JP2016055153A - 靴型保持装置及び靴型保持装置用補助具 - Google Patents

靴型保持装置及び靴型保持装置用補助具 Download PDF

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Abstract

【課題】靴への着脱を立ち姿勢にて容易に行うことができるようにする。
【解決手段】靴型保持装置は、長さ調節部材30に対して回動可能に取り付けられた後方型40の先端部(踵部とは反対側)付近に、取っ手部材50を回動可能に取り付けてある。操作者は、この取っ手部材50を持って靴型保持装置を靴へ差し込んで装着し、靴内に靴型保持装置が収納され、靴型保持装置が靴の型を保持する状態にあるときに、取っ手部材50を持ち上げると、靴から容易に靴型保持装置を取り外すことができる。また、この取っ手部材50を長尺状とすることによって、これらの装着及び取外し操作を立ったままの姿勢にて容易に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、靴の形状を保持する靴型保持装置及び靴型保持装置用補助具に係り、特に靴への着脱を立ち姿勢にて行うことのできる靴型保持装置及び靴型保持装置用補助具に関する。
靴型保持装置(シューキーパー)は、使用後の靴に毎日使用することで、靴の型崩れ、カビの発生度合い、履き皺の付き具合を抑制し、靴墨の乗りの良さや艶の出方を向上させるという除湿・調湿効果による革のコンディションを維持するというに大きな役割を果たしている。靴内部に設けられて、靴の内部形状を各個人の足の形に一致させて靴を楽に履けるようにし、かつ汗で湿っぽくなって、汚れる靴の内部を乾燥させて細菌の増殖を防止し、靴を常に清潔で楽にする靴型保持装置として、特許文献1の記載のものが提案されている。
特許文献1に記載の靴型保持装置は、靴内に設けられて靴の内部形状を足の形に一致させるように靴の甲皮を伸ばすものであって、靴の足の甲及び足の指に接する甲皮を外側に弾性加圧する前方型と、この前方型の後方に設けられ、靴の踵部に接する甲皮を外側に弾性加圧する後方型と、前方型と後方型とを連結し、前方型に対する後方型の離間距離を調節する長さ調節手段とを含むような構成になっている。
特表2003−518398号公報
特許文献1に記載の靴型保持装置及び市販されている靴型保持装置には、前方型と後方型と長さ調節手段とから構成されるものや前方型と後方型とをバネ部材又はネジ部材で結合したものなどがある。これらの靴型保持装置は、靴内に全体を収納することによって、靴型を保持するように構成されている。
従って、操作者が靴内に靴型保持装置を着脱する際は、腰を落とした姿勢又は靴を持ち上げた姿勢で、両手を用いて行う必要があった。このような姿勢をとること自体に障害を持つ人や高齢者にとっては、このような姿勢で靴型保持装置を着脱する行為に不便さを感じるという問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、靴への着脱を立ち姿勢にて容易に行うことのできる靴型保持装置及び靴型保持装置用補助具を提供することを目的とする。
本発明に係る靴型保持装置の第1の特徴は、靴内の甲部及び指部に接する前方型手段と、前記前方型手段の後方に設けられ、前記靴内の踵部に接する接触部を有する後方型手段と、前記前方型手段と前記後方型手段とを連結し、連結された前記前方型手段と前記後方型手段との全体長を調節すると共に前記後方型手段を回動可能に保持する長さ調節手段と、前記後方型手段の前記接触部とは反対側の先端部に回動可能に取り付けられる長尺部材からなる取っ手手段と
を備えたことにある。
これは、長さ調節手段に対して回動可能に取り付けられた後方型手段の先端部(踵部とは反対側)付近に、取っ手手段を回動可能に取り付けることによって、操作者は、この取っ手手段を持って靴型保持装置を靴へ差し込んで装着し、靴内に靴型保持装置が収納され、靴型保持装置が靴の型を保持する状態にあるときに、取っ手手段を持ち上げると、靴から容易に靴型保持装置を取り外すことができるようにしたものである。また、この取っ手手段の長さを靴型保持装置の全体長よりも十分に長い長尺部材とすることによって、これらの装着及び取外し操作を立ったままの姿勢にて容易に行うことができる。
本発明に係る靴型保持装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の靴型保持装置において、前記後方型手段が、前記前方型手段に向かって、前記長さ調節手段に近い側の辺が前記長さ調節手段より遠い側の辺に対して徐々に近づき、その幅が狭くなるような先細り形状した先端部を有することにある。
これは、後方型手段の形状を図面図1〜図5、図7〜図17に対応した具体的な形状に限定したものである。
本発明に係る靴型保持装置の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の靴型保持装置において、前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部に3つの半円を交互に凹状に組み合わせた半円形凹型からなる凹部を有し、
前記取っ手手段が、前記長尺部材の長手方向に沿って移動可能に構成され、前記凹部に係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記凹部から脱出することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動ピン手段を有することにある。
これは、後方型手段の先端部の形状が図1〜図4に示すような半円形凹型をしており、この凹部に可動ピン手段を係合させたり、脱出させたりすることで、図1及び図3に示すような回動不可の状態又は図2及び図4に示すような回動可能な状態とし、回動不可の状態で取っ手手段を持って靴型保持装置を靴へ差し込むことによって、靴内への靴型保持装置の装着を容易に行えるようにしたものである。すなわち、回動不可の状態では、取っ手手段と後方型手段は一体化された一本の棒のようになるので、靴内への靴型保持装置の装着が容易になる。靴型保持装置の靴内への装着が完了したら、回動可能な状態として、取っ手手段を用いて後方型手段を長さ調節手段側に押し付けることによって、靴型保持装置が靴内に収納され、靴型保持装置が靴の型を保持することができる状態となる。靴型保持装置が靴の型を保持する状態にあるときに、回動不可の状態又は回動可能な状態のいずれの状態からでも取っ手手段を持ち上げると、靴から容易に靴型保持装置を取り外すことができる。
本発明に係る靴型保持装置の第4の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の靴型保持装置において、前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部に平坦部を有し、前記取っ手手段が、前記長尺部材の長手方向に沿って移動可能に構成され、前記平坦部に接触係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記平坦部から離間することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動板手段を有することにある。
これは、後方型手段の先端部の形状が図5に示すような平坦部をしており、この平坦部に可動板手段を接触係合させたり、離間させたりすることで、回動不可の状態又は回動可能な状態となるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第5の特徴は、前記第2、第3又は第4の特徴に記載の靴型保持装置において、前記取っ手手段が、前記後方型手段の幅方向に渡って貫通した連結ピン手段によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、後方型手段に対して取っ手手段を回動可能に取り付ける際に、図1〜図4、図8〜図17に示すような後方型手段の幅方向に渡って貫通するように設けられた連結ピン手段を用いるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第6の特徴は、前記第2、第3又は第4の特徴に記載の靴型保持装置において、前記取っ手手段が、前記後方型手段の側面内の一部に挿入された針状ピン部材によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、後方型手段に対して取っ手手段を回動可能に取り付ける際に、図5に示すような後方型手段の側面内の一部に挿入されるように設けられた針状ピン部材を用いるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第7の特徴は、前記第2、第3又は第4の特徴に記載の靴型保持装置において、前記取っ手手段が、前記後方型手段の先端部付近を両側から挟み込み、挟み込んだ個所の対向面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段と、前記挟み込まれた個所であって前記磁石手段又は金属片手段に対向するように前記後方型手段の側面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段との間の磁気的結合によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、後方型手段に対して取っ手手段を回動可能に取り付ける際に、図7に示すような取っ手手段の対向面及び後方型手段の側面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段との間の磁気的結合力を用いるようにしたものである。なお、取っ手手段の対向面及び後方型手段の側面にそれぞれ金属片手段同士が設けられる構成は、この構成からは除外される。なぜなら、金属片同士は磁気的結合力を有しないからである。
本発明に係る靴型保持装置の第8の特徴は、前記第7の特徴に記載の靴型保持装置おいて、前記取っ手手段に設けられる前記磁石手段又は前記金属片手段が、前記長尺部材の長手方向に沿った細長い形状で形成され、前記後方型手段に設けられる前記磁石手段又は前記金属片手段が、前記後方型手段の長手方向に沿った前記細長い形状で形成されることにある。
これは、磁石手段又は金属片手段の形状を取っ手手段の長尺方向(長手方向)及び後方型手段の長手方向に沿って細長い形状(例えば楕円形、菱形、長方形、十字形)とすることで、磁気的結合する磁石手段の形状が一致した場合の方が、直交した場合よりも磁気的結合力を十分に大きくすることができるので、それを利用したものである。このような細長い形状の磁石手段を使用する場合にも、磁石手段又は金属片手段のほぼ中央付近の対向面にそれぞれ小さな凹凸形状を設けることが好ましい。
本発明に係る靴型保持装置の第9の特徴は、前記第1の特徴に記載の靴型保持装置において、前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部の側面に指の挿入可能な空洞部を備えた半円状の凸部を有し、前記取っ手手段が、前記長尺部材の長手方向に沿って移動可能に構成され、前記半円状の凸部側面の平坦部に接触係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記平坦部から離間することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動板手段を有することにある。
これは、後方型手段の先端部の側面の形状が図6に示すような指の挿入可能な空洞部を備えた半円状の凸部を有しており、この半円状の凸部側面の平坦部に可動板手段を接触係合させたり、離間させたりすることで、回動不可の状態又は回動可能な状態となるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第10の特徴は、前記第9の特徴に記載の靴型保持装置において、前記取っ手手段が、前記後方型手段の前記半円状の凸部の空洞部内に挿入された半円形状のベアリング部材とバネ部材とからなるバネ付きボタンによって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、後方型手段に対して取っ手手段を回動可能に取り付ける際に、図6に示すような後方型手段の半円状の凸部の空洞部内に、半円形状のベアリング部材とバネ部材とからなるバネ付きボタンを用いるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第11の特徴は、前記第3から第8までのいずれか1の特徴に記載の靴型保持装置において、前記取っ手手段が、前記可動ピン手段又は前記可動板手段を前記後方型手段に弾性加圧力にて押圧すると共にこの押圧状態を人為的操作によって解除することができるように構成された可動制御手段を備えたことにある。
