JP2016059107A - 板体に開けられた透孔の塞ぎ具の製造方法及び板体に開けられた透孔の塞ぎ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 塞ぎ部材11を板体2に向けて押し付けるというワンタッチ動作で、透孔3aの開口部を塞ぐことができ、しかもその装着操作は板体2の片面において操作できる塞ぎ具10を提供するものである。【解決手段】板体2に開けられた塞ぎ対象とする透孔3aを塞ぐに充分な大きさの外形形状に形成されている塞ぎ部材11には、塞ぎ部材11の裏面から部材の一部を突出させて形成されたブリッジ状の膨出部15を備えさせ、その膨出部15の内面と、塞ぎ部材11の裏面との間の間隙19に対して、挾持板24を存置させ、上記挾持板24は、弾性材料で構成し、両端は左右方向に伸びており、両先端部26は指先での操作を可能に塞ぎ部材11の外周よりも外に向けて突出させてある。【選択図】 図1
Description
本発明は、板体に対して作業中誤って開けられた孔、或いは板体を再利用する場合に、その板体に対して過去に開けられていた不用の孔を塞ぐ場合に用いることのできる塞ぎ具、およびその塞ぎ具の製造方法に関する。
従来より、板体に対して不用意に開けられた透孔の存在で困る事は多い。
例えば、特許文献1の配線用ボックス、即ち、本件の図1、6に表わしてある周知のアウトレットボックス1にあっては、四周の壁(板体)2、2、2、2に対して夫々予め大小異なる複数の電線管接続用の孔3、3、・・3を備えさせ、かつ、それらの電線管接続用の孔3の全ての内周位置には、夫々盲蓋4、4・・4を、図1、6に表れているように、孔3の内周縁5に近接させて、切断分離が容易となる構成の微細な連結部6(点付け)で連結した状態で備えさせてある。
例えば、特許文献1の配線用ボックス、即ち、本件の図1、6に表わしてある周知のアウトレットボックス1にあっては、四周の壁(板体)2、2、2、2に対して夫々予め大小異なる複数の電線管接続用の孔3、3、・・3を備えさせ、かつ、それらの電線管接続用の孔3の全ての内周位置には、夫々盲蓋4、4・・4を、図1、6に表れているように、孔3の内周縁5に近接させて、切断分離が容易となる構成の微細な連結部6(点付け)で連結した状態で備えさせてある。
このようにして、複数の電線管接続用の孔3を夫々盲蓋4で塞ぐことにより、ボックス1の内に、虫等が侵入することを防止するようにしてある。一方、ボックス1に電線管を接続する場合は、周知のように上記盲蓋4を簡単に除去することにより、開口された電線管接続用の透孔3aを構成し、これに電線管を容易に接続することを可能にしている。
しかしながら、上記盲蓋4は、電線管接続用の孔3の内周縁5に対して切断分離が容易となる構成の微細な連結部6で連結してあるので、不測の外圧により、乃至は、誤って外圧を加えた場合は盲蓋4が分離され、ボックス1の周壁の板体2に不測の透孔3aが形成されることがある。かかる場合、上記不測の透孔3aを塞ぐ作業には技術的に困難を伴い、かつ、無用の作業時間を必要とする問題点がある。
また、他所で不用になった板体を再利用しようとする場合、その板体に対して過去に開けられた不用の透孔がある場合には、その板体に不用な透孔があるが故に、板体の再利用が困難になる問題点がある。
本件出願の目的は、上記課題を解決するもので、塞ぎ部材を板体に向けて押し付けるというワンタッチ動作で、透孔の開口部を塞ぐことのできる塞ぎ具を提供する。
他の目的は、塞ぎ部材を板体の透孔に装着する場合、表側(板体の片面)において操作できる塞ぎ具を提供する。
他の目的は、2枚の板材で構成でき、極めて低コストで提供できる塞ぎ具の製造方法を提供する。
他の課題、目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになる。
他の目的は、塞ぎ部材を板体の透孔に装着する場合、表側(板体の片面)において操作できる塞ぎ具を提供する。
他の目的は、2枚の板材で構成でき、極めて低コストで提供できる塞ぎ具の製造方法を提供する。
