JP2016056850A - 無段変速機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏心ディスクの口開きによってクランクピンが貫通する貫通孔の内径寸法精度低下を抑制可能な無段変速機構を提供する。
【解決手段】第1及び第2クランクジャーナル16p〜16v,17p〜17vはそれぞれ、第1及び第2クランクジャーナル16p〜16v,17p〜17vを軸方向に沿って投影した投影部分N1が、該第1及び第2クランクジャーナル16p〜16v,17p〜17vが接続される第1及び第2クランクピン16p〜16v,17p〜17vの輪郭N2内に位置するように設けられる。偏心ディスク14の軸方向幅L1は、第1及び第2クランクジャーナルの軸方向長さL2よりも小さい。
【選択図】図17

Description

本発明は、入力軸とともに回転する偏心ディスクの偏心回転を連結部材を介してワンウェイクラッチの入力部材の往復揺動に変換し、入力部材の往復揺動をワンウェイクラッチを介して出力軸の一方向の間欠回転に変換するクランク式の無段変速機構に係り、特に、無段変速機の偏心量を無段階で変更可能な無段変速機構に関する。
エンジンに接続された入力軸の回転をコネクティングロッドの往復運動に変換し、更に、コネクティングロッドの往復運動をワンウェイ・クラッチによって出力軸の回転運動に変換するようにした無段変速機が、特許文献1に記載されている。
特許第5142234号公報
特許文献1のクランク式の無段変速機構は、共通の中心軸線を有する複数のクランクジャーナルと、クランクジャーナルの中心軸線から異なる位相で偏心し、それぞれ偏心ディスクが回動自在に嵌合する複数のクランクピンと、を有するクランク部材を備える。偏心ディスクは、各クランクピンが異なる方向に偏心しているため、軸方向からクランク部材を挿通して組み付けることはできず、それぞれの偏心ディスクは、径方向に2つに分割した半円状部材を突き合わせてボルト締結して構成されている。このように、偏心ディスクを2つの半円状部材の突き合わせ構造とすると、無段変速機構に大きなトルクや荷重が作用したとき、2つの半円状部材に互いに離間する方向の力が働いて口開きし、クランクピンが貫通する貫通孔の内径寸法精度に悪影響を及ぼす虞があった。また、部品点数の増加や、組立て工数の増大など、製作費用が嵩む虞があった。
本発明の目的は、クランクピンが回転自在に嵌合する偏心ディスクを一体成形し、且つクランク部材の軸方向から各クランクピンに組み付け可能として、偏心ディスクの口開きによってクランクピンが貫通する貫通孔の内径寸法精度低下を抑制可能な無段変速機構を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
動力源から発生する回転動力を受けることで入力中心軸線(例えば、後述の実施形態での入力中心軸線O1)の周りを回転する入力軸(例えば、後述の実施形態での入力軸151)と、
該入力中心軸線の周囲で周方向に等間隔に設けられると共に、それぞれが前記入力中心軸線に対する偏心量(例えば、後述の実施形態での偏心量r)を変更可能な各第1支点(例えば、後述の実施形態での第1支点O3)をそれぞれの中心に有して、該偏心量を保ちつつ該入力中心軸線の周りに前記入力軸と共に回転し、且つ、前記入力中心軸線と平行に延びる第1及び第2貫通孔(例えば、後述の実施形態での第1貫通孔14a,第2貫通孔14b)がそれぞれ形成される複数の偏心ディスク(例えば、後述の実施形態での偏心ディスク14)と、
前記複数の偏心ディスクに形成された前記第1貫通孔を回転自在に貫通すると共に、それぞれ連結される複数の第1クランクピン(例えば、後述の実施形態での第1クランクピン16c〜16h)と、該各第1クランクピンの中心軸線(例えば、後述の実施形態での中心軸線16k)から等しい距離オフセットした位置に中心軸線(例えば、後述の実施形態での中心軸線16b)を有する複数の第1クランクジャーナル(例えば、後述の実施形態での第1クランクジャーナル16p〜16v)を有する第1クランク部材(例えば、後述の実施形態での第1クランク部材16)と、
前記複数の偏心ディスクに形成された前記第2貫通孔を回転自在に貫通すると共に、それぞれ連結される複数の第2クランクピン(例えば、後述の実施形態での第2クランクピン17c〜17h)と、該各第2クランクピンの中心軸線(例えば、後述の実施形態での中心軸線17k)から等しい距離オフセットした位置に中心軸線(例えば、後述の実施形態での中心軸線17b)を有する複数の第2クランクジャーナル(例えば、後述の実施形態での第2クランクジャーナル17p〜17v)を有する第2クランク部材(例えば、後述の実施形態での第2クランク部材17)と、
前記入力中心軸線から離れた出力中心軸線(例えば、後述の実施形態での出力中心軸線O2)の周りを回転する出力部材(例えば、後述の実施形態でのクラッチインナ121)と、外部から回転方向の動力を受けることで前記出力中心軸線の周りを揺動する入力部材(例えば、後述の実施形態でのクラッチアウタ122)と、これら入力部材および出力部材を互いにロック状態または非ロック状態にする係合部材(例えば、後述の実施形態でのローラ123)とを有し、前記入力部材の正方向の回転速度が前記出力部材の正方向の回転速度を上回ったとき、前記入力部材に入力された回転動力を前記出力部材に伝達し、それにより前記入力部材の揺動運動を前記出力部材の回転運動に変換するワンウェイ・クラッチ(例えば、後述の実施形態でのワンウェイ・クラッチOWC)と、
それぞれ一端(例えば、後述の実施形態でのリング部131)が前記各偏心ディスクの外周に前記第1支点を中心に回転自在に連結され、他端(例えば、後述の実施形態での先端132)が前記ワンウェイ・クラッチの入力部材上の前記出力中心軸線から離間した位置に設けられた第2支点(例えば、後述の実施形態での第2支点O4)に回動自在に連結されることで、前記入力軸から前記偏心ディスクに与えられる回転運動を、前記ワンウェイ・クラッチの入力部材に対し該入力部材の揺動運動として伝える複数の連結部材(例えば、後述の実施形態での連結部材130)と、
前記第1及び第2クランクジャーナルをそれぞれ中心として前記第1クランクピン及び前記第2クランクピンを同期して回転させ、前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を調節することで、前記偏心ディスクから前記ワンウェイ・クラッチの入力部材に伝えられる揺動運動の揺動角度を変更するアクチュエータ(例えば、後述の実施形態でのアクチュエータ180)を備え、それにより、前記入力軸に入力される回転動力が前記偏心ディスクおよび前記連結部材を介して前記ワンウェイ・クラッチの出力部材に回転動力として伝達される際の変速比を変更すると共に、前記偏心量がゼロに設定可能とされることで変速比を無限大に設定する変速比可変機構(例えば、後述の実施形態での変速比可変機構112)と、
