JP2016052087A - 光トランシーバ制御装置、光トランシーバ調整装置および光トランシーバ制御方法 - Google Patents
光トランシーバ制御装置、光トランシーバ調整装置および光トランシーバ制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】メンテナンス用の入出力回路を実装すると、回路の実装面積が大きくなる。【解決手段】本発明の光トランシーバ制御装置は、送信先と送受信する電気信号を入出力する電気信号入出力部と、前記送信電気信号に基づく送信光信号と、前記受信電気信号とを所定の信号品質とする設定値を無線信号で受信する無線通信部と、前記設定値に基づく前記送信光信号および前記受信電気信号の制御情報を生成する電気信号生成部と、前記送信光信号の制御情報に基づき前記送信光信号を生成し、前記受信電気信号の制御情報に基づき受信光信号から前記受信電気信号を生成する光信号入出力部と、を備え、前記無線通信部が、前記電気信号入出力部、前記電気信号生成部、および前記光信号入出力部と同一の回路基板に実装される。【選択図】 図1
Description
本発明は、光トランシーバ制御装置、光トランシーバ調整装置および光トランシーバ制御方法に関し、特に、小型な光トランシーバ制御装置、光トランシーバ調整装置および光トランシーバ制御方法に関する。
光トランシーバは、光トランスポンダに組み込まれた回路モジュールであり、電気信号を電気−光変換を行うことで、光ファイバを用いて双方向で光通信を行う。このような光トランシーバでは、外部の検査装置やコントローラをケーブルで電気的に接続して、有線通信を使って集積回路基板の検査やデバックが行われる。しかし、有線通信には、Joint Test Action Group(JTAG)が定めたIEEE1149.1などの複数の規格があり、規格の標準化が十分に進んでいない。そのため、光トランシーバごとに異なる専用の有線通信の規格の回路が実装されている。これにより、製品ごとに異なる有線通信向けの回路を用いれば、回路基板の検査やデバックに必要な情報の読み出し、書き込みが実施できる。しかし、着脱を可能とする小型のトランシーバの場合、回路実装面積が限られるため、専用の有線通信用向け回路を実装することができない。
また、上述の規格と共用できる有線通信向けの電気インターフェースとして、Small Form Factor Pluggable(SFP)Committeeが定めたSFF−8431という規格がある。しかし、この規格には、集積回路基板の検査やデバックの際に必要な読み出し、書き込みを行うための入出力端子が用意されていない。
このように、回路基板の検査やデバックに必要な情報を入出力する回路が実装されていないと言う問題があった。
この問題を解決するために、無線通信を用いて遠隔で回路基板の設定を行う光空間伝送装置が特許文献1に記載されている。特許文献1の光空間伝送装置は、2つの光空間伝送装置と遠隔制御装置とから構成されている。また、2つの光空間伝送装置は、それぞれ、ヘッド部、信号を受け渡しする機器(以降の説明では受渡部と記載)、ヘッド部と受渡部とを繋ぐケーブルとを備えている。なお、この受渡部は上述の光トランシーバに相当する。
各々の光空間伝送装置と遠隔制御装置との間で、光空間伝送装置の運用中の状態情報、運用開始時や運用中の設定及び操作情報に関する信号の遣り取りを無線で行い、光空間伝送装置の間で光を用いた空間伝送(光通信)が行われる。
特許文献1に記載されたような光空間伝送装置では、ヘッド部およびケーブルを介して受渡部(光トランシーバ)が光通信による情報の遣り取りを行っている。また、運用中の状態情報、運用開始時の設定及び操作情報は、受渡部が保有しているため、受渡部の外部に設置されたヘッド部と遠隔操作装置とが無線で通信し、ケーブル(有線)を介して、運用中の状態情報、運用開始時の設定及び操作情報の遣り取りを行う。つまり、無線による状態情報や操作情報を遣り取りするために、受渡部の外部に設置されたケーブル部を接続する端子が受渡部の内部に備えてある。受渡部やヘッド部のメンテナンスを考慮すると、接続端子は、ケーブル部に適用するフレキシブルケーブルや、同軸ケーブルなどを脱着できる構造を備える必要があり、脱着および固定する構造を含めた接続端子を回路基板へ実装する必要がある。このような接続端子において、作業者が手作業でケーブルの着脱および固定するため、その構造を小型化するには限界があり、回路基板の小型化を妨げる要因であった。また、接続端子から後段の回路までの配線を用意する必要があり、接続端子から離れて設置された後段回路を接続する配線では、回路基板上の実装面積の増大を招く恐れがあった。
