JP2016056754A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016056754A
JP2016056754A JP2014184718A JP2014184718A JP2016056754A JP 2016056754 A JP2016056754 A JP 2016056754A JP 2014184718 A JP2014184718 A JP 2014184718A JP 2014184718 A JP2014184718 A JP 2014184718A JP 2016056754 A JP2016056754 A JP 2016056754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression ratio
internal combustion
combustion engine
lockup
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014184718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6354477B2 (ja
Inventor
高橋 英二
Eiji Takahashi
英二 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2014184718A priority Critical patent/JP6354477B2/ja
Publication of JP2016056754A publication Critical patent/JP2016056754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6354477B2 publication Critical patent/JP6354477B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

【課題】トルクコンバータのロックアップ機構をロックアップオン状態にする際の車両振動(こもり音)を抑制する。
【解決手段】圧縮比を高圧縮比から低圧縮比に切り替え、かつトルクコンバータのロックアップ機構をロックアップオフ状態からロックアップオン状態に切り換える際には、吸気弁閉時期が下死点から遠ざかるように可変バルブタイミング機構を制御するとともに、内燃機関の点火時期を遅角させる。これによって、内燃機関の1サイクル中のトルク変動を低下するので、圧縮比の応答遅れに起因する車両振動(こもり音)を迅速に低減することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ロックアップ機構を備えたトルクコンバータと圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構と、を有する車両の制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、圧縮比との協調によりロックアップクラッチを締結してロックアップ機構をロックアップオン状態にする運転領域において、当該ロックアップクラッチを締結する際に圧縮比を低下させることで、圧縮比可変の効能を効率的に利用して車両の燃費を向上させる技術が開示されている。
特許第5146598号公報
しかしながら、一般的に、ロックアップクラッチ締結時の応答性は、圧縮比変更時の可変圧縮比機構の応答性よりも良い。また、圧縮比が高くなるほど1サイクル中の内燃機関のトルク変動が大きくなる。つまり、上記特許文献1においては、圧縮比が低下する前にロックアップクラッチが締結されてしまい、内燃機関のトルク変動に起因して大きな車両振動が発生してしまう虞がある。
本発明の車両の制御装置は、圧縮比を高圧縮比から低圧縮比に切り替え、かつトルクコンバータのロックアップ機構をロックアップオフ状態からロックアップオン状態に切り替える際には、可変圧縮比機構の応答遅れに応じて、内燃機関のトルク変動を低下させることを特徴としている。
本発明によれば、内燃機関のトルク変動に起因して大きな車両振動(こもり音)が発生することを抑制することができる。
本発明に係る車両の制御装置のシステム構成を模式的に示した説明図。 内燃機関の概略構成を模式的に示した説明図。 実施例における圧縮比の設定領域とロックアップ機構の状態とを模式的に示した説明図。 実施例における運転状態の一例を示すタイミングチャート。 実施例における制御の流れを示すフローチャート。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車両の制御装置のシステム構成を模式的に示した説明図である。
図示せぬ車両に搭載された内燃機関1は、ロックアップ機構を備えたトルクコンバータ2を介して自動変速機3に接続されている。トルクコンバータ2は、内燃機関1の出力軸4に接続されている。自動変速機3は、トルクコンバータ2の出力軸5に接続されている。
