JP2016063335A - A/d変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出抵抗の温度特性により電流検出回路の出力電圧が変化しても、電流検出回路の出力電圧をデジタル信号に変換したときに検出抵抗の温度特性を低減できるA/D変換装置。
【解決手段】電圧源から負荷に流れる電流を電圧に変換して検出し且つ温度特性を有する電流検出回路13と、温度特性を有しない他の検出回路12と、電流検出回路の出力電圧と他の検出回路の出力電圧との一方を選択する選択装置14と、温度特性を有する基準電圧を生成する基準電圧源16と、選択装置で選択された検出回路の出力電圧と基準電圧とを比較することによりアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器15とを備え、基準電圧源は、電流検出回路の出力電圧をアナログ/デジタル変換するとき、基準電圧の温度特性を電流検出回路の出力電圧の温度特性に合うように変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のアナログ信号をマルチプレクサとA/D変換器とを用いてデジタル信号に変換するA/D変換装置に関する。
複数のアナログ信号を一つのアナログ・デジタル変換器(ADC)でデジタル信号に変換する技術として、例えば、特許文献1に記載されたA/D変換装置が知られている。図10は従来のこの種のA/D変換装置の回路構成図である。
図10に示すA/D変換装置は、MIC(モノリシック集積回路)10−1、電圧源20、電圧源20に接続され且つMIC10−1からの制御信号によりオン/オフする半導体スイッチ21、負荷24、半導体スイッチ21と負荷24との間に接続される検出抵抗23を備える。
MIC10−1には、電圧源20の電圧を検出する電圧検出回路11、MIC10−1の温度を検出する温度検出回路12、電圧源20から半導体スイッチ21を介して負荷24に流れる電流を検出抵抗23により検出する電流検出回路13、第1選択装置14、ADC15、基準電圧源16−1、制御回路17−1が設けられている。MIC10−1を縮小するために、第1選択装置14は、制御回路17−1からの信号により各スイッチ14a〜14cを切り替え、電圧検出回路11、温度検出回路12、電流検出回路13の内のいずれかのアナログ電圧を一つのADC15に出力する。
ADC15は、第1選択装置14からのアナログ電圧と基準電圧源16−1の電圧とを比較し、第1選択装置14からのアナログ電圧を2値のデジタル信号に変換する。基準電圧源16−1に温度特性が有る場合には、検出した電圧源などの特性が温度によってあたかも変化したように検出されるため、基準電圧源16−1には温度特性が無い方が良い。電圧検出回路11から第1選択装置14に送られる電圧には、温度特性はない。温度検出回路12から第1選択装置14に送られる電圧には、温度特性がある。即ち、故意に電圧に温度特性を設けることにより検出電圧から温度を検出している。
これに対して、電流検出回路13は、検出抵抗23に流れる電流を検出するが、検出抵抗23には温度特性がある。このため、図11に示すように、温度によっては電流検出回路13の出力電圧値と基準電圧源16−1の電圧値とが異なってしまう。その結果、温度によっては、負荷24に流れる電流とADC15が検出する電流とが異なるという問題が発生する。一般的には抵抗の温度係数は、MICの外に設けたチップ抵抗の場合には、100ppm/℃、MIC内の半導体で作製された抵抗の場合には、200〜2000ppm/℃になる。
また、従来のこの種の技術として、例えば、特許文献2に記載された電流検出回路が知られている。この電流検出回路は、マルチソースMOSを用い、広い電流レンジの負荷電流を精度よく検出することができる。
特開平10−341158号公報 特開2003−28901号公報
しかしながら、マルチソースMOSを用いた電流検出回路でも、検出抵抗を用いているため、検出抵抗の温度特性によって電流検出回路の出力電圧は変わってしまう。このため、図10に示すA/D変換装置の電流検出回路の問題と同じ問題が発生する。