以上のように、回路基板の検査およびデバックのようなメンテナンス情報を遣り取りするために必要な回路を実装すると、回路の実装面積が大きくなる、という問題があった。
本願発明の目的は、上述した課題である、メンテナンス用の入出力回路を実装すると、回路の実装面積が大きくなる、という課題を解決する光トランシーバ制御装置、光トランシーバ調整装置および光トランシーバ制御方法を提供することにある。
本発明の光トランシーバ制御装置は、送信先と送受信する電気信号を入出力する電気信号入出力部と、前記送信電気信号に基づく送信光信号と、前記受信電気信号とを所定の信号品質とする設定値を無線信号で受信する無線通信部と、前記設定値に基づく前記送信光信号および前記受信電気信号の制御情報を生成する電気信号生成部と、前記送信光信号の制御情報に基づき前記送信光信号を生成し、前記受信電気信号の制御情報に基づき受信光信号から前記受信電気信号を生成する光信号入出力部と、を備え、前記無線通信部が、前記電気信号入出力部、前記電気信号生成部、および前記光信号入出力部と同一の回路基板に実装される。
また、本発明の光トランシーバ制御方法は、同一回路基板に実装された無線通信部を介して、送信先への送信光信号と、送信先からの受信光信号に対応する受信電気信号と、を所定の信号品質とする設定値を受信し、前記設定値に基づく前記送信光信号および前記受信電気信号の制御情報を生成し、前記送信光信号の制御情報に基づき前記送信光信号を生成し、前記受信電気信号の制御情報に基づき受信光信号から前記受信電気信号を生成する。
本発明の光トランシーバ制御装置、光トランシーバ調整装置および光トランシーバ制御方法によれば、メンテナンス用の入出力回路を備えても、回路の実装面積の増加を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態による光トランシーバ制御装置の構成を示すブロック図である。ここで、光トランシーバは、クライアント側からの電気信号をライン側への送信光信号へ変換して出力する機能と、ライン側からの受信光信号をクライアント側への送信電気信号へ変換して出力する機能とを有している。つまり、送信元である光トランシーバから送信先である光トランシーバへ光ファイバを介して送信光信号を伝送し、送信元から光ファイバを介して送信された光信号を光トランシーバが受信する。光トランシーバが以上のような動作を行うことを踏まえ、第1の実施形態の光トランシーバ制御装置は、外部に設けたコントローラとの無線通信で取得した設定情報を用いて送信光信号および受信光信号を制御する。
本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態による光トランシーバ制御装置の構成を示すブロック図である。ここで、光トランシーバは、クライアント側からの電気信号をライン側への送信光信号へ変換して出力する機能と、ライン側からの受信光信号をクライアント側への送信電気信号へ変換して出力する機能とを有している。つまり、送信元である光トランシーバから送信先である光トランシーバへ光ファイバを介して送信光信号を伝送し、送信元から光ファイバを介して送信された光信号を光トランシーバが受信する。光トランシーバが以上のような動作を行うことを踏まえ、第1の実施形態の光トランシーバ制御装置は、外部に設けたコントローラとの無線通信で取得した設定情報を用いて送信光信号および受信光信号を制御する。
図1を参照して、本発明の第1の実施形態の光トランシーバ制御装置の構成を説明する。
本実施形態の光トランシーバ制御装置1は、電気信号入出力部101、無線通信部102、電気信号生成部104および光信号入出力部105から構成されている。電気信号入出力部101は、クライアント側からの送信用の電気信号150を光トランシーバ制御装置1へ入力し、光トランシーバ制御装置1が受信した受信光信号に対応した電気信号160をクライアント側へ出力するインターフェースであり、例えば、SFF−8431に準拠したインターフェースである。電気信号入出力部101から出力される送信用の電気信号151は電気信号生成部104へ入力し、電気信号生成部104から出力される受信用の電気信号161は電気信号入出力部101へ入力する。
