JP2016062466A - 配信装置、配信方法及び配信プログラム - Google Patents

配信装置、配信方法及び配信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる表示態様の広告コンテンツのうち、配信対象とする広告コンテンツを公平に決定すること。
【解決手段】本願にかかる配信装置は、比較部と、配信部とを有する。比較部は、コンテンツの所定の表示枠に順に表示される1以上の広告コンテンツのうち、第1の個数の第1広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値と、第1の個数と異なる第2の個数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とを比較する。配信部は、比較部による比較結果に応じて、第1の個数の第1広告コンテンツまたは第2の個数の第2広告コンテンツを配信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、配信装置、配信方法及び配信プログラムに関する。
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、広告媒体(例えば、ウェブページ)に設定された広告枠に、企業や商品等の広告コンテンツを表示することが行われている。このような広告コンテンツは、例えば、静止画像や動画像やテキストデータなどのアイコンであり、広告主によって提供されるウェブページ(以下、広告主ページと表記する)へのハイパーリンクが張られる。
このような広告配信に関する技術として、同一の広告枠に表示することができる広告コンテンツが存在する場合、その広告枠に表示する優先順位を広告主から受け付けた入札として、1秒当たりの価格(Cost Per Second)に基づいて決定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−57918号公報
しかしながら、上記の従来技術では、異なる表示態様の広告コンテンツのうち、配信対象とする広告コンテンツを公平に決定することができるとは限らない。具体的には、上記の従来技術では、広告に設定された広告の配信対象となるキーワードと、ユーザが閲覧するウェブページから抽出されたキーワード、もしくはユーザがウェブページで入力したキーワード等とを照合し、それらが適合した場合に広告を配信する仕組みを備えているに過ぎないので、異なる表示態様の広告コンテンツのうち、配信対象とする広告コンテンツを公平に決定することができるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、異なる表示態様の広告コンテンツのうち、配信対象とする広告コンテンツを公平に決定することができる配信装置、配信方法及び配信プログラムを提供することを目的とする。
本願にかかる配信装置は、コンテンツの所定の表示枠に順に表示される1以上の広告コンテンツのうち、第1の個数の第1広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値と、前記第1の個数と異なる第2の個数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とを比較する比較部と、前記比較部による比較結果に応じて、前記第1の個数の第1広告コンテンツまたは前記第2の個数の第2広告コンテンツを配信する配信部と、を備えることを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、異なる表示態様の広告コンテンツのうち、配信対象とする広告コンテンツを公平に決定することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる配信処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態にかかる配信装置の構成例を示す図である。 図3は、実施形態にかかる第1入札情報記憶部を示す図である。 図4は、実施形態にかかる第2入札情報記憶部を示す図である。 図5は、実施形態にかかる指標情報記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態にかかる配信装置による配信処理手順を示すフローチャートである。 図7は、配信装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願にかかる配信装置、配信方法および配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる広告装置、広告方法および広告プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.配信処理〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる配信処理一例について説明する。図1は、実施形態にかかる配信処理の一例を示す図である。図1では、配信装置100によって、コンテンツの表示枠に表示される広告コンテンツが配信される例を示す。
図1に示すように、配信システム1は、ユーザ端末10と、広告主端末21〜25と、情報提供装置30と、配信装置100とを含む。ユーザ端末10と、広告主端末21〜25と、情報提供装置30と、配信装置100とは、ネットワークを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す広告制御システム1には、複数台のユーザ端末10が含まれてよい。また、図1では、5台の広告主端末を示しているが、この例に限られない。
ユーザ端末10は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット型端末や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置である。例えば、ユーザ端末10は、情報提供装置30にアクセスすることで、情報提供装置30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。また、ユーザ端末10は、ウェブページに広告枠が含まれる場合には、配信装置100にアクセスすることで、配信装置100から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページ上に表示する。ただし、この例に限られず、ユーザ端末10は、広告コンテンツを含むウェブページを情報提供装置30から取得してもよい。この場合、情報提供装置30は、配信装置100によって配信される広告コンテンツを組み込んだウェブページを端末装置10に配信する。
広告主端末21〜25は、配信装置100に広告配信を依頼する広告主によって利用される情報処理装置である。かかる広告主端末21〜25は、広告主による操作に従って、配信装置100に対して広告コンテンツ等の入札を行う。なお、実施形態にかかる広告主端末21及び22は、第1広告コンテンツとして静止画像やテキスト等のバナー広告を入稿し、広告主端末23〜25は、第2広告コンテンツとして、動画の広告コンテンツ(以下、「動画広告」と表記する場合がある)を入稿するものとする。
また、本実施形態において、バナー広告はインプレッション保証型の広告である。そして、広告主Aは、バナー広告「AD21」を入稿するとともに、保証表示回数「1000回」を指定しているものとする。これにより、配信装置100は、広告主Aに対して、例えば、広告料「15万円」を決定することにより、第1入札情報として、バナー広告「AD21」および単位利益「150円」を記憶する。また、広告主Bは、バナー広告「AD22」を入稿するとともに、保証表示回数「1000回」を指定しているものとする。これにより、配信装置100は、広告主Bに対して、例えば、広告料「13万円」を決定することにより、第2入札情報として、バナー広告「AD22」および単位利益「130円」を記憶する。なお、「単位利益」とは、バナー広告の1回表示あたりの広告料金を示し、表示保証回数と広告料から算出される。
また、広告主は、広告主端末21〜25を用いて、広告コンテンツを配信装置100に入稿せずに、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合もある。この場合、配信装置100に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。また、広告主端末21〜25は、それぞれ同様の機能を有するので、以下では、広告主端末21〜25を区別する必要がない場合には、これらを総称して「広告主装置20」と表記する場合がある。
情報提供装置30は、ユーザ端末10にウェブページを提供するウェブサーバ等である。かかる情報提供装置30は、例えば、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンスサイト、路線検索サイト、マップサイト、トラベルサイト、グルメサイト、ブログ等に関する各種ウェブページを提供する。
実施形態にかかる配信装置100は、コンテンツの所定の表示枠に第1広告コンテンツである1個のバナー広告、または、第2広告コンテンツである複数の動画広告のいずれを表示させるかを、それぞれの評価値を比較することにより決定する。そして、配信装置100は、決定した広告コンテンツをユーザ端末10に配信する。
ここで、所定の表示枠とは、例えば、ウェブページに含まれる広告コンテンツ表示用の1個の表示枠である。そして、かかる表示枠には、1個のバナー広告が表示されるか、または、複数の動画広告が順に表示されるかが予め決められている。
このような配信装置100による配信処理について図1を用いて説明する。配信装置100は、ウェブページWに設置される表示枠W1に表示される広告コンテンツを、上述した比較処理によって決定する。また、表示枠W1は、第1広告コンテンツとして1個のバナー広告、または、第2広告コンテンツとして2個の動画広告を表示する表示枠として予め決められている。
まず、配信装置100は、各広告主から広告コンテンツの入札を受け付ける(ステップS11)。具体的には、配信装置100は、バナー広告または動画広告の入稿とともに、入札情報を受け付ける。例えば、図1では、配信装置100は、第1広告コンテンツであるバナー広告に関する入札情報を広告主AおよびBから受け付け、第2広告コンテンツである動画広告に関する入札情報を広告主C〜Eから受け付けた例を示す。
