JP2016061192A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮自着火燃焼中の変速時におけるエンジン回転数の吹け上がりの発生を抑制することができる車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】HCCI燃焼が可能なエンジンと、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、オルタネータとを備えた車両の制御装置は、HCCI燃焼中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなく、かつクラッチ踏み込み量Cが所定のクラッチ踏み込み量Cth以上であってクラッチ踏み込み量Cの単位時間当たりの変化量ΔC/Δtが所定の変化量ΔCth/Δt以上であることを条件に、オルタネータによる発電を行う発電負荷制御を実行するECUを備え、ECUは、発電負荷制御の実行中に、少なくとも理論空燃比以上の所定の空燃比でエンジンを運転させるよう燃料噴射量を制御する空燃比制御を実行する。
【選択図】図3
【解決手段】HCCI燃焼が可能なエンジンと、マニュアルトランスミッションと、クラッチと、オルタネータとを備えた車両の制御装置は、HCCI燃焼中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなく、かつクラッチ踏み込み量Cが所定のクラッチ踏み込み量Cth以上であってクラッチ踏み込み量Cの単位時間当たりの変化量ΔC/Δtが所定の変化量ΔCth/Δt以上であることを条件に、オルタネータによる発電を行う発電負荷制御を実行するECUを備え、ECUは、発電負荷制御の実行中に、少なくとも理論空燃比以上の所定の空燃比でエンジンを運転させるよう燃料噴射量を制御する空燃比制御を実行する。
【選択図】図3
Description
本発明は、圧縮自着火燃焼を行うことが可能な内燃機関および手動変速機を備えた車両の制御装置に関する。
従来、手動変速機を備えた車両に搭載される制御装置として、運転者の変速操作によりクラッチが切断されると、オルタネータやコンプレッサ等の補機類の負荷を増加させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両の制御装置は、変速時に補機類の負荷を増加させることで、エンジン回転数と変速機側の回転数とを早期に一致させて変速時間を短縮させるというものである。
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置にあっては、気筒内に高温の既燃ガスを導入して混合気を自着火させる圧縮自着火燃焼が可能な内燃機関を備えた車両に適用する場合についてなんら考慮されていない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、圧縮自着火燃焼中の変速時におけるエンジン回転数の吹け上がりの発生を抑制することができる車両の制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、燃焼室内において混合気を圧縮することにより自着火させて燃焼させる圧縮自着火燃焼が可能なエンジンと、前記エンジンから出力された回転を変速して出力する手動変速機と、前記エンジンと前記手動変速機との間に設けられたクラッチと、前記エンジンの動力により駆動する発電機とを備えた車両の制御装置であって、前記圧縮自着火燃焼中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなく、かつ少なくとも前記運転者によるクラッチペダルの踏み込み量が所定の踏み込み量以上であることを条件に、前記発電機による発電を行う発電負荷制御を実行する制御部を備え、前記制御部は、前記発電負荷制御の実行中に、少なくとも理論空燃比以上の所定の空燃比で前記エンジンを運転させるよう燃料噴射量を制御する空燃比制御を実行することを特徴とするものである。
本発明によれば、圧縮自着火燃焼中の変速時におけるエンジン回転数の吹け上がりの発生を抑制することができる。
以下、図1〜図6を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る制御装置を搭載した車両1は、エンジン2と、手動変速機としてのマニュアルトランスミッション(以下、単に「MT」という)3と、クラッチ4と、発電機としてのオルタネータ5と、制御部としてのECU10とを含んで構成されている。
