JP2016058289A - Led電源及びled照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流電源回路に接続される複数のLED間の接続切替の際に、LEDにおけるラッシュ電流を抑制乃至は防止するLED電源を提供する。【解決手段】LED電源(100)は、出力端にコンデンサ(9、35)が接続されて直流電流を出力する直流電源回路(300)と、コンデンサに並列接続された放電回路(400)と、第1の状態において、第1の順方向電圧を有する第1のLED(71)が直流電源回路の出力端と閉回路を形成するとともに第1の順方向電圧よりも低い第2の順方向電圧を有する第2のLED(72)が直流電源回路の出力端と開回路を形成し、第2の状態において、少なくとも第2のLEDが直流電源回路の出力端と閉回路を形成するように構成された切替回路(500)と、第1の接続状態から第2の接続状態への切替えの際に、その間に、第1及び第2のLEDに直流電流が通電されない待機期間を確保する制御回路(600)を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、LED電源及びそれを用いたLED照明装置に関する。
特許文献1は発光ダイオード点灯装置を開示する。この装置は、出力電流を出力する電源回路と、それぞれ異なるLEDとの直列回路として電源回路の出力端間に互いに並列に接続された2個のスイッチと、各スイッチをオンオフ制御するスイッチ制御回路とを備える。スイッチ制御回路は、第1のスイッチのみがオンされた状態から、接続されたLEDの順方向電圧がより低い第2のスイッチのみがオンされた状態に移行させる際に、両方のスイッチがオンされた状態を経由させる。同文献の開示によると、高い順方向電圧の第1のLEDから低い順方向電圧の第2のLEDへの接続切替の際に、双方のLEDが電源回路に接続される期間が設けられることにより第2のLEDにかかる電気的ストレスが分散される。
特開2014−78421号公報
しかし、特許文献1の構成によると、電源回路に対して並列接続されるLEDに関して、高い順方向電圧の第1のLEDが点灯された状態において低い順方向電圧の第2のLEDが接続される際に、第1のLEDに印加されていた高い電圧が直接第2のLEDに印加されることになる。これにより、第2のLEDへの通電開始時に、第1のLEDと第2のLEDの順方向電圧の差に応じたラッシュ電流が第2のLEDに流れ、第2のLEDがダメージを受ける。したがって、このようなダメージによるLEDの短寿命化が問題となる。また、ユーザにおいては、上記のようなラッシュ電流が閃光として視認され、視覚的違和感がもたらされ得る。これらの問題は、特許文献1の構成に限らず、高い順方向電圧のLEDの点灯の直後に低い順方向電圧のLEDの点灯が行われる構成において起こり得る。
そこで、本発明は、直流電源回路に接続される複数のLED間の接続切替の際に、LEDにおけるラッシュ電流を抑制乃至は防止することを可能とするLED電源及びそれを用いたLED照明装置を提供することを課題とする。
本発明のLED電源は、出力端にコンデンサが接続されて直流電流を出力する直流電源回路と、コンデンサに並列接続された放電回路と、第1の状態においては、第1の順方向電圧を有する第1のLEDが直流電源回路の出力端と閉回路を形成するとともに第1の順方向電圧よりも低い第2の順方向電圧を有する第2のLEDが直流電源回路の出力端と開回路を形成し、第2の状態においては、少なくとも第2のLEDが直流電源回路の出力端と閉回路を形成するように構成された切替回路と、第1の接続状態から第2の接続状態への切替えの際に、第1の接続状態の期間と第2の接続状態の期間の間に、第1及び第2のLEDに直流電流が通電されない待機期間を確保するように構成された制御回路とを備える。
上記LED電源によると、第1のLED(高い順方向電圧)が直流電源回路の出力端と閉回路を形成するとともに第2のLED(低い順方向電圧)が直流電源回路の出力端と開回路を形成する第1の接続状態から、第2のLEDが直流電源回路の出力端と閉回路を形成する第2の接続状態への切替えの際に、その間に、第1及び第2のLEDに直流電源回路からの直流電流が通電されない待機期間が確保される。これにより、待機期間中に直流電源回路のコンデンサの電圧が、放電回路によって第2のLEDの順方向電圧付近又はそれ以下まで低減され、第2の接続状態の開始時に第2のLEDにおけるラッシュ電流が抑制乃至は防止される。
ここで、切替回路は、第1のLEDに直列接続される第1のスイッチ素子及び第2のLEDに直列接続される第2のスイッチ素子を備え、第1のLEDと第1のスイッチ素子の直列回路と、第2のLEDと第2のスイッチ素子の直列回路とが直流電源回路の出力に対して並列接続されるように構成され、第1の接続状態においては第1のスイッチ素子がオンされるとともに第2のスイッチ素子がオフされ、第2の接続状態においては第1のスイッチ素子がオフされるとともに第2のスイッチ素子がオンされ、待機期間においては第1及び第2のスイッチ素子がオフされるように構成される。これにより、待機期間を設けるための追加の回路部品が不要であり、簡素な回路構成でLED電源が形成される。
また、待機期間において制御回路が直流電源回路の出力を停止させるように構成されることが好ましい。これにより、待機期間中における放電回路によるコンデンサの残電圧の放電が促進され、待機期間の短縮が可能となる。