ここで、配信装置100は、ユーザ端末10より表示枠W1に表示する広告コンテンツの取得要求を受け付けたものとする。具体的には、ユーザ端末10は、ユーザU10の操作に従って、情報提供装置30にアクセスすることでウェブページWを取得する(ステップS12)。そして、ユーザ端末10は、取得したウェブページWに表示枠W1が含まれていることにより、配信装置100に対して表示枠W1に表示する広告コンテンツを要求する(ステップS13)。
次に、配信装置100は、表示枠W1に表示される各広告コンテンツにおいて、個別に設定されている個数分の各広告コンテンツを特定する(ステップS14)。具体的には、表示枠W1が1個のバナー広告または2個の動画広告を表示する表示枠であるため、配信装置100は、ステップS11において受け付けたバナー広告から配信候補となる1個のバナー広告を特定し、また、ステップS11において受け付けた動画広告から配信候補となる2個の動画広告を特定する。
例えば、配信装置100は、ユーザU10のユーザ属性と、各広告コンテンツに設定されるターゲティング条件とのマッチングや、各広告コンテンツの評価値の大きさに基づいて絞り込みを行うことで、1個のバナー広告と、2個の動画広告を特定する。
なお、コンテンツの評価値とは、例えば、入札金額やeCPM(effective Cost Per Mill)等である。ここで、eCPMは、広告コンテンツがウェブページに1000回表示された場合に、かかるウェブページの提供者が得る収益額を示す。例えば、eCPMは、広告コンテンツの入札価格にCTR(Click Through Rate)及び1000を乗算することで算出される。なお、eCPMが高い広告コンテンツは、質の高い広告コンテンツであることを意味する。なお、以下に示す実施形態において、配信装置100が比較処理に用いる評価値は、バナー広告の単位利益と動画広告の入札金額であるものとする。
ここでは、配信装置100は、単位利益や入札金額の高さで絞り込むことにより、1個のバナー広告「AD21」と、2個の動画広告「AD23」および「AD24」を特定したものとする。
次に、配信装置100は、バナー広告「AD21」の単位利益と、動画広告「AD23」および「AD24」の入札金額の和とを比較する(ステップS15)。
すなわち、配信装置100は、1個のバナー広告「AD21」の評価値である単位利益「150円」と、2個の動画広告「AD23」および「AD24」の全体の評価値である入札金額「100円+150円」とを比較する。
そして、配信装置100は、2個の動画広告の評価値の方が、1個のバナー広告の評価値より大きいことから、2個の動画広告「AD23」および「AD24」を表示枠W1に表示させる広告コンテンツとして決定する。
なお、配信装置は100は、2個の動画広告の全体の評価値として、各動画広告における評価値の和を用いる例を示したが、この例に限らない。例えば、配信装置100は、各動画広告における評価値から得られる全体の評価値として、各動画広告における評価値の積を用いてもよい。
続いて、配信装置100は、表示枠W1に表示させる広告コンテンツとして決定した動画広告「AD23」および「AD24」を一括してユーザ端末10に配信する(ステップS16)。
なお、配信装置100は、表示枠W1に表示させる広告コンテンツの表示順を決定する処理を、かかる比較処理の前に行っておく。この表示順処理については、後述するが、ここでは仮に、動画広告AD23「表示順:1」、動画広告AD24「表示順:2」と決定したとすると、配信装置100は、動画広告AD23及びAD24と、決定した表示順情報とを一括してユーザ端末10に送信することになる。
そして、ユーザ端末10は、配信装置100から受信した動画広告をウェブページWの表示枠W1に表示する(ステップS17)。具体的には、ユーザ端末10は、配信装置100から受信した表示順情報に従って、動画広告AD23及びAD24を表示枠W1に表示する。
このように、配信装置100は、バナー広告の評価値と、複数の動画広告全体の評価値とを比較することにより、配信対象の広告コンテンツを決定する。これにより、配信装置100は、同一の広告枠において、1個だけ表示されるバナー広告と、複数個表示される動画広告とのうち、配信対象とする広告コンテンツを公平に決定することができる。すなわち、配信装置100は、異なる表示態様の広告コンテンツのうち、配信対象とする広告コンテンツを公平に決定することができる。また、配信装置100は、1個のバナー広告または順に表示される複数の動画広告を1つの表示枠に表示させるさせるため、広告料金見関する情報に対して各広告主を競争させることができる。このため、配信装置100は、例えば、入札金額を高騰させることができ、広告配信者の収益を向上させることができる。
〔2.配信装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態にかかる配信装置100の構成について説明する。図2は、実施形態にかかる配信装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、配信装置100は、配信装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。かかる通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10や広告主端末20や情報提供装置30との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、第1入札情報記憶部121と、第2入札情報記憶部122と、指標情報記憶部123とを有する。
(第1入札情報記憶部121)
第1入札情報記憶部121は、広告主端末20から入稿されたバナー広告を含む入札情報を記憶する。ここで、図3に、実施形態にかかる第1入札情報記憶部121の一例を示す。図3に示した例では、第1入札情報記憶部121は、「広告主ID」、「バナー広告ID」、「バナー広告」、「保障表示回数」、「広告料」、「単位利益」、「ターゲティング条件」といった項目を有する。なお、本実施形態において、バナー広告は、インプレッション保証型の広告である。
「広告主ID」は、広告主又は広告主端末20を識別するための識別情報を示す。「バナー広告ID」は、各バナー広告を識別する識別情報を示す。また、図3に示した例では、「バナー広告」にAD31やAD32といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、インプレッション保証型の広告のデータが記憶される。
「保障表示回数」は、配信期間内において広告コンテンツの表示を保証する回数を示す。「広告料」は、広告主が広告配信者に支払う広告料金を示し、例えば、保障表示回数に応じて、配信装置100によって決定される。「単位利益」は、バナー広告の1回表示あたりの広告料金を示し、「表示保証回数」と「広告料」から算出される。
「ターゲティング条件」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に設定する情報であって、広告コンテンツの配信対象となるユーザの条件を示す。例えば、「ターゲティング条件」には、広告コンテンツの配信対象とするユーザのユーザ属性(年齢、性別等)が記憶される。
すなわち、図3では、広告主ID「C31」によって識別される広告主が、保証表示回数「1000回」を指定するとともに、インプレッション保証型の広告コンテンツ「AD31」を入稿した例を示している。また、配信装置100は、かかる広告主の入稿に対して、広告料「15万円」を決定することにより、単位利益「150円」を算出した例を示している。
(第2入札情報記憶部122について)
第2入札情報記憶部122は、広告主端末20から入稿された動画広告を含む入札情報を記憶する。ここで、図4に、実施形態にかかる第2入札情報記憶部122の一例を示す。図4に示した例では、第2入札情報記憶部122は、「広告主ID」、「カテゴリ」、「動画広告ID」、「動画広告」、「入札金額」、「ターゲティング条件」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主又は広告主端末20を識別するための識別情報を示す。「カテゴリ」は、各動画広告が属するグループの分類種別を示す。例えば、配信装置100は、広告主から入札を受け付けるための専用のウェブページにおいて、カテゴリを提示することにより、広告主に選択させてもよいし、入力させてもよい。
「動画広告ID」は、各動画広告を識別する識別情報を示す。また、図4に示した例では、「動画広告」にAD11やAD12といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、動画広告のデータが記憶される。第2入札情報記憶部122における「入札金額」は、動画広告が1回表示された際に、動画広告配信者(例えば、配信装置100の管理者)が広告主に課金する金額(例えば、単位は「円」)に該当する。「ターゲティング条件」は、第1入札情報記憶部121と同様である。
すなわち、図4では、広告主ID「C11」によって識別される広告主が、カテゴリ「自動車」、入札金額「150円」およびターゲティング条件「20代以上、男性」を設定するとともに、動画広告ID「AD11a」によって識別される動画広告「AD11」を入稿した例を示している。
(指標情報記憶部123について)
指標情報記憶部123は、配信装置100によって受け付けられた各動画広告に対するユーザの反応を示す指標に関する情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態にかかる指標情報記憶部123の一例を示す。図5に示した例では、指標情報記憶部122は、「動画広告ID」に対して、「完遂率」と、「ソーシャル拡散率」と、「ユーザエンゲージメント率」と、「注視率」とを対応付けて記憶する。
「動画広告ID」は、配信装置100によって受け付けられた各動画広告を識別するための識別情報であり、第2入札情報記憶部122に記憶される各動画広告IDに対応する。
「完遂率」は、配信装置100によって受け付けられた各動画広告において、その所要時間に対するユーザの視聴時間の割合を示す。
