JP2016054998A - 足指間力測定器 - Google Patents

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裕司 小島
Yuji Kojima
裕司 小島
山下 和彦
Kazuhiko Yamashita
和彦 山下
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Abstract

【課題】 測定者Uが表示部を見にくく、測定時にかがんでスイッチを操作しなければならず、座った状態で測定するときに無理な姿勢を取ることになること。
【解決手段】 この足指間力測定器100は、床面に載置する箱状の本体1と、当該本体1の側面に上下方向に回転可能に設けたアーム2と、当該アーム2の先端に設けられ且つスイッチ類及び/又は表示部をその筐体に設けたコントロールボックス3とを備え、前記本体1の上面には開口4が設けられ、当該開口4から測定可動部材5と測定固定部材6とが所定間隔をあけて突出し、当該測定可動部材5と測定固定部材6との間にはロードセル18が設けられている。係る構成によればアーム2によりコントロールボックス3を測定者Uの近くに位置できるので、表示部を見やすく、楽な姿勢で測定操作が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中高齢者やスポーツ選手、子供、リハビリテーションの必要な人などにおいて安全かつ容易に、短時間で下肢筋力の測定が可能とする足指間力測定器に関するものである。
下肢筋力の中でも下腿筋群が平衡機能や、歩行能力に重要な機能を果たしていることが報告される中、従来の装置においては、移動、測定時間、価格、機能評価などの面で、一般的に行われている体力テストやスポーツテストにおいて安全かつ容易に下肢筋力を測定することは難しかった。また、寝たきり高齢者を減らすためには、下肢筋力を強化する必要があり、下肢筋力の中でも足裏に関する筋力や前脛骨筋などの筋肉を強化し、定量的に評価することが必要であり、だれにでも使用が可能で、容易に筋力の評価が可能な装置が求められていた。
このような課題に対する測定器として、従来から特許文献1に記載のような足指間力測定器が知られている。この足指間力測定器は、測定可動部と測定固定部とが足指の間隔程度に配置され、この測定可動部と測定固定部との間には歪ゲージが設けられる。測定可動部と測定固定部とを例えば第1指と第2指との間で挟んで力を入れて挟むと、歪ゲージに圧力が加わり電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値の変化を測定して足指間の力を測定する。
特開2003−175021号公報
従来の足指間力測定器は、足置き台に直接表示部を設けているため、測定者が表示部を見にくいという問題点があった。また、測定開始のスイッチ等が足置き台に設けられることになるため、測定時にかがんで操作しなければならず、座った状態で測定するときに無理な姿勢を取ることになるという問題点があった。この発明は、係る問題点を解決するためになされたものである。
本発明に係る足指間力測定器は、床面に載置する箱状の本体と、当該本体の側面に上下方向に回転可能に設けたアームと、当該アームの先端に設けられ且つスイッチ類及び/又は表示部をその筐体に設けたコントロールボックスとを備え、前記本体の上面には開口が設けられ、当該開口から測定可動部材と測定固定部材とが所定間隔をあけて突出し、当該測定可動部材と測定固定部材との間にはロードセルが設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る足指間力測定器は、上記構成において、前記測定固定部材は、スライダ機構の第一スライダに固定されており、第一スライダを移動させる伝達機構を当該スライダ機構からアームの先端にかけて設け、当該アーム先端には伝達機構に取り付けた操作部が設けられていることを特徴とする。
この発明の実施の形態1に係る足指間力測定器を示す斜視図 図1に示した足指間力測定器の内部構造を示す構成図 コントロールボックスの構成図 この足指間力測定器の使用方法を示す説明図 この足指間力測定器の使用方法を示す説明図
図1は、この発明の実施の形態1に係る足指間力測定器を示す斜視図である。この足指間力測定器100は、床面に載置する比較的平らな箱状の本体1と、本体1の側面に上下方向に回転可能に設けたアーム2と、当該アーム2の先端に設けたコントロールボックス3とを備えている。本体1の上面には、開口が設けられ、当該開口4から測定可動部材5と測定固定部材6とが所定間隔をあけて突出している。測定可動部材5と測定固定部材6は金属製の板状体からなる。