他の課題、目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになる。
本発明の透孔の塞ぎ具の製造方法は、板材でもって、板体に開けられた塞ぎ対象とする透孔を塞ぐに充分な大きさの外形形状に形成された塞ぎ部材には、塞ぎ部材の略中央部位置の裏側に対して、塞ぎ部材の裏面から部材の一部を突出させて形成されたブリッジ状の膨出部を備えさせ、そのブリッジ状の膨出部の突出状態は、ブリッジ状の膨出部の内面と、塞ぎ部材の裏面との間の間隙に対して、挾持板を塞ぎ部材の裏面に沿わせた状態で、かつ、左右方向に向けて貫通させた状態で存置可能な構成にしてある塞ぎ部材を用意すると共に、板状の弾性材料でもって、帯状に形成された挾持板とを用意する準備工程と、
上記塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部の内面と、塞ぎ部材の裏面との間の間隙に対して、上記挾持板を塞ぎ部材の裏面に沿わせ、かつ、挾持板の両先端部が夫々塞ぎ部材の外周位置よりも突出する状態で、貫通存置させる挿通工程とを備える。
上記塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部の内面と、塞ぎ部材の裏面との間の間隙に対して、上記挾持板を塞ぎ部材の裏面に沿わせ、かつ、挾持板の両先端部が夫々塞ぎ部材の外周位置よりも突出する状態で、貫通存置させる挿通工程とを備える。
上記塞ぎ部材は、金属材で構成すると共に、塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部には、内側の挾持板に向けて加圧力を加え、膨出部の内面と、挾持板の対向面との間の密着度を高める加圧工程を施した。
上記塞ぎ部材は、合成樹脂材で構成すると共に、塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部には、熱を加えると共に、内側の挾持板に向けて加圧力を加え、膨出部の内面と、挾持板の対向面との間の密着度を高める加圧工程を施した。
本発明の透孔の塞ぎ具は、板材でもって、板体に開けられた塞ぎ対象とする透孔を塞ぐに充分な大きさの外形形状に形成されている塞ぎ部材には、
塞ぎ部材の略中央部位置の裏側において、塞ぎ部材の裏面から部材の一部を突出させて形成されたブリッジ状の膨出部を備えさせ、
そのブリッジ状の膨出部の突出状態は、ブリッジ状の膨出部の内面と、塞ぎ部材の裏面との間の間隙に対して、挾持板を塞ぎ部材の裏面に沿わせた状態で、かつ、左右方向に向けて貫通させた状態で存置可能な構成にしてあり、
さらに上記ブリッジ状の膨出部の内側に存置させる挾持板は、弾性材料で、帯状に構成されており、膨出部の内側において自体のほぼ中央部が支持された状態で位置し、かつ、左右方向に伸びており、両先端部は指先での操作を可能に塞ぎ部材の外周よりも外に向けて突出させてある。
塞ぎ部材の略中央部位置の裏側において、塞ぎ部材の裏面から部材の一部を突出させて形成されたブリッジ状の膨出部を備えさせ、
そのブリッジ状の膨出部の突出状態は、ブリッジ状の膨出部の内面と、塞ぎ部材の裏面との間の間隙に対して、挾持板を塞ぎ部材の裏面に沿わせた状態で、かつ、左右方向に向けて貫通させた状態で存置可能な構成にしてあり、
さらに上記ブリッジ状の膨出部の内側に存置させる挾持板は、弾性材料で、帯状に構成されており、膨出部の内側において自体のほぼ中央部が支持された状態で位置し、かつ、左右方向に伸びており、両先端部は指先での操作を可能に塞ぎ部材の外周よりも外に向けて突出させてある。
以上のように本発明にあっては、透孔に対する塞ぎ部材の装着作業は、塞ぎ部材の両側から突出する挟持板の先端を摘んで、その先端を板体の表側から透孔に差し込み、塞ぎ部材を板体に向けて押し付けるというワンタッチ動作で、透孔の開口部を塞ぎ部材で塞ぎ、かつ、その状態で、塞ぎ部材を板体に弾力的に装着固定できるという装着作業能率を向上させる効果がある。
しかも上記の装着作業の全ては、板体の表側(板体の片面)において操作できるので、板体の全体が広い場合でも、板体の表側に居ながらにして作業ができる特長がある。