本発明の課題は、検出抵抗の温度特性により電流検出回路の出力電圧が変化しても、電流検出回路の出力電圧をデジタル信号に変換したときに検出抵抗の温度特性を低減することができるA/D変換装置を提供することにある。
本発明に係るA/D変換装置は、電圧源から負荷に流れる電流を電圧に変換して検出し且つ温度特性を有する電流検出回路と、温度特性を有しない他の検出回路と、前記電流検出回路の出力電圧と前記他の検出回路の出力電圧との一方を選択する選択装置と、温度特性を有する基準電圧を生成する基準電圧源と、前記選択装置で選択された検出回路の出力電圧と基準電圧とを比較することによりアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを備え、前記基準電圧源は、前記電流検出回路の出力電圧をアナログ/デジタル変換するとき、前記基準電圧の温度特性を前記電流検出回路の出力電圧の温度特性に合うように変化させることを特徴とする。
本発明によれば、基準電圧源は、電流検出回路の出力電圧をアナログ/デジタル変換するとき、基準電圧の温度特性を電流検出回路の出力電圧の温度特性に合うように温度特性を変化させるので、検出抵抗の温度特性により電流検出回路の出力電圧が変化しても、電流検出回路の出力電圧をデジタル信号に変換したときに検出抵抗の温度特性を低減することができる。
本発明の実施例1に係るA/D変換装置の回路構成図である。 本発明の実施例1に係るA/D変換装置の基準電圧源のバンドギャップレファレンスの具体的な回路構成図である。 図2に示す基準電圧源の各部と電流検出回路との出力電圧の温度特性を示す図である。 本発明の実施例2に係るA/D変換装置の回路構成図である。 本発明の実施例2に係るA/D変換装置の具体的な回路構成図である。 本発明の実施例2に係るA/D変換装置の変形例の回路構成図である。 本発明の実施例3に係るA/D変換装置の回路構成図である。 本発明の実施例3に係るA/D変換装置の第2基準電圧源と電流検出回路の出力電圧の温度特性を示す図である。 本発明の実施例3に係るA/D変換装置の第2基準電圧源と電流検出回路の出力電圧との温度特性を示す図である。 従来のA/D変換装置の回路構成図である。 図10に示す従来のA/D変換装置の基準電圧源と電流検出回路の出力電圧との温度特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るA/D変換装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係るA/D変換装置の回路構成図である。図1に示すA/D変換装置は、図10に示すA/D変換装置の構成に対して、基準電圧源16が異なることを特徴とする。
なお、図1において、図10に示す従来のA/D変換装置と同一構成には、従来技術で使用した符号と同じ符号を付しその説明は省略する。
基準電圧源16は、基準電圧を生成する電圧生成部161と絶対値調整部163とを備える。電圧生成部161は、温度調整部162を備える。制御回路17は、電流検出回路13の出力電圧をADC15でAD変換するときに、スイッチ14cにオンするための切換信号を送るとともに、温度調整部162と絶対値調整部163とに調整信号を送る。
温度調整部162は、制御回路17からの調整信号により、温度係数を調整することにより温度特性が変化する基準電圧を生成する。温度調整部162は、制御回路17から調整信号が来ない場合には、即ち、電圧検出回路11、温度検出回路12のアナログ電圧をAD変換する場合には、温度特性を有しない一定値の基準電圧を生成する。
絶対値調整部163は、制御回路17からの調整信号により、温度調整部162により生成された温度特性を持つ基準電圧である基準電圧源16の出力電圧の絶対値を増減するように調整する。絶対値調整部16は、制御回路17から調整信号が来ない場合には、即ち、電圧検出回路11、温度検出回路12のアナログ電圧をAD変換する場合には、基準電圧源の出力電圧の絶対値を増減するように調整しない。
