JP2016051725A - 電気機器のケーブル保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばバーコードリーダ1のケース2にケーブル6を取り付ける好ましい構造を提供する。【解決手段】一例としてバーコードリーダ1である電気機器のケース2に挿入したケーブル6を保持するために、ケース2の内部に部品(例えば投光系3の基板33)を固定する部材に、ケーブル6の保持部72を設けてケーブルホルダ7とする。このケーブルホルダ7において保持部72は、ケーブル6を嵌め込んで屈曲した状態で保持するように構成してもよい。保持部72にはケーブル6の抜け止めのための突起部72c,72dを設けてもよい。【選択図】図14

Description

本発明は、電気機器のケースにケーブルを保持する構造の技術分野に属する。
従来より例えばバーコードリーダやセンサなどの電気機器においては、そのケースに形成された挿入口に通信ケーブルや電源ケーブルなどの端部が挿入されて、グロメットやケーブルブッシュを介して取り付けられている(例えば特許文献1、2等を参照)。この場合、挿入口は例えばケースの割り面に形成される一方、ケーブルのシースの外周には接着材などによって一体的にブッシュが設けられ、このブッシュがケースの割り面に挟み込まれるようにして保持されている。
また、そうしてケース内に挿入されたケーブルの端部においてはシースおよびシールドが切断され、内部の複数の心線がコネクタによって電気回路の基板に接続されている。このようにシースの切断された部分では、切断されたシールドの端部や心線を熱収縮チューブなどによって被覆し、電気回路の基板と接触しないようにしている。心線は一般にゴムや樹脂で被覆されているが、この被覆が破れた場合も考慮して二重の絶縁構造としているのである。
実開平04−105587号公報 特開平09−196845号公報
しかしながら、前記のようにケーブルのシースに一体的に設けたブッシュなどをケースの割り面に挟持する構造では、誤ってケーブルに強い引張り力が加わったときの耐久力(引張り強度)が主にブッシュに依存することになり、これが破損したりケースから脱落したりすることによって、十分な強度が得られない場合があった。
これに対し、ブッシュの大型化によって強度を高めようとすると、かなり大きなブッシュが必要になってしまい、これがケースの外に張り出して機器の設置性を害するおそれがあった。また、ケース内にケーブルを保持するための別の部材を追加することも考えられるが、こうするとその部材の分、ケースが大型化してしまい、コストも増大することになる。
また、前記のようにケースの内部では、ケーブルのシースの切断箇所から所定の範囲を熱収縮チューブなどによって被覆するようにしており、このように手間のかかる作業が必要なこともコストの増大する要因になっている。
かかる諸点に鑑みて本発明の目的は、電気機器の大型化やコストの増大を抑制しながら、そのケースにケーブルを保持する強度を高めることにある。
前記の目的を達成するために本発明は、電気機器のケースにケーブルを保持するための構造に係り、そのケースの内部に部品を固定するための固定部材に、ケーブルを保持する保持部を設けたことを特徴とする。
かかる構造により、電気機器のケースに挿入されたケーブルの端部が、そのケースの内部において固定部材の保持部により保持されるので、従来一般的なブッシュに比べて高い引張り強度を得ることが可能になる。また、固定部材は新たに設けるのではなく、ケースの内部に部品を固定するためのものであるから、コストの増大やケースの大型化を招く心配はない。
好ましくは、前記固定部材の保持部にケーブルを嵌め込んで、屈曲した状態で保持するように構成することである。ケーブルを屈曲した状態で保持することによって、誤って強い引張り力が加わったときにもケーブルと保持部との間に滑りが生じ難くなって、高い引張り強度が得られる。また、前記保持部には、ケーブルの抜け止めのための突起部を設けてもよい。突起部はケーブルの外周に例えば当接するように、或いは外周に食い込むように設ければよい。
前記固定部材によって固定される部品としては、例えば電気回路の基板が挙げられる。電気回路の基板は通常、或る程度以上の面積を有しているので、その固定部材も或る程度以上の面積を有することが望ましい。そこで、この固定部材に保持部を設けるのであれば、保持部の位置をケース内において比較的、自由に設定することができる。
好ましいのは、前記固定部材を基板の長手方向に延びるような形状とすることであり、この場合に固定部材はケーブルと基板との電気的絶縁に利用することができる。すなわち、ケース内でケーブルのシースが切断されている箇所の付近では、シースとともに切断されたシールドの端部が拡がっていて、基板上のプリント配線などに接触し短絡させる可能性がある。
また、シールドを有しないケーブルであっても、シースを切断する際に誤って心線の被覆が傷ついてしまい、導体が剥き出しになっていると、前記と同様に短絡を生じる可能性がある。そこで、前記シースの切断箇所を含む所定範囲を基板から電気的に絶縁するように固定部材を設ければ、この固定部材によって短絡を防止することができる。よって、従来までのようにケーブルを熱収縮チューブなどによって被覆する作業は不要になる。
加えて、本発明に係る電気機器においても従来までと同様に、ケーブルのシースに取り付けたブッシュをケースの割り面に挟持させるようにしてもよい。こうすれば、ケーブルが前記固定部材の保持部だけでなく、前記ブッシュによっても保持されて、より高い引張り強度が得られる。この場合には、ブッシュ内においてもケーブルを屈曲した状態で保持することによって、引張り強度をさらに高めることができる。
