JP2016059540A - 吸収性物品の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】凸状に湾曲した形状を2つ幅方向に並置させた形状の圧搾条溝を備える吸収性物品を製造する際に、表面シートと吸収体とを十分に圧密化することができ、表面シートが吸収体から離れ難く、吸収性物品の圧搾条溝に成形不良が起こり難い吸収性物品の製造装置を提供すること。
【解決手段】本発明の製造装置100は、高加圧部60s及び低加圧部60wを有し、圧搾条溝6を形成する圧搾条溝形成用の突起部60が周面7fに設けられたエンボスロール7と、アンビルロール8とを備える。エンボスロール7は、表面7fにおけるY方向に隣り合う凸部突起部で挟まれた領域に、又は表面7fにおける各凸部突起部で囲まれた領域に、圧搾条溝6を形成する際の表面シート2の張力を抑制する張力抑制部9を備える。張力抑制部9は、エンボスロール7の表面7fから突起部60の低加圧部60wよりも低い位置まで隆起する。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品の製造装置に関する。
従来、生理用ナプキン、パンティーライナー、失禁パッド等の吸収性物品として、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備し、防漏性の向上、着用者の液排泄部に対向配置される排泄部対向領域の隆起促進による液排泄部への密着性の向上等を目的として、表面シート側の面に圧搾条溝を形成することが広く行われている。
圧搾条溝の形成方法としては、表面シートと吸収体とを積層した積層体、或いは、表面シート、吸収体及び裏面シートを積層した積層体等を、吸収性物品の長手方向に対応する方向に搬送しつつ、圧搾条溝の形状に対応する圧搾条溝形成用の突起部を周面に有する加熱可能なエンボスロールと、平滑な表面のアンビルロールとの間に、その表面シート側の面をエンボスロール側にして挿通し、前記積層体を、前記圧搾条溝形成用の突起部とアンビルロールの平滑な表面との間で部分的に圧搾する特許文献1,2の記載のような製造方法が広く行われている。このようにして形成される圧搾条溝には、一般に、圧搾条溝の延びる方向に沿って、高圧搾部と、低圧搾部又は非圧搾部とが交互に配置されている。
また、特許文献1,2に記載の製造方法によって製造される吸収性物品の圧搾条溝は、排泄部対向領域よりも前方の前方領域における部分が、単に前方に凸状に湾曲した形状であるため、吸収性物品の使用中に、前方領域の幅方向内側に応力が掛かると、該応力により前方領域に縦皺が発生する場合があった。このような縦皺が発生すると、フィット性が悪く、体液が漏れ出してしまう。
特開2002−345888号公報 特開2010−142461号公報
吸収性物品の使用中に前方領域の幅方向内側に応力が掛かったとしても、縦皺が発生しないように、前方領域の圧搾条溝の形状を、単に凸状に湾曲した形状とせず、例えば、凸状に湾曲した形状を吸収性物品の幅方向に2つ並置させた形状等が考えられる。しかし、特許文献1,2には、凸状に湾曲した形状を幅方向に2つ並置させた形状を有する圧搾条溝を備える吸収性物品の製造方法又は製造装置に関して、何ら記載されていない。
また、凸状に湾曲した形状を2つ幅方向に並置させた形状の圧搾条溝の形状に対応する圧搾条溝形成用の突起部を周面に有するエンボスロールを、単に用いた場合、前記積層体の搬送方向に直交する表面シートの幅方向に、複数箇所以上同時に圧搾することになるので、表面シートを伸ばす張力が発生してしまう。このような表面シートを伸ばす張力が発生した状態で圧搾すると、表面シートと吸収体とを十分に圧密化することができず、表面シートが吸収体から離れて浮き上がり易く、このような浮きは吸収性能を阻害する一因となる。
したがって本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品の製造装置を提供することにある。
本発明は、表面シート及び吸収体を圧密化してなる高圧搾部及び低圧搾部を有する圧搾条溝を備える縦長の吸収性物品の製造装置であって、前記吸収性物品の前記圧搾条溝は、該吸収性物品の外方に凸状に突出した凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該凸部圧搾条溝の間が該吸収性物品の内方に向かって窪んだ形状を有しており、前記製造装置は、前記高圧搾部を形成する高加圧部及び前記低圧搾部を形成する低加圧部を有し、前記圧搾条溝を形成する圧搾条溝形成用の突起部が周面に設けられたエンボスロールと、該エンボスロールに対向配置されたアンビルロールとを備えており、前記圧搾条溝形成用の突起部は、各前記凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向外方に凸状に突出した凸部突起部を有し、前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記凸部突起部で挟まれた領域に、又はその表面における各前記凸部突起部で囲まれた領域に、前記圧搾条溝を形成する際の前記表面シートの張力を抑制する張力抑制部を備え、前記張力抑制部は、前記エンボスロールの表面から前記圧搾条溝形成用の突起部の前記低加圧部よりも低い位置まで隆起している吸収性物品の製造装置を提供するものである。
本発明によれば、凸状に湾曲した形状を少なくとも2つ幅方向に並置させた形状の圧搾条溝を備える吸収性物品を製造する際に、表面シートと吸収体とを十分に圧密化することができ、表面シートが吸収体から離れ難く、吸収性能の良好な吸収性物品の製造装置が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の製造装置によって製造される吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンを表面シート側から見た斜視図である。 図2は、図1に示す生理用ナプキンを表面シート側から見た平面図である。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、本発明の吸収性物品の製造装置の一実施形態を示す説明図である。 図5は、図4に示す製造装置の備える一対のエンボスロール及びアンビルロールを示す概略斜視図である。 図6は、図5に示すエンボスロールの表面に配された圧搾条溝形成用の突起部を示す平面図である。 図7は、図6のVII方向から視た圧搾条溝形成用の突起部の拡大図である。 図8は、図6のVIII−VIII線断面図である。 図9は、図4に示す製造装置において、エンボスロールとアンビルロールとの間で表面シートを介して吸収体を押圧して圧搾条溝を形成する様子を説明する説明図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
先ず、本発明の吸収性物品の製造装置によって製造される吸収性物品について説明する。図1〜図3には、本発明の製造装置を用いて製造される吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1(以下、「ナプキン1」ともいう。)が示されている。ナプキン1は、表面シート2及び吸収体4を圧密化してなる高圧搾部6s及び低圧搾部6wを有する圧搾条溝6を備える縦長のものである。
本明細書において、「肌対向面」とは、ナプキン1を構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、ナプキン1を構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側(衣類側)に向けられる面である。
また、本明細書において、「前後方向」とは、着用時に着用者の前後方向と一致する方向であり、ナプキン1の長手方向と一致する方向でもある。尚、前後方向又は長手方向を、各図には「X方向」で示している。また、各図に示す「Y方向」は、X方向に直交する方向であり、ナプキン1の左右方向又は幅方向と同じ方向である。
ナプキン1は、図1に示すように、ナプキン1の長手方向(X方向)に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。
ナプキン1は、図1〜図3に示すように、前後方向(X方向)に長い縦長の吸収性本体10と、一対のウイング部20,20と、一対の後方フラップ部30,30とを有している。
ナプキン1は、長手方向(X方向)に関して、着用者の液排泄部(膣口等)が対向配置される排泄部対向領域B、排泄部対向領域Bより前方の前方領域A、排泄部対向領域Bより後方の後方領域Cに区分されている。このように、ナプキン1は、その前後方向(X方向)に、前方領域A、排泄部対向領域B及び後方領域Cに区分され、排泄部対向領域Bにおける吸収性本体10の左右両側に一対のウイング部20,20を備え、更に後方領域Cにおける吸収性本体10の左右両側に一対の後方フラップ部30,30を備えている。
ナプキン1は、図1〜図3に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2、非肌対向面を形成する液難透過性の裏面シート3及びそれら2,3の間に配された吸収体4を具備する縦長の吸収性本体10を備えている。また、吸収性本体10は、表面シート2の左右両側に接合された一対の立体ガード形成用シート5,5を備えている。即ち、ナプキン1は、長手方向(X方向)に沿う両側部に、着用時に着用者の肌側に向かって起立する一対の立体ガード50,50を備えている。
表面シート2は、ナプキン1においては、図1〜図3に示すように、吸収体4の肌対向面を覆い、吸収性本体10の幅方向(Y方向)の中央部に、吸収性本体10の前後方向(X方向)の全長に亘るように配されている。
