JP2016060615A - 整合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】整合後に位置合わせした位置から位置ずれが起きない整合装置を提供する。【解決手段】基準フェンス12Aaと弾性体フェンス12Abとで構成される第1整合手段12Aにより整合対象である本文シートを整合するときに、ホーム位置から整合位置まで基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを移動させた後、基準フェンス12Aaを整合位置に固定した状態で弾性体フェンス12Abのみを整合位置と退避位置との間で往復移動させ順次搬入される本文シートをセンター位置に合わせたまま整合するための整合位置固定機構を備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、例えばくるみ製本装置における本文シートや表紙シートを整合基準(センター位置)で位置合わせした状態で整合する整合装置に関するものである。
従来から、画像形成した本文シートを所定枚数トレイ上に集積して部揃えした本文シート束の背部端面に接着剤を塗布した後、製本位置において表紙シートでくるみ綴じをする製本装置が広く知られている(例えば、下記特許文献1を参照のこと)。
ところで、この種の製本装置では、整合基準となるセンター位置に合わせてトレイ上に集積した複数枚の本文シートや表紙シートを整合する整合手段を備えている。この整合手段は、一対の整合フェンスによって各シートの短辺や長辺に対して近接又は離間する往復動作を繰り返すことで、センター位置に位置合わせしながら天地方向の整合を行っている。これにより、本文シートと表紙シートとが共にセンター位置に位置合わせされるため、図11(a)に示すように本文シート束と表紙シートとの天地相対位置が安定した状態で製本され冊子となる。
しかしながら、整合手段による整合動作を実施しているにも拘わらず、本文シート束や表紙シートがセンター位置から天方向又は地方向に数mm程度のずれが生じ、図11(b)に示すように本文シート束と表紙シートとの天地相対位置がずれた状態で製本されてしまうという問題が発生していた。
そこで、本願発明者は、この問題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、製本時における本文シート束と表紙シートとの位置ずれの発生原因を突き止めた。すなわち、係る原因の根源は、本文シートの紙質(腰)や積層枚数によって違いがあるものの、本文シート束と表紙シートとの位置ずれが整合手段の整合フェンスが互いに近接/離間を繰り返すことで本文シート束全体が移動してしまう点にあることを見出した。
また、整合対象となる各シートにおける整合方向の寸法に生じる誤差を吸収するため、整合手段における一方の整合フェンスのシート当接面に弾性体を設けた構成の整合装置もあるが、本願発明者が知得した上記原因と同じように、シートをセンター合わせで整合したとしても、両方の整合手段が近接/離間を繰り返すことで弾性体の復元力によりシートが弾かれて移動してしまい、センター位置で整合できないという問題もあった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、整合対象であるシート(本文シート、表紙シート)の紙質や厚さ、積層枚数に左右されずに整合後も整合位置からずれないように整合することのできる整合装置を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、請求項1記載の整合装置は、整合対象のシートを整合位置に位置合わせする基準フェンスと、
前記シートとの当接面に弾性体を有し、前記シートを前記基準フェンスに押し当てて前記シートの端部を揃える弾性体フェンスと、
前記基準フェンスと前記弾性体フェンスを相対的に移動させる移動機構と、
前記基準フェンスが前記整合位置に到達したときに、前記基準フェンスを前記整合位置で固定する整合位置固定機構を備え、
前記基準フェンスは、前記シートを受け入れる前に、前記整合位置固定機構により前記整合位置に固定され、
前記弾性体フェンスは、前記シートを受け入れた後、前記整合位置に固定された前記基準フェンスに対して前記シートを押し当てるように、前記弾性体フェンスを前記整合位置と前記シートを受け入れるときに一時的に退避する退避位置との間を往復移動して前記シートの整合を行うことを特徴とする。
前記シートとの当接面に弾性体を有し、前記シートを前記基準フェンスに押し当てて前記シートの端部を揃える弾性体フェンスと、
前記基準フェンスと前記弾性体フェンスを相対的に移動させる移動機構と、
前記基準フェンスが前記整合位置に到達したときに、前記基準フェンスを前記整合位置で固定する整合位置固定機構を備え、
前記基準フェンスは、前記シートを受け入れる前に、前記整合位置固定機構により前記整合位置に固定され、
前記弾性体フェンスは、前記シートを受け入れた後、前記整合位置に固定された前記基準フェンスに対して前記シートを押し当てるように、前記弾性体フェンスを前記整合位置と前記シートを受け入れるときに一時的に退避する退避位置との間を往復移動して前記シートの整合を行うことを特徴とする。
請求項2記載の整合装置は、請求項1記載の整合装置において、前記移動機構は、駆動源の駆動力により回転するピニオンと、前記ピニオンと噛合して前記基準フェンスに前記駆動源の駆動力を伝達する基準フェンス側ラックと、前記ピニオンと噛合して前記弾性体フェンスに前記駆動源の駆動力を伝達する弾性体フェンス側ラックとからなり、
前記整合位置固定機構は、少なくとも前記整合位置と前記退避位置との間隔の長さを有する案内路と、前記案内路の端部間を相対的に移動可能なように前記案内路に係合される突起とが互いに係合するように前記基準フェンス又は前記基準フェンス用ラックの何れか一方に設けられており、
前記基準フェンスは、前記シートを受け入れる前に前記突起が前記案内路の端部間を相対的に移動することで前記整合位置に固定され、
