JP2016053321A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】所謂アキシャルピストンタイプの圧縮機において、振動による騒音の発生を効果的に抑制する。
【解決手段】圧縮部11とこの圧縮部11を駆動軸18により駆動する電動機12を密閉容器2内に収納して成る圧縮機1において、圧縮部11は、駆動軸18に対して平行に配置されたシリンダ22と、このシリンダ22内を往復運動するピストン23を備え、圧縮部11と電動機12は一体化されて電動圧縮機構3が構成され、この電動圧縮機構3は、コイルバネ56を介して密閉容器2に連結されている。
【選択図】図3
【解決手段】圧縮部11とこの圧縮部11を駆動軸18により駆動する電動機12を密閉容器2内に収納して成る圧縮機1において、圧縮部11は、駆動軸18に対して平行に配置されたシリンダ22と、このシリンダ22内を往復運動するピストン23を備え、圧縮部11と電動機12は一体化されて電動圧縮機構3が構成され、この電動圧縮機構3は、コイルバネ56を介して密閉容器2に連結されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、密閉容器内に設けられた圧縮部を電動機にて駆動する圧縮機に関するものである。
従来より此の種ピストンタイプの圧縮機は、電動機(モータ)によりシリンダ内でピストンを往復運動させて冷媒を圧縮する。そして、これらシリンダ及びピストンから成る圧縮部と電動機を密閉容器内に収納していた。また、従来の圧縮機は電動機の駆動軸に対して直交する方向にピストンが往復動されるものであった(例えば、特許文献1参照)。そのため、密閉容器の内径が拡大し、小型化が困難となっていた。
そこで、所謂アキシャルピストンタイプの圧縮機が開発されている。このアキシャルピストンタイプの圧縮機は、電動機の駆動軸に対して平行にシリンダが配置されており、このシリンダ内でピストンが往復運動する。この場合、ピストンは駆動軸に取り付けられた斜板等により往復運動するものであるが、ピストンの運動方向と駆動軸とが平行となることで、密閉容器の内径を縮小し、小型化を図ることができる利点があった(例えば、特許文献2参照)。
ここで、係るアキシャルピストンタイプの圧縮機において、電動機に加わる負荷はピストンの圧縮工程と吸入工程で大きく変化するため、電動機の回転速度も一回転のうちで変動する。これは特に、四気筒以下の場合に顕著となり、この速度変動により電動機には捻られるような力が加わるため、振動を生じ、この振動が密閉容器に伝達されて騒音が発生する問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、所謂アキシャルピストンタイプの圧縮機において、振動による騒音の発生を効果的に抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、圧縮部とこの圧縮部を駆動軸により駆動する電動機を密閉容器内に収納して成る圧縮機において、圧縮部は、駆動軸に対して平行に配置されたシリンダと、このシリンダ内を往復運動するピストンを備え、圧縮部と電動機は一体化されて電動圧縮機構が構成され、この電動圧縮機構は、吸振部材を介して密閉容器に連結されていることを特徴とする。
請求項2の発明の圧縮機は上記発明において、電動圧縮機構は、ピストンが往復運動する方向の端部にて吸振部材を介し、密閉容器に連結されていることを特徴とする。
請求項3の発明の圧縮機は上記発明において、駆動軸は上下方向に設けられ、吸振部材は電動圧縮機構の下端部に設けられると共に、この電動圧縮機構の上部において、当該電動圧縮機構と密閉容器との間隔を保持する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明の圧縮機は上記各発明において、圧縮部を構成するシリンダ及びピストンは、四気筒以下であることを特徴とする。
