JP2016053336A - 固形物混在液用圧送装置および固形物混在液の定量圧送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を一定比率で定量圧送する。
【解決手段】この固形物混在液用圧送装置は、ステータ回転型の一軸偏心ねじポンプ10を軸線を縦に配置し、回転中のステータ上部の吸込口8に、定量フィーダ20で固形物Kを定量供給するとともに定量ポンプ30で液体Lを定量供給し、その個別に定量供給された固形物Kと液体Lとが混在してなる固形物混在液LKを一軸偏心ねじポンプ10で定量圧送する。
【選択図】図1
【解決手段】この固形物混在液用圧送装置は、ステータ回転型の一軸偏心ねじポンプ10を軸線を縦に配置し、回転中のステータ上部の吸込口8に、定量フィーダ20で固形物Kを定量供給するとともに定量ポンプ30で液体Lを定量供給し、その個別に定量供給された固形物Kと液体Lとが混在してなる固形物混在液LKを一軸偏心ねじポンプ10で定量圧送する。
【選択図】図1
Description
本発明は、食料原料や化学原料などの液を圧送する圧送装置に係り、特に、粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を定量圧送する固形物混在液用圧送装置、および固形物混在液の定量圧送方法に関する。
食料原料や化学原料などの液を定量圧送する圧送装置としては、例えば一軸偏心ねじポンプが知られている。一軸偏心ねじポンプは、ロータリーポンプに比べて圧送時の脈動が少なく、定量精度に優れることから定量圧送の用途に多用されている。
この種の一軸偏心ねじポンプとしては、図4に示すように、雌ねじ状の内面をもつ固定されたステータ104に雄ねじ状のロータ102を内装し、そのロータ102を、ユニバーサルジョイント100を介して駆動軸103に連結したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
ステータ固定型の一軸偏心ねじポンプによれば、駆動軸103を回転させることにより、ユニバーサルジョイント100を介してロータ102が回転しつつステータ104の軸心に対して偏心運動を行うことによって、圧送液を吸入側Uから吐出側Dへ定量圧送することができる。
この種の一軸偏心ねじポンプとしては、図4に示すように、雌ねじ状の内面をもつ固定されたステータ104に雄ねじ状のロータ102を内装し、そのロータ102を、ユニバーサルジョイント100を介して駆動軸103に連結したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
ステータ固定型の一軸偏心ねじポンプによれば、駆動軸103を回転させることにより、ユニバーサルジョイント100を介してロータ102が回転しつつステータ104の軸心に対して偏心運動を行うことによって、圧送液を吸入側Uから吐出側Dへ定量圧送することができる。
ところで、炊飯などのように、食料原料として、米(粒状の固形物)と水(低粘性液)とを一定比率で混ぜ合わせた固形物混在液を連続的に調理する場合、米と水とは搬送時に瞬時に分離してしまうので、バッチ式調理設備と違い、連続調理設備に投入する前段での固形物混在液の搬送において、一定比率を維持した定量圧送が困難であるという問題がある。そのため、食料原料用固形物混在液の連続調理設備においては、一定比率で混ぜ合わせた固形物混在液を安定した比率で定量圧送する技術が要求されている。
例えば図4に示すように、ステータ固定型の一軸偏心ねじポンプの軸線を水平に設置して、粒状の固形物(例えば米)と液体(例えば水)とを定比率で予め混ぜ合わせた固形物混在液を定量圧送する場合、ユニバーサルジョイント100が設置されたポンプハウジング107の底面部107bに粒状の固形物Kが沈降してしまい、固形物混在液LKから液体Lのみが分離して圧送され(以下、「分離圧送状態」ともいう)、粒状の固形物Kと液体Lとを定比率で定量圧送することが困難であった。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を一定比率で定量圧送することができる固形物混在液用圧送装置およびその運転方法を提供することを課題とする。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を一定比率で定量圧送することができる固形物混在液用圧送装置およびその運転方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上述のような分離圧送状態を改善するために、図3に示すように、ステータ固定型の一軸偏心ねじポンプの軸線を縦に設置するとともに、吸入側Uと吐出側Dとを逆の配置にして定量圧送を試みた。