JP2016063597A - 駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータの三相短絡による車両の走行性能への影響を最小限に抑えることができる駆動制御装置を提供する。【解決手段】駆動制御装置は、電力供給回路(13)の高電圧回路を遮断した後、車両速度(V)が所定の第1閾値(V1)以下である場合、インバータ(10)の三相短絡を実行する三相短絡実行手段(14、20)と、三相短絡の実行中、車両速度(V)が第1閾値よりも大の所定の第2閾値(V2)以上となった場合、三相短絡を解除する三相短絡解除手段(14、20)とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、駆動制御装置に関し、特に電動車両用の駆動制御装置に関する。
近年、環境問題等を考慮して、モータ(電動機)のみで走行可能な電気自動車や、エンジンとモータとを駆動源とするハイブリッド電気自動車等の電動車両の開発が進んでいる。モータには主として三相モータが用いられ、モータを駆動するための電力が蓄電可能なバッテリから、電力の直流及び交流の変換を行うインバータを介してモータに電力が供給される。
そして、モータやインバータを含む駆動系に異常が生じた場合に、バッテリに過大な電力が入力されるのを抑制すること、エンジン駆動力によりモータが発電して不用意な充電を防止すること等を目的とし、インバータを三相短絡状態とする三相短絡制御が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、インバータの三相短絡状態においては、モータに負荷トルク(ドラッグトルクとも称する)が発生することも知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2011−172343号公報 特開2006−296068号公報
しかしながら、変速機の入力側にモータが直接連結された駆動系を備える車両においては、インバータの三相短絡時にモータに発生するドラッグトルクが車両の走行性能、特に変速制御に多大な影響を及ぼす。この三相短絡によるドラッグトルクの影響を軽減するためには、変速機を2速等の低速ギヤに固定し、変速を行わないで車両を走行する必要があり、車両の走行性能が大幅に制限されるおそれがある。
本発明はこのような問題の少なくとも一部を解決するためになされたもので、その目的とするところは、インバータの三相短絡による車両の走行性能への影響を最小限に抑えることができる電動車両用の駆動制御装置を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
(1)本適用例に係る駆動制御装置は、車両の駆動源である電動機と、前記電動機を駆動するための電力を蓄電可能なバッテリと、前記バッテリと前記電動機との間で前記電力の直流及び交流の変換を行うインバータと、前記電動機、前記インバータ、及び前記バッテリを含む電力供給回路における異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により検出された異常が、漏電及び/又は絶縁抵抗の低下に関する異常か否かを判定する異常判定手段と、前記異常判定手段において漏電及び/又は絶縁抵抗の低下に関する異常と判定された場合、前記電力供給回路の高電圧回路を遮断する高電圧遮断手段と、車両速度を検出する速度検出手段と、前記高電圧回路を遮断した後、前記車両速度が所定の第1閾値以下である場合、前記インバータの三相短絡を実行する三相短絡実行手段と、前記三相短絡の実行中、前記車両速度が前記第1閾値よりも大の所定の第2閾値以上となった場合、前記三相短絡を解除する三相短絡解除手段と、を備える。
前記適用例を用いる本発明によれば、インバータの三相短絡による車両の走行性能への影響を最小限に抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る駆動制御装置を備えた電動車両の概略構成図である。 図1のインバータの概略構成図である。 図1のインバータECUが実行する三相短絡制御を示したフローチャートである。 図3の三相短絡制御にて実行される三相短絡の実行及び解除を車速変化に応じて時系列的に示した図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る駆動制御装置を備えた電動車両の概略構成を示し、図2は図1の駆動制御装置を構成するインバータの概略を示す。