本発明に係る電気機器においては、そのケース内において部品を固定するための部材にケーブルの保持部を設けて、ケースに挿入されたケーブルの端部を保持するようにしているので、コストの増大やケースの大型化を招くことなく、従来一般的な構造に比べて高い引張り強度を得ることができる。
本発明の一実施の形態に係るバーコードリーダ(電気機器)を、その前方の斜め上方から見た斜視図である。 同バーコードリーダを前方の斜め下方から見た斜視図であって、説明の便宜上、窓部材を取り外して示す。 投光系、受光系等、バーコードリーダの構造を示すために、受光レンズの光軸を含む横断面で切断した断面斜視図である。 受光レンズの光軸を含む縦断面で切断した断面図である。 投光系および受光系の構成を示す斜視図である。 投光系および受光系の構成を上方から見て示す平面図である。 左右方向に見て投光系の構成を示す平面図である。 投光平面における投射光の光量分布の一例を示すグラフ図である。 左右方向に見て受光系の構成を示す平面図である。 ラインセンサによる受光量の分布特性の一例を示すグラフ図である。 絞り部の位置による受光レンズへの光の入射角度の違いを示す説明図であって、(a)は受光レンズの後方に設けた場合を、(b)は受光レンズの手前に設けた場合をそれぞれ示す。 信号処理系の概略構成を示すブロック図である。 AD変換部の各チャンネルの並行動作を表したタイミングチャート図である。 アッパケースを省略し、後方から見たケーブル保持構造の説明図である。 ケーブルやメイン基板を取り外して示す分解斜視図である。 ケーブルホルダや投光系の基板を取り外して示す分解斜視図である。 ケーブルの保持部の構造を模式的に示す断面図である。 ケーブルを屈曲した状態で保持するケーブルブッシュの断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るバーコードリーダ1(電気機器)は、バーコード情報を読み取るためのシステムに組み込まれるものである。なお、以下に説明する実施の形態はあくまで例示に過ぎず、本発明の構成や用途などについても限定することを意図しない。
図1、2に示すようにバーコードリーダ1のケース2は、一例として樹脂の成型品であるロワケース20とアッパケース21とを組み付けてなる。各図に表れているように、ケース2は前後および上下には短く、左右に長い略直方体状とされていて、図1に表れているように、ケース2の前面の下半部には、図外の一次元バーコード(読取対象)と対向するように窓部材22が配設されている。
この窓部材22は透明な帯状の樹脂板で、波長の短い光をカットする光学的なフィルタとして機能する。窓部材22の長手方向の中央、約1/3くらいの範囲は、バーコードからの反射光Lr(図3、5など参照)が通過する受光窓22aとされ、その左右両側はそれぞれ、バーコードへの投射光Lfが通過する投光窓22bとされている。また、ケース2の上面には押しボタンスイッチ24や表示灯25が配設されている。
図2にはバーコードリーダ1の上下を反対向きにして示すが、前記窓部材22は、遮光部材を兼ねた両面テープ23によって、ケース2の前面に貼り付けられている。この両面テープ23の遮光機能については後述する。なお、バーコードリーダ1の内部の構造を説明する都合上、以下では図2のように上下を反対向きにして表すことが多いので、この図2における左側を単に左側と呼び、同じく右側を単に右側と呼ぶ。
図2に表れているように、ケース2の右側後方の角部における上寄りの部分は斜めに切り欠かれていて、ここに形成された傾斜面2aを貫通するようにケーブル6が取り付けられている。このケーブル6は、例えばRS232CやUSBなどの通信規格に準拠し、システムのホスト機器との間で双方向に通信可能であるとともに、電力供給も可能なものである。
図3および図4には、受光レンズ41の光軸Xを含む横断面および縦断面でそれぞれバーコードリーダ1を切断し、その内部構造を示している。これらの図に表れているようにケース2の下半部(図3、4においては上側に位置している)には、投光系3と、受光レンズ41など受光系4の要部とが配設され、一方、ケース2の上半部には図4にのみ示すが、ラインセンサ40(撮像素子)を含む受光系4の残部や信号処理系5の電気回路のメイン基板50などが配設されている。
−投光系−
図5にも示すように投光系3は、例えばLED30(光源)からの光を投光レンズ31,32によって一次元のバーコード(図示せず)に投射するものであり、このバーコードの位置を想定した仮想の投光平面S(図3を参照)において左右方向に長く、上下に幅の狭い帯状の光Lfを投射するようになっている。投光平面Sは、受光レンズ41から光軸Xの方向に所定距離だけ離れていて、当該光軸Xに略直交する仮想の平面である。
バーコードは、例えば印刷やダイレクトマーキングなどによって対象物に表示された白黒の縞模様からなる。この縞模様の並ぶバーコードの長手方向を含むように、前記投射光Lfの投射される範囲は左右方向に所定の長さ(例えば100mmくらい)以上とされ、上下方向には10mmくらいの帯状となっている。そして、このように広い範囲に投射光Lfを拡げるために、以下に説明するように投光レンズ31,32は、左右方向に長い異形のものとされている。