請求項5の発明の圧縮機は上記発明において、シリンダとシリンダの間、又は、シリンダと並列に吐出マフラ及び吸込マフラの少なくとも何れか一方を構成したことを特徴とする。
請求項6の発明の圧縮機は上記発明において、圧縮部は斜板式圧縮部であり、シリンダとシリンダの間、又は、シリンダと並列に吸込マフラを構成した場合、当該吸込マフラは、圧縮部を構成する斜板の上方に対応してオイル戻し孔を備えていることを特徴とする。
請求項7の発明の圧縮機は上記各発明において、二酸化炭素を冷媒として圧縮することを特徴とする。
本発明によれば、圧縮部とこの圧縮部を駆動軸により駆動する電動機を密閉容器内に収納して成る圧縮機において、圧縮部を、駆動軸に対して平行に配置されたシリンダと、このシリンダ内を往復運動するピストンを備えた構成としているので、密閉容器の内径を縮小し、小型化を図ることができる。
特に、請求項7の如く二酸化炭素を冷媒として圧縮する場合には密閉容器に加わる圧力も極めて高くなるが、密閉容器の内径を縮小できることにより、密閉容器の厚さ寸法を薄くしても耐圧強度を維持することが可能となる。これにより、著しい軽量化も図ることが可能となる。
加えて、圧縮部と電動機を一体化して電動圧縮機構を構成し、この電動圧縮機構を、吸振部材を介して密閉容器に連結しているので、電動機で発生する振動が密閉容器に伝達されて騒音が増大する不都合を効果的に防止若しくは抑制することができるようになる。これは特に、請求項4の如く圧縮部を構成するシリンダ及びピストンが四気筒以下の場合に著しい効果となって現れるものである。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明に加えて電動圧縮機構を、ピストンが往復運動する方向の端部にて吸振部材を介し、密閉容器に連結したので、密閉容器の内径を拡大すること無く、電動機の振動を吸収することができるようになる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明において駆動軸が上下方向に設けられている場合に、吸振部材を電動圧縮機構の下端部に設けると共に、この電動圧縮機構の上部において、当該電動圧縮機構と密閉容器との間隔を保持する弾性部材を設けたので、吸振部材を中心とする姿勢変動で電動圧縮機構が密閉容器に当接する不都合を弾性部材により防止することができる。また、弾性部材から密閉容器に伝達される振動も最小限であるので、これらにより、圧縮機からの騒音をより確実に抑制することができるようになる。
請求項5の発明によれば、シリンダとシリンダの間、又は、シリンダと並列に吐出マフラ及び吸込マフラの少なくとも何れか一方を構成したので、従来(前記特許文献2)の如くシリンダヘッドに設ける場合に比して、駆動軸の軸方向の寸法も縮小することが可能となる。特に請求項4の如く圧縮部を構成するシリンダ及びピストンが、四気筒以下であるときに有効であり、二気筒から四気筒の場合にはシリンダ間に、単気筒の場合にはシリンダと並列に各マフラを容易に構成することができる。
また、請求項7の如く二酸化炭素を冷媒として圧縮する場合、ピストンを小型化することができるので、シリンダ間やそれと並列に構成される各マフラの容積を拡大することが可能となる。
更に、請求項6の発明の如く圧縮部が斜板式圧縮部であるとき、シリンダとシリンダの間、又は、シリンダと並列に吸込マフラを構成した場合、この吸込マフラに、圧縮部を構成する斜板の上方に対応したオイル戻し孔を設ければ、吸込マフラ内のオイルを斜板に落下させて斜板の潤滑を支障無く行いながら、通常密閉容器内底部に構成されるオイル溜まりにオイルを戻すことができるようになる。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。実施例の圧縮機1は、例えば自動販売機等に用いられて商品を冷却又は加熱する冷媒回路の一部を構成するものであって、鋼板製の密閉容器2内に電動圧縮機構3を収納した構造である。尚、冷媒回路の冷媒としては二酸化炭素が使用される。