これは、図に示すような圧縮ばね/押しばねからなるバネ部材、又は引張りばね/引きばねなどのバネ部材の弾性加圧力を用いて、可動ピン手段又は可動板手段を押圧し、この押圧状態の解除を人為的操作によって操作される押圧解除スイッチなどを用いて行うようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第12の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の靴型保持装置において、前記取っ手手段が、前記後方型手段の先端部付近を両側から挟み込むように設けられた凹型状先端部材と、前記凹型状先端部材の幅方向に渡って貫通するように設けられた連結ピン手段と、前記連結ピン手段よりも前記後方型手段の先端部側を貫通するように設けられ、前記凹型状先端部材の対向面に形成された円弧状の案内溝に沿って案内移動されるように設けられた案内ピン手段と、前記凹型状先端部材の両側面に設けられ、前記取っ手手段の長手方向に沿って前記連結ピン手段を案内移動させる案内枠と、前記円弧状の案内溝に接続され、前記取っ手手段の長手方向に沿って前記案内ピン手段を案内移動させる前記案内枠と略同じ長さの直線状の案内溝とによって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、上述のように可動ピン手段や可動板手段を用いることなく、図9〜図11に示すように、取っ手手段と後方型手段とを一体的な構造体、すなわち一本の棒のように構成し、前方型手段及び後方型手段を靴内部に挿入装着後は、取っ手手段を人為的操作によって回動可能になるように構成したものである。
本発明に係る靴型保持装置の第13の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の靴型保持装置において、前記取っ手手段が、前記後方型手段の先端部を挿入可能に下方の開放された円筒状部材であって、前記円筒状部材の外周側面に、連結ピン手段の挿通される長尺状の案内枠と、前記後方型手段の先端部を通過可能とする略長方形状の切欠き部とを有する円筒状部材から構成され、前記後方型手段の先端部が、前記円筒状部材の内周面に沿った円周部と、前記円周部の両端側面に形成された前記切欠き部を通過可能な平坦部と、前記平坦部の両側面に前記連結ピン手段の挿通される挿通穴とを有するように構成され、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させて、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態とすることによって、前記取っ手手段が前記後方型手段に対して回動可能な状態となり、前記所定の方向と反対方向に回転させて、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過不可能な状態とすることによって、前記取っ手手段が前記後方型手段に対して回動不可な状態となることにある。
これは、上述のように可動ピン手段や可動板手段を用いることなく、図12〜図17に示すように、取っ手手段と後方型手段とを一体的な構造体、すなわち一本の棒のように構成し、前方型手段及び後方型手段を靴内部に挿入装着後は、取っ手手段を人為的操作によって回動可能になるように構成したものである。
本発明に係る靴型保持装置の第14の特徴は、前記第13の特徴に記載の靴型保持装置において、前記切欠き部の上端部が長方形状であり、下端部が末広がり状をしており、角丸状に形成されていることによって、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させた場合に、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態となることにある。
これは、図12〜図14に示すように、切欠き部の形状を角丸状に形成することによって、取っ手手段を人為的操作によって回動可能になるように構成したものである。
本発明に係る靴型保持装置の第15の特徴は、前記第13の特徴に記載の靴型保持装置において、前記長尺状の案内枠をZ型状の段差枠で構成することによって、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させた場合に、前記後方型手段と前記取っ手手段とが離間し、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態となることにある。
これは、図15〜図17に示すように、案内枠の形状をZ型状の段差枠に形成することによって、取っ手手段を人為的操作によって回動可能になるように構成したものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第1の特徴は、靴内の甲部及び指部に接する前方型手段と、前記前方型手段の後方に設けられ、前記靴内の踵部に接する接触部を有する後方型手段と、前記前方型手段と前記後方型手段とを連結し、連結された前記前方型手段と前記後方型手段との全体長を調節すると共に前記後方型手段を回動可能に保持する長さ調節手段とを有する靴型保持装置に取り付けられる靴型保持装置用補助具であって、前記後方型手段の前記接触部とは反対側の先端部に回動可能に取り付けられる長尺部材で構成されることにある。
これは、前方型手段と後方型手段と長さ調節手段とからなる市販の靴型保持装置の後方型手段に回動可能に取り付けられることによって、上述の第1の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記後方型手段が、前記前方型手段に向かって、前記長さ調節手段に近い側の辺が前記長さ調節手段より遠い側の辺に対して徐々に近づき、その幅が狭くなるような先細り形状した先端部を有することにある。
これは、上述の第2の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部に3つの半円を交互に凹状に組み合わせた半円形凹型からなる凹部を有し、前記長尺部材が、その長手方向に沿って移動可能に構成され、前記凹部に係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記凹部から脱出することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動ピン手段を有することにある。
これは、上述の第3の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第4の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部に平坦部を有し、前記長尺部材が、その長手方向に沿って移動可能に構成され、前記後方型に接触係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記後方型から離間することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動板手段を有することにある。
これは、上述の第4の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第5の特徴は、前記第1、第2又は第3の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記長尺部材が、前記後方型手段の幅方向に渡って貫通した連結ピン手段によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、上述の第5の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第6の特徴は、前記第1、第2又は第3の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記長尺部材が、前記後方型手段の側面内の一部に挿入された針状ピン部材によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、上述の第6の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第7の特徴は、前記第1、第2又は第3の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記長尺部材が、前記後方型手段の先端部付近を両側から挟み込み、挟み込んだ個所の対向面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段と、前記挟み込まれた個所であって前記磁石手段又は金属片手段に対向するように前記後方型手段の側面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段との間の磁気的結合によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、上述の第7の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第8の特徴は、前記第7の特徴に記載の靴型保持装置用補助装置において、前記長尺部材に設けられる前記磁石手段又は前記金属片手段が、前記長尺部材の長手方向に沿った細長い形状で形成され、前記後方型手段に設けられる前記磁石手段又は前記金属片手段が、前記後方型手段の長手方向に沿った前記細長い形状で形成されることにある。
これは、上述の第8の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第9の特徴は、前記第1の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部の側面に指の挿入可能な空洞部を備えた半円状の凸部を有し、前記長尺部材が、その長手方向に沿って移動可能に構成され、前記半円状の凸部側面の平坦部に接触係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記平坦部から離間することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動板手段を有することにある。
これは、上述の第9の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第10の特徴は、前記第9の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記長尺部材が、前記後方型手段の前記半円状の凸部の空洞部内に挿入された半円形状のベアリング部材とバネ部材とからなるバネ付きボタンによって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、上述の第10の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置用補助具の第11の特徴は、前記第3から第8までのいずれか1の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記長尺部材が、前記可動ピン手段又は前記可動板手段を前記後方型手段に弾性加圧力にて押圧すると共にこの押圧状態を人為的操作によって解除することができるように構成された可動制御手段を備えたことにある。
これは、上述の第11の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第12の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記長尺部材が、前記後方型手段の先端部付近を両側から挟み込むように設けられた凹型状先端部材と、前記凹型状先端部材の幅方向に渡って貫通するように設けられた連結ピン手段と、前記連結ピン手段よりも前記後方型手段の先端部側を貫通するように設けられ、前記凹型状先端部材の対向面に形成された円弧状の案内溝に沿って案内移動されるように設けられた案内ピン手段と、前記凹型状先端部材の両側面に設けられ、前記取っ手手段の長手方向に沿って前記連結ピン手段を案内移動させる案内枠と、前記円弧状の案内溝に接続され、前記取っ手手段の長手方向に沿って前記案内ピン手段を案内移動させる前記案内枠と略同じ長さの直線状の案内溝とによって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることにある。