その結果、ポンプの軸線を縦に設置した場合、ポンプハウジング107の底面部への固形物Kの沈降は防げるものの、ステータ固定型の一軸偏心ねじポンプであると、ステータ104が固定されているため、ステータ上部104eのデッドスペースに固形物Kが停滞してしまう現象が生じた。また、ユニバーサルジョイント下部100bのデッドスペースにも固形物Kが沈降堆積して、固形物混在液LKから液体Lのみが分離して圧送されてしまい、固形物混在液LKを定比率で定量圧送することが困難であることがわかった。
次に、本発明者らは、図2に示すように、ステータ回転型の一軸偏心ねじポンプを用いて同様の実験を試みた。つまり、ステータ4を回転可能に支承するとともに、駆動軸3に固定したロータ2を回転軸線がステータ4の軸線から所定距離偏心するように構成し、ステータ4がロータ2の回転に従属回転する一軸偏心ねじポンプを用いて定量圧送を行った。その結果、ステータ回転型の一軸偏心ねじポンプの軸線を縦に配置して固形物混在液LKを圧送する場合、ステータ4がロータ2の回転に従属回転するため、ステータ上部4eにデッドスペースが生じることがなく、ステータ上部4eでの固形物の停滞問題が改善されることを確認した。
しかし、ステータ回転型の一軸偏心ねじポンプを用いた場合であっても、ステータ入口部4uにおいて固形物Kの塊を吸い込んだ状態が発生し、ロータ2とステータ4間での固形物Kの塊の噛みこみによる過負荷および固形物Kの損傷が見られ、固形物Kと液体Lとを定比率で定量供給する上で未だ改善の余地があることが判明した。
そこで、本発明者らは、ステータ入口部での噛みこみ状態の改良について鋭意取り組んだ結果、本発明を完成するに至った。
そこで、本発明者らは、ステータ入口部での噛みこみ状態の改良について鋭意取り組んだ結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る固形物混在液の定量圧送方法は、粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を定量圧送する方法であって、ステータがロータの回転に従属回転するとともに軸線が縦に配置された一軸偏心ねじポンプと、前記固形物を定量供給する定量フィーダと、前記液体を定量圧送する定量ポンプとを用い、前記定量フィーダにより、回転中のステータ上部の吸込口に前記固形物を定量供給し、前記定量ポンプにより、回転中のステータ上部の吸込口に前記液体を定量供給し、前記一軸偏心ねじポンプにより、前記定量フィーダおよび前記定量ポンプから個別に定量供給された前記固形物と前記液体とが混在してなる固形物混在液を定量圧送することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る固形物混在液用圧送装置は、粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を定量圧送する固形物混在液用圧送装置であって、ステータがロータの回転に従属回転するとともに軸線が縦に配置された一軸偏心ねじポンプと、前記固形物を定量供給する定量フィーダと、前記液体を定量圧送する定量ポンプとを備え、前記定量フィーダは、回転中のステータ上部の吸込口に前記固形物を定量供給するように構成され、前記定量ポンプは、回転中のステータ上部の吸込口に前記液体を定量供給するように構成され、前記一軸偏心ねじポンプは、前記定量フィーダおよび前記定量ポンプから個別に定量供給された前記固形物と前記液体とが混在してなる固形物混在液を定量圧送するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ステータ回転型の一軸偏心ねじポンプを軸線を縦に配置し、回転中のステータ上部の吸込口に、粒状の固形物を定量フィーダで定量供給するとともに液体を定量ポンプで定量供給し、その個別に定量供給された固形物と液体とが混在してなる固形物混在液を一軸偏心ねじポンプで定量圧送するので、回転中の吸込口に、固形物と液体とをそれぞれ個別に定量供給しつつ、縦置きの一軸偏心ねじポンプにより定量圧送することができる。