本実施形態では受光系4の左右両側に1つずつ、LED30および投光レンズ31,32が配設されており、LED30は表面実装タイプのもので、投光系の電気回路の基板33(図5には仮想線で示す)に実装されている。この基板33は、受光レンズ41の光軸Xの方向(以下、バーコードリーダ1の前後方向と呼ぶこともある)と略直交するように配置されており、このことで投光系3の寸法が前後方向に小さくなっている。
それらのLED30からの光が入射する投光レンズ31,32の入射面31a,32aは、LED30を取り囲むトロイダル面とされている。すなわち、図6には上下方向に見て示すように、投光レンズ31,32の入射面31a,32aは、左右方向についてはLED30を取り囲む円弧状(凹形状)をなすとともに、図7には左右方向に見て示すように入射面31a,32aは、上下方向については凸形状をなす。
図7に表れているように投光レンズ31,32の出射面31b,32bは上下方向には直線状に形成されているので、前記入射面31a,32aの凸形状によって投光レンズ31,32は、LED30の発光部30aに焦点を結ぶ集光レンズとして機能する。このため、発光部30aから上下に拡がりつつ、投光レンズ31,32の入射面31a,32aに入射した光は、幅10mmくらいの平行光線となって投光平面Sに投射される。
そして、それらの入射面31a,32aが、図6を参照して前記したように左右方向には円弧状をなし、その円弧の中心がLED30の発光部30aに含まれるように配置されている。このため、上下方向に凸形状をなす入射面31a,32aの前記集光レンズとしての焦点を、LED30の発光部30aに正確に合致させることができ、ここから発せられる光をより効率良く投光平面Sに向かって投射することができる。
具体的に入射面31a,32aは、例えば以下の式(1)によって表される曲線を、LED30の発光部30aを通過する上下方向の軸周りに所定の半径で回転させたものとすればよい。なお、式(1)は、図7に符号「O」として示す光軸Xと入射面31a,32aとの交点を原点とし、この光軸X方向の座標をxとし、上下のZ軸方向の座標をzとして表している。また、i=1〜n(nは整数)であり、αi、c、kはいずれも適宜、設定すればよい。
Figure 2016051725
一方、投光レンズ31,32の出射面31b,32bは、左右方向については自由曲面とされ、図6に表れているように左右方向に適宜、光を分配させて、投光平面Sにおいて望ましい光量分布を実現する。以下、図6を参照して投光レンズ31について説明すると、各投光レンズ31(32)の出射面31b(32b)には、他方の投光レンズ32(31)から遠くなる外側に凸形状の部分が形成される一方、他方の投光レンズ32(31)に近くなる内側には凹形状の部分が形成されている。
具体的に出射面31bは、例えば以下の式(2)によって表される自由曲面とすればよい。なお、式(2)は、投光レンズ31について図6に示すように、出射面31bの内側寄りで最も凹んだ部位を原点「O」とし、ここから外側へ向かって左右のY軸方向の座標をyとするとともに、前記式(1)と同じく光軸X方向の座標をxとして表している。また、i=1〜n(nは整数)であり、αiは適宜、設定すればよい。
Figure 2016051725
このような出射面31b,32bの形状により、投光レンズ31(32)から投光平面Sに投射される光Lfは、出射面31b(32b)の外側の領域においては集光される一方、出射面31b(32b)の内側の領域では拡散されるようになる。この結果、投光レンズ31,32のそれぞれから投射される光Lfの光量分布は、図8にそれぞれ破線および一点鎖線のグラフで示すように投光平面Sの左右いずれか一側で多くなり、ここから反対側に向かって徐々に少なくなってゆく。
そして、投光平面Sにおいては前記2つの投射光Lfが重なることによって、図8には実線のグラフで示すように、投光平面Sの左右両端側において中間部よりも光量の大きな好ましい分布となる。このような光量分布が好ましい理由は、以下の受光系4の説明において図10を参照して説明する。
なお、本実施形態の投光系3においては、前述したように窓部材22をケース2の前面に貼り付ける両面テープ23が、投光レンズ31,32と窓部材22(窓部)との間に設けられた遮光部材として機能する。すなわち、両面テープ23には、受光窓22aおよび投光窓22bに対応する開口部23a,23bが形成されており、投光窓22bに対応する開口部23bは、左右両側から中央寄りに向かって徐々に上下の開口幅が小さくなっている。
そして、そのように開口幅の小さくなる開口部23bにおいて投射光Lfの一部が遮られ、投光平面Sにおける光量分布が変化するようになっている。よって、開口部23bの形状を変更することで、光量分布の微妙な調整が可能になり、例えばLED30の個体ばらつきなどによって光量分布にばらつきがあっても、投光レンズ31,32の出射面31b,32bの形状を変更することなく、比較的容易に光量分布のばらつきを補償することができる。
−受光系−
前記図3〜6の他に図9にも示すように、本実施形態のバーコードリーダ1の受光系4は、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子を一次元に配列したラインセンサ40を備えており、バーコードからの反射光Lrを受光レンズ41によって集光して、ラインセンサ40の受光面40aにバーコードの像を結像させる。こうして受光面40aに結像したバーコードの像の明暗に対応して、ラインセンサ40から電気信号が出力される。