無線通信部102は、図示していない無線信号の入出力部(例えば、アンテナ)を備え、外部に設けたコントローラからの無線信号152を受信し、その信号を電気信号153に変換して、電気信号生成部104へ出力する回路である。無線信号としては、例えば、Wireless Fidelity(Wi−Fi(登録商標)) Allianceが定めたIEEE802.11に準拠している。また、無線通信部102の回路規模はおよそ1cm2であり、有線通信用の入出力回路より小さい。具体的には、無線通信部102のアンテナは、無線信号を入出力するため、上述した有線通信用の接続端子より小型である。また、無線通信部102の信号処理回路は、無線信号の周波数が高周波であるため、低周波の信号で遣り取りする有線通信の回路より小さくなる。また、無線通信部102は、入力部を含めて光トランシーバ制御装置1の回路基板内であれば、どこでも実装可能である。なお、無線信号には、光信号入出力部105からライン側へ出力される送信光信号155の波形を含む信号品質に関する設定情報A、および、ライン側から光信号入出力部105へ入力される受信光信号165の強度を含む信号品質に関する設定情報Bが含まれている。
具体的には、設定情報Aは送信光信号155の強度(あるいは信号振幅)や消光比などの設定情報であり、設定情報Bは受信光信号165の強度(あるいは信号振幅)を電気信号164に必要な強度へ変換するための数式や変換テーブルなどである。なお、電気信号生成部104、光信号入出力部105は、入出力信号の特性ばらつきを持っており、送信光信号155の波形を含む信号品質が調整されなければ、送信先の受信部が受信する受信信号の劣化が生じる場合がある。また、受信光信号165の強度に応じて電気信号164の出力が調整されなければ、クライアント側へ出力する電気信号161の劣化が生じる場合がある。そのため、設定情報AおよびBは、光トランシーバ制御装置毎に予め導出した値に基づいて設定される。この設定は光トランシーバ制御装置1が工場出荷時に行われてもよいし、光トランシーバ制御装置1が光トランスポンダに組み込まれる時に行われてもよい。さらに、光トランシーバ制御装置1が光トランスポンダに組み込まれた後、定期的なメンテナンスの時に行われてもよい。
光信号入出力部105は、出力機能部110と入力機能部115とを備えている。
出力機能部110は、電気信号154を光信号に変換して、ライン側へ送信光信号155を出力する回路であり、光源(例えば、半導体レーザ)と光変調器(例えば、マッハツエンダー型干渉計を用いた光変調素子)とから構成される。一方、入力機能部111は、ライン側にある送信元からの情報を含んだ受信光信号165を電気信号に変換および増幅して、電気信号164を出力する回路であり、光検出器(例えば、フォトダイオード)と増幅回路(例えば、Transimpedance Amplifier(TIA))とから構成されている。
電気信号生成部104は、電気信号入出力部101からの電気信号151と、無線通信部102からの電気信号153を入力し、光信号入出力部105の出力機能部110の制御情報と、ライン側の送信先への送信情報とを含む電気信号154を生成して出力する回路である。加えて、電気信号生成部104は、光信号入出力部105からの電気信号164と、無線通信部102からの電気信号153とを入力し、光信号入出力部105の入力機能部111の制御情報を含む電気信号と、クライアント側の電気信号161とを生成して出力する回路である。なお、制御情報は後述する。
続いて、電気信号生成部104と光信号入出力部105との電気信号および光信号の入出力について詳細に説明する。
ライン側へ送信光信号155が送信される場合、電気信号生成部104は、電気信号151に含まれるクライアント側からの送信用の情報を、光信号入出力部105の出力機能部110からライン側へ出力する送信光信号155の信号フォーマットに対応した情報Cへ変換して電気信号154に付与する。なお、クライアント側からの送信用の情報は、例えば、送信コンテンツ、ライン側の送信先のアドレス情報である。また、電気信号生成部104は、電気信号153に含まれる設定情報Aから光信号入出力部105の出力機能部110の光源および光変調器の制御量を導出し、この制御量と制御対象となる光源および光変調器を識別情報とを組み合わせた制御情報を電気信号154に付与する。