図1に示すように、本実施の形態に係る制御装置を搭載した車両1は、エンジン2と、手動変速機としてのマニュアルトランスミッション(以下、単に「MT」という)3と、クラッチ4と、発電機としてのオルタネータ5と、制御部としてのECU10とを含んで構成されている。
エンジン2は、例えば直列3気筒のガソリンエンジンで構成されている。なお、エンジン2の気筒数は3気筒に限られない。エンジン2は、シリンダ内でピストンが往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行う、いわゆる4サイクルのガソリンエンジンである。
エンジン2は、点火プラグによらず、燃焼室内において混合気を圧縮することにより自着火させて燃焼させる圧縮自着火燃焼(以下、「HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)燃焼」という)が可能な圧縮自着火式内燃機関である。
HCCI燃焼では、エンジン2の空燃比が少なくとも理論空燃比以上の空燃比となるよう燃料噴射量が調整される。つまり、HCCI燃焼では、空気過剰率(実際の燃焼に使用する空気量/理論空燃比の空気量)λの値が「1」以上(λ≧1)となるよう空燃比が制御される。また、HCCI燃焼における空燃比は、空気過剰率λの値が「1≦λ≦2」程度の範囲にある場合に燃焼安定性が高い。
また、エンジン2は、点火プラグからの火花放電により強制的に混合気を着火させるSI(Spark Ignition)燃焼も可能な構成となっている。エンジン2は、エンジン回転数やエンジン負荷などのエンジン運転状態に応じてHCCI燃焼とSI燃焼とを切り替えることが可能となっている。
MT3は、クラッチ4を介してエンジン2に接続されており、複数の変速段を成立するための例えば常時噛み合い式の複数のギヤ対(図示省略)、およびこれら複数のギヤ対のいずれかと入力軸または出力軸(図示省略)との同期を行う図示しない同期装置等を備えている。
MT3は、エンジン2から出力された回転を複数の変速段のいずれかに応じた変速比で変速して、図示しないディファレンシャル等を介して駆動輪(図示省略)に出力する。MT3における複数の変速段は、運転者によるシフトレバー6の操作に応じて切り替えられる。
クラッチ4は、エンジン2とMT3との間に設けられており、運転者によるクラッチペダル8の操作に応じて、エンジン2とMT3との間で動力を伝達させる接続状態と、当該動力の伝達を遮断する遮断状態とを切り替えるようになっている。クラッチ4は、例えば摩擦式クラッチで構成される。
オルタネータ5は、例えば補機駆動用の図示しないベルトを介してエンジン2のクランクシャフト(図示省略)に連結されており、エンジン2の動力により駆動するようになっている。オルタネータ5は、ECU10によって励磁電流が制御されることで、発電量を増減させることができるようになっている。
ECU10は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUは、RAMの一時記憶機能を利用するとともにROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。ROMには、各種制御定数や各種マップ等が予め記憶されている。
ECU10の入力側には、シフトポジションセンサ101、クランク角センサ102、アクセル開度センサ103、クラッチペダルセンサ104、スロットル開度センサ105、およびA/Fセンサ106等の各種センサ類が接続されている。
シフトポジションセンサ101は、運転者により操作されるシフトレバー6のシフト位置、すなわちシフトポジションを検出するものである。クランク角センサ102は、クランクシャフトの回転角度を検知するものである。ECU10は、クランク角センサ102から入力される検知結果に基づきエンジン回転数を算出する。
アクセル開度センサ103は、運転者により操作されるアクセルペダル7の踏み込み量、すなわちアクセル開度を検出するものである。クラッチペダルセンサ104は、運転者により操作されるクラッチペダル8の踏み込み量、すなわちクラッチ踏み込み量Cを検出するものである。
スロットル開度センサ105は、スロットルバルブ110の開度、すなわちスロットル開度を検出するものである。A/Fセンサ106は、エンジン2の排気通路上に設けられており、エンジン2から排出された排気ガスにおける空燃比(A/F)を検出するものである。
一方、ECU10の出力側には、上述したオルタネータ5、スロットルバルブ110およびインジェクタ111等の各種装置が接続されている。スロットルバルブ110は、電子制御式のスロットルバルブで構成されており、ECU10からの指令信号に応じてスロットル開度が制御されることで、エンジン2の吸入空気量を調整するものである。