ここで、放電回路は、直流電源回路の出力電圧を検出する抵抗からなる電圧検出回路であればよい。電圧検出回路は、もともと放電以外の用途のためにLED電源において一般的に設けられている場合が多く、電圧検出回路が放電回路を兼ねることにより、放電回路を構成するための別途の追加部品が不要となる。したがって、上記構成は、回路構成の簡素化及び低コスト化において有利となる。
ここで、制御回路は、電圧検出回路によって検出される出力電圧が閾値未満に低下した時点で待機期間を終了するように構成されてもよい。これにより、コンデンサの残電圧又は容量、放電の時定数等にばらつきがあっても、第2の接続状態の開始時の第2のLEDにおけるラッシュ電流を確実に抑制乃至は防止することが可能となる。
上記閾値は、第2の順方向電圧以下の値であってもよいし、第2の順方向電圧よりも高くかつ第1の順方向電圧よりも第2の順方向電圧に近い値であってもよい。前者の場合には、ラッシュ電流が確実に防止され、後者の場合には、ラッシュ電流が抑制されるとともに待機期間(消灯期間)が短縮される。
また、放電回路は、直列接続された放電抵抗及び放電用スイッチ素子を有し、制御回路が、待機期間において放電用スイッチ素子を導通させるように構成されていてもよい。このように、電圧検出回路とは別に放電用の回路を設ける構成により、放電速度の上昇による待機期間(消灯期間)の短縮と、電圧検出回路の合成抵抗の増加による第1及び第2の接続状態における損失低減との両立が可能となる。
また、放電回路は、コンデンサの電圧から制御回路の制御電源を生成するための回路における抵抗を含んでいてもよい。これにより、比較的低い抵抗値の抵抗がコンデンサの放電に寄与することになり、コンデンサの残電圧の放電速度の増加、すなわち、待機時間の短縮が可能となる。また、この構成は、待機期間中にスイッチング素子の駆動が停止される場合においても安定して制御電源が生成される点で有用である。
本発明のLED照明装置は、上記いずれかのLED電源と、第1の及び第2のLEDを有するLEDモジュールとを備える。上記のように、LED電源によってLED点灯切替時のラッシュ電流が抑制乃至は防止されるので、ラッシュ電流に起因する第2のLEDの短寿命化が防止される。また、ユーザにおいて、ラッシュ電流に起因する視覚的違和感が抑制乃至は防止される。
本発明の第1の実施形態によるLED照明装置の回路構成図である。 図1のLED照明装置における切替動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態によるLED照明装置の回路構成図である。 図3のLED照明装置における切替動作を説明する図である。 本発明の第3の実施形態における放電回路を説明する図である。 本発明の変形例における切替回路を説明する図である。 本発明の変形例によるLED照明装置の回路構成図である。 従来のLED照明装置における切替動作を説明する図である。
第1の実施形態.
図1に、本発明の第1の実施形態に係るLED電源100及びそれを用いたLED照明装置150の回路構成図を示す。LED照明装置150はLED電源100及びLEDモジュール700を含む。交流電源ACからの入力電圧がLED電源100の入力端子T1及びT2に入力され、LED電源100の出力端子T3、T4及びT5からの直流出力が配線W1、W2及びW3を介してLEDモジュール700の端子T6、T7及びT8にそれぞれ供給される。
LEDモジュール700は、端子T6と端子T7間に直列接続された複数のLED素子からなるLED71、及び端子T6と端子T8間に直列接続された複数のLED素子からなるLED72を含む。LED71とLED72とは、例えば発光色が異なり、後述するようにユーザ操作等によってLED71の点灯とLED72の点灯とが切り替えられる。また、本明細書においては、LED71とLED72の順方向電圧Vfが異なることを前提としている。以降の説明において、LED71の順方向電圧VfをVf1、LED72の順方向電圧VfをVf2とし、Vf1>Vf2であるものとする。
LED71及び72のアノード端は入力端子T6及び配線W1を介してLED電源100の端子T3に接続される。LED71のカソード端は入力端子T7及び配線W2を介して端子T4に接続され、LED72のカソード端は入力端子T8及び配線W3を介して端子T5に接続される。なお、LED電源100とLEDモジュール700とは、1つの筐体において一体化されていてもよいし、2つの筐体において別体として構成されていてもよい。
LED電源100は、入力回路200、直流電源回路300、検出回路400、切替回路500、及び制御回路600を備える。なお、本明細書における説明において、各回路素子が上記のどの回路に属するかは便宜的なものであり、本発明を拘束するものではない。
入力回路200は、電流ヒューズ1及び2、ダイオードブリッジ3、入力コンデンサ4、並びに必要に応じてノイズフィルタを備える。入力回路200には交流電源AC(例えば商用電源)からの交流電圧が入力され、ダイオードブリッジ3による全波整流出力が直流電源回路300に入力される。なお、入力電源が直流電源である場合にはダイオードブリッジ3は不要である。