裏面シート3は、ナプキン1においては、図1〜図3に示すように、吸収体4の非肌対向面の全面を覆っている。裏面シート3の前後方向(X方向)の前後端は、吸収体4の前後端それぞれから前後方向(X方向)外方に延出している。裏面シート3の前後方向(X方向)に沿う両側は、吸収体4の左右両側それぞれから幅方向(Y方向)外方に延出している。そして、裏面シート3は、前方領域A、排泄部対向領域B及び後方領域Cにおいて、吸収性本体10の輪郭と一致する輪郭を有している。排泄部対向領域B及び後方領域Cにおける裏面シート3の延出部分が、それぞれ、ウイング部20及び後方フラップ部30の形成材料となる。
吸収体4は、ナプキン1においては、パルプ繊維等の繊維材料からなる繊維集合体又は該繊維集合体に高吸水性ポリマーを保持させた吸収性コアの上下両面を、ティッシュペーパーや透水性の不織布からなるコアラップシート(図示せず)によって被覆されて形成されている。吸収体4は、ナプキン1においては、図2に示すように、ナプキン1の前後方向(X方向)と同方向に長い形状を有しており、その排泄部対向領域Bに、他の部分よりも厚みの厚い中高領域を有している。具体的には、吸収体4は、ナプキン1の排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域における幅方向(Y方向)の中央部に、前方中高領域41を有するとともに、後方領域Cにおける幅方向(Y方向)の中央部に後方中高領域42を有している。また、吸収体4は、前方中高領域41と後方中高領域42とを纏めて取り囲む環状の周辺領域43を有している。このように、ナプキン1においては、排泄部対向領域Bの前方中高領域41以外に、後方領域Cに後方中高領域42も有している。本実施形態では、前方中高領域41と後方中高領域42とは、長手方向(X方向)において互いに離間しており、各々が着用者の所定部位にフィットしやすい構造となっている。
ナプキン1においては、図1,図3に示すように、表面シート2の下に、吸収体4の前方中高領域41が存在することによって、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域における肌対向面の幅方向中央部に、着用者の肌側に向かって突出する前方隆起部11が形成されており、また、表面シート2の下に、吸収体4の後方中高領域42が存在することによって、後方領域Cにおける肌対向面の幅方向中央部に、着用者の肌側に向かって突出する後方隆起部12が形成されている。
立体ガード50を構成する立体ガード形成用シート5は、ナプキン1においては、図1〜図2に示すように、表面シート2の左右両側部それぞれに前後方向(X方向)に沿って配されている。立体ガード形成用シート5は、図3に示すように、吸収性本体10の幅方向(Y方向)の中心線CL寄りの位置に外方に向かって折り返された折り返し部51を有し、該折り返し部51から幅方向(Y方向)外方に位置する部分において表面シート2上に接合されている。立体ガード形成用シート5は、立体ガードの自由端を形成する側縁部52の近傍に立体ガード形成用の弾性部材53を有しており、着用時には、その弾性部材53の収縮力により、排泄部対向領域Bにおける折り返し部51から側縁部52までの間の部分が着用者の肌側に向かって起立して立体ガード50を形成する。
一対のウイング部20,20及び一対の後方フラップ部30,30は、吸収体4の両側縁から延出した立体ガード形成用シート5及び裏面シート3からなる。一対のウイング部20それぞれの裏面シート3からなる面には、ショーツのクロッチ部の非肌対向面に固定するためのウイング部粘着部(図示せず)が設けられている。また、一対の後方フラップ部30それぞれの裏面シート3からなる面にも、ショーツの非肌対向面に固定するためのフラップ部粘着部(図示せず)が設けられていることが好ましい。
表面シート2と裏面シート3とは、吸収体4の周縁部より外方が接着剤で互いに接合されている。そして、表面シート2、裏面シート3及び立体ガード形成用シート5は、一対のウイング部20,20及び一対の後方フラップ部30,30を有するナプキン1の全周縁の輪郭に倣って、全周縁に亘って熱シールにより接合されている。
ナプキン1は、図1,図2に示すように、表面シート2及び吸収体4を圧密化してなる高圧搾部6s及び低圧搾部6wを有する圧搾条溝6を備えている。即ち、ナプキン1においては、肌対向面に、表面シート2及び吸収体4が、裏面シート3側に向かって一体的に圧搾されてなる圧搾条溝6を備えている。
圧搾条溝6は、吸収性物品の外方に凸状に突出した凸部圧搾条溝が吸収性物品の幅方向(Y方向)に少なくとも2つ並置され、隣り合う該凸部圧搾条溝の間が内方に向かって窪んだ形状を有している。以下、具体的に説明すると、ナプキン1の圧搾条溝6は、図2に示すように、前方領域Aに前方圧搾条溝6aと、後方領域Cに後方圧搾条溝6cとを有している。前方圧搾条溝6aは、前方領域Aに位置して幅方向(Y方向)に延びており、後方圧搾条溝6cは、後方領域Cに位置して幅方向(Y方向)に延びている。ナプキン1の圧搾条溝6は、前方圧搾条溝6a及び後方圧搾条溝6c以外に、更に、排泄部対向領域Bにおける長手方向(X方向)に沿う両側部に長手方向(X方向)に延びる一対の縦圧搾条溝6bs,6bsと、後方領域Cの両側部に長手方向(X方向)に沿って延びる一対の縦圧搾条溝6cs,6csと、縦圧搾条溝6bsと縦圧搾条溝6csとの境界付近に位置して幅方向(Y方向)に延びる横圧搾条溝6dとを有している。尚、横圧搾条溝6dは、後方圧搾条溝6cよりも前方に配されている。ナプキン1においては、前方圧搾条溝6a、一対の縦圧搾条溝6bs,6bs、一対の縦圧搾条溝6cs,6cs及び後方圧搾条溝6cが繋がって、前方領域Aから後方領域Cに亘る環状の全周溝を形成している。
前方圧搾条溝6aは、ナプキン1の長手方向(X方向)前方に凸状に突出した前方凸部圧搾条溝がナプキン1の幅方向(Y方向)に少なくとも2つ並置され、隣り合う該前方凸部圧搾条溝の間が長手方向(X方向)後方に向かって窪んだ形状を有している。具体的には、前方圧搾条溝6aの前方凸部圧搾条溝は、図2に示すように、中心線CLより右側において右斜め前方に凸状に突出した円弧状の右凸部圧搾条溝6arと、中心線CLより左側において左斜め前方に凸状に突出した円弧状の左凸部圧搾条溝6alとを有している。右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alは、中心線CL側にて後方側にV字状に窪んだ窪み部61を形成しながら交差し連接されている。即ち、右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alは、中心線CL側にてV字状に窪んだ窪み部61にて交差し連接されている。尚、前方圧搾条溝6aは、後方側に窪んだ窪み部61を有していれば、上述した形状に限られるものではない。
前方圧搾条溝6aの前方凸部圧搾条溝が以上のような構成を有していると、ナプキン1着用中の動作時に、前方領域Aの幅方向内側に例えば右外側から応力が掛かったとしても、右斜め前方に凸状に突出した右凸部圧搾条溝6arによって応力が軽減され、特に前方圧搾条溝6aの右凸部圧搾条溝6arで囲まれた領域にて縦皺が発生し難くなっている。そして、ナプキン1着用中の動作時に、前方領域Aの幅方向内側に例えば左側から応力が掛かったとしても、左斜め前方に凸状に突出した左凸部圧搾条溝6alによって応力が軽減され、特に前方圧搾条溝6aの左凸部圧搾条溝6alで囲まれた領域にて縦皺が発生し難くなっている。このように、ナプキン1着用中の動作時に、前方領域Aの幅方向内側に応力が掛かったとしても、前方圧搾条溝6aで囲まれた領域において、縦皺が発生し難く、使用感が向上する。
後方圧搾条溝6cは、ナプキン1の長手方向(X方向)後方に凸状に突出した後方凸部圧搾条溝がナプキン1の幅方向(Y方向)に少なくとも2つ並置され、隣り合う該後方凸部圧搾条溝の間が長手方向(X方向)前方に向かって窪んだ形状を有している。具体的には、後方圧搾条溝6cの後方凸部圧搾条溝は、図2に示すように、中心線CLより右側において右斜め後方に凸状に突出した円弧状の右凸部圧搾条溝6crと、中心線CLより左側において左斜め後方に凸状に突出した円弧状の左凸部圧搾条溝6clとを有している。右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clは、中心線CL側にて前方側にV字状に窪んだ窪み64を形成しながら交差し連接されている。即ち、右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clは、中心線CL側にてV字状に窪んだ窪み部64にて交差し連接されている。尚、後方圧搾条溝6cは、前方側に窪んだ窪み部64を有していれば、上述した形状に限られるものではない。後方圧搾条溝6cの後方凸部圧搾条溝が以上のような構成を有していると、前方圧搾条溝6aの前方凸部圧搾条溝と同様な作用により、ナプキン1着用中の動作時に、後方領域Cの幅方向内側に応力が掛かったとしても、後方圧搾条溝6cで囲まれた領域において、縦皺が発生し難く、使用感が向上する。
前方圧搾条溝6a及び各縦圧搾条溝6bsは、幅方向(Y方向)内側に向かって括れる括れ部62r,62lを形成しながら連接されている。具体的には、一対の縦圧搾条溝6bs,6bsは、ナプキン1においては、図2に示すように、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域に配されている。言い換えれば、一対の縦圧搾条溝6bs,6bsは、吸収体4の前方中高領域41の両側に沿って配され、幅方向(Y方向)外方に凸状に湾曲した円弧状に形成されている。このように、吸収体4の前方中高領域41は、前方圧搾条溝6a及び一対の縦圧搾条溝6bs,6bsよりも幅方向(Y方向)内側に配されている。