図2は、図1に示した足指間力測定器の内部構造を示す構成図である。本体1の側面壁10から内側に向かって中空軸11が突設される。この中空軸11の中心には軸方向にネジ部12が挿入されている。ネジ部12には、ナット部13が設けられる。ナット部13は、スライダ機構によりネジ部12の軸方向に移動可能となる。スライダ機構は、ナット部13に接続した第一スライダ14と、第一スライダ14を直動ガイドするガイドレール15とから構成される。第一スライダ14には、前記測定固定部材6が取り付けられる。
測定固定部材6はL字の板状体であり、第一スライダ14にボルト固定される。また、第一スライダ14には、測定可動部材5と測定固定部材6との間隔を測定するためのリニアスケール16が設けられる。リニアスケール16の本体1部は、本体1に固定され、移動部16aが第一スライダ14と連結される。第一スライダ14及びガイドレール15は所定の剛性が確保できれば樹脂製でも金属製でも良い。なお、測定固定部材6の「固定」とは、測定可動部材5と測定固定部材6との間隔調整時ではなく、足指間圧力の測定時に固定されることをいう。測定可動部材5は、測定時に可動してロードセルに圧力を加えることになることから「可動」と表すものとする。
前記中空軸11にはブラケット17が貫通して設けられている。このブラケット17の突出部17aには、ロードセル18が設けられる。また、中空軸11には軸方向にスライド可能に第二スライダ19が貫通状態で設けられる。第二スライダ19は、支持部19aが中空軸11に対する側方に設けられ当該支持部19aに測定可動部材5が固定される。また、第二スライダ19は、ガイドレール15により直動ガイドされる。第二スライダ19の支持部は、前記ロードセル18に当接している。ブラケット17、第二スライダ19及びガイドレール15は所定の剛性が確保できれば樹脂製でも金属製でも良い。
前記ネジ部12は、本体1の側面壁10から外側に突出する。本体1の側面壁10にはアーム2が設けられ、このアーム2は角管で構成され、前記ネジ部12は当該アーム2の下端を貫通している。アーム2の内部には、タイミングプーリ20が配置される。当該タイミングプーリ20は、前記ネジ部12に固定される。
一方、アーム2の上端(搖動する側)にも軸21が貫通しており、アーム2の内側において当該軸21にタイミングプーリ22が固定されている。また、軸21はアーム2の外側に貫通しており、アーム2の外側において前記貫通して外側に突出した軸21にローレットノブ23が取り付けられている。ローレットノブ23の回転はタイミングプーリ22に伝わる。
アーム2の上端及び下端のタイミングプーリ20、22には、タイミングベルト24が渡されており、当該タイミングベルト24はアーム2内に配置される。これにより、アーム2上端のローレットノブ23を回転させると下端のネジ部12が回転する。ネジ部12の回転によりナット部13が動き、ナット部13に接続した第一スライダ14がガイドレール15に沿って直動する。このように、アーム2の上端から第一スライダ14まで、ローレットノブ23(操作部)の回転を伝達する伝達機構が形成されている。
前記コントロールボックス3には、ロードセル18からの出力線18aがアーム2を介して導入され、回路基板に接続される。また、コントロールボックス3には、一次電池又は二次電池からなる電源が内蔵される。当該電源によりコントロールボックス3内の回路基板に電力を供給する。また、コントロールボックス3には、図3に示すように、ロードセル18の出力信号を増幅するアンプ部91と、アナログ信号をデジタル変換するAD変換器92が設けられる。更に、外部の受信装置に測定情報を送信する送信部93が設けられる。送信部93は、例えばブルーツース(商標)に準拠した送信回路である。筐体には、液晶パネル等の表示部94が設けられている。表示部94のドライバ回路95は回路基板上に設けられる。更に、測定開始のスイッチ類も当該筐体に設けられている。また、このコントロールボックス3は、アーム2の上端に回転自在に設けられる。このため、前記表示部94を見やすい角度に調整できるし、スイッチ類を操作し易い角度に調整できる。
