JP2016059278A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】前処理部の穀稈搬送装置に詰りが生じた場合、該詰りを少ない移動により効率よく解除することができるコンバインを提供する。【解決手段】右搬送チェン32Bの穀稈搬送側の背面を案内、支持する支持部材を移動自在に構成する。左搬送チェン32Aの終端側ローラ101,102を移動自在に構成する。詰りが生じた場合、オペレータが上記支持部材を移動操作して、右搬送チェン32Bの詰り圧力を減少し、また終端側ローラ101,102を移動操作して、左搬送チェン32Aを弛ませて、合流部の間隔をあける。【選択図】図12

Description

本発明は、穀稈を刈取りつつ脱穀するコンバインに係り、詳しくは穀稈を刈取って脱穀装置に向けて搬送する前処理部の構造に関する。
一般に、コンバインの前処理装置にあっては、穀稈を左右両側から集めて搬送するため、合流部で搬送穀稈(特に株元側)の詰りが生じることがある。該穀稈の詰りを取除き、掃除を狭い空間で行うのは面倒で手数を必要としていた。
従来、左右の搬送チェンの一方、例えば右搬送チェンの始端部側に回動支点部を、上記一方のチェンの終端部側にフックにより係脱自在な被係止部を設けた前処理部の穀稈搬送装置が案出されている(特許文献1)。該穀稈搬送装置は、フックによる被係止部の係止を外すことにより、上記一方の搬送チェンを回動して、左右の搬送チェンの合流部を開放することにより、該合流部に詰った搬送穀稈を取除くことができる。
特許第2985312号公報
一方の搬送チェンは、始端部側のスプロケットの回動軸を中心に、終端側である張設輪を案内レールと共に回動して合流部を開放するが、該一方の搬送チェンである右搬送チェンは、前処理部の略々幅方向一杯に亘って延びる長いものであり、該搬送チェンを回動軸を中心に回動するため、大きな回動スペースが必要とされる。
このため、上記搬送チェン等の前処理部の配置構造が面倒になり、また上記右搬送チェンが他の部材と干渉して、該搬送チェンの回動範囲が規制され、合流部における他方の(左)搬送チェンとの間隔を十分に確保できない虞がある。
そこで、本発明は、右搬送体(チェン)と左搬送体(チェン)を相互に移動して、少ない移動量にて穀稈の詰りを効率よく解除できるコンバインを提供することを目的とする。
本発明は、脱穀部(5)を有する走行機体(2)の前方に前処理部(3)を昇降自在に配置し、該前処理部で刈取った穀稈を穀稈搬送装置(17)により前記脱穀部のフィードチェン(16)に搬送するコンバイン(1)において、
前記穀稈搬送装置(17)は、穀稈の株元側を、前記前処理部(3)の幅方向一方から他方に向けてかつ走行機体(2)側に向けて搬送する第1の搬送体(32B)と、前記前処理部の幅方向他方から前記第1の搬送体(32B)に向けて合流するように搬送する第2の搬送体(32A)と、を備え、
前記第1及び第2の搬送体のいずれか一方(32B)は、該搬送体の穀稈搬送側の背面を案内、支持する支持部材(129S)が移動自在に構成され、
いずれか他方(32A)は、該搬送体の搬送方向終端側を巻掛け、支持する終端側回転体(101,102)が移動自在に構成された、ことを特徴とする。
前記いずれか一方が、前記第1の搬送体(32B)であり、
該第1の搬送体(32B)を巻掛ける回転体(66)(55a,55b)を支持する支持フレーム(126)に回動支軸(127)を設け、
該回動支軸に、搬送方向終端側に向けて延びる回動フレーム(129)を回動自在に連結し、
該回動フレームに、前記支持部材(129S)を一体に配置してなる。
前記支持フレーム(126)の前記第1の搬送体(32B)の搬送方向終端側(126b)に、複数の位置決め用の係合孔(142,143)を形成し、
前記回動フレーム(129)の先端側に、前記複数の係合孔(142,143)に選択的に係合する抜差し部材(138)を配置し、
該抜差し部材(138)は、前記支持フレームの終端側(126b)に配置され、前記第1の搬送体(32B)の終端側をガイドするガイド(149)の内径側に配置される。
前記いずれか他方が、前記第2の搬送体(32A)であり、
前記第2の搬送体における前記終端側回転体(101,102)を支持する支持プレート(111)が、前記前処理部のフレーム(112)にスライド自在に支持され、
前記支持プレート(111)に、前記終端側回転体(101,102)の下方において搬送体外れ規制部材(123)を一体に設けた。
前記前処理部(3)の近傍に、前記第1及び第2の搬送体(32B)(32A)を回転駆動可能な操作部(P〜P,73,74)を設けた。
なお、上記カッコ内の符号は、図面を対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、一方の搬送体が、該搬送体の穀稈搬送側を背面に案内・支持する支持部材を移動して、該搬送体に作用する穀稈の詰り圧力を解除し、他方の搬送体が終端側回転体を移動して、該搬送体を弛ませるので、第1及び第2の搬送体が相互に作用して、穀稈の詰りを解除できると共に、詰り解除のための移動範囲が少なくて足り、構造が簡単化されかつ他の部材との干渉も少なく、前処理部全体の構成を詰り解除のためのスペースを取らずに詰り穀稈を効率よく解除することができる。
請求項2に係る本発明によると、前処理部の幅方向一方から他方に向けて延びる第1の搬送体が、支持フレームに回動支軸により回転自在に連結された回動フレームを有し、該回動フレームに、第1の搬送体の搬送側背面を案内・支持する支持部材を設けたので、幅方向に長い第1の搬送体は、移動範囲の少ない上記支持部材により穀稈の詰り圧力を解除でき、小さなスペースで効率よく詰り穀稈を解除することができる。