図2に示すように、前方圧搾条溝6aを構成する右凸部圧搾条溝6arと一方の縦圧搾条溝6bsとは中心線CL側に括れた右側括れ部62rを形成しながら連接されている。即ち、中心線CLより右側においては、前方圧搾条溝6aの右凸部圧搾条溝6arと一方の縦圧搾条溝6bsとが、一方の括れ部62rにて連接されている。また、前方圧搾条溝6aを構成する左凸部圧搾条溝6alと他方の縦圧搾条溝6bsとは中心線CL側に括れた左側括れ部62lを形成しながら連接されている。即ち、中心線CLより左側においては、前方圧搾条溝6aの左凸部圧搾条溝6alと他方の縦圧搾条溝6bsとが、他方の括れ部62lにて連接されている。右側括れ部62rと左側括れ部62lとは、中心線CLに対して左右対称に形成されている。括れ部62r、62lは、それぞれ、中心線CL側に向かって括れたV字形状の底をなしている。このように形成された一対の括れ部62r,62lを有していると、ナプキン1着用中の動作時に、前方領域Aの幅方向内側に向かう方向の応力が掛かったとしても、一対の括れ部62r,62lを起点に折れ曲がり易く、前方領域Aの前方圧搾条溝6aで囲まれた領域において、縦皺が発生し難く、使用感が向上する。
一対の縦圧搾条溝6cs,6csは、図2に示すように、吸収体4の後方中高領域42を囲むように配され、幅方向(Y方向)外方に凸状に湾曲した円弧状に形成されている。右側においては、一方の縦圧搾条溝6csと一方の縦圧搾条溝6bsとが中心線CL側に滑らかに括れた右側中間括れ部63rを形成しながら交差し連接されている。また、左側においては、他方の縦圧搾条溝6csと他方の縦圧搾条溝6bsとが中心線CL側に滑らかに括れた左側中間括れ部63lを形成しながら交差し連接されている。右側中間括れ部63rと左側中間括れ部63lとは、中心線CLに対して左右対称に形成されている。
図2に示すように、後方圧搾条溝6cを構成する右凸部圧搾条溝6crと一方の縦圧搾条溝6csとは外方に凸状に湾曲しながら滑らかに連接されている。また、後方圧搾条溝6cを構成する左凸部圧搾条溝6clと他方の縦圧搾条溝6csとは外方に凸状に湾曲しながら滑らかに連接されている。
横圧搾条溝6dは、図2に示すように、吸収体4の前方中高領域41と後方中高領域4との間の領域にて、後方に凸状に突出した円弧状に形成されている。横圧搾条溝6dの両端部は、右側中間括れ部63r及び左側中間括れ部63l近傍の位置まで延在している。
上述したように、圧搾条溝6は、高圧搾部6s及び低圧搾部6wを有している。圧搾条溝6における高圧搾部6s及び低圧搾部6wの配置パターンに関して説明すると、圧搾条溝6の全周溝を構成する前方圧搾条溝6a、一対の縦圧搾条溝6bs,6bs、一対の縦圧搾条溝6cs,6cs及び後方圧搾条溝6c、並びに圧搾条溝6の横圧搾条溝6dは、何れも、図2に示すように、底部に、複数の高圧搾部6sと、各高圧搾部6sを囲繞する低圧搾部6wとを有している。高圧搾部6sは、前方圧搾条溝6a、後方圧搾条溝6c及び横圧搾条溝6dにおいては、幅方向(Y方向)に間隔を空けて間欠的に配されており、一対の縦圧搾条溝6bs,6bs及び一対の縦圧搾条溝6cs,6csにおいては、前後方向(X方向)に間隔を空けて間欠的に配されている。高圧搾部6sは、表面シート2及び吸収体4が、低圧搾部6wにおけるよりも強く裏面シート3側に圧搾されており、吸収体4は、高圧搾部6sにおける密度が低圧搾部6wにおける密度よりも高くなっている。また、吸収体4は、低圧搾部6wにおける密度が、圧搾条溝6以外の部分における密度よりも高くなっている。
圧搾条溝6における高圧搾部6sと低圧搾部6wの配置としては、上述したような形態のほか、高圧搾部6sが圧搾条溝6の溝幅全域に亘って配置され、圧搾条溝6の延びる方向に高圧搾部6sと低圧搾部6wが交互に配置されている形態でも良い。但し、本実施形態のように、高圧搾部6sの全周が低圧搾部6wに囲繞されていると、例えばナプキン1の前方圧搾条溝6aの場合、斜め前方に突出した右凸部圧搾条溝6ar或いは左凸部圧搾条溝6alが固くなり過ぎず、着用中の風合いを損ねることが抑制される。特に、高圧搾部6sが円形、長円形、楕円形であると、風合いの観点から好ましく、円形の高圧搾部と、長円形又は楕円形の高圧搾部とを、間に低圧搾部6wを介して、交互に配置した形状であると、風合いと溝の形状安定性の両立の観点から好ましい。
本実施形態のナプキン1の形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3、立体ガード形成用シート5としては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品において従来用いられている各種の材料などを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート2としては、単層又は多層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート3としては、液難透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。立体ガード形成用シート5としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
立体ガード形成用の弾性部材53としては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
ナプキン1を構成する各部材の間を固定する接着剤としては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、ホットメルト接着剤を用いることができる。ホットメルト接着剤としては、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)等のブロックコポリマー系のホットメルト接着剤が挙げられる。
次に、本発明の吸収性物品の製造装置の好ましい一実施形態を、上述したナプキン1を製造する場合を例に挙げ、図4〜図9を参照しながら説明する。図4には、ナプキン1を製造するために好適に用いられる製造装置100が模式的に示されている。
製造装置100は、図5に示すように、高圧搾部6sを形成する高加圧部60s及び低圧搾部6wを形成する低加圧部60wを有し、圧搾条溝6を形成する圧搾条溝形成用の突起部60が周面7fに設けられたエンボスロール7と、エンボスロール7に対向配置されたアンビルロール8とを備えている。圧搾条溝形成用の突起部60は、周面7fにエンボスロール7のロール回転方向(R方向)に沿って、1個設けられているか、或いは等間隔を開けて複数個設けられている。
一対のエンボスロール7及びアンビルロール8は、図4,図5に示すように、アルミニウム合金又は鉄鋼等の金属性の円筒形状のものである。エンボスロール7は、その周面7fに、ナプキン1の圧搾条溝6を形成する圧搾条溝形成用の突起部60を有している。一対のエンボスロール7及びアンビルロール8は、回転軸に駆動手段(不図示)からの駆動力が伝達されることによって、矢印で示す方向(R方向)に連動して回転するようになっている。エンボスロール7の回転速度は、製造装置100の備える制御部(不図示)により制御可能となっている。また、一対のエンボスロール7及びアンビルロール8は、ロール温度の調整が可能となっており、表面シート2及び吸収体4を圧密化するときに、加熱可能となっている。
エンボスロール7の周面7fに設けられた圧搾条溝形成用の突起部60は、図5に示すように、製造される吸収性物品に形成される圧搾条溝6における少なくとも2つ幅方向(Y方向)に並置された各凸部圧搾条溝に対応する、ロール回転方向(R方向)外方に凸状に突出した凸部突起部を有している。ここで、「ロール回転方向(R方向)外方」とは、ロール回転方向(R方向)前方、或いはロール回転方向(R方向)後方を意味する。具体的には、圧搾条溝形成用の突起部60は、図6に示すように、製造されるナプキン1の圧搾条溝6を構成する前方圧搾条溝6aに対応する前方圧搾条溝用突起部60aと、製造されるナプキン1の圧搾条溝6を構成する後方圧搾条溝6cに対応する後方圧搾条溝用突起部60cとを有している。前方圧搾条溝用突起部60aは、ロール回転方向(R方向)前方に位置してロール軸方向(Y方向)に延びており、後方圧搾条溝用突起部60cは、ロール回転方向(R方向)後方に位置してロール軸方向(Y方向)に延びている。ここで、ロール回転方向(R方向)は、製造される吸収性物品の長手方向(X方向)に対応しており、ロール軸方向(Y方向)は、製造される吸収性物品油の幅方向(Y方向)に一致している。
また、本実施形態の製造装置100においては、圧搾条溝形成用の突起部60は、図5,図6に示すように、前方圧搾条溝用突起部60a及び後方圧搾条溝用突起部60c以外に、更に、製造されるナプキン1の圧搾条溝6を構成する一対の縦圧搾条溝6bs,6bsに対応する一対の縦圧搾条溝用突起部60bs,60bsと、製造されるナプキン1の圧搾条溝6を構成する一対の縦圧搾条溝6cs,6csに対応する一対の縦圧搾条溝用突起部60cs,60csと、製造されるナプキン1の圧搾条溝6を構成する横圧搾条溝6dに対応する横圧搾条溝用突起部60dとを有している。一対の縦圧搾条溝用突起部60bs,60bs及び一対の縦圧搾条溝用突起部60cs,60csは、ロール回転方向(R方向)に延びている。また、横圧搾条溝用突起部60dは、ロール軸方向(Y方向)に延びている。本実施形態の製造装置100においては、圧搾条溝形成用の突起部60は、前方圧搾条溝用突起部60a、一対の縦圧搾条溝用突起部60bs,60bs、一対の縦圧搾条溝用突起部60cs,60cs及び後方圧搾条溝用突起部60cが繋がって、環状の全周突起部となっている。