これは、上述の第12の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第13の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記長尺部材が、前記後方型手段の先端部を挿入可能に下方の開放された円筒状部材であって、前記円筒状部材の外周側面に、連結ピン手段の挿通される長尺状の案内枠と、前記後方型手段の先端部を通過可能とする略長方形状の切欠き部とを有する円筒状部材から構成され、前記後方型手段の先端部が、前記円筒状部材の内周面に沿った円周部と、前記円周部の両端側面に形成された前記切欠き部を通過可能な平坦部と、前記平坦部の両側面に前記連結ピン手段の挿通される挿通穴とを有するように構成され、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させて、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態とすることによって、前記円筒状部材が前記後方型手段に対して回動可能な状態となり、前記所定の方向と反対方向に回転させて、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過不可能な状態とすることによって、前記円筒状部材が前記後方型手段に対して回動不可な状態となることにある。
これは、上述の第13の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第14の特徴は、前記第13の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記切欠き部の上端部が長方形状であり、下端部が末広がり状をしており、角丸状に形成されていることによって、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させた場合に、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態となることにある。
これは、上述の第14の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明に係る靴型保持装置の第15の特徴は、前記第13の特徴に記載の靴型保持装置用補助具において、前記長尺状の案内枠をZ型状の段差枠で構成することによって、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させた場合に、前記後方型手段と前記取っ手手段とが離間し、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態となることにある。
これは、上述の第15の特徴に記載の靴型保持装置と同じ機能を実現できるようにしたものである。
本発明の靴型保持装置及び靴型保持装置用補助具によれば、靴への着脱を立ち姿勢にて簡易に行うことができるという効果がある。
本発明の靴型保持装置の一例を示す図である。 図1の靴型保持装置を靴内へ差し込んで装着し、靴内に靴型保持装置が収納され、靴型保持装置が靴の型を保持する状態を示す図である。 図1の後方型と取っ手部材との結合関係の詳細構成を示す図である。 図2の後方型と取っ手部材との結合関係の詳細構成を示す図である。 本発明の靴型保持装置の第1の変形例及び靴型保持装置用補助具の実施の形態を示す図である。 本発明の靴型保持装置の第2の変形例及び靴型保持装置用補助具の変形例を示す図である。 本発明の靴型保持装置の第3の変形例を示す図である。 本発明の靴型保持装置の第4の変形例を示す図である。 本発明の靴型保持装置の第5の変形例を示す図である。 図9の各部品の構成とその組み立て工程の概略を示す図である。 後方型と取っ手部材とが回転移動した状態の一例を示す図である。 本発明の靴型保持装置の第6の変形例を示す図であり、後方型と、この後方型に回動可能に結合される取っ手部材とを変形したものである。 図12の後方型と取っ手部材とが回動可能となるような位置に取っ手部材が回転移動した状態を示す図である。 後方型と取っ手部材とが回転移動した状態の一例を示す図である。 本発明の靴型保持装置の第7の変形例を示す図であり、図12の取っ手部材の一部に変形を加えたものである。 図15の後方型と取っ手部材とが回動可能となるような位置に取っ手部材が回転移動した状態を示す図である。 後方型と取っ手部材とが回転移動した状態の一例を示す図である。
以下添付図面に従って本発明に係る靴型保持装置の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本発明の靴型保持装置の一例を示す図である。図2は、図1の靴型保持装置を靴内へ差し込んで装着し、靴内に靴型保持装置が収納され、靴型保持装置が靴の型を保持する状態を示す図である。図3は、図1の後方型と取っ手部材との結合関係の詳細構成を示す図である。図3(A)は、図1に対応したものであり、後方型40と取っ手部材50の結合関係を、取っ手部材50の一部を省略して示す図である。図3(B)は、図3(A)を左側から見た側面図である。図3(C)は、図1の状態において可動ピン52が可動枠53の最上端部に位置する状態を示す側面図である。図4は、図2の後方型と取っ手部材との結合関係の詳細構成を示す図である。図4(A)は、図2に対応したものであり、後方型40と取っ手部材50の結合関係を、取っ手部材50の一部を省略して示す図である。図4(B)は、図4(A)を左側から見た側面図である。図4(C)は、図2の状態において可動ピン52が可動枠53の最上端部に位置する状態を示す側面図である。図1〜図4において、靴の図示は省略してある。
図1,2において、靴型保持装置10は、前方型20、長さ調節部材30、後方型40及び取っ手部材50から構成される。前方型20は、靴内に設けられて靴の内部形状を足の形に一致させるように靴の甲皮を伸ばすものである。後方型40は、前方型20の後方に設けられ、靴の踵部に接する略円形状の接触部を有し、この接触部が甲皮を外側に弾性加圧するように構成されている。長さ調節部材30は、前方型20と後方型40とを連結し、前方型20に対する後方型40の離間距離すなわち靴型保持装置10の全体長を調節するものである。前方型20は、靴の足の甲及び足の指に接する甲皮を外側に弾性加圧する構造を備えていてもよい。このような前方型20の甲皮を外側に弾性加圧に関する構造は、特許文献1にその詳細が記載されている。
長さ調節部材30は、前方型20に固定されたネジ部材31と、このネジ部材31に回動可能に取り付けられ、その回動量に応じて位置調整されるナット部材32と、このナット部材32に固着され、ネジ部材31を内部に収納し、後方型40を回動可能に保持する結合部材33とから構成される。長さ調節部材30は、前方型20に長さ調整用のネジ穴を設け、このネジ穴にネジ部材31を挿入できるようにしてもよい。また、ネジ部材31の挿入量及びネジ部材31とナット部材32の回動量の両方を調整することによって、靴型保持装置10の全体長を適宜調整することができるようにしてもよい。この場合に、ネジ部材31の前方型20側のネジ山のピッチを大きくし、後方型40側すなわちナット部材32側のネジ山のピッチをこれよりも小さすることによって、靴型保持装置10の全体長を細やかに調製することが可能となる。例えば、ネジ部材31の前方型20側のネジ山のピッチを2[mm]とし、のネジ山のピッチを1[mm]とすることによって、靴型保持装置10の全体長を1[mm]単位で調製することが可能となる。なお、この数値は一例であり、ピッチは適宜変更可能である。さらに、ナット部材32を省略して、ネジ部材31と結合部材33を固定的に結合して、ネジ部材31の挿入量によって靴型保持装置10の全体長を調整するようにしてもよい。
結合部材33は、ナット部材32側が円柱状をしており、後方型40に向かって徐々に断面形状が長方形となるような平坦部を有しており、図1及び図2において、結合部材33を上からみると徐々に幅の狭くなる凸状をしている。後方型40は、長さ調節部材30の結合部材33の後方平坦部に連結ピン41を回動軸として回動可能に設けられている。後方型40は、連結ピン41を中心に回動する際に靴の踵部の甲皮に接する接触部を有する。後方型40において、靴の踵部の甲皮に接触する接触部は、略円形状をしている。なお、接触部の形状は、靴の踵部の甲皮に密接に接触可能な形状であれば、略円形以外でもよい。後方型40は、図1及び2に示すように、前方型に20側に向かって、結合部材33に近い側の片方の辺が結合部材33より遠い側の他方の辺に対して徐々に近づき、その幅が狭くなるような先細り形状をしている。
後方型40は、結合部材33に対して回動した際に、結合部材33の凸型の平坦部を内部に収納可能な凹状の溝を有する。従って、図1の状態から後方型40が連結ピン41を回動軸として半時計回りに回動して、図2のように結合部材33の平坦部が後方型40の凹状の溝内に収納された状態となる。後方型40が図2の状態となり、後方型40の略円形状の接触部が靴の踵部の甲皮を外側に弾性加圧し、前方型20と後方型40とからなる靴型保持装置10は、靴の型を保持することができる状態となる。
後方型40の先細り形状の先端部には、後方型40の幅方向に渡って貫通された連結ピン51を回動軸として回動可能なように、取っ手部材50が取り付けられる。後方型40の先細り形状の先端部の連結ピン51の周辺付近の側面には、取っ手部材50の取り付けられる平坦部を有する。この後方型40の先細り形状の先端部は、取っ手部材50の可動ピン52に係合するための半円形凹型をしている。この半円形凹型とは、図2及び図4に示すような3つの半円を交互に凹状に組み合わせた形状のことを言う。取っ手部材50は、後方型40の先細り形状の先端部の平坦部を両側から挟み込むように挿入される凹状の溝を有する。
図1及び図3(A),(B)には、可動ピン52が取っ手部材50の下端部の両側に形成された可動枠53の最下端部に位置すると共に後方型40の半円形凹型の凹部に係合した状態が示してある。図1及び図3(A),(B)に示すように、可動ピン52と後方型40の半円形凹型の凹部とが係合することによって、取っ手部材50は回動不可となり、取っ手部材50と後方型40とは図1に示すような一体的な構造体、すなわち一本の棒のようになる。取っ手部材50を回動可能な状態にするためには、可動ピン52を可動枠53の最上端部に位置するように移動させればよい。
取っ手部材50は、図1〜図4に示すように、長尺状本体部と連結ピン51と可動ピン52と可動ピン制御部とから構成される。長尺状本体部は、図3及び図4に示すように、下端部が凹状の溝を有しており、後方型40の半円形凹型の凹部を両側から挟み込むように構成されている。すなわち、後方型40の半円形凹型の凹部が取っ手部材50の下端部の凹状の溝に挿入されている。挿入された後方型40と取っ手部材50とは、凹状の溝を横断するように挿入された連結ピン51によって回動可能に結合されている。取っ手部材50の長さは、靴型保持装置10の全体長よりも十分に長くする。これによって、靴型保持装置10の装着及び取外し操作を立ったままの姿勢にて容易に行うことができるようになるからである。例えば、靴型保持装置10の全体長が約22〜35[cm]の場合、取っ手部材50の長さは、この全体長の大きさから約2倍の大きさの範囲である22〜70[cm]が好ましい長さである。また、この長さが靴への着脱を立ち姿勢で行うことのできる最適な長さであると言える。
可動ピン制御部は、取っ手部材50の長尺状本体部に設けられた直方体形状の空洞部57と、この空洞部57内に設けられた直方体状の押圧解除スイッチ54と、この押圧解除スイッチ54に対して下向きの弾性加圧力を与える圧縮ばね/押しばねからなるバネ部材55と、加圧棒56とから構成される。加圧棒56は、可動ピン52を押圧解除スイッチ54の動きに連動させるための加圧力伝達手段である。加圧棒56の一端部には、可動ピン52の挿通されるリングが形成されており、可動ピン52はこのリングに挿通されている。加圧棒56の他端部は、押圧解除スイッチ54に結合されている。従って、押圧解除スイッチ54が空洞部57内を上下移動すると、それに連動して可動ピン52も上下移動する。可動枠53は、可動ピン52がスムースに上下移動できるように、取っ手部材50の長尺状本体部の下端部の凹型の両側に形成された開口部によって形成される。押圧解除スイッチ54には、バネ部材55によって下向きの弾性加圧力が加わっているので、可動ピン52は可動枠53の最下端部、すなわち後方型40の半円形凹型の凹部に係合した状態を維持することとなる。
図1及び図3(A),(B)に示すように、可動ピン52が後方型40の半円形凹型の凹部に係合し、そこに弾性加圧力が印加しているので、後方型40と取っ手部材50とは、一体化された一本の棒のようになる。従って、図1及び図3(A),(B)の状態を維持しながら前方型20及び後方型40を靴内部に容易に装着することができるようになる。前方型20及び後方型40を靴内部に装着することができたら、次に、図3(C)に示すように、操作者は押圧解除スイッチ54を人為的操作によって上方に移動させる。この人為的操作によって、後方型40の半円形凹型の凹部に係合していた可動ピン52が可動枠53の最上端に移動し、その係合状態から脱出(解除)する。図3(C)に示すように、可動ピン52の係合状態が後方型40の半円形凹型の凹部から脱出(解除)することによって、後方型40と取っ手部材50とは、連結ピン51を回動軸として回動可能な状態となる。この状態で、操作者が取っ手部材50を下側に人為的操作によって押し付けることによって、靴型保持装置10は、図2及び図4(A),(B)に示すような状態、すなわち結合部材33の平坦部が後方型40の凹状の溝内に完全に収納された状態となる。この状態は、前方型20と長さ調節部材30と後方型40とからなる靴型保持装置10が靴内に収納されたことを意味するので、靴型保持装置10が靴の型を保持することができるようになる。この状態で取っ手部材50から手を離しても、靴型保持装置10は靴と一体的となり、取っ手部材50は靴から立脚(起立)した状態を保持するようになる。