このように受光レンズ41を通過する光の分布は一般的に、その光軸X付近で光量が大きくなり、光軸Xから離れるに連れて光量が小さくなるという特性がある(図10に破線のグラフで示す)。そこで、このような受光量の特性を減殺し、ラインセンサ40の受光面40aにおいてフラットな光量分布を実現するために、本実施形態では上述したように、投光平面Sにおける投射光Lfの光量分布を、左右両端側において中間部よりも光量が大きくなるようにしている(図10に実線のグラフで示す)。
すなわち、図10に実線のグラフで示すような望ましい光量分布と、同じく破線のグラフで示すような受光量の特性とが合わさることで、同図に仮想線のグラフで示すように、ラインセンサ40によって受光される反射光Lrの光量の分布は、バーコードの長手方向全体に均一度の高いフラットなものとなるのである。これにより、バーコード情報の読み取り精度が向上する。
また、本実施形態では、受光レンズ41の後方(光路の下流側)にミラー42が配設されていて、受光レンズ41を通過した光が反射し、その光路が上方(図4、8などの下方)に向かって約90度、屈折するようになっている。このように反射された光を受けるラインセンサ40は表面実装タイプのものとされ、その受光面40aが下方(図4、8などの上方)を向くようにして、メイン基板50に実装されている。
そして、前記ラインセンサ40とミラー42との間に、IRカットフィルタ43が配設されている。IRカットフィルタ43は主に赤外光をカットする光学的なフィルタであり、前述した窓部材22と共働して、反射光Lrから不要な波長の光(ノイズ)を除去することができる。これによりバーコード情報の読み取り精度が向上する。
一方、受光レンズ41の手前(光路の上流側)にはバーコードからの反射光Lrを絞る絞り部44aが設けられている。本実施形態では、図3、4に表れているように絞り部44aを、受光レンズ41の保持部材(レンズホルダ44)に形成しているが、このように受光レンズ41の手前に絞り部44aを設けることで、図6に表れているように受光レンズ41への反射光Lrの入射角度を大きくし易いというメリットがある。
すなわち、図11(a)に示すように、仮に受光レンズ41の後方に絞り部44aを設けた場合は、図11(b)に示すように受光レンズ41の手前に設けた場合と比較して、反射光Lrの入射角度θ1が小さくなり易く、反対に出射角度θ2は大きくなり易い。このため、広角の視野を実現しようとすれば、受光系4を大型化せざるを得ない。また、受光面40aも大きくなってしまい、ラインセンサ40の大型化を招くおそれがある。
これに対し本実施形態のように絞り部44aを受光レンズ41の手前に設けた場合は、図11(b)に示すように反射光Lrの入射角度θ1が大きくなり易いので、広角の視野を実現し易い。一方で受光レンズ41からの光の出射角度θ2は小さくなり易いので、ラインセンサ40までの距離が大きくなっても、その受光面40aはあまり大きくしなくてもよく、ラインセンサ40を小型化し易い。しかも、受光レンズ41からIRカットフィルタ43への光の入射角度が小さくなることによって、カットする光の波長を正確に設定し易いというメリットもある。
その上さらに本実施形態では、前記の絞り部44aが形成されているレンズホルダ44によって、受光レンズ41を前後方向(光軸Xの方向)に位置調整可能に保持している。すなわち、ロワケース20において窓部材22(受光窓22a)と受光レンズ41との間には、概略矩形状の防塵空間が設けられており、この防塵空間を区画する左右の壁面にレンズホルダ44の左右の側面がそれぞれ摺接している。
よって、レンズホルダ44をロワケース20に組み込んだ後に前後に摺動させることで、受光レンズ41の微妙な位置決めが可能になる。こうして位置決めした後にレンズホルダ44を、接着剤などによってロワケース20に固定すればよい。このように受光レンズ41の微妙な位置決めを行うことによって、受光系4の小型化を図るために倍率の高い受光レンズ41を採用した場合に、その焦点深度が浅くなり、高い位置決め精度が要求されることにも対応可能となる。
−信号処理系−
バーコードリーダ1は、前記の如く受光面40aに結像したバーコードの像(縞模様の明暗)に応じて、ラインセンサ40から出力される電気信号を受け、バーコード情報を読み取る信号処理系5を備えている。一例を図12に模式的に示すように信号処理系5は、増幅回路51、AD変換部52、制御部53、メモリ54、および通信インタフェース55を備えており、ラインセンサ40からの出力信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理する。
本実施形態では、メイン基板50上に実装されているマイクロプロセッサPによって、前記のAD変換部52および制御部53が構成されており、ラインセンサ40からの出力信号(アナログ信号)は、増幅回路51によって増幅された後にマイクロプロセッサPに入力されて、内蔵のAD変換部52によってデジタル信号に変換される。そして、制御部53においてソフトウェア処理によって2値化やデコード処理が行われる。
制御部53は、主にCPU、システムバス、入出力インタフェース等からなり、バーコードリーダ1全体を制御する機能を有する。すなわち、制御部53は、メモリ54に格納されている所定のプログラムを実行することにより、LED30の駆動回路に制御指令を送り、所定のタイミングでLED30を発光させるとともに、これに同期して増幅回路51にラインセンサ40の出力信号を受け入れ、前記のような処理を行う。