これにより、粒状の固形物と液体とを一定比率で予め混ぜ合わせた固形物混在液をポンプに供給する場合と比べて、回転中の吸込口に対して固形物と液体とが常に一定比率で定量供給される。そのため、吸込口の開口部自体が回転吸引する吸引効果との協働によって、ロータとステータで形成されるキャビティ空間に、固形物と液体とを一定比率でスムーズに吸引することができる。さらに、ステータ回転型の一軸偏心ねじポンプを縦に配置したことにより、固形物混在液の落下方向とキャビティ空間の進行方向が一致しているため、固形物がロータとステータ間に噛みこむ現象を防止または低減することができ、固形物と液体とを一定比率で安定して定量圧送することが可能となる。
例えば、粒状の固形物が米などの穀物であって、その形状をできるだけ破損させずに水とともに定量圧送しなければならない用途であっても、本発明によれば、ロータとステータ間に固形物を噛みこむおそれが少なく、原料損傷の少ない状態で固形物混在液の定量圧送が可能となる。
例えば、粒状の固形物が米などの穀物であって、その形状をできるだけ破損させずに水とともに定量圧送しなければならない用途であっても、本発明によれば、ロータとステータ間に固形物を噛みこむおそれが少なく、原料損傷の少ない状態で固形物混在液の定量圧送が可能となる。
上述のように、本発明によれば、粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を一定比率で定量圧送することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、本実施形態は、炊飯などのように、粒状の固形物(例えば米(但し、浸漬吸水させたものを含む))と、液体として低粘性液(例えば水)とを一定比率で混ぜ合わせた固形物混在液を、連続式調理器(例えばロタサーム(登録商標))に連続的に導入する前段設備として用いる例である。
この圧送装置は、図1に示すように、ステータ回転型の一軸偏心ねじポンプ10と、固形物のみを定量供給する定量フィーダ20と、低粘性液のみを定量圧送する定量ポンプ30とを備えている。この圧送装置は、一軸偏心ねじポンプ10の軸線を縦に配置し、定量フィーダ20と定量ポンプ30とを、一軸偏心ねじポンプ10よりも高い位置に設置している。そして、この圧送装置は、一軸偏心ねじポンプ10の上部に、定量フィーダ20で固形物を連続的に定量供給するとともに、同時に、定量ポンプ30で低粘性液Lを連続的に定量供給し、その個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとが混在してなる固形物混在液LKを一軸偏心ねじポンプ10で後段設備(不図示)に定量圧送するようになっている。
詳しくは、定量フィーダ20は、スクリューフィーダー本体21を有し、スクリューフィーダー本体21の上部には、粒状の固形物Kを一時貯留するホッパ18がへルールクランプ15によって着脱可能に装着されている。スクリューフィーダー本体21は、内部に設けられたらせん型のスクリュー22の軸線を水平にして配置され、スクリューフィーダー本体21の後方端部には、スクリュー22を回転させるモータ23が付設されている。スクリューフィーダー本体21の先端部24は、一軸偏心ねじポンプ10の供給ホッパ17の上部開口に臨んで配置されている。
定量フィーダ20は、モータ23が駆動されると、スクリュー22が回転してホッパ18内部の粒状の固形物Kが順次に下流へと導びかれ、先端部24の開口から供給ホッパ17に固形物Kが定量供給されるようになっている。なお、切り出し精度について、固形物Kの供給量の調節は、固形物Kの流れが一定していれば、送り量一定としてスクリュー22の回転時間に基づいて供給量を制御してもよいし、また、供給した固形物Kの重量をロードセルで計量し、供給した固形物Kの重量に基づいて供給量を制御してもよい。
定量ポンプ30は、下部にベースブラケット31を有し、ベースブラケット31上に、定量ポンプ本体32が固定されている。定量ポンプ本体32の上部には、給水用のホッパ19がポンプ内への流入路(不図示)に接続され、ポンプ内部に水を導入可能に装着されている。定量ポンプ本体32の側部には、水の流出路33が接続されており、流出路33の先端部34は、一軸偏心ねじポンプ10の供給ホッパ17の上部開口に臨んで配置され、先端部34の開口から供給ホッパ17に水が定量供給されるようになっている。
定量ポンプ30は、上記定量フィーダ20の供給量と同期して吐出流量が一定になるように、随時の吐出流量を不図示の流量計で計測し、フィードバック制御により、固形物Kの供給量に対して一定比率になるように、水の吐出流量を制御している。なお、この定量ポンプとしては、水の吐出流量を制御し得て、固形物Kの供給量に対して一定比率になるように水を供給可能なものであれば、種々のポンプ(例えば、一軸偏心ねじポンプの他、ロータリーポンプ、ダイアフラムポンプ等)を用いることができるが、固形物Kの供給に対して脈動の無い水の供給が好ましく、低脈動の圧送が可能な一軸偏心ねじポンプが最も適する。