このように板体の裏側においての作業がないので、板体裏側が他物で閉鎖されていたり、障害物があったとしても、裏側に関係なく、装着作業ができる利便性がある。
このように板体の裏側においての作業がないので、板体裏側が他物で閉鎖されていたり、障害物があったとしても、裏側に関係なく、装着作業ができる利便性がある。
さらに、塞ぎ部材を板体に装着した状態においては、 板体の透孔に対する塞ぎ部材の位置は、弾力性を有する挟持板の塞ぎ部材に対する装着部が塞ぎ部材のほぼ中央部あり、挟持板の弾接部はそこから両側に張り出して、自由端の側に位置するので、塞ぎ部材の位置は、常時、両側の弾接部の影響を受けてバランスよく透孔の内周縁の中間位置、即ち、透孔の中央位置に常在して、透孔の開口部を塞ぎ続ける効果がある。
即ち、挟持板の両側の弾接部は、板体の裏側で逆V字状に広がり、夫々孔縁に対して弾力的に接触して、塞ぎ部材の中心部を透孔の中心部(両側の孔縁の中心位置)に位置させるように働く特長がある。
このことは、塞ぎ部材の外形寸法に対して、透孔の内形寸法が大幅に小さくても、ギリギリに大きくても、常に、透孔の中心位置に対して、塞ぎ部材の中心位置を対応位置させることができ、一種類の大きさの塞ぎ部材でもって大、小、異なる大きさの透孔の開口部を塞ぐことを可能にする便利性がある。
即ち、挟持板の両側の弾接部は、板体の裏側で逆V字状に広がり、夫々孔縁に対して弾力的に接触して、塞ぎ部材の中心部を透孔の中心部(両側の孔縁の中心位置)に位置させるように働く特長がある。
このことは、塞ぎ部材の外形寸法に対して、透孔の内形寸法が大幅に小さくても、ギリギリに大きくても、常に、透孔の中心位置に対して、塞ぎ部材の中心位置を対応位置させることができ、一種類の大きさの塞ぎ部材でもって大、小、異なる大きさの透孔の開口部を塞ぐことを可能にする便利性がある。
その上、上記のような効果を備えるものであっても、その構成は、簡易、即ち、一枚の板材と、その板材に備える膨出部に挿通された弾性板体との二部材から構成されるものであるから、そのコストは極めて安価に提供できる効果がある。
しかも、上記のように二部材から構成するものであっても、両者の結合は、一枚の板体で構成される塞ぎ部材の中央部に膨出部を備えさせ、その膨出部に一枚の弾性板体を平行状態で貫通させることによって構成されるので、その工数は僅かであり、この点からも安価に提供できる効果がある。
さらに上記二部材からなる塞ぎ具は、二部材が平行状態で重合した形態であり、これら多数を重合させてもその嵩は極めて小さく、塞ぎ具多数を作業現場で持ち歩く場合、全体は小嵩に出来、携帯に便利な特長がある。
以下本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、板体2に開けられた塞ぎ対象とする透孔3aと、塞ぎ具10との関係を説明するための斜視図である。塞ぎ対象とする透孔3aを表している電線ボックス1は、周知のボックスを示す(引用文献1参照)。この種のボックスは、鉄板、或いは合成樹脂材料で形成されている。2、2、2、2は周囲を囲む板体(壁体)で、相互に連結されている。3は内側に夫々盲蓋4を備える孔を示す。この孔3の内側にある盲蓋4は、ボックス1の内部に虫等が入り込むことを防止できるようにしてある。盲蓋4は、周知のように電線管を孔の内側に装着したい場合は簡単に除去できるように孔の内周縁5に対して、切断分離が容易となる微細な連結部6(2個所の点付け部)で連結してある。
3aは板体2に開けられた孔3の内側に存在していた盲蓋4を、誤って除去した状態の透孔の存在を表す。
3aは板体2に開けられた孔3の内側に存在していた盲蓋4を、誤って除去した状態の透孔の存在を表す。
10は塞ぎ具を示し、塞ぎ部材11と、挾持板24とを備える。