直流電源回路300は、本実施形態においては絶縁型フライバックコンバータからなり、力率改善機能を持つ、いわゆるワンコンバータ方式のフライバック降圧回路を構成する。直流電源回路300は、スイッチング素子5、トランス6、抵抗7、ダイオード8、及び出力コンデンサ9(以下、「コンデンサ9」ともいう)を含む。以降において、トランス6の一次巻線側の基準電位(すなわち、入力コンデンサ4の低電位電極側ノード)を一次側グランドといい、二次巻線側の基準電位(すなわち、コンデンサ9の低電位電極側ノード)を二次側グランドというものとする。本実施形態の直流電源回路300は力率改善型であるので、出力コンデンサ9が低周波リップル(入力電源周波数に基づくリップル)の平滑機能を担う。したがって、入力コンデンサ4の容量≪出力コンデンサ9の容量であり、例えば、入力コンデンサ4はフィルムコンデンサからなり、出力コンデンサ9は電解コンデンサからなる。
直流電源回路300において、スイッチング素子5のオン期間にトランス6の一次巻線によってエネルギーが蓄積され、スイッチング素子5のオフ期間にそのエネルギーがトランス6の二次巻線側からダイオード8を介してコンデンサ9に充電される。直流電源回路300の出力は、スイッチング素子5のPWM制御におけるオンデューティ(オン幅)、トランス6の一次巻線に対する二次巻線の巻数比等によって決まる。スイッチング素子5は、スイッチング制御IC10によって駆動され、スイッチング制御IC10は、抵抗7によって検出されるスイッチング素子6の電流を参照して駆動状態を適宜調整する。なお、以降の説明において、直流電源回路300の出力電圧を「出力電圧VL」といい、直流電源回路300の出力電流を「出力電流IL」という。
検出回路400は、抵抗11、12及び13からなる電圧検出回路、並びに電流検出抵抗14からなる電流検出回路を含む。電圧検出回路(抵抗11、12及び13)は直流電源回路300のコンデンサ9に並列接続された分圧抵抗回路からなり、出力電圧VLに比例した電圧が抵抗13に発生する。電流検出抵抗14は二次側グランドと端子T4の間に挿入された低抵抗素子からなり、出力電流ILに比例した電圧が電流検出抵抗14に発生する。また、詳細を後述するように、電圧検出回路は、LED電源100の動作状態によってはコンデンサ9の残電圧を放電するための放電回路としても機能する。したがって、以降において、必要に応じて検出回路400を放電回路400ともいう。
切替回路500はスイッチ素子51及び52を含む。なお、本実施形態では、スイッチ素子51及び52はMOSFETであるものとするが、バイポーラトランジスタ等の他の種類のスイッチ素子であってもよい。スイッチ素子51のドレイン端子は端子T4及びT7を介してLED71のカソード端に接続され、ソース端子は実質的に(すなわち、電流検出抵抗14を介して)二次側グランドに接続される。スイッチ素子52のドレイン端子は端子T5及びT6を介してLED72のカソード端に接続され、ソース端子は実質的に二次側グランドに接続される。スイッチ素子51及び52のゲート端子は後述する制御回路600のマイコン50の出力ポートに接続され、スイッチ素子51及び52はマイコン50によってオン/オフ制御される。
以降において、LED71が直流電源回路300の出力端と閉回路を形成するとともにLED72が直流電源回路300の出力端と開回路を形成する接続状態を第1の接続状態という。また、少なくともLED72が直流電源回路300の出力端と閉回路を形成する接続状態を第2の接続状態という。ただし、本実施形態では、第2の接続状態において、LED71は直流電源回路300の出力端と開回路を形成するものとする。すなわち、本実施形態おいては、第1の接続状態では、スイッチ素子51がオンされるとともにスイッチ素子52がオフされ、第2の接続状態では、スイッチ素子51がオフされるとともにスイッチ素子52がオンされる。切替回路500は、第1の接続状態及び第2の接続状態の他に、後述する他の接続状態も適用することができる。
制御回路600は、基準電位が一次側グランドである駆動側回路、及び基準電位が二次側グランドである出力調整側回路からなる。駆動側回路及び出力調整側回路には、直流電源回路300のトランス6の補助巻線から得られる電力をもとにそれぞれ制御電源が適宜供給されるものとする。なお、出力調整側回路の制御電源は、トランス6の補助巻線から得られるものに加えて、又はそれに代えてはコンデンサ9の電圧をもとに供給されるようにしてもよい。
駆動側回路は、制御IC10及びフォトカプラ24(フォトトランジスタの部分)を含む。制御IC10は、フォトカプラ24のフォトトランジスタの出力状態に基づくオン幅でスイッチング素子5をPWM制御する。フォトカプラ24の出力状態は出力調整側回路によって決定される。なお、制御IC10には、必要に応じて周辺回路部品が接続されていてもよい。
出力調整側回路は、オペアンプ15及び16、電圧源17及び18、ダイオード19及び20、電圧源21、抵抗22及び23、フォトカプラ24(フォトダイオードの部分)、並びにマイコン50を含む。概略として、オペアンプ15は出力電圧VLを一定化させる機能を担う定電圧制御用のオペアンプであり、オペアンプ16は出力電流ILを一定化させる機能を担う定電流制御用のオペアンプである。そして、直流電源回路300の出力状態に応じて、定電圧制御及び定電流制御の一方がダイオード19及び20からなるダイオードOR回路によって選択され、フォトカプラ24の入力状態が決定される。すなわち、スイッチング素子5は、制御回路600によって定電流制御又は定電圧制御のいずれか一方を行うようにPWM制御される。マイコン50は、端子T9に入力される外部信号に応じてスイッチ素子51又は52を選択的にオンし、これにより点灯すべきLEDを直流電源回路300に接続させる。