「ソーシャル拡散率」は、配信装置100によって受け付けられた各動画広告に関する情報(例えば、キーワード)のウェブページやSNS上での拡散の度合いを示す。例えば、動画広告AD11が配信装置100によって配信された場合を想定する。配信後、ウェブ上における動画広告AD11に関するキーワードの使用率が上昇する統計が得られた場合、この動画広告AD11に関する情報は拡散したといえる。すなわち、本実施形態では、ソーシャル拡散率は、配信装置100によって受け付けられた各動画広告に関するキーワードのウェブ上での広がりを示す度合いであってよい。また、SNSとしてtwitter(登録商標)を例に挙げる。例えば、動画広告AD11にかかる企業が、動画広告AD11に関する情報を投稿したとする。このとき、企業のフォロワーのうち、リツイートした人数が多いほど動画広告AD11に関する情報は拡散したといえる。すなわち、本実施形態では、ソーシャル拡散率は、SNS上におけるフォロワーの反応の度合いを示す値であってもよい。
「ユーザエンゲージメント率」は、配信装置100によって受け付けられた各動画広告において、動画配信を受信したユーザ端末総数(動画配信を受け付けたユーザ総数)に対する動画広告の音声操作または画面操作を行ったユーザ数の割合を示す。例えば、動画広告AD11が配信装置100によって配信された場合を想定すると、動画広告AD11を受信したユーザ端末総数に対する動画広告AD11の音声操作または画面操作を行ったユーザ数の割合が、動画広告AD11のユーザエンゲージメント率となる。なお、音声操作とは、例えば、ボリュームを0から1以上に変更する操作である。また、画面操作とは、例えば、動画広告の表示画面を拡大表示する操作である。
「注視率」は、配信装置100によって受け付けられた各動画広告が含まれるウェブページにおいて、動画広告に対してユーザの視線がどれだけ集まったかを示す度合いである。例えば、動画広告AD11が配信装置100によって配信された場合を想定すると、動画広告AD11が含まれるウェブページにおいて、動画広告AD11に対してユーザの視線がどれだけ集まったかを示す度合いが動画広告AD11の注視率となる。なお、注視率は、ユーザ端末10に内蔵されているウェブカメラや、ウェアラブル等によって取得されたユーザの視線情報に基づいて、算出される。
(制御部130について)
制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
かかる制御部130は、図2に示すように、受付部131と、更新部132と、受信部133と、決定部134と、比較部135と、配信部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部131は、広告主端末20から広告コンテンツの入稿を受け付ける。本実施形態では、受付部131は、広告主端末20から広告コンテンツとして、バナー広告または動画広告を受け付けるものとする。
具体的には、受信部131は、保障表示回数およびターゲティング条件の指定とともにバナー広告の入稿を受け付け、入稿されたバナー広告に対応付けて、表示保証回数、広告料、単位利益およびターゲティング条件を第1入札情報記憶部121に格納する。このとき、受付部131は、バナー広告の入稿元である広告主に対応する広告主IDおよびバナー広告の識別情報であるバナー広告IDについても第1入札情報記憶部121に格納する。
また、受付部131は、カテゴリ、入札金額およびターゲティング条件の指定とともに動画広告の入稿を受け付け、入稿された動画広告に対応付けて、カテゴリ、入札金額およびターゲティング条件を第2入札情報記憶部122に格納する。このとき、受付部131は、動画広告の入稿元である広告主に対応する広告主IDおよび動画広告の識別情報である動画広告IDについても第2入札情報記憶部122に格納する。
(更新部132について)
更新部132は、指標情報記憶部123に記憶されている各指標の値を更新する。例えば、更新部100は、配信装置100によって配信された各動画広告に対するユーザ端末10毎のログを通信部110を介して取得し、取得したログから上述した各指標に関する情報を解析することで、指標情報記憶部123に記憶されている情報を更新する。
例えば、動画広告に予めJava(登録商標)を埋め込むことで、各動画広告に対するユーザによる操作情報(例えば、音声操作や画面操作)を含むログを自動的に配信装置100へ送信するよう設定しておくことにより、更新部132は、かかるログを取得する。そして、更新部132は、取得したログを解析することにより、完遂率、ユーザエンゲージメント率を算出する。また、更新部132は、他のサーバにアクセスすることで、各種履歴情報を取得することにより、拡散率を算出する。
また、ウェブカメラやウェアラブルに視線情報を配信装置100へ送信する機能が付加されていることにより、更新部132は、各動画広告に対するユーザの視線情報を取得する。そして、更新部132は、取得したログを解析することにより、注視率を算出する。
また、更新部132は、任意のタイミングで更新処理を行ってよい。例えば、更新部132は、1週間毎に更新作業を行ってよい。また、更新部132は、完遂率、ユーザエンゲージメント率、注視率においては、ユーザ端末毎に算出した値の平均値を用いてよい。
ここで、更新部132による更新処理について説明する。更新部132による更新処理としては、値が未定の指標において、その値を算出し、算出した値を用いて指標情報記憶部123を更新する作業と、後述する決定部134によって決定された表示順で表示された動画広告に対するログに基づき、各指標の値を算出し、算出した値を用いて指標情報記憶部123を随時更新する作業とが考えられる。
まず、更新部132が値が未定の指標を更新する例について説明する。例えば、配信装置100によって動画広告が受け付けられた時点では、各指標の値は未定である。そこで、例えば、配信装置100によって各動画広告が試しに配信されることにより、更新部132は、配信時から所定期間経過後までに取得した各動画広告に関するログに基づき、各指標の値を算出する。そして、更新部132は、算出した各指標の値を用いて、指標情報記憶部123を更新する。
例えば、配信装置100は、受け付けた各動画広告を所定の表示枠に所定期間別々に表示させる。これに応じて、更新部132は、各ユーザ端末10毎に各指標に関する所定期間分のログを取得する。そして、更新部132は、取得したログに基づいて各指標の値を算出し、算出した値を用いて指標情報記憶部123を更新する。また、配信装置100は、別の方法として、受け付けた各動画を所定の表示枠に所定期間、均等に様々な順で表示させてもよい。
また、このような配信装置100によって各動画広告が試しに配信される処理は、必ずしも行われる必要は無い。例えば、配信装置100は、受け付けた各動画広告において、同一カテゴリの動画広告や広告の過去の配信実績により算出された値を用いてもよい。また、広告主が、過去に別の広告コンテンツを入稿している場合には、それらの配信実績により算出された値を用いてもよい。また、配信装置100は、任意に設定した固定値を用いてもよい。
次に、更新部132が、後述する決定部134によって表示順が決定された動画広告が配信されることにより、各指標を更新する例について説明する。配信装置100は、更新部132によって更新された各指標の値に基づいて、表示枠に表示される動画広告の表示順を決定し、決定した表示順で表示されるよう動画広告を配信する。これにより、更新部132は、かかる表示順で表示された動画広告に関するログ(例えば、1週間分のログ)に基づき、各指標の値を算出し、算出した値を用いて指標情報記憶部123を更新する。
なお、動画広告に関するログとは、上述したJava(登録商標)の機能や、更新部132による多サーバへのアクセスや、ウェブカメラやウェアラブルの機能等により、更新部134によって取得されるログである。
(受信部133について)
受信部133は、ユーザ端末10や情報提供装置30から動画の取得要求を受信する。例えば、受信部133は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエスト等により、広告コンテンツの取得要求を受信する。
(決定部134について)
決定部134は、配信候補のバナー広告と、配信候補の動画広告を決定する。また、決定部134は、指標情報に基づいて、コンテンツの表示枠に表示される動画広告の表示順を決定する。具体的には、決定部134は、受信部133を介して、ユーザ端末10による動画広告の取得要求を受け付けた場合に、配信装置100によって受け付けられた各動画広告の指標の値と、各動画広告の入札金額とを用いて、各動画広告の評価値を算出する。そして、決定部134は、算出した評価値に基づいて、表示枠に表示される動画広告の表示順を決定する。
以下では、決定部134による具体的な表示順決定処理について説明する。例えば、図1に示すように、決定部134は、ウェブページWに含まれる表示枠W1に表示される動画広告の表示順を決定する決定処理を行うものとする。
表示枠W1には、それぞれ個別に設定された個数の第1広告コンテンツまたは第2広告コンテンツのいずれか一方が表示されるよう予め設定されている。
ここで、表示枠W1は、第1広告コンテンツとして、1個のバナー広告、または、第2広告コンテンツとして4個の動画広告を表示する表示枠としてあらかじめ設定されているとする。
まず、決定部134は、受信部133を介して、ユーザU10によって使用されるユーザ端末10より、広告コンテンツの取得要求を受け付けたとする。決定部134は、配信装置100によって受け付けられたバナー広告および動画広告において、各広告コンテンツに設定されているターゲティング条件と、ユーザU10のユーザ属性とのマッチングを行う。そして、決定部134は、ユーザ属性を満たすターゲティング条件が設定されているバナー広告および動画広告を特定する。
例えば、決定部134は、ユーザ端末10の端末情報から、ユーザU10のユーザ属性「25歳、男性」を取得したとする。この場合、決定部134は、図3に示す第1入札情報記憶部121および図4に示す第2入札情報記憶部122にアクセスし、格納されている各広告コンテンツに設定されているターゲティング条件と、ユーザ属性「25歳、男性」とのマッチングを行う。
図3の例では、バナー広告AD31に設定されているターゲティング条件が、ユーザ属性「25歳、男性」を満たしている。また、図4の例では、動画広告AD11と、動画広告AD13と、動画広告AD14と、動画広告AD15と、動画広告AD16とに設定されているターゲティング条件が、ユーザ属性「25歳、男性」を満たしている。よって、決定部134は、バナー広告AD31、そして、動画広告AD11と、動画広告AD13と、動画広告AD14と、動画広告AD15と、動画広告AD16とを特定する。