塞ぎ部材11は、図示されているように、板体2に開けられた塞ぎ対象とする透孔3aを塞ぐに充分な大きさの外形形状に形成されている。例えば、透孔3aの直径が20mmであれば、それよりもやや大きい直径で、30mm位の大きさのもの、即ち、図5に表れているように透孔3aに対して塞ぎ部材11が僅かに横方向に移動した場合でも透孔3aの開口部5が外部に露出しないような大きさに設定してある。塞ぎ部材11の材質は、鉄、合成樹脂等の硬質材料で、円盤状、即ち、平面形状を真円、楕円、多角形状等、透孔3aを塞ぎ易い任意の形状にすれば良い。また厚みは図5、9等の接圧状態を維持できる厚みであれば良く、例えば0.4~0.5mmにすれば良い。
塞ぎ部材11は、図示されているように、板体2に開けられた塞ぎ対象とする透孔3aを塞ぐに充分な大きさの外形形状に形成されている。例えば、透孔3aの直径が20mmであれば、それよりもやや大きい直径で、30mm位の大きさのもの、即ち、図5に表れているように透孔3aに対して塞ぎ部材11が僅かに横方向に移動した場合でも透孔3aの開口部5が外部に露出しないような大きさに設定してある。塞ぎ部材11の材質は、鉄、合成樹脂等の硬質材料で、円盤状、即ち、平面形状を真円、楕円、多角形状等、透孔3aを塞ぎ易い任意の形状にすれば良い。また厚みは図5、9等の接圧状態を維持できる厚みであれば良く、例えば0.4~0.5mmにすれば良い。
塞ぎ部材11の略中央部位置の裏側においては、図3、図7(B)に表れているように、塞ぎ部材11の裏面14から部材11の一部を突出させて形成されたブリッジ状の膨出部15を備えさせてある。
そのブリッジ状の膨出部15の突出状態は、図7の(C)(D)から理解できるように、ブリッジ状の膨出部15の内面18と、塞ぎ部材11の裏面14との間の間隙19に対して、挾持板24を塞ぎ部材11の裏面14に沿わせた状態(図2の(B)参照)で、かつ、左右方向に向けて貫通させた状態で存置可能な構成にしてある。なお15aは、膨出部15と部材11との連続部分、15bは膨出部15と部材11との離間部分(切れ目部分)を示す。
次に挾持板24は、図1、4、5、9等から理解できるように、1点鎖線で示す位置24aと、実線で示す位置24との間を、折曲げ、復帰が自在となるよう弾性材料で形成されており、その外形は帯状に構成されている。幅寸法、厚み寸法は任意であるが、例えば塞ぎ部材11の大きさに対応して幅寸法を4〜12mm、厚み寸法を0.2〜0.3mmにして利用される。また挾持板24は、膨出部15の内側の空間19において自体のほぼ中央部25が膨出部15の内側で支持された状態で位置される。両先端部26、26は、図示の如く左右方向(20a、20b)に伸びており、両先端部26、26は指先31、31での操作を可能に、塞ぎ部材11の外周12よりも外に向けて突出させる(突出長さは、例えば図示のように、塞ぎ部材11の半径相当分位)。
次に塞ぎ部材11と、挾持板24とを備える塞ぎ具10の製造方法について説明する。 まず図7(B)に表れている塞ぎ部材11を形成する。塞ぎ部材11が合成樹脂材料で構成される場合は、図7(B)に表れている状態の製品を周知の金型を用いた成型手段によって構成すればよい。
塞ぎ部材11を金属材料で構成する場合は、例えば、図7(A)に表れている帯板状の基材(鉄板)33に対して、周知のプレス加工手段(板金加工手段とも称される)を施して能率高く、板材形成の塞ぎ部材11を成形する。
即ち、鉄板33の複数カ所に予定された塞ぎ部材切り抜き予定部11aを、周知のプレス金型で、図7(A)に表れているように次々と切断する(切抜部分34で切り離す)ことにより、多数の塞ぎ部材11を次々と能率よく作成する。この時、膨出部15についても上記プレス金型により、両側の切れ目部分15bの形成と、膨出させる(窪み16を形成する)操作とが同時に行われる。
塞ぎ部材11を金属材料で構成する場合は、例えば、図7(A)に表れている帯板状の基材(鉄板)33に対して、周知のプレス加工手段(板金加工手段とも称される)を施して能率高く、板材形成の塞ぎ部材11を成形する。
即ち、鉄板33の複数カ所に予定された塞ぎ部材切り抜き予定部11aを、周知のプレス金型で、図7(A)に表れているように次々と切断する(切抜部分34で切り離す)ことにより、多数の塞ぎ部材11を次々と能率よく作成する。この時、膨出部15についても上記プレス金型により、両側の切れ目部分15bの形成と、膨出させる(窪み16を形成する)操作とが同時に行われる。