図2及び図4(A),(B)に示すように、靴型保持装置10が靴から立脚(起立)した状態で、取っ手部材50を上方に持ち上げるだけで、後方型40が連結ピン41を回動軸として回動し、靴型保持装置10を靴から容易に取り外すことが可能となる。なお、取っ手部材50を上方に持ち上げるときに、図4(B)に示すように、押圧解除スイッチ54に対して下向きの弾性加圧力が加わった状態で持ち上げてもよいし、図4(C)に示すように、押圧解除スイッチ54を上方に移動させて、可動ピン52が後方型40に対して下向きの弾性加圧力を加えることのない状態にしてから、取っ手部材50を上方に持ち上げるようにしてもよい。そして、靴から靴型保持装置10を取り出した後は、押圧解除スイッチ54を操作して、図1及び図3(A),(B)に示すように、可動ピン52が後方型40の半円形凹型の凹部に係合した状態とすることによって、次回以降も同様にして靴型保持装置10の靴への着脱を立ち姿勢にて容易に使用することができるようになる。
図5は、本発明の靴型保持装置の第1の変形例及び靴型保持装置用補助具の実施の形態を示す図である。図5において、図1〜図4と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。図5の実施の形態では、市販の靴型保持装置に取っ手部材60を、その靴型保持装置用補助具として取り付けることによって、図1〜図4と同じ機能の靴型保持装置を提供するものである。図5(A)は、図3(A)に対応したものであり、後方型45と取っ手部材60の結合関係を、取っ手部材60の一部を省略して示す図である。図5(B)は、図3(B)に対応したものであり、図5(A)を左側から見た側面図である。図5(C)は、図3(C)に対応したものであり、操作者によって押圧解除スイッチ54が上方に移動された状態を示す側面図である。
市販の靴型保持装置は、図1及び図2に示すものと同様に、前方型、長さ調節部材、後方型の少なくとも3個の部品から構成される。このような市販の靴型保持装置は、図1〜図4に示すような取っ手部材を備えていない。従って、後方型45は、連結ピン51の挿通穴、連結ピン51の周辺付近の平坦部、及び可動ピン52に係合するための半円形凹型を備えていないので、図1〜図4に示すような取っ手部材50を取り付けることはできない。このような市販の靴型保持装置の後方型45に取っ手部材60を取り付けることによって、図1〜図4の靴型保持装置と同等の機能を発揮させることができる。図5において、取っ手部材60は、靴型保持装置用補助具である。
図5において、取っ手部材60すなわち靴型保持装置用補助具は、長尺状本体部と、連結板61,62と、可動板63と、取り付けネジ64〜67と、針状ピン部材68,69とから構成される。長尺状本体部は、図5に示すように、下端部が凸型をしている。この長尺状本体部の凸型を両側から挟み込むように長方形状板からなる連結板61,62が取り付けネジ64〜67によって取り付けられている。針状ピン部材68,69は、連結板61,62の対向面側に設けられ、先端の尖った針状の鋲を形成している。この針状ピン部材68,69が木製又はプラスチック製の後方型45に押圧されることによって、後方型45の側面が針状ピン部材68,69の針状に沿って塑性変形し、後方型45の側面内に挿入されることとなる。この針状ピン部材68,69が後方型45に挿入されることによって、後方型45と取っ手部材60とは、針状ピン部材68,69を回動軸として回動可能に結合される。
この靴型保持装置用補助具には、図1〜図4の可動ピン制御部と同じ構造の可動板制御部が設けられている。この可動板制御部は、可動ピン52に代えて、加圧棒56の先端に、滑り止め加工等の施された平板からなる可動板63が取り付けられている。押圧解除スイッチ54が空洞部57内を上下移動すると、それに連動して可動板63も上下移動する。押圧解除スイッチ54には、バネ部材55によって下向きの弾性加圧力が加わっているので、可動板63は、後方型45の先細り形状の先端の平坦部に接触係合した状態を維持することとなる。図5(A),(B)に示すように、可動板63が後方型45の先細り形状の先端部の平坦部に接触係合し、そこに弾性加圧力が印加することによって、後方型45と取っ手部材60とは、一体化された一本の棒のようになる。従って、図1及び図5(A),(B)と同様の一体化された状態を維持しながら前方型20及び後方型45を靴内部に容易に装着することができるようになる。
前方型20及び後方型45を靴内部に装着することができたら、図5(C)に示すように、押圧解除スイッチ54を上方に移動させる。これによって、後方型45の先細り形状の先端部の平坦部に接触係合していた可動板63が上方に移動して離間し、その接触係合状態から脱出する。図5(C)に示すように、可動板63が接触係合状態から脱出することによって、後方型45と取っ手部材60とは、針状ピン部材68,69を回動軸として回動可能となり、図2に示すような状態となる。後方型45の略円形状の接触部が靴の踵部の甲皮を外側に弾性加圧し、前方型20と後方型45とからなる靴型保持装置は、靴の型を保持するようになる。この状態で取っ手部材60から手を離しても、靴型保持装置は靴と一体的となり、取っ手部材60は靴から立脚(起立)した状態を保持するようになる。
図2に示す靴型保持装置の取っ手部材50と同様に、図6の取っ手部材60が靴から立脚(起立)した状態で、取っ手部材60を上方に持ち上げるだけで、後方型45が針状ピン部材68,69を回動軸として回動し、靴型保持装置は容易に靴から取り外すことが可能となる。なお、取っ手部材60を上方に持ち上げるときに、押圧解除スイッチ54に対して下向きの弾性加圧力が加わった状態で持ち上げてもよいし、押圧解除スイッチ54を上方に移動させて、可動板63が後方型45に対して下向きの弾性加圧力を加えることのない状態にしてから、取っ手部材60を上方に持ち上げるようにしてもよい。そして、靴から靴型保持装置を取り出した後は、押圧解除スイッチ54を操作して、図5(A),(B)に示すように、可動板63が後方型45の先細り形状の先端部の平坦部に接触係合した状態とすることによって、次回以降も同様にして靴型保持装置の靴への着脱を立ち姿勢にて容易に使用することができるようになる。
図6は、本発明の靴型保持装置の第2の変形例及び靴型保持装置用補助具の変形例を示す図である。図6(A)は、図3(A)及び図5(A)に対応したものであり、後方型46と取っ手部材70との結合関係を、取っ手部材70の一部を省略して示す図である。図6(B)は、図3(B)及び図5(B)に対応したものであり、図6(A)を左側から見た側面図である。図6(C)は、図6(A),(B)の後方型46を取り出して示した図である。図6(D)は、図6(C)の後方型46を上側から見た上面図である。
図6に示すように、後方型46は、上述の後方型40,45と同様に、連結ピン41を回動軸として回動可能な構造をしており、靴の踵部の甲皮に接する接触部が略円形状をしている。後方型46は、図6(D)に示すように、接触部以外の全体の断面形状が凹状をしており、この凹状の部材が靴の踵部と接触する略円形状の接触部から前方型20側に向かって延びた形状をしている。図6(C)に示すように、後方型46の長尺部材の先端部の側面、図における右側面には半円状の凸部が形成されている。この半円状の凸部は、指が挿入可能な空洞部を有している。従って、操作者は、この空洞部に指を挿入して、靴型保持装置を靴に着脱することができるように構成されている。
図6に示すような後方型46に、取っ手部材70を靴型保持装置用補助具として取り付けることによって、図1〜図4と同じ機能の靴型保持装置を提供することができる。図6において、取っ手部材70すなわち靴型保持装置用補助具は、長尺状本体部と、連結板71,72と、可動板73と、取り付けネジ74〜77と、係合部材78,79とから構成される。長尺状本体部は、図6に示すように、長方形状の板材で構成されている。この長尺状本体部の両側に、長方形状板からなる連結板71,72が取り付けネジ74〜77によって取り付けられている。連結板71,72の対向面には、それぞれ係合部材78,79が設けられている。
この係合部材78,79は、連結板71,72に埋め込まれた半円形状のベアリング部材とバネ部材とからなるバネ付きボタンで構成される。ベアリング部材は、連結板71,72内に設けられたバネ部材の反発弾性力によって、連結板71,72から突出する方向、すなわち互いに近づく方向に加圧力が印加されている。取っ手部材70の係合部材78,79の半円形のベアリング部材を後方型46の半円状の凸部に接触させ押圧力を加えることによって、半円形のベアリング部材が連結板71,72内に一時的に押し込まれ、その後、半円形のベアリング部材が半円状の凸部の空洞部内に嵌合(挿入)される。これによって、後方型46と取っ手部材70とは、係合部材78,79によって回動可能に結合される。
この靴型保持装置用補助具である取っ手部材70の長尺状本体部の上端部には、直方体板状又は円板状の押圧解除スイッチ7Aと、この押圧解除スイッチ7Aに対して下向きの弾性加圧力を与える引張りばね/引きばねなどのバネ部材7Bとからなる可動板制御部が設けられている。加圧棒76の上端部には、押圧解除スイッチ7Aが結合されており、その下端部には、可動板73が結合されている。加圧棒76は、可動板73を押圧解除スイッチ7Aの動きに連動させるための加圧力伝達手段である。従って、押圧解除スイッチ7Aが上下移動すると、それに連動して可動板73も上下移動する。押圧解除スイッチ7Aには、引張りばね/引きばねなどのバネ部材7Bから下向きの弾性加圧力が加わっているので、可動板73は後方型40の半円状の凸部側面の平坦部に接触係合した状態を維持することとなる。
図6(A),(B)に示すように、可動板73が後方型46の半円状の凸部側面の平坦部に接触係合し、そこに弾性加圧力が印加することによって、後方型46と取っ手部材70とは、一体化された一本の棒のようになる。従って、この一体化された状態を維持しながら前方型20及び後方型46を靴内部に容易に装着することができるようになる。前方型20及び後方型46を靴内部に装着することができたら、次に、押圧解除スイッチ7Aを上方に移動させる。これによって、後方型46の半円状の凸部側面の平坦部に接触係合していた可動板73が上方に移動し、その接触係合状態から脱出する。可動板73が接触係合状態から脱出することによって、後方型46と取っ手部材70とは、係合部材78,79を回動軸として回動可能となり、図2に示すような状態となる。そして、後方型46の略円形状の接触部が靴の踵部の甲皮を外側に弾性加圧し、前方型20と後方型46とからなる靴型保持装置は、靴の型を保持するようになる。この状態で取っ手部材70から手を離しても、靴型保持装置は靴と一体的となり、取っ手部材70は靴から立脚(起立)した状態を保持するようになる。
靴型保持装置が靴から立脚(起立)した状態で、取っ手部材70を上方に持ち上げるだけで、後方型46が係合部材78,79を回動軸として回動し、靴型保持装置を靴から容易に取り外すことが可能となる。なお、取っ手部材70を上方に持ち上げるときに、押圧解除スイッチ7Aに対して下向きの弾性加圧力が加わった状態で持ち上げてもよいし、押圧解除スイッチ7Aを上方に移動させて、可動板73が後方型46に対して下向きの弾性加圧力を加えることのない状態にしてから、取っ手部材70を上方に持ち上げるようにしてもよい。そして、靴から靴型保持装置を取り出した後は、押圧解除スイッチ7Aを操作して、図6(A),(B)に示すように、可動板73が後方型46の半円状の凸部側面の平坦部に接触係合した状態とすることによって、次回以降も同様にして靴型保持装置を容易に使用することができるようになる。
図7は、本発明の靴型保持装置の第3の変形例を示す図である。図7(A)は、図1に対応したものであり、後方型と取っ手部材のみを抜き出して示した図である。図7(B)は、図3(B)に対応したものであり、図7(A)を左側から見た側面図である。図7の実施の形態では、靴型保持装置に取っ手部材80を細くすることによって、デザイン性を向上し、さらに、取っ手部材80の長さを適宜調節できるようにしたものである。例えば、取っ手部材80を2つの円柱状部材81,82で構成し、この円柱状部材81,82を捩じると緩くなり、長さを調整することができ、逆に捩じると締まり、固定されるような機構とする。このような機構は、庭園の植物の枝切はさみの棒の長さ調節機能を応用することによって可能である。また、円柱状部材81,82の接続個所に雌ねじ及び雄ねじを設け、両者を結合するようにしてもよい。このような長さを調節するための部材は2つに限らずに、複数の円柱状部材を結合することによって、取っ手部材80の長さを、靴型保持装置の全体長の大きさから約2〜3倍の大きさの範囲に設定可能としてもよい。なお、円柱状部材81,82は円筒状部材で構成されていてもよいし、円柱状部材と円筒状部材の組み合わせ部材で構成されていてもよい。