また、決定部134は、例えば、入札金額やeCPMに基づいて、マッチングにより特定したバナー広告をさらに絞り込んでもよい。例えば、決定部134は、マッチングにより特定したバナー広告において、所定値以上の入札金額やeCPMを有するバナー広告および動画広告をさらに特定してもよい。なお、この際用いられるeCPMは、例えば、各広告コンテンツと同一カテゴリに属する他の広告コンテンツの過去の配信実績により算出された値であってもよいし、対応する広告主が過去に別の広告コンテンツを入稿している場合には、その時に取得された配信実績により算出された値であってもよい。また、決定部134は、かかる絞り込みの処理を動画広告に対しても行ってよい。
続いて、特定した各動画広告の評価値を算出する。具体的には、決定部134は、以下の式(1)を用いて、動画広告iの評価値Eを算出する。
評価値E=M×k・G・・・(1)
は、動画広告iに対応する入札金額を示す。また、Gは、動画広告iに対応する指標である完遂率、ソーシャル拡散率、ユーザエンゲージメント率および注視率のうち、いずれかの指標の値を示す。また、kは、指標Gに乗じられる重みを示す。すなわち、決定部134は、各動画広告の評価値を対応する入札金額と、指標の値とを乗算することにより算出する。
なお、決定部134は、動画広告iの評価値Eを算出する際に、必ずしも1つの指標を用いる必要はない。例えば、決定部134は、全ての指標を用いて、動画広告iの評価値Eを算出してもよい。この場合は、決定部134は、以下の式(2)を用いて、動画広告iの評価値Eを算出する。
評価値E=M×(k・G+k・G+k・G+k・G)・・・(2)
〜Gは、それぞれ順に完遂率、ソーシャル拡散率、ユーザエンゲージメント率、注視率の値を示すものとする。また、k〜kは、各指標に乗じられる重みを示す。すなわち、決定部134は、各動画広告の評価値を対応する入札金額と、各指標の値の合計値とを乗算することにより算出する。そして、決定部134は、必要に応じて、指標の値に重みを乗じる。
なお、詳細な説明は省略するが、各評価値のうち、いずれか2つ、または、3つの指標を用いる場合であっても、式(2)と同様の考え方である。例えば、決定部134は、完遂率およびソーシャル拡散率といった2つの指標の値を用いて、動画広告iの評価値Eを算出する場合には、これら指標の値の合計値を対応する入札金額に乗じる。
ここで、各動画広告の評価値の算出について具体例を用いて説明する。上述したように、決定部134は、表示枠W1に表示される動画広告として、動画広告AD11と、動画広告AD13と、動画広告AD14と、動画広告AD15と、動画広告AD16とを特定している。そこで、動画広告AD11に関して、完遂率、ソーシャル拡散率、ユーザエンゲージメント率、注視率を用いた、決定部134による評価値の算出例を示す。
図5によると、各指標の値は、完遂率「70%」、ソーシャル拡散率「4%」、ユーザエンゲージメント率「10%」、注視率「30%」である。また、決定部134は、完遂率に対する重み「1」、ソーシャル拡散率に対する重み「0」、ユーザエンゲージメント率に対する「1」、注視率「1」を設定したとする。なお、各指標に割り当てた重みは、計算を簡略化するために、任意に設定した値である。
かかる場合、決定部134は、式(2)を用いて、評価値EAD11=150×(1×0.7+0×0.04+1×0.1+1×0.3)により、評価値EAD11「165」を得る。そして、決定部134は、同様の方法で動画広告AD13〜AD16も評価値を求める。ここでは、決定部134は、各動画広告の評価値を、動画広告AD11「165」、動画広告AD13「132」、動画広告AD14「111」、動画広告AD15「95」、動画広告AD16「90」と決定したものとする。
続いて、決定部134は、評価値を算出した各動画広告の中から、表示枠W1に設定されている動画広告の表示個数に対応する個数の動画広告を選択する。そして、決定部134は、選択した動画広告において、評価値に基づいて、表示順を決定する。具体的には、決定部134は、評価値が大きい順に表示順を決定する。
上述したように、表示枠W1には、動画広告の表示個数として「4」が設定されているとすると、決定部134は、評価値が大きい順に、動画広告AD11、動画広告AD13、動画広告AD14、動画広告AD15の4つを選択する。なお、このような選択(評価値1位〜4位の選択)は一例であり、決定部134は、必ずしも毎回評価値の高い上位所定数を選択する必要は無い。つまり、決定部134は、表示枠W1に表示される動画広告として、ユーザ端末10の取得要求に対し、毎回、評価値の高い上位所定数を選択する必要は無い。このような手法では、表示される動画広告に偏りが生じるため、例えば、決定部134は、1回目の取得要求で評価値の高い上位所定数を選択したとすれば、2回目の取得要求では、評価値1位、3位、5位、6位の動画広告を選択してもよい。また、決定部134は、必ずしも評価値1位を基準にする必要もなく、例えば、1回目の取得要求で、評価値2位、3位、5位、7位の動画広告を選択し、2回目の取得要求で、評価値4位、5位、7位、9位の動画広告を選択してもよい。
このように、決定部134は、表示される動画広告に偏りが生じないように動画広告の選択にランダム性を持たせて選択を行いつつ、所定値以上の評価値を有する動画広告を選択する機会が多くなるよう設定する。例えば、完全にランダムな選択であるとすると、極端に言えば、評価値1位の動画広告より、評価値10位の動画広告の方が、表示される機会が多くなるといったことが起こり得る。言い換えれば、ユーザにとって興味がないと考えられる動画広告が多く表示されてしまう可能性があるということである。このようなことを避けるために、決定部134は、評価値に所定の閾値を設けることで、かかる閾値以上の評価値を有する動画広告を選択する確率を高めるといった手法をとってもよい。
そして、決定部134は、評価値が大きい順に表示順を決定する、例えば、決定部134は、動画広告AD11「表示順:1」、動画広告AD13「表示順:2」、動画広告AD14「表示順:3」、動画広告AD15「表示順:4」と決定する。
続いて、決定部134は、特定したバナー広告のバナー広告IDと、表示順を決定した動画広告の動画広告IDおよび表示順情報とを比較部135へ送信する。
ここで、重みの設定について説明する。決定部134は、各動画広告に対するユーザの興味の度合いに応じた重み付けを行うことが好ましい。すなわち、決定部134は、ユーザにより注目されている動画広告ほど、評価値を高くして表示順を上げられるような重み付けを行うことが好ましい。これにより、配信装置100は、ユーザが興味を示しやすい傾向にある広告を優位に表示させることができるので、ユーザに対して有益な動画広告を視聴させることができ、また、広告効果を高めることができる。
具体的には、以下のような考え方に基づいて、決定部134に重み付けさせることができる。例えば、完遂率は、動画広告の所要時間に対するユーザの視聴時間の割合であるが、ここでの視聴時間は正確な視聴時間とは限らず予測の値に過ぎない。つまり、ウェブページが表示された時点で、そのページに設定されている動画広告は自動再生されるため、かかるウェブページのユーザの滞在時間が視聴時間となる。滞在時間中、ユーザが動画広告を必ず視聴している確証はない。このため、完遂度と、動画広告に対するユーザの興味の度合いとは、関係性が薄いとも考えられる。
例えば、30秒の動画広告に対して視聴時間5秒程度では、ほとんど視聴されていないことが予測できる。対して、視聴時間24秒では、いくらか視聴された可能性がある。よって、決定部134は、例えば、高めに設定した完遂率(例えば、80%以上)で重み「1」を設定する。そして、決定部134は、完遂率80%以下では、10%減るごとに重み「1」から0.1減算するといったように任意に設定した減衰率で、重みを設定してよい。
一方、ソーシャル拡散率、ユーザエンゲージメント率、注視率は、動画広告に対するユーザの興味の度合いとは、関係性が高いといえる。
例えば、ソーシャル拡散率は、動画広告を視聴したことにより、その内容に興味を持ったユーザが、かかる動画広告に関するキーワードを用いて検索したり、SNS上にかかる動画広告に関する情報を投稿することにより上昇する可能性があるためユーザの興味の度合いと対応するといえる。また、ユーザエンゲージメント率は、動画広告を操作(音量操作、画面操作等)したユーザに関する数値であるためユーザの興味の度合いと対応するといえる。また、注視率もユーザの興味の度合いに対応する数値といえる。
よって、決定部134は、ソーシャル拡散率、ユーザエンゲージメント率、注視率に関しては、例えば、10%で重み「1」を設定し、それ以降5%上昇する毎に、重み「0.1」を加算する。
なお、上述した、重みの設定方法や各重みの値は一例であり、各指標において、ユーザの興味を考慮した重み付けであれば、任意に設定されてよいものである。
(比較部135について)
比較部135は、コンテンツの所定の表示枠に第1広告コンテンツまたは第2広告コンテンツのいずれを表示させるかを、それぞれの評価値を比較することにより決定する。具体的には、比較部135は、コンテンツの所定の表示枠に順に表示される1以上の広告コンテンツのうち、第1の個数の第1広告コンテンツにおける各評価値から得られる第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値と、かかる第1の個数と異なる第2の個数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とを比較する。なお、本実施形態において、比較部によって用いられる評価値は、入札金額であるものとする。
比較部135による処理について一例を挙げて説明する。ここでは、決定部134によるターゲティング条件とユーザ属性とのマッチングにより、配信候補のバナー広告として、バナー広告AD31が特定され、また、配信候補の動画広告として、動画広告AD11、動画広告AD13、動画広告AD14、動画広告AD15が特定されたとする。
そして、比較部135は、決定部134から各広告コンテンツに対応するIDを受け付けたとする。
ここで、比較部135は、決定部134から受け付けたバナー広告IDである「AD31a」に対応する単位利益を第1入札情報記憶部121から取得する。また、比較部135は、決定部134から受け付けた動画広告IDである「AD11a」、「AD13a」、「AD14a」、「AD15a」に対応する入札金額を第2入札情報記憶部122から取得する。
そして、比較部135は、1個の第1広告コンテンツであるバナー広告AD31の単位利益「150円」と、4個の第2広告コンテンツである動画広告AD11、動画広告AD13、動画広告AD14および動画広告AD15の全体の入札金額「150円+135円+105円+110円」とを比較する。