インジェクタ111は、図示しない燃料タンクから燃料ポンプによって圧送された燃料を吸気ポート内に噴射する、いわゆるポート噴射式の燃料噴射弁である。なお、インジェクタ111としては、ポート噴射式に限らず、燃焼室に燃料を直接噴射する、いわゆる直噴式の燃料噴射弁であってもよい。
ECU10は、エンジン2の燃焼状態がHCCI燃焼またはSI燃焼のいずれであるか否かを判定するようになっている。具体的には、ECU10は、エンジン回転数およびエンジン負荷をパラメータとする燃焼領域マップを参照することにより、エンジン2の運転領域がSI燃焼領域およびHCCI燃焼領域のいずれにあるかを判定する。これにより、ECU10は、エンジン2の燃焼状態がHCCI燃焼またはSI燃焼のいずれであるか否かを判定することができる。このように、ECU10は、燃焼状態判定部11としての機能を有する。
また、ECU10は、所定の変速予測条件が成立した場合に運転者による変速意思があるものと判断し、例えばフラグを用いるなどして変速予測判定をONにするようになっている。このように、ECU10は、変速予測判定部12としての機能を有する。
所定の変速予測条件には、「(1)エンジン2がHCCI燃焼を行っていること」、「(2)運転者によるアクセルペダル7の踏み込みがないこと」、「(3)クラッチ踏み込み量Cが所定のクラッチ踏み込み量Cth以上であること」および「(4)クラッチ踏み込み量Cの単位時間当たりの変化量ΔC/Δtが所定の変化量ΔCth/Δt以上であること」の各条件が含まれる。
したがって、ECU10は、これら条件(1)ないし(4)を満たす場合には変速予測判定をONにする。なお、ECU10は、(1)および(2)の条件を必須として、(3)および(4)の条件の少なくともいずれか一方を満たせば、変速予測判定をONにする構成であってもよい。
また、ECU10は、所定の変速予測条件が成立したことを条件に、オルタネータ5による発電を行う発電負荷制御を実行するようになっている。具体的には、ECU10は、エンジン2がHCCI燃焼を行っているとき(以下、「HCCI燃焼中」という)に、運転者によるアクセルペダル7の踏み込みがなく、かつクラッチ踏み込み量Cが所定のクラッチ踏み込み量Cth以上であってクラッチ踏み込み量Cの単位時間当たりの変化量ΔC/Δtが所定の変化量ΔCth/Δt以上であることを条件に、オルタネータ5の励磁電流を制御して発電を開始させる。このとき、既に発電を行っている場合には、発電量を増加させるよう制御してもよい。
発電負荷制御が実行されると、オルタネータ5の負荷トルクに応じた負荷(以下、「オルタ負荷」という)がエンジン2に対して作用する。これにより、エンジン2は、オルタ負荷によってエンジン回転数の上昇が抑制される。このように、ECU10は、オルタ負荷制御部13としての機能を有する。
また、発電負荷制御の実行中、ECU10は、上述のオルタ負荷によって実際のエンジン回転数が目標エンジン回転数となるようにオルタネータ5の発電量を制御する。このときの目標エンジン回転数は、例えば変速完了後、すなわちシフトチェンジ完了後にトルク段差等が生じないようなエンジン回転数であり、変速完了後の変速段の変速比等を加味して決定される。
また、ECU10は、発電負荷制御の実行中に、少なくとも理論空燃比以上の所定の空燃比でエンジン2を運転させるよう燃料噴射量を制御する空燃比制御を実行するようになっている。
ここで、所定の空燃比は、燃料安定性の高い空燃比であり、例えば空気過剰率λの値が「1≦λ≦2」程度の範囲となる空燃比である。また、空燃比制御では、A/Fセンサ106の検出結果に応じて実空燃比が所定の空燃比となるよう燃料噴射量がフィードバック制御される。
また、ECU10は、発電負荷制御の実行中、少なくともクラッチペダル8の踏み込みがなくなるまで空燃比制御を継続するようになっている。具体的には、ECU10は、発電負荷制御の実行中、後述するシフトチェンジ判定がONからOFFに切り替わるまで空燃比制御を継続する。このように、ECU10は、変速時A/F制御部14としての機能を有する。
また、ECU10は、燃料噴射量およびスロットル開度を調整することにより、エンジン2が出力するエンジントルクを制御するようになっている。このように、ECU10は、エンジントルク制御部15としての機能を有する。
さらに、ECU10は、発電負荷制御の実行中に、「シフトチェンジが完了し、かつクラッチペダル8の踏み込みがなくなったこと、すなわちクラッチOFFとなったこと」、または「クラッチOFFとなり、かつアクセルペダル7の踏み込みがあったこと、すなわちアクセルONとなったこと」のいずれかの条件が成立した場合に、例えばフラグを用いるなどしてシフトチェンジ判定をOFFにするようになっている。