また、本実施形態では制御部53は、マイクロプロセッサP内蔵のAD変換部52を複数チャンネル使用し、例えば2つのチャンネルを並行して動作させることにより、デジタル信号への変換速度を向上させている。一例として図13には4チャンネルの場合について示すと、AD変換部52の各チャンネルに送る動作要求(矢印で示す)のタイミングをずらして、各チャンネルを並行動作させることにより、変換速度が4倍になる。
なお、制御部53には、例えば押しボタンスイッチ24や表示灯25なども接続されており、動作中に表示灯25を点灯させるといった制御も行うことができる。また、制御部53は通信インタフェース55とケーブル6とを介して、バーコードリーダ1の上位システム、例えば図外のホスト機器などと双方向に通信可能に接続されている。
そして、本実施形態では前記のような信号処理系5を構成するマイクロプロセッサPなどがメイン基板50に搭載されており、投光系3の基板33には前述したようにLED30およびその駆動回路の部品が搭載されている。この投光系3の基板33とメイン基板50とはケース2内において略直交するように配置されて、互いに接続されており、プリント配線同士が渡りハンダ(コネクタでもよい)で接続されている。
こうして2枚の基板33,50を互いに交差させて配設することで、1枚の大きな基板を用いるのに比べて、ケース2内に確保すべき搭載スペースを前後または上下いずれかの方向について小さくすることができる。本実施形態では、投光系3の基板33を縦向きに搭載することによって、ケース2の前後方向への小型化が図られている。
−ケーブルの保持構造−
次に、バーコードリーダ1のケース2にケーブル6を取り付ける構造について、図14〜18を参照して詳細に説明する。まず、図14および図15に示すように、アッパケース21を取り外して後方から見ると、ロワケース20の後部において左右の略中央には、後方への膨出部210が設けられている。この膨出部210は上述した受光系4を収容するもので、受光系4のミラー42が配設されている傾斜面部211の左右両側に、それぞれ段部212,213が形成されている。
前記膨出部210の下方(図14〜16では上方)には、図16にのみ符号を付して示すが、ロワケース20の底壁部220との間を左右方向に延びる溝部231が形成されている。この溝部231の左端(図14,15では右端)は、底壁部220と段部212との間に形成された窪み部232に繋がっており、同様に溝部231の右端(図14,15では左端)は、底壁部220と段部213との間に形成された窪み部233に繋がっている。
こうして互いに連繋されている溝部231および窪み部232,233によって、投光系3の基板33を収容する収容部230が形成されている。図5、7などを参照して上述したが、図14〜図16に表れているように、投光系3の基板33は、受光レンズ41の光軸Xの方向と略直交するよう縦向きに配置されており、光源であるLED30と、その駆動回路の部品とが実装されている。
この基板33は、図16にのみ符号を付して示すが、前記窪み部232に収まる概略五角形状の第1基板部33aと、同様に窪み部233に収まる第2基板部33bとを有し、これら第1および第2の基板部33a,33bが帯状の中間部33cによって連繋されている。そして、第1基板部33aには投光系3の左側のLED30と、駆動回路の部品とが配設され、第2基板部33bには右側のLED30が配設されている。
また、前記第2基板部33bには、ロワケース20の膨出部210の右側(図16では左側)を上方(図16では下方)に向かって延びる延出部33dが形成され、この延出部33dの先端縁の略半分がさらに上方(図16では下方)に延びて、メイン基板50との接続端部33eが形成されている。この接続端部33eはメイン基板50と略直角に交差して組み合わされ、プリント配線が渡りハンダによって電気的に接続されている。
このようにして収容部230に収容された基板33は、ケーブルホルダ7(固定部材)によってロワケース20に固定されている。ケーブルホルダ7は樹脂製で基板33の長手方向(図14〜16の左右方向)に延びるような形状とされ、基板33に後方から重ね合わされている。図示の例ではケーブルホルダ7は、基板33の第2基板部33bから中間部33cを介して第1基板部33aの略半分くらいまでを覆うようになっている。
そして、前記のケーブルホルダ7が、基板33の第1基板部33aおよび第2基板部33bにそれぞれ対応する部位を貫通する2本のネジ71によって、ロワケース20に締結されている。こうしてケーブルホルダ7の長手方向に離れた2カ所で締結することで、ケーブルホルダ7を介して投光系3の基板33に局所的に強い力を加えることなく、この基板33をしっかりと固定することができる。
本実施の形態では、そのように基板33をロワケース20に固定するケーブルホルダ7に、ケーブル6を保持する保持部72が設けられている。すなわち、図1,2などを参照して上述したようにケーブル6は、ケース2の角部の傾斜面2を貫通して当該ケース2内に挿入されており、こうして挿入されたケーブル6が前記ケーブルホルダ7の保持部72に嵌め込まれて、図14に表れているようにS字状に屈曲した状態で保持されている。
前述のようにケーブルホルダ7は、基板33の長手方向に延びるような形状であるから、この基板33が収容されているロワケース20の収容部230において、ケーブル6の保持部72の位置を比較的、自由に設定することができる。本実施形態では、以下に述べるようにロワケース20の窪み部233においてケーブル6を把持し、ケース2の角部から溝部231までの間でS字状に屈曲させるようにしている。