定電圧制御用のオペアンプ15の負入力端子(−)には電圧検出回路によって検出された電圧検出値が入力され、正入力端子(+)には出力電圧VLの目標値に対応する電圧値が電圧源17から入力される。なお、オペアンプ15の負入力端子と出力端子間には不図示の帰還素子(抵抗、コンデンサ、又はこれらの直列回路若しくは並列回路)が接続されるものとする。オペアンプ15は、負入力端子に入力される電圧検出値と、正入力端子に入力される電圧値との誤差を増幅して出力する。言い換えると、ダイオード19がオンされて定電圧制御が選択されている場合には、オペアンプ15は電圧検出値が電圧源17の電圧値に一致するようにPWM制御におけるオン幅を決定することになる。なお、電圧源17の電圧値は、マイコン50によって設定可能であることが好ましい(破線矢印参照)。例えば、接続されるLED71又は72の特性(例えば、順方向電圧Vf)に基づいて電圧源17の電圧値が変更されるようにしてもよい。
定電流制御用のオペアンプ16の負入力端子(−)には電流検出回路によって検出された電流検出値が入力され、正入力端子(+)には出力電流ILの目標値に対応する電圧値が電圧源18から入力される。なお、オペアンプ16の負入力端子と出力端子間にも不図示の帰還素子が接続されるものとする。オペアンプ16は、負入力端子に入力される電流検出値と、正入力端子に入力される電圧値との誤差を増幅して出力する。言い換えると、ダイオード20がオンされて定電流制御が選択されている場合には、オペアンプ16は電流検出値が電圧源18の電圧値に一致するようにPWM制御におけるオン幅を決定することになる。なお、電圧源18の電圧値はマイコン50によって設定可能であることが好ましい(破線矢印参照)。例えば、接続されるLED71又は72の定格電流値に対応して、電圧源18の電圧値が変更されるようにしてもよい。
ダイオード19及び20からなるダイオードOR回路は、オペアンプ15の出力端子電圧又はオペアンプ16の出力端子電圧のいずれか低い方に対してオンする。ダイオードOR回路の共通アノードはフォトカプラ24のフォトダイオードのカソード側に接続される。フォトカプラ24のフォトダイオードのアノードは電圧源21の出力に抵抗22を介して接続され、フォトダイオードに抵抗23が並列接続される。なお、抵抗22はフォトダイオードのカソード側に挿入されていてもよい。フォトカプラ24のフォトトランジスタには、フォトダイオードに流れる電流(発光)に応じた出力電流が流れる。前述したように、スイッチング制御IC10はフォトカプラ24のフォトトランジスタの出力状態に応じたパルス幅のPWM駆動信号を生成し、それをスイッチング素子5のゲート電圧として出力する。
マイコン50は、端子T9に入力される外部信号を受け付ける。この外部信号は、ユーザによる切替え操作によってリモコン、制御盤等から生成されるものであってもよいし、タイマ設定等によって自動的にリモコン、制御盤等から生成されるものであってもよい。マイコン50は、外部信号がLED71の点灯を示す場合にはスイッチ素子51をオン状態としてスイッチ素子52をオフ状態とする(第1の接続状態)。同様に、マイコン50は、外部信号がLED72の点灯を示す場合にはスイッチ素子52をオン状態としてスイッチ素子51をオフ状態とする(第2の接続状態)。また、第1の接続状態においては、マイコン50は、LED71の順方向電圧Vf1に基づく電圧を電圧源17に出力させ、LED71の目標電流値(例えば、定格電流値)に対応する電圧を電圧源18に出力させる。同様に、第2の接続状態においては、マイコン50は、LED72の順方向電圧Vf2に基づく電圧を電圧源17に出力させ、LED72の目標電流値(例えば、定格電流値)に対応する電圧を電圧源18に出力させる。
マイコン50は、第1の接続状態から第2の接続状態への切替えの際に、両接続状態の期間の間に、LED71及び72に直流電源回路300からの直流電流が通電されない待機期間を確保するように動作する。具体的には、マイコン50は、待機期間においてはスイッチ素子51及び52の双方をオフ状態とする。なお、第2の接続状態から第1の接続状態への切替え、すなわち、低い順方向電圧のLED72の点灯から高い順方向電圧のLED71の点灯への切替えは、待機期間を介さずに瞬時に行われるものとする。
更に、待機期間においては、マイコン50は制御IC10に対して停止信号を出力してスイッチング素子5の駆動(スイッチング動作、以下同じ)を停止させることが好ましい。これは、LED71及び72に電流が流れない状態は直流電源回路300から見ると実質的に無負荷状態となり、この状態でスイッチング素子5の駆動を継続させた場合、オペアンプ15又は16の作用によって直流電源回路300が出力電圧VLを上昇させるように動作してしまう可能性があるためである。出力調整側回路のマイコン50から駆動側回路の制御IC10への停止信号は、不図示のフォトカプラ等によって基準電位変換を介して適宜伝送されるようにすればよい。
また逆に、待機期間において、オペアンプ15又は16の定電圧制御又は定電流制御の作用を利用してスイッチング素子5の駆動を停止させるようにしてもよい。例えば、マイコン50は、電圧源17及び18の一方又は両方に待機期間用の電圧値(例えば、Vf2≦出力電圧VLの目標値<Vf1、出力電流ILの目標値=ゼロ、にそれぞれ対応する電圧値)を出力させるようにすればよい。これにより、オペアンプ15又は16の定電圧制御又は定電流制御の作用によって、スイッチング素子5の駆動が停止される。この場合、マイコン50から制御IC10への配線は不要である。なお、スイッチング素子5がいずれの態様で停止される場合であっても、スイッチング素子5の駆動停止期間における制御回路600の制御電源は、制御電源を生成する回路に設けられたコンデンサに蓄えられた電圧によって維持されるものとする。