次に、塞ぎ部材11の略中央部位置の裏側14に対して備えさせた上記ブリッジ状の膨出部15に対して、予め準備(用意)された板状の弾性材料でもって帯状に形成された挾持板24(図7(B)参照)を装着する挿通工程を説明する。
帯状に形成された挾持板24は、上記塞ぎ部材11におけるブリッジ状の膨出部15の内面18と、塞ぎ部材11の裏面14との間の間隙19に対して、上記挾持板24を塞ぎ部材11の裏面14に沿わせ、かつ、挾持板24の両先端部26、26が夫々図2、3に表れているように塞ぎ部材11の外周位置12よりも突出する状態で、自体の中央部25を貫通存置させる。
帯状に形成された挾持板24は、上記塞ぎ部材11におけるブリッジ状の膨出部15の内面18と、塞ぎ部材11の裏面14との間の間隙19に対して、上記挾持板24を塞ぎ部材11の裏面14に沿わせ、かつ、挾持板24の両先端部26、26が夫々図2、3に表れているように塞ぎ部材11の外周位置12よりも突出する状態で、自体の中央部25を貫通存置させる。
さらに必要に応じては、即ち、上記間隙19に対する上記挾持板24の貫通存置の状態が緩い場合(嵌合状態が緩くて、間隙19に対して上記挾持板24が左右方向20a、20bに移動する恐れがある場合)、図8から理解できるように、矢印30方向に圧力を加える等任意の手段でブリッジ状の膨出部15を変形させ、膨出部の内面18と、挾持板24の対向面との接触の度合いを強くすると良い。その強くする手段としては、塞ぎ部材11が金属材で構成されている場合は、小型プレス乃至はハンマーを用いて膨出部の内面18と、挾持板24の対向面との間の密着度を高める加圧工程を施すとよい。
また上記塞ぎ部材11が合成樹脂材で構成されている場合は、塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部に、熱を加えると共に、内側の挾持板に向けて加圧力を加え、膨出部の内面と、挾持板の対向面との間の密着度を高める加圧工程を施すとよい。
また上記塞ぎ部材11が合成樹脂材で構成されている場合は、塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部に、熱を加えると共に、内側の挾持板に向けて加圧力を加え、膨出部の内面と、挾持板の対向面との間の密着度を高める加圧工程を施すとよい。
上記構成のものについて使用状態を説明する。図1に現れている板体2における塞ぎ対象とする透孔3aを塞ぎたい場合は、対象とする透孔3aの直径よりもやや大きめの直径を備える塞ぎ部材11を備える塞ぎ具10を用意する(例えば図2に表れているような塞ぎ具10)。なお塞ぎ部材11の大きさに関しては予め大小複数種類(例えば塞ぎ部材11の直径が20、25、40、80mm)に相当する種類のものを準備しておくと、塞ぎ対象とする透孔3aの孔径が違うもの、塞ぎ対象とする透孔3aの肉厚が違うものに対応する場合に好都合である。
次に、図2の状態にあった挾持板24の両端26、26を、図1のように、弾力に打ち勝って、指先31、31で押し曲げ、両端26、26の相互の間隔を縮め、透孔3aの孔内に入れる。即ち、図4の状態にする。次に塞ぎ部材11を板体2に近づけながら両端26、26から指先31、31を離すと挾持板24の両端26、26は自体の弾性力により相互に離れ、図5の状態になる。即ち、塞ぎ部材11の周辺は挾持板24の弾性力に影響されて板体2に密接し、透孔3aの開口部を塞ぐ。また、挾持板24の装着部25と、両端26、26との中間部にある弾接部27、27は孔3aの内周縁5、5に圧接し、塞ぎ部材11の周辺が板体2に圧接する状態を維持する。また、塞ぎ部材11に対して、それを横に移動させる力が加わっても、常に塞ぎ部材11を両内周縁5、5の間に維持する作用を発揮する。
このように、図示の塞ぎ具10は、ワンタッチ操作でもって、板体2の透孔3aに対し、表面13を露出させる状態で塞ぎ部材11を圧着し、透孔3aを塞ぐことが出来る(図6参照)。