そして、比較部135は、4個の第2広告コンテンツの評価値の方が、1個の第1広告コンテンツの評価値より大きいことから、4個の第2広告コンテンツに対応する動画広告である、動画広告AD11、動画広告AD13、動画広告AD14および動画広告AD15を表示枠W1に表示させる広告コンテンツとして決定する。
なお、比較部135は、4個の第2広告コンテンツ全体の評価値として、各第広告2広告コンテンツにおける評価値の和を用いる例を示したが、この例に限らない。例えば、比較部135は、各第2広告コンテンツにおける評価値から得られる評価値として、各第2広告コンテンツにおける評価値の和ではなく、積を用いてもよい。
続いて、比較部135は、表示枠W1に表示させる広告コンテンツとして決定した動画広告AD11、動画広告AD13、動画広告AD14および動画広告AD15において、それぞれの動画広告IDと決定部134によって決定された表示順とを対応付けて、配信部136へ送信する。
(配信部136について)
配信部136は、比較部135による比較結果に応じて、第1の個数の第1広告コンテンツまたは第2の個数の第2広告コンテンツのいずれかを配信する。例えば、配信部136は、比較部135によって、表示枠W1に表示させる広告コンテンツとしてバナー広告が決定された場合には、そのデータを第1入札情報記憶部121から取得し、取得したデータを配信する。また、配信部136は、比較部135によって、表示枠W1に表示させる広告コンテンツとして複数の動画広告が決定された場合には、それらのデータを第2入札情報記憶部122から取得し、取得したデータを決定部134によって決定された表示順で表示するよう一括して配信する。
ここで、配信部136の処理について一例をあげて説明する。例えば、比較部135によって、表示枠W1に表示させる広告コンテンツとして、動画広告AD11、動画広告AD13、動画広告AD14および動画広告AD15が決定されたことにより、配信部136は、比較部135からこれら動画広告の動画広告IDを受け付けたとする。
このとき、配信部136は、第2入札情報記憶部122にアクセスし、比較部135から受け付けた動画広告IDに対応する動画広告を取得する。具体的には、配信部136は、第2入札情報記憶部122にアクセスし、動画広告AD11、動画広告AD13、動画広告AD14および動画広告AD15を取得する。そして、配信部136は、取得した動画広告とその表示順情報とを一括してユーザ端末10へ配信する。
〔3.配信処理フロー〕
次に、図6を用いて、実施形態にかかる配信装置100による配信処理について説明する。図6は、実施形態にかかる配信装置100による配信処理手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、配信装置100の受付部131は、広告主端末20からバナー広告および動画広告の入稿を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。そして、受付部131は、入稿を受け付けていない場合には(ステップS101;No)、入稿を受け付けるまで待機する。一方、受付部131は、入稿を受け付けた場合には(ステップS101;Yes)、入稿されたバナー広告と、表示保証回数と、広告料と、単位利益とを第1入札情報記憶部121に格納し、入稿された動画広告と、入稿時に広告主によって指定されたカテゴリ、入札金額およびターゲティング条件を第2入札情報記憶部122に格納する(ステップS102)。
続いて、受信部133は、広告コンテンツの取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS103)。そして、受信部133は、取得要求を受信していない場合には(ステップS103;No)、取得要求を受信するまで待機する。
一方、受信部133によって取得要求が受信された場合には(ステップS103;Yes)、決定部134は、各広告コンテンツに設定されているターゲティング条件と、取得要求送信元のユーザ端末に対応するユーザのユーザ属性とのマッチングを行うことにより、所定の表示枠に表示させる広告コンテンツを特定する(ステップS104)。なお、決定部134は、ターゲティング条件とユーザ属性とのマッチングによる特定以外にも、入札金額やeCPMを用いた特定を行ってもよい。
続いて、決定部134は、特定した広告コンテンツのうち、動画広告において、入札金額と指標の値とを乗算することにより各動画広告の評価値を算出する(ステップS105)。そして、決定部134は、算出した評価値を比較することにより、その数値が大きい順に動画広告の表示順を決定する(ステップS106)。
なお、所定の表示枠には、バナー広告および動画広告を順に表示する表示個数が決められているため、決定部134は、バナー広告および動画広告の中から、かかる個数に対応する個数のバナー広告および動画広告を選択してもよい。
続いて、比較部135は、かかる所定の表示枠にバナー広告または動画広告のいずれを表示させるかを、それぞれの全体の評価値を比較することにより決定する(ステップS107)。
そして、配信部136は、比較部135による比較結果に応じて、バナー広告または動画広告を配信する(ステップ108)。
〔4.変形例〕
上述した実施形態にかかる配信装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の配信装置100の他の実施形態について説明する。
〔4−1.ユーザの視聴情報を考慮した比較処理(1)〕
上記実施形態では、比較部135は、第1の個数の第1広告コンテンツにおける各評価値から得られる第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値と、第1の個数と異なる第2の個数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とを比較する例を示した。
しかし、比較部135は、決定部134によって表示順が決定された第2の個数の第2広告コンテンツのうち、ユーザに視聴されることが想定される数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる評価値を、第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とし、第2広告コンテンツ全体の評価値と第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値とを比較してもよい。この点について説明する。
配信装置100は、図示しない所定の記憶部において、ユーザ及びユーザ端末を識別するユーザID毎にウェブページの閲覧傾向を記憶しておく。具体的には、配信装置100は、ユーザID毎にウェブページのカテゴリと、そのカテゴリに属するウェブページにおけるユーザの平均滞在時間とを対応付けて記憶しておく。なお、配信装置100は、ウェブページの滞在時間をユーザ端末から送信されるログから取得する。
ここで、例えば、配信装置100は、ユーザID「U11」によって識別されるユーザ端からウェブページPの表示枠W2に表示される広告コンテンツの取得要求を受け付けたとする。この取得要求に応じて、比較部135は、かかる所定の記憶部にアクセスし、ユーザID「U11」に対応する閲覧傾向を取得する。具体的には、比較部135は、ユーザID「U11」において、ウェブページPの属するカテゴリに対応する平均滞在時間を取得する。ここでは、比較部135は、平均滞在時間「30秒」を取得したものとする。また、表示枠W2は、1個のバナー広告、または、15秒の動画広告を順に4個表示するよう設定されているものとする。また、かかる1個のバナー広告と、4個の動画広告及びその表示順は、決定部134によって既に決定されているものとする。
この場合、ユーザU11は、ウェブページPを30秒視聴する可能性がある。そして、この30秒は、15秒の動画広告2本分に相当する。よって、比較部135は、ユーザU11は、この4個の動画広告のうち、表示順2番目の動画広告まで視聴すると予測する。
そして、比較部135は、表示順2番目までの動画広告、すなわち、対応する2個の動画広告の合計入札金額をかかる4個の動画広告の評価値として、表示枠W2に表示される候補となっている1個のバナー広告の単位利益と比較する。そして、バナー広告の単位利益の方が高い場合には、配信装置100は、かかるバナー広告をユーザ端末11へ配信する。また、2個の動画広告の合計入札金額の方が高い場合には、配信装置100は、その2個の動画広告ではなく、かかる4個の動画広告を配信する。
このように、配信装置100は、決定部によって表示順が決定された第2の個数の第2広告コンテンツ(4個の動画広告に相当)のうち、ユーザに視聴されることが想定される数の第2広告コンテンツ(2個の動画広告に対応)における各評価値から得られる評価値(2個の動画広告の合計入札金額に相当)を、第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値(4個の動画広告の合計入札金額に相当)とし、この全体の評価値と第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値(1個のバナー広告の単位利益に相当)とを比較する。これにより、配信装置100は、より高い収益が見込める広告配信を行うことができる。
〔4−2.ユーザ視聴情報を考慮した比較処理(2)〕
4−1において、配信装置100がユーザID毎にウェブページのカテゴリに対応付けてユーザの平均滞在時間を記憶しておくことにより、比較部135は、広告コンテンツの取得要求元のユーザ端末のユーザの平均滞在時間取得して、そのユーザが動画広告を視聴する数を予測する例を示した。しかし、配信装置100は、ユーザ属性毎にウェブページのカテゴリに対応付けてユーザの平均滞在時間を記憶しておいてもよい。
例えば、配信装置100は、「20代男性:スポーツ(60秒)、自動車(70秒)…」、あるいは、「30代女性、化粧品(50秒)、ショッピング(60秒)…」といったように、ユーザ属性毎の閲覧傾向を記憶してもよい。なお、配信装置100は、このような情報をユーザ端末毎に取得したログを集計することにより取得することができる。
そして、比較部135は、広告コンテンツの取得要求元のユーザ端末から取得したユーザ属性と、かかる広告コンテンツを含むウェブページのカテゴリとから平均滞在時間を取得することにより、動画広告の視聴数を予測してもよい。