ここで、第1の接続状態(LED71点灯)から第2の接続状態(LED72点灯)への接続切替動作について更に説明する。上述したように、LED71の順方向電圧Vf1はLED72の順方向電圧Vf2よりも高く、例えば、Vf1が100Vであり、Vf2が50Vであるものとする。また、LED71及び72の電流値(例えば、定格電流値)をそれぞれi1及びi2とする。直流電源回路300は、コンデンサ9の電圧(出力電圧VL)が、定電流制御の結果として接続LEDの順方向電圧Vfに近づいて安定するように動作するものとする。
まず、図8に、従来技術のように、第1の接続状態から第2の接続状態への切替が瞬時に行われる場合の動作を示す。横軸は時間であり、縦軸は各素子の動作状態とそれに対応する各部の電気量を示す。時刻t1までは第1の接続状態が適用され、時刻t1以降に第2の接続状態が適用される。時刻t1までは、スイッチ素子51がオンされるとともにスイッチ素子52がオフされ、出力電圧VLはVf1に等しく、LED71の電流値はi1であり、LED72の電流値はゼロである。スイッチング素子5は時刻t1の前後で駆動を継続する。時刻t1において、スイッチ素子51がオフされるとともにスイッチ素子52がオンされると、この瞬間に、LED71の順方向電圧Vf1に対応するコンデンサ9の電圧(100V)がLED72(Vf2=50V)に印加されることになる。これにより、順方向電圧の差(Vf1−Vf2=50V)に対応する電力がコンデンサ9からLED72に一気に放出されることになり、LED72に、図示するようなラッシュ電流が発生する。
図2に、本実施形態における切替動作を示す。横軸は時間であり、縦軸は各素子の動作状態とそれに対応する各部の電気量を示す。時刻t1までは第1の接続状態が適用され、図8の場合と同様に、スイッチ素子51がオンされるとともにスイッチ素子52がオフされ、出力電圧VLはVf1に等しく、LED71の電流値はi1であり、LED72の電流値はゼロである。
時刻t1〜t2に待機期間が適用される。時刻t1において、スイッチ素子51がオフされるとともにスイッチ素子52のオフ状態が維持され、スイッチング素子5の駆動が停止される。これにより、時刻t1〜t2の待機期間において、スイッチ素子51及び52の双方がオフされ、待機期間中は、LED71及び72の電流値はゼロとなり、コンデンサ9の残電圧が電圧検出回路の抵抗11、12及び13を介して放電される。この待機期間中は、スイッチング素子5の駆動が停止されるのでコンデンサ9の放電が促進される。この放電速度は、コンデンサ9の容量と抵抗11、12及び13の合成抵抗値によって決まる時定数を適宜設定することによって決定される。
その後、時刻t2において第2の接続状態が開始される。すなわち、スイッチ素子51のオフ状態が維持されるとともにスイッチ素子52がオンされ、スイッチング素子5の駆動が再開される。これにより、出力電圧VLがVf2に等しくなり、LED72の電流値がi2となる。図示するように、LED72にラッシュ電流は実質的に発生しない。
なお、本実施形態の変形として、待機期間中及び第2の接続状態においては(すなわち、図2に関しては常時)、スイッチング素子5の駆動が停止されることを条件として、スイッチ素子51のオン状態が維持されてもよい。これは、コンデンサ9の電圧が順方向電圧Vf1未満となれば、LED71は実質的に開放状態となり、スイッチ素子51の動作状態にかかわらずLED71に電流が流れなくなるためである。本明細書における待機期間及び第2の接続状態とは、このようなスイッチ素子51がオン状態で維持されつつもLED71が直流電源回路300の出力端と開回路を形成する場合も含むものとする。
待機期間の終了タイミング、すなわち、待機時間の長さは、順方向電圧Vfの差(Vf1−Vf2)、上記放電の時定数等を考慮して、マイコン50のタイマにおいて適宜設定される。また、待機時間の長さは、設計思想に合せて設定され得る。例えば、LED72でのラッシュ電流の防止と待機期間中の消灯状態によって起こり得る視覚的違和感の軽減とをトレードオフし、前者を優先する場合には待機時間を長くし、後者を優先する場合には待機時間を短くすればよい。待機時間を長くすると、確実に出力電圧VL(コンデンサ9の電圧)がVf2以下の状態でLED72の点灯が開始されることになり、LED72のラッシュ電流が確実に防止される。一方、待機時間を短くすると、出力電圧VL(コンデンサ9の電圧)がVf2よりも若干高い状態でLED72の点灯が開始されることになり、ラッシュ電流は、従来技術と比較すると大幅に抑制されるものの若干発生し得る。
また、待機期間の終了タイミングは、電圧検出回路による電圧検出に基づいて決定されるようにしてもよい。具体的には、図1の破線Vdに示すように、電圧検出回路の電圧検出値がマイコン50に入力されるようにして、マイコン50が、出力電圧VLが閾値Vth未満に低下したと判別した時点で待機期間を終了するようにしてもよい。これにより、コンデンサ9の残電圧又は容量、放電の時定数等にばらつきがあっても、待機期間終了時(すなわち、第2の接続状態の開始時)のLED72におけるラッシュ電流が確実に抑制乃至は防止される。