詳しくは、まず、図15に表れているように、ケース2の角部の傾斜面2aには、ロワケース20とアッパケース21とに跨ってケーブル挿入口2bが開口している。一方、ケーブル6のシース60の外周には、ゴム製のケーブルブッシュ61が接着などによって取り付けられており、このケーブルブッシュ61がケーブル挿入口2bにおいてロワケース20とアッパケース21との間に、即ち、ケース2の割り面に挟み込まれるようになっている。
こうしてケース2内に挿入されたケーブル6の端部は、ケーブルブッシュ61から下向き(図14などで上向き)に屈曲して、ロワケース200の窪み部233を通過し、溝部231に沿って延びた後に今度は上向き(図14などで下向き)に屈曲する。そして、窪み部232を通過した後にケーブル6の端縁部(以下に述べる複数の心線64)は、コネクタ62に接続される。
言い換えるとケーブル6は、ロワケース20の収容部230に沿って延びるように配置されている。そして、収容部230の一部である溝部231を通過する途中でケーブル6のシース60およびシールド63が切断されて、内部の複数の心線64が露出している。これら複数の心線64は互いに絡まって溝部231内を延びた後に窪み部232においてほどけて、それぞれの端部がコネクタ62に接続されている。
そうしてシース60が切断された部分の近傍では、同じく切断されているシールド63の端部が拡がってしまうことがある。こうして拡がったシールド63の端部が基板33上のプリント配線などに接触すると、短絡を生じるおそれがある。また、シース60を切断する際に誤って心線64の被覆が傷ついて、導体が剥き出しになることもあり、こうして剥き出しになった導体が接触すると、やはり短絡を生じる可能性がある。
この点について本実施形態では、ケーブルホルダ7が基板33の後方に重ねられていて、その中間部33c全体を覆っている。言い換えると、切断されたシールド63の端部が拡がっていたり、誤って被覆が傷つけられた心線64の導体が剥き出しになっているおそれがある範囲において、基板33との間にはケーブルホルダ7が配設されて、電気的に絶縁している。よって、シース60が切断されていても短絡の生じる心配はない。
一方、前記のようにロワケース20の窪み部233から溝部231に亘って屈曲する部位において、ケーブル6はシース60によって覆われており、その途中でケーブルホルダ7の保持部72に嵌め込まれている。図15、16に表れているように保持部72は、ケーブルホルダ7に一体に設けられて後方に突出する一対の突壁部72a,72bからなり、図14に表れているようにシース60の上からケーブル6を把持している。
前記保持部72の一方の突壁部72aは、窪み部233から溝部231にかけて屈曲するケーブル6の外周側に位置し、他方の突壁部72bは内周側に位置している。そして、突壁部72a,72bに把持されたケーブル6は、ロワケース200の溝部231から窪み部233に亘ってS字状に屈曲した状態に保持されているので、誤って強い引張り力が加わったときにもケーブル6と保持部72との間に滑りが生じ難くなっている。
しかも、この実施形態では前記の突壁部72a,72bにそれぞれ、ケーブル6の抜け止めのための突起部72c,72dが設けられている。図17に模式的に示すように外周側の突壁部72aには、ケーブル6のシース60の外周面に当接するように矩形片状の突起部72cが設けられている。一方、内周側の突壁部72bには、屈曲するケーブル6のシース60に食い込むように、断面が楔状の突起部72dが設けられている。
このようにケーブルホルダ7に設けられた保持部72にケーブル6を嵌め込んで、屈曲した状態で保持するとともに、本実施形態では、ケース2の角部の傾斜面2aに取り付けられたケーブルブッシュ61の内部においても、ケーブル6を屈曲した状態で保持している。すなわち、図18に断面で示すようにケーブルブッシュ61は、ケーブル挿入口2bにおいてケース2の割り面に挟み込まれる本体部61aと、この本体部61aからケース2の内側(図18では右側)に向かって突出するボス部61bとを有している。
前記ケーブルブッシュ61の本体部61aは、その外周部に全周に亘って溝部61cが形成されていて、この溝部61cにケーブル挿入口2bの周縁部が入り込むようになっている。ケーブル挿入口2bの周縁部は上下に分割されて、それぞれロワケース20およびアッパケース21に形成されており、これら周縁部に、即ちケース2の割り面にケーブルブッシュ61の本体部61aが挟み込まれている。
そして、その本体部61aからボス部61bにかけてケーブル6が予め屈曲した状態で保持されている。上述したようにケーブル6は、ケーブルブッシュ61からロワケース200の窪み部233および溝部231に亘ってS字状に屈曲した状態になっているので、仮にケーブルブッシュ61においてケーブル6が真っ直ぐになっていると、このケーブルを屈曲させながらケーブルブッシュ61をケーブル挿入口2bに嵌め込む作業は、かなり難しいものになる。
この点、本実施形態では、例えばケーブルブッシュ61となるゴムを型に収めて加硫する際に、キャビティ内にケーブル6を所定の屈曲状態で収容しておき、ゴムの加硫成型と同時に接着するようにしている。こうしてケーブルブッシュ61の内部に予め屈曲した状態でケーブル6を保持しておけば、そのケーブルブッシュ61をケーブル挿入口2bに容易に嵌め込むことができる。