請求項3に係る本発明によると、支持フレームの終端側に設けた複数の位置決め用の係合孔に、回動フレームの先端側に設けた抜差し部材を選択的に係合して、上記支持部材の位置を容易に変更することができる。また、上記抜差し部材は、支持フレームの終端側に配置されたガイドの内径側に位置するので、該抜差し部材の係合孔への抜差し操作に際して該抜差し部材に上記第1の搬送体からの圧力が作用せず、上記抜差し操作をスムーズにかつ確実に行うことができる。
請求項4に係る本発明によると、第2の搬送体における終端側回転体を支持する支持プレートを、始端及び駆動側スプロケット等を支持する前処理部のフレームに対してスライド自在に設け、上記終端側回転体を第1の搬送体との合流部から離れるように操作して、比較的少ない移動範囲の操作により合流部における穀稈の詰りを容易に解除することができる。
請求項5に係る本発明によると、穀稈が詰った場合、オペレータは、前処理部近くに位置して、前記第1及び第2の搬送体を解除位置に操作した状態で、操作部で上記第1及び第2の搬送体を回転作動しつつ詰り穀稈を排除することができる。
本発明を適用し得るコンバインを示す側面図。 その平面図。 前処理部を示す側面図。 穀稈搬送装置の逆転駆動を行うための逆転駆動軸及びそのカバーを示す斜視図。 その左側面図。 前処理部の伝動展開図。 一部変更した実施の形態に係る逆転駆動軸を示す左側面図。 更に変更した実施の形態に係る逆転駆動軸を示す斜視図。 その拡大斜視図。 前処理部の逆転駆動を行う逆転駆動部を横筒と同軸上ではなく、別に設けたことを示す左側面図。 フィードチェンの駆動軸から伝達される駆動力によって、前処理部を逆転駆動させることを示す伝動展開図。 前処理部の株元搬送装置を示す平面図。 左搬送チェンの作業状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図。 左搬送チェンの除去状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図。 右搬送チェンの作業状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図。 右搬送チェンの除去状態を示す平面図。 右搬送チェンのフレーム構造を示す平面図。 右搬送チェンの操作部分を示す拡大断面図。 右搬送チェンの終端部分を示す斜視図で、(a)は搬送チェンを装着した図、(b)は搬送チェンを取外した図。 右搬送チェンの操作レバーを切換えた状態を示す扱深さチェン側からみた斜視図。
以下、図面に沿って、本発明に係る実施の形態について説明する。コンバイン1は、図1及び図2に示すように、クローラにより支持される走行機体2を有しており、該走行機体2の前方には穀稈の刈取りと搬送を行う前処理部3が配置されている。上記走行機体2は、その一側(左側)に、刈取った穀稈から穀粒を脱穀する脱穀部5が配置され、他側(右側)に、運転操作部6及びエンジンが配置されており、その後方に脱穀された穀粒を一時貯蔵するグレンタンク7及び該グレンタンク7内の穀粒を機外へ排出する排出オーガ9が配置されている。
上記前処理部3は、図3に示すように、エンジンからの動力を上記前処理部3に伝達する横筒10を回動中心として走行機体2に昇降自在に支持されており、該前処理部3の前部に設けられる穀稈を分草するデバイダ11と、該デバイダ11の後方で分草された穀稈を引起こす引起装置12と、穀稈を刈取るレシプロ式の刈刃13と、引起こされた穀稈の株元側を掻き込む株元掻込装置15と、上記刈刃13によって刈取られた穀稈を後方に搬送して上記脱穀部5のフィードチェン16に受け渡す穀稈搬送装置17と、から構成されている。また、前処理部3の両側面には、それぞれ保守・整備のために簡単に着脱することを可能としたサイドカバー19が配設されている。
上記前処理部3にエンジンからの動力を伝達する上記横筒10は、機体左右幅方向に延設され、該横筒10からは、縦伝動筒20が前方斜め下方に向けて延出される。該縦伝動筒20の下端は、上記前処理部3の略々全幅に亘って左右に延設された下部伝動筒21に接続されており、該下部伝動筒21は、その両端にブラケット22を介して前処理部前方を囲むようにして延びる前処理フレーム23が取付けられている。該前処理フレーム23の前部には、圃場の穀稈を刈取り条ごとに分ける複数のデバイダ11……が幅方向所定間隔に固定されており、前処理フレーム23の下面には、上記刈刃13が配置され、該刈刃13により上記引起装置12で引起こされた穀稈の株元を切断し、穀稈の刈取りを行う。
上記下部伝動筒21の左端近傍からは、中間伝動筒25が前方斜め上方に向けて延出され、該中間伝動筒25の上端は、圃場の穀稈の状況に応じて上記引起装置12の引起し速度を変速する引起変速装置26を介して、走行機体幅方向に延設される上部伝動筒27に接続されている。該上部伝動筒27からは、前方に向けて複数の引起伝動筒29が突設しており、該引起伝動筒29の前方に穀稈を起立させる引起装置12が配置される。該引起装置12は、爪付きチェン(不図示)と引起ケース12aとを有し、該爪付きチェンの爪が引起ケース12a内を上方に回動して穀稈を引起こす。