ここで、閾値Vthは、順方向電圧Vf2近傍であればよい。例えば、閾値Vthは順方向電圧Vf2以下であればよい。この場合、上記のトレードオフにおいて、ラッシュ電流の防止が優先される。また、閾値Vthは、順方向電圧Vf2よりも高くかつ順方向電圧Vf1よりも順方向電圧Vf2に近いような値であってもよい。この場合、上記のトレードオフにおいて、待機時間の短縮が優先される。
以上のように、本実施形態のLED電源100によると、Vfが高いLED71が直流電源回路300の出力端と閉回路を形成するとともにVfが低いLED72が直流電源回路300の出力端と開回路を形成する第1の接続状態から、LED72が直流電源回路300の出力端と閉回路を形成する第2の接続状態への切替えの際に、その間に、LED71及び72に直流電源回路300からの直流電流が通電されない待機期間が確保される。これにより、待機期間中に直流電源回路300のコンデンサ9の電圧が順方向電圧Vf2付近又はそれ以下となり、第2の接続状態の開始時におけるLED72のラッシュ電流が抑制乃至は防止される。そして、LED電源100によってLED点灯切替時のラッシュ電流が抑制乃至は防止されるので、ラッシュ電流に起因するLED72の短寿命化が防止される。また、LED照明装置150のユーザにおいては、ラッシュ電流に起因する視覚的違和感が抑制乃至は防止される。更に、待機期間においては、直流電源回路300の出力が停止されるので、コンデンサ9の放電が促進され、待機時間の短縮が可能となる。
また、電圧検出回路(抵抗11、12及び13)がコンデンサ9の残電圧を放電する放電回路として利用される。電圧検出回路は、定電圧制御、保護動作のための検出手段としてLED電源において一般的に設けられている場合が多く、電圧検出回路が放電回路を兼ねることにより、放電回路を構成するための別途の追加部品が不要となる。したがって、電圧検出回路を放電回路として利用する構成は、回路構成の簡素化及び低コスト化において有利である。
第2の実施形態.
上記第1の実施形態では、待機期間中にコンデンサ9の残電圧が電圧検出回路によって放電される構成を示したが、本実施形態では、残電圧が別途の放電用回路によって放電される構成を示す。図3に、本実施形態に係るLED電源100及びそれを用いたLED照明装置150の回路構成図を示す。本実施形態は、第1の実施形態(図1参照)とは、放電回路(検出回路)400の構成及び制御回路600の動作において相違し、他の構成及び動作については同様であるので重複する説明を省略する。
放電回路400は、第1の実施形態と同様の抵抗11、12及び13からなる電圧検出回路並びに電流検出抵抗14からなる電流検出回路に加えて、放電抵抗53及びスイッチ素子(放電用スイッチ素子)54を有する。図3に示すように、放電抵抗53及びスイッチ素子54の直列回路がコンデンサ9に並列接続され、スイッチ素子54はマイコン50によってオンオフ制御される。
マイコン50は、第1の接続状態(LED71点灯)及び第2の接続状態(LED72点灯)においては、スイッチ素子54をオフ状態とする。一方、マイコン50は、第1の接続状態から第2の接続状態への移行の間の待機期間中にスイッチ素子54をオン状態とする。これにより、待機期間中には、コンデンサ9の残電圧が放電抵抗53及びスイッチ素子54を介して放電される。このように、放電抵抗53には、待機期間中のみ電流が流れ、第1及び第2の接続状態においては電流が流れない。したがって、放電抵抗53には、瞬時的な定格電力が高く、抵抗値が比較的低い抵抗素子が用いられる。ここで、コンデンサ9の残電圧は実質的に放電抵抗53及びスイッチ素子54側で放電されるように、各抵抗値が選定されるものとする。したがって、電圧検出回路の合成抵抗値を高くして、通常点灯時(第1及び第2の接続状態)における電圧検出回路での損失を低減することができる。
図4に、本実施形態における切替動作を示す。横軸は時間であり、縦軸は各素子の動作状態とそれに対応する各部の電気量を示す。時刻t1までは第1の接続状態が適用され、時刻t2以降は第2の接続状態が適用され、時刻t1〜t2の間に待機期間が設けられる点は第1の実施形態と同様である。
時刻t1までは、スイッチ素子51がオンされるとともにスイッチ素子52がオフされ、出力電圧VLはVf1に等しく、LED71の電流値はi1であり、LED72の電流値はゼロである。そして、スイッチ素子54はオフされている。
時刻t1において、スイッチ素子51がオフされるとともにスイッチ素子52のオフ状態が維持され、スイッチ素子54がオンされる。これにより、時刻t1〜t2の待機期間において、スイッチ素子51及び52の双方がオフされ、コンデンサ9の残電圧が放電抵抗53及びスイッチ素子54の直列回路と電圧検出回路(抵抗11、12及び13)を介して放電される。ここで、待機期間中は、スイッチング素子5の駆動は停止されることが好ましいが、放電抵抗53の抵抗値が比較的低い場合にはスイッチング素子5の駆動を継続してもコンデンサ9の放電が実行される。このようにスイッチング素子5の駆動が継続される場合には、マイコン50から制御IC10への配線等は不要となる。
その後時刻t2において、スイッチ素子51のオフ状態が維持されるとともにスイッチ素子52がオンされ、スイッチ素子54がオフされ、第2の接続状態が適用される。本実施形態における待機期間の終了タイミングも、第1の実施形態と同様に決定されればよい。