一軸偏心ねじポンプ10は、下部に駆動部13を有し、駆動部13には、その一方の側面にモータブラケット12を介してモータ1が軸を水平に装着されている。さらに、駆動部13の上部には、ハウジングブラケット14が載置固定されている。そして、ハウジングブラケット14上には、吐出部ハウジング16が固定され、更に吐出部ハウジング16上に、円筒状の本体ハウジング7が固定されている。
吐出部ハウジング16は、内部に略L字状の吐出管路16aを有し、この吐出管路16aのうち、水平方向を向く管路が吐出口9に連通しており、垂直方向を向く管路が本体ハウジング7内に連通している。また、吐出管路16aの垂直方向を向く管路に対し、その下部から上方に向けて駆動軸3が挿通されている。ここで、駆動部13は、内部に不図示の直交歯車機構を有し、駆動軸3は、水平に配置されたモータ1の出力軸(不図示)に対して直交歯車機構を介することで、モータ1の出力軸に対して駆動軸3が直交し且つ垂直方向を向くように連結されている。
さらに、この一軸偏心ねじポンプ10は、上記本体ハウジング7内に、雄ねじ状のロータ2と、雌ねじ状の内面をもつステータ4とが、軸線が垂直方向を向くように縦置きに配置されている。そして、本体ハウジング7は、その上部の開口部が固形物混在液の吸込口8になっており、この吸込口8に対し、本体ハウジング7の上部に、固形物混在液を導入する導入配管11が接続され、この導入配管11の上部に、漏斗状のホッパ17が固定されている。なお、ハウジングブラケット14上部、吐出部ハウジング16の上下、本体ハウジング7の上下、導入配管11の上下、ホッパ17下部相互の接続は、へルールクランプ15によって着脱可能に固定されている。
ロータ2は、その先端側の螺旋部2aと、直線状の基端部2bとを有する。基端部2bは、ユニバーサルジョイントを用いることなく下方の駆動軸3の先端に同軸に直結されている。一方、螺旋部2aは、自身の回転軸線に対して偏心した長円形断面を有し、この螺旋部2aが、雌ねじ状の内面を形成したステータ4に内装されている。ステータ4は、その上下の端部が軸受を介して本体ハウジング7内に回転可能に支承されている。そして、このステータ4の回転軸線に対して、上記ロータ2の回転軸線は、所定の偏心量だけ偏心するように配置されている。なお、ステータ4の雌ねじ状のピッチは螺旋部2aの2倍である。
この一軸偏心ねじポンプ10は、モータ1を駆動すると、駆動部13の直交歯車機構を介して駆動軸3がモータ1の出力軸とは直交方向且つ垂直軸まわりに回転する。そして、この駆動軸3によってこれと同軸のロータ2が垂直軸まわりに回転すると、ロータ2はその回転軸線を中心として回転する。さらに、ロータ2の螺旋部2aの動きに伴ってステータ4もその回転軸線を中心としてロータ2の回転と同期して従動回転する。これにより、固形物と低粘性液とが個別に導入されたホッパ17内の固形物混在液を、導入配管11を介して本体ハウジング7のロータ2とステータ4で形成されるキャビティ空間に一定比率で導入し、本体ハウジング7上方の吸込口8から下方の吐出口9へと固形物混在液を圧送可能になっている。
次に、上述の圧送装置の作用・効果について説明する。
この圧送装置を用いて固形物混在液を連続的に定量圧送する際は、定量フィーダ20により、回転中のステータ上部の吸込口8に固形物Kのみを連続的に定量供給するとともに、同時に、定量ポンプ30により、回転中のステータ上部の吸込口8に低粘性液Lのみを連続的に定量供給する。さらに、定量フィーダ20および定量ポンプ30による供給に同期して、同時に、一軸偏心ねじポンプ10により、定量フィーダ20および定量ポンプ30から個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとが混在してなる固形物混在液KLを定量圧送する。なお、定量フィーダ20、定量ポンプ30および一軸偏心ねじポンプ10相互の同期は、専用のコントローラにより集中的に管理してもよいし、各装置の供給量の安定度が必要十分であれば、個別のコントローラで管理してもよいし、また、個別のコントローラで管理しつつ、相互間のデータの授受によりフィードバックをかけて定量供給制御を行うようにしてもよい。