図1に示すように、電動車両1(以下、単に車両とも称する)は、エンジン2及びモータ3(電動機)を走行駆動源とする、例えばパラレル型ハイブリッドのトラックである。
エンジン2の出力軸にはクラッチ4が連結され、クラッチ4にはモータ3の回転軸を介して変速機5の入力軸が連結されている。すなわち、車両1は、モータ3がクラッチ4を介してエンジン2の出力側に連結され、変速機5の入力側にモータ3がクラッチを介さずに直接連結された駆動系を形成している。したがって、モータ3と変速機5は機械的に連結されていれば良く、その連結形態は特に限定されない。具体的には、モータ3は、エンジン2および変速機5と同軸上において連結されていても良い。あるいは、モータ3は、エンジン2と変速機5とが連結される軸とは別の軸で変速機5と機械的に連結されていても良い。
変速機5の出力側にはプロペラシャフト6を介して差動装置7が連結され、差動装置7には駆動軸8を介して左右の駆動輪9が連結されている。
変速機5は、一般的な手動変速機をベースとしてクラッチ4の断接操作及び変速段の切換操作を自動化したものである。本実施形態では、変速機5は、前進12速後退1速の変速段を有している。変速機5の構成はこれに限るものではなく、任意に変更可能である。例えば手動式変速機として具体化しても良いし、2系統の動力伝達系を備えた、いわゆるデュアルクラッチ式自動変速機として具体化しても良い。
モータ3はいわゆる三相モータであり、永久磁石が貼り付けられたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備えた同期発電電動機である。モータ3は、インバータ10を介してモータ3を駆動するための電力を蓄電可能なバッテリ11と接続されている。
インバータ10は、電力変換器であって、バッテリ11とモータ3との間に配置され、バッテリ11に蓄電された電力の直流及び交流の変換を行う。
詳しくは、図2に示すように、インバータ10はモータ3の三相コイルと接続された一相につき一対のスイッチング素子(半導体素子)12a〜12f(例えばIGBT:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を備えている。これらスイッチング素子12a〜12fは三相ブリッジ回路を形成し、この三相ブリッジ回路は直流電流と三相交流電流との変換、あるいは、バッテリ11からモータ3に供給する電力の電圧変換を行う。
インバータ10は、バッテリ11からの直流電力を三相交流電力に変換してモータ3に供給可能であるとともに、モータ3からの三相交流電力を整流してバッテリ11へ供給可能である。こうして、モータ3、インバータ10、及びバッテリ11により、モータ3に電力供給し、バッテリ11に電力供給するための電力供給回路13が構成されている。
このように構成された車両1は、走行に際し、エンジン2又はモータ3で発生させた駆動力を変速機5で変速した後、駆動輪9に伝達する。
詳しくは、モータ3が発生する駆動力は、クラッチ4の断接状態に拘わらず駆動輪9側に伝達される。一方、エンジン2が発生する駆動力は、クラッチ4の接続時に限って駆動輪9側に伝達される。したがって、クラッチ4の切断時には、モータ3が発生する正側又は負側の駆動力が駆動輪9側に伝達されることにより車両1が走行する。一方、クラッチ4の接続時には、エンジン2及びモータ3の駆動力が駆動輪9側に伝達されたり、あるいはエンジン2の駆動力のみが駆動輪9側に伝達されたりすることにより車両1が走行する。
また、例えば車両1の減速時や降坂路での走行時には、駆動輪9側からの逆駆動によりモータ3が発電機として作動する。そして、モータ3が発生した負側の駆動力は、制動力として駆動輪9側に伝達されるとともに、モータ3が発電した交流電力がインバータ10で直流電力に変換されてバッテリ11に充電される。
ここで、インバータ10はインバータECU14と接続されている。インバータECU14は、インバータ10からモータ3に流す電流の目標値等を演算し、インバータ10に指令を送る。さらに、インバータECU14は、インバータ10を流れる電流及び電圧や、図示しない温度センサにより検出されるインバータ10の温度等を含むインバータ10の状態を監視している。