また、内燃機関1は、可変バルブタイミング機構10として、各気筒の吸気弁(図示せず)の開時期及び閉時期の双方を同時に遅進させる位相可変機構を有している。上記位相可変機構は、例えば、特開2002−89303号公報等によって既に公知となっているものであり、上記吸気弁を開閉駆動する吸気カムシャフト(図示せず)の位相を後述するクランクシャフト15に対して遅進させる構成のものである。
上記位相可変機構は、上記吸気カムシャフトと所定の角度範囲内で相対回転可能なスプロケットを当該吸気カムシャフトの一端に設けるとともに、タイミングチェーンもしくはタイミングベルトを介して上記スプロケットを後述するクランクシャフト15と連動させた構成となっている。上記吸気弁のバルブタイミング、すなわち上記吸気弁のリフト中心角のクランク角に対する位相は、上記吸気カムシャフトと上記スプロケットとをアクチュエータ(図示せず)等を用いて相対回転させることで連続的に遅進し、これにより吸気弁閉時期が変更される。
なお、可変バルブタイミング機構10としては、少なくとも上記吸気弁の閉時期を遅進出来るものであれば良く、公知の種々の可変バルブタイミング機構を適用可能である。
内燃機関1、トルクコンバータ2及び自動変速機3は、コントロールユニット6からの指令(信号)に基づいて制御される。
例えば、内燃機関1は、車両の運転状態に応じて最適なエンジントルクが得られるようにコントロールユニット6によって制御される。トルクコンバータ2のロックアップ機構は、図示せぬロックアップクラッチを締結状態にして内燃機関1と自動変速機3を直結状態とするロックアップオン状態と、上記ロックアップクラッチを解放状態とするロックアップオフ状態と、が車両の運転状態に応じて切り替えられるようにコントロールユニット6によって制御される。自動変速機3は、車両の運転状態に応じて最適な変速段が得られるようにコントロールユニット6によって制御される。
コントロールユニット6には、運転者により操作されるアクセルペダルの開度(踏込量)を検出するアクセル開度センサ7や後述するクランクシャフト15のクランク角度と共に機関回転速度を検出可能なクランク角センサ8、上記吸気弁の開閉時期に対応する上記吸気カムシャフトの位相(変換角)を検出する吸気カム角センサ9等の各種センサ類からの信号が入力されている。上記アクセルペダルの開度から内燃機関1の機関負荷が検出可能である。
なお、コントロールユニット6は、ロックアップ機構の状態がロックアップオン状態かロックアップオフ状態であるのかがトルクコンバータ2からの信号入力により判別可能となっている。
図2は、上述した内燃機関1の概略構成を模式的に示した説明図である。この内燃機関1は、上述した可変バルブタイミング機構10に加え、シリンダブロック11のシリンダ12内を往復動するピストン13の上死点位置を変更することで機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構14を有している。
可変圧縮比機構14は、ピストン13とクランクシャフト15のクランクピン16とを複数のリンクで連係した複リンク式ピストン−クランク機構を利用したものであって、クランクピン16に回転可能に装着されたロアリンク17と、このロアリンク17とピストン13とを連結するアッパリンク18と、偏心軸部20が設けられた制御軸19と、偏心軸部20とロアリンク17とを連結するコントロールリンク21と、を有している。
クランクシャフト15は、クランク軸受ブラケット22によってシリンダブロック11に回転可能に支持されている。
アッパリンク18は、一端がピストンピン23に回転可能に取り付けられ、他端が第1連結ピン24によりロアリンク17と回転可能に連結されている。コントロールリンク21は、一端が第2連結ピン25によりロアリンク17と回転可能に連結されており、他端が制御軸19の偏心軸部20に回転可能に取り付けられている。
制御軸19は、クランクシャフト15と平行に配置され、かつシリンダブロック11に回転可能に支持されている。詳述すると、制御軸19は、クランク軸受ブラケット22と制御軸受ブラケット26との間に回転可能に支持されている。
そして、この制御軸19は、歯車機構27を介して電動モータからなるアクチュエータ28によって回転駆動され、その回転位置が制御されている。アクチュエータ28は、コントロールユニット6からの指令に基づき制御される。なお、制御軸19を油圧アクチュエータによって回転駆動するようにしてもよい。
アクチュエータ28により制御軸19の回転位置を変更することで、コントロールリンク21の揺動支点となる偏心軸部20の位置が変化する。これにより、コントロールリンク21によるロアリンク17の姿勢が変化し、ピストン13のピストンモーション(ストローク特性)、すなわちピストン13の上死点位置及び下死点位置の変化を伴って、圧縮比が連続的に変更される。
内燃機関1の負荷の低い領域では、圧縮比を高く制御することで熱効率を向上させ、燃料消費量を低減することができる。また、内燃機関1の負荷の高い領域では、ノッキングが発生し易くなるので、圧縮比が低く制御される。
ここで、トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオン状態になっている場合、内燃機関1のトルク変動に起因する振動によって、車室内にいわゆるこもり音が発生する。このこもり音は、内燃機関1の1サイクル中のトルク変動が大きくなるほど大きくなる。また、内燃機関1の1サイクル中のトルク変動は、内燃機関1の圧縮比が高くなるほどが大きくなる。
