図である。 この発明に係るインホイールモータ駆動装置の第2の実施形態を示す縦断正面図である。 この発明の他の実施形態に用いられるオイルガードを示す正面図である。 この発明の他の実施形態に用いられるオイルガードを示す縦断側面図である。 図1のインホイールモータ駆動装置を有する電気自動車の概略平面図である。 図9の電気自動車を後方から見た図である。 この発明に係るインホイールモータ駆動装置の第3の実施形態を示す縦断正面図である。 従来例を示す縦断正面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を備えた電気自動車11は、図9に示すように、シャーシ12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪(後輪)14と、左右の駆動輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。駆動輪14は、図10に示すように、シャーシ12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介してシャーシ12の下部に固定されている。インホイールモータ駆動装置21の搭載形態としては、図9、10で示した後輪駆動方式の他に、前輪駆動方式でも四輪駆動方式のいずれでも構わない。
懸架装置12bは、左右に伸びるサスペンションアームによって駆動輪14を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、駆動輪14が地面から受ける振動を吸収してシャーシ12の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等に車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。なお、懸架装置12bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率良く路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
この電気自動車11は、ホイールハウジング12a内部に、左右の駆動輪14をそれぞれ駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャーシ12上にモータ、ドライブシャフト、およびデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
第1の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪14に伝える車輪ハブCとを備え、モータ部Aと減速機Bとはハウジング22に収納されて、図10に示すように、電気自動車11のホイールハウジング12a内に取り付けられる。
上記モータ部Aおよび減速機Bは、ハウジング22内に収容されている。ハウジング22は、モータ部A側のハウジング22aと、減速機B側のハウジング22bと、ハウジング22aと22bを仕切る仕切壁22cと、このハウジング22の後面に装着されるリアカバー22dとによって形成されている。この仕切壁22cでハウジング22は、モータ部収容室と減速機収容室とに区分される。なお、図1ではモータ部A側のハウジング22aと減速機B側のハウジング22bと仕切壁22cと一体に形成されているが、別体に形成して組み立てたものでもよい。
仕切壁22cの中心にはモータ部Aのモータ軸24aを挿通する貫通部が形成されている。また、仕切壁22cには後述するオイルポンプ42が設けられている。
モータ部Aは、ハウジング22aの内周面にステータ23を設け、このステータ23の内周に間隔をおいてロータ24を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
ロータ24は、モータ軸24aを中心部に有し、そのモータ軸24aは減速機Bの入力軸30と接続して減速機Bのハウジング22b内に挿入され、軸受25a、25bによってハウジング22に対して回転自在に支持されている。
減速機Bのハウジング22bには、下部に潤滑油のオイルタンク41が設けられている。そして、オイルタンク41内の潤滑油をオイルポンプ42によって吸い込み、モータ部Aと減速機Bに潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている。