密閉容器2は、上面が開口した容器本体2Aと、この容器本体2Aの上面を塞ぐように溶接されたキャップ2Bとから構成されている。キャップ2Bの中央には後述する電動機12に給電するためのターミナル4が取り付けられており、このターミナル4にコネクタ6により電動機12からの配線(図示せず)が接続される。また、キャップ2Bには吸込配管7が取り付けられており、この吸込配管7の下端は密閉容器2のキャップ2B内で開口している。尚、9はキャップ2Bに取り付けられたサービス用の配管である。
一方、容器本体2A内に電動圧縮機構3の殆どの部分が収納されると共に、容器本体2A内の底部はオイル溜まり8とされる。実施例の電動圧縮機構3は、斜板式の圧縮部11と、該圧縮部11の下側に位置する前述した電動機12とが一体化されて構成されている。
電動機12は、固定子コア13と固定子巻線14から成る固定子16と、この固定子16の内側で回転する回転子17と、この回転子17の中心に固定され、上下方向に延在して設けられた駆動軸18とから構成されており、前述したターミナル4からコネクタ6及び配線を介して固定子巻線17に給電されることにより、回転子17及び駆動軸18が回転するものである。
圧縮部11は、シリンダブロック21と、このシリンダブロック21に形成され、駆動軸18に対して平行に配置された二つのシリンダ22と、各シリンダ22内でそれぞれ往復運動する二つのピストン23と、各ピストン23から下方に延在するピストンロッド24と、各ピストンロッド24に摺動可能に挟持されたスライディングシュー26と、駆動軸18に固定されたロータ27と、このロータ27上に固定された斜板28と、シリンダブロック21の下面に固定されたフレーム29と、シリンダブロック21の上面にバルブプレート31を介して固定されたシリンダヘッド32等から構成されている。即ち、圧縮部11は二気筒の斜板式圧縮部である。
電動機12は後に詳述するようにフレーム29の下面に固定される。そして、電動機12の駆動軸18はフレーム29の底面29Aの中心部に形成された下部軸受け33を貫通して上方に延在し、その上部はシリンダブロック21の中心部に形成された上部軸受け34まで至り、各軸受け33、34に回転自在に支持される。ロータ27はフレーム29の底面29A上側において駆動軸18に固定されており、このロータ27は、フレーム29の底面29A上に設けられたスラスト軸受け36により支持される。
このロータ27の上面に固定された斜板28は、駆動軸18に対して所定の角度で傾斜した円盤であり、駆動軸18を挟んで対向する位置において、スライディングシュー26は斜板28の周縁部に摺動可能に当接している。電動機12により駆動軸18が回転すると、ロータ27が回転し、更に斜板28が回転する。斜板28の回転に伴って各スライディングシュー26が斜板28の周縁上を摺動しつつ駆動軸18の延在方向(平行)に往復運動する。
各スライディングシュー26の往復運動により、それらを挟持する各ピストンロッド24が駆動軸18の延在方向(平行)に往復運動し、各ピストン23が各シリンダ22内でその延在方向に往復摺動するように構成されている。
シリンダブロック21には、各シリンダ22、22間に位置して、吸込マフラ37と、吐出マフラ38が形成されている。各マフラ37、38は所定容量の有する空間であり、駆動軸18を挟んで対向する位置に形成されている。また、吸込マフラ37の底部には、斜板28の上方に位置してオイル戻し孔39が形成されている。
シリンダヘッド32の吸込配管7の下方に対応する位置には、吸込通路41が貫通形成されており、この吸込通路41はバルブプレート31の孔42を介して吸込マフラ37に連通している。吸込マフラ37は、バルブプレート31に形成された絞り孔43とシリンダヘッド32に形成された分配通路44を介してバルブプレート31に形成された各シリンダ22、22の吸込孔(図示せず)に連通している。そして、各吸込孔部分のバルブプレート31には吸込バルブ(図示せず)がそれぞれ取り付けられて開閉される。