光信号入出力部105の出力機能部110では、電気信号154に含まれる情報Cに基づき、光変調器が所定の光信号へ変調して出力する。その際、光源の制御情報が光源の入力端子へ付加され、光変調器の制御量が光変調器電極へ付加される。これにより、情報Cを含んだ送信光信号155は設定情報Aに基づいて調整され、所望の信号品質とした送信光信号155がライン側へ出力される。これにより、送信光信号155を受信した受信部での信号劣化が抑制される。
また、ライン側から受信光信号165が受信される場合、電気信号生成部104は、電気信号164に含まれるライン側から受信した情報を、電気信号入出力部101からクライアント側への出力信号の信号フォーマットに対応した情報Dへ変換して電気信号161に付与する。なお、ライン側から受信した情報は、例えば、受信コンテンツ、クライアント側の送信先のアドレス情報である。また、電気信号生成部104は、電気信号153に含まれる設定情報Bに基づいて、受信光信号165の強度から電気信号164の強度(信号振幅)への増幅率を、変換式や変換テーブルから導出する。そして、この増幅率である、光信号入出力部105の制御情報が光信号入出力部105の入力機能部111へ出力する電気信号E(不図示)へ付与される。なお、変換式または変換テーブルは、受信光信号165の強度([W]で表示される強度)と電気信号164の強度([V]で表示される強度)とを対応づけたものである。また、増幅率は、情報Dへ変換する上で電気信号164に必要な信号振幅を踏まえて設定されてもよい。
光信号入出力部105の入力機能部111では、電気信号Eに含まれる増幅率の情報に基づいて、TIAのインピーダンス変換時の増幅率が設定され、電気信号164の強度が調整される。なお、入力機能部111は光検出器と増幅回路との構成に限られるものではない。これ以外にも、入力機能部111は、アバランシェダイオードなどの光信号を検出し増幅するデバイスであってもよい。また、入力機能部111は光検出器のみとし、前述の増幅回路が電気信号生成部104に含まれてもよい。この場合、電気信号生成部104は、導出した増幅率を用いて、光信号入出力部105からの電気信号164を増幅する。
続いて、本発明の第1の実施形態の光トランシーバ制御装置の光信号の送信動作について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る光トランシーバ制御装置の光信号の送信動作を説明するためのフローチャートである。
図2を参照して、無線通信部102は、外部に設けたコントローラから受信する無線信号に、設定情報Aが含まれているか否かを監視する(ステップS1)。無線信号に設定情報Aが含まれていない場合(ステップS1:No)、無線通信部102は、ステップS1の前段に戻り、無線信号の監視を継続する。一方、無線信号に設定情報Aが含まれている場合(ステップS1:Yes)、無線通信部102は、生成する電気信号153に設定情報Aを付与し、その信号を電気信号生成部104へ出力する。
続いて、電気信号生成部104は、電気信号153を入力し、電気信号153に含まれる設定情報Aに基づいて光信号入出力部105の入力機能部110の光源や光変調器の制御量を導出する。そして、電気信号生成部104は、この制御量と制御対象となる光源および光変調器の識別情報とを組み合わせた制御情報を生成する(ステップS2)。その後、電気信号生成部104は、電気信号入出力部101からの電気信号151を入力し、その信号の送信用の情報からフォーマット変換した情報Cと上述の制御情報とを付与した電気信号154を生成して、光信号入出力部105へ出力する(ステップS3)。この電気信号154によって光信号入出力部105の出力機能部110が駆動する。
続いて、光信号入出力部105の出力機能部110は、電気信号154に基づいて、送信光信号155を生成して、ライン側へ出力する。
以上のように、本実施形態は、ライン側へ出力する送信光信号の設定値を、光トランシーバ制御装置に内蔵した無線通信部を使用して取得する。これにより、有線通信の回路より規模の小さい無線通信回路を、設定値を取得する入出力回路として光トランシーバ制御装置に実装することで、入出力回路の実装に伴う光トランシーバ制御装置の実装面積の増加を抑えることができる。また、生産またはメンテナンス時、有線で設定値を入出力する回路を設ける必要が無く、生産またはメンテナンス設備のコストを削減することができる。そして、メンテナンス作業者が、有線の設定値を入出力する回路を設置する工数を削減することができる。