以上、説明したように本実施の形態に係るバーコードリーダ1においては、まず、投光系3においてLED30からの光を、投光レンズ31,32によって左右方向に拡げて、一次元のバーコードに帯状に投射するようにしている。このため、投光系3の基板33上に実装するLED30の数は2つで済み、コストアップや消費電力の増大を抑制できるとともに、投光系3の小型化にも有利になる。しかも、その基板33は縦向きに配置することによって、投光系33をバーコードリーダ1の前後方向に小型化できる。
また、投光レンズ31,32の入射面31a,32aはトロイダル面として、その左右方向の円弧形状の中心がLED30の発光部30aに含まれるように配置している。このことで、上下方向には凸形状をなす入射面31a,32aの焦点をLED30の発光部30aに合わせて、このLED30からの光を効率良く利用し、バーコードに向かって投射することができる。
一方、投光レンズ31,32の出射面31b,32bは、上下方向には直線状としつつ左右方向には凹凸のある自由曲面によって構成し、前記のように入射面31a,32aに入射した光を左右方向に適宜、分配することができる。そして、投光平面Sにおいて左右両端側で中間部よりも光量の大きな分布として、光軸付近で光量の大きくなる受光系4の特性を減殺し、ラインセンサ40の受光面40aにおいてフラットな光量分布を実現できる。
言い換えると本実施の形態では、投光レンズ31,32の入射面31a,32aの形状によって、LED30からの光を上下方向に効率良く集光しながら、左右方向には出射面31b,32bの自由曲面によって適宜、光量を分配することができる。こうして入射面31a,32aと出射面31b,32bとに機能を振り分けることで、その各面の形状が徒に複雑にならず、設計の容易化も図られる。
また、本実施の形態では、受光レンズ41として倍率の高いものを用いることで、ラインセンサ40までの距離を短くするとともに、受光レンズ41を通過した光をミラー42で反射させてラインセンサ40に導くようにして、受光系4についても前後方向に小型化している。しかも、受光レンズ41の手前に絞り部44aを設けているので、広い視野角を確保しながらラインセンサ40を小型化でき、このことも受光系4の小型化に有利になる。
さらに、本実施の形態では、前記したようにLED30を実装する投光系3の基板33をメイン基板50とは別に設けるとともに、このメイン基板50上に小型化されたラインセンサ40と、AD変換部52やメモリ54を内蔵したマイクロプロセッサPとを実装することによって、メイン基板50をかなり小型化できる。そして、そのように小型化したメイン基板50を投光系3の基板33と略直交するように配置することで、必要な搭載スペースを前後方向にかなり小さくすることができる。
つまり、本実施の形態のバーコードリーダ1は、投光系3、受光系4および信号処理系5それぞれの構成に工夫を凝らすとともに、それらを構成する部品の配置などにも工夫をして、一次元のバーコードを読み取る広角の視野を実現しながら、この視野内の光量分布を均一化してバーコードの高い読み取り性能を確保しつつ、バーコードリーダ1を特に前後方向について従来よりもかなり小さくすることができる。
この結果として、図1、2を参照して上述したようにバーコードリーダ1のケース2は左右に長い略直方体状となって、その前後方向の寸法と上下方向の寸法とが概ね同じになっている。このことで、バーコードリーダ1をシステムに組み込む際の設置の自由度が高くなる。
さらにまた、本実施の形態では、投光系3の基板33を固定するための部材にケーブル6の保持部72を設けて、ケーブルホルダ7としている。この保持部72にはケーブル6を嵌め込んで、S字状に屈曲した状態で保持するとともに、ケーブル6の抜け止めのための突起部72c,72dも設けているので、誤って強い引張り力が加わったときにケーブル6を保持する強度はかなり高い。
しかも、本実施の形態ではケーブル6を、従来までと同様にケーブルブッシュ61を介してケース2の割り面に挟持させるようにしており、このケーブルブッシュ61による保持力も併せて、ケーブル6の引張り強度を十分に高くすることができる。ケーブルホルダ7は新たに設けるのではなく、ケース2の内部に基板33を固定するための部材を兼用するので、コストの増大やケース2の大型化を招く心配もない。
また、本実施の形態ではケーブルホルダ7を利用して、ケーブル6のシース60が切断された箇所を含む所定範囲を基板33から電気的に絶縁することができる。これにより、ケーブル6を熱収縮チューブなどによって被覆する作業が不要になって、コストの低減が図られる。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。例えば前記実施の形態においては光源として表面実装タイプのLED30を2つ用いており、それぞれの発する光を投光レンズ31,32によって投射するようにしているが、これに限らず、光源はリードタイプのLEDであってもよいし、光源や投光レンズ31,32は2つに限らず、例えば1つであってもよい。
また、前記実施の形態においては投光レンズ31,32の入射面31a,32aをトロイダル面としているが、これにも限定されず、入射面31a,32aは、左右方向について一様に凹形状をなし、上下方向については一様に凸形状をなすものであればよい。同様に、投光レンズ31,32の出射面31b,32bについても前記実施の形態の形状には限定されない。