先端部材83は、下端部が凸型をしており、円柱状部材82に雌ねじ又は雄ねじにて結合されている。先端部材83の凸型の平坦部を両側から挟み込むように長方形状板からなる連結板84,85が取り付けネジ86,87によって取り付けられている。なお、連結板84,85は、取り付けネジ86,87の個所が円柱状部材82と同じ幅となるようなZ型形状板で構成されていてもよい。連結板84,85の対向面側には、円板状磁石88,89が埋設固着されている。一方、後方型47は、図1〜図4の後方型40の先細り形状の先端部から半円形凹型が省略されたものとほぼ同じ形状をしている。後方型47の先細り形状の先端部の側面には、取っ手部材80の取り付けられる平坦部を有する。この平坦部には、連結板84,85の対向面側に設けられた円板状磁石88,89と同じ形状の円板状磁石90,91が埋設固着されている。後方型47と取っ手部材70とは、それぞれ対応する円板状磁石88,90と、円板状磁石89,91とを回動軸として回動可能に磁気的に結合されている。それぞれ対応する円板状磁石88,90と、円板状磁石89,91とには、円板のほぼ中央付近の対向面にそれぞれ小さな凹凸形状を設けることによって、回動軸がずれるのを防止するようにしてもよい。なお、円板状磁石88,89又は円板状磁石90,91のいずれか一方を金属片からなる金属円板で構成してもよい。この場合にも、円板のほぼ中央付近の対向面にそれぞれ小さな凹凸形状を設けることが好ましい。
後方型47と取っ手部材80とは、円板状磁石88〜91によって回動可能に結合される。これによって、後方型47の先細り形状の先端部には、円板状磁石88〜91を回動軸として回動可能なように、取っ手部材80が取り付けられる。図7に示すように、円板状磁石88〜91が磁気的に結合することによって、取っ手部材80は回動不可となり、取っ手部材80と後方型47とは図1に示すような一体的な構造体、すなわち一本の棒のようになる。このときの回動不可の状態は、円板状磁石88〜91の磁気的結合の度合及び円板状磁石88〜91の直径の大きさに依存する。従って、円板状磁石88〜91の磁気力及び円板の直径の大きさを適宜調節することによって、操作者が取っ手部材80を下側に所定の押圧力にて人為的に押し付けると、取っ手部材80と後方型47とは、円板状磁石88〜91を回動軸として回動可能となり、そのまま所定の押圧力で押し付けることで、図2及び図4(A),(B)に示すような状態、すなわち結合部材33の平坦部が後方型47の凹状の溝内に完全に収納された状態とすることができる。前方型20及び後方型47を靴内部に装着することができたら、操作者は取っ手部材80から手を離すだけで、靴型保持装置は靴と一体的となり、円板状磁石88〜91が磁気的に結合しているので、取っ手部材80は靴から立脚(起立)した状態を保持することができるようになる。
図2及び図4(A),(B)に示すように、靴型保持装置が靴から立脚(起立)した状態で、取っ手部材80を上方に持ち上げるだけで、靴型保持装置を靴から容易に取り外すことが可能となる。靴から靴型保持装置を取り出した後は、円板状磁石88〜91を回動軸として取っ手部材80を回動して図7に示すような状態に復帰させることによって、次回以降も同様にして靴型保持装置の靴への着脱を立ち姿勢にて容易に使用することができるようになる。なお、この実施の形態では、円板状磁石88〜91を例に説明したが、磁石の形状を取っ手部材70の長尺方向に沿って細長い形状(例えば楕円形、菱形、長方形、十字形)とすることによって、図7に示す状態から回動させる押圧力の方を、図2及び図4に示すように、結合部材33の平坦部が後方型47の凹状の溝内に完全に収納された状態から回動させる押圧力よりも大きくすることができるので、好ましい。これは、磁石の形状を取っ手部材70の長尺方向(長手方向)及び後方型47の長手方向に沿って細長い形状(例えば楕円形、菱形、長方形、十字形)とすることで、磁気的結合する磁石の形状が一致した場合の方が、直交した場合よりも磁気的結合力を十分に大きくすることができるからである。なお、細長い形状の磁石のいずれか一方を金属片で構成してもよい。このような細長い形状の磁石を使用する場合にも、磁石又は金属片のほぼ中央付近の対向面にそれぞれ小さな凹凸形状を設けることが好ましい。
図7の取っ手部材80を図5の市販の靴型保持装置に、その補助具として取り付ける場合には、連結板84,85をZ型形状板で構成し、円板状磁石88,89が埋設固着されている連結板84,85の対向面間の間隔を後方型45と同じ幅(間隔)とし、後方型45の側面であって、円板状磁石88,89にそれぞれ対向するように、円板状磁石を埋設固着したり、金属片を張り付けたり、埋設したりすることで対応可能となる。また、図8の取っ手部材80を図6の市販の靴型保持装置に、その補助具として取り付ける場合には、前述と同様に、連結板84,85をZ型形状板で構成し、円板状磁石88,89が埋設固着されている連結板84,85の対向面間の間隔を後方型46と同じ幅(間隔)とし、後方型46の空洞部内に回動しないような形状の棒状部材等を挿入し、この棒状部材の両端面に円板状磁石88,89にそれぞれ対向するように、円板状磁石を埋設固着したり、金属片を貼り付けたりすることで対応可能となる。
図8は、本発明の靴型保持装置の第4の変形例を示す図である。図8において、図1〜図4と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。図8(A)は、図4(A)に対応したものであり、後方型47と取っ手部材50の結合関係を、取っ手部材50の一部を省略して示す図である。図8(B)は、図8(A)の後方型47と可動ピン52とを抜き出して示した図である。図1〜図4の後方型40の先細り形状の先端部が3つの半円を交互に凹状に組み合わせた半円形凹型をしているが、図8の後方型47の先細り形状の先端部であって、可動ピン52に接触する個所の形状が4分の1円形状49bをしており、さらにその4分の1円形状49bの上端部(頂点付近)に可動ピン52の動きを規制するストッパとしての役割をする半円形突出部48が設けられている。これは、図2及び図4(A),(B)に示すように、靴型保持装置が靴から立脚(起立)した状態で、取っ手部材50を上方に持ち上げるだけで、可動ピン52が4分の1円形状49bに沿って移動し、後方型47の半円形凹型の凹部に容易に係合するようにしたものである。なお、ストッパとしての役割をする半円形突出部48に代えて、取っ手部材50及び/又は後方型47にストッパとしての役割をする部材を形成してもよい。
図9は、本発明の靴型保持装置の第5の変形例を示す図である。図9は、図7の後方型47と取っ手部材80との結合箇所を変形したものである。図9(A)は、図7(A)に対応したものであり、後方型と取っ手部材のみを抜き出して示した図である。図9(B)は、図7(B)に対応したものであり、図9(A)を左側から見た側面図である。図9(C)は、図9(A)の取っ手部材が下側に移動した状態を示す図である。図9(D)は、図9(C)を左側から見た側面図である。図10は、図9の各部品の構成とその組み立て工程の概略を示す図である。図11は、後方型と取っ手部材とが回転移動した状態の一例を示す図であり、図11(A)は、直線状にあった後方型と取っ手部材とがくの字型に回転移動した状態を示し、図11(B)は、後方型に対して取っ手部材が回転移動によって最終的に立脚(起立)した状態を示す。図9、図10及び図11において、図7と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。
図9及び図10において、先端部材103は、下方に向かって凹型をしており、取っ手部材100の円柱状部材82に雌ねじ又は雄ねじにて結合されている。円柱状部材82と先端部材103は、これ以外の方法で結合されていてもよい。先端部材103の凹型の形状は、モールド樹脂などによって一体的に形成されていてもよく、又は図7の先端部83のように、凸型部材の平坦部を両側から挟み込むように長方形状板からなる連結板84,85が取り付けネジ86,87によって取り付けられていてもよい。この実施の形態では、先端部材103の下側は、図9に示すように半円状をしており、その左側に半円凸状の突起部104が形成されている。この突起部104は、案内ピン107と係合し、回転移動する取っ手部材100の回転移動を規制するストッパとして機能するものである。
図10に示すように、後方型48は、図1〜図4の後方型40の先細り形状の先端部から半円形凹型が省略された図7の後方型47とほぼ同じ形状をしている。後方型48の先細り形状の先端部の側面には、取っ手部材100の取り付けられる平坦部を有する。この平坦部には、案内ピン107を挿通(貫通)させる挿通穴108、及び連結ピン106を挿通(貫通)させる挿通穴109がそれぞれ設けられている。連結ピン106は、いずれか一端が円盤状の平頭をしたリベットで構成されている。なお、連結ピン106の形状は、丸頭、皿頭でもよい。なお、連結ピン106は、ボルトとナットで構成してもよい。
先端部材103の下端部の両側には、連結ピン106を挿通(貫通)させると共に連結ピン106を先端部材103の長手方向に沿って直線状に移動可能に案内する案内枠110が形成されている。先端部材103の凹型形状の対向する両内面に、円弧状の溝と、この溝に接続された先端部材103の長手方向に沿った直線状の溝とからなる案内溝105が形成されている。案内溝105の円弧状の溝は、先端部材103の側面(図9(B)及び(D)の紙面手前方向)まで延びており、先端部材103の側面には円弧状の溝となる開口部が形成されている。さらに、案内溝105には、案内ピン107の両端部が挿入されるので、案内ピン107は、案内溝105に溝の形状に沿って案内されて移動するようになっている。案内溝105の円弧状の溝は、挿通穴108と挿通穴109との距離を半径とする円弧で構成され、直線状の溝は、案内枠110の長さとほぼ同じとなるように構成されている。
後方型48と取っ手部材100との組み立て工程の一例を説明する。まず、図10(A)に示すように、後方型48の挿通穴108に案内ピン107を挿通(貫通)させる。次に、図10(B)に示すように、案内ピン107の両端部を先端部材103の案内溝105の円弧状の溝の開口部から挿入させる。これによって、後方型48の先細り形状の先端部の側面の平坦部が、先端部材103の凹型形状の対向する両内面に沿って嵌挿される。後方型48の平坦部が先端部材103の両内面に嵌挿されたら、連結ピン106をいずれか一方の案内枠110から挿通穴109を介して他方の案内枠110へ挿通(貫通)させ、連結ピン106を挿入し、挿入後の端部を潰して、図9のような円盤状の平頭を形成し、後方型48に連結ピン106を回動軸として回動可能に連結する。
後方型48と取っ手部材100とが回動可能に連結されると、後方型48の先細り形状の先端部には、連結ピン106を回動軸として回動可能なように、取っ手部材100が取り付けられる。図9(A),(B)の状態は、図示していない前方型20及び長さ調節部材30、並びに後方型48の重さによって、連結ピン106が案内枠110の最下端部に位置すると共に案内ピン107が案内溝105の直線状の溝の最下端部にそれぞれ位置することによって、取っ手部材100は回動不可となった状態を示す。このように取っ手部材100と後方型48とは図1に示すような一体的な構造体、すなわち一本の棒のようになる。従って、図9(A),(B)の状態を維持しながら前方型20(図示せず)及び後方型48を靴内部に容易に挿入装着することができるようになる。
前方型20及び後方型48を靴内部に挿入装着することができたら、次に、図9(C),(D)に示すように、操作者が取っ手部材100を下側に所定の押圧力にて人為的に押し付けると、最下端部に位置していた連結ピン106及び案内ピン107が共に上方側に移動する。この移動に伴って取っ手部材100は下方側すなわち後方型48側に移動することとなり、図9(C),(D)に示すような状態となる。すなわち、連結ピン106が案内枠110の最上端部に位置すると共に案内ピン107が案内溝105の直線状の溝の最上端部それぞれ位置する。
案内ピン107が案内溝105の直線状の溝の最上端部に位置するということは、円周溝の端部に位置することを意味するので、この状態から、操作者が取っ手部材100を人為的操作によって右方向に回転移動させると、この操作によって、案内溝105の直線状の溝の最上端部すなわち円周溝の端部に位置していた案内ピン107が案内溝105の円周溝に沿って移動し、図11(A)に示すように、案内ピン107が先端部材103の側面の円弧状の溝からなる開口部から脱出(解除)可能な状態となる。