一方、バッテリ11はバッテリECU16と接続されている。バッテリECU16は、インバータECU14に、バッテリ11から出力可能な電流電圧値を送る。インバータECU14は、バッテリECU16から送られた電流電圧値等や、モータ3に関する情報、例えばモータ回転数やコイルの温度等から、モータ3により出力可能なトルクを算出し、後述するHCU20に送る。
さらに、バッテリECU16は、図示しない温度センサ、電圧センサ、及び電流センサによりそれぞれ検出されるバッテリ11の温度、電圧、及び電流等を含むバッテリ11の状態を監視している。また、バッテリECU16は、バッテリ11に設けられた非常停止ボタン、及びクラッシュセンサ(何れも図示しない)等の作動の有無も監視している。作業員等が異常時にバッテリ11の非常停止ボタンを押したり、あるいはクラッシュセンサがバッテリ11への衝撃を検知したりすると、電力供給回路13にて高電圧が印加される高電圧回路を直接に遮断可能である。
また、バッテリECU16はインバータECU14と接続されている。インバータECU14が取得した各種情報はバッテリECU16が取得した各種情報と相互に共有可能である。
一方、プロペラシャフト6に接続される変速機5の出力軸には車速センサ(速度検出手段)15が設けられている。車速センサ15により検出された車両速度の信号は変速機ECU18に送られる。
そして、前述したインバータECU14、バッテリECU16、及び変速機ECU18は、HCU(ハイブリッドコントロールユニット)20に接続されている。
HCU20は、CAN信号等により車両1のハイブリッドシステムを制御するECUであって、車両1のハイブリッドシステムを統括している。HCU20は、図示しないメモリ、CPU、タイマカウンタなどから構成された制御回路であり、様々な制御量の演算を行うとともに、その制御量に基づき各種デバイスの制御を行う。
また、HCU20は、各種センサ・スイッチ類が接続され、車両1の各種情報を取得することができる。例えば、HCU20には、変速機ECU18を介して車速センサ15により検出された車両速度等の信号が送られる。
こうして、本実施形態の電動車両1の駆動制御装置では、HCU20は、インバータECU14から送られた出力可能なトルク、運転者によるアクセル操作や車両1の状態等から、モータ3に要求するトルクを算出し、インバータECU14に要求するトルク値を指令することにより、モータ3及び車両1の駆動が制御される。
ここで、HCU20は、電力供給回路13における異常を検出するインバータECU14、及びバッテリECU16と接続されることにより、モータ3、インバータ10、及びバッテリ11を含む電力供給回路13における異常(以下、回路異常とも称する)全般を検知することが可能である(異常検出手段)。
電力供給回路13には、電力供給回路13の高電圧回路の導通をハーネスにより監視し、導通異常が発生した場合、高電圧回路を遮断する高電圧インターロック機能が備えられている。この機能はバッテリECU16等に実装され、高電圧回路の電線のコネクタ外れ、バッテリ11の前述した非常停止ボタン等のスイッチ固着、接触不良等に起因した導通異常、インバータ10とモータ3との間の交流電線における短絡等の通電異常等が検知される。
前述した回路異常には、前述した、モータ3の回転数センサ、インバータ10の温度センサ、及びバッテリ11の温度センサ、電圧センサ、電流センサ等の各センサの異常や、バッテリ11に蓄電される電力の電圧の異常低下、電力供給回路13における漏電、絶縁抵抗低下(絶縁異常)、過電圧、高電圧インターロック機能の異常、及び前述したバッテリ11の非常停止ボタン及びクラッシュセンサの作動等が該当する。
また、HCU20は、インバータECU14及びバッテリECU16を介して検出された回路異常が、電力供給回路13における漏電及び/又は絶縁抵抗の低下に関する異常(以下、漏電等異常とも称する)であるか否かを判定する(異常判定手段)。具体的には、漏電等異常には、前述した回路異常の主にセンサ異常以外の異常、すなわち、電力供給回路13における、漏電、絶縁抵抗低下(絶縁異常)、過電圧、高電圧インターロック機能の異常、及びバッテリ11の非常停止ボタン及びクラッシュセンサの作動等が該当する。
さらに、HCU20は、漏電等異常を検出すると、前述した高電圧インターロック機能とは別に、バッテリECU16に電力供給回路13内の高電圧回路を遮断する要求を送り、バッテリECU16が当該高電圧回路を遮断する(高電圧遮断手段)。