従って、内燃機関1の1サイクル中のトルク変動が大きいときに、トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオン状態になっていると、車室内に大きなこもり音が発生してしまう虞がある。
ここで、トルクコンバータ2のロックアップ機構は、切り替え時の応答性が、圧縮比変更時の可変圧縮比機構14の応答性よりも良い。
そこで、内燃機関1の圧縮比を高圧縮比から低圧縮比に切り替え、かつトルクコンバータ2のロックアップ機構をロックアップオフ状態からロックアップオン状態に切り替える際には、可変圧縮比機構14の応答遅れに応じて、内燃機関1のトルク変動を低下させる。
これによって、内燃機関1の1サイクル中のトルク変動が大きい状態で、トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオン状態となることがなくなるため、車両振動(こもり音)の発生を抑制することができる。
本実施例においては、可変圧縮比機構14の圧縮比変更時の応答遅れを考慮し、圧縮比を高圧縮比から低圧縮比に切り替え、かつトルクコンバータ2のロックアップ機構をロックアップオフ状態からロックアップオン状態に切り換える際には、吸気弁閉時期が下死点から遠ざかるように可変バルブタイミング機構10を制御するとともに、可変圧縮比機構14の応答遅れと可変バルブタイミング機構10の応答遅れの双方を加味した内燃機関1の有効圧縮比の応答遅れに応じて、内燃機関1の点火時期を相対的に遅角させる。なお、点火時期は、内燃機関1の燃焼室(図示せず)内の混合気に点火する点火プラグ(図示せず)の点火時期であり、圧縮比よりも応答性よく変更することができる。
本実施例において、高圧縮比のときの吸気弁閉時期は下死点よりも遅角側となっているため、吸気弁閉時期が下死点から遅角するように可変バルブタイミング機構10を制御することで、吸気弁閉時期が下死点から遠ざかることになる。
これによって、トルクコンバータ2のロックアップ機構をロックアップオフ状態からロックアップオン状態に切り替えた際に、比較的応答の速い点火時期の遅角によって筒内圧力の最大値が低下し、内燃機関1の1サイクル中のトルク変動が低下するので、圧縮比の応答遅れに起因する車両振動(こもり音)を迅速に低減することができる。また、吸気弁閉時期を下死点から遠ざけることで内燃機関1の有効圧縮比が低下し、内燃機関1の1サイクル中のトルク変動が低下するので、点火時期の遅角のみで内燃機関1のトルク変動を低下させる場合に比べて、熱効率の低下を抑制することができる。
図3は、本実施例における圧縮比の設定領域とトルクコンバータ2のロックアップ機構の状態とを模式的に示した説明図である。
図3中に破線で示す特性線Aは、ロックアップオンラインである。図3中に矢示するように、図3において特性線Aの左側の領域から特性線Aの右側の領域へと運転状態が変化した場合に、トルクコンバータ2のロックアップ機構をロックアップオフ状態からロックアップオン状態へ切り替える。つまり、特性線Aの高回転側、すなわち特性線Aよりも図3における右側の領域は、トルクコンバータ2のロックアップ機構をロックアップオン状態にするロックアップオン領域となっている。特性線Aの低回転側、すなわち特性線Aよりも図3における左側の領域は、トルクコンバータ2のロックアップ機構をロックアップオフ状態にするロックアップオフ領域となっている。図3において、運転状態が特性線Aの左側の領域から特性線Aの右側の領域へと変化する事例としては、機関負荷だけが低下する場合、機関負荷が急減に低下し、かつ機関回転速度が少し低下する場合、機関負荷が少し低下し、かつ機関回転速度が急激に上昇する場合等も考えられる。なお、運転状態がロックアップオン領域にある場合でも、圧縮比が上記許容圧縮比以下になっていない場合には、ロックアップオフ状態が維持される。
図3中に破線で示す特性線Bは、特性線Aよりも低回転側に位置したロックアップオフラインである。トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオン状態の場合、図3中に矢示するように、図3において特性線Bの右側の領域から特性線Bの左側の領域へと運転状態が変化するとロックアップオフ状態へ切り替えられる。つまり、図3における特性線Aと特性線Bに挟まれた領域では、ロックアップオン状態が維持される。換言すると、図3における特性線Aと特性線Bに挟まれた領域は、トルクコンバータ2のロックアップ機構を切り替える際のいわゆるヒステリシスになっている。
図3において、特性線Aの低回転側、すなわち特性線Aよりも図3における左側の領域が、内燃機関1の圧縮比を所定の高圧縮比に設定する高圧縮比運転領域になっている。また、図3において、特性線Aの高回転側、すなわち特性線Aよりも図3における右側の領域が、内燃機関1の圧縮比を所定の低圧縮比に設定する低圧縮比運転領域となっている。