潤滑油をモータ部Aと減速機Bの内部に供給する給油通路43は、モータ部Aの回転を減速する減速機Bの出力回転を利用して駆動されるオイルポンプ42の吐出口からハウジング22aの内側に沿って後方へと延びる外径部流路43aと、ハウジング22aの背面のリアカバー22dに設けられたリアカバー流路43bと、モータ軸24aの内部通路44と、減速機Bの入力軸30の内部通路45を経て、減速機Bのハウジング22b内に至る通路、モータ軸24aの内部通路44に設けられた半径方向の油孔44aからモータ部Aのハウジング22a内に導かれ、モータ部Aのハウジング22aの底部と連通するオイルタンク41からオイルポンプ42の吸入口に至る吸込通路46により構成される。尚、オイルポンプ42は、モータ部Aのモータ軸24aの回転を利用して駆動するように構成してもよい。
また、減速機Bの入力軸30の内部通路45にも半径方向に油孔45a、45b、および軸端に油孔45cが設けられ、この油孔45a、45b、45cから遠心力およびオイルポンプ42の圧力によって潤滑油が飛散し、減速機B内を潤滑および冷却している。即ち、いわゆる軸心給油方式が採用されている。
潤滑油の帰還通路は、減速機Bのハウジング22bとモータ部Aのハウジング22aとの間のオイル排出孔47、モータ部Aの底部に設けられた排出口48、およびオイルタンク41により構成される。
従来の潤滑油の帰還通路は、減速機Bの真下に排油溝が設けられ、潤滑油が下に流れ出すようになっていた。これに対して、この実施形態では、減速機Bの下には排油溝を設けずに、オイルポンプ42が設置される仕切壁22cに、減速機B側の収容室内の潤滑油をモータ部A側の収容室内に戻すオイル排出孔47を設けている。この実施形態では、図1及び図5に示すように、減速機部側仕切壁22cに取り付けられたポンプ押さえ板49の外周部にオイル排出孔47を設けている。このオイル排出孔47は、オイルポンプ42が設置される出力軸33近辺の高さに設けられることになる。このため、潤滑油は減速機Bの途中まで浸漬したいわゆる半浴状態に保たれることになる。
この実施形態では、図5に示すように、オイル排出孔47が出力軸33と連なるポンプ駆動軸33cを挟んで2箇所、仕切壁22cに設けられている。そして、このオイル排出孔47は、ポンプ駆動軸33c、すなわち、減速機Bの回転中心の近くに設けられることになる。このオイル排出孔47、47の近傍、この実施形態では、オイル排出孔47、47の下に位置する箇所の仕切壁22cの減速機B側の側面に鉄系の摩耗粉を吸着する円弧状のマグネット49mを配置している。このマグネット49mをオイル排出孔47の下に配置することで、減速機Bで発生する鉄系の摩耗粉が減速機Bから流れ出すことを極力防ぎ、鉄系の摩耗粉を取り除いた潤滑油をオイル排出孔47からモータ部Aへ送る。そして、モータ部Aの底部に設けられた排出口48からオイルタンク41に戻している。この結果、モータ部Aには、鉄系の摩耗粉が少ない潤滑油が潤滑されることになる。
なお、図5においては、マグネット49mはオイル排出孔47の下方部に設けているが、ポンプ駆動軸33cの回転に阻害しない場所であれば、オイル排出孔47の近傍で仕切壁22cの側面のどこに設けてもよいし、ポンプ押さえ板49に設けてもよい。
さらに、マグネット49mは、ポンプ押さえ板49だけではなく、減速機Bの仕切壁22cの下方や減速機収容室底部に更に設けてもよい。減速機Bの下方部にマグネットを設置することで、停車時、潤滑油の流れがなくなり、鉄系の摩耗粉が重力で落ちてきたときに、鉄系の摩耗粉を吸着させることができる。また、オイルタンク41内にマグネットを設けて、オイルタンク41内に流れ込んだ鉄系の摩耗粉を吸着し、更に鉄系の摩耗粉が流れるのを抑制すれば良い。
モータ部Aのハウジング22aには、図1に示すように、下部に潤滑油のオイルタンク41が設けられ、オイルタンク41内の潤滑油を、吸込通路46を通じてオイルポンプ42によって吸い込み、モータ部Aと減速機Bに潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている。そして、減速機Bに供給された潤滑油は、マグネット49mで鉄系の摩耗粉を吸着させた後、オイル排出孔47からモータ部A側へ帰還させ、モータ部A側の底部の排出口48からオイルタンク41に戻る。尚、オイルタンク41は、モータ部A側のハウジング22の下に配置しても良い。