一方、バルブプレート31には各シリンダ22、22の吐出孔(図示せず)が形成されており、各吐出孔部分のバルブプレート31には吐出バルブ(図示せず)がそれぞれ取り付けられて開閉される。各吐出孔はシリンダヘッド32に形成された合流通路46に連通され、この合流通路46はバルブプレート31に形成されたもう一つの絞り孔47を介して吐出マフラ38に連通している。そして、この吐出マフラ38は、バルブプレート31に形成された更にもう一つの絞り孔48を介してシリンダヘッド32に形成された吐出通路49に連通されている。
この吐出通路49にはスリーブ50を介して吐出配管51の一端が挿入されて接続されている。この吐出配管51は、所定距離で引き回された迂回部51Aを経てキャップ2Bから上方に引き出されている。尚、52はこの吐出配管51のキャップ2Bからの引き出し部分に取り付けられたスリーブである。この吐出配管51の迂回部51Aにより、シリンダヘッド32の位置変動が吸収され、スリーブ52の部分に過大な応力が加わらないように構成されている。
次に、図6を参照しながら係る電動圧縮機構3と密閉容器2の連結構造について説明する。電動機12の固定子コア13の四隅には貫通孔53が形成されており、各貫通孔53にボルト54を下から挿通し、先端をフレーム29の下面にそれぞれ螺合させることで電動機12は圧縮部11と一体化される。各ボルト54の頭部54Aには、吸振部材としての四本のコイルバネ56の上端部がそれぞれ嵌合され、各コイルバネ56の下部は連結板57の上面四隅に下からネジ66で固定された台座58により位置決めされ、コイルバネ56の下端部はネジ66に係合されている。そして、この連結板57は容器本体2Aの底面に溶接される。
係る構成により、電動圧縮機構3は下端部においてコイルバネ56を介し、密閉容器2の容器本体2Aに連結されることになる。このとき、コイルバネ56はピストン23が往復運動する上下方向の一端である下端部にて電動圧縮機構3を密閉容器2に連結することになる。また、この状態で圧縮部11と電動機12から成る電動圧縮機構3(スリーブ52部分の吐出配管51を除く)は、密閉容器2の内面と所定の間隔を存して当該密閉容器3内に収納保持される。
このとき、電動圧縮機構3の上部に位置するシリンダブロック21には、弾性部材としての板バネ61が四カ所取り付けられている(図4、図5)。各板バネ61はシリンダブロック21の上面から外側下方に少許張り出しており、密閉容器2の容器本体2Aの内面に当接して電動圧縮機構3の上部と密閉容器2との間隔を保持する役割を果たす。
尚、各図において62は密閉容器2の下部外面に三カ所取り付けられた脚部であり、この脚部62は防振ゴム63を介して図示しない自動販売機のユニットベース等に取り付けられることになる。
以上の構成で、次に圧縮機1の動作を説明する。ターミナル4から給電されて電動機12が起動し、駆動軸18が回転すると、前述した如くロータ27が回転し、更に斜板28が回転する。斜板28の回転に伴って各スライディングシュー26が斜板28の周縁上を摺動しつつ駆動軸18の延在方向(平行)に往復運動するので、それらを挟持する各ピストンロッド24が駆動軸18の延在方向(平行)に往復運動し、各ピストン23が各シリンダ22内でその延在方向に往復摺動する。
係るピストン23の往復摺動に伴い、冷媒(二酸化炭素)は吸込配管7から密閉容器2内に流入し、吸込通路41からバルブプレート31の孔42を経て吸込マフラ37に流入する。吸込マフラ37内に流入した冷媒は、バルブプレート31に形成された絞り孔43とシリンダヘッド32に形成された分配通路44を介してバルブプレート31に形成された吸込孔(吸込バルブは開、吐出バルブは閉)から各シリンダ22、22内に吸入される。
吸入された冷媒は、シリンダ22、22内で各ピストン23により圧縮され、バルブプレート31に形成された各シリンダ22、22の吐出孔(吐出バルブは開、吸込バルブは閉)から吐出され、シリンダヘッド32に形成された合流通路46を経て、バルブプレート31に形成されたもう一つの絞り孔47を介して吐出マフラ38に流入する。この吐出マフラ38に流入した冷媒は、バルブプレート31に形成された絞り孔48を介してシリンダヘッド32に形成された吐出通路49に吐出され、吐出配管51を経て外部の冷媒回路に吐出されることになる。