この圧送装置を用いて固形物混在液を連続的に定量圧送する際は、定量フィーダ20により、回転中のステータ上部の吸込口8に固形物Kのみを連続的に定量供給するとともに、同時に、定量ポンプ30により、回転中のステータ上部の吸込口8に低粘性液Lのみを連続的に定量供給する。さらに、定量フィーダ20および定量ポンプ30による供給に同期して、同時に、一軸偏心ねじポンプ10により、定量フィーダ20および定量ポンプ30から個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとが混在してなる固形物混在液KLを定量圧送する。なお、定量フィーダ20、定量ポンプ30および一軸偏心ねじポンプ10相互の同期は、専用のコントローラにより集中的に管理してもよいし、各装置の供給量の安定度が必要十分であれば、個別のコントローラで管理してもよいし、また、個別のコントローラで管理しつつ、相互間のデータの授受によりフィードバックをかけて定量供給制御を行うようにしてもよい。
この圧送装置によれば、軸線が縦に配置された一軸偏心ねじポンプ10に対し、回転中のステータ上部の吸込口8に、定量フィーダ20で固形物Kを定量供給するとともに定量ポンプ30で低粘性液Lを定量供給するので、本体ハウジング7上方の、回転中の吸込口8からステータ4内に個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとを直接吸引しつつ、個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとが混在してなる固形物混在液LKを一軸偏心ねじポンプ10で遅滞なく定量圧送することができる。
これにより、回転中の吸込口8に対して固形物Kと低粘性液Lとが常に一定比率で定量供給されるため、吸込口8の開口部自体が回転吸引する吸引効果との協働によって、ロータ2とステータ4で形成されるキャビティ空間に、固形物Kと低粘性液Lとを一定比率でスムーズに吸引することができる。さらに、ロータ2とステータ4で形成されるキャビティ空間の進行方向に対して固形物混在液LKの落下方向を一致させて、上方から下方への流線としているため、固形物混在液LKに対する圧送抵抗と液溜りを可及的に抑制可能である。また、固形物混在液LKの吸引抵抗となるユニバーサルジョイントが無いので、ホッパ17から導かれた吸込口8近傍の固形物混在液LKを、吐出口9に向けて抵抗無く吸引することができる。
さらに、固形物混在液LKの落下方向とキャビティ空間の進行方向が一致しているため、固形物Kがロータ2とステータ4間に噛みこむ現象を防止または低減することができ、固形物Kと低粘性液Lとを一定比率で安定して定量圧送することが可能となる。したがって、粒状の固形物が米などの穀物であって、その形状をできるだけ破損させずに水とともに定量圧送しなければならない用途であっても、この圧送装置によれば、ロータとステータ間に固形物を噛みこむおそれが少なく、原料損傷の少ない状態で固形物混在液の定量圧送が可能となる。
以下、上記実施形態の圧送装置を用いて固形物混在液を定量圧送した実施例を示す。
[実施例1]
粒状の固形物Kとして、うるち米10kgを常温で2時間水に浸漬して吸水させたものに対し、低粘性液Lとして、5倍量の水50kgを用意した。図1に示した定量フィーダ20および定量ポンプ30を用い、所定の比率(1:5)を維持しながら、軸線を縦に配置した一軸偏心ねじポンプ10に対し、固形物混在液LKを連続的に供給すべく、回転中のステータ上部の吸込口8に、定量フィーダ20で固形物Kを連続的に定量供給するとともに定量ポンプ30で低粘性液Lを連続的に定量供給し、その個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとが混在してなる固形物混在液LKを一軸偏心ねじポンプ10により、流量60kg/hで1時間の定量圧送を行った。その際、定量圧送後の固形物混在液LKを10分毎に100gを採取し、うるち米と水の比率を計量すると同時に、目視にてうるち米の破砕状況を確認した。結果を表1に示す。
[実施例1]
粒状の固形物Kとして、うるち米10kgを常温で2時間水に浸漬して吸水させたものに対し、低粘性液Lとして、5倍量の水50kgを用意した。図1に示した定量フィーダ20および定量ポンプ30を用い、所定の比率(1:5)を維持しながら、軸線を縦に配置した一軸偏心ねじポンプ10に対し、固形物混在液LKを連続的に供給すべく、回転中のステータ上部の吸込口8に、定量フィーダ20で固形物Kを連続的に定量供給するとともに定量ポンプ30で低粘性液Lを連続的に定量供給し、その個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとが混在してなる固形物混在液LKを一軸偏心ねじポンプ10により、流量60kg/hで1時間の定量圧送を行った。その際、定量圧送後の固形物混在液LKを10分毎に100gを採取し、うるち米と水の比率を計量すると同時に、目視にてうるち米の破砕状況を確認した。結果を表1に示す。