圧搾条溝形成用の突起部60は、製造されるナプキン1の前方圧搾条溝6aの各前方凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向(R方向)前方に凸状に突出した前方凸部突起部を有している。具体的には、本実施形態の製造装置100においては、図6に示すように、前方圧搾条溝用突起部60aが、ロール回転方向(R方向)前方に凸状に突出した前方凸部突起部を少なくとも2つ有し、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う該前方凸部突起部の間がロール回転方向(R方向)後方に向かって窪んだ形状を有している。詳述すると、前方圧搾条溝用突起部60aは、製造されるナプキン1の前方圧搾条溝6aを構成する右凸部圧搾条溝6arに対応する右凸部圧搾条溝用突起部60arと、製造されるナプキン1の前方圧搾条溝6aを構成する左凸部圧搾条溝6alに対応する左凸部圧搾条溝用突起部60alとを有している。右凸部圧搾条溝用突起部60ar及び左凸部圧搾条溝用突起部60alは、ロール回転方向(R方向)後方側にV字状に窪んだ窪み部を形成しながら交差し連接されている。即ち、右凸部圧搾条溝用突起部60ar及び左凸部圧搾条溝用突起部60alは、互いにV字状に窪んだ窪み部にて交差し連接されている。
また、圧搾条溝形成用の突起部60は、製造されるナプキン1の後方圧搾条溝6cの各後方凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向(R方向)後方に凸状に突出した後方凸部突起部を有している。具体的には、本実施形態の製造装置100においては、図6に示すように、後方圧搾条溝用突起部60cが、ロール回転方向(R方向)後方に凸状に突出した後方凸部突起部を少なくとも2つ有し、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う該後方凸部突起部の間がロール回転方向(R方向)前方に向かって窪んだ形状を有している。詳述すると、後方圧搾条溝用突起部60cは、製造されるナプキン1の後方圧搾条溝6cを構成する右凸部圧搾条溝6crに対応する右凸部圧搾条溝用突起部60crと、製造されるナプキン1の後方圧搾条溝6cを構成する左凸部圧搾条溝6clに対応する左凸部圧搾条溝用突起部60clとを有している。右凸部圧搾条溝用突起部60cr及び左凸部圧搾条溝用突起部60clは、ロール回転方向(R方向)前方側にV字状に窪んだ窪み部を形成しながら交差し連接されている。即ち、右凸部圧搾条溝用突起部60cr及び左凸部圧搾条溝用突起部60clは、互いにV字状に窪んだ窪み部にて交差し連接されている。
前方圧搾条溝用突起部60a及び各縦圧搾条溝用突起部60bsは、図6に示すように、ロール軸方向(Y方向)内側に向かって括れる括れ部620r,620lを形成しながら連接されている。具体的には、前方圧搾条溝用突起部60aを構成する右凸部圧搾条溝6arと一方の縦圧搾条溝用突起部60bsとは、ロール軸方向(Y方向)内側に括れた右側括れ部620rを形成しながら連接されている。また、前方圧搾条溝用突起部60aを構成する左凸部圧搾条溝6alと他方の縦圧搾条溝用突起部60bsとは、ロール軸方向(Y方向)内側に括れた右側括れ部620lを形成しながら連接されている。一対の縦圧搾条溝用突起部60bs,60bsは、ロール軸方向(Y方向)外方に凸状に湾曲した円弧状に形成されている。
一対の縦圧搾条溝用突起部60cs,60csは、図6に示すように、ロール軸方向(Y方向)外方に凸状に湾曲した円弧状に形成されている。右側においては、一方の縦圧搾条溝用突起部60csと一方の縦圧搾条溝用突起部60bsとがロール軸方向(Y方向)内側に滑らかに括れた右側中間括れ部630rを形成しながら交差し連接されている。また、左側においては、他方の縦圧搾条溝用突起部60csと他方の縦圧搾条溝用突起部60bsとがロール軸方向(Y方向)内側に滑らかに括れた左側中間括れ部630lを形成しながら交差し連接されている。
また、図6に示すように、後方圧搾条溝用突起部60cを構成する右凸部圧搾条溝用突起部60crと一方の縦圧搾条溝用突起部60csとはロール軸方向(Y方向)外方に凸状に湾曲しながら滑らかに連接されている。また、後方圧搾条溝用突起部60cを構成する左凸部圧搾条溝用突起部60clと他方の縦圧搾条溝用突起部60csとはロール軸方向(Y方向)外方に凸状に湾曲しながら滑らかに連接されている。
横圧搾条溝用突起部60dは、図6に示すように、ロール回転方向(R方向)後方に凸状に突出した円弧状に形成されている。横圧搾条溝用突起部60dの両端部は、右側中間括れ部630r及び左側中間括れ部630lの位置まで延在している。
上述したように、圧搾条溝形成用の突起部60は、高加圧部60s及び低加圧部60wを有している。高加圧部60s及び低加圧部60wの配置パターンに関して説明すると、圧搾条溝形成用の突起部60における環状に形成された部分を構成する前方圧搾条溝用突起部60a、一対の縦圧搾条溝用突起部60bs,60bs、一対の縦圧搾条溝用突起部60cs,60cs及び後方圧搾条溝用突起部60c、並びに圧搾条溝形成用の突起部60における残りの部分を構成する横圧搾条溝用突起部60dは、何れも、図6に示すように、アンビルロール8との対向面である頂面が、複数の高加圧部60sと、各高加圧部60sを囲繞する低加圧部60wとから形成されている。高加圧部60sは、前方圧搾条溝用突起部60a、後方圧搾条溝用突起部60c及び横圧搾条溝用突起部60dにおいては、ロール軸方向(Y方向)に間隔を空けて間欠的に配されており、一対の縦圧搾条溝用突起部60bs,60bs及び一対の縦圧搾条溝用突起部60cs,60csにおいては、ロール回転方向(R方向)に間隔を空けて間欠的に配されている。高加圧部60sは、エンボスロール7の周面7fから低加圧部60wよりも高く隆起しており、低加圧部60wよりも、表面シート2と吸収体4とを高圧密化し一体化して高圧搾部6sを形成する部分である。
エンボスロール7は、その周面7fにおけるロール軸方向(Y方向)に隣り合う凸部突起部で挟まれた領域に、又はその表面における各凸部突起部で囲まれた領域に、圧搾条溝6を形成する際の表面シート2の張力を抑制する張力抑制部9を備えている。具体的には、図6に示すように、エンボスロール7の周面7fに設けられた圧搾条溝形成用の突起部60は、ロール回転方向(R方向)前方に前方圧搾条溝用突起部60aと、ロール回転方向(R方向)後方に後方圧搾条溝用突起部60cとを有している。そして、前方圧搾条溝用突起部60aが、ロール回転方向(R方向)前方に凸状に突出した前方凸部突起部である右凸部圧搾条溝用突起部60ar及び左凸部圧搾条溝用突起部60alを有している。エンボスロール7は、周面7fにおけるロール軸方向(Y方向)に隣り合う右凸部圧搾条溝用突起部60arと左凸部圧搾条溝用突起部60alとで挟まれた領域に、前方張力抑制部9aを備えている。また、周面7fにおける右凸部圧搾条溝用突起部60arで囲まれた領域に、又は周面7fにおける左凸部圧搾条溝用突起部60alで囲まれた領域に、前方張力抑制部9aを備えている。言い換えると、ロール軸方向(Y方向)でみて、右凸部圧搾条溝用突起部60arにより挟まれた領域に、又は左凸部圧搾条溝用突起部60alにより挟まれた領域に、前方張力抑制部9aを備えている。本実施形態の製造装置100においては、前方張力抑制部9aが、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う右凸部圧搾条溝用突起部60arと左凸部圧搾条溝用突起部60alとで挟まれた領域に配される中央前方張力抑制部91、右凸部圧搾条溝用突起部60arで囲まれた領域に配される右前方張力抑制部92r、及び左凸部圧搾条溝用突起部60alで囲まれた領域に配される左前方張力抑制部92lを有している。
本実施形態の製造装置100においては、前方張力抑制部9aのロール回転方向(R方向)前方端が、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う前方凸部突起部のロール回転方向(R方向)前方端よりも、ロール回転方向(R方向)前方に配されている。具体的には、図6,図8に示すように、前方張力抑制部9aを構成する中央前方張力抑制部91におけるロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端91Mが、前方凸部突起部である右凸部圧搾条溝用突起部60arのロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端及び左凸部圧搾条溝用突起部60alのロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端よりも、ロール回転方向(R方向)前方に配されている。言い換えると、中央前方張力抑制部91は、右凸部圧搾条溝用突起部60arのロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端の位置及び左凸部圧搾条溝用突起部60alのロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端の位置を越えて、ロール回転方向(R方向)前方に延在して形成されている。そして、前方張力抑制部9aの前方端91Mが、圧搾条溝形成用の突起部60よりもロール回転方向(R方向)前方に位置しており、張力抑制部9の中で最もロール回転方向(R方向)前方に位置している。
右前方張力抑制部92rは、図6に示すように、エンボスロール7の周面7fにて右凸部圧搾条溝用突起部60arで囲まれた領域に亘って配され、右前方張力抑制部92rのロール回転方向(R方向)の下端縁は、ロール軸方向(Y方向)に沿った直線形状となっている。同様に、左前方張力抑制部92lは、エンボスロール7の周面7fにて左凸部圧搾条溝用突起部60alで囲まれた領域に亘って配され、左前方張力抑制部92lのロール回転方向(R方向)の下端縁は、ロール軸方向(Y方向)に沿った直線形状となっている。
また、後方圧搾条溝用突起部60cが、ロール回転方向(R方向)後方に凸状に突出した後方凸部突起部である右凸部圧搾条溝用突起部60cr及び左凸部圧搾条溝用突起部60clを有している。エンボスロール7は、周面7fにおけるロール軸方向(Y方向)に隣り合う右凸部圧搾条溝用突起部60crと左凸部圧搾条溝用突起部60clとで挟まれた領域に、後方張力抑制部9cを備えている。また、周面7fにおける右凸部圧搾条溝用突起部60crで囲まれた領域に、又は周面7fにおける左凸部圧搾条溝用突起部60clで囲まれた領域に、後方張力抑制部9cを備えている。言い換えると、ロール軸方向(Y方向)でみて、右凸部圧搾条溝用突起部60crにより挟まれた領域に、又は左凸部圧搾条溝用突起部60clにより挟まれた領域に、後方張力抑制部9cを備えている。本実施形態の製造装置100においては、後方張力抑制部9cが、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う右凸部圧搾条溝用突起部60crと左凸部圧搾条溝用突起部60clとで挟まれた領域に配される中央後方張力抑制部93、右凸部圧搾条溝用突起部60crで囲まれた領域に配される右後方張力抑制部94r、及び左凸部圧搾条溝用突起部60clで囲まれた領域に配される左後方張力抑制部94lを有している。
中央後方張力抑制部93は、図6に示すように、右凸部圧搾条溝用突起部60crのロール回転方向(R方向)の最も後方の後方端の位置及び左凸部圧搾条溝用突起部60clのロール回転方向(R方向)の最も後方の後方端の位置まで延在している。
右後方張力抑制部94rは、図6に示すように、エンボスロール7の周面7fにて右凸部圧搾条溝用突起部60crで囲まれた領域に亘って配され、右後方張力抑制部94rのロール回転方向(R方向)の前端縁は、ロール軸方向(Y方向)に沿った直線形状となっている。同様に、左後方張力抑制部94lは、エンボスロール7の周面7fにて左凸部圧搾条溝用突起部60clで囲まれた領域に亘って配され、左後方張力抑制部94lのロール回転方向(R方向)の前端縁は、ロール軸方向(Y方向)に沿った直線形状となっている。
張力抑制部9は、図7,図8に示すように、エンボスロール7の周面7fから圧搾条溝形成用の突起部60の低加圧部60wよりも低い位置まで隆起している。本実施形態の製造装置100においては、中央前方張力抑制部91、右前方張力抑制部92r及び左前方張力抑制部92lを有する前方張力抑制部9a、並びに中央後方張力抑制部93、右後方張力抑制部94r及び左後方張力抑制部94lを有する後方張力抑制部9cが、エンボスロール7の周面7fから圧搾条溝形成用の突起部60の低加圧部60wよりも低い位置まで隆起している。尚、後述する溝95を除く張力抑制部9の張力抑制面9fの部分が、圧搾条溝形成用の突起部60の低加圧部60wよりも低い位置までエンボスロール7の周面7fから隆起している。
張力抑制部9は、図8に示すように、ロール軸方向(Y方向)に直交する方向に沿って断面視して、アンビルロール8との対向面である張力抑制面9fが、円弧を描いており、該円弧の中心点が、エンボスロール7の軸中心点と一致する。本実施形態の製造装置100においては、中央前方張力抑制部91、右前方張力抑制部92r及び左前方張力抑制部92lを有する前方張力抑制部9aでの張力抑制面9f、並びに中央後方張力抑制部93、右後方張力抑制部94r及び左後方張力抑制部94lを有する後方張力抑制部9cでの張力抑制面9f、が、円弧を描いており、該円弧の中心点が、エンボスロール7の軸中心点と一致する。
また、張力抑制部9は、製造装置100においては、図7に示すように、張力抑制面9fが凹凸形状となっている。具体的には、張力抑制部9は、張力抑制面9fに、図6,図7に示すように、ロール回転方向(R方向)に延びる溝95が2本以上形成されており、張力抑制面9fが凹凸形状となっている。詳述すると、本実施形態の製造装置100においては、溝95は、中央前方張力抑制部91、右前方張力抑制部92r及び左前方張力抑制部92lを有する前方張力抑制部9aでの張力抑制面9f、並びに中央後方張力抑制部93、右後方張力抑制部94r及び左後方張力抑制部94lを有する後方張力抑制部9cでの張力抑制面9fに、ロール回転方向(R方向)に沿って一直線状に延びて形成されている。
張力抑制部9の構成材料としては、高加圧部60s及び低加圧部60wを有する圧搾条溝形成用の突起部60と同様に、アルミニウム合金又は鉄鋼等の金属性のもの、或いは耐熱性樹脂材が挙げられ、摩耗性、強度の観点から、製造装置100においては金属製の材料が用いられている。
次に、上述したエンボスロール7及びアンビルロール8を備えた製造装置100を用いて、上述したナプキン1を製造する製造方法について説明する。
本実施態様のナプキン1の製造方法は、表面シート2の連続体200と吸収体4とを圧密一体化する圧密一体化工程を有し、いわゆる縦流れ方式の生理用ナプキンの製造方法である。前記圧密一体化工程は、エンボスロール7とアンビルロール8とを用いて行う。以下、上述したナプキン1を製造する本実施態様のナプキン1の製造方法について詳述する。
先ず、図4に示すように、吸収体4の連続体400を用意する。吸収体4の連続体400は、コアラップシートの原反(図示せず)から繰り出された帯状のコアラップシートの連続体401の一面上に、吸収性コア402が搬送方向に間欠的に配される。各吸収性コア402は、前方中高領域41に対応する中高領域と後方中高領域42に対応する中高領域とを有しているものである。吸収性コア402は、公知の積繊装置を用いて製造することができる。帯状のコアラップシートの連続体401の一面上に間欠的に配された複数の吸収性コア402は、搬送されながら、その全体が、公知のシート折り手段によって折り曲げられた帯状のコアラップシートの連続体401で包まれる。このようにして、複数の吸収性コア402が帯状のコアラップシートの連続体401で包まれた吸収体4の連続体400が形成される。尚、吸収体4の連続体400は、中高領域を有する吸収性コア402の全体がコアラップシートの連続体401で包まれて形成されるだけでなく、吸収体4の周辺領域43に対応する部分、並びに、前方中高領域41及び後方中高領域42に対応する中高領域の部分がそれぞれ別々にコアラップシートの連続体401で包まれて形成されてもよい。
このように形成された吸収体4の連続体400は、本実施態様のナプキン1の製造方法においては、一対のカッターロール101とアンビルロール102との間に供給されて、カッターロール101の周面に設けられたカッター刃103によって、連続体400における搬送方向に隣り合う吸収性コア402,402同士の間毎にカットされ、吸収体4が連続的に製造される。そして、このように製造された吸収体4は、無端ベルト104上に供給されて、リピッチされる。
次いで、図4に示すように、表面シートの原反(図示せず)から繰り出された帯状の表面シート2の連続体200が、リピッチされた吸収体4上に配される。このようにして重ねられた帯状の表面シート2の連続体200及び吸収体4の積層体を、エンボスロール7とアンビルロール8との間に搬送して、エンボスロール7の周面7fに設けられた圧搾条溝形成用の突起部60及びアンビルロール8によって、図9に示すように、帯状の表面シート2の連続体200側から吸収体4側に向かってエンボスして、表面シート2の連続体200と吸収体4とを圧密一体化する(圧密一体化工程)。
圧密一体化工程に関して詳述すると、用いられる製造装置100の備える一対のエンボスロール7及びアンビルロール8は、運転開始状態において、所定温度に加熱されている。そして、一対のエンボスロール7及びアンビルロール8は、図5に示す矢印方向(R方向)に回転しながら、エンボスロール7の周面7fに設けられた圧搾条溝形成用の突起部60によって、帯状の表面シート2の連続体200を介して、吸収体4の連続体400を押圧する。そして一対のエンボスロール7及びアンビルロール8の回転が進むに連れて、エンボスロール7とアンビルロール8との間で吸収体4を押圧する力が漸次高められ、表面シート2の連続体200と吸収体4とが圧密一体化され、高圧搾部6s及び低圧搾部6wを有する圧搾条溝6が形成される。
ここで、エンボスロール7の周面7fには、図6,図7に示すように、圧搾条溝形成用の突起部60の低加圧部60wよりも低い位置まで隆起する張力抑制部9が、凸部突起部で挟まれた領域に、又は各凸部突起部で囲まれた領域に設けられている。具体的には、エンボスロール7の周面7fには、製造されるナプキン1の前方圧搾条溝6aを構成する右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alそれぞれに対応する右凸部圧搾条溝用突起部60ar及び左凸部圧搾条溝用突起部60alが設けられている。そして、前方張力抑制部9aが、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う右凸部圧搾条溝用突起部60arと左凸部圧搾条溝用突起部60alとで挟まれた領域、右凸部圧搾条溝用突起部60arで囲まれた領域、又は左凸部圧搾条溝用突起部60alで囲まれた領域に設けられている。その為、表面シート2の連続体200と吸収体4とを圧密一体化して、ナプキン1の前方領域Aの前方圧搾条溝6aのように、右凸部圧搾条溝6arと左凸部圧搾条溝6alとがY方向に並置された部分を形成する際に、図9に示すように、右凸部圧搾条溝用突起部60arと左凸部圧搾条溝用突起部60alとによって、同時に、表面シート2の連続体200を介して吸収体4の連続体400の厚みを減じたとしても、低加圧部60wよりも低い位置まで隆起する前方張力抑制部9aが設けられているので、低加圧部60wと前方張力抑制部9aとの隆起差が少なく、表面シート2の連続体200のロール軸方向(Y方向)に伸びる張力を低く抑えることができる。従って、表面シート2の連続体200と吸収体4の連続体400とを十分に圧密一体化して、前方圧搾条溝6aを構成する右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alを形成できる。このように十分に圧密一体化された右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alによって、表面シート2の連続体200が吸収体4から離れ難くなっており、製造されたナプキン1の前方圧搾条溝6aに成形不良が起こり難くなる。
更に、製造装置100のエンボスロール7の周面7fには、図6に示すように、前方張力抑制部9aが、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う右凸部圧搾条溝用突起部60arと左凸部圧搾条溝用突起部60alとで挟まれた領域に配される中央前方張力抑制部91、右凸部圧搾条溝用突起部60arで囲まれた領域に配される右前方張力抑制部92r、及び左凸部圧搾条溝用突起部60alで囲まれた領域に配される左前方張力抑制部92lを有している。その為、中央前方張力抑制部91、右前方張力抑制部92r及び左前方張力抑制部92lそれぞれにおいて、表面シート2の連続体200のロール軸方向(Y方向)に伸びる張力を低く抑えることができ、表面シート2の連続体200と吸収体4を更に十分に圧密一体化して、前方圧搾条溝6aを構成する右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alを形成できる。従って、表面シート2の連続体200が吸収体4の連続体400から更に離れ難く、製造されたナプキン1の前方圧搾条溝6aに成形不良が更に起こり難くなる。
特に、図8に示すように、前方張力抑制部9aを構成する中央前方張力抑制部91の前方端91Mが、前方凸部突起部である右凸部圧搾条溝用突起部60arのロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端及び左凸部圧搾条溝用突起部60alのロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端よりも、ロール回転方向(R方向)前方に配されている。その為、右凸部圧搾条溝用突起部60ar及び左凸部圧搾条溝用突起部60alよりも先に、中央前方張力抑制部91の前方端91Mが、表面シート2の連続体200の表面に接するようになるので、表面シート2の連続体200のロール周方向(R方向)に伸びる張力も低く抑えることができるため、右凸部圧搾条溝用突起部60ar及び左凸部圧搾条溝用突起部60alの先端の60の圧縮開始時の成形性が良くなり、表面シート2の連続体200と吸収体4とを更に十分に圧密一体化できる。
また、エンボスロール7の周面7fには、図6,図7に示すように、製造されるナプキン1の後方圧搾条溝6cを構成する右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clそれぞれに対応する右凸部圧搾条溝用突起部60cr及び左凸部圧搾条溝用突起部60clが設けられている。そして、後方張力抑制部9cが、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う右凸部圧搾条溝用突起部60crと左凸部圧搾条溝用突起部60clとで挟まれた領域、右凸部圧搾条溝用突起部60crで囲まれた領域、又は左凸部圧搾条溝用突起部60clで囲まれた領域に設けられている。その為、表面シート2の連続体200と吸収体4とを圧密一体化して、ナプキン1の後方領域Cの後方圧搾条溝6cのように、右凸部圧搾条溝6crと左凸部圧搾条溝6clとがY方向に並置された部分を形成する際に、図9に示すように、右凸部圧搾条溝用突起部60crと左凸部圧搾条溝用突起部60clとによって、同時に、表面シート2の連続体200を介して吸収体4の厚みを減じたとしても、低加圧部60wよりも低い位置まで隆起する後方張力抑制部9cが設けられているので、低加圧部60wと後方張力抑制部9cとの隆起差が少なく、表面シート2の連続体200のロール軸方向(Y方向)に伸びる張力を低く抑えることができる。従って、表面シート2の連続体200と吸収体4とを十分に圧密一体化して、後方圧搾条溝6cを構成する右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clを形成できる。このように十分に圧密一体化された右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clによって、表面シート2の連続体200が吸収体4から離れ難くなっており、製造されたナプキン1の後方圧搾条溝6cに成形不良が起こり難くなっている。
更に、製造装置100のエンボスロール7の周面7fには、図6に示すように、後方張力抑制部9cが、ロール軸方向(Y方向)に隣り合う右凸部圧搾条溝用突起部60crと左凸部圧搾条溝用突起部60clとで挟まれた領域に配される中央後方張力抑制部93、右凸部圧搾条溝用突起部60crで囲まれた領域に配される右後方張力抑制部94r、及び左凸部圧搾条溝用突起部60clで囲まれた領域に配される左後方張力抑制部94lを有している。その為、中央後方張力抑制部93、右後方張力抑制部94r及び左後方張力抑制部94lそれぞれにおいて、表面シート2の連続体200のロール軸方向(Y方向)に伸びる張力を低く抑えることができ、表面シート2の連続体200と吸収体4とを更に十分に圧密一体化して、後方圧搾条溝6cを構成する右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clを形成できる。従って、表面シート2の連続体200が吸収体4から更に離れ難く、製造されたナプキン1の後方圧搾条溝6cに成形不良が更に起こり難くなる。
また、製造装置100においては、図6,図7に示すように、張力抑制部9は、張力抑制面9fに、溝95が複数本形成されており、張力抑制面9fが凹凸形状となっている。その為、張力抑制部9の張力抑制面9fと表面シート2の連続体200との接触面積が抑えられ、表面シート2の連続体200における圧搾部以外の箇所が、エンボスロール7から受ける熱のダメージを受け難い。
次いで、以下、従来の縦流れ方式の製造方法と同様に、上述のように製造された圧搾条溝6で圧密一体化した表面シート2の連続体200と吸収体4との積層体を、裏面シートの原反(図示せず)から繰り出された帯状の裏面シート3の連続体300の一面上に配し、表面シート2の連続体200と裏面シート3の連続体300の間に吸収体4を介在させ、搬送方向に隣り合う吸収性コア402,402同士の間毎に、表面シート2と裏面シート3を接合した後、所定の輪郭形状に切断して、目的とする生理用ナプキン1を製造する。なお、吸収体4上に配する前の表面シート2の連続体200には、搬送方向に沿う両側部それぞれに、自由端を形成する側縁部52に伸長状態の立体ガード形成用の弾性部材53が固定された立体ガード形成用シート5の連続体を重ね合わせて接合しておく。また、吸収体4を表面シート2、裏面シート3と配する際には、吸収体4または表面シート2、裏面シート3の所定箇所には接着剤を塗布しておく。このようにして凸部圧搾条溝がY方向に並置された目的とする生理用ナプキン1を安定的に連続して製造する。
上述した効果が、一層確実に発現されるようにする観点から、エンボスロール7に設けられる圧搾条溝形成用の突起部60及び張力抑制部9は、以下の構成を有することが好ましい。
低加圧部60wは、エンボスロール7の周面7fから3mm以上50mm以下程度隆起していることが好ましい。
また、高加圧部60sは、エンボスロール7の周面7fから3mm以上50mm以下程度隆起していることが好ましい。
高加圧部60sと低加圧部60wとの隆起の差は、低加圧部60wの高さの0.1%以上33.3%以下であることが好ましく、2%以上30%以下であることが更に好ましい。具体的には、高加圧部60sと低加圧部60wとの隆起の差は、0.1mm以上5mm以下程度であることが好ましく、0.1mm以上2mm以下程度であることが更に好ましい。
張力抑制部9は、エンボスロール7の周面7fから2mm以上50mm以下程度隆起していることが好ましい。
低加圧部60wと張力抑制部9との隆起の差は、高加圧部60sと低加圧部60wとの隆起の差よりも広いことが好ましく、低加圧部60wの高さの0.1%以上10%以下であることが好ましく、0.2%以上9.0%以下であることが更に好ましい。具体的には、低加圧部60wと張力抑制部9との隆起の差は、0.1mm以上5mm以下程度であることが好ましく、0.5mm以上3mm以下程度であることが更に好ましい。
本発明の吸収性物品の製造装置は、上述した実施形態に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、製造されるナプキン1は、図2に示すように、圧搾条溝6が前方領域Aから後方領域Cに亘る環状の全周溝であるが、右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alを有する前方圧搾条溝6a、又は右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clを有する後方圧搾条溝6cを備えていればよい。また、右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alを有する前方圧搾条溝6aと、右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clを有する後方圧搾条溝6cとを備えているが、前方圧搾条溝6a及び後方圧搾条溝6cの何れか一方を備えていればよい。また、前方圧搾条溝6aの有する右凸部圧搾条溝6ar及び左凸部圧搾条溝6alは、少なくとも2つ以上Y方向に並置されていれば、他の形態の凸部圧搾溝であってもよい。同様に、後方圧搾条溝6cの有する右凸部圧搾条溝6cr及び左凸部圧搾条溝6clは、少なくとも2つ以上Y方向に並置されていれば、他の形態の凸部圧搾溝であってもよい。尚、エンボスロール7の周面7fに設けられた圧搾条溝形成用の突起部60は、製造される吸収性物品の備える各凸部圧搾溝に対応した形状にすればよい。
また、エンボスロール7の周面7fに設けられた張力抑制部9は、図6,図7に示すように、張力抑制面9fに複数本の溝95を形成して張力抑制面9fを凹凸形状としているが、他の方法で張力抑制面9fを凹凸形状としていてもよい。また、張力抑制面9fに凹凸形状を形成していなくてもよい。
また、前方張力抑制部9aの形状は、前方端91Mが、図8に示すように、圧搾条溝形成用の突起部60よりもロール回転方向(R方向)前方に位置しており、張力抑制部9の中で最もロール回転方向(R方向)前方に位置する形状であるが、前方端91Mがなくてもよい。具体的には、前方張力抑制部9aの形状は、右凸部圧搾条溝用突起部60arのロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端の位置及び左凸部圧搾条溝用突起部60alのロール回転方向(R方向)の最も前方の前方端の位置まで延在している形状であってもよい。
本発明の吸収性物品の製造装置で製造される吸収性物品は、生理用ナプキン以外にも、例えば、失禁者用パッド、パンティーライナー等であってもよい。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品の製造装置を開示する。
<1>
表面シート及び吸収体を圧密化してなる高圧搾部及び低圧搾部を有する圧搾条溝を備える縦長の吸収性物品の製造装置であって、
前記吸収性物品の前記圧搾条溝は、該吸収性物品の外方に凸状に突出した凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該凸部圧搾条溝の間が該吸収性物品の内方に向かって窪んだ形状を有しており、
前記製造装置は、前記高圧搾部を形成する高加圧部及び前記低圧搾部を形成する低加圧部を有し、前記圧搾条溝を形成する圧搾条溝形成用の突起部が周面に設けられたエンボスロールと、該エンボスロールに対向配置されたアンビルロールとを備えており、
前記圧搾条溝形成用の突起部は、各前記凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向外方に凸状に突出した凸部突起部を有し、
前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記凸部突起部で挟まれた領域に、又はその表面における各前記凸部突起部で囲まれた領域に、前記圧搾条溝を形成する際の前記表面シートの張力を抑制する張力抑制部を備え、
前記張力抑制部は、前記エンボスロールの表面から前記圧搾条溝形成用の突起部の前記低加圧部よりも低い位置まで隆起している吸収性物品の製造装置。
<2>
前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記凸部突起部で挟まれた領域に、及びその表面における各前記凸部突起部で囲まれた領域に、前記張力抑制部を備えている前記<1>に記載の吸収性物品の製造装置。
<3>
前記張力抑制部は、ロール軸方向に直交する方向に沿って断面視して、前記アンビルロールとの対向面である張力抑制面が、円弧を描いており、該円弧の中心点が、前記エンボスロールの軸中心点と一致する前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品の製造装置。
<4>
前記張力抑制部は、前記アンビルロールとの対向面である張力抑制面が凹凸形状となっている前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<5>
前記張力抑制部は、前記アンビルロールとの対向面である張力抑制面に、ロール回転方向に延びる溝が2本以上形成されている前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<6>
前記エンボスロールは、前記表面シート及び前記吸収体を圧密化するときに、加熱されている前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<7>
前記吸収性物品は、長手方向に関して、着用者の液排泄部が対向配置される排泄部対向領域、該排泄部対向領域より前方の前方領域、及び該排泄部対向領域より後方の後方領域に区分されており、
前記圧搾条溝は、前記前方領域に前方圧搾条溝と、前記後方領域に後方圧搾条溝とを有し、
前記前方圧搾条溝は、前記吸収性物品の前方に凸状に突出した前方凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該前方凸部圧搾条溝の間が後方に向かって窪んだ形状を有しており、
前記後方圧搾条溝は、前記吸収性物品の後方に凸状に突出した後方凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該後方凸部圧搾条溝の間が前方に向かって窪んだ形状を有しており、
前記圧搾条溝形成用の突起部は、前記前方圧搾条溝の各前記前方凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向前方に凸状に突出した前方凸部突起部を有し、前記後方圧搾条溝の各前記後方凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向後方に凸状に突出した後方凸部突起部を有し、
前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記前方凸部突起部で挟まれた領域に、又はその表面における各前記前方凸部突起部で囲まれた領域に、前記表面シートの張力を抑制する前方張力抑制部を備え、更に、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記後方凸部突起部で挟まれた領域に、又はその表面における各前記後方凸部突起部で囲まれた領域に、前記表面シートの張力を抑制する後方張力抑制部を備えている前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<8>
隣り合う前記後方凸部突起部は、ロール回転方向前方側にV字状に窪んだ窪み部を形成しながら交差し連接されている前記<7>に記載の吸収性物品の製造装置。
<9>
隣り合う前記後方凸部突起部で挟まれた領域に配される中央後方張力抑制部は、前記凸部突起部のロール回転方向の最も後方の後方端の位置まで延在している前記<7>又は<8>に記載の吸収性物品の製造装置。
<10>
前記吸収性物品は、長手方向に関して、着用者の液排泄部が対向配置される排泄部対向領域、該排泄部対向領域より前方の前方領域、及び該排泄部対向領域より後方の後方領域に区分されており、
前記圧搾条溝は、前記前方領域に前方圧搾条溝を有し、
前記前方圧搾条溝は、前記吸収性物品の前方に凸状に突出した前方凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該前方凸部圧搾条溝の間が後方に向かって窪んだ形状を有しており、
前記圧搾条溝形成用の突起部は、前記前方圧搾条溝の各前記前方凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向前方に凸状に突出した前方凸部突起部を有し、
前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記前方凸部突起部で挟まれた領域に前記表面シートの張力を抑制する前方張力抑制部を備え、
前記前方張力抑制部のロール回転方向前方端が、ロール軸方向に隣り合う前記前方凸部突起部のロール回転方向前方端よりも、ロール回転方向前方に配されている前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<11>
隣り合う前記前方凸部突起部は、ロール回転方向後方側にV字状に窪んだ窪み部を形成しながら交差し連接されている前記<10>に記載の吸収性物品の製造装置。
<12>
前記高加圧部は、前記エンボスロールの周面から前記低加圧部よりも高く隆起している前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<13>
前記高加圧部と前記低加圧部との隆起の差は、該低加圧部の高さの0.1%以上33.3%以下、好ましくは2%以上30%以下である前記<12>に記載の吸収性物品の製造装置。
<14>
前記高加圧部と前記低加圧部との隆起の差は、0.1mm以上5mm以下程度、好ましくは0.1mm以上2mm以下程度である前記<12>又は<13>に記載の吸収性物品の製造装置。
<15>
前記低加圧部と前記張力抑制部との隆起の差は、前記高加圧部と該低加圧部との隆起の差よりも広い前記<12>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<16>
前記圧搾条溝形成用の突起部は、環状の全周突起部となっている前記<12>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<17>
前記圧搾条溝形成用の突起部は、複数の高加圧部と、該高加圧部を囲繞する低加圧部とから形成されている前記<1>〜<16>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<18>
前記低加圧部は、前記エンボスロールの周面から3mm以上50mm以下隆起している前記<1>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<19>
前記高加圧部は、前記エンボスロールの周面から3mm以上50mm以下隆起している前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<20>
前記張力抑制部は、前記エンボスロールの周面から2mm以上50mm以下隆起している前記<1>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<21>
前記低加圧部と前記張力抑制部との隆起の差は、該低加圧部の高さの0.1%以上10%以下、好ましくは0.2%以上9.0%以下である前記<1>〜<20>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<22>
前記低加圧部と張力抑制部との隆起の差は、0.1mm以上5mm以下程度、好ましくは0.5mm以上3mm以下程度である前記<1>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置。
<23>
前記<1>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品の製造装置を用いて吸収性物品を製造する吸収性物品の製造方法であって、
表面シートの連続体と吸収体とを圧密一体化する圧密一体化工程を有し、
前記圧密一体化工程は、エンボスロールとアンビルロールとを用いて行い、
前記圧密一体化工程にて、帯状の表面シートの連続体が吸収体上に重ねられた積層体を、前記エンボスロールと前記アンビルロールとの間に搬送して、該エンボスロールの周面に設けられた圧搾条溝形成用の突起部及び前記アンビルロールによって、前記帯状の表面シートの連続体側から前記吸収体側に向かってエンボスして、該表面シートの連続体と該吸収体とを圧密一体化する吸収性物品の製造方法。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 立体ガード形成用シート
50 立体ガード
51 折り返し部
52 側縁部
53 立体ガード形成用の弾性部材
6 圧搾条溝
6a 前方圧搾条溝、6bs 縦圧搾条溝、6cs 縦圧搾条溝
6c 後方圧搾条溝
6d 横圧搾条溝
6s 高圧搾部、6w 低圧搾部
10 吸収性本体
20 ウイング部
30 後方フラップ部
A 前方領域
B 排泄部対向領域
C 後方領域
CL 長手方向に延びる中心線
60 圧搾条溝形成用の突起部
60a 前方圧搾条溝用突起部
60ar 右凸部圧搾条溝用突起部
60al 左凸部圧搾条溝用突起部
60c 後方圧搾条溝用突起部
60cr 右凸部圧搾条溝用突起部
60cl 左凸部圧搾条溝用突起部
60bs 縦圧搾条溝用突起部
60cs 縦圧搾条溝用突起部
60d 横圧搾条溝用突起部
60s 高加圧部
60w 低加圧部
7 エンボスロール
7f 周面
8 アンビルロール
9 張力抑制部
9a 前方張力抑制部
91 中央前方張力抑制部
92r 右前方張力抑制部
92l 左前方張力抑制部
9c 後方張力抑制部
93 中央後方張力抑制部
94r 右後方張力抑制部
94l 左後方張力抑制部
95 溝
101 カッターロール
102 アンビルロール
103 カッター刃
104 無端ベルト

Claims (9)

  1. 表面シート及び吸収体を圧密化してなる高圧搾部及び低圧搾部を有する圧搾条溝を備える縦長の吸収性物品の製造装置であって、
    前記吸収性物品の前記圧搾条溝は、該吸収性物品の外方に凸状に突出した凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該凸部圧搾条溝の間が該吸収性物品の内方に向かって窪んだ形状を有しており、
    前記製造装置は、前記高圧搾部を形成する高加圧部及び前記低圧搾部を形成する低加圧部を有し、前記圧搾条溝を形成する圧搾条溝形成用の突起部が周面に設けられたエンボスロールと、該エンボスロールに対向配置されたアンビルロールとを備えており、
    前記圧搾条溝形成用の突起部は、各前記凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向外方に凸状に突出した凸部突起部を有し、
    前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記凸部突起部で挟まれた領域に、又はその表面における各前記凸部突起部で囲まれた領域に、前記圧搾条溝を形成する際の前記表面シートの張力を抑制する張力抑制部を備え、
    前記張力抑制部は、前記エンボスロールの表面から前記圧搾条溝形成用の突起部の前記低加圧部よりも低い位置まで隆起している吸収性物品の製造装置。
  2. 前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記凸部突起部で挟まれた領域に、及びその表面における各前記凸部突起部で囲まれた領域に、前記張力抑制部を備えている請求項1に記載の吸収性物品の製造装置。
  3. 前記張力抑制部は、ロール軸方向に直交する方向に沿って断面視して、前記アンビルロールとの対向面である張力抑制面が、円弧を描いており、該円弧の中心点が、前記エンボスロールの軸中心点と一致する請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造装置。
  4. 前記張力抑制部は、前記アンビルロールとの対向面である張力抑制面が凹凸形状となっている請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品の製造装置。
  5. 前記張力抑制部は、前記アンビルロールとの対向面である張力抑制面に、ロール回転方向に延びる溝が2本以上形成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品の製造装置。
  6. 前記エンボスロールは、前記表面シート及び前記吸収体を圧密化するときに、加熱されている請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品の製造装置。
  7. 前記吸収性物品は、長手方向に関して、着用者の液排泄部が対向配置される排泄部対向領域、該排泄部対向領域より前方の前方領域、及び該排泄部対向領域より後方の後方領域に区分されており、
    前記圧搾条溝は、前記前方領域に前方圧搾条溝と、前記後方領域に後方圧搾条溝とを有し、
    前記前方圧搾条溝は、前記吸収性物品の前方に凸状に突出した前方凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該前方凸部圧搾条溝の間が後方に向かって窪んだ形状を有しており、
    前記後方圧搾条溝は、前記吸収性物品の後方に凸状に突出した後方凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該後方凸部圧搾条溝の間が前方に向かって窪んだ形状を有しており、
    前記圧搾条溝形成用の突起部は、前記前方圧搾条溝の各前記前方凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向前方に凸状に突出した前方凸部突起部を有し、前記後方圧搾条溝の各前記後方凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向後方に凸状に突出した後方凸部突起部を有し、
    前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記前方凸部突起部で挟まれた領域に、又はその表面における各前記前方凸部突起部で囲まれた領域に、前記表面シートの張力を抑制する前方張力抑制部を備え、更に、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記後方凸部突起部で挟まれた領域に、又はその表面における各前記後方凸部突起部で囲まれた領域に、前記表面シートの張力を抑制する後方張力抑制部を備えている請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品の製造装置。
  8. 前記吸収性物品は、長手方向に関して、着用者の液排泄部が対向配置される排泄部対向領域、該排泄部対向領域より前方の前方領域、及び該排泄部対向領域より後方の後方領域に区分されており、
    前記圧搾条溝は、前記前方領域に前方圧搾条溝を有し、
    前記前方圧搾条溝は、前記吸収性物品の前方に凸状に突出した前方凸部圧搾条溝が該吸収性物品の幅方向に少なくとも2つ並置され、隣り合う該前方凸部圧搾条溝の間が後方に向かって窪んだ形状を有しており、
    前記圧搾条溝形成用の突起部は、前記前方圧搾条溝の各前記前方凸部圧搾条溝に対応するロール回転方向前方に凸状に突出した前方凸部突起部を有し、
    前記エンボスロールは、その表面におけるロール軸方向に隣り合う前記前方凸部突起部で挟まれた領域に前記表面シートの張力を抑制する前方張力抑制部を備え、
    前記前方張力抑制部のロール回転方向前方端が、ロール軸方向に隣り合う前記前方凸部突起部のロール回転方向前方端よりも、ロール回転方向前方に配されている請求項1〜7の何れか1項に記載の吸収性物品の製造装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の吸収性物品の製造装置を用いて吸収性物品を製造する吸収性物品の製造方法であって、
    表面シートの連続体と吸収体とを圧密一体化する圧密一体化工程を有し、
    前記圧密一体化工程は、エンボスロールとアンビルロールとを用いて行い、
    前記圧密一体化工程にて、帯状の表面シートの連続体が吸収体上に重ねられた積層体を、前記エンボスロールと前記アンビルロールとの間に搬送して、該エンボスロールの周面に設けられた圧搾条溝形成用の突起部及び前記アンビルロールによって、前記帯状の表面シートの連続体側から前記吸収体側に向かってエンボスして、該表面シートの連続体と該吸収体とを圧密一体化する吸収性物品の製造方法。
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