前記弾性体フェンスは、前記シートを受け入れた後、前記整合位置に固定された前記基準フェンスに対して前記シートを押し当てるように、前記整合位置と前記退避位置との間を往復移動して前記シートの整合を行うことを特徴とする。
前記整合位置固定機構は、少なくとも前記整合位置と前記退避位置との間隔の長さを有する案内路と、前記案内路の端部間を相対的に移動可能なように前記案内路に係合される突起とが互いに係合するように前記基準フェンス又は前記基準フェンス用ラックの何れか一方に設けられており、
前記基準フェンスは、前記シートを受け入れる前に前記突起が前記案内路の端部間を相対的に移動することで前記整合位置に固定され、
前記弾性体フェンスは、前記シートを受け入れた後、前記整合位置に固定された前記基準フェンスに対して前記シートを押し当てるように、前記整合位置と前記退避位置との間を往復移動して前記シートの整合を行うことを特徴とする。
請求項1記載の整合装置によれば、移動機構によって相対的に移動する基準フェンスと弾性体フェンスでシートの整合動作を行うときに、整合位置固定機構によって基準フェンスが整合位置に到達したときに基準フェンスを整合位置で固定した状態で弾性体フェンスのみが整合位置と退避位置との間を往復移動してシートの整合を行うことにより、整合位置に合わせた状態でシートが整合されるため、シートの紙質や厚さに左右されることなく、常に整合位置に合った状態でシートを整合することができる。また、基準フェンスにシートを押し当てるように弾性体フェンスのみを整合位置と退避位置との間で往復移動させるため、弾性体フェンスに設けられた弾性体の復元力によりシートが弾かれることもなく、整合位置に合わせて整合することができる。
また、請求項2記載の整合装置によれば、少なくとも整合位置と退避位置との間隔の長さを有する案内路と、案内路の端部間を相対的に移動可能なように案内路に係合される突起とが互いに係合するように基準フェンス又は基準フェンス用ラックの何れか一方に設けられているため、整合動作のときに、突起が案内路の端部間を相対的に移動することで基準フェンスに駆動源の駆動力が伝達されずに整合位置に固定された状態のままとなり、その基準フェンスに対してシートを押し当てるように弾性体フェンスのみが整合位置と退避位置との間で往復移動して整合することで、シートの紙質や厚さに左右されることなく、常に整合位置に合った状態でシートを整合することができる。
また、整合位置固定機構が案内路と突起というごく簡易的な構成であるため、複雑な駆動機構によって装置が大型化することなく、また特別な制御を必要としないため、通常通りの整合速度で整合処理を実施することができる。
そして、請求項1又は2記載の整合装置を製本装置の整合部に採用した場合、整合位置となるセンター位置に合わせた状態で本文シート束と表紙シートとを整合することで、本文シート束と表紙シートとの天地位置がずれることなく見栄えのよい冊子を作製することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。また、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者などによりなされる実施可能な他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれる。
[製本システムについて]
まず、本発明に係る整合装置1が搭載される製本システムについて説明する。
図1に示すように、製本システム100は、印刷装置110で印刷された表紙シート及び本文シートを製本装置120で製本処理を施してシート成形物である冊子を作製するものである。
まず、本発明に係る整合装置1が搭載される製本システムについて説明する。
図1に示すように、製本システム100は、印刷装置110で印刷された表紙シート及び本文シートを製本装置120で製本処理を施してシート成形物である冊子を作製するものである。
<印刷装置について>
印刷装置110は、作製する冊子に応じた印刷を表紙シート及び本文シートに施して排出する装置である。
詳述すると、筐体内部の給紙トレイ111aや筐体側面の給紙台111bに積層された複数種類の用紙(本文シートや表紙シートとなる枚葉状の用紙)を所定のタイミングで給紙する給紙部111と、導入路112から搬送された用紙を水平搬送する第1搬送経路113aとこの第1搬送経路113aを介して両面印刷時などに用紙が搬送される閉ループ状の第2搬送経路113bからなる搬送経路113と、搬送経路113で搬送された用紙に対して印刷処理を行う印刷手段114と、用紙を製本装置120に排出する第1排出路115と、第2搬送経路113bを搬送された用紙を筐体外に排出する第2排出路116と、第2搬送経路113bを搬送された内容物Pを受け入れた後に逆行させて再度第2搬送経路113bに戻して用紙の表裏を反転させるスイッチバック路117とを備えている。
印刷装置110は、作製する冊子に応じた印刷を表紙シート及び本文シートに施して排出する装置である。
詳述すると、筐体内部の給紙トレイ111aや筐体側面の給紙台111bに積層された複数種類の用紙(本文シートや表紙シートとなる枚葉状の用紙)を所定のタイミングで給紙する給紙部111と、導入路112から搬送された用紙を水平搬送する第1搬送経路113aとこの第1搬送経路113aを介して両面印刷時などに用紙が搬送される閉ループ状の第2搬送経路113bからなる搬送経路113と、搬送経路113で搬送された用紙に対して印刷処理を行う印刷手段114と、用紙を製本装置120に排出する第1排出路115と、第2搬送経路113bを搬送された用紙を筐体外に排出する第2排出路116と、第2搬送経路113bを搬送された内容物Pを受け入れた後に逆行させて再度第2搬送経路113bに戻して用紙の表裏を反転させるスイッチバック路117とを備えている。
なお、印刷装置110の構成としてインクジェット記録装置を例に説明しているが、作製するシート成形物の作製内容に応じて印刷用紙に所望の画像形成が可能であればよいため、例えば孔版印刷装置、複写機、レーザプリンタ等の各種画像形成装置を採用してもよい。