上記したオイルポンプ42は、図4に示すように、減速機Bの出力回転を利用して回転するインナーロータ72と、インナーロータ72の回転に伴って従動回転するアウターロータ73と、ポンプ室74と、吸込通路46に連通する吸入口75と、給油通路43に連通する吐出口76とを備えるサイクロイドポンプである。
インナーロータ72は、外径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分72aの形状がエピサイクロイド曲線、歯溝部分72bの形状がハイポサイクロイド曲線となっている。このインナーロータ72は、ポンプ駆動軸33cにより、減速機Bの出力軸33と一体回転する。
アウターロータ73は、内径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分73aの形状がハイポサイクロイド曲線、歯溝部分73bの形状がエピサイクロイド曲線となっている。このアウターロータ73は、仕切壁22cに設けられたポンプケース77に回転自在に支持されている。
インナーロータ72は、回転中心c1を中心として回転する。一方、アウターロータ73は、インナーロータの回転中心c1と異なる回転中心c2を中心として回転する。また、インナーロータ72の歯数をnとすると、アウターロータ73の歯数は(n+1)となる。なお、この実施形態においては、n=5としている。
インナーロータ72とアウターロータ73との間の空間には、複数のポンプ室74が設けられている。そして、インナーロータ72が減速機Bの出力軸33の回転を利用して回転すると、アウターロータ73は従動回転する。このとき、インナーロータ72およびアウターロータ73はそれぞれ異なる回転中心c1、c2を中心として回転するので、ポンプ室74の容積は連続的に変化する。これにより、吸入口75から流入した潤滑油が吐出口76から給油通路43に圧送される。
次に、減速機Bについて説明する。この実施形態では、サイクロイド式の減速機が用いられている。サイクロイド式の減速機Bは、図1〜図3に示すように、入力軸30に設けられた偏心軸部30a、30bによって2枚の曲線板31を回転自在に支持し、それらの曲線板31の外周に形成された波形歯形31aを減速機Bのハウジング22bの内側に配設された外ピン32に噛合し、上記入力軸30の回転により曲線板31を偏心揺動運動させ、その曲線板31の自転を入力軸30と同軸上に配置された出力軸33から出力し、車輪ハブCを回転させている。
減速機Bのハウジング22bの内側に配設された外ピン32の数は、曲線板31の外周の波形歯形31aより多い。
外ピン32は、図2に示すように、減速機Bのハウジング22bの内径面に隙間を介して位置する外ピンハウジング50に支持されている。外ピンハウジング50は、減速機Bのハウジング22bに対してアウター側とインナー側に、フローティングボルト(図示省略)によってフローティング支持されている。
入力軸30は、図1に示すように、その一端部がスプライン嵌合によりロータ24のモータ軸24aに接続されてモータ部Aにより回転駆動されるようになっており、その他端部に偏心軸部30a、30bが設けられている。
偏心軸部30a、30bは、図2に示すように、入力軸30の軸方向に一対設けられている。その一対の偏心軸部30a、30bは、円筒状外径面の中心が周方向に180°位相がずれるようにして設けられ、その一対の偏心軸部30a、30bのそれぞれの外径面に転がり軸受34が嵌合されている。
偏心軸部30a、30bには、油孔45a、45bが設けられ、この油孔45a、45bから入力軸30の内部通路45を通る潤滑油が飛散し、各部の転動面、摺動面を潤滑する。また、入力軸30の軸端には油孔45cが設けられ、この油孔45cからも潤滑油が飛散する。
一対の偏心軸部30a、30bを設けた入力軸30には、一対の偏心軸部30a、30bを挟むように一対のカウンタウェイト35を、周方向に180°位相をずらして設けている。
曲線板31は、転がり軸受34によって入力軸30に回転自在に支持され、その外周に形成された波形歯形31aはトロコイド曲線歯形とされている。図3に示すように、曲線板31には、回転軸心を中心とする一つの円上に複数のピン孔36が等間隔に形成され、軸方向に並ぶ一対のピン孔36のそれぞれに内ピン37が余裕をもって挿入され、その内ピン37に回転自在に支持された針状ころ軸受37aの外周一部がピン孔36の内周一部に接触している。