このような構成によれば、温度特性を有する電流検出回路13の出力電圧をAD変換するときには、基準電圧源16の温度特性を、電流検出回路13の出力電圧の温度特性に合うように、温度調整部162の温度係数と絶対値調整部163の絶対値とを調整するので、検出抵抗23の温度特性により電流検出回路13の出力電圧が変化しても、電流検出回路13の出力電圧をデジタル信号に変換したときに検出抵抗23の温度特性を低減することができる。
従って、電流検出回路13の出力電圧も他の検出回路11,12の出力電圧も一つのADC15で精度よくデジタル信号に変換することができる。
(基準電圧源の具体例)
図2は、本発明の実施例1に係るA/D変換装置の基準電圧源のバンドギャップレファレンスの具体的な回路構成図である。図2に示す基準電圧源16において、電源Vccには抵抗R1の一端と抵抗R2の一端とが接続される。抵抗R1の他端はオペアンプAPの非反転入力端子(+)とトランジスタQ1のコレクタに接続される。抵抗R2の他端はオペアンプAPの反転入力端子(−)とトランジスタQ2のコレクタに接続される。
トランジスタQ1のエミッタには抵抗R11の一端が接続され、トランジスタQ2のエミッタには抵抗R10の一端が接続される。抵抗R10の他端は、抵抗R11の一端に接続され、抵抗R11の他端は接地される。抵抗R11は、制御回路17からの調整信号により抵抗値が可変される可変抵抗であり、温度調整部162を構成する。
なお、トランジスタQ2のエミッタとトランジスタQ1のエミッタとにおいて図示されるN:1は、エミッタの面積比を示している。
オペアンプAPは、トランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧VBEとトランジスタQ2を介する抵抗R10の電圧との差電圧を増幅して基準電圧源16の出力電圧Vr3として出力する。オペアンプAPの出力端子には、抵抗R13の一端が接続され、抵抗R13の他端はトランジスタQ1のベースとトランジスタQ2のベースと抵抗R12の一端に接続される。抵抗R12の他端は接地される。抵抗R12は、制御回路17からの調整信号により抵抗値が可変される可変抵抗であり、絶対値調整部163を構成する。
出力電圧Vr3は、以下の式(1)で表される。
Vr3=(VBE1+(R11/R10)×VT×ln(N))×(1+R13/R12)
VT=kT/q …(1)
ここで、NはトランジスタQ1とトランジスタQ2とのエミッタ面積比であり、VBE1はトランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧、即ち、順方向電圧VFである。kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電荷量である。
式(1)の第1項に示すトランジスタQ1のVBE1は、−2mV/℃であり、図3の直線Aに示すように、負の温度特性を有している。
式(1)の第2項に示す(R11/R10)×VT×ln(N)は、図3の直線Bに示すように、正の温度特性を有している。
電圧検出回路11又は温度検出回路12からのアナログ信号をAD変換する場合には、制御回路17から温度調整部162、絶対値調整部163に調整信号には出力されず、オペアンプAPの出力電圧Vr3(基準電圧)は、温度特性を有しない一定値となる。
一方、電流検出回路13からのアナログ信号をAD変換する場合には、制御回路17から温度調整部162、絶対値調整部163に調整信号が出力される。このため、温度調整部162は、抵抗R11を変化させるので、(R11/R10)×VT×ln(N)の傾きが大きくなる。即ち、正の温度係数が点線で示す直線B´に変化する。
このため、抵抗R11を変化させたことで、図3に示すように、基準電圧の出力電圧Vr3aは、温度特性を有する点線で示す直線となり、一定値を持つ出力電圧Vr3よりも上昇する。即ち、抵抗R11を変化させると、室温における出力電圧も変化してしまう。
従って、絶対値調整部163により抵抗R12の抵抗値を変化させることで、図3に示すように出力電圧Vr3aを下方向に平行移動させて、室温において出力電圧Vr3aが出力電圧Vr3になるように出力電圧Vr3bの絶対値を減少させるように調整する。