この状態で、操作者がさらに取っ手部材100を下方側に人為的操作によって押し付けることによって、靴型保持装置は、図2及び図11(B)に示すような状態、すなわち結合部材33の平坦部が後方型48の凹状の溝内に完全に収納された状態となる。この状態は、前方型20と長さ調節部材30と後方型48とからなる靴型保持装置が靴内に収納されたことを意味するので、靴型保持装置が靴の型を保持することができるようになる。
さらに、この状態で取っ手部材100から手を離しても、突起部104が案内ピン107と係合し、回転移動する取っ手部材100の回転移動を規制するストッパとして機能しているので、取っ手部材100は、靴から右斜めに若干傾斜して立脚(起立)した状態を保持するようになり、靴型保持装置は靴と一体的となる。なお、突起部104を省略し、図11(B)に示すように、先端部材103の側面が後方型48の段差部48aに接触するような形状とすることによって、この段差部48aを回転移動する取っ手部材100の回転移動を規制するストッパとして機能させてもよい。また、突起部104と段差部48aの両方を用いてストッパを形成するようにしてもよい。
靴型保持装置が靴から立脚(起立)した状態で、取っ手部材100を上方に持ち上げるだけで、靴型保持装置を靴から容易に取り外すことが可能となる。靴から靴型保持装置を取り出した後は、案内ピン107を先端部材103の側面の円弧状の溝からなる開口部から挿入して取っ手部材100を回動して、図9(A)に示すような状態に復帰させることによって、次回以降も同様にして靴型保持装置の靴への着脱を立ち姿勢にて容易に使用することができるようになる。なお、この実施の形態では、案内溝105の形状は一例であり、円弧状の溝と、直線状の溝とを適宜組み合わせて異なる形状としてもよい。図9の取っ手部材100を図5の市販の靴型保持装置に、その補助具として取り付ける場合には、図5の後方型45を加工して、図9の後方型を構成することで対応可能となる。
図12は、本発明の靴型保持装置の第6の変形例を示す図であり、後方型と、この後方型に回動可能に結合される取っ手部材とを変形したものである。図12(A)は、後方型と取っ手部材のみを抜き出して示した図である。図12(B)は、図12(A)を左側から見た側面図である。図12(C)は、図12(A)を右側から見た側面図である。図12(D)は、図12(A)を上側から見た上面図である。図12(E)は、図12(A)のP−P線断面図である。図13は、図12の後方型と取っ手部材とが回動可能となるような位置に取っ手部材が回転移動した状態を示す図であり、それぞれ図12(A)〜(E)に対応する。図13(A)は、後方型と取っ手部材のみを抜き出して示した図である。図13(B)は、図13(A)を左側から見た側面図である。図13(C)は、図13(A)を右側から見た側面図である。図13(D)は、図13(A)を上側から見た上面図である。図13(E)は、図13(A)のQ−Q線断面図である。図14は、後方型と取っ手部材とが回転移動した状態の一例を示す図であり、図14(A)は、直線状にあった後方型と取っ手部材とがくの字型に回転移動した状態を示し、図14(B)は、後方型と取っ手部材とが回転移動によって最終的に立脚(起立)した状態を示す。
図12及び図13に示すように、取っ手部材120は、下方の開放した円筒状部材121から構成される。取っ手部材120の円筒状部材121の下方の外周側面には、連結ピン123の挿通される長尺状の案内枠122が設けられている。後方型49の先端部には、取っ手部材120の円筒状部材121の内周面に沿った円周部491を有する。後方型49の先端部の円周部491が取っ手部材120の円筒状部材121内に挿入されている。取っ手部材120の下方の外周側面には、後方型49の先端部の円周部491が通過可能な略長方形状をした切欠き部124が設けられている。
切欠き部124は、図13(C)に示すように、上端部が長方形状であり、下端部が末広がり状をしており、角丸状に形成されている。この角丸状は、連結ピン123を中心とし、連結ピン123から下方の後方型49の段差部49aまでの距離を半径とするような円形で形成されている。切欠き部124の下端部が角丸状になっていることによって、直線状にあった後方型49と取っ手部材120とは、くの字型に回転移動することができるようになる。
後方型49は、図1〜図4の後方型40の先細り形状の先端部から半円形凹型が省略された形状をしている。後方型49の先細り形状の先端部の円周部491の両端の側面には、切欠き部124を通過可能とするための平坦部492が形成されている。この平坦部492には、取っ手部材120の側面に形成された案内枠122に挿通係合される連結ピン123を挿通(貫通)させる挿通穴が設けられている。取っ手部材120の側面に形成された案内枠122は、連結ピン123を外周(円周)方向に沿って直線状に移動可能に案内する直線状の枠で形成されている。連結ピン123は、いずれか一端が円盤状の平頭をしたリベットで構成されている。なお、連結ピン123の形状は、丸頭、皿頭でもよい。なお、連結ピン123は、ボルトとナットで構成してもよい。
後方型49と取っ手部材120との組み立て工程の一例を説明する。まず、後方型49の先端部を取っ手部材120の円筒状部材121の下方開口部から挿入する。次に、連結ピン123をいずれか一方の案内枠122から後方型49の先端部の挿通穴を介して他方の案内枠122へ挿通(貫通)させ、連結ピン123を挿入し、挿入後の端部を潰して、図12及び図13のような円盤状の平頭を形成することによって、後方型49に対して、取っ手部材120の円筒の中心を回転軸として回転可能に連結する。また、取っ手部材120は、連結ピン123を回動軸として回動可能に後方型49に連結される。
図12の状態は、取っ手部材120がその円筒状部材121の中心を回転軸として、図12(D)において反時計方向に回転し、連結ピン123が案内枠122の左端に位置した状態にある。この状態では、取っ手部材120の円筒状部材121の内周面の一部と、後方型49の円周部491の一部が接触することによって、取っ手部材120は、連結ピン123を回転軸として回動不可となる。すなわち、図12(C)に示すように、取っ手部材120の切欠き部124と、後方型49の先細り形状の先端部の円周部491の両端の側面とがずれた位置にあるために、取っ手部材120は後方型49に対して回動不可となる。このように取っ手部材120と後方型49とが回動不可な一体的な構造体、すなわち一本の棒のようになっていることによって、図12の状態を維持しながら前方型20(図示せず)及び後方型49を靴内部に容易に挿入装着することができるようになる。
前方型20及び後方型49を靴内部に挿入装着することができたら、次に、図13に示すように、操作者が取っ手部材120を図13(D)において時計方向に回転し、連結ピン123を案内枠122の右端に位置させる。この回転に伴って図13(C)に示すように、取っ手部材120の切欠き部124と、後方型49の先細り形状の先端部の円周部491の両端の側面とが一致するようになる。この状態から、操作者が取っ手部材120を人為的操作によって右方向に回動させると、この操作によって、後方型49の先細り形状の先端部の円周部491が取っ手部材120の切欠き部124の下部側を脱出移動し、図14(A)に示すように、直線状にあった後方型49と取っ手部材120とがくの字型に回転移動した状態となる。
この状態で、操作者がさらに取っ手部材120を下方側に人為的操作によって押し付けることによって、靴型保持装置は、図2及び図14(B)に示すような状態、すなわち結合部材33の平坦部が後方型49の凹状の溝内に完全に収納された状態となる。この状態は、前方型20と長さ調節部材30と後方型49とからなる靴型保持装置が靴内に収納されたことを意味するので、靴型保持装置が靴の型を保持することができるようになる。
この状態で取っ手部材120から手を離しても、切欠き部124の上端部が後方型49の上端面に接触し、回転移動する取っ手部材120の回転移動を規制するストッパとして機能しているので、取っ手部材120は、靴から右斜めに若干傾斜して立脚(起立)した状態を保持するようになり、靴型保持装置は靴と一体的となる。なお、図14(B)に示すように、切欠き部124の左右端部が後方型49の段差部49aに接触するような形状とすることによって、この段差部49aを回転移動する取っ手部材120の回転移動を規制するストッパとして機能させてもよい。
靴型保持装置が靴から立脚(起立)した状態で、取っ手部材120を上方に持ち上げるだけで、靴型保持装置を靴から容易に取り外すことが可能となる。靴から靴型保持装置を取り出した後は、取っ手部材120の切欠き部124内に、後方型49の先細り形状の先端部の円周部491を収納し、取っ手部材120を、図13(D)において反時計方向に回転し、連結ピン123が案内枠122の左端に位置するような状態に復帰させることによって、次回以降も同様にして靴型保持装置の靴への着脱を立ち姿勢にて容易に使用することができるようになる。なお、図12の取っ手部材120を図5の市販の靴型保持装置に、その補助具として取り付ける場合には、図5の後方型45を加工して、図12の後方型を構成することで対応可能となる。
図15は、本発明の靴型保持装置の第7の変形例を示す図であり、図12の取っ手部材の一部に変形を加えたものである。図15(A)は、後方型と取っ手部材のみを抜き出して示した図である。図15(B)は、図15(A)を左側から見た側面図である。図15(C)は、図15(A)を右側から見た側面図である。図15(D)は、図15(A)を上側から見た上面図である。図15(E)は、図15(A)のR−R線断面図である。図16は、図15の後方型と取っ手部材とが回動可能となるような位置に取っ手部材が回転移動した状態を示す図であり、それぞれ図15(A)〜(E)に対応する。図16(A)は、後方型と取っ手部材のみを抜き出して示した図である。図16(B)は、図16(A)を左側から見た側面図である。図16(C)は、図16(A)を右側から見た側面図である。図16(D)は、図16(A)を上側から見た上面図である。図16(E)は、図16(A)のS−S線断面図である。図17は、後方型と取っ手部材とが回転移動した状態の一例を示す図であり、図17(A)は、直線状にあった後方型と取っ手部材とがくの字型に回転移動した状態を示し、図17(B)は、後方型と取っ手部材とが回転移動によって最終的に立脚(起立)した状態を示す。
この実施の形態が、図12〜図14のものと異なる点は、切欠き部134と案内枠132の形状である。図15及び図16に示すように、取っ手部材130は、下方の開放した円筒状部材131から構成される。取っ手部材130の円筒状部材131の下方の外周側面には、連結ピン133の挿通されるZ型状の案内枠132が設けられている。後方型49の構成は図12〜図14のものと同じである。後方型49の先端部の円周部491が取っ手部材130の円筒状部材131内に挿入されている。取っ手部材130の下方の外周側面には、後方型49の先端部の円周部491が通過可能な略長方形状をした切欠き部134が設けられている。
切欠き部134は、図15(C)及び図16(C)に示すように、全体的に長方形状をしている。すなわち、図12及び図13の取っ手部材120の切欠き部124は、上端部が長方形状をしており、下端部が末広がり状をしており、角丸状に形成されている。このように切欠き部124の下端部が角丸状になっていることによって、直線状にあった後方型49と取っ手部材120とは、くの字型に回転移動することができるようになっている。しかしながら、切欠き部134のように、全体的に長方形状をしていると、切欠き部134のか端部が後方型49の段差部49aに接触し、後方型49と取っ手部材120とが回転移動しなくなる。そこで、この実施の形態では、案内枠132の形状をZ型状とし、切欠き部124の下端部を角丸状としなくても、後方型49と取っ手部材120とを回転移動可能とした。
取っ手部材130の側面に形成された案内枠132は、連結ピン133を外周(円周)方向に沿ってZ型状に移動可能に案内する段差状の枠(Z型状の段差枠)で形成されている。連結ピン133は、いずれか一端が円盤状の平頭をしたリベットで構成されている。なお、連結ピン133の形状は、丸頭、皿頭でもよい。なお、連結ピン133は、ボルトとナットで構成してもよい。
図15の状態は、取っ手部材130がその円筒状部材131の中心を回転軸として、図15(D)において反時計方向に回転し、連結ピン133が案内枠132の上側左端に位置した状態にある。この状態では、取っ手部材130の円筒状部材131の内周面の一部と、後方型49の円周部491の一部が接触すると共に取っ手部材130の円筒状部材131の下端部と後方型49の段差部49aとが接触していることによって、取っ手部材130は、連結ピン133を回転軸として回動不可となる。このように取っ手部材130と後方型49とが回動不可な一体的な構造体、すなわち一本の棒のようになっていることによって、図15の状態を維持しながら前方型20(図示せず)及び後方型49を靴内部に容易に挿入装着することができるようになる。