減速機Bは、図2に示すように、偏心軸部30a、30bに回転自在に保持される公転部材としての2枚の曲線板31と、曲線板31の外周部の波形歯形31aに係合する複数の外ピン32と、曲線板31の自転運動を出力する出力軸33と、2枚の曲線板31の隙間に取り付けられてこれら曲線板31の端面に当接して曲線板31の傾きを防止するセンターカラー38とを備える。
図1及び図2に示すように、出力軸33は、フランジ部33aと軸部33bとを有する。フランジ部33aには、出力軸33の回転軸線を中心とする円周上に、内ピン37が等間隔に固定されている。軸部33bの外径面には、図1に示すように、セレーション(またはスプライン)によりトルク伝達可能な状態で車輪ハブCが設けられている。軸部33bにフランジ部33aがナット33eにより引き込まれている。図2に示すように、複数の内ピン37を介しフランジ部33aとスタビライザ33dが連結され、出力軸33とスタビライザ33dは一体に回転する。スタビライザ33dのモータ部A側の端部には、オイルポンプ42のインナーロータ72に接続するポンプ駆動軸33cが設けられている。
外ピン32は、入力軸30の回転軸線の円周軌道上に等間隔に設けられる。そして、曲線板31が公転運動すると、外周の波形歯形31aと外ピン32とが係合して、曲線板31に自転運動を生じさせる。
図2に示すように、フランジ部33aとハウジング22bとの間にはオイルシール90が設けられ、内部の潤滑油がハブCの潤滑グリースと混ざらないようにしている。また、出力軸33のフランジ部33aおよびスタビライザ33dの内径面と入力軸30の外径面とは、転がり軸受91を介して相対的に回転可能に支持されている。
曲線板31は、出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dの間に組み込まれている。また、出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dには、組み込まれた曲線板31のピン孔36を貫通する内ピン37の両端が支持されている。
出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dに支持された複数の内ピン37は、入力軸30の回転軸線を中心とする円周軌道上に等間隔に設けられ、曲線板31との摩擦抵抗を低減するために、2枚の曲線板31の各ピン孔36の内壁面に当接する位置に針状ころ軸受37aがそれぞれ設けられている。ピン孔36の内径寸法は、内ピン37の外径寸法(「針状ころ軸受37aを含む最大外径」を指す。以下同じ。)より所定分大きく設定されている。
車輪ハブCは、図1に示すように、出力軸33の軸部33bの外径面にセレーション(またはスプライン)によりトルク伝達可能な状態で嵌合連結された内輪部材81と、内輪部材81をハウジング22bに対して回転自在に保持する外輪部材82とを備える。内輪部材81と外輪部材82とは複列アンギュラ玉軸受を構成し、内輪部材81と外輪部材82の間に複列の転動体83を設置している。内輪部材81には、車輪取付けフランジ部84が一体に設けられている。
外ピン32は、ハウジング22bに直接保持されているわけではなく、図1および図2に示すように、ハウジング22bの内径面にフローティング状態に支持された外ピンハウジング50に保持されている。
インホイールモータ駆動装置21においては、軽量化の観点からハウジング22は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成し、高い強度が求められる外ピンハウジング50は、鋼で形成するのが望ましい。
また、サイクロイド式の減速機Bの潤滑は、オイルポンプ42から供給された潤滑油が、入力軸30の内部通路45を通り、偏心軸部30a、30bに設けた油孔45a、45bや軸端の油孔45cから飛散し飛沫となって、また、外ピンハウジング50の内部に溜まった潤滑油が、曲線板31の回転で掻き上げられ飛沫となって、各部の転動面、摺動面を潤滑する。潤滑油は、減速機B内の潤滑と冷却を行った後、減速機Bのハウジング22bとモータ部Aのハウジング22aとの間の仕切壁22cに設けられたオイル排出孔47を経て、モータ部Aの底部に設けられた排出口48からオイルタンク41に戻される。このとき、ポンプ押さえ板49に配置されたマグネット49mにより、減速機Bで発生した鉄系の摩耗粉が吸着され、モータ部A側へは鉄系の摩耗粉を取り除いた潤滑油が帰還される。