なお、シフトチェンジ判定は、クラッチペダル8の踏み込みがあった後に実際にシフトレバー6を用いたアップシフト操作またはダウンシフト操作がなされたときに、ONにされている。
ここで、前者の条件成立時は、シフトチェンジが完了した場合であり、後者の条件成立時は、クラッチペダル8が踏み込まれその後シフトチェンジすることなくクラッチペダル8が戻された場合である。なお、上述のシフトチェンジには、アップシフトおよびダウンシフトの双方が含まれる。このように、ECU10は、シフトチェンジ判定部16としての機能を有する。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るECU10によって実行される発電負荷制御の処理の流れについて説明する。
図2に示すように、ECU10は、変速予測条件が成立したか否かを判定する(ステップS1)。変速予測条件については、上述した通りである。ECU10は、変速予測条件が成立していないと判定した場合には、運転者に変速意思がないものと判断して、再度ステップS1の処理を繰り返す。
一方、ECU10は、変速予測条件が成立したと判定した場合には、運転者に変速意思があるものと判断して、発電負荷制御を実行する(ステップS2)。この処理において、ECU10は、オルタネータ5の励磁電流を制御して発電を開始させ、または発電量を増加させる。
次いで、ECU10は、発電負荷制御の実行により生じたオルタ負荷によって、実際のエンジン回転数を目標エンジン回転数に制御する(ステップS3)。そして、ECU10は、空燃比制御を実行する(ステップS4)。すなわち、ECU10は、A/Fセンサ106の検出結果に応じて実空燃比が燃焼安定性の高い所定の空燃比となるよう燃料噴射量をフィードバック制御する。
その後、ECU10は、クラッチ踏み込み量Cに応じてエンジントルクを制御し、実際のエンジン回転数を目標エンジン回転数に維持する(ステップS5)。次いで、ECU10は、「シフトチェンジ完了、かつクラッチOFF」、または「クラッチOFF、かつアクセルON」のいずれかの条件が成立したか否かを判定する(ステップS6)。
すなわち、ECU10は、シフトチェンジが完了したか、またはクラッチペダル8が踏み込まれその後シフトチェンジすることなくクラッチペダル8が戻されたか否かを判定する。
ECU10は、「シフトチェンジ完了、かつクラッチOFF」、または「クラッチOFF、かつアクセルON」のいずれの条件も成立していないと判定した場合には、ステップS5に戻り、以降の処理を繰り返す。
一方、「シフトチェンジ完了、かつクラッチOFF」、または「クラッチOFF、かつアクセルON」のいずれかの条件が成立したと判定した場合には、シフトチェンジが完了したか、またはクラッチペダル8が踏み込まれその後シフトチェンジすることなくクラッチペダル8が戻されたものと判断して、発電負荷制御を終了する。
なお、ECU10は、図2に示す発電負荷制御の実行中に、エンジン2の燃焼状態がHCCI燃焼からSI燃焼に切り替えられた場合には、当該発電負荷制御を終了する。
次に、図3〜図6のタイムチャートを参照して、クラッチ操作時のエンジン回転数を含む各種パラメータの変化について説明する。
図3のタイムチャートは、本発明の実施の形態に係る車両1におけるHCCI燃焼中のアップシフト時を示したものである。図3に示すように、時間t1において、アクセルペダル7の踏み込みがなくなる、すなわちアクセルOFFとなると、エンジン回転数が低下する。このとき、運転者によりクラッチペダル8が踏み込まれ、クラッチ踏み込み量Cが増加する。
次いで、時間t2において、クラッチ踏み込み量Cが所定のクラッチ踏み込み量Cth以上となると、運転者に変速意思があるものとECU10によって判断され、変速予測判定がONにされる。また、このとき、ECU10によって発電負荷制御が実行され、オルタ負荷が増加する。
これにより、本実施の形態におけるエンジン回転数は、上述のオルタ負荷の増加によって、発電負荷制御を実行しない場合の図中、破線で示すエンジン回転数と比べて、低下させられる。本実施の形態では、実際にシフトチェンジが行われる前に、運転者の変速意思に基づきエンジン回転数を低下させておくことができる。
その後、クラッチ踏み込み量Cがクラッチミート閾値Cmを超え、クラッチ4が遮断状態に切り替えられると、シフトポジションが現在の変速段から上位の変速段に切り替えられるシフトアップが行われる。このシフトアップによって、シフトチェンジ判定がONにされる。