上記引起装置12によって引起こされた穀稈は、上記株元掻込装置15によって後方に掻込まれて集束される。該株元掻込装置15は、上記引起装置12によって引起こされた穀稈の株元を掻込む掻込ベルト30と、該掻込ベルト30によって掻込まれた穀稈を集束するスターホイール31とから構成されており、これら掻込ベルト30及びスターホイール31は、それぞれ刈取り条数に応じた数(本実施形態においては6つ)だけ設けられている。該スターホイール31(機体左側から31A,31a,31C,31c,31b,31B)は、樹脂からなる略々星型形状であり、スターホイール31と掻込ベルト30とは同軸上に設けられ、同期して回転するように構成されている。
上記穀稈搬送装置17は、図6に示すように、スターホイール31A,31B,31Cから後送された穀稈の株元側を搬送する左右及び中央の株元搬送体であるチェン32A,32B,32Cと、その穂先側を搬送する左右及び中央の穂先搬送体であるチェン33A,33B,33Cと、これらによって後方に搬送されて合流した穀稈の株元側を搬送する後方株元搬送体(チェン)35と、穀稈の扱ぎ深さを調節する扱深搬送体(チェン)36と、から構成されている。これらは、機体進行方向左側の穀稈を左(第2の)株元搬送チェン32A及び左穂先搬送チェン33Aが、右側の穀稈を右(第1の)株元搬送チェン32B及び右穂先搬送チェン33Bが、中央の穀稈を中央株元搬送チェン32C及び中央穂先搬送チェン33Cが、それぞれ後方に搬送し、上記扱深搬送チェン36によって穀稈の挟持位置が変更されつつ、これらの穀稈を上記右穂先搬送チェン33B及び後方株元搬送チェン35が受け取って、上記フィードチェン16へと受け渡される。
上記横筒10は、図4及び図5に示すように、上記走行機体2の機体フレーム37に固設されて上方に延出するリフトフレーム39の、上端に配置されるマウント部40に回動可能に支持されている。上記横筒10内の駆動軸S1(図6参照)は、左端が該横筒10の左外方に突出されると共に、横筒10から突出した突出部Pの先端部は断面六角形状に形成されて、ラチェットレンチ等の工具を嵌めて手動で逆転(逆方向に)駆動できるように構成されている。該突出部Pの上方近傍には、上記フィードチェン16によって後送される穀稈を案内する穀稈案内板41が設けられ、該穀稈案内板41の前部には、上記突出部Pの上方を通って前方を覆う弾性変形自在のカバー42が支持されている。該突出部Pの前方又は上方には、上記フィードチェン16の穀稈搬送側(前方又は上方側)、右穂先搬送チェン33B、後方株元搬送チェン35が位置しており、それらが穀稈の搬送を行う際にこぼす穀稈又は藁屑等は、上記穀稈案内板41及びカバー42によって、上記突出部Pへの巻きつきを防止される。更に、上記右穂先搬送チェン33Bの上方には、搬送される穀稈の穂先を案内するプレート状の穂先ガイド板43及び上記脱穀部5の前部まで延在する脱穀入口ゴム板45が配置されている。
次に、本コンバイン1の動力伝達について説明する。コンバイン1は、走行機体2にエンジンEを搭載しており、該エンジンEの動力は、図6に示すように、脱穀クラッチ46を介して搬送HST47に伝達され、ギヤ変速装置49を介して、上記フィードチェン16に伝達されると共に、入力プーリ50aに入力される。該入力プーリ50aに入力された動力は、ベルト50bに配置されたテンションクラッチである刈取クラッチ51を介して、出力プーリ50cから上記横筒10内の駆動軸S1に伝達され、該駆動軸S1から上記縦伝動筒20内の駆動軸S2に伝達されている。該駆動軸S2からの動力は、下部伝動筒21内の駆動軸S3に伝達されると共に、中間伝動筒25及び上部伝動筒27内の駆動軸S4,S5を介して、引起伝動筒29内の駆動軸S6へと伝達される。
また、上記縦伝動筒20内の駆動軸S2の中途部からは、複数の副伝動軸が分岐しており、これらの副伝動軸に設けられた複数の駆動スプロケット52,53,55,56,57,59によって、上述した右穂先搬送チェン33B、後方株元搬送チェン35、右(第1の)株元搬送チェン32B、扱深搬送チェン36、中央株元搬送チェン32C、中央穂先搬送チェン33Cを駆動させている。該右穂先搬送チェン33Bの駆動軸S7の動力は、該駆動軸S7と上記右穂先搬送チェン33Bの駆動スプロケット52との間に設けられたワンウェイクラッチ60によって、一方向のみの回転動力が該駆動スプロケット52に伝達される。駆動軸S7が逆転駆動される場合には、上記ワンウェイクラッチ60において動力が遮断されて、上記駆動スプロケット52は回転しない。なお、該ワンウェイクラッチ60は、左穂先搬送チェン33A及び中央穂先搬送チェン33Cの駆動軸にも設けられて、穂先搬送チェン33A,33B,33Cの爪付きチェンの爪が逆転駆動されたとしても破損しないように構成されている。
更に、下部伝動筒21内の駆動軸S3からの動力は、上記前処理フレーム23に取付けられた刈刃13に伝達され、上記中間伝動筒25内の駆動軸S4から分岐した副伝動軸S8には駆動スプロケット61,65が設けられており、左(第2の)株元搬送チェン32A、左穂先搬送チェン33Aに動力を伝達している。上記中間伝動筒25に設けられた引起変速装置26内には複数の変速ギヤが設けられ、これらの噛合によって変速された動力が上部伝動筒27内の駆動軸S5に伝達される。なお、上記引起変速装置26は、変速ギヤを噛合させずに、引起装置12へ動力が伝達しないように設定することもできる。上記駆動軸S5から上記上部伝動筒27内の駆動軸S6に伝達された動力は、複数の(本実施の形態においては4個)引起伝動筒29内の駆動軸S6を介して、上記引起装置12の駆動スプロケット63に伝達されている。