また、潤滑油は、給油通路43を通過する際に、ハウジング22への熱伝導によって冷却される。
上記構成のインホイールモータ駆動装置21のモータ部Aは、図1に示すように、例えば、ステータ23のコイルに交流電流を供給することによって生じる電磁力を受けて、永久マグネットまたは磁性体によって構成されるロータ24が回転する。
これにより、ロータ24に接続されたモータ軸24aが回転すると、曲線板31はモータ軸24aの回転軸線を中心として公転運動する。このとき、外ピン32が、曲線板31の曲線形状の波形歯形と転がり接触するよう係合して、曲線板31をモータ軸24aの回転とは逆向きに自転運動させる。
曲線板31のピン孔36に挿通する内ピン37は、ピン孔36の内径よりも十分に細く、曲線板31の自転運動に伴ってピン孔36の内壁面と当接する。これにより、曲線板31の公転運動が内ピン37に伝わらず、曲線板31の自転運動のみが出力軸33を介して車輪ハブCに伝達される。
このとき、回転軸線と同軸に配置された出力軸33は、減速機Bの出力軸として曲線板31の自転を取り出し、モータ軸24aの回転が減速機Bによって減速されて出力軸33に伝達されるので、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、駆動輪に必要なトルクを伝達することが可能となる。
このように、多段構成とすることなく大きな減速比を得ることができる減速機Bを採用することにより、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を得ることができる。また、外ピン32を外ピンハウジング50に対して回転自在とし、内ピン37の曲線板31に当接する位置に針状ころ軸受37aを設けたことにより、摩擦抵抗が低減されるので、減速機Bの伝達効率が向上する。
前記の実施形態においては、減速機Bの曲線板31を180°位相を変えて2枚設けたが、この曲線板の枚数は任意に設定することができ、例えば、曲線板を3枚設ける場合は、120°位相を変えて設けるとよい。
また、前記の実施形態において、曲線板31を支持する転がり軸受34として円筒ころ軸受の例を示したが、これに限ることなく、例えば、すべり軸受、深溝玉軸受、円錐ころ軸受、針状ころ軸受、自動調心ころ軸受、アンギュラ玉軸受、4点接触玉軸受等、すべり軸受であるか転がり軸受であるかを問わず、転動体がころであるか玉であるかを問わず、さらには複列か単列かを問わず、あらゆる軸受を適用することができる。また、その他の場所に配置される軸受についても、同様に任意の形態の軸受を採用することができる。
ところで、バック時には、オイルタンク41から潤滑油をオイルポンプ42で吸い込むことはできない。また、車両始動直後は、オイルポンプ42で十分に潤滑油の吸い込みが行えない。しかし、この実施形態では、仕切壁22cにオイル排出孔47を設けている。このオイル排出孔47は、オイルポンプ42が設置される出力軸33に連なるポンプ駆動軸33c近辺の高さ、すなわち、減速機Bの回転中心の近くに設けられているので、潤滑油は減速機Bの途中まで浸漬したいわゆる半浴状態に保たれる。このため、車両始動直後やバック時も減速機Bにおいても、半浴状態の潤滑油が供給され、減速機Bの潤滑がスムーズになる。また、半浴状態に保たれることで、減速機B内での鉄系の摩耗粉のマグネットへの吸着効果が高くなる。
次に、この発明の第2の実施形態につき、図6〜図8を参照して説明する。この第2の実施形態は、オイル排出孔47から排出された潤滑油がモータに直接当たらないように、仕切壁22cとモータとの間に、オイル排出孔47に対向してオイルガード490を設けたものである。他の構成は第1の実施形態と同様である。
オイルガード490は、モータ軸24aの回転を阻害しないようにモータ軸24aを収容する切り欠き部491が設けられた半円板状に形成され、仕切壁22cに沿って配設される。
オイル排出孔47から排出された潤滑油は、オイルガード490に当たり、オイルガード490と仕切壁22cとの間のギャップ490gを通り、モータ部Aの下部に流れる。オイルガード490により、潤滑油がモータに直接当たらないように構成しているので、モータの攪拌抵抗が増すことが防止できる。