<製本装置について>
製本装置120は、印刷装置110で印刷された本文シートと表紙シートとをくるみ綴じしてシート状成形物である冊子を作製する装置である。
詳述すると、印刷装置110から搬送された印刷済みの表紙シート及び本文シートを導入するための導入搬送路121と、印刷済みの本文シートを整合基準であるセンター位置に位置合わせした状態で整合して所定枚数に達した本文シート束を形成する整合部122と、導入搬送路121から分岐して印刷済みの表紙シート及び本文シートを整合部122側へ搬送する上部製本搬送路123と、印刷済みの表紙シートを一時的に待機させるストックトレイ124と、整合部122から送り出された本文シート束の背面と側面の一部に接着剤を塗布する接着剤塗布部125と、シート束を開閉駆動に挟持した状態で図中の上下左右に移動可能な一対のクランパ126と、接着剤が塗布済みの本文シート束の背面に表紙シートを当接した状態で左右から表紙シートを介して本文シート束を押圧して表紙シートが折り曲げる折り曲げ部127と、上部製本搬送路123から送り出された印刷済みの表紙シートを折り曲げ部127へ搬送するための下部製本搬送路128と、折り曲げ部127から落下する完成した冊子をガイドするガイド部材129と、ガイド部材129の間を通過しながら折り曲げ部127から落下した冊子を排出トレイ130aまで排出搬送する排出部130と、製本システム100における各部の駆動制御を行う統括制御部131(図例では製本装置120に搭載)とで構成されている。
そして、本例の整合装置1は、製本システム100の製本装置120における整合部122として機能し、本文シートを所定枚数だけ積層した状態で整合動作を行っている。
製本装置120は、印刷装置110で印刷された本文シートと表紙シートとをくるみ綴じしてシート状成形物である冊子を作製する装置である。
詳述すると、印刷装置110から搬送された印刷済みの表紙シート及び本文シートを導入するための導入搬送路121と、印刷済みの本文シートを整合基準であるセンター位置に位置合わせした状態で整合して所定枚数に達した本文シート束を形成する整合部122と、導入搬送路121から分岐して印刷済みの表紙シート及び本文シートを整合部122側へ搬送する上部製本搬送路123と、印刷済みの表紙シートを一時的に待機させるストックトレイ124と、整合部122から送り出された本文シート束の背面と側面の一部に接着剤を塗布する接着剤塗布部125と、シート束を開閉駆動に挟持した状態で図中の上下左右に移動可能な一対のクランパ126と、接着剤が塗布済みの本文シート束の背面に表紙シートを当接した状態で左右から表紙シートを介して本文シート束を押圧して表紙シートが折り曲げる折り曲げ部127と、上部製本搬送路123から送り出された印刷済みの表紙シートを折り曲げ部127へ搬送するための下部製本搬送路128と、折り曲げ部127から落下する完成した冊子をガイドするガイド部材129と、ガイド部材129の間を通過しながら折り曲げ部127から落下した冊子を排出トレイ130aまで排出搬送する排出部130と、製本システム100における各部の駆動制御を行う統括制御部131(図例では製本装置120に搭載)とで構成されている。
そして、本例の整合装置1は、製本システム100の製本装置120における整合部122として機能し、本文シートを所定枚数だけ積層した状態で整合動作を行っている。
[整合装置の構成について]
次に、本例の整合装置1について、図2〜図10を参照しながら説明する。
本例の整合装置1は、上述した製本装置120の整合部122として機能し、冊子の本文となる本文シートが搬入される都度、整合基準となるセンター位置に位置合わせした状態でシート端部を整合する装置である。よって、本文シートを整合しているときは、本文シートがセンター位置に位置合わせされることになる。
なお、整合装置1で整合された本文シート束は、クランパ126により接着剤塗布部125に搬送され、冊子の背側となる端縁に接着剤が塗布される。
次に、本例の整合装置1について、図2〜図10を参照しながら説明する。
本例の整合装置1は、上述した製本装置120の整合部122として機能し、冊子の本文となる本文シートが搬入される都度、整合基準となるセンター位置に位置合わせした状態でシート端部を整合する装置である。よって、本文シートを整合しているときは、本文シートがセンター位置に位置合わせされることになる。
なお、整合装置1で整合された本文シート束は、クランパ126により接着剤塗布部125に搬送され、冊子の背側となる端縁に接着剤が塗布される。
また、以下の説明では、後述する第1整合手段12Aの各フェンス(基準フェンス12Aa、弾性体フェンス12Ab)が移動する位置として、整合動作開始前及び整合動作終了後に待機する位置を「ホーム位置」とし、トレイ11に搬入した本文シートの短辺をセンター位置に合わせた状態で当接して端部を揃える位置を「整合位置」とし、整合動作中に次の本文シートの搬入に合わせて予め設定された所定距離だけ一時的に退避する位置を「退避位置」とする。また、整合位置は、本文シートの幅情報(シート幅情報)に基づき、本文シートがセンター位置に位置合わせされるように適宜設定されるが、整合位置と退避位置との間隔は常に一定となる。
図2又は図3に示すように、整合装置1は、トレイ11と、整合手段12と、制御部13とを備えて構成されている。なお、制御部13は、本装置専用の構成とする他、上述した製本装置120に搭載するときは統括制御部131がその機能を賄ってもよい。
トレイ11は、導入搬送路121から搬送された用紙を順次積層しながら載置するように、その上面に略平坦とされた載置面11aを有している。また、載置面11aには、整合動作のときに整合手段12の摺動方向を規制するガイド溝11b、11cが形成されている。