また、比較部135は、このような閲覧傾向を用いるのではなく、ウェブカメラやウェアラブルによって取得された視線情報を用いてもよい。
〔4−3.バナー広告(1)〕
上述してきた実施形態では、表示枠には、1個のバナー広告または複数の動画広告が表示される例を示した。しかし、バナー広告の個数は必ずしも1個である必要はない。例えば、表示枠には、複数のバナー広告が順に表示されてもよい。この場合、配信装置100は、配信候補となるバナー広告および動画広告を、それぞれ予め設定された数だけ特定し、特定したバナー広告および動画広告において表示順を決定する。そして、配信装置は、表示順を決定したバナー広告および動画広告において、それぞれの全体の評価値を比較することにより、どちらを表示させるかを決定する。また、表示枠には、バナー広告と動画広告といったように、種類の異なる広告コンテンツのうちどちらかが表示されるものでなくてもよい。例えば、表示枠は、2個のバナー広告または5個のバナー広告どちらかがっ表示されるものであってもよい。
〔4−4.バナー広告(2)〕
また、配信装置100は、ターゲティング条件とユーザ属性とのマッチング等により、必ずしもバナー広告を絞り込む必要はない。例えば、比較部135は、順に表示される複数の動画広告の全体の評価値と、各バナー広告の評価値とを比較することにより、最も評価値の高い広告コンテンツを配信対象として決定してもよい。
〔4−5.カテゴリを考慮した動画選択(1)〕
上記実施形態では、決定部134は、入札金額と指標の値とを乗算することにより算出した各動画広告の評価値の大きさに応じた表示順を決定する例を示した。しかし、決定部134は、各動画広告が所属するカテゴリに基づいて、表示順を決定してもよい。具体的には、決定部134は、選択した動画広告において、評価値に応じた表示順で同一カテゴリに属する動画広告、すなわち、競合関係にあると考えられる動画広告が連続するか否かを判定する。そして、決定部134は、同一カテゴリに属する動画が連続すると判定した場合に、それら動画広告が連続しない表示順を決定する。この点について図3を用いて説明する。
例えば、決定部134は、表示枠W1に表示される4つの動画広告として、動画広告AD11、動画広告AD13、動画広告AD15、動画広告AD16を選択したとする。かかる場合、その評価値に応じた表示順が動画広告AD11「表示順:1」、動画広告AD13「表示順:2」、動画広告AD15「表示順:3」、動画広告AD16「表示順:4」となるとすると、決定部134は、同一カテゴリ「自動車」に属する動画広告AD11と動画広告AD13において表示順が連続していると判定する。
このような場合、動画広告AD11に対応する広告主C11と、動画広告AD13に対応する広告主C13とは、ライバル企業であることが予測できる。このように、競合関係にある動画が連続して表示されてしまうと、ユーザに対し両者を比較させてしまうことになり、例えば、互いの製品に対し相反する印象をユーザに持たせてしまうことにつながる可能性がある。
よって、決定部は134は、このような事象を避けるために、例えば、動画広告AD11の表示順と動画広告AD13の表示順との間に、選択した他の動画広告のうち、かかるカテゴリとは無関係なカテゴリに属する動画広告を割り当てることにより表示順を決定する。
動画広告AD15のカテゴリは「ファイナンス」であり、「自動車」とは無関係のカテゴリといえる。よって、決定部134は、例えば、表示順を動画広告AD11「表示順:1」、動画広告AD15「表示順:2」、動画広告AD13「表示順:3」、動画広告AD16「表示順:4」と決定する。
また、例えば、決定部134は、表示枠W1に表示される4つの動画広告として、動画広告AD11、動画広告AD12、動画広告AD13、動画広告AD16を選択したとする。かかる場合、その評価値に応じた表示順が動画広告AD11「表示順:1」、動画広告AD12「表示順:2」、動画広告AD13「表示順:3」、動画AD16「表示順:4」となるとすると、決定部134は、対立関係にあるカテゴリ、すなわち、カテゴリ「自動車」に属する動画広告AD13と、カテゴリ「日本酒」に属する動画広告AD16とにおいて表示順が連続していると判定する。
「自動車」に関する動画と「日本酒」に関する動画とが連続して表示されることは、よいとはいえない。例えば、これから車を運転しようとしているユーザに対してお酒を連想させてしまう可能性がある。
よって、決定部は134は、このような事象を避けるために、例えば、動画広告AD13の表示順と動画広告AD16の表示順との間に、選択した他の動画広告のうち、かかるカテゴリとは無関係なカテゴリに属する動画広告を割り当てることにより表示順を決定する。
動画広告AD12のカテゴリは「ファッション」であり、「自動車」と「日本酒」とは無関係のカテゴリといえる。よって、決定部134は、表示順を動画広告AD11「表示順:1」、動画広告AD13「表示順:2」、動画広告AD12「表示順:3」、動画広告AD16「表示順:4」と決定することが考えられるが、このようにしてしまうと、動画広告AD11と動画広告AD13のカテゴリは「自動車」であり、同一カテゴリが連続した表示順となる。そこで、決定部134は、選択した動画広告以外の動画広告を割り当てることにより表示順を決定する。例えば、決定部134は、ターゲティング条件とユーザ属性とのマッチングにより特定した動画広告の集合から、「自動車」及び「日本酒」と無関係なカテゴリに属する動画広告を割り当ててよい。
なお、決定部134は、動画を選択する段階で、同一カテゴリに属する動画を選択対象から排除してもよい。
〔4−6.カテゴリを考慮した動画選択(2)〕
また、決定部134は、選択した動画広告において、評価値に応じた表示順で親和関係にあるカテゴリに属する動画広告が連続するか否かを判定する。そして、決定部134は、親和関係にあるカテゴリに属する動画広告が連続していないと判定した場合に、それら動画広告を連続させた表示順を決定する。この点について図3を用いて説明する。
例えば、決定部134は、表示枠W1に表示される4つの動画広告として、動画広告AD12、動画広告AD14、動画広告AD15、動画広告AD16を選択したとする。かかる場合、その評価値に応じた表示順が動画AD12「表示順:1」、動画広告AD14「表示順:2」、動画広告AD15「表示順:3」、動画広告AD16「表示順:4」となるとすると、決定部134は、親和関係にあるカテゴリである「和食」と「日本酒」に対応する動画広告AD14と動画広告AD16とにおいて、その表示順が連続していないと判定する。
ここで、「和食」と「日本酒」は親和関係にあるため、例えば、「和食」に関する動画広告を視聴したユーザは、「日本酒」を連想する可能性は高いといえる。よって、親和関係にあるカテゴリが連続して表示されることにより、相乗効果でユーザに対し両方の印象を高めることにつながる可能性がある。これにより、例えば、対応する広告主C14及びC16に対して広告効果向上等のメリットを与えることができる。
よって、決定部134は、動画広告AD14と動画広告AD16とが連続した表示順となるよう、例えば、動画広告AD14および動画広告AD16の表示順の間の表示順に対応する動画広告の表示順を他の表示順に変更することにより、選択した動画広告全体に対応する表示順を決定する。
具体的には、決定部134は、動画広告AD14および動画広告AD16の表示順の間の表示順に対応する動画広告AD15の表示順を、動画広告AD14の表示順より上または動画広告AD16の表示順より下に変更することにより、選択した動画広告全体に対応する表示順を決定する。例えば、決定部134は、動画広告AD15の表示順を1つ上げる、または、1つ下げることにより、選択した動画広告全体に対応する表示順を決定する。
また、決定部134は、動画広告AD15の表示順を1つ上げる、または、1つ下げるかはランダムに決定してもよいし、動画広告AD15の評価値を考慮してもよい。例えば、評価値を考慮する場合、決定部134は、動画広告AD15の評価値が、動画広告AD14寄りである場合、動画広告AD15の表示順を1つ上げ、動画広告AD16寄りである場合、動画広告AD15の表示順を1つ下げる。
このように、配信装置100は、各動画広告が所属するカテゴリを考慮して、表示順を決定する。これにより、配信装置100は、同一カテゴリに属する動画広告を連続して表示させないことができる。これにより、配信装置100は、対応する広告主のうち、どちら一方的がユーザに対し優位になることを回避することができる。また、配信装置100は、対立関係にあるカテゴリに属する動画広告を連続して表示させないことができる。これにより、配信装置100は、ユーザに対し悪影響を及ぼさないように動画広告を表示させることができる。また、配信装置100は、親和関係にあるカテゴリに属する動画広告を連続して表示させることができる。これにより、配信装置100は、対応する動画広告同士の相乗効果により、かかる各動画広告による収益や広告効果を向上させることができる。
〔4−7.表示順の変更〕
また、決定部134は、所定の表示枠に表示中の動画広告に対するユーザの反応情報に応じて、動画広告より後に表示される動画広告の表示順を動的に変更する。例えば、決定部134は、表示中の動画広告に対するユーザの注視率が所定値以上を示した場合、または、表示中の動画広告に対するユーザの操作情報(例えば、音声操作や拡大操作等)が得られた場合には、次に表示される動画広告が、表示中の動画広告と関係性を有する動画広告となるように、決定した表示順を変更する。この点について、図3を用いて説明する。なお、配信装置100には、予め表示中の動画広告に対するユーザの反応情報をリアルタイムで取得できるプログラムが組み込まれているものとする。これにより、かかる反応情報は、通信部110を介して、ユーザ端末10から直接決定部134へ送信されるものとする。
例えば、決定部134は、ユーザ端末10に対する表示枠W1に表示される4つの動画広告として、上述した同一カテゴリによる競合を考慮したうえで、表示順を動画広告AD11「表示順:1」、動画広告AD12「表示順:2」、動画広告AD13「表示順:3」、動画広告AD14「表示順:4」と決定したとする。
ここで、決定部134は、ユーザ端末10から動画広告AD11に対するユーザの反応情報を受信したとする。これにより、決定部134は、動画広告AD11より後に表示される動画広告の中で、動画広告AD11と関係性を有する動画広告が存在するか否かを判定する。