ここで、クラッチミート閾値Cmは、エンジン2の回転がMT3に伝達可能となるときのクラッチ踏み込み量である。したがって、クラッチ4は、クラッチ踏み込み量Cがクラッチミート閾値Cmを超えると遮断状態に切り替えられ、クラッチ踏み込み量Cがクラッチミート閾値Cm以下となると接続状態に切り替えられる。なお、クラッチ4の接続状態には、クラッチ4が完全係合する前の半クラッチ状態が含まれる。
また、時間t2において変速予測判定がONされた後は、ECU10による空燃比制御によって、エンジン2の空燃比が少なくとも理論空燃比以上の燃料安定性の高い所定の空燃比に維持される。これにより、急激な燃焼状態の変更が抑制され、発電負荷制御の実行中もエンジン2の燃焼状態がHCCI燃焼に維持される。
次いで、時間t3において、クラッチ踏み込み量Cが減少し、クラッチミート閾値Cm以下となると、クラッチ4が接続状態になる。このとき、ECU10は、発電負荷制御の実行中に、クラッチペダル8の踏み戻しによりクラッチ4が接続状態となった、すなわちクラッチ踏み込み量Cがクラッチミート閾値Cm以下となったことを条件に、オルタネータ5の発電量を徐々に減少させる。これにより、オルタ負荷は、クラッチ踏み込み量Cの減少に応じても徐々に減少する。
本実施の形態では、上述のようにオルタ負荷を徐々に減少させることで、クラッチ4が接続状態となることによってMT3からエンジン2に入力される回転負荷に応じてエンジン回転数が低下することが防止される。これによって、エンジン回転数が目標エンジン回転数に維持される。
次いで、時間t4においてオルタ負荷が0となった後も時間t5でシフトチェンジが完了するまで、エンジン回転数が目標エンジン回転数に維持されるとともに、エンジン2の空燃比が燃料安定性の高い所定の空燃比に維持される。
次いで、時間t5において、クラッチペダル8の踏み込みがなくなる、すなわちクラッチOFFとなると、シフトチェンジが完了する。これにより、変速予測判定がOFFされ、かつシフトチェンジ判定がOFFされ、発電負荷制御が終了する。その後、アクセル開度が増加し、これに伴ってエンジン回転数が上昇する。また、シフトチェンジ完了後、エンジン2の空燃比は、エンジン2の負荷等に応じて例えば理論空燃比となるよう制御される。
図4のタイムチャートは、本発明の実施の形態に係る車両1におけるHCCI燃焼中のダウンシフト時を示したものである。図4に示すように、ダウンシフト時は、上述したアップシフト時とシフトポジションの変更先が異なるが、その他のパラメータの変化はアップシフト時と同一である。
図5のタイムチャートは、本発明の実施の形態に係る車両1におけるHCCI燃焼中のクラッチ踏み戻し時を示したものである。図5に示すように、クラッチ踏み戻し時は、運転者により時間t1においてクラッチペダル8が踏み込まれ、その後、シフトチェンジがなされることなく、時間t5においてクラッチOFFとされたときを想定している。
このようなクラッチ踏み戻し時にあっても、上述したアップシフト時、およびダウンシフト時と同様、発電負荷制御が実行され、クラッチOFFを条件に当該発電負荷制御が終了する。なお、このときの変速予測判定は、アクセルONでOFFに切り替えられる。
この場合にあっても、エンジン回転数は、発電負荷制御によるオルタ負荷の増加によって、発電負荷制御を実行しない場合の図中、破線で示すエンジン回転数と比べて、低下させられる。本実施の形態では、実際にシフトチェンジが行われなくとも、クラッチペダル8の踏み戻しがあったことを条件に、エンジン回転数を低下させておくことができる。これにより、クラッチ踏み戻し時にあっても、HCCI燃焼が維持されるとともに、クラッチ踏み戻し時のエンジン回転数の上昇が抑制される。
図6のタイムチャートは、本発明の実施の形態に係る車両1におけるSI燃焼切替時を示したものである。図6に示すように、HCCI燃焼中の時間t1において運転者によりクラッチペダル8が踏み込まれると、上述したアップシフト時、ダウンシフト時およびクラッチ踏み戻し時と同様、発電負荷制御が実行される。
その後、シフトチェンジが行われることなく、またクラッチOFFとならずに、時間t3においてエンジン2の燃焼状態がHCCI燃焼からSI燃焼に切り替えられると、このSI燃焼切替を条件に発電負荷制御が終了する。
この場合にあっても、エンジン回転数は、発電負荷制御によるオルタ負荷の増加によって、発電負荷制御を実行しない場合の図中、破線で示すエンジン回転数と比べて、低下させられる。本実施の形態では、発電負荷制御の実行中に、SI燃焼に切り替えられた場合には、シフトチェンジ完了またはクラッチOFFの条件を充足しなくとも、発電負荷制御を終了する。