を備える無段変速機構(例えば、後述の実施形態での無段変速機構BD)であって、
前記複数の第1クランクピンの外径(例えば、後述の実施形態での外径D1)は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって大きくなっており、
前記複数の第2クランクピンの外径(例えば、後述の実施形態での外径D3)は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって大きくなっており、
前記複数の第1クランクジャーナルはそれぞれ、前記第1クランクジャーナルを軸方向に沿って投影した投影部分(例えば、後述の実施形態での投影部分N1)が、該第1クランクジャーナルが接続される前記第1クランクピンの輪郭(例えば、後述の実施形態での輪郭N2)内に位置するように設けられ、
前記複数の第2クランクジャーナルはそれぞれ、前記第2クランクジャーナルを軸方向に沿って投影した投影部分(例えば、後述の実施形態での投影部分N1)が、該第2クランクジャーナルが接続される前記第2クランクピンの輪郭(例えば、後述の実施形態での輪郭N2)内に位置するように設けられ、
前記複数の偏心ディスクの軸方向幅(例えば、後述の実施形態での軸方向幅L1)はそれぞれ、前記第1クランクジャーナル及び前記第2クランクジャーナルの軸方向長さ(例えば、後述の実施形態での軸方向長さL2)よりも小さい。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記偏心ディスクに形成される前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは連通していない。
請求項1に記載の発明によれば、複数の第1クランクピンの外径は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって大きくなっており、複数の第1クランクジャーナルはそれぞれ、第1クランクジャーナルを軸方向に沿って投影した投影部分が、該第1クランクジャーナルが接続される第1クランクピンの輪郭内に位置するように設けられ、且つ、複数の第2クランクピンの外径は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって大きくなっており、複数の第2クランクジャーナルはそれぞれ、第2クランクジャーナルを軸方向に沿って投影した投影部分が、該第2クランクジャーナルが接続される第2クランクピンの輪郭内に位置するように設けられる。また、偏心ディスクの軸方向幅は、第1及び第2クランクジャーナルの軸方向長さよりも小さいので、径方向に分割することなく一体成形された偏心ディスクを、第1及び第2クランク部材の一方側から他方側に向かって順次、挿入して組み付けることができる。したがって、偏心ディスクの口開きによってクランクピンが貫通する貫通孔の内径寸法精度の低下を防止して、偏心量の変化を防止することができ、これにより変速比に及ぼす影響を抑制することができる。また、偏心ディスクが一体成形されるので、部品点数を削減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、偏心ディスクに形成される第1及び第2貫通孔は、連通していないので、偏心ディスクの剛性が向上して偏心ディスクの偏心量の変化をより確実に防止できる。
参考例の無段変速機構を示す断面図である。 図1に示す無段変速機構の側面図である。 無段変速機構の要部を示す斜視図である。 無段変速機構における各クランク部材の側面図である。 無段変速機構における2種類の偏心ディスクを示す側面図である。 無段変速機構を構成する各偏心ディスクと各クランクピンの位置関係を示す説明図である。 無段変速機構における偏心ディスクを、偏心量を一定とした状態で入力中心軸線回りに回転させた際の変化を回転角度60°毎に示す作用図である。 無段変速機構における偏心ディスクの偏心量を変更する状態を各クランク部材の回転角度45°毎に示す説明図である。 無段変速機構の各偏心量における各偏心ディスクと各クランクピンの位置関係を示し、(a)は、偏心量rが「ゼロ」の状態を示す図、(b)は偏心量rが「中」の状態を示す図、(c)は偏心量rが「大」の状態を示す図である。 無段変速機構の四節リンク機構を示す原理図である。 無段変速機構の偏心ディスクの偏心量を異ならせた場合のワンウェイ・クラッチアウタ部材の揺動量の変化を示す作用図であり、(a)は偏心量rが大きい「大」の状態を示す図、(b)は偏心量rが(a)の場合より小さい「中」の状態を示す図、(c)は偏心量rが(b)の場合より小さい「小」の状態を示す図である。 無段変速機構において、入力軸と共に等速回転する偏心ディスクの偏心量r(変速比i)を「大」、「中」、「小」と変化させた場合の、入力軸の回転角度θとワンウェイ・クラッチの入力部材の揺動角速度ω2の関係を示す図である。 無段変速機構において、複数の連結部材によって入力側(入力軸や偏心ディスク)から出力側(ワンウェイ・クラッチの出力部材)へ動力が伝達される際の出力の取り出し原理を説明するための図である。 本発明に係る無段変速機構を示す断面図である。 偏心ディスクがクランク部材に組み付けられた状態を示す斜視断面図である。 偏心ディスクのクランク部材への組み付けを説明する斜視図である。 クランク部材及び偏心ディスクの平面図である。 (a)は図17の右側面図、(b)は図17におけるXVIII‐XVIII線断面図である。 偏心ディスクの偏心量ゼロの状態で組み付けられたクランク部材と偏心ディスクの斜視図である。
先ず、本発明の無段変速機構と同様の基本構造を有する参考例について、図1から図13を参照して説明する。
参考例の無段変速機構は、IVT(Infinity Variable Transmission=クラッチを使用せずに変速比を無限大にして出力回転をゼロにできる方式の変速機構)と呼ばれるものの一種であり、変速比iを無段階に変更できると共に、変速比の最大値を無限大(∞)に設定することのできる、無段変速機構BDにより構成されている。
図1に示すように、無段変速機構BDは、エンジン等の駆動源の出力軸Sに連結されて、駆動源の回転動力を受けることで入力中心軸線O1の周りを回転する入力軸151と、第1及び第2クランク部材106,107を介して入力軸151と一体回転する複数(本実施形態では、6枚)の偏心ディスク104(以下、6枚の偏心ディスクをそれぞれ104A〜104Fとも称す)と、入力側と出力側とを結ぶための偏心ディスク104と同数の連結部材130と、出力側に設けられたワンウェイ・クラッチOWCとを備えている。