また、無線通信部を、後段回路の近傍に実装することで、無線通信部と後段回路とを接続する配線設計を容易に行うことができる。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。第2の実施形態の光トランシーバ調整装置は、第1の実施形態の光トランシーバ制御装置1に検査装置およびコントローラと、検出部とを追加した構成であり、クライアント側からライン側への送信光信号を調整するための装置である。図3は本発明の第2の実施形態による光トランシーバ調整装置の構成を示すブロック図であり、図1と同じ構成要素は同じ符号で記載する。図3を参照して、本発明の第2の実施形態の光トランシーバ調整装置2の構成を説明する。
続いて、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。第2の実施形態の光トランシーバ調整装置は、第1の実施形態の光トランシーバ制御装置1に検査装置およびコントローラと、検出部とを追加した構成であり、クライアント側からライン側への送信光信号を調整するための装置である。図3は本発明の第2の実施形態による光トランシーバ調整装置の構成を示すブロック図であり、図1と同じ構成要素は同じ符号で記載する。図3を参照して、本発明の第2の実施形態の光トランシーバ調整装置2の構成を説明する。
本発明の第2の実施形態の光トランシーバ調整装置2は、第1の実施形態の光トランシーバ制御装置1の構成要素と、検出部103と、検査装置およびコントローラ106とから構成されている。なお、第1の実施形態では、無線通信部102から電気信号生成部104への情報伝達は1方向であったが、第2の実施形態では、無線通信部102と電気信号生成部104との情報伝達は双方向である。
検出部103は、光信号入出力部105からライン側へ出力される送信光信号155の少なくとも一部を検出する回路である。具体的には、検出部103は、送信光信号155の光路に配置したビームスプリッタやミラーなどの光学素子と、この光学素子から反射(または回折)した光信号を受光する受光部(例えば、フォトダイオード)とから構成されている。そして、検出部103は、電気信号となった信号156を検査装置およびコントローラ106へ出力する。
検査装置は、信号156を入力し、信号156の現状の信号品質を算出して、その結果をコントローラへ出力する。なお、検査装置は、例えば、送信光信号155のビットエラーレート、ジッタ、信号振幅など検査できる装置である。
コントローラは、算出結果を入力するとともに、無線通信部102と無線通信を行い、電気信号生成部104が保有している光信号入出力部105の出力機能部110の制御情報を取得し、送信光信号155の設定情報A1を導出する。そして、コントローラは、この設定情報A1と上述の算出結果を踏まえて、所定の信号品質に改善する設定情報A2を導出する。更に、コントローラは、この設定情報A2を無線信号に変換し、無線通信部102へ出力する。
続いて、本発明の第2の実施形態の光トランシーバ調整装置2の光信号の送信動作について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る光トランシーバ調整装置2の動作を説明するためのフローチャートである。なお、第2の実施形態の光トランシーバ調整装置2の動作は、第1の実施形態の光トランシーバ制御装置1の動作に、検出部、検査装置およびコントローラの動作を追加したものであり、第1の実施形態の動作と同じステップは同じ符号で記載する。
図4を参照して、検出部103は、送信光信号155の少なくとも1部を検出する(ステップS5)。検出した信号156は検査装置へ出力される。
続いて、検査装置は、信号156を入力し、信号156の現状の信号品質を算出して、その結果をコントローラへ出力する。ここで、信号品質を信号156のジッタやビットエラーレートとし、コントローラは算出結果が所定値以下か否かを判定する(ステップS6)。この所定値は、受信信号の実用上問題無いジッタ、ビットエラーレートに対応する値である。所定値より大きい場合(ステップS6:No)、コントローラは、無線通信部102と無線通信を行い、電気信号生成部104が保有している制御情報を取得し、送信光信号155の設定情報A1を導出する。そして、コントローラは、この設定情報A1を踏まえて、所定の信号品質に改善する設定情報A2を生成する(ステップS7)。さらに、コントローラは、この設定情報A2を無線信号に変換し、無線通信部102へ出力する。続いて、第1の実施形態と同じステップS2からS4までが実施される。その後、光信号の送信動作のステップがステップS5の前段へ戻る。一方、ステップS6において、所定値以下の場合(ステップS6:Yes)、送信光信号155が所望の信号品質であると判断され、動作フローが終了する。