このような圧縮部11のシリンダ22、22における冷媒の吸込と圧縮の過程で、電動機12に加わる負荷は、その一回転のなかで大きく変動する。そのため、電動機12の回転速度も一回転のなかで変化することになるので、電動機12からは振動が発生する。しかしながら、この振動はコイルバネ56で吸収されるので、密閉容器2に伝わる振動は極めて小さくなる。
また、電動機12の回転に伴って電動圧縮機構3の姿勢が変動した場合、特に電動圧縮機構3の上部の位置変化が大きくなる。しかしながら、板バネ61が電動圧縮機構3の上部において密閉容器2の内面に当接しているので、電動圧縮機構3の姿勢は保持され、それと密閉容器2との間の間隔は維持される。
密閉容器2のオイル溜まり8内のオイルは、駆動軸18の下端に形成されたオイルポンプ64により汲み上げられ、駆動軸18内を経て各摺動部分に供給される。冷媒と共に冷媒回路に流出し、吸込配管7から密閉容器2内に帰還したオイルは、前述した如く吸込マフラ37のオイル戻し孔39から斜板28に滴下し、斜板28とスライディングシュー26の潤滑に供された後、オイル溜まり8に戻ることになる。
このように、本発明の圧縮機1は、圧縮部11とこの圧縮部11を駆動軸18により駆動する電動機12を密閉容器2内に収納して成るものにおいて、圧縮部11を、駆動軸18に対して平行に配置されたシリンダ22と、このシリンダ22内を往復運動するピストン23を備えた構成としたので、密閉容器2の内径を縮小し、小型化を図ることができる。
特に、実施例の如く二酸化炭素を冷媒として圧縮する場合には密閉容器2に加わる圧力も極めて高くなるが、密閉容器2の内径を縮小できることにより、密閉容器2の厚さ寸法を薄くしても耐圧強度を維持することが可能となる。これにより、圧縮機1の著しい軽量化も図ることが可能となる。
加えて、圧縮部11と電動機12を一体化して電動圧縮機構3を構成し、この電動圧縮機構3を、コイルバネ56を介して密閉容器2に連結しているので、電動機12で発生する振動が密閉容器2に伝達されて騒音が増大する不都合を効果的に防止若しくは抑制することができるようになる。特に、実施例の如き二気筒の圧縮部11では、電動機12の振動が大きくなるため、著しい効果となって現れる。
また、実施例では電動圧縮機構3を、ピストン23が往復運動する方向の端部である下端部にてコイルバネ56を介し、密閉容器2に連結したので、密閉容器2の内径を拡大すること無く、電動機12の振動を吸収することができるようになる。
また、実施例の如く駆動軸18が上下方向に設けられている場合に、コイルバネ56を電動圧縮機構3の下端部に設けると共に、この電動圧縮機構3の上部において、当該電動圧縮機構3と密閉容器2との間隔を保持する板バネ61を設けているので、コイルバネ56を中心とする姿勢変動で電動圧縮機構3が密閉容器2に当接することや、スリーブ52及び50の部分の吐出配管51に過大な応力が加わる不都合を板バネ61により防止することができる。また、板バネ61から密閉容器2に伝達される振動も最小限であるので、これらにより、圧縮機1からの騒音をより確実に抑制することができるようになる。
また、実施例ではシリンダ22とシリンダ22の間に吐出マフラ38及び吸込マフラ37を構成したので、従来の如くシリンダヘッドに設ける場合に比して、駆動軸18の軸方向の寸法も縮小することが可能となる。特に実施例のように圧縮部を構成するシリンダ22及びピストン23が、二気筒であるときに有効であり、シリンダ22、22の間のスペースを利用して各マフラ38、37を容易に構成することができる。
特に、実施例の如く二酸化炭素を冷媒として圧縮する場合、ピストン23を小型化することができるので、シリンダ22、22間に構成される各マフラ38、37の容積を拡大することが可能となる。