図2、図3及び図5にも併せて示すように、複数の偏心ディスク104は、それぞれ第1支点O3を中心とした円形形状に形成されており、各第1支点O3が入力中心軸線O1の周囲で周方向に等間隔に位置するように配置されている。そして、複数の偏心ディスク104は、それぞれに偏心量rを保った状態で、入力中心軸線O1の周りに入力軸151の回転に伴って偏心回転する。また、複数の偏心ディスク104は、各第1支点O3が入力中心軸線O1に対する偏心量rを変更可能となるように構成される。さらに、複数の偏心ディスク104には、入力中心軸線O1と平行に延びる2つの貫通孔104a,104bがそれぞれ形成されている。
図1〜図4に示すように、第1クランク部材106は、複数の偏心ディスク104に形成された2つの貫通孔104a,104bのうち一方の貫通孔104a内を滑り軸受155を介してそれぞれ回転自在に貫通すると共に、それぞれ連結される複数の第1クランクピン106c〜106hと、各第1クランクピン106c〜106hの中心軸線106kから等しい距離オフセットした位置に中心軸線106bを有する複数の第1クランクジャーナル106p,106q,106rと、を有する。
第2クランク部材107も同様に、複数の偏心ディスク104に形成された他方の貫通孔104b内を滑り軸受155を介してそれぞれ回転自在に貫通すると共に、それぞれ連結される複数の第2クランクピン107c〜107hと、各第2クランクピン107c〜107hの中心軸線107bから等しい距離オフセットした位置に中心軸線107kを有する複数の第2クランクジャーナル107p,107q,107rと、を有する。
従って、これら第1及び第2クランク部材106,107の各第1及び第2クランクピン106c〜106h,107c〜107hの各中心軸線106k,107k、及び各第1及び第2クランクジャーナル106p,106q,106r、107p,107q,107rの中心軸線106b,107bは、無段変速機構BDに取り付けられた状態で、入力中心軸線O1に対して平行に配置される。
また、各第1及び第2クランク部材106,107の各第1及び第2クランクピン106c〜106h,107c〜107hは、これらの各中心軸線106k,107kがクランクジャーナル106p,106q,106r、107p,107q,107rの中心軸線106b,107bを中心として円周方向に所定角度(本実施形態では、60°)間隔となるようにそれぞれ結合されている。
なお、図3では、第1、第2クランクジャーナル106q,107qを省略して図示している。
また、図5に示すように、各第1及び第2クランクピン106c〜106h,107c〜107hが貫通する各偏心ディスク104の2つの貫通孔104a,104bは、互いに隣接して並ぶと共に、貫通孔104a,104bの中間点Mが第1支点O3からオフセットするように形成されている。また、各偏心ディスク104の2つの貫通孔104a,104bは、複数の偏心ディスク104の貫通孔104a,104bの中間点Mが第1支点O3を中心として円周方向に所定角度(本実施形態では、60°)間隔となるようにそれぞれ形成されている。
具体的に、本実施形態の6つの偏心ディスク104のうち、第1及び第2クランクピン106c,107cが貫通する偏心ディスク104Aと、第1及び第2クランクピン106f,107fが貫通する偏心ディスク104Dとは、貫通孔104a,104bの中心104e,104fを結ぶ線が第1支点O3を通る線上に位置するものによって構成される。また、第1及び第2クランクピン106d,107dが貫通する偏心ディスク104B、第1及び第2クランクピン106e,107eが貫通する偏心ディスク104C、第1及び第2クランクピン106g,107gが貫通する偏心ディスク104E、及び第1及び第2クランクピン106h,107hが貫通する偏心ディスク104Fは、中間点Mと第1支点O3を結ぶ線が2つの貫通孔104a,104bの中心104e,104fを結ぶ線と60°で交差するものによって構成される。
従って、偏心量rにおける各偏心ディスク104A〜104Fを、入力中心軸線O1を中心として個々に示すと各偏心ディスク104A〜104Fは図6に示すような位置関係を有している。即ち、各偏心ディスク104A〜104Fの中心となる第1支点O3の入力中心軸線O1に対する偏心量rを同一とした状態で、各第1及び第2クランクピン106c〜106h,107c〜107hは中心軸線106b,107bを中心にして時計回りに順に60°ずつ回転した位置となり、各偏心ディスク104A〜104Fも、入力中心軸線O1を中心にして時計回りに順に60°ずつ回転した位置関係となる。
なお、各第1及び第2クランクピン106c〜106h,107c〜107hを中心軸線106b,107bを中心として結合する角度や、各偏心ディスク104に形成される各貫通孔104a,104bと第1支点O3との関係(例えば、各貫通孔104a,104bの中間点Mと第1支点O3を結ぶ線と2つの貫通孔104a,104bの中心104e,104fを結ぶ線とが交差する角度)は、偏心ディスク104の枚数によって決定され、即ち、360度を偏心ディスク104の数で割った値となる。
入力軸151は、出力軸Sの先端とスプライン結合される円筒部151dと、第1及び第2クランク部材106,107のクランクジャーナル106p,107pを滑り軸受157を介して回転自在に支持する2つの貫通孔151a,151bを有するジャーナル支持部151hとからなる一体成形品である。
また、2つの偏心ディスク104C,104Dとの間に位置する第1及び第2クランク部材106,107のクランクジャーナル106q,107qは、ジャーナル支持部材152に形成された2つの第1及び第2支持孔152a,152bによって滑り軸受157を介して回転自在に支持される。
さらに、第1及び第2クランク部材106,107のクランクジャーナル106r,107rには、被動ギヤ106a,107aが形成されており、これら被動ギヤ106a,107aは、アクチュエータ180において、入力中心軸線O1と同軸に設けられた回転軸180aのピニオン180bと噛み合うと共に、これらの周囲に設けられたリングギヤ115とも噛み合う。
そして、2本の第1及び第2クランク部材106,107を回転自在に支持する入力軸151及びジャーナル支持部材152とリングギヤ115とは、それぞれベアリング102,105,103を介して不図示のトランスミッションのミッションケース160に支持されている。
2本の第1及び第2クランク部材106,107の被動ギヤ106a,107aの歯数は同一であり、アクチュエータ180によって、ピニオン180bが回転することで、2つの被動ギヤ106a,107aは同一回転速度で回転する。アクチュエータ180は、直流モータおよび減速機構などによって構成され、通常時は、入力軸151の回転と同期させてピニオン180bを回転させる。従って、図7(a)〜(f)に示すように、第1及び第2クランク部材106,107及び偏心ディスク104は、入力中心軸線O1を中心に一体的に回転し、図7(d)に示したように、偏心ディスク104の最大振れ幅Wは、偏心ディスク104の直径をDとすると、W=D+2・rとなる。なお、図7(a)〜図7(f)は第1及び第2クランク部材106,107及び偏心ディスク104の回転角度をそれぞれ、α=0°、60°、120°、180°、240°、300°とした状態を示している。