そして、HCU20は、漏電等異常を検出し、バッテリECU16を介して高電圧回路を遮断した後、変速機ECU18から送られる車速センサ15で検出した車速に応じて、インバータ10の三相短絡を実行及び解除する三相短絡制御を行う。
具体的には、図2に示すように、インバータ10の三相短絡を実行する場合、インバータ10の各相一対のスイッチング素子のうち一方のスイッチング素子12d〜12fからなる素子群を全てON状態とし、他方のスイッチング素子12a〜12cからなる素子群を全てOFF状態とする。あるいは、一方のスイッチング素子12d〜12fからなる素子群を全てOFF状態とし、他方のスイッチング素子12a〜12cからなる素子群を全てON状態とすることによりインバータ10の三相短絡を実行しても良い。
以下、図3に示すフローチャートを参照し、HCU20が実行する三相短絡制御について詳しく説明する。
先ず、本制御ルーチンがスタートすると、S1(Sはステップを表し、以下同様とする)では、HCU20は、前述した漏電等異常が検出されたか否かを判定する。漏電等異常が検出されず、判定結果が偽(No)である場合には、本制御ルーチンを終了(エンド)する。一方、漏電等異常が検出され、判定結果が真(Yes)である場合には、S2に移行する。
S2では、HCU20は、バッテリECU16を介して電力供給回路13内の高電圧回路を遮断した後、S3に移行する。
S3では、HCU20は、変速機ECU18から送られる車速センサ15で検出した車速Vが第1閾値V1以下(V≦V1)であるか否かを判定する。第1閾値V1は例えば10km/h程度の低車速域に設定される。V≦V1が不成立であって判定結果が偽(No)である場合には、再びS2に移行する。一方、V≦V1が成立し、判定結果が真(Yes)である場合には、S4に移行する。
S4では、HCU20は、インバータ10の三相短絡を実行し(三相短絡実行手段)、その後S5に移行する。
S5では、HCU20は、車速センサ15で検出された車速Vが第2閾値V2以上(V≧V2)であるか否かを判定する。第2閾値V1は例えば15km/h程度の第1閾値V1よりも大となる中車速域又は高車速域に設定される。V≧V2が不成立であって判定結果が偽(No)である場合には、インバータ10の三相短絡状態を維持したままS6に移行する。一方、V≧V2が成立し、判定結果が真(Yes)である場合には、S7に移行する。
S6では、HCU20内でエラーキーがOFF(エラー復帰)したか否か、すなわち漏電等異常が解消したか否かを判定する。キーOFF(エラー復帰)し、判定結果が真(Yes)である場合には、本制御ルーチンを終了(エンド)する。一方、キーOFF(エラー復帰)せず、判定結果が偽(No)である場合には、インバータ10の三相短絡状態を維持したまま、再びS5を実行する。
S7では、HCU20は、インバータ10の三相短絡を解除し(三相短絡解除手段)、再びS2に移行する。
図4は、前述した三相短絡制御にて実行される三相短絡の実行及び解除を車速変化に応じて時系列的に示した図である。三相短絡制御の実行中に前述したS1、S2を順次経てS3に移行したと仮定する。この場合、車両1の車速Vが徐々に小さくなり、時間t1にて第1閾値V1以下となったとき、この時間t1にインバータ10の三相短絡の実行が開始される(S4)。
その後、三相短絡制御のS5に移行したと仮定する。この場合、インバータ10の三相短絡状態を維持したまま、車両1の車速Vが徐々に大きくなり、時間t2にて第1閾値V1よりも大きな第1閾値V2以上となったとき、この時間t2にインバータ10の三相短絡の実行が終了し、三相短絡が解除される(S7)。
以上のように本実施形態では、HCU20が漏電等異常を検出し、バッテリECU16により高電圧回路を遮断した後、インバータ10の三相短絡制御を実行する。
具体的には、車両1が例えば10km/h程度以下の低車速域で走行したり、停車していたりする場合には、インバータ10の三相短絡を実行する。一方、例えば15km/h程度以上の中車速域及び高車速域で車両1が走行する場合には、インバータ10の三相短絡を実行しない。また、インバータ10の三相短絡実行中でも、車速が中車速域及び高車速域に大きくなった場合には、三相短絡を解除する。