なお、運転状態が低圧縮比運転領域から高圧縮比運転領域に変化した場合、図3における特性線Aと特性線Bに挟まれた領域では、圧縮比が低圧縮比に維持される。つまり、運転状態が特性線Aを高回転側から低回転側に通過したとしても、トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオン状態からロックアップオフ状態に切り替わるまで圧縮比は低圧縮比に維持される。
また、図3は、内燃機関1の圧縮比可変制御とトルクコンバータ2のロックアップ機構切り替え制御とを行う運転領域の一部を示したものであり、図示外の高負荷側ではトルクコンバータ2のロックアップ機構の状態に関わらず、ノッキング回避等のために圧縮比を低圧縮比とすることも可能である。機関回転速度が高くなるほどこもり音(車両振動)が発生する周波数域から外れるため、こもり音(車両振動)への影響が十分に小さい図示外の高回転側では、ロックアップオン状態で圧縮比を高圧縮比とすることも可能である。
図4は、略一定の負荷で機関回転速度が上昇し、その後略一定の負荷で機関回転速度が下降するような運転状態の一例を示すタイミングチャートである。なお、この図4に示すタイミングチャートは、図3の矢印D1のような運転状態に対応する。
時刻t0は、圧縮比が高圧縮比、トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオフ状態である。時刻t1では、運転状態が高圧縮比運転領域及びロックアップオフ領域から低圧縮比運転領域及びロックアップオン領域に入り、圧縮比が高圧縮比から低圧縮比に切り替えられ、トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオフ状態からロックアップオン状態に切り替えられる。
そして、破線で示す有効圧縮比の目標値に対して、可変圧縮比機構14による圧縮比の変更は応答遅れを生じるので、時刻t1から吸気弁閉時期が下死点から遠ざかるように可変バルブタイミング機構10を制御する。本実施例において、高圧縮比のときの吸気弁閉時期は下死点よりも遅角側となっているため、吸気弁閉時期が遅角するように可変バルブタイミング機構10を制御することで、吸気弁閉時期が下死点から遠ざかる。
また、可変バルブタイミング機構10による吸気弁閉時期の遅角も応答遅れを生じるので、可変圧縮比機構14による圧縮比変更時の応答遅れと、可変バルブタイミング機構10による吸気弁閉時期の変更時(遅角)の応答遅れと、を加味した内燃機関1の有効圧縮比の応答遅れに応じて点火時期の遅角補正を時刻t1から開始する。
時刻t2では、有効圧縮比が目標有効圧縮比に到達し、点火時期の遅角補正が終了する。つまり、時刻t1から有効圧縮比が目標有効圧縮比まで低下するまでの間、点火時期を相対的に遅角させる。時刻t2から時刻t3にかけては、可変圧縮比機構14による低圧縮比への変更を引き続き行いつつ、有効圧縮比が略一定となるよう吸気弁閉時期が進角側に戻される。そして、時刻t3において、可変圧縮比機構14による圧縮比の変更が終了するとともに、吸気弁閉時期の遅角補正が終了する。
時刻t4は、運転状態が特性線Bを高回転側から低回転側に通過するタイミングである。そのため時刻t4で、トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオン状態からロックアップオフ状態に切り替えられるとともに、圧縮比が低圧縮比から高圧縮比に切り替えられる。なお、時刻t4では、トルクコンバータ2のロックアップ機構をロックアップオフ状態に切り換えるため、吸気弁閉時期及び点火時期の補正は行わない。時刻t5では、圧縮比が高圧縮比に到達する。
図5は、本実施例の制御の流れを示すフローチャートである。S1では、機関回転速度、機関負荷、トルクコンバータ2のロックアップ機構の状態(ロックアップオン状態とロックアップオフ状態のいずれの状態であるか)、現在の吸気弁閉時期、現在の圧縮比等の各種情報を読み込む。S2では、現在の圧縮比と現在の吸気弁閉時期から有効圧縮比を算出する。S3では、トルクコンバータ2のロックアップ機構がロックアップオン状態であるか否かを判定し、ロックアップオン状態であればS4へ進み、ロックアップオン状態でなければS9へ進む。S4では、目標圧縮比を低圧縮比に設定する。S5では、目標有効圧縮比を算出する。ここで、目標有効圧縮比は、予め実験または計算などで求めておいた車両振動(こもり音)が許容レベルとなる有効圧縮比である。S6では、現在の圧縮比とS4で設定した目標圧縮比とを比較し、現在の圧縮比が目標圧縮比となっていればS7へ進み、現在の圧縮比が目標圧縮比になっていなければS11へ進む。S7では、吸気弁閉時期の遅角量と点火時期の遅角量をゼロとしてS8へ進む。S8では、圧縮比可変機構14、可変バルブタイミング機構10及び点火時期を、それぞれ目標値に応じて制御する。
S9では、目標圧縮比を高圧縮比に設定する。S10では、吸気弁閉時期の遅角量と点火時期の遅角量をゼロとしてS8へ進む。