また、入力軸151とピニオン180bが同期する回転数を基準として、ピニオン180bに入力軸151の回転数を上回るか下回るかする回転数を与えることにより、ピニオン180bを入力軸151に対して相対回転させる。このアクチュエータ180による回転数制御は、例えば、アクチュエータ180の回転数に減速機構(例えば、遊星歯車)による減速比をかけることで与えられるピニオン180bの回転数を、入力軸151の回転数に対して制御することで実現できる。この際、ピニオン180bと入力軸151の回転差がなく同期している場合には、偏心量rは変化しない。
従って、ピニオン180bに入力軸151の回転数を上回るか下回るかする回転数を与えることにより、被動ギヤ106a,107aを有する第1及び第2クランクジャーナル106r、107rが自転することで、第1及び第2クランクジャーナル106r、107rの中心軸線106b,107bをそれぞれ中心として第1クランクピン106c〜106h及び第2クランクピン107c〜107hが同期して回転し、入力中心軸線O1に対する第1支点O3の偏心量rを調節する。
また、ワンウェイ・クラッチOWCは、入力中心軸線O1から離れた出力中心軸線O2の周りを回転する出力部材としてのクラッチインナ121と、外部から回転方向の動力を受けることで出力中心軸線O2の回りを揺動する入力部材としてのリング状のクラッチアウタ122と、これらクラッチアウタ122およびクラッチインナ121を互いにロック状態または非ロック状態にするために、クラッチアウタ122とクラッチインナ121の間に挿入された係合部材としての複数のローラ123と、ロック状態を与える方向にローラ123を付勢する付勢部材126と、を有し、クラッチアウタ122の正方向(図2中の矢印RD1で示す方向)の回転速度がクラッチインナ121の正方向の回転速度を上回ったとき、クラッチアウタ122に入力された回転動力をクラッチインナ121に伝達し、それにより、クラッチアウタ122の揺動運動をクラッチインナ121の回転運動に変換することができるようになっている。
図1に示すように、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチインナ121は、軸方向に一体に連続した部材として構成されたものであるが、クラッチアウタ122は、軸方向に複数に分割されており、偏心ディスク104および連結部材130の数だけ、軸方向に各々独立して揺動できるように配列されている。そして、ローラ123は、クラッチアウタ122毎に、クラッチアウタ122とクラッチインナ121との間に挿入されている。
リング状の各クラッチアウタ122上の周方向の1箇所には張り出し部124が設けられており、その張り出し部124には、出力中心軸線O2から離間した第2支点O4が設けられている。そして、各クラッチアウタ122の第2支点O4上にピン125が配置され、このピン125によって、連結部材130の先端(他端部)132がクラッチアウタ122に回転自在に連結されている。
連結部材130は、一端側にリング部131を有し、そのリング部131の円形開口133の内周が、ベアリング140を介して、偏心ディスク104の外周に回転自在に嵌合されている。従って、このように連結部材130の一端が偏心ディスク104の外周に回転自在に連結されると共に、連結部材130の他端が、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122上に設けられた第2支点O4に回動自在に連結されることにより、入力中心軸線O1、第1支点O3、出力中心軸線O2、第2支点O4の4つの節を回動点とする四節リンク機構が構成されており、入力軸151から2つの第1及び第2クランク部材106,107を介して偏心ディスク104に与えられる回転運動が、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122に対して該クラッチアウタ122の揺動運動として伝えられ、そのクラッチアウタ122の揺動運動がクラッチインナ121の回転運動に変換される。
その際、2本の第1及び第2クランク部材106,107、アクチュエータ180などにより構成された変速比可変機構112のピニオン180bをアクチュエータ180で動かすことにより、偏心ディスク104の偏心量rを変化させることができる。そして、偏心量rを変更することで、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122の揺動角度θ2を変更することができ、それにより、入力軸151の回転数に対するクラッチインナ121の回転数の比(変速比i)を変えることができる。従って、入力軸151に入力される回転動力が偏心ディスク104および連結部材130を介してワンウェイ・クラッチOWCのクラッチインナ121に回転動力として伝達される際の変速比を変更することができ、また、偏心量rがゼロに設定可能とされることで変速比を無限大に設定することができる。
以上に述べた無段変速機構BDの変速原理を図8及び図9を参照して説明する。
図8(a)〜(e)において、左側の図は、偏心ディスク104Aにおいて、ピニオン180bを相対回転させた時の第1及び第2クランク部材106,107の各回動角度θcにおける偏心量の変化を示す図であり、右側の図は、クランクジャーナル106r,107rの中心軸線106b,107b(黒丸)と、第1及び第2クランクピン106c,107cの中心軸線106k,107k(白丸)との位置関係を左側の図から抜き書きした図である。なお、第1及び第2クランクピン106c,107cには、形状の理解を容易にするためにハッチングを施しており、また、図8(b)〜(e)では、図8(a)で示しているピニオン180bを省略し、被動ギヤ106a,107aを実線の円で示している。
図8(a)に示すように、偏心ディスク104Aにおいて、第1及び第2クランク部材106,107の回動角度θc=0°では、第1及び第2クランクピン106c,107cの中心軸線106k,107kに対して、クランクジャーナル106r,107rの中心軸線106b,107bがそれぞれ上方にオフセットした位置となり、ピニオン180bと同軸の入力中心軸線O1と偏心ディスク104Aの中心である第1支点O3とが重なっている。従って、入力中心軸線O1に対する偏心ディスク104の中心(第1支点O3)の偏心量rはゼロとなり、変速比iを「無限大(∞)」にすることができる。
次に、図8(b)〜図8(d)に示すように、第1及び第2クランク部材106,107の回動角度θc=45°、90°、135°では、第1及び第2クランクピン106c,107cの中心軸線106k,107kがクランクジャーナル106r,107rの中心軸線106b,107bに対して同一方向に回動し、入力中心軸線O1から偏心ディスク104の中心(第1支点O3)が徐々に離れ、偏心量rが徐々に大きくなる。