図4及び図5は、この足指間力測定器の使用方法を示す説明図である。まず、足指間力測定器100を床において測定者Uが椅子に座る。また、測定者Uが姿勢良く測定を実施できるように、アーム2を前記ネジ部12を中心に回転させてその上端を起こし、測定者Uが見やすい位置に固定する。次に、測定者Uの足の大きさに合わせて測定可動部材5と測定固定部材6との間隔を調整する。測定者Uがローレットノブ23を回転させると、タイミングプーリ20、22とタイミングベルト24によりその回転がネジ部12に伝わる。
ネジ部12が回転すると、ナット部13で螺合している第一スライダ14がネジピッチに応じて移動する。第一スライダ14には測定可動部材5が設けられているので、その結果、測定固定部材6との間隔が変更される。そして、自然な状態での測定者Uの第1指と第2指の間隔に合わせる。
ここで、測定者Uの第1指と第2指の間隔に合わせて前記測定可動部材5と測定固定部材6との間隔を調整するにあたり、測定者Uが指が開いてそれ以上開かないような感覚を得たときを測定開始の間隔として設定するのが好ましい。即ち、本発明は、測定者Uが測定可動部材5と測定固定部材6の開き具合を体感しながらローレットノブ23を回転させることができるのである。
そして、コントロールボックス3のスイッチを入れて測定開始する。測定者Uが測定可動部材5と測定固定部材6とを第1指と第2指との間で挟んで力を入れて挟むと、その力が測定可動部材5に設けたロードセル18に加わり、その力に対応した出力信号がアンプ部91で増幅され、AD変換器92でデジタル信号に変換される。このデータは、送信部93により所定の受信装置(例えば、ノート型PC、タブレット端末等の無線通信機能を備えたコンピュータ端末等)により受信される。また、デジタル変換された信号に基づいて力の値が計算されて表示部94に表示される。
この足指間力測定器100は、アーム2によりコントロールボックス3を操作し易い位置に設定できるので楽な姿勢で測定が可能となる。また、手元のローレットノブ23で測定可動部材5と測定固定部材6との間隔を調整できるので、測定者Uがしゃがむことなく適切に測定可動部材5と測定固定部材6との間隔を設定できる。
なお、上記実施の形態では、タイミングプーリ20、22とタイミングベルト24によりローレットノブ23の回転をネジ部12に伝達しているが、回転伝達手段はこれに限定されず、例えばローレットノブ23を取り付けた軸に傘歯車を設け、この傘歯車とかみ合う傘歯車を伝達軸の端部に設け、他端にも傘歯車を設けると共に前記ネジ部12の端部に傘歯車を設けてこれらをかみ合わせ、ローレットノブ23の回転をネジ部12に伝達するようにしても良い。また、タイミングプーリ20及びタイミングベルトに代えて所定のテンションを維持できれば通常のプーリとベルトを用いても良い。
なお、本発明を繰り返し使用することで、筋力の向上につながるため、足指間圧力などの下肢筋力の訓練機器としても使用することができる。
そして、本発明より得られる足指間圧力の値は、それだけでも下肢筋力の指標となり得るが、姿勢保持を行うのに重要な筋である前脛骨筋と協調的に活動する。したがって、歩行能力の確保や転倒の予防に効果がある
100 足指間力測定器
1 本体
2 アーム
3 コントロールボックス
4 開口
5 測定可動部材
6 測定固定部材
23 ローレットノブ

Claims (2)

  1. 床面に載置する箱状の本体と、当該本体の側面に上下方向に回転可能に設けたアームと、当該アームの先端に設けられ且つスイッチ類及び/又は表示部をその筐体に設けたコントロールボックスとを備え、
    前記本体の上面には開口が設けられ、当該開口から測定可動部材と測定固定部材とが所定間隔をあけて突出し、当該測定可動部材と測定固定部材との間にはロードセルが設けられていることを特徴とする足指間力測定器。
  2. 前記測定固定部材は、スライダ機構の第一スライダに固定されており、第一スライダを移動させる伝達機構を当該スライダ機構からアームの先端にかけて設け、当該アーム先端には伝達機構に取り付けた操作部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の足指間力測定器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020000305A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 有限会社 ライブエイド 足指力測定装置、足指力評価方法、及びプログラム

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