決定部134は、動画広告AD11より後に表示される動画広告の中で、動画広告AD11と関係性を有する動画広告が存在すると判定した場合には、その動画広告が動画広告AD11の次に表示されるよう表示順を変更する。なお、関係性を有するということは、例えば、同一カテゴリに属する動画広告や、親和関係にあるカテゴリに属する動画広告等を示す。
ここでは、決定部134は、動画広告AD11より後に表示される動画広告の中に、動画広告AD11と同一カテゴリ「自動車」に属する動画広告AD13が存在すると判定する。なお、同一カテゴリの属する動画広告であっても、それらが必ずしも競合関係にあるとは限らない。よって、決定部134は、例えば、同一カテゴリに属する動画広告において、さらに動画内容や企業名に基づいて、競合関係にあるか否かを判定し、競合関係にないと判断した場合は、かかる表示順変更処理を行ってもよい。ここでは、動画広告AD11と動画広告AD13とは競合関係にないものとする。
そして、決定部134は、動画広告AD11の次に動画広告AD13を表示させるために、動画広告AD13の表示順を繰り上げ、それに応じて残りの動画広告の表示順を繰り下げることにより、動画広告AD11よりも後に表示される動画広告の表示順を動画広告AD13「表示順:2」、動画広告AD12「表示順:3」、動画広告AD14「表示順:4」と変更する。
続いて、決定部134は、変更した表示順で表示されるよう変更した表示順情報を配信部135へ送信する。そして、配信部136は、決定部134によって変更された表示順情報を用いて、ユーザ端末10に対して指示する。なお、変更した表示順で表示するよう決定部134がユーザ端末10に対して直接指示する設定であってもよい。
なお、ユーザの反応情報が得られた動画広告より後に表示される動画広告のうち、ユーザの反応情報が得られた動画広告と関係性を有する動画広告が複数存在する場合には、決定部134は、そのうち評価値の最も高い動画広告を次に表示させるよう表示順を変更してもよいし、ユーザの反応情報が得られた動画広告の次から評価値に基づいて連続して表示させるよう表示順を変更してもよい。
このように、配信装置100は、表示中の動画広告に対するユーザの反応情報に応じて、表示中の動画広告より後に表示される動画において、その表示順を変更する。これにより、配信装置100は、ユーザのニーズに応じた動画配信を行うことができる。
〔4−8.動画配信方法〕
上記実施形態では、配信部136は、決定部134によって決定された表示順で表示するよう、動画広告取得要求してきたユーザ端末に対し表示順情報と動画広告とを一括して送信する例を示した。しかし、配信部136は、表示枠に表示中の動画広告に対するユーザの視聴状況に応じて、決定部134によって表示順が決定された動画広告を所定数毎に配信してもよい。具体的には、配信部136は、表示中の動画広告において、ユーザが動画広告の所要時間のうち所定時間以上視聴した場合に、決定部134によって決定された表示順に基づいて、対応する動画広告を所定数毎に配信する。なお、動画広告はウェブページが表示させると同時に再生されるものであるため、配信装置100は、ユーザが動画広告を視聴した時間をその動画広告が表示されているウェブページにおけるユーザの滞在時間として測定してよい。
ここで、例えば、配信装置100は、動画広告の所要時間に対し20%以上がユーザに視聴された場合に、動画広告を1つずつ配信するよう設定されているものとする。また、決定部134によって、例えば、ユーザ端末10に対する表示枠W1に表示される4つの動画広告とその表示順が、動画広告AD11「表示順:1」、動画広告AD12「表示順:2」、動画広告AD13「表示順:4」、動画広告AD14「表示順:4」と決定されているものとする。
かかる場合、配信部136は、ユーザの視聴時間を測定することにより、動画広告AD11の所要時間に対し20%がユーザに視聴された時点で、決定部134によって決定された表示順に基づき、次に表示される動画広告である動画広告AD12をユーザ端末10へ配信する。また、配信部136は、動画広告AD12の所要時間に対し20%がユーザに視聴された時点で、決定部134によって決定された表示順に基づき、次に表示される動画広告である動画広告AD13をユーザ端末10へ配信する。そして、配信部136は、かかる処理を各動画広告に対して行う。
このように、配信装置100は、動画広告に対するユーザの視聴状況に応じて、決定部134によって表示順が決定された動画広告を所定数毎に配信する。例えば、配信装置100によって、複数の動画広告が一括してユーザ端末10に配信された場合、動画広告の容量によっては、ユーザ端末10に負荷が掛かり処理スピードが低下する等の問題が生じる可能性があるが、このような処理により、配信装置100は、動画広告がユーザ端末10に対して無駄な容量を消費することを回避することができる。
〔4−9.ユーザ端末への指示〕
配信装置100は、所定のウェブページに表示中の動画広告が停止され、ウェブページが再表示された場合、かかる動画広告において、前回停止された時点での動画経過時間から開始してもよい。
例えば、ユーザ端末10は、ウェブページWの表示枠W1に動画広告AD11を表示しているとする。ここで、ユーザの操作によって、ウェブページWから他のウェブページに遷移される等により、動画広告AD11の表示が停止されたとする。このとき、配信装置100は、動画広告AD11の表示が停止された時点における、動画広告AD11の経過時間を記憶しておく。そして、ウェブページWが再表示された場合に、配信装置100は、ユーザ端末10に対して、動画広告AD11を記憶している経過時間から再表示するよう指示する。
〔4−10.動画を表示させるウェブページを選択〕
また、配信装置100は、ユーザの滞在時間の長いウェブページを選択し、選択したウェブページに設置される表示枠に動画広告を表示させてもよい。
具体的には、配信装置100によって受け付けられた動画広告が表示される表示枠が設置されるウェブページに、予めビーコンが埋め込まれる。そして、配信装置100は、かかるビーコンが埋め込まれているウェブページにおいて、ユーザ端末毎の動画広告の表示時間(ユーザ滞在時間)を取得する。そして、例えば、配信装置100は、所定期間における、各ウェブページの平均被表示時間を算出し、算出した値が所定値以上のウェブページを動画広告を表示させるウェブページとして選択する。
ユーザ端末による表示時間が長いウェブページほど、ユーザ滞在時間が長いといえる。すなわち、ユーザ滞在時間が長いウェブページは、ユーザに人気のある可能性が高い。配信装置100は、そのようなウェブページを選択することにより、動画広告がユーザに視聴される可能性を高めることができる。
〔4−11.その他(1)〕
動画広告の所要時間は、各広告主によって任意に設定されてよいが、配信装置100によって、所要時間の範囲が広告主に提示されてもよい。また、表示枠は、インライン形式あっても、オーバレイ形式であってもよい。また、配信装置100は、入札形式をセカンドプライスオークション形式としてもよい。
〔4−12.その他(2)〕
表示枠が設置されるのは、必ずしもウェブページである必要はなく、例えば、所定のアプリケーション上に設置されてもよい。また、表示枠に表示されるコンテンツは、広告目的のコンテンツである必要はない。
〔4−13.プログラム〕
また、上述してきた実施形態にかかる配信装置100は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、配信装置100を例に挙げて説明する。図6は、配信装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態にかかる配信装置100は、比較部135と、配信部136とを有する。比較部135は、コンテンツの所定の表示枠に順に表示される1以上の広告コンテンツのうち、第1の個数の第1広告コンテンツにおける各評価値から得られる第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値と、第1の個数と異なる第2の個数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とを比較する。配信部136は、比較部135による比較結果に応じて、第1の個数の第1広告コンテンツまたは第2の個数の第2広告コンテンツを配信する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、異なる種別の広告コンテンツのうち、配信対象とする広告コンテンツを公平に決定することができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、決定部134は、第2広告コンテンツに対するユーザの反応を示す指標情報に基づいて、表示枠に表示される第2の個数の第2広告コンテンツの表示順を決定する。また、比較部135は、決定部134によって表示順が決定された第2の個数の第2広告コンテンツのうち、ユーザに視聴されることが想定される数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる評価値を、第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とし、第2広告コンテンツ全体の評価値と第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値とを比較する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、より高い収益が見込める広告配信を行うことができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、受付部131は、第1広告コンテンツおよび第2広告コンテンツに対する広告料金に関する情報を受け付ける。