そして、図8(e)に示すように、第1及び第2クランク部材106,107の回動角度がθc=180°では、第1及び第2クランクピン106c,107cの中心軸線106k,107kに対して、クランクジャーナル106r,107rの中心軸線106b,107bがそれぞれ下方にオフセットした位置となり、入力中心軸線O1に対する偏心ディスク104の中心(第1支点O3)が最も離れ、偏心量rが最大となり、小さな変速比を実現することができる。
図9(a)〜(c)は6枚の偏心ディスク104A〜104Fをそれぞれアクチュエータ180側から見た図であり、図9(a)は、入力中心軸線O1に偏心ディスク104A〜104Fの各第1支点O3が一致した、偏心量rを「ゼロ」にした状態、即ち、変速比iを無限大とした場合を示し、図9(b)は、入力中心軸線O1から偏心ディスク104A〜104Fの各第1支点O3が離れた、偏心量rを「中」にした状態、即ち、変速比iを中間の変速比とした場合を示し、図9(c)は、入力中心軸線O1から偏心ディスク104A〜104Fの各第1支点O3が最も離れた、偏心量rを[大]にした状態、即ち、変速比iを小さな変速比とした場合を示している。
このような第1及び第2クランク部材106,107の回動角度θcによる偏心量rの調整は、図1に示したアクチュエータ180の回転軸180aの回転速度を、不図示の制御手段によって制御することにより行われる。
図10に示すように、無段変速機構BDでは、入力中心軸線O1、第1支点O3、出力中心軸線O2、第2支点O4の4つの節を回動点とする四節リンク機構が構成されており、入力軸151から偏心ディスク104に与えられる回転運動が、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122に揺動運動として伝えられ、そのクラッチアウタ122の揺動運動がクラッチインナ121の回転運動に変換される。
図11(a)に示すように、偏心ディスク104の偏心量rを「大」にし、第1支点O3を入力中心軸線O1を中心として矢印方向に回転させた場合は、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122の揺動角度θ2を大きくすることができるので、小さな変速比iを実現することができる。
図11(b)に示すように、偏心ディスク104の偏心量rを「中」にした場合は、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122の揺動角度θ2を、図11(a)の場合の揺動角度θ2より小さくすることができるので、図11(a)の場合より大きな変速比iを実現することができる。
図11(c)に示すように、偏心ディスク104の偏心量rを「小」にした場合は、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122の揺動角度θ2を、図11(b)の場合の揺動角度θ2より小さくすることができるので、図11(b)の場合より大きな変速比iを実現することができる。
従って、偏心ディスク104の偏心量rが小さいほどクラッチアウタ122の揺動角度θ2が小さくなる一方、変速比iは大きくなり、偏心ディスク104の偏心量rを「ゼロ」にした場合は、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122の揺動角度θ2を「ゼロ」にすることができるので、変速比iを「無限大(∞)」にすることができる。
図10に示すように、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122は、連結部材130を介して偏心ディスク104から与えられる動力を受けて揺動運動する。偏心ディスク104を回転させる入力軸151が1回転すると、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122は、1往復揺動する。図12に示すように、偏心ディスク104の偏心量rの値に関係なく、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122の揺動周期は常に一定である。クラッチアウタ122の揺動角速度ω2は、偏心ディスク104(入力軸151)の回転角速度ω1と偏心量rによって決まる。
入力軸151とワンウェイ・クラッチOWCを繋ぐ複数の連結部材130のリング部131は、入力中心軸線O1の周りに周方向等間隔で設けられた複数の偏心ディスク104に回転自在に連結されているので、各偏心ディスク104の回転運動によりワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122にもたらされる揺動運動は、図13に示すように、一定の位相で順番に起こることになる。
その際、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチアウタ122からクラッチインナ121への動力(トルク)の伝達は、クラッチアウタ122の正方向(図10の矢印RD1方向)の回転速度がクラッチインナ121の正方向の回転速度を超えた条件でのみ行われる。つまり、ワンウェイ・クラッチOWCでは、クラッチアウタ122の回転速度がクラッチインナ121の回転速度より高くなったときに初めてローラ123を介してクラッチアウタ122とクラッチインナ121との噛み合い(ロック)が発生し、クラッチアウタ122の動力がクラッチインナ121に伝達され、駆動力が発生する。
1つの連結部材130による駆動が終了した後は、クラッチアウタ122の回転速度がクラッチインナ121の回転速度より低下すると共に、他の連結部材130の駆動力によってローラ123によるロックが解除されて、フリーな状態(空転状態)に戻る。これが、連結部材130の数だけ順番に行われることで、揺動運動が一方向の回転運動に変換される。そのため、クラッチインナ121の回転速度を超えたタイミングのクラッチアウタ122の動力のみがクラッチインナ121に順番に伝えられ、ほぼ平滑に均された回転動力がクラッチインナ121に与えられることになる。
また、図11(a)〜(c)に示したように、四節リンク機構式の無段変速機構BDでは、偏心ディスク104の偏心量rを変更することで、変速比(レシオ)を決めることができる。この場合、偏心量rをゼロに設定することで、変速比iを無限大(∞)に設定することができ、駆動源の出力軸Sの回転中にも拘わらず、クラッチアウタ122に伝達される揺動角度θ2をゼロにすることができる。つまり、駆動源の出力軸S(図1参照)が回転していても、ワンウェイ・クラッチOWCのクラッチインナ121の回転数をゼロにすることができる。