表1に示すように、うるち米と水との比率は、所期の比率1:5で常時一定に定量圧送されていた。また、目視でのうるち米の破砕状況についても、破砕は見られなかった。さらに、定量圧送テストの終了後、一軸偏心ねじポンプ10を分解し、ロータ2とステータ4へのうるち米の付着状態を目視にて観察したところ、全く付着はみられず、噛みこみなく連続して定量圧送されたことを確認した。
[実施例2]
粒状の固形物Kとして、北海道産の小粒小豆(粒径約5mm)を10kgに対し、低粘性液Lとして、等量の水10kgを用意した。図1に示した定量フィーダ20および定量ポンプ30を用い、所定の比率(1:1)を維持しながら、軸線を縦に配置した一軸偏心ねじポンプ10に対し、固形物混在液LKを連続的に供給すべく、定量フィーダ20で固形物Kを連続的に定量供給するとともに定量ポンプ30で低粘性液Lを連続的に定量供給し、その個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとが混在してなる固形物混在液LKを一軸偏心ねじポンプ10により、流量50kg/hで24分間の定量圧送を行った。その際、定量圧送後の固形物混在液LKを5分間毎に100gを採取し、小豆と水の比率を計量すると同時に、目視にて小豆の粉砕状況、および皮向け等の外観状況を確認した。結果を表2に示す。
粒状の固形物Kとして、北海道産の小粒小豆(粒径約5mm)を10kgに対し、低粘性液Lとして、等量の水10kgを用意した。図1に示した定量フィーダ20および定量ポンプ30を用い、所定の比率(1:1)を維持しながら、軸線を縦に配置した一軸偏心ねじポンプ10に対し、固形物混在液LKを連続的に供給すべく、定量フィーダ20で固形物Kを連続的に定量供給するとともに定量ポンプ30で低粘性液Lを連続的に定量供給し、その個別に定量供給された固形物Kと低粘性液Lとが混在してなる固形物混在液LKを一軸偏心ねじポンプ10により、流量50kg/hで24分間の定量圧送を行った。その際、定量圧送後の固形物混在液LKを5分間毎に100gを採取し、小豆と水の比率を計量すると同時に、目視にて小豆の粉砕状況、および皮向け等の外観状況を確認した。結果を表2に示す。
表2に示すように、小豆と水の比率は、所期の比率1:1で常時一定に定量圧送されていた。また、目視での小豆の破砕状況についても、破砕は見られず、外観観察による小豆の皮向け等のダメージも全く見られなかった。さらに、定量圧送テストの終了後、一軸偏心ねじポンプ10を分解し、ロータ2とステータ4への小豆の付着状態を目視にて観察したところ、全く付着はみられず、噛みこみなく連続して定量圧送されたことを確認した。
なお、本発明に係る固形物混在液用圧送装置および固形物混在液の定量圧送方法は、上記実施形態ないし実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
なお、本発明に係る固形物混在液用圧送装置および固形物混在液の定量圧送方法は、上記実施形態ないし実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
1 モータ
2 ロータ
3 駆動軸
4 ステータ
7 本体ハウジング
8 吸込口
9 吐出口
10 一軸偏心ねじポンプ
11 導入配管
12 モータブラケット
13 駆動部
14 ハウジングブラケット
15 へルールクランプ
16 吐出部ハウジング
17、18、19 ホッパ
20 定量フィーダ
30 定量ポンプ
L 水(液体、低粘性液)
K 米(粒状の固形物)
固形物混在液LK
2 ロータ
3 駆動軸
4 ステータ
7 本体ハウジング
8 吸込口
9 吐出口
10 一軸偏心ねじポンプ
11 導入配管
12 モータブラケット
13 駆動部
14 ハウジングブラケット
15 へルールクランプ
16 吐出部ハウジング
17、18、19 ホッパ
20 定量フィーダ
30 定量ポンプ
L 水(液体、低粘性液)
K 米(粒状の固形物)
固形物混在液LK
Claims (2)