なお、図3においては、放電抵抗53とスイッチ素子54の直列回路が電流検出抵抗14の切替回路500側ノードに接続されているが、電流検出抵抗14の直流電源回路300側ノードに接続されていてもよい。いずれの場合においても、放電回路としての機能に実質的相違はないが、待機期間中に電流検出抵抗14に発生する電圧が相違する。したがって、待機期間中においてもオペアンプ16の定電流制御が行われる場合には、上記接続構成のうち採用される接続構成に対応して電圧源18の電圧が適宜設定される。また、本実施形態は、待機期間終了のタイミングが電圧検出ではなくタイマによって決定されることを前提として、電圧検出回路(抵抗11〜13)が設けられない場合にも適用できる。
以上のように、本実施形態におけるLED電源100においても、第1の実施形態と同様に、LED72におけるラッシュ電流が抑制又は防止される。そして、第1の実施形態の構成に加えて、放電抵抗53及びスイッチ素子54の直列回路がコンデンサ9に並列接続され、待機期間においてスイッチ素子54が導通される。このように、電圧検出回路とは別に放電用の回路を設けたので、放電速度の上昇(消灯期間である待機期間の短縮)と電圧検出回路の合成抵抗の増加(通常点灯時の損失低減)の両立が実現される。
第3の実施形態.
上記第1の実施形態では、待機期間中にコンデンサ9の残電圧が電圧検出回路によって放電される構成を示したが、本実施形態では、残電圧が制御電源生成用の回路によって放電される構成を示す。図5に、本実施形態に係るLED電源100の特に放電回路400を示す。本実施形態は、第1の実施形態(図1参照)とは、放電回路(検出回路)400の構成において相違し、他の構成及び動作については同様であるので重複する説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、制御回路600の出力調整側回路の制御電源(制御電圧)Vccが、トランス6の補助巻線に発生する電力に加えて、又はそれに代えて、コンデンサ9の電圧から生成される。そして、制御電源Vccを生成するための回路が放電回路を構成する。図5に示すように、コンデンサ9に対して、抵抗55と定電圧回路56の直列回路が並列接続され、定電圧回路56(ツェナーダイオード、三端子レギュレータ、シャントレギュレータ等)の出力端が制御回路600に接続される。これにより、コンデンサ9の電圧が抵抗55を介して定電圧回路56に入力され、定電圧回路56の出力電圧(5〜15V程度)が制御電源Vccとして制御回路600の出力調整側回路に供給される。また、本実施形態は、待機期間終了のタイミングが電圧検出ではなくタイマによって決定されることを前提として、電圧検出回路(抵抗11〜13)が設けられない場合にも適用できる。
本実施形態によると、制御電源Vccを確保する必要上、抵抗55には、抵抗11〜13と比べて低い抵抗値の抵抗が用いられる。したがって、通常点灯時(第1及び第2の接続状態)における損失は若干増加するものの、比較的低い抵抗値の抵抗55がコンデンサ9の残電圧の放電に寄与することになり、その放電速度の増加、すなわち、待機時間の短縮が可能となる。また、本実施形態の構成は、待機期間中にスイッチング素子5の駆動が停止され、トランス6の補助巻線に電力が発生しない場合においても安定して制御電源Vccが生成される点で有用である。
変形例.
上記において本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は上記構成に限られず、以下に示すように種々の変形が可能である。
(1)スイッチ素子51の有無
上記各実施形態においては、待機期間中及び第2の接続状態において、スイッチ素子51がオフ状態とされる構成を示した。一方、上述したように、スイッチ素子51がオン状態であっても、出力電圧VLが順方向電圧Vf1未満であればLED71に電流は流れない。したがって、待機期間及び第2の接続状態においては、スイッチ素子51のオン状態が維持されていてもよい。言い換えると、図6のLED電源100(特に、切替回路500)に示すように、スイッチ素子51のオン状態を維持する構成の代わりに、スイッチ素子51を省略して端子T4が電流検出抵抗14に直接接続される構成としてもよい。これにより、回路構成が簡素化される。
(2)直流電源回路300の変形
上記各実施形態の直流電源回路300においては、力率改善機能を担保するため、入力コンデンサ4の容量≪出力コンデンサ9の容量とした。一方、力率改善が不要である場合(例えば、出力電力が比較的小さい場合)には、入力コンデンサ4に低周波リップル平滑機能を持たせ、入力コンデンサ4の容量≫出力コンデンサ9の容量としてもよい。この場合、例えば、入力コンデンサ4は電解コンデンサからなり、出力コンデンサ9はフィルムコンデンサからなる。このような出力コンデンサ9の容量が小さい構成により、出力コンデンサ9の放電時間、すなわち、待機期間が大幅に短縮される。