このように、図示の塞ぎ具10は、ワンタッチ操作でもって、板体2の透孔3aに対し、表面13を露出させる状態で塞ぎ部材11を圧着し、透孔3aを塞ぐことが出来る(図6参照)。
なお上記説明においては、電線ボックス1における板体2に開けられた透孔3aを塞ぎ対象とする透孔として、塞ぎ部材11で塞ぐことについて説明した。しかし、本件の塞ぎ具10においては、板体2としては他のものでもよく、例えば、木製の板塀(板体)に開いた透孔(節穴)を塞ぎ対象とする透孔としても良いし、コンクリート用の型枠を再利用するときに、型枠の板体に開けられていた不用の透孔を、塞ぎ対象とする透孔としても良い。
上記型枠の板体に開けられていた透孔を、塞ぎ対象とする透孔とする場合の例を、図9を用いて説明する。板体2a、2b、2c は夫々型枠、例えば金属製型枠の板体の一部を示し、塞ぎ部材11が装着されている面をコンクリートに接する面にして利用する。
なお図において、図9(B)の透孔3cは、図9(A)の透孔3bよりも小さく形成して例、また、図9(C)の板体2cの板厚は、図9(B)の板体2bの板厚より厚くした例を示す。これらの図から理解できるように型枠の板体2a、2b、2c の透孔寸法や板厚寸法が僅かに相違しても、弾力性を有する挾持板24の撓みの度合いが対応して変化し、板体2a、2b、2c における各透孔3b、3c、3dを、上記塞ぎ部材11で塞ぎ、その状態を弾力的に維持できる。その場合、作用、機能は上記の場合と実質的に劣ることはない。また、透孔寸法や板厚寸法が大きく異なる場合は、塞ぎ具10のサイズを変更して対応すればよい。 なお、図9において前述の図1〜図8のものと機能、性質、手段又は特徴等が同一又は均等構成と考えられる部分には、前述の図1〜図8と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
なお図において、図9(B)の透孔3cは、図9(A)の透孔3bよりも小さく形成して例、また、図9(C)の板体2cの板厚は、図9(B)の板体2bの板厚より厚くした例を示す。これらの図から理解できるように型枠の板体2a、2b、2c の透孔寸法や板厚寸法が僅かに相違しても、弾力性を有する挾持板24の撓みの度合いが対応して変化し、板体2a、2b、2c における各透孔3b、3c、3dを、上記塞ぎ部材11で塞ぎ、その状態を弾力的に維持できる。その場合、作用、機能は上記の場合と実質的に劣ることはない。また、透孔寸法や板厚寸法が大きく異なる場合は、塞ぎ具10のサイズを変更して対応すればよい。 なお、図9において前述の図1〜図8のものと機能、性質、手段又は特徴等が同一又は均等構成と考えられる部分には、前述の図1〜図8と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
1・・・電線ボックス、
2・・・周囲を囲む壁(板体)、
3・・・内側に盲蓋を備える孔、
3a・・・板体に開けられた孔(透孔)、
4・・・孔の内側に備える盲蓋、
5・・・孔の内周縁、
6・・・切断分離が容易となる微細な連結部(点付け部)、
10・・・塞ぎ具、
11・・・塞ぎ部材、
12・・・外周縁、
13・・・表面、
14・・・裏面、
15・・・ブリッジ状の膨出部、
16・・・窪み、
18・・・内面、
19・・・間隙、
20a・・・左方向、
20b・・・右方向、
24・・・挾持板、
25・・・装着部(中央部)、
26・・・先端(自由端)、
27・・・弾接部、
30・・・加圧方向、
31・・・手の指先、
33・・・帯状基材(鉄板)、
34・・・切断部(プレス切断)。
2・・・周囲を囲む壁(板体)、
3・・・内側に盲蓋を備える孔、
3a・・・板体に開けられた孔(透孔)、
4・・・孔の内側に備える盲蓋、
5・・・孔の内周縁、
6・・・切断分離が容易となる微細な連結部(点付け部)、
10・・・塞ぎ具、
11・・・塞ぎ部材、
12・・・外周縁、
13・・・表面、
14・・・裏面、
15・・・ブリッジ状の膨出部、
16・・・窪み、
18・・・内面、
19・・・間隙、
20a・・・左方向、
20b・・・右方向、