次に、本発明の実施形態について、図14〜図19を参照して説明する。なお、本実施形態の無段変速機構BD′の基本構造は、第1及び第2クランク部材及び偏心ディスクの構成、ジャーナル支持部材152の数が異なる以外、参考例の無段変速機構BDと同様である。従って、以下では、参考例の構成である図4〜図13も参照しながら、主に参考例の無段変速機構BDと異なる部分について説明する。このため、参考例の無段変速機構BDと同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
本実施形態の第1クランク部材16は、図14〜図17に示すように、周方向に60°間隔で配置された複数(本実施形態では6個)の第1クランクピン16c〜16hを有する。各第1クランクピン16c〜16hは、第1クランクピン16c〜16hを挟むように交互に配置された複数(本実施形態では7個)の第1クランクジャーナル16p〜16vを介して連結されている。複数の第1クランクジャーナル16p〜16vは、各第1クランクピン16c〜16hのそれぞれの中心軸線16kから等しい距離オフセットした位置に中心軸線16bを有する。換言すれば、複数の第1クランクピン16c〜16hは、複数の第1クランクジャーナル16p〜16vの中心軸線16bを中心として周方向において等間隔に配置されている。第1クランクピン16c〜16hの外径D1は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって次第に大きくなっている。
アクチュエータ180側に位置する第1クランクジャーナル16pには、入力中心軸線O1と同軸に設けられた回転軸180aのピニオン180bと噛み合うと共に、これらの周囲に設けられたリングギヤ115とも噛み合う被動ギヤ16aが形成されている。出力軸S側に位置する第1クランクジャーナル16vは、入力軸151に形成された貫通孔151aに回転自在に支持される。
各第1クランクピン16c〜16hは、対応する偏心ディスク14に形成された2つの第1及び第2貫通孔14a,14bのうち一方の第1貫通孔14a内を滑り軸受155を介してそれぞれ回転自在に貫通している。なお、図14〜図19において、滑り軸受155は省略するものとする。
従って、本実施形態の第1クランク部材16は参考例の無段変速機構の第1クランク部材106に、被動ギヤ16aは被動ギヤ106aに、中心軸線16bは中心軸線106bに、第1クランクピン16c〜16hは第1クランクピン106c〜106hに、中心軸線16kは中心軸線106kに、第1クランクジャーナル16p,16s,16vは第1クランクジャーナル106r,106q,106pに、それぞれ相当する。本実施形態の第1クランクジャーナル16q,16r,16t,16uは、参考例の無段変速機構の第1クランク部材106にはない構成となっている。
複数の第1クランクジャーナル16p〜16vはそれぞれ、第1クランクジャーナル16p〜16vを軸方向に沿って投影した投影部分N1が、第1クランクジャーナル16p〜16vが接続される第1クランクピン16c〜16hの輪郭(外形シルエット)N2内に位置している。より具体的に説明すると、例えば、図18(b)に示すように、第1クランクジャーナル16qを軸方向に沿って投影した投影部分N1が、第1クランクジャーナル16qが接続される第1クランクピン16c,16d(図示せず。)の輪郭(外形シルエット)N2内に位置している。この関係は、第1クランクジャーナル16p,16r〜16vについても同様である。なお、本実施形態では、第1クランクピン16c〜16hの外径D1が全て等しい場合を例示している。
第2クランク部材17は、第1クランク部材16と同様に、周方向に60°間隔で配置された複数(本実施形態では6個)の第2クランクピン17c〜17hを有する。各第2クランクピン17c〜17hは、第2クランクピン17c〜17hを挟むように交互に配置された複数(本実施形態では7個)の第2クランクジャーナル17p〜17vを介して連結されている。複数の第2クランクジャーナル17p〜17vは、各第2クランクピン17c〜17hのそれぞれの中心軸線17kから等しい距離オフセットした位置に中心軸線17bを有する。換言すれば、複数の第2クランクピン17c〜17hは、第2クランクジャーナル17p〜17vの中心軸線17bを中心として周方向において等間隔に配置されている。第2クランクピン17c〜17hの外径D3は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって次第に大きくなっている。
アクチュエータ180側に位置する第2クランクジャーナル17pには、入力中心軸線O1と同軸に設けられた回転軸180aのピニオン180bと噛み合うと共に、これらの周囲に設けられたリングギヤ115とも噛み合う被動ギヤ17aが形成されている。出力軸S側に位置する第2クランクジャーナル17vは、入力軸151に形成された貫通孔151bに回転自在に支持される。
各第2クランクピン17c〜17hは、対応する偏心ディスク14に形成された2つの第1及び第2貫通孔14a,14bのうち他方の第2貫通孔14b内を滑り軸受155を介してそれぞれ回転自在に貫通している。なお、図14〜図19において、滑り軸受155は省略するものとする。
従って、本実施形態の第2クランク部材17は参考例の無段変速機構の第2クランク部材107に、被動ギヤ17aは被動ギヤ107aに、中心軸線17bは中心軸線107bに、第2クランクピン17c〜17hは第2クランクピン107c〜107hに、中心軸線17kは中心軸線107kに、第2クランクジャーナル17p,17s,17vは第2クランクジャーナル107r,107q,107pに、それぞれ相当する。本実施形態の第2クランクジャーナル17q,17r,17t,17uは、参考例の無段変速機構の第2クランク部材107にはない構成となっている。
複数の第2クランクジャーナル17p〜17vはそれぞれ、第2クランクジャーナル17p〜17vを軸方向に沿って投影した投影部分N1が、第2クランクジャーナル17p〜17vが接続される第2クランクピン17c〜17hの輪郭(外形シルエット)N2内に位置している。より具体的に説明すると、例えば、図18(b)に示すように、第2クランクジャーナル17qを軸方向に沿って投影した投影部分N1が、第2クランクジャーナル17qが接続される第2クランクピン17c,17d(図示せず。)の輪郭(外形シルエット)N2内に位置している。この関係は、第2クランクジャーナル17p,17r〜17vについても同様である。なお、本実施形態では、第2クランクピン17c〜17hの外径D3が全て等しい場合を例示している。
本実施形態の第1及び第2クランクピン16c〜16h,17c〜17hの偏心方向及び偏心量は、参考例の第1及び第2クランク部材106,107の第1及び第2クランクピン106c〜106h,107c〜107hと同様である。
