JP2016053633A - 偏光板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
1つの実施形態においては、上記接触を、上記偏光フィルム積層体を塩基性溶液に浸漬することにより行う。
1つの実施形態においては、上記保護フィルムがセルロース系樹脂で形成されている。
1つの実施形態においては、上記塩基性溶液の濃度が0.1N以上である。
本発明の別の局面によれば、偏光板が提供される。この偏光板は、上記製造方法により得られ、非偏光部が形成された偏光子と、該偏光子の片側に配置された保護フィルムとを備える。
図1および図2は、本発明の1つの実施形態による偏光フィルム積層体の概略図であり、図1は偏光フィルム積層体の斜視図であり、図2は図1に示す偏光フィルム積層体の部分断面図である。偏光フィルム積層体100は、偏光子10と偏光子10の一方面側(図示例では上面側)に配置された表面保護フィルム20と、偏光子10の他方面側(図示例では下面側)に配置された保護フィルム30とを備える。偏光フィルム積層体100は、その一方面側(図示例では上面側)に偏光子10が露出した露出部11,11…を有する。図示例では、露出部11は、偏光子10の一方面側に配置されている表面保護フィルム20に貫通孔21を形成することにより設けられている(便宜上、貫通孔を有する表面保護フィルムを第1の表面保護フィルムと称する場合がある)。なお、後述の塩基性溶液との接触により、偏光子10の露出部11に対応する部分に非偏光部が形成され得る。
偏光子10は、代表的には樹脂フィルムで構成される。樹脂フィルムは、代表的には、二色性物質を含むポリビニルアルコール系樹脂(以下、「PVA系樹脂」と称する)フィルムである。偏光子は、単一のフィルムであってもよく、樹脂基材上に形成された樹脂層(代表的には、PVA系樹脂層)であってもよい。
表面保護フィルムは、所望の露出部が形成されるように、偏光子の一方面側に設けられる。図示例では、表面保護フィルム20は、所定のパターンで配置された貫通孔21,21…を有する。貫通孔が設けられる位置は、偏光子の露出部が形成される位置に対応する。貫通孔は、任意の適切な形状を有し得る。貫通孔の形状は形成される露出部の平面視形状に対応する。貫通孔は、例えば、機械的打ち抜き(例えば、パンチング、彫刻刃打抜き、プロッター、ウォータージェット)または所定部分の除去(例えば、レーザーアブレーションまたは化学的溶解)により形成される。
保護フィルム30の形成材料としては、例えば、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂等のエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、これらの共重合体樹脂等が挙げられる。これらの中でも、好ましくはセルロース系樹脂が用いられる。後述の塩基性溶液との接触により、保護フィルム表面がケン化され、接着層に対する投錨力が格段に向上し得るからである。また、塩基性溶液との接触後においても、優れた透明性を保持し得るからである。その上、他の材料と比較して、塩基性溶液との接触による表面改質の効果を顕著に得ることができるからである。
図示しないが、偏光フィルム積層体は、さらに別の表面保護フィルム(第2の表面保護フィルム)を有していてもよい。第2の表面保護フィルムは、例えば、任意の適切な粘着剤を介して保護フィルムに剥離可能に貼り合わせられ、後述の塩基性溶液との接触の際には取り除かれる。
上記非偏光部は、代表的には、化学処理により偏光子を脱色することにより形成される。具体的には、上記偏光フィルム積層体を化学処理による脱色(以下、化学的脱色処理とも称する)に供することにより偏光子に非偏光部を形成する。化学的脱色処理は、偏光フィルム積層体を塩基性溶液に接触させることを含む。このような形態によれば、偏光フィルム積層体に対し、偏光子の脱色処理に加えて保護フィルムの表面処理(アルカリ処理)を施すことができ、非偏光部を有し、かつ、表面改質された偏光板を高い効率で製造し得る。
本発明により得られる偏光板は、非偏光部が形成された偏光子と、この偏光子の片側に配置された保護フィルムとを備える。
ヨウ素を含む偏光子(厚み5μm)の片側にTACフィルム(厚み80μm)が貼り合わせられた偏光板の偏光子表面に、直径4mmの穴が形成された粘着剤付表面保護フィルムを貼り合わせ、偏光フィルム積層体を得た。
得られた偏光フィルム積層体を、常温の水酸化ナトリウム水溶液(2N)に1分間浸漬した。その後、偏光フィルム積層体の表面に付着した水溶液をウエスでふき取った後、40℃のオーブンで30秒間乾燥させて偏光板を得た。
こうして得られた偏光板のTACフィルム側にアクリル系粘着剤を塗布して厚み20μmの粘着剤層を形成した。
偏光フィルム積層体に対し、水酸化ナトリウム水溶液による処理および乾燥処理を施さなかったこと以外は実施例1と同様にして、粘着剤層付偏光板を得た。
ヨウ素を含む偏光子(厚み5μm)の片側にTACフィルム(厚み80μm)が貼り合わせられた偏光板の偏光子表面に、直径4mmの穴が形成された粘着剤付表面保護フィルムを貼り合わせた。また、TACフィルム表面に粘着剤付表面保護フィルム(穴なし)を貼り合わせた。こうして偏光フィルム積層体を得た。
得られた偏光フィルム積層体を、常温の水酸化ナトリウム水溶液(2N)に1分間浸漬した。その後、偏光フィルム積層体の表面に付着した水溶液をウエスでふき取った後、40℃のオーブンで30秒間乾燥させて偏光板を得た。
こうして得られた偏光板のTACフィルム側の表面保護フィルムを剥離し、アクリル系粘着剤を塗布して厚み20μmの粘着剤層を形成した。
11 露出部
20 表面保護フィルム(第1の表面保護フィルム)
30 保護フィルム
100 偏光フィルム積層体
Claims (5)
- 偏光子と、該偏光子の一方面側に配置された表面保護フィルムと、該偏光子の他方面側に配置された保護フィルムとを備え、該一方面側に偏光子が露出した露出部を有する偏光フィルム積層体の両側表面を、塩基性溶液に接触させることを含む、
非偏光部を有する偏光板の製造方法。 - 前記接触を、前記偏光フィルム積層体を塩基性溶液に浸漬することにより行う、請求項1に記載の製造方法。
- 前記保護フィルムがセルロース系樹脂で形成されている、請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記塩基性溶液の濃度が0.1N以上である、請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
- 請求項1から4のいずれかに記載の製造方法により得られ、
非偏光部が形成された偏光子と、該偏光子の片側に配置された保護フィルムとを備える、
偏光板。
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JP2018028563A (ja) * | 2016-08-15 | 2018-02-22 | 日東電工株式会社 | 偏光板およびその製造方法、ならびに該偏光板を用いた画像表示装置 |
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