以上のように、本実施の形態に係る車両の制御装置は、HCCI燃焼中に所定の変速予測条件が成立したことを条件に、オルタネータ5による発電を行う発電負荷制御を実行するので、HCCI燃焼中の変速時におけるエンジン回転数の吹け上がりの発生を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る車両の制御装置は、HCCI燃焼中の変速時におけるエンジン回転数の吹け上がりの発生が抑制されるので、クラッチOFF時の騒音、および変速完了後のトルク段差を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る車両の制御装置は、変速予測条件の成立をもって運転者の変速意思があるものとみなして発電負荷制御を開始するので、実際の変速が行われる前にエンジン回転数を低下させることができる。これにより、本実施の形態に係る車両の制御装置は、クラッチOFFによってエンジン2に対するMT3側の負荷が解放された際のエンジン回転数の上昇を防止することができる。
また、本実施の形態に係る車両の制御装置は、HCCI燃焼中の変速時における発電負荷制御の実行中に、燃焼安定性の高い所定の空燃比でエンジン2を運転させるよう燃料噴射量を制御する空燃比制御を実行するので、発電負荷制御によってオルタ負荷がエンジン2に加わってもエンジン2の燃焼変動の発生を防止することができる。これにより、本実施の形態に係る車両の制御装置は、変速中もHCCI燃焼を継続させることができる。
また、本実施の形態に係る車両の制御装置は、変速が完了するまで上述の空燃比制御を実行するので、変速完了までHCCI燃焼を継続でき、かつ変速完了後の加速性を向上させることができる。
上述の通り、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン
3 MT(手動変速機)
4 クラッチ
5 オルタネータ(発電機)
6 シフトレバー
7 アクセルペダル
8 クラッチペダル
10 ECU(制御部)
11 燃焼状態判定部
12 変速予測判定部
13 オルタ負荷制御部
14 変速時A/F制御部
15 エンジントルク制御部
16 シフトチェンジ判定部
101 シフトポジションセンサ
102 クランク角センサ
103 アクセル開度センサ
104 クラッチペダルセンサ
105 スロットル開度センサ
106 A/Fセンサ
110 スロットルバルブ
111 インジェクタ
2 エンジン
3 MT(手動変速機)
4 クラッチ
5 オルタネータ(発電機)
6 シフトレバー
7 アクセルペダル
8 クラッチペダル
10 ECU(制御部)
11 燃焼状態判定部
12 変速予測判定部
13 オルタ負荷制御部
14 変速時A/F制御部
15 エンジントルク制御部
16 シフトチェンジ判定部
101 シフトポジションセンサ
102 クランク角センサ
103 アクセル開度センサ
104 クラッチペダルセンサ
105 スロットル開度センサ
106 A/Fセンサ
110 スロットルバルブ
111 インジェクタ
Claims (4)
- 燃焼室内において混合気を圧縮することにより自着火させて燃焼させる圧縮自着火燃焼が可能なエンジンと、前記エンジンから出力された回転を変速して出力する手動変速機と、前記エンジンと前記手動変速機との間に設けられたクラッチと、前記エンジンの動力により駆動する発電機とを備えた車両の制御装置であって、
前記圧縮自着火燃焼中に、運転者によるアクセルペダルの踏み込みがなく、かつ少なくとも前記運転者によるクラッチペダルの踏み込み量が所定の踏み込み量以上であることを条件に、前記発電機による発電を行う発電負荷制御を実行する制御部を備え、
前記制御部は、前記発電負荷制御の実行中に、少なくとも理論空燃比以上の所定の空燃比で前記エンジンを運転させるよう燃料噴射量を制御する空燃比制御を実行することを特徴とする車両の制御装置。 - 前記制御部は、前記発電負荷制御の実行中、少なくとも前記クラッチペダルの踏み込みがなくなるまで前記空燃比制御を継続することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
- 前記制御部は、前記発電負荷制御の実行中に、前記クラッチペダルの踏み戻しにより前記クラッチが接続状態となったことを条件に、前記発電機の発電量を徐々に減少させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
- 前記制御部は、前記クラッチペダルの踏み込み量が所定の踏み込み量以上であることに加えて、または代えて、前記クラッチペダルの踏み込み量の単位時間当たりの変化量が所定の変化量以上であることを条件に、前記発電負荷制御を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
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