S11では、現在の圧縮比と目標有効圧縮比から吸気弁閉時期の遅角量を算出する。ここで、吸気弁閉時期の遅角量は、あくまで現在の圧縮比と目標有効圧縮比とから算出される。そのため、図4の時刻t1から時刻t2の区間のように圧縮比の低下に伴って吸気弁閉時期の遅角量を増加させていく区間がある一方で、図4の時刻t2から時刻t3の区間のように圧縮比が目標の低圧縮比に未到達の状態で有効圧縮比が目標有効圧縮比まで低下している場合は、圧縮比の低下に伴って吸気弁閉時期の遅角量を減少させていく区間も存在する。S12では、現在の有効圧縮比と目標有効圧縮比とを比較し、現在の有効圧縮比が目標有効圧縮比となっていればS13へ進み、現在の有効圧縮比が目標有効圧縮比になっていなければS14へ進む。S13では、点火時期の遅角量をゼロとしてS8へ進む。S14では、現在の有効圧縮比と目標有効圧縮比から点火時期の遅角量を算出してS8へ進む。
なお、上述した実施例では、内燃機関1の1サイクル中のトルク変動を低下させるために、点火時期を遅角するとともに、吸気弁閉時期を下死点から遠ざけているが、点火時期を遅角することのみや、吸気弁閉時期を下死点から遠ざけることのみを行うようにしてもよい。
点火時期を遅角することのみで内燃機関1の1サイクル中のトルク変動を低下させても、圧縮比の応答遅れによる車両振動(こもり音)を迅速に低減することができる。
また、吸気弁閉時期を下死点から遠ざけることのみで内燃機関1の1サイクル中のトルク変動を低下させても、点火時期の遅角のみで内燃機関1の1サイクル中のトルク変動を低下させた場合に比べて熱効率の低下を抑制することができる。
1…内燃機関
2…トルクコンバータ
3…自動変速機
10…可変バルブタイミング機構
14…可変圧縮比機構

Claims (4)

  1. 内燃機関の圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構と、
    ロックアップ機構を備えて上記内燃機関と変速機の間に配置されたトルクコンバータと、を有する車両の制御装置において、
    圧縮比を高圧縮比から低圧縮比に切り替え、かつ上記ロックアップ機構をロックアップオフ状態からロックアップオン状態に切り替える際には、上記可変圧縮比機構の応答遅れに応じて、上記内燃機関のトルク変動を低下させることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 上記内燃機関の点火時期を相対的に遅角することによって、当該内燃機関のトルク変動を低下させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 上記内燃機関の吸気弁閉時期を変更可能な可変バルブタイミング機構を有し、
    上記吸気弁の閉時期を相対的に下死点から遠ざけることによって、当該内燃機関のトルク変動を低下させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  4. 上記可変圧縮比機構の応答遅れと上記可変バルブタイミング機構の応答遅れの双方を加味した上記内燃機関の有効圧縮比の応答遅れに応じて上記内燃機関の点火時期を遅角することを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
JP2014184718A 2014-09-11 2014-09-11 車両の制御装置 Expired - Fee Related JP6354477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014184718A JP6354477B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014184718A JP6354477B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016056754A true JP2016056754A (ja) 2016-04-21
JP6354477B2 JP6354477B2 (ja) 2018-07-11

Family

ID=55757973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014184718A Expired - Fee Related JP6354477B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6354477B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003200760A (ja) * 2001-11-01 2003-07-15 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機付エンジンの制御装置
JP2005127212A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010132085A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2011207289A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2011208529A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP5146598B2 (ja) * 2010-03-29 2013-02-20 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