上述した左(第2の)株元搬送チェン32A及び右(第1の)株元搬送チェン32Bの従動スプロケット65,66は、それぞれ機体左右端に設けられたスターホイール31A,31Bの取付軸S9,S10に固設されており、これら取付軸S9,S10に動力を伝達して駆動側のスターホイール31A,31Bを回転させる。該スターホイール31Aの回転は、まず取付軸S11に取付けられる従動側のスターホイール31aに、次に取付軸S12に取付けられる中央のスターホイール31Cに、互いに噛み合うことで伝達され、上記取付軸S12には、中央株元搬送チェン32Cの従動スプロケット67が遊嵌されている。更に、上記スターホイール31Cの回転は、中央のスターホイール31Cと対となる、取付軸S13に取付けられるスターホイール31cに伝達される。他方、上記右端のスターホイール31Bの回転は、取付軸S14に取付けられる従動側のスターホイール31bに伝達される。上記取付軸S9,S10,S11,S12,S13,S14の動力は、各駆動軸の同軸上にそれぞれ設けられた掻込ベルト30……を駆動させている。
ついで、図12に沿って、前処理部における穀稈搬送装置17の株元搬送について説明する。右(第1の)株元搬送体(以下右搬送チェンという)32Bは、右前部に配置されたスプロケット66と中側後部に配置された2個のスプロケット55a,55bとの間に斜めに巻掛けられており、左(第2の)株元搬送体(以下左搬送チェンという)32Aは、左前部に配置されたスプロケット65と中側後部に配置された2個のローラ101,102との間に斜めに巻掛けられている。中央株元搬送体(以下中搬送チェンという)32Cは、上記左右搬送チェン32A,32Bの間でスプロケット67と2個のスプロケット57a,57bの間に巻掛けられている。前処理部3の略々幅一杯に刈刃13が配置されており、その後方に幅方向に並んで6個のスターホイール31A,31a,31C,31c,31b,31Bが配置されており、これらスターホイールから刈刃13に向ってそれぞれ掻込みベルト30が配置されている。また、刈刃13の上方に対向して3対の引起装置12…が配置されている。
刈刃13で刈取られた穀稈は、穂先側を引起装置12で引起されながら、それぞれ矢印A,B,Cに示すように、株元側を各掻込みベルト30及びスターホイール31…で掻込まれながら、右搬送チェン32Bにより矢印Dに示すように搬送される穀稈に、中搬送チェン32Cにより矢印Eに示すように搬送される穀稈が合流し、更に左搬送チェン32Aにより矢印Fに示すよう搬送される穀稈が合流する。そして、該合流された穀稈が、矢印Gに示すように扱深搬送体(以下扱深チェンという)36に搬送され、後方株元搬送体(チェン)35を経てフィードチェン16に搬送される。
左(第2の)搬送チェン32Aは、図13及び図14に示すように、従動スプロケット65、駆動スプロケット61、固定ローラ107、テンションローラ109及び終端側ローラ101,102の間に張設されており、駆動スプロケット61の回転により駆動され、かつテンションローラ109及び固定ローラ107により所定張力が付与されて外れを防止されて、一側のガイド板110及び挟やくレール108との間に穀稈を挟持して搬送移動する。従動スプロケット66の回転は、軸を介してスターホイール31Aに伝達されると共に、掻込みベルト30に伝達される。
2個の終端側ローラ101,102は、支持プレート111に回転自在に支持されており、該支持プレート111は、スプロケット61,65、他のローラ107,109及びガイド板110を支持する前処理部本体側の固定フレーム112に移動(スライド)自在に支持されている。また、支持プレート111及び固定フレーム112の間にノブボルト113が螺合されており、該ノブボルトの締付けにより、上記支持プレート111を固定フレーム112に固定し得る。支持プレート111の先端側(従動スプロケット65側)にはカム115が形成されており、該カム115にローラ116が転接している。ローラ116は、上記固定フレーム112に枢支軸117により揺動自在に支持されているプレート119に配置されており、該ローラ116の支軸とプレート119における枢支軸117の反対側に植設されたピン120との間にスプリング(トルクスプリング)121が張設されている。上記プレート119には解除レバー122が一体に取付けられている。上記支持プレート111に一体に、上記終端側ローラ101,102の下側を支えるように穀稈巻付き防止用プレート123が取付けられており、該プレート123は、後述するように終端側ローラ101,102が穀稈除去位置(図14参照)に移動した際、左搬送チェン32Aが外れ落ちないように支える搬送体(チェン)外れ規制部材を構成する。また、スイッチ201と板バネ202からなる詰り検出手段203が固定フレーム112に設けられている。
図12の実線で示すように、終端側ローラ101,102を右搬送チェン32Bに近づけて、左搬送チェン32Aで搬送される穀稈(矢印F参照)を、右搬送チェン32Bから搬送される穀稈(矢印D参照)と合流して穀稈搬送状態にある場合、図13に示すように、左搬送チェン32Aは、解除レバー122が作業位置にあって、ローラ116がカム115により支持プレート111を従動スプロケット65から離れる位置に位置決めされている。この状態では、スプリング121により該支持プレート111に支持される2個の終端側ローラ101,102が従動スプロケットから離れる方向に付勢される。従って、上記終端側ローラ101,102に巻掛けられている左搬送チェン32Aの終端側は、右搬送チェン32Bに近接した位置にあって、両搬送チェン32A,32Bが共働して穀稈を搬送する作業位置にある。
穀稈搬送に詰りが生じた場合、解除レバー122を図14に示すように後方向に回動操作する。これにより、枢支軸117に支持されているプレート119に取付けられているローラ116は、後方向に移動して、それと接触しているカム115を介して支持プレート111を後方に移動し、トグルスプリング121によりその位置に位置決めされる。
ついで、図15,図16,図17に沿って、右(第1の)搬送チェンについて説明する。右搬送チェン32Bは、スターホイール31Bと同軸状に設けられた始端(従動)スプロケット66と、終端側スプロケット55a,55b(一方が駆動スプロケット55となる)と、固定ローラ128と、ローラ124、テンションローラ125との間に巻掛けられている。上記始端側スプロケット66、終端側スプロケット55a,55bは、前処理フレームに一体的に取付けられた支持フレーム126に配置されており、該支持フレーム126には、図17に示すように、回動支軸127により回動自在に回動フレーム129が連結されている。該回動フレーム129は右搬送チェン32Bの穀稈搬送側の背面側を支持する支持部材129Sを一体に有しており、かつブラケット130を介して固定ローラ128が一体に取付けられている。
前記支持フレーム126は、始端側プレート126aと、終端側プレート126bと、これら両プレート126a,126bを連結する連結部126cとからなる。なお、連結部126cは、上側のパイプ部126P、右搬送チェン32Bの上下面をガイドするガイド部126G等からなる。始端側プレート126aには始端側スプロケット66が回転自在に支持されていると共に筒状部材S10を介して上記スターホイール31B及び掻込みベルト30が支持されている。終端側プレート126bには、終端側スプロケット55a,55bが支持されていると共に、図18及び図19に詳示するように、アーム131が上記プレート126bの面に直交するシャフト132により回転自在に、かつ上記プレート126bの面に並行する回動ボルト133により回動自在に支持されており、かつ該アーム131には操作レバー135が後方に延びて一体に取付けられている。従って、該操作レバー135の操作により、上記アーム131は、シャフト132を中心に前後方向に、かつ回動ボルト133を中心に上下方向にそれぞれ回動自在となっている。
上記アーム131の先端には長孔131a及びピン137を介して抜差しロッド138が連結されている。該ロッド138は、前記回動フレーム129の先端部に固定されたスリーブ139に摺動自在に嵌挿されている。上記終端側プレート126bは、上下2枚のプレート126U,126Dからなり、上記シャフト132が2枚のプレートを貫通して回転自在に支持され、また抜差しロッド138が上記2枚のプレートを貫通して延びている。上側プレート126U上方に上記アーム131が配置され、下側プレート126Dの下方において上記シャフト132と抜差しロッド138との間をバックアーム140が連結している。
抜差しロッド138の下方側は延長ボルト138aとなっており、該ボルト138aに螺着された座金と上記バックアーム140との間にスプリング141が縮設されている。抜差しロッド138は、径大となっている2個の膨径部138bと、その間及び上下の細径部138cを有しており、また上記終端側プレート126bには、上記膨径部138bが係合し得る2個の係合孔142,143とその間を連結すると共に上記細径部138cが通る連通部145が形成されている。
上記終端側プレート126bの上側及び下側プレート126U,126Dの間において、図19(b)に詳示するように、下側プレート126Dにチェン乗上げ部148が配置され、その先端にチェンガイド149が一体に形成されている。終端側プレート126bには、図16に示すように、テンションアーム147がブラケット144を介して回転自在に支持されており、該テンションアーム147の枢支軸147aはローラ124の支軸を共用している。上記テンションアーム147にはテンションローラ125が支持されていると共に、回動フレーム129から延びている固定ローラ128用のブラケット130との間にスプリング154が張設されている。また、テンションアーム147は、調節自在なストッパ134に当接して、テンションローラ125による右搬送チェン32Bの弛緩位置が規制されている。
右搬送チェン32Bの穀稈搬送作業状態にあっては、図15に示すように、抜差しロッドの膨径部138bが係合孔143に係合した位置(図18参照)にあり、回動フレーム129が前方向に回動した位置にある。この状態では、回動フレーム129の支持部材129Sが右搬送チェン32Bの背面を支持しつつ案内して、該右搬送チェン32Bで、掻込みベルト30及びスターホイール31Bで掻込んだ穀稈の株元側を前処理部の右方向から左方向に向って後方側に搬送する。
上記搬送中の穀稈に詰りを生じると、刈取クラッチ51を切ることにより前処理部3への伝動を停止し、オペレータは、操作レバー135を下方に押下げることによりアーム131を回動ボルト133を中心にその先端側を上方に回動する。これにより、抜差しロッド138は、スプリング141に抗して膨径部138bが係合孔143から抜けてシャフト132を中心に回動可能となる。この状態で、操作レバー135を機体前方に向けて操作することによりアーム131も一体に回動し、抜差しロッド138の細径部138cが連通部145を通って前方の係合孔142に移動し、操作レバー135を押上げることにより抜差しロッド138の膨径部138bが係合孔142に係合して位置決めされる。