前方型20及び後方型49を靴内部に挿入装着することができたら、次に、図16に示すように、操作者が取っ手部材130を図16(D)において時計方向に回転し、連結ピン133を案内枠132の下段右端に位置させる。この回転移動に伴って図16(C)に示すように、取っ手部材130の切欠き部134と、後方型49の先細り形状の先端部の円周部491の両端の側面とが一致するようになると共に取っ手部材130の円筒状部材131の下端部と後方型49の段差部49aとが離間することによって、取っ手部材130は、連結ピン133を回転軸として回動可能となる。従って、操作者が取っ手部材130を人為的操作によって右方向に回動させると、この操作によって、後方型49の先細り形状の先端部の円周部491が取っ手部材130の切欠き部134の下部側を脱出移動し、図17(A)に示すように、直線状にあった後方型49と取っ手部材130とがくの字型に回転移動した状態となる。
この状態で、操作者がさらに取っ手部材130を下方側に人為的操作によって押し付けることによって、靴型保持装置は、図2及び図14(B)に示すような状態、すなわち結合部材33の平坦部が後方型49の凹状の溝内に完全に収納された状態となる。この状態は、前方型20と長さ調節部材30と後方型49とからなる靴型保持装置が靴内に収納されたことを意味するので、靴型保持装置が靴の型を保持することができるようになる。
この状態で取っ手部材130から手を離しても、切欠き部134の上端部が後方型49の上端面に接触し、回動する取っ手部材130の回転移動を規制するストッパとして機能しているので、取っ手部材130は、靴から右斜めに若干傾斜して立脚(起立)した状態を保持するようになり、靴型保持装置は靴と一体的となる。なお、図17(B)に示すように、切欠き部134の左右端部が後方型49の段差部49aに接触するような形状とすることによって、この段差部49aを回転移動する取っ手部材130の回転移動を規制するストッパとして機能させてもよい。
靴型保持装置が靴から立脚(起立)した状態で、取っ手部材130を上方に持ち上げるだけで、靴型保持装置を靴から容易に取り外すことが可能となる。靴から靴型保持装置を取り出した後は、取っ手部材130の切欠き部134内に、後方型49の先細り形状の先端部の円周部491を収納し、取っ手部材130を、図16(D)において反時計方向に回転し、連結ピン133が案内枠132の上段左端に位置するような状態に復帰させることによって、次回以降も同様にして靴型保持装置の靴への着脱を立ち姿勢にて容易に使用することができるようになる。なお、図16の取っ手部材130を図5の市販の靴型保持装置に、その補助具として取り付ける場合には、図5の後方型45を加工して、図16の後方型を構成することで対応可能となる。
上述の実施の形態において、各構成部品は、金属、強化プラスチック、木、プラスチック,ポリプロピレンなど、その用途にあった材質のものを適宜使用することが好ましい。
上述の実施の形態では、可動ピン制御部や可動板制御部にバネ部材55,75を用いて、可動ピン52、可動板63,73に弾性加圧力を印加する場合について説明したが、バネ部材55,75を省略してもよい。バネ部材55,75を省略した場合、可動ピン52、可動板63,73への押圧力は、操作者が押圧解除スイッチ54,74を操作して人為的に行うようにすればよい。
図5の実施の形態では、先端の尖った針状ピン部材68,69を用いて回動可能に結合する場合について説明したが、針状ピン部材68,69の代わりに、強力な磁石を連結板61,62の対向面にそれぞれ埋め込み、この磁石に吸引接触するような金属片又は磁石を後方型45の側面にも埋め込むことによって、取っ手部材60を回動可能に結合するようにしてもよい。この場合も、磁石又は金属片の形状を取っ手部材の長尺方向に沿って細長い形状(例えば楕円形、菱形、長方形、十字形)とすることが好ましい。
図5の実施の形態では、長尺状本体部の凸型を両側から挟み込むように長方形状板からなる連結板61,62を取り付けネジ64〜67によって取り付ける場合について説明したが、長尺状本体部と連結板61,62とを図1〜図4の長尺状本体部のように下端部が凹状の溝を有するような一体構成とし、連結板61,62に対応する個所を押し広げて、そこに後方型45を挿入し、針状ピン部材68,69を後方型45の側面内に挿入するようにしてもよい。
図6の実施の形態では、バネ付きボタンで構成される係合部材78,79を後方型46の半円状の凸部の空洞部内に嵌合(挿入)させることによって、回動可能に結合する場合について説明したが、空洞部の大きさと同程度の直径をしたパイプ部材、棒状部材、円筒部材等を連結板71,72の対向面間に設けて、取り付けネジ74〜77で取り付けることによって、取っ手部材70を回動可能に結合するようにしてもよいし、長尺状本体部と連結板71,72とを図1〜図4の長尺状本体部のように下端部が凹状の溝を有するような一体構成とし、連結板71,72に対応する個所を押し広げて、そこに後方型46を挿入し、パイプ部材、棒状部材、円筒部材等を後方型46の空洞部内に挿入するようにしてもよい。
取っ手部材はその長さを調節できるようにするとよい。例えば、取っ手部材を2つの部材で構成し、取っ手部材を捩じると緩くなり、長さを調整することができ、逆に捩じると締まり、固定されるような機構を採用してもよい。このような機構は、庭園の植物の枝切はさみの棒の長さ調節機能を応用することによって可能である。
図1〜図4の実施の形態において、前方型20を薄いプラスチック板で構成した場合、前方型20の側面全面に直径5〜10[mm]程度の小さな開口部を設けることが好ましい。このような開口部を備えた前方型20からなる靴型保持装置を、靴内に収納後、ドライヤなどで靴内に乾燥空気を送風することによって、水分を含んだ、又は濡れた靴革を早期に乾燥することができる。
また、この開口部の最適な個所に直径1〜1.5[cm]程度の外反母趾矯正用の半円部材をネジなどで固定することによって、靴型保持装置を外反母趾用矯正具として使うことができる。
図9〜図17の各実施の形態に示した後方型と取っ手部材との回動可能な構成は、それを逆にしてもよい。例えば、図9〜図12の先端部材103を後方型48に設け、取っ手部材82に後方型48の先端部の構成である連結ピン106及び案内ピン107を設けてもよい。また、図12〜図17の切欠き部124を備えた円筒状部材121の一部を後方型49に設け、取っ手部材121に後方型49の先端部の構成である連結ピン123及び円周部491などを設けてもよい。
また、図1〜図17の各実施の形態に示した各構成要素を適宜組み合わせて、実施例として示さなかった靴型保持装置を構成してもよい。
10…靴型保持装置
20…前方型
30…調節部材
31…ネジ部材
32…ナット部材
33…結合部材
40,45,46,47,48…後方型
41…連結ピン
50,60,70,80…取っ手部材
51…連結ピン
52…可動ピン
53…可動枠
54,7A…押圧解除スイッチ
55,7B…バネ部材
56,76…加圧棒
57…空洞部
61,62,71,72,84,85…連結板
63,73…可動板
64〜67,74〜77,86,87…取り付けネジ
68,69…針状ピン部材
78,79…係合部材
81,82…円柱状部材
83…先端部材
88〜91…円板状磁石
100…取っ手部材
103…先端部材
104…突起部
105…案内溝
106…連結ピン
107…案内ピン
108,109…挿通穴
110…案内枠
120…取っ手部材
121…円筒状部材
122…案内枠
123…連結ピン
124…切欠き部
130…取っ手部材
131…円筒状部材
132…案内枠
133…連結ピン
134…切欠き部
48…半円形突出部
48a,49a…段差部
49b…4分の1円形状
491…円周部
492…平坦部

Claims (30)

  1. 靴内の甲部及び指部に接する前方型手段と、
    前記前方型手段の後方に設けられ、前記靴内の踵部に接する接触部を有する後方型手段と、
    前記前方型手段と前記後方型手段とを連結し、連結された前記前方型手段と前記後方型手段との全体長を調節すると共に前記後方型手段を回動可能に保持する長さ調節手段と、
    前記後方型手段の前記接触部とは反対側の先端部に回動可能に取り付けられる長尺部材からなる取っ手手段と
    を備えたことを特徴とする靴型保持装置。
  2. 請求項1に記載の靴型保持装置において、
    前記後方型手段が、前記前方型手段に向かって、前記長さ調節手段に近い側の辺が前記長さ調節手段より遠い側の辺に対して徐々に近づき、その幅が狭くなるような先細り形状した先端部を有することを特徴とする靴型保持装置。
  3. 請求項1又は2に記載の靴型保持装置において、
    前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部に3つの半円を交互に凹状に組み合わせた半円形凹型からなる凹部を有し、
    前記取っ手手段が、前記長尺部材の長手方向に沿って移動可能に構成され、前記凹部に係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記凹部から脱出することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動ピン手段を有することを特徴とする靴型保持装置。
  4. 請求項1又は2に記載の靴型保持装置において、
    前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部に平坦部を有し、
    前記取っ手手段が、前記長尺部材の長手方向に沿って移動可能に構成され、前記平坦部に接触係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記平坦部から離間することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動板手段を有することを特徴とする靴型保持装置。
  5. 請求項2、3又は4に記載の靴型保持装置において、
    前記取っ手手段が、前記後方型手段の幅方向に渡って貫通した連結ピン手段によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置。
  6. 請求項2、3又は4に記載の靴型保持装置において、
    前記取っ手手段が、前記後方型手段の側面内の一部に挿入された針状ピン部材によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置。
  7. 請求項2、3又は4に記載の靴型保持装置において、
    前記取っ手手段が、前記後方型手段の先端部付近を両側から挟み込み、挟み込んだ個所の対向面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段と、前記挟み込まれた個所であって前記磁石手段又は金属片手段に対向するように前記後方型手段の側面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段との間の磁気的結合によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置。
  8. 請求項7に記載の靴型保持装置おいて、
    前記取っ手手段に設けられる前記磁石手段又は前記金属片手段が、前記長尺部材の長手方向に沿った細長い形状で形成され、前記後方型手段に設けられる前記磁石手段又は前記金属片手段が、前記後方型手段の長手方向に沿った前記細長い形状で形成されることを特徴とする靴型保持装置。
  9. 請求項1に記載の靴型保持装置において、
    前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部の側面に指の挿入可能な空洞部を備えた半円状の凸部を有し、
    前記取っ手手段が、前記長尺部材の長手方向に沿って移動可能に構成され、前記半円状の凸部側面の平坦部に接触係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記平坦部から離間することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動板手段を有することを特徴とする靴型保持装置。
  10. 請求項9に記載の靴型保持装置において、
    前記取っ手手段が、前記後方型手段の前記半円状の凸部の空洞部内に挿入された半円形状のベアリング部材とバネ部材とからなるバネ付きボタンによって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置。