また、前記実施の形態においては投光窓22bや受光窓22aの形成された窓部材22を、両面テープ23によってケース2に貼り付けており、この両面テープ23を遮光部材として兼用しているが、これにも限定されず、例えば、両面テープ23とは別に遮光部材を配設してもよいし、遮光部材を配設しなくてもよい。
また、前記実施の形態の受光系4においては、受光レンズ41からの光の光路を屈折させるミラー42を配設しているが、これに代えてプリズムを用いることもできる。また、受光レンズ41を保持するレンズホルダ44を設けているが、これは設けなくてもよいし、レンズホルダ44に絞り部44aを設ける必要もない。絞り部44aを受光レンズ41の手前ではなく、その後方に設けてもよい。
また、前記実施の形態の信号処理系5においては、ラインセンサ40から出力されるアナログ信号をマイクロプロセッサPに内蔵のAD変換部52によってデジタル信号に変換しているが、これに限らず、AD変換部52をマイクロプロセッサPとは別の部品によって構成することもできる。
さらに、前記実施の形態では、投光系3のLED30などを実装する基板33をメイン基板50とは別にして、2つの基板33,50を互いに略直交するように、即ち約90度の角度で交差するように配置しているが、これにも限定されず、2つの基板33,50は、例えば60度、75度など90度以外の角度で交差させてもよいし、交差させずに、前後または上下に並べて配置してもよい。或いは、投光系3の基板33をメイン基板50と一体にしてもよい。
さらにまた、前記実施の形態では、投光系3の基板33を固定する部材にケーブル6の保持部72を設けて、ケーブルホルダ7としているが、これにも限定されず、基板33以外の他の部品を固定する部材にケーブル6の保持部72を設けてもよい。また、前記実施の形態のようにケーブルホルダ7を電気的な絶縁に利用する必要もない。
また、前記実施の形態のようにケーブル6をS字状に屈曲した状態で保持する必要もなく、例えばL字状に屈曲した状態で保持するようにしてもよいし、屈曲させずに保持するようにしてもよい。ケーブル6を1カ所で保持するのではなく、ケーブルホルダ7に保持部を2箇所以上、設けてもよい。
さらに保持部72の構造についても前記実施の形態に限定されず、種々の構造が考えられる。例えば、一対の突壁部72a,72bの両方に、ケーブル6のシース60の外周面に当接する突起部72cのような突起部を設けてもよいし、突壁部72a,72bの両方に、シース60に食い込む突起部72dのような突起部を設けてもよい。また、ケーブル6の抜け止めのための突起部は設けなくてもよい。
また、前記実施の形態では、ケーブルブッシュ61の内部においてもケーブル6を屈曲した状態で保持しているが、これにも限定されず、ケーブルブッシュ61の内部においてケーブル6は直線状に、或いは緩やかに湾曲するように保持してもよい。
1 バーコードリーダ(電気機器)
2 ケース
20 ロワケース
21 アッパケース
22 窓部材(窓部)
23 両面テープ(遮光部材)
3 投光系
30 LED(光源)
30a 発光部
31,32 投光レンズ
31a,32a 入射面
31b,32b 出射面
33 投光系の電気回路基板
4 受光系
40 ラインセンサ(撮像素子)
40a 受光面
41 受光レンズ
42 ミラー(光学素子)
44 レンズホルダ(保持部材)
44a 絞り部
5 信号処理系
50 メイン基板(信号処理系の電気回路基板)
52 AD変換部
6 ケーブル
60 シース
61 ケーブルブッシュ
62 コネクタ
63 シールド
64 心線
7 ケーブルホルダ(基板の固定部材)
72 保持部
72a,72b 突壁部
72c,72d 突起部
Lf 投射光
Lr 反射光
P マイクロプロセッサ
S 投光平面
X 受光レンズの光軸

Claims (6)

  1. 電気機器のケースにケーブルを保持するための構造であって、
    前記ケースの内部に部品を固定するための固定部材に、前記ケーブルを保持する保持部を設けたことを特徴とする電気機器のケーブル保持構造。
  2. 請求項1に記載のケーブル保持構造において、
    前記固定部材の保持部にケーブルを嵌め込んで、屈曲した状態で保持するように構成した、電気機器のケーブル保持構造。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載のケーブル保持構造において、
    前記固定部材の保持部に、ケーブルの抜け止めのための突起部が設けられている、電気機器のケーブル保持構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のケーブル保持構造において、
    前記固定部材は電気回路の基板を固定するものである、電気機器のケーブル保持構造。
  5. 請求項4に記載のケーブル保持構造において、
    前記固定部材は、前記基板の長手方向に延びるような形状とされて、前記ケーブルのシースがケース内で切断されている箇所を含む所定範囲を、前記基板から電気的に絶縁するように設けられている、電気機器のケーブル保持構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のケーブル保持構造において、
    前記ケーブルのシースに取り付けられたブッシュがケースの割り面に挟持されており、前記ブッシュ内においてケーブルが屈曲した状態で保持されている、電気機器のケーブル保持構造。
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