回動フレーム129の先端側スリーブ139は、上記抜差しロッド138と一体に移動して、図16に示すように、回動フレーム129は、支軸127を中心に図17の矢印Iに示すように回動されて、該回動フレームと一体の支持部材129Sも退入方向に移動する。これにより、右搬送チェン32Bは、図12の鎖線で示すように退入方向に弛んで、詰まった穀稈を右搬送チェン32Bから抜き易くなる。
図20に示すように、右搬送チェン32Bから搬送される穀稈は、穂先側を右穂先搬送チェン33Bにより搬送されると共に、株元側が扱深搬送チェン36に受渡される。扱深搬送チェン36は、扱深レール150との間に穀稈を挟んで脱穀部のフィードチェン16に搬送し、かつ搬送方向に交差する方向に移動して、フィードチェンとの受渡し位置を変更して扱深さを調節し得る。
前記右搬送チェン32Bの操作レバー135は、後方に延びて扱深チェン36による穀稈搬送部に位置する。該操作レバー135が作業位置にある場合、図20の鎖線で示すように、扱深チェン36の上方でかつ該チェンの搬送側より機体内方に位置しており、扱深チェン36による穀稈の搬送に干渉することはない。上記操作レバー135が前方向(矢印J参照)に回動されて解除位置にある場合、図20の実線に示すように、扱深チェン36により搬送される穀稈に干渉して、該穀稈を扱深チェン36から落下する(矢印K参照)。
次に、本コンバイン1の作用について説明する。作業者は、コンバイン1を走行させて、圃場の穀稈を刈取りつつ脱穀して収穫作業を進めていく。コンバイン1が圃場を走行すると、前処理部3のデバイダ11によって穀稈が分草されると共に、引起装置12によって分草された穀稈が引起こされて直立する。該引起こされた穀稈は、掻込ベルト30によって掻込まれると共に、スターホイール31によって集束され、その過程において刈刃13によって刈取られる。
刈取られた穀稈は、前処理部3の左右及び中央に配置される株元搬送チェン32A,32B,32Cによって株元側が、穂先搬送チェン33A,33B,33Cによって穂先側が後方に搬送される。後方に搬送された穀稈は、扱深搬送チェン36によって自動的に適正な扱ぎ深さに調整された後、右穂先搬送チェン33B及び後方株元搬送チェン35によってフィードチェン16へと受け渡されて、脱穀部5に運ばれる。
上記穀稈の株元側は、図12に示すように、右搬送チェン32Bによる矢印D方向の搬送穀稈に、中搬送チェン32Cによる矢印E方向の搬送穀稈が合流し、更に左搬送チェン32Aによる搬送穀稈が合流する。該合流部に穀稈の詰りが生じると、左搬送チェン32Bの終端側ローラ101,102部分を圧縮し、該終端側ローラを支持する支持プレート111を、ローラ116を介してスプリング121に抗して押圧する。これにより、詰り検出手段203が作動して刈取クラッチ51を切断する。
上記支持プレート111に作用する押圧力は、ローラ116に作用しているので、ノブボルト113を容易に回転して取外すことができ、オペレータは、該ノブボルトを取外した状態で解除レバー122を図14に示す解除位置に操作する。これにより、支持プレート111と共に1対の終端側ローラ101,102は、図14(b)に示すように、所定量従動スプロケット65側に移動する。この状態では、駆動スプロケット61が停止状態にあり、従って固定ローラ107及びガイド板110により左搬送チェン32Aの終端側は所定長さ状態に保持され、終端側ローラ101,102と左搬送チェン32Aの終端側との間に隙間があき、終端側ローラ101,102と左搬送チェン32Aとの間に入った穀稈を容易に抜取ることができる。なおこの際、左搬送チェン32Aの終端側が緩んでも、チェン外れ規制部材を兼用する穀稈巻付け防止用プレート123により支えられ外れることはない。
一方、右搬送チェン32Bにおいて、オペレータは、操作レバー135を一旦押し下げ、抜差しロッド138の膨径部138bを作業位置用係合孔143から外した後、該操作レバー135を前方に操作して押下げ、抜差しロッド138の膨径部138bを解除位置用係合孔142に係合して位置決めする。該抜差しロッド138の抜差し操作に際して、右搬送チェン32Bがチェンガイド149に案内されており、穀稈の詰り圧力が抜差しロッドに作用せず、該抜差しロッドの抜差し操作を容易に行うことができる。
上記操作レバー135を解除位置に操作した状態にあっては、抜差しロッド138を嵌挿したスリーブ139を介して、回動フレーム129が回動支軸127を中心に図17の矢印I方向に回動する。該回動フレーム129に一体に支持部材129Sも回動し、右搬送チェン32Bの搬送側背面を退入して穀稈詰り圧力を減少する。
上述したように、穀稈搬送装置17における穀稈の搬送において、藁詰まりが発生した場合には、刈取クラッチ51及び引起変速装置26によって、駆動軸S5,S6及び入力プーリ50aよりエンジン側に動力伝達が行われない。その上で、上記横筒10から外方に突出した逆転駆動用の突出部Pを、上記突出部P上方及び前方を覆うカバー42をめくって、ラチェットレンチ等によって手動で逆転させ、駆動軸S1,S2,S3,S4及びこれらに接続される副駆動軸が逆転駆動し、詰まった藁をほぐして取り除きやすくする。なお、引起装置12及び掻込ベルト30には、ワンウェイクラッチにより逆回転は伝わらない。
また、上記突出部Pを覆うカバー42によって、穀稈搬送装置17の穀稈の搬送の際にこぼれてくる穀稈又は藁屑等が、該突出部Pに巻き付くことが防止される。上記逆転駆動用の突出部Pは、上記横筒10から左外方に突出しているので、地面又は刈刃から上方に一定の距離があり、泥の付着、又は未切稈、切藁等が該突出部Pに巻きつき難い位置にあって、ラチェットレンチ等によって逆転駆動作業をスムースに行うことができる。また、上記穀稈搬送装置17が視認できる左側から搬送状態を確認しつつ、標準工具(スパナ、ラチェットレンチ等)によって逆転駆動できる。