なお、信号品質は信号156の信号振幅であってもよい。この場合、ステップS6では、検査装置が算出した信号振幅が所定値(所定の信号振幅)以上か否かで判定する。算出した信号振幅が所定値より小さい場合(ステップS6:No)、ステップS7へ進み、所定値以上の場合(ステップS6:No)、動作フローが終了する。
以上のように、無線通信部102からの無線通信によって取得した現状の設定情報A1に基づいて、送信光信号155の信号品質に対応した設定情報A2が導出され、この設定情報A2が無線通信によって無線通信部102へ送信される。これにより、光トランシーバ調整装置の設定情報2を無線の双方通信によって把握し調整することができる。
なお、上述の光トランシーバ調整装置2は、検査装置とコントローラを別装置として記載しているが、これに限るものではない。コントローラが検査装置の機能を含めたものであってもよい。
また、上述の第1の光トランシーバ制御装置1および第2の実施形態の光トランシーバ調整装置2が温度制御部を設けてもよい。温度制御部は温度センサ、制御回路、加熱冷却素子とから構成されており、無線通信部102と電気的に接続している。第1の実施形態の光トランシーバ制御装置1の場合、無線通信部102から受信した温度設定値と温度センサの測定値に基づいて制御回路が加熱冷却素子を動作し、光トランシーバ制御装置内の光信号入出力部105、特に、その出力機能部の温度を制御する。また、第2の実施形態の光トランシーバ調整装置2の場合、温度センサは、光トランシーバ調整装置内の温度を測定し、無線通信102を介して測定結果をコントローラへ送信する。コントローラは受信した測定結果から光トランシーバ制御装置内の温度を把握し、検査装置から入力した送信光信号155の信号品質を考慮した光トランシーバ調整装置の温度設定の情報を無線通信102へ送信する。無線通信部102を介して、温度制御部は温度設定の情報を取得し、その情報に基づいて制御回路が加熱冷却素子を動作し、光トランシーバ調整装置内の光信号出力部105、特に、その出力機能部の温度を制御する。
光変調信号を生成する光変調器の動作点は環境温度や経年変化によって変化し、この動作点は、光トランシーバ制御装置または光トランシーバ調整装置の装置毎に異なる。上述のような温度制御部の調整を、工場出荷時、光トランシーバ制御装置の組込時、または定期的なメンテナンス時に行うことで、動作点の変動が抑制される。これにより、環境温度の変動に伴う送信光信号の信号品質の劣化を防止することができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について詳細に説明する。本発明の第3の実施形態による光トランシーバ制御装置は、第1の実施形態と同じ構成であるため、図は省略する。従って、図1を参照して、本発明の第3の実施形態の光トランシーバ制御装置の構成を説明する。
本発明の第3の実施形態について詳細に説明する。本発明の第3の実施形態による光トランシーバ制御装置は、第1の実施形態と同じ構成であるため、図は省略する。従って、図1を参照して、本発明の第3の実施形態の光トランシーバ制御装置の構成を説明する。
本実施形態の光トランシーバ制御装置1は、電気信号入出力部101、無線通信部102、電気信号生成部104および光信号入出力部105から構成されている。
電気信号入出力部101は、送信先と送受信する電気信号150、160を入出力する。無線通信部102は、外部から送信される設定値を、無線信号152で受信する。この設定値は、電気信号150に基づく送信光信号155と、受信光信号165に対応する電気信号164とを所定の信号品質とするための値である。なお、設定値は、光トランシーバ制御装置1が、工場から出荷される時、光トランスポンダへ組み込まれる時、または定期的にメンテナンスされる時に外部から受信するものである。また、電気信号生成部104は、上述の設定値に基づいて、送信光信号155および電気信号164を所定の信号品質とする制御情報を生成する。そして、光信号入出力部105は、上述の制御情報を用いて送信光信号155を生成し、電気信号164を生成する。