24・・・挾持板、
25・・・装着部(中央部)、
26・・・先端(自由端)、
27・・・弾接部、
30・・・加圧方向、
31・・・手の指先、
33・・・帯状基材(鉄板)、
34・・・切断部(プレス切断)。
Claims (4)
- 板材でもって、板体に開けられた塞ぎ対象とする透孔を塞ぐに充分な大きさの外形形状に形成された塞ぎ部材には、塞ぎ部材の略中央部位置の裏側に対して、塞ぎ部材の裏面から部材の一部を突出させて形成されたブリッジ状の膨出部を備えさせ、そのブリッジ状の膨出部の突出状態は、ブリッジ状の膨出部の内面と、塞ぎ部材の裏面との間の間隙に対して、挾持板を塞ぎ部材の裏面に沿わせた状態で、かつ、左右方向に向けて貫通させた状態で存置可能な構成にしてある塞ぎ部材を用意すると共に、
板状の弾性材料でもって、帯状に形成された挾持板とを用意する準備工程と、
上記塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部の内面と、塞ぎ部材の裏面との間の間隙に対して、上記挾持板を塞ぎ部材の裏面に沿わせ、かつ、挾持板の両先端部が夫々塞ぎ部材の外周位置よりも突出する状態で、貫通存置させる挿通工程とを備えさせた ことを特徴とする板体に開けられた孔の塞ぎ具の製造方法。 - 上記塞ぎ部材は、金属材で構成すると共に、塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部には、内側の挾持板に向けて加圧力を加え、膨出部の内面と、挾持板の対向面との間の密着度を高める加圧工程を施したことを特徴とする請求項1記載の板体に開けられた孔の塞ぎ具の製造方法。
- 上記塞ぎ部材は、合成樹脂材で構成すると共に、塞ぎ部材におけるブリッジ状の膨出部には、熱を加えると共に、内側の挾持板に向けて加圧力を加え、膨出部の内面と、挾持板の対向面との間の密着度を高める加圧工程を施したことを特徴とする請求項1記載の板体に開けられた孔の塞ぎ具の製造方法。
- 板材でもって、板体に開けられた塞ぎ対象とする透孔を塞ぐに充分な大きさの外形形状に形成されている塞ぎ部材には、
塞ぎ部材の略中央部位置の裏側において、塞ぎ部材の裏面から部材の一部を突出させて形成されたブリッジ状の膨出部を備えさせ、
そのブリッジ状の膨出部の突出状態は、ブリッジ状の膨出部の内面と、塞ぎ部材の裏面との間の間隙に対して、挾持板を塞ぎ部材の裏面に沿わせた状態で、かつ、左右方向に向けて貫通させた状態で存置可能な構成にしてあり、
さらに上記ブリッジ状の膨出部の内側に存置させる挾持板は、弾性材料で、帯状に構成されており、膨出部の内側において自体のほぼ中央部が支持された状態で位置し、かつ、左右方向に伸びており、両先端部は指先での操作を可能に塞ぎ部材の外周よりも外に向けて突出させてあることを特徴とする板体に開けられた孔の塞ぎ具。
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JP2014181540A JP2016059107A (ja) | 2014-09-05 | 2014-09-05 | 板体に開けられた透孔の塞ぎ具の製造方法及び板体に開けられた透孔の塞ぎ具 |
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JP2018040468A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社藤井合金製作所 | 埋設式ガス栓の取付構造 |
CN114825223A (zh) * | 2021-01-19 | 2022-07-29 | 广东博智林机器人有限公司 | 线孔自动封堵机 |
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2014
- 2014-09-05 JP JP2014181540A patent/JP2016059107A/ja active Pending
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