上記前処理部の穀稈搬送装置17の逆回転により、左搬送チェン32Aにおいて、駆動スプロケット61が逆回転して、左搬送チェン32Aは、従動スプロケット65から終端側ローラ101,102側に穀稈搬送側を張り側として、終端側ローラ101,102との間がなくなるように引張られ、該引張られた上記終端側ローラ101,102との間の弛み分はテンションローラ109により吸収される。この状態では、左搬送チェン32Aの終端部分と右搬送チェン32Bの終端部分との間隙が広がり、かつ右搬送チェン32Bの穀稈搬送側は、回動フレーム129の支持部材129Sが退入して穀稈詰り圧力を減少しており、これらが相俟って、搬送チェン32A,32Bを逆転しつつ、詰り穀稈を容易に引き抜くことができる。
右搬送チェン32Bは、回動フレーム129の後方への回動により、該回動フレームと一体の固定ローラ128も一体に同方向に回動する。上記支持部材129Sの後方向(退入)の移動により、右搬送チェン32Bの穀稈搬送側が緩み、その分右搬送チェン32Bが弛むが、上記固定ローラ128の移動により、テンションローラ125が略々同じ位置にて右搬送チェン32Bの張力を維持できる。
前記突出部Pによる実動回転は、逆転に限らず正転でもよい。左搬送チェン32Aは、終端側ローラ101,102が右搬送チェン32Bから離れた位置にあってかつテンションローラ109により所定張力が付与された状態で、駆動スプロケット61の正転により回転する。これにより、残った穀稈は、挟やくレール108とガイド板110との間に挟まれて後方に搬送される。また、右搬送チェン32Bは、固定ローラ128及びテンションローラ125により所定張力が付与された状態でかつ支持部材129Sが退入位置にあって搬送側の圧力が減少された状態で、駆動スプロケット55a又は55bの正回転により回転する。
該右搬送チェン32Bの終端部は、チェン乗上げ部148により掬上げられ、その内側面をチェンガイド149にガイドされて終端側スプロケット55a,55bに導かれる。これにより、右搬送チェン32Bに残った穀稈は、退入位置にある支持部材129Sにより圧力が減少した状態で該右搬送チェン32Bの移動により搬送され、左搬送チェン32Aからの穀稈との合流部分にあっては、上記チェンガイド149にガイドされて通常の搬送位置にあるが、左搬送チェン32Aの終端部分は上述したように離れた位置にあって、詰りを生じることなく該左搬送チェン32Aからの残り穀稈と合流されて、扱深チェン36側に排出される。なお、突出部Pによる手動による正転で説明したが、刈取クラッチ51を接続して、エンジンEからの駆動力により左搬送チェン32A及び右搬送チェン32Bを正転して、上記解除位置にて両搬送チェン32A,32Bを駆動して詰り穀稈を扱深チェン36側に排出してもよい。なお、エンジンEからの駆動力により上記左右搬送チェン32A,32Bを駆動する場合、図1の鎖線で示すように、刈取クラッチ操作用スイッチ74を前処理部3の近傍に設けて、該スイッチ74を操作して刈取クラッチ51を接続しつつ、上記搬送チェンを正転して穀稈を排出すると望ましい。該スイッチ74は、上記突出部Pと同様な操作部を構成する。
上記手動又はエンジンにより、藁詰り解除のため穀稈搬送装置17を正転方向に駆動して、詰り穀稈を右搬送チェン32B及び左搬送チェン32Aから扱深チェン36に排出する際、右搬送チェン32Bの詰り圧力を解除する操作レバー135は、図20の実線で示すように、扱深チェン36による穀稈と干渉する解除位置にある。従って、上記右搬送チェン32Bから搬送される穀稈は、扱深チェン36に受渡されて、該扱深チェン36の正回転によりフィードチェン16に向って搬送する途中で上記操作レバー135に当接して、機体の外方向に落下される。なおこの際、図20に示すように、扱深レール150は、フレーム15から取外されている。
ついで、図7に沿って、一部変更した実施の形態について説明するが、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と横筒10左端から突出する逆転駆動用の突出部の突出量のみが異なるので、上記第1の実施の形態と重複する部分については、図に同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態を適用し得るコンバインのフィードチェン16の外方側面には、フィードチェンカバー69が着脱自在に取付けられており、横筒10の左外方に突出する突出部Pはフィードチェン16の軌道内を貫通し、上記フィードチェンカバー69まで延出している。該突出部Pの先端部は、断面六角形状からなり、ラチェットレンチ等によって手動で逆転駆動できる構成となっている。
本実施の形態は、以上のような構成からなるので、穀稈の搬送において藁詰まりが発生した場合には、上記フィードチェンカバー69を取り外して、露出した上記突出部Pにラチェットレンチ等を嵌めることによって、逆転駆動することができる。該逆転駆動作業は、上記実施の形態のように、横筒10の上方及び前方を覆うカバー42をめくって手を入れる必要がなく、容易に穀稈搬送装置17を逆転駆動することができる。