図17に示すように、第1及び第2クランクジャーナル16p〜16v,17p〜17vの軸方向長さL2は、後述する偏心ディスク14の軸方向幅L1と同じか、或いは長く設定されている。これにより、偏心ディスク14は、互いに対向して隣り合う第1及び第2クランクピン(例えば、16cと16d、17cと17d)間で径方向(中心軸線16b,17bと直交方向)に移動することができる。
図14及び図15に示すように、軸方向において同位相の第1及び第2クランク部材16,17の第1及び第2クランクジャーナル16q〜16u,17q〜17uは、ジャーナル支持部材152に形成された第1及び第2支持孔152a,152bにそれぞれ滑り軸受157を介して回転自在に嵌合している。なお、図14〜図19において、滑り軸受157は省略するものとする。
複数のジャーナル支持部材152は、それぞれベアリング105を介してトランスミッションのミッションケース160に支持されている。
また、各偏心ディスク14は、ベアリング140を介して連結部材130のリング部131に嵌合する。
図18(a)に示すように、偏心ディスク14は、参考例の偏心ディスク104と同様に、第1及び第2貫通孔14a,14bが平行に形成されている。但し、本実施形態の偏心ディスク14は、分割されることなく、一体形成されている特徴を有する。複数の偏心ディスク14の第1貫通孔14aには、それぞれ第1クランクピン106c〜106hが回動自在に嵌合する。また、複数の偏心ディスク14の第2貫通孔14bには、それぞれ第2クランクピン107c〜107hが回動自在に嵌合する。
図18に示すように、本実施形態の第1及び第2クランク部材16,17は、上記したように、軸方向から見たとき、各第1クランクジャーナル16p〜16vが、第1クランクピン16c〜16hの輪郭N2内に配置され、各第2クランクジャーナル17p〜17vが、第2クランクピン17c〜17hの輪郭N2内に配置されている。また、第1クランク部材16の第1クランクピン16c〜16hの外径D1は、それぞれ対応する偏心ディスク14の第1貫通孔14aの孔径D5と略同一であり、第2クランク部材17の第2クランクピン17c〜17hの外径D3は、それぞれ対応する偏心ディスク14の第2貫通孔14bの孔径D6と略同一である。
これにより、偏心ディスク14の第1及び第2貫通孔14a,14bに、それぞれ第1及び第2クランク部材16,17を、一端側から挿入して偏心ディスク14を組み付けることができる。
具体的には、図16及び図17に示すように、先ず、挿入方向最も奥側の第1及び第2クランクピン16c,17cに対応する(嵌合させる)偏心ディスク14の第1及び第2貫通孔14a,14bに、第1及び第2クランク部材16,17の第1及び第2クランクピン16h,17hを挿通させ、偏心ディスク14が2番目の第1及び第2クランクピン16g,17gの側面(図中、右側面)に当接する直前まで偏心ディスク14を軸方向に移動させる。このとき、偏心ディスク14は、軸方向で第1及び第2クランクジャーナル16u,17uに対応した位置にある。
次いで、偏心ディスク14を径方向に移動させ、第1及び第2貫通孔14a,14bと第1及び第2クランクピン16g,17gとの軸中心を一致させる。このとき、第1及び第2クランクジャーナル16u,17uの軸方向長さL2は、偏心ディスク14の軸方向幅L1より長いので、偏心ディスク14の径方向移動が阻害される虞はない。そして、第1及び第2貫通孔14a,14bに第1及び第2クランクピン16g,17gを挿通させ、偏心ディスク14が3番目の第1及び第2クランクピン16f,17fの側面に当接する直前まで貫通させる。
以下、同様に、偏心ディスク14を軸方向及び径方向へと交互に移動させながら第1及び第2クランクピン16f,17f、16e,17e、16d,17dを通過させて、該偏心ディスク14の第1及び第2貫通孔14a,14bと、挿入方向最も奥側の第1及び第2クランクピン16c,17cとを嵌合させる。
次いで、奥から2番目の第1及び第2クランクピン16d,17dに対応する偏心ディスク14を、上記したように、径方向及び軸方向へと交互に移動させながら、第1及び第2貫通孔14a,14bに第1及び第2クランク部材16,17を挿通させ、該偏心ディスク14の第1及び第2貫通孔14a,14bと、第1及び第2クランクピン16d,17dとを嵌合させる。
以下同様にして、残りの第1及び第2クランクピン16e〜16h,17e〜17hに、それぞれ対応する偏心ディスク14の第1及び第2貫通孔14a,14bを嵌合させる。図19は、各偏心ディスク14の偏心量rがゼロの状態で、第1及び第2クランク部材16,17の第1及び第2クランクピン16c〜16h,17c〜17hに、それぞれ偏心ディスク14が組み付けられ、さらに偏心ディスク14間にジャーナル支持部材152が組み付けられた状態を示している。
このように、分割することなく単一部材で構成した偏心ディスク14を第1及び第2クランク部材16,17に組み付けることができるので、偏心ディスク14の支持剛性が向上して第1及び第2クランク部材16,17を高い精度で支持することができる。これにより、偏心ディスク104の偏心量r、即ち、変速比の変動が低減して安定した変速が可能となる。
なお、偏心ディスク14の組み付けにおいて、第1及び第2クランクピン16c〜16h,17c〜17hの外径D1,D3が、軸方向において一方側から他方側(挿入方向先端側から奥側)に向かって次第に大きくなるように形成されていれば、組み付ける偏心ディスク14に対応する第1及び第2クランクピン16c〜16h,17c〜17hより手前側に位置する第1及び第2クランクピン16c〜16h,17c〜17hの外径D1,D3は、該偏心ディスク14の第1及び第2貫通孔14a,14bの孔径D5,D6より小さくなり、偏心ディスク14の挿入が容易となって、組み付け効率が向上する。
以上説明したように、本実施形態に係る無段変速機構BDによれば、複数の第1クランクピン16c〜16hの外径D1は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって大きくなっており、複数の第1クランクジャーナル16p〜16vはそれぞれ、第1クランクジャーナル16p〜16vを軸方向に沿って投影した投影部分N1が、該第1クランクジャーナル16p〜16vが接続される第1クランクピン16c〜16hの輪郭N2内に位置するように設けられ、且つ、複数の第2クランクピン17c〜17hの外径D3は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって大きくなっており、複数の第2クランクジャーナル17p〜17vはそれぞれ、第2クランクジャーナル17p〜17vを軸方向に沿って投影した投影部分N1が、該第2クランクジャーナル17p〜17vが接続される第2クランクピン17c〜17hの輪郭2内に位置するように設けられる。また、複数の偏心ディスク14の軸方向幅L1はそれぞれ、第1クランクジャーナル16p〜16v及び第2クランクジャーナル17p〜17vの軸方向長さL2よりも小さいので、径方向に分割することなく一体成形された偏心ディスク14を、第1及び第2クランク部材16,17の一方側から他方側に向かって順次、挿入して組み付けることができる。したがって、偏心ディスク14の口開きによって第1及び第2クランクピン16c〜16h,17c〜17hが貫通する第1及び第2貫通孔14a,14bの内径寸法精度の低下を防止して、偏心量rの変化を防止することができ、これにより変速比に及ぼす影響を抑制することができる。また、偏心ディスク14が一体成形されるので、部品点数を削減することができる。