基準電圧源16の出力電圧Vr3bは、図3に示すように、正の温度特性で可変させることができる。また、電流検出回路13の出力電圧Vout(Tr)も、図3に示すように、正の温度特性で可変している。
即ち、温度特性を有する電流検出回路13の出力電圧Vout(Tr)をAD変換するときには、基準電圧源16の出力電圧Vr3bの温度特性を、電流検出回路13の出力電圧Vout(Tr)の温度特性に合うように、温度調整部162の抵抗R11の抵抗値を調整し絶対値調整部163の抵抗R12の抵抗値を調整したので、検出抵抗23の温度特性により電流検出回路13の出力電圧が変化しても、電流検出回路13の出力電圧をデジタル信号に変換したときに検出抵抗23の温度特性を低減することができる。
従って、電流検出回路13の出力電圧も他の検出回路11,12の出力電圧も一つのADC15で精度よくデジタル信号に変換することができる。
図4は、本発明の実施例2に係るA/D変換装置の回路構成図である。図4に示す実施例2に係るA/D変換装置は、図1に示す実施例1に係るA/D変換装置に対して、MIC10a内の基準電圧源16aと制御回路17aが異なる。また、電圧検出回路11と、第1選択装置14内のスイッチ14aとを削除している。ここでは、これらの異なる部分のみを説明する。
基準電圧源16aは、電圧生成部161aと、絶対値調整部163aとを備える。
制御回路17aは、第2選択装置171と、検出温度記憶部172と、検出電流記憶部173と基準電圧設定部と174とを備える。第2選択装置171は、ADC15から送られてくる温度検出回路12の検出温度情報と電流検出回路13の検出電流情報との一方を選択する。
検出温度記憶部172は、第2選択装置171で選択された温度検出回路12の検出温度情報を記憶する。検出電流記憶部173は、第2選択装置171で選択された電流検出回路13の検出電流情報を記憶する。
基準電圧設定部174は、電流検出回路13の出力電圧をADC15によりAD変換する場合には、検出温度記憶部172に記憶された検出温度情報に基づいて、絶対値調整部163aの出力電圧の絶対値を切り替えることにより基準電圧を設定する。
図5は、本発明の実施例2に係るA/D変換装置の具体的な回路構成図である。図5に示す基準電圧源16aは、図2に示す基準電圧源16に対して絶対値調整部163aの構成が異なる。
絶対値調整部163aにおいて、抵抗R12aと抵抗R12bと抵抗R12cとが直列に接続され、抵抗R12cの一端は、抵抗R13の他端に接続される。抵抗R12aの一端は接地される。
抵抗R12aの両端にはMOSFETM1aのドレインとソースとが接続される。抵抗R12bの両端にはMOSFETM1bのドレインとソースとが接続される。MOSFETM1aのゲートとMOSFETM1bのゲートには基準電圧設定部174から基準電圧設定信号が印加される。
以上の構成において、例えば、温度検出回路12が検出した温度が50℃である場合には、その温度に相当する温度データが検出温度記憶部172に記憶されている。電流検出回路13の出力電圧をAD変換する場合には、基準電圧設定部174は、検出温度記憶部172に記憶されている温度データを読み込み、その温度データに基づいてMOSFETM1aとMOSFETM2aとをオンさせる。
また、温度検出回路12が検出した温度が100℃である場合には、その温度に相当する温度データが検出温度記憶部172に記憶されている。電流検出回路13の出力電圧をAD変換する場合には、基準電圧設定部174は、検出温度記憶部172に記憶されている温度データを読み込み、その温度データに基づいてMOSFETM1bをオンさせる。
このように、実施例2に係るA/D変換装置によれば、温度検出回路12により温度を検出し、検出された温度データに基づいて基準電圧源16aの基準電圧の温度係数を調整し、基準電圧の絶対値を調整するので、精度よく基準電圧を調整することができる。従って、実施例2に係るA/D変換装置においても、実施例1に係るA/D変換装置の効果と同様な効果が得られる。
(実施例2の変形例)