電気信号入出力部101は、送信先と送受信する電気信号150、160を入出力する。無線通信部102は、外部から送信される設定値を、無線信号152で受信する。この設定値は、電気信号150に基づく送信光信号155と、受信光信号165に対応する電気信号164とを所定の信号品質とするための値である。なお、設定値は、光トランシーバ制御装置1が、工場から出荷される時、光トランスポンダへ組み込まれる時、または定期的にメンテナンスされる時に外部から受信するものである。また、電気信号生成部104は、上述の設定値に基づいて、送信光信号155および電気信号164を所定の信号品質とする制御情報を生成する。そして、光信号入出力部105は、上述の制御情報を用いて送信光信号155を生成し、電気信号164を生成する。
以上のような、電気信号入出力部101、無線通信部102、電気信号生成部104および光信号入出力部105を同一の回路基板に実装することで、メンテナンス用の設定値の入出力回路を備えても、本実施形態は、回路の実装面積の増加を抑えることできる。
1 光トランシーバ制御装置
2 光トランシーバ調整装置
101 電気信号入出力部
102 無線通信部
103 検出部
104 電気信号生成部
105 光信号出力部
106 検査装置およびコントローラ
110 出力機能部
111 入力機能部
150、151、153、154、160、161、164 電気信号
152 無線信号
155 送信光信号
156 信号
165 受信光信号
2 光トランシーバ調整装置
101 電気信号入出力部
102 無線通信部
103 検出部
104 電気信号生成部
105 光信号出力部
106 検査装置およびコントローラ
110 出力機能部
111 入力機能部
150、151、153、154、160、161、164 電気信号
152 無線信号
155 送信光信号
156 信号
165 受信光信号
Claims (7)
- 送信先と送受信する電気信号を入出力する電気信号入出力部と、
前記送信電気信号に基づく送信光信号と、前記受信電気信号とを所定の信号品質とする設定値を無線信号で受信する無線通信部と、
前記設定値に基づく前記送信光信号および前記受信電気信号の制御情報を生成する電気信号生成部と、
前記送信光信号の制御情報に基づき前記送信光信号を生成し、前記受信電気信号の制御情報に基づき受信光信号から前記受信電気信号を生成する光信号入出力部と、を備え、
前記無線通信部が、前記電気信号入出力部、前記電気信号生成部、および前記光信号入出力部と同一の回路基板に実装される
光トランシーバ制御装置。 - 前記設定値は、前記送信光信号を所定の強度、または消光比とする情報を含む請求項1に記載の光トランシーバ制御装置。
- 前記設定値は、前記受信電気信号を所定の強度とする情報を含む請求項1または2に記載の光トランシーバ制御装置。
- 温度制御部を更に備え、
前記設定値は、前記送信光信号を所定の信号品質とする温度情報を含み、
前記温度制御部は、前記温度情報に基づいて前記光信号入出力部の温度を制御する請求項1から3の何れか一項に記載の光トランシーバ制御装置。 - 請求項1および4に記載の光トランシーバ制御装置と、
前記送信光信号の少なくとも1部を検出する検出部と、
前記検出部が検出した光信号の信号品質情報と、前記無線通信部から受信した設定情報とに基づいて、前記送信光信号を所定の信号品質とする設定値を前記無線通信部へ送信するコントローラと、を備えた
光トランシーバ調整装置。 - 温度制御部を更に備え、
前記コントローラは、前記無線通信部から前記温度制御部が検出した温度情報を受信し、前記温度情報と前記信号品質情報とに基づいて、前記送信光信号を所定の信号品質とする設定温度を前記無線通信へ送信し、
前記温度制御部は、前記設定温度に基づいて前記光信号入出力部の温度を制御する請求項5に記載の光トランシーバ調整装置。 - 同一回路基板に実装された無線通信部を介して、送信先への送信光信号と、送信先からの受信光信号に対応する受信電気信号と、を所定の信号品質とする設定値を受信し、
前記設定値に基づく前記送信光信号および前記受信電気信号の制御情報を生成し、
前記送信光信号の制御情報に基づき前記送信光信号を生成し、前記受信電気信号の制御情報に基づき受信光信号から前記受信電気信号を生成する、
する光トランシーバ制御方法。
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