また、偏心ディスク14に形成される第1及び第2貫通孔14a,14bは、連通していないので、偏心ディスク14の剛性が向上して偏心ディスク14の偏心量rの変化をより確実に防止できる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した各実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態の偏心ディスク14では、第1及び第2クランクピン16c〜16h,17c〜17hが貫通する第1及び第2貫通孔14a,14bが連通しない構成としたが、第1及び第2貫通孔14a,14bが連通して第1及び第2クランクピン16c〜16h,17c〜17hの両方が貫通する単一の長孔が設けられる構成としてもよい。
14 偏心ディスク
14a 第1貫通孔
14b 第2貫通孔
16 第1クランク部材
16b 第1クランクジャーナルの中心軸線
16c〜16h 第1クランクピン
16k 各第1クランクピンの中心軸線
16p〜16v 第1クランクジャーナル
17 第2クランク部材
17b 第2クランクジャーナルの中心軸線
17c〜17h 第2クランクピン
17k 各第2クランクピンの中心軸線
17p〜17v 第2クランクジャーナル
112 変速比可変機構
121 クラッチインナ(出力部材)
122 クラッチアウタ(入力部材)
123 ローラ(係合部材)
130 連結部材
131 リング部(一端)
132 先端(他端)
151 入力軸
180 アクチュエータ
BD′ 無段変速機構
D1 第1クランクピンの外径
D2 第1クランクジャーナルの外径
D3 第2クランクピンの外径
D4 第2クランクジャーナルの外径
D5 第1貫通孔の孔径(第1貫通孔の径)
D6 第2貫通孔の孔径(第2貫通孔の径)
L1 偏心ディスクの軸方向幅
L2 第1及び第2クランクジャーナルの軸方向長さ
N1 投影部分
N2 輪郭
O1 入力中心軸線
O2 出力中心軸線
O3 第1支点
O4 第2支点
OWC ワンウェイ・クラッチ
r 偏心量

Claims (2)

  1. 動力源から発生する回転動力を受けることで入力中心軸線の周りを回転する入力軸と、
    該入力中心軸線の周囲で周方向に等間隔に設けられると共に、それぞれが前記入力中心軸線に対する偏心量を変更可能な各第1支点をそれぞれの中心に有して、該偏心量を保ちつつ該入力中心軸線の周りに前記入力軸と共に回転し、且つ、前記入力中心軸線と平行に延びる第1及び第2貫通孔がそれぞれ形成される複数の偏心ディスクと、
    前記複数の偏心ディスクに形成された前記第1貫通孔を回転自在に貫通すると共に、それぞれ連結される複数の第1クランクピンと、該各第1クランクピンの中心軸線から等しい距離オフセットした位置に中心軸線を有する複数の第1クランクジャーナルを有する第1のクランク部材と、
    前記複数の偏心ディスクに形成された前記第2貫通孔を回転自在に貫通すると共に、それぞれ連結される複数の第2クランクピンと、該各第2クランクピンの中心軸線から等しい距離オフセットした位置に中心軸線を有する複数の第2クランクジャーナルを有する第2のクランク部材と、
    前記入力中心軸線から離れた出力中心軸線の周りを回転する出力部材と、外部から回転方向の動力を受けることで前記出力中心軸線の周りを揺動する入力部材と、これら入力部材および出力部材を互いにロック状態または非ロック状態にする係合部材とを有し、前記入力部材の正方向の回転速度が前記出力部材の正方向の回転速度を上回ったとき、前記入力部材に入力された回転動力を前記出力部材に伝達し、それにより前記入力部材の揺動運動を前記出力部材の回転運動に変換するワンウェイ・クラッチと、
    それぞれ一端が前記各偏心ディスクの外周に前記第1支点を中心に回転自在に連結され、他端が前記ワンウェイ・クラッチの入力部材上の前記出力中心軸線から離間した位置に設けられた第2支点に回動自在に連結されることで、前記入力軸から前記偏心ディスクに与えられる回転運動を、前記ワンウェイ・クラッチの入力部材に対し該入力部材の揺動運動として伝える複数の連結部材と、
    前記第1及び第2クランクジャーナルをそれぞれ中心として前記第1クランクピン及び前記第2クランクピンを同期して回転させ、前記入力中心軸線に対する前記第1支点の偏心量を調節することで、前記偏心ディスクから前記ワンウェイ・クラッチの入力部材に伝えられる揺動運動の揺動角度を変更するアクチュエータを備え、それにより、前記入力軸に入力される回転動力が前記偏心ディスクおよび前記連結部材を介して前記ワンウェイ・クラッチの出力部材に回転動力として伝達される際の変速比を変更すると共に、前記偏心量がゼロに設定可能とされることで変速比を無限大に設定する変速比可変機構と、
    を備える無段変速機構であって、
    前記複数の第1クランクピンの外径は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって大きくなっており、
    前記複数の第2クランクピンの外径は、全て等しいか、若しくは、軸方向において一方側から他方側に向かって大きくなっており、
    前記複数の第1クランクジャーナルはそれぞれ、前記第1クランクジャーナルを軸方向に沿って投影した投影部分が、該第1クランクジャーナルが接続される前記第1クランクピンの輪郭内に位置するように設けられ、
    前記複数の第2クランクジャーナルはそれぞれ、前記第2クランクジャーナルを軸方向に沿って投影した投影部分が、該第2クランクジャーナルが接続される前記第2クランクピンの輪郭内に位置するように設けられ、
    前記複数の偏心ディスクの軸方向幅はそれぞれ、前記第1クランクジャーナル及び前記第2クランクジャーナルの軸方向長さよりも小さい、無段変速機構。
  2. 請求項1に記載の無段変速機構であって、
    前記偏心ディスクに形成される前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは連通していない、無段変速機構。
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