- 粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を定量圧送する方法であって、
ステータがロータの回転に従属回転するとともに軸線が縦に配置された一軸偏心ねじポンプと、前記固形物を定量供給する定量フィーダと、前記液体を定量圧送する定量ポンプとを用い、
前記定量フィーダにより、回転中のステータ上部の吸込口に前記固形物を定量供給し、
前記定量ポンプにより、回転中のステータ上部の吸込口に前記液体を定量供給し、
前記一軸偏心ねじポンプにより、前記定量フィーダおよび前記定量ポンプから個別に定量供給された前記固形物と前記液体とが混在してなる固形物混在液を定量圧送することを特徴とする固形物混在液の定量圧送方法。 - 粒状の固形物と液体とが混在する固形物混在液を定量圧送する圧送装置であって、
ステータがロータの回転に従属回転するとともに軸線が縦に配置された一軸偏心ねじポンプと、前記固形物を定量供給する定量フィーダと、前記液体を定量圧送する定量ポンプとを備え、
前記定量フィーダは、回転中のステータ上部の吸込口に前記固形物を定量供給するように構成され、
前記定量ポンプは、回転中のステータ上部の吸込口に前記液体を定量供給するように構成され、
前記一軸偏心ねじポンプは、前記定量フィーダおよび前記定量ポンプから個別に定量供給された前記固形物と前記液体とが混在してなる固形物混在液を定量圧送するように構成されていることを特徴とする固形物混在液用圧送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014180088A JP2016053336A (ja) | 2014-09-04 | 2014-09-04 | 固形物混在液用圧送装置および固形物混在液の定量圧送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014180088A JP2016053336A (ja) | 2014-09-04 | 2014-09-04 | 固形物混在液用圧送装置および固形物混在液の定量圧送方法 |
Publications (1)
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ID=55744878
Family Applications (1)
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JP2014180088A Pending JP2016053336A (ja) | 2014-09-04 | 2014-09-04 | 固形物混在液用圧送装置および固形物混在液の定量圧送方法 |
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JP (1) | JP2016053336A (ja) |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
WO2009101705A1 (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | Takai Tofu & Soymilk Equipment Co. | 原料供給方法、原料供給装置及びこれを使用した磨砕システム |
JP2011069276A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Furukawa Industrial Machinery Systems Co Ltd | 一軸偏心ねじポンプ |
-
2014
- 2014-09-04 JP JP2014180088A patent/JP2016053336A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009101705A1 (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | Takai Tofu & Soymilk Equipment Co. | 原料供給方法、原料供給装置及びこれを使用した磨砕システム |
JP2011069276A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Furukawa Industrial Machinery Systems Co Ltd | 一軸偏心ねじポンプ |
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