整合手段12は、上部製本搬送路123から分岐搬送された本文シートにおける幅方向の端縁(以下、「短辺」という)の整合を行う第1整合手段12Aと、本文シート(図2中の一点鎖線)の短辺と直交する方向の端縁(以下、「長辺」という)の整合を行う第2整合手段12Bとで構成されている。
第1整合手段12Aは、トレイ11のガイド溝11bに沿って相互間隔が拡幅又は縮幅可能なように載置面11a上に立設された一対のフェンス部材で構成され、ジョガー動作によりトレイ11上に順次積載される本文シートの短辺を搬入タイミングに合わせて一枚ずつ整合している。
また、第1整合手段12Aの一方のフェンス部材におけるシート当接面の一部又は全面には、整合時にシートサイズの誤差を吸収して適正な整合を行うための弾性体12C(例えば、合成樹脂等からなるスポンジ材やゴム材)が設けられており、その表面には本文シートを引っ掛かることなくスムーズに搬入するための低摩擦素材からなる滑り加工が施されている。この滑り加工は、マイラーシートを弾性体12Cの表面に貼着してもよいし、弾性体12Cの表面にフッ素系樹脂を塗布してコーティングしてもよい。
なお、本装置では、第1整合手段12Aにおける弾性体12Cが設けられていない側のフェンス部材を、整合時に位置固定して本文シートを整合位置に位置合わせする「基準フェンス12Aa」とし、弾性体12Cが設けられた側のフェンス部材を、本文シートを基準フェンス12Aaに押し当てて短辺端部を揃える「弾性体フェンス12Ab」としている。
このように、本装置の整合手段12は、第1整合手段12Aにおける一方のフェンス部材にのみ弾性体12Cを設けた構成であるため、本文シート束を整合する際に、弾性体12Cが設けられていない基準フェンス12Aa側を基準にしてシートサイズの誤差を吸収して整合することができる。
さらに、第1整合手段12Aは、整合後の本文シート束と表紙シートとの天地方向のずれを回避するため、整合動作時に基準フェンス12Aaを整合位置に位置固定する整合位置固定機構12Dを備えている。
ここで、整合位置固定機構12Dにおける形態例について、図4〜10を参照しながら説明する。本例の整合位置固定機構12Dは、製本時に本文シート束と表紙シートとの天地位置がずれてしまうことを回避するため、整合動作の際にセンター位置に位置合わせした本文シートが位置ずれしないようにするための機構である。
従来の整合動作は、図4(a)に示すように、一対のフェンスが協働して本文シート束を整合するため、各フェンス12Aa、12Abが同時に整合位置と退避位置との間を往復移動して本文シートの短辺端部を揃えている。
ところが、本例の整合装置1では、図4(b)に示すように、基準フェンス12Aaをホーム位置から整合位置まで移動した後、整合動作が終了するまでの間は位置固定したままにして、弾性体フェンス12Abのみを整合位置と退避位置との間で摺動させてトレイ11に搬入される本文シートの短辺端部を揃えているため、整合動作後の本文シート束がセンター位置からずれることを防止している。この整合動作時における動作が、従来装置と本装置との大きな相違点である。
ところが、本例の整合装置1では、図4(b)に示すように、基準フェンス12Aaをホーム位置から整合位置まで移動した後、整合動作が終了するまでの間は位置固定したままにして、弾性体フェンス12Abのみを整合位置と退避位置との間で摺動させてトレイ11に搬入される本文シートの短辺端部を揃えているため、整合動作後の本文シート束がセンター位置からずれることを防止している。この整合動作時における動作が、従来装置と本装置との大きな相違点である。
(形態例1)
形態例1の整合位置固定機構12DXが搭載される第1整合手段12Aは、整合動作時に相互間隔が拡幅又は縮幅するように移動させるため、基準フェンス12Aaと弾性体フェンス12Abを移動機構12E(ピニオン用モータ12Ea、ピニオン12Eb、基準フェンス側ラック12Ec、弾性体フェンス側ラック12Ed)に連結されている。
形態例1の整合位置固定機構12DXが搭載される第1整合手段12Aは、整合動作時に相互間隔が拡幅又は縮幅するように移動させるため、基準フェンス12Aaと弾性体フェンス12Abを移動機構12E(ピニオン用モータ12Ea、ピニオン12Eb、基準フェンス側ラック12Ec、弾性体フェンス側ラック12Ed)に連結されている。
形態例1の整合位置固定機構12DXは、図5(a)又は(b)に示すように、基準フェンス側ラック12Ecに設けられる案内路12DXaと、基準フェンス12Aaに設けられる突起12DXbで構成され、基準フェンス12Aaの移動範囲をホーム位置から整合位置に移動した後、案内路12DXaの間を突起12DXbが移動することで基準フェンス側ラック12Ecの移動量が基準フェンス12Aaに伝達しないようにしている。これにより、整合動作中は基準フェンス12Aaを整合位置に位置固定した状態で整合動作が実施される。
案内路12DXaは、係合される突起12DXbの移動方向及び移動距離を規制するための始端12DXaaと終端12DXabを有する長孔若しくは長溝からなり、始端12DXaaと終端12DXabとの間で基準フェンス側ラック12Ebの移動に伴って突起12DXbが移動する。
また、案内路12DXaの長さは、整合動作中に整合位置まで移動した基準フェンス12Aaが基準フェンス側ラック12Ecの往復移動に伴って連動しないようにするため、少なくとも整合位置と退避位置との間の距離と同等の長さを有する。これにより、整合位置まで移動した基準フェンス12Aaに対し、基準フェンス側ラック12Ecの移動量が突起12DXbを介して基準フェンス12Aaに伝達されないため、整合動作中は基準フェンス12Aaが整合位置で位置固定されることになる。