また、決定部134は、受付部131によって受け付けられた入札金額と、指標情報を示す値とに基づいて、表示順を決定する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、広告効果を向上させるとともに、効率的な広告配信を行うことができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、決定部134は、第2広告コンテンツが所属するカテゴリに基づいて、第2の個数の第2広告コンテンツの表示順を決定する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、各第2広告コンテンツが属するカテゴリを考慮した表示順を決定することができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、決定部134は、競合関係にあるカテゴリに属する第2広告コンテンツが連続しない表示順を決定する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、対応する広告主のうち、いずれかががユーザに対し優位になることを回避することができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、決定部134は、親和関係にあるカテゴリに所属する第2広告コンテンツが連続する表示順を決定する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、対応する第2広告コンテンツ同士の相乗効果により、広告効果を向上させることができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、決定部134は、表示枠に表示中の第2広告コンテンツに対するユーザの反応情報に応じて、第2広告コンテンツより後に表示される第2広告コンテンツの表示順を動的に変更する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、ユーザに適した第2広告コンテンツを配信することができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、決定部134は、表示枠に表示中の第2広告コンテンツに対するユーザの反応情報として、第2広告コンテンツに対するユーザの注視率が所定値以上である場合に、第2広告コンテンツの次に第2広告コンテンツと関係性を有する第2広告コンテンツが表示されるよう表示順を動的に変更する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、ユーザが注目している第2広告コンテンツと関連性を有する第2広告コンテンツを連続して表示させることができるので、ユーザのニーズに応えることができるため、広告効果を向上させることができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、決定部134は、表示枠に表示中の第2広告コンテンツに対するユーザの反応情報として、第2広告コンテンツに対するユーザの操作情報が得られた場合に、第2広告コンテンツの次に第2広告コンテンツと関係性を有する第2広告コンテンツが表示されるよう表示順を動的に変更する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、ユーザが興味を示している第2広告コンテンツと関連性を有する第2広告コンテンツを連続して表示させることができるので、ユーザのニーズに応えることができるため、広告効果を向上させることができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、配信部136は、表示枠に表示中の第2広告コンテンツに対するユーザの視聴状況に応じて、決定部134によって表示順が決定された第2広告コンテンツを配信する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、ユーザ端末に第2広告コンテンツをスムーズに配信することができる。
また、実施形態にかかる配信装置100において、配信部136は、表示枠に表示中の第2広告コンテンツにおいて、ユーザが動画の所要時間のうち所定時間以上視聴した場合に、決定部134によって表示順が決定された第2広告コンテンツを所定数毎に配信する。
これにより、実施形態にかかる配信装置100は、ユーザ端末に第2広告コンテンツをスムーズに配信することができる。また、配信装置100は、第2広告コンテンツの容量によるユーザ端末に対する負荷を軽減させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、比較部は、比較手段や決定回路に読み替えることができる。
1 配信システム
10 ユーザ端末
20 広告主端末
30 情報提供装置
100 配信装置
121 第1入札情報記憶部
122 第2入札情報記憶部
123 指標情報記憶部
131 受付部
132 更新部
133 受信部
134 決定部
135 比較部
136 配信部

Claims (13)

  1. コンテンツの所定の表示枠に順に表示される1以上の広告コンテンツのうち、第1の個数の第1広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値と、前記第1の個数と異なる第2の個数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に応じて、前記第1の個数の第1広告コンテンツまたは前記第2の個数の第2広告コンテンツを配信する配信部と、
    を備えることを特徴とする配信装置。
  2. 前記第2広告コンテンツに対するユーザの反応を示す指標情報に基づいて、前記表示枠に表示される前記第2の個数の第2広告コンテンツの表示順を決定する決定部をさらに備え、
    前記比較部は、前記決定部によって表示順が決定された前記第2の個数の第2広告コンテンツのうち、前記ユーザに視聴されることが想定される数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる評価値を、前記第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とし、当該第2広告コンテンツ全体の評価値と前記第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値とを比較する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
  3. 前記第1広告コンテンツおよび前記第2広告コンテンツに対する広告料金に関する情報を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記決定部は、前記受付部によって受け付けられた入札金額と、前記指標情報を示す値とに基づいて、前記表示順を決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の配信装置。
  4. 前記決定部は、前記第2広告コンテンツが所属するカテゴリに基づいて、前記第2の個数の第2広告コンテンツの表示順を決定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の配信装置。
  5. 前記決定部は、競合関係にあるカテゴリに属する前記第2広告コンテンツが連続しない表示順を決定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の配信装置。
  6. 前記決定部は、親和関係にあるカテゴリに所属する前記第2広告コンテンツが連続する表示順を決定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の配信装置。
  7. 前記決定部は、前記表示枠に表示中の第2広告コンテンツに対するユーザの反応情報に応じて、当該第2広告コンテンツより後に表示される第2広告コンテンツの表示順を動的に変更する、
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の配信装置。
  8. 前記決定部は、前記表示枠に表示中の第2広告コンテンツに対する前記ユーザの反応情報として、当該第2広告コンテンツに対する前記ユーザの注視率が所定値以上である場合に、当該第2広告コンテンツの次に当該第2広告コンテンツと関係性を有する第2広告コンテンツが表示されるよう前記表示順を動的に変更する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の配信装置。
  9. 前記決定部は、前記表示枠に表示中の第2広告コンテンツに対する前記ユーザの反応情報として、当該2広告コンテンツに対する前記ユーザの操作情報が得られた場合に、当該2広告コンテンツの次に当該2広告コンテンツと関係性を有する第2広告コンテンツが表示されるよう前記表示順を動的に変更する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の配信装置。
  10. 前記配信部は、前記表示枠に表示中の第2広告コンテンツに対する前記ユーザの視聴状況に応じて、前記決定部によって表示順が決定された第2広告コンテンツを配信する、
    ことを特徴とする請求項2〜9のいずれか1つに記載の配信装置。
  11. 前記配信部は、前記表示枠に表示中の第2広告コンテンツにおいて、前記ユーザが当該第2広告コンテンツの所要時間のうち所定時間以上視聴した場合に、前記決定部によって表示順が決定された第2広告コンテンツを所定数毎に配信する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の配信装置。
  12. コンピュータが実行する配信方法であって、
    コンテンツの所定の表示枠に順に表示される1以上の広告コンテンツのうち、第1の個数の第1広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値と、前記第1の個数と異なる第2の個数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とを比較する比較工程と、
    前記比較工程による比較結果に応じて、前記第1の個数の第1広告コンテンツまたは前記第2の個数の第2広告コンテンツを配信する配信工程と、
    を含んだことを特徴とする配信方法。
  13. コンテンツの所定の表示枠に順に表示される1以上の広告コンテンツのうち、第1の個数の第1広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第1の個数の第1広告コンテンツ全体の評価値と、前記第1の個数と異なる第2の個数の第2広告コンテンツにおける各評価値から得られる当該第2の個数の第2広告コンテンツ全体の評価値とを比較する比較手順と、
    前記比較手順による比較結果に応じて、前記第1の個数の第1広告コンテンツまたは前記第2の個数の第2広告コンテンツを配信する配信手順と、
    コンピュータに実行させることを特徴とする配信プログラム。
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