  11. 請求項3から8までのいずれか1に記載の靴型保持装置において、
    前記取っ手手段が、前記可動ピン手段又は前記可動板手段を前記後方型手段に弾性加圧力にて押圧すると共にこの押圧状態を人為的操作によって解除することができるように構成された可動制御手段を備えたことを特徴とする靴型保持装置。
  12. 請求項1又は2に記載の靴型保持装置において、
    前記取っ手手段が、前記後方型手段の先端部付近を両側から挟み込むように設けられた凹型状先端部材と、前記凹型状先端部材の幅方向に渡って貫通するように設けられた連結ピン手段と、前記連結ピン手段よりも前記後方型手段の先端部側を貫通するように設けられ、前記凹型状先端部材の対向面に形成された円弧状の案内溝に沿って案内移動されるように設けられた案内ピン手段と、前記凹型状先端部材の両側面に設けられ、前記取っ手手段の長手方向に沿って前記連結ピン手段を案内移動させる案内枠と、前記円弧状の案内溝に接続され、前記取っ手手段の長手方向に沿って前記案内ピン手段を案内移動させる前記案内枠と略同じ長さの直線状の案内溝とによって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置。
  13. 請求項1又は2に記載の靴型保持装置において、
    前記取っ手手段が、前記後方型手段の先端部を挿入可能に下方の開放された円筒状部材であって、前記円筒状部材の外周側面に、連結ピン手段の挿通される長尺状の案内枠と、前記後方型手段の先端部を通過可能とする略長方形状の切欠き部とを有する円筒状部材から構成され、
    前記後方型手段の先端部が、前記円筒状部材の内周面に沿った円周部と、前記円周部の両端側面に形成された前記切欠き部を通過可能な平坦部と、前記平坦部の両側面に前記連結ピン手段の挿通される挿通穴とを有するように構成され、
    前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させて、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態とすることによって、前記取っ手手段が前記後方型手段に対して回動可能な状態となり、前記所定の方向と反対方向に回転させて、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過不可能な状態とすることによって、前記取っ手手段が前記後方型手段に対して回動不可な状態となることを特徴とする靴型保持装置。
  14. 請求項13に記載の靴型保持装置において、
    前記切欠き部の上端部が長方形状であり、下端部が末広がり状をしており、角丸状に形成されていることによって、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させた場合に、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態となることを特徴とする靴型保持装置。
  15. 請求項13に記載の靴型保持装置において、
    前記長尺状の案内枠をZ型状の段差枠で構成することによって、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させた場合に、前記後方型手段と前記取っ手手段とが離間し、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態となることを特徴とする靴型保持装置。
  16. 靴内の甲部及び指部に接する前方型手段と、前記前方型手段の後方に設けられ、前記靴内の踵部に接する接触部を有する後方型手段と、前記前方型手段と前記後方型手段とを連結し、連結された前記前方型手段と前記後方型手段との全体長を調節すると共に前記後方型手段を回動可能に保持する長さ調節手段とを有する靴型保持装置に取り付けられる靴型保持装置用補助具であって、前記後方型手段の前記接触部とは反対側の先端部に回動可能に取り付けられる長尺部材で構成されることを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  17. 請求項16に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記後方型手段が、前記前方型手段に向かって、前記長さ調節手段に近い側の辺が前記長さ調節手段より遠い側の辺に対して徐々に近づき、その幅が狭くなるような先細り形状した先端部を有することを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  18. 請求項16又は17に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部に3つの半円を交互に凹状に組み合わせた半円形凹型からなる凹部を有し、
    前記長尺部材が、その長手方向に沿って移動可能に構成され、前記凹部に係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記凹部から脱出することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動ピン手段を有することを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  19. 請求項17又は18に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部に平坦部を有し、
    前記長尺部材が、その長手方向に沿って移動可能に構成され、前記後方型に接触係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記後方型から離間することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動板手段を有することを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  20. 請求項17、18又は19に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記長尺部材が、前記後方型手段の幅方向に渡って貫通した連結ピン手段によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置用補助装置。
  21. 請求項17、18又は19に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記長尺部材が、前記後方型手段の側面内の一部に挿入された針状ピン部材によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  22. 請求項17、18又は19に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記長尺部材が、前記後方型手段の先端部付近を両側から挟み込み、挟み込んだ個所の対向面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段と、前記挟み込まれた個所であって前記磁石手段又は金属片手段に対向するように前記後方型手段の側面にそれぞれ設けられた磁石手段又は金属片手段との間の磁気的結合によって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  23. 請求項22に記載の靴型保持装置用補助具おいて、
    前記長尺部材に設けられる前記磁石手段又は前記金属片手段が、前記長尺部材の長手方向に沿った細長い形状で形成され、前記後方型手段に設けられる前記磁石手段又は前記金属片手段が、前記後方型手段の長手方向に沿った前記細長い形状で形成されることを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  24. 請求項16に記載の靴型保持装置用補助装置において、
    前記後方型手段が、前記接触部とは反対側の先端部の側面に指の挿入可能な空洞部を備えた半円状の凸部を有し、
    前記長尺部材が、その長手方向に沿って移動可能に構成され、前記半円状の凸部側面の平坦部に接触係合することによって前記長尺部材を回動不可な状態とし、前記平坦部から離間することによって前記長尺部材を回動可能な状態とする可動板手段を有することを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  25. 請求項24に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記長尺部材が、前記後方型手段の前記半円状の凸部の空洞部内に挿入された半円形状のベアリング部材とバネ部材とからなるバネ付きボタンによって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  26. 請求項19から24までのいずれか1に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記長尺部材が、前記可動ピン手段又は前記可動板手段を前記後方型手段に弾性加圧力にて押圧すると共にこの押圧状態を人為的操作によって解除することができるように構成された可動制御手段を備えたことを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  27. 請求項17又は18に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記長尺部材が、前記後方型手段の先端部付近を両側から挟み込むように設けられた凹型状先端部材と、前記凹型状先端部材の幅方向に渡って貫通するように設けられた連結ピン手段と、前記連結ピン手段よりも前記後方型手段の先端部側を貫通するように設けられ、前記凹型状先端部材の対向面に形成された円弧状の案内溝に沿って案内移動されるように設けられた案内ピン手段と、前記凹型状先端部材の両側面に設けられ、前記取っ手手段の長手方向に沿って前記連結ピン手段を案内移動させる案内枠と、前記円弧状の案内溝に接続され、前記取っ手手段の長手方向に沿って前記案内ピン手段を案内移動させる前記案内枠と略同じ長さの直線状の案内溝とによって、前記後方型手段に回動可能に取り付けられることを特徴とする靴型保持装置補助具。
  28. 請求項17又は18に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記長尺部材が、前記後方型手段の先端部を挿入可能に下方の開放された円筒状部材であって、前記円筒状部材の外周側面に、連結ピン手段の挿通される長尺状の案内枠と、前記後方型手段の先端部を通過可能とする略長方形状の切欠き部とを有する円筒状部材から構成され、
    前記後方型手段の先端部が、前記円筒状部材の内周面に沿った円周部と、前記円周部の両端側面に形成された前記切欠き部を通過可能な平坦部と、前記平坦部の両側面に前記連結ピン手段の挿通される挿通穴とを有するように構成され、
    前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させて、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態とすることによって、前記円筒状部材が前記後方型手段に対して回動可能な状態となり、前記所定の方向と反対方向に回転させて、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過不可能な状態とすることによって、前記円筒状部材が前記後方型手段に対して回動不可な状態となることを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  29. 請求項28に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記切欠き部の上端部が長方形状であり、下端部が末広がり状をしており、角丸状に形成されていることによって、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させた場合に、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態となることを特徴とする靴型保持装置用補助具。
  30. 請求項28に記載の靴型保持装置用補助具において、
    前記長尺状の案内枠をZ型状の段差枠で構成することによって、前記円筒状部材の円筒の中心を回転軸として所定の方向に回転させた場合に、前記後方型手段と前記取っ手手段とが離間し、前記後方型手段の前記平坦部が前記切欠き部を通過可能な状態となることを特徴とする靴型保持装置用補助具。
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