突起12DXbは、基準フェンス12Aaの移動範囲を規制するため、案内路12DXaと係合するように基準フェンスAaの所定箇所に設けられている。突起12DXbは、案内路12DXaの始端12DXaa又は終端12DXabと当接した状態で更に基準フェンス用ラック12Ecが移動すると、当接する始端12DXaa又は終端12DXabの移動に追従して移動する。これにより、突起12DXaが設けられた基準フェンス12Aaも基準フェンス用ラック12Ecの移動に追従して移動する。また、突起12DXbが案内路12DXaの始端12DXaaと終端12DXabとの間を単に移動する状態では、基準フェンス12Aaに基準フェンス用ラック12Ecの移動量が伝達されず、基準フェンス12Aaはその位置に止まることになる。
以上のように、形態例1の整合位置固定機構12Dは、図5(a)に示すように基準フェンス12Aaを整合位置まで移動した後、図5(b)に示すように整合動作で移動する基準フェンス側ラック12Ecの移動量が突起12DXbを介して基準フェンス12Aaに伝達されないため、弾性体フェンス12Abは整合位置と退避位置との間で往復移動を繰り返すが、基準フェンス12Aaは整合位置に位置固定された状態で整合動作が実施されることになる。
なお、形態例1では、案内路12DXaを基準フェンス側ラック12Ecに設け、突起12DXbを基準フェンス12Aaに設けた構成で説明したが、整合位置固定機構12Dとして機能すればよいため、案内路12DXaを基準フェンスAaに設け、突起12DXbを基準フェンス側ラック12Ecに設けても同様の効果を奏することができる。
(形態例2)
形態例2の整合位置固定機構12DYは、形態例1と同様に基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを移動機構12Eで駆動する構成を基本とし、整合位置まで移動した状態で移動機構12Eの駆動を停止した状態で弾性体フェンス12Abのみを整合位置から退避位置へと往復移動させる構成となっている。
形態例2の整合位置固定機構12DYは、形態例1と同様に基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを移動機構12Eで駆動する構成を基本とし、整合位置まで移動した状態で移動機構12Eの駆動を停止した状態で弾性体フェンス12Abのみを整合位置から退避位置へと往復移動させる構成となっている。
具体的に説明すると、形態例2の整合位置固定機構12DYは、図6(a)又は(b)に示すように、駆動源となるモータ12DYaと、モータ12DYaの駆動力を回転力に変換して伝達するギア機構12DYbと、ギア機構12DYbを介して伝達された回転力によって弾性体フェンス12Abを整合位置と退避位置との間で往復移動させる偏心カム12DYcと、偏心カム12DYcにより退避位置へ移動した弾性体フェンス12Abを付勢力によって整合位置まで引き戻すため一方の端部が固定された付勢手段12DYdと、付勢手段12DYdの付勢力により引き戻された弾性体フェンス12Abを整合位置で規制する規制部材12DYeとで構成されている。なお、図中では、説明の都合上、弾性体12Cを省略している。
よって、形態例2の整合位置固定機構12DYは、図6(a)に示すように、ホーム位置から整合位置まで基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abが移動すると移動機構12Eの駆動を停止し、図7(b)に示すように本文シートの搬入タイミングに合わせてモータ12DYaが駆動することでギア機構12DYbを介して偏心カム12DYcが回転して弾性体フェンス12Abが整合位置から退避位置へと移動する。また、退避位置まで移動した弾性体フェンス12Abは、付勢手段12DYdによって整合位置まで引き戻される。つまり、偏心カム12DYcの回転と付勢手段12DYdの付勢力とがそれぞれ作用することで、弾性体フェンス12Abは整合位置と退避位置との間を往復移動することができる。
(形態例3)
形態例3の整合位置固定機構12DZは、形態例1、2のように1つの移動機構12Eによって基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを協働する構成ではなく、基準フェンス12Aaと弾性体フェンス12Abを独立して駆動させる構成である。
形態例3の整合位置固定機構12DZは、形態例1、2のように1つの移動機構12Eによって基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを協働する構成ではなく、基準フェンス12Aaと弾性体フェンス12Abを独立して駆動させる構成である。
具体的に説明すると、形態例3の整合位置固定機構12DZは、図7(a)又は(b)に示すように、基準フェンス12Aaに固定された基準フェンス側ラック12Ecに対し、基準側動力伝達機構12DZaを介して第1モータ12DZbの駆動力を伝達して基準フェンス12Aaを駆動している。同様に、弾性体フェンス12Abに固定された弾性体フェンス側ラック12Edに対し、弾性体側動力伝達機構12DZcを介して第2モータ12DZdの駆動力を伝達して弾性体フェンス12Abを駆動している。
よって、形態例3の整合位置固定機構12DZは、図7(a)に示すように、第1モータ12DZb、第2モータ12DZdを駆動してホーム位置から整合位置まで基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abが移動させると第1モータ12DZbの駆動を停止する。そして、図7(b)に示すように、本文シートの搬入タイミングに合わせて第2モータ12DZdを駆動して弾性体フェンス12Abを整合位置と退避位置との間で往復移動させている。
第2整合手段12Bは、トレイ11のガイド溝11cに沿って相互間隔が拡幅又は縮幅可能なように載置面11a上に立設された一対のフェンス部材で構成され、図示しない駆動源(モータ)の駆動力によりジョガー動作が実施され、トレイ11上に順次積載される本文シートの長辺を搬入タイミングに合わせて一枚ずつ整合している。第2整合手段12Bの整合タイミングとしては、第1整合手段12Aで整合された本文シートの短辺が整合され次の本文シートが搬入するまでの間に各フェンス部材を作動させて本文シートの長辺端部を整合している。
なお、本形態では、本文シートを第1整合手段12Aの動作後のタイミングで第2整合手段12Bの整合動作を実施する構成で説明するが、例えば本装置が搭載される製本装置120の生産性向上のために本文シートの搬送速度を高速化したときは、その搬送速度に合わせて第1整合手段12Aと第2整合手段12Bの整合タイミングが重なることもある。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit )やROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)又はこれらの機能を具備するMPU(Micro-Processing Unit )等のプロセッサで構成され、整合装置1を構成する各部の駆動制御を行っている。また、制御部13は、上述した整合位置固定機構12D(形態例1〜3の何れか)を備えた整合手段12を駆動制御している。
形態例1の整合位置固定機構12DXを備えた整合手段12の制御としては、整合動作を開始するにあたり、まず移動機構12Eを駆動して第1整合手段12A及び第2整合手段12Bをホーム位置から整合位置に移動させる。次に、整合位置に位置固定された基準フェンス12Aaに本文シートを押し当てるように弾性体フェンス12Abを整合位置と退避位置との間で往復動作させてセンター位置に合わせた状態で本文シートの短辺の整合を行っている。また、第1整合手段12Aによる整合動作の後に第2整合手段12Bを整合位置と退避位置との間で往復移動させて本文シートの長辺端部の整合を行う。
形態例2の整合位置固定機構12DYを備えた整合手段12の制御としては、整合動作を開始するにあたり、まず移動機構12Eを駆動して第1整合手段12A及び第2整合手段12Bをホーム位置から整合位置に移動させ、第1整合手段12Aが整合位置まで移動すると移動機構12Eの駆動を停止する。そして、本文シートの搬入タイミングに合わせてモータ12DYaが駆動し、偏心カム12DYcの回転力と付勢手段12DYdの付勢力が作用することで弾性体フェンス12Abを整合位置と退避位置との間で往復移動させる。また、第1整合手段12Aによる整合動作の後に第2整合手段12Bを駆動して、センター位置に合わせた状態で本文シートの各辺の整合を行っている。
形態例3の整合位置固定機構12DZを備えた整合手段12の制御としては、整合動作を開始するにあたり、まず第1整合手段12A及び第2整合手段12Bをホーム位置から整合位置に移動させる。次に、第1整合手段12Aを駆動する第1モータ12DZbの駆動を停止し、本文シートの搬入タイミングに合わせて第2整合手段12Bを駆動する第2モータ12DZdを駆動して弾性体フェンス12Abを整合位置と退避位置との間で往復移動させる。また、第1整合手段12Aによる整合動作の後に第2整合手段12Bを駆動して、センター位置に合わせた状態で本文シートの各辺の整合を行っている。
[処理動作について]
次に、上述した整合装置1における処理動作について、図8〜10を参照しながら説明する。ここでは、上述した製本システム100における製本装置120に整合部122として本装置を搭載した際の処理動作例であり、第1整合手段12Aの整合位置固定機構12Dが形態例1のときの整合動作(図8)と、形態例2のときの整合動作(図9)と、形態例3のときの整合動作(図10)についてそれぞれ説明する。
なお、図8〜10には、本装置の特徴要件である整合位置固定機構12Dを備える第1整合手段12Aの構成のみを図示し、第2整合手段12Bの構成は省略した図となっている。
次に、上述した整合装置1における処理動作について、図8〜10を参照しながら説明する。ここでは、上述した製本システム100における製本装置120に整合部122として本装置を搭載した際の処理動作例であり、第1整合手段12Aの整合位置固定機構12Dが形態例1のときの整合動作(図8)と、形態例2のときの整合動作(図9)と、形態例3のときの整合動作(図10)についてそれぞれ説明する。
なお、図8〜10には、本装置の特徴要件である整合位置固定機構12Dを備える第1整合手段12Aの構成のみを図示し、第2整合手段12Bの構成は省略した図となっている。
<形態例1の動作について>
形態例1の整合位置固定機構12DXを備えた第1整合手段12Aは、まず図8(a)に示すように、ホーム位置にある基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを、図8(b)に示すように整合位置まで移動して一枚目の本文シートの整合を行う。
形態例1の整合位置固定機構12DXを備えた第1整合手段12Aは、まず図8(a)に示すように、ホーム位置にある基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを、図8(b)に示すように整合位置まで移動して一枚目の本文シートの整合を行う。
次に、次回搬入する本文シートの整合を行うため、図8(c)に示すように弾性体フェンス12Abを退避位置に移動させる。このとき、弾性体フェンス12Abは退避位置まで移動するが、基準フェンス12Aaは突起12DXbの移動が案内路12DXaの始端12DXaaと終端12DXabとの間に留まるため、基準ラック側ラック12Ecの移動量が基準フェンス12Aaに伝達されずに整合位置に位置固定された状態となる。
以降、本文シートが規定枚数に達するまで、基準フェンス12Aaは整合位置に止まった状態で本文シートが搬入するタイミングに合わせて弾性体フェンス12Abが整合位置と退避位置との間を往復移動して本文シートの整合を行う。
整合動作が終了すると、整合位置にある基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abをホーム位置まで移動させるため、図8(d)に示すように基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abをホーム位置よりも案内路12DXaの長さ分だけ離間する位置まで移動させる。
そして、図8(e)に示すように案内路12DXaの長さ分だけ基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを戻すことでホーム位置に移動される。これにより、案内路12DXaの終端12DXab側にあった突起12DXbが始端12DXaaに移動した状態でホーム位置に待機させることができ、次の整合動作をズムーズに行うことができる。
<形態例2の動作について>
形態例2の整合位置固定機構12DYを備えた第1整合手段12Aは、図9(a)に示すように、まずホーム位置にある基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを、図9(b)に示すように整合位置まで移動する。
形態例2の整合位置固定機構12DYを備えた第1整合手段12Aは、図9(a)に示すように、まずホーム位置にある基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを、図9(b)に示すように整合位置まで移動する。
次に、次回搬入する本文シートの整合を行うため、図9(c)に示すように、移動機構12Eの駆動を停止させ、この状態で本文シートの搬入タイミングに合わせてモータ12DYaが駆動して偏心カム12DYcを回転させて弾性体フェンス12Abを整合位置と退避位置との間で往復移動させる。このとき、移動機構12Eは駆動を停止しているため、基準フェンス12Aaは整合位置に止まった状態となる。
以降、本文シートが規定枚数に達するまで、基準フェンス12Aaは整合位置に止まった状態で本文シートが搬入するタイミングに合わせて弾性体フェンス12Abが整合位置と退避位置との間を往復移動して本文シートの整合を行う。
そして、整合動作が終了すると、整合位置にある基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abをホーム位置まで移動させるため、図9(d)に示すように移動機構12Eを駆動してホーム位置まで移動させる。
<形態例3の動作について>
形態例3の整合位置固定機構12DZを備えた第1整合手段12Aは、図10(a)に示すように、まず第1モータ12DZb、第2モータ12DZdをそれぞれ駆動して、図10(b)に示すように基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abをホーム位置から整合位置に移動させる。
形態例3の整合位置固定機構12DZを備えた第1整合手段12Aは、図10(a)に示すように、まず第1モータ12DZb、第2モータ12DZdをそれぞれ駆動して、図10(b)に示すように基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abをホーム位置から整合位置に移動させる。
次に、図10(c)に示すように、第1モータ12DZbの駆動を停止した状態で、本文シートの搬入タイミングに合わせて第2モータ12DZdを駆動して弾性体フェンス12Abを整合位置と退避位置との間で往復移動させ、所定枚数に達するまで本文シートの整合を行う。
そして、整合動作が終了すると、図10(d)に示すように、整合位置にある基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abをホーム位置まで移動させるため、第1モータ12DZb、第2モータ12DZdをそれぞれ駆動してホーム位置まで移動させる。
以上説明したように、上述した整合装置1は、基準フェンス12Aaと弾性体フェンス12Abとで構成される第1整合手段12Aにより整合対象である本文シートを整合するときに、ホーム位置から整合位置まで基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを移動させた後、基準フェンス12Aaを整合位置に固定した状態で弾性体フェンス12Abのみを整合位置と退避位置との間で往復移動させ順次搬入される本文シートをセンター位置に合わせたまま整合するための整合位置固定機構12Dを備えている。
これにより、整合位置に位置固定された基準フェンス12Aaが基準となって弾性体フェンス12Abによって本文シートの短辺端部を整合することができるため、整合後にセンター位置がずれることがなく、製本工程において本文シート束と表紙シートとの天地相対位置が安定して製本品質を向上させることができる。また、表紙シートと本文シート束とのサイズに若干の誤差が生じていたとしても、常にセンター位置に合わせた状態で製本処理が行えるため、作製した冊子の見栄えが良くなる。さらに、基準フェンス12Aaに本文シートを押し当てるように弾性体フェンス12Abのみを整合位置と退避位置との間で往復移動させるため、弾性体フェンス12Abに設けられた弾性体12Cの復元力により本文シートが弾かれることもない。
[その他の実施形態について]
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に示すように使用環境等に応じて適宜変更して実施することもできる。また、以下の変更例を本発明の要旨を逸脱しない範囲の中で任意に組み合わせて実施することもできる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に示すように使用環境等に応じて適宜変更して実施することもできる。また、以下の変更例を本発明の要旨を逸脱しない範囲の中で任意に組み合わせて実施することもできる。
上述した形態では、第1整合手段12Aがセンター位置に合うように整合対象である本文シートの整合を行う構成で説明したが、作製する冊子の形状や用途に応じて最適な冊子を作製するために不図示の操作パネルを操作して本文シート束の整合位置を意図的に変える構成としてもよい。すなわち、通常であれば、本文シートはセンター位置に合わせた状態で整合動作が実施されるように基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abの動作を制御しているが、操作パネルから表紙シートの位置を基準にして意図的に本文シート束の位置をずらし、そのずらした位置をセンター位置と仮定して基準フェンス12Aa及び弾性体フェンス12Abを駆動させることもできる。
また、上述した形態では、本装置を製本装置120の整合部122として搭載し整合対象を本文シートとして説明したが、本文シートと同様に表紙シートをセンター位置に合わせるためにストックトレイ124から折り曲げ部127に搬送するまでの間に本装置を搭載すれば、表紙シートと本文シート束の両方が確実にセンター位置に合わせた状態で製本処理されるため、製本品質をより向上させることができる。
1…整合装置
11…トレイ(11a…載置面、11b、11c…ガイド溝)
12…整合手段
12A…第1整合手段(12Aa…基準フェンス、12Ab…弾性体フェンス)
12B…第2整合手段
12C…弾性体
12D…整合位置固定機構
12DX…形態例1の整合位置固定機構(12DXa…案内路(12DXaa…始端、12DXab…終端)、12DXb…突起)
12DY…形態例2の整合位置固定機構(12DYa…モータ、12DYb…ギア機構、12DYc…偏心カム、12DYd…バネ、12DYe…規制部材)
12DZ…形態例3の整合位置固定機構(12DZa…基準側動力伝達機構、12DZb…第1モータ、12DZc…弾性体側動力伝達機構、12DZd…第2モータ)
12E…(12Ea…ピニオン用モータ、12Eb…ピニオン、12Ec…基準フェンス側ラック、12Ed…弾性体フェンス側ラック)
13…制御部
100…製本システム
110…印刷装置
120…製本装置
122…整合部
11…トレイ(11a…載置面、11b、11c…ガイド溝)
12…整合手段
12A…第1整合手段(12Aa…基準フェンス、12Ab…弾性体フェンス)
12B…第2整合手段
12C…弾性体
12D…整合位置固定機構
12DX…形態例1の整合位置固定機構(12DXa…案内路(12DXaa…始端、12DXab…終端)、12DXb…突起)
12DY…形態例2の整合位置固定機構(12DYa…モータ、12DYb…ギア機構、12DYc…偏心カム、12DYd…バネ、12DYe…規制部材)
12DZ…形態例3の整合位置固定機構(12DZa…基準側動力伝達機構、12DZb…第1モータ、12DZc…弾性体側動力伝達機構、12DZd…第2モータ)
12E…(12Ea…ピニオン用モータ、12Eb…ピニオン、12Ec…基準フェンス側ラック、12Ed…弾性体フェンス側ラック)
13…制御部
100…製本システム
110…印刷装置
120…製本装置
122…整合部
Claims (2)
- 整合対象のシートを整合位置に位置合わせする基準フェンスと、
前記シートとの当接面に弾性体を有し、前記シートを前記基準フェンスに押し当てて前記シートの端部を揃える弾性体フェンスと、
前記基準フェンスと前記弾性体フェンスを相対的に移動させる移動機構と、
前記基準フェンスが前記整合位置に到達したときに、前記基準フェンスを前記整合位置で固定する整合位置固定機構を備え、
前記基準フェンスは、前記シートを受け入れる前に、前記整合位置固定機構により前記整合位置に固定され、
前記弾性体フェンスは、前記シートを受け入れた後、前記整合位置に固定された前記基準フェンスに対して前記シートを押し当てるように、前記弾性体フェンスを前記整合位置と前記シートを受け入れるときに一時的に退避する退避位置との間を往復移動して前記シートの整合を行うことを特徴とする整合装置。 - 前記移動機構は、駆動源の駆動力により回転するピニオンと、前記ピニオンと噛合して前記基準フェンスに前記駆動源の駆動力を伝達する基準フェンス側ラックと、前記ピニオンと噛合して前記弾性体フェンスに前記駆動源の駆動力を伝達する弾性体フェンス側ラックとからなり、
前記整合位置固定機構は、少なくとも前記整合位置と前記退避位置との間隔の長さを有する案内路と、前記案内路の端部間を相対的に移動可能なように前記案内路に係合される突起とが互いに係合するように前記基準フェンス又は前記基準フェンス用ラックの何れか一方に設けられており、
前記基準フェンスは、前記シートを受け入れる前に前記突起が前記案内路の端部間を相対的に移動することで前記整合位置に固定され、
前記弾性体フェンスは、前記シートを受け入れた後、前記整合位置に固定された前記基準フェンスに対して前記シートを押し当てるように、前記整合位置と前記退避位置との間を往復移動して前記シートの整合を行うことを特徴とする請求項1記載の整合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014191530A JP2016060615A (ja) | 2014-09-19 | 2014-09-19 | 整合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014191530A JP2016060615A (ja) | 2014-09-19 | 2014-09-19 | 整合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016060615A true JP2016060615A (ja) | 2016-04-25 |
Family
ID=55797066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014191530A Pending JP2016060615A (ja) | 2014-09-19 | 2014-09-19 | 整合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
2014
- 2014-09-19 JP JP2014191530A patent/JP2016060615A/ja active Pending
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