また、図7に示すように、オイルガード490の仕切壁22cに対向する位置にマグネット490mを設けて、鉄系の摩耗粉をキャッチするように構成してもよい。
次に、この発明の第3の実施形態を説明する。上記した第1、第2の実施形態においては、減速機Bとしてサイクロイド式減速機を用いたが、この第3の実施形態は、減速機Bとして、遊星歯車方式を用いたものである。遊星歯車方式の減速機Bは、図11に示すように、入力軸30と出力軸33、入力軸30の外径面に一体に設けられたサンギヤ327、そのサンギヤ327の外周において、前記モータハウジング22bの内径面に嵌合固定されたリングギヤ328、そのリングギヤ328とサンギヤ327の間に周方向に等間隔をおいて3個所に設けられたピニオンギヤ329、そのピニオンギヤ329を支持するピニオンピン331、ピニオンピン331のアウトボード側端部とインボード側端部を支持するキャリヤ332a、332bにより構成される。ピニオンギヤ329は針状ころ軸受333を介してピニオンピン331によって支持される。
前記キャリヤ332は、ピニオンピン331のアウトボード側端部に連結されたアウトボード側キャリヤフランジ332aと、インボード側端部に連結されたインボード側キャリヤフランジ332bを有する。アウトボード側キャリヤフランジ332aには軸方向に延びたブリッジ部334が各ピニオンギヤ329の間に設けられ、そのブリッジ部334に前記のインボード側キャリヤフランジ332bが溶接により一体化されている。
前記アウトボード側キャリヤフランジ332a及びインボード側キャリヤフランジ332bと入力軸30との間に、それぞれアウトボード側転がり軸受90及びインボード側転がり軸受25を介在させて、キャリヤ332と入力軸30との相対回転を可能にしている。
出力軸33は、キャリヤフランジ332aと軸部33bとを有する。軸部33bの外径面には、図1に示すように、セレーション(またはスプライン)によりトルク伝達可能な状態で車輪ハブCが設けられている。インボード側キャリヤフランジ332bのモータ部A側の端部には、オイルポンプ42のインナーロータ72に接続するポンプ駆動軸33cが設けられている。
この第3の実施形態においても減速機Bの下には排油溝を設けずに、オイルポンプ42が設置される仕切壁22cにオイル排出孔47を設けている。この実施形態も第1、第2の実施形態と同様に、モータ部A側の仕切壁22cにオイル排出孔47を設けている。このオイル排出孔47は、オイルポンプ42が設置されるポンプ駆動軸近辺の高さに設けられることになる。このため、潤滑油は減速機Bの途中まで浸漬した半浴状態に保たれることになる。
そしてオイル排出孔47、47の下に位置する箇所のポンプ押さえ板49に鉄系の摩耗粉を吸着するマグネットを配置している。このマグネットをオイル排出孔47の下に配置することで、減速機Bで発生する鉄系の摩耗粉が減速機Bから流れ出すことを極力防ぎ、鉄系の摩耗粉が取り除いた潤滑油をオイル排出孔47からモータ部Aへ送り、モータ部Aの底部に設けられた排出口48からオイルタンク41に戻している。この結果、モータ部Aには、鉄系の摩耗粉が少ない潤滑油が潤滑されることになる。
また、遊星歯車式の減速機Bの潤滑は、オイルポンプ42から供給された潤滑油が、入力軸30の内部通路45を通り、内部通路45の端部から飛散し、飛沫となって、各部に供給され潤滑する。潤滑油は、減速機B内の潤滑と冷却を行った後、減速機Bのハウジング22bとモータ部Aのハウジング22aとの間の仕切壁22cに設けられたオイル排出孔47を経て、モータ部Aの底部に設けられた排出口48からオイルタンク41に排出される。このとき、ポンプ押さえ板49に配置されたマグネット49mにより、減速機Bで発生した鉄系の摩耗粉が吸着され、モータ部A側へは鉄系の摩耗粉が極力取り除かれた潤滑油が帰還される。
この第3の実施形態も第2の実施形態と同様に、オイル排出孔47から排出された潤滑油がモータに直接当たらないように、仕切壁22cとモータとの間に、オイル排出孔47に対向してオイルガードを設けてもよい。
また、前記の実施形態においては、モータ部Aに、ハウジング22aに固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向の隙間を空けて対面する位置に配置されるロータ24とを備えるラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えばステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップモータであってもよい。