図6は、本発明の実施例2に係るA/D変換装置の変形例の回路構成図である。図6に示す変形例のA/D変換装置は、図5に示す実施例2のA/D変換装置の構成に対して、基準電圧設定部174a内にメモリー装置175を設けたことを特徴とする。
電流検出回路13の出荷検査時に複数の検査温度で電流検出回路13のデジタル値が所望の値になるような、温度調整部162a及び絶対値調整部163aのMOSFETM1a〜M1bを探し、そのMOSFETの最適な番号をメモリー装置175に記憶しておく。
そして、電流検出時には、検出温度記憶部172の温度データに該当するMOSFETの番号をメモリー装置175から読み込み、読み込んだ値に該当するMOSFETに切り替えてもよい。
例えば、出荷検査時に50℃で電流検出回路13の試験を行い、最適なMOSFETがM1aであることを調査し、その値をメモリー装置175に記憶しておく。
次に、100℃で電流検出回路13の試験を行い、そのときの最適なMOSFETがM1bであることを調査し、その値もメモリー装置175に記憶しておく。
次に、実際のMIC10の動作時に、検出温度記憶部172に記憶された温度が50℃であれば、基準電圧設定部174は、メモリー装置175から50℃のときのMOSFETの切替番号を読み出して、MOSFETM1aを切り替える。
図7は、本発明の実施例3に係るA/D変換装置の回路構成図である。図1に示す実施例1に係るA/D変換装置に対して、基準電圧源16の代わりに、第1基準電圧源16Aと第2基準電圧源16Bとを設けるとともに、スイッチ18a,18bとを設けたことを特徴とする。
第1基準電圧源16Aは、温度特性を有しない第1基準電圧を生成する。第2基準電圧源16Bは、検出抵抗23の温度特性をキャンセルするための温度特性を有する第2基準電圧を生成する。
スイッチ18aは、電圧検出回路11又は温度検出回路12の出力電圧をアナログ/デジタル変換するときには、第1基準電圧源16Aを選択して第1基準電圧をADC15に出力する。
スイッチ18bは、電流検出回路14cの出力電圧をアナログ/デジタル変換するときには、第2基準電圧源16Bを選択して第2基準電圧をADC15に出力する。
このように、ADC15により出力電圧をデジタル信号に変換する対象によって、最適な温度特性を持った基準電圧源をスイッチ18a,18bにより選択することにより、電圧検出回路11又は温度検出回路12でも電流検出回路13でも一つのADC15により出力電圧を精度よくデジタル信号に変換することができる。
次に、図8を参照しながら、実施例3に係るA/D変換装置の第2基準電圧源16Bと電流検出回路13の出力電圧の温度特性を説明する。ADC15では、基準電圧源16Bの電圧に基づいてアナログ信号をデジタル信号に変換する。
基準電圧源16BをVref2とし、ADC15のビット数を10ビットとすると、ADC15の最小ビット当たりのアナログ電圧値(VLSB)は、
Vref2/210= Vref2/1024
となる。
Vref2= Vref2(Tr)×(1+TC1(T-Tr))/1024
とすると、
VLSB= (Vref2(TR)×(1+TC1(T-Tr)))/1024
となる。ここで、Trは室温、TC1は基準電圧の温度係数、Tは温度、Vref2(Tr)は室温時の基準電圧源16Bの出力電圧である。
一方、電流検出回路13の出力電圧Vout_isは、検出抵抗23の温度係数をTC2とすると、
Vout_is= Vout_is(Tr)×(1+TC2(T-Tr))
となる。ここで、Vout_is(Tr)は室温時の電流検出回路13の出力電圧である。ADC15は、電流検出回路13の出力電圧Vout_isを探索する。即ち、Vout_isに最も近いVLSB×Dcodeとなる整数のDcodeを探す。
実際のADC15の出力のデジタル信号は、2進数であるが、ここでは、便宜上、10進数でDcodeを表している。
Vout_is= Vout_is(Tr)×(1+TC2(T-Tr))
VLSB= (Vref2(TR)×(1+TC1(T-Tr)))/1024×Dcode
である。このため、基準電圧源16Bの出力電圧Vref2の温度係数TC1は、電流検出回路13の出力電圧Vout_isの温度係数TC2と同じである方が良い。