インバータ10の三相短絡を常時実行すると、モータ3に発生するドラッグトルクが車両1の走行性能に多大な影響を及ぼす。したがって、低車速域走行時や停車時のみにインバータ10の三相短絡を実行し、車速が中車速域及び高車速域に大きくなったときには三相短絡を解除することにより、インバータ10の三相短絡を常時実行する場合に比して、インバータ10の三相短絡による車両1の走行性能への影響を最小限に抑えることができる。
一方、車両1のバッテリ11は高出力であるため、電力供給回路13にて漏電や絶縁抵抗低下が発生した場合、車両1に接触すると車両1の乗員、車両1をメンテナンスする作業員、及び歩行者等が感電する危険性がある。また、電力供給回路13の高電圧回路を遮断するだけでは、モータ3が回転することにより、車両1が停車中であっても電流が発生するため、感電の危険性は排除できない。
しかし、車両1の乗員等が車両1に接触し易い低車速域走行時や停車時にインバータ10の三相短絡を実行することにより、感電の危険性を大幅に低減することができる。一方、中車速域走行時及び高車速域走行時にインバータ10の三相短絡を実行しなくとも、車両1がある程度の速度で走行していることから、前述した車両1の乗員等が車両1に接触する可能性は低い。したがって、インバータ10の三相短絡による車両1の走行性能への影響を最小限に抑えながら、車両1の乗員等の安全性を効果的に向上することもできる。
しかも、HCU20が三相短絡制御を漏電等異常の有無に基づいて実行することにより、三相短絡制御を電力供給回路13の異常全般に該当する回路異常の有無に基づいて実行する場合に比して、車両に接触すると感電する危険性が高い漏電や絶縁抵抗低下を含む漏電等異常がもたらす感電に特化した安全対策を実現することができる。したがって、車両1の乗員等の安全性をさらに効果的に向上することができる。
本発明は前述した実施形態に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、電力供給回路13の回路異常の検出(異常検出手段)、検出された回路異常が漏電等異常であるか否かの判定(異常判定手段)、検出された回路異常が漏電等異常である場合に電力供給回路13の高電圧回路を遮断する指令(高電圧遮断手段)、及び三相短絡制御は、すべてHCU20で行われる。しかし、これらの検出、判定、指令の実行はHCU20以外の上位ECUやBCU等で実行しても良いし、CAN通信等によりHCU20に実行信号を送ることで実現しても良い。
また、本実施形態で列挙した電力供給回路13の回路異常や漏電等異常の要因はこれらに限定されない。
また、本実施形態の電動車両1はエンジン2及びモータ3を駆動源とするハイブリッド自動車であるが、本発明はモータのみを駆動源とする電気自動車や燃料電池自動車にも同様に適用することができる。
1 電動車両(車両)
2 エンジン
3 モータ(電動機)
10 インバータ
11 バッテリ
13 電力供給回路
14 インバータECU(異常検出手段、
三相短絡実行手段、三相短絡解除手段)
15 車速センサ(速度検出手段)
16 バッテリECU(異常検出手段、高電圧遮断手段)
20 HCU(異常判定手段、三相短絡実行手段、三相短絡解除手段)

Claims (1)

  1. 車両の駆動源である電動機と、
    前記電動機を駆動するための電力を蓄電可能なバッテリと、
    前記バッテリと前記電動機との間で前記電力の直流及び交流の変換を行うインバータと、
    前記電動機、前記インバータ、及び前記バッテリを含む電力供給回路における異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段により検出された異常が、漏電及び/又は絶縁抵抗の低下に関する異常か否かを判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段において漏電及び/又は絶縁抵抗の低下に関する異常と判定された場合、前記電力供給回路の高電圧回路を遮断する高電圧遮断手段と、
    車両速度を検出する速度検出手段と、
    前記高電圧回路を遮断した後、前記車両速度が所定の第1閾値以下である場合、前記インバータの三相短絡を実行する三相短絡実行手段と、
    前記三相短絡の実行中、前記車両速度が前記第1閾値よりも大の所定の第2閾値以上となった場合、前記三相短絡を解除する三相短絡解除手段と
    を備える駆動制御装置。
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