さらに、この発明に係る電気自動車用駆動装置を搭載した電気自動車は、後輪を駆動輪としてもよく、また、前輪を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
また、上記の各実施形態においては、減速機Bにサイクロイド減速機構、遊星歯車減速機構を採用したインホイールモータ駆動装置21の例を示したが、これに限ることなく、任意の減速機構を採用することができる。例えば、平行軸歯車減速機構等を用いても良い。
11 :電気自動車
12 :シャーシ
12a :ホイールハウジング
12b :懸架装置
13 :前輪
14 :駆動輪
21 :インホイールモータ駆動装置
22 :ハウジング
22a :ハウジング
22b :ハウジング
22c :仕切壁
22d :リアカバー
23 :ステータ
24 :ロータ
24a :モータ軸
25a :軸受
25b :軸受
30 :入力軸
30a :偏心軸部
30b :偏心軸部
31 :曲線板
31a :波形歯形
32 :外ピン
33 :出力軸
33a :フランジ部
33b :軸部
33c :ポンプ駆動軸
33d :スタビライザ
33e :ナット
34 :転がり軸受
35 :カウンタウェイト
36 :ピン孔
37 :内ピン
37a :軸受
38 :センターカラー
41 :オイルタンク
42 :オイルポンプ
43 :給油通路
43a :外径部流路
43b :リアカバー流路
44 :内部通路
44a :油孔
45 :内部通路
45a :油孔
45b :油孔
46 :吸込通路
47 :オイル排出孔
48 :排出口
A :モータ部
B :減速機
C :車輪ハブ

Claims (6)

  1. 駆動力を発生させるモータ部と、モータ部の回転を減速して出力する減速機と、減速機からの出力を駆動輪に伝える車輪ハブとを備え、前記モータ部および減速機をハウジング内に収容し、前記モータ部の回転または減速機の回転により駆動されるオイルポンプによってハウジング内の潤滑油をモータ部と減速機に供給してモータ部と減速機の潤滑と冷却を行うインホイールモータ駆動装置において、前記ハウジング内を仕切壁によってモータ部を収容するモータ部収容室と減速機を収容する減速機収容室とに区分し、前記ハウジングの下方にオイルタンクを設け、前記オイルポンプによってオイルタンク内の潤滑油を吸い込んでモータ部収容室に供給する通路と、前記モータ部収容室内に供給された潤滑油を減速機収容室に供給する通路とを形成し、前記仕切壁に、減速機収容室の潤滑油を前記モータ部収容室内に戻す排出孔を設け、この排出孔の近傍に、鉄系の摩耗粉を吸着するマグネットを設置し、前記モータ部収容室内の底部に、前記モータ部側へ供給された潤滑油と減速機側から戻された潤滑油とを前記オイルタンクへ戻す排出口を設けたことを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記排出孔は減速機の回転中心近くに設けられ、前記減速機収容室には、回転中心近くに設けられた前記排出孔の高さに至るまでの油だまりが形成され、車両停止状態で、前記減速機に潤滑油が溜まった状態に保つことを特徴とする請求項1記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記減速機側の仕切壁にオイルポンプの押さえ板が取り付けられ、この押さえ板に鉄系の摩耗粉を吸着するマグネットが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 減速機収容室の底部にマグネットを配置したこと特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記排出孔に対向し、前記モータ部側にオイル排出孔から排出された潤滑油がモータ側に当たるのを防止するオイルガードが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記オイルガードにマグネットを設けたことを特徴とする請求項5に記載のインホイールモータ駆動装置。
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