図9は、本発明の実施例に係るA/D変換装置の第2基準電圧源16Bの出力電圧Vref2と電流検出回路13の出力電圧Vout_isとの温度特性を示す図である。図9に示すように、基準電圧源16Bの出力電圧Vref2の温度係数TC1は、電流検出回路13の出力電圧Vout_isの温度係数TC2と略同じであるので、ADC15は、電流検出回路13の出力電圧Vout_isをデジタル信号に変換するときに温度依存性をより低減することができる。
10,10a,10b MIC
11 電圧検出回路
12 温度検出回路
13 電流検出回路
14 第1選択装置
14a〜14c,18a,18b スイッチ
15 ADC
16,16a,16b 基準電圧源
16A 第1基準電圧源
16B 第2基準電圧源
17,17a,17b,17c 制御回路
18,171 第2選択装置
20 電圧源
21 半導体スイッチ
22 温度検知器
23 検出抵抗
24 負荷
161,161a 電圧生成部
162 温度調整部
163,163a 絶対値調整部
172 検出温度記憶部
173 検出電流記憶部
174,174a 基準電圧設定部
175 メモリー装置
R1,R2,R10〜R13,R11,R12a〜R12c, 抵抗
Q1,Q2 トランジスタ
AP オペアンプ
M1a,M1b MOSFET



Claims (4)

  1. 電圧源から負荷に流れる電流を電圧に変換して検出し且つ温度特性を有する電流検出回路と、
    温度特性を有しない他の検出回路と、
    前記電流検出回路の出力電圧と前記他の検出回路の出力電圧との一方を選択する第1選択装置と、
    温度特性を有する基準電圧を生成する基準電圧源と、
    前記第1選択装置で選択された検出回路の出力電圧と基準電圧とを比較することによりアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを備え、
    前記基準電圧源は、前記電流検出回路の出力電圧をアナログ/デジタル変換するとき、前記基準電圧の温度特性を前記電流検出回路の出力電圧の温度特性に合うように変化させることを特徴とするA/D変換装置。
  2. 前記基準電圧源は、温度特性を持つ基準電圧の絶対値を調整する絶対値調整部を備え、
    前記電流検出回路の出力電圧をアナログ/デジタル変換するとき、前記基準電圧の温度特性を前記電流検出回路の出力電圧の温度特性に合うように、前記絶対値調整部は、基準電圧の絶対値を調整することを特徴とする請求項1記載のA/D変換装置。
  3. 前記他の検出回路は、温度を検出する温度検出回路からなり、
    前記温度検出回路の検出温度情報を記憶する検出温度記憶部と、
    前記電流検出回路の出力電圧をアナログ/デジタル変換するとき、前記検出温度記憶部に記憶された検出温度情報に基づいて前記絶対値調整部の基準電圧の絶対値を設定する基準電圧設定部と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載のA/D変換装置。
  4. 前記基準電圧源は、温度特性を有しない第1基準電圧を生成する第1基準電圧源と、前記電流検出回路の温度特性をキャンセルするための温度特性を有する第2基準電圧を生成する第2基準電圧源とを有し、
    前記電流検出回路の出力電圧をアナログ/デジタル変換するときには、前記第2基準電圧源を選択して第2基準電圧を前記A/D変換器に出力し、前記温度検出回路の出力電圧をアナログ/デジタル変換するときには、前記第1基準電圧源を選択して第1基準電圧を前記A/D変換器に出力する第2選択装置を備えることを特徴とする請求項1記載のA/D変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11835585B2 (en) 2019-01-04 2023-12-05 Lg Energy Solution, Ltd. Battery current measuring device and method

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