ついで、図8及び図9に沿って、更に変更した実施の形態について説明するが、本実施の形態は、上記実施の形態と重複する部分については、図に同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態を適用し得るコンバインの横筒10の左外方に突出する突出部Pは、フィードチェン16の軌道内、更にフィードチェンカバー69を貫通して、該フィードチェンカバー69の左方に突出している。該フィードチェンカバー69の左方に突出している上記突出部Pの先端部は、断面六角形状になっており、ラチェットレンチ等によって逆転駆動できる構造となっている。上記突出部Pの先端部は、保護キャップ70によって覆われており、藁屑の巻き込みや作業者等との接触の防止が図られている。
本実施の形態は、以上のような構成からなるので、穀稈の搬送において藁詰まりが発生した場合には、上記保護キャップ70を取り外して、露出した上記突出部Pにラチェットレンチ等を嵌めて逆転駆動する。該逆転駆動作業は、上記第2の実施の形態のように、フィードチェンカバー69を取外す必要がなく、上記保護キャップ70を取外すだけで、フィードチェン16の左方から直接かつ簡便に逆転駆動作業を行うことができる。
なお、手動で逆転駆動を行う逆転駆動部71を、上述のように横筒10内の駆動軸S1軸上ではなく、図10に示すように、例えば上記リフトフレーム39の左側に設けて、上記突出部P(又はP、又はP)に上記逆転駆動部71の回転半径より大きな回転半径のプーリ72を取り付けて、該逆転駆動部71とプーリ72をベルト又はチェンで動力伝達を行うことができるように構成して、上記逆転駆動部71に設けたハンドル73によって逆転駆動力を上記駆動軸S1に伝達し得る構成にしてもよい。これにより、上記逆転駆動部71の駆動力を減速して駆動軸S1に伝達するので、上記逆転駆動の操作力が小さくて済み、かつ微動が可能となる。更に、上記逆転駆動部71にクラッチ機構を設けて、正転時には該逆転駆動部に動力伝達しない構成として、該逆転駆動部71に設けたハンドル73を装着したままでも正転時にハンドルが回転することがなく、ハンドルの着脱の必要がない構成としてもよい。
また、図11に示すように、フィードチェン16の駆動軸S16から変速された変速軸S17と駆動軸S1の突出部P(又はP、又はP)とを、ベルト又はチェンによって、テンションクラッチ75を介して駆動伝達されるように構成し、脱穀クラッチ46をオン、刈取クラッチ51をオフにして、エンジンEからの動力を、フィードチェン16側から駆動軸S16、変速軸S17、突出部P、駆動軸S1を介して、前処理部3に伝達させることによって、駆動軸S2以下の前処理部3の各装置に逆転駆動力を伝達させるようにしてもよい。
1 コンバイン
2 走行機体
3 前処理部
5 脱穀部
16 フィードチェン
17 穀稈搬送装置
32B 第1の(一方の)搬送体(チェン)
32A 第2の(他方の)搬送体(チェン)
55a,55b,55 (終端側)回転体
65 始端側回転体
66 始端側回転体
101,102 終端側回転体
111 支持プレート
112 フレーム
123 搬送体(チェン)外れ規制部材
126 支持フレーム
127 回動支軸
129 回動フレーム
129S 支持部材
138 抜差し部材(ロッド)
142,143 係合孔
149 ガイド
〜P,73,74 操作部

Claims (5)

  1. 脱穀部を有する走行機体の前方に前処理部を昇降自在に配置し、該前処理部で刈取った穀稈を穀稈搬送装置により前記脱穀部のフィードチェンに搬送するコンバインにおいて、
    前記穀稈搬送装置は、穀稈の株元側を、前記前処理部の幅方向一方から他方に向けてかつ走行機体側に向けて搬送する第1の搬送体と、前記前処理部の幅方向他方から前記第1の搬送体に向けて合流するように搬送する第2の搬送体と、を備え、
    前記第1及び第2の搬送体のいずれか一方は、該搬送体の穀稈搬送側の背面を案内、支持する支持部材が移動自在に構成され、
    いずれか他方は、該搬送体の搬送方向終端側を巻掛け、支持する終端側回転体が移動自在に構成された、
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記いずれか一方が、前記第1の搬送体であり、
    該第1の搬送体を巻掛ける回転体を支持する支持フレームに回動支軸を設け、
    該回動支軸に、搬送方向終端側に向けて延びる回動フレームを回動自在に連結し、
    該回動フレームに、前記支持部材を一体に配置した、
    請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記支持フレームの前記第1の搬送体の搬送方向終端側に、複数の位置決め用の係合孔を形成し、
    前記回動フレームの先端側に、前記複数の係合孔に選択的に係合する抜差し部材を配置し、
    該抜差し部材は、前記支持フレームの終端側に配置され、前記第1の搬送体の終端側をガイドするガイドの内径側に配置される、
    請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記いずれか他方が、前記第2の搬送体であり、
    前記第2の搬送体における前記終端側回転体を支持する支持プレートが、前記前処理部のフレームにスライド自在に支持され、
    前記支持プレートに、前記終端側回転体の下方において搬送体外れ規制部材を一体に設けた、
    請求項1記載のコンバイン。
  5. 前記前処理部の近傍に、前記第1及び第2の搬送体を回転駆動可能な操作部を設けた、
    請求項1ないし4のいずれか記載のコンバイン。
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