また、図7に示すように、力率改善回路及び降圧チョッパ回路によって力率改善型の直流電源回路300を構成してもよい。この場合、直流電源回路300は、インダクタ28、スイッチング素子29、ダイオード30及びコンデンサ31を含む力率改善回路と、スイッチング素子32、インダクタ33、ダイオード34及びコンデンサ35を含む降圧チョッパ回路を備える。制御回路600は、例えば、コンデンサ31の電圧をもとに不図示の制御電源生成回路によって制御電源の供給を受け、スイッチング素子29及び32をそれぞれ所定のオン幅でPWM駆動する。力率改善回においては、スイッチング素子29のオン期間にインダクタ28にエネルギーが蓄えられ、スイッチング素子29のオフ期間にそのエネルギーがダイオード30を介してコンデンサ31に充電される。降圧チョッパ回路においては、スイッチング素子32がオンの期間においては、コンデンサ31→スイッチング素子32→インダクタ33→出力側に出力電流が流れ、インダクタ33にエネルギーが蓄えられる。スイッチング素子32がオフの期間においては、インダクタ33に蓄えられたエネルギーをもとに、インダクタ33→出力側→ダイオード34に出力電流が流れる。そして、コンデンサ35によって高周波リップルが平滑化される。待機期間中、制御回路600は、スイッチ素子51及び52(又はスイッチ素子52のみ)をオフするとともに、スイッチング素子29及び32(又はスイッチング素子32のみ)をオフし、コンデンサ35の残電圧を放電回路400(抵抗11〜13)によって放電させる。この直流電源回路300においては、コンデンサ31が低周波リップル平滑機能を担うため、コンデンサ31の容量≫コンデンサ35の容量である。したがって、コンデンサ35の容量は比較的小さく、コンデンサ35の放電時間、すなわち、待機期間の大幅な短縮が可能となる。
(3)LED並列接続数に関する変形
上記各実施形態では、LEDモジュール700において、LED71及び72の2つのLEDが並列接続される構成を示したが、LEDの並列接続数は3以上であってもよい。LEDの並列接続数にかかわらず、順方向電圧Vfの高いLEDの点灯から順方向電圧Vfの低いLEDの点灯への移行の際に、上述の待機期間が設けられることにより、本発明の効果が得られる。
9、35 コンデンサ
11、12、13、55 抵抗
51、52 スイッチ素子
53 放電抵抗
54 放電用スイッチ素子
56 定電圧回路
71、72 LED
100 LED電源
150 LED照明装置
300 直流電源回路
400 検出回路(放電回路)
500 切替回路
600 制御回路
700 LEDモジュール

Claims (10)

  1. LED電源であって、
    出力端にコンデンサが接続され、直流電流を出力する直流電源回路と、
    前記コンデンサに並列接続された放電回路と、
    第1の状態において、第1の順方向電圧を有する第1のLEDが前記直流電源回路の出力端と閉回路を形成するとともに前記第1の順方向電圧よりも低い第2の順方向電圧を有する第2のLEDが前記直流電源回路の出力端と開回路を形成し、第2の状態において、少なくとも前記第2のLEDが前記直流電源回路の出力端と閉回路を形成するように構成された切替回路と、
    前記第1の接続状態から前記第2の接続状態への切替えの際に、前記第1の接続状態の期間と前記第2の接続状態の期間の間に、前記第1及び第2のLEDに前記直流電流が通電されない待機期間を確保するように構成された制御回路と
    を備えたLED電源。
  2. 請求項1に記載のLED電源において、
    前記切替回路が、前記第1のLEDに直列接続される第1のスイッチ素子及び前記第2のLEDに直列接続される第2のスイッチ素子を備え、前記第1のLEDと前記第1のスイッチ素子の直列回路と、前記第2のLEDと前記第2のスイッチ素子の直列回路とが前記直流電源回路の出力に対して並列接続されるように構成され、
    前記第1の接続状態においては前記第1のスイッチ素子がオンされるとともに前記第2のスイッチ素子がオフされ、前記第2の接続状態においては前記第1のスイッチ素子がオフされるとともに前記第2のスイッチ素子がオンされ、前記待機期間においては前記第1及び第2のスイッチ素子がオフされるように構成されたLED電源。
  3. 請求項1又は2に記載のLED電源において、前記待機期間において前記制御回路が前記直流電源回路の出力を停止させるように構成されたLED電源。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のLED電源において、前記放電回路が、前記直流電源回路の出力電圧を検出する抵抗からなる電圧検出回路であるLED電源。
  5. 請求項4に記載のLED電源において、前記制御回路が、前記電圧検出回路によって検出される出力電圧が閾値未満に低下した時点で前記待機期間を終了するように構成されたLED電源。
  6. 請求項5に記載のLED電源において、前記閾値が前記第2の順方向電圧以下である、LED電源。
  7. 請求項5に記載のLED電源において、前記閾値が前記第2の順方向電圧よりも高くかつ前記第1の順方向電圧よりも前記第2の順方向電圧に近い、LED電源。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のLED電源において、
    前記放電回路が、直列接続された放電抵抗及び放電用スイッチ素子を有し、
    前記制御回路が、前記待機期間において前記放電用スイッチ素子を導通させるように構成されたLED電源。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のLED電源において、前記放電回路が、前記コンデンサの電圧から前記制御回路の制御電源を生成するための回路における抵抗を含む、LED電源。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のLED電源と、前記第1及び第2のLEDを有するLEDモジュールとを備えたLED照明装置。

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