更に、実施例のように圧縮部11が斜板式圧縮部である圧縮機1において、吸込マフラ37に、圧縮部11を構成する斜板28の上方に対応したオイル戻し孔37を設けているので、吸込マフラ37内のオイルを斜板28に落下させて斜板28の潤滑を支障無く行いながら、密閉容器2内底部に構成されるオイル溜まり8にオイルを戻すことができるようになる。
尚、実施例では吸振部材としてコイルバネ56を採用したが、それに限らず、ゴム等の吸振性を有する部材で電動圧縮機構3を密閉容器2に連結してもよい。また、実施例では二気筒の圧縮部11で説明したが、それに限らず、四気筒、三気筒、単気筒の何れにおいても本発明は好適である。単気筒の場合には、各マフラ37、38はシリンダ22と並列に設けられることになる。
また、実施例ではシリンダ22とシリンダ22の間に吐出マフラ38及び吸込マフラ37の双方を構成したが、それに限らず、何れか一方を構成する場合にも本発明は有効である。更に、本実施例ではアキシャルピストンタイプの圧縮機として斜板式圧縮機について説明したが、ワブル式圧縮機等にも本発明は有効である。
1 圧縮機
2 密閉容器
3 電動圧縮機構
11 圧縮部
12 電動機
18 駆動軸
21 シリンダブロック
22 シリンダ
23 ピストン
24 ピストンロッド
26 スライディングシュー
28 斜板
29 フレーム
31 バルブプレート
32 シリンダヘッド
37 吸込マフラ
38 吐出マフラ
39 オイル戻し孔
56 コイルバネ(吸振部材)
57 連結板
61 板バネ(弾性部材)
2 密閉容器
3 電動圧縮機構
11 圧縮部
12 電動機
18 駆動軸
21 シリンダブロック
22 シリンダ
23 ピストン
24 ピストンロッド
26 スライディングシュー
28 斜板
29 フレーム
31 バルブプレート
32 シリンダヘッド
37 吸込マフラ
38 吐出マフラ
39 オイル戻し孔
56 コイルバネ(吸振部材)
57 連結板
61 板バネ(弾性部材)
Claims (7)
- 圧縮部と該圧縮部を駆動軸により駆動する電動機を密閉容器内に収納して成る圧縮機において、
前記圧縮部は、前記駆動軸に対して平行に配置されたシリンダと、該シリンダ内を往復運動するピストンを備え、
前記圧縮部と電動機は一体化されて電動圧縮機構が構成され、
該電動圧縮機構は、吸振部材を介して前記密閉容器に連結されていることを特徴とする圧縮機。 - 前記電動圧縮機構は、前記ピストンが往復運動する方向の端部にて前記吸振部材を介し、前記密閉容器に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記駆動軸は上下方向に設けられ、前記吸振部材は前記電動圧縮機構の下端部に設けられると共に、
該電動圧縮機構の上部において、当該電動圧縮機構と前記密閉容器との間隔を保持する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。 - 前記圧縮部を構成するシリンダ及びピストンは、四気筒以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の圧縮機。
- 前記シリンダとシリンダの間、又は、シリンダと並列に吐出マフラ及び吸込マフラの少なくとも何れか一方を構成したことを特徴とする請求項4に記載の圧縮機。
- 前記圧縮部は斜板式圧縮部であり、前記シリンダとシリンダの間、又は、シリンダと並列に前記吸込マフラを構成した場合、当該吸込マフラは、前記圧縮部を構成する斜板の上方に対応してオイル戻し孔を備えていることを特徴とする請求項5に記載の圧縮機。
- 二酸化炭素を冷媒として圧縮することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の圧縮機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Publications (1)
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