WO2016038715A1 (ja) * 2014-09-11 2016-03-17 日産自動車株式会社 車両の制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003200760A (ja) * 2001-11-01 2003-07-15 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機付エンジンの制御装置
JP2005127212A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010132085A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2011207289A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2011208529A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP5146598B2 (ja) * 2010-03-29 2013-02-20 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
WO2016038715A1 (ja) * 2014-09-11 2016-03-17 日産自動車株式会社 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6354477B2 (ja) 2018-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4103769B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US8768601B2 (en) Control device for internal combustion engine having variable valve mechanism
JP5765494B2 (ja) 内燃機関の制御装置および制御方法
EP1293659B1 (en) Control system and method for an internal combustion engine
JP5652573B2 (ja) 内燃機関の制御装置及び制御方法
JP5668458B2 (ja) 内燃機関の制御装置
WO2019035312A1 (ja) 内燃機関の可変動作システム及びその制御装置
JP6354477B2 (ja) 車両の制御装置
JP4389555B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関の制御装置
RU2656072C1 (ru) Устройство управления для двигателя внутреннего сгорания с переменной степенью сжатия
US7690340B2 (en) Device and method for controlling internal combustion engine
JP2016031036A (ja) 内燃機関
JP2006046193A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007056796A (ja) 可変圧縮比機構を備えた内燃機関
KR20180116425A (ko) 내연 기관의 제어 방법 및 내연 기관의 제어 장치
JP2013053609A (ja) 可変動弁装置
JP2017015063A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5206856B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6443244B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関の制御装置
JP2005220754A (ja) 可変圧縮比機構を備えた内燃機関
JP2017015039A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4765633B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6402566B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4962580B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JPH04179837A (ja) 内燃機関の可変動弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180528

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6354477

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees