JP2016053337A - 内燃機関及び内燃機関の制御方法 - Google Patents

内燃機関及び内燃機関の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の気筒内への燃料噴射量を正確に推定して、この推定算出した燃料噴射量とEGR率を基に内燃機関への目標吸入空気量を正確に算出して、吸入空気量または燃料噴射量を正確に制御することができ、より適切なエンジンの運転状態を確保することができる内燃機関及び内燃機関の制御方法を提供する。【解決手段】エンジン1を制御する制御装置40がエンジン本体10の気筒内に入る吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int、気筒内から出る排気ガスGの酸素濃度VP_O2exh及び吸入空気量MF_int(A)に基づいて、エンジン本体10に供給される燃料流量MF_fuelを求め、これから気筒内への燃料噴射量を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の気筒内への燃料噴射量を正確に推定して、より適切なエンジンの運転状態を確保することができる内燃機関及び内燃機関の制御方法に関する。
一般的に、車両に搭載されるディーゼルエンジン等の内燃機関では、気筒内に吸入される吸気ガス(新気+EGRガス)に燃料を噴射して、この吸気ガスと燃料の混合気をピストンにより圧縮して燃焼させることで、車両の走行用の動力を発生させている。
この気筒内に噴射される燃料量に応じた酸素量を有する吸気ガスを気筒内に導入することで、気筒内の燃焼状態を良化させることができるので、燃費を向上させることができるとともに、エンジンから排出される排気ガスに含まれる微粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)等の排気ガス中の含有量を適切に維持することができる。従って、実際の燃料噴射量とEGR率(吸気ガスにおけるEGRガスの割合)を基に気筒内への吸入空気量の目標値(目標吸入空気量)を正確に算出して、この目標値になるように吸入空気量を制御することが重要となる。
しかしながら、燃料噴射弁に対する指令値と実際に噴射される燃料量との差は、燃料噴射弁の個々の機差に基づいて生じるものと、経年変化によって生じるものとがあり、必ずしも、指令値どおりの燃料噴射量になっているとは限らず、精度良く、実際に噴射されている燃料量と気筒内への酸素量との関係を制御目標値に制御することは難しいという問題がある。
しかも、エンジンにおける燃料配管及びその他の補機類のレイアウトの観点から、燃料配管中に高精度の燃料流量計を設置することは困難であるため、車両の走行中に、計測した燃料噴射量で吸入空気量を制御することは難しいという問題がある。つまり、実車に搭載した状態においてエンジンの瞬時の燃料流量を計測し、その情報を基にエンジン吸入空気量を制御することは一般的に容易ではない。
これに関連して、機関排気を排気還流通路を介して機関の吸気系に還流する排気還流装置を備えた内燃機関において、排気還流装置で還流される排気中の酸素量を検出する還流酸素量検出手段と、機関に吸入される新気の量を検出する新気量検出手段と、この新気量検出手段で検出された新気の量と還流酸素検出手段で検出された還流排気中の酸素量とに基づいて機関の制御量を決定する機関制御手段とを含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この内燃機関の制御装置においては、排気還流ガス(EGRガス)中の酸素濃度と還流排気量とから排気還流に伴って機関に流入する酸素量に対応する基本燃料噴射量とエアフロメータで検出される新気量に対応する基本燃料噴射量との加算値を実際の気筒流入酸素量に対応する噴射量と見做し、これに基づいて最終的な燃料噴射量を算出している。そして、この燃料噴射量に対応するパルス幅の噴射パルス信号を、所定の噴射タイミングにおいて燃料噴射弁に出力して、燃料噴射弁による燃料噴射を制御している。
この内燃機関の制御装置では、燃料噴射量の目標値の算出に排気還流ガスの酸素量を用いているが、燃料噴射弁における燃料噴射量の目標値と実際の噴射量との差異に関しては触れられておらず、この問題の解決はなされていない。
特開平08−042369号公報
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の気筒内への燃料噴射量を正確に推定して、この推定算出した燃料噴射量とEGR率を基に内燃機関への目標吸入空気量を正確に算出して、吸入空気量または燃料噴射量を正確に制御することができ、より適切なエンジンの運転状態を確保することができる内燃機関及び内燃機関の制御方法を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関は、排気通路を通過する排気ガスの一部をEGRガスとして、EGR通路を経由して吸気通路に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関において、該内燃機関を制御する制御装置が、気筒内に入る吸気ガスの酸素濃度、前記気筒内から出る排気ガスの酸素濃度及び吸入空気量に基づいて、前記気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出するように構成される。なお、この吸気ガスは、EGRが行われているときは、新気とEGRガスの混合気となり、EGRが行われていないときは、新気となる。
この構成によれば、吸気ガスの酸素濃度、排気ガスの酸素濃度及び吸入空気量に基づいて、内燃機関の気筒内への燃料噴射量を正確に推定することができるので、この推定算出した燃料噴射量とEGR率を基に内燃機関への目標吸入空気量を正確に算出することができる。したがって、車両の走行において、吸入空気量とEGRガス量を正確に制御することにより、または、燃料噴射量の指令値と推定した燃料噴射量の差に応じて燃料噴射の指令値を補正することにより、気筒内の燃焼状態を目標の燃焼状態にして、最適なエンジンの運転状態とすることができ、燃費を向上させることができる。
言い換えれば、自動車用として一般的に用いられる酸素濃度センサを用いて、その情報からEGR率を算出して、これをコントロールすることに加え、同時に求められる瞬時の燃料噴射量から適切な空気量等を見積もりして制御に用いることで、より適切なエンジンの運転状態を確保することができる。なお、このEGR率は、吸気ガスの酸素濃度と排気ガスの酸素濃度から算出することができ、この算出したEGR率を基に、EGR率の目標値(目標EGR率)との差を算出することができるので、EGR率を正確に制御することができる。
また、上記の内燃機関において、前記制御装置が、前記吸気通路と前記EGR通路との合流点より下流側の前記吸気通路に設けた吸気酸素濃度センサで検出された吸気ガスの酸素濃度、前記気筒より下流側の前記排気通路に設けた排気酸素濃度センサで検出された排気ガスの酸素濃度、及び、前記吸気通路と前記EGR通路との合流点より上流側の前記吸気通路に設けた空気流量センサで検出された吸入空気量から算出される吸気ガスの吸気モル数を
Figure 2016053337
上記の(1)式に代入して、燃料流量のモル数を算出した後に、
この燃料流量のモル数を
Figure 2016053337
上記の(2)式に代入して、エンジンに供給される燃料流量を求め、これから前記気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出するように構成される。
ここで、上記の(1)式において、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MN_intは吸気ガスの吸気モル数(単位:kmol/s)、VP_O2intは吸気ガスの酸素濃度(単位:%)、VP_O2exhは排気ガスの酸素濃度(単位:%)、n、m及びrはそれぞれ燃料(軽油)の分子式CnHmOrのC(炭素)原子、H(水素)原子及びO(酸素)原子の係数であり、また、上記の(2)式において、MF_fuelは燃料流量(単位:kg/s)、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MW_fuelは燃料のモル分子量(単位:kg/kmol)である。
この構成によれば、(1)式、(2)式を用いてエンジンに供給される燃料流量を算出することにより、内燃機関の気筒内への燃料噴射量をより正確に推定することができる。
また、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の制御方法は、排気通路を通過する排気ガスの一部をEGRガスとして、EGR通路を経由して吸気通路に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関の制御方法において、気筒内に入る吸気ガスの酸素濃度、前記気筒内から出る排気ガスの酸素濃度及び吸入空気量に基づいて前記気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出し、この燃料噴射量を用いて内燃機関を制御することを特徴とする方法である。
また、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の制御方法は、前記気筒内に入る吸気ガスの酸素濃度、排気ガスの酸素濃度及び吸気ガスの吸気モル数を
Figure 2016053337
上記の(1)式に代入して、燃料流量のモル数を算出した後に、この燃料流量のモル数を
Figure 2016053337
上記の(2)式に代入して、エンジンに供給される燃料流量を求め、これから前記気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出することを特徴とする方法である。
ここで、上記の(1)式において、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MN_intは吸気ガスの吸気モル数(単位:kmol/s)、VP_O2intは吸気ガスの酸素濃度(単位:%)、VP_O2exhは排気ガスの酸素濃度(単位:%)、n、m及びrはそれぞれ燃料(軽油)の分子式CnHmOrのC(炭素)原子、H(水素)原子及びO(酸素)原子の係数であり、また、上記の(2)式において、MF_fuelは燃料流量(単位:kg/s)、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MW_fuelは燃料のモル分子量(単位:kg/kmol)である。
これらの方法によれば、上記の内燃機関と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の内燃機関及び内燃機関の制御方法によれば、吸気ガスの酸素濃度、排気ガスの酸素濃度及び吸入空気量に基づいて、内燃機関の気筒内への燃料噴射量を正確に推定することができるので、この推定算出した燃料噴射量とEGR率を基に内燃機関への目標吸入空気量を正確に算出することができる。したがって、吸入空気量とEGRガス量を正確に制御することにより、または、燃料噴射量の指令値と推定した燃料噴射量の差に応じて燃料噴射の指令値を補正することにより、気筒内の燃焼状態を目標の燃焼状態にして、最適なエンジンの運転状態を実現することができ、燃費を向上させることができる。
本発明に係る実施の形態の内燃機関の構成の一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関及び内燃機関の制御方法について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明に係る実施の形態のエンジン(内燃機関)1は、エンジン本体10と吸気通路12と排気通路13を備えており、さらに、ターボ式過給システムのターボチャージャ(ターボ式過給器)15と、排気通路13を通過する排気ガスGの一部をEGRガスGeとして、EGR通路を経由して吸気通路12に還流させるEGRシステムを備えている。
図1のエンジン1では、EGRシステムとして高圧EGRシステムを備えており、EGRガスGeを高圧EGR通路14を経由して吸気通路12に還流させている。なお、図示しないが、EGRシステムとして、高圧EGRシステムと低圧EGRシステムの両方を備えてもよいし、低圧EGRシステムのみ備えてもよい。
吸気通路12は、吸気マニホールド11aに接続し、上流側より順に、空気流量(MAF:Mass Air Flow)センサ(図示しない)、ターボチャージャ15のコンプレッサ15b、インタークーラー16が設けられている。また、排気通路13は、排気マニホールド11bに接続し、上流側より順に、ターボチャージャ15のタービン15a、排気ガス浄化処理装置(図示しない)が設けられている。そして、高圧EGR通路14は、タービン15aの上流側の排気通路13とコンプレッサ15bの下流側の吸気通路12とを接続して設けられ、上流側より順に、EGRクーラー17、EGRバルブ18が設けられている。
大気から導入される新気Aが、必要に応じて、高圧EGR通路14から吸気通路12に流入するEGRガスGeを伴って、インタークーラー16を経由して、吸気マニホールド11aに送られて、気筒(シリンダ)内に噴射された燃料と混合圧縮されて、燃料が燃焼することで、エンジン1に動力を発生させる。
そして、エンジン1での燃焼により発生した排気ガスGが、排気通路13に流出し、その一部は高圧EGR通路14にEGRガスGeとして流れ、残りの排気ガスGa(=G−Ge)は、タービン15aを経由して、排気ガス浄化処理装置(図示しない)により浄化された後、マフラー(図示しない)を経由して大気へ放出される。
また、図1に示すように、エンジン1全般の運転状態を制御する制御装置40が設けられる。この制御装置40は、エンジン本体10の気筒内に入る吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int(単位:%)、気筒内から出る排気ガスGの酸素濃度VP_O2exh(単位:%)及び吸入空気量MF_int(A)(単位:kg/s)に基づいて、エンジンに供給される燃料流量MF_fuel(単位:kg/s)を求め、これから気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出するように構成される。なお、この吸気ガスA+Geは、EGRが行われているときは、新気AとEGRガスGeの混合気A+Geとなり、EGRが行われていないときは、新気Aとなる。
ここで、この吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2intは、吸気酸素濃度センサ19により検出され、排気ガスGの酸素濃度VP_O2exhは、排気通路13に設けた排気酸素濃度センサ20により検出される。なお、吸気酸素濃度センサ19は、吸気通路12と高圧EGR通路14の合流点より下流側の吸気通路12に設けるが、低圧EGRシステムの場合はターボ過給システムより下流側の吸気通路12に設けられることになる。また、排気酸素濃度センサ20は、気筒より下流側の排気マニホールド11bや排気通路13等に設ければよいが、通常は、ターボ過給システム及びEGRシステムより上流側の排気通路13に設ける。
この両センサともに図1に示す配設位置に限定されないが、吸気酸素濃度センサ19は吸気マニホールド11aに近い位置に、排気酸素濃度センサ20は排気マニホールド11bに近い位置にそれぞれ設けることが好ましく、これにより、吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int、排気ガスGの酸素濃度VP_O2exhをより正確に検出することができるようになる。
また、この吸入空気量MF_int(A)は新気Aの空気量であり、吸気通路12に設けた空気流量(MAF)センサ(図示しない)等により検出される。なお、この吸入空気量MF_int(A)とEGRガス量MF_int(Ge)(単位:kg/s)を合算して、吸気ガスA+Geの吸気流量MF_int(単位:kg/s)が得られ(MF_int=MF_int(A)+MF_int(Ge))、この吸気流量MF_intと吸気ガスA+Geのモル分子量MW_int(単位:kg/kmol)より吸気ガスA+Geの吸気モル数MN_int(単位:kmol/s)が得られる(MN_int=MF_int/MW_int)。
なお、EGR率は、吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int及び排気ガスGの酸素濃度VP_O2exhから算出することができる。また、この算出したEGR率を基に、EGR率の目標値(目標EGR率)を算出することができ、EGR率を正確に制御することができる。
また、上記の内燃機関1において、制御装置40が、吸気酸素濃度センサ19で検出された吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int、排気酸素濃度センサ20で検出された排気ガスGの酸素濃度VP_O2exh、及び、空気流量センサで検出された吸入空気量MF_int(A)から算出される吸気ガスA+Geの吸気モル数MN_intを
Figure 2016053337
上記の(1)式に代入して、エンジンに供給される燃料流量のモル数MN_fuelを算出した後に、この燃料流量のモル数MN_fuelを
Figure 2016053337
上記の(2)式に代入して、エンジンに供給される燃料流量MF_fuelを求め、これから燃料噴射量を算出するように構成される。
ここで、上記の(1)式において、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MN_intは吸気ガスの吸気モル数(単位:kmol/s)、VP_O2intは吸気ガスの酸素濃度(単位:%)、VP_O2exhは排気ガスの酸素濃度(単位:%)、n、m及びrはそれぞれ燃料(軽油)の分子式CnHmOrのC(炭素)原子、H(水素)原子及びO(酸素)原子の係数である。
また、上記の(2)式において、MF_fuelは燃料流量(単位:kg/s)、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MW_fuelは燃料のモル分子量(単位:kg/kmol)である。
この構成によれば、(1)式、(2)式を用いることにより、エンジン本体10に供給される燃料流量MF_fuelが求まり、これから気筒内への燃料噴射量をより正確に推定算出することができる。
ここで、上記の(1)式の算出方法を示す。まず、任意の燃料(Cnmr)の1モル分がエンジン本体10への吸気ガスA+Geに含まれる酸素(O2)と過不足なく反応したと仮定する場合の反応式は、
Figure 2016053337
上記の(3)式のように表される。すなわち、1モル分の燃料が燃焼するとき、エンジン本体10への吸気ガスA+Geに含まれる酸素がn+m/4−r/2モル分消費され、nモル分の二酸化炭素(CO2)とm/2モル分の水(H2O)が生成される。
したがって、モル数MN_fuelの燃料が燃焼したとき、排気ガスGのモル数MN_exhは、吸気ガスA+Geのモル数MN_int、燃料流量のモル数MN_fuelを用いて、
Figure 2016053337
上記の(4)式のように表される。
さらに、エンジン本体10での燃焼前後における、エンジン本体10への吸気ガスA+Geに含まれる酸素、燃焼により消費される酸素及び排気ガスGに含まれる酸素のそれぞれのモル数の関係は、
Figure 2016053337
上記の(5)式のように表される。ここで、MN_O2intは吸気ガスA+Geに含まれる酸素の単位時間当たりのモル数(単位:kmol/s)、MN_O2eqivは燃料により消費される酸素の単位時間当たりのモル数(単位:kmol/s)、MN_O2exhは排気ガスGに含まれる酸素の単位時間当たりのモル数(単位:kmol/s)である。
この(5)式の各モル数を酸素濃度に換算すると、
Figure 2016053337
上記の(6)式のように表される。ここで、VP_O2intは吸気ガスA+Geの酸素濃度(体積分率又はモル分率)(単位:%)、VP_O2exhは排気ガスGの酸素濃度(体積分率又はモル分率)(単位:%)とする。
上記の(4)式、(6)式から、燃料流量のモル数MN_fuelについて解くと、
Figure 2016053337
上記の(1)式を得ることができる。すなわち、上記の(1)式は、燃料流量のモル数MN_fuelが、吸気酸素濃度センサ19で検出される吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int、排気酸素濃度センサ20で検出される排気ガスGの酸素濃度VP_O2exh及び吸入空気量MF_int(A)から算出される吸気ガスA+Geの吸気モル数MN_intから算出できることを示している。
したがって、(1)式により算出した燃料流量のモル数MN_fuelを、
Figure 2016053337
上記の(2)式に代入することで、燃料流量MF_fuelを算出することができる。ここで、MF_fuelは燃料流量(単位:kg/s)、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MW_fuelは燃料のモル質量(単位:kg/kmol)である。なお、この燃料のモル質量MW_fuelについては別途実験等により予め算出しておく。
以上より、上記の内燃機関を用いた内燃機関の制御方法は、排気通路13を通過する排気ガスGの一部をEGRガスGeとして、EGR通路14を経由して吸気通路12に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関の制御方法において、エンジン本体10の気筒内に入る吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int、気筒内から出る排気ガスGの酸素濃度VP_O2exh及び吸入空気量MF_int(A)に基づいてエンジンに供給される燃料流量MF_fuelを求め、これから気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出し、この燃料噴射量を用いてエンジン1を制御することを特徴とする方法である。
また、上記の内燃機関を用いた内燃機関の制御方法は、排気通路13を通過する排気ガスGの一部をEGRガスGeとして、EGR通路14を経由して吸気通路12に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関の制御方法において、エンジン本体10への吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int、排気ガスGの酸素濃度VP_O2exh及び吸気ガスA+Geの吸気モル数MN_intを
Figure 2016053337
上記の(1)式に代入して、エンジン本体10に供給される燃料流量のモル数MN_fuelを算出した後に、この燃料流量のモル数MN_fuelを
Figure 2016053337
上記の(2)式に代入して、エンジンに供給される燃料流量MF_fuelを求め、これから燃料噴射量を算出することを特徴とする方法である。
本発明の内燃機関及び内燃機関の制御方法によれば、吸気ガスA+Geの酸素濃度VP_O2int、排気ガスGの酸素濃度VP_O2exh及び吸入空気量MF_int(A)に基づいて、エンジン本体10へ供給される燃料流量MF_fuelを求め、これから気筒内への燃料噴射量を正確に推定することができるので、この推定した燃料噴射量とEGR率を基にエンジン本体10への目標吸入空気量を正確に算出することができる。
したがって、吸入空気量MF_int(A)とEGRガス量MF_int(Ge)を正確に制御して、または、燃料噴射量の指令値と推定した燃料噴射量の差に応じて燃料噴射の指令値を補正することにより、気筒内の燃焼状態を目標の燃焼状態にして、最適なエンジンの運転状態とすることができ、燃費を向上させることができる。
1 エンジン(内燃機関)
10 エンジン本体
11a 吸気マニホールド
11b 排気マニホールド
12 吸気通路
13 排気通路
14 高圧EGR通路
15 ターボチャージャ(ターボ式過給器)
15a タービン
15b コンプレッサ
16 インタークーラー
17 EGRクーラー
18 EGRバルブ
19 吸気酸素濃度センサ
20 排気酸素濃度センサ
40 制御装置
MF_fuel 燃料流量
MW_fuel 燃料のモル分子量
MN_fuel 燃料流量のモル数
MN_int 吸気ガスの吸気モル数
VP_O2int 吸気ガスの酸素濃度
VP_O2exh 排気ガスの酸素濃度
n 燃料(軽油)の分子式CnHmOrのC(炭素)原子の係数
m 燃料(軽油)の分子式CnHmOrのH(水素)原子の係数
r 燃料(軽油)の分子式CnHmOrのO(酸素)原子の係数
A 新気
A+Ge 吸気ガス
G 発生した排気ガス
Ga ターボチャージャのタービンに流入する排気ガス(G−Ge)
Gc 浄化処理された排気ガス
Ge EGRガス

Claims (4)

  1. 排気通路を通過する排気ガスの一部をEGRガスとして、EGR通路を経由して吸気通路に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関において、
    該内燃機関を制御する制御装置が、
    気筒内に入る吸気ガスの酸素濃度、前記気筒内から出る排気ガスの酸素濃度及び吸入空気量に基づいて、前記気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出するように構成されることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記制御装置が、
    前記吸気通路と前記EGR通路との合流点より下流側の前記吸気通路に設けた吸気酸素濃度センサで検出された吸気ガスの酸素濃度、前記気筒より下流側の前記排気通路に設けた排気酸素濃度センサで検出された排気ガスの酸素濃度、及び、前記吸気通路と前記EGR通路との合流点より上流側の前記吸気通路に設けた空気流量センサで検出された吸入空気量から算出される吸気ガスの吸気モル数を
    Figure 2016053337
    上記の(1)式に代入して、燃料流量のモル数を算出した後に、
    この燃料流量のモル数を
    Figure 2016053337
    上記の(2)式に代入して、エンジンに供給される燃料流量を求め、これから前記気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出するように構成され、
    ここで、上記の(1)式において、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MN_intは吸気ガスの吸気モル数(単位:kmol/s)、VP_O2intは吸気ガスの酸素濃度(単位:%)、VP_O2exhは排気ガスの酸素濃度(単位:%)、n、m及びrはそれぞれ燃料(軽油)の分子式CnHmOrのC(炭素)原子、H(水素)原子及びO(酸素)原子の係数であり、
    また、上記の(2)式において、MF_fuelは燃料流量(単位:kg/s)、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MW_fuelは燃料のモル分子量(単位:kg/kmol)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 排気通路を通過する排気ガスの一部をEGRガスとして、EGR通路を経由して吸気通路に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関の制御方法において、
    気筒内に入る吸気ガスの酸素濃度、前記気筒内から出る排気ガスの酸素濃度及び吸入空気量に基づいて前記気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出し、この燃料噴射量を用いて内燃機関を制御することを特徴とする内燃機関の制御方法。
  4. 前記気筒内に入る吸気ガスの酸素濃度、排気ガスの酸素濃度及び吸気ガスの吸気モル数を
    Figure 2016053337
    上記の(1)式に代入して、燃料流量のモル数を算出した後に、
    この燃料流量のモル数を
    Figure 2016053337
    上記の(2)式に代入して、エンジンに供給される燃料流量を求め、これから前記気筒内へ噴射された燃料噴射量を算出し、
    ここで、上記の(1)式において、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MN_intは吸気ガスの吸気モル数(単位:kmol/s)、VP_O2intは吸気ガスの酸素濃度(単位:%)、VP_O2exhは排気ガスの酸素濃度(単位:%)、n、m及びrはそれぞれ燃料(軽油)の分子式CnHmOrのC(炭素)原子、H(水素)原子及びO(酸素)原子の係数であり、
    また、上記の(2)式において、MF_fuelは燃料流量(単位:kg/s)、MN_fuelは燃料流量のモル数(単位:kmol/s)、MW_fuelは燃料のモル分子量(単